説明

動的支払方法及び装置

実施形態に従うシステム及び方法は、エンドユーザ(10、20、30)が、エンドユーザデバイスあるいは別のデバイスの要求に応じて、コンテンツを注文する場合に、エンドユーザデバイス(10、20、30)によって、課金ゲートウェイ(120、504)の選択を容易にするための技術を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、通信システムに関するものであり、プロバイダからコンテンツあるいはサービスをリクエストする場合に、複数の課金ゲートウェイへのアクセスをエンドユーザデバイスに可能にする方法及びシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信技術とその用途は、ここ数十年で大きく変化している。ごく最近までは、銅線技術が、長距離に渡る音声通信を送信するために使用される主要なメカニズムであった。コンピュータが導入されたことで、遠隔地間でのデータ交換を行うための要望が、様々な目的、例えば、ビジネス、個人のユーザ、及び教育機関のために成長している。ケーブルテレビの導入は、ビジネスから公共への通信及びデータ配信を増加させるための追加のオプションを提供した。技術が進化を続けるにつれて、デジタル加入者ライン(DSL)送信機器が導入され、これは、既存の銅線による電話線設備を介してより高速なデータ送信を可能にしている。更に、ケーブル設備を介する双方向の情報交換が、ビジネス及び公共で利用可能になっている。これらの進歩は、使用できるサービスのオプションの成長を促進させていて、一方で、特に、ビデオの品質と、配信のために利用可能なコンテンツの全体量が増えるにつれて、これらのサービスを配信するための利用可能な帯域幅を改善し続ける必要性も増している。
【0003】
家電市場が成長し続け、かつプロセッサの処理能力が上がるにつれて、より多くのデバイスが公共利用で利用可能になっていて、これにより、デバイスとより多くのアプリケーションとの間でのデータの送信を可能にし、かつ、送信されるデータに基づいて動作するより多くのアプリケーションが利用可能になっている。これは、特に、インターネット及びローカルエリアネットワーク(LAN)群で顕著である。これらの2つの改革は、複数のユーザと複数のデバイスに、様々なデバイスと様々なデバイスタイプとの間での通信及びデータ交換を可能にする。例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、及び携帯電話は、様々なメディアコンテンツプロバイダへすべてアクセスして、データを交換すること及びサービスを受信することの少なくとも一方を行うことができる。これらのデバイスと処理能力の進歩に伴い、ユーザは、これらのネットワークを介して様々なサービスを受けることをますます要望している。
【0004】
ユーザデバイス、サービスオプション及びプロバイダの量が増加するにつれて、コンテンツへのアクセスをユーザに効率的に提供することの要望が増し、また、このように要望されるコンテンツに関連付けられている有益な課金方法についての必要性も成長することが期待されている。サービス及びアプリケーションの少なくとも一方へのアクセスを進めることのユーザの要望と課金をマージするための、移動電話に関連付けられている1つのメカニズムには、エリクソン社のインターネット支払取引(IPX)がある。IPXはビジネス協定であり、このビジネス協定は、移動電話ユーザとコンテンツプロバイダに、コンテンツが移動体ユーザによってリクエストされる場合に所定の課金方法を有することを許可するものである。IPXは、オペレータとコンテンツ企業との間で、様々なプロトコルを再利用するブローカーとして動作することができる。このプロトコルには、シンプルオブジェクトアクセスプロトコル(SOAP)、ショートメッセージピアツーピア(SMPP)プロトコル及びMM7がある。例えば、移動体ユーザが、着信音をリクエストしてその支払を委任する、緩慢で何かしらの手動の方法が介在することに代えて、IPXを使用するコンテンツプロバイダが着信音をダウンロードしている場合、移動電話ユーザは、コンテンツプロバイダから着信音をダウンロードするために、自身の移動オペレータから毎月、自身の請求が課金され得る。加えて、これらのシステムは、たいてい、オペレータが課金システムを実装することを要求する。例えば、IPXのような移動体カスタマになされるような課金システムは、典型的には、有線カスタマに対しては実現されていない。
【0005】
コンピュータ産業、電気通信産業及びエンターテイメント産業の継続的な成長で予見できるように、様々な製品/サービスの用途の間にはかなりの重複が存在し、かつこの重複は増えることが予想されている。この重複は、様々なタイプのエンドユーザデバイス、例えば、パーソナルコンピュータ、無線あるいは有線接続を使用するラップトップコンピュータ、及び移動電話に、エンドユーザのサービスプロバイダを必ずしも必要としない、複数のコンテンツプロバイダからコンテンツへアクセスできることを可能にする要望をもたらしている。このコンテンツには、オーディオ、ビデオオンデマンド(VoD)、着信音、気象情報の更新及びその類を含み得る。これは、エンドユーザが、コンテンツプロバイダからコンテンツ、特に、低コストで反復的なコンテンツをリクエストする場合に、自身が利用可能な、複数の使いやすい、安全な課金オプションを要望することになることが予見できる。
【0006】
例えば、ユーザがインターネットサーフィンをしていて、オンラインによる閲覧につき、2ドルの購読料金が発生する新聞を読みたいと思っていて、この閲覧に対する購読料金の支払方法は、VISAあるいはマスタカードによるクレジットカードによるものと限定されていると想定する。要求される情報フィールドのすべてを埋めるために必要とされる時間の量と労力は、おそらくは、クレジットカード会社と新聞社の両方に対して繰り返されることになり、これは、2ドルの料金に対して、また、潜在的には、関心のある新聞記事を読むための短時間に対して、長期に渡る手順となる。加えて、この支払方法は、エンドユーザがVISAあるいはマスタカードのクレジットカードを持っていることを想定するので柔軟ではない。エンドユーザの観点からは、複数のユーザが選択可能な支払オプションを有するより簡便なシステムが望まれる。また、コンテンツプロバイダの観点からは、支払の柔軟性及び自動化は、潜在的な市場を増やし、また、サービスを使用する顧客を増やすことができる可能性がある。このような柔軟性と自動化は、支払方法の代替物の識別以外に、サービスに対しても適用することができる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本明細書の実施形態は、デバイスに対するコンテンツを要求する場合に、複数の支払/課金オプションをエンドユーザに提供するシステム及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に従うシステム及び方法は、デバイスに対するコンテンツを要求する場合に、エンドユーザに複数の支払/課金オプションを提供するためのシステム及び方法を提供することによって、上述の必要性及びその他のことに対処する。
【0009】
一実施形態に従えば、課金ゲートウェイを選択する方法が提供される。この方法は、エンドユーザデバイスによって、ユーザが導入している課金ゲートウェイと、ユーザが導入している課金ゲートウェイに関連付けられている情報のうちの少なくとも1つを含むメッセージを送信することと、エンドユーザデバイスにおいて、ユーザが導入している課金ゲートウェイと、ユーザが導入している課金ゲートウェイに関連付けられている情報のうちの少なくとも1つに基づいている、課金ゲートウェイのリストを受信することと、リストから、課金ゲートウェイの1つを選択することと、エンドユーザデバイスによって、エンドユーザデバイスとのトランザクションを完了する際に使用するためのリストから選択された課金ゲートウェイを識別するメッセージを送信することを含んでいる。
【0010】
