説明

包装用容器

【課題】パルプモールド製の容器本体と合成樹脂製の蓋体を容易に一体化できる包装用容器を提供する。
【解決手段】複数の下収容凹部を配列形成して成るパルプモールド製の容器本体1aと、容器本体1aの外周縁を覆う外周壁21a及び下収容凹部に対応する上収容凹部を形成して成る合成樹脂製の蓋体2aとを有する包装用容器。容器本体1aは、外周縁に沿って隣接する2個の下収容凹部間の隔壁に外周縁の仮想位置へ向けて突設された嵌合突起15aを有する。また、蓋体は、外周壁21aの嵌合突起15aに対応する部位に内方へ窪む凹設壁部210aを有し、該凹設壁部210aに嵌合突起15aに対応する嵌合孔を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鶏卵等の包装用容器に関する。詳しくは、パルプモールド製の容器本体と合成樹脂製の蓋体から成り、容器本体の外周縁を蓋体の外周壁下部で覆うように被せることにより、両者を一体化する包装用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
容器本体と蓋体から成る鶏卵等の包装用容器としては、合成樹脂シートを成形して成る容器や、パルプモールド製の容器が提供されている。何れの容器の場合も、容器本体と蓋体とをヒンジ部を介して折り返し自在とすることにより、容器本体と蓋体とを一体化している。合成樹脂シートから成形された包装用容器としては、例えば、特開2002−234520号公報(特許文献1)の包装用容器を挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−234520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
合成樹脂製の包装用容器は透明化できるため、容器を閉じた状態でも内部の収容物を容易に視認できるという長所を持つが、通気性に欠けるという欠点も有する。
これに対して、パルプモールド製の包装用容器は、透明化できないため容器を閉じた状態では内部の収容物を視認できないが、その反面、通気性を有するため鶏卵等の収容物の保存期間の点で有利である。
これら両者の長所を併せ持つ包装用容器に対する需要がある。即ち、容器本体をパルプモールド製とし、蓋体を合成樹脂製とした包装用容器に対する需要がある。本発明は、容器本体をパルプモールド成形体で構成し、蓋体を合成樹脂成形体で構成して成る包装用容器を提供することを目的とする。
【0005】
容器本体をパルプモールド成形体で構成し、蓋体を合成樹脂成形体で構成する場合、当然ながら、容器本体と蓋体とは全く異質な別々の工程で製造される。このため、容器本体と蓋体とをヒンジ部を介して一体化して成る成形品とすることはできず、例えば、容器本体に蓋体を被せた後、両者をホッチキスや粘着テープ等で一体化している。
このホッチキスや粘着テープ等を無くしたいという要請がある。本発明は、ホッチキスや粘着テープ等を用いることなく、容器本体に蓋体を容易に一体化できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の構成を、下記[1]〜[8]に記す。なお、この項([課題を解決するための手段])と次項([発明の効果])に於いて、符号は理解を容易にするために付したものであり、本発明を符号の構成に限定する趣旨ではない。
【0007】
[1]構成1
外周縁11a/11b/11cが上面視略方形を成し複数の下収容凹部12a/12b/12cを配列形成して成るパルプモールド製の容器本体1a/1b/1cと、該容器本体1a/1b/1cの外周縁11a/11b/11cを覆う外周壁21a/(21b)/21c及び前記下収容凹部12a/12b/12cに対応する上収容凹部22a/(22b)/22cを形成して成る合成樹脂製の蓋体2a/2b/2cとを有する包装用容器であって、
前記容器本体1a/1b/1cは、外周縁11a/11b/11cに沿って隣接する2個の下収容凹部12a,12a/12b,12b/12c,12c間の隔壁13a/13b/13cに基部151a/151b/151cが連なり該基部151a/151b/151cから外周縁11a/11b/11cの仮想位置へ向けて突設された嵌合突起15a/15b/15cを有し、
前記蓋体2a/(2b)/2cは、外周壁21a/(21b)/21cの前記嵌合突起15a/15b/15cに対応する部位に内方へ窪むように形成された凹設壁部210a/(210b)/210cを有するとともに該凹設壁部210a/(210b)/210cに前記嵌合突起15a/15b/15cに対応する嵌合孔25a/(25b)/25cを有し、
前記蓋体2a/(2b)/2cを前記容器本体1a/1b/1cに被せて前記嵌合突起15a/15b/15cを前記嵌合孔25a/(25b)/25cに嵌合することにより蓋体2a/(2b)/2cと容器本体1a/1b/1cが一体化される、
