説明

半導体装置及びデータ処理システム

【課題】 パラレルインタフェースのエンディアンが外部で認識されていなくても外部から正しくエンディアンの切換えを行なうことができる半導体装置を提供する。
【解決手段】 半導体装置は切換え回路(36)と第1レジスタ(35)を有する。切換え回路は、外部とのパラレルインタフェースをビッグエンディアンとするかリトルエンディアンとするかを切換える。第1レジスタは、切換え回路の制御データを保持する。切換え回路は、第1レジスタに上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない所定の第1の制御情報が供給されたときパラレルインタフェースをリトルエンディアンとし、第1レジスタに上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない所定の第2の制御情報が供給されたとき前記パラレルインタフェースをビッグエンディアンとする。エンディアン設定状態がどうであっても制御情報の入力に関してはその影響を受けない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パラレルインタフェースをビッグエンディアンとするかリトルエンディアンとするかを切換える技術に係り、転送スレーブのような周辺装置とされる半導体装置、更には転送マスタのようなホスト装置と転送スレーブのような周辺装置を備えたデータ処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ホスト装置と周辺装置の間(即ち転送マスタと転送スレーブ間、若しくはバスマスタとバススレーブ間)におけるパラレルインタフェースを行なう場合に、転送すべきデータの転送単位がデータバスの並列ビット数(バス幅)を越えるときは、複数回に分けて転送を行なわなければならない。このときの転送形態としてビッグエンディアンとリトルエンディアンがある。ビッグエンディアンはデータの上位バイト、下位バイトの順で転送する形態である。リトルエンディアンはデータの下位バイト、上位バイトの順で転送する形態である。したがって、ホスト装置と周辺装置の転送形態は一致しなければならない。ホスト装置がビッグエンディアンでデータを転送し、周辺装置がこれをリトルエンディアンとして受領すると、周辺装置が受領したデータの上位バイトと下位バイトはホスト装置が送信したデータと入れ替わってしまう。
【0003】
従来は周辺装置のような半導体装置は外部端子のプルアップ又はプルダウンによってビッグエンディアンとリトルエンディアンの切換えが可能にされている。しかしながら、その場合にはエンディアン切換えのためのモード端子が余計に必要である。
【0004】
特許文献1にはエンディアンの自動切換えを行なう技術が記載されている。これによれば、エンディアン切換えを行なうべきアドレス値を保持するエンディアン変換情報部と、アドレス値を比較してエンディアン切換えの要否を自動判定する判定部を設け、エンディアン切換えを自動的に実行可能とするものである。
【0005】
【特許文献1】特開平8−305628号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、エンディアン自動切換えを行なう技術においても、その前提として転送マスタやバスマスタなどのホスト装置は予め転送スレーブやバススレーブのような周辺装置のエンディアンを分かっていなければならない。分かっていなければ、エンディアン切換えのための情報それ自体を周辺装置に正しく受信させることができない。従って、ホスト装置は周辺装置のエンディアンに合わせて転送動作しなければならない場合を生ずる。これは周辺装置がホスト装置の動作を規定することになり、システム設計の負担になる。
【0007】
本発明の目的は、パラレルインタフェースのエンディアンが外部で認識されていなくても外部から正しくエンディアンの切換えを行なうことができる半導体装置を提供することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、ホスト装置が周辺装置のエンディアンを認識していなくても、周辺装置のエンディアンをホスト装置自らのエンディアンに合わせることができるデータ処理システムを提供することにある。
【0009】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0011】
〔1〕本発明に係る半導体装置(1)は、切換え回路(36)と第1レジスタ(10)を有する。切換え回路は、外部とのパラレルインタフェースをビッグエンディアンとするかリトルエンディアンとするかを切換える。第1レジスタは、前記切換え回路の制御データ(CMDDL,CMDDB)を保持する。前記切換え回路は、前記第1レジスタに上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない所定の第1の制御情報(CMDDL)が供給されたとき前記パラレルインタフェースをリトルエンディアンとし、前記第1レジスタに上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない所定の第2の制御情報(CMDDB)が供給されたとき前記パラレルインタフェースをビッグエンディアンとする。上記より、半導体装置のエンディアン設定状態がどうであっても制御情報の入力に関してはエンディアンの設定状態の影響を受けずに、正しく制御情報を受信することができる。したがって、パラレルインタフェースのエンディアンが外部で認識されていなくても外部から正しくエンディアンの切換えを行なうことが可能になる。
