説明

包装容器の製造方法および装置

本発明は、充填機械において化学殺菌剤と紫外線とを組合せて包装材料を処理することで微生物付着量の非常に少ない包装容器を製造する方法に関する。本発明は、予想される微生物の所定部分が十分な量の化学殺菌剤を吸収する時間を与えられて紫外線照射で撲滅されるようにするために、包装材料が紫外線照射されるよりも十分長い時間の前に第1の分量の化学殺菌剤が包装材料に被着されること、および包装材料が紫外線照射される前に殺菌室内で包装材料に第2の分量の化学殺菌剤が被着されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充填機械において化学殺菌剤と紫外線とを組合せて包装材料を処理することによって、微生物付着量の非常に少ない包装容器を製造する方法に関するものである。本発明はまた、微生物付着量の非常に少ない包装容器を製造するために充填機械に備えられる装置であって、化学殺菌剤と紫外線とを組合せて包装材料を処理するように構成した前記装置にも関するものである。さらに、本発明は前記装置を備えた充填機械に関するものである。
【背景技術】
【0002】
さまざまな種類の消費製品、例えばミルクやジュースのような食品を包装する包装容器は、紙または板紙のコア層と、例えば熱可塑材料やアルミニュウム箔の1つ以上のバリヤ層とを含む包装積層材から形成されたものとされ得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6338235号明細書
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】ジェー・ディー・バルデックおよびアール・ビー・マルキス共著、「殺菌技術に関する紫外線照射と過酸化水素との胞子撲滅相互作用」ケミカル・エンジニアリング・アンド・プロセッシング出版、2006年
【0005】
1つの一般的な包装形式は包装充填機械で形成されるものであり、包装積層材ウェブが切断されてシートに形成され、各シートがチューブのブランクに再成形されてシールされ、端部に熱可塑材料製の頂部である端壁を直接に射出モールド成形することでブランクの一端が閉じられる。その後、包装容器は所望の内容物を充填され、他端を閉じられてシールされる。このようにしてテトラトップ(登録商標)の名称の下に本出願人の販売する包装容器が形成されている。
【0006】
このような製造では、開始時点において平坦に置かれたチューブ状ブランクとされることもでき、このブランクは充填機械において起立され、平坦な底面を形成するための成形およびシールによって先ず一端がシールされる。所望の内容物を充填した後、包装容器は他端を同様な加工によって、山形頂部形式の頂部を成形するように閉じられてシールされる。このような包装容器はテトラ・レックス(登録商標)の名称の下に本出願人により販売されている。
【0007】
現時点では、例えばミルク、および例えばジュース、フルーツドリンクおよびスポーツドリンクのような酸性製品(pH4.2未満)の包装に、通常は上述した包装容器が、または同様な形式の包装容器が使用されている。充填して閉じられた包装容器は例えば最高+8℃で低温保存され、またその場合には6〜8日間の保存寿命を有する。この保存寿命は、腐敗しやすい食品の包装において、またこれまで冷蔵連続性が破られていない取扱い、すなわち充填シール後に直ちに冷蔵し、保冷車で搬送し、冷蔵製品棚にて展示される取扱いにおいて、一般に十分とされる。
【0008】
しかしながらそれらの製品の保存寿命を延長させるために、充填機械に微生物減少処理を導入することができる。その一例が米国特許第6338235号明細書に記載されている。この処理は第1の段階として包装容器ブランクに微生物減少処理を実施するものであり、この処理では気体または蒸気とされた殺菌化学物質が包装容器ブランクの内側に供給される。濃度が0.5〜1%の過酸化水素を使用することが好ましく、過酸化水素は約200℃に加熱された後にその過酸化水素を微粒化するスプレーノズルによって包装容器部に被着される。この過酸化水素は包装容器ブランクの内面に凝縮し、その結果ブランクは殺菌剤の薄層で覆われる。その後で包装容器ブランクは次のステーションへ移動され、そこで照射を受けるのであり、照射は通常の紫外線ランプからの微生物を撲滅する適当な波長の紫外線で行われることが好ましい。紫外線ランプは全体的または部分的に包装容器内へ降下されることができ、また代替的には、包装容器の上方に配置されるのであり、この場合は反射器を使用して紫外線ビームが包装容器の内面の全ての部分へ達することを保証する。
【0009】
化学殺菌剤と紫外線との組合せは、それ自体公知であるように微生物を効果的に撲滅する相乗効果を与える。これは、現在、本出願人がテトラ・トップ(登録商標)の名称の下で販売している包装容器を製造する大多数の充填機械において使用されている。
【0010】
この形式の処理に固有の利点は、迅速であること、および使用する殺菌剤の濃度を低く維持できることであり、これは経済性および環境の両観点から有利である。
【0011】
しかしながら1つの制限(保存寿命に関して述べた制限)は、非常にしばしば起きる包装積層材でのカビ胞子の発生および増殖である。それらの胞子は、例えば或る環境の下での保存において包装材料を汚染しかねず、また、他のほとんど全ての微生物よりも撲滅することは困難であると立証されている。