ことを特徴とする包装用容器。
【0008】
[2]構成2(図1〜図5)
構成1に於いて、
前記容器本体1aの下収容凹部12aと前記蓋体2aの上収容凹部22aは格子状に配列形成されており、
前記容器本体1aは、隣接する4個の下収容凹部12a〜12aで囲まれる中央位置に略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部14aを有するとともに、外周縁11aに沿って隣接する2個の下収容凹部12a,12aと外周縁11aの外側に隣接する仮想の2個の下収容凹部とで囲まれる中央位置に略四角錐台形状の半部を成すように凸設形成された下縁当接部141aを有し、
前記蓋体2aは、前記容器本体1aに被せられた状態で前記下当接部14aに当接する部位に上当接部24aを有するとともに前記下縁当接部141aに当接する部位に上縁当接部241aを有し、
前記嵌合突起15aは、前記基部151aが前記下縁当接部141aの位置に該下縁当接部141aに代えて設けられており、嵌合突起先端152aの高さが外周縁11aの高さと合致するように基部151aから先端152aへ向けて下がる傾斜壁部153aを有する、
ことを特徴とする包装用容器。
【0009】
[3]構成3
構成2に於いて、
前記嵌合突起15aの基部151aの上面部1510aの高さは、前記下縁当接部141aの台面部1410aの高さよりも低く設定されている、
ことを特徴とする包装用容器。
[4]構成4
構成2に於いて、
前記嵌合突起15aの基部151aの上面部1510aの高さは、前記下縁当接部141aの台面部1410aの高さと同等の高さに設定されている、
ことを特徴とする包装用容器。
【0010】
[5]構成5(図6〜図7)
構成1に於いて、
前記容器本体1bの下収容凹部12bと前記蓋体(2b)の上収容凹部(22b)は格子状に配列形成されており、
前記容器本体1bの外周縁の少なくとも1辺の縁には、該縁に沿って配列形成された下収容凹部12b〜12bとの間に、下収容凹部12bよりも狭い縁近傍凹部16b〜16bが配列形成されて介在されており、
前記容器本体1bは、隣接する4個の下収容凹部12b〜12bで囲まれる中央位置に略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部14bを有し且つ隣接する2個の下収容凹部12b,12b及び2個の縁近傍凹部16b,16bで囲まれる中央位置にも略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部14bを有するとともに、前記縁近傍凹部16bを介することなく外周縁11bに沿って隣接する2個の下収容凹部12b,12bと外周縁11bの外側に隣接する仮想の2個の下収容凹部とで囲まれる中央位置に略四角錐台形状の半部を成すように凸設形成された下縁当接部141bを有し、
前記蓋体(2b)は、前記容器本体1bに被せられた状態で前記下当接部14bに当接する部位に上当接部(24b)を有するとともに前記下縁当接部141bに当接する部位に上縁当接部(241b)を有し、
前記嵌合突起15bは、前記基部151bが前記下縁当接部141bの位置に該下縁当接部141bに代えて設けられていて嵌合突起先端152bの高さが外周縁11bの高さと合致するように基部151bから先端152bへ向けて下がる傾斜壁部153bを有する第1種の嵌合突起15bと、前記基部151bbが隣接する2個の前記縁近傍凹部16b,16b間に設けられていて直近の前記下当接部14bを介して2個の下収容凹部12b,12b間の隔壁13bに連なるとともに嵌合突起先端152bbの高さが外周縁11bの高さと合致するように基部151bbから先端152bbへ向けて下がる傾斜壁部153bbを有し更に近傍の外周縁110bが当該2個の縁近傍凹部16b,16bを狭めるように内方へ凹設されている第2種の嵌合突起15bbと、を有する、
ことを特徴とする包装用容器。
上記に於いて、括弧書きで示した(2b)等は、図6に蓋体が示されていないため符号も無いが、図1〜図5等から類推できることを考慮して、記載したものである。
[6]構成6
構成5に於いて、
前記第1種の嵌合突起15bの基部151bの上面部1510bの高さは、前記下縁当接部141bの台面部1410bの高さよりも低く設定されている、
ことを特徴とする包装用容器。
【0011】
[7]構成7(図8〜図9)
構成1に於いて、
前記容器本体1cの下収容凹部12cと前記蓋体2cの上収容凹部22cは格子状に2列に配列形成されており、
