説明

化粧製品を適用するための多くのブラシ毛を備えた化粧ブラシ

【課題】コスト効果の高い方法で製造することができ、適用されるべき化粧製品に関して良好な移行特性を有する一方で、適用の際に満足のいくように睫毛又は髪の毛を分離し且つすくことのできる化粧ブラシを提供する。
【解決手段】特にマスカラブラシである化粧ブラシ(1)は、基体(5)を備えたブラシ毛部(2)と基体(5)から突出し、化粧製品の適用のために働く複数のブラシ毛(6)とを備えて成る。ブラシ毛(6)は、1mmあたり少なくとも6本のブラシ毛(6)の高ブラシ毛密度を有し、40以上のショア硬さDを有するプラスチック材料から成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧ブラシ、特にマスカラブラシ又は髪の毛を染色するためのブラシに関し、当該ブラシは、基体を備えたブラシ毛部と、基体から突出し、化粧製品の適用に役立つ複数のブラシ毛とを備えて成る。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】DE 2559273 A1
【非特許文献1】DIN EN ISO 868
【非特許文献2】DIN EN ISO 1183
【0003】
この種の化粧ブラシと対応する射出成形プロセスとは、例えば特許文献1に記述される。そこに記述される基体は、中空であり、且つ、ブラシ毛と一体に形成される。弾性的に弾力的なポリエチレン(elastically resilient polyethylene)のような熱可塑性・弾性可変プラスチック材料(thermoplastic, elastically deformable plastic material)が用いられる。これは、ブラシ毛を柔らかく且つ弾力性があるようにし、故に、化粧製品を適用するときに非常に心地よい感触を保証する。そのような射出成形プロセスに現在用いられているプラスチック材料は、通常、60から95の間の範囲のショア硬さAを有する。ショア硬さは、非特許文献1にしたがって決定される。さらに、この分野で広く用いられている比較的柔らかなポリオレフィンの密度は、非特許文献2にしたがって決定され、概して、0.91g/cmから0.94g/cmの間の範囲にある。しかしながら、化粧ブラシの経済的に実現可能な構成が考慮される限り、このようなフレキシブルなプラスチック材料の使用はいくつかの制約を含んでもいる。それに加えて、適用されるべき化粧製品と、ポリエチレン及びポリプロピレンのようなこれらの比較的柔らかく、弾性のある材料の化学的適合性は、多くの場合、十分ではない。
【0004】
ワイヤ部を捻ることによってヘアピンの形状に曲げられるワイヤ部の間の適当な位置に複数のブラシ毛が保持される従来のマスカラブラシに加えて、市場で利用可能な数多くのブラシは、上述したような射出成形によって現在は作り出される。これらブラシのブラシ毛も射出成形によって作り出され、言い換えれば、それらは、従来の意味においてブラシ毛では決してない。しかしながら、容易化のために、この用語は、本文章全体を通じてそのままにされる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、コスト効果の高い方法で製造することができ、適用されるべき化粧製品に関して良好な移行特性を有する一方で、適用の際に満足のいくように睫毛又は髪の毛を分離し且つ梳くことのできる上記タイプの化粧ブラシを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1の特徴を有する化粧ブラシによって達成される。発明の化粧ブラシにおいて、ブラシ毛は、1mmあたり少なくとも6本ブラシ毛の高いブラシ毛密度を有し、40以上のショア硬さDを有するプラスチック材料から成る。
【0007】
発明の化粧ブラシは、有利には、非常に高いブラシ毛密度を有する。射出成形によって従来製造され、最大でおよそ500〜600本のブラシ毛を有する従来のマスカラブラシとは異なり、発明の化粧ブラシは、例えば少なくとも800本の、有利には少なくとも1000本のブラシ毛の著しくより多数のブラシ毛を有する。1500本かそれ以上の大きな数でさえも考えられる。
【0008】
