説明

包装用シュリンクフィルム及びその製造方法

【課題】 本発明は、剛性及び収縮性に優れた包装用シュリンクフィルムを提供する。
【解決手段】 本発明の包装用シュリンクフィルムは、メルトフローレイトが0.1〜3g/10分の低密度ポリエチレン60〜80重量%と、メルトフローレイトが0.1〜1.3g/10分で且つ密度が0.935〜0.945g/cm3であるエチレン−α−オレフィン共重合体20〜40重量%とを含有することを特徴とするので、剛性に優れており、従来から段ボールを用いて包装されていた被包装物を段ボールの代わりに本発明の包装用シュリンクフィルムを用いて包装することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工業材料、建築部材、床材などの各種部材の包装用シュリンクフィルム及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、工業材料、建築部材、床材などの各種部材を包装するにあたって段ボールを用いていたが、軽量化を図るために、段ボールの代わりに包装用シュリンクフィルムを用いることが多くなっている。
【0003】
このような包装用シュリンクフィルムとしては、特許文献1に、ポリエチレン系樹脂60〜90重量%及びポリプロピレン系樹脂10〜40重量%からなる中間層の両面に、メタロセン触媒を用いて重合されてなり且つ示差走査熱量計(DSC)により測定された融解ピーク温度が100〜145℃であるプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体30〜90重量%を含有するポリプロピレン系樹脂からなる表面層を積層一体化させてなる多層熱収縮性ポリオレフィン系樹脂フィルムが提案されている。
【0004】
しかしながら、上記包装用シュリンクフィルムを用いて各種部材を包装してなる包装体を移動させる際に包装体の包装用シュリンクフィルム部分を持つことが多く、このような場合、包装用シュリンクフィルムが軟らかすぎて伸びてしまい、その結果、包装用シュリンクフィルムで包装している各種部材が外部に露出してし、或いは、包装用シュリンクフィルムが破断してしまい、包装体が破損してしまうといった問題点を有していた。
【0005】
【特許文献1】特開2008−149503号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、剛性及び収縮性に優れた包装用シュリンクフィルム及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の包装用シュリンクフィルムは、メルトフローレイトが0.1〜3g/10分の低密度ポリエチレン60〜80重量%と、メルトフローレイトが0.1〜1.3g/10分で且つ密度が0.935〜0.945g/cm3であるエチレン−α−オレフィン共重合体20〜40重量%とを含有することを特徴とする。
【0008】
低密度ポリエチレンを含有する熱可塑性樹脂をインフレーションフィルム成形によって製膜して得られるフィルムは、低密度ポリエチレンの融点付近或いはそれ以上の温度に加熱されることによって収縮する性質を発現し、この性質を利用するために、本発明の包装用シュリンクフィルムでは低密度ポリエチレンを含有している。
【0009】
この低密度ポリエチレンのメルトフローレイトは、低いと、包装用シュリンクフィルムの製造時に押出機のモーター負荷が高くなりすぎて製造機械に支障をきたし、高いと、インフレーションフィルム成形時にバブルが不安定となって得られる包装用シュリンクフィルムの厚み精度が低下し或いは包装用シュリンクフィルムに皺が発生するので、0.1〜3g/10分に限定される。なお、低密度ポリエチレンのメルトフローレイトは、JIS K7210に準拠して、190℃、荷重21.18Nの条件下にて測定されたものをいう。
【0010】
又、低密度ポリエチレンの密度は、低いと、包装用シュリンクフィルムの剛性が低下することがあり、高いと、包装用シュリンクフィルムの収縮性が低下することがあるので、0.917〜0.930g/cm3が好ましく、0.918〜0.928g/cm3がより好ましい。
【0011】
そして、包装用シュリンクフィルム中における低密度ポリエチレンの含有量は、少ないと、包装用シュリンクフィルムの強度が低下し、包装用シュリンクフィルムを用いて包装された包装体を包装用シュリンクフィルムを把持して持ち上げたときに包装用シュリンクフィルムが破断し、多いと、包装用シュリンクフィルムの剛性が低下し、包装用シュリンクフィルムを用いて包装された包装体を包装用シュリンクフィルムを把持して持ち上げたときに包装用シュリンクフィルムが伸びてしまうので、60〜80重量%に限定され、60〜70重量%が好ましい。
【0012】
本発明の包装用シュリンクフィルムは、エチレン−α−オレフィン共重合体を含んでいる。
【0013】
エチレン−α−オレフィン共重合体を構成しているα−オレフィンとしては、特に限定されず、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテンなどが挙げられ、包装用シュリンクフィルムの剛性に優れているので、1−ヘキセン、1−オクテンが好ましい。
【0014】