【0012】
本発明の具体的な一つの形態として、前記第1レジスタを選択する選択回路(12)を有する。前記選択回路は上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない所定の選択情報(CMDAS)が供給されたとき前記第1レジスタを選択して前記制御データの入力を可能にする。選択情報の入力という点についても制御情報と同様にエンディアンの設定状態に影響されずに、正しく選択情報を受信することができる。
【0013】
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記選択情報を保持する第2レジスタ(35)を有する。前記選択回路は前記第2レジスタに上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない所定の選択情報が供給されたとき前記第1レジスタを選択する。
【0014】
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない情報は、上位と下位が相互に一致する情報である。16ビットのデータを考えると、例えば選択情報はh0606、第1の制御情報はh0101、第2の制御情報はh0000とされる。記号hは後続の数値が16進数であることを意味する。
【0015】
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記選択情報と制御データとのパラレルインタフェースに用いる複数の外部端子(DB7−0)を有する。前記選択情報と制御データは例えば前記外部端子から所定フォーマットのパケットを利用して直列的に入力される。
【0016】
〔2〕別の観点による半導体装置は、第1レジスタ(10)、第2レジスタ(35)、選択回路(12)及び切換え回路(36)を有する。第1レジスタは、外部とのパラレルインタフェースをビッグエンディアンとするかリトルエンディアンとするかを制御するための制御データを保持する。第2レジスタは、前記制御レジスタを選択するための選択情報(CMDAS)を保持する。選択回路は、前記第2レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の選択情報が供給されたとき前記第1レジスタを選択する。切換え回路は、前記選択回路で選択された前記第1レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の第1の制御情報(CMDDL)が供給されたとき前記パラレルインタフェースを前記リトルエンディアンとし、前記選択回路で選択された前記第1レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の第2の制御情報(CMDDB)が供給されたとき前記パラレルインタフェースを前記ビッグエンディアンとする。
【0017】
上記より、半導体装置のエンディアン設定状態がどうであっても制御情報と選択情報の入力に関してはエンディアンの設定状態の影響を受けずに、正しく制御情報と選択情報を受信することができる。したがって、パラレルインタフェースのエンディアンが外部で認識されていなくても外部から正しくエンディアンの切換えを行なうことができる。
【0018】
本発明の具体的な一つの形態として、前記選択情報と制御データとのパラレルインタフェースに用いる複数の外部端子(DB7−0)を有する。前記選択情報と制御データは例えば前記外部端子から所定フォーマットのパケットを利用して直列的に入力される。
【0019】
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記選択情報は外部から与えられる第1のコマンドアドレス情報である。前記第1の制御情報は前記第1のコマンドアドレス情報に付随して外部から与えられる第1のコマンドである。前記第2の制御情報は前記第1のコマンドアドレス情報に付随して外部から与えられる第2のコマンドである。
【0020】
本発明の更に具体的な一つの形態として、前記第2のコマンドアドレス情報に付随して外部から与えられる第3のコマンドに従ってデータ処理を行なうデータ処理部を有する。
【0021】
このとき、前記データ処理部は、例えば表示メモリ(14)と、表示メモリに格納された表示データに基づいてディスプレイの表示電極を駆動する駆動回路(20,25)とを有する。このような半導体装置は、例えば1個の半導体基板に形成され、液晶ディスプレイの表示駆動制御を行う液晶駆動制御装置とされる。
【0022】
〔3〕本発明に係るデータ処理システムは、ホスト装置(30、45)と、前記ホスト装置に複数の信号線を介して接続された周辺装置(1)とを有する。前記周辺装置は、前記複数の信号線によるパラレルインタフェースをビッグエンディアンとするかリトルエンディアンとするかを制御するための制御データを保持する第1レジスタと、前記制御レジスタを選択するための選択情報を保持する第2レジスタとを有する。前記ホスト装置は、前記第1レジスタを選択するとき、前記第2レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の選択情報を出力する。更に前記ホスト装置は、前記周辺装置のパラレルインタフェースを前記リトルエンディアンとするとき、選択した前記第1レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の第1の制御情報を出力する。上記より、ホスト装置は周辺装置のエンディアンを認識していなくても、周辺装置のエンディアンを自らのエンディアンに合わせることができる。
