説明

化粧柱構造

【課題】施工が簡易な化粧柱構造を提供する。
【解決手段】柱芯材10と、一対の化粧柱部材20と、化粧柱部材を支持する取付具50と、一対の化粧柱部材を取付具に固定する固定具60とを備える。柱芯材10は、四角柱状に形成されている。化粧柱部材20は、凹部21を有し、この凹部の内底面に被挟持部25が、凹部を挟んだ接合面20Aに係合部29がそれぞれ形成されている。取付具50は、第1辺部および第2辺部を有する取付具本体51と、第1辺部に設けられ被挟持部を弾性的に挟持する一対の弾性挟持片55と、第2辺部に設けられたナット部材59とを有する。固定具60は、一対の化粧柱部材の対向する係合部29に跨って設けられた係合片61と、取付具50のナット部材に係合され一対の化粧柱部材を取付具に締付固定するボルト部材62とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧柱構造に関する。例えば、住宅などの玄関ポーチにおいて、玄関庇を支持するポーチ柱などの化粧柱構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般の住宅などにおいて、例えば、玄関ポーチにおける意匠性を高める工夫として、玄関庇を支えるポーチ柱にデザインを施す施工が行われている。
従来、これらの施工は、塗料や顔料などを吹き付けることにより行われていたが、近年、柱芯材に取付具を固定し、この取付具に化粧柱部材を取り付ける施工が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、断面正方形の芯柱と、この芯柱の長手方向に沿って半割に構成され芯柱を対向側から被覆する一対の化粧カバー部材と、この両化粧カバー部材を、その突き合わせ接合部分において連結する一対の取付部材と、この取付部材を芯柱に止め付けるネジ釘とを備える組立式化粧柱が示されている。
化粧カバー部材の両端部分には、各取付部材の両端部が収納される嵌合溝がそれぞれ形成されている。
【0004】
施工にあたっては、芯柱を挟んで両化粧カバー部材を合わせる。すると、両化粧カバー部材の接合面間に芯柱の長手方向に連続するネジ釘操作用間隙が形成される。続いて、両化粧カバー部材の接合面間に対向して形成された嵌合溝の上端より、取付部材を差し込んで下方へ落とし込み、所定高さ位置において、ネジ釘操作用間隙から挿入したネジ釘を取付部材を通して芯柱にねじ込む。これにより、化粧カバー部材が芯柱に固定される。
【0005】
【特許文献1】特開平9−132952号公報(図8〜図10参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1に開示の組立式化粧柱の構成では、芯柱を挟んで両化粧カバー部材を合わせた状態では、両化粧カバー部材は他に支持されていないため、取付部材をネジ釘で芯柱にねじ込むまで、化粧カバー部材を支えておかないと、化粧カバー部材が外れる虞がある。
【0007】
特許文献1に記載の実施形態(図1〜図7に記載の第1実施形態)では、取付部材を芯柱の長さに略等しい長さに形成し、これを芯柱にネジ釘で仮止めしたのち、この取付部材の両端部分の翼片に、両化粧カバー部材の対向する嵌合溝を嵌合させる。こののち、ネジ釘を本締めして、両化粧カバー部材を芯柱に固定する方法が提案されている。
ところが、この方法の場合、上下方向に長い取付部材の幅方向両端の翼片全長(上下方向全長)に渡って、両化粧カバー部材の対向する嵌合溝を嵌合させなければならないため、作業性が悪い。
【0008】
本発明の目的は、このような従来の課題を解消し、施工が容易な化粧柱構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の化粧柱構造は、柱芯材と、この柱芯材の長手方向に沿った接合面を有しかつ柱芯材の外周を互いに向かい合って覆う一対の化粧柱部材と、前記柱芯材の外周に取り付けられ前記化粧柱部材を支持する取付具と、前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間において前記一対の化粧柱部材を前記取付具に固定する固定具とを備え、前記柱芯材は、四角柱状に形成され、前記各化粧柱部材は、互いに対向する接合面に前記柱芯材の少なくとも一部を収納する凹部を有し、この凹部の内底面に被挟持部が形成されているとともに、前記凹部を挟んだ接合面に係合部がそれぞれ形成され、前記取付具は、前記柱芯材の外周4側面のうち2側面に沿った形状で互いに所定角度をなした第1辺部および