説明

動物飼料用植物及びその栽培方法

【課題】 本願発明の解決課題は、腸内を活性化させることのできる動物飼料用植物とその動物飼料用植物を手軽に栽培できる栽培方法を提供することにある。
【解決手段】本願発明の動物飼料用植物は、生育中の植物であって、植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウム(成分)を含むものである。植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウムを植物の葉面に定着させたものでも、販売用容器内で生育中のものでもよい。本願発明の動物飼料用植物栽培方法は、生育中の植物に、植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウムを付与する方法である。植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウムを、生育中の植物に葉面散布して葉面に定着させ又は、培土に含ませて生育中の植物に吸収させることもできる。植物の種子を販売用容器に播種して又は、販売用容器外の培土で生育させた植物を販売用容器に移植して生育させることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、動物の飼料、特にペット用の飼料とするのに適する動物飼料用植物及びその栽培法方に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乳酸菌を含む動物飼料として、次のようなものがあった(特許文献1)。
(1)植物由来のラクトバチルス属に属する乳酸菌、植物由来のロイコノストック属に属する乳酸菌、及び植物由来のペディオコッカス属に属する乳酸菌のうち少なくとも1以上の乳酸菌の生菌、死菌又はその菌体処理物を有効成分とする腸管免疫活性化剤を含むもの。
(2)前記乳酸菌を有効成分とし、前記乳酸菌がパイエル板細胞のIgA抗体産生促進作用を有するIgA(イムノグロブリンA)抗体産生促進剤を含むもの。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−308419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の動物飼料には次のような課題があった。
(1)前記腸管免疫活性化剤を含む動物飼料を得るためには、乳酸菌発酵物を得た後、脱脂粉乳、トウモロコシデンプン、ビタミン剤、第二リン酸カルシウムを混合し、成型、乾燥しなければならず、手間と時間が非常にかかる。
(2)前記動物飼料は固形であり、液状の乳酸菌に比して、動物の体内での乳酸菌の吸収が遅い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明の解決課題は、前記諸問題を解決でき、腸内を活性化させることもできる動物飼料用植物とその動物飼料用植物を手軽に栽培できる栽培方法を提供することにある。
【0006】
本願発明の動物飼料用植物は、請求項1記載のように、生育中の植物であって、植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウム(成分)を含むものである。請求項2記載のように、植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウムを植物の葉面に定着させたものでも、請求項3記載のように、植物は販売用容器内で生育中のものでもよい。
【0007】
本願発明の動物飼料用植物栽培方法は、請求項4に記載のように、動物の飼料用植物の栽培方法において、生育中の植物に、植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウムを付与することである。請求項5記載のように、植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウムを、生育中の植物に葉面散布して葉面に定着させることも、培土に含ませて生育中の植物に吸収させることも、植物性乳酸菌を、或いは植物性乳酸菌とカルシウムを葉面散布し、更に土壌に含ませて植物に吸収させることもできる。請求項6記載のように植物の種子を販売用容器に播種して又は、販売用容器外の土壌で生育させた植物を販売用容器に移植して生育させることもできる。
【発明の効果】
【0008】
本願発明の動物飼料用植物には、次のような効果がある。
(1)乳酸菌には動物の腸内で病原菌や腐敗菌の繁殖を抑え、腸内環境を整える作用(拮抗作用)があるので、動物に食べさせることにより動物の整腸、腸内活性化に役立ち、腸内に入っている体毛の玉(毛玉)が排出され易くなる。
(2)カルシウム(成分)も含まれているので、動物に不足しがちなカルシウムが摂取される。