【0023】
本発明に係る別のデータ処理システムでは、前記ホスト装置は、前記周辺装置のパラレルインタフェースを前記ビッグエンディアンとするときは、選択した前記第1レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の第2の制御情報を出力する。この場合にもホスト装置は周辺装置のエンディアンを認識していなくても、周辺装置のエンディアンを自らのエンディアンに合わせることができる。
【0024】
上記データ処理システムの具体的な一つの形態として、前記選択情報はホスト装置が出力する第1のコマンドアドレス情報である。前記第1の制御情報は前記第1のコマンドアドレス情報に付随して前記ホスト装置が出力する第1のコマンドである。前記第2の制御情報は前記第1のコマンドアドレス情報に付随して前記ホスト装置が出力する第2のコマンドである。
【0025】
更に具体的な一つの形態として、前記周辺装置は、前記第2のコマンドアドレス情報に付随して前記ホスト装置が出力する第3のコマンドに従ってデータ処理を行なうデータ処理部を有する。
【0026】
更に具体的な一つの形態として、前記周辺装置に接続されたディスプレイを有するとき、前記データ処理部は表示メモリと、表示メモリに格納された表示データに基づいて前記ディスプレイの表示電極を駆動する駆動回路とを有する。
【0027】
更に具体的な一つの形態として、前記ホスト装置は前記周辺装置の制御を行なうマイクロコンピュータ(45B)を有する。
【0028】
更に具体的な一つの形態として、前記ホスト装置に接続された高周波部を有するとき、前記ホスト装置は携帯電話機のベースバンド処理を行なうマイクロコンピュータ(45A)を有する。
【発明の効果】
【0029】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0030】
すなわち、半導体装置によれば、パラレルインタフェースのエンディアンが外部で認識されていなくても外部から正しくエンディアンの切換えを行なうことができる。
【0031】
データ処理システムによれば、ホスト装置が周辺装置のエンディアンを認識していなくても、周辺装置のエンディアンをホスト装置自らのエンディアンに合わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
《液晶駆動制御装置》
図2には半導体装置の一例に係る液晶駆動制御装置(LCDCNT)1の構成が例示される。ホストインタフェース回路(HIF)2は、パラレルインタフェース回路(PIF)3、高速シリアルインタフェース回路(HSSIO)4、低速シリアルインタフェース回路(LSSIO)5、出力ポート(OPRT)6などを備える。パラレルインタフェース回路3は並列バスDB0−7を介して例えば8ビット並列に情報の入出力を行なう。低速シリアルインタフェース回路5はシリアル入力端子SDIとシリアル出力端子SDOを用いてデータをシリアル入出力する。高速シリアルインタフェース回路4は差動データ端子data±、差動ストローブ端子stb±を用いて低振幅差動で高速のシリアルデータの入出力を行なう。出力ポート6はポート端子OPORT8−0の出力信号の論理レベルを制御可能である。チップセレクト信号CS、ライト信号WRはパラレルインタフェース用の代表的なストローブ信号である。ホストインタフェース回路2はこれに接続される図示を省略するホスト装置との間でコマンド及び表示データの入出力を行なうために、パラレルインタフェース回路3、高速シリアルインタフェース回路4、又は低速シリアルインタフェース回路5を使用可能である。どれを使用するかはモード端子IM3−0のプルアップ又はプルダウン状態によって決定される。
【0033】
ホスト装置は所定フォーマットのパケットを利用してホストインタフェース回路2にコマンドやデータを伝達する。図示はしないが、前記パケットはヘッダー部とボディー部から成る。ヘッダー部はパケットのデータ語長やパケットの種別情報を有すると共に、アドレス領域を有している。アドレス領域には例えば液晶駆動制御装置1内のレジスタやメモリのアドレス情報を保持する。このとき、ボディー部のデータ領域にはそのアドレス情報に対応するデータやコマンドが保持されている。
【0034】
ホスト装置とのインタフェースにパラレルインタフェース3を採用する場合には、前記パケットを介してアドレス情報、コマンド及びデータをデータ入出力端子DB0−7から受け取る。
【0035】
ホストインタフェース回路2はホスト装置からコマンドパケットを受け取ると、そのアドレス情報をコマンドアドレスレジスタ(CAREG)10に格納する。コマンドアドレスデコーダ(CADEC)12はコマンドアドレスレジスタ10に格納されたコマンドアドレスをデコードしてレジスタ選択信号などを生成する。パケットによって受け取ったコマンドデータはコマンドデータレジスタアレイ(CDREG)11に供給される。コマンドデータレジスタアレイ11は各々所定のアドレスにマッピングされた多数のコマンドデータレジスタを有する。受け取ったコマンドを格納すべきコマンドデータレジスタは前記コマンドアドレスデコーダ12から出力されるレジスタ選択信号によって選択される。コマンドデータレジスタにラッチされたコマンドデータはインストラクション若しくは制御データとして対応する回路部分に供給され、内部の動作を制御する。尚、レジスタセレクト信号RSによって直接コマンドデータレジスタアレイ11を選択してコマンドデータレジスタにコマンドデータを設定することも可能とされる。
