説明

包装容器栓

【課題】本発明は、ねじ結合式栓において開封可否確認用ブリッジを備えると共に内側凹溝が形成されたヒンジ部を備えることによって、栓の開封可否を表示し、栓本体部と固定リングの連結が安定的になり、開放時栓本体部が設定開放角度を維持して栓本体部の垂れ及び揺れることなく開閉動作が弾力的に行われて使用感が顕著に向上する包装容器栓を提供する。
【解決手段】本発明は、容器本体から離脱防止及び空回転が防止される固定リング、容器本体を開閉して内周面にねじ部が形成された栓本体部、前記固定リングと栓本体部を連結するヒンジ部及び前記栓本体部と固定リングとの間に形成されて、栓開放時に切断される複数のブリッジとで構成され、前記固定リングには、ヒンジ部下側を中心に栓本体部に対する連結長の延長のための切開線が形成され、前記ヒンジ部は、栓本体部と固定リングの内側に射出成形装置の内側スライダーアンダーカット部によって成形される凹溝が、栓本体部及び固定リングの肉部と段差形成されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ねじ結合式栓において開封可否確認用のブリッジを備えると共に、内側凹溝が形成されるヒンジ部を備えることによって栓の開封可否を表示し、開放時に栓本体部が設定開放角度を安定的に維持して、垂れ及び揺れがなく開閉動作が弾力的に行われて、使用感を顕著に向上できるようにする包装容器栓に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ミネラルウォーターや牛乳等の飲料をはじめ、オイル、塗料、化学製品等の液状物質を保管する容器は、口部が形成される容器本体と前記容器本体の口部を開閉する栓が備えられて形成され、栓は開閉構造によってねじ結合式またはワンタッチ式で大別される。
【0003】
図1及び図2に示したように、ねじ結合式栓130は、ねじ部が形成される容器本体110に対応してねじ部が内周面に形成され、栓が容器から完全分離される場合、汚染及び紛失の恐れがあるため、容器100の開放時にも栓が容器本体と連結状態を維持するように栓本体部131下側に容器本体110から離脱を防止できる固定リング133が備えられている。
【0004】
また、上記栓本体部131と固定リング133は放射状で形成された複数のブリッジ135と連結され、栓を開封するとこのブリッジ135が切断されて開封可否を認識できるようになっている。
【0005】
ところが、上記従来技術は、上記固定リング133が容器本体110に対して空回転自在に結合されたため、開放された栓本体部131は固定リングと共に空回転され、内容物吐出時に自重によって栓本体部が下向位置となって、使用者の口や顎に引っ掛かり不快感を与えるだけでなく、邪魔で、内容物が栓に付く等不潔となる問題があった。
【0006】
一方、図3に示したように、ねじ結合式でなくワンタッチ式栓130Aは、容器本体に固着される固定リング133aと開閉動作が行われる栓本体部131aがヒンジ部135aで連結されている。
【0007】
上記ヒンジ部は、開閉動作のために栓本体部131aと固定リング133aに対比して厚さが薄く段差状で形成され、栓本体部と固定リングとの間を連結する幅が、栓開放時に栓本体部と固定リングとの間隔に対応してヒンジ部の中間部を基点として両側になるほど大きくなる形態で形成されて、開放時の連結が安定的に維持できる長所がある。
【0008】
しかし、ブリッジを有する従来技術のねじ結合式栓の場合には、アンダーカット処理に対する技術的限界によって、ワンタッチ式栓の場合と同様に安定的な連結及び開放時の栓本体部の揺れがないヒンジ部が備えられない問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記問題を解消するためのものであって、本発明の目的は、ねじ結合式栓において開封可否確認用ブリッジを備えると共に、内側凹溝が形成されるヒンジ部を備えることによって、栓の開封可否を表示し、開放時に栓本体部が設定開放角度を安定的に維持して、栓本体部を垂れや揺れがなく開閉動作が弾力的に行われて使用感を顕著に向上する包装容器栓を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明に係る包装容器栓は、
容器本体から離脱及び空回転が防止される固定リング、容器本体を開閉し内周面にねじ部が形成された栓本体部、前記固定リングと栓本体部を連結するヒンジ部及び前記栓本体部と固定リングとの間に形成されて、栓開放時に切断される複数のブリッジで構成され
前記固定リングには、ヒンジ部下側を中心に栓本体部に対する連結長の延長のための切開線が形成され、
