説明

印刷システム

【課題】画像形成装置本体と付属装置とを最適に組み合わせて効率的に印刷ジョブを処理する印刷システムの提供。
【解決手段】1又は複数の画像形成装置本体と1又は複数の後処理装置と1又は複数の給紙装置とからなり、各々の前記画像形成装置本体に対して各々の前記後処理装置及び/又は前記給紙装置を選択的に装着可能とする移動手段を備える印刷システムであって、印刷ジョブを受信する装置に、前記印刷ジョブを解析し、当該印刷ジョブで指示された印刷を実行可能な前記画像形成装置本体と前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とを選択し、選択した前記画像形成装置本体と選択した前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とが組み合うように、前記移動手段を制御する制御手段を備え、選択した前記画像形成装置本体と選択した前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とで前記印刷ジョブが処理される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システムに関し、特に、画像形成装置本体と付属装置とを組み合わせて印刷を行う印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
オフィス等で使用される画像形成装置(MFP:Multi-Function Printer)は、画像形成装置内に給紙部や後処理部などが一体的に構成される。一方、印刷所等で使用される画像形成装置では、多種かつ大量の用紙を給紙したり、様々な形態の後処理を行う必要があることから、通常は、一番多く使用するであろうと思われる形態を選択し、その形態に合った画像形成装置本体と給紙装置や後処理装置等の付属装置とを組み合わせて固定し、印刷が実行される。
【0003】
このような、画像形成装置本体と給紙装置や後処理装置等の付属装置とからなる印刷システムで印刷ジョブを実行するにあたり、最適な画像形成装置、給紙装置、後処理装置のセットを1つの印刷ユニットとして複数のユニットの中から選択する技術は、印刷のクラスタリングという手法で存在する。また、印刷後、印刷物を印刷装置まで取りに行く手間を改善するために後処理装置を自走させる技術は公開されている。
【0004】
上記後処理装置の選択や動作に関して、例えば、下記特許文献1には、印刷ジョブの変更が必要な事態が生じると、使用しているフィニッシャー装置以外に利用できるフィニッシャー装置があるかどうかを調べ、あれば当初の作業工程を変更して、空いているフィニッシャー装置に仕事を振り分けるように作業工程を変更できるようにする技術が開示されている。
【0005】
また、下記特許文献2には、ネットワークに接続されている一つあるいは複数の画像形成装置が有するインラインフィニッシャー装置にフィニッシング作業負荷を代行させることにより作業効率の向上を図る技術が開示されている。
【0006】
また、下記特許文献3には、画像形成装置を画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に接続および分離可能な後処理装置としての自走型フィニッシャーとで構成し、画像形成装置本体は、ユーザのパソコンから印刷および配達を指示されると、印刷済用紙を自走型フィニッシャー側へ送出するとともに、走行経路情報を該自走型フィニッシャーへ送付して配達を指示し、自走型フィニッシャーは、印刷済用紙を内部に保持したまま、走行経路情報をもとに自律走行し、印刷および配達を指示したユーザパソコンまで到着したなら印刷済用紙を排紙してユーザに渡す技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−309319号公報
【特許文献2】特開2006−305760号公報
【特許文献3】特開2006−321583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このように、画像形成装置本体と付属装置とを組み合わせて印刷を実行するシステムはあるが、印刷ジョブに基づいて画像形成装置や後処理装置、給紙装置の組み合わせを自動的に決定し、それらの装置の移動を自動的に制御する手法はないため、効率的に印刷ジョブを処理することができないという問題があった。
【0009】
例えば、両面とカラー印刷ができる画像形成装置本体aと、糊付け製本処理が可能な後処理装置bと、A3を500枚、A4を200枚給紙可能な給紙装置cからなる印刷ユニットAと、両面モノクロ印刷ができる画像形成装置本体dと、ステープル可能な後処理装置eと、A4を5000枚給紙可能な給紙装置fからなる印刷ユニットBを所有している場合において、A3用紙をモノクロで印刷し、糊付け製本する20頁50部の第1の印刷ジョブと、A4用紙をカラーで両面印刷し、A4ステープルブックレットの10頁、100部の第2の印刷ジョブを行おうとした場合、第1の印刷ジョブは、印刷ユニットAで紙補給を数回行ってモノクロ印刷した後、糊付け製本処理を行い、第2の印刷ジョブは、印刷ユニットAで後処理以外の印刷まで行い、手動で後処理装置eに出力したものを移動してステープルするか、手でステープルしなければいけない。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、画像形成装置本体と付属装置とを最適に組み合わせて効率的に印刷ジョブを処理することができる印刷システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明は、1又は複数の画像形成装置本体と1又は複数の付属装置とを含み、各々の前記画像形成装置本体に対して各々の前記付属装置を選択的に装着可能とする移動手段を備える印刷システムであって、印刷ジョブを受信する装置に、前記印刷ジョブを解析し、当該印刷ジョブで指示された印刷を実行可能な前記画像形成装置本体と前記付属装置とを選択し、選択した前記画像形成装置本体と選択した前記付属装置とが組み合うように、前記移動手段を制御する制御手段を備え、選択した前記画像形成装置本体と選択した前記付属装置とで前記印刷ジョブが処理されるものである。