前記容器本体1cは、隣接する4個の下収容凹部12c〜12cで囲まれる中央位置に略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部14cを有するとともに、外周縁11cに沿って隣接する2個の下収容凹部12c,12cと外周縁11cの外側に隣接する仮想の2個の下収容凹部とで囲まれる中央位置に前記下当接部14cよりも低く凸設形成された下縁凸設部142cを有し、
前記蓋体2cは、前記容器本体1cに被せられた状態で前記下当接部14cに当接する部位に上当接部24cを有し、
前記嵌合突起15cは、前記基部151cが前記下縁凸設部142cの位置に該下縁凸設部142cに代えて設けられており、嵌合突起先端152cの高さが外周縁11cの高さと合致するように基部151cから先端152cへ向けて下がる傾斜壁部153cを有する、
ことを特徴とする包装用容器。
[8]構成8
構成7に於いて、
前記嵌合突起15cの基部151cの上面部1510cの高さは、前記下縁凸設部142cの上面部1420cの高さと同等に設定されている、
ことを特徴とする包装用容器。
【発明の効果】
【0012】
構成1は、外周縁11a/11b/11cが上面視略方形を成し複数の下収容凹部12a/12b/12cを配列形成して成るパルプモールド製の容器本体1a/1b/1cと、該容器本体1a/1b/1cの外周縁11a/11b/11cを覆う外周壁21a/(21b)/21c及び前記下収容凹部12a/12b/12cに対応する上収容凹部22a/(22b)/22cを形成して成る合成樹脂製の蓋体2a/2b/2cとを有する包装用容器であって、前記容器本体1a/1b/1cは、外周縁11a/11b/11cに沿って隣接する2個の下収容凹部12a,12a/12b,12b/12c,12c間の隔壁13a/13b/13cに基部151a/151b/151cが連なり該基部151a/151b/151cから外周縁11a/11b/11cの仮想位置へ向けて突設された嵌合突起15a/15b/15cを有し、前記蓋体2a/(2b)/2cは、外周壁21a/(21b)/21cの前記嵌合突起15a/15b/15cに対応する部位に内方へ窪むように形成された凹設壁部210a/(210b)/210cを有するとともに該凹設壁部210a/(210b)/210cに前記嵌合突起15a/15b/15cに対応する嵌合孔25a/(25b)/25cを有し、前記蓋体2a/(2b)/2cを前記容器本体1a/1b/1cに被せて前記嵌合突起15a/15b/15cを前記嵌合孔25a/(25b)/25cに嵌合することにより蓋体2a/(2b)/2cと容器本体1a/1b/1cが一体化されることを特徴とする包装用容器であるため、パルプモールド製の容器本体と合成樹脂製の蓋体を容易に一体化できるとともに、定形の箱内にピッタリと収容できる包装用容器を提供できる。
構成2は、構成1に於いて、前記容器本体1aの下収容凹部12aと前記蓋体2aの上収容凹部22aは格子状に配列形成されており、前記容器本体1aは、隣接する4個の下収容凹部12a〜12aで囲まれる中央位置に略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部14aを有するとともに、外周縁11aに沿って隣接する2個の下収容凹部12a,12aと外周縁11aの外側に隣接する仮想の2個の下収容凹部とで囲まれる中央位置に略四角錐台形状の半部を成すように凸設形成された下縁当接部141aを有し、前記蓋体2aは、前記容器本体1aに被せられた状態で前記下当接部14aに当接する部位に上当接部24aを有するとともに前記下縁当接部141aに当接する部位に上縁当接部241aを有し、前記嵌合突起15aは、前記基部151aが前記下縁当接部141aの位置に該下縁当接部141aに代えて設けられており、嵌合突起先端152aの高さが外周縁11aの高さと合致するように基部151aから先端152aへ向けて下がる傾斜壁部153aを有することを特徴とする包装用容器であるため、パルプモールド製の容器本体と合成樹脂製の蓋体を容易に一体化でき、安定化できる包装用容器を提供できる。
構成3は、構成2に於いて、前記嵌合突起15aの基部151aの上面部1510aの高さは、前記下縁当接部141aの台面部1410aの高さよりも低く設定されていることを特徴とする包装用容器であるため、製造時の型抜き工程で抜き難いことによる不良が発生するということがなく、また、製造時の乾燥工程で下収容凹部12や下当接部14等の側を下にして乾燥台上に載置したとしても変形が生じ難い。
構成4は、構成2に於いて、前記嵌合突起15aの基部151aの上面部1510aの高さは、前記下縁当接部141aの台面部1410aの高さと同等の高さに設定されていることを特徴とする包装用容器であるため、蓋体2を容器本体1に被せる際に、嵌合突起15の基部151が下縁当接部141と同様に蓋体2を案内でき、装着が容易となる。
【0013】
