区画式板材の製造装置及び製造方法
【課題】区画式板材の部材の製造装置及び製造方法を提供する。
【解決手段】薄板から区画式板材を製造する装置であって、区画式の板材組立て台と、該区画式の板材組立て台と連結された圧縮継ぎ合わせ装置と、該圧縮継ぎ合わせ装置に薄板を供給する手段と、を少なくとも備えることを特徴とする製造装置。
【解決手段】薄板から区画式板材を製造する装置であって、区画式の板材組立て台と、該区画式の板材組立て台と連結された圧縮継ぎ合わせ装置と、該圧縮継ぎ合わせ装置に薄板を供給する手段と、を少なくとも備えることを特徴とする製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の目的は、添付の独立請求項の前文にしたがった、区画式の板材の製造方法、その区画式の板材、細長い鋼板からなる区画式の板材用の部材の製造方法および製造ラインである。特に、本発明は、区画式の板材を製造する、新しい方法に関する。
【背景技術】
【0002】
区画式の板材(中空合板、あるいは、巣房状合板とも言う)とは、複数の、2つの実質的に平行な面板、および、その2つの実質的に平行な面板の間に配置された、コアから構成されているような、構造体である。通常、コアは、平板様の材料からなるが、面板とは方向が異なるような形状を持つようになっている。たとえば、その間で平板材料に折目や溝を形成したりする。典型的には、コアは、通常、区画式の板材全体に渡って伸延する、隣接して平行の直線的な複数の形状を具備している。区画式の板材のコアのその直線的形状の長手方向は、本文中では、コア方向と読んでいる。区画式の板材は、コア方向に垂直な方向の曲げに対して、特によく、抵抗する。従来の区画式の板材のコアは、通常、当初、面板から分離しているが、面板にしっかりと固定されている、構造体である。典型的には、面板とコアは、たとえば、レーザー溶接、あるいは、スポット溶接で、互いに溶接されている。面板とコアを互いに接着することも知られている。区画式の板材では、面板とコアは、典型的には、たとえば、ステンレス鋼、あるいは、アルミのような、金属からなるが、その他の材料も候補になることもある。面板とコアの暑さと材質、および、コアの形状は、各々の状況に適した寸法にすることができる。区画式の板材の構造は、均一の板構造よりも、実質的に、より軽く、より硬い、そして、より曲げに抵抗する、構造体を提供することができる。コアの形状は、区画式の板材の硬さと強度に強く影響する。鋼からなるコアは、たとえば、波状形状に曲がって、その突起部が面板に溶接された、平板から作製することができる。コアは、たとえば、V字型にすることができ、あるいは、実質的に、面板に垂直にした、すなわち、I字型の平板から作製することができる。コアは、蜂の巣型に曲げた平板で作製することもできる。円形の断面を持ち、チューブ形状をなす、棒は、コアとして使用することができる。
【0003】
従来の区画式の板材における問題は、特に、大きな面積を持つ板材の中央部において、区画式の板材のコアを面板に締付けることが困難であることである。製造には、高価な設備が必要である。従来型の区画式の板材のひとつの問題は、同一の原材料から簡単にある大きさの区画式の板材のみしか製造できないことである。
【0004】
建屋のベース・フロアは、通常、コンクリートから出来ている。ベース・フロアは、一般に、たとえば、コンクリート梁のような、水平梁によって支持されている。ベース・フロアを支持するのに、鋼の基礎杭のような、鉛直基礎杭が使用されている場合には、基礎杭を締付けるのに、特別な解決策を必要とする。水平基礎杭も、特別な建築的な解決策を必要とする。コンクリート・ベース・フロアの絶縁には、それらに特別の解決策が必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上述した、従来技術で発生している問題を、低減、さらには、取除くことである。
【0006】
本発明の目的は、特に、低廉、迅速、そして、効果的な方法で、区画式の板材が製造できる、解決策を提供することである。
【0007】
本発明の目的は、特に、コーティングに損傷を与えずに、区画式鋼板材の原材料として亜鉛めっき鋼板を使用することができる、解決策を提供することである。
【0008】
本発明の目的は、特に、低廉、迅速、そして、効果的な方法で、建屋のベース・フロアが、少なくとも部分的に区画式の板材から作製されることができる、解決策を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を実現するために、本発明は、独立請求項の中の特徴部分の表記で特徴付けられる。
【0010】
本記載で述べる実施態様と有利な効果は、特に言及しなくとも、適用できるとき、本発明の方法、本発明の区画式の板材、同様に、本発明の生産ラインに適用できる。
【0011】
区画式の板材は、第一、第二の、実質的に平行な板、および、これらの間にコア構造体を備えている。本発明にしたがった、典型的な区画式の板材は、本出願で、その区画板を薄板とも呼ぶ、平板様の材料からなる、多くの別々の板を互いに締付けることで製造される。完成した区画式の板材において、それぞれ一つ一つの区画板は、
・実質的に、平面状の第一突出面と、
・実質的に、平面状の第二突出面と、
・上記第一突出面と上記第二突出面とを互いに相互接続するように構成された、コア構造体と、を形成するように製造されている。
本発明にしたがった、区画式の板材のこれらの区画板は、
・上記第一突出面が隣り合って、上記区画式の板材の第一の面板を形成し、
・上記第二突出面が隣り合って、上記区画式の板材の第二の面板を形成し、
・上記コア構造体が上記第一突出面および上記第二突出面に締付けられて、区画式の板材のコア構造体を形成するように、互いに締付けられる、ことを特徴とする区画式の板材を製造する方法。
【0012】
本発明は、たとえば、船舶のミドル・デッキ、あるいは、高層ビルの途中階、壁、天井、および、床に使用される、区画式の板材を製造するのに使用できる。非常に強く軽い負荷ベアリング構造を、本発明の区画式の板材から製造することができる。たとえば、本発明の区画式の板材は、船舶、あるいは、建物のキャビン・モジュール、あるいは、部屋モジュールの構造体として使用することができる。たとえば、キャビン・モジュールは、その上に場合によっては数階も建てることができる、自己支持構造体として、簡単に製造することが出来る。このようなモジュールは、たとえば、船舶の自己支持キャビン区画、あるいは、高層ビルを形成することができる。
【0013】
本発明の異なる区画板、および、区画式の板材は、状況に合わせて容易に製造することができる。異なる大きさと厚さの区画式の板材は、容易に製造することができる。これらの区画板は、たとえば、鋼、アルミ、あるいは、適当な金属からなることができる。その他の材料もその候補になることができる。これらから製造された、平板様の材料、および、それらの区画板を、片面、あるいは、両面を、たとえば、PVCフィルムで、コーティングすることができる。平板様の材料の厚さは、たとえば、0.5から5mm、あるいは、0.5から3mmとすることができる。いわゆる、コア方向の区画板の長さは、たとえば、0.5から20.0m、あるいは、1.0から10.0mとすることができる。突出面の幅は、たとえば、0.1から1.0m、0.1から0.5m、あるいは、0.1から0.2mとすることができる。単一区画板の突出面の間の距離は、たとえば、0.1から0.5m、0.05から0.4m、あるいは、0.1から0.3mとすることができる。完成した区画式の板材の厚さは、一般に、ほぼ単一区画板の突出面の間の距離に等しい。完成した区画式の板材は、たとえば、5から1000、10から200、あるいは、20から100の、隣り合って締付けられた、区画板を含むことができる。より力のかかるベアリング方向では、完成した区画式の板材の長さと大きさは、一般に、ほぼ単一区画板のいわゆるコア方向の長さに等しい。コア方向に対して垂直方向の区画式の板材の幅は、たとえば、0.5から50m、1から25m、あるいは、5から20mとすることができる。上述の寸法は、単に、例である。この他の寸法もとることができる。
【0014】
驚くべきことに、強い区画板は、完成した区画式の板材より十分小さい、分離した別々の区画板、あるいは、薄板から、それらを隣り合わせに取付けることによって、製造することができることを見出した。このように、互いに連結された、比較的幅の狭い板材、あるいは、複数の単一区画板からなる突出面が、区画材からなる完成した区画式板材の面板を形成する。
【0015】
単一の区画板は、完成した区画式の板材に比較して小さい大きさなので、原材料を扱い易く、保管し易く、運搬し易い。
【0016】
本発明の最も大きな有利な効果のひとつは、本発明にしたがった区画板を締付けることが容易であることである。多くの既知の従来方法を、区画板を締付けることに使用することができる。その中からいつでも適当な方法を選択することができる。このように、大きな完成した区画式の板材でも簡単にそして経済的に製造することができる。
【0017】
本発明のひとつの実施態様では、ひとつの単一の区画板は、ひとつの単一の金属薄板からなっている。エッジ、窪み、突出、折目、あるいは、その他の形状を、既知の適当な方法で、この金属薄板に形成することができる。区画板を成形する、有利な方法は、冷間成形法と異なる、たとえば、ロール成形、あるいは、エッジングである。このような区画板は、薄板から迅速に経済的に製造することができる。
【0018】
本発明のひとつの実施態様では、互いに張り合わせた固定用の折目が、突出表面あるいはコアに設けられて、互いに隣り合わせに配置される、区画板は、固定用の折目を互いに向かい合わせて配置することによって締付けられる。固定用の折目は、同一の方法で、時にはエッジ、窪み、突出、折目、あるいは、上述したこの他の形状と同時に作製される。互いに張り合わせた固定用の折目の力を借りて、所望の相対位置に、互いに向かい合わせて容易に配置できる。
【0019】
本発明のひとつの実施態様で、隣接する区画板は、以下の1つあるいはそれ以上の助けを借りて、さらに、互いに対面する固定用の折目で互いに締付けられている。
・機械的な継ぎ合わせ
・接着
・リベット止め
・螺子止め
・溶接による継ぎ合わせ
このように、区画板間の継目は、非常に強靭で堅固なものとなる。たとえば、同一の固定用の折目は、最初に、互いに接着され、次に、螺子あるいはリベットで互いに区画板を固定することで、継目はさらにしっかりと締められることができる。
【0020】
本発明のひとつの実施態様では、第一の固定用の折目は、第一の突出面の第一の端に形成され、第一の固定用の折目に張り合わせられる、第二の固定用の折目は、第一の突出面の第二の端に形成される。区画式の板材の一つのコアを形成する、区画板の折目もまた、典型的には、連接する2つの突出面に連結されている。
【0021】
折目は、一つの接続点で3つの異なる区画板の端が互いに固定されるように、形成されることができる。区画式の板材が組立てられたとき、区画式の板材の2つの隣接する突出面、および、1つのコアは、互いに張り合わされて締め付けられる。たとえば、既知の機械継ぎによって固定は容易に行うことができる。
【0022】
この文書の中では、文言、圧縮継ぎ合わせ(プレス・シーミング)は、機械継ぎ合わせ(マシン・シーミング)としても使用され、文言、圧縮継ぎ合わせ装置は、機械継ぎ合わせ装置としても使用される。マシン・シーミング、すなわち、プレス・シーミングは、この分野の当業者に知られた技術である。
【0023】
本発明のひとつの実施態様では、連結されるべき区画板の各々の折目は、2つの折目を持つ屈曲した金属板を備えている。このような折目が3つ機械的に継ぎ合わされたとき、区画板の連結点で金属の6つの折目が形成される。この種の連結点は非常に強い。
【0024】
本発明のひとつの実施態様では、第一の及び第二の突出面は、実質的に平行に構成されている。隣接する突出面が平行に配置されるように、区画板が互いに締め付けられるとき、非常に滑らかな第一の及び第二の突出面を持つ、区画式の板材が容易に得られる。単一の区画板の両突出面は、典型的には、同じ長さである。すなわち、第一の突出面の、第一及び第二の端の間の距離は、第二の突出面の、第一及び第二の端の間の距離にほぼ等しい。
【0025】
本発明のひとつの実施態様では、単一の区画板の断面は、実質的に、対称形である。この種の区画板は、取付けるのが容易である。
【0026】
本発明のひとつの実施態様では、第一の及び第二の突出面は、実質的に、その形状において同一、あるいは、互いに、鏡像の関係にある。この種の区画板は、取付けるのが容易である。有利な区画式の板材は、少なくとも、主に、第一の区画板が突出面として構成され、第二の区画板がコアとして構成される、2つのタイプだけからなる区画板から形成されている。
【0027】
本発明のひとつの実施態様では、コアは、第一の及び第二の突出面間に締め付けられて、区画式の板材のある部分の断面は、実質的にZ字型の形状をなしている。“実質的にZ字型の形状をなしている”は、たとえば、コアが、第一及び第二の突出面をそれらの反対側の端で相互に接続していることを意味する。このZ字型の形状は変化することができる。たとえば、突出面とコアの間の角度は、ほぼ90°、あるいは、45°から135°の間の任意の角度をなすことができる。
【0028】
本発明の別の実施態様では、2つの突出面とコアのこれらを連結する断面は、U字型、あるいは、逆U字型を有し、第一の突出面の第一の端は、コアを介して、第二の突出面の第一の端に取付けられている。このような形状は、典型的に、コアを横断する軸に対して対称的である。このように得られる形状は、鋭角の角部を持つことが出来、あるいは、この角部は、丸くなることができる。第一の突出面とコアの間の連結部が鋭角をなし、第二の突出面とコアの間の連結部が丸いことも可能である。そして、突出面とコアの間の角は、一般に、90°に非常に近く、あるいは、正確に90°である。
【0029】
区画式板材は、Z字型およびU字型の両方に構成された、突出面とコアを備えることが出来る。
【0030】
本発明の実施態様では、コア、あるいは、その部分は、ジグザグ形状を持つ小さい折目を持つ、あるいは、波状形状を持つように形作られることが出来る。この折目あるいは波状形状は、区画材のコアの方向にもこれに反対の方向にも構成されることが出来る。
【0031】
本発明のひとつの実施態様では、たとえば、ロール成形のような、冷間成形によって作製された窪み、溝、突出、あるいは、突起のような、細長い強化形状が第一の突出面にあるいは第二の突出面にあるいはコアにあるいはこれらのすべてに構成されている。この強化形状は、突出面あるいはコアに、区画材のコア方向あるいはコア方向に対して90°の角度で構成されている。突出面あるいはコアの強化形状は、たとえば、突出面の強化形状がコア方向に対して90°をなし、コア内ではコア方向にあるように、異なる方向を持つことができる。強化形状は、突出面の第一の端からの第一の距離で始まって、突出面とコアの間の連結部からの第二の距離の位置まで繋がっているように形成することができる。しかしながら、この第一、第二の距離は、互いに異なることができ、この強化形状は、突出面の第一の端からその連結部間の距離の主要部を備えることが出来る優位な効果を持つ。いくつかの場合では、強化形状の長さは、実質的に、突出面の第一の端からその連結部間の距離に等しい。コアに関しては、実質的に、それらの連結部の間の距離に等しい。
【0032】
本発明の一つの実施態様では、区画板は、
・完成した区画式板材の第一の面板の部分と、
・完成した区画式板材の第二の面板の部分と、
・完成した区画式板材のコア構造体の部分と、
を、単一体として備えている。
【0033】
本発明の一つの実施態様では、区画式板材は、本発明にしたがった、少なくとも2つのタイプの区画板を供えている。そして、区画式板材は、たとえば、U−区画板から、U−補強形状を持つ区画板と持たないU−区画板とがひとつおきに、製造される。このように、区画式板材の強度を、使用目的に応じたものに、簡単な方法で容易に調整することができる。補強形状の方向は、区画式板材の異なる区画板ごとに異なる方向であることができる。区画式板材は、Z−形状とU−形状と両方の区画板を備えることもできる。
【0034】
本発明にしたがった区画式板材は、少なくとも下記の工程を含む方法で、細長い鋼鈑から製造することができる。
・ロール形成装置によって細長い鋼板から作製される、所定の幅と長さを持つ、鋼板からなる盲板に、固定用の折目をロール成形する工程
・組立ての順番に従って、前記薄板をソートする工程
・前記固定用の折目で、前記薄板を事前に互いに締付ける工程
