説明

印刷制御プログラム、印刷制御方法、プリンタ、及び印刷システム

【課題】特定の後処理機能が選択された印刷処理における操作性の低下を抑制しつつ、省資源化を図ることができるようにする。
【解決手段】
プリンタドライバ213Bによって表示中の印刷処理ウィンドウ31でプロパティボタン316が操作されると主設定ウィンドウ32を表示して後処理機能の選択が可能となる。印刷処理ウィンドウ31で印刷開始ボタン315が操作されると、印刷制御プログラム213Cが起動する。特定の後処理機能が設定されなかった場合、省資源化機能選択ウィンドウ33を表示し、その後印刷開始確定ボタン335が操作されると印刷処理を開始する。主設定ウィンドウ32で特定の後処理機能が設定された場合、省資源化機能の選択を受け付けることなく印刷処理を開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プリンタによる印刷処理を制御するための印刷制御プログラム、印刷制御方法、並びに前記印刷制御プログラムを格納したプリンタ及び印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球環境保護の観点から、プリンタによる印刷作業を含む事務作業の分野においても、用紙等の印刷資材について、省資源化の要請が強い。プリンタが有する機能の中には、用紙の両面に画像を印刷する両面印刷機能や1枚の用紙に複数の画像を縮小して印刷する集約印刷機能のように、用紙の使用枚数の削減によって省資源化を促進できる省資源化機能がある。一例として、ユーザによる省資源化に貢献できる機能の使用を促進するために、ユーザごとの用紙削減枚数、用紙削減率を集計するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、プリンタの中には、印刷物に対する複数の後処理機能をさらに備えたものがある。後処理機能として、ステープル処理、パンチ処理、及びZ折り処理等が挙げられる。
【0004】
ところで、会議用や報告用の資料は、ステープルや綴じ紐によって内容別に綴じられる。ステープル処理や紐綴じのためのパンチ処理は、プリンタの後処理機能によって行われることもあり、記載内容のアピール度が高まるような印刷画像の大きさ、向き、綴じ方向等となるように考えられ、印刷の後処理機能が設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−248576公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、会議用や報告用の資料としての印刷物の印刷処理を実行する際、即ち上述のような特定の後処理機能が選択されている際に、省資源化機能の選択が受け付けられると、誤って省資源化機能が設定されることがある。誤って省資源化機能が設定された場合、印刷画像の大きさ、向き、綴じ方向等がユーザの意図したものとは異なってしまい、記載内容のアピール度が低下した印刷物となることや、印刷画像の向きと綴じ方向との関係によっては見辛い印刷物となることがある。このため、印刷処理をやり直す必要が生じ、用紙が無駄になる。
【0007】
また、上述のような特定の後処理機能が設定されている際に省資源化機能の選択が受け付けられると、省資源化機能が誤って設定されることがなかった場合でも、省資源化機能の選択をキャンセルする操作を行う必要が生じ、操作性が低下する。
【0008】
この発明の目的は、特定の後処理機能が選択された印刷処理における操作性の低下を抑制しつつ、省資源化を図ることができる印刷制御プログラム、印刷制御方法、並びに前記印刷制御プログラムを格納したプリンタ及び印刷システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の印刷制御プログラムは、省資源化に貢献できる複数の省資源化機能及び印刷物に対する複数の後処理機能を選択可能に備えたプリンタであって選択された機能に応じた印刷処理を印刷処理の開始指示に基づいて開始するプリンタにおける印刷処理の制御を前記プリンタ又は前記プリンタにおける印刷処理に用いられる印刷用データを生成する印刷用データ生成機器に実行させる印刷制御プログラムであって、第1〜第3ステップを含む。第1ステップでは、複数の後処理機能の選択又は開始指示の入力を待機する。第2ステップでは、開始指示を検出した時に、複数の後処理機能のうちの特定の後処理機能が選択されているか否かを判定する。第3ステップでは、特定の後処理機能が選択されていない場合のみ、複数の省資源化機能の選択を受け付け、その後再度開始指示を検出した場合に印刷処理を開始する。
【0010】
この構成では、特定の後処理機能が選択されている場合、省資源化機能の選択が受け付けられないので、誤って省資源化機能が選択されることがない。このため、印刷画像の大きさ、向き、綴じ方向等がユーザの意図したものから変更されることが防がれ、印刷物の記載内容のアピール度の低下が防止される。また、印刷画像の向きと綴じ方向との関係もユーザの意図したものから変更されることが防がれ、見易い印刷物が作成される。このため、印刷処理のやり直しを抑えることができ、用紙の無駄発生を抑制できる。さらに、省資源化機能の選択を受け付けることなく印刷処理が開始されるので、省資源化機能の選択をキャンセルする操作を行う必要がない。このため、操作性の低下を抑制できる。