構成5は、構成1に於いて、前記容器本体1bの下収容凹部12bと前記蓋体(2b)の上収容凹部(22b)は格子状に配列形成されており、前記容器本体1bの外周縁の少なくとも1辺の縁には、該縁に沿って配列形成された下収容凹部12b〜12bとの間に、下収容凹部12bよりも狭い縁近傍凹部16b〜16bが配列形成されて介在されており、前記容器本体1bは、隣接する4個の下収容凹部12b〜12bで囲まれる中央位置に略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部14bを有し且つ隣接する2個の下収容凹部12b,12b及び2個の縁近傍凹部16b,16bで囲まれる中央位置にも略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部14bを有するとともに、前記縁近傍凹部16bを介することなく外周縁11bに沿って隣接する2個の下収容凹部12b,12bと外周縁11bの外側に隣接する仮想の2個の下収容凹部とで囲まれる中央位置に略四角錐台形状の半部を成すように凸設形成された下縁当接部141bを有し、前記蓋体(2b)は、前記容器本体1bに被せられた状態で前記下当接部14bに当接する部位に上当接部(24b)を有するとともに前記下縁当接部141bに当接する部位に上縁当接部(241b)を有し、前記嵌合突起15bは、前記基部151bが前記下縁当接部141bの位置に該下縁当接部141bに代えて設けられていて嵌合突起先端152bの高さが外周縁11bの高さと合致するように基部151bから先端152bへ向けて下がる傾斜壁部153bを有する第1種の嵌合突起15bと、前記基部151bbが隣接する2個の前記縁近傍凹部16b,16b間に設けられていて直近の前記下当接部14bを介して2個の下収容凹部12b,12b間の隔壁13bに連なるとともに嵌合突起先端152bbの高さが外周縁11bの高さと合致するように基部151bbから先端152bbへ向けて下がる傾斜壁部153bbを有し更に近傍の外周縁110bが当該2個の縁近傍凹部16b,16bを狭めるように内方へ凹設されている第2種の嵌合突起15bbとを有することを特徴とする包装用容器であるため、パルプモールド製の容器本体と合成樹脂製の蓋体を容易に一体化でき、安定化できる、強度の高い包装用容器を提供できる。
構成6は、構成5に於いて、前記第1種の嵌合突起15bの基部151bの上面部1510bの高さは、前記下縁当接部141bの台面部1410bの高さよりも低く設定されていることを特徴とする包装用容器であるため、製造時の型抜き工程で抜き難いことによる不良が発生するということがなく、また、製造時の乾燥工程で下収容凹部12や下当接部14等の側を下にして乾燥台上に載置したとしても変形が生じ難い。
【0014】
構成7は、構成1に於いて、前記容器本体1cの下収容凹部12cと前記蓋体2cの上収容凹部22cは格子状に2列に配列形成されており、前記容器本体1cは、隣接する4個の下収容凹部12c〜12cで囲まれる中央位置に略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部14cを有するとともに、外周縁11cに沿って隣接する2個の下収容凹部12c,12cと外周縁11cの外側に隣接する仮想の2個の下収容凹部とで囲まれる中央位置に前記下当接部14cよりも低く凸設形成された下縁凸設部142cを有し、前記蓋体2cは、前記容器本体1cに被せられた状態で前記下当接部14cに当接する部位に上当接部24cを有し、前記嵌合突起15cは、前記基部151cが前記下縁凸設部142cの位置に該下縁凸設部142cに代えて設けられており、嵌合突起先端152cの高さが外周縁11cの高さと合致するように基部151cから先端152cへ向けて下がる傾斜壁部153cを有することを特徴とする包装用容器であるため、パルプモールド製の容器本体と合成樹脂製の蓋体を容易に一体化でき、安定化できる、強度の高い包装用容器を提供できる。
構成8は、構成7に於いて、前記嵌合突起15cの基部151cの上面部1510cの高さは、前記下縁凸設部142cの上面部1420cの高さと同等に設定されていることを特徴とする包装用容器であるため、製造時の型抜き工程で抜き難いことによる不良が発生するということがない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】容器本体1aに蓋体2aを嵌合した状態の第1の実施の形態の鶏卵包装用容器を示す。(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は底面図、(d)は正面図、(e)は(a)内の矢視Eの端面図。
【図2】図1の鶏卵包装用容器の容器本体1aを示す。(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は底面図、(d)は正面図、(e)は(a)内の矢視Eの端面図。
