説明

半導体素子のシミュレーション装置および半導体素子のシミュレーション方法

【課題】実測データを用いたキャリブレーションを自動化できる半導体素子のシミュレーション装置および半導体素子のシミュレーション方法を提供する。
【解決手段】パラメータをキャリブレーションする手順を示したキャリブレーション条件を作成して入力する工程と、キャリブレーション条件の一工程分をシミュレータに投入してパラメータの最適値を探索する工程と、実測データを用いてパラメータをキャリブレーションする工程と、キャリブレーション条件の他の一工程分をシミュレータに投入し、パラメータの最適値を探索してから実測データを用いてパラメータをキャリブレーションする操作を、キャリブレーション条件に従って繰り返す工程とを有する半導体素子のシミュレーション方法と、そのようなキャリブレーション条件の入力部を有する半導体素子のシミュレーション装置。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子のシミュレーション装置および半導体素子のシミュレーション方法に関し、特に、実測データを用いたキャリブレーションを、所定の手順に従って自動化することが可能となる半導体素子のシミュレーション装置および半導体素子のシミュレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの開発期間は短縮されてきている。これに伴い、半導体素子の試作あるいは実際の製造を支援するために、シミュレーションの重要性が高まっている。LSIの設計においては多様のシミュレータが用いられる。例えばプロセスシミュレータは、LSIの各製造工程を物理モデルに基づいてシミュレーションし、最終的な不純物濃度分布や加工形状を求めるものである。プロセスシミュレータによるシミュレーションの対象となるプロセスとしては、イオン注入、酸化、エッチング、堆積や、フォトリソグラフィ工程におけるレジストの形成等が挙げられる。
【0003】また、デバイスシミュレータはデバイスの電気特性を物理モデルに基づいて求めるものである。デバイスシミュレータを用いたシミュレーションにより、デバイスの電流−電圧特性や容量−電圧特性等が求められる。これらのシミュレータにおいては、プロセスの物理現象やデバイス内のキャリアの挙動を、拡散方程式やMaxwell方程式等を用いて表現し、モデル化が行われる。
【0004】シミュレーションにおいては、現実の物理現象を理想的な物理モデルに近似して計算を行うことが多い。物理現象に関する基本的な方程式は確立されているが、実際の現象は複雑であり、シミュレーションの物理モデルには多くのパラメータが用いられる。また、LSIの製造プロセスの中にはエッチングや堆積のように物理現象が十分に解明されていないものもある。このようなことから、物理現象の正確なモデル化は難しく、シミュレーション結果は必ずしも現実の現象に一致しない。
【0005】したがって、シミュレーションにより半導体内の不純物分布やデバイスの電気特性等を正確に予測するためには、大量の実測データを用いてキャリブレーションを行う必要がある。シミュレーションに実測データを反映させ、半導体製造工程の設計精度を向上させる半導体のシミュレーション装置及びその方法が、特開平9−320917号公報に開示されている。
【0006】この装置は、図5に示すように、与えられた製造手順A(工程1、2、・・・n)で指定した特定の製造工程に関する実測データaを前もって測定する測定手段10と、実測データaを測定条件について統括管理して記憶装置Cにデータベースbとして記録する登録手段20と、製造手順Aに基づいてシミュレーション手順B(条件1、2、・・・n)を作成する手段と、シミュレーション手順Bで指定した特定の製造工程に測定条件が一致する実測データaをデータベースbから検索する検索手段30と、検索された実測データを物理的/数学的理論に基づくモデル式にフィッティングするモデル式抽出手段40と、検索された実測データにフィッチングしたモデル式を取り込んでシミュレーションを実行する手段Dとを備えることを特徴とする。