【0012】
ジェー・ディー・バルデック氏およびアール・ビー・マルキス氏の共著であるケミカル・エンジニアリング・アンド・プロセッシング出版(2006年)の「殺菌技術に関する紫外線照射および過酸化水素の胞子撲滅相互作用」と題する論文に記載されている最近の調査によれば、化学殺菌剤の被着とそれに続く紫外線処理とは切離すことができること、および化学殺菌剤の被着後24時間以内であるならば上述した相乗効果を生み出せることが論証されている。
【0013】
最近の充填機械での実質的な試行によれば、これは、米国特許第6338235号の記載にしたがって包装した製品について保存寿命のかなりの改良を実現するために使用できることを論証している。この例では、カビ胞子とされる微生物が信頼できる方法で処理できることも立証された。或る製品、例えば高酸性製品に関しては、微生物付着量は非常に少なくなるので不冷蔵配送網で配送できることが論証された。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
背景技術の説明から明白となるように本発明の目的は、充填機械における既存の微生物減少処理の効果をかなり高めて、化学殺菌剤濃度は引続き低いレベルに保持すると同時にカビ胞子とされる微生物を高い信頼性で撲滅できるようにすることで、微生物付着量が非常に少ない包装容器の製造方法を提供することである。上述の目的は、化学殺菌剤と紫外線とを組合せて充填機械で包装材料を処理する段階を含み、予想される微生物の所定部分が十分な量の化学殺菌剤を吸収する時間を与えられて紫外線照射で撲滅されるようにするために、包装材料が紫外線照射されるよりも十分長い時間の前に第1の分量の化学殺菌剤が包装材料に被着され、また、包装材料が紫外線照射される前に殺菌室内で包装材料に第2の分量の化学殺菌剤が被着される方法によって達成される。化学殺菌剤の一部の被着から包装材料が紫外線照射されるまでの経過時間を延長することで、存在するであろうあらゆる微生物、特にカビ胞子は、その後の紫外線照射時に撲滅できるように十分な量の化学殺菌剤を吸収するための時間を与えられることが保証される。多くのカビ胞子は疎水性であり、その結果、他の微生物に比べて湿潤させることに長い時間を必要とし、すなわち、胞子膜付近に十分な数の過酸化水素分子が存在するまで長い時間がかかることになる。これにより、充填機械には、低濃度殺菌剤の被着と紫外線照射との間の経過時間が長いほど、微生物の撲滅がより効果的になるという原理が与えられる。
【0015】
米国特許第6338235号明細書に記載の充填機械では、化学殺菌剤の一部の初期被着は、微生物が殺菌剤に暴露される時間を現時点での約1秒から約40秒へと延ばすことができる。当然ながらこれは微生物が殺菌剤を吸収する可能性をかなり高めることができ、この結果としてより効果的な撲滅ができ、これはさらに包装容器の完成品における製品保存寿命の延長をもたらす。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明による現在好ましいとされる1つの方法は、化学殺菌剤の分量的な前記初期被着が殺菌室の外で実施されることを特徴とする。現在は、殺菌剤の全量が充填機械における殺菌室内の第1のステーションで被着されている。殺菌室の次のステーションにおいて材料は引続き照射される。化学殺菌剤と存在する微生物との間の暴露時間を延長する1つの方法は、備えられる2つのステーションの間隔距離を物理的に延長することである。しかしながら、これは、或る限界に達するまでは経済的に実現できるとともに実質的に適用できる殺菌室の物理的な延長である。これに代えて、殺菌剤の被着を2つのステーションに分割することができ、それらのステーションの1つは殺菌室の外に配置される。したがって第1のステーションは前処理ステーションとみなすことができ、そこではカビ胞子のような既に存在する微生物の処理が行われるのであり、これに対して殺菌室の中の第2のステーションは、機械で処理された後も恐らく材料に付着しているであろう微生物をも処理することを保証する。
【0017】
本発明による方法のさらに他の現在好ましいとされている実施例は、充填機械を通して搬送中の包装材料が処理される複数の第1のステーションの最初または1つのステーションにおいて前記第1の分量の化学殺菌剤が被着されることを特徴とする。このことは、先に述べた暴露時間が最も簡単な方法で最大化されることを意味する。
【0018】
本発明による方法の他の現在好ましいとされている実施例において、これは、充填機械がウェブ状包装材料の少なくとも1つのマガジンリールを装備し、また、前記第1の分量の殺菌剤は包装材料がマガジンリールから繰出された直後に複数の第1のステーションの最初または1つのステーションにおいて包装材料に被着されることで、純粋に実質的に実現される。先ず、リール給送システムにおいては、これが本発明による方法を実施する簡単で効果的な方法である。
【0019】
他の好ましい実施例は従属請求項4〜12から明白となる。
【0020】