高いブラシ毛密度は、化粧製品が非常に細い髪の毛又は睫毛に適用される場合に特に有利である。しかしながら、発明の化粧ブラシの高いブラシ毛密度は、他の適用で用いられるときに、髪の毛又は睫毛それぞれに関するすばらしい梳き取り特性及び分離特性にとっての原因にもなる。これは、特に、比較的短いか又は下方に延びる睫毛にも当てはまる。この種の例外的な条件は特にアジア人又は年配の女性に一般的であり、従来の化粧ブラシを用いて満足に扱うことはできない。他方で発明の化粧ブラシでは、特別に優れた成果がそのような困難な条件下でさえ達成される。さらに、高いブラシ毛密度は、適用されるべき化粧製品の非常に均等な分散乃至分配を容易にする。多めの数のブラシ毛は、容器から適用場所まで化粧製品を移行するのに利用可能である担体要素の数をも増加する。最後に、ブラシ毛が互いに極めて接近している高いブラシ毛密度は、睫毛が化粧ブラシを瞳から上方に且つ離れて巻くことにより上方にカールされる所謂カーリング効果(curling effect)を容易にする。この長所は、特にアジアの消費者に当てはまり、一重まぶたがアジア領域では非常に一般的な現象なので、この領域で用いられる化粧ブラシは、特に比較的小さな直径を有する。
【0009】
有利な高ブラシ毛密度は、今まで用いられてきた柔らかいプラスチック材料を用いてはほとんど得られないことも解った。しかしながら、年配の女性及びアジアの女性のターゲットグループに既述の適用目的を達成するために、高ブラシ毛密度を有する化粧ブラシを提供することは極めて重要なことである。しかしながら、従来技術で用いられているプラスチック材料は柔らかすぎるので、この高ブラシ毛密度は、今までに用いられているプラスチック材料を用いて、比較的小さなブラシにおいてあり得ない極めて低いレベルにまでブラシ毛寸法を減少することによってだけ達成することができる。
【0010】
対照的に、本発明は、従来技術で用いられるよりも著しく硬いプラスチック材料を用いる。特に非特許文献1にしたがって決定される、発明の化粧ブラシに用いられるプラスチック材料のショア硬さDは40以上の値を有し、したがって、化粧ブラシの射出成形で現在用いられているプラスチック材料のショア硬さ値を明らかに上回る。それは、まず第一に、高ブラシ毛密度をコスト効果の高い方法で製造されることを可能にする本発明の硬めのプラスチック材料である。このことに加えて、材料は、特に、比較的小さいブラシ毛に要求される剛性とフレキシブル性とを提供する。有利には、用いられるプラスチック材料は、可塑剤を含まない。
【0011】
同時に、予想に反して、硬めのプラスチック材料の使用は、発明のブラシによって提供される快適な適用にほとんど影響を与えないことが分かった。高ブラシ毛密度に特に起因し、硬いプラスチック材料にもかかわらず柔らかい好感触を作り出すブラシ毛の小さな断面形状と組み合わされて、これは、ブラシ毛が柔らかめのプラスチック材料から作られる従来のブラシとほとんど同じくらい快適な適用をもたらす。
【0012】
発明の化粧ブラシの有利な実施形態は、請求項1にしたがう請求項の特徴から明らかになろう。
【0013】
プラスチック材料が少なくとも45、特に最大で60のショア硬さDを有する場合、とりわけ高いブラシ毛密度を提供し、(特に、射出成形によって)例えば2000以上のブラシ毛数を備えたブラシの容易な製造を保証する実施形態が好ましい。
【0014】
さらに、ブラシ毛密度は、1mmあたり最大で合計50本ブラシ毛に達しうる。一方で、この好ましい限度までのブラシ毛密度は、化粧製品が非常に微細な構造に適用される場合であっても、全ての考えられうる適用を可能にする。他方で、これらブラシ毛密度はやはり非常に簡単に製造される。
【0015】
別の好適な実施形態において、ブラシ毛が配置されるブラシ毛部のトリム長さは、中央軸の方向に延在し、且つ、18mmから30mmの間に達し、かくして、適用範囲と典型的には共通である全ての長手方向延長部にわたる。
【0016】
基体の表面に互いに隣接して配置されるブラシ毛は、好ましくは、互いに対して最大で0.63mmの底部間隔を有する。この狭い間隔は、梳き取り特性及び分離特性を向上させ、カール効果に好適である。
【0017】
基体の表面に配置されるブラシ毛が最大で0.3mm、特に最大で0.18mmの底部直径を有する別の有利な実施形態によって、ブラシ毛の特に高い充填密度が確実にされる。
【0018】
さらに、ブラシ毛が最大で2.5mmのブラシ毛長さを有し、基体の表面から突出する場合の実施形態が好適である。
【0019】