第2辺部を有する取付具本体と、この取付具本体の第1辺部に設けられ前記被挟持部を弾性的に挟持する一対の弾性挟持片と、前記第2辺部に設けられた受部とを有し、前記固定具は、前記一対の化粧柱部材の対向する係合部に跨って設けられた係合片と、前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間において前記取付具の受部に係合され前記係合片を介して前記一対の化粧柱部材を前記取付具に締付固定する締付具とを有する、ことを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、取付具を柱芯材の対角位置に沿わせたのち、取付具を柱芯材に適宜な手段で固定する。この際、取付具は、柱芯材の2側面に沿った第1辺部および第2辺部を有する形状であるから、取付具の第1辺部および第2辺部を柱芯材の角部を挟んだ2側面に沿わせれば、取付具は柱芯材の定位置に自動的に位置決めされる。そのため、取付具を柱芯材に容易にかつ簡単に固定できる。
続いて、一対の化粧柱部材の凹部を柱芯材を挟んで向かい合わせ、柱芯材に向けて嵌め込むと、各化粧柱部材の被挟持部が取付具の一対の弾性挟持片によって弾性的に挟持される。こののち、一対の化粧柱部材の対向する係合部に跨って係合片を係合させたのち、締付具を締め付ける。すると、係合片を介して一対の化粧柱部材が取付具に締付固定される。
従って、一対の化粧柱部材を柱芯材に向けて嵌め込むと、各化粧柱部材の被挟持部が取付具の一対の弾性挟持片によって弾性的に挟持されるから、以後の締め付け作業を行うまで、化粧柱部材を支えておく必要がない。そのため、施工を簡易にできる。
【0011】
本発明の化粧柱構造において、前記被挟持部は、前記凹部の内底面に間隔を隔てて形成された一対の溝部の間に形成され、前記一対の弾性挟持片は、前記第1辺部から離れるに従って、互いに接近したのち次第に離れる形状に形成されている、ことが好ましい。
この構成によれば、化粧柱部材の凹部を柱芯材に向けて嵌め込むと、取付具の一対の弾性挟持片の先端が互いに離れる形状に形成されているから、化粧柱部材の被挟持部が一対の弾性挟持片の先端間に嵌り込む。更に、化粧柱部材を柱芯材に嵌め込んでいくと、一対の弾性挟持片が化粧柱部材の被挟持部によって更に押し拡げられる。これにより、一対の弾性挟持片の反力によって、化粧柱部材の被挟持部が挟持されるから、化粧柱部材を簡単に、かつ、十分な力で固定できる。
【0012】
本発明の化粧柱構造において、前記係合部は、前記化粧柱部材の接合面において、前記柱芯材に向かうに従って接合面から次第に離れるテーパ面を有する溝条によって形成され、前記係合片は、前記テーパ面に沿うテーパ面を両端に有している、ことが好ましい。
この構成によれば、係合部は、柱芯材に向かうに従って接合面から次第に離れるテーパ面を有する溝条として形成され、係合片は、係合部のテーパ面に沿うテーパ面を両端に有しているから、締付具を締め付けていくと、係合片のテーパ面が係合部のテーパ面を互いに接近する方向へ付勢した状態で締め付けるため、化粧柱部材のずれを極力抑えることができる。
【0013】
本発明の化粧柱構造において、前記受部は、ナット部材によって構成され、前記締付具は、係合片を挿通して前記ナット部材に螺合するボルト部材によって構成されていることが好ましい。
この構成によれば、ナット部材とボルト部材とによって構成できるから、極めて安価にできる。しかも、ボルト部材を係合片を挿通してナット部材に螺合すると、係合片を介して化粧柱部材を締め付けことができるから、締め付け作業も容易にできる。
【0014】
本発明の化粧柱構造において、一対の化粧柱部材の対向する接合面間には、シーリング材が充填されていることが好ましい。
この構成によれば、一対の化粧柱部材の対向する接合面間にはシーリング材が充填されているから、雨水などの浸入を確実に防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
<住宅の説明(図1参照)>
図1は、住宅1の玄関部分2に設けられた玄関ポーチ3を示している。
玄関ポーチ3は、住宅1の玄関部分2の上部に設けられた玄関庇4と、この玄関庇4を支持する2本のポーチ柱5によって構成されている。本実施形態では、ポーチ柱5が本発明の化粧柱構造によって構成されている。
【0016】
<ポーチ柱の説明(図2、図3参照)>
図2は、ポーチ柱5の断面図、図3は、ポーチ柱5の分解斜視図である。