この目的は、充填機械において化学殺菌剤と紫外線照射とを組合せて包装材料を処理するように構成された本発明による装置によって解決される。この装置は、第1の分量の化学殺菌剤を包装材料に被着させる手段と、第2の分量の化学殺菌剤を包装材料に被着させる手段および紫外線を包装材料に照射する手段を含む殺菌室とを含み、紫外線の照射時に微生物を撲滅できるようにするために、包装材料が紫外線を照射されるまでに十分長い時間がかかるようにして、予想される微生物の予め定められた部分が十分な量の化学殺菌剤を吸収できるように第1の分量の化学殺菌剤を被着させる手段が紫外線照射手段から離して配置されることを特徴とする。
【0021】
この装置の現在好ましいとされている実施例では、第1の分量の化学殺菌剤を被着させる手段は、殺菌室の外に配置される。
【0022】
現在好ましいとされている他の実施例では、第1の分量の化学殺菌剤を被着させる前記手段は、充填機械を通して搬送中の包装材料が処理される複数の第1のステーションの最初または1つのステーションに配置される。
【0023】
現在好ましいとされているさらに他の実施例では、充填機械はウェブ状包装材料の少なくとも1つのマガジンリールを与えられ、包装材料に第1の分量の殺菌剤を被着させる手段はマガジンリールから包装材料が繰出された直後の複数の第1のステーションの最初または1つのステーションに配置される。
【0024】
さらに加えられる現在好ましいとされている実施例では、第1の分量の殺菌剤を被着させる前記手段は包装材料が通過する殺菌剤浴とされ、この浴は包装材料が出て行くときに余剰の殺菌剤を取り除く手段を備えられる。
【0025】
さらに他の現在好ましいとされている実施例では、充填機械は平坦に置かれたチューブ状包装ブランクを供給され、また、第1の分量の殺菌剤を被着させる前記手段は前記包装ブランクを起立させるステーションの少なくとも下流側に位置するステーションに配置され、また、前記手段は前記包装ブランクの各々の内側に前記殺菌剤を被着させるように構成される。
【0026】
さらに他の現在好ましいとされている実施例では、第1の分量の殺菌剤を被着させる前記手段は、殺菌剤を蒸発させる手段と、その後に完成される包装容器の少なくとも内面を形成することになる包装材料の面に対して気体状態の殺菌剤を噴射する手段とを含む。
【0027】
さらに他の現在好ましいとされている実施例では、第2の分量の殺菌剤を包装材料に被着させる前記手段は、包装材料が紫外線を照射されるステーションの実質的に直前のステーションの殺菌室に配置される。
【0028】
現在好ましいとされている実施例で、殺菌剤は濃度0.1〜5重量%の過酸化水素(H)である。
【0029】
さらに他の現在好ましいとされている実施例では、使用される紫外線は200〜280ナノメートルの範囲内で選ばれた波長を有する。
【0030】
現在好ましいとされている実施例では、第1の分量の殺菌剤を被着させる前記手段は、殺菌剤を濃縮する手段と殺菌剤を希釈する手段とを含んで成る殺菌剤の凝縮および廃棄システムに連結されたチャンバ内に閉じ込められる。
【0031】
本発明はまた、上述した装置を含む充填機械も提供する。前記充填機械はウェブ状包装材料の少なくとも1つのマガジンリールを与えられる。第1の分量の殺菌剤を包装材料の内面に被着させる前記手段は、マガジンリールから包装材料が繰出されるステーションの下流側に位置するステーションに配置される。この機械は、ウェブ状包装材料をシートに切断する手段と、各シートをチューブ状包装容器ブランクに成形する手段とを備えている。この機械はさらに、チューブ状包装材料ブランクの開かれている一方の端部に射出モールド成形することで熱可塑材料の薄壁頂部を形成してその端部を閉じ且つシールする手段を備えている。この機械はまた、包装容器ブランクを殺菌室へ搬送する手段も備えている。第2の分量の殺菌剤を包装容器ブランクの内面に被着させる前記手段および紫外線を照射する手段は殺菌室内に配置されており、また、前記殺菌室はさらに包装材料ブランクに所望の内容物を充填する手段および包装容器に成形するために包装容器ブランクの開かれている第2の端部をシールする手段を備えている。
【0032】
本発明は、添付図面に示す現在好ましいとされている実施例を参照して以下に非常に詳細に説明される。
【0033】
図面は縮尺が正確でないことに注意しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】微生物付着量の少ない包装容器を本発明により段階的に製造するための第1の実施例を概略的に示す。
【図2】図1の段階的な製造の一部の第2の実施例を概略的に示す。
【図3】本発明により製造された包装容器の一例を概略的に示す。
【図4】図1のステーションBの一実施例を概略的に示す。
【図5】本発明による殺菌剤の凝縮および廃棄システムの一実施例を示す。
【図6】図5のシステムに使用された濃縮装置の横断面を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0035】
図面を参照すれば、図1は包装材料ウェブ1が処理を施され、さまざまに異なる処理および加工ステーションの間を段階的に前進されて、内容物を充填された包装容器となるように順次に再成形されてシールされる様子を示しており、この包装容器はかなり改良された製品保存寿命を与えることができ、また、少なくとも或る場合には不冷蔵配送することに適当とされる。