基体が5mmまでの直径を有する別の実施形態が好ましい。この直径は、2.5mmまでの最大ブラシ毛長さと組み合わされて、10mmまでの最大外径をもたらす。例えば、6〜7mmの外径、特にマスカラブラシ用の現行の標準値にしたがう4.5mmの外径が考えられる。大きめの基体は、ブラシ毛のためのより大きな空間を提供し、かくして、特に多数のブラシ毛を備えた化粧ブラシの製造を容易にする。基体の直径とブラシ毛長さとは、均整が取れ、快い視覚的な外観を確保するために、及び、満足のいくような所望の機能を実現するために、特に互いに適合させられる。
【0020】
ブラシの基体は、様々な断面形状を、好ましくは円形形状を有する。しかしながら、非円形断面も考えられうる。
【0021】
別の有利な実施形態にしたがって、基体は、中央軸の方向に円錐状に延在する。かくして、断面面積は、特に、化粧ブラシの前端部から離れるにつれて減少する。これは、先端部の方へ連続的に増加するブラシ毛密度をもたらし、しかしながら、上記範囲の高ブラシ毛密度は、ブラシ毛部の反対側端部で、すなわち、棒部に面する端部ですでに提供されている。
【0022】
別の好ましい実施形態は、基体が中央軸の方向に変化する断面形状を有する点を特徴とする。かくして、特定部において、例えば、基体の断面は、増加したり又は減少する。結果として、高ブラシ毛密度が高めの又は低めのいずれかである部分領域が得られる。したがって、ブラシ毛密度は、特に長手方向において様々な方法でまた変化しうる。
【0023】
さらに、有利には、各ブラシ毛が1°〜5°の、特におよそ4°の円錐角で外側に向いた円錐形状を有することが提案される。これら円錐のブラシ毛の特に円形の断面積は、基体の表面から離れるにつれて減少する。ブラシ毛の特定の円錐(conicity)は、射出成形のために用いられる用具から完成したブラシの抜き出しを容易にする。他方で、円錐は、高ブラシ毛密度を確保するために特定の値を上回るべきではない。ブラシ毛の円錐形状は、高ブラシ毛密度に起因する小さなブラシ毛形状に特に適している。好ましい円錐形状に起因して、ブラシ毛は、それらの小さな断面積と用いられる硬いプラスチック材料とに関わらず、非常に高い引張り強さと非常に高い自己直立能力(self-erecting capability)とを有する。
【0024】
別の有利な実施形態にしたがって、ブラシ毛は、それらのそれぞれの外端に、最大で0.05mmの丸められた先端部半径を備えた丸められた先端部を有する。この丸み付けによって、たとえ睫毛又は髪の毛らが互いに隣接せずに、他方の上に一方を配置されているとしても、ブラシ毛が睫毛又は髪にまとわりつくことが防止され、且つ、同時に、睫毛又は髪の正確な分離を可能にする。
【0025】
さらに、ブラシ毛表面は、特に、平面であってもいいし、あるいは、構造物を設けられてもよい。
【0026】
また、好ましくは、ブラシ毛がリング状に化粧ブラシの長手方向軸のまわりに配置されることが考えられ、各リングは、およそ50本までのブラシ毛からなっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の更なる特徴、長所及び詳細が、図面を参照して実施形態の以下の記述から明らかになろう。
【0028】
対応する部分は、図1〜図5において同一の参照番号によって示される。
【0029】
図1及び図2は、マスカラブラシの形状における化粧ブラシ1の例示される実施形態を示す。化粧ブラシ1は、丸い断面形状を備えた一体射出成形プラスチック部分(one-piece injection molded plastic part)である。射出成形された化粧ブラシ1の主要部は、ブラシ毛部2と、そこで軸方向に形成された棒部3とを備えて成り、ブラシ毛部2と棒部3とは、中央軸4の方向に延在する。ブラシ毛部2は、複数のブラシ毛6のための担体となる中央基体5を備えて成り、ブラシ毛は、半径方向に基体から突出する。各ブラシ毛6は、基体5の外周領域7で一体に形成される。基体5と棒部3とは、中央軸4に対して回転対称である。図示されない代わりの実施形態において、基体は、基本的に、非円形断面及び/又は中央軸4の方向に円錐状に延在するか又は他のどのようにも変化する長手方向断面を有してもよい。
【0030】