・前記固定用の折目で、互いにしっかりと固定されるように、機械的継ぎ合わせ装置によって、前記薄板を互いに機械的に継ぎ合わせる工程、これにより、区画式の板材の部材(区画板の集合体)が形成される。
【0035】
本発明にしたがった、区画式板材、あるいは、区画式の板材の部材は、少なくとも下記を備える生産ラインで、細長い鋼鈑から製造することができる。
・固定用の折目を、細長い鋼板からなり、所定の幅と長さを持つ、鋼板の盲板に加工して、盲板を薄板に変形する、ロール成形装置と、
・前記固定用の折目は、事前に互いに締付けられて、互いに固定された薄板は、面板と区画式の板材部材のコア構造体を形成する、薄板を互いにしっかりと固定する、機械的継ぎ合わせ装置。
【0036】
本発明にしたがった、薄板から区画式板材を製造するための典型的な装置は、少なくとも下記の部分を持つ。
・区画式の板材組立て台
・区画式の板材組立て台と連結された、圧縮継ぎ合わせ装置
・圧縮継ぎ合わせ装置に、薄板を供給する手段
【0037】
本発明の有利な実施態様では、この装置は、さらに、少なくとも1つの、下記の機能、あるいは、付加部品を備えることができる。
・圧縮継ぎ合わせ装置に薄板を供給する手段は、圧縮継ぎ合わせ装置の内に配置されている。
・圧縮継ぎ合わせ装置は、組立て台に対して移動できるように配置されている。
・圧縮継ぎ合わせ装置は、圧縮ロールと継ぎ合わせロールを備えた、少なくとも2つの圧縮継ぎ合わせ手段を備えている。
・圧縮継ぎ合わせされた薄板内に、絶縁体を、典型的には、接着剤で貼付けて、配置する絶縁処理装置、および/あるいは、
・薄板が圧縮継ぎ合わせされる前に、少なくともいくつかの薄板の間のギャップの中に、継ぎ合わせを絶縁する部材を配置する手段。
【0038】
本発明にしたがった、ひとつの装置では、区画板(区画式板材の要素)の2つの面板とコア部分を構成する、3つの薄板が圧縮継ぎ合わせ装置に同時に供給される。
【0039】
圧縮継ぎ合わせ装置に薄板を供給する手段が、圧縮継ぎ合わせ装置内に配置され、圧縮継ぎ合わせ装置に 組立て台に対して移動できるように構成されれば、この工程は、より迅速に、より効果的にすることができる。そして、圧縮継ぎ合わせ装置が薄板を互いに圧縮継ぎ合わせたとき、すなわち、組み立て台の第一の端からその第二の端へ移動したとき、当初の位置に戻るように、次の薄板を正確な処理位置へ移送することができるように、本発明にしたがった装置を使用することができる。そして、圧縮継ぎ合わせ装置は、直ちに、新たな継ぎ合わせ処理サイクルを始めることができる。すなわち、再び、組み立て台の第一の端からその第二の端へ移動して、同時に必要な継ぎ合わせをすべて行うことができる。問題の継ぎ合わせは、たとえば、典型的には、薄板の上継ぎ合わせと底継ぎ合わせである。
【0040】
圧縮継ぎ合わせは、もちろん、2、3、4、5、6、7、8、あるいは、10のような、適当な数だけ圧縮継ぎ合わせ手段を持つことが出来る。
【0041】
本発明のひとつの実施態様が、薄板が圧縮継ぎ合わせ、すなわち、機械的に継ぎ合わせされる前に、少なくともいくつかの薄板の間のギャップの中に、継ぎ合わせを絶縁する部材を配置して手段を使用するとき、継ぎ合わせは同時に密閉されることができる。継ぎ合わせを絶縁する部材は、たとえば、ウレタン接着剤のような接着剤であることができる。
【0042】
本発明にしたがった、装置、あるいは、生産ラインは、さらに、組み立て台から所望の大きさの区画板がその上に移動してくる、追加の装備台のような、追加の装備手段を備えることができる。区画式の板材は、追加の装備台の上で完成する。たとえば、さらなる装備、エッジ・ストライプ、必要なボアなどが、この工程で製造される。
【0043】
区画板から区画式の板材を製造する、本発明の典型的な方法は、少なくとも、下記の工程を含むことで特徴付けられる。
a)第一の薄板を組み立て台の上に置く工程、
b)互いに固定された薄板が区画板の面板とコア構造体を形成するように、圧縮継ぎ合わせ装置で、薄板を互いに圧縮継ぎ合わせする、あるいは、機械的に継ぎ合わせる工程、
c)第二の薄板を第一の薄板に連結する工程、
d)第二の薄板を、互いに、および、第一の工程で圧縮継ぎ合わせ装置で互いに固定された薄板に、圧縮継ぎ合わせ、あるいは、機械的に継ぎ合わせて、更なる区画式の板材からなる面板とコア構造体を形成する工程と、
e)所望の大きさの区画式の板材の部材になるまで、c)およびd)を繰り返す工程。
【0044】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、少なくとも3つの薄板、すなわち、区画式の板材の第一および第二の面板部分並びにコア部分を形成する、薄板は、単一の工程で、互いに、圧縮継ぎ合わせされる。そして、同時にこれらの間のすべての継ぎ合わせを形成することができる。
【0045】
本発明にしたがった、典型的な負荷ベアリング平面建屋構造は、
・主に、第一の方向にコアが配置されている、第一の平面状の区画式の板材
・主に、第二の方向にコアが配置されている、第二の平面状の区画式の板材
・第一、第二の平面状の区画式の板材の間に固定されている、平面状の絶縁体層
を備えている。
【0046】
第一、第二の区画式の板材、これらの間の平面状の絶縁体層は、主に平行に配置され、絶縁体層から離れる方向を向いている、第一、第二の区画式の板材面は、構造体の外側の面を形成する。
【0047】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、第一の方向は、主に、第一の平面状の区画式の板材の平面の方向であり、第二の方向は、主に、第二の平面状の区画式の板材の平面の方向である。
【0048】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、第一と第二の方向は、それらの間に実効的な角度を形成する。このように、構造体の区画式の板材は、異なった方向を向いたコアを持っている。このことが、構造体の強度を高めている。本発明のひとつの実施態様では、第一と第二の方向は、実質的に、互いに、垂直である。そして、この構造が特に強い。
【0049】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、第一、第二の区画式の板材は、鋼からなる区画式の板材である。
【0050】
たとえば、本発明にしたがった、構造体が、ビルのベース・フロアとして使用されるとき、区画式の板材の外側の面に細長い基礎杭を締付けることができる。典型的には、基礎杭は、第一の区画式の板材の面方向に実質的に垂直に配置される。
【0051】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、基礎杭は、第一の区画式の板材の外側の面に、基礎杭キャップを介して締付けられる。このような基礎杭キャップは、基礎杭キャップが、基礎杭によって第一の区画式の板材に対して、基礎杭の端の面よりも大きい面全体に渡って、あるいは、基礎杭キャップの接触面全体に渡ってかけられる、負荷を分散するように、第一の区画式の板材の外側の面に接触するように配置される。基礎杭キャップの接触面は、第一の区画式の板材に面に投影したとき、実質的に、基礎杭キャップに締付けられた、基礎杭の端の面よりも、大きく、有利なことに、100%以上大きく、あるいは、さらに、有利なことに、300%以上大きい。
【0052】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、少なくとも、主として、基礎杭キャップの接触面の外側の端のみで、基礎杭キャップは、第一の区画式の板材の外側の面に接触するように配置されている。この種の配置は、基礎杭によって区画式の板材の大きな領域に渡って区画式の板材にむけられる力を分散する。
【0053】
本発明のひとつの実施態様では、基礎杭キャップは、主に、第一の区画式の板材の外側の面と基礎杭とが部分的に相互接続した状態の、平板様の材料から構成されている。この平板様の材料の面の方向は、少なくとも、主として、第一の区画式の板材の面の方向と異なる。この平板様の材料は、たとえば、主として、区画式の板材に対面する底面を持った、円錐、あるいは、ピラミッドの形状を有している。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】既知の区画式の板材を示す基本図である。
【図2】本発明の第一の実施態様の断面図である。
【図3】本発明の第二の実施態様の断面図である。
【図4】本発明の第三の実施態様の断面図である。
【図5】図4の区画式の板材のある部分の拡大図である。
【図6】本発明の第四の実施態様の断面図である。
【図7】図6の区画式の板材のある部分の拡大図である。
【図8】本発明の第五の実施態様の断面図である。
【図9】図6の区画式の板材の製造工程を示す図である。
【図10】図6の区画式の板材の別の製造工程を示す図である。
【図11】本発明の第六の実施態様の断面図である。
【図12】本発明の第七の実施態様の断面図である。
【図13】本発明の第八の実施態様の断面図である。
【図14】本発明の第九の実施態様の断面図である。
【図15】本発明の第十の実施態様の断面図である。
【図16】本発明の第十一の実施態様の突出面とコアの断面図である。
【図17】本発明の第十二の実施態様の区画式の板材のある部分の断面図である。
【図18】本発明にしたがった、1つの生産ラインを示す図である。
【図19】本発明の1つの実施態様にしたがった、1つの装置を1つの端から見た図である。
【図20】図19の装置を側面から見た図である。
【図21】本発明にしたがった、構造体の1つの実施態様を示す図である。
【図22】本発明にしたがった、構造体の第二の実施態様を示す図である。
【図23】本発明にしたがった、構造体の第三の実施態様を示す図である。
【図24】本発明にしたがった、構造体の第四の実施態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
異なる実施態様で、対応する特徴には同じ参照番号を使用している。本発明を示すいくつかの図において、明瞭にするために、部品は実際とは異なる寸法で表されている。たとえば、区画板の間のギャップは、全般的に誇張してある。
【0056】
図1は、従来の区画式の板材401を示している。この区画式の板材401は、第一の面板402、これと平行に第二の面板403を備えている。これらと別の分離したコア構造体404は、これらの面板の間に溶接されている。
【0057】
図2は、基礎的な表示で、本発明にしたがった、区画式の板材1の部分を示している。区画式の板材1は、Z字型の金属の区画板5から組立てられている。区画板5は、それぞれ、第一の突出面6、これに平行な第二の突出面7を備えている。これらの突出面は、これらの突出面と一体成形された、単一のコア部分4で、連結されている。区画板5は、たとえば、ロール成形、あるいは、区画板5に第一、第二の折目8、9をつけることによって、平らな金属板から曲げられている。第一の折目8は、第一の突出面6とコア部分4の間にある。第二の折目9は、第二の突出面7とコア部分4の間にある。コア部分4は、突出面に対してほぼ直角に曲げられている。区画板方が、たとえば、それらの接触点10で溶接されて、互いに固定されるとき、第一の突出面は、区画式の板材の第一の面板2を形成し、第二の突出面は、区画式の板材の第二の面板3を形成する。
【0058】
図3の区画式の板材1は、図2の別の区画式の板材1に対応しているが、突出面6、および、突出面7の長さに対するコア4の長さの比が、図2の比よりも実質的に大きい。しかしながら、両図の区画板5は、共に同じ厚さの細長い金属からなっており、図3の区画式の板材1の方が実質的に高い強度を提供する。
【0059】
図4の区画式の板材1は、多くの互いに同一で対称の区画板5、5’から形成されている。図5は、2つの区画板5、5’間の接触点10を拡大して示している。隣接する突出面6、6’が同じ面になるように、接触点10で、第一の固定用の折目11’は、第一の区画板5’の第一の折目8’内に形成されている。第二の区画板5にある第一の突出面6の端12は、その固定用の折目の中へ嵌めてある。隣接する区画板5、5’は、たとえば、互いに対面する突出面6の端12と固定用の折目11’の間の接触点10で互いに溶接されることができる。同様の方法で、その区画板間のその他の固定位置に配置することができる。
【0060】
図6の区画式の板材1は、多くの互いに同一で対称の区画板5、5’から形成されている。図7は、2つの区画板5、5’間の接触点10を拡大して示している。接触点10に、溝様の形状を持つ、第一の固定用の折目11は、第一の区画板5の第二の折目9内に形成されている。第二の固定用の折目14’は、第一の区画板5’の第二の突出面7’の端13’に形成されている。隣接する第二の突出面7、7’が同一面内にあるように、端13’は、第一の固定用の折目11に嵌め込まれている。隣接する区画板5、5’は、たとえば、接触点10で、互いに対面している、端13’と固定用の折目11の間に、互いに接着剤で貼り付けられることができる。同様の方法で、その区画板間のその他の固定位置に配置することができる。
【0061】
図8は、区画式の板材1がどのように多くの互いに同一で対称の区画板5、5’から形成されるかを示している。第一の接触面10の第一の区画板5の第一の折目8において、互いに隣接する、溝15と突起16を備えている、第一の固定用の折目11が形成されている。第二の区画板5’の第一の突出面6’の端13’で、鍵様の形状を持つ、第二の固定用の折目14’が形成されている。この固定用の折目14’は、隣接する第一の突出面6、6’が固定した後で同一面内にあるように、溝15と突起16の中に嵌め込まれている。
【0062】
窪み23’を備えた、第三の固定用折目22は、図8の第二の接触点10’で、第二の区画板5’の第二の折目9’近傍に形成されている。第一の区画板5の第二の突出面7の端24で、鍵様の形状を持つ、第四の固定用の折目25が形成されている。この固定用の折目25は、固定した後で隣接する第二の突出面7、7’が同一面内にあるように、溝23’の中に嵌め込まれている。
【0063】
図9は、図8に示された、第一の接触点10を拡大して示しており、どのように、区画板5、5’が機械的な継ぎ合わせでそこに固定されているかを示している。溝15、突起16、および、固定用の折目14’は、静止した穿孔台20に向かう矢印で示された方向に圧縮(プレス)されている。このように、薄板からなる区画板5、5’は、互いに固定される。
【0064】
図10は、図8に示された、第二の接触点10’を拡大して示しており、どのように、区画板5、5’が機械的な継ぎ合わせでそこに固定されているかを示している。溝23’、固定用の折目25、および、固定用の折目14’は、静止した穿孔台20に向かう矢印で示された方向に圧縮(プレス)されている。このように、薄板からなる区画板5、5’は、互いに固定される。
【0065】
図11は、多くの互いに同一で対称な板材5、5’からなる、図4の区画式の板材に、類似の区画式の板材1を示している。第一の接触面10で、第一の固定用の折目11’は、板材5’の第一の折目8’の内に形成されている。板材5の第一の突出面6の端12は、隣接する突出面6、6’が同一面内にあるように、その板材の中に嵌め込まれている。隣接する板材5、5’は、接触面10で、互いに対面している、突出面6の端12と固定用の折目11’の間に、固定されるように、たとえば、互いに、溶接、あるいは、接着されることが出来る。螺子あるいはリベット31も、連結をしっかりと停めるために、端12と固定用の折目11’を通して取付けられている。
【0066】
図11の第二の接触点10’で、固定用の折目14’は、区画板5’’の第二の突出面7’’の端13’’の内に形成されている。この固定用の折目14’は、隣接する突出面7’、7’’が同一面内にあるように、ように、隣接する区画板のコア部分4’に対面して設けられている。板材5、5’は、接触面11で、互いに対面している、固定用の折目14’とコア部4’の間に、固定されるように、たとえば、互いに、溶接、あるいは、接着されることが出来る。螺子あるいはリベット31も、連結をしっかりと停めるために、固定用の折目14’とコア部4’を通して取付けられている。対応する方法で、図11の板材間のその他の固定点を設けることが出来る。
【0067】