【0011】
上述の構成において、複数の後処理機能は、印刷物に加工を施す後処理機能と印刷物に加工を施さない後処理機能とを含む。印刷物に加工を施す後処理機能としては、ステープル処理、パンチ処理、及びZ折り処理等が挙げられ、印刷物に加工を施さない後処理機能には、フェースアップ排出処理、フェースダウン排出処理、ソート処理等が挙げられる。本発明において、特定の後処理機能とは、印刷物に加工を施す後処理機能であるように構成することができ、さらには、ステープル処理、パンチ処理、Z折り処理のうちの少なくともいずれか1つであるように構成することができる。ステープル処理、パンチ処理、Z折り処理等の印刷物に加工を施す後処理機能が選択されている場合にさらに省資源化機能も選択されると、印刷画像の大きさ、向き、綴じ方向、及び印刷画像の向きと綴じ方向との関係がユーザの意図したものとは異なってしまう。しかし、これらの後処理機能が選択されている場合は省資源化機能の選択が受け付けられないので、印刷画像の大きさ、向き、綴じ方向、及び印刷画像の向きと綴じ方向との関係がユーザの意図したものから変更されることが防がれる。
【0012】
さらに、第3ステップでは、特定の後処理機能が選択されていない場合であって印刷物に加工を施さない後処理機能が選択されている場合、複数の省資源化機能の選択を受け付け、その後再度開始指示を検出した場合に印刷処理を開始するように構成することができる。後処理機能が選択されている場合であっても、その選択されている後処理機能が、フェースアップ排出処理、フェースダウン排出処理、ソート処理等のように印刷物に加工を施さない後処理機能のみである場合は、印刷物は会議用や報告用の資料のように、印刷画像の大きさ、向き、綴じ方向等をユーザが意図的に設定した資料ではないと考えられる。このため、このような後処理機能に加えてさらに省資源化機能が選択されても、これによって印刷物が見辛くなることがなく、印刷処理をやり直す必要が生じないので、用紙が無駄にならない。
【0013】
また、第3ステップでは、特定の後処理機能が選択されている場合、複数の省資源化機能のそれぞれを選択可能な選択部材を有する省資源化機能選択ウィンドウを表示しないように構成することができる。これによって、省資源化機能が選択されることなく、印刷処理が即座に開始される。このため、作業性が向上する。
【0014】
さらに、第3ステップでは、特定の後処理機能が選択されている場合、複数の省資源化機能のそれぞれを選択可能な選択部材を有する省資源化機能選択ウィンドウを所定時間表示するように構成することができる。これによって省資源化機能に対する意識付けができる。
【0015】
また、省資源化機能選択ウィンドウを表示する際に、複数の省資源化機能の選択を受け付けない旨を表示することができる。これによって、今回の印刷処理では省資源化機能が実行されないことを明示できる。
【0016】
さらに、第1〜第3ステップは、プリンタにおいて実行されるように構成することができる。この構成では、印刷制御プログラムはプリンタにインストールされ、後処理機能や省資源化機能の選択操作を、プリンタにおいて行うことができる。
【0017】
また、第1〜第3ステップは、印刷用データ生成機器において実行され、印刷用データ生成機器は情報処理装置であるように構成することができる。この構成では、印刷制御プログラムは情報処理装置にインストールされ、後処理機能や省資源化機能の選択操作を、情報処理装置において行うことができる。
【0018】
この発明の印刷制御方法は、省資源化に貢献できる複数の省資源化機能及び印刷物に対する複数の後処理機能を選択可能に備えたプリンタであって選択された機能に応じた印刷処理を印刷処理の開始指示に基づいて開始するプリンタにおける印刷処理の制御を行なう印刷制御方法であって第1〜第3ステップを含む。第1ステップでは、複数の後処理機能の選択又は開始指示の入力を待機する。第2ステップでは、開始指示を検出した時に、複数の後処理機能のうちの特定の後処理機能が選択されているか否かを判定する。第3ステップでは、特定の後処理機能が選択されていない場合のみ、複数の省資源化機能の選択を受け付け、その後再度開始指示を検出した場合に印刷処理を開始する。
【0019】
この構成では、特定の後処理機能が選択されている場合、省資源化機能の選択が受け付けられないので、誤って省資源化機能が選択されることがない。このため、印刷画像の大きさ、向き、綴じ方向等がユーザの意図したものから変更されることが防がれ、印刷物の記載内容のアピール度の低下が防止される。また、印刷画像の向きと綴じ方向との関係もユーザの意図したものから変更されることが防がれ、見易い印刷物が作成される。このため、印刷処理のやり直しを抑えることができ、用紙の無駄発生を抑制できる。さらに、省資源化機能の選択を受け付けることなく印刷処理が開始されるので、省資源化機能の選択をキャンセルする操作を行う必要がない。このため、操作性の低下を抑制できる。
