説明

印刷命令のプログラミング

【課題】所望されない影響を防止し、単純な方法で、使用する画像支持体材料の特定の特性を容易に考慮する方法を提供する。
【解決手段】文書のための印刷システムにおいて、印刷プロセスのために動作機能における画像支持体および設定を選択することによって印刷命令がプログラムされる。印刷命令のプログラミングに先立ち、設定可能な処理指向特性が、動作機能によって特定の画像支持体タイプに割り当てられ得る。これらの特性は、印刷命令のプログラミングにおいて無効にされ得ない。そのような設定可能な処理指向特性の例としては、単一面印刷、ホッチキスなしがある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディジタル文書を印刷するためのシステムにおける印刷命令を処理する方法であって、印刷命令に使用される画像支持体、および、印刷命令の少なくとも1つの画像に適用可能な印刷命令のための印刷処理についての少なくとも1つの設定が第1の動作機能によって指定される印刷命令のためのプログラミングステップと、前記プログラミングステップにおいて指定された通りに印刷処理をシステムが自動的に準備し、その後それに従って画像支持体上のディジタル画像を印刷する処理ステップとを含む方法に関する。本発明は、また、前記方法が適用される、ディジタル文書を印刷するためのシステム、およびコンピューター内にロードされたときに本発明のステップを実行するコンピュータープログラムにも関する。
【背景技術】
【0002】
前提部に記載された方法および装置は、米国特許第5124731号明細書から公知であり、明細書はディジタルコピー機/プリンターを説明している。印刷命令については、画像支持体のタイプを、オペレーターコントロールユニットのディスプレイ上に示された1組のタイプから選択しなければならない。表紙も印刷する文書に加えられ得る。表紙については、それらが空白のままとするか、または表面か裏面、あるいはその両面に印刷するかを指示しなければならない。このように、ディジタル画像を、正しい画像支持体上に到達するように置換しなければならないので、この選択は、「表紙」機能に結合され、印刷手続きに影響を与える特性に関わる。また、画像支持体のタイプも表紙のために選択しなければならない。
【0003】
この公知の方法の不都合は、それが、関連付けられた画像支持体の機能に結合され、それゆえ、画像支持体材料の特定の特性を考慮に入れることはできないことにある。印刷する文書が、両面に印刷しなければならない表紙を備えていると仮定する。もし、オペレーターが、今、表紙として透明な画像支持体タイプを選択すると、表面および背面のテキストが、両方共、目に見え、それゆえ殆ど読むことが出来ないであろう。また、例えば、表面にだけ印刷される、特別な印象を有する豪華な用紙が、画像支持体として使用されてもよい。そうすると、両面印刷は、印刷物の意図する外観を損ない、それゆえに望ましくない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5124731号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、そのような所望されない影響を防止し、単純な方法で、使用する画像支持体材料の特定の特性を容易に考慮する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため、本発明によれば、印刷命令の処理に先立ち、設定可能な処理指向特性が、第2の動作機能によって、指定可能な画像支持体の少なくとも1つの第1のタイプに割り当てられ、プログラミングステップにおいて、もしも前記第1のタイプの画像支持体が指定されていれば、前記処理指向特性と矛盾する印刷処理のための設定仕様が、前記第1の動作機能によって禁止される。
【0007】
適用例の1つとしては、画像支持体の両面の画像を互いに読みにくくなることを防止するため、透明紙に両面印刷の禁止がある。他の例としては、ホッチキス止めの禁止があり、例えば問題の画像支持体が画像支持体の束から後に除去される場合である。もし画像支持体に選択された画像支持体タイプが「ホッチキスなし」の特性に結合されれば、そのときは、これは、この特別な画像支持体が一部を形成する、1セットの画像支持体のホッチキス止めを自動的に防止する。
【0008】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項に記述されている。
【0009】
以下に、本発明を、添付図面に関連する非限定的な例示的実施形態を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明によるディジタル文書を印刷するためのシステムの第1の実施形態である。
【図2】そのようなシステムの第2の実施形態である。
【図3】本発明の例示的な実施形態を用いるときに示される表示である。
