医用画像処理システム及びサーバ装置
【課題】ユーザが自分にとって有用な臨床アプリケーションを容易に見出すことができ、且つ所定のネットワークに接続された端末装置であれば各々のユーザ毎にカスタマイズされた利用環境及び臨床アプリケーションを利用することが可能な医用画像処理システム及びサーバを提供すること。
【解決手段】サーバ装置2と、該サーバ装置2とネットワークを介して通信可能な端末装置4と、を具備する医用画像処理システムであって、前記サーバ装置2は、ユーザ別及びグループ別に操作環境情報を管理/更新し、ユーザ認証結果に応じて操作環境情報を端末装置4に送信し、端末装置4で構築された操作環境に応じてユーザの操作環境情報を更新する。前記端末装置4は、グループの操作環境情報とユーザの操作環境情報とに基づいてユーザの操作環境に無いアプリケーションを検出して提示し、実際に構築した操作環境の情報をサーバ装置2に送信する。
【解決手段】サーバ装置2と、該サーバ装置2とネットワークを介して通信可能な端末装置4と、を具備する医用画像処理システムであって、前記サーバ装置2は、ユーザ別及びグループ別に操作環境情報を管理/更新し、ユーザ認証結果に応じて操作環境情報を端末装置4に送信し、端末装置4で構築された操作環境に応じてユーザの操作環境情報を更新する。前記端末装置4は、グループの操作環境情報とユーザの操作環境情報とに基づいてユーザの操作環境に無いアプリケーションを検出して提示し、実際に構築した操作環境の情報をサーバ装置2に送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療行為に利用される臨床アプリケーションに係る情報を管理可能な医用画像処理システム及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医師は、特定の診察室や読影室などにおいて特定の端末装置を利用して診察・診療行為を行うケースが非常に多い。このようなケースの場合、多くの場合タイムシフト制の勤務スタイルにより、同一の端末装置を複数の医師が共用する例が多い。従って、不慣れな端末装置を利用して診察・診療行為をする医師が増加している。
【0003】
さらには、近年医師の異動が多く、また派遣形態で就業する医師も増加している。異動を繰り返す医師や派遣形態で就業する医師は、医療施設に備え付けの端末装置を利用して診察・診療行為をする際に、不慣れな端末装置、利用環境、及び臨床アプリケーションを用いなければならない。
【0004】
ところで、医療情報の通信規格であるDICOMの利用を簡便にする為の仕組みであるDICOMプラグインが登場した。このDICOMプラグインは、臨床アプリケーションでの医療情報の通信をサポートする機能であり、これを利用することで手軽に臨床アプリケーションを開発することが可能となる。そして、既に幾つかの臨床アプリケーションがDICOMプラグインを利用して開発されている。このような状況を鑑みると、今後、ユーザは、各種症例において様々な臨床アプリケーションをその利用環境に応じて選択的に利用できるようになると考えられる。
【0005】
なお、様々な利用環境に応じて容易に機能変更を行い得るような医療技術として、例えば特許文献1に次のような技術が開示されている。すなわち、特許文献1には、超音波を被検体に送受波し、得られた超音波エコー信号に基づいて超音波画像を生成する超音波診断装置において、超音波診断装置の使用環境又は疾患情報を入力し、使用環境又は疾患情報に応じて、選択可能な機能を決定し、この決定に基づいて、選択可能な機能を表示することを特徴とする超音波診断装置及び超音波診断に関わる機能提供方法が開示されている。
【特許文献1】特開2002−136512号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、新規に登場する数多くの臨床アプリケーションの中から、医師自身が自分にとって真に有用な臨床アプリケーションを選定することは、それに要する時間や労力を鑑みると非常に困難であると言える。従って、利用する臨床アプリケーションの選定を行う手段としては、現在、例えば学会等の場で医師仲間から紹介して貰うなどの効率的とは言い難い手段が主に採られている。
【0007】
さらに、上述したように不慣れな端末装置、利用環境、及び臨床アプリケーションを用いなければならない医師の増加は、医療行為の効率低下や質低下にも繋がる恐れがある。なお、特許文献1に開示されている技術はこのような問題を解決する技術ではない。
【0008】
本発明は、前記の事情に鑑みて為されたものであり、ユーザが自分にとって有用な臨床アプリケーションを容易に見出すことができ、且つ所定のネットワークに接続された端末装置であれば各々のユーザ毎にカスタマイズされた利用環境及び臨床アプリケーションを利用することが可能な医用画像処理システム及びサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による医用画像処理システムは
サーバ装置と、該サーバ装置とネットワークを介して通信可能な端末装置と、を具備する医用画像処理システムであって、
前記サーバ装置は、
ユーザ毎または少なくとも1人以上のユーザから成るグループ毎に、前記端末装置における操作環境を示す操作環境情報を保持する操作環境情報記憶部と、
前記端末装置で構築された操作環境に係る情報を受信し、該情報に基づいて、前記操作環境情報記憶部に記憶された前記操作環境情報を更新する操作環境情報更新部と、
前記ユーザに係る操作環境情報、又は前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報を、前記操作環境情報記憶部から取得して前記端末装置へ送信する操作環境情報取得送信部と、
前記サーバ装置または前記端末装置の少なくとも一方は、
前記端末装置の操作環境情報と、前記操作環境情報記憶部に記憶された情報と、に基づいて、前記端末装置においてインストールを推奨するアプリケーションを特定して提示するアプリケーション提示部と、
を有することを特徴とする。
【0010】
前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様によるサーバ装置は、
ネットワークを介して端末装置と通信可能なサーバ装置であって、
少なくとも1人以上のユーザから成るグループの作成、保持、更新、及び削除処理を行うグループ管理手段と、
ユーザ毎及びグループ毎に、前記端末装置における操作環境を示す操作環境情報を保持する操作環境情報記憶部と、
前記ユーザに係る操作環境情報、及び前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報を、前記操作環境情報記憶部から取得して前記端末装置へ送信する操作環境情報取得送信部と、
前記端末装置で構築された操作環境に係る情報を受信し、該情報に基づいて、前記操作環境情報記憶部に記憶された前記ユーザに係る操作環境情報を更新するユーザ操作環境情報更新部と、
前記ユーザに係る操作環境情報と、前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報と、を比較して、前記グループに係る操作環境情報を更新するグループ操作環境情報更新部と、
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザが自分にとって有用な臨床アプリケーションを容易に見出すことができ、且つ所定のネットワークに接続された端末装置であれば各々のユーザ毎にカスタマイズされた利用環境及び臨床アプリケーションを利用することが可能な医用画像処理システム及びサーバを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバについて説明する。
【0013】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図である。図1に示すように、医用画像処理システムは、サーバ装置2と、ユーザ端末装置4と、を具備する。詳細は後述するが、前記サーバ装置2は、所定のネットワーク上において構成されて種々の端末装置からアクセス可能であり、後述するユーザ情報、グループ情報及び操作環境情報などを管理する。前記ユーザ端末装置4は、予め当該医用画像処理システムを利用する為のクライアントアプリケーションがインストールされている端末装置である。なお、このクライアントアプリケーションは、当該ユーザ端末装置4がサーバ装置2と接続された状態で後述する処理を実現する。
【0014】
以下、初めに前記サーバ装置2の構成について説明し、続いて前記ユーザ端末装置4の構成について説明する。
【0015】
前記サーバ装置2は、グループ管理手段2Aと、認証手段2Bと、ユーザ情報管理手段2Cと、グループ別操作環境情報管理手段2Dと、ユーザ別操作環境情報管理手段2Eと、操作環境情報取得手段2Fと、グループ操作環境情報登録・更新手段2Gと、操作環境情報登録・更新手段2Hと、アプリケーション管理手段2Iと、を有する。
【0016】
前記グループ管理手段2Aは、後述するグループ情報及びグループIDを保持する手段である。本第1実施形態に係る医用画像処理システムにおいて、ユーザは少なくとも1つ以上のグループに所属する。ここで、グループとは、例えば、所謂ソーシャルネットワーキングサービス(以降、SNSと略称する)内のグループ等を挙げることができる。より具体的には、例えば特定の専門分野の医師が集まったグループや(循環器内科グループ、脳神経外科グループなど)や、特定の地域の医師が集まったグループ(東京都医師会グループ、栃木県医師会グループなど)、特定の病院の医師が集まったグループ(ABC病院グループ)などのグループを挙げることができる。ユーザは、上述したグループへのメンバー登録を予め行うことで、当該グループ内での情報交換などSNSの機能を利用することが可能となる。本第1実施形態においては、グループを識別するコードをグループIDと称する。
【0017】
なお、ユーザが複数のグループに参加することも考えられる。また、グループを実現する手段としてSNSを用いなくとも勿論良い。グループを実現する手段としてSNSを用いない場合、ユーザを纏めるグループを定義する手段を必要とする。
【0018】