【0036】
ホストインタフェース回路2はホスト装置からデータパケットを受け取ると、そのアドレス情報をアドレスカウンタ13に供給する。アドレスカウンタ13は対応するコマンドデータレジスタの内容に従ってインクリメント動作などを行なって表示メモリ(GRAM)14に対するアドレシングを行なう。このとき、コマンドデータによるアクセス指示が表示メモリ14に対する書き込み動作であれば、データパケットのデータがバス15を介してライトデータレジスタ(WDR)9に供給され、タイミングを合わせて表示メモリ(GRAM)14に格納される。表示データの格納は例えば表示フレーム単位などで行なわれる。コマンドデータによるアクセス指示が表示メモリ14に対する読出し動作であれば、表示メモリ14に格納されているデータはリードデータレジスタ(RDR)16に読出されて、ホスト装置に供給可能にされる。コマンドデータレジスタが表示コマンドを受け取ったとき表示メモリ14は表示タイミングに同期した読出し動作が行なわれる。読出しや表示のタイミング制御はタイミングジェネレータ(TGNR)17が行なう。表示タイミングに同期して表示メモリ14から読み出された表示データはラッチ回路(LAT)18にラッチされる。ラッチされたデータはソースドライバ(SOCDRV)20に与えられる。液晶駆動制御装置1が駆動制御対象とする液晶ディスプレイはドットマトリクス型のTFT(薄膜トランジスタ)液晶パネルによって構成され、信号電極としての多数のソース電極と、走査電極としての多数のゲート電極を駆動端子として有する。ソースドライバ(SOCDRV)20は駆動端子S1−720によって液晶ディスプレイのソース電極を駆動する。駆動端子S1−720の駆動レベルは階調電圧生成回路(TWVG)21で生成された階調電圧を用いて行なわれる。階調電圧はガンマー補正回路(γMD)22でガンマー補正可能とされる。スキャンデータ生成回路(SCNDG)24はタイミングジェネレータ17からの走査タイミングに同期して走査用データを生成する。走査用データはゲートドライバ(GTDRV)25に供給される。ゲートドライバ25は駆動端子Q1−320によって液晶ディスプレイのゲート電極を駆動する。駆動端子G1−320の駆動レベルは液晶駆動レベル発生回路(DRLG)26で生成される駆動電圧を用いて行なわれる。
【0037】
クロックパルスジェネレータ(CPG)28は端子OSC1,OSC2からの原発振クロックを入力して内部クロックを生成し、タイミングジェネレータ17に動作タイミング基準クロックとして供給する。内部基準電圧発生回路(IVREFG)29は基準電圧を生成して内部ロジック電源レギュレータ(ILOGVG)30に供給する。内部ロジック電源レギュレータ30はその基準電圧に基づいて内部ロジック用電源を生成する。
【0038】
《エンディアン設定回路》
図3には前記液晶駆動制御装置におけるパラレルインタフェースのための信号線が例示される。液晶駆動制御装置1とホスト装置30とを接続するパラレルインタフェースのための信号線31は、チップセレクト信号CS,ライト信号WR、レジスタセレクト信号RS、及びデータ端子DB7−0の各信号線とされる。液晶駆動制御装置1はパラレルインタフェースをビッグエンディアンとするかリトルエンディアンとするかを選択可能になっている。図3に例示されるようにビックエンディアンとは、データの上位バイト(Hbyt)、下位バイト(Lbyt)の順で転送する形態である。リトルエンディアンはデータの下位バイト、上位バイトの順で転送する形態である。エンディアンは転送マスタと転送スレーブの間で一致していなければならない。
【0039】
図1にはパラレルインタフェース回路におけるエンディアン設定回路の一例が示される。例えばコマンドパケットのアドレス領域を16ビット、アドレス領域に続くデータ領域を16ビットする。パラレルデータ入力端子DB7−0は、8ビットであるから前記アドレス領域の16ビットのコマンドアドレスを8ビットづつ2回に分けて入力し、これに続くデータ領域の16ビットのコマンドデータを8ビットづつ2回に分けて入力する。データラッチ(DLH)32は上位8ビット(IB15−8)を入力する。データラッチ(DLL)33は下位8ビット(IB7−0)を入力する。データラッチ32,33の出力(IB15−0)は16ビット並列されてコマンドアドレスレジスタ10の入力端子とコマンドデータレジスタアレイ11の入力に接続される。
【0040】
前記コマンドデータレジスタアレイ11は、外部とのパラレルインタフェースをビッグエンディアンとするかリトルエンディアンとするかを制御するための制御データとしてのエンディアン設定コマンドを保持するエンディアン設定レジスタ(ESREG)35を有する。前記コマンドアドレスレジスタ10が前記エンディアン設定レジスタ35を選択するためのコマンドアドレス情報を保持すると、コマンドアドレスデコーダ12は前記エンディアン設定レジスタ(ESREG)35を選択する。選択されたエンディアン設定レジスタ35に第1のエンディアン設定コマンドがロードされると、制御信号TCREVを論理値1とする。選択されたエンディアン設定レジスタ35に第2のエンディアン設定コマンドがロードされると、制御信号TCREVを論理値0とする。制御信号TCREVは切換え回路(CHG)36に供給される。