ポーチ柱5は、柱芯材10と、この柱芯材10の長手方向に沿った接合面を有しかつ柱芯材10の外周を互いに向かい合って覆う一対の化粧柱部材20と、柱芯材10の外周に取り付けられ各化粧柱部材20を支持する複数の取付具50と、一対の化粧柱部材20の対向する接合面間において一対の化粧柱部材20を取付具50に固定する固定具60とを備えて構成されている。
柱芯材10は、四角柱状、具体的には、断面四角形の鋼管製柱材によって構成されているが、これに限られない。内部が空洞でない無垢の柱材であってもよく、あるいは、鋼管製に限らず、木製であってもよい。
【0017】
<化粧柱部材の説明(図2、図3、図4参照)>
化粧柱部材20は、円柱を軸方向に沿って2つの分割した形状、つまり、柱芯材10の長手方向に沿った接合面20Aを有する断面半円形状で、かつ、長さが柱芯材10の長さに略等しい柱状に形成されている。化粧柱部材20の材質は、窯業系、石材系、タイル系、樹脂系、アルミ系、木質系などが用いられる。
化粧柱部材20の接合面20A、つまり、半円形状の直径に相当する面には、中心部分に柱芯材10の少なくとも一部(略半分)を収納する凹部21が、凹部21を挟んだ両側(の接合面)に係合部29およびシーリング材用目地溝22がそれぞれ形成されているとともに、凹部21と外周輪郭円20Bとの間には複数の肉抜き孔23が形成されている。
【0018】
凹部21は、内底面21A、両内側面21Bおよびこれらを結ぶ傾斜面21Cを有する断面五角形状に形成されている。内底面21Aには、一対の溝部24が間隔を隔てて形成され、この溝部24の間に断面矩形状の被挟持部25が形成されている。
係合部29は、化粧柱部材20の接合面20Aの略中央位置において、柱芯材10の長手方向に連続する断面矩形の溝条によって構成されている。溝条の内面側側壁は、溝条の開口部から柱芯材10の中心に向かうに従って接合面20Aから離れるテーパ面29Aに形成されている。
【0019】
<取付具の説明(図2、図3、図5)>
取付具50は、柱芯材10の外周4側面のうち2側面に沿ったL字形状の取付具本体51を有する。取付具本体51は、弾性を有する材料、例えば、メッキ鋼板、ステンレス材、アルミ材、樹脂材などによって形成されているとともに、柱芯材10の一側面幅に相当する幅を有する第1辺部52と、この第1辺部52から直角に折り曲げ形成され柱芯材10の隣接する他側面幅に相当する幅を有する第2辺部57とを有するL字形に形成されている。
【0020】
第1辺部52は、幅方向両端縁を除く中央部分が柱芯材10から外側に向かって台形状に突出した支持部53を備えている。支持部53には、上下縁部分が第1辺部52と面一に折り返された折返部54が形成されているとともに、この上下の折返部54の間に被挟持部25を弾性的に挟持する一対の弾性挟持片55が所定間隔隔てて切り起こし形成されている。折返部54には、ビス挿通孔56が形成されている。一対の弾性挟持片55は、第1辺部52から離れるに従って、互いに接近したのち次第に離れる形状に形成されている。
【0021】
第2辺部57は、幅方向両端縁を除く中央部分が柱芯材10から外側に向かって台形状に突出した支持部58を備えている。支持部58には、固定具60を支持する受部としてのナット部材59が溶接などによって一体的に固定されている。
【0022】
<固定具の説明(図2、図3、図6参照)>
固定具60は、一対の化粧柱部材20の対向する係合部29に跨って設けられた係合片61と、一対の化粧柱部材20の対向する接合面20A間において取付具50のナット部材59に係合され係合片61を介して一対の化粧柱部材20を取付具50に締付固定する締付具としてのボルト部材62とを備える。
係合片61は、一枚の板材の幅方向両端部を内側に折り返して構成してもので、折り返し片の先端が内側に傾斜するように折り曲げられている。つまり、化粧柱部材20の係合部29のテーパ面29Aに沿うテーパ面61Aを両端に有する形状に形成されている。また、係合片61の中心部には、ボルト挿通孔61Bが貫通形成されている。
【0023】
<化粧柱構造の施工方法の説明(図1〜図6参照)>
施工にあたっては、柱芯材10の長さ方向所定間隔位置において、一対の取付具50を柱芯材10の対角位置に沿わせたのち、取付具50を柱芯材10にビス80で固定する。
まず、取付具50の第1辺部52および第2辺部57を柱芯材10の角部を挟んだ2側面に沿わせたのち、ビス挿通孔56にビス80をねじ込んで取付具50を柱芯材10に固定する。この際、取付具50は、第1辺部52と第2辺部57とが90度をなすL字形状に形成されているから、取付具50を柱芯材10の角部に沿わせるだけで、取付具50は柱芯材10の定位置に自動的に位置決め、保持される。