ところで、グループの定義を示すグループ情報は、例えばSNS内のツールや他のツールなどを利用して登録・更新・削除を行うことができる。なお、グループについては、当然ながら、互いに無関係のユーザが集まったグループではなく、同じ専門の医師(例えば脳外科の医師)の集まりのグループとすることが前提条件である。この前提条件を満たした場合に、グループが推奨するアプリケーション(詳細は後述)が、当該グループに所属する多くのユーザにとって価値のあるアプリケーションとなる。
【0019】
前記認証手段2Bは、ユーザ端末装置4から問い合わせのあったユーザのログイン情報について、ユーザ情報管理手段2Cに問い合わせ、該問い合わせ結果に基づいて、当該ユーザが医用画像処理システム1における正当なユーザであるか否かを認証する。この認証に成功した場合には(当該ユーザが医用画像処理システム1における正当なユーザである場合には)、当該ユーザに係るユーザ情報を、ユーザ端末装置4に返信する。
【0020】
ここで、前記ユーザ情報とは、ユーザを識別する為のユーザID、ユーザパスワードなどの認証に利用されるユーザ認証データ、及びユーザが所属するグループを識別する為のグループIDを少なくとも含む情報である。
【0021】
前記ユーザ情報管理手段2Cは、前記ユーザ情報を保持する手段である
前記グループ別操作環境情報管理手段2Dは、グループ毎にそれぞれの操作環境情報を保持する手段である。ここで、前記操作環境情報とは、実際の操作環境を示す情報であり、アプリケーションの識別情報、アプリケーションの名称、アプリケーションのバージョン、及びアプリケーションの取得先(例えばURL)などが記載されている情報である。なお、ユーザがクライアントとして利用するアプリケーションの数は複数であっても勿論よい。この操作環境情報は、各々のユーザID及びグループID毎に設定することができる。図2は、グループ毎の操作環境情報の管理テーブルの一例を示す図である。図2に示す例では、各々のグループIDと、“ユーザアプリコード”として当該グループに係る操作環境を示すコードと、が対応付けられて管理されている。
【0022】
前記グループ別操作環境情報管理手段2Dは、より詳細には、各々のグループについて、それぞれ当該グループに登録されているユーザに対して推奨するアプリケーションのリストを、当該グループの操作環境情報として保持する。
【0023】
前記ユーザ別操作環境情報管理手段2Eは、ユーザ毎に各々の操作環境情報を保持する手段であり、問い合わせなどに応じて操作環境情報などの送信・更新などを行う。図3は、ユーザ毎の操作環境情報の管理テーブルの一例を示す図である。図3に示す例では、各々のユーザIDと、当該ユーザが所属するグループのグループIDと、“ユーザアプリコード”として当該ユーザに係る操作環境を示すコードと、が対応付けられて管理されている。
【0024】
前記操作環境情報取得手段2Fは、クライアントであるユーザ端末装置4に送信する操作環境情報を取得する手段である。より詳細には、前記操作環境情報取得手段2Fは、ユーザ別操作環境情報管理手段2Eからログインに係るユーザの操作環境情報を取得し、且つログイン時に指定されたグループの操作環境をグループ別操作環境情報管理手段2Dから取得する。そして、前記操作環境情報取得手段2Fは、このように取得したユーザの操作環境情報と、グループの操作環境情報と、をクライアントであるユーザ端末装置4に送信する。
【0025】
前記グループ操作環境情報登録・更新手段2Gは、操作環境情報取得手段2Fにより取得されたユーザの操作環境情報と、グループの操作環境情報と、を比較し、当該ユーザが新たに登録したアプリケーションに係る情報を、当該グループの操作環境情報として追加登録する手段である。このグループ操作環境情報登録・更新手段2Gの処理により、何れかのグループに登録しているユーザは当該グループに登録している他ユーザがそれぞれ独自の操作環境としてインストールしたアプリケーションを、自分の操作環境にも自動的にインストールすることが可能となる。
【0026】
前記操作環境情報登録・更新手段2Hは、クライアントであるユーザ端末装置4にてユーザが追加・変更した操作環境情報を受信し、ユーザ別操作環境情報管理手段2Eが保持する情報の更新を行う。この操作環境情報登録・更新手段2Hの処理により、ユーザは次回のログイン時に前回のログイン時の操作環境を利用することが可能となる。
【0027】
前記アプリケーション管理手段2Iは、図4に示すアプリケーション管理テーブルを保持する手段である。アプリケーション管理テーブルは、図4に示すように、各々のアプリケーションについて、ユーザアプリコードと、アプリケーションを識別する為のアプリケーション情報ID(単にアプリIDと略称する)と、アプリケーション名称と、アプリケーションの所在を示すインストールデータと、が記載されたデータから成る管理テーブルである。
【0028】
図5は、ログインに係るユーザに対してインストールを推奨するアプリケーション(不足アプリケーション;詳細は後述する)をリスト化したアプリケーションリストの一表示例を示す図である。すなわち、アプリケーションリストは、図5に示すように、不足アプリケーションのアプリIDと、当該アプリケーションの名称と、当該アプリケーションの登録者数と、を列挙して示すリストである。
【0029】
詳細は後述するが、本第1実施形態においては、不足アプリケーションの一覧をアプリケーションリストとしてユーザに提示することで、所定のアプリケーションのインストールをユーザに推奨する。ユーザは、このアプリケーションリストを参照して所望のアプリケーションを選択し、自分の操作環境として、推奨されたアプリケーションのうち所望のアプリケーションを当該ユーザ端末装置4にインストールすることができる。
【0030】
なお、サーバ装置2は、例えば病院外に設置することも可能である。
【0031】
以下、ユーザ端末装置4の構成について説明する。
【0032】
前記ユーザ端末装置4は、ユーザ認証手段4Aと、操作環境情報受信手段4Bと、操作環境検査手段4Cと、不足アプリ登録手段4Dと、操作環境構築手段4Eと、操作環境更新手段4Fと、グループ切り替え手段4Gと、を有する。
【0033】
前記ユーザ認証手段4Aは、ユーザ認証機能を有し、ユーザにより指定されたユーザIDやユーザパスワードなどのユーザ認証データをサーバ装置2に問い合わせて認証する為の手段である。このユーザ認証が成功した場合(ログインに成功した場合)、後述する操作環境構築手段4Eにより、サーバ装置2から送信される操作環境情報に基づいて当該ユーザに係る操作環境の構築が開始される。
【0034】
なお、当然ながら、ユーザがログインする際には当該ユーザが所属するグループも指定する。
【0035】
前記操作環境情報受信手段4Bは、上述したユーザ認証に成功した後、当該ユーザの操作環境情報をサーバ装置2から受信する手段である。ユーザは、利用したいアプリケーションに係る情報を事前に操作環境情報として登録しておくことができる。
【0036】
前記操作環境検査手段4Cは、当該ユーザ端末装置4に係る操作環境情報を収集する手段である。すなわち、前記操作環境検査手段4Cは、当該ユーザ端末装置4に既にインストールされているアプリケーションに係る情報を収集して操作環境構築手段4Eに送信する。
【0037】
前記不足アプリ登録手段4Dは、サーバ装置2より取得した操作環境情報(ユーザ別の操作環境情報+グループ別の操作環境情報)と、当該ユーザ端末装置4の操作環境情報と、を比較し、当該ユーザ端末装置4に未だインストールされていないアプリケーション(換言すれば、当該ユーザが所属するグループの操作環境としては登録されているが、当該ユーザの操作環境としては登録されていないアプリケーション;以降、不足アプリケーションと略称する)のインストールを実施する手段である。具体的には、前記不足アプリ登録手段4Dは、上述した処理で取得した操作環境情報に記されている指定のサーバ装置(不図示)からインストーラをダウンロードし、前記不足アプリケーションをユーザが利用できるようにセットアップを行う。この不足アプリ登録手段4Dの処理により、ユーザは事前に登録した操作環境情報に係るアプリケーションを、ネットワークに接続された何れの端末装置においても利用することが可能となる。
【0038】
前記操作環境構築手段4Eは、当該ユーザ端末装置4における処理を管理する手段である。すなわち、前記操作環境構築手段4Eは、例えば、不足アプリケーションがインストールされセットアップされた後に新たな操作環境を構築したり、ログアウト時には現ユーザに係る操作環境を操作環境更新手段4Fによって更新したり、グループ切り替え手段4Gによるグループ切り替え時には現ユーザに係る操作環境を操作環境更新手段4Fによって更新するなどの処理を行う。
【0039】
前記操作環境更新手段4Fは、追加・変更されたユーザの操作環境情報を、サーバ装置2における操作環境情報登録・更新手段2Hに送信する。
【0040】
以下、本第1実施形態に係る医用画像処理システムによる操作環境構築処理の流れを、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0041】
まず、ユーザは、ユーザ端末装置4においてユーザ認証手段4Aにより所定のログイン処理を行う(ステップS1)。続いて、サーバ装置2における認証手段2Bは、上述したユーザ認証処理を行う(ステップS2)。ここでは説明の便宜上、当該ユーザ認証処理が成功した後の処理について説明する。なお、当該ユーザ認証処理に失敗した場合は、ユーザ端末装置4に対して、当該ユーザ認証処理に失敗した旨の通知をすればよい。
【0042】
当該ユーザ認証処理を成功した場合、サーバ装置2における操作環境情報取得手段2Fは、ユーザ別操作環境情報管理手段2Eから、当該ユーザ認証処理に係るユーザの操作環境情報を取得する(ステップS3)。続いて、サーバ装置2における操作環境情報取得手段2Fは、グループ別操作環境情報管理手段2Dから当該ユーザ認証処理に係るユーザが所属するグループの操作環境情報を取得する(ステップS4)。
【0043】
そして、操作環境情報取得手段2Fは、前記ステップS3で取得したユーザの操作環境情報と、前記ステップS4で取得したグループの操作環境情報と、をユーザ端末装置4に送信する(ステップS5)。
【0044】
ユーザ端末装置4における操作環境情報受信手段4Bは、前記ステップS5でサーバ装置2から送信されたユーザの操作環境情報及びグループの操作環境情報を受信する(ステップS6)。そして、操作環境検査手段4Cは、上述したように不足アプリケーションを検出し(ステップS7)、検出された不足アプリケーションのリストユーザに提示し、該ユーザにより選択されたアプリケーションのインストール及びセットアップを実行する。続いて、操作環境構築手段4Eは、新たにセットアップされた操作環境を構築する(ステップS8)。