【0007】上記の特開平9−320917号公報に記載されたシミュレーション方法によれば、製造手順Aで指定する工程の測定条件に相当する実測データaをデータベース化し、シミュレーション実行時に指定する条件(シミュレーション手順B)に相当する実測データのモデル式を読み込んでシミュレーションを実行する。したがって、シミュレーション手順Bの各条件は一括して読み出され、シミュレータに投入される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来のシミュレーション装置あるいはシミュレーション方法によれば、複数の製造工程に関する実測データと、シミュレーション手順で指定された複数の条件が一度にシミュレータに投入されるため、シミュレータの誤差や理想的な物理モデルからのずれ等の度合いが条件間で異なるという問題が起こる。したがって、実測データを用いるキャリブレーションにおいては、物理モデルを理解したユーザーによる、最適化の度合いの重み付け等の煩雑な作業が要求される。現状では、このような作業に長時間を要することが多い。
【0009】一部のシミュレータはNewton法などの最適化アルゴリズムを使用して、自動的にキャリブレーションを行う機能を提供している。しかしながら、一度に多くのパラメータのキャリブレーションを行うと、物理的に妥当性のない結果が得られたり、計算が収束しないという問題が起こりやすい。
【0010】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、したがって本発明は、最適化の度合いの重み付けや、収束のしやすさ等を考慮した所定の手順に従って、実測データを用いたキャリブレーションを自動化して行うことができる半導体素子のシミュレーション装置および半導体素子のシミュレーション方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の半導体素子のシミュレーション装置は、半導体素子の特性に関する複数のパラメータを用いて、半導体素子の特性のシミュレーションを行う少なくとも一つのシミュレータと、前記パラメータに関する複数の実測データを記憶する記憶手段と、前記実測データの少なくとも一部を用いて、少なくとも一つの前記パラメータをキャリブレーションする工程と、前記実測データの少なくとも一部を用いて、少なくとも他の一つの前記パラメータをキャリブレーションする工程を含む、複数の工程の手順を示した多段階のキャリブレーション条件が入力される条件入力部と、前記シミュレータに前記パラメータの最適値の探索を指示する計算制御手段と、前記シミュレーションの結果から特定のパラメータを抽出する結果抽出手段と、前記結果抽出手段により抽出された前記パラメータと前記実測データとの誤差を評価する誤差評価部とを有することを特徴とする。
【0012】本発明の半導体素子のシミュレーション装置は、好適には、前記シミュレータは半導体素子の製造工程の設計をシミュレーションするプロセスシミュレータを含むことを特徴とする。本発明の半導体素子のシミュレーション装置は、好適には、前記シミュレータは半導体素子の電気的特性を解析するデバイスシミュレータを含むことを特徴とする。
【0013】これにより、従来、物理モデルを理解したユーザーが長時間をかけて行っていた、複数のパラメータの最適化の度合いの重み付け等の作業を自動化して行うことが可能となる。また、実測データを用いたキャリブレーションを一括して行わず、例えばパラメータ毎に多段階で行うため、計算が収束しない状態を避けることが容易となる。本発明の半導体素子のシミュレーション装置によれば、多段階のキャリブレーション条件が入力される条件入力部に入力するキャリブレーション条件を変更することにより、キャリブレーションの手順を任意に変更することが可能である。
【0014】さらに、上記の目的を達成するため、本発明の半導体素子のシミュレーション方法は、半導体素子の特性に関する複数のパラメータの実測データを記録する工程と、前記パラメータをキャリブレーションするための複数の工程の手順を示した多段階のキャリブレーション条件を作成して入力する工程と、前記キャリブレーション条件の一工程分をシミュレータに投入し、少なくとも一つの前記パラメータの最適値を探索する工程と、前記実測データの少なくとも一部を用いて、前記パラメータをキャリブレーションする工程と、前記キャリブレーション条件の他の一工程分をシミュレータに投入し、前記パラメータの最適値を探索してから、前記実測データの少なくとも一部を用いて、前記パラメータをキャリブレーションする操作を、前記キャリブレーション条件に従って繰り返す工程とを有することを特徴とする。
【0015】本発明の半導体素子のシミュレーション方法は、好適には、前記シミュレータは半導体素子の製造工程の設計をシミュレーションするプロセスシミュレータを含むことを特徴とする。本発明の半導体素子のシミュレーション方法は、好適には、前記シミュレータは半導体素子の電気的特性を解析するデバイスシミュレータを含むことを特徴とする。