前記ヒンジ部は、栓本体部と固定リングの内側に射出成形装置の内側スライダーによって成形される凹溝が栓本体部及び固定リングの肉部と段差形成されて構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の包装容器栓により、ねじ結合式栓において開封可否確認用のブリッジを備えると共に、内側凹溝が形成されたヒンジ部を備えることによって、栓の開封可否を表示し、栓本体部と固定リングの連結が安定的になり、開放時に栓本体部が設定開放角度を維持して栓本体部の垂れ及び揺れがなく開閉動作が弾力的に行われて、使用感が向上する顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】従来技術のねじ結合式栓構成図である。
【図2】図1の可変状態図である。
【図3】ワンタッチ式栓の開放状態斜視図である。
【図4】本発明の製造のための一実施形態の栓射出成形装置の一部省略断面図である。
【図5】図4の可変状態図である。
【図6】図4のコアユニット分解斜視図である。
【図7】本発明に係る一実施形態の斜視図である。
【図8】図7の底面斜視図である。
【図9】図7の一使用状態斜視図である。
【図10】図7の縦断面図である。
【図11】図7の底面図である。
【図12】図10の開放状態断面図である。
【図13】図7の栓内部から見たヒンジ部抜粋拡大図である。
【図14】図13のD−D線断面図である。
【図15】本発明に係る一実施形態の斜視図である。
【図16】図15の開放状態斜視図である。
【図17】本発明に係る一実施形態の斜視図である。
【図18】図17の開放状態斜視図である。
【図19】本発明に係る一実施形態の斜視図である。
【図20】図19の縦断面図である。
【図21】図20に対応する他の例の断面図である。
【図22】図20に対応するさらに他の例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の包装容器栓に対する実施形態を、添付図を参照してより詳細に説明する。
【0014】
本発明に係る包装容器栓30は、図7〜図14に示したように、容器本体10から離脱防止及び空回転が防止される固定リング33、容器本体10を開閉し内周面にねじ部311が形成された栓本体部31、上記固定リング33と栓本体部31を連結するヒンジ部35、及び上記栓本体部31と固定リング33との間に形成されて、栓開放時に切断される複数のブリッジ39から構成され、上記固定リング33にはヒンジ部35の下側を中心に栓本体部31に対する連結長の延長のための切開線37が形成され、上記ヒンジ部35は、栓本体部31と固定リング33の内側に栓射出成形装置200の内側スライダーによって成形される凹溝(a)が栓本体部31及び固定リング33の肉部と段差形成されて構成される。
【0015】
ここで、上記栓射出成形装置200は、本発明に係る包装容器栓の射出のために特別に設計されたものであり、まずその構成を説明する。
【0016】
上記栓射出成形装置200は、図4〜6に示したように、栓外部形状の上部を成形する上部成形部231と上部成形部の両側に傾斜形成される一対のスライダー作動ピン233、234が備えられる上円板230、上円板230の下側に位置するストリッパー260上でスライダー作動ピンによって相互対向して水平スライドされ栓外部形状の下部を成形する一対の外側スライダー241、243、及び栓の内部形状を成形するコアユニット250を備える。
【0017】
さらに、上記コアユニット250は、栓ヒンジ部のアンダーカット処理のために対応部分にポケット2511が凹入形成されるコア本体251と、栓のヒンジ部成形のためのアンダーカット部2533が前記ポケット2511に出没可能に設置された内側スライダー253で構成される。
【0018】
上記内側スライダー253は、上部一側にアンダーカット部2533が突出形成され、ポケット内部に位置する挿入部2531と、挿入部2531からポケット外部に延長されて下円板270上で水平スライドされ楔ホール2537が形成される支持部2536が一体形成され、上記内側スライダー253の後尾に、ポケットの内側に内側スライダーを押す弾性部材255が設置される。
【0019】
また、上記上円板230には、上記内側スライダー253の楔ホール2537に挿入及び離脱される楔235が設置される。
【0020】
上記内側スライダー253は、栓射出成形時には挿入部2531のアンダーカット部2533が外側に突出して栓のヒンジ部35の凹溝(a)(図9参照)を成形し、成形が完了した栓を取り出す時にはコア本体のポケット2511の内部に陥没して栓の取り出しを干渉しないように構成される。