【図3】図1の鶏卵包装用容器の蓋体2aを示す。(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は底面図、(d)は正面図、(e)は(a)内の矢視Eの端面図。
【図4】図1の鶏卵包装用容器の斜視図であり、(a)は蓋体2a、(b)は容器本体1aを示す。
【図5】図1の鶏卵包装用容器の要部を示す。(a)は左側面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は(b)内の矢視Dの端面図。
【図6】第2の実施の形態の鶏卵包装用容器の容器本体1bを示し、(a)は平面図、(b)は斜視図。
【図7】図6の鶏卵包装用容器の要部拡大図。
【図8】第3の実施の形態の鶏卵包装用容器の斜視図であり、(a)は蓋体2c、(b)は容器本体1c、(c)は容器本体1cに蓋体2cを嵌合した状態を示す。
【図9】図7の鶏卵包装用容器の容器本体1cを示し、(a)は斜視図、(b)は(a)の要部拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
下記[A]〜[C]の各実施の形態の包装用容器は、何れも鶏卵を収容するための容器であり、パルプモールド製の容器本体1a/1b/1cと、合成樹脂(プラスチック;本例では透明なPET)製の蓋体2a/2b/2cとから成る。
【0017】
[A]第1の実施の形態(図1〜図5)
(1)容器本体1a
容器本体1aは、パルプモールド成形体である。即ち、古紙を水に溶解させたパルプ溶液中に、容器本体1aに対応する形状の金網を設けた金型を浸し、背後から吸引して金網上に付着させた後、取り出し、乾燥して成る成形品である。パルプモールド成形法は周知であるため、製法の詳細は省略する。なお、第1の実施の形態では、容器本体1aの内面側が金網に吸引される側(平滑面)、外面側が自由空間に曝される側(粗面)である。金型から取り出して乾燥する際には、抜き型で吸引して、乾燥台上に転載するため、乾燥台上には、容器本体1aの内面側が下向きとなるように載置されることとなる。
【0018】
この容器本体1aは、図2(a)に示すように、上面視で略長方形状(隅が湾曲するR長方形状)を成し、且つ、3次元的には全体的形状が凹部を成すトレイである。このトレイ内には、複数個(本例では4×5=20個)の下収容凹部12aが格子状に画定されて配設されている。即ち、各格子点位置に下収容凹部12aの中心が位置するように、それぞれ配設されている。なお、下収容凹部12aは、長楕円球形状の鶏卵を立てて、その略下半分を収容するためのものである。
【0019】
また、この容器本体1aは、隣接する4個の下収容凹部12a〜12aで囲まれる中央の位置に、略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部14aを有する。「略四角錐台形状を成す」とは、概ね、四角錐台形状であるが、鶏卵を収容する関係上、4つの側壁面が鶏卵のカーブに沿うように曲面を成していることをいう。また、外周縁11aに沿って隣接する2個の下収容凹部14a,14aについては、外周縁11aの外側に2個の下収容凹部が在ると仮想した場合に、それら4個(その中の2個は仮想)の下収容凹部で囲まれる中央位置に略四角錐台形状の半部を成すように凸設形成された下縁当接部141aを有する。「半部」とは、上述の「略四角錐台形状」を外周縁11aに平行な面で縦方向(略四角錐台形状の高さ方向)に半分に分けた形状をいうが、正確には、外周縁11aに連なる側の面は、蓋体2aを被せる関係上、蓋体2aの外周壁21a(図1(d)参照)に沿う傾斜を成している。
【0020】
また、この容器本体1aは、嵌合突起基部151aや嵌合突起先端152a等を備えた嵌合突起15aを有する。即ち、外周縁11aに沿って隣接する2個の下収容凹部12a,12a間の隔壁13aに連なる基部151aを有し、該基部151aから、隔壁13aの仮想の延長面と外周縁11aの仮想線位置(嵌合突起15aが形成されていないと仮定した場合に他の部位と同様の外周縁11aが在るべき位置)との交叉位置へ向けて突設された嵌合突起15aを有する。嵌合突起先端152aは、略、外周縁11aの仮想線位置に合致する。
【0021】