図12は、本発明の第七実施態様の区画式の板材の断面図を示している。区画式の板材1は、U字型の形状を持つ、多くの金属区画板5、5’から組み立てられている。各々の区画板5、5’は、第一突出面6、平行な第二突出面7を備えている。これらの突出面は、これらと一体に形成されている、コア部4で相互に接続されている。区画板5は、たとえば、ロール成形、あるいは、これに第一及び第二の端8、9を形成することによって、平面状の金属板から屈曲している。第一の端8は、第一の突出面6とコア部4の間にある。第二の端9は、第二の突出面7とコア部4の間にある。コア部4は、これらの突出面に対してほぼ直角に屈曲している。たとえば、溶接、および/あるいは、螺子、あるいは、リベット31によって、それらの接触点で、区画板が互いに固定されたとき、それらの第一の突出面は、区画式の板材の第一の面板を形成し、それらの第二の突出面は、区画式の板材の第二の面板を形成する。
【0068】
図13は、その板材1が多くの互いに同一で対称なU字型の区画板5、5’から形成される、図12の区画式の板材に類似の区画式の板材1を示している。単一の区画板では、コア部4は、ジグザグ形状の折目22’を持つように形作られている。この折目は、たとえば、コアの第一の外側の端からその第二の外側の端まで、コア方向の全ての距離(長さ)、を覆っている。これらの折目の支援を受けて、区画板の強度および可撓特性を変えることが出来、要求される区画式の板材の強度および可撓特性に変えることができる。
【0069】
図14は、本発明の第九実施態様の区画式の板材の断面図を示している。区画式の板材1は、U字型の形状を持つ、多くの金属区画板5、5’から組み立てられている。各々の区画板5、5’は、第一突出面6、平行な第二突出面7を備えている。これらの突出面は、これらと一体に形成されている、コア部4で相互に接続されている。細長い強化部材20、20’は、区画板5に形成され、区画式の板材1の突出面6、7の双方、および、コア4に形成される。細長い強化部材20、20’は、たとえば、ロール成形、あるいは、端を形成することによって、形成される。細長い強化部材20、20’は、そのコア方向に対峙するように、突出面6、7の双方、および、コア4に形成される。細長い強化部材20、20’は、突出面6の第一の端6’’からの第一の距離で始まるように、また、突出面6とコア4の間で連結6’’から第二の距離まで連続するように、そのコア方向に対峙するように、突出面6、7の双方、および、コア4に形成される。明瞭にするために、図14は、互いに締付けられている区画板5を示してはいない。
【0070】
図15は、強化形状20、20’が形成された、多くの互いに同一なU字型形状の区画板5、5’からなる、図14の区画式の板材と類似の、区画式の板材1を示している。突出面6、7で、強化形状20、20’は、コア方向と平行になるように形成され、コア4の中で、それらは、コア方向に対面して形成されている。明瞭にするために、図15は、区画板5の互いの締め付けを示していない。
【0071】
図16は、本発明にしたがった、突出面6、および、コア4を示している。区画板4および6は細長い平板状の金属からロール成形によって、それらの長手方向の端にある固定用の折目、および、突出面6の端の間で区画板の長手方向に強化形状20が形成されている。固定用の折目13は、突出面6の第一の端11に位置し、固定用の折目14は、突出面6の第二の端12に位置している。固定用の折目23は、コア4の第一の端21に位置し、固定用の折目24は、コア4の第二の端22に位置している。
【0072】
図17は、どのように、区画式の板材1がから分離した別々の区画板、すなわち、突出面6、6’、6’’、6’’’とコア4、4’から形成されるか、の例を示している。突出面6の第二の端の固定用の折目14、突出面6’の第一の端の固定用の折目13’、および、コア4の第一の端の固定用の折目23は、互いにの中に、接触点10で、嵌め合わされている。同様の方法で、突出面6’’の第二の端の固定用の折目14’’、突出面6’’’の第一の端の固定用の折目13’’’、および、コア4の第二の端の固定用の折目24は、互いにの中に、接触点10’で、嵌め合わされている。区画板は、接触点10、10’で、機械的な継ぎ合わせによって、互いに固定されている。そして、突出面6、6’は、区画式の板材1の第一の面板2を形成し、突出面6’’、6’’’は、区画式の板材1の第二の面板3を形成する。固定点で、材料は6つ折に圧縮される。
【0073】
図16、および、17は、同一の形状を持つ面6、6’のような、互いに対面して位置する突出面を示している。突出面6,6’’は、互いに対面する位置にだけに取付けられている。このように、区画式の板材1は、ひとつは突出面用、もうひとつはコア用の、2つの異なった形状を持つ区画板だけを使用して形成される。
【0074】
図16に描かれた、突出面の幅、すなわち、進行分Aは、たとえば、約0.15mであることができる。図16に描かれた、コアの幅Bは、たとえば、約0.9mであることができる。したがって、図17に描かれた、区画式の板材1の全体の厚さCは、ほぼ、Bに2つの使用されている金属板の厚さを加えたもの、換言すれば、たとえば、0.095mとなる。
【0075】
組立中、絶縁体を区画式の板材内のスペース(間隙)30に搬入することが可能である。絶縁体は、たとえば、実質的に、スペース(間隙)30の全体を占める、ミネラル・ウールからなる板であることができる。ひとつのスペース(間隙)30には、ほぼ長尺形の断面を持つ、ミネラル・ウールのピースを配置することが出来る。この絶縁体は、たとえば、上記の寸法を使用して、AにBを乗じた、寸法を持つことが出来る。図に示された、この断面を横断する方向に、絶縁体は、たとえば、区画式の板材、あるいは、区画板4および6と同じ長さであることができる。
【0076】
図18は、本発明にしたがった、細長い鋼鈑片からなる、区画式の鋼鈑を生産する、生産ラインを示している。典型的には、少なくとも、本発明にしたがった、生産ラインの装置の主要部分、及び、好ましくは、すべての装置は、同じ建屋のなかにあることが望ましい。生産ラインは、以下のように、機能する。
【0077】
保管庫101に、鋼板片のロールが保管される。保管庫は、多くのロールを保持している。必要なとき、ロール移送装置102によって保管庫からマザー巻取りリール103へ鋼板のロールが移送される。鋼板は、マザー巻取りリールから板片切断機104へ解き出される。板片切断機104は、所望の区画板によって決まる幅と厚さを持った、鋼板片に鋼板を切断する。たとえば、主に所望の区画板の厚さを決めるコア4の幅Bが100mmの場合なら、要求されるコア片の幅は、100mmに、固定用の折目23、24によって要求される、材料の量、言い換えると、機械的な継ぎ合わせに必要な材料を加えたものとなる。
【0078】
切断機104によって切断された鋼板片は、第二の巻取りリール105に移送される。必要があれば、異なる幅の鋼板片を作製して、保管庫に保管することも可能である。切断された鋼板片は、第二の巻取りリール105から鋼板片切断装置106へ解き出される。切断装置106は、鋼板片を切断して所望の長さを持った鋼板の盲板にする。鋼板片は、要求される区画式の板材の長さで決定される長さに切断される。
【0079】
そして、鋼板の盲板は、鋼板片切断装置106からロール成形装置107へ移送される。ロール成形装置107は、強化形状20のような、その他の形状とともに、盲板の中に固定用の折目13、14、23、24(図1および2を参照)をロール成形する。このように、盲板は、区画式の板材を形成する、区画板に成形される。区画式の板材の面板2、3を形成する、区画板6、6’の幅は、プレート・フィールドの進み量A、および、コア4、4’間の距離を決定する。コア構造を形成する、区画板4、4’の幅Bは、完成した区画式の板材の厚さC、すなわち、強度を決定する。典型的には、コアの幅が広くなれば、より硬く強い区画式の板材が得られる。
【0080】
ロール成形装置107から、区画板は、区画板保管台108へ移動する。区画板保管台は、区画板をソート、および、保管するスペースとして必要である。ソーティング台108上で、それらの組立の順番にしたがって、区画板はソートされる。ソートされた区画板は、ソーティング台108から区画板事前締付け台109へ移送される。この事前組立台の上で、区画板は、継ぎ合わせる前に、固定用の折目で、互いに事前締付けされる。この段階で、たとえば、ひとつの区画板の盲板を事前に締付ける、換言すれば、2つの区画板6、6’’、および、コア区画板4が相互に接続されることが可能である。
【0081】
互いに事前締付けられた区画板は、事前締付け台109から、接着装置111、絶縁体処理装置110、あるいは、区画式の板材組立台113のいずれかへ向かって前方に移動する。
【0082】
接着装置111は、たとえば、ウレタン接着剤を、機械的に継ぎ合わせられる、継ぎ合わせの中に 機械的に継ぎ合わせる前に、事前に締付けられた区画板の間のギャップの中へ押し込むことができる。これによって、密閉した区画式の板材を提供でき、区画式の板材の強度を増すことが出来る。
【0083】
絶縁処理装置110によって、絶縁体を少なくとも区画板の部分、あるいは、区画板間のギャップの中に配置することが可能になる。絶縁体は、たとえば、次の盲板の事前に組み立てられた区画板を搬入して機械的継ぎ合わせる前に、事前に機械的に継ぎ合わされた区画板部内に取付けられる。絶縁体は、必要なときに区画板の間に接着されることができる。
【0084】
区画式の板版の組立台113の上で、事前に互いに締付けられた区画板は、互いに固定用の折目でしっかりと固定されて区画板の部分が形成されるように、機械的に継ぎ合わせ装置112で、機械的に継ぎ合わされる。機械的に継ぎ合わせ装置112は、典型的には、たとえば、レール上に、組立台113のひとつの側面に沿って移動できるように配置されている。たとえば、次のように作動することが可能である。既に継ぎ合わされた区画板は、組立台の上に区画板の幅に渡って押されて、その後、新たな区画板が運び込まれて継ぎ合わされる。多くの区画板が隣り合わせに継ぎ合わされて、区画式の板材の幅を決定する。
【0085】
所望の大きさの区画板は、区画板の組立台113から更なる装備台114に移動する。更なる装備台114上で、たとえば、さらなる装備、エッジ・ストライプ、必要なボア、他をこの工程で作製して、区画式の板材は完成する。この完成した区画板は、区画板持ち上げ装置115と共に更なる装備台114から区画板用の保管庫116へ移動する。典型的な持ち上げ装置115は、完成した区画板を持ち上げて、同時に、それをその、開口していてもよい、端で支持する。保管庫116の中で、区画板は、水平、あるいは、垂直な位置で保管される。
【0086】
図19、および、20に示された装置は、機械的な継ぎ合わせ、すなわち、圧縮継ぎ合わせ装置112、および、組立台113の例を示している。
【0087】
図19、および、20は、区画板202、203を製造する装置を示している。図19は、第一の方向、すなわち、ひとつの側面から見た、本発明のひとつの実施態様にしたがった装置を示している。この装置は、区画板201の組立台204とこれに接続された圧縮継ぎ合わせ装置205を備えている。圧縮継ぎ合わせ装置205は、レール207によって組立台204のひとつの側面に支持された車輪206上で動けるように配置されている。圧縮継ぎ合わせ装置205は、もちろん、電気、および/あるいは、水力モータ、制御および安定化自動装置、クラッチおよびギアボックス、および、当業者に知られた、その他必要な機械類のような、必要な動力源を備えている。
【0088】
圧縮継ぎ合わせ装置205は、当業者にそれと知られた、軸機構、すなわち、圧縮および継ぎ合わせるロール208、を持つ。好都合にも、組立台204は、完成した区画板の部分が台上で前方へ移動できるように操作されて、次に継ぎ合わせる区画板が運び込まれることができる。さらに、図19は、区画板が圧縮継ぎ合わせされる前に、ウレタン接着剤のような、絶縁物を少なくともいくつかの区画板の間の中に配置する手段209を示している。
【0089】
区画板の組立台204上で、圧縮継ぎ合わせ装置205は、事前に締付けられた区画板をそれらの固定用の折目で互いにしっかりと圧縮継ぎ合わせて、区画板の部品が作製される。操作は、たとえば、以下の通りである。すなわち、区画板の既に継ぎ合わされた部分は組立台上で全幅に渡って押されて、その後、継ぎ合わされて区画板の部品にするように、新たな事前に組み立てられた区画板が運び込まれる。多くの区画板は、互いに隣り合わせに継ぎ合わされて、区画式の板材の幅を決める。
【0090】
図20は、一側面から見た、あるいは、図19の装置を横方向から見た、図19の装置を示している。図中の矢印211は、圧縮継ぎ合わせ装置205の移動する方向を示している。さらに、図は、区画板を圧縮継ぎ合わせ装置に供給する手段210を示している。圧縮継ぎ合わせ装置205が、互いに継ぎ合わされた、および、事前に継ぎ合わされた区画板に、区画板202、203を有しているとき、換言すると、組み立て台204の第一の端から第二の端に移動したとき、当初の位置に戻るように、次の区画板を正確な位置に移動する。そして、圧縮継ぎ合わせ装置は、直ちに、新たな継ぎ合わせサイクルを始める、すなわち、組み立て台の第一の端からその第二の端へ再び動き出すことができ、同時に、すべての必要な継ぎ目を継ぎ合わせることができる。典型的には、問題の継目は、たとえば、区画板の上面と底面の継ぎ目である。
【0091】
図21、および、図24は、第一の平板状区画式の板材331、第二の平板状区画式の板材332、および、第一、第二の平板状区画式の板材の間に固定される、平板状絶縁層333を備えた、負荷ベアリング平板状構造体330を示している。区画式の板材331のコア334は、区画式の板材331の面に平行に配置され、主として、第一の方向を向いている。区画式の板材332のコア335は、区画式の板材332の面に平行に配置され、主として、第二の方向を向いている。第一、第二の区画式の板材、および、それらの間の絶縁層は、主に、平行である。コア334、335は、主に、互いに、垂直である。絶縁層333から離れた方向に向いている、第一の区画式の板材331の表面は、構造体330の底面336である。絶縁層333から離れた方向に向いている、第二の区画式の板材332の表面は、構造体330の上面337である。第一、第二の区画式の板材331、332は、たとえば、図16および17、あるいは、1から15区画式の鋼板である。
【0092】
図22から図24は、建屋の負荷ベアリング構造体を意図する、構造体330を示している。この構造体の底面336は、細長い基礎杭340上に支持されている。この基礎杭は、たとえば、鋼、あるいは、コンクリートからなることができる。基礎杭340は、実質的に、鉛直、すなわち、実質的に、構造体330の主な水平方向に垂直である。基礎杭340は、基礎杭キャップ341を介して区画式の板材331の底面336に締付けられている。(しっかりと固定されている)基礎杭キャップは、基礎杭を覆う、基礎杭用の締付け部351を持っている。基礎杭キャップ341は、基礎杭340の端よりも広い、すなわち、基礎杭キャップの接触面に渡る面を覆って、伸延部342を介して構造体の底面336に対してかかる、基礎杭340による、負荷を分散する。この接触面は、底面336に締付けられた、基礎杭キャップの伸延部342の端343、によって決定される。基礎杭キャップ341の接触面は、実質的に、基礎杭キャップに締付けられた、底面に投影された、基礎杭340の端の面よりも広い。基礎杭キャップは、構造体330の底面336に、たとえば、ボルト、あるいは、溶接によって、締め付け部材353で締付けられる。
【0093】
図22の実施態様では、基礎杭キャップの伸延部342は、平面状の板である。平面状の板は、たとえば、少なくとも10mmの厚さを持った鋼板であることができる。実際には、端342が底面336から離れるように比較的厚い板342でも屈曲する危険性がある。これにより、接触面積を低減し、基礎杭340の負荷は、構造体330に対面するより小さい面の上に向けられる。
【0094】
図23、および、図24の実施態様では、基礎杭キャップの伸延部342は、主として、平板様の形状を持つ材料からなり、構造体の底面336に、伸延部342の端343で、接続して配置されている。この平板様の形状を持つ材料の平面の方向は、実質的に、底面336の面の方向と異なる。しかしながら、端343は、主に、底面336の面の方向に屈曲することができる。このような配置は、常に、基礎杭340からの構造体330に向かった底面336の広い領域に渡る、力を分散する。この平板様の形状を持つ伸延部の材料は、たとえば、3から10mmの厚さを持った鋼板であることができる。
【0095】
図23は、主に、先端を切ったピラミッド形状を持つ、伸延部342を示している。
【0096】
図24は、雨どい様の形状を持った、伸延部342を示している。鉛直方向の断面では、伸延部342のその雨どいは、主に、底面336に向かった、V、あるいは、U字型の開口を持っている。