切換え回路はデータラッチ32、33のデータ取り込みパルス(ラッチパルスを)φLPH、φLPLを生成する。データラッチ32は上位ラッチパルスφLPHのパルス変化に同期して入力データをラッチする。データラッチ33は下位ラッチパルスφLPLのパルス変化に同期して入力データをラッチする。制御信号TCREVが論理値1のとき、切換え回路36は、16ビットデータの下位バイトデータの転送に同期して変化される第1転送パルスφTPFのパルス変化に同期して下位ラッチパルスφLPLをパルス変化させる。同様に、16ビットデータの上位バイトデータの転送に同期して変化される第2転送パルスφTPSのパルス変化に同期して上位ラッチパルスφLPHをパルス変化させる。一方、制御信号TCREVが論理値0のとき、切換え回路36は、16ビットデータの下位バイトデータの転送に同期して変化される第1転送パルスφTPFのパルス変化に同期して上位ラッチパルスφLPHをパルス変化させる。同様に、16ビットデータの上位バイトデータの転送に同期して変化される第2転送パルスφTPSのパルス変化に同期して下位ラッチパルスφLPLをパルス変化させる。転送カウンタ(TCUNT)37は信号CSによってチップ選択された状態で書き込み信号によるライトサイクル毎に0,1をサイクリックに計数する。奇数番目のライトサイクルで計数値0、偶数番目のライトサイクルで計数値1を出力する。デコーダ(DEC)38はその計数値をデコードし、奇数番目のライトサイクルで第1転送パルスφTPFをパルス変化させ、偶数番目のライトサイクルで第1転送パルスφTPFをパルス変化させる。
【0041】
図4には図1のエンディアン設定回路の動作タイミングが示される。前記切換え回路36は、制御信号TCREVが論理値1のとき前記パラレルインタフェースを前記リトルエンディアンとし、制御信号TCREVが論理値0のとき前記パラレルインタフェースを前記ビッグエンディアンとする。図5には切換え回路36の動作形態を整理して示してある。
【0042】
図6にはエンディアン設定レジスタ35を選択するためのコマンドアドレス情報CMDAS、第1のエンディアン設定コマンドCMDDL、第2のエンディアン設定コマンドCMDDBが例示される。前記コマンドアドレス情報はh0606とされる。要するに、コマンドデータレジスタのアドレスマップを示す図7のように、エンディアン設定レジスタ(ESREG)35はアドレスh0606にマッピングされている。図6のように第1のエンディアン設定コマンドCMDDLはh0101とされる。第2のエンディアン設定コマンドCMDDBはh0000とされる。図6においてビット0(IB0)とビット8(IB8)の位置の値TVが第1のエンディアン設定コマンドCMDDLでは1とされ、第2のエンディアン設定コマンドCMDDBでは0とされる。その他のビットIB1〜IB7、IB9〜IB15の値は0である。上記値h0606、h0101、h0000は、上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない情報の一例である。したがって、ホスト装置30がリセット解除の直後にエンディアン設定を行なう場合、ホスト装置30がリトルエンディアンであれば液晶駆動制御装置1にコマンドアドレス情報CMDASに付随して第1のエンディアン設定コマンドCMDDLを発行すればよい。ホスト装置30がビッグエンディアンであれば液晶駆動制御装置1にコマンドアドレス情報CMDASに付随して第2のエンディアン設定コマンドCMDDBを発行すればよい。液晶駆動制御装置におけるエンディアン設定の初期状態がどうであっても、液晶駆動制御装置のエンディアンを全く認識しなくてもよい。それらの値h0606、h0101、h0000は上位と下位が入れ替わっても同一になるからである。
【0043】
ここでは、前記信号TCREVを、前記ビットIB0の値(TV)とIB1の値(TV)との論理積信号とする。これは、前記エンディアン設定コマンドCMDDLに対してビットIB0とIB1の値が1であることを検証するということである。エンディアン設定コマンドの各ビットの値が正しいかを検証する論理を採用して信号TCREVを生成してもよいが、ここではそうしない。その理由は以下の通りである。即ち、エンディアン設定レジスタ(ESREG)35が指定されるには正しいアドレスh0606が供給されなければならない。パワーオンリセットによる初期状態はビッグエンディアン設定(TCREV=0)であり、リトルエンディアンへの設定変更コマンドに対してはその値h0101のIB0,IB8を正確に検証することができる。図6のコマンド仕様に従った操作が行なわれる限り正常なエンディアン制御が保障される。これらにより、信号TCREVの生成論理に対しては、ビットIB1〜IB7、IB9〜IB15の値をドントケアとしても、リトルエンディアンからビッグエンディアンへの再設定ではIB0,IB8の何れかが1であっても、実質的な支障はないと考えるからである。其れによってエンディアン設定コマンドの判定論理を著しく簡素化することができる。
【0044】
《携帯電話機》