化粧ブラシ1の全ての部分構成要素、すなわち、棒部3、基体5及びブラシ毛6は、均一な、比較的硬いプラスチック材料からなり、一段階の射出成形プロセスで作り出される。記述される実施形態のプラスチック材料は、およそ54のショア硬さDとおよそ1.02g/cmの密度を備えた可塑剤の無いポリアミドであり、密度は、非特許文献2したがって決定される。しかしながら、好ましくは、可塑剤のない、特に40以上の、好ましくは45以上の高ショア硬さDを有する他のプラスチック材料もこの適用で用いるのに基本的に適している。代わりの材料は、例えば、対応する硬さのポリエステル材料又はポリアクリル酸である。さらに、この適用のために特に適しているプラスチック材料は、0.95g/cmから1.30g/cmの間の、好ましくは、0.98g/cmから1.04g/cmの間の範囲の非特許文献2にしたがう密度を有する。さらに、化学的適合性に関する限り、これらの好ましいプラスチック材料は、化粧ブラシ1を用いて適用されるべき化粧製品に十分に適合する。
【0031】
用いられる硬いプラスチック材料は、化粧ブラシ1に非常に高いブラシ毛密度、したがって非常に多数のブラシ毛が設けられることを許容する。
【0032】
図2から見て取ることができるように、例示される実施形態のブラシ毛6は、16本のブラシ毛6のブラシリングに配置され、そのそれぞれは、均等に外周方向に分配される。ブラシリングの隣接するブラシ毛6は、互いから外周方向に22.5°のブラシ毛オフセット角度αだけオフセットされる。ブラシ毛部2は、およそ25mmの標準的なトリム長さLBSを有し、それにそって、例示される実施形態の合計78個のブラシ毛リングが配置される。図1及び2に示される化粧ブラシ1は、かくして、合計1248本になる多数のブラシ毛と、およそ8.1本ブラシ毛/mmの平均ブラシ毛密度とを有し、基体5の外周領域7は、基準領域として働く。
【0033】
例示される実施形態は、さらに、以下の幾何乃至形状パラメータを呈する。
【0034】
基体5は2mmの基体半径DGRを有し、ブラシ毛部は4、5mmの外径DAUを有し、当該外径は、基体5とそこに形成されるブラシ毛6とによって決定される。したがって、ブラシ毛6は、1.25mmのブラシ毛長さLBOを有する。
【0035】
図3に示されるブラシ毛6単一の拡大された描写から見て取れるように、ブラシ毛6は、外側に収束する円錐形状を有し、当該ブラシ毛は4°の円錐角βを形成する。したがって、底部での、すなわち、基体5と接触する地点での円形断面積は、ブラシ毛6の外端部面積よりも大きい。ブラシ毛6は0.166mmの底部直径DBAを有し、それらの外側自由端部は丸められた先端部を形成し、丸められた先端部の半径Rは0.038mmになる。中央軸4の方向に互いに隣り合って配置されるブラシ毛6は、それらのそれぞれの底部間に0.63mmとなる底部間隔ABAを有する。
【0036】
ブラシ毛6が平行な長手方向の列に配置され、長手方向の列で互いに隣り合って配置されるブラシ毛6が互いに対して均一な間隔であって、モジュール列サイズによって決定される間隔を有し、隣接する長手方向列が、長手方向列の長手方向で見た時に、互いに対してモジュール列サイズの半分のオフセットでそれぞれ配置されることが、各化粧ブラシが異なるブラシ毛密度を有する図4及び5に示される化粧ブラシの展開された外周領域の部分から明らかなる。これは、特に中央軸4の方向で見たときだけでなく、中央軸の方向に対して垂直である外周方向で見たときにも当てはまる。ブラシ毛6のこのオフセット配列によって、高ブラシ毛密度を得ることが可能になる。
【0037】
図4は、7本ブラシ毛/mmのブラシ毛密度を備えた化粧ブラシ8の展開された外周領域7の部分を示し、当該部分は、1mm×1mmのサイズを有する。図1及び2に記載の化粧ブラシ1と同一の寸法を有する基体5を用いて、わずかに1000本を越える、厳密に言えば1078本となる数のブラシ毛が得られる。
【0038】
図5は、42本ブラシ毛/mmのブラシ毛密度を備えた化粧ブラシ9の展開された外周領域7の部分を示し、当該部分は、1mm×1mmのサイズを有する。これは、この例示された実施形態のために選択されるブラシ毛直径で得ることのできる最も高いブラシ毛密度である。より高い値は、ブラシ毛直径を減少することによってだけ達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】高ブラシ毛密度を備えた化粧ブラシの実施形態を貫いた長手方向断面を示す。