【0097】
以上で用いた図は、本発明にしたがった有利な効果を持ついくつかの実施態様を単に示したに過ぎない。これらの図は、特に詳細を表してもおらず、本発明の思想、あるいは、そのように知られるもの、あるいは、この分野の当業者にとって自明であることに対して、既知第二義的なものである。この分野の当業者にとっては、本発明は上記の例だけに限られず、請求項の範囲内で変更できることは自明である。従属項は、発明の範囲を限定すると考えられてはならない、本発明のある可能な実施態様を表している。
【技術分野】
【0001】
本発明の目的は、添付の独立請求項の前文にしたがった、区画式の板材の製造方法、その区画式の板材、細長い鋼板からなる区画式の板材用の部材の製造方法および製造ラインである。特に、本発明は、区画式の板材を製造する、新しい方法に関する。
【背景技術】
【0002】
区画式の板材(中空合板、あるいは、巣房状合板とも言う)とは、複数の、2つの実質的に平行な面板、および、その2つの実質的に平行な面板の間に配置された、コアから構成されているような、構造体である。通常、コアは、平板様の材料からなるが、面板とは方向が異なるような形状を持つようになっている。たとえば、その間で平板材料に折目や溝を形成したりする。典型的には、コアは、通常、区画式の板材全体に渡って伸延する、隣接して平行の直線的な複数の形状を具備している。区画式の板材のコアのその直線的形状の長手方向は、本文中では、コア方向と読んでいる。区画式の板材は、コア方向に垂直な方向の曲げに対して、特によく、抵抗する。従来の区画式の板材のコアは、通常、当初、面板から分離しているが、面板にしっかりと固定されている、構造体である。典型的には、面板とコアは、たとえば、レーザー溶接、あるいは、スポット溶接で、互いに溶接されている。面板とコアを互いに接着することも知られている。区画式の板材では、面板とコアは、典型的には、たとえば、ステンレス鋼、あるいは、アルミのような、金属からなるが、その他の材料も候補になることもある。面板とコアの暑さと材質、および、コアの形状は、各々の状況に適した寸法にすることができる。区画式の板材の構造は、均一の板構造よりも、実質的に、より軽く、より硬い、そして、より曲げに抵抗する、構造体を提供することができる。コアの形状は、区画式の板材の硬さと強度に強く影響する。鋼からなるコアは、たとえば、波状形状に曲がって、その突起部が面板に溶接された、平板から作製することができる。コアは、たとえば、V字型にすることができ、あるいは、実質的に、面板に垂直にした、すなわち、I字型の平板から作製することができる。コアは、蜂の巣型に曲げた平板で作製することもできる。円形の断面を持ち、チューブ形状をなす、棒は、コアとして使用することができる。
【0003】
従来の区画式の板材における問題は、特に、大きな面積を持つ板材の中央部において、区画式の板材のコアを面板に締付けることが困難であることである。製造には、高価な設備が必要である。従来型の区画式の板材のひとつの問題は、同一の原材料から簡単にある大きさの区画式の板材のみしか製造できないことである。
【0004】
建屋のベース・フロアは、通常、コンクリートから出来ている。ベース・フロアは、一般に、たとえば、コンクリート梁のような、水平梁によって支持されている。ベース・フロアを支持するのに、鋼の基礎杭のような、鉛直基礎杭が使用されている場合には、基礎杭を締付けるのに、特別な解決策を必要とする。水平基礎杭も、特別な建築的な解決策を必要とする。コンクリート・ベース・フロアの絶縁には、それらに特別の解決策が必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上述した、従来技術で発生している問題を、低減、さらには、取除くことである。
【0006】
本発明の目的は、特に、低廉、迅速、そして、効果的な方法で、区画式の板材が製造できる、解決策を提供することである。
【0007】
本発明の目的は、特に、コーティングに損傷を与えずに、区画式鋼板材の原材料として亜鉛めっき鋼板を使用することができる、解決策を提供することである。
【0008】
本発明の目的は、特に、低廉、迅速、そして、効果的な方法で、建屋のベース・フロアが、少なくとも部分的に区画式の板材から作製されることができる、解決策を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を実現するために、本発明は、独立請求項の中の特徴部分の表記で特徴付けられる。
【0010】
本記載で述べる実施態様と有利な効果は、特に言及しなくとも、適用できるとき、本発明の方法、本発明の区画式の板材、同様に、本発明の生産ラインに適用できる。
【0011】
区画式の板材は、第一、第二の、実質的に平行な板、および、これらの間にコア構造体を備えている。本発明にしたがった、典型的な区画式の板材は、本出願で、その区画板を薄板とも呼ぶ、平板様の材料からなる、多くの別々の板を互いに締付けることで製造される。完成した区画式の板材において、それぞれ一つ一つの区画板は、
・実質的に、平面状の第一突出面と、
・実質的に、平面状の第二突出面と、
・上記第一突出面と上記第二突出面とを互いに相互接続するように構成された、コア構造体と、を形成するように製造されている。
本発明にしたがった、区画式の板材のこれらの区画板は、
・上記第一突出面が隣り合って、上記区画式の板材の第一の面板を形成し、
・上記第二突出面が隣り合って、上記区画式の板材の第二の面板を形成し、
・上記コア構造体が上記第一突出面および上記第二突出面に締付けられて、区画式の板材のコア構造体を形成するように、互いに締付けられる、ことを特徴とする区画式の板材を製造する方法。
【0012】
本発明は、たとえば、船舶のミドル・デッキ、あるいは、高層ビルの途中階、壁、天井、および、床に使用される、区画式の板材を製造するのに使用できる。非常に強く軽い負荷ベアリング構造を、本発明の区画式の板材から製造することができる。たとえば、本発明の区画式の板材は、船舶、あるいは、建物のキャビン・モジュール、あるいは、部屋モジュールの構造体として使用することができる。たとえば、キャビン・モジュールは、その上に場合によっては数階も建てることができる、自己支持構造体として、簡単に製造することが出来る。このようなモジュールは、たとえば、船舶の自己支持キャビン区画、あるいは、高層ビルを形成することができる。
【0013】
本発明の異なる区画板、および、区画式の板材は、状況に合わせて容易に製造することができる。異なる大きさと厚さの区画式の板材は、容易に製造することができる。これらの区画板は、たとえば、鋼、アルミ、あるいは、適当な金属からなることができる。その他の材料もその候補になることができる。これらから製造された、平板様の材料、および、それらの区画板を、片面、あるいは、両面を、たとえば、PVCフィルムで、コーティングすることができる。平板様の材料の厚さは、たとえば、0.5から5mm、あるいは、0.5から3mmとすることができる。いわゆる、コア方向の区画板の長さは、たとえば、0.5から20.0m、あるいは、1.0から10.0mとすることができる。突出面の幅は、たとえば、0.1から1.0m、0.1から0.5m、あるいは、0.1から0.2mとすることができる。単一区画板の突出面の間の距離は、たとえば、0.1から0.5m、0.05から0.4m、あるいは、0.1から0.3mとすることができる。完成した区画式の板材の厚さは、一般に、ほぼ単一区画板の突出面の間の距離に等しい。完成した区画式の板材は、たとえば、5から1000、10から200、あるいは、20から100の、隣り合って締付けられた、区画板を含むことができる。より力のかかるベアリング方向では、完成した区画式の板材の長さと大きさは、一般に、ほぼ単一区画板のいわゆるコア方向の長さに等しい。コア方向に対して垂直方向の区画式の板材の幅は、たとえば、0.5から50m、1から25m、あるいは、5から20mとすることができる。上述の寸法は、単に、例である。この他の寸法もとることができる。
【0014】
驚くべきことに、強い区画板は、完成した区画式の板材より十分小さい、分離した別々の区画板、あるいは、薄板から、それらを隣り合わせに取付けることによって、製造することができることを見出した。このように、互いに連結された、比較的幅の狭い板材、あるいは、複数の単一区画板からなる突出面が、区画材からなる完成した区画式板材の面板を形成する。
【0015】
単一の区画板は、完成した区画式の板材に比較して小さい大きさなので、原材料を扱い易く、保管し易く、運搬し易い。
【0016】
本発明の最も大きな有利な効果のひとつは、本発明にしたがった区画板を締付けることが容易であることである。多くの既知の従来方法を、区画板を締付けることに使用することができる。その中からいつでも適当な方法を選択することができる。このように、大きな完成した区画式の板材でも簡単にそして経済的に製造することができる。
【0017】
本発明のひとつの実施態様では、ひとつの単一の区画板は、ひとつの単一の金属薄板からなっている。エッジ、窪み、突出、折目、あるいは、その他の形状を、既知の適当な方法で、この金属薄板に形成することができる。区画板を成形する、有利な方法は、冷間成形法と異なる、たとえば、ロール成形、あるいは、エッジングである。このような区画板は、薄板から迅速に経済的に製造することができる。
【0018】
本発明のひとつの実施態様では、互いに張り合わせた固定用の折目が、突出表面あるいはコアに設けられて、互いに隣り合わせに配置される、区画板は、固定用の折目を互いに向かい合わせて配置することによって締付けられる。固定用の折目は、同一の方法で、時にはエッジ、窪み、突出、折目、あるいは、上述したこの他の形状と同時に作製される。互いに張り合わせた固定用の折目の力を借りて、所望の相対位置に、互いに向かい合わせて容易に配置できる。
【0019】
本発明のひとつの実施態様で、隣接する区画板は、以下の1つあるいはそれ以上の助けを借りて、さらに、互いに対面する固定用の折目で互いに締付けられている。
・機械的な継ぎ合わせ
・接着
・リベット止め
・螺子止め
・溶接による継ぎ合わせ
このように、区画板間の継目は、非常に強靭で堅固なものとなる。たとえば、同一の固定用の折目は、最初に、互いに接着され、次に、螺子あるいはリベットで互いに区画板を固定することで、継目はさらにしっかりと締められることができる。
【0020】
本発明のひとつの実施態様では、第一の固定用の折目は、第一の突出面の第一の端に形成され、第一の固定用の折目に張り合わせられる、第二の固定用の折目は、第一の突出面の第二の端に形成される。区画式の板材の一つのコアを形成する、区画板の折目もまた、典型的には、連接する2つの突出面に連結されている。
【0021】
折目は、一つの接続点で3つの異なる区画板の端が互いに固定されるように、形成されることができる。区画式の板材が組立てられたとき、区画式の板材の2つの隣接する突出面、および、1つのコアは、互いに張り合わされて締め付けられる。たとえば、既知の機械継ぎによって固定は容易に行うことができる。
【0022】
この文書の中では、文言、圧縮継ぎ合わせ(プレス・シーミング)は、機械継ぎ合わせ(マシン・シーミング)としても使用され、文言、圧縮継ぎ合わせ装置は、機械継ぎ合わせ装置としても使用される。マシン・シーミング、すなわち、プレス・シーミングは、この分野の当業者に知られた技術である。
【0023】
本発明のひとつの実施態様では、連結されるべき区画板の各々の折目は、2つの折目を持つ屈曲した金属板を備えている。このような折目が3つ機械的に継ぎ合わされたとき、区画板の連結点で金属の6つの折目が形成される。この種の連結点は非常に強い。
【0024】
本発明のひとつの実施態様では、第一の及び第二の突出面は、実質的に平行に構成されている。隣接する突出面が平行に配置されるように、区画板が互いに締め付けられるとき、非常に滑らかな第一の及び第二の突出面を持つ、区画式の板材が容易に得られる。単一の区画板の両突出面は、典型的には、同じ長さである。すなわち、第一の突出面の、第一及び第二の端の間の距離は、第二の突出面の、第一及び第二の端の間の距離にほぼ等しい。
【0025】
本発明のひとつの実施態様では、単一の区画板の断面は、実質的に、対称形である。この種の区画板は、取付けるのが容易である。
【0026】
本発明のひとつの実施態様では、第一の及び第二の突出面は、実質的に、その形状において同一、あるいは、互いに、鏡像の関係にある。この種の区画板は、取付けるのが容易である。有利な区画式の板材は、少なくとも、主に、第一の区画板が突出面として構成され、第二の区画板がコアとして構成される、2つのタイプだけからなる区画板から形成されている。
【0027】
本発明のひとつの実施態様では、コアは、第一の及び第二の突出面間に締め付けられて、区画式の板材のある部分の断面は、実質的にZ字型の形状をなしている。“実質的にZ字型の形状をなしている”は、たとえば、コアが、第一及び第二の突出面をそれらの反対側の端で相互に接続していることを意味する。このZ字型の形状は変化することができる。たとえば、突出面とコアの間の角度は、ほぼ90°、あるいは、45°から135°の間の任意の角度をなすことができる。
【0028】
本発明の別の実施態様では、2つの突出面とコアのこれらを連結する断面は、U字型、あるいは、逆U字型を有し、第一の突出面の第一の端は、コアを介して、第二の突出面の第一の端に取付けられている。このような形状は、典型的に、コアを横断する軸に対して対称的である。このように得られる形状は、鋭角の角部を持つことが出来、あるいは、この角部は、丸くなることができる。第一の突出面とコアの間の連結部が鋭角をなし、第二の突出面とコアの間の連結部が丸いことも可能である。そして、突出面とコアの間の角は、一般に、90°に非常に近く、あるいは、正確に90°である。
【0029】
区画式板材は、Z字型およびU字型の両方に構成された、突出面とコアを備えることが出来る。
【0030】
本発明の実施態様では、コア、あるいは、その部分は、ジグザグ形状を持つ小さい折目を持つ、あるいは、波状形状を持つように形作られることが出来る。この折目あるいは波状形状は、区画材のコアの方向にもこれに反対の方向にも構成されることが出来る。
【0031】
本発明のひとつの実施態様では、たとえば、ロール成形のような、冷間成形によって作製された窪み、溝、突出、あるいは、突起のような、細長い強化形状が第一の突出面にあるいは第二の突出面にあるいはコアにあるいはこれらのすべてに構成されている。この強化形状は、突出面あるいはコアに、区画材のコア方向あるいはコア方向に対して90°の角度で構成されている。突出面あるいはコアの強化形状は、たとえば、突出面の強化形状がコア方向に対して90°をなし、コア内ではコア方向にあるように、異なる方向を持つことができる。強化形状は、突出面の第一の端からの第一の距離で始まって、突出面とコアの間の連結部からの第二の距離の位置まで繋がっているように形成することができる。しかしながら、この第一、第二の距離は、互いに異なることができ、この強化形状は、突出面の第一の端からその連結部間の距離の主要部を備えることが出来る優位な効果を持つ。いくつかの場合では、強化形状の長さは、実質的に、突出面の第一の端からその連結部間の距離に等しい。コアに関しては、実質的に、それらの連結部の間の距離に等しい。
【0032】
本発明の一つの実施態様では、区画板は、
・完成した区画式板材の第一の面板の部分と、
・完成した区画式板材の第二の面板の部分と、
・完成した区画式板材のコア構造体の部分と、
を、単一体として備えている。
【0033】
本発明の一つの実施態様では、区画式板材は、本発明にしたがった、少なくとも2つのタイプの区画板を供えている。そして、区画式板材は、たとえば、U−区画板から、U−補強形状を持つ区画板と持たないU−区画板とがひとつおきに、製造される。このように、区画式板材の強度を、使用目的に応じたものに、簡単な方法で容易に調整することができる。補強形状の方向は、区画式板材の異なる区画板ごとに異なる方向であることができる。区画式板材は、Z−形状とU−形状と両方の区画板を備えることもできる。
【0034】
本発明にしたがった区画式板材は、少なくとも下記の工程を含む方法で、細長い鋼鈑から製造することができる。
・ロール形成装置によって細長い鋼板から作製される、所定の幅と長さを持つ、鋼板からなる盲板に、固定用の折目をロール成形する工程
・組立ての順番に従って、前記薄板をソートする工程
・前記固定用の折目で、前記薄板を事前に互いに締付ける工程