図8には前記液晶駆動制御装置1を適用したデータ処理システムの一例に係る携帯電話機(CPHN)41が示される。アンテナ42で受信された無線帯域の受信信号は高周波インタフェース部(RFIF)43に送られる。受信信号は高周波インタフェース部43でより低周波数の信号に変換されて、復調され、ディジタル信号に変換されて、ベースバンド部(BBP)44に供給される。ベースバンド部44ではマイクロコンピュータ(MCU)45などを用いてチャネルコーデック処理を行ない、受信したディジタル信号の秘匿を解除し、誤り訂正を行なう。そして、特定用途半導体デバイス(ASIC)46を用いて通信用の必要な制御データと圧縮音声データなどの通信データに分ける。制御データはMCU45に送られ、MCU45は通信プロトコル処理などを行なう。チャネルコーデック処理で取り出された音声データはMCU45を用いて伸張され、音声データとして音声インタフェース回路(VCIF)49に供給されてアナログ信号に変換され、スピーカ47より音声として再生される。送信動作では、マイク48から入力された音声信号は音声インタフェース回路49でディジタル信号に変換され、MCU45などを用いてフィルタ処理され、圧縮音声データに変換される。ASIC46は圧縮音声データと、MCU45からの制御データを合成して送信データ列を生成し、MCU45を用いてそれに誤り訂正・検出符号、秘匿コードを付加して送信データを生成する。送信データは高周波インタフェース部43で変復され、変復された送信データは高周波数の信号に変換されて、増幅され、アンテナ42より無線信号として送出される。
【0045】
MCU45は液晶駆動制御装置(LCDCNT)1に表示コマンド及び表示データなどを発行する。これによって液晶駆動制御装置1は液晶ディスプレイ50に画像を表示させる制御を行う。MCU5は中央処理装置(CPU)、ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)などの回路ユニットを備える。MCU5は専ら通信用のベースバンド処理を担うベースバンドプロセッサ(BBP)と、表示制御やセキュリティー制御などの付加機能制御を専ら担うアプリケーションプロセッサ(APP)とに分けて構成することも可能である。LCDCNT10、ASIC6、MCU5は、特に制限されないが、夫々個別半導体デバイスによって構成される。ここではMCU45を液晶駆動制御装置1のホスト装置とする。MCU45と液晶駆動制御装置1とのインタフェースには前記信号線321によるパラレルインタフェースが選択されている。
【0046】
図9にはMCU45によるエンディアン設定動作の一例が示される。MCU45はパラレルインタフェースをリトルエンディアン形態で行なう転送マスタとして機能する。液晶駆動制御装置はパワーオンリセットによりパラレルインタフェースをビッグエンディアン形態で行なように初期化されるものとする。
【0047】
MCU45はパワーオンリセット解除の直後に処理S1、S2を行なう。処理S1では、MCU45はコマンドアドレスh0606を発行する。MCU45とLCDCNT1のエンディアンが相違するが、コマンドアドレスh0606は上位と下位が入れ替わっても値は同じであるから、正常にエンディアン設定コマンドレジスタ35が選択される。S2の処理では、MCU5はLCDCNT1のエンディアンを自らのエンディアンに揃えるためにリトルエンディアンを指定するため値h0101の第1のエンディアン設定コマンドCMDDLを発行する。このときもMCU45とLCDCNT1のエンディアンは相違するが、コマンドデータh0101は上位と下位が入れ替わっても値は同じであるから、正常にエンディアン設定コマンドレジスタ35にコマンドデータH0101がセットされる。これによってLCDCNT1のエンディアンはビッグエンディアンからリトルエンディアンに変更される。この後の処理3ではMCU45とLCDCNT1の双方がリトルエンディアンで動作するので、どのようなコマンドアドレスでも、どのようなコマンドデータでも正常に処理することができる。
【0048】
特に図示はしないが、MCU45のエンディアンがビッグエンディアンの場合には、パワーオンリセット解除直後にMCU45はコマンドアドレスh0606と、値h0000の第2のエンディアン設定コマンドCMDDBを発行すればよい。
【0049】
図10にはホスト装置としてベースアンドプロセッサ(BBP)45Aとアプリケーションプロセッサ(APP)45Bの双方が液晶駆動制御装置1を制御する場合にエンディアン設定をダイナミックに切換えるようにした動作を説明する。BBP45Aはパラレルインタフェースをリトルエンディアン形態で行なう転送マスタとして機能する。APP45Bはパラレルインタフェースをビッグエンディアン形態で行なう転送マスタとして機能する。液晶駆動制御装置はパワーオンリセットによりパラレルインタフェースをビッグエンディアン形態で行なように初期化されるものとする。図10に示されるようにBBP45AがLCDCNT1を制御するときは先ずエンディアン設定コマンドを用いてLCDCNT1をリトルエンディアン動作可能とする。例えば携帯電話機の待ち受け状態においてBBP45AQのリアルタイムクロックを用いて液晶ディスプレイに時計表示を行なうような場合が考えられる。APP45BがLCDCNT1を制御するときは先ずエンディアン設定コマンドを用いてLCDCNT1をビッグエンディアン動作可能とする。前記LCDCNT1のエンディアン切換え機能によってエンディアンをダイナミックに切換えることも可能である。
【0050】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
【0051】
例えば、本明細書においてコマンドとはコマンドレジスタにセットするインストラクションだけを意味するものではなく、ポート制御レジスタなどの制御レジスタにセットすべき制御データも意味する。要するに、液晶駆動制御装置の場合には表示データ以外のデータがコマンドであり、何らかの意味で動作を指示するインストラクションデータを意味する。また、一つの液晶駆動制御装置においてホストインタフェースとしてシリアルインタフェースを選択可能とする構成は本発明にとって必須ではない。ホスト装置はベースバンド処理及びアプリケーション処理に利用される一つのMCU5に限定されない。ベースバンドプロセッサ、アプリケーションプロセッサの双方であっても、更に別に回路であっても良い。