【0024】
続いて、一対の化粧柱部材20の凹部21を柱芯材10を挟んで向かい合わせ、柱芯材10の両側より嵌め込むと、各化粧柱部材20の被挟持部25が取付具50の一対の弾性挟持片55によって弾性的に挟持される。
つまり、化粧柱部材20の凹部21を柱芯材10に向けて嵌め込むと、化粧柱部材20の被挟持部25が一対の弾性挟持片55の先端間に嵌り込む。更に、化粧柱部材20を柱芯材10に嵌め込んでいくと(押し込んでいくと)、一対の弾性挟持片55が化粧柱部材20の被挟持部25によって更に押し拡げられる。これにより、一対の弾性挟持片55の反力によって、化粧柱部材20の被挟持部25が挟持される。
【0025】
この状態では、一対の化粧柱部材20の対向する接合面20A間には、ボルト挿入用の隙間が形成されている。
こののち、一対の化粧柱部材20の対向する接合面20Aの係合部29に跨って係合片61を差し込み、係合部29に沿って落とし込む。係合片61を取付具50に対応する位置まで移動させたのち、ボルト部材62を係合片61のボルト挿通孔61Bを通して取付具50のナット部材59に螺合し、締め付ける。すると、係合片61を介して一対の化粧柱部材20が取付具50に固定される。
【0026】
この際、係合部29は、柱芯材10に向かうに従って接合面20Aから次第に離れるテーパ面29Aを有する溝条として形成され、係合片61は、係合部29のテーパ面29Aに沿うテーパ面61Aを両端に有しているから、固定具60を締め付けていくと、係合片61のテーパ面61Aが係合部29のテーパ面29Aを互いに接近する方向へ付勢した状態で締め付けるため、化粧柱部材20のずれを極力抑えることができる。
【0027】
このようにして、柱芯材10に、取付具50を介して、一対の化粧柱部材20を柱芯材10の外周を覆うように取り付けたのち、一対の化粧柱部材20の接合面の突き合わせ端部間にシーリング材70を充填し、止水処理を施す。
シーリング材70としては、湿式シーリング材と乾式シーリング材とがあるが、いずれでもよい。湿式シーリング材としては、シリコン系、ウレタン系などを採用することができる。乾式シーリング材としては、シリコン系、ウレタン系、アクリル系などを採用することができる。なかでも、EPDM(エチレン・プロピレンゴム系)などの弾性シーリング材は好適に使用できる。
【0028】
<実施形態の効果>
(1)一対の化粧柱部材20を柱芯材10に向けて嵌め込むと、各化粧柱部材20の被挟持部25が取付具50の一対の弾性挟持片55によって弾性的に挟持されるから、以後の締め付け作業を行うまで、化粧柱部材20を支えておく必要がない。そのため、施工が簡易にできる。
(2)取付具50は、柱芯材10の2側面に沿った第1辺部52および第2辺部57を有する形状であるから、取付具50の第1辺部52および第2辺部57を柱芯材10の角部を挟んだ2側面に沿わせれば、取付具50は柱芯材10の定位置に自動的に位置決めされるから、取付具50を柱芯材10に容易にかつ簡単に固定できる。
【0029】
(3)一対の弾性挟持片55によって化粧柱部材20の被挟持部25を弾性的に挟持する構造であるため、高い加工精度が要求されない。従って、この点からも加工施工が極めて簡易にできる。
【0030】
(4)係合部29は、柱芯材10に向かうに従って接合面20Aから次第に離れるテーパ面29Aを有する溝条として形成され、係合片61は、係合部29のテーパ面29Aに沿うテーパ面61Aを両端に有しているから、固定具60を締め付けていくと、係合片61のテーパ面61Aが係合部29のテーパ面29Aを互いに接近する方向へ付勢した状態で締め付けるため、化粧柱部材20のずれを極力抑えることができる。
(5)一対の化粧柱部材20の突き合わせ端部間にはシーリング材70が充填されているから、雨水などの浸入を確実の防ぐことができる。
【0031】
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれる。
例えば、化粧柱部材20の形状は、半円形状に限らず、断面矩形状であってもよく、あるいは、これ以外の形状であってもよい。また、外形輪郭形状については、特に問わない。
【0032】