【0045】
以上説明したように、本第1実施形態によれば、ユーザが自分にとって有用な臨床アプリケーションを容易に見出すことができ、且つ所定のネットワークに接続された端末装置であれば各々のユーザ毎にカスタマイズされた利用環境及び臨床アプリケーションを利用することが可能な医用画像処理システム及びサーバ装置を提供することができる。
【0046】
具体的には、本第1実施形態に係る医用画像システムを病院に適用した場合、ユーザは当該病院内のどこの診察室に設置されたユーザ端末装置おいても、またネットワークを介して接続されている他の病院や自宅などに設置されたユーザ端末装置においても、自分が普段利用している(使い慣れている)アプリケーション及び操作環境を利用することができる。これにより、医療行為の質を高めることができる。
【0047】
さらに、ユーザは、所属するグループが推奨するアプリケーションに追加・更新があった場合、ログイン時に自動的にそのアプリケーションをインストールすることが可能となる。従って、ユーザは、有益なアプリケーションを自ら探し出さずとも、容易に入手することができる。
【0048】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置について説明する。説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置との相違点を説明する。
【0049】
第1実施形態において説明した通り、ユーザは複数のグループに所属することができ、ユーザの操作環境はグループ毎に管理される為、もしユーザが複数のグループに所属する場合には、一人のユーザについてその所属グループ数だけ操作環境の数が存在することになる。つまり、このような場合には操作環境の管理が煩雑となってしまう。本第2実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置は、このような事情に鑑みて提案された。
【0050】
本第2実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置では、各々のユーザ毎に、所属する複数のグループ間で操作環境を同期させる。つまり、本第2実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置によれば、ユーザが複数のグループに所属している場合であっても、ユーザは何れのグループでログインを行っても同じ操作環境を得ることができる。
【0051】
図7は、グループ間で操作環境を同期させる為の同期設定リストの一例を示す図である。図8は、グループ間で操作環境を同期させる為の実際の設定画面の一例を示す図である。図9は、本第2実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図である。
【0052】
本第2実施形態においては、図7に示すように、グループ間で操作環境を同期させるユーザのユーザIDと、当該同期に係るグループのグループIDと、当該同期させたグループのIDである同期対象グループIDと、を対応付けて管理する。
【0053】
このような管理を行う為に、例えば図8に示すような設定画面をユーザに提示する。すなわち、図8に示す例では、ユーザが所属するグループのグループ名称と、該グループ名称に対応するグループIDと、を列挙して示す。ユーザは、同期させたいグループに対応するチェックボックスにチェックを記す操作を行うことで当該同期処理を実行する。
【0054】
図7及び図8に示す例では、所属するグループのうち脳外科グループ(グループID:GRP000001)と、放射線グループ(グループID:GRP000002)と、AA病院(グループID:グループGRP000003)と、の操作環境が同期設定されている。
【0055】
本第2実施形態に係る医用画像処理システムでは、図9に示すように、サーバ装置2は第2実施形態に特有の構成要件として同期グループ管理手段2Jを有する。図7及び図8を参照して説明した同期処理及び同期グループの管理は、この同期グループ管理手段2Jにおいて行われる。
【0056】
なお、前記グループ操作環境情報登録・更新手段2Gはユーザが新規に登録したアプリケーションの情報を同期設定された全てのグループに対して登録する。
【0057】
以上説明したように、本第2実施形態によれば、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置と同様の効果を奏する上に次のような効果を奏する医用画像処理システム及びサーバ装置を提供することができる。
【0058】
すなわち、本第2実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置によれば、ユーザ毎にグループ間で操作環境を同期更新することで、操作環境の管理の煩雑さを軽減することができる。つまり、ユーザが、所属している複数のグループのうち何れのグループでログインをしても、同一の操作環境が構築される。
【0059】
また、ユーザによって新たなアプリケーションが新規に登録された場合には、当該登録時のログインに係るグループだけでなく、予め上述のグループ同期設定を行った全てのグループの操作環境情報が更新される。これにより、新規に登録されたアプリケーションの情報を当該登録時のログインに係るグループだけでなく、グループ同期設定を行った全てのグループに所属するユーザにまで配信することが可能となる。
【0060】
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置について説明する。説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置との相違点を説明する。
【0061】
任意の端末装置で同一の操作環境を利用する為には、当該操作環境に係るアプリケーションを利用する為のライセンスを適切に管理しなければならない。本第3実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置は、このような事情に鑑みて提案された。
【0062】
なお、通常、ライセンス管理形式としては、各々の端末装置毎に管理する形式が一般的に多く利用されている。
【0063】
本第3実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置では、上述したライセンス管理に係る問題を解決する為に、例えば次のような構成を採る。図10は、本第3実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置の一構成例を示す図である。本第3実施形態に係る医用画像処理システムでは、図10に示すように、サーバ装置2は本第3実施形態に特有の構成要件としてユーザ別アプリライセンス管理手段2Kを有し、ユーザ端末装置4は本第3実施形態に特有の構成要件としてアプリライセンス管理手段4Hを有する。
【0064】
前記ユーザ別アプリライセンス管理手段2Kは、各々のユーザが取得しているアプリケーションのライセンス情報を保持する手段である。そして、前記操作環境情報取得手段2Fは、ユーザの操作環境情報だけでなく、ユーザが取得しているライセンス情報もユーザ端末装置4に送信する。
【0065】
前記アプリランセンス管理手段4Hは、前記操作環境情報取得手段2Fにより送信された前記ライセンス情報を操作環境情報受信手段4Bにて受信し、前記ライセンス情報を当該ユーザ端末装置4に一時的に設定する。以上説明したような構成により、ユーザは、利用にライセンスを必要とするアプリケーションを、任意の端末装置において利用することができる。
【0066】
なお、ユーザ別アプリライセンス管理手段2Kは、ユーザがログアウトする際、及びグループの切り替えの際には、当然ながら、当該ログインに係るユーザのライセンス情報を当該ユーザ端末装置4から削除する処理を行う必要がある。
【0067】
以上説明したように、本第3実施形態によれば、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置と同様の効果を奏する上に、次のような効果を奏する医用画像処理システム及びサーバ装置を提供することができる。
【0068】
すなわち、本第3実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置によれば、アプリケーションを利用する為のライセンス情報を、当該ライセンス情報を取得しているユーザがログインした端末装置に一時的に登録することができる。これにより、ユーザは、任意の端末装置において、ライセンス情報を既に取得しているアプリケーションを利用することができる。
【0069】
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置について説明する。説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置との相違点を説明する。
【0070】
本第4実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置では、上述した不足アプリケーションの中から更に有益性の高いアプリケーションを抽出してユーザに推奨する。図11は、本第4実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置の一構成例を示す図である。
【0071】
本第4実施形態に係る医用画像処理システムでは、図11に示すように、ユーザ端末装置4は本第4実施形態に特有の構成要件としてアプリ利用情報収集手段4Iと、アプリ利用情報送信手段4Jと、アプリ紹介手段4Kと、を有し、サーバ装置2は本第4実施形態に特有の構成要件としてアプリ利用統計管理手段2Lと、紹介受付手段2Mと、操作環境情報登録・更新手段2Nと、を有する。
【0072】
前記アプリ利用情報収集手段4Iは、各々のアプリケーションの利用状況に関する情報であるアプリ利用情報を収集する手段である。
【0073】
ここで、前記アプリ利用情報とは、具体的には例えば次の様な情報である。
【0074】