別の実施形態に従えば、デバイスが提供される。このデバイスは、コンテンツをリクエストし、受信したメッセージに基づいて、エンドユーザの選択結果を送信するためのユーザエージェントと、課金ゲートウェイのリストの受領書と、リスト内の課金ゲートウェイの1つの選択結果の送信を含む、リクエストしたコンテンツに関連付けられている課金情報に関連付けられているメッセージを送受信するための通信インタフェースと、リクエストされたコンテンツに関連付けられている課金情報に関連する情報を記憶するためのメモリと、ユーザエージェントを動作させ、かつメモリと前記通信インタフェースと通信するプロセッサとを含んでいる。このプロセッサは、通信インタフェースを介して、ユーザが導入している課金ゲートウェイと、ユーザが導入している課金ゲートウェイに関連付けられている情報のうちの少なくとも1つを含むメッセージを送信し、課金ゲートウェイのリストは、ユーザが導入している課金ゲートウェイと、ユーザが導入している課金ゲートウェイに関連付けられている情報のうちの少なくとも1つに基づいている。
【0011】
別の実施形態に従えば、プログラム命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体が提供される。このプログラム命令は、コンピュータあるいはプロセッサによって実行される場合に、エンドユーザデバイスに利用可能な少なくとも1つの支払方法に関連付けられている情報であって、エンドユーザが指定する課金ゲートウェイのリストを含む情報を記憶するステップと、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ヘッダとユニフォームリソースロケータ(URL)の内の1つとして情報を、販売業者装置へ送信するステップとを実行する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態に従うコンテンツプロバイダと通信するエンドユーザデバイスを備えるフレームワークを示す図である。
【図2】本実施形態に従う課金ゲートウェイを選択するためのフローチャートである。
【図3】本実施形態に従うエンドユーザデバイスあるいは通信ノードを示す図である。
【図4】本実施形態に従うサービスを発見するための方法を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態に従うオペレータの課金ゲートウェイ(BGW)を使用するための呼フロー図である。
【図6】本実施形態に従うサードパーティのBGWを使用するための呼フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の実施形態の詳細説明は、図面を参照する。異なる図面内での同一の参照番号は、同一あるいは同様の要素を識別する。また、以下の詳細説明は、本発明を限定するものではない。むしろ、本発明の範囲は、添付の請求項によって定義される。
【0014】
上述のように、コンテンツあるいはサービス、例えば、デバイス用の、ビデオ、ゲーム、オーディオ、着信音をリクエストする場合に、複数の支払あるいは課金オプションを提供するためのシステム及び方法をエンドユーザに提供することが望ましい。加えて、使用されるデバイスのタイプ、かつそれをどのようにして使用できるかについての柔軟性が増すことが望ましい。例えば、ユーザは、自身のセットトップボックス(STB)によって受信される、自身のテレビ加入に対して支払うことができる自身のパーソナルコンピュータ(PC)を欲しい場合がある。この議論に対していくつかの状況を示すために、例示の通信フレームワーク100が図1に示され、ここでは、様々なノードから、例えば、コンテンツプロバイダノードから、例えば、エンドユーザデバイスへの通信を提供する。例示のエンドユーザデバイス10、20及び30は、コンテンツをリクエストし、また、コンテンツに対する課金手順をやり取りするために使用することができ、これには、限定されるものではないが、携帯電話、ラップトップコンピュータ、PC、STB、例えば、ウェブブラウザを備えるデバイスのようなコンテンツを受信することができる他のデバイスがある。
【0015】
図1に示される実施形態に従えば、コンテンツをリクエストし、かつ受信することができるエンドユーザデバイス10、20及び30は、異なる相互接続通信ネットワークを介して、複数のコンテンツプロバイダ112、116及び128と通信することができる。コンテンツのリクエスト/受信に関与するいくつかのノードと、関連する課金手順が図1に示され、これについて以下で説明するが、潜在的には、複数の他のノードと通信リンク群、例えば、不図示ではあるが、ワイドエリアネットワーク(WAN)210内のルータ群、セルラーネットワーク126内の基地局群及びeノードB群の少なくとも一方が、必要に応じて存在することが理解されるであろう。加えて、セルラーネットワーク126は、セルラーネットワークを説明する様々な文献や規格で記載されている、あるいは今日使用されている、任意の様々なタイプの、かつ様々な世代のセルラー電話ネットワークを表している。
【0016】
この例示のシステムでは、エンドユーザデバイス10及び30は、ケーブルあるいはデジタル加入者ライン(DSL)モデムであり得る、ホームゲートウェイ(GW)102と通信していて、一方で、このホームゲートウェイ(GW)102は、オペレータゲートウェイ(あるいはノード)104と通信している。オペレータGW104は、自身の関連するドメインネームシステム(DNS)サーバ106と通信している。加えて、オペレータ108は、エンドユーザに対するWAN210へのアクセスを提供している。WAN110は、デバイス間のトラフィックをルーティングするための、複数のルータと複数のノード(不図示)を含むことができる。また、WAN110は、様々なコンテンツプロバイダ112及び116と接続する通信リンクを有することができ、これらのコンテンツプロバイダ112及び116のそれぞれは、関連するDNSサーバ114及び118を備える。また、通信リンクは、WAN110とセルラーネットワーク126の間にも存在する。携帯電話20は、オペレータゲートウェイ(あるいはノード)122と通信し、オペレータゲートウェイ(あるいはノード)122は、自身の関連するDNSサーバ124と通信し、両者はともにセルラーネットワーク126の一部とみなすことができる。また、セルラーネットワーク126との通信には、コンテンツプロバイダ128と、その関連するDNSサーバ128がある。他の追加的なノード、例えば、サードパーティ(TP)課金ゲートウェイ(BGW)120は、WAN110及びセルラーネットワーク126の少なくとも一方と通信することができる。これらのノードは、本実施形態に従う、コンテンツあるいはサービスをリクエストするための、また、課金情報あるいは支払を送信/受信するための、エンドユーザデバイスに対する純粋な例示の物理フレームワークを示すために記載されている。
【0017】
図1に示される例示の通信システムの例示のエンドユーザデバイス10、20及び30を使用することで、コンテンツあるいはサービスをリクエストすることができ、かつ課金あるいは支払情報を収集して、交換することができる。本明細書で使用される用語「コンテンツ」は、任意のコンテンツ、サービス、商品の配信等の総称であり、これらは、エンドユーザあるいはエンドユーザデバイスによってリクエストされる。エンドユーザがデバイスからコンテンツを注文する場合、オペレータ108と、コンテンツプロバイダ112、116あるいは128との両方に対して好ましく、かつ受け入れ可能な、エンドユーザが選択するための様々な支払ソリューションを有することがしばしば要望される。本明細書で使用される用語「好適な(preferred)」は、1つ以上のパーティによって受け入れられる支払方法、また、例えば、受け入れ可能な支払方法を順序付けたランクキングに基づいて、1つ以上のパーティにより好ましい受け入れ可能な支払方法のサブセットの総称である。実施形態に従えば、ユーザ、オペレータ、課金システム及びコンテンツプロバイダの間の一連の信頼関係をそれぞれが含む、複数の支払ソリューションから選択することをユーザに可能にするシステム及び方法が提供される。本明細書で使用される、一連の信頼関係は、異なるエンティティ間で信頼されているソース群から、受け入れられた課金オプションを示すものである。これは、一部分においては、コンテンツをリクエストする場合に、エンドユーザと、オペレータ及びコンテンツプロバイダの少なくとも一方との間の通信中に収集される情報に基づくことができる。
【0018】