【0036】
包装材料は中央に位置する紙のコア層と、例えばその両側に付着されたポリエチレンのような熱可塑性の薄い液密プラスチック材料の層とを有して形成される。この包装材料はまた追加の層、例えばアルミニュウム箔や、何れかの種類の遮断性プラスチック材例えばエチレンビニルアルコール(EVOH)の共重合体のような気密材料の層も含む。
【0037】
包装材料ウェブ1は当初は、充填機械の第1の端部に配置されているマガジンリールに巻かれている(符号Aを参照)。包装容器の製造において、この材料はリールから連続的または間歇的に繰出され、適当寸法のシート2に切断される(符号Cを参照)。そのような1枚のシートは1個の包装容器を製造するために使用される。
【0038】
しかしながら、ウェブ1がシートに切断されるよりも前に、本発明によりシートは化学殺菌剤で処理される(符号Bを参照)。充填の前に、包装容器が低い微生物付着量にされるために、包装容器は機械の中で化学殺菌剤と紫外線照射との組合せによる処理を受ける。図1のBにおいてこの処理が開始され、第1の分量の殺菌剤が包装材料に被着される。この例では、濃度0.1〜5重量%、好ましくは濃度0.5〜3重量%の過酸化水素(H)の使用が好ましい。しかしながら他の従来からの殺菌剤も使用できる。
【0039】
使用される過酸化水素は気体または蒸気であることが好ましく、また、その後に形成される包装容器の内面を実質的に形成することになる包装材料の面に被着される。実際の被着は、前記殺菌剤を被着させる手段によって多くのさまざまに異なる方法で行われる。本明細書で説明する例では、過酸化水素は事前蒸発器において加熱され、蒸発されて気相にされた後、適当な従来からのスプレー装置3を使用して包装材料ウェブに吹付けられる。包装材料の内面は、この例では殺菌剤の薄層で覆われることになり、その殺菌剤は表面にまず凝縮した後多少は材料に吸収される。
【実施例2】
【0040】
図2は、簡明化のためにB’で示された第1の分量の殺菌剤を被着させる代替手段を示している。ここでは、液状の過酸化水素を全体的または部分的に充満された従来の浴4が使用される。この例では、濃度0.1〜5重量%、好ましくは濃度0.5〜3重量%の過酸化水素(H)の使用が好ましい。包装材料ウェブ1’は支持ローラーまたはシリンダ5によって浴4を通され、また、浴4から出る上方へ向かう移動で余分な過酸化水素が取除かれて、薄層だけが表面上に残留される。この取除きは、それを目的とする従来のローラー6を使用して行われる。
【0041】
2つの上述した方法および手段を使用して前処理した後、ウェブ1は先に説明したようにシート2に切断される。
【0042】
切断手段の下流側のステーションにおける手段にて、シート2はチューブ状包装容器ブランク7に成形するためにマンドレルの周囲に巻かれる(符号Dを参照)。シートの2つの長手縁が重ねられて結合部8を形成され、シールされる(図3も参照)。
【0043】
次に包装容器ブランク7はその開かれている一端部に、熱可塑材料を射出モールド成形することで頂部9の形状をした端壁を備えられる(図3を参照)。これは、符号Eを付されたステーションにおける外側および内側のモールド型半体10,11を含むシール手段によって行われる。さらに詳しくは、チューブ状ブランク7は内側のモールド型半体10上に置かれるのであり、この半体はマンドレルの形状をしており、その端部は適当な方法でモールド型の一部を形成するように付形されている。その後、内側のモールド型半体10またはマンドレル上に置かれたブランク7はその一端(その後に上端となる)を二重設計(duplex design)であることが好ましい外側のモールド型半体11の中へ、その半体11の上縁がブランクの外面にシール状態で密着するまで、移動される。モールド型半体11は他方のモールド型半体を形成している成形された底面を有している。したがってモールド型半体10,11の両方がチューブ状包装容器ブランク7の頂端をシール状態で取囲み、その後でモールド型半体11のダクトすなわち通路12を通して熱可塑材料の溶湯が射出される。この材料はモールド型半体10,11の間のキャビティ13を充満し、またチューブ状包装容器ブランクの頂縁へ浸透してこれを包込み、これによって液密で耐久性に優れたシール14(図3を参照)が射出モールド成形で形成された端壁(頂部)9と包装容器ブランク7との間に形成される。この例では、モールド型半体の形状は、端壁に適当な開口装置15を形成できるものとされる。この開口装置は、例えば、注ぎ口を定めたネックの形状に作ることができ、このネックは切取り膜を備えられる。一緒になって弱化線を形成するモールド型半体10,11の括れによって膜とネックとの間に境界が形成される。膜を取除けるようにするために、プルリングが備えられる。包装容器が販売されるとき、この膜は通常は例えばねじキャップ16(図3を参照)によって覆われている。ねじキャップ16の機能は、膜を一旦切取った後に容器の再密封を可能にすることである。ねじキャップ16はネックの外ねじと協働する内ねじを有しており、また通常はパッケージが完成されたとき、すなわち充填されてシールされたときに、ねじキャップを備えられる。1つの代替実施例では、頂部9は膜のない注ぎ口すなわち開口を射出モールド成形され、そして頂部9のシールが行われるのであり、射出モールド成形された直後に注ぎ口にねじキャップ16が備えられる。