【図4】本発明の例示的な実施形態を用いるときに示される表示である。
【図5】本発明の例示的な実施形態を用いるときに示される表示である。
【図6】本発明の例示的な実施形態を用いるときに示される表示である。
【図7】本発明の例示的な実施形態を用いるときに示される表示である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明によるディジタル文書を印刷するためのシステムの1つの実施形態を図解する。いくつかのワークステーション1、2が、データネットワーク3を介して、プリントサーバー4(適するようにプログラムされたPC)に結合され、プリントサーバー4はワークステーションから印刷命令を受け、必要ならばそれらを前処理し、やはり結合されたプリンター5、6のうちの1つに印刷命令を伝達する。プリンターは、印刷作業のために選択が可能な、オーバーヘッドシートのような、通常、紙または他の材料からなる用紙の、異なるタイプの画像支持体のストック7、8、9を有する。
【0012】
印刷命令は、ディジタル文書を含み、前記文書の内容を決定するディジタルデータに加えて、使用される画像支持体、例えば特定のサイズおよび色の用紙、片面または両面印刷、ホッチキス止め、糊付け、その他による仕上げのような、最終的な印刷された文書の外観を指定するデータも含み得る。
【0013】
文書外観を指定するデータは、しかしながら、不完全であるかもしれず、また、欠落してさえいるかもしれない。そのような場合には、システム、すなわち、プリントサーバーまたはプリンターコントローラーは、欠落している設定のデフォルト値を埋め合わせる。ディジタル文書の所有者が自分のワークステーションにおけるプリンタードライバーで指定することができないかまたは希望しない印刷処理のための特別な設定を望むことも起こるかもしれない。所有者は、その場合、自分の希望を、例えば口頭で、通常中央複写部門に配置されているプリントサーバーのオペレーターに知らせることができ、オペレーターは、そこで、最終的に仕上げを、例えばプリントサーバーにおけるページプログラミング機能によって、例えば印刷される文書全部またはその一部のために1セットの可能なタイプから一つの特定の画像支持体を選択することによって、指定する。これらのタイプは、サイズ、色および/または材料のような物理的特性によって特徴付けられ、上記タイプは別々に設定され得る付加的な特性を持っていてもよい。
【0014】
本発明の他の実施形態が、図2に示されている。これは、オペレーターコントロールユニット11が設けられたコピー機10を図解しており、オペレーターコントロールユニット11では種々の用紙トレイ12内に配置されたいくつかの画像支持体タイプから選択が可能である。種々のタイプの画像支持体は、サイズ、色および/または材料のような物理的特性によって特徴付けられ、オペレーターコントロールユニットによって設定され得る付加的特性を持つことが出来る。オペレーターコントロールユニットは、各コピー画像のために設定することが可能なページプログラミング機能を装備していてもよい。コピー機は、ディジタル、すなわちスキャナーとプリンターとの組み合わせであってもよいが、アナログ機、すなわちオリジナル文書を直接画像形成し、コピー用紙にオリジナル文書を印刷するマシンであってもよい。
【0015】
次の例は、ディジタル画像が、やはり指定されるべき画像支持体の面上にページプログラミング機能によってコピーされる状況に関連する。ページプログラミングのない状況は、同様であるが、その場合、設定は、常に印刷される全文書に加えられる。この例は、ワークステーションから中央複写部門へ送られる印刷命令に関連する。
【0016】
図3は、送信された印刷命令が更なるプログラミングのために選択されたときの、プリントサーバーまたはオペレーターコントロールユニットにおけるディスプレに示される画像を示す。左側のウィンドウ20は、ジョブの名前を示し、右側のウィンドウ21はオーダーを与える人物によって送られる通りのオーダーに関するデータを与える。これらのデータは、オーダーを処理するための所要の画像支持体、所要の仕上げ、およびいくつかの管理データの仕様を含んでいる。また、オーダーを与えた人物からの覚書のためのメッセージウィンドウ22もある。
【0017】
画像の最上部のツールバーにおける「ページプログラム」ボタン24をクリックすることによって、ページプログラミング機能のスイッチをオンとすることが可能である。その後、図4に示されるように、プリントサーバーまたはオペレーターコントロールユニットにおけるディスプレイ上に、新たな画像が現れる。この画像は、第1のウィンドウ26、第2のウィンドウ28、メニューバー30およびツールバー32を含んでいる。
【0018】