(単純利用頻度情報)アプリケーションの単純な利用頻度を示す情報である。この単純利用頻度情報を参照して、例えばアプリケーションの利用頻度が最も高いアプリケーションを当該グループの推奨アプリケーションとして登録することができる。
【0075】
(利用目的別統計情報)アプリケーションの利用目的別(例えば検査部位や検査目的などを示す情報)に集計された利用状況(例えば利用頻度など)を示す情報である。この利用目的別統計情報を参照して、例えば各々のユーザの利用目的別に利用頻度が高いアプリケーションを当該グループの推奨アプリケーションとして登録することができる。
【0076】
(特定ユーザ統計情報)有名な医師や権威のある医師など特定のユーザによるアプリケーションの利用状況を示す情報である。この特定ユーザ統計情報を参照して、所望のユーザが利用しているアプリケーションを導き出して当該グループの推奨アプリケーションとして登録することができる。
【0077】
前記アプリ利用情報送信手段4Jは、前記アプリ利用情報収集手段4Iによって収集されたアプリ利用情報をサーバ装置2へ送信する為の手段である。
【0078】
前記アプリ紹介手段4Kは、各々のユーザが有益であると判定したアプリケーションを同一のグループに属する他のユーザに紹介する為の手段である。詳細には、前記アプリ紹介手段4Kは、ユーザが紹介対象として設定した紹介アプリケーションのアプリIDをサーバ装置2に送信する。
【0079】
前記アプリ利用統計管理手段2Lは、ユーザ端末装置4のアプリ利用情報送信手段により送信されたアプリ利用情報を管理する手段である。
【0080】
前記紹介受付手段2Mは、ユーザ端末装置4のアプリ紹介手段4Kにより送信された紹介アプリケーションのアプリIDを受け付ける手段である。
【0081】
前記操作環境情報登録・更新手段2Nは、前記アプリ利用統計管理手段2Lが管理するアプリ利用情報、及び前記紹介受付手段2Mが受け付けた紹介アプリケーションのアプリIDに基づいて、グループ毎の操作環境情報の登録・更新を実行する手段である。
【0082】
以上説明したように、本第4実施形態によれば、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバと同様の効果を奏する上に、次のような効果を奏する医用画像処理システム及びサーバを提供することができる。
【0083】
すなわち、本第4実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置によれば、アプリ利用情報を参照して、各々のグループにとって有用なアプリケーションを抽出してからユーザに提示する。例えば、或るグループ内で利用頻度が高いアプリケーションは、当該グループに属するユーザにとって有用なアプリケーションである可能性が高い為、そのようなアプリケーションを抽出してユーザに提示することで、より効率的なアプリケーションの推奨を行うことができる。
【0084】
従って、本第4実施形態に係るいよう画像処理システム及びサーバ装置によれば、グループのアプリケーションリストには、常に価値のあるアプリケーションの情報が追加登録される。これにより、ユーザは、自身にとって価値のあるアプリケーションを自ら探し出さずとも、非常に容易に利用することができる。
【0085】
数多くの新しいアプリケーションが開発され、各々のユーザが自身にとって価値あるアプリケーションを探し出すことが困難であることを鑑みると、本第4実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置のように、グループが推奨するアプリケーションリストを常に有益なリストに更新する技術は、非常に有用な技術である。また、ユーザが自分にとって真に有益なアプリケーションを利用することは、医療の質の向上につながる。
【0086】
以上、第1実施形態乃至第4実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
【0087】
[変形例]
例えば、操作環境としてユーザに推奨できないアプリケーションが前記グループ別操作環境情報管理手段2Dに登録された場合に、当該推奨できないアプリケーションを自動的に削除するアプリケーション除去手段を、前記グループ別操作環境情報管理手段内に設けてもよい。なお、前記推奨できないアプリケーションについては、前記サーバ装置2の管理者が予め所定のアプリケーションを前記アプリケーション除去手段に登録できるように構成する。
【0088】
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の第1実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図。
【図2】グループ毎の操作環境情報の管理テーブルの一例を示す図。
【図3】ユーザ毎の操作環境情報の管理テーブルの一例を示す図。
【図4】アプリケーション管理テーブルの一例を示す図。
【図5】アプリケーションリストの実際の表示例を示す図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る医用画像処理システムによる操作環境構築処理のフローチャートを示す図。
【図7】グループ間で操作環境を同期する為の同期設定リストの一例を示す図。
【図8】グループ間で操作環境を同期する為の実際の設定画面の一例を示す図。
【図9】本発明の第2実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図。
【図10】本発明の第3実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図。
【図11】本発明の第4実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図。
【符号の説明】
【0090】
1…医用画像処理システム、 2…サーバ装置、 2A…グループ管理手段、 2B…認証手段、 2C…ユーザ情報管理手段、 2F…操作環境情報取得手段、 2H…操作環境情報登録・更新手段、 2I…アプリケーション管理手段、 2D…グループ別操作環境情報管理手段、 2E…ユーザ別操作環境情報管理手段、 2G…グループ操作環境情報登録・更新手段、 2J…同期グループ管理手段、 2K…ユーザ別アプリライセンス管理手段、 2L…アプリ利用統計管理手段、 2M…紹介受付手段、 2N…操作環境情報登録・更新手段、 4…ユーザ端末装置、 4A…ユーザ認証手段、 4B…操作環境情報受信手段、 4C…操作環境検査手段、 4D…不足アプリ登録手段、 4E…操作環境構築手段、 4F…操作環境更新手段、 4G…グループ切り替え手段、 4H…アプリライセンス管理手段、 4I…アプリ利用情報収集手段、 4J…アプリ利用情報送信手段、 4K…アプリ紹介手段。
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療行為に利用される臨床アプリケーションに係る情報を管理可能な医用画像処理システム及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医師は、特定の診察室や読影室などにおいて特定の端末装置を利用して診察・診療行為を行うケースが非常に多い。このようなケースの場合、多くの場合タイムシフト制の勤務スタイルにより、同一の端末装置を複数の医師が共用する例が多い。従って、不慣れな端末装置を利用して診察・診療行為をする医師が増加している。
【0003】
さらには、近年医師の異動が多く、また派遣形態で就業する医師も増加している。異動を繰り返す医師や派遣形態で就業する医師は、医療施設に備え付けの端末装置を利用して診察・診療行為をする際に、不慣れな端末装置、利用環境、及び臨床アプリケーションを用いなければならない。
【0004】
ところで、医療情報の通信規格であるDICOMの利用を簡便にする為の仕組みであるDICOMプラグインが登場した。このDICOMプラグインは、臨床アプリケーションでの医療情報の通信をサポートする機能であり、これを利用することで手軽に臨床アプリケーションを開発することが可能となる。そして、既に幾つかの臨床アプリケーションがDICOMプラグインを利用して開発されている。このような状況を鑑みると、今後、ユーザは、各種症例において様々な臨床アプリケーションをその利用環境に応じて選択的に利用できるようになると考えられる。
【0005】
なお、様々な利用環境に応じて容易に機能変更を行い得るような医療技術として、例えば特許文献1に次のような技術が開示されている。すなわち、特許文献1には、超音波を被検体に送受波し、得られた超音波エコー信号に基づいて超音波画像を生成する超音波診断装置において、超音波診断装置の使用環境又は疾患情報を入力し、使用環境又は疾患情報に応じて、選択可能な機能を決定し、この決定に基づいて、選択可能な機能を表示することを特徴とする超音波診断装置及び超音波診断に関わる機能提供方法が開示されている。
【特許文献1】特開2002−136512号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、新規に登場する数多くの臨床アプリケーションの中から、医師自身が自分にとって真に有用な臨床アプリケーションを選定することは、それに要する時間や労力を鑑みると非常に困難であると言える。従って、利用する臨床アプリケーションの選定を行う手段としては、現在、例えば学会等の場で医師仲間から紹介して貰うなどの効率的とは言い難い手段が主に採られている。
【0007】
さらに、上述したように不慣れな端末装置、利用環境、及び臨床アプリケーションを用いなければならない医師の増加は、医療行為の効率低下や質低下にも繋がる恐れがある。なお、特許文献1に開示されている技術はこのような問題を解決する技術ではない。
【0008】
本発明は、前記の事情に鑑みて為されたものであり、ユーザが自分にとって有用な臨床アプリケーションを容易に見出すことができ、且つ所定のネットワークに接続された端末装置であれば各々のユーザ毎にカスタマイズされた利用環境及び臨床アプリケーションを利用することが可能な医用画像処理システム及びサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による医用画像処理システムは
サーバ装置と、該サーバ装置とネットワークを介して通信可能な端末装置と、を具備する医用画像処理システムであって、
前記サーバ装置は、