エチレン−α−オレフィン共重合体のメルトフローレイトは、低いと、包装用シュリンクフィルムを押出機から押出すのが困難となって、包装用シュリンクフィルムの生産性が低下し、高いと、包装用シュリンクフィルムの厚さ精度や低温収縮性が低下するので、0.1〜1.3g/10分に限定され、0.1〜1.0g/10分が好ましい。なお、プロピレン−α−オレフィン共重合体のメルトフローレイトは、JIS K7210に準拠して、230℃、荷重21.18Nの条件下で測定された値をいう。
【0015】
又、エチレン−α−オレフィン共重合体の密度は、低いと、包装用シュリンクフィルムの剛性が低下し、高いと、包装用シュリンクフィルムの収縮性が低下するので、0.935〜0.945g/cm3に限定され、0.935〜0.940g/cm3が好ましい。
【0016】
上記エチレン−α−オレフィン共重合体の融点は、低いと、包装用シュリンクフィルムの耐熱性が低下し、包装用シュリンクフィルムを収縮させるために加熱した際に包装用シュリンクフィルムが白濁してしまい、包装用シュリンクフィルムの光沢が低下し、包装体の外観が低下することがあり、高いと、包装用シュリンクフィルムの収縮性が低下することがあるので、125〜135℃が好ましい。なお、エチレン−α−オレフィン共重合体の融点は、ASTM−D2117に準拠して測定された温度をいう。
【0017】
更に、エチレン−α−オレフィン共重合体は、メタロセン触媒を用いて重合された共重合体が好ましい。ここで、上記メタロセン触媒とは、一般に、遷移金属をπ電子系の不飽和化合物で挟んだ構造の化合物をいい、ビス(シクロペンタジエニル)金属錯体を代表例として挙げることができる。
【0018】
上記メタロセン触媒としては、具体的には、チタン、ジルコニウム、ニッケル、パラジウム、ハフニウム、白金などの四価の遷移金属に、1又は2以上のシクロペンタジエニル環又はその類縁体が配位子(リガンド)として存在する化合物が挙げられる。
【0019】
又、上記配位子の具体例としては、例えば、シクロペンタジエニル環;炭化水素基、置換炭化水素基又は炭化水素−置換メタロイド基により置換されたシクロペンタジエニル環;シクロペンタジエニルオリゴマー環;インデニル環;炭化水素基、置換炭化水素基又は炭化水素−置換メタロイド基により置換されたインデニル環などが挙げられる。
【0020】
なお、シクロペンタジエニル環又はインデニル環に置換する炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アミル基、イソアミル基、ヘキシル基、イソブチル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、セチル基、2−エチルヘキシル基、フェニル基などが挙げられる。
【0021】
更に、遷移金属には、上記π電子系の不飽和化合物以外にも、塩素、臭素などの一価のアニオンリガンド、二価のアニオンキレートリガンド、炭化水素、アルコキシド、アリールアミド、アリールオキシド、アミド、アリールアミド、ホスフィド、アリールホスフィドなどが配位結合していてもよい。
【0022】
このようなメタロセン触媒としては、例えば、シクロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、メチルシクロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−p−n−ブチルフェニルアミドジルコニウムクロリド、メチルフェニルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリド、インデニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、インデニルチタニウムトリス(ジエチルアミド)、インデニルチタニウムトリス(ジ−n−プロピルアミド)、インデニルチタニウムビス(ジ−n−ブチルアミド)(ジ−n−プロピルアミド)などが挙げられる。
【0023】
上記メタロセン触媒は、金属の種類や配位子の構造を変化させると共に特定の共触媒(助触媒)と組み合わせることによって、プロピレンとエチレンとの共重合の際に触媒としての作用を発揮する。上記共触媒(助触媒)としては、例えば、メチルアルミノキサン(MAO)ホウ素系化合物、粘土鉱物などが挙げられる。
【0024】
そして、上記メタロセン触媒を用いたプロピレンとエチレンとの共重合方法としては、不活性媒体を用いた溶液重合法、実質的に不活性媒体の存在しない塊状重合法、気相重合法などが挙げられ、重合温度としては−100〜300℃が好ましく、重合圧力としては常圧から1×107Paが好ましい。
【0025】
上記メタロセン触媒は、活性点の性質が均一であるという性質を有しており、各活性点が同じ活性度を備えているため、メタロセン触媒を用いて重合されたポリマーは、その分子量分布、組成分布の均一性が向上する。
【0026】
従って、上記メタロセン触媒を用いて重合されてなるエチレン−α−オレフィン共重合体は、分子量分布が狭く、どの分子量成分にもエチレンが略等しい割合で導入されており、このようなエチレン−α−オレフィン共重合体を含有してなる包装用シュリンクフィルムは、剛性及び透明性に優れたものとなる。なお、上記メタロセン触媒を用いて重合されてなるエチレン−α−オレフィン共重合体としては、例えば、プライムポリマー社から商品名「エボリューH SP3510」で市販されている。