【0020】
この発明の印刷制御プログラムは、印刷用データに基づく印刷処理によって用紙に画像を形成するプリンタに備えられたプログラム記憶部にインストールすることができる。
【0021】
この発明の印刷制御プログラムは、印刷用データに基づく印刷処理によって用紙に画像を形成するプリンタと、プリンタに接続された情報処理装置と、を含む印刷システムに備えられたプログラム記憶部にインストールすることができる。
【発明の効果】
【0022】
この発明によれば、特定の後処理機能が選択された印刷処理における操作性の低下を抑制しつつ、省資源化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の実施形態に係る印刷制御プログラムが適用される印刷システムのブロック図である。
【図2】プリンタドライバによって表示される印刷処理ウィンドウの一例を示す図である。
【図3】プリンタドライバによって表示される主設定ウィンドウの一例を示す図である。
【図4】プリンタドライバによる制御部の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】印刷制御プログラムによる制御部の処理手順の一部の一例を示すフローチャートである。
【図6】(A)は横綴じ型のパンチ処理が施された印刷物の一例を示す図であり、(B)は縦綴じ型のパンチ処理が施された印刷物の一例を示す図である。
【図7】(A)は横綴じ型のステープル処理が施された印刷物の一例を示す図であり、(B)は縦綴じ型のステープル処理が施された印刷物の一例を示す図である。
【図8】(A)及び(B)は、コーナー綴じ型のステープル処理が施された印刷物の一例を示す図である。
【図9】中綴じ型のステープル処理が施された印刷物の一例を示す図である。
【図10】(A)はZ折り処理が施された印刷物の一例を示す図であり、(B)はZ折り処理が施された印刷物を広げた状態を示す図である。
【図11】印刷制御プログラムによって表示される省資源化機能選択ウィンドウの表示例を示す図である。
【図12】印刷制御プログラムによる制御部の処理手順の一部の一例を示すフローチャートである。
【図13】印刷制御プログラムによる制御部の処理手順の一部の他の例を示すフローチャートである。
【図14】印刷制御プログラムによる制御部の処理手順の一部のさらに他の例を示すフローチャートである。
【図15】印刷制御プログラムによって表示される省資源化機能選択ウィンドウ及び省資源化機能の選択を受け付けない旨の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1に示すように、この実施形態に係る印刷システム100は、プリンタ1、及びプリンタ1に接続された情報処理装置2で構成されている。
【0025】
プリンタ1は、給紙部11、画像形成部12、後処理部13、及び画像読取部14を備えている。プリンタ1は、普通紙、印画紙、OHPフィルム等の用紙を給紙部11から画像形成部12へ搬送し、画像形成部12で印刷用データに基づく印刷処理を行い、用紙上にカラー画像又はモノクロ画像を形成する。後処理部13は、カラー画像又はモノクロ画像を形成された用紙即ち印刷物に対して、後処理を施す。
【0026】
プリンタ1は、後処理機能として、ステープル処理、パンチ処理、及びZ折り処理といった印刷物に加工を施すものと、フェースアップ排出処理、フェースダウン排出処理、及びソート処理といった印刷物に加工を施さないものとを備えている。なお、プリンタ1は、後処理機能として、少なくともステープル処理、パンチ処理、及びZ折り処理のうちのいずれかの処理機能を備えていればよい。
【0027】
プリンタ1は、一例として電子写真方式の印刷処理を行う複合機である。プリンタ1が実行する印刷処理は、電子写真方式、インクジェット方式又は他の方式であるかを問わず、複数の方式を選択できるものであってもよい。
【0028】
情報処理装置2は、例えばパーソナルコンピュータであり、本体21、ディスプレイ22、キーボード23、マウス24を備えている。本体21は、制御部211、記憶部212、及びプログラム記憶部213を有している。
【0029】
制御部211には、ディスプレイ22、キーボード23、マウス24が接続されており、ネットワークを介して又は直接にプリンタ1が接続されている。
【0030】
プログラム記憶部213には、オペレーティングシステムとともに、データ作成用のアプリケーションプログラム213A、印刷処理時にプリンタ1の動作を制御するためのプリンタドライバ213B、この発明の印刷制御プログラム213Cがインストールされている。
【0031】
制御部211は、プログラム記憶部213に格納されているプログラムに従って動作する。制御部211は、プログラム記憶部213内のデータ作成用のアプリケーションプログラム213Aの起動中に、キーボード23及びマウス24の操作データに基づいて画像データを作成する。画像データとは、文書データを含む場合と文書データを含まない場合との両方を意味する。作成された画像データは、表示データに変換されてディスプレイ22に表示されるとともに、記憶部212に保存される。