【0021】
また、上記コア本体251は、栓の支持羽34(図8参照)が成形される支持羽成形部2515を基準に上部塊251aと下部塊251bとに分離できるように切断形成され、上部塊251aと下部塊251bとはねじ頭が下部塊の下側内部空間2514に位置し、下部塊251bを貫通して上部塊251aにねじ結合される連結ねじ2516によって連結され、下部塊251bと連結ねじ2516のねじ頭との間にはコイルバネ2517が設置される。
【0022】
また、上記外側スライダー241、243は、栓外部形状の下部を半分して成形するように対称形成され、ストリッパー260上で水平移動する。
【0023】
このような構成の栓射出成形装置200は、上円板230及び一対の外側スライダー241、243が栓の外形を成形するようにセッティングされる一方、コアユニット250の内側スライダー253は、コア本体251に形成されたポケット2511に位置する挿入部2531のアンダーカット部2533が栓の凹溝を成形するようにコアユニット250の外周縁から突出位置される。
【0024】
上記内側スライダー253は、支持部2536が楔235によって固定され、楔235は上部が上円板に固定され下端部が下円板270に形成された溝271に挿入状態となって樹脂溶融液注入時に生じる圧力に対抗して、しっかりとその位置を維持する。
【0025】
この時、コア本体251を分離形成した上部塊251aと下部塊251bは、連結ねじ2516及び前記コイルバネ2517の弾力によって相互密接な状態を成す。
【0026】
そして、樹脂溶融液の射出及び硬化段階を経て、取り出し段階では、上円板230が上昇しながら上円板に固定されたスライダー作動ピン233、234及び楔235を上昇させる。
【0027】
傾斜形成されたスライダー作動ピン233、234の上昇は、一対の外側スライダー241、243を両側に広げると同時に、楔235は内側スライダー支持部の楔ホール2537から離脱される。
【0028】
そして、楔が抜け出た内側スライダー253は、後尾に設置された弾性部材255によってコア本体のポケット2511の内側に押し出され、挿入部のアンダーカット部2533がポケット2511の内部に挿入されることによって成形された栓の取り出しを干渉しなくなる。
【0029】
また、上部塊251aと下部塊251bに分離形成されたコア本体251は、栓取り出しのためにストリッパー260の上昇時に栓30に形成される支持羽34に引っ掛かって上部塊251aが射出物の栓30と共に瞬間的に下部塊251bから持ち上げられ、上部塊251aと下部塊251bとの間が離隔され、その間を通して栓の支持羽34がスムーズに離脱される。
【0030】
上記上部塊251aが持ち上げられる時、ねじ結合された連結ねじ2516が上部塊と共に上昇され、その上昇間隔は約5mmとなる。
【0031】
以後、上記連結ねじ2516のねじ頭と下部塊251bとの間に設置されたコイルバネ2517によって、上部塊と共に上昇された連結ねじ2516が元の位置に復帰しながら上部塊251aは下部塊251bと再び接する状態になり、これと別に上昇が継続的に進行されるストリッパー260が栓30を押し上げて栓を取り出しやすくなる。
【0032】
一方、栓のねじ部311は、ストリッパーによって強制的に取り出されることによって変形が生じるが、硬化されて柔軟性を有する状態で栓の内周面の全周縁から均等に圧力を受けて、ねじ部の形態を成形することとなる。
【0033】
栓取り出し以後は、逆順でストリッパー260が元の位置に復帰し、上円板230が下降しながらスライダー作動ピン233、234及び楔235が下降し、スライダー作動ピンの下降によって上記外側スライダー241、243が対向して、水平移動して復帰し、上記楔235が下降しながら内側スライダー253がコアユニット250の外周縁に上記アンダーカット部2533が突出されるように固定されて次の射出に備えるようになる。
【0034】
上記栓射出成形装置は、上述のように栓のヒンジ部凹溝を成形するための内側スライダー253がコア本体251に出没可能に備えられることによって、栓の栓本体部31と固定リング33との間に開封可否確認用ブリッジ39(図8、9参照)を有し、凹溝ヒンジ部35を備えたねじ結合式栓を正確な形態で射出成形することができる。
【0035】
また、コアユニット250において、コア本体251が栓の支持羽成形部を基準に上部塊251aと下部塊251bに分離形成されて、支持羽の離脱がスムーズにできるため、変形不良発生を最小化して射出品の栓の品質を顕著に向上する。
【0036】