【0012】
また、本発明は、1又は複数の画像形成装置本体と1又は複数の後処理装置と1又は複数の給紙装置とからなり、各々の前記画像形成装置本体に対して各々の前記後処理装置及び/又は前記給紙装置を選択的に装着可能とする移動手段を備える印刷システムであって、印刷ジョブを受信する装置に、前記印刷ジョブを解析し、当該印刷ジョブで指示された印刷を実行可能な前記画像形成装置本体と前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とを選択し、選択した前記画像形成装置本体と選択した前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とが組み合うように、前記移動手段を制御する制御手段を備え、選択した前記画像形成装置本体と選択した前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とで前記印刷ジョブが処理されるものである。
【0013】
また、本発明は、1又は複数の画像形成装置本体と1又は複数の後処理装置と1又は複数の給紙装置と管理装置とからなり、各々の前記画像形成装置本体に対して各々の前記後処理装置及び/又は前記給紙装置を選択的に装着可能とする移動手段を備える印刷システムであって、前記管理装置に、印刷ジョブを受信して解析し、当該印刷ジョブで指示された印刷を実行可能な前記画像形成装置本体と前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とを選択し、選択した前記画像形成装置本体と選択した前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とが組み合うように、前記移動手段を制御する制御手段を備え、選択した前記画像形成装置本体と選択した前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とで前記印刷ジョブが処理されるものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の印刷システムによれば、画像形成装置本体と付属装置を最適に組み合わせて効率的に印刷ジョブを処理することができる。
【0015】
その理由は、コンピュータ装置から印刷ジョブを受信した管理装置や画像形成装置本体では、印刷ジョブを解析し、印刷ジョブの処理に最適な付属装置を選択し、その付属装置に対して移動を指示して印刷を実行するからである。
【0016】
これにより、上記例では、第1の印刷ジョブは、画像形成装置dと後処理装置bと給紙装置cとを組み合わせて印刷を実行し、第2の印刷ジョブは、画像形成装置aと後処理装置eと給紙装置fとを組み合わせ印刷を実行することができ、より短時間で効率的に印刷ジョブを処理することができる。
【0017】
また、画像形成装置本体と付属装置を最適に組み合わせることができるため、高額な後処理装置や給紙装置を最低限の数に削減し、コスト及びスペースを抑えて、多用な印刷処理を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施例に係る印刷システム(管理装置を含むシステム)の構成及び概略動作を模式的に示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る印刷システム(管理装置を含まないシステム)の構成及び概略動作を模式的に示す図である。
【図3】本発明の一実施例に係るコンピュータ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例に係る管理装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例に係る画像形成装置の構成例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る画像形成装置本体の構成を示すブロック図である。
【図7】図1の構成の印刷システムの全体動作を示すシーケンス図である。
【図8】図1の構成の印刷システムの全体動作を示すシーケンス図である。
【図9】図2の構成の印刷システムの全体動作を示すシーケンス図である。
【図10】図2の構成の印刷システムの全体動作を示すシーケンス図である。
【図11】本発明の一実施例に係る印刷システムにおける装置の選択動作の具体例を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
背景技術で示したように、画像形成装置本体と給紙装置や後処理装置などの付属装置とを組み合わせて印刷を実行する印刷システムはあるが、印刷ジョブに基づいて画像形成装置や後処理装置、給紙装置の組み合わせを決定し、それらの装置の移動を制御する手法はないため、効率的に印刷ジョブを処理することができないという問題があった。
【0020】