(3)植物性乳酸菌やカルシウムを葉面に定着させた場合、それら植物性乳酸菌やカルシウムは植物が消化されなくても食した動物に吸収されるため効き目が早い。
(4)販売用容器で生育させている場合、生育状態が出荷に最適のときに出荷することができる。
(5)植物性乳酸菌は生きた状態でペットの腸内に入るので、効き目が早く、効果的な整腸作用を期待できる。
【0009】
本願発明の動物飼料用植物栽培方法には、次のような効果がある。
(1)植物性乳酸菌は動物性乳酸菌に比べて死滅しにくいので、乳酸菌を生きた状態で動物飼料用植物に定着させることができ、乳酸菌定着率の高い動物飼料用植物を栽培できる。
(2)植物性乳酸菌は殺菌作用や浄化作用があるので、雑菌の少ない動物飼料用植物を栽培できる。
(3)植物性乳酸菌を葉面に直接散布するので、植物性乳酸菌が食された動物に吸収され易い動物飼料用植物を栽培できる。
(4)植物性乳酸菌を葉面にカルシウムを含ませた場合、動物に不足しがちなカルシウムをも含んだ動物飼料用植物を栽培できる。
(5)葉面散布の場合は生育中の動物飼料用植物に植物性乳酸菌或いは植物性乳酸菌とカルシウムの混合液を散布すればよいので栽培が容易である。
(6)葉面散布の場合は生育中の動物飼料用植物に植物性乳酸菌或いは植物性乳酸菌とカルシウムの混合液を散布すればよいので栽培に格別余分な手間がかからない。
(7)植物性乳酸菌を、或いは植物性乳酸菌とカルシウムを土壌に含ませた場合は、植物に吸収されたそれら成分が植物内で長期間持続する植物となる。
(8)植物性乳酸菌を、或いは植物性乳酸菌とカルシウムを葉面散布し、更に土壌に含ませた場合は、それら成分がいずれか一方の場合よりも多量に含まれた植物になる。
(9)植物の種子を販売用容器に播種して植物を生育させた場合も、販売用容器外の土壌で生育させた植物を販売用容器に移植して生育させた場合も、販売用容器に生育させたまま販売することができるので、植物が長持ちする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本願発明の動物飼料用植物の播種後の状態を示す説明図。
【図2】本願発明の動物飼料用植物の発芽開始時の状態を示す説明図。
【図3】出荷可能な状態まで成長した動物飼料用植物の一例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(動物飼料用植物栽培方法の実施形態)
本願発明の動物飼料用植物の栽培方法の第1の実施形態について、図1〜3に基づいて説明する。この飼料用植物栽培方法は、販売用容器(ポット)1に収容した土壌2に植物(例えば大麦)3の種子を播き、発芽した植物3の生育中に、植物性乳酸菌4を葉面散布して葉面に定着(付着)させる場合の例である。
【0012】
(土壌)
前記ポット1はプラスチック製や陶器製のポットであって、本願発明の飼料用植物のために製造した新規のものや、既存のものを使用することができる。ポット1は運送、荷積みに場所を取らず、販売し易いように小型・軽量にしてある。ポット1の高さ、形状、材質、大きさは植物の栽培量(数)に応じて任意に選択することができる。
【0013】
前記土壌2には各種培土を使用することができるが、一例としては、北斗培土100L、ケルザイム200cc、カルシウムパウダー(Caパウダー)100cc、及びバイタル耕土(Ba耕土)50ccを混合したものを使用することができる。これらを混合した土壌には、カルシウム以外にも、亜鉛、マグネシウム、鉄といったミネラル分が多く含まれている。
【0014】
前記北斗培土は泥炭、ピートモス、軽石粉、バーミキュライト、パーライトを含むもの、ケルザイムは酸化カルシウム73.46%、鉄イオン1.08%、炭酸カルシウム23.11%、珪素イオン0.56%、水分0.04%を主成分として含むものが適する。北斗培土、ケルザイムは他の混合比率のものを使用することもできる。
【0015】
前記Caパウダーは、ホタテの貝殻を約800℃で加熱した後に粉砕したものであり、その粉径は30μm程度のものが適する。Caパウダーは各種サイズに粉砕することができる。この実施形態では、700μm以下、30〜50μm以下、3〜10μm以下の3種類のもの(試料)を用意し、各試料に対し、粉体構造の顕微鏡による確認及び試料の吸水力の確認を行った。試験の詳細は次の通りである。
1.試験方法
50ccビーカーに各試料を10g入れる。その上から水を少量ずつ滴下していき、試料表面に水が溢れる直前の試料重量を測定する。その測定値から試料のもともとの重量10gを差し引いて、吸収した水分量を確定する。
2.試験結果
試験結果は表1の通りである。
【0016】
【表1】

3.結論
ホタテ貝殻パウダーの粒が粗い3〜10μm以下の試料が最も吸水量が大きかった。粒の細かい700μm以下では水を含むと粉体の体積が大幅に小さくなり粉が溶けたように感じられたが、粒の粗い3〜10μm以下では同様の現象は小さかった。