コンテンツ配信に関与する様々なパーティ群の一部あるいはすべて、例えば、エンドユーザ、コンテンツプロバイダ及びサービスオペレータの一部あるいはすべての間で、順序立てられており、更に柔軟なネゴシエーションを容易にするために、本発明の実施形態は、エンドユーザデバイス10、20及び30側と、ネットワーク側との両方における技術とメカニズムを提供する。エンドユーザ側の技術とメカニズムは、ネットワーク側の技術とメカニズムとともに使用することができる。あるいは、2つのセットの機能が、お互いに独立して使用することができる。これらの様々な技術及びメカニズムの完全な理解を提供するために、エンドユーザ側の技術とメカニズムを、まず、ネットワーク側の技術とメカニズムとは独立して説明し、次に、ネットワーク側の技術及びメカニズムを説明し、そして、最後に、それらの潜在的な対話を示すいくつかの例を提示する。
【0019】
エンドユーザ側
実施形態に従えば、ソフトウェアアプリケーションは、様々なエンドユーザデバイス10、20及び30にインストールすることができ、エンドユーザデバイス10、20及び30は、例えば、課金手順のストリーミングを支援するために自身のウェブブラウザと対話する。例えば、ソフトウェアアプリケーションは、オペレータ108、または任意のコンテンツプロバイダ112、116あるいは128(「販売業者」とも呼ばれる)からの問い合わせに応対するために使用することができる。これらのオペレータ、または任意のコンテンツプロバイダ112、116あるいは128は、特定のエンドユーザに対する、潜在的な課金ゲートウェイのリストを生成するために使用される情報の提供を支援するためのものである。本実施形態に従えば、このソフトウェアアプリーションは、デバイスのメモリ及びプロセッサと協働して、エンドユーザデバイス10、20及び30に、支払の連鎖に組み込まれ得る情報に関するいくつかの機能を実行させることを可能にする。例えば、エンドユーザデバイス10、20及び30は、好適なエンティティ群及びブラックリストに挙げられているエンティティ群の少なくとも一方、例えば、課金ゲートウェイ群のリストを保持することができる。エンドユーザデバイス10、20及び30は、代替の支払方法のリストも保持することができ、これは、必要に応じて、オペレータ108及びコンテンツプロバイダ112、116及び128に送信される。エンドユーザデバイス10、20及び30は、支払あるいは支払トランザクション(取引)に関するオプションのメタデータを保持することができ、これには、例えば、通貨の換算、契約の詳細、事前認可情報に関連するメタデータがある。エンドユーザデバイス10、20及び30は、信頼の連鎖(群)の管理を、ブートストラップする、そうでなければ管理するあるいは支援するために使用されるレコードのセットも保持することができる。更に、また、エンドユーザデバイス10、20及び30は、ブランディング情報、例えば、支払取引に関係するロゴをプロビジョンすることができる。
【0020】
これらの記憶されたデータ要素のいくつかあるいはすべてが、エンドユーザデバイス10、20及び30によって自動的に支払の連鎖に組み込まれ、特に、比較的、安価なコンテンツのリクエストに対する、課金手順の時間と労力の削減に貢献することで、エンドユーザに強いられる負担を軽減する。このデータは、例えば、消費者が、自身の認証とは別に、ワンクリックするだけで、支払方法を識別し、かつその支払を認可するために十分なものである。つまり、このデータは、典型的には、支払機関、支払サービスタイプ、領域等のような情報を示しているが、実際のアカウントIDや任意の認証情報は除外され得る。
【0021】
エンドユーザデバイス10、20及び30に記憶される、上述の情報は、様々な異なる方法でネットワーク側に提供され得る。一実施形態に従えば、このような情報は、エンドユーザデバイス10、20及び30からネットワークに向けて送信されるメッセージ内の、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ヘッダを使用して提供され得る。これらのHTTPヘッダは、それらが、識別可能な課金情報を指し示しているかどうかを判定するためにネットワーク側でチェックされ得る。この識別可能な課金情報は、例えば、HTTPヘッダが、「eobgw:ipx,127.0.0.1,5577,UID」あるいは「eobgw:mastercardpp,19.1.2.3,123,UID」である。ここで、この例では、ヘッダプリアンブル「eobgw」は、純粋な例示としての、エリクソオープン課金ゲートウェイと呼ばれる課金ゲートウェイを示している。これらのHTTPヘッダは、エンドユーザデバイス10、20、30から、スタンバイ状態にあるウェブブラウザによる追加のソフトウェアアプリケーションで、あるいは、ポスト、クッキー、ユーザエージェントプロファイル(UAProf)あるいはその類で自身がカプセル化されて、送信されることになる。この状況での用語「ポスト(post)」は、HTTP POST方法を示していて、これは、アプリケーションに、データをブラウザからサーバへサブミットさせることを可能にする。
【0022】
例えば、自身のウェブブラウザを介して、販売業者のウェブページに入ると、エンドユーザデバイス10、20、30は、代替の支払方法、支払プリファレンス及びエンドユーザに受け入れることができない支払方法の少なくともいずれかに関する情報を用いて、追加のHTTPヘッダのセットを販売業者のサーバに提示することができる。この情報は、URL、クッキーあるいはHTTPヘッダの形式で提供することができる。実施形態に従うエンドユーザデバイスによって販売業者のサーバに提示される、以下のHTTPヘッダのセットの例について検討する。
【0023】
例1:
EOBGP:http://bgw.visa.com/uid,preferene 1
EOBGP:http://bgw.b2.net/*,preference-1(blacklist)
EOBGP:http://bgw.fsb.se/pnum,preferene 2
EOBGP:http://bgw.paypal.com/06128@mail.com,preferene 100
エンドユーザデバイス10、20、30によって提供されるこれらの情報のセットから、販売業者は、提供される場合の優先順位を考慮して、特定のユーザに向けられている課金方法のセットを判定する。例えば、販売業者のサーバは、販売業者が所有する課金ゲートウェイの候補のリストとユーザのリストとをマッチングして、両方のリストで検出される最高ランクの課金ゲートウェイを選択することができる。販売業者のサーバは、例えば、「ペイパル(paypal)を介して支払を行うための<PAY>の押下」のメッセージをエンドユーザデバイスへ返信するために使用する、課金ゲートウェイの選択を行うことができる、あるいは、エンドユーザに対して選択するための課金ゲートウェイのリストを返信することができる。例えば、HTTPヘッダを介して、販売業者と直接、支払プリファレンス情報を提供することの代替としては、エンドユーザデバイス10、20、30は、選択的に、エンドユーザの支払プリファレンス情報が記憶され、かつ販売業者のサーバによってアクセスすることができるネットワーク上の位置を示すURLを販売業者のサーバへ送信することができる。
【0024】
エンドユーザデバイス10、20、30は、支払方法情報を、上述のプッシュメカニズムとして、あるいは、コンテンツあるいはサービスプロバイダからのトリガーあるいはリクエストに応じるプルメカニズムとして提示することができる。例えば、エンドユーザデバイス10、20、30によって閲覧されている販売業者のサイトからのリクエストで、エンドユーザデバイスは、これらのURLを販売業者(あるいは他のネットワークサーバURL)へ送信して、ユーザが所有するあるいは希望する支払に対するメカニズムを示すことができる。これらのURLは、各支払方法に対する顧客のプリファレンス、例えば、上述の例示の数字によるランキングを示すためのマーカを有していても良い。販売業者は、これらのURLのセットを受信し、それと、ユーザが支払チャネルとして受け入れることができる、ユーザが所有するURLのリストとマッチングする。販売業者のリストは、長いものであってよく、また、エンドユーザに対して公表されるあるいは提示される必要がない(但し、以下の他の実施形態では、そのような公表メカニズムを提供している)。これは、販売業者の潜在的な課金ゲートウェイ群/支払方法群のリストにおける多くのエントリは、たいては、特定の消費者とは無関係であるからである。販売業者とユーザとの両者によってサポートされる、マッチングするリストの支払方法の内、販売業者は、この時点で、あまり魅力的でないあるいはあまり好ましくないものを削除することができ、好適なものだけをエンドユーザデバイス10、20、30を介して、その顧客に公表することができる。オプションとしては、販売業者は、自身の最も好適な支払方法をリストに追加して、例えば、エンドユーザに対して推奨する/広告することができる。使用することができる支払方法のリストが完了すると、そのリストを選択することができる消費者へ提示され、販売業者は、選択される課金ゲートウェイに向けて消費者をリダイレクトすることができる。エンドユーザの観点から支払を簡単にすることに加えて、販売業者は、どの支払方法が自身の市場区分で好適であるかを測定して、それに従って動作することができるようになる。