そこで、本発明の一実施形態では、印刷ジョブを受信した管理装置や画像形成装置で、印刷ジョブを解析し、印刷ジョブから用紙に関する情報と画像形成に関する情報と後処理に関する情報を抽出し、各々の情報に基づいて、印刷ジョブの実行に最適な給紙装置、画像形成装置本体、後処理装置を選択し、各装置を移動させ、それらを組み合わせた画像形成装置で印刷を実行する。
【実施例】
【0021】
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る印刷システムについて、図1乃至図11を参照して説明する。図1及び図2は、本実施例の印刷システムの構成及び概略動作を示す図であり、図3乃至図6は、各々、コンピュータ装置、管理装置、画像形成装置、画像形成装置本体の構成を示す図である。また、図7乃至図10は、本実施例の印刷システムの全体動作を示すシーケンス図であり、図11は、装置の選択動作を具体的に示すフローチャート図である。
【0022】
図1に示すように、本実施例の印刷システムは、印刷ジョブを送信するクライアントのコンピュータ装置10と、印刷ジョブを受信して解析し、印刷を指示する管理装置20と、印刷を実行する画像形成装置30とで構成され、これらは、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI(Fiber-Distributed Data Interface)等の規格により定められるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークによって接続されている。以下、各装置について詳細に説明する。
【0023】
[コンピュータ装置]
図3に示すように、コンピュータ装置10は、制御部11と、表示部12と、操作部13などで構成される。
【0024】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリ11b、HDD(Hard Disk Drive)11c、通信I/F部11dなどを備え、これらはバスを介して接続されている。CPU11aは、各部の制御を行う。メモリ11bは、HDD11c、通信I/F部11dから読み込んだ種々のデータを一時的に記憶する部分であり、記憶されたデータはCPU11aによって処理され、必要に応じてHDD11cや通信I/F部11dに転送される。HDD11cは、CPU11aが各部を制御するためのプログラムなどを格納し、CPU11aにより必要に応じて読み出され、メモリ11b上で実行処理される。通信I/F部11dは、通信ネットワークを介して繋がっている機器との接続を確立し、データの送受信を実行する。
【0025】
上記制御部11は、文書を作成するためのアプリケーションや文書の印刷を指示するプリンタドライバとして機能し、アプリケーションで作成した文書データは、プリンタドライバにより、管理装置20や画像形成装置30で読み取り可能な言語(PCL(Printer Control Language)やPS(Post Script)などのPDL(Page Description Language))の印刷ジョブに変換され、通信I/F部11dを介して管理装置20に送信される。なお、印刷ジョブは、印刷機器固有の設定を記述したPJL(Page Job Language)を含む場合がある。
【0026】
表示部12は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)表示装置等からなり、印刷ジョブを設定するための画面や設定を確認するための画面、詳細設定を行う画面等を表示する。
【0027】
操作部13は、表示部12上に表示された情報を操作したり、情報を入力したりする部分であり、ポインティングデバイス、キーボード、トラックボール、トラックパッド、タブレット、及びスタイラスペンなどで構成される。
【0028】
なお、図3はコンピュータ装置10の基本構成であり、アプリケーションデータを印刷可能なファイル形式、例えばPDLに変換、出力可能な限りにおいて、その構成は適宜変更可能である。
【0029】
[管理装置]
図4(a)に示すように、管理装置20は、制御部21などで構成される。
【0030】
制御部21は、CPU21a、ROMやRAMなどのメモリ21b、HDD21c、通信I/F部21dなどを備え、これらはバスを介して接続されている。CPU21aは、各部の制御を行う。メモリ21bは、HDD21c、通信I/F部21dから読み込んだ種々のデータを一時的に記憶する部分であり、記憶されたデータはCPU21aによって処理され、必要に応じてHDD21cや通信I/F部21dに転送される。HDD21cは、CPU21aが各部を制御するためのプログラム、印刷ジョブ、通信ネットワークに接続される装置の機能に関する情報を登録したデータベース(例えば、後述する画像形成装置本体機能DB)などを格納し、CPU21aにより必要に応じて読み出され、メモリ21b上で実行処理される。通信I/F部21dは、通信ネットワークを介して繋がっている機器との接続を確立し、データの送受信を実行する。
【0031】
上記制御部21は、図4(b)に示すように、印刷ジョブを解析し、印刷ジョブから用紙に関する情報と画像形成に関する情報と後処理に関する情報を抽出する印刷ジョブ解析部22、抽出した各々の情報に基づいて印刷ジョブの処理に最適な装置を選択する装置選択部23、選択された各々の装置に指示情報(移動先を指示する情報、接続先の装置を指示する情報など)を送信する指示部24などとしても機能する。上記印刷ジョブ解析部22、装置選択部23、指示部24はソフトウェアとして構成してもよいし、ハードウェアとして構成してもよい。
【0032】
なお、図4は管理装置10の基本構成であり、コンピュータ装置10から印刷ジョブを受信し、画像形成装置40に印刷を指示可能な限りにおいて、その構成は適宜変更可能である。