ユーザ毎または少なくとも1人以上のユーザから成るグループ毎に、前記端末装置における操作環境を示す操作環境情報を保持する操作環境情報記憶部と、
前記端末装置で構築された操作環境に係る情報を受信し、該情報に基づいて、前記操作環境情報記憶部に記憶された前記操作環境情報を更新する操作環境情報更新部と、
前記ユーザに係る操作環境情報、又は前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報を、前記操作環境情報記憶部から取得して前記端末装置へ送信する操作環境情報取得送信部と、
前記サーバ装置または前記端末装置の少なくとも一方は、
前記端末装置の操作環境情報と、前記操作環境情報記憶部に記憶された情報と、に基づいて、前記端末装置においてインストールを推奨するアプリケーションを特定して提示するアプリケーション提示部と、
を有することを特徴とする。
【0010】
前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様によるサーバ装置は、
ネットワークを介して端末装置と通信可能なサーバ装置であって、
少なくとも1人以上のユーザから成るグループの作成、保持、更新、及び削除処理を行うグループ管理手段と、
ユーザ毎及びグループ毎に、前記端末装置における操作環境を示す操作環境情報を保持する操作環境情報記憶部と、
前記ユーザに係る操作環境情報、及び前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報を、前記操作環境情報記憶部から取得して前記端末装置へ送信する操作環境情報取得送信部と、
前記端末装置で構築された操作環境に係る情報を受信し、該情報に基づいて、前記操作環境情報記憶部に記憶された前記ユーザに係る操作環境情報を更新するユーザ操作環境情報更新部と、
前記ユーザに係る操作環境情報と、前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報と、を比較して、前記グループに係る操作環境情報を更新するグループ操作環境情報更新部と、
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザが自分にとって有用な臨床アプリケーションを容易に見出すことができ、且つ所定のネットワークに接続された端末装置であれば各々のユーザ毎にカスタマイズされた利用環境及び臨床アプリケーションを利用することが可能な医用画像処理システム及びサーバを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバについて説明する。
【0013】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図である。図1に示すように、医用画像処理システムは、サーバ装置2と、ユーザ端末装置4と、を具備する。詳細は後述するが、前記サーバ装置2は、所定のネットワーク上において構成されて種々の端末装置からアクセス可能であり、後述するユーザ情報、グループ情報及び操作環境情報などを管理する。前記ユーザ端末装置4は、予め当該医用画像処理システムを利用する為のクライアントアプリケーションがインストールされている端末装置である。なお、このクライアントアプリケーションは、当該ユーザ端末装置4がサーバ装置2と接続された状態で後述する処理を実現する。
【0014】
以下、初めに前記サーバ装置2の構成について説明し、続いて前記ユーザ端末装置4の構成について説明する。
【0015】
前記サーバ装置2は、グループ管理手段2Aと、認証手段2Bと、ユーザ情報管理手段2Cと、グループ別操作環境情報管理手段2Dと、ユーザ別操作環境情報管理手段2Eと、操作環境情報取得手段2Fと、グループ操作環境情報登録・更新手段2Gと、操作環境情報登録・更新手段2Hと、アプリケーション管理手段2Iと、を有する。
【0016】
前記グループ管理手段2Aは、後述するグループ情報及びグループIDを保持する手段である。本第1実施形態に係る医用画像処理システムにおいて、ユーザは少なくとも1つ以上のグループに所属する。ここで、グループとは、例えば、所謂ソーシャルネットワーキングサービス(以降、SNSと略称する)内のグループ等を挙げることができる。より具体的には、例えば特定の専門分野の医師が集まったグループや(循環器内科グループ、脳神経外科グループなど)や、特定の地域の医師が集まったグループ(東京都医師会グループ、栃木県医師会グループなど)、特定の病院の医師が集まったグループ(ABC病院グループ)などのグループを挙げることができる。ユーザは、上述したグループへのメンバー登録を予め行うことで、当該グループ内での情報交換などSNSの機能を利用することが可能となる。本第1実施形態においては、グループを識別するコードをグループIDと称する。
【0017】
なお、ユーザが複数のグループに参加することも考えられる。また、グループを実現する手段としてSNSを用いなくとも勿論良い。グループを実現する手段としてSNSを用いない場合、ユーザを纏めるグループを定義する手段を必要とする。
【0018】
ところで、グループの定義を示すグループ情報は、例えばSNS内のツールや他のツールなどを利用して登録・更新・削除を行うことができる。なお、グループについては、当然ながら、互いに無関係のユーザが集まったグループではなく、同じ専門の医師(例えば脳外科の医師)の集まりのグループとすることが前提条件である。この前提条件を満たした場合に、グループが推奨するアプリケーション(詳細は後述)が、当該グループに所属する多くのユーザにとって価値のあるアプリケーションとなる。
【0019】
前記認証手段2Bは、ユーザ端末装置4から問い合わせのあったユーザのログイン情報について、ユーザ情報管理手段2Cに問い合わせ、該問い合わせ結果に基づいて、当該ユーザが医用画像処理システム1における正当なユーザであるか否かを認証する。この認証に成功した場合には(当該ユーザが医用画像処理システム1における正当なユーザである場合には)、当該ユーザに係るユーザ情報を、ユーザ端末装置4に返信する。
【0020】
ここで、前記ユーザ情報とは、ユーザを識別する為のユーザID、ユーザパスワードなどの認証に利用されるユーザ認証データ、及びユーザが所属するグループを識別する為のグループIDを少なくとも含む情報である。
【0021】
前記ユーザ情報管理手段2Cは、前記ユーザ情報を保持する手段である
前記グループ別操作環境情報管理手段2Dは、グループ毎にそれぞれの操作環境情報を保持する手段である。ここで、前記操作環境情報とは、実際の操作環境を示す情報であり、アプリケーションの識別情報、アプリケーションの名称、アプリケーションのバージョン、及びアプリケーションの取得先(例えばURL)などが記載されている情報である。なお、ユーザがクライアントとして利用するアプリケーションの数は複数であっても勿論よい。この操作環境情報は、各々のユーザID及びグループID毎に設定することができる。図2は、グループ毎の操作環境情報の管理テーブルの一例を示す図である。図2に示す例では、各々のグループIDと、“ユーザアプリコード”として当該グループに係る操作環境を示すコードと、が対応付けられて管理されている。
【0022】
前記グループ別操作環境情報管理手段2Dは、より詳細には、各々のグループについて、それぞれ当該グループに登録されているユーザに対して推奨するアプリケーションのリストを、当該グループの操作環境情報として保持する。
【0023】
前記ユーザ別操作環境情報管理手段2Eは、ユーザ毎に各々の操作環境情報を保持する手段であり、問い合わせなどに応じて操作環境情報などの送信・更新などを行う。図3は、ユーザ毎の操作環境情報の管理テーブルの一例を示す図である。図3に示す例では、各々のユーザIDと、当該ユーザが所属するグループのグループIDと、“ユーザアプリコード”として当該ユーザに係る操作環境を示すコードと、が対応付けられて管理されている。
【0024】
前記操作環境情報取得手段2Fは、クライアントであるユーザ端末装置4に送信する操作環境情報を取得する手段である。より詳細には、前記操作環境情報取得手段2Fは、ユーザ別操作環境情報管理手段2Eからログインに係るユーザの操作環境情報を取得し、且つログイン時に指定されたグループの操作環境をグループ別操作環境情報管理手段2Dから取得する。そして、前記操作環境情報取得手段2Fは、このように取得したユーザの操作環境情報と、グループの操作環境情報と、をクライアントであるユーザ端末装置4に送信する。
【0025】
前記グループ操作環境情報登録・更新手段2Gは、操作環境情報取得手段2Fにより取得されたユーザの操作環境情報と、グループの操作環境情報と、を比較し、当該ユーザが新たに登録したアプリケーションに係る情報を、当該グループの操作環境情報として追加登録する手段である。このグループ操作環境情報登録・更新手段2Gの処理により、何れかのグループに登録しているユーザは当該グループに登録している他ユーザがそれぞれ独自の操作環境としてインストールしたアプリケーションを、自分の操作環境にも自動的にインストールすることが可能となる。
【0026】
前記操作環境情報登録・更新手段2Hは、クライアントであるユーザ端末装置4にてユーザが追加・変更した操作環境情報を受信し、ユーザ別操作環境情報管理手段2Eが保持する情報の更新を行う。この操作環境情報登録・更新手段2Hの処理により、ユーザは次回のログイン時に前回のログイン時の操作環境を利用することが可能となる。
【0027】
前記アプリケーション管理手段2Iは、図4に示すアプリケーション管理テーブルを保持する手段である。アプリケーション管理テーブルは、図4に示すように、各々のアプリケーションについて、ユーザアプリコードと、アプリケーションを識別する為のアプリケーション情報ID(単にアプリIDと略称する)と、アプリケーション名称と、アプリケーションの所在を示すインストールデータと、が記載されたデータから成る管理テーブルである。
【0028】
図5は、ログインに係るユーザに対してインストールを推奨するアプリケーション(不足アプリケーション;詳細は後述する)をリスト化したアプリケーションリストの一表示例を示す図である。すなわち、アプリケーションリストは、図5に示すように、不足アプリケーションのアプリIDと、当該アプリケーションの名称と、当該アプリケーションの登録者数と、を列挙して示すリストである。
【0029】