【0025】
支払情報をプルするために、エンドユーザデバイスへ向けて販売業者あるいはコンテンツプロバイダによって送信されるトリガーは、これらの実施形態に従って様々な形式で実現することができる。例えば、一実施形態に従えば、このトリガーは、エンドユーザデバイス10、20、30から、記憶されている支払方法の情報を読み出すことができるジャバスクリプトとして実現することができる。この動作は、オプションとして、エンドユーザの承認を条件としても良い。支払方法の情報をプルするためのトリガーとしてジャバスクリプトを使用することは、更なる利点を提供する。その利点とは、トリガー自身に従う、AJAX通信あるいは同様の「帯域外」シグナリングの形式で、その情報を埋め込むことができることである。別の実施形態に従えば、エンドユーザデバイスから支払方法の情報をプルするためのトリガーとして、専用のメタタグを使用することができる。例えば、メタタグ<meta http−eqiv=”EOBGW” content=”http://URL”>を、エンドユーザデバイスへ送信することができる。ここで、メタタグは、追加の、例えば、関連する支払方法、HTTPヘッダあるいはクッキーに埋め込まれているデータを伴う、指定されているURLへのリダイレクトをトリガーするものである。
【0026】
上述の内容に基づいて、例示の技術は、エンドユーザの支払方法の情報と、特定の販売業者あるいはコンテンツプロバイダへの支払用の適切な課金ゲートウェイの選択を管理するためのものであり、実施形態に従う課金ゲートウェイを選択するための一般的な方法が、例えば、エンドユーザデバイスによって、図2のフローチャートで示されることが理解されるであろう。図2で示されるように、エンドユーザデバイス10、20、30は、ステップ202において、課金ゲートウェイのリストを受信する。ここで、例えば、リストは、上述の技術の任意のものあるいはすべてを使用してコンパイルされている。ステップ204において、エンドユーザとエンドユーザデバイスの少なくとも一方は、そのリストから課金ゲートウェイの1つを選択する。ステップ206によって示されるように、この選択は、例えば、エンドユーザデバイスでトランザクションを完了する際に使用するためのリストから課金ゲートウェイの1つの選択を識別するメッセージを送信することによって、エンドユーザデバイスによって送信される。必要であれば、エンドユーザデバイス10、20、30は、ユーザが導入している課金ゲートウェイと、ユーザが導入している課金ゲートウェイに関連付けられている情報とのうちの少なくとも1つを含むメッセージを最初に送信することができ、そうすることで、エンドユーザデバイスによって続いて受信される課金ゲートウェイのリストは、ユーザが導入している課金ゲートウェイ、あるいは、ユーザが導入している課金ゲートウィに関連付けられている情報のどちらかの少なくとも一部に基づくことになる。
【0027】
つまり、デバイス300、例えば、本実施形態に従うエンドユーザデバイスが、図3に示される。その内部では、ユーザエージェント308が、コンテンツをリクエストし、かつ上述のような受信したメッセージに基づくエンドユーザの選択結果を送信するための、上述のソフトウェアアプリケーションとして動作する。通信インタフェース310は、リクエストされたコンテンツに関連付けられている課金情報に関連付けられているメッセージを送受信する。これには、課金ゲートウェイのリストの受信と、リスト内の課金ゲートウェイの1つの選択結果の送信を含んでいる。メモリ304は、リクエストされたコンテンツに対する、例えば、支払プリファレンスに関連する様々な情報を記憶している。プロセッサ302は、メモリ304と通信インタフェース310と通信して、そのプロセッサ302上でユーザエージェント308が動作する。また、プロセッサ302は、エンドユーザデバイス300の動作を制御する。
【0028】
ネットワーク側
ここまでは、エンドユーザデバイス10、20及び30に関連付けられている、少なくとも主要な実施形態を説明してきている。次に、支払方法あるいは課金ゲートウェイのネゴシエーション及び選択の少なくとも一方を容易にするための、ネットワーク側で使用することができる例示の技術及びメカニズムについて説明する。但し、以下で説明されるように、以下の実施形態のいくつかは、支払に関連付けられているサービス以外のサービス、例えば、ビデオ配信サービスあるいは他のサービス群、の選択あるいはロケーション(サービス発見:location)を実現するために使用することができる。
【0029】
エンドユーザ側の技術の議論で説明されるように、エンドユーザデバイス10、20、30は、ユーザの支払方法のプリファレンス及びケイパビリティの少なくとも一方に関連付けられている情報を、コンテンツプロバイダ112、116、128に提供することができる。しかしながら、他の実施形態に従えば、エンドユーザデバイス、及び自身のISP/オペレータ104、122の少なくとも一方に利用可能な支払方法を、ネットワーク側に判定させることができる。このような場合、ネットワーク側は、潜在的な支払オプションを判定するための開始ポイントとして、消費者のIPアドレスのみを有することができる。以下の実施形態に従えば、消費者のIPアドレスを使用して、販売業者あるいはコンテンツプロバイダ112、116、128は、リバースDNSルックアップを行う。このリバースDNSルックアップは、既知のIPアドレスを使用することと、例えば、DNSに記憶されているポインタ(PTR)を使用することによって、そのIPアドレスに属するホストネームとドメインネームをルックアップすることを含むことが、当業者には理解されるであろう。PTRレコードは、IPアドレスを基準のホスト/ドメインネームにマッピングする。この特定のエンドユーザデバイス10、20、30に関連付けられているISP/オペレータは、支払方法を提案し、かつDNS106、124にこれらの支払方法を登録している場合、DNS106、124は、URL(群)を、リクエストしているコンテンツプロバイダ112、116、128に対してサポートされている支払ゲートウェイ(群)へ返信する。これらのURL群は、支払サービス(例えば、特定の支払方法を使用して行われる購入に対するエア「マイレージ」で、ユーザをクレジットする支払方法)に価値を付加することができるISP/オペレータに対する様々なパートナーを指し示すことで、そのよう役割のためのビジネスを生み出すことができる。これらの例示の実施形態はDNSに基づいているので、これらは、潜在的な支払方法の識別を実現することができる。ここで、潜在的な支払方法とは、関連するウェブ端末、携帯端末あるいは固定デバイスの構成設定を伴わないあるいはわずかな構成設定で、販売業者とエンドユーザ10、20、30の両方に受け入れ可能となるものである。本明細書で使用される役割と関連する用語を明確にするために、用語「オペレータ」は、例えば、ISPあるいは他のパーティを指し示している。ここで、ISPあるいは他のパーティは、サーチ(検索)が実行されるDNSを所有すること及び操作することの少なくとも一方を実行する。用語「エンドユーザ」は、コンテンツ、サービス、あるいは商品の配信の、消費者あるいはエンドユーザの買い手を指し示している。用語「コンテンツプロバイダ」は、エンドユーザによってリクエストされる、コンテンツ、サービスあるいは商品の販売業者あるいは売り手であるパーティを指し示していて、また、これは、リバースDNSを開始するパーティであっても良い。用語「支払プロバイダ」あるいは「手形交換所」は、サービスを提供するために、オペレータと協働するサードパーティを指し示している。コンテンツプロバイダは、コンテンツ、サービス及び商品の少なくとも1つの売り手であるとともに、これらのサービス及び商品の少なくとも一方のプロバイダの両方であっても良く、あるいはそうでなくても良い。エンドユーザへコンテンツ、サービス及び商品の少なくとも1つを提供するエンティティは、そのエンティティがコンテンツプロバイダであるか否かに関わらず、本明細書では、「サービスプロバイダ」と呼んでいる。