第1のウィンドウ26、すなわち「用紙ビュー」ウィンドウは、アイコン形態(34)の画像支持体を、オペレーターによって選択される通り1つずつ別々にまたはグループとして、示している(これはウィンドウズ(登録商標)から知られる「+」および「−」キーによって操作される)。第1のウィンドウ26の左にある「ページ」カラム(27)は、各画像支持体上に印刷される画像の番号を収容している。アイコンは、シンボル的な画像を部分的に重畳した画像支持体の表面および裏面を示している。片面または両面印刷が、これから読み取られ得る。画像支持体の選択された色のアイコンも示されている。第2のウィンドウ28、すなわち「ページビュー」ウィンドウにおいては、印加された画像と同一の画像支持体が、第1のウィンドウにおいて焦点を当てて選択された画像支持体36と共に、いくぶん拡大してありのまま示されている。ツールバー32は、プログラミングプロセスにおける最も通常的な機能性のためのボタンを収容している。
【0019】
いくつかのオプションキーが、画像の底部左に設けられており、その中では「メディアビュー」ボタン33がここでは記されている。使用される画像支持体タイプの全体像をこのボタンによって第1のウィンドウ内に示すことが出来る。このことを、以下に説明する。
【0020】
各画像について、印刷される画像支持体のサイズおよび色のような印刷結果に関連する設定および片面または両面設定を選択することができる。この種の選択は、第1および第2のウィンドウにおける画像を選択し、次に例えばツールバー32における「片面」ボタン38をクリックすることによって画像を設定と組み合わせることによって行われる。選択は、第1および/または第2のウィンドウに表示される。例えば、選択された色も実色で示され、片面印刷が、シートの裏側の空白により示される。
【0021】
設定の変更は、画像支持体の構成に影響を与えるかもしれない。例えば、もし図4における画像32(カラム27における数字)が、「画像支持体の色:赤」に設定されると、そのとき、その画像が現在の画像支持体の裏面(白である)から除去され、その目的のために挿入される次の赤い画像支持体の表面に配置される。もし、画像11(同一の図面における)が、「片面」として再定義されると、そのとき画像12がその画像支持体の背景から除去され、且つ、次の画像支持体の表面に配置され、その後に続く画像13から19は、それに従ってシフトされる。
【0022】
第1のウィンドウ26における画像の選択は、マウスまたは同様の機能を有する他のエレメントによって対応する画像支持体をクリックすることによって有効とされる。画像支持体上の画像が、次いで選択される。画像支持体の表面および裏面の画像は、個々に表示されるので、個々の画像は第2のウィンドウ28内で選択出来る。画像のグループも、両方とも第1および第2のウィンドウ内で選択出来る。
【0023】
画像支持体の特性は、選択された画像または画像のグループについてツールバー上で「メディア」ボタン(40)をクリックすることによって選択出来る。これに応答して、メニューウィンドウ42は、画像支持体の事前に定義されたタイプのリストによって画像支持体の各タイプごとにリストされているサイズ、材料、および色等の特性を開く。これは図5に示されている。このオプションウィンドウ42において、オペレーターは、タイプの上をクリックし、次に「適用」ボタン(44)をクリックすることにより一つのタイプを選択することができ、選択された画像支持体タイプが画像に割り当てられる。代わりに、もちろん、選択のために事前に定義されていない画像支持体タイプを与えることができるが、画像支持体の特性の数値を選択しなければならない。
【0024】
画像支持体の特性も設定可能な処理指向特性を含んでいる:「片面に印刷可能」(「片面」)、さらには「表面のみ」または「裏面のみ」、「ホッチキスなし」、「綴じない」および「穿孔しない」として指定される。これらの処理指向特性は、設定可能と表現される、その理由は、それらが、例えば寸法または厚み等の、画像支持体、または製造プロセスの物理的な制限によって決定されるのではなく、オペレーターによって、製造プロセスの概略条件として指定されるからである。この種の概略条件はプログラムにおいて最も高いレベルを有しており、それゆえ(上述において記述した)ページプログラミングにおける設定によって無効にすることはできない。
【0025】
特性「片面」は、製造プロセスに、このタイプの画像支持体は両面に印刷されることはないという前提条件を課す。これは、例えば、オーバーヘッドシートには論理的である。第2のウィンドウ(「ページビュー」)28においては、これは、画像支持体の裏面が空白の禁止アイコン46によってオペレーターに明確にされる。もしオペレーターがそれにもかかわらずページプログラミングでこの画像について両面印刷を選択すると、システムはそれを拒絶し、拒絶を明らかにするためにモニター上にメッセージを示す。
【0026】
特性「ホッチキスなし」、「綴じない」および「穿孔しない」は、自明である。それらは