詳細は後述するが、本第1実施形態においては、不足アプリケーションの一覧をアプリケーションリストとしてユーザに提示することで、所定のアプリケーションのインストールをユーザに推奨する。ユーザは、このアプリケーションリストを参照して所望のアプリケーションを選択し、自分の操作環境として、推奨されたアプリケーションのうち所望のアプリケーションを当該ユーザ端末装置4にインストールすることができる。
【0030】
なお、サーバ装置2は、例えば病院外に設置することも可能である。
【0031】
以下、ユーザ端末装置4の構成について説明する。
【0032】
前記ユーザ端末装置4は、ユーザ認証手段4Aと、操作環境情報受信手段4Bと、操作環境検査手段4Cと、不足アプリ登録手段4Dと、操作環境構築手段4Eと、操作環境更新手段4Fと、グループ切り替え手段4Gと、を有する。
【0033】
前記ユーザ認証手段4Aは、ユーザ認証機能を有し、ユーザにより指定されたユーザIDやユーザパスワードなどのユーザ認証データをサーバ装置2に問い合わせて認証する為の手段である。このユーザ認証が成功した場合(ログインに成功した場合)、後述する操作環境構築手段4Eにより、サーバ装置2から送信される操作環境情報に基づいて当該ユーザに係る操作環境の構築が開始される。
【0034】
なお、当然ながら、ユーザがログインする際には当該ユーザが所属するグループも指定する。
【0035】
前記操作環境情報受信手段4Bは、上述したユーザ認証に成功した後、当該ユーザの操作環境情報をサーバ装置2から受信する手段である。ユーザは、利用したいアプリケーションに係る情報を事前に操作環境情報として登録しておくことができる。
【0036】
前記操作環境検査手段4Cは、当該ユーザ端末装置4に係る操作環境情報を収集する手段である。すなわち、前記操作環境検査手段4Cは、当該ユーザ端末装置4に既にインストールされているアプリケーションに係る情報を収集して操作環境構築手段4Eに送信する。
【0037】
前記不足アプリ登録手段4Dは、サーバ装置2より取得した操作環境情報(ユーザ別の操作環境情報+グループ別の操作環境情報)と、当該ユーザ端末装置4の操作環境情報と、を比較し、当該ユーザ端末装置4に未だインストールされていないアプリケーション(換言すれば、当該ユーザが所属するグループの操作環境としては登録されているが、当該ユーザの操作環境としては登録されていないアプリケーション;以降、不足アプリケーションと略称する)のインストールを実施する手段である。具体的には、前記不足アプリ登録手段4Dは、上述した処理で取得した操作環境情報に記されている指定のサーバ装置(不図示)からインストーラをダウンロードし、前記不足アプリケーションをユーザが利用できるようにセットアップを行う。この不足アプリ登録手段4Dの処理により、ユーザは事前に登録した操作環境情報に係るアプリケーションを、ネットワークに接続された何れの端末装置においても利用することが可能となる。
【0038】
前記操作環境構築手段4Eは、当該ユーザ端末装置4における処理を管理する手段である。すなわち、前記操作環境構築手段4Eは、例えば、不足アプリケーションがインストールされセットアップされた後に新たな操作環境を構築したり、ログアウト時には現ユーザに係る操作環境を操作環境更新手段4Fによって更新したり、グループ切り替え手段4Gによるグループ切り替え時には現ユーザに係る操作環境を操作環境更新手段4Fによって更新するなどの処理を行う。
【0039】
前記操作環境更新手段4Fは、追加・変更されたユーザの操作環境情報を、サーバ装置2における操作環境情報登録・更新手段2Hに送信する。
【0040】
以下、本第1実施形態に係る医用画像処理システムによる操作環境構築処理の流れを、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0041】
まず、ユーザは、ユーザ端末装置4においてユーザ認証手段4Aにより所定のログイン処理を行う(ステップS1)。続いて、サーバ装置2における認証手段2Bは、上述したユーザ認証処理を行う(ステップS2)。ここでは説明の便宜上、当該ユーザ認証処理が成功した後の処理について説明する。なお、当該ユーザ認証処理に失敗した場合は、ユーザ端末装置4に対して、当該ユーザ認証処理に失敗した旨の通知をすればよい。
【0042】
当該ユーザ認証処理を成功した場合、サーバ装置2における操作環境情報取得手段2Fは、ユーザ別操作環境情報管理手段2Eから、当該ユーザ認証処理に係るユーザの操作環境情報を取得する(ステップS3)。続いて、サーバ装置2における操作環境情報取得手段2Fは、グループ別操作環境情報管理手段2Dから当該ユーザ認証処理に係るユーザが所属するグループの操作環境情報を取得する(ステップS4)。
【0043】
そして、操作環境情報取得手段2Fは、前記ステップS3で取得したユーザの操作環境情報と、前記ステップS4で取得したグループの操作環境情報と、をユーザ端末装置4に送信する(ステップS5)。
【0044】
ユーザ端末装置4における操作環境情報受信手段4Bは、前記ステップS5でサーバ装置2から送信されたユーザの操作環境情報及びグループの操作環境情報を受信する(ステップS6)。そして、操作環境検査手段4Cは、上述したように不足アプリケーションを検出し(ステップS7)、検出された不足アプリケーションのリストユーザに提示し、該ユーザにより選択されたアプリケーションのインストール及びセットアップを実行する。続いて、操作環境構築手段4Eは、新たにセットアップされた操作環境を構築する(ステップS8)。
【0045】
以上説明したように、本第1実施形態によれば、ユーザが自分にとって有用な臨床アプリケーションを容易に見出すことができ、且つ所定のネットワークに接続された端末装置であれば各々のユーザ毎にカスタマイズされた利用環境及び臨床アプリケーションを利用することが可能な医用画像処理システム及びサーバ装置を提供することができる。
【0046】
具体的には、本第1実施形態に係る医用画像システムを病院に適用した場合、ユーザは当該病院内のどこの診察室に設置されたユーザ端末装置おいても、またネットワークを介して接続されている他の病院や自宅などに設置されたユーザ端末装置においても、自分が普段利用している(使い慣れている)アプリケーション及び操作環境を利用することができる。これにより、医療行為の質を高めることができる。
【0047】
さらに、ユーザは、所属するグループが推奨するアプリケーションに追加・更新があった場合、ログイン時に自動的にそのアプリケーションをインストールすることが可能となる。従って、ユーザは、有益なアプリケーションを自ら探し出さずとも、容易に入手することができる。
【0048】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置について説明する。説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置との相違点を説明する。
【0049】
第1実施形態において説明した通り、ユーザは複数のグループに所属することができ、ユーザの操作環境はグループ毎に管理される為、もしユーザが複数のグループに所属する場合には、一人のユーザについてその所属グループ数だけ操作環境の数が存在することになる。つまり、このような場合には操作環境の管理が煩雑となってしまう。本第2実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置は、このような事情に鑑みて提案された。
【0050】
本第2実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置では、各々のユーザ毎に、所属する複数のグループ間で操作環境を同期させる。つまり、本第2実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置によれば、ユーザが複数のグループに所属している場合であっても、ユーザは何れのグループでログインを行っても同じ操作環境を得ることができる。
【0051】
図7は、グループ間で操作環境を同期させる為の同期設定リストの一例を示す図である。図8は、グループ間で操作環境を同期させる為の実際の設定画面の一例を示す図である。図9は、本第2実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図である。
【0052】
本第2実施形態においては、図7に示すように、グループ間で操作環境を同期させるユーザのユーザIDと、当該同期に係るグループのグループIDと、当該同期させたグループのIDである同期対象グループIDと、を対応付けて管理する。
【0053】
このような管理を行う為に、例えば図8に示すような設定画面をユーザに提示する。すなわち、図8に示す例では、ユーザが所属するグループのグループ名称と、該グループ名称に対応するグループIDと、を列挙して示す。ユーザは、同期させたいグループに対応するチェックボックスにチェックを記す操作を行うことで当該同期処理を実行する。
【0054】
図7及び図8に示す例では、所属するグループのうち脳外科グループ(グループID:GRP000001)と、放射線グループ(グループID:GRP000002)と、AA病院(グループID:グループGRP000003)と、の操作環境が同期設定されている。
【0055】
本第2実施形態に係る医用画像処理システムでは、図9に示すように、サーバ装置2は第2実施形態に特有の構成要件として同期グループ管理手段2Jを有する。図7及び図8を参照して説明した同期処理及び同期グループの管理は、この同期グループ管理手段2Jにおいて行われる。
【0056】
なお、前記グループ操作環境情報登録・更新手段2Gはユーザが新規に登録したアプリケーションの情報を同期設定された全てのグループに対して登録する。
【0057】
以上説明したように、本第2実施形態によれば、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置と同様の効果を奏する上に次のような効果を奏する医用画像処理システム及びサーバ装置を提供することができる。
【0058】
すなわち、本第2実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置によれば、ユーザ毎にグループ間で操作環境を同期更新することで、操作環境の管理の煩雑さを軽減することができる。つまり、ユーザが、所属している複数のグループのうち何れのグループでログインをしても、同一の操作環境が構築される。