【0032】
制御部211は、プログラム記憶部213に格納されているプリンタドライバ213Bの起動中に、キーボード23及びマウス24の操作データに基づいて記憶部212内の画像データから印刷用データを作成する。作成された印刷用データは、図示しないインタフェースを介してプリンタ1に出力される。情報処理装置2は、プリンタ1における印刷処理に用いられる印刷用データを生成する印刷用データ生成機器を構成する。
【0033】
アプリケーションプログラム213Aの起動中に、ユーザがキーボード23又はマウス24の操作によって印刷処理を要求すると、プリンタドライバ213Bが起動し、一例として図2に示す印刷処理ウィンドウ31がディスプレイ22に表示される。
【0034】
図2に示すように、印刷処理ウィンドウ31内には、プリンタ設定領域311、印刷範囲領域312、印刷部数領域313、拡大/縮小領域314等とともに、印刷開始ボタン315が配置されている。
【0035】
印刷範囲領域312は、アプリケーションプログラムで作成した画像データにおける印刷処理すべき範囲の指定を受け付ける。
【0036】
印刷部数領域313は、印刷範囲領域312で設定された印刷範囲の画像データを印刷すべき部数の設定を受け付ける。
【0037】
拡大/縮小領域314は、用紙上に形成すべき画像の倍率の決定に必要な情報である1枚当りのページ数及び用紙サイズについて、設定された内容又は算出結果を表示する。
【0038】
印刷開始ボタン315は、ユーザがプリンタ1による印刷処理の開始を指示する際に操作される。
【0039】
プリンタ設定領域311は、印刷処理に使用するプリンタ1の名称を表示するとともに、情報処理装置2の使用可能なプリンタが複数存在する場合に印刷処理に使用するプリンタの変更操作を受け付ける。プリンタ設定領域311には、設定内容を確認するためのプロパティボタン316が配置されている。ユーザがマウス24を介してプロパティボタン316を操作すると、一例として図3に示す主設定ウィンドウ32がディスプレイ22に表示される。主設定ウィンドウ32では、後処理機能等の選択操作が受け付けられる。
【0040】
プロパティボタン316が操作されると後処理機能の具体的な選択項目が表示されることから、印刷処理ウィンドウ31を表示することで、プロパティボタン316の操作を含めた後処理機能の選択操作が受け付けられる。
【0041】
図3に示すように、主設定ウィンドウ32は、複数のタブ321A〜321Gを備え、各タブ内で、プリンタ1が実行可能な機能のそれぞれについて、使用の有無や設定内容を表示するとともに、設定内容の変更操作を受け付ける。例えば、メインタブ321A内には、領域322〜327が設けられており、領域322〜327のそれぞれで印刷部数、両面印刷、集約印刷、仕上げ処理、印刷方向、モノクロ印刷の各機能の設定内容の変更操作を受け付ける。
【0042】
主設定ウィンドウ32内には、確定ボタン328及び解除ボタン329が配置されている。確定ボタン328は、変更した設定内容の確定操作を受け付ける。解除ボタン329は、変更した設定内容の解除操作を受け付ける。確定ボタン328及び解除ボタン329は、設定内容の確認及び変更を完了した際に操作される設定完了ボタンである。
【0043】
図4に示すように、アプリケーションプログラム213Aの起動中に印刷処理が要求されると、制御部211は、図2の印刷処理ウィンドウ31をディスプレイ22の最前面に表示し(S1)、ユーザによるプロパティボタン316の操作又は印刷開始ボタン315の操作を待機する。上述のように、プロパティボタン316が操作されると後処理機能の具体的な選択項目が表示されることから、印刷処理ウィンドウ31をディスプレイ22の最前面に表示し、ユーザによるプロパティボタン316の操作又は印刷開始ボタン315の操作を待機するステップは、ユーザによる後処理機能の選択又は開始指示の入力を待機するステップに該当する。
【0044】
印刷処理ウィンドウ31内のプロパティボタン316の操作によって設定内容の確認が要求されると(S2)、制御部211は、図3の主設定ウィンドウ32をディスプレイ22の最前面に表示し(S3)、設定内容の変更操作を待機する。
【0045】
主設定ウィンドウ32内で設定内容の変更操作が行われると(S4)、制御部211は、記憶部212内に記憶されている各機能の設定内容を変更する(S5)。主設定ウィンドウ32内の設定完了ボタンである確定ボタン328又は解除ボタン329が操作されると(S6)、主設定ウィンドウ32をディスプレイ22から消去してステップS1に戻る(S7)。これによって、ディスプレイ22の最前面には、印刷処理ウィンドウ31が表示される。
【0046】
印刷処理ウィンドウ31がディスプレイ22に表示されている間に、ユーザがマウス24を介して印刷開始ボタン315を操作すると(S8)、制御部211はプログラム記憶部213に格納されている印刷制御プログラム213Cを起動させる。印刷開始ボタン315が操作されることで、印刷処理の開始指示が入力される。