【0016】これにより、従来、物理モデルを理解したユーザーが長時間をかけて行っていた、複数のパラメータの最適化の度合いの重み付け等の作業が自動化される。また、実測データを用いたキャリブレーションを一括して行わず、例えばパラメータ毎に多段階で行うため、計算が収束しない状態を避けることが容易となる。本発明の半導体素子のシミュレーション方法によれば、キャリブレーション条件を変更することにより、キャリブレーションの手順を任意に変更することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の半導体素子のシミュレーション装置および半導体素子のシミュレーション方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施形態1)図1は本実施形態の半導体素子のシミュレーション装置のシステム構成図である。図1に示すように、本実施形態のシミュレーション装置は条件入力部101、計算制御部102、プロセスシミュレータ103、デバイスシミュレータ104、データベース105およびデータ登録部106を有する。
【0018】条件入力部101は、キャリブレーションに必要な条件が入力される部分である。計算制御部102は条件入力部101に入力されたキャリブレーション条件に基づいて、シミュレータのキャリブレーションを実行する。また、計算制御部102はプロセスシミュレータ103およびデバイスシミュレータ104を制御して、パラメータの最適値を探索する。データベース105にはデータ登録部106を介して、実測データやシミュレーションの入力データが登録される。
【0019】図2は図1の計算制御部102の構成図である。図2に示すように、計算制御部102は最適値探索部201、シミュレータ制御部202、結果抽出部203および誤差評価部204を有する。最適値探索部201はNewton法やLM法(Levenberg-Marquardt 法)などの最適化アルゴリズムに基づいてパラメータの最適値を探索する。シミュレータ制御部202は、最適値探索部201において決定されたパラメータを適用して、シミュレータに計算を指示する。
【0020】結果抽出部203は、シミュレーション結果のうちの特定のパラメータと、データベース105(図1参照)に登録された、対応する実測データとを抽出する。誤差評価部204は、結果抽出部203によって抽出された特性値と実測データとの誤差を評価する。実測データとの誤差が指定された誤差以内とならない場合には、最適値探索部201において次の最適値が探索される。実測データとの誤差が、収束判定条件に基づく指定された誤差以内となったとき、最適値探索部201における最適化処理を終了する。このときのパラメータの値を最適値とする。
【0021】図3は図1のデータベース105の構成図である。図3に示すように、データベース105は実測値データベース205とシミュレーション入力ファイルデータベース206から構成される。実測値データベース205は実測データテーブルを有し、シミュレーション入力ファイルデータベース206はシミュレーション入力データテーブルを有する。
【0022】例えば、半導体基板に単独の種類の不純物をイオン注入し、拡散させたときの不純物分布をシミュレーションする場合、2次イオン質量分析(SIMS;secondary ion-mass spectroscopy)のデータをキャリブレーション用の実測データとして用いることができる。この場合の実測データテーブルの一例を表1に示し、シミュレーション入力データテーブルの一例を表2に示す。
【0023】
【表1】


(表中、ドーズはatoms/cm2 、エネルギーはkeV を表し、温度はアニール温度(℃)を表す。)
【0024】
【表2】


(表中、ドーズはatoms/cm2 、エネルギーはkeV を表し、温度はアニール温度(℃)を表す。また、Simulator1はシミュレータの一つであり、シミュレーション入力データが投入されるシミュレータである。)
【0025】表1に示すように、例えば、実測データファイルSIMS1.dat はシミュレーション入力データファイルD1.datと比較される。一つのシミュレーション入力データファイルを複数の実測データファイルと比較することも可能であり、例えば、条件が同じである二つの実測データファイルSIMS10.dat、SIMS11.datは、シミュレーション入力データファイルD7.datと比較される。