【0030】
これらの実施形態をより理解するために、以下で、純粋な例示を検討する。エンドユーザデバイス10がオペレータ208に接続する場合に、エンドユーザデバイス10が130.13.97.55のパブリックIPアドレス(時には、インターネットアドレスあるいはWAN割当IPアドレスとして知られる)を受信すると想定する。このIPアドレスは、この例では、vdsl−130−13−97−55.phnx.quest.netに解決される。次に、エンドユーザは、コンテンツ、例えば、着信音を、コンテンツプロバイダ212から、自身の携帯電話にダウンロードするために注文することを決定する。コンテンツプロバイダ212は、この特定のIPアドレスに対して正式なものである課金ゲートウェイを検出するために、DNSサーバ情報を使用するサーチ(検索)を実行する。次に、オペレータ204は、vdsl−130−13−97−55.phnx.quest.netに関連付けられているテキストレコード(TXT)に対するルックアップを実行し、識別可能な課金情報を探す。識別可能な課金情報がそのアドレス内で検出されない場合、コンテンツプロバイダ212は、例えば、そのテキストレコードに対するphnx.quest.netをサーチすることによって、ある程度正確なマッチングを実行することができ、そして、先頭のドメインだけが残るまでこのサーチを繰り返す。このサーチは、例えば、55.97.13.130.in−addr.arpaにおけるTXTレコードを検出することを試行することによって、純粋なIPアドレスについても実行することができ、サーチされない場合、必要に応じて、55、97及び13をスケーリングする。識別可能な課金情報には、これに制限されるものではないが、プロトコル情報、プロトコルとは独立しているBGWのIPアドレス/ポート、及び様々なプロトコルを有する複数のBGWを含むことができる。
【0031】
すべてのDNSサーチが一旦完了すると、コンテンツプロバイダ212は、それぞれのBGWに渡るサーチの結果として識別される課金プロバイダのそれぞれと接続することができ、また、存在するならば、各課金プロバイダ及びコンテンツプロバイダ212と、オペレータ204と、及びエンドユーザデバイス10との間に、信頼関係の連鎖(特定のIPアドレスで識別され、かつ特定のエンドユーザに関連付けられている)が存在するかを判定する。エンドユーザが課金ゲートウェイのリストを有している場合、コンテンツプロバイダは様々な課金ゲートウェイのセットとの信頼関係を有していて、これにより、コンテンツプロバイダの課金ゲートウェイの1つから顧客までの信頼されている経路に対する、ユーザの課金ゲートウェイのそれぞれに再帰的に問い合わせることができる。例えば、エンドユーザがマスタカードと、オペレータ208のアカウントと、市民銀行のアカウントと、地方信用組合のアカウントを有しているとする。オペレータ208は、エンドユーザに関連付けられているアカウントを有していて、マスタカード、VISA及び市民銀行を利用可能である。コンテンツプロバイダ212は、マスタカード、VISA及びオペレータ208を認識する。サーチの結果と、判定された信頼関係の連鎖を使用することによって、潜在的な課金プロバイダのリスト、例えば、マスタカードとオペレータ208を含むリストが構築される。次に、このリストが、所望の課金プロバイダを選択するために、ユーザ用のエンドユーザデバイス10へ送信される。所望の課金プロバイダの選択においては、ユーザは、課金の検証を完了するために、選択された課金プロバイダの課金ゲートウェイへリダイレクトされる。また、この時点で、このコンテンツプロバイダとの将来の課金に対するオプションの認可をセットアップすることができる。この課金のステップが完了すると、エンドユーザは、再度、コンテンツプロバイダ212へリダイレクトされ、そうすることで、コンテンツプロバイダは、コンテンツ、あるいは送信された商品に対する受領書情報を送信することができる。
【0032】
上述の実施形態に従えば、コンテンツプロバイダ212は、DNSサーチ(あるいはリバースDNSサーチ)を実行して、自身と、エンドユーザデバイス10、20、30との両方に対して相互に受け入れ可能となる支払方法/課金ゲートウェイを識別することができる。それゆえ、他の実施形態に従えば、オペレータに、受け入れられるあるいは提案される支払方法をDNS106、124へ公表するための技術を提供することは有用である。例えば、URL(群)と、DNS内でサポートされる支払ゲートウェイ(群)に関連付けられている補助的なメタデータを公表することによって、オペレータは、例えば、コンテンツプロバイダによる上述のサーチを容易にするために、この情報を任意の外部のパーティに容易にアクセス可能にすることができる。この実施形態に従えば、これらのURL(群)と、任意の補助的なメタデータは、サードパーティへの支払をサポートすることができるオペレータ所有の課金システムを含むだけでなく、オペレータと自身の加入者基盤が加入している他の支払プロバイダを含むことができる。URL(群)のリストは、加入者基盤のメンバーに利用可能な支払プロバイダのセットを表している。これは、例えば、自身の基本の課金システムに対する代替を提案するための機会をオペレータに提供する。この基本の課金システムでは、例えば、エンドユーザに、自身のオペレータのサービス請求の代替とともに、選択されたチャリティーに送信される追加料金の割合を提案することができる。
【0033】
オペレータが受け入れるあるいは好ましい支払方法を公表するために、提供するDNSレコードの変形あるいはその追加を、これらの実施形態に従う任意の方法で実行することができる。例えば、オペレータ104、122は、例えば、サポートされている支払ゲートウェイを識別するTXTレコードを、自身のそれぞれのDNS106、104に入力することができる。このような支払ゲートウェイに対して、複数の構文あるいは標準が存在する場合、オペレータ104、122は、そのようなすべての構文あるいは、サポートしたいものだけを入力することができる。
【0034】
上述したように、これらの例示のネットワーク側の実施形態は、支払方法の公表、及び支払方法のサーチに限定されるものではなく、他のタイプのサービスの公表、及び他のタイプのサービスのサーチに適用することができる。例えば、ビデオサービス、例えば、IPTVの環境においては、コンテンツプロバイダ112は、エンドユーザデバイス10、20、30に直接ビデオコンテンツを送信する代わりに、キャッシングサーバ(不図示)に送信することもできる。このようなキャッシングサーバが特定のエンドユーザデバイス10に対して配置されているかどうか、またどこに存在するかを判定するために、コンテンツプロバイダ112は、そのエンドユーザのオペレータ104のDNS106に問い合わせることができる。オペレータ104が、自身のDNS106内のそのようなビデオコンテンツ(あるいはキャッシングサーバがそのようなビデオコンテンツを登録している場合)に対する自身のキャッシングサーバのアイデンティティ/アドレスを公表している場合、コンテンツプロバイダ112は、その情報を取得して、エンドユーザデバイス10への次の配信のために、エンドユーザによってリクエストされているビデオコンテンツをキャッシングサーバへ送信することになる。より一般的には、DNS106、124は、自身の中に自身で登録することを選択する任意の、かつあらゆるタイプのサービスに対するサービスブローカとして動作することができ、これによって、例えば、事前にネゴシエートされているサービスの契約に対する要件に関連付けられている制約を取り除くことができる。
【0035】
例えば、ネットワーク側のサービスの発見、例えば、支払方法情報の発見を管理するための上述の例示の技術に基づいて、実施形態に従うサービスの発見のための一般的な方法が図4のフローチャートで示されることが理解されるであろう。図示されるように、サービスプロバイダによって提供される特定のタイプのサービスを発見するための方法は、例えば、特定のサービスに対して関心のあるエンドユーザデバイスのIPアドレスに基づいて、リバースドメインネームサーバ(DNS)サーチを実行するステップ400を含んでいる。次に、ステップ402で、サービスに関連付けられている少なくとも1つのエントリが、リバースDNSサーチに基づいて、サービスプロバイダに関連付けられているDNSから取得される。