【0047】
図5に示すように、印刷制御プログラム213Cが起動すると、制御部211は、プリンタ1が備える複数の後処理機能のうちの特定の後処理機能が設定されているか否かを判定する(S11)。
【0048】
上述のように、後処理機能の中には、ステープル処理、パンチ処理、及びZ折り処理等のように印刷物に加工を施すものと、フェースアップ排出処理、フェースダウン排出処理、ソート処理等のように印刷物に加工を施さないものとがある。パンチ処理には、図6(A)に示すような横綴じ型のパンチ処理、図6(B)に示すような縦綴じ型のパンチ処理が含まれる。ステープル処理には、図7(A)に示すような横綴じ型のステープル処理、図7(B)に示すような縦綴じ型のステープル処理、図8(A)及び図8(B)に示すようなコーナー綴じ型のステープル処理、図9に示すような中綴じ型のステープル処理が含まれる。Z折り処理は、図10(A)及び図10(B)に示すように、用紙の長手方向の中央部で表面側へ折られるとともに、長手方向の一方(例えば右側)の4分の1の部分で裏面側へ折られる処理である。
【0049】
後処理機能は、図3に示す主設定ウィンドウ32の表示中に、領域325の中の各項目を選択することで設定される。なお、図3では、Z折り処理、フェースアップ排出処理、フェースダウン排出処理、ソート処理のそれぞれを選択するための項目の記載が省略されている。
【0050】
特定の後処理機能は、印刷物に加工を施す後処理機能である。制御部211は、ステップS11において、一例として、ステープル処理、パンチ処理、Z折り処理のうちの少なくともいずれか1つが設定されているか否かを判定する。
【0051】
制御部211は、特定の後処理機能が設定されていない場合のみ、一例として図11に示す省資源化機能選択ウィンドウ33を作成し(S12)、省資源化機能選択ウィンドウ33をディスプレイ22の最前面に表示して(S13)、省資源化機能の選択を受け付ける。
【0052】
省資源化機能が設定されている場合であっても、設定されている省資源化機能が、フェースアップ排出処理、フェースダウン排出処理、ソート処理といった印刷物に加工を施さないものである場合は、制御部211は、ステップS12,13の処理へ進む。
【0053】
図11に示すように、省資源化機能選択ウィンドウ33は、印刷状態表示領域331、省資源化状況表示領域332、印刷枚数削減領域333とともに、印刷開始確定ボタン335を含む。
【0054】
印刷状態表示領域331には、省資源化機能選択ウィンドウ33が表示される前にユーザによって設定されている機能を実行した場合の印刷状態が図示され、プリンタ1が実行可能な機能であって省資源化に貢献することができる機能が設定されると、その設定を実行した場合の印刷状態が図示される。
【0055】
印刷枚数削減領域333は、印刷処理に使用する用紙の枚数を削減することで省資源化に貢献できる機能に関する設定を受け付ける領域であり、集約印刷設定領域333A、両面印刷設定領域333Bを含む。
【0056】
集約印刷設定領域333Aは、複数ページ分の印刷用データを縮小して用紙の単一の面に印刷する集約印刷機能の設定を受け付ける領域である。集約印刷設定領域333Aには、一例として2Upボタン41、4Upボタン42が、各ボタンを操作した際の印刷状態を示す画像とともに表示される。
【0057】
両面印刷設定領域333Bは、未使用の用紙の両面に複数ページ分の印刷用データを印刷する両面印刷機能の設定を受け付ける領域である。両面印刷設定領域333Bには、一例として両面印刷横とじボタン43、両面印刷縦とじボタン44が、各ボタンを操作した際の印刷状態を示す画像とともに表示される。
【0058】
省資源化機能選択ウィンドウ33の2Upボタン41、4Upボタン42、両面印刷横とじボタン43、及び両面印刷縦とじボタン44は、省資源化に貢献できる機能を選択する省資源化ボタンであり、選択部材を構成する。
【0059】
印刷開始確定ボタン335は、ユーザがプリンタ1による印刷処理の開始を確定的に指示する際に操作される。印刷開始確定ボタン335が操作されると、制御部211は、設定されている機能に基づいて画像データを印刷用データに変換してプリンタ1に出力する。
【0060】
省資源化状況表示領域332には、プリンタ1で実行した印刷処理における省資源化に関する状況が表示される。一例として、省資源化状況表示領域332には、枚数削減率表示領域332Aが配置されている。
【0061】
枚数削減率表示領域332Aは、用紙枚数の削減に関する状況を示し、例えば1カ月間の枚数削減率を3カ月分表示する。枚数削減率は、印刷処理を行った用紙枚数を画像データのページ数で除した商を1から減じた値を百分率で表した値である。
【0062】
図5に示すように、省資源化機能選択ウィンドウ33内の省資源化ボタン41〜44の何れかが操作されると(S14)、制御部211は、操作されたボタンに対応する機能を使用するように設定内容を変更する(S15)。
【0063】