また、取付具50において、弾性挟持片55の内面側に、粗い表面処理を施したり、鋸歯状の突起などを形成して、化粧柱部材20の被挟持部25との摩擦抵抗を大きくすれば、より強固に化粧柱部材20を保持することができる。あるいは、弾性挟持片55が接する化粧柱部材20の被挟持部25に、弾性挟持片55が嵌り込む溝などを形成しても、同様な効果が期待できる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、ポーチ柱に利用できるほかに、例えば、バルコニの化粧柱など、一般の住宅に用いられる各種化粧柱の構造に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態の住宅を示す斜視図。
【図2】同上実施形態におけるポーチ柱の断面図。
【図3】同上実施形態におけるポーチ柱の分解斜視図。
【図4】同上実施形態における化粧柱部材の端面図。
【図5】同上実施形態における取付具の斜視図。
【図6】同上実施形態における固定具部分を示す拡大断面図。
【符号の説明】
【0035】
5…ポーチ柱(化粧柱)、
10…柱芯材、
20…化粧柱部材、
21…凹部、
21A…内底面、
24…溝部、
25…被挟持部、
29…係合部、
29A…テーパ面、
50…取付具、
51…取付具本体、
52…第1片部、
55…弾性挟持片、
57…第2片部、
59…ナット部材(受部)、
60…固定具、
61…係合片、
61A…テーパ面、
62…ボルト部材(締付具)、
70…シーリング材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱芯材と、この柱芯材の長手方向に沿った接合面を有しかつ柱芯材の外周を互いに向かい合って覆う一対の化粧柱部材と、前記柱芯材の外周に取り付けられ前記化粧柱部材を支持する取付具と、前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間において前記一対の化粧柱部材を前記取付具に固定する固定具とを備え、
前記柱芯材は、四角柱状に形成され、
前記各化粧柱部材は、互いに対向する接合面に前記柱芯材の少なくとも一部を収納する凹部を有し、この凹部の内底面に被挟持部が形成されているとともに、前記凹部を挟んだ接合面に係合部がそれぞれ形成され、
前記取付具は、前記柱芯材の外周4側面のうち2側面に沿った形状で互いに所定角度をなした第1辺部および第2辺部を有する取付具本体と、この取付具本体の第1辺部に設けられ前記被挟持部を弾性的に挟持する一対の弾性挟持片と、前記第2辺部に設けられた受部とを有し、
前記固定具は、前記一対の化粧柱部材の対向する係合部に跨って設けられた係合片と、前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間において前記取付具の受部に係合され前記係合片を介して前記一対の化粧柱部材を前記取付具に締付固定する締付具とを有する、ことを特徴とする化粧柱構造。
【請求項2】
請求項1に記載の化粧柱構造において、
前記被挟持部は、前記凹部の内底面に間隔を隔てて形成された一対の溝部の間に形成され、
前記一対の弾性挟持片は、前記第1辺部から離れるに従って、互いに接近したのち次第に離れる形状に形成されている、ことを特徴とする化粧柱構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の化粧柱構造において、
前記係合部は、前記化粧柱部材の接合面において、前記柱芯材に向かうに従って接合面から次第に離れるテーパ面を有する溝条によって形成され、
前記係合片は、前記テーパ面に沿うテーパ面を両端に有していることを特徴とする化粧柱構造。
【請求項4】
請求項3に記載の化粧柱構造において、
前記受部は、ナット部材によって構成され、
前記締付具は、係合片を挿通して前記ナット部材に螺合するボルト部材によって構成されていることを特徴とする化粧柱構造。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の化粧柱構造において、
前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間には、シーリング材が充填されていることを特徴とする化粧柱構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−208616(P2008−208616A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−46326(P2007−46326)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(390036722)神島化学工業株式会社 (54)
【Fターム(参考)】