【0052】
エンディアン設定用のコマンドアドレス情報はh0606に限定されない。同じくエンディアン設定コマンドもh0000、h0101に限定されない。上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化がなければよい。必ずしも上位の値と下位の値が一致していることを要しない。データの上位下位はバイト単位であることに限定されない。例えばワード単位であってもロングワード単位であってもよい。
【0053】
本発明は携帯電話機に限定されず、PDA(パーソナル・ディジタル・アシスタント)のような携帯データ処理端末、ストレージ端末などの各種データ処理システムに広く適用可能である。また、半導体装置若しくは周辺装置は液晶駆動制御装置に限定されない。本発明はグラフィックコントローラ、メモリコントローラ、バスコントローラ、ダイレクトメモリアクセスコントローラ、メモリなど種々の回路やデバイスに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】パラレルインタフェース回路におけるエンディアン設定回路の一例を示すブロック図である。
【図2】半導体装置の一例に係る液晶駆動制御装置の構成を例示するブロック図である。
【図3】液晶駆動制御装置におけるパラレルインタフェースのための信号線を示す説明図である。
【図4】図1のエンディアン設定回路の動作タイミングを示すタイミング図である。
【図5】エンディアン設定回路における切換え回路の動作形態を整理して示した説明図である。
【図6】エンディアン設定レジスタを選択するためのコマンドアドレス情報CMDAS、第1のエンディアン設定コマンドCMDDL、第2のエンディアン設定コマンドCMDDBを例示する説明図である。
【図7】コマンドデータレジスタのアドレスマップである。
【図8】液晶駆動制御装置を適用したデータ処理システムの一例に係る携帯電話機のブロック図である。
【図9】MCUによるエンディアン設定動作の一例を示す動作説明図である。
【図10】ホスト装置としてベースアンドプロセッサとアプリケーションプロセッサの双方が液晶駆動制御装置を制御する場合にエンディアン設定をダイナミックに切換えるようにしたときの動作説明図である。
【符号の説明】
【0055】
1 液晶駆動制御装置(LCDCNT)
2 ホストインタフェース回路(HIF)
3 パラレルインタフェース回路(PIF)
4 高速シリアルインタフェース回路(HSSIO)
5 低速シリアルインタフェース回路(LSSIO)
6 出力ポート(OPRT)
DB7−0 並列バス
10 コマンドアドレスレジスタ
12 コマンドアドレスデコーダ
14 表示メモリ(GRAM)
20 ソースドライバ(SOCDRV)
25 ゲートドライバ(GTDRV)
32,33 データラッチ
35エンディアン設定レジスタ(ESREG)
TCREV 制御信号
36 切換え回路(CHG)
CMDAS コマンドアドレス情報
CMDDL 第1のエンディアン設定コマンド
CMDDB 第2のエンディアン設定コマンド
41 携帯電話機(CPHN)
45 マイクロコンピュータ(MCU)
45A ベースアンドプロセッサ(BBP)
45B アプリケーションプロセッサ(APP)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部とのパラレルインタフェースをビッグエンディアンとするかリトルエンディアンとするかを切換える切換え回路と、
前記切換え回路の制御データを保持する第1レジスタと、を有し、
前記切換え回路は、前記第1レジスタに上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない所定の第1の制御情報が供給されたとき前記パラレルインタフェースをリトルエンディアンとし、前記第1レジスタに上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない所定の第2の制御情報が供給されたとき前記パラレルインタフェースをビッグエンディアンとする半導体装置。
【請求項2】
前記第1レジスタを選択する選択回路を有し、
前記選択回路は上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない所定の選択情報が供給されたとき前記第1レジスタを選択して前記制御データの入力を可能にする請求1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記選択情報を保持する第2レジスタを有し、
前記選択回路は前記第2レジスタに上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない所定の選択情報が供給されたとき前記第1レジスタを選択する請求項2記載の半導体装置。
【請求項4】
前記上位と下位が入れ替わっても特定ビット位置の値に変化のない情報は、上位と下位が相互に一致する情報である請求項1乃至3のいずれか1項記載の半導体装置。
【請求項5】
前記選択情報と制御データとのパラレルインタフェースに用いる複数の外部端子を有する請求項4記載の半導体装置。