・前記固定用の折目で、互いにしっかりと固定されるように、機械的継ぎ合わせ装置によって、前記薄板を互いに機械的に継ぎ合わせる工程、これにより、区画式の板材の部材(区画板の集合体)が形成される。
【0035】
本発明にしたがった、区画式板材、あるいは、区画式の板材の部材は、少なくとも下記を備える生産ラインで、細長い鋼鈑から製造することができる。
・固定用の折目を、細長い鋼板からなり、所定の幅と長さを持つ、鋼板の盲板に加工して、盲板を薄板に変形する、ロール成形装置と、
・前記固定用の折目は、事前に互いに締付けられて、互いに固定された薄板は、面板と区画式の板材部材のコア構造体を形成する、薄板を互いにしっかりと固定する、機械的継ぎ合わせ装置。
【0036】
本発明にしたがった、薄板から区画式板材を製造するための典型的な装置は、少なくとも下記の部分を持つ。
・区画式の板材組立て台
・区画式の板材組立て台と連結された、圧縮継ぎ合わせ装置
・圧縮継ぎ合わせ装置に、薄板を供給する手段
【0037】
本発明の有利な実施態様では、この装置は、さらに、少なくとも1つの、下記の機能、あるいは、付加部品を備えることができる。
・圧縮継ぎ合わせ装置に薄板を供給する手段は、圧縮継ぎ合わせ装置の内に配置されている。
・圧縮継ぎ合わせ装置は、組立て台に対して移動できるように配置されている。
・圧縮継ぎ合わせ装置は、圧縮ロールと継ぎ合わせロールを備えた、少なくとも2つの圧縮継ぎ合わせ手段を備えている。
・圧縮継ぎ合わせされた薄板内に、絶縁体を、典型的には、接着剤で貼付けて、配置する絶縁処理装置、および/あるいは、
・薄板が圧縮継ぎ合わせされる前に、少なくともいくつかの薄板の間のギャップの中に、継ぎ合わせを絶縁する部材を配置する手段。
【0038】
本発明にしたがった、ひとつの装置では、区画板(区画式板材の要素)の2つの面板とコア部分を構成する、3つの薄板が圧縮継ぎ合わせ装置に同時に供給される。
【0039】
圧縮継ぎ合わせ装置に薄板を供給する手段が、圧縮継ぎ合わせ装置内に配置され、圧縮継ぎ合わせ装置に 組立て台に対して移動できるように構成されれば、この工程は、より迅速に、より効果的にすることができる。そして、圧縮継ぎ合わせ装置が薄板を互いに圧縮継ぎ合わせたとき、すなわち、組み立て台の第一の端からその第二の端へ移動したとき、当初の位置に戻るように、次の薄板を正確な処理位置へ移送することができるように、本発明にしたがった装置を使用することができる。そして、圧縮継ぎ合わせ装置は、直ちに、新たな継ぎ合わせ処理サイクルを始めることができる。すなわち、再び、組み立て台の第一の端からその第二の端へ移動して、同時に必要な継ぎ合わせをすべて行うことができる。問題の継ぎ合わせは、たとえば、典型的には、薄板の上継ぎ合わせと底継ぎ合わせである。
【0040】
圧縮継ぎ合わせは、もちろん、2、3、4、5、6、7、8、あるいは、10のような、適当な数だけ圧縮継ぎ合わせ手段を持つことが出来る。
【0041】
本発明のひとつの実施態様が、薄板が圧縮継ぎ合わせ、すなわち、機械的に継ぎ合わせされる前に、少なくともいくつかの薄板の間のギャップの中に、継ぎ合わせを絶縁する部材を配置して手段を使用するとき、継ぎ合わせは同時に密閉されることができる。継ぎ合わせを絶縁する部材は、たとえば、ウレタン接着剤のような接着剤であることができる。
【0042】
本発明にしたがった、装置、あるいは、生産ラインは、さらに、組み立て台から所望の大きさの区画板がその上に移動してくる、追加の装備台のような、追加の装備手段を備えることができる。区画式の板材は、追加の装備台の上で完成する。たとえば、さらなる装備、エッジ・ストライプ、必要なボアなどが、この工程で製造される。
【0043】
区画板から区画式の板材を製造する、本発明の典型的な方法は、少なくとも、下記の工程を含むことで特徴付けられる。
a)第一の薄板を組み立て台の上に置く工程、
b)互いに固定された薄板が区画板の面板とコア構造体を形成するように、圧縮継ぎ合わせ装置で、薄板を互いに圧縮継ぎ合わせする、あるいは、機械的に継ぎ合わせる工程、
c)第二の薄板を第一の薄板に連結する工程、
d)第二の薄板を、互いに、および、第一の工程で圧縮継ぎ合わせ装置で互いに固定された薄板に、圧縮継ぎ合わせ、あるいは、機械的に継ぎ合わせて、更なる区画式の板材からなる面板とコア構造体を形成する工程と、
e)所望の大きさの区画式の板材の部材になるまで、c)およびd)を繰り返す工程。
【0044】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、少なくとも3つの薄板、すなわち、区画式の板材の第一および第二の面板部分並びにコア部分を形成する、薄板は、単一の工程で、互いに、圧縮継ぎ合わせされる。そして、同時にこれらの間のすべての継ぎ合わせを形成することができる。
【0045】
本発明にしたがった、典型的な負荷ベアリング平面建屋構造は、
・主に、第一の方向にコアが配置されている、第一の平面状の区画式の板材
・主に、第二の方向にコアが配置されている、第二の平面状の区画式の板材
・第一、第二の平面状の区画式の板材の間に固定されている、平面状の絶縁体層
を備えている。
【0046】
第一、第二の区画式の板材、これらの間の平面状の絶縁体層は、主に平行に配置され、絶縁体層から離れる方向を向いている、第一、第二の区画式の板材面は、構造体の外側の面を形成する。
【0047】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、第一の方向は、主に、第一の平面状の区画式の板材の平面の方向であり、第二の方向は、主に、第二の平面状の区画式の板材の平面の方向である。
【0048】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、第一と第二の方向は、それらの間に実効的な角度を形成する。このように、構造体の区画式の板材は、異なった方向を向いたコアを持っている。このことが、構造体の強度を高めている。本発明のひとつの実施態様では、第一と第二の方向は、実質的に、互いに、垂直である。そして、この構造が特に強い。
【0049】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、第一、第二の区画式の板材は、鋼からなる区画式の板材である。
【0050】
たとえば、本発明にしたがった、構造体が、ビルのベース・フロアとして使用されるとき、区画式の板材の外側の面に細長い基礎杭を締付けることができる。典型的には、基礎杭は、第一の区画式の板材の面方向に実質的に垂直に配置される。
【0051】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、基礎杭は、第一の区画式の板材の外側の面に、基礎杭キャップを介して締付けられる。このような基礎杭キャップは、基礎杭キャップが、基礎杭によって第一の区画式の板材に対して、基礎杭の端の面よりも大きい面全体に渡って、あるいは、基礎杭キャップの接触面全体に渡ってかけられる、負荷を分散するように、第一の区画式の板材の外側の面に接触するように配置される。基礎杭キャップの接触面は、第一の区画式の板材に面に投影したとき、実質的に、基礎杭キャップに締付けられた、基礎杭の端の面よりも、大きく、有利なことに、100%以上大きく、あるいは、さらに、有利なことに、300%以上大きい。
【0052】
本発明にしたがった、ひとつの実施態様では、少なくとも、主として、基礎杭キャップの接触面の外側の端のみで、基礎杭キャップは、第一の区画式の板材の外側の面に接触するように配置されている。この種の配置は、基礎杭によって区画式の板材の大きな領域に渡って区画式の板材にむけられる力を分散する。
【0053】
本発明のひとつの実施態様では、基礎杭キャップは、主に、第一の区画式の板材の外側の面と基礎杭とが部分的に相互接続した状態の、平板様の材料から構成されている。この平板様の材料の面の方向は、少なくとも、主として、第一の区画式の板材の面の方向と異なる。この平板様の材料は、たとえば、主として、区画式の板材に対面する底面を持った、円錐、あるいは、ピラミッドの形状を有している。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】既知の区画式の板材を示す基本図である。
【図2】本発明の第一の実施態様の断面図である。
【図3】本発明の第二の実施態様の断面図である。
【図4】本発明の第三の実施態様の断面図である。
【図5】図4の区画式の板材のある部分の拡大図である。
【図6】本発明の第四の実施態様の断面図である。
【図7】図6の区画式の板材のある部分の拡大図である。
【図8】本発明の第五の実施態様の断面図である。
【図9】図6の区画式の板材の製造工程を示す図である。
【図10】図6の区画式の板材の別の製造工程を示す図である。
【図11】本発明の第六の実施態様の断面図である。
【図12】本発明の第七の実施態様の断面図である。
【図13】本発明の第八の実施態様の断面図である。
【図14】本発明の第九の実施態様の断面図である。
【図15】本発明の第十の実施態様の断面図である。
【図16】本発明の第十一の実施態様の突出面とコアの断面図である。
【図17】本発明の第十二の実施態様の区画式の板材のある部分の断面図である。
【図18】本発明にしたがった、1つの生産ラインを示す図である。
【図19】本発明の1つの実施態様にしたがった、1つの装置を1つの端から見た図である。
【図20】図19の装置を側面から見た図である。
【図21】本発明にしたがった、構造体の1つの実施態様を示す図である。
【図22】本発明にしたがった、構造体の第二の実施態様を示す図である。
【図23】本発明にしたがった、構造体の第三の実施態様を示す図である。
【図24】本発明にしたがった、構造体の第四の実施態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
異なる実施態様で、対応する特徴には同じ参照番号を使用している。本発明を示すいくつかの図において、明瞭にするために、部品は実際とは異なる寸法で表されている。たとえば、区画板の間のギャップは、全般的に誇張してある。
【0056】
図1は、従来の区画式の板材401を示している。この区画式の板材401は、第一の面板402、これと平行に第二の面板403を備えている。これらと別の分離したコア構造体404は、これらの面板の間に溶接されている。
【0057】
図2は、基礎的な表示で、本発明にしたがった、区画式の板材1の部分を示している。区画式の板材1は、Z字型の金属の区画板5から組立てられている。区画板5は、それぞれ、第一の突出面6、これに平行な第二の突出面7を備えている。これらの突出面は、これらの突出面と一体成形された、単一のコア部分4で、連結されている。区画板5は、たとえば、ロール成形、あるいは、区画板5に第一、第二の折目8、9をつけることによって、平らな金属板から曲げられている。第一の折目8は、第一の突出面6とコア部分4の間にある。第二の折目9は、第二の突出面7とコア部分4の間にある。コア部分4は、突出面に対してほぼ直角に曲げられている。区画板方が、たとえば、それらの接触点10で溶接されて、互いに固定されるとき、第一の突出面は、区画式の板材の第一の面板2を形成し、第二の突出面は、区画式の板材の第二の面板3を形成する。
【0058】
図3の区画式の板材1は、図2の別の区画式の板材1に対応しているが、突出面6、および、突出面7の長さに対するコア4の長さの比が、図2の比よりも実質的に大きい。しかしながら、両図の区画板5は、共に同じ厚さの細長い金属からなっており、図3の区画式の板材1の方が実質的に高い強度を提供する。
【0059】
図4の区画式の板材1は、多くの互いに同一で対称の区画板5、5’から形成されている。図5は、2つの区画板5、5’間の接触点10を拡大して示している。隣接する突出面6、6’が同じ面になるように、接触点10で、第一の固定用の折目11’は、第一の区画板5’の第一の折目8’内に形成されている。第二の区画板5にある第一の突出面6の端12は、その固定用の折目の中へ嵌めてある。隣接する区画板5、5’は、たとえば、互いに対面する突出面6の端12と固定用の折目11’の間の接触点10で互いに溶接されることができる。同様の方法で、その区画板間のその他の固定位置に配置することができる。
【0060】
図6の区画式の板材1は、多くの互いに同一で対称の区画板5、5’から形成されている。図7は、2つの区画板5、5’間の接触点10を拡大して示している。接触点10に、溝様の形状を持つ、第一の固定用の折目11は、第一の区画板5の第二の折目9内に形成されている。第二の固定用の折目14’は、第一の区画板5’の第二の突出面7’の端13’に形成されている。隣接する第二の突出面7、7’が同一面内にあるように、端13’は、第一の固定用の折目11に嵌め込まれている。隣接する区画板5、5’は、たとえば、接触点10で、互いに対面している、端13’と固定用の折目11の間に、互いに接着剤で貼り付けられることができる。同様の方法で、その区画板間のその他の固定位置に配置することができる。
【0061】
図8は、区画式の板材1がどのように多くの互いに同一で対称の区画板5、5’から形成されるかを示している。第一の接触面10の第一の区画板5の第一の折目8において、互いに隣接する、溝15と突起16を備えている、第一の固定用の折目11が形成されている。第二の区画板5’の第一の突出面6’の端13’で、鍵様の形状を持つ、第二の固定用の折目14’が形成されている。この固定用の折目14’は、隣接する第一の突出面6、6’が固定した後で同一面内にあるように、溝15と突起16の中に嵌め込まれている。
【0062】
窪み23’を備えた、第三の固定用折目22は、図8の第二の接触点10’で、第二の区画板5’の第二の折目9’近傍に形成されている。第一の区画板5の第二の突出面7の端24で、鍵様の形状を持つ、第四の固定用の折目25が形成されている。この固定用の折目25は、固定した後で隣接する第二の突出面7、7’が同一面内にあるように、溝23’の中に嵌め込まれている。
【0063】
図9は、図8に示された、第一の接触点10を拡大して示しており、どのように、区画板5、5’が機械的な継ぎ合わせでそこに固定されているかを示している。溝15、突起16、および、固定用の折目14’は、静止した穿孔台20に向かう矢印で示された方向に圧縮(プレス)されている。このように、薄板からなる区画板5、5’は、互いに固定される。
【0064】
図10は、図8に示された、第二の接触点10’を拡大して示しており、どのように、区画板5、5’が機械的な継ぎ合わせでそこに固定されているかを示している。溝23’、固定用の折目25、および、固定用の折目14’は、静止した穿孔台20に向かう矢印で示された方向に圧縮(プレス)されている。このように、薄板からなる区画板5、5’は、互いに固定される。
【0065】
図11は、多くの互いに同一で対称な板材5、5’からなる、図4の区画式の板材に、類似の区画式の板材1を示している。第一の接触面10で、第一の固定用の折目11’は、板材5’の第一の折目8’の内に形成されている。板材5の第一の突出面6の端12は、隣接する突出面6、6’が同一面内にあるように、その板材の中に嵌め込まれている。隣接する板材5、5’は、接触面10で、互いに対面している、突出面6の端12と固定用の折目11’の間に、固定されるように、たとえば、互いに、溶接、あるいは、接着されることが出来る。螺子あるいはリベット31も、連結をしっかりと停めるために、端12と固定用の折目11’を通して取付けられている。
【0066】
図11の第二の接触点10’で、固定用の折目14’は、区画板5’’の第二の突出面7’’の端13’’の内に形成されている。この固定用の折目14’は、隣接する突出面7’、7’’が同一面内にあるように、ように、隣接する区画板のコア部分4’に対面して設けられている。板材5、5’は、接触面11で、互いに対面している、固定用の折目14’とコア部4’の間に、固定されるように、たとえば、互いに、溶接、あるいは、接着されることが出来る。螺子あるいはリベット31も、連結をしっかりと停めるために、固定用の折目14’とコア部4’を通して取付けられている。対応する方法で、図11の板材間のその他の固定点を設けることが出来る。
【0067】