【0026】次に、本実施形態の半導体素子のシミュレーション装置のシステム動作例を示す。図4はシステムの動作を示すフローチャートである。
ステップS101:キャリブレーションに必要な条件データaが、図1に示す条件入力部101に入力される。条件データaは後述するように複数の工程から構成されている。条件データaにはキャリブレーションの手続きを記述することができる。
【0027】例えば、図1に示すプロセスシミュレータ103での拡散パラメータをキャリブレーションする場合には、単独イオン注入のSIMSデータを使用して、点欠陥パラメータや活性化パラメータ等を最適化した後、図1に示すデバイスシミュレータ104で電気特性を計算し、再度、拡散パラメータを調整するといった一連の手続きを条件データaに記述できる。条件入力部101で作成された条件データaは、計算制御部102に送られる。
【0028】ステップS102:計算制御部102は条件データaから1工程分のデータを読み出す。
ステップS103:読み出されたデータに基づいてシミュレーションの準備を行う。すなわち、条件データaより読み出した条件から、シミュレータの入力データを生成する処理を行う。具体的には以下の2つの処理を行う。
(1)条件データaにある入力データファイルを読み出す。
(2)条件データaに設定されているパラメータの初期値と(1)で読み出した入力データファイルからシミュレーション可能な入力データを生成する。
ステップS104:計算制御部102のシミュレータ制御部202(図2参照)は、シミュレータに計算の実行を指示する。
【0029】ステップS105:シミュレーション計算が終了すると、計算制御部102の結果抽出部203(図2参照)は、シミュレーション結果から特定のパラメータを抽出し、データベース105から対応する実測データを抽出する。計算制御部102の誤差評価部204は、シミュレーション結果と抽出された実測データとを比較する。
ステップS106、S107:シミュレーション結果と抽出された実測データとの誤差が、条件データaで指定された所定の誤差以内となるまで、最適値の探索を行う。シミュレーション結果と抽出された実測データとの比較には最小二乗法を用いる。
【0030】ステップS108:シミュレーション結果と抽出された実測データとの誤差が、条件データaで指定された所定の誤差以内となったら、パラメータの値を変更し、以降の工程に適用する。
ステップS109:条件データaで指定されている全ての工程について、上記のような最適値の探索を実行したら、終了となる。
【0031】以下に、上記のシステム動作例における条件データaの一例を示す。条件データaにおいては、工程1でヒ素(As)拡散定数の最適値を探索し、工程2でホウ素(B)の拡散定数の最適値を探索し、同様に各工程で特定のパラメータの最適値を探索する。これらの工程には、移動度パラメータの最適値の探索を行う工程Nも含まれる。このように、条件データaにはパラメータの最適値の探索を各工程で段階的に行うことが記述される。
【0032】
工程1:ヒ素(As)拡散定数 初期値 上限値 下限値 不純物濃度分布 0〜0.2μm(基板深さ方向)
収束条件 実測データファイル1,シミュレーション入力データファイルa 実測データファイル2,シミュレーション入力データファイルb
【0033】
工程2:ホウ素(B)拡散定数 初期値 上限値 下限値 不純物濃度分布 0〜0.5μm(基板深さ方向)
収束条件 実測データファイル3,シミュレーション入力データファイルc 実測データファイル4,シミュレーション入力データファイルd
【0034】
工程N:移動度パラメータ 初期値 上限値 下限値 電流−電圧特性 収束条件 実測データファイルm,シミュレーション入力データファイルx 実測データファイルn,シミュレーション入力データファイルy
【0035】本実施形態の半導体素子のシミュレーション方法によれば、上記のような条件データaからデータを1工程分ずつ読み出し、パラメータの最適値を探索する。したがって、従来、ユーザーの作業により行われていた、最適化の重み付け等の操作を、予め設定された一連の手順に沿って自動的に行うことが可能となる。