【0044】
射出モールド成形によって頂部9がチューブ状包装容器ブランク7に備えられると、ブランクはコンベヤ手段(図示せず)によってEで示される射出モールド成形ステーションから、射出モールド成形ステーションの後に続くブランク7のための多数の加工または処理ステーションを取囲む閉じた空間または殺菌室17内へ移動される。通常は殺菌室と称されるこの空間17は、それ自体公知の方法で完全に閉じた空間、すなわち制御された出口を備えた空間とされ、空間内のバクテリア濃度が低いことを保証するために、過剰圧力(恐らく加熱されている)の無菌空気を連続的に供給される。
【0045】
図1から明白となるように、本発明による方法の好ましい実施例における空間17は5つの加工または処理ステーションを含んでいる。
【0046】
それらのうちの最初はステーションFであり、このステーションにおいて包装容器ブランク7は微生物減少処理を施され、第2の分量の殺菌剤が包装容器ブランクの内面に被着される。この例では、濃度が0.1〜5重量%の過酸化水素(H)を使用することが好ましく、また、先に述べたように、過酸化水素を蒸発させて包装材料に吹付けることのできる部分的に示されている手段23によって実際的な被着が行われることが好ましい。これにより包装容器ブランクの内面は、凝縮した殺菌剤の薄層によって再び覆われることになる。このようにして、化学殺菌剤は2回にわたって被着され、1回は充填機械においてできるだけ早期に行われ、包装材料がマガジンリールから繰出されるときに既に行われていることが好ましく、また、1回は殺菌室17の中で行われる。
【0047】
化学殺菌剤がステーションFで被着された後、包装容器ブランク7は符号Gを付された次のステーションへ移動される。そのステーションにおいて、ブランクの内面は照射による殺菌に暴露される。この照射は、包装容器ブランクの中へ全体的または部分的に伸長する紫外線ランプ18の形態をした紫外線照射手段によって行われることが好ましい。ランプ18は恐らく包装容器ブランク7の上方に位置決めされ、また、この場合、紫外線ビームが包装容器ブランク7の全ての内面部分に到達することを保証するために反射器19を使用できる。
【0048】
実際の微生物減少処理が終わったならば、包装容器ブランクは次のステーションHへ移動され、そこで温度が約200℃の無菌の濾過済み高温空気が空気パイプ20を経て包装容器ブランクの中へ下方向に吸引されて、ブランクから残留殺菌剤を洗浄する。適当な処理時間の経過後、包装容器ブランクは次のステーション(符号Iを付されている)へ移動され、そこで充填パイプ21を含む充填手段が所望の内容物、例えばミルク、ジュースやフルーツドリンクを包装容器に供給する。所望容量の内容物で包装容器が充填されるや否や包装容器はさらなる段階としてステーションJへ移動され、そこで包装容器はその上方へ向けられている底端部が液密状態にシールされるようにシール手段(図示せず)によって処理される。これは、チューブ状ブランクの長手方向を横断して行われるシールであって、シール折り代22を形成することになるシールによって実現される。この折り代はその後下方へ折曲げられ、また、平坦な底面は複数の折り代を形成してそれらを下方へ折曲げることによって形成される。しかしながら、通常は最終的な折曲げとされるこの折曲げは殺菌室17の外で行われ、また、この折曲げを容易にするために、包装材料は既に当初から折曲げ線を備えている。この折曲げ線のパターンおよび最終的な折曲げ加工は、当然ながら包装容器の横断面に基づいて選択され、また、この例においては詳細に説明しない。
【0049】
実際に、上述したような本発明による方法および装置は、微生物減少方式を特別に導入することで、保存寿命の延長された包装容器を製造できることが立証された。
【0050】
図4〜図6を参照して、図1のステーションBをさらに説明する。必要な過酸化水素量を最小化するため、また、過酸化水素ガスの放出拡散を実質的に排除するために、図1のスプレー装置3は実質的に閉じたチャンバ内に配置されることが好ましい。概略的なチャンバが図4に示され、符号24を付されている。前記チャンバは入口25(図5に示されている)および出口26を備えており、これによって包装材料ウェブ1はチャンバ24を通過することができる。チャンバ24の開口を最小化するために、それらの入口および出口はリップシール(図示せず)を備えた郵便口のように形成されている。スプレー装置3はチャンバ24の上壁に配置されている。
【0051】
図5は本発明による殺菌剤の凝縮および廃棄システムを示している。これは、過酸化水素ガス27をウェブ1に吹付けるときに生じる過酸化水素の放出を効果的且つ容易に管理するためのシステムである。理解されるように、吹付けられた過酸化水素ガスの或る量はウェブ1に届かず、周囲に拡散されるが、チャンバ24によりそのガスは捕捉されており、環境中へ拡散することは防止される。このチャンバはこのシステムに連結されており、このシステムは一般の廃水または下水系統へ排出できる排液となるまで殺菌剤を濃縮する手段および希釈する手段を含んでいる。
【0052】