【図2】図1におけるII−II線に沿った、図1に記載の化粧ブラシの断面を示す。
【図3】図1に記載の化粧ブラシのブラシ毛を示す。
【図4】高いが異なるブラシ毛密度を表示する、化粧ブラシの実施形態の外周領域の展開された部分を示す。
【図5】高いが異なるブラシ毛密度を表示する、化粧ブラシの実施形態の外周領域の展開された部分を示す。
【符号の説明】
【0040】
2 ブラシ毛部
4 中央軸
5 基体
6 ブラシ毛
7 表面
BA 底部間隔
BA 底部直径
GR 直径
BO ブラシ毛長さ
BS トリム長さ
R 半径
β 円錐角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧ブラシ、特にマスカラブラシ又は髪の毛を染めるためのブラシにして、
基体(5)を備えたブラシ毛部(2)と、基体(5)から突出し、化粧製品の適用のために働く複数のブラシ毛(6)と、を備えて成る化粧ブラシにおいて、
ブラシ毛(6)が少なくとも1mmあたり6本ブラシ毛(6)の高ブラシ毛密度を有し、40以上のショア硬さDを有するプラスチック材料から成ることを特徴とする化粧ブラシ。
【請求項2】
プラスチック材料が少なくとも45のショア硬さDを、特に最大で60のショア硬さDを有することを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。
【請求項3】
ブラシ毛密度が1mmあたり最大50本ブラシ毛(6)となることを特徴とする請求項1に記載に化粧ブラシ。
【請求項4】
ブラシ毛部(2)は、ブラシ毛(6)が配置されるトリム長さ(LBS)を有し、当該トリム長さは、18mmから30mmの間に達し、中央軸(4)の方向に延在することを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。
【請求項5】
基体(5)の表面(7)で互いに隣接して配置されるブラシ毛(6)が、互いに対して最大で0.63mmの底部間隔(ABA)を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。
【請求項6】
基体(5)の表面(7)でのブラシ毛(6)が、互いに関して最大で0.3mmの、特に最大で0.166mmの底部直径(DBA)を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。
【請求項7】
ブラシ毛(6)が最大で2.5mmのブラシ毛長さ(LBO)を有し、基体(5)の表面(7)から突出していることを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。
【請求項8】
基体(5)が5mmまでの直径(DGR)を有していることを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。
【請求項9】
各ブラシ毛(6)が外側に収束する円錐形状を有し、かくして、1°〜5°までの、特におよそ4°の円錐角(β)を形成することを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。
【請求項10】
ブラシ毛(6)が、それらそれぞれの外側端部で、最大で0.05mmの丸められた先端部半径(R)を備えた丸められた先端部を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。
【請求項11】
基体(5)が非円形断面を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。
【請求項12】
基体(5)が中央軸(4)の方向に円錐状に延在することを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。
【請求項13】
基体(5)が中央軸(4)の方向に変化する断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。
【請求項14】
プラスチック材料が、0.95g/cmから1.30g/cmの間の、好ましくは0.98g/cmから1.04g/cmの間の範囲の密度を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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