【0036】本発明の半導体素子のシミュレーション装置および半導体素子のシミュレーション方法の実施形態は、上記の説明に限定されない。例えば、上記の実施形態の条件データaに、イオン注入以外の例えば酸化、エッチングや堆積等のプロセスのデータを用いることもできる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明の半導体素子のシミュレーション装置によれば、実測データを用いた多段階のキャリブレーションを、所定の手順に従って自動化して行うことが可能となる。本発明の半導体素子のシミュレーション方法によれば、パラメータの最適化の度合いの重み付けや、収束のしやすさ等を考慮した所定の手順に従って、実測データを用いたキャリブレーションを自動的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の半導体素子のシミュレーション装置のシステム構成図である。
【図2】図2は図1の計算制御部102の構成図である。
【図3】図3は図1のデータベース105の構成図である。
【図4】図4は本発明の半導体素子のシミュレーション装置の動作および本発明の半導体素子のシミュレーション方法を示すフローチャートである。
【図5】図5は従来のシミュレーション装置のシステム構成図である。
【符号の説明】
10…測定手段、20…登録手段、30…検索手段、40…モデル式抽出手段、101…条件入力部、102…計算制御部、103…プロセスシミュレータ、104…デバイスシミュレータ、105…データベース、106…データ登録部、201…最適値探索部、202…シミュレータ制御部、203…結果抽出部、204…誤差評価部、205…実測値データベース、206…シミュレーション入力ファイルデータベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】半導体素子の特性に関する複数のパラメータを用いて、半導体素子の特性のシミュレーションを行う少なくとも一つのシミュレータと、前記パラメータに関する複数の実測データを記憶する記憶手段と、前記実測データの少なくとも一部を用いて、少なくとも一つの前記パラメータをキャリブレーションする工程と、前記実測データの少なくとも一部を用いて、少なくとも他の一つの前記パラメータをキャリブレーションする工程を含む、複数の工程の手順を示した多段階のキャリブレーション条件が入力される条件入力部と、前記シミュレータに前記パラメータの最適値の探索を指示する計算制御手段と、前記シミュレーションの結果から特定のパラメータを抽出する結果抽出手段と、前記結果抽出手段により抽出された前記パラメータと前記実測データとの誤差を評価する誤差評価部とを有する半導体素子のシミュレーション装置。
【請求項2】前記シミュレータは半導体素子の製造工程の設計をシミュレーションするプロセスシミュレータを含む請求項1記載の半導体素子のシミュレーション装置。
【請求項3】前記シミュレータは半導体素子の電気的特性を解析するデバイスシミュレータを含む請求項1記載の半導体素子のシミュレーション装置。
【請求項4】半導体素子の特性に関する複数のパラメータの実測データを記録する工程と、前記パラメータをキャリブレーションするための複数の工程の手順を示した多段階のキャリブレーション条件を作成して入力する工程と、前記キャリブレーション条件の一工程分をシミュレータに投入し、少なくとも一つの前記パラメータの最適値を探索する工程と、前記実測データの少なくとも一部を用いて、前記パラメータをキャリブレーションする工程と、前記キャリブレーション条件の他の一工程分をシミュレータに投入し、前記パラメータの最適値を探索してから、前記実測データの少なくとも一部を用いて、前記パラメータをキャリブレーションする操作を、前記キャリブレーション条件に従って繰り返す工程とを有する半導体素子のシミュレーション方法。
【請求項5】前記シミュレータは半導体素子の製造工程の設計をシミュレーションするプロセスシミュレータを含む請求項4記載の半導体素子のシミュレーション方法。
【請求項6】前記シミュレータは半導体素子の電気的特性を解析するデバイスシミュレータを含む請求項4記載の半導体素子のシミュレーション方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2002−203758(P2002−203758A)
【公開日】平成14年7月19日(2002.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−643(P2001−643)
【出願日】平成13年1月5日(2001.1.5)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)