この過酸化水素排液はドレンダクト28によってチャンバからドレンされる。過酸化水素の吹付けでチャンバ内に僅かな過剰圧力が蓄積されるので、過酸化水素排液は自動的にダクト28内へ推進される。ダクトは図5および図6に符号29で示される凝縮手段に連結されている。前記手段29の横断面が図6に示されており、この手段は数本の細いパイプ31を含むパイプ30として形成されていることが見られる。過酸化水素ガスは細いパイプ31へ供給される。細いパイプの周囲の太いパイプ30で制限される空間容積は、ドレンダクト28と流体連結されていない。しかしながらその空間容積は、それぞれの細いパイプ31の外面を冷却するための適当な冷却水システムに連結されている。この冷却システムは図5に矢印32で示されており、これ以上説明しない。
【0053】
冷却した細いパイプ31内で過酸化水素ガスは液滴に変換され、前記液滴は凝縮物を形成する。この凝縮物は使用された濃度に応じて依然として0.1〜5重量%の濃度であり、さらなる取扱いの前に希釈手段へ送られる。希釈手段は符号33で示されている。前記手段33はタンク34を含み、凝縮手段29の細いパイプ31からこのタンク内へ濃縮物がゆっくりと流される。タンク34は水供給源35(矢印で示される)および廃水パイプに連結されたオーバーフローバルブを備えており、その両方が符号36を付された矢印で示されている。過酸化水素の濃度を低下させるために、水供給源35から水、例えば都市水道水がタンク34内の凝縮物に連続的に供給される。このようにして濃度は、過酸化水素および水の混合液37を一般の廃水または下水系統に排出することを許されるレベルにまで低下される。オーバーフローバルブ36は廃水の出口を調整する。
【0054】
当業者には、本発明がこれまで記載した実施例に制限されず、多くの変形例および変更例が特許請求の範囲の請求項に記載の範囲から逸脱することなく考えられることが認識されるべきである。
【0055】
記載した実施例では、第1の分量の殺菌剤の被着は、マガジンリールから包装材料が繰出された後にステーションBで行われる。当然ながら、これに代えて第1の分量の殺菌剤をその後の段階で被着させることはできる。これは、意図する効果に全て依存する。したがって、例えば、射出モールド成形ステーションEの直前または直後に殺菌剤を被着させること、または、例えば、殺菌室に殺菌剤の被着のための互いに並んだ2つのステーションを備えることができる。
【0056】
包装材料ウェブのマガジンリールから供給されるのではなく、それに代えて平坦に置かれたチューブ状包装ブランクを供給される充填機械では、第1の分量の殺菌剤の被着は、前記平坦に置かれた包装ブランクを起立させる、すなわち開かれた状態にするためのステーションの少なくとも下流側に位置するステーションで適当に行える。チューブ状包装容器ブランクの場合は、第1の分量の殺菌剤の被着は、実施例の1つのステーションBに示されたように殺菌剤ガスを吹付けることで行われることが好ましい。
【0057】
前述した実施例では、包装容器は頂部の形状をした射出モールド成形端壁として記載された。本発明はこの形式の容器に関連して使用するように制限されることはなく、勿論のことながら他の包装形式に関連して使用することもできることは理解しなければならない。そのような1つの包装形式は、例えば本出願人がテトラ・レックス(登録商標)の名称の下に販売している山形頂部形式の折曲げてシールされる頂部を有する形式で、冒頭に記載した形式である。
【0058】
さらに、上記実施例では、第1の分量の殺菌剤の全てが1つのステーションで被着されることが開示された。当然ながら、互いに並んだ2つ以上のステーションでこの分量を分けることができる。同じことが第2の分量の殺菌剤の被着に適用される。
【0059】
ステーションBに関連して、過酸化水素は事前蒸発器において加熱蒸発されて気相となされた後、適当な従来のスプレー装置3で吹付けられることが記載された。この事前蒸発器は、過酸化水素液が加熱されている面へ吹付けられる方式とすることができる。これに代えて、従来のアトマイザーを含む構造を使用することができる。前記アトマイザーは過酸化水素液をその露点よりも高い温度に加熱された無菌空気流の中に噴霧し、これによって過酸化水素を蒸発させる。微細噴霧を形成するために超音波ノズルも使用することができる。
【符号の説明】
【0060】
A〜J ステーション
1 包装材料ウェブ
2 シート
3 スプレー装置
4 殺菌剤の浴
6 ローラー
7 包装容器ブランク
8 結合部
9 頂部
10,11 モールド型半体
12 通路
13 キャビティ
14 シール
15 開口装置
16 ねじキャップ
17 空間すなわち殺菌室
18 紫外線ランプ
19 反射器
20 空気パイプ
21 充填パイプ
22 シール折り代
23 手段
24 チャンバ
25 入口
26 出口
28 ドレンダクト
29 凝縮手段
30,31 パイプ
33 希釈手段
34 タンク
35 水供給源
36 オーバーフローバルブ