【0017】
Caパウダーはホタテの貝殻を粉砕したものに限らず、市販のCaパウダーを使用してもよい。Caパウダーの代わりにカルシウム成分を含む土や液体を使用することもできる。
【0018】
前記Ba耕土は、珪藻土、カルシウムベントナイト、ゼオライト、結晶体ミネラル成分及び酸化銅を主たる成分とするものであり、既存の又は新規のものを使用することができる。
【0019】
本実施形態では、植物3が大麦の場合を例として説明したが、植物3は動物の飼料(エサ)となりうるものであれば他の植物でもよく、例えば、小麦、葉菜、果菜や根菜の葉といった各種植物の葉であってもよい。
【0020】
(植物の播種・定植)
前述のとおり、ポット1の高さ、形状、材質、大きさは任意に選択することができるが、本実施形態では、直径120mm、高さ100mmのポット1に植物の種子を播く場合を一例として説明する。ポット1内に、北斗培土、ケルザイム、Caパウダー、Ba耕土を完全混合した培養土を入れて平らに均し、その上に植物3(大麦)の種子400粒を均等に播く。その種子の上に複土を被せて種子を隠す。より具体的には、ポットの底面から約5.5cmまで培養土を入れて平らに均し、その上に種子を播き、その上に複土を0.8cm程度入れて平らに均しておく。ポット1の大きさに関わらず、培養土、種子、複土を前記割合で、前記順序で収容することができる。この収容方法は一例であり、土の種類や混合割合等は栽培する植物や温度、湿度などの栽培環境に応じて任意に変更することができる。植物3はポット1内に直播きするのではなく、畑や苗床などの土壌に播種し、発芽させ、一定程度まで成長させた苗をポット1内に移植することもできる。いずれの場合も、植物性乳酸菌を単独で、又は植物性乳酸菌とカルシウムの混合物を培土に混ぜたり供給したりすることもできる。
【0021】
ポット1内に前記要領で培養土、種子、複土を収容したのち、適宜潅水しながら植物3を生育する(図2)。
【0022】
(植物性乳酸菌の葉面散布)
前記条件で生育を開始した植物3が出荷可能な状態になるまで生育させ、出荷可能な状態まで育った段階、例えば、大麦の場合は発芽後8日前後に、植物性乳酸菌4を植物3の葉面に散布する。本実施形態における植物性乳酸菌4は、かいわれ乳酸菌(Lactococcus lactis SNW-1:野菜から分離した植物性乳酸球菌)であるが、他の植物性乳酸菌、例えば、ラクトバチルス属、ビフィドバクテリウム属、エンテロコッカス属、ペディオコッカス属、ペディオコッカス属、リューコノストック属に属する各種植物性乳酸菌を与えることもできる。植物性乳酸菌4には水溶性のカルシウム(成分)を混合して葉面散布し、葉面に定着させることもできる。
【0023】
植物性乳酸菌4を葉面散布について、ポット1に大麦を播種した場合を例として詳説する。ポット1内の土壌2に大麦の種子を播き、十分に潅水する。その後の潅水は土壌2の表面が乾いたタイミングで行う。気温20度の環境下では播種後およそ8日で出荷可能な状態(芽の長さが約2cm)まで成長する。栽培環境を気温5〜6度にすることによって、出荷可能な状態までの期間を1週間程度延ばすことができる。大麦が出荷可能な状態まで生長した段階で植物性乳酸菌4を噴霧器で葉面に十分塗布する。植物性乳酸菌4は大麦の葉面全体に万遍なく散布することが好ましく、噴霧器を3回〜5回程度往復させて葉全体にムラなく付着するようにする。より具体的には、例えば、直径120mm、高さ100mmのポット1に大麦の種子を万遍なく播種した場合、約8ccの植物性乳酸菌4を散布すれば葉全体に万遍なく植物性乳酸菌4が付着する。植物性乳酸菌4に他の成分(養分)例えば、水溶性カルシウム、亜鉛、マグネシウム等を混合して散布することもできる。
【0024】
本件発明者は、前記かいわれ乳酸菌(Lactococcus lactis SNW-1)を植物3(大麦)に与えた場合の乳酸菌の定着性について、次の試験を行った。試験の詳細は以下の通りである。
1.試験目的
大麦(ペット草)に植物性乳酸菌を散布した場合の定着性を検討する。
2.供試乳酸菌
Lactococcus lactis SNW-1(野菜から分離した植物性乳酸球菌)
3.試験方法
(1)乳酸菌液の散布
初代培養した植物性乳酸菌(約108cfu/mL:1千万コ/mL)を100倍希釈して106cfu/mL(10万コ/mL)に調整した。この菌液をスプレーボトルに入れ、約20 mLをペット草に万遍なく散布した。
(2)植物性乳酸菌液を散布したペット草は、5日間生育させた後、葉部分の乳酸菌数を測定した。乳酸菌の培養はGYP培地を用いて行った。
4.結果