嵌合突起15aの嵌合突起基部151aは、本来は下縁当接部141aが在るべき位置に、下縁当接部141aに代えて、設けられている。嵌合突起基部151aの上面部1510a(図5(d)参照)の高さは、図2(e)に示すように、下縁当接部141aの台面部1410aの高さよりも低く形成されている。このため、製造時の型抜き工程で抜き難くなく、型抜き時の不良の発生を防止できる。また、製造時の乾燥工程では下収容凹部12aや下当接部14a等の側を下にして乾燥台上に載置されるのであるが、嵌合突起15aの部分が小さく軽量であるため、垂れ下がりによる変形が生じ難い。なお、嵌合突起基部151aの上面部1510aの高さを、仮に、下縁当接部141aの台面部1410aの高さと略同等程度に形成した場合には、蓋体2aを容器本体1aに被せる際に、嵌合突起15aの基部151aの外側壁面が、下縁当接部141aの外側壁面(蓋体2の外周壁21aに沿う傾斜を成す壁面)と同様に蓋体2aを案内できるため、装着が容易になるという効果がある。嵌合突起15aは、嵌合突起先端152aの高さが外周縁11aの高さに略合致するように、嵌合突起基部151aから嵌合突起先端152aへ向けて下がる傾斜の傾斜壁部153aを有する。この傾斜壁部153aが、蓋体2aの後述の嵌合孔25aに嵌合することとなる。
【0022】
(2)蓋体2a
蓋体2aは、合成樹脂(プラスチック)製のシートを公知の手法で成形して成る成形体である。本例では、厚さ0.3mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂であり、透明である。
【0023】
この蓋体2aは、図1に示すように、容器本体1aに対応する形状を成す。即ち、上面視で略長方形状(隅が湾曲するR長方形状)を成し、且つ、3次元的には全体的形状が凹部を成すように外周壁21aで囲まれたトレイである。このトレイ内に、容器本体1aの下収容凹部12aに対応する上収容凹部22a(図3(c)参照)が、4×5=20個の格子状に画定されて配設されている。即ち、格子点位置の各々に上収容凹部22aの中心が位置するように、それぞれ配設されている。なお、上収容凹部22aは、長楕円球形状の鶏卵の略上半分を収容するためのものである。
【0024】
また、蓋体2aは、容器本体1aに被せられた状態で、容器本体1aの下当接部14aに当接する部位に上当接部24aを有するとともに、容器本体1aの下縁当接部141aに当接する部位に上縁当接部241aを有する。
【0025】
また、蓋体2aの外周壁21aには、容器本体1aの嵌合突起15aに対応する部位を囲む周囲に、内方へ窪むようにして凹設壁部210aが形成されており、該凹設壁部210aに、容器本体1aの嵌合突起15aに対応する嵌合孔25aが形成されている。
【0026】
蓋体2aを容器本体1aに被せて、嵌合突起15aを嵌合孔25aに嵌合することにより、蓋体2aと容器本体1aとが一体化される。ここで、嵌合孔25aの下方には、外周壁21aの下端縁211aと同等の高さに、平坦部2100aが形成されているのであるが、この平坦部2100aが、外周壁21aの下端縁211aよりも内方へ入り込むように(=切欠くように)形成されているため、嵌合突起15aを嵌合孔25aに嵌合させる際の作業が容易となる。また、嵌合させた後は、蓋体2aが容器本体1aから離脱することがなく、一体化させた状態を安定的に維持することができる。
【0027】
[B]第2の実施の形態(図6〜図7)
図6〜図7は第2の実施の形態を示す。これらの図では蓋体は図示を省略するが、蓋体の要部(嵌合孔とその近傍の構成)は第1の実施の形態と同様である。容器本体1bがパルプモールド製であることや、蓋体(2b)が透明な合成樹脂(PET)製であること等は、第1の実施の形態と同様である。
以下、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
【0028】
第2の実施の形態では、5×6=30個の鶏卵の収容凹部(下収容凹部12b・上収容凹部(22b))が格子状に配列・形成されている。
また、第2の実施の形態では、容器本体1bの外周縁11bの中の2縁(図6(a)で上縁と下縁)と、当該の2縁の各縁について、それぞれ沿うように配列形成された下収容凹部12b〜12bとの間に、各々が下収容凹部12よりも狭い縁近傍凹部16b〜16bが、それぞれ配列形成されている。また、隣接する2個の下収容凹部12b,12b及び縁近傍凹部16b,16bで囲まれる中央位置には、略四角錐台形状を成す下当接部14bが形成されている。言い換えれば、第1の実施の形態で述べた「略四角錐台形状の半部の形状」ではなく、「略四角錐台形状」の下当接部14bが形成されている。なお、略四角錐台形状の半部の形状を成す下縁当接部141bは、縁近傍凹部16bが存在しない2つの縁(図6(a)で右縁と左縁)の部位に、第1の実施の形態と略同様に形成されている。
【0029】