前述した栓射出成形装置200の内側スライダーによって成形される上記ヒンジ部35は、図13及び図14に示したように、凹溝(a)が、栓本体部31と固定リング33の各々の頂点が栓本体部と固定リングの境界線(b)の延長線に近接する円弧型湾曲部(cl、c2)と二つの円弧型湾曲部(cl、c2)の両端をつなぐ直線部(d)で囲まれる形状に形成され、直線部(d)は切開されることが好ましい。
【0037】
上記二つの円弧型湾曲部(cl、c2)は、相互間隔、湾曲形状が開放時に設定開放角度を緊張状態に維持するように設計される。
【0038】
上記ヒンジ部35は、上下間幅が大きくなるほどに外側に凸状に湾曲形成され、栓本体部31及び固定リング33と段差連結される地点(e)から凸状頂点部(f)に向かうほど厚さが薄くなって凸状頂点部(f)が最少の厚さで形成されることが好ましい。
【0039】
栓開放動作は、ヒンジ部35の凹溝(a)の形状及び栓本体部31及び固定リング33の肉部と段差が正確に形成されないと栓本体部31が反られるようにするモーメントが発生しない。
【0040】
このように前記ヒンジ部35は、凹溝(a)の段差、厚さ、外側からの膨らみ程度、上記形状の精度よい値数管理が必要であり、凹溝(a)が角ばった段差で形成されずにラウンド状で形成される場合には、栓本体部が反られる角度が生じないため、ヒンジ部の機能を果たし難くなる。
【0041】
このように段差が正確に形成される凹溝(a)は、射出成形時にアンダーカット部を伴って、上記内側スライダー253を有する上記栓射出成形装置200を介して射出成形可能である。
【0042】
また、上述のようにヒンジ部35の凹溝(a)が、栓本体部31と固定リング33に各々の頂点が栓本体部と固定リングの境界線(b)の延長線に近接する円弧湾曲部(cl、c2)と、上記二つの円弧型湾曲部(cl、c2)の両端をつなぐ直線部(d)で囲まれる形状で形成され、上記直線部(d)は、切開されることによって開放時栓本体部31が下側に垂れて不安定に揺れることなく設定開放角度を安定的で緊張状態を維持する。
【0043】
栓本体部の開放角度設計は、包装容器の用途によって異なり、特に飲料包装容器の場合には、内容物飲用時に栓本体部が使用者の鼻に接触しないように設計される。
【0044】
また、開放角度が安定的に緊張維持されるため、液状内容物を注ぐために開放状態で容器を傾け向ける時、栓本体部の開放角度がきちんと維持されて、折れたり垂れたりすることが防止されて使用感及び安全性が向上する。
【0045】
さらに上記凸頂点部(f)の厚さが最も薄く形成されることによって、開閉のために栓本体部31を、弾性力が極大化される限界角度以上に角度を変化すると、反対方向に同じ大きさの弾性が作用して残りの支持角度区間は使用者が力を加えなくても慣性によって広がったり閉じられたりして、使用感をさらに向上する。
【0046】
また、上記切開線37は、栓開放時に広がって栓本体部31と固定リング33との連結長さを延ばして栓本体部が固定リングと連結された状態で開放可能にする(図10、12参照)。
【0047】
本発明に係る一つの実施形態において、上記固定リング33は、内周面に複数の支持羽34が形成され、上記支持羽34は容器本体10と一点で接するように容器本体と接する辺341が直線で形成されることが好ましい(図8、11参照)。
【0048】
このように支持羽34において、本体と接する辺341が直線で形成されて、容器本体と一点で接することによって、容器本体10と支持羽との間の三角支持構造を形成して、支持羽34が容器本体側に押す弾力を維持させる。
【0049】
本発明に係る一つの実施形態において、上記固定リング33は、内径334dが栓本体部31の内径31dより大きく段差形成されることが好ましい(図10参照)。
【0050】
このように固定リング33の内径33dが、栓本体部31の内径31dに比べて大きく形成されることによって、開閉時の栓回転がスムーズに行われ、上記支持羽34によって空回転は防止される。
【0051】
また、上記固定リング33は、ヒンジ部35が形成される領域に補強肉部331が突出形成され、前記補強肉部331は、栓本体部31の外周縁に対応する屈曲部3312が凹入形成されることが好ましい(図7参照)。
【0052】
固定リング33に形成される補強肉部331は、固定リングのヒンジ部35の領域を強化し、屈曲形成されることによって持ちこたえる力が増すと同時に、開放時に栓本体部31を干渉しないようにする。
【0053】
本発明に係るヒンジ部35及びその凹溝(a)の形状は多様に形成される。
【0054】