【0059】
また、ユーザによって新たなアプリケーションが新規に登録された場合には、当該登録時のログインに係るグループだけでなく、予め上述のグループ同期設定を行った全てのグループの操作環境情報が更新される。これにより、新規に登録されたアプリケーションの情報を当該登録時のログインに係るグループだけでなく、グループ同期設定を行った全てのグループに所属するユーザにまで配信することが可能となる。
【0060】
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置について説明する。説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置との相違点を説明する。
【0061】
任意の端末装置で同一の操作環境を利用する為には、当該操作環境に係るアプリケーションを利用する為のライセンスを適切に管理しなければならない。本第3実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置は、このような事情に鑑みて提案された。
【0062】
なお、通常、ライセンス管理形式としては、各々の端末装置毎に管理する形式が一般的に多く利用されている。
【0063】
本第3実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置では、上述したライセンス管理に係る問題を解決する為に、例えば次のような構成を採る。図10は、本第3実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置の一構成例を示す図である。本第3実施形態に係る医用画像処理システムでは、図10に示すように、サーバ装置2は本第3実施形態に特有の構成要件としてユーザ別アプリライセンス管理手段2Kを有し、ユーザ端末装置4は本第3実施形態に特有の構成要件としてアプリライセンス管理手段4Hを有する。
【0064】
前記ユーザ別アプリライセンス管理手段2Kは、各々のユーザが取得しているアプリケーションのライセンス情報を保持する手段である。そして、前記操作環境情報取得手段2Fは、ユーザの操作環境情報だけでなく、ユーザが取得しているライセンス情報もユーザ端末装置4に送信する。
【0065】
前記アプリランセンス管理手段4Hは、前記操作環境情報取得手段2Fにより送信された前記ライセンス情報を操作環境情報受信手段4Bにて受信し、前記ライセンス情報を当該ユーザ端末装置4に一時的に設定する。以上説明したような構成により、ユーザは、利用にライセンスを必要とするアプリケーションを、任意の端末装置において利用することができる。
【0066】
なお、ユーザ別アプリライセンス管理手段2Kは、ユーザがログアウトする際、及びグループの切り替えの際には、当然ながら、当該ログインに係るユーザのライセンス情報を当該ユーザ端末装置4から削除する処理を行う必要がある。
【0067】
以上説明したように、本第3実施形態によれば、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置と同様の効果を奏する上に、次のような効果を奏する医用画像処理システム及びサーバ装置を提供することができる。
【0068】
すなわち、本第3実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置によれば、アプリケーションを利用する為のライセンス情報を、当該ライセンス情報を取得しているユーザがログインした端末装置に一時的に登録することができる。これにより、ユーザは、任意の端末装置において、ライセンス情報を既に取得しているアプリケーションを利用することができる。
【0069】
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置について説明する。説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置との相違点を説明する。
【0070】
本第4実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置では、上述した不足アプリケーションの中から更に有益性の高いアプリケーションを抽出してユーザに推奨する。図11は、本第4実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置の一構成例を示す図である。
【0071】
本第4実施形態に係る医用画像処理システムでは、図11に示すように、ユーザ端末装置4は本第4実施形態に特有の構成要件としてアプリ利用情報収集手段4Iと、アプリ利用情報送信手段4Jと、アプリ紹介手段4Kと、を有し、サーバ装置2は本第4実施形態に特有の構成要件としてアプリ利用統計管理手段2Lと、紹介受付手段2Mと、操作環境情報登録・更新手段2Nと、を有する。
【0072】
前記アプリ利用情報収集手段4Iは、各々のアプリケーションの利用状況に関する情報であるアプリ利用情報を収集する手段である。
【0073】
ここで、前記アプリ利用情報とは、具体的には例えば次の様な情報である。
【0074】
(単純利用頻度情報)アプリケーションの単純な利用頻度を示す情報である。この単純利用頻度情報を参照して、例えばアプリケーションの利用頻度が最も高いアプリケーションを当該グループの推奨アプリケーションとして登録することができる。
【0075】
(利用目的別統計情報)アプリケーションの利用目的別(例えば検査部位や検査目的などを示す情報)に集計された利用状況(例えば利用頻度など)を示す情報である。この利用目的別統計情報を参照して、例えば各々のユーザの利用目的別に利用頻度が高いアプリケーションを当該グループの推奨アプリケーションとして登録することができる。
【0076】
(特定ユーザ統計情報)有名な医師や権威のある医師など特定のユーザによるアプリケーションの利用状況を示す情報である。この特定ユーザ統計情報を参照して、所望のユーザが利用しているアプリケーションを導き出して当該グループの推奨アプリケーションとして登録することができる。
【0077】
前記アプリ利用情報送信手段4Jは、前記アプリ利用情報収集手段4Iによって収集されたアプリ利用情報をサーバ装置2へ送信する為の手段である。
【0078】
前記アプリ紹介手段4Kは、各々のユーザが有益であると判定したアプリケーションを同一のグループに属する他のユーザに紹介する為の手段である。詳細には、前記アプリ紹介手段4Kは、ユーザが紹介対象として設定した紹介アプリケーションのアプリIDをサーバ装置2に送信する。
【0079】
前記アプリ利用統計管理手段2Lは、ユーザ端末装置4のアプリ利用情報送信手段により送信されたアプリ利用情報を管理する手段である。
【0080】
前記紹介受付手段2Mは、ユーザ端末装置4のアプリ紹介手段4Kにより送信された紹介アプリケーションのアプリIDを受け付ける手段である。
【0081】
前記操作環境情報登録・更新手段2Nは、前記アプリ利用統計管理手段2Lが管理するアプリ利用情報、及び前記紹介受付手段2Mが受け付けた紹介アプリケーションのアプリIDに基づいて、グループ毎の操作環境情報の登録・更新を実行する手段である。
【0082】
以上説明したように、本第4実施形態によれば、第1実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバと同様の効果を奏する上に、次のような効果を奏する医用画像処理システム及びサーバを提供することができる。
【0083】
すなわち、本第4実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置によれば、アプリ利用情報を参照して、各々のグループにとって有用なアプリケーションを抽出してからユーザに提示する。例えば、或るグループ内で利用頻度が高いアプリケーションは、当該グループに属するユーザにとって有用なアプリケーションである可能性が高い為、そのようなアプリケーションを抽出してユーザに提示することで、より効率的なアプリケーションの推奨を行うことができる。
【0084】
従って、本第4実施形態に係るいよう画像処理システム及びサーバ装置によれば、グループのアプリケーションリストには、常に価値のあるアプリケーションの情報が追加登録される。これにより、ユーザは、自身にとって価値のあるアプリケーションを自ら探し出さずとも、非常に容易に利用することができる。
【0085】
数多くの新しいアプリケーションが開発され、各々のユーザが自身にとって価値あるアプリケーションを探し出すことが困難であることを鑑みると、本第4実施形態に係る医用画像処理システム及びサーバ装置のように、グループが推奨するアプリケーションリストを常に有益なリストに更新する技術は、非常に有用な技術である。また、ユーザが自分にとって真に有益なアプリケーションを利用することは、医療の質の向上につながる。
【0086】
以上、第1実施形態乃至第4実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
【0087】
[変形例]
例えば、操作環境としてユーザに推奨できないアプリケーションが前記グループ別操作環境情報管理手段2Dに登録された場合に、当該推奨できないアプリケーションを自動的に削除するアプリケーション除去手段を、前記グループ別操作環境情報管理手段内に設けてもよい。なお、前記推奨できないアプリケーションについては、前記サーバ装置2の管理者が予め所定のアプリケーションを前記アプリケーション除去手段に登録できるように構成する。
【0088】
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の第1実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図。
【図2】グループ毎の操作環境情報の管理テーブルの一例を示す図。
【図3】ユーザ毎の操作環境情報の管理テーブルの一例を示す図。
【図4】アプリケーション管理テーブルの一例を示す図。
【図5】アプリケーションリストの実際の表示例を示す図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る医用画像処理システムによる操作環境構築処理のフローチャートを示す図。
【図7】グループ間で操作環境を同期する為の同期設定リストの一例を示す図。