【0027】
そして、包装用シュリンクフィルム中におけるエチレン−α−オレフィン共重合体の含有量は、少ないと、包装用シュリンクフィルムの剛性が低下し、包装用シュリンクフィルムを用いて包装された包装体を包装用シュリンクフィルムを把持して持ち上げたときに包装用シュリンクフィルムが伸びてしまい、多いと、包装用シュリンクフィルムの低温収縮性が低下するので、20〜40重量%に限定され、30〜40重量%が好ましい。
【0028】
包装用シュリンクフィルムの厚みは、薄いと、包装用シュリンクフィルムの強度が低下して、包装用シュリンクフィルムで包装している被包装物を保護できないことがあり、厚いと、包装用シュリンクフィルムの柔軟性が低下して作業性が低下することがあるので、15〜100μmが好ましい。
【0029】
又、包装用シュリンクフィルムにおける120℃での押出方向の加熱収縮率は、低いと、被包装物を皺なく美麗な状態に包装することができないので、15%以上であることが好ましく、15%以上が好ましく、高すぎると、包装時に包装用シュリンクフィルムが破れ或いは被包装物を破損する虞れがあるので、15〜80%がより好ましい。
【0030】
更に、包装用シュリンクフィルムにおける130℃での押出方向の加熱収縮率は、低いと、被包装物を皺なく美麗な状態に包装することができないので、50%以上であることが好ましく、高すぎると、包装時に包装用シュリンクフィルムが破れ或いは被包装物を破損する虞れがあるので、15〜80%がより好ましい。
【0031】
なお、包装用シュリンクフィルムにおける所定温度での押出方向の加熱収縮率は、包装用シュリンクフィルムにおける熱収縮前の押出方向の寸法をL1とし、所定温度に加熱して熱収縮させた後の包装用シュリンクフィルムの押出方向の寸法をL2として下記式に基づいて算出される。
加熱収縮率(%)=100×(L1−L2)/L1
【0032】
本発明の包装用シュリンクフィルムには、その物性を損なわない範囲内であれば、界面活性剤などの滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、防曇剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、結晶造核剤などの添加剤が添加されていてもよい。
【0033】
次に、包装用シュリンクフィルムの製造方法について説明する。包装用シュリンクフィルムの製造方法としては、特に限定されず、例えば、メルトフローレイトが0.1〜3g/10分の低密度ポリエチレンと、メルトフローレイトが0.1〜1.3g/10分で且つ密度が0.935〜0.945g/cm3であるエチレン−α−オレフィン共重合体とを押出機に供給して溶融混練させた後、インフレーションフィルム成形によって包装用シュリンクフィルムを得ることができる。
【0034】
そして、包装用シュリンクフィルムを用いて被包装物を包装して包装体を得る方法としては、例えば、シュリンクトンネルが連結されてなる包装機に、包装用シュリンクフィルムをセットし、この包装機に被包装物を供給して、被包装物を包装用シュリンクフィルムによって多少のゆとりをもって包装した後、この被包装体を100〜150℃に設定したシュリンクトンネル内に供給して、包装用シュリンクフィルムを被包装物の形状に沿って密着するように熱収縮させることにより包装体を得ることができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明の包装用シュリンクフィルムは、上述のような構成を有しているので、剛性に優れており、従来から段ボールを用いて包装されていた被包装物を段ボールの代わりに本発明の包装用シュリンクフィルムを用いて包装することができる。
【0036】
そして、包装用シュリンクフィルムを用いて得られた包装体を移動させる際に包装用シュリンクフィルムを把持して持ち上げた場合あっても、包装用シュリンクフィルムが伸びたり破断したりすることはなく、包装体を作業性良く取り扱うことができる。
【0037】
更に、本発明の包装用シュリンクフィルムは平滑性にも優れており、包装用シュリンクフィルム同士を熱シールするにあたっても短時間のうちに確実にシールすることができ、高速シール性に優れている。
【0038】
又、本発明の包装用シュリンクフィルムは透明性にも優れており、包装用シュリンクフィルムを用いて得られた包装体内の被包装物を外部から視認可能とすることが要求される用途に好適に用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
【0040】
(実施例1)
メルトフローレイトが0.4g/10分の低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製 商品名「ノバテックLD LF161」、密度:0.927g/cm3、融点:114℃)70重量%と、メタロセン触媒を用いて重合され且つメルトフローレイトが0.6g/10分、密度が0.936g/cm3であるエチレン−1−ヘキセン共重合体(プライムポリマー社製 商品名「エボリューH SP3510」、融点:128℃)30重量%とを含有するポリオレフィン系樹脂組成物を押出機に供給してインフレーションフィルム成形によって押出製膜することによって厚みが55μmの包装用シュリンクフィルムを得た。