【0036】
同様に、ネットワーク側の実施形態を実行することができるネットワークノードは、通常は、(また、汎用のエンドユーザデバイスを説明するためにも使用されている)図3で説明することができる。このようなネットワークノードは、例えば、プロセッサ302を含むことができ、このプロセッサ302は、リバースDNSサーチを実行して、オペレータに関連付けられているDNS(106、124)からサービスに関連付けられている少なくとも1つのエントリを取得することによって、オペレータ104、122によって提供される特定のタイプのサービスを発見する。
【0037】
上述の例は、支払サービスを発見する環境で提供されているが、これらの実施形態は支払サービスの発見/プロビジョンに制限されるものではなく、実際には、リバースDNSサーチを介して発見することができる任意のタイプのサービスに適用することが理解されるであろう。例えば、上述の方法で発見することができる他のサービスには、(1)例えば、GPS、TOA、TDOA、及び他のロケーションベースのサービスの少なくとも1つを介して、エンドユーザの位置を提供することができる位置決めサーバを検出すること、(2)エンドユーザプロファイルデータ用のサーバを検出すること、(3)(例えば、キーを発見するための)DRMサーバを検出すること、及び(4)利用可能なメディアリソースサーバを検出することを含んでいる。また、上述の例は、リバースDNSサーチがコンテンツプロバイダによって開始される場合を説明しているが、例えば、ネットワーク上の自身が所有するDRMサーバを発見することをエンドユーザに可能にするために、リバースDNSサーチは、所望のサービスを発見することに関心のある任意のパーティによって実行されても良い。この任意のパーティには、例えば、サービスプロバイダ、オペレータ、あるいは、エンドユーザさえも含んでいる。
【0038】
例示の対話
上述のように、上述のエンドユーザ側の技術と、ネットワーク側の技術は、様々な実施形態にしたがって、一方とは独立して、あるいは一方とともに使用することができる。これらの実施形態をより理解するために、エンドユーザ側の技術とネットワーク側の技術との間のいくつかの対話例を、図5の例示のシグナリング図とともに提示する。この純粋な例示のシグナリグ図は、潜在的なオペレータの課金ゲートウェイ(BGW)群のリストを受信して、かつ、特定のコンテンツプロバイダあるいは販売業者と後続の支払手順を実行するためにこれらのBGW群から選択されたBGW(この例では、BGW504)を使用するために、エンドユーザ502が関与する信号群を示している。
【0039】
典型的には、図5のシグナリング図の開始の時点で、エンドユーザデバイス10は、自身のオペレータ108を介してネットワークに既に接続されていて、かつ、固有識別子、例えば、WAN割当IPアドレスを受信している。最初に、ユーザ502が、メッセージ506において、コンテンツプロバイダ112から、デバイス10に対するプレミアムコンテンツをリクエストすると想定する。コンテンツプロバイダ112は、メッセージ508において、課金リクエストを伴うリプライを行う。ユーザ502は、オプションで、メッセージ510において、例えば、HTTPヘッダ内にあるいはクッキー(群)として埋め込まれている、取り得る支払の代替と、ユーザ推奨BGW群で応答する。次に、コンテンツプロバイダ112は、それに関連付けられているDNSサーバ114と、オペレータのDNSサーバ106と協働して、信号512及び514で示されるように、BGW群に基づいてDNSを解決するために、上述のように、DNS、リバースDNS技術、及び、HTTPヘッダ等を使用するサーチを実行する。次に、メッセージ516において、オペレータのBGW群のリストが、コンテンツプロバイダ112へ送信される。次に、サーチを通して検出されている、及び/あるいは、ユーザ502、オペレータ108及びコンテンツプロバイダ112によって直接提供されている、様々なBGW群が、マージされて、メッセージ518において、ユーザ502へ送信される。
【0040】
この例では、ユーザ502は、使用するための所望のBGWとしてオペレータのBGW504を選択し、メッセージ520において、その情報をコンテンツプロバイダ112へ送信する。次に、コンテンツプロバイダ112は、メッセージ522において、オペレータのBGW504へ契約書を送信する。また、コンテンツプロバイダ112は、メッセージ524によって示されるように、オペレータのBGW504へユーザをリダイレクトする。次に、ユーザ502は、メッセージ526において、選択されたオペレータのBGW504から契約書をリクエストする。オペレータのBGW504は、メッセージ528において、ユーザ502に、所望のコンテンツに対する契約書を送信し、また、オプションとして、再発し得る課金のための認可リクエストを送信する。次に、ユーザ502は、メッセージ530において、支払を認可する。次に、オペレータのBGW504は、メッセージ532において、再度、ユーザ502を、コンテンツプロバイダ112へリダイレクトする。次に、ユーザ502は、メッセージ534において、選択されたコンテンツをコンテンツプロバイダ112からリクエストする、あるいは、送信されているコンテンツに対する受領書をリクエストする。次に、コンテンツプロバイダは、メッセージ536及び538において示されるように、オペレータのBGW504との契約状態の検証を実行する。この時点で、メッセージ540によって示されるように、受領書あるいはコンテンツがコンテンツプロバイダ112から送信される。
【0041】
(オペレータではなく)サードパーティの課金ゲートウェイが介在する別の実施形態に従えば、潜在的な課金ゲートウェイ(BGW)群のリストを受信し、かつサードパーティのBGWを使用するために、エンドユーザ502が介在する信号群を示す例示のシグナリング図が、図6で示される。図6では、オペレータのBGW504が、図5との比較目的のために単に示されているが、これは、図6で示される例では通信は発生しない。典型的には、図6のシグナリングが開始する時点で、エンドユーザデバイス10は、自身のオペレータ108を介してネットワークに既に接続されていて、また、固有の識別子、例えば、WAN割当IPアドレスを受信している。
【0042】
最初に、ユーザ502は、メッセージ602において、コンテンツプロバイダ112からデバイスに対するプレミアムコンテンツをリクエストする。コンテンツプロバイダ112は、メッセージ604において、課金リクエストを伴うリプライを行う。ユーザ502は、オプションで、メッセージ606において、HTTPヘッダ内にあるいはクッキー(群)として埋め込まれている、取り得る支払の代替と、ユーザ推奨BGW群で応答する。次に、コンテンツプロバイダ112は、それに関連付けられているDNSサーバ114と協働して、信号608で示されるように、BGW群に基づいてDNSを解決するために、上述のように、DNS、リバースDNS技術、及び、HTTPヘッダ等を使用するサーチを実行する。次に、メッセージ610において、それらの結果、例えば、オペレータのBGW群の解決されたリストが、コンテンツプロバイダ112へ送信される。次に、サーチを通して検出されている、及び/あるいは、ユーザ502、オペレータ108及びコンテンツプロバイダ112によって直接提供されている、様々なBGW群が、マージされて、メッセージ612において、ユーザ502へ送信される。
【0043】
この例では、ユーザ502は、サードパーティのBGW120、例えば、VISA(ビザ)に関連付けられている課金ゲートウェイを、受信したリストから選択し、メッセージ614において、その情報をコンテンツプロバイダ112へ送信する。次に、コンテンツプロバイダ112は、メッセージ616において、サードパーティ120へ契約書を送信する。また、コンテンツプロバイダは、メッセージ618によって示されるように、ユーザをサードパーティのBGW120へリダイレクトする。また、コンテンツプロバイダは、メッセージ618によって示されるように、ユーザをサードパーティのBGW120にリダイレクトする。次に、ユーザ502は、メッセージ620において、選択されたサードパーティのBGW120からその契約書をリクエストする。サードパーティのBGW120は、メッセージ622において、ユーザ502に、所望のコンテンツに対する契約書を送信し、また、オプションとして、再発し得る課金のための認可リクエストを送信する。次に、ユーザ502は、メッセージ624において、支払を認可する。次に、サードパーティのBGW120は、メッセージ626において、再度、ユーザ502を、コンテンツプロバイダ112へリダイレクトする。次に、ユーザ502は、メッセージ628において、選択されたコンテンツをコンテンツプロバイダ112からリクエストする、あるいは、送信されているコンテンツに対する受領書をリクエストする。次に、コンテンツプロバイダは、メッセージ630及び632において示されるように、サードパーティのBGW120との契約状態の検証を実行する。この時点で、メッセージ634によって示されるように、受領書あるいはコンテンツがコンテンツプロバイダ112から送信される。