省資源化ウィンドウ33内の印刷開始確定ボタン335が操作されると(S16)、制御部211は、記憶部212に記憶されている省資源化状況を更新し(S17)、記憶部212内の画像データを印刷用データに変換し(S18)、印刷用データをプリンタ1へ出力する(S19)。これによって、プリンタ1は、選択された機能に応じた印刷処理を開始する。この後、制御部211は、省資源化機能選択ウィンドウ33及び印刷処理用ウィンドウ31を消去し(S20,21)、処理を終了する。印刷開始確定ボタン335が操作されることで、印刷処理の開始指示が入力される。
【0064】
制御部211は、ステップS12における省資源化機能選択ウィンドウ33の作成時に、記憶部212の記憶内容を参照する。また、制御部211は、ステップS18における印刷用データの作成時にも、記憶部212の記憶内容を参照する。
【0065】
制御部211は、ステップS11において特定の後処理機能が設定されていると判定した場合、図12に示すように、省資源化機能選択ウィンドウ33の作成及び表示を行わず、記憶部212内の画像データを印刷用データに変換し(S31)、印刷用データをプリンタ1へ出力する(S32)。この後、制御部211は、印刷処理用ウィンドウ31を消去し(S33)、処理を終了する。
【0066】
特定の後処理機能が選択されている場合は、省資源化機能選択ウィンドウ33が表示されず、省資源化機能の選択が受け付けられないので、印刷処理が即座に開始される。このため、作業性が向上する。
【0067】
印刷制御プログラム213Cによれば、特定の後処理機能が選択されていない場合のみ、複数の省資源化機能の選択が受け付けられ、その後印刷開始確定ボタン335が操作されることで印刷制御の開始指示が検出された場合に印刷処理が開始される。このため、特定の後処理機能が選択されている場合は、省資源化機能の選択が受け付けられないので、誤って省資源化機能が選択されることがない。
【0068】
特定の後処理機能は、上述のように図6〜図10に示すような印刷物に加工を施す後処理機能である。例えば、図7(A)に示すように横綴じ型のステープル処理が設定されている場合に、2ページ分の印刷用データを縮小して1枚の用紙の単一の面に印刷する2Up集約印刷機能が省資源化機能として設定されると、省資源化機能を設定しない場合と比較して、印刷用データの1ページの長手方向と用紙の長手方向との関係が異なってしまい、印刷用データの1ページの長手方向と綴じ方向との関係も異なってしまう。具体的には、綴じ方向が、印刷用データの1ページの長辺になる場合と短辺になる場合との違いが生じる。
【0069】
また、図10(A)及び図10(B)に示すように、後処理機能としてZ折り処理が設定されている場合に、2Up集約印刷機能が省資源化機能として設定されると、綴じ方向が異なるだけでなく、次のような不都合も生じる。即ち、Z折り処理が設定される場合は、例えば横長の1ページ分の印刷用データを1枚のA3用紙に大きく印刷処理することで1ページを大きく表示しようとする意図があると考えらえる。しかし、集約印刷機能が設定されることで、1ページがA3用紙のうちの例えば左半分にA4サイズに縮小して印刷処理され、見辛い印刷物となる。また、Z折り処理を設定された印刷用データが1ページ分のみである場合は、A3用紙の右半分が空白になり、無駄になるおそれがある。
【0070】
このため、特定の後処理機能が設定されている場合は、省資源化機能の選択が受け付けられないように構成することで、印刷画像の大きさ、向き、綴じ方向等がユーザの意図したものから変更されることが防がれ、印刷物の記載内容のアピール度の低下が防止される。また、印刷画像の向きと綴じ方向との関係もユーザの意図したものから変更されることが防がれ、見易い印刷物が作成される。このため、印刷処理のやり直しを抑えることができ、用紙の無駄発生を抑制できる。さらに、省資源化機能の選択を受け付けることなく印刷処理が開始されるので、省資源化機能の選択をキャンセルする操作を行う必要がない。このため、操作性の低下を抑制できる。
【0071】
また、上述のように、特定の後処理機能が選択されていない場合であって印刷物に加工を施さない後処理機能が選択されている場合は、制御部211は、省資源化機能選択ウィンドウ33を表示して省資源化機能の選択を受け付け、その後印刷開始確定ボタン335が操作されると印刷処理を開始する。後処理機能が設定されている場合であっても、その設定されている後処理機能が、フェースアップ排出処理、フェースダウン排出処理、ソート処理等のように印刷物に加工を施さない後処理機能のみである場合は、印刷物は会議用や報告用の資料のように、印刷画像の大きさ、向き、綴じ方向等をユーザが意図的に設定した資料ではないと考えられる。このため、このような後処理機能に加えてさらに省資源化機能が選択されても、これによって印刷物が見辛くなることがなく、印刷処理をやり直す必要が生じないので、用紙が無駄にならない。
【0072】