【0033】
[画像形成装置]
図5に示すように、画像形成装置30は、管理装置20からの指示に従って各種処理を行う複数の装置から構成される。具体的には、画像形成を行う1又は複数の画像形成装置本体30a(図1、2におけるMFP)と、画像形成装置本体30aに用紙を給紙する1又は複数の給紙装置30bと、画像形成装置本体30aで画像を形成した用紙に後処理を行う1又は複数の後処理装置30c(図1、2におけるフィニッシャー)などで構成される。給紙装置30bと画像形成装置本体30a、及び、画像形成装置本体30aと後処理装置30cは、電気的接続機構(電源や信号を送受するコネクタ)と機械的接続機構(装置同士を正しい位置に固定するガイドや用紙を搬送する搬送経路)によって相互に接続される。
【0034】
なお、各装置の電気的接続は、赤外線通信、または電波を使用したワイヤレス通信としてもよい。また、本実施例では、画像形成装置30を、画像形成装置本体30aと給紙装置30bと後処理装置30cとで構成する場合を示すが、後処理が不要若しくは画像形成装置本体30aに後処理機能を備えている場合は画像形成装置本体30aと給紙装置30bとで構成してもよいし、画像形成装置本体30aに給紙機能を備えている場合は画像形成装置本体30aと後処理装置30cとで構成してもよいし、給紙装置30bや後処理装置30c以外の付属装置(例えば、画像読取装置など)を含んでいてもよい。
【0035】
[画像形成装置本体]
上記画像形成装置本体30aは、図6に示すように、制御部31と、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り装置)32と、画像読取部33と、表示部34と、操作部35と、画像形成部36などで構成される。
【0036】
制御部31は、各構成部を制御する部分で、CPU31a、ROMやRAMなどのメモリ31b、HDD31c、通信I/F部31dなどを備え、これらはバスを介して接続されている。CPU31aは各部の制御などを行う。メモリ31bは、HDD31c、画像読取部33、通信I/F部31dから読み込んだ種々のデータを一時的に記憶する部分で、記憶されたデータはCPU31aによって処理され、必要に応じてHDD31cや画像形成部36に転送される。HDD31cは、CPU31aが各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報などを格納し、CPU31aにより必要に応じて読み出され、メモリ31b上で実行処理される。通信I/F部31dは、通信ネットワークを介して繋がっている機器との接続を確立し、データの送受信を実行する。
【0037】
上記制御部31は、印刷ジョブの各ページをラスタライズしてページ毎の画像データを生成し、必要に応じて画像処理(色調整、濃度調整、スライドや縮小などの処理)やスクリーニングを行う画像処理部としても機能する。
【0038】
ADF32は、単数もしくは複数枚の原稿用紙を自動で画像読取部33へ搬送する部分である。
【0039】
画像読取部33は、原稿台上の原稿用紙から画像データを光学的に読み取る部分であり、原稿を走査する光源と、原稿で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)等のイメージセンサと、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成される。
【0040】
表示部34は、液晶表示装置や有機EL表示装置等からなり、画像形成装置本体30aを操作するための画面等を表示する。また、操作部35は、ボタンやスイッチ等からなり、各種設定や指示を行う。なお、表示部34と操作部35は別々の装置としても良いし、表示部34上に、透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部(タッチパネル)35を設けた一体の装置としてもよく、タッチパネルの場合は、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部31に出力する。
【0041】
画像形成部36は、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用した画像形成に必要な構成要素で構成され、画像読取部33から読み込んだ画像データ、あるいは通信I/F部31dを介して受け取った印刷ジョブに基づいて、給紙装置30bから搬送された用紙に画像を形成し、後処理装置30cに搬送する。
【0042】
[給紙装置]
また、給紙装置30bは、制御部と、各種サイズの用紙を格納する給紙トレイと、給紙トレイから用紙を搬送する搬送手段と、管理装置20からの指示に従って画像形成装置本体30aに向かって移動する移動手段などを備える。移動方法としては、キャスターを持ち、カメラ等で撮影した画像を解析して画像形成装置本体30aを検出し、方向や速度を制御して自走する方法や、予め給紙装置30bと画像形成装置本体30aとの間に設置されたレール上を移動する方法などを用いることができる。また、移動手段を駆動するための給電方法としては、コードを経由する方法や、バッテリーを搭載し、初期位置で充電する方法、レール移動の場合はレールから給電する方法などを用いることができる。
【0043】
[後処理装置]