【0041】
(実施例2)
低密度ポリエチレンを70重量%の代わりに60重量%含有し且つエチレン−1−ヘキセン共重合体を30重量%の代わりに40重量%含有してなるポリオレフィン系樹脂組成物を用いたこと以外は実施例1と同様にして包装用シュリンクフィルムを得た。
【0042】
(比較例1)
低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製 商品名「ノバテックLD LF161」、密度:0.927g/cm3、融点:114℃)を押出機に供給してインフレーションフィルム成形によって押出製膜することによって厚みが55μmの包装用シュリンクフィルムを得た。
【0043】
(比較例2)
メタロセン触媒を用いて重合され且つメルトフローレイトが0.6g/10分、密度が0.936g/cm3であるエチレン−1−ヘキセン共重合体(プライムポリマー社製 商品名「エボリューH SP3510」、融点:128℃)を押出機に供給してインフレーションフィルム成形によって押出製膜することによって厚みが55μmの包装用シュリンクフィルムを得た。
【0044】
(比較例3)
メルトフローレイトが0.4g/10分の低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製 商品名「ノバテックLD LF161」、密度:0.927g/cm3、融点:114℃)60重量%と、高密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製 商品名「HY540」、密度:0.960g/cm3、融点:135℃)40重量%とを含有するポリオレフィン系樹脂組成物を押出機に供給してインフレーションフィルム成形によって押出製膜することによって厚みが55μmの包装用シュリンクフィルムを得た。
【0045】
(比較例4)
メルトフローレイトが0.4g/10分の低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製 商品名「ノバテックLD LF161」、密度:0.927g/cm3、融点:114℃)60重量%と、メルトフローレイトが1.5g/10分、密度が0.923g/cm3であるエチレン−1−ヘキセン共重合体(プライムポリマー社製 商品名「エボリュー SP2510」、融点:121℃)40重量%とを含有するポリオレフィン系樹脂組成物を押出機に供給してインフレーションフィルム成形によって押出製膜することによって厚みが55μmの包装用シュリンクフィルムを得た。
【0046】
得られた包装用シュリンクフィルムの加熱収縮率、ヘイズ、引裂強度及び2%モジュラスを下記の要領で測定し、その結果を表1に示した。
【0047】
(加熱収縮率)
包装用シュリンクフィルムを120℃又は130℃に加熱したオイル中に20秒間に亘って浸漬させた後に取り出し、包装用シュリンクフィルムを常温になるまで冷却し、包装用シュリンクフィルムにおける120℃又は130℃での押出方向の加熱収縮率を上述の要領で算出した。
【0048】
(ヘイズ)
包装用シュリンクフィルムのヘイズをヘイズメーター(日本電色株式会社製 商品名「NDH2000」)を用いてJIS K7105に準拠して測定した。
【0049】
(引裂強度)
包装用シュリンクフィルムのエルメンドルフ引裂強度をエルメンドルフ引裂強度計(東洋精機株式会社製)を用いてJIS K7128−2に準拠して測定した。
【0050】
(2%モジュラス)
包装用シュリンクフィルムの2%モジュラスをオートグラフ(島津製作所社製)を用いてJIS K7127に準拠して測定した。
【0051】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
メルトフローレイトが0.1〜3g/10分の低密度ポリエチレン60〜80重量%と、メルトフローレイトが0.1〜1.3g/10分で且つ密度が0.935〜0.945g/cm3であるエチレン−α−オレフィン共重合体20〜40重量%とを含有することを特徴とする包装用シュリンクフィルム。
【請求項2】
エチレン−α−オレフィン共重合体は、その融点が125〜135℃であり且つメタロセン触媒を用いて重合されたものであることを特徴とする請求項1に記載の包装用シュリンクフィルム。
【請求項3】
メルトフローレイトが0.1〜3g/10分の低密度ポリエチレン60〜80重量%と、メルトフローレイトが0.1〜1.3g/10分で且つ密度が0.935〜0.945g/cm3であるエチレン−α−オレフィン共重合体20〜40重量%とを押出機に供給して溶融混練しインフレーションフィルム成形によって包装用シュリンクフィルムを製造することを特徴とする包装用シュリンクフィルムの製造方法。

【公開番号】特開2011−208076(P2011−208076A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−79089(P2010−79089)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(596111276)積水フイルム株式会社 (133)
【Fターム(参考)】