なお、制御部211は、ステップS11において特定の後処理機能が設定されていると判定した場合、図13に示すように、記憶部212内の画像データを印刷用データに変換し(S41)、印刷用データをプリンタ1へ出力した後(S42)、省資源化機能選択ウィンドウ33を所定時間だけディスプレイ22に表示し(S43,44)、所定時間経過後に消去するように構成することもできる。制御部211は、この後、印刷処理用ウィンドウ31も消去し(S46)、処理を終了する。これによって省資源化機能に対する意識付けができる。省資源化機能選択ウィンドウ33を表示する所定時間は、ごく短時間であり、一例として3秒である。
【0073】
省資源化機能選択ウィンドウ33を表示する所定時間の間、ディスプレイ22に、省資源化機能選択ウィンドウ33が消去されるまでの時間のカウントダウン表示を行うこともできる。これによって、省資源化機能選択ウィンドウ33が間もなく消去されることがユーザに伝達され、ユーザの不安感を低減することができる。
【0074】
また、ステップS43,44において省資源化機能選択ウィンドウ33を所定時間だけ表示する際に、複数の省資源化機能の選択を受け付けない旨をディスプレイ22に表示することができる。これによって、今回の印刷処理では省資源化機能が実行されないことを明示できる。具体的には、制御部211は、図14のように処理する。
【0075】
図14に示すように、制御部211は、ステップS11において特定の後処理機能が設定されていると判定した場合、記憶部212内の画像データを印刷用データに変換し(S51)、印刷用データをプリンタ1へ出力する。(S52)。この後、制御部211は、省資源化機能選択ウィンドウ33を表示するとともに(S53)、一例として図15に示すように省資源化機能の選択を受け付けない旨をディスプレイ22に表示する(S54)。この際、印刷処理は実行中である旨をともに表示することができる。制御部211は、省資源化機能選択ウィンドウ33を所定時間だけ表示した後に(S55)、省資源化機能選択ウィンドウ33、及び省資源化機能の選択を受け付けない旨の表示51、並びに印刷処理用ウィンドウ31を消去し(S56,57,58)、処理を終了する。
【0076】
また、4ページ分の印刷用データを縮小して1枚の用紙の単一の面に印刷する4Up集約印刷機能が設定された場合は、省資源化機能を設定しない場合と比較して、印刷用データの1ページの長手方向と用紙の長手方向との関係が異ならず、印刷用データの1ページの長手方向と綴じ方向との関係も異ならない。このため、特定の後処理機能が設定されている場合に、2Up集約印刷機能の選択は受け付けず、4Up集約印刷機能の選択は受け付けるように構成することもできる。しかし、4Up集約印刷機能は、集約印刷機能を設定しない場合と比較して印刷画像が小さくなり、印刷画像のアピール度の低下等の不都合が生じるので、上述のように、特定の後処理機能が設定されている場合は省資源化機能の選択を受け付けないことが好ましい。
【0077】
さらに、プリンタ1が省資源化に貢献できる機能の一部又は全部を実現するように画像データを印刷用データに変換する場合には、印刷開始確定ボタン335が操作された時に、設定されている機能の一部又は全部をプリンタ1に実行させるコマンドとともに印刷用データ又は画像データをプリンタ1に出力してもよい。
【0078】
また、両面印刷機能は、プリンタ1における用紙の表裏面の反転動作及び反転後の再搬送動作を伴う。このため、両面印刷機能が選択されている場合には、両面印刷機能の実行を指示するコマンドをプリンタ1に出力する。
【0079】
さらに、印刷制御プログラム213Cは、プリンタドライバ212Bの一部であるか否かを問わない。印刷制御プログラム213Cをプリンタドライバ212Bとは独立させ、情報処理装置2のプログラム記憶部213にインストールされている複数種類のプリンタドライバの何れにも連動して動作するものとしてもよい。
【0080】
また、印刷制御プログラム213Cは、必ずしも情報処理装置2にインストールされている必要はなく、ディスプレイを備えているプリンタ1にインストールしてプリンタ1において実行することもでき、又は、ネットワーク内のプリントサーバにインストールしてプリントサーバにおいて実行することもできる。
【0081】
さらに、印刷制御プログラム213Cは、モノクロ印刷機能のみを備えたプリンタを含む印刷システムにも適用できる。
【0082】
また、印刷制御プログラム213Cは、プリンタ1と情報処理装置2とを含む印刷システム100の一部にインストールされることに限定されない。原稿の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部14、及び電話回線等の公衆回線を介して接続される外部機器と通信するための機能を有するFAXボードを備え、原稿読取部が生成した画像データから変換された印刷用データに基づき画像形成部12が画像形成処理を行なうコピアモード、又はFAXボードを介して入力される画像データから変換された印刷用データに基づき画像形成部12が画像形成処理を行なうFAXモードのいずれかの動作モードで動作するプリンタに印刷制御プログラム213Cをインストールすることもできる。なお、画像読取部14は、プリンタ1における印刷処理に用いられる印刷用データを生成する印刷用データ生成機器を構成することができ、画像読取部14において印刷制御プログラム213Cを実行することもできる。