縁近傍凹部16bが配列形成されている外周縁11b(図6(a)で上縁・下縁)の部位の嵌合突起15bb(以下、「第2種の嵌合突起」)は、縁近傍凹部16bが配列形成されていない外周縁11b(図6(a)で右縁・左縁)の部位の嵌合突起15bや第1の実施の形態の嵌合突起15a(以下、「第1種の嵌合突起」)とは異なり、嵌合突起基部151bbが、下当接部14bを介して、2個の下収容凹部12b,12b間の隔壁13bに連なっている。また、第2種の嵌合突起15bbが設けられる付近では、縁近傍凹部16bは、他の部位よりも幅狭とされており、その分だけ、外周縁110bが内方へ入り込んでいる。なお、嵌合突起先端152bbの高さが外周縁11bの高さと合致するように、嵌合突起基部151bbから先端152bbへ向けて下がる傾斜壁部153bbを有する点は、第1種の嵌合突起と同様である。
【0030】
このように、第2の実施の形態では、縁近傍凹部16bが配列されているとともに第2種の嵌合突起15bbが設けられているため、第1の実施の形態の効果に加えて、強度を更に高め得るという効果がある。
なお、上記では、第2種の嵌合突起15bbを、平行な2縁に設けているが、1縁のみに設けたり、3縁に設けるようにしてもい。また、4縁ともに第2種の嵌合突起15bbを設け、第1種の嵌合突起15bを無くした構成も可能である。
【0031】
(c)第3の実施の形態(図8〜図9)
図8〜図9は、第3の実施の形態を示す。容器本体1cがパルプモールド製であることや、蓋体2cが透明な合成樹脂(PET)製であること等は、第1や第2の実施の形態と同様である。
以下、第1や第2の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
【0032】
第3の実施の形態では、2×5=10個の鶏卵の収容凹部(下収容凹部12c・上収容凹部22c)が格子状に配列形成されている。
また、第3の実施の形態では、第1や第2の実施の形態の下縁当接部141a/141bに相当する部位が無く、外周縁11cに沿って隣接する2個の下収容凹部12c,12cと外周縁11cの外側に隣接する仮想の2個の下収容凹部とによって囲まれる中央位置には、嵌合突起15cの嵌合突起基部151cの上面部1510cと略同等の高さの下縁凸設部142cが、凸設形成されている。このため、容器本体1cの形状が全体的に簡素となり、優れたデザイン製を奏する。なお、蓋体2cでは、下縁凸設部142cに対応する上縁凸設部242cが設けられている。即ち、蓋体2cを容器本体1cに被せたときに、下縁凸設部142cに当接する部位として、上縁凸設部242cが設けられている。
【0033】
このように、第3の実施の形態では、容器本体1cに、第1や第2の実施の形態の下縁当接部141a/141bに代えて、嵌合突起15cの基部151cの上面部1510cと同等の高さの下縁凸設部142cが設けられており、蓋体2cについても対応する上縁凸設部242cが設けられているため、第1の実施の形態の効果に加えて、優れたデザイン製を奏するという効果がある。
【符号の説明】
【0034】
1a,1b,1c 容器本体
11a,11b,11c 外周縁
110b 第2種の嵌合突起15bbの近傍の外周縁
12a,12b,12c 下収容凹部
13a,13b,13c 隔壁
14a,14b,14c 下当接部
141a,141b 下縁当接部
1410a,1410b 下縁当接部の台面部
142c 下縁凸設部
1420c 下縁凸設部の上面部
15a,15b,15c 嵌合突起(第1種の嵌合突起)
15bb 第2種の嵌合突起
151a,151b,151c 嵌合突起基部
151bb 嵌合突起基部
1510a,1510b,1510c 嵌合突起基部の上面部
152a,152b,152c 嵌合突起先端
152bb 嵌合突起先端
153a,153b,153c 嵌合突起傾斜壁部
153bb 嵌合突起傾斜壁部
16b 縁近傍凹部
2a,2c 蓋体
21a,21c 外周壁
211a 外周壁の下端縁
210a,210c 凹設壁部
2100a 凹設壁部の下方の平坦部
22a,22c 上収容凹部
24a,24c 上当接部
241a 上縁当接部
242c 上縁凸設部
25a,25c 嵌合孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周縁が上面視略方形を成し複数の下収容凹部を配列形成して成るパルプモールド製の容器本体と、該容器本体の外周縁を覆う外周壁及び前記下収容凹部に対応する上収容凹部を形成して成る合成樹脂製の蓋体とを有する包装用容器であって、
前記容器本体は、外周縁に沿って隣接する2個の下収容凹部間の隔壁に基部が連なり該基部から外周縁の仮想位置へ向けて突設された嵌合突起を有し、
前記蓋体は、外周壁の前記嵌合突起に対応する部位に内方へ窪むように形成された凹設壁部を有するとともに該凹設壁部に前記嵌合突起に対応する嵌合孔を有し、
前記蓋体を前記容器本体に被せて前記嵌合突起を前記嵌合孔に嵌合することにより蓋体と容器本体が一体化される、
ことを特徴とする包装用容器。
【請求項2】
請求項1に於いて、
前記容器本体の下収容凹部と前記蓋体の上収容凹部は格子状に配列形成されており、