また、後処理装置30cは、制御部と、画像形成装置本体30aからの用紙を搬送する搬送手段と、画像形成済みの用紙にステープルやパンチ、折り、製本などの後処理を加える後処理部と、後処理済みの用紙を排出する排紙トレイと、管理装置20からの指示に従って画像形成装置本体30aに向かって移動する移動手段などを備える。移動方法としては、上記と同様に、キャスターを持ち、カメラ等で撮影した画像を解析して方向や速度を制御して自走する方法や、予め設置されたレール上を移動する方法、電波や光で衛星や固定点から位置情報を検出し、その位置情報に基づいて移動する方法などを用いることができる。また、移動手段を駆動するための給電方法としては、コードを経由する方法や、バッテリーを利用する方法、レールから給電する方法などを用いることができる。
【0044】
なお、図1では、画像形成装置本体30aの位置を固定し、給紙装置30bと後処理装置30cとを移動させる構成としたが、後処理済みの用紙を格納ユニット等に保管する場合は後処理装置30cを動かさない方がよいことから、後処理装置30cの位置を固定し、その後処理装置30cに向かって画像形成装置本体30aを移動させ、更に、その画像形成装置本体30aに向かって給紙装置30bを移動させる構成としてもよい。また、大量の用紙を使用する場合は、用紙を補充しやすいように給紙装置30bを動かさない方がよいことから、給紙装置30bの位置を固定し、その給紙装置30bに向かって画像形成装置本体30aを移動させ、更に、その画像形成装置本体30aに向かって後処理装置30cを移動させる構成としてもよい。また、全ての装置を移動させる構成としてもよい。
【0045】
また、図1では、印刷システムを、コンピュータ装置10と管理装置20と画像形成装置30とで構成したが、図2に示すように、コンピュータ装置10から画像形成装置30に印刷ジョブを直接送信するようにしてもよい。その場合は、画像形成装置30(例えば、画像形成装置本体30a)の制御部に、印刷ジョブ解析部と装置選択部と指示部としての機能(管理機能モジュール)を持たせ、給紙装置30bや後処理装置30cに対して、給紙/後処理の指示及び移動指示を行えばよい。その際、印刷ジョブを受信した画像形成装置本体30aが画像形成に適していない場合は、他の画像形成装置本体30aに画像形成指示を行うことができる。
【0046】
以下、図1及び図2の構成の印刷システムの動作について、詳細に説明する。
【0047】
まず、図1の構成の印刷システムの動作について、図7及び図8のシーケンス図を参照して説明する。なお、図7及び図8は一連の動作を示しており、作図の都合上、分図したものである。
【0048】
まず、ユーザはコンピュータ装置10を操作し、アプリケーションを用いて印刷の対象となる文書データを作成し、当該アプリケーションの画面において印刷を指示すると、制御部11(制御部11で動作するプリンタドライバ)は、表示部12に印刷設定画面を表示させる。この印刷設定画面で、印刷用紙サイズ、用紙種類、印刷枚数、カラー/モノクロ、片面/両面、後処理などの印刷に関する設定等を行うと、制御部11(制御部11で動作するプリンタドライバ)は、文書データをページ記述言語に変換すると共に、上記印刷に関する設定情報を付加して印刷ジョブを作成し、作成した印刷ジョブを管理装置20に送信して印刷指示を行う。
【0049】
管理装置20では、コンピュータ装置10から印刷ジョブを受信すると、制御部21(印刷ジョブ解析部22)は、印刷ジョブを解析し、上記設定情報から、印刷用紙サイズ、用紙種類、画像形成内容、後処理を判別する。次に、制御部21(装置選択部23)は、印刷ジョブを印刷工程と後処理工程に分離し、印刷工程に必要な用紙を有する給紙装置30b、印刷工程を実行可能な画像形成装置本体30a、後処理工程を実行可能な後処理装置30cを選択する。
【0050】
具体的には、画像形成装置本体30aの選択に際して、カラー/モノクロ、処理可能な最大/最小用紙サイズ、片面/両面、処理可能な用紙種類、ジョブ処理中/アイドリング中などを参照して、条件を満たす画像形成装置本体30aの中で、現在使用されてない装置があればその装置を選択し、使用中の画像形成装置本体30aしかない場合、最初に印刷作業を終了可能な装置を選択する。そして、管理装置20の制御部21(指示部24)は、選択した画像形成装置本体30aに、接続相手の給紙装置30b及び後処理装置30cを特定する情報(IDなど)を送信する。この画像形成装置本体30aの選択手順の詳細については後述する。
【0051】
また、給紙装置30bの選択に際して、印刷用紙サイズ、用紙種類、印刷枚数などを参照して、条件を満たす給紙装置30bの中で、現在使用されてない装置があればその装置を選択し、使用中の給紙装置30bしかない場合は、最初に給紙作業を終了可能な装置を選択する。そして、管理装置20の制御部21(指示部24)は、選択した給紙装置30bに、移動先を特定する情報(場所情報やレール情報など)、接続相手の画像形成装置本体30aを特定する情報(IDなど)を送信する。
【0052】
また、後処理装置本体30cの選択に際して、後処理の種類(ステープル、パンチ、折り、製本等)、後処理が可能な印刷枚数などを参照して、条件を満たす後処理装置30cの中で、現在使用されてない装置があればその装置を選択し、使用中の後処理装置30cしかない場合、最初に後処理作業を終了可能な装置を選択する。そして、管理装置20の制御部21(指示部24)は、選択した後処理装置30cに、移動先を特定する情報(場所情報やレール情報など)、接続相手の画像形成装置本体30aを特定する情報(IDなど)を送信する。
【0053】
選択された給紙装置30bは、管理装置20から受信した情報に基づいて装着先の画像形成装置本体30aを把握し、移動先を確認した後、その画像形成装置本体30aの元に移動する。なお、管理装置20が移動先を判断し、選択された給紙装置30bを画像形成装置本体30aの元に移動させる構成としてもよい。