本発明に係る一つの実施形態において、図15〜図22に示したように、上記ヒンジ部35は中心連結部と、中心連結部の両側に離隔されて対向形成される外側連結部になって、上記中心連結部と外側連結部のうちいずれか一側は、折畳型連結子(X)となって、他側は栓開放時の栓本体部と固定リングの間の設定開放角度を維持させる引張子(Y)で形成されることが好ましい。
【0055】
上記折畳型連結子(X)は折り畳まれる形状で形成され、従って外側に一部が突出して上記凹溝(a)が深く形成され、栓本体部31と固定リング33との間で連結機能を行うと同時に上記引張子(Y)を補助する。
【0056】
これに対して、上記引張子(Y)は、開放時に栓本体部31と固定リング33との間が設定角度以上に広がることを防止するように引っ張る役割を果たす。
【0057】
本発明に係る一実施形態において、図15及び図16に示したように、上記ヒンジ部35aは中心連結部351が折畳型連結子(X)となって凹溝(a)が水平形成され、上記外側連結部352は中心連結部351から外側に離隔されるほど上下間幅が順次に大きくなって、外側に凸湾曲状で形成される引張子(Y)で形成される。
【0058】
上記ヒンジ部35aは、中心連結部351が折畳型連結子(X)となって、栓本体部31と固定リング33との間で連結状態のみを維持し、両側の外側連結部352が引張子(Y)となって、開放時に両側で開放角度を維持する引っ張る弾力を作用させて栓本体部が垂れないように設定開放角度を維持させる。
【0059】
また、引張子(Y)で形成される上記外側連結部352は、上下間幅が大きくなるほど外側に凸状湾曲形成され、凸状頂点部が最少の厚さで形成され、これにより開閉時栓本体部31を弾性力が極大化される限界角度以上に角度を変化すると、残りの角度区間は使用者が力を加えなくても動作が行われて使用感を向上する。
【0060】
本発明に係る一つの実施形態において、上記ヒンジ部35bは、図17及び図18に示したように、中心連結部353が引張子(Y)で形成され、上記外側連結部354は折畳型連結子(X)で形成される。
【0061】
上記外側連結部354は、中心連結部353から離隔するほど外側に突出される値数が大きくなる。
【0062】
上記ヒンジ部35bは、中心連結部353が引張子(Y)となって引っ張る弾力を発生し、外側連結部354は、折畳型連結子(X)で形成されて両側で引張子を補助する。
【0063】
本発明に係る一つの実施形態において、上記ヒンジ部35cは、図19〜図22に示したように、中心連結部355が、凹溝(a)の断面が「V」字状または「(」状で形成される引張子(Y)となり、上記外側連結部356が折畳型連結子(X)で形成されることが好ましい。
【0064】
上記ヒンジ部35cは、中心連結部355が引張子(Y)となって、外側に折曲または湾曲形状で突出形成されることが特徴であり、開放動作で折曲部または湾曲部が広がったり元の角度に復帰し、復帰状態を維持しようとする弾性力によって引張力が発生する。
【0065】
そして、折曲形状で形成される引張子中心連結部355は、折曲部が図19及び図20に示したように下側に位置するか、図21に示したように上側に位置し、折曲角がラウンド状で形成されてもよい。
【0066】
以上、本発明に係る包装容器栓はねじ結合式栓において、開封可否確認用ブリッジを備えると共に内側凹溝が形成されるヒンジ部を備えることによって、栓の開封可否を表示し栓本体部と固定リングの連結が安定的にでき、開放時に設定開放角度を維持して栓本体部の垂れや揺れがなく開閉動作が弾力的に行われて使用感が顕著に向上される。
【0067】
また、このような包装容器栓30は、ヒンジ部に多様な構成の凹溝(a)が形成され、ワンタッチ式栓とは異なって、開封可否を表示するブリッジが備えられてねじ結合式で構成されて、前記内側スライダーが出没可能に構成された栓射出成形装置によって実現できる。
【0068】
以上、添付図を参照して本発明の好ましい実施形態を説明した。
【0069】
ここで、本明細書及び特許請求の範囲に用いられた用語や単語は、通常的または辞典的な意味で限定して解釈せず、本発明の技術的思想に合致する意味と概念で解釈しなければならない。従って、本明細書に記載された実施形態や図面に示された構成は本発明の最も好ましい実施形態であるにすぎず、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないため、本出願時点でこれらを代替できる多様な均等物と変形例があることを理解しなければならない。
【産業上の利用の可能性】
【0070】