試験結果は表2の通りである。この結果は植物性乳酸菌(Lactococcus lactis SNW-1)液をペット草に散布した場合、少なくとも5日間は十分量が定着していることを示している。培地に添加してある炭酸カルシウムが、乳酸により完全に透明化した。
【0025】
【表2】

【0026】
本件発明者は、植物性乳酸菌4及び大腸菌混在の条件における生菌数の経時的推移についても試験を行った。試験の詳細は次の通りである。
1.試験目的
植物性乳酸菌及び大腸菌混在の条件において、経時的に両者の生菌数の変化を確認する。
2.供試乳酸菌
植物性乳酸球菌及び大腸菌
3.試験方法
(1)植物性乳酸菌及び大腸菌の混在液をペット草に散布し、24時間後、72時間後に葉部分の植物性乳酸菌及び大腸菌を洗い出しグラム染色を行い鏡検する。
(2)グラム染色(細菌を染色する一般的な方法)
(a)検体をスライドグラスに薄く塗布する。
(b)自然乾燥させた後、バーナーで火炎固定する。
(c)ハッカー液(青色色素)で約1分間前染色する。
(d)水洗後、ルゴール液(媒染剤)で約1分間処理する。
(e)水洗後、さらにサフラニン液(赤色色素)で後染色する。
(f)水洗後、乾燥させて鏡検する。
4.結果
鏡検の結果、植物性乳酸菌の大腸菌に対する優位性が確認された。
【0027】
(動物飼料用植物の実施形態)
本願発明の植物3の実施形態の一例について、図1〜3に基づいて説明する。本実施形態の植物3は、前述のポット1に収容された土壌2に植物3(大麦)の種子を播き、その植物3の生育中に植物性乳酸菌4を与えたものである。植物性乳酸菌4は葉面散布により葉面に付着(定着)させて又は土壌に注入あるいは混合して植物に吸収させて与えてある。この場合、植物性乳酸菌4のみならずそれにカルシウムを混ぜたもの、又は、それらに更に他のものを混ぜたものを散布することもできる。
【0028】
植物3は畑とか苗床などの土壌に播種し、発芽させ、生育させた植物3をポット1に移植したものであってもよい。
【0029】
(その他の実施形態)
前述した実施形態は一例であり、本願発明は他の手段によって実施することができる。例えば、栽培方法は、土耕栽培に限らず水耕栽培、露地栽培やハウス栽培など各種栽培方法であってもよい。栽培する植物は、大麦以外の植物、例えばトマト、きゅうり、なす、ピーマン、西瓜、メロン、イチゴといった各種果菜植物や、キャベツ、白菜、レタス、ホウレン草といった各種葉菜植物であってもよい。さらに、植物性乳酸菌は人間にとっても同様に整腸作用や腸内活性化作用を発揮するので、生育された植物は動物の飼料としてのみならず、人間の食用とすることもできる。
【符号の説明】
【0030】
1 ポット
2 土壌
3 植物
4 植物性乳酸菌

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生育中の植物が、植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウムを含むことを特徴とする動物飼料用植物。
【請求項2】
請求項1記載の動物性飼料用植物において、植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウムが植物の葉面に定着されていることを特徴とする動物飼料用植物。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の動物飼料用植物において、植物が販売用容器で生育されていることを特徴とする動物飼料用植物。
【請求項4】
動物の飼料用植物の栽培方法において、生育中の植物に、植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウムを付与することを特徴とする動物飼料用植物栽培方法。
【請求項5】
請求項4記載の動物飼料用植物栽培方法において、植物性乳酸菌又は、植物性乳酸菌及びカルシウムを、生育中の植物に葉面散布して葉面に定着させ、又は葉面散布による葉面への定着と土壌に含ませて生育中の植物に吸収させることの双方の方法により付与することを特徴とする動物飼料用植物栽培方法。
【請求項6】
請求項4又は請求項5記載の動物飼料用植物栽培方法において、植物の種子を販売用容器に播種して又は、販売用容器外の土壌で生育させた植物を販売用容器に移植して生育させることを特徴とする動物飼料用植物栽培方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−252658(P2010−252658A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−104594(P2009−104594)
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(396008521)
【出願人】(509116783)株式会社ツーワン (1)
【Fターム(参考)】