【0044】
図6に示されるように、コンテンツプロバイダ112は、課金リクエストを提供するメッセージ604をユーザ502へ送信する。本実施形態に従えば、他の情報は、ユーザからの応答メッセージ606に含めることができる。例えば、ユーザに提供されるBGWそれぞれに対するIPアドレスを含めることができる。また、提供されるBGWそれぞれに対する顧客を識別する顧客識別情報として、例えば、ユーザのアカウント情報、パーソナル識別番号(PIN)、あるいはその類、それに加えて、ユーザに提供されるBGWそれぞれによって使用されるプロトコルを提供することで、コンテンツプロバイダ112と、ユーザに提供されるBGWの任意のものとの間のデータ交換を容易にすることができる。
【0045】
本実施形態に従えば、エンドユーザ502に提示されるBGW群のリストは様々な方法で修正することができる。例えば、コンテンツプロバイダ112は、ユーザ502によって提供されるBGW群のリストを取得して、コンテンツプロバイダ112の課金ゲートウェイ群の1つから顧客への、信頼されている経路について、ユーザ502に提示されるBGW群のそれぞれを再帰的に問い合わせることができる。信頼される経路を確立できない場合、対応するBGWはリストから削除され、信頼が欠如している経路であることを示すために適切にマークされる、そうでなければ、識別されるようにする。加えて、このリストは、ユーザ502の観点から、あるいはコンテンツプロバイダ112の観点から、最も好ましいものからそうでないものまで(あるいはその逆)を提示する、あるいはランク付けすることができる。例えば、様々なサードパーティのBGWは、様々なサービス料金を課して良く、ユーザ502は、自身のプリファレンスを設定することができるので、最低の追加料金のBGWがリストの先頭に配置されるようにする。このリストの優先順位を決めるための別の方法は、例えば、リストの先頭に、決して使用されるべきでないBGWを配置することである。このリストの優先順位を決めるための別の方法は、エンドユーザ512及びコンテンツプロバイダ212の少なくとも一方の要望に沿うように使用することができるようにする。一実施形態に従えば、エンドユーザデバイス502にダウンロードされるソフトウェアは、セットアップ時と、エンドユーザ502によって指定されるBGWのリストの記憶時に使用することができる。
【0046】
上述のシステム及び方法を利用して、BGWを迅速かつ容易に選択するための実施形態について説明する。ユーザ502がインターネットサーフィンをしていて、2ドルの購読料金で新聞を読みたいと想定する。ユーザ502は、インターネットサーフィンしている自身のウェブブラウザと対話する例示のソフトウェアアプリケーションを有している。加えて、ユーザ502、新聞社、いくつかの課金ゲートウェイとの間に信頼関係の連鎖が予め確立されているとする。予め記憶されているプリファレンスを使用して、ユーザ502が読むための新聞を選択することを選ぶ場合、ユーザ502は、所望の課金ゲートウェイ、この場合は、自身のインターネットサービスプロバイダの課金ゲートウェイに案内される。ユーザ502は、アカウント確認用のPINを入力することが問い合わせされる。ユーザの入力したPINが受け付けられると、ユーザ502は、新聞社のウェブサイトにリダイレクトされ、それにより、ユーザ502は、その選択した新聞を自由に読むことができる。
【0047】
本明細書で使用される課金ゲートウェイは、例えば、通信システムあるいはサービスに関連付けられている課金データを収集し、かつ取り扱う処理を仲介するエンティティ群あるいはノード群を示している。例えば、複数のベンダーをサポートする課金ゲートウェイは、課金データの収集と取り扱いをより簡単にし、かつ上述のように、かつ、すべての課金データ収集のために、一つに統一され、かつ安定した標準インフェースを顧客管理システム(CAS)提供することによって、より効率的にする。この結果、課金データの収集に対するネットワークの複雑さを軽減し、アップグレード中の影響を最小化し、かつ新規のネットワーク要素(NE)群あるいは後処理システムの統合のコストを削減する。課金ゲートウェイは、呼データレコード(CDR)群、インターネットプロトコル(IP)レコード群、及び他の使用データレコード群(UDR群、即ち、IPノードからのログ群及びイベントレコード群)を自動的に収集し、かつ様々なタイプのNEからオンラインで収集する。CDR群は、自身の最終の宛先へ配信する前に、課金ゲートウェイで処理することができる。
【0048】
課金ゲートウェイは、いくつかの実施形態に従って、ユーザフレンドリなポータブルグラフィックユーザインタフェース(GUI)を備えるクライアント−サーバアーキテクチャとして実現することができる。このポータブルグラフィックユーザインタフェース(GUI)は、課金ゲートウェイの構成設定を直接的に行うものである。例えば、オペレータ要員は、CDR群がどのようにして収集され、CDR群がどのようにして処理され、そして、CDR群をどこに配信するかを特定するために、GUIを使用することができる。本実施形態に従う課金ゲートウェイは、様々なネットワークアーキテクチャ、及び様々な製品ライン、リリース及びベンダーからの様々なNE群から生成される課金データを収集したものの同時使用をサポートする。このネットワークアーキテクチャは、移動通信用のグローバルシステム(GSM)、汎用パケット無線システム(GPRS)、広帯域符号分割多元アクセス(WCDMA)、及びIPネットワークがある。課金ゲートウェイによって提供される柔軟な処理能力は、新規のサービスに対して課金すること、かつ課金システムに対する変更を最小限にすることを容易にする。課金ゲートウェイは、ネットワークサイズ及びサービスの変更及び普及を簡単にするだけでなく、異なるフォーマット間の変換、課金データの処理、不正行為検出実現性の改善、及びいくつかの標準プロトコルを使用する課金データの配信もサポートする。
【0049】
特に、課金ゲートウェイは、以下の例示の機能群のいくつかあるいはすべてを提供する。この機能群には、収集、通信デーモン、コンテンツマネージャ、外部エージェント、収集用の実質的なリアルタイム課金、データベースインタフェース(データベースNE)、処理、フォーマッティング、フィルタリング、連結モジュール、レイティング及び番号解析、ルックアップ、コンフィグレーション、管理、上級コンフィグレーションツールキット、アラーム処理、ロギング、配信、配信用の実質的なリアルタイム課金、データベースインタフェース(データベース後処理システム)、高可用性、クラスタ、災害回復クラスタ、及び冗長サーバがある。
【0050】
上述の実施形態は、本発明を制限するものではなく、本発明のあらゆる観点における例示であることが意図されている。このような変形及び変更のすべてが、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲及び精神内に含まれるものと想定される。本願の記載で使用されない要素、動作、あるいは命令は、明示しない限り、本発明の基準あるいは本質的要素であると解釈されるべきである。また、本明細書で使用される、冠詞「a」は、1つ以上の要素を含むように意図されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
課金ゲートウェイ(120、304)を選択する方法であって、
エンドユーザデバイス(10)によって、ユーザが導入している課金ゲートウェイと、ユーザが導入している課金ゲートウェイに関連付けられている情報のうちの少なくとも1つを含むメッセージを送信するステップと、