【0054】
同様に、選択された後処理装置30cは、管理装置20から受信した情報に基づいて装着先の画像形成装置本体30aを把握し、移動先を確認した後、その画像形成装置本体30aの元に移動する。
【0055】
次に、画像形成装置本体30aは、選択された給紙装置30b及び後処理装置30cの装着が完了したことを確認した後、管理装置20に装着完了通知を送信し、管理装置20は、装着完了通知を受信したら、画像形成装置本体30aに印刷ジョブを送信する。そして、画像形成装置本体30aは、装着された給紙装置30b及び後処理装置30cを制御し、給紙装置30bに用紙を給紙させ、自装置で画像形成を行った後、画像形成後の用紙を後処理装置30cに転送し、後処理装置30cは後処理を実行した後、後処理済みの用紙を排紙トレイに排出する。
【0056】
その後、画像形成装置本体30aは、給紙装置30b及び後処理装置30cに印刷終了を通知すると共に、管理装置20に印刷終了を通知し、管理装置20は、印刷処理を終了してコンピュータ装置10に印刷終了を通知する。
【0057】
次に、図8に移って、後処理装置30cは、排紙トレイが空であるか(後処理済みの用紙が取り出されたか)を確認し、排紙トレイが空になったら、管理装置20に作業完了を通知する。管理装置20は、作業完了通知を受信したら、画像形成装置本体30aに給紙装置30b及び後処理装置30cの切り離しを通知し、画像形成装置本体30aは、給紙装置30b及び後処理装置30cの切り離し処理を行い、管理装置20に切り離し完了通知を行う。
【0058】
次に、管理装置20は、給紙装置30b及び後処理装置30cに対して、初期位置に移動する指示を行い、給紙装置30b及び後処理装置30cは初期位置に移動する。そして、初期位置に移動したら、管理装置20に初期位置戻り完了通知を行い、管理装置20は、初期化を行って次の印刷ジョブの受付を行う。
【0059】
なお、ここでは、給紙装置30b及び後処理装置30cを物理的に切り離し、初期位置に移動させる構成としたが、接続された位置にそのまま置いておき、新たなジョブを受付け、移動指示が来てから移動させてもよい。その場合は、作業を行ったジョブに対する、電気的接続の完了を意味する切り離し完了通知を行えばよい。
【0060】
次に、図2の構成の印刷システムの動作について、図9及び図10のシーケンス図を参照して説明する。なお、図9及び図10は一連の動作を示しており、作図の都合上、分図したものである。
【0061】
まず、ユーザはコンピュータ装置10を操作し、アプリケーションを用いて印刷の対象となる文書データを作成し、当該アプリケーションの画面において印刷を指示すると、制御部11(プリンタドライバ)は、表示部12に印刷設定画面を表示させる。この印刷設定画面で、印刷用紙サイズ、用紙種類、印刷枚数、カラー/モノクロ、片面/両面、後処理などの印刷に関する設定、及び、画像形成装置本体30aの選択を行うと、制御部11(プリンタドライバ)は、文書データをページ記述言語に変換すると共に、上記印刷に関する設定情報を付加して印刷ジョブを作成し、作成した印刷ジョブを選択した画像形成装置本体30a(ここではMFP−A)に送信して印刷指示を行う。
【0062】
画像形成装置本体30aでは、コンピュータ装置10から印刷ジョブを受信すると、制御部31(管理機能モジュール)は、印刷ジョブを解析し、上記設定情報から、印刷用紙サイズ、用紙種類、画像形成内容、後処理を判別する。次に、制御部31(管理機能モジュール)は、印刷ジョブを印刷工程と後処理工程に分離し、印刷工程に必要な用紙を有する給紙装置30b、後処理工程を実行可能な後処理装置30cを選択する。その際、自装置で印刷工程を実行できない場合は、印刷工程を実行可能な他の画像形成装置本体30aも選択する。
【0063】
具体的には、画像形成装置本体30aの選択に際して、カラー/モノクロ、処理可能な最大/最小用紙サイズ、片面/両面、処理可能な用紙種類、ジョブ処理中/アイドリング中などを参照して、自装置が条件を満たす場合は自装置を選択し、自装置が条件を満たさない場合は、条件を満たす他の画像形成装置本体30aの中で、現在使用されてない装置があればその装置を選択し、使用中の画像形成装置本体30aしかない場合、最初に印刷作業を終了可能な装置を選択する。そして、他の画像形成装置本体30aを選択した場合は、制御部31(管理機能モジュール)は、選択した他の画像形成装置本体30aに、接続相手の給紙装置30b及び後処理装置30cを特定する情報(IDなど)、印刷ジョブを送信する。この画像形成装置本体30aの選択手順の詳細については後述する。
【0064】
また、給紙装置30bの選択に際して、印刷用紙サイズ、用紙種類、印刷枚数などを参照して、条件を満たす給紙装置30bの中で、現在使用されてない装置があればその装置を選択し、使用中の給紙装置30bしかない場合は、最初に給紙作業を終了可能な装置を選択する。そして、画像形成装置本体30aの制御部31(管理機能モジュール)は、選択した給紙装置30bに、移動先を特定する情報(場所情報やレール情報など)、接続相手の画像形成装置本体30aを特定する情報(IDなど)などを送信する。
【0065】
また、後処理装置本体30cの選択に際して、後処理の種類(ステープル、パンチ、折り、製本等)、後処理が可能な印刷枚数などを参照して、条件を満たす後処理装置30cの中で、現在使用されてない装置があればその装置を選択し、使用中の後処理装置30cしかない場合、最初に後処理作業を終了可能な装置を選択する。そして、画像形成装置本体30aの制御部31(管理機能モジュール)は、選択した後処理装置30cに、移動先を特定する情報(場所情報やレール情報など)、接続相手の画像形成装置本体30aを特定する情報(IDなど)を送信する。