図12は、本発明の第七実施態様の区画式の板材の断面図を示している。区画式の板材1は、U字型の形状を持つ、多くの金属区画板5、5’から組み立てられている。各々の区画板5、5’は、第一突出面6、平行な第二突出面7を備えている。これらの突出面は、これらと一体に形成されている、コア部4で相互に接続されている。区画板5は、たとえば、ロール成形、あるいは、これに第一及び第二の端8、9を形成することによって、平面状の金属板から屈曲している。第一の端8は、第一の突出面6とコア部4の間にある。第二の端9は、第二の突出面7とコア部4の間にある。コア部4は、これらの突出面に対してほぼ直角に屈曲している。たとえば、溶接、および/あるいは、螺子、あるいは、リベット31によって、それらの接触点で、区画板が互いに固定されたとき、それらの第一の突出面は、区画式の板材の第一の面板を形成し、それらの第二の突出面は、区画式の板材の第二の面板を形成する。
【0068】
図13は、その板材1が多くの互いに同一で対称なU字型の区画板5、5’から形成される、図12の区画式の板材に類似の区画式の板材1を示している。単一の区画板では、コア部4は、ジグザグ形状の折目22’を持つように形作られている。この折目は、たとえば、コアの第一の外側の端からその第二の外側の端まで、コア方向の全ての距離(長さ)、を覆っている。これらの折目の支援を受けて、区画板の強度および可撓特性を変えることが出来、要求される区画式の板材の強度および可撓特性に変えることができる。
【0069】
図14は、本発明の第九実施態様の区画式の板材の断面図を示している。区画式の板材1は、U字型の形状を持つ、多くの金属区画板5、5’から組み立てられている。各々の区画板5、5’は、第一突出面6、平行な第二突出面7を備えている。これらの突出面は、これらと一体に形成されている、コア部4で相互に接続されている。細長い強化部材20、20’は、区画板5に形成され、区画式の板材1の突出面6、7の双方、および、コア4に形成される。細長い強化部材20、20’は、たとえば、ロール成形、あるいは、端を形成することによって、形成される。細長い強化部材20、20’は、そのコア方向に対峙するように、突出面6、7の双方、および、コア4に形成される。細長い強化部材20、20’は、突出面6の第一の端6’’からの第一の距離で始まるように、また、突出面6とコア4の間で連結6’’から第二の距離まで連続するように、そのコア方向に対峙するように、突出面6、7の双方、および、コア4に形成される。明瞭にするために、図14は、互いに締付けられている区画板5を示してはいない。
【0070】
図15は、強化形状20、20’が形成された、多くの互いに同一なU字型形状の区画板5、5’からなる、図14の区画式の板材と類似の、区画式の板材1を示している。突出面6、7で、強化形状20、20’は、コア方向と平行になるように形成され、コア4の中で、それらは、コア方向に対面して形成されている。明瞭にするために、図15は、区画板5の互いの締め付けを示していない。
【0071】
図16は、本発明にしたがった、突出面6、および、コア4を示している。区画板4および6は細長い平板状の金属からロール成形によって、それらの長手方向の端にある固定用の折目、および、突出面6の端の間で区画板の長手方向に強化形状20が形成されている。固定用の折目13は、突出面6の第一の端11に位置し、固定用の折目14は、突出面6の第二の端12に位置している。固定用の折目23は、コア4の第一の端21に位置し、固定用の折目24は、コア4の第二の端22に位置している。
【0072】
図17は、どのように、区画式の板材1がから分離した別々の区画板、すなわち、突出面6、6’、6’’、6’’’とコア4、4’から形成されるか、の例を示している。突出面6の第二の端の固定用の折目14、突出面6’の第一の端の固定用の折目13’、および、コア4の第一の端の固定用の折目23は、互いにの中に、接触点10で、嵌め合わされている。同様の方法で、突出面6’’の第二の端の固定用の折目14’’、突出面6’’’の第一の端の固定用の折目13’’’、および、コア4の第二の端の固定用の折目24は、互いにの中に、接触点10’で、嵌め合わされている。区画板は、接触点10、10’で、機械的な継ぎ合わせによって、互いに固定されている。そして、突出面6、6’は、区画式の板材1の第一の面板2を形成し、突出面6’’、6’’’は、区画式の板材1の第二の面板3を形成する。固定点で、材料は6つ折に圧縮される。
【0073】
図16、および、17は、同一の形状を持つ面6、6’のような、互いに対面して位置する突出面を示している。突出面6,6’’は、互いに対面する位置にだけに取付けられている。このように、区画式の板材1は、ひとつは突出面用、もうひとつはコア用の、2つの異なった形状を持つ区画板だけを使用して形成される。
【0074】
図16に描かれた、突出面の幅、すなわち、進行分Aは、たとえば、約0.15mであることができる。図16に描かれた、コアの幅Bは、たとえば、約0.9mであることができる。したがって、図17に描かれた、区画式の板材1の全体の厚さCは、ほぼ、Bに2つの使用されている金属板の厚さを加えたもの、換言すれば、たとえば、0.095mとなる。
【0075】
組立中、絶縁体を区画式の板材内のスペース(間隙)30に搬入することが可能である。絶縁体は、たとえば、実質的に、スペース(間隙)30の全体を占める、ミネラル・ウールからなる板であることができる。ひとつのスペース(間隙)30には、ほぼ長尺形の断面を持つ、ミネラル・ウールのピースを配置することが出来る。この絶縁体は、たとえば、上記の寸法を使用して、AにBを乗じた、寸法を持つことが出来る。図に示された、この断面を横断する方向に、絶縁体は、たとえば、区画式の板材、あるいは、区画板4および6と同じ長さであることができる。
【0076】
図18は、本発明にしたがった、細長い鋼鈑片からなる、区画式の鋼鈑を生産する、生産ラインを示している。典型的には、少なくとも、本発明にしたがった、生産ラインの装置の主要部分、及び、好ましくは、すべての装置は、同じ建屋のなかにあることが望ましい。生産ラインは、以下のように、機能する。
【0077】
保管庫101に、鋼板片のロールが保管される。保管庫は、多くのロールを保持している。必要なとき、ロール移送装置102によって保管庫からマザー巻取りリール103へ鋼板のロールが移送される。鋼板は、マザー巻取りリールから板片切断機104へ解き出される。板片切断機104は、所望の区画板によって決まる幅と厚さを持った、鋼板片に鋼板を切断する。たとえば、主に所望の区画板の厚さを決めるコア4の幅Bが100mmの場合なら、要求されるコア片の幅は、100mmに、固定用の折目23、24によって要求される、材料の量、言い換えると、機械的な継ぎ合わせに必要な材料を加えたものとなる。
【0078】
切断機104によって切断された鋼板片は、第二の巻取りリール105に移送される。必要があれば、異なる幅の鋼板片を作製して、保管庫に保管することも可能である。切断された鋼板片は、第二の巻取りリール105から鋼板片切断装置106へ解き出される。切断装置106は、鋼板片を切断して所望の長さを持った鋼板の盲板にする。鋼板片は、要求される区画式の板材の長さで決定される長さに切断される。
【0079】
そして、鋼板の盲板は、鋼板片切断装置106からロール成形装置107へ移送される。ロール成形装置107は、強化形状20のような、その他の形状とともに、盲板の中に固定用の折目13、14、23、24(図1および2を参照)をロール成形する。このように、盲板は、区画式の板材を形成する、区画板に成形される。区画式の板材の面板2、3を形成する、区画板6、6’の幅は、プレート・フィールドの進み量A、および、コア4、4’間の距離を決定する。コア構造を形成する、区画板4、4’の幅Bは、完成した区画式の板材の厚さC、すなわち、強度を決定する。典型的には、コアの幅が広くなれば、より硬く強い区画式の板材が得られる。
【0080】
ロール成形装置107から、区画板は、区画板保管台108へ移動する。区画板保管台は、区画板をソート、および、保管するスペースとして必要である。ソーティング台108上で、それらの組立の順番にしたがって、区画板はソートされる。ソートされた区画板は、ソーティング台108から区画板事前締付け台109へ移送される。この事前組立台の上で、区画板は、継ぎ合わせる前に、固定用の折目で、互いに事前締付けされる。この段階で、たとえば、ひとつの区画板の盲板を事前に締付ける、換言すれば、2つの区画板6、6’’、および、コア区画板4が相互に接続されることが可能である。
【0081】
互いに事前締付けられた区画板は、事前締付け台109から、接着装置111、絶縁体処理装置110、あるいは、区画式の板材組立台113のいずれかへ向かって前方に移動する。
【0082】
接着装置111は、たとえば、ウレタン接着剤を、機械的に継ぎ合わせられる、継ぎ合わせの中に 機械的に継ぎ合わせる前に、事前に締付けられた区画板の間のギャップの中へ押し込むことができる。これによって、密閉した区画式の板材を提供でき、区画式の板材の強度を増すことが出来る。
【0083】
絶縁処理装置110によって、絶縁体を少なくとも区画板の部分、あるいは、区画板間のギャップの中に配置することが可能になる。絶縁体は、たとえば、次の盲板の事前に組み立てられた区画板を搬入して機械的継ぎ合わせる前に、事前に機械的に継ぎ合わされた区画板部内に取付けられる。絶縁体は、必要なときに区画板の間に接着されることができる。
【0084】
区画式の板版の組立台113の上で、事前に互いに締付けられた区画板は、互いに固定用の折目でしっかりと固定されて区画板の部分が形成されるように、機械的に継ぎ合わせ装置112で、機械的に継ぎ合わされる。機械的に継ぎ合わせ装置112は、典型的には、たとえば、レール上に、組立台113のひとつの側面に沿って移動できるように配置されている。たとえば、次のように作動することが可能である。既に継ぎ合わされた区画板は、組立台の上に区画板の幅に渡って押されて、その後、新たな区画板が運び込まれて継ぎ合わされる。多くの区画板が隣り合わせに継ぎ合わされて、区画式の板材の幅を決定する。
【0085】
所望の大きさの区画板は、区画板の組立台113から更なる装備台114に移動する。更なる装備台114上で、たとえば、さらなる装備、エッジ・ストライプ、必要なボア、他をこの工程で作製して、区画式の板材は完成する。この完成した区画板は、区画板持ち上げ装置115と共に更なる装備台114から区画板用の保管庫116へ移動する。典型的な持ち上げ装置115は、完成した区画板を持ち上げて、同時に、それをその、開口していてもよい、端で支持する。保管庫116の中で、区画板は、水平、あるいは、垂直な位置で保管される。
【0086】
図19、および、20に示された装置は、機械的な継ぎ合わせ、すなわち、圧縮継ぎ合わせ装置112、および、組立台113の例を示している。
【0087】
図19、および、20は、区画板202、203を製造する装置を示している。図19は、第一の方向、すなわち、ひとつの側面から見た、本発明のひとつの実施態様にしたがった装置を示している。この装置は、区画板201の組立台204とこれに接続された圧縮継ぎ合わせ装置205を備えている。圧縮継ぎ合わせ装置205は、レール207によって組立台204のひとつの側面に支持された車輪206上で動けるように配置されている。圧縮継ぎ合わせ装置205は、もちろん、電気、および/あるいは、水力モータ、制御および安定化自動装置、クラッチおよびギアボックス、および、当業者に知られた、その他必要な機械類のような、必要な動力源を備えている。
【0088】
圧縮継ぎ合わせ装置205は、当業者にそれと知られた、軸機構、すなわち、圧縮および継ぎ合わせるロール208、を持つ。好都合にも、組立台204は、完成した区画板の部分が台上で前方へ移動できるように操作されて、次に継ぎ合わせる区画板が運び込まれることができる。さらに、図19は、区画板が圧縮継ぎ合わせされる前に、ウレタン接着剤のような、絶縁物を少なくともいくつかの区画板の間の中に配置する手段209を示している。
【0089】
区画板の組立台204上で、圧縮継ぎ合わせ装置205は、事前に締付けられた区画板をそれらの固定用の折目で互いにしっかりと圧縮継ぎ合わせて、区画板の部品が作製される。操作は、たとえば、以下の通りである。すなわち、区画板の既に継ぎ合わされた部分は組立台上で全幅に渡って押されて、その後、継ぎ合わされて区画板の部品にするように、新たな事前に組み立てられた区画板が運び込まれる。多くの区画板は、互いに隣り合わせに継ぎ合わされて、区画式の板材の幅を決める。
【0090】
図20は、一側面から見た、あるいは、図19の装置を横方向から見た、図19の装置を示している。図中の矢印211は、圧縮継ぎ合わせ装置205の移動する方向を示している。さらに、図は、区画板を圧縮継ぎ合わせ装置に供給する手段210を示している。圧縮継ぎ合わせ装置205が、互いに継ぎ合わされた、および、事前に継ぎ合わされた区画板に、区画板202、203を有しているとき、換言すると、組み立て台204の第一の端から第二の端に移動したとき、当初の位置に戻るように、次の区画板を正確な位置に移動する。そして、圧縮継ぎ合わせ装置は、直ちに、新たな継ぎ合わせサイクルを始める、すなわち、組み立て台の第一の端からその第二の端へ再び動き出すことができ、同時に、すべての必要な継ぎ目を継ぎ合わせることができる。典型的には、問題の継目は、たとえば、区画板の上面と底面の継ぎ目である。
【0091】
図21、および、図24は、第一の平板状区画式の板材331、第二の平板状区画式の板材332、および、第一、第二の平板状区画式の板材の間に固定される、平板状絶縁層333を備えた、負荷ベアリング平板状構造体330を示している。区画式の板材331のコア334は、区画式の板材331の面に平行に配置され、主として、第一の方向を向いている。区画式の板材332のコア335は、区画式の板材332の面に平行に配置され、主として、第二の方向を向いている。第一、第二の区画式の板材、および、それらの間の絶縁層は、主に、平行である。コア334、335は、主に、互いに、垂直である。絶縁層333から離れた方向に向いている、第一の区画式の板材331の表面は、構造体330の底面336である。絶縁層333から離れた方向に向いている、第二の区画式の板材332の表面は、構造体330の上面337である。第一、第二の区画式の板材331、332は、たとえば、図16および17、あるいは、1から15区画式の鋼板である。
【0092】
図22から図24は、建屋の負荷ベアリング構造体を意図する、構造体330を示している。この構造体の底面336は、細長い基礎杭340上に支持されている。この基礎杭は、たとえば、鋼、あるいは、コンクリートからなることができる。基礎杭340は、実質的に、鉛直、すなわち、実質的に、構造体330の主な水平方向に垂直である。基礎杭340は、基礎杭キャップ341を介して区画式の板材331の底面336に締付けられている。(しっかりと固定されている)基礎杭キャップは、基礎杭を覆う、基礎杭用の締付け部351を持っている。基礎杭キャップ341は、基礎杭340の端よりも広い、すなわち、基礎杭キャップの接触面に渡る面を覆って、伸延部342を介して構造体の底面336に対してかかる、基礎杭340による、負荷を分散する。この接触面は、底面336に締付けられた、基礎杭キャップの伸延部342の端343、によって決定される。基礎杭キャップ341の接触面は、実質的に、基礎杭キャップに締付けられた、底面に投影された、基礎杭340の端の面よりも広い。基礎杭キャップは、構造体330の底面336に、たとえば、ボルト、あるいは、溶接によって、締め付け部材353で締付けられる。
【0093】
図22の実施態様では、基礎杭キャップの伸延部342は、平面状の板である。平面状の板は、たとえば、少なくとも10mmの厚さを持った鋼板であることができる。実際には、端342が底面336から離れるように比較的厚い板342でも屈曲する危険性がある。これにより、接触面積を低減し、基礎杭340の負荷は、構造体330に対面するより小さい面の上に向けられる。
【0094】
図23、および、図24の実施態様では、基礎杭キャップの伸延部342は、主として、平板様の形状を持つ材料からなり、構造体の底面336に、伸延部342の端343で、接続して配置されている。この平板様の形状を持つ材料の平面の方向は、実質的に、底面336の面の方向と異なる。しかしながら、端343は、主に、底面336の面の方向に屈曲することができる。このような配置は、常に、基礎杭340からの構造体330に向かった底面336の広い領域に渡る、力を分散する。この平板様の形状を持つ伸延部の材料は、たとえば、3から10mmの厚さを持った鋼板であることができる。
【0095】
図23は、主に、先端を切ったピラミッド形状を持つ、伸延部342を示している。
【0096】
図24は、雨どい様の形状を持った、伸延部342を示している。鉛直方向の断面では、伸延部342のその雨どいは、主に、底面336に向かった、V、あるいは、U字型の開口を持っている。
【0097】