37 酸化水素および水の混合液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充填機械において、化学殺菌剤と紫外線とを組合せて包装材料を処理することで微生物付着量の非常に少ない包装容器を製造する方法であって、予想される微生物の所定部分が十分な量の化学殺菌剤を吸収する時間を与えられて紫外線照射で撲滅されるようにするために、包装材料が紫外線照射されるよりも十分長い時間の前に第1の分量の化学殺菌剤が包装材料に被着されること、および包装材料が紫外線照射される前に殺菌室(17)内で包装材料に第2の分量の化学殺菌剤が被着されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1の分量の殺菌剤の被着が殺菌室(17)の外で行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
充填機械を通して搬送中の包装材料が処理される複数の第1のステーションの最初または1つのステーションにおいて前記第1の分量の化学殺菌剤が被着されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
充填機械がウェブ状包装材料(1)の少なくとも1つのマガジンリールを与えられ、また、前記第1の分量の殺菌剤は包装材料がマガジンリールから繰出された直後に複数の第1のステーションの最初または1つのステーションにおいて包装材料に被着されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
殺菌剤浴(4)を通して包装材料が給送されることで前記第1の分量の殺菌剤が被着され、包装材料が前記浴(4)から出るときに余分な殺菌剤が取除かれることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
充填機械は平坦に置かれたチューブ状包装ブランクを供給され、また、前記第1の分量の殺菌剤は、前記包装ブランクを起立させるステーションの少なくとも下流側に位置するステーションにて前記包装ブランクの各々の内側に被着されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の分量の殺菌剤が少なくともその後に完成される包装容器の内面を形成することになる包装材料の面に対して被着されること、および前記殺菌剤は被着される前に蒸発されていることを特徴とする請求項1から請求項4および請求項6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
殺菌室(17)における包装材料が紫外線照射されるステーション(G)の実質的に直前のステーション(F)において、前記第2の分量の殺菌剤が包装材料に被着されることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
殺菌剤が濃度0.1〜5重量%の過酸化水素(H)であることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
過酸化水素は蒸発されて気相とされ、吹付けることで被着されること、および過酸化水素は包装材料上に凝縮されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
使用される紫外線は200〜280ナノメートルの範囲内の選ばれた波長を有することを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
充填機械はウェブ状包装材料(1;1’)の少なくとも1つのマガジンリールを与えられ、
前記第1の分量の殺菌剤はマガジンリールから包装材料(1;1’)を繰出すステーション(A)の下流側に位置するステーション(B;B’)で包装材料の内面に被着され、
ウェブ状包装材料(1;1’)はシート(2)に切断され、
各シート(2)はチューブ状包装容器ブランク(7)に成形され、
チューブ状包装容器ブランク(7)の一方の開かれている端部は、そこに熱可塑材料の薄壁頂部(9)を射出モールド成形することで閉じられ、シールされ、
包装容器ブランク(7)は殺菌室(17)へ搬送され、
前記第2の分量の殺菌剤は殺菌室(17)内で包装容器ブランクの内面に被着されること、および、同じ室内で包装材料ブランクが紫外線を照射され、包装容器ブランクは所望の内容物を充填され、そして包装容器ブランクの開かれている第2の端部が包装容器の形成のためにシールされることが保証されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
充填機械において微生物付着量の非常に少ない包装容器を製造するために化学殺菌剤と紫外線とを組合せて包装材料を処理する装置であって、
第1の分量の化学殺菌剤を包装材料(1;1’)に被着させる手段(3;4)と、
第2の分量の化学殺菌剤を包装材料に被着させる手段(23)および紫外線を包装材料に照射する手段(18)を含む殺菌室(17)とを含み、これにより第1の分量の化学殺菌剤を被着させる手段(3;4)を紫外線射出ステーション(18)から離して配置して紫外線で包装材料が照射されるまでに十分長い時間が経過するようになし、これにより予想される微生物の予め定められた部分が十分な量の化学殺菌剤を吸収して紫外線照射時に撲滅できることを特徴とする装置。
【請求項14】
第1の分量の殺菌剤を被着させる前記手段(3;4)が殺菌室(17)の外に配置されることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