【請求項6】
外部とのパラレルインタフェースをビッグエンディアンとするかリトルエンディアンとするかを制御するための制御データを保持する第1レジスタと、
前記制御レジスタを選択するための選択情報を保持する第2レジスタと、
前記第2レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の選択情報が供給されたとき前記第1レジスタを選択する選択回路と、
前記選択回路で選択された前記第1レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の第1の制御情報が供給されたとき前記パラレルインタフェースを前記リトルエンディアンとし、前記選択回路で選択された前記第1レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の第2の制御情報が供給されたとき前記パラレルインタフェースを前記ビッグエンディアンとする切換え回路と、を有する半導体装置。
【請求項7】
前記選択情報と制御データとのパラレルインタフェースに用いる複数の外部端子を有する請求項6記載の半導体装置。
【請求項8】
前記選択情報は外部から与えられる第1のコマンドアドレス情報であり、
前記第1の制御情報は前記第1のコマンドアドレス情報に付随して外部から与えられる第1のコマンドであり、
前記第2の制御情報は前記第1のコマンドアドレス情報に付随して外部から与えられる第2のコマンドである請求項6又は7記載の半導体装置。
【請求項9】
第2のコマンドアドレス情報に付随して外部から与えられる第3のコマンドに従ってデータ処理を行なうデータ処理部を有する請求項8記載の半導体装置。
【請求項10】
前記データ処理部は、表示メモリと、表示メモリに格納された表示データに基づいてディスプレイの表示電極を駆動する駆動回路とを有する請求項9記載の半導体装置。
【請求項11】
液晶ディスプレイの表示駆動制御を行う液晶駆動制御装置として1個の半導体基板に形成された請求項10記載の半導体装置。
【請求項12】
ホスト装置と、前記ホスト装置に複数の信号線を介して接続された周辺装置とを有するデータ処理システムであって、
前記周辺装置は、前記複数の信号線によるパラレルインタフェースをビッグエンディアンとするかリトルエンディアンとするかを制御するための制御データを保持する第1レジスタと、
前記制御レジスタを選択するための選択情報を保持する第2レジスタと、を有し、
前記ホスト装置は、前記第1レジスタを選択するとき、前記第2レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の選択情報を出力し、
前記ホスト装置は、前記周辺装置のパラレルインタフェースを前記リトルエンディアンとするとき、選択した前記第1レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の第1の制御情報を出力するデータ処理システム。
【請求項13】
ホスト装置と、前記ホスト装置に複数の信号線を介して接続された周辺装置とを有するデータ処理システムであって、
前記周辺装置は、前記複数の信号線によるパラレルインタフェースをビッグエンディアンとするかリトルエンディアンとするかを制御するための制御データを保持する第1レジスタと、
前記制御レジスタを選択するための選択情報を保持する第2レジスタと、を有し、
前記ホスト装置は、前記第1レジスタを選択するとき、前記第2レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の選択情報を出力し、
前記ホスト装置は、前記周辺装置のパラレルインタフェースを前記ビッグエンディアンとするとき、選択した前記第1レジスタに上位と下位が相互に一致する所定の第2の制御情報を出力するデータ処理システム。
【請求項14】
前記選択情報はホスト装置が出力する第1のコマンドアドレス情報であり、
前記第1の制御情報は前記第1のコマンドアドレス情報に付随して前記ホスト装置が出力する第1のコマンドであり、
前記第2の制御情報は前記第1のコマンドアドレス情報に付随して前記ホスト装置が出力する第2のコマンドである請求項12又は13記載のデータ処理システム。
【請求項15】
前記周辺装置は、前記第2のコマンドアドレス情報に付随して前記ホスト装置が出力する第3のコマンドに従ってデータ処理を行なうデータ処理部を有する請求項14記載のデータ処理システム。
【請求項16】
前記周辺装置に接続されたディスプレイを有し、
前記データ処理部は表示メモリと、表示メモリに格納された表示データに基づいて前記ディスプレイの表示電極を駆動する駆動回路とを有する請求項15記載のデータ処理システム。
【請求項17】
前記ホスト装置は前記周辺装置の制御を行なうマイクロコンピュータを有する請求項16記載のデータ処理システム。
【請求項18】
前記ホスト装置に接続された高周波部を有し、
前記ホスト装置は携帯電話機のベースバンド処理を行なうマイクロコンピュータを有する請求項16記載のデータ処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−338231(P2006−338231A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−160901(P2005−160901)
【出願日】平成17年6月1日(2005.6.1)
【出願人】(503121103)株式会社ルネサステクノロジ (4,790)
【Fターム(参考)】