以上で用いた図は、本発明にしたがった有利な効果を持ついくつかの実施態様を単に示したに過ぎない。これらの図は、特に詳細を表してもおらず、本発明の思想、あるいは、そのように知られるもの、あるいは、この分野の当業者にとって自明であることに対して、既知第二義的なものである。この分野の当業者にとっては、本発明は上記の例だけに限られず、請求項の範囲内で変更できることは自明である。従属項は、発明の範囲を限定すると考えられてはならない、本発明のある可能な実施態様を表している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の面板(2)、第二の面板(3)、および、それらの間にあるコア構造体(4、4’)から形成される、区画式の板材(1)を製造する方法において、
前記区画式の板材は、複数の平板様の材料からなる区画板を互いに締付けることによって、製造され、前記複数の区画板は、
略平面状の第一突出面(6、6’)と、
略平面状の第二突出面(6’’、6’’’)と、
前記第一突出面と前記第二突出面とを互いに相互接続するように構成された、コア構造体(4、4’)とであって、
前記区画板は、
前記第一突出面(6、6’)が隣り合って締め付けられて、前記区画式の板材の第一の面板(2)が形成され、
前記第二突出面(6’’、6’’’)が隣り合って締め付けられて、前記区画式の板材の第二の面板(3)が形成され、
前記コア構造体(4、4’)が前記第一突出面および前記第二突出面(6、6’、6’’、6’’’)に締付けられて、区画式の板材のコア構造体が形成される、
ように、互いに締付けられる、
ことを特徴とする区画式の板材(1)を製造する方法。
【請求項2】
隣接する区画板は、機械的に継ぎ合わせることによって、互いに締付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
隣接する区画板は、糊付け、リベット止め、螺子止め、あるいは、溶接によって、互いに締付けられている、ことを特徴とする請求項1、あるいは、2に記載の方法。
【請求項4】
隣接する区画板は、適当な大きさの略平面状の金属薄板から製造されて、前記金属薄板に、端、窪み、突起、あるいは、その他の形状が形成されている、ことを特徴とする請求項1、2、あるいは、3に記載の方法。
【請求項5】
前記第一の、あるいは、第二の突出面、コア、あるいは、これらすべてに、窪み、溝、突出、あるいは、突起のような、細長い強化形状が冷間成形によって形成されている、ことを特徴とする請求項1、2、3、あるいは、4に記載の方法。
【請求項6】
細長い強化形状は、ロール成形によって、製作されている、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記突起面、あるいは、前記コアに、固定用の折目が形成されることで、隣り合わせに配置される、前記区画板が、互いに向かい合うように配置されることによって、固定される、ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、あるいは、6に記載の方法。
【請求項8】
前記隣り合う区画板は、機械的な継ぎ合わせ、接着、リベット止め、螺子止め、および、溶接のうちの1つ、あるいは、それ以上の方法によって、固定用の折目で、互いに締め付けられている、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第一、および、第二の略平行な面板(2、3)、および、前記面板の間のコア構造体(4、4’)を具備した、区画式の板材(1)であって、
前記区画式の板材は、平板様の材料からなり、互いに締付けられた、複数の区画板を具備し、前記区画板は、
略平面状の第一の突出面(6、6’)であり、
略平面状の第二の突出面(6’’、6’’’)であり、
第一の突出面と第二の突出面とを互いに相互接続するように構成された、コア(4、4’)であって、前記区画板は、
前記第一の突出面(6、6’)は、隣り合って配置されて、区画式の板材の第一の面板(2)を形成し、
前記第二の突出面(6’’、6’’’)隣り合って配置されて、区画式の板材の第二の面板(3)を形成し、
前記コア(4、4’)は、前記第一、及び、第二の面板(2、3)に締付けられて、区画式の板材のコア構造体を形成する、
ように、互いに締め付けられた、
ことを特徴とする区画式の板材。
【請求項10】
隣接する区画板は、機械的に継ぎ合わせることによって、互いに締付けられている、ことを特徴とする請求項9に記載の区画式の板材。
【請求項11】
隣接する区画板は、糊付け、リベット止め、螺子止め、あるいは、溶接によって、互いに締付けられている、ことを特徴とする請求項9、あるいは、10に記載の区画式の板材。
【請求項12】
個々の区画板は、適当な大きさの単一の平面状の金属薄板からなり、前記金属薄板に、端、窪み、突出、あるいは、突起が形成される、ことを特徴とする請求項9−11のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項13】
前記突起面、あるいは、前記コアに、固定用折目が形成されることで、隣り合わせに配置される、前記区画板が、互いに向かい合うように配置されることによって、固定される、ことを特徴とする請求項9−12のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項14】
前記隣り合う区画板は、機械的な継ぎ合わせ、接着、リベット止め、螺子止め、および、溶接のうちの1つ、あるいは、それ以上の方法によって、固定用の折目で、互いに締め付けられている、ことを特徴とする請求項13に記載の区画式の板材。
【請求項15】
前記第一、および、第二の突出面は、略平行に配置される、ことを特徴とする請求項9−14のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項16】
前記第一、および、第二の突出面は、略同一の形状、あるいは、互いに略鏡像関係にある形状をなすことを特徴とする、請求項9−15のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項17】
前記コアは、ジグザク形状、あるいは、波状形状の、折目を持つように成形されている、ことを特徴とする請求項9−16のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項18】
窪み、溝、突出、あるいは、突起のような、細長い強化形状が、前記第一、あるいは、第二突出面、前記コア、あるいは、それらすべてに、冷間成形によって形成される、ことを特徴とする請求項9−17のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項19】
前記細長い強化形状は、ロール形成によって製作される、ことを特徴とする請求項18に記載の区画式の板材。
【請求項20】
前記区画式の板材は、突出面となるように構成された、第一の区画板、コアとなるように構成された、第二の区画板の、2つのタイプの区画板から形成される、ことを特徴とする請求項9−19のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項21】
細長い鋼板からなる、区画式の板材の部材(1)を生産する方法であって、
ロール形成装置(107)によって細長い鋼板から作製される、所定の幅と長さを持つ、鋼板からなる盲板に、固定用の折目(13、14、23、24)をロール成形する工程、
組立ての順番に従って、前記薄板をソートする工程、
前記固定用の折目で、前記薄板を事前に互いに締付ける工程、あるいは、
前記固定用の折目で、互いにしっかりと固定されるように、機械的継ぎ合わせ装置(112)によって、前記薄板を互いに機械的に継ぎ合わせる工程、
のいずれか1つの工程を含むことを特徴とする、
区画式の板材の部材(1)を生産する方法。
【請求項22】
盲版は、ロール成形に先立って、
ストリップ切断機(104)によって、前記細長い鋼板から所望の幅を持つ断片を切り取る工程と、
切断装置(106)、前記断片から鋼鈑の盲板を切り出す工程と、
前記盲板を前記切断装置(106)から前記ロール成形装置(107)へ移動する工程と、によって形成される、
ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
細長い鋼鈑のロールを保管庫(101)に保管する工程と、
リール移送装置(102)の支援を受けて、鋼鈑のロールを前記保管庫から第一の巻取りリール(103)へ移送する工程と、
前記第一の巻取りリールから前記ストリップ切断機(104)へ鋼鈑を解き出す工程と、
で特徴付けられる請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記切断された断片を前記ストリップ切断機(104)から第二の巻取りリール(105)へ移送する工程と、
前記切断された断片を前記第二の巻取りリール(105)から切断装置(106)へ解き出す工程と、
で特徴付けられる請求項22に記載の方法。
【請求項25】
薄板を前記ロール形成装置(107)から薄板ソーティング台(108)に移送する工程と、
組立て順序にしたがって、前記薄板ソーティング台(108)上で、前記薄板をソーティングする工程と、
前記薄板ソーティング台(108)から薄板事前組立て台(109)に移送する工程と、
薄板事前組立て台(109)で、固定用の折目で、事前に前記薄板を互いに締付ける工程と、
前記事前に互いに締付けられた前記薄板を、前記薄板事前組立て台(109)から区画板式の板材の部材組み立て台(113)へ移送する工程と、
前記事前に互いに締付けられた前記薄板を、前記区画板式の板材の部材組み立て台(113)上で、それらの折目で互いにしっかりと固定されるように、機械的に継ぎ合わせる工程と、
で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項26】
次の前記薄板を投入して機械的に継ぎ合わせるのに先立って、前記機械的に継ぎ合わされた区画式の板材部材内に、絶縁体を取付ける工程、で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記薄板の間に前記絶縁体を接着する工程、で特徴付けられる、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記機械的に継ぎ合わせるのに先立って、接着装置(111)で、少なくともいくつかの事前に互いに締付けられた薄板に接着剤を塗る工程、で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項29】
別のテーブル(114)上で、前記区画板を仕上げる工程と、
区画式の板材の部材持上げ装置(115)で、前記別のテーブル(114)から前記区画式の板材の部材の保管庫(116)へ前記仕上がった区画式の板材の部材を移動する工程と、
で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記薄板が前記固定用の折目で互いに固定されて、前記区画式の板材の第一の面板(2)を形成するために、第一の薄板(6、6’)が隣り合わせに、および、主に平行に配置されるように、および、前記区画式の板材の第二の面板(3)を形成するために、第二の薄板(6’’、6’’’)が隣り合わせに、および、主に平行に配置されるようにされることで、前記第一の、および、第二の面板は、主に平行になり、互いに距離を保つように配置され、および、コア薄板(4、4’)は、区画式の板材の前記コア構造体を形成するために、前記面板を相互に接続するよう用に配置される、前記薄板を機械的に継ぎ合わせる工程、で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項31】
固定用の折目(14、23、14’’、24)で互いに固定されるように、または、2つの薄板、あるいは、前記面薄板(6、6’)が主に平行になり、互いに距離(B)を保つように配置するように、および、第三の薄板、すなわち、コア薄板(4)が前記2つの薄板と相互接続されるように配置するように、3つの薄板を機械的に継ぎ合わせることによって、区画板盲板を形成する工程と、
固定用の折目(14、13’、14’’、13’’’)で互いに固定されるように、および、隣接する区画板薄板からなる前記面薄板(6、6’)が主に平行になるように配置されることで、前記隣り合う薄板は、区画式の板材部材の表面プレートを形成し、前記コア薄板は、コア構造体を形成するように、複数の区画板盲板を隣り合わせに機械的に継ぎ合わせる工程と、
で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項32】
細長い鋼板からなる、区画式の板材の部材(1)を生産する、生産ラインであって、
固定用の折目(13、14、23、24)を細長い鋼板からなり、所定の幅と長さを持つ、鋼板の盲板に加工して、盲板を薄板(4、6)に変形する、ロール成形装置(107)と、
前記固定用の折目は、事前に互いに締付けられて、互いに固定された薄板は、面板(2、3)と区画式の板材部材のコア構造体(4)を形成する、薄板を互いにしっかりと固定する、機械的継ぎ合わせ装置(112)と、を具備する、
ことを特徴とする区画式の板材の部材の生産ライン。
【請求項33】
細長い鋼鈑から所望の幅を持った断片を切り出す、ストリップ切断機(104)、および、前記断片から所望の長さの鋼鈑盲板を切り出して、前記盲板は、前記切断装置(106)から前記ロール成形装置(107)へ移送される、切断装置(106)を具備する、
ことを特徴とする、請求項32に記載の生産ライン。
【請求項34】
細長い鋼鈑のロールを保管する、保管庫(101)、鋼鈑ロールを前記保管庫から工程へ移送する、リール移送装置(102)、前記保管庫から鋼鈑ロールが移送されることができる、第一の巻取りリール(103)を具備する、ことを特徴とする請求項33に記載の生産ライン。
【請求項35】
前記ストリップ機(104)から切断された断片が移送されることができ、前記断片を前記切断装置(106)へ解き出すことができる、第二の巻取りリール(105)を具備する、ことを特徴とする請求項33に記載の生産ライン。
【請求項36】
前記ロール成形装置(107)から前記薄板が移動されて、その上で組立て順にしたがって前記薄板が組立てられることができる、ソーティング台(108)と、
前記ソーティング台(108)でソートされた薄板が移送されることができて、その上で前記薄板がそれらの固定用の折目で事前に互いに締付けられる、薄板事前組立て台(109)と、
前記薄板事前組立て台(109)から互いに事前締付けされた前記薄板が移送されることができる、区画式の板材部材組立て台(113)と、を具備して、
前記機械的継ぎ合わせ装置(112)は、前記組み立て台(113)と関連して動作できるように、前記組み立て台(113)と接続されて構成され、
前記事前に締付けられた薄板は、前記組立て台(113)上で区画式の板材部材の部品を形成するように相互接続されるように構成されている、
ことを特徴とする請求項32に記載の生産ライン。
【請求項37】
次の前記薄板を取り付けて機械的継ぎ合わせする前に、機械的に継ぎ合わせた区画式の板材部材のある部分の中に絶縁体を配置する、絶縁体処理装置(110)を具備する、ことを特徴とする請求項32に記載の生産ライン。
【請求項38】
前記薄板を機械的に継ぎ合わせる前に、少なくともいくつかの事前に互いに締付けられた薄板の間の前記ギャップに接着剤を塗る、接着装置(111)を具備する、ことを特徴とする請求項32に記載の生産ライン。
【請求項39】
前記区画式の板材部材を前記区画式の板材部材組み立て台(13)から前記区画式の板材部材の別の台(114)へ移送する手段と、
区画式の板材部材を仕上げ用であって、前記区画式の板材部材が前記区画式の板材部材組立て台(113)からその上へ移送されることができる、区画式の板材部材の別の台(114)と、
前記別の台(114)から区画式の板材部材保存庫(116)へ前記仕上がった区画式の板材部材を移送する、前記区画式の板材部材用の持ち上げ装置(115)と、を具備する、
ことを特徴とする請求項32に記載の生産ライン。
【請求項1】
第一の面板(2)、第二の面板(3)、および、それらの間にあるコア構造体(4、4’)から形成される、区画式の板材(1)を製造する方法において、
前記区画式の板材は、複数の平板様の材料からなる区画板を互いに締付けることによって、製造され、前記複数の区画板は、
略平面状の第一突出面(6、6’)と、
略平面状の第二突出面(6’’、6’’’)と、
前記第一突出面と前記第二突出面とを互いに相互接続するように構成された、コア構造体(4、4’)とであって、