第1の分量の殺菌剤を被着させる前記手段(3;4)は、充填機械を通して搬送中の包装材料が処理される複数の第1のステーションにおける最初または1つのステーションに配置されることを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
充填機械がウェブ状包装材料(1)の少なくとも1つのマガジンリールを与えられ、また、第1の分量の殺菌剤を包装材料に被着させる手段(3;4)は、包装材料がマガジンリールから繰出された直後の複数の第1のステーションの最初または1つのステーションに配置されることを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
第1の分量の殺菌剤を包装材料に被着させる前記手段は包装材料が通して給送され殺菌剤浴(4)であり、この浴(4)から包装材料が出るときに余分な殺菌剤を取除くための手段(6)が浴(4)に備えられていることを特徴とする請求項13から請求項16までのいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
充填機械は平坦に置かれたチューブ状包装ブランクを供給され、また、第1の分量の殺菌剤を被着させる前記手段(3;4)は前記包装ブランクを起立させるステーションの少なくとも下流側に位置するステーションに配置されていること、また、前記手段は前記包装ブランクの各々の内側に前記殺菌剤を被着させることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の装置。
【請求項19】
第1の分量の殺菌剤を被着させる前記手段(3)が、殺菌剤を蒸発させる手段と、少なくともその後に完成される包装容器の内面を形成することになる包装材料の面に対して気体状態の殺菌剤を噴射する手段とを含むことを特徴とする請求項13から請求項16および請求項18の何れか一項に記載の装置。
【請求項20】
第2の分量の殺菌剤を包装材料に被着させる前記手段(23)が、殺菌室(17)における包装材料が紫外線照射されるステーション(G)の実質的に直前のステーション(F)に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項19までのいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
殺菌剤が濃度0.1〜5重量%の過酸化水素(H)であることを特徴とする請求項1から請求項20までのいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
使用される紫外線は200〜280ナノメートルの範囲内の選ばれた波長を有することを特徴とする請求項1から請求項21までのいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
第1の分量の殺菌剤を被着させる前記手段(3)は、殺菌剤を濃縮する手段と殺菌剤を希釈する手段とを含んで成る殺菌剤の凝縮および廃棄システムに連結されたチャンバ内に閉じ込められることを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項24】
充填機械はウェブ状包装材料(1;1’)の少なくとも1つのマガジンリールを与えられること、
第1の分量の殺菌剤を包装材料の内面に被着させる前記手段(3;4)はマガジンリールから包装材料が繰出されるステーション(A)の直後に位置するステーション(B)に配置されること、
ウェブ状包装材料(1)をシート(2)に切断する手段を備えていること、
各シート(2)をチューブ状包装材料ブランク(7)に成形する手段を備えていること、
包装容器ブランク(7)の開かれている一方の端部に熱可塑材料の薄壁頂部(9)を射出モールド成形することにより、その一端部を閉じてシールする手段を備えていること、
包装容器ブランク(7)を無菌空間(17)内へ搬送する手段を備えていること、
包装材料の内面に第2の分量の殺菌剤を被着させる前記手段(23)および紫外線を照射する手段(18)が無菌空間(17)内に配置されていること、および
前記無菌空間(17)が所望の内容物を包装容器ブランクに充填する手段(21)および包装容器の形成するために包装容器ブランクの開かれている第2の端部をシールする手段をさらに備えていることを特徴とする請求項13に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−521378(P2010−521378A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553545(P2009−553545)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【国際出願番号】PCT/SE2008/000186
【国際公開番号】WO2008/111893
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(591007424)テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム (190)
【Fターム(参考)】