前記容器本体は、隣接する4個の下収容凹部で囲まれる中央位置に略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部を有するとともに、外周縁に沿って隣接する2個の下収容凹部と外周縁の外側に隣接する仮想の2個の下収容凹部とで囲まれる中央位置に略四角錐台形状の半部を成すように凸設形成された下縁当接部を有し、
前記蓋体は、前記容器本体に被せられた状態で前記下当接部に当接する部位に上当接部を有するとともに前記下縁当接部に当接する部位に上縁当接部を有し、
前記嵌合突起は、前記基部が前記下縁当接部の位置に該下縁当接部に代えて設けられており、嵌合突起先端の高さが外周縁の高さと合致するように基部から先端へ向けて下がる傾斜壁部を有する、
ことを特徴とする包装用容器。
【請求項3】
請求項2に於いて、
前記嵌合突起の基部の上面部の高さは、前記下縁当接部の台面部の高さよりも低く設定されている、
ことを特徴とする包装用容器。
【請求項4】
請求項2に於いて、
前記嵌合突起の基部の上面部の高さは、前記下縁当接部の台面部の高さと同等の高さに設定されている、
ことを特徴とする包装用容器。
【請求項5】
請求項1に於いて、
前記容器本体の下収容凹部と前記蓋体の上収容凹部は格子状に配列形成されており、
前記容器本体の外周縁の少なくとも1辺の縁には、該縁に沿って配列形成された下収容凹部との間に、下収容凹部よりも狭い縁近傍凹部が配列形成されて介在されており、
前記容器本体は、隣接する4個の下収容凹部で囲まれる中央位置に略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部を有し且つ隣接する2個の下収容凹部及び2個の縁近傍凹部で囲まれる中央位置にも略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部を有するとともに、前記縁近傍凹部を介することなく外周縁に沿って隣接する2個の下収容凹部と外周縁の外側に隣接する仮想の2個の下収容凹部とで囲まれる中央位置に略四角錐台形状の半部を成すように凸設形成された下縁当接部を有し、
前記蓋体は、前記容器本体に被せられた状態で前記下当接部に当接する部位に上当接部を有するとともに前記下縁当接部に当接する部位に上縁当接部を有し、
前記嵌合突起は、前記基部が前記下縁当接部の位置に該下縁当接部に代えて設けられていて嵌合突起先端の高さが外周縁の高さと合致するように基部から先端へ向けて下がる傾斜壁部を有する第1種の嵌合突起と、前記基部が隣接する2個の前記縁近傍凹部間に設けられていて直近の前記下当接部を介して2個の下収容凹部間の隔壁に連なるとともに嵌合突起先端の高さが外周縁の高さと合致するように基部から先端へ向けて下がる傾斜壁部を有し更に近傍の外周縁が当該2個の縁近傍凹部を狭めるように内方へ凹設されている第2種の嵌合突起と、を有する、
ことを特徴とする包装用容器。
【請求項6】
請求項5に於いて、
前記第1種の嵌合突起の基部の上面部の高さは、前記下縁当接部の台面部の高さよりも低く設定されている、
ことを特徴とする包装用容器。
【請求項7】
請求項1に於いて、
前記容器本体の下収容凹部と前記蓋体の上収容凹部は格子状に2列に配列形成されており、
前記容器本体は、隣接する4個の下収容凹部で囲まれる中央位置に略四角錐台形状を成すように凸設形成された下当接部を有するとともに、外周縁に沿って隣接する2個の下収容凹部と外周縁の外側に隣接する仮想の2個の下収容凹部とで囲まれる中央位置に前記下当接部よりも低く凸設形成された下縁凸設部を有し、
前記蓋体は、前記容器本体に被せられた状態で前記下当接部に当接する部位に上当接部を有し、
前記嵌合突起は、前記基部が前記下縁凸設部の位置に該下縁凸設部に代えて設けられており、嵌合突起先端の高さが外周縁の高さと合致するように基部から先端へ向けて下がる傾斜壁部を有する、
ことを特徴とする包装用容器。
【請求項8】
請求項7に於いて、
前記嵌合突起の基部の上面部の高さは、前記下縁凸設部の上面部の高さと同等に設定されている、
ことを特徴とする包装用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−52903(P2013−52903A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192275(P2011−192275)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【特許番号】特許第4987152号(P4987152)
【特許公報発行日】平成24年7月25日(2012.7.25)
【出願人】(597047163)日本モウルド工業株式会社 (13)
【Fターム(参考)】