【0066】
選択された給紙装置30bは、画像形成装置本体30aから受信した情報に基づいて当該画像形成装置本体30aを把握し、移動先を確認した後、その画像形成装置本体30aの元に移動する。
【0067】
同様に、選択された後処理装置30cは、画像形成装置本体30aから受信した情報に基づいて当該画像形成装置本体30aを把握し、移動先を確認した後、その画像形成装置本体30aの元に移動する。
【0068】
次に、画像形成装置本体30aは、選択された給紙装置30b及び後処理装置30cの装着が完了したことを確認した後、管理機能モジュールに装着完了通知を行い、管理機能モジュールは、装着完了通知を受信したら、画像形成装置本体30aに印刷ジョブを送信する。そして、画像形成装置本体30aは、装着された給紙装置30b及び後処理装置30cを制御し、給紙装置30bに用紙を給紙させ、自装置で画像形成を行った後、画像形成後の用紙を後処理装置30cに転送し、後処理装置30cは後処理を実行した後、後処理済みの用紙を排紙トレイに排出する。
【0069】
その後、画像形成装置本体30aは、給紙装置30b及び後処理装置30cに印刷終了を通知すると共に、管理機能モジュールに印刷終了を通知し、管理機能モジュールは、印刷処理を終了してコンピュータ装置10に印刷終了を通知する。
【0070】
次に、図10に移って、後処理装置30cは、排紙トレイが空であるか(後処理済みの用紙が取り出されたか)を確認し、排紙トレイが空になったら、管理機能モジュールに作業完了を通知する。管理機能モジュールは、作業完了通知を受信したら、画像形成装置本体30aに給紙装置30b及び後処理装置30cの切り離しを通知し、画像形成装置本体30aは、給紙装置30b及び後処理装置30cの切り離し処理を行い、管理機能モジュールに切り離し完了通知を行う。
【0071】
次に、管理機能モジュールは、給紙装置30b及び後処理装置30cに対して、初期位置に移動する指示を行い、給紙装置30b及び後処理装置30cは初期位置に移動する。そして、初期位置に移動したら、管理機能モジュールに初期位置戻り完了通知を行い、管理機能モジュールは、初期化を行って次の印刷ジョブの受付を行う。
【0072】
なお、この場合においても、接続された位置にそのまま置いておき、新たなジョブを受付け、移動指示が来てから移動させてもよい。その場合は、作業を行ったジョブに対する、電気的接続の完了を意味する切り離し完了通知を行えばよい。
【0073】
次に、画像形成装置本体30aの選択動作について、図11のフローチャート図を参照して具体的に説明する。
【0074】
まず、管理装置20(若しくは画像形成装置本体30aの管理機能モジュール)は、画像形成装置本体の選択を開始すると、印刷ジョブの実行に必要なジョブ条件(印刷条件)を抽出する(S101)。ここでは、上記ジョブ条件として、カラー印刷、最大用紙サイズA3、最小用紙サイズA4、両面印刷、普通紙を抽出したとする。
【0075】
次に、管理装置20のHDDや通信ネットワークに接続されるサーバなどに予め記憶された画像形成装置本体機能DBを検索する(S102)。この画像形成装置本体機能DBには、図1又は図2におけるMFP−A、MFP−B、MFP−Cの機能情報が登録されており、この機能情報に基づいて、上記ジョブ条件での処理が可能な画像形成装置本体30aを選択する(S103)。ここでは、第1候補がMFP−A、第2候補がMFP−Bであるとする。
【0076】
次に、第1候補のMFP−Aと通信し、ステータスを確認する(S104)。確認の結果、当該装置がアイドリング中であれば(S105のYes)、画像形成装置本体30aとしてMFP−Aを選択する(S106)。一方、当該装置がジョブの処理中であれば(S105のNo)、第2候補を選択し(S107)、当該装置がアイドリング中であれば(S108のYes)、画像形成装置本体30aとしてMFP−Bを選択する(S109)。一方、MFP−Bもジョブの処理中であれば(S108のNo)、MFP−A又はMFP−Bのジョブが終了するまで待機し(S110)、S104に戻って同様の処理を繰り返す。
【0077】
なお、図11では、画像形成装置本体30aを選択する場合について示したが、給紙装置30bや後処理装置30cを選択する場合も、同様の手順で処理すればよい。
【0078】
このように、本実施例では、管理装置20(若しくは画像形成装置30を構成する装置)は、コンピュータ装置10から印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブを解析し、印刷ジョブの処理に適した画像形成装置本体30a及び付属装置(給紙装置30bや後処理装置30cなど)を選択し、これらの装置に移動を指示するため、最適な組み合わせで印刷ジョブを効率的に処理することができる。
【0079】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、ジョブに基づいて各装置を組み合わせることができる限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、本体と付属装置など、複数の装置を組み合わせて動作する装置、例えば、画像形成本体と給紙装置と後処理装置とからなる画像形成装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0081】
10 コンピュータ装置
11 制御部
11a CPU
11b メモリ
11c HDD
11d 通信I/F部
12 表示部
13 操作部
20 管理装置
21 制御部