エンドユーザデバイス(10)において、前記ユーザが導入している課金ゲートウェイと、ユーザが導入している課金ゲートウェイに関連付けられている情報のうちの少なくとも1つに基づいている、課金ゲートウェイのリストを受信するステップと、
前記リストから、前記課金ゲートウェイ(120、304)の1つを選択するステップと、
前記エンドユーザデバイス(10)によって、前記エンドユーザデバイス(10)とのトランザクションを完了する際に使用するための前記リストから選択された前記課金ゲートウェイを識別するメッセージを送信するステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記エンドユーザデバイス(10)によって、コンテンツをリクエストするステップと、
前記エンドユーザデバイス(10)において、前記課金ゲートウェイのリストを受信するステップの前に、前記リクエストされたコンテンツに関連付けられている課金リクエストを受信するステップと
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エンドユーザデバイス(10)において、前記選択された課金ゲートウェイへのリダイレクトされる情報を含むメッセージを受信するステップと、
前記エンドユーザデバイス(10)において、前記選択された課金ゲートウェイから前記リクエストされたコンテンツに関連付けられている契約書を受信するステップと、
前記エンドユーザデバイス(10)において、前記リクエストされたコンテンツのコンテンツプロバイダへメッセージトラフィックをリダイレクトするための情報を含む第2のメッセージを受信するステップと、
前記エンドユーザデバイス(10)によって、少なくとも1つのコンテンツと前記コンテンツに関連付けられている受領書をリクエストするステップと、
前記エンドユーザデバイス(10)において、前記少なくとも1つのコンテンツと前記受領書とを受信するステップと
を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記課金ゲートウェイのリストは、オペレータの課金ゲートウェイと、ドメインネームサーバが解決された課金ゲートウェイを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記エンドユーザデバイス(10)によって、代替の支払方法をリクエストするステップを更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記エンドユーザデバイス(10)によって、別のエンドユーザデバイスで受信されるコンテンツ用の課金ゲートウェイを選択するステップを更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
サービスプロバイダに関連付けられている通信ノードにおいて、前記1つのユーザが導入している課金ゲートウェイと、ユーザが導入している課金ゲートウェイに関連付けられている情報のうちの少なくとも1つを受信するステップと、
前記通信ノードによって、前記ユーザが導入している課金ゲートウェイと、ユーザが導入している課金ゲートウェイに関連付けられている情報のうちの少なくとも1つの、その少なくとも一部に基づいて、前記リストに含めるための課金ゲートウェイを選択するステップと
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
デバイスであって、
コンテンツをリクエストし、受信したメッセージに基づいて、エンドユーザの選択結果を送信するためのユーザエージェントと、
課金ゲートウェイのリストの受領書と、前記リスト内の課金ゲートウェイの1つの選択結果の送信を含む、前記リクエストしたコンテンツに関連付けられている課金情報に関連付けられているメッセージを送受信するための通信インタフェースと、
前記リクエストされたコンテンツに関連付けられている課金情報に関連する情報を記憶するためのメモリと、
前記ユーザエージェントを動作させ、かつ前記メモリと前記通信インタフェースと通信するプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、前記通信インタフェースを介して、ユーザが導入している課金ゲートウェイと、ユーザが導入している課金ゲートウェイに関連付けられている情報のうちの少なくとも1つを含むメッセージを送信し、
前記課金ゲートウェイのリストは、前記ユーザが導入している課金ゲートウェイと、ユーザが導入している課金ゲートウェイに関連付けられている情報のうちの少なくとも1つに基づいている
ことを特徴とするデバイス。
【請求項9】
前記ユーザエージェントは、エンドユーザの指定した課金ゲートウェイのリスト、支払に関連付けられているオプションのメタデータ、及び信頼のある課金の連鎖に関連付けられている支払トランザクション及び情報の少なくとも1つを保持する
ことを特徴とする請求項9に記載のデバイス。
【請求項10】
前記課金ゲートウェイのリストは、オペレータの課金ゲートウェイと、ドメインネームサーバが解決された課金ゲートウェイを含む
ことを特徴とする請求項8に記載のデバイス。
【請求項11】
当該デバイスは、移動電話、コンピュータ、及びセットトップボックスの内の1つである
ことを特徴とする請求項8に記載のデバイス。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記通信インタフェースを介して、別のエンドユーザデバイスで受信されるコンテンツ用の課金ゲートウェイを識別するメッセージを送信する
ことを特徴とする請求項8に記載のデバイス。
【請求項13】
プログラム命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記プログラム命令は、コンピュータあるいはプロセッサによって実行される場合に、
エンドユーザデバイスに利用可能な少なくとも1つの支払方法に関連付けられている情報であって、エンドユーザが指定する課金ゲートウェイのリストを含む情報を記憶するステップと、
ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ヘッダとユニフォームリソースロケータ(URL)の内の1つとして前記情報を、販売業者装置へ送信するステップと
を実行する
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記記憶するステップは、更に、
前記エンドユーザデバイス内に配置されるメモリデバイスに前記情報を記憶するステップを含み、
前記送信するステップは、更に、
前記ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)ヘッダとして前記情報を送信するステップを含む
ことを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記記憶するステップは、更に、
前記エンドユーザデバイスの外部にあるサーバに前記情報を記憶するステップを含み、
前記送信するステップは、更に、
前記サーバに向けられている前記ユニフォームリソースロケータ(URL)として前記情報を送信するステップを含む
ことを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記送信するステップは、前記情報を送信するために、前記販売業者装置からのトリガーを受信することに応じて、実行される
ことを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記情報は、支払トランザクションに関連付けられているメタデータを含んでいる
ことを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記メタデータは、通貨の換算、契約の詳細、事前認可情報の少なくとも1つを含んでいる
ことを特徴とする請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−528140(P2011−528140A)
【公表日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516202(P2011−516202)
【出願日】平成20年6月25日(2008.6.25)
【国際出願番号】PCT/SE2008/050774
【国際公開番号】WO2009/157830
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】