【0083】
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0084】
1 プリンタ
2 情報処理装置
22 ディスプレイ
31 印刷処理ウィンドウ
32 主設定ウィンドウ
33 省資源化機能選択ウィンドウ
315 印刷開始ボタン
316 プロパティボタン
322〜327 領域
335 印刷開始確定ボタン
41 2Upボタン
42 4Upボタン
43 両面印刷横とじボタン
44 両面印刷縦とじボタン
100 印刷システム
211 制御部
212 記憶部
213 プログラム記憶部
213C 印刷制御プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
省資源化に貢献できる複数の省資源化機能及び印刷物に対する複数の後処理機能を選択可能に備えたプリンタであって選択された機能に応じた印刷処理を印刷処理の開始指示に基づいて開始するプリンタにおける印刷処理の制御を前記プリンタ又は前記プリンタにおける印刷処理に用いられる印刷用データを生成する印刷用データ生成機器に実行させる印刷制御プログラムであって、
前記複数の後処理機能の選択又は前記開始指示の入力を待機する第1ステップと、
前記開始指示を検出した時に、前記複数の後処理機能のうちの特定の後処理機能が選択されているか否かを判定する第2ステップと、
前記特定の後処理機能が選択されていない場合のみ、前記複数の省資源化機能の選択を受け付け、その後再度前記開始指示を検出した場合に印刷処理を開始する第3ステップと、を含む印刷制御プログラム。
【請求項2】
前記複数の後処理機能は、印刷物に加工を施す後処理機能と印刷物に加工を施さない後処理機能とを含み、
前記特定の後処理機能は、印刷物に加工を施す後処理機能である請求項1に記載の印刷制御プログラム。
【請求項3】
前記特定の後処理機能は、ステープル処理、パンチ処理、Z折り処理のうちの少なくともいずれか1つである請求項2に記載の印刷制御プログラム。
【請求項4】
前記第3ステップでは、前記特定の後処理機能が選択されていない場合であって印刷物に加工を施さない後処理機能が選択されている場合、前記複数の省資源化機能の選択を受け付け、その後再度前記開始指示を検出した場合に印刷処理を開始する請求項2又は3のいずれかに記載の印刷制御プログラム。
【請求項5】
前記第3ステップでは、前記特定の後処理機能が選択されている場合、前記複数の省資源化機能のそれぞれを選択可能な選択部材を有する省資源化機能選択ウィンドウを表示しない請求項1から4のいずれかに記載の印刷制御プログラム。
【請求項6】
前記第3ステップでは、前記特定の後処理機能が選択されている場合、前記複数の省資源化機能のそれぞれを選択可能な選択部材を有する省資源化機能選択ウィンドウを所定時間表示する請求項1から4のいずれかに記載の印刷制御プログラム。
【請求項7】
前記省資源化機能選択ウィンドウを表示する際に、前記複数の省資源化機能の選択を受け付けない旨を表示する請求項6に記載の印刷制御プログラム。
【請求項8】
前記第1〜第3ステップは、前記プリンタにおいて実行される請求項1から7のいずれかに記載の印刷制御プログラム。
【請求項9】
前記第1〜第3ステップは、前記印刷用データ生成機器において実行され、前記印刷用データ生成機器は情報処理装置である請求項1から7のいずれかに記載の印刷制御プログラム。
【請求項10】
省資源化に貢献できる複数の省資源化機能及び印刷物に対する複数の後処理機能を選択可能に備えたプリンタであって選択された機能に応じた印刷処理を印刷処理の開始指示に基づいて開始するプリンタにおける印刷処理の制御を行なう印刷制御方法であって、
前記複数の後処理機能の選択又は前記開始指示の入力を待機する第1ステップと、
前記開始指示を検出した時に、前記複数の後処理機能のうちの特定の後処理機能が選択されているか否かを判定する第2ステップと、
前記特定の後処理機能が選択されていない場合のみ、前記複数の省資源化機能の選択を受け付け、その後再度前記開始指示を検出した場合に印刷処理を開始する第3ステップと、を含む印刷制御方法。
【請求項11】
印刷用データに基づく印刷処理によって用紙に画像を形成するプリンタであって、請求項1から9のいずれかに記載の印刷制御プログラムを格納したプログラム記憶部を備えたプリンタ。
【請求項12】
印刷用データに基づく印刷処理によって用紙に画像を形成するプリンタと、前記プリンタに接続された情報処理装置と、を含む印刷システムであって、一部に請求項1から9のいずれかに記載の印刷制御プログラムを格納したプログラム記憶部を備えた印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−76459(P2011−76459A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−228622(P2009−228622)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】