21a CPU
21b メモリ
21c HDD
21d 通信I/F部
22 印刷ジョブ解析部
23 装置選択部
24 指示部
30 画像形成装置
30a 画像形成装置本体
30b 給紙装置
30c 後処理装置
31 制御部
31a CPU
31b メモリ
31c HDD
31d 通信I/F部
32 ADF
33 画像読取部
34 表示部
35 操作部
36 画像形成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数の画像形成装置本体と1又は複数の付属装置とを含み、各々の前記画像形成装置本体に対して各々の前記付属装置を選択的に装着可能とする移動手段を備える印刷システムであって、
印刷ジョブを受信する装置に、前記印刷ジョブを解析し、当該印刷ジョブで指示された印刷を実行可能な前記画像形成装置本体と前記付属装置とを選択し、選択した前記画像形成装置本体と選択した前記付属装置とが組み合うように、前記移動手段を制御する制御手段を備え、
選択した前記画像形成装置本体と選択した前記付属装置とで前記印刷ジョブが処理される、ことを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
1又は複数の画像形成装置本体と1又は複数の後処理装置と1又は複数の給紙装置とからなり、各々の前記画像形成装置本体に対して各々の前記後処理装置及び/又は前記給紙装置を選択的に装着可能とする移動手段を備える印刷システムであって、
印刷ジョブを受信する装置に、前記印刷ジョブを解析し、当該印刷ジョブで指示された印刷を実行可能な前記画像形成装置本体と前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とを選択し、選択した前記画像形成装置本体と選択した前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とが組み合うように、前記移動手段を制御する制御手段を備え、
選択した前記画像形成装置本体と選択した前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とで前記印刷ジョブが処理される、ことを特徴とする印刷システム。
【請求項3】
前記画像形成装置本体に前記制御部を備え、
前記制御手段は、自装置が前記印刷ジョブで指示された印刷を実行できない場合は、印刷を実行できる他の画像形成装置本体に、前記印刷ジョブと前記後処理装置及び/又は前記給紙装置の選択情報とを転送する、ことを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
1又は複数の画像形成装置本体と1又は複数の後処理装置と1又は複数の給紙装置と管理装置とからなり、各々の前記画像形成装置本体に対して各々の前記後処理装置及び/又は前記給紙装置を選択的に装着可能とする移動手段を備える印刷システムであって、
前記管理装置に、印刷ジョブを受信して解析し、当該印刷ジョブで指示された印刷を実行可能な前記画像形成装置本体と前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とを選択し、選択した前記画像形成装置本体と選択した前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とが組み合うように、前記移動手段を制御する制御手段を備え、
選択した前記画像形成装置本体と選択した前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とで前記印刷ジョブが処理される、ことを特徴とする印刷システム。
【請求項5】
前記制御手段は、選択した前記画像形成装置本体に、選択した前記後処理装置及び/又は前記給紙装置が装着されるように、前記移動手段を制御する、ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記制御手段は、選択した前記後処理装置に、選択した前記画像形成装置本体が装着されるように、前記移動手段を制御し、その後、当該画像形成装置本体に、選択した前記給紙装置が装着されるように、前記移動手段を制御する、ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記制御手段は、選択した前記給紙装置に、選択した前記画像形成装置本体が装着されるように、前記移動手段を制御し、その後、当該画像形成装置本体に、選択した前記後処理装置が装着されるように、前記移動手段を制御する、ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一に記載の印刷システム。
【請求項8】
前記印刷システムに、前記画像形成装置本体、前記後処理装置及び前記給紙装置の機能を記述したデータベースを備え、
前記制御手段は、前記印刷ジョブに記述された印刷条件を用いて前記データベースを検索し、当該印刷条件での印刷が可能な前記画像形成装置本体と前記後処理装置及び/又は前記給紙装置とを選択する、ことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一に記載の印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−79250(P2011−79250A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−234359(P2009−234359)
【出願日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】