本発明に係る包装容器栓によると、ねじ結合式栓において開封可否確認用ブリッジを備えると共に、内側凹溝が形成されるヒンジ部を備えることによって、栓の開封可否を表示し、栓本体部と固定リングの連結が安定的に行われ、開放時に栓本体部が設定開放角度を維持して、栓本体部の垂れや揺れがなく開閉動作が弾力的にできるメリットを有しており、産業上利用価値が大きい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体から離脱及び空回転が防止される固定リング、前記容器本体を開閉し内周面にねじ部が形成された栓本体部、前記固定リングと前記栓本体部を連結するヒンジ部及び前記栓本体部と前記固定リングとの間に形成され栓開放時に切断される複数のプリッチとで構成され、
前記固定リングには、前記ヒンジ部の下側を中心に前記栓本体部に対する連結長の延長のための切開線が形成され、
前記ヒンジ部は、前記栓本体部と前記固定リングの内側に栓射出成形装置の内側スライダーによって成形される凹溝が前記栓本体部及び前記固定リングの肉部と段差形成されて構成されることを特徴とする、包装容器栓。
【請求項2】
前記ヒンジ部は、凹溝が、前記栓本体部と前記固定リングの各々頂点が前記栓本体部と前記固定リングの境界線の延長線に近接する円弧形状湾曲部と二つの前記円弧形状湾曲部の両端をつなぐ直線部とで囲まれる形状で形成され、前記直線部は切開されることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器栓。
【請求項3】
前記ヒンジ部は、上下間幅が大きくなるほど外側に凸状湾曲形成され、前記栓本体部及び前記固定リングと段差連結される地点から凸状頂点部に向かうほど厚さが順次薄くなって凸状頂点部が最少の厚さで形成されることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器栓。
【請求項4】
前記固定リングは、内周面に複数の支持羽が形成され、前記支持羽は前記容器本体と一点で接するように前記容器本体と接する辺が直線で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器栓。
【請求項5】
前記固定リングは、内径が前記栓本体部の内径より大きく形成されることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器栓。
【請求項6】
前記固定リングは、前記ヒンジ部が形成される領域に補強肉が突出形成され、
前記補強肉は、前記栓本体部の外周縁に対応する屈曲部が凹入形成されることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器栓。
【請求項7】
前記ヒンジ部は、中心連結部と前記中心連結部の両側に離隔されて対向形成される外側連結部となり、前記中心連結部と外側連結部のうちいずれか一側が折畳型連結子となり、他側は栓開放時に前記栓本体部と前記固定リングとの間の設定開放角度を維持させる引張子で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器栓。
【請求項8】
前記ヒンジ部は、中心連結部が折畳型連結子となって、凹溝が水平形態で形成され、外側連結部は、前記中心連結部から外側に離隔するほど上下間の幅が大きくなり、外側に凸湾曲形状に形成される引張子で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の包装容器栓。
【請求項9】
前記ヒンジ部は、前記中心連結部が引張子で形成され、前記外側連結部は、折畳型連結子で形成されることを特徴とする、請求項8に記載の包装容器栓。
【請求項10】
前記ヒンジ部は、前記中心連結部が、凹溝の断面が「V」の字状または「(」状で形成される引張子となり、前記外側連結部が折畳型連結子で形成されることを特徴とする、請求項8に記載の包装容器栓。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2013−518002(P2013−518002A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551075(P2012−551075)
【出願日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【国際出願番号】PCT/KR2010/009455
【国際公開番号】WO2011/093597
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(512175236)グリーンキャップ カンパニー リミテッド (3)
【氏名又は名称原語表記】GREEN CAP CO.LTD
【Fターム(参考)】