【図8】グループ間で操作環境を同期する為の実際の設定画面の一例を示す図。
【図9】本発明の第2実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図。
【図10】本発明の第3実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図。
【図11】本発明の第4実施形態に係る医用画像処理システムの一構成例を示す図。
【符号の説明】
【0090】
1…医用画像処理システム、 2…サーバ装置、 2A…グループ管理手段、 2B…認証手段、 2C…ユーザ情報管理手段、 2F…操作環境情報取得手段、 2H…操作環境情報登録・更新手段、 2I…アプリケーション管理手段、 2D…グループ別操作環境情報管理手段、 2E…ユーザ別操作環境情報管理手段、 2G…グループ操作環境情報登録・更新手段、 2J…同期グループ管理手段、 2K…ユーザ別アプリライセンス管理手段、 2L…アプリ利用統計管理手段、 2M…紹介受付手段、 2N…操作環境情報登録・更新手段、 4…ユーザ端末装置、 4A…ユーザ認証手段、 4B…操作環境情報受信手段、 4C…操作環境検査手段、 4D…不足アプリ登録手段、 4E…操作環境構築手段、 4F…操作環境更新手段、 4G…グループ切り替え手段、 4H…アプリライセンス管理手段、 4I…アプリ利用情報収集手段、 4J…アプリ利用情報送信手段、 4K…アプリ紹介手段。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、該サーバ装置とネットワークを介して通信可能な端末装置と、を具備する医用画像処理システムであって、
前記サーバ装置は、
ユーザ毎または少なくとも1人以上のユーザから成るグループ毎に、前記端末装置における操作環境を示す操作環境情報を保持する操作環境情報記憶部と、
前記端末装置で構築された操作環境に係る情報を受信し、該情報に基づいて、前記操作環境情報記憶部に記憶された前記操作環境情報を更新する操作環境情報更新部と、
前記ユーザに係る操作環境情報、又は前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報を、前記操作環境情報記憶部から取得して前記端末装置へ送信する操作環境情報取得送信部と、
前記サーバ装置または前記端末装置の少なくとも一方は、
前記端末装置の操作環境情報と、前記操作環境情報記憶部に記憶された情報と、に基づいて、前記端末装置においてインストールを推奨するアプリケーションを特定して提示するアプリケーション提示部と、
を有することを特徴とする医用画像処理システム。
【請求項2】
前記端末装置は、
前記アプリケーション提示部により提示されたアプリケーションを取得してセットアップするアプリケーション取得部を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項3】
前記グループは、専門科、所属科、及び所属医師会のうち何れか一つを同じにするユーザから成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医用画像処理システム。
【請求項4】
前記サーバ装置は、
前記操作環境情報について各々の前記グループ間で同期設定を行う為の同期グループ設定管理部を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項5】
前記サーバ装置は、
各々のユーザ毎に前記操作環境情報に含まれるアプリケーションのライセンス情報を保持するアプリライセンス管理部を含み、
前記端末装置は、
前記ユーザに係る前記ラインセンス情報を、前記アプリライセンス管理部から取得して保持するアプリライセンス取得部を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項6】
前記端末装置は、
各々のアプリケーションの利用状況を示す情報であるアプリ利用情報を収集するアプリ利用情報収集部を含み、
前記サーバ装置は、
前記アプリ利用情報収集部から前記アプリ利用情報を取得し、前記アプリ利用情報に基づいて、前記操作環境情報記憶部が記憶する前記グループ毎の前記操作環境情報を更新する情報更新部を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項7】
前記サーバ装置は、
前記操作環境情報記憶部が記憶する操作環境情報に含まれるアプリケーションのうち所定のアプリケーションを削除する非推薦アプリケーション削除部を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項8】
ネットワークを介して端末装置と通信可能なサーバ装置であって、
少なくとも1人以上のユーザから成るグループの作成、保持、更新、及び削除処理を行うグループ管理手段と、
ユーザ毎及びグループ毎に、前記端末装置における操作環境を示す操作環境情報を保持する操作環境情報記憶部と、
前記ユーザに係る操作環境情報、及び前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報を、前記操作環境情報記憶部から取得して前記端末装置へ送信する操作環境情報取得送信部と、
前記端末装置で構築された操作環境に係る情報を受信し、該情報に基づいて、前記操作環境情報記憶部に記憶された前記ユーザに係る操作環境情報を更新するユーザ操作環境情報更新部と、
前記ユーザに係る操作環境情報と、前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報と、を比較して、前記グループに係る操作環境情報を更新するグループ操作環境情報更新部と、
を具備することを特徴とするサーバ装置。
【請求項1】
サーバ装置と、該サーバ装置とネットワークを介して通信可能な端末装置と、を具備する医用画像処理システムであって、
前記サーバ装置は、
ユーザ毎または少なくとも1人以上のユーザから成るグループ毎に、前記端末装置における操作環境を示す操作環境情報を保持する操作環境情報記憶部と、
前記端末装置で構築された操作環境に係る情報を受信し、該情報に基づいて、前記操作環境情報記憶部に記憶された前記操作環境情報を更新する操作環境情報更新部と、
前記ユーザに係る操作環境情報、又は前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報を、前記操作環境情報記憶部から取得して前記端末装置へ送信する操作環境情報取得送信部と、
前記サーバ装置または前記端末装置の少なくとも一方は、
前記端末装置の操作環境情報と、前記操作環境情報記憶部に記憶された情報と、に基づいて、前記端末装置においてインストールを推奨するアプリケーションを特定して提示するアプリケーション提示部と、
を有することを特徴とする医用画像処理システム。
【請求項2】
前記端末装置は、
前記アプリケーション提示部により提示されたアプリケーションを取得してセットアップするアプリケーション取得部を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項3】
前記グループは、専門科、所属科、及び所属医師会のうち何れか一つを同じにするユーザから成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医用画像処理システム。
【請求項4】
前記サーバ装置は、
前記操作環境情報について各々の前記グループ間で同期設定を行う為の同期グループ設定管理部を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項5】
前記サーバ装置は、
各々のユーザ毎に前記操作環境情報に含まれるアプリケーションのライセンス情報を保持するアプリライセンス管理部を含み、
前記端末装置は、
前記ユーザに係る前記ラインセンス情報を、前記アプリライセンス管理部から取得して保持するアプリライセンス取得部を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項6】
前記端末装置は、
各々のアプリケーションの利用状況を示す情報であるアプリ利用情報を収集するアプリ利用情報収集部を含み、
前記サーバ装置は、
前記アプリ利用情報収集部から前記アプリ利用情報を取得し、前記アプリ利用情報に基づいて、前記操作環境情報記憶部が記憶する前記グループ毎の前記操作環境情報を更新する情報更新部を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項7】
前記サーバ装置は、
前記操作環境情報記憶部が記憶する操作環境情報に含まれるアプリケーションのうち所定のアプリケーションを削除する非推薦アプリケーション削除部を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項8】
ネットワークを介して端末装置と通信可能なサーバ装置であって、
少なくとも1人以上のユーザから成るグループの作成、保持、更新、及び削除処理を行うグループ管理手段と、
ユーザ毎及びグループ毎に、前記端末装置における操作環境を示す操作環境情報を保持する操作環境情報記憶部と、
前記ユーザに係る操作環境情報、及び前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報を、前記操作環境情報記憶部から取得して前記端末装置へ送信する操作環境情報取得送信部と、
前記端末装置で構築された操作環境に係る情報を受信し、該情報に基づいて、前記操作環境情報記憶部に記憶された前記ユーザに係る操作環境情報を更新するユーザ操作環境情報更新部と、
前記ユーザに係る操作環境情報と、前記ユーザが属するグループに係る操作環境情報と、を比較して、前記グループに係る操作環境情報を更新するグループ操作環境情報更新部と、
を具備することを特徴とするサーバ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−157019(P2010−157019A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−333582(P2008−333582)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
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