前記区画板は、
前記第一突出面(6、6’)が隣り合って締め付けられて、前記区画式の板材の第一の面板(2)が形成され、
前記第二突出面(6’’、6’’’)が隣り合って締め付けられて、前記区画式の板材の第二の面板(3)が形成され、
前記コア構造体(4、4’)が前記第一突出面および前記第二突出面(6、6’、6’’、6’’’)に締付けられて、区画式の板材のコア構造体が形成される、
ように、互いに締付けられる、
ことを特徴とする区画式の板材(1)を製造する方法。
【請求項2】
隣接する区画板は、機械的に継ぎ合わせることによって、互いに締付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
隣接する区画板は、糊付け、リベット止め、螺子止め、あるいは、溶接によって、互いに締付けられている、ことを特徴とする請求項1、あるいは、2に記載の方法。
【請求項4】
隣接する区画板は、適当な大きさの略平面状の金属薄板から製造されて、前記金属薄板に、端、窪み、突起、あるいは、その他の形状が形成されている、ことを特徴とする請求項1、2、あるいは、3に記載の方法。
【請求項5】
前記第一の、あるいは、第二の突出面、コア、あるいは、これらすべてに、窪み、溝、突出、あるいは、突起のような、細長い強化形状が冷間成形によって形成されている、ことを特徴とする請求項1、2、3、あるいは、4に記載の方法。
【請求項6】
細長い強化形状は、ロール成形によって、製作されている、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記突起面、あるいは、前記コアに、固定用の折目が形成されることで、隣り合わせに配置される、前記区画板が、互いに向かい合うように配置されることによって、固定される、ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、あるいは、6に記載の方法。
【請求項8】
前記隣り合う区画板は、機械的な継ぎ合わせ、接着、リベット止め、螺子止め、および、溶接のうちの1つ、あるいは、それ以上の方法によって、固定用の折目で、互いに締め付けられている、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
第一、および、第二の略平行な面板(2、3)、および、前記面板の間のコア構造体(4、4’)を具備した、区画式の板材(1)であって、
前記区画式の板材は、平板様の材料からなり、互いに締付けられた、複数の区画板を具備し、前記区画板は、
略平面状の第一の突出面(6、6’)であり、
略平面状の第二の突出面(6’’、6’’’)であり、
第一の突出面と第二の突出面とを互いに相互接続するように構成された、コア(4、4’)であって、前記区画板は、
前記第一の突出面(6、6’)は、隣り合って配置されて、区画式の板材の第一の面板(2)を形成し、
前記第二の突出面(6’’、6’’’)隣り合って配置されて、区画式の板材の第二の面板(3)を形成し、
前記コア(4、4’)は、前記第一、及び、第二の面板(2、3)に締付けられて、区画式の板材のコア構造体を形成する、
ように、互いに締め付けられた、
ことを特徴とする区画式の板材。
【請求項10】
隣接する区画板は、機械的に継ぎ合わせることによって、互いに締付けられている、ことを特徴とする請求項9に記載の区画式の板材。
【請求項11】
隣接する区画板は、糊付け、リベット止め、螺子止め、あるいは、溶接によって、互いに締付けられている、ことを特徴とする請求項9、あるいは、10に記載の区画式の板材。
【請求項12】
個々の区画板は、適当な大きさの単一の平面状の金属薄板からなり、前記金属薄板に、端、窪み、突出、あるいは、突起が形成される、ことを特徴とする請求項9−11のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項13】
前記突起面、あるいは、前記コアに、固定用折目が形成されることで、隣り合わせに配置される、前記区画板が、互いに向かい合うように配置されることによって、固定される、ことを特徴とする請求項9−12のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項14】
前記隣り合う区画板は、機械的な継ぎ合わせ、接着、リベット止め、螺子止め、および、溶接のうちの1つ、あるいは、それ以上の方法によって、固定用の折目で、互いに締め付けられている、ことを特徴とする請求項13に記載の区画式の板材。
【請求項15】
前記第一、および、第二の突出面は、略平行に配置される、ことを特徴とする請求項9−14のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項16】
前記第一、および、第二の突出面は、略同一の形状、あるいは、互いに略鏡像関係にある形状をなすことを特徴とする、請求項9−15のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項17】
前記コアは、ジグザク形状、あるいは、波状形状の、折目を持つように成形されている、ことを特徴とする請求項9−16のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項18】
窪み、溝、突出、あるいは、突起のような、細長い強化形状が、前記第一、あるいは、第二突出面、前記コア、あるいは、それらすべてに、冷間成形によって形成される、ことを特徴とする請求項9−17のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項19】
前記細長い強化形状は、ロール形成によって製作される、ことを特徴とする請求項18に記載の区画式の板材。
【請求項20】
前記区画式の板材は、突出面となるように構成された、第一の区画板、コアとなるように構成された、第二の区画板の、2つのタイプの区画板から形成される、ことを特徴とする請求項9−19のいずれか1項に記載の区画式の板材。
【請求項21】
細長い鋼板からなる、区画式の板材の部材(1)を生産する方法であって、
ロール形成装置(107)によって細長い鋼板から作製される、所定の幅と長さを持つ、鋼板からなる盲板に、固定用の折目(13、14、23、24)をロール成形する工程、
組立ての順番に従って、前記薄板をソートする工程、
前記固定用の折目で、前記薄板を事前に互いに締付ける工程、あるいは、
前記固定用の折目で、互いにしっかりと固定されるように、機械的継ぎ合わせ装置(112)によって、前記薄板を互いに機械的に継ぎ合わせる工程、
のいずれか1つの工程を含むことを特徴とする、
区画式の板材の部材(1)を生産する方法。
【請求項22】
盲版は、ロール成形に先立って、
ストリップ切断機(104)によって、前記細長い鋼板から所望の幅を持つ断片を切り取る工程と、
切断装置(106)、前記断片から鋼鈑の盲板を切り出す工程と、
前記盲板を前記切断装置(106)から前記ロール成形装置(107)へ移動する工程と、によって形成される、
ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
細長い鋼鈑のロールを保管庫(101)に保管する工程と、
リール移送装置(102)の支援を受けて、鋼鈑のロールを前記保管庫から第一の巻取りリール(103)へ移送する工程と、
前記第一の巻取りリールから前記ストリップ切断機(104)へ鋼鈑を解き出す工程と、
で特徴付けられる請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記切断された断片を前記ストリップ切断機(104)から第二の巻取りリール(105)へ移送する工程と、
前記切断された断片を前記第二の巻取りリール(105)から切断装置(106)へ解き出す工程と、
で特徴付けられる請求項22に記載の方法。
【請求項25】
薄板を前記ロール形成装置(107)から薄板ソーティング台(108)に移送する工程と、
組立て順序にしたがって、前記薄板ソーティング台(108)上で、前記薄板をソーティングする工程と、
前記薄板ソーティング台(108)から薄板事前組立て台(109)に移送する工程と、
薄板事前組立て台(109)で、固定用の折目で、事前に前記薄板を互いに締付ける工程と、
前記事前に互いに締付けられた前記薄板を、前記薄板事前組立て台(109)から区画板式の板材の部材組み立て台(113)へ移送する工程と、
前記事前に互いに締付けられた前記薄板を、前記区画板式の板材の部材組み立て台(113)上で、それらの折目で互いにしっかりと固定されるように、機械的に継ぎ合わせる工程と、
で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項26】
次の前記薄板を投入して機械的に継ぎ合わせるのに先立って、前記機械的に継ぎ合わされた区画式の板材部材内に、絶縁体を取付ける工程、で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記薄板の間に前記絶縁体を接着する工程、で特徴付けられる、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記機械的に継ぎ合わせるのに先立って、接着装置(111)で、少なくともいくつかの事前に互いに締付けられた薄板に接着剤を塗る工程、で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項29】
別のテーブル(114)上で、前記区画板を仕上げる工程と、
区画式の板材の部材持上げ装置(115)で、前記別のテーブル(114)から前記区画式の板材の部材の保管庫(116)へ前記仕上がった区画式の板材の部材を移動する工程と、
で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記薄板が前記固定用の折目で互いに固定されて、前記区画式の板材の第一の面板(2)を形成するために、第一の薄板(6、6’)が隣り合わせに、および、主に平行に配置されるように、および、前記区画式の板材の第二の面板(3)を形成するために、第二の薄板(6’’、6’’’)が隣り合わせに、および、主に平行に配置されるようにされることで、前記第一の、および、第二の面板は、主に平行になり、互いに距離を保つように配置され、および、コア薄板(4、4’)は、区画式の板材の前記コア構造体を形成するために、前記面板を相互に接続するよう用に配置される、前記薄板を機械的に継ぎ合わせる工程、で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項31】
固定用の折目(14、23、14’’、24)で互いに固定されるように、または、2つの薄板、あるいは、前記面薄板(6、6’)が主に平行になり、互いに距離(B)を保つように配置するように、および、第三の薄板、すなわち、コア薄板(4)が前記2つの薄板と相互接続されるように配置するように、3つの薄板を機械的に継ぎ合わせることによって、区画板盲板を形成する工程と、
固定用の折目(14、13’、14’’、13’’’)で互いに固定されるように、および、隣接する区画板薄板からなる前記面薄板(6、6’)が主に平行になるように配置されることで、前記隣り合う薄板は、区画式の板材部材の表面プレートを形成し、前記コア薄板は、コア構造体を形成するように、複数の区画板盲板を隣り合わせに機械的に継ぎ合わせる工程と、
で特徴付けられる請求項21に記載の方法。
【請求項32】
細長い鋼板からなる、区画式の板材の部材(1)を生産する、生産ラインであって、
固定用の折目(13、14、23、24)を細長い鋼板からなり、所定の幅と長さを持つ、鋼板の盲板に加工して、盲板を薄板(4、6)に変形する、ロール成形装置(107)と、
前記固定用の折目は、事前に互いに締付けられて、互いに固定された薄板は、面板(2、3)と区画式の板材部材のコア構造体(4)を形成する、薄板を互いにしっかりと固定する、機械的継ぎ合わせ装置(112)と、を具備する、
ことを特徴とする区画式の板材の部材の生産ライン。
【請求項33】
細長い鋼鈑から所望の幅を持った断片を切り出す、ストリップ切断機(104)、および、前記断片から所望の長さの鋼鈑盲板を切り出して、前記盲板は、前記切断装置(106)から前記ロール成形装置(107)へ移送される、切断装置(106)を具備する、
ことを特徴とする、請求項32に記載の生産ライン。
【請求項34】
細長い鋼鈑のロールを保管する、保管庫(101)、鋼鈑ロールを前記保管庫から工程へ移送する、リール移送装置(102)、前記保管庫から鋼鈑ロールが移送されることができる、第一の巻取りリール(103)を具備する、ことを特徴とする請求項33に記載の生産ライン。
【請求項35】
前記ストリップ機(104)から切断された断片が移送されることができ、前記断片を前記切断装置(106)へ解き出すことができる、第二の巻取りリール(105)を具備する、ことを特徴とする請求項33に記載の生産ライン。
【請求項36】
前記ロール成形装置(107)から前記薄板が移動されて、その上で組立て順にしたがって前記薄板が組立てられることができる、ソーティング台(108)と、
前記ソーティング台(108)でソートされた薄板が移送されることができて、その上で前記薄板がそれらの固定用の折目で事前に互いに締付けられる、薄板事前組立て台(109)と、
前記薄板事前組立て台(109)から互いに事前締付けされた前記薄板が移送されることができる、区画式の板材部材組立て台(113)と、を具備して、
前記機械的継ぎ合わせ装置(112)は、前記組み立て台(113)と関連して動作できるように、前記組み立て台(113)と接続されて構成され、
前記事前に締付けられた薄板は、前記組立て台(113)上で区画式の板材部材の部品を形成するように相互接続されるように構成されている、
ことを特徴とする請求項32に記載の生産ライン。
【請求項37】
次の前記薄板を取り付けて機械的継ぎ合わせする前に、機械的に継ぎ合わせた区画式の板材部材のある部分の中に絶縁体を配置する、絶縁体処理装置(110)を具備する、ことを特徴とする請求項32に記載の生産ライン。
【請求項38】
前記薄板を機械的に継ぎ合わせる前に、少なくともいくつかの事前に互いに締付けられた薄板の間の前記ギャップに接着剤を塗る、接着装置(111)を具備する、ことを特徴とする請求項32に記載の生産ライン。
【請求項39】
前記区画式の板材部材を前記区画式の板材部材組み立て台(13)から前記区画式の板材部材の別の台(114)へ移送する手段と、
区画式の板材部材を仕上げ用であって、前記区画式の板材部材が前記区画式の板材部材組立て台(113)からその上へ移送されることができる、区画式の板材部材の別の台(114)と、
前記別の台(114)から区画式の板材部材保存庫(116)へ前記仕上がった区画式の板材部材を移送する、前記区画式の板材部材用の持ち上げ装置(115)と、を具備する、
ことを特徴とする請求項32に記載の生産ライン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
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【図4】
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【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2012−67593(P2012−67593A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−263644(P2011−263644)
【出願日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【分割の表示】特願2008−539460(P2008−539460)の分割
【原出願日】平成18年11月8日(2006.11.8)
【出願人】(511041547)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−263644(P2011−263644)
【出願日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【分割の表示】特願2008−539460(P2008−539460)の分割
【原出願日】平成18年11月8日(2006.11.8)
【出願人】(511041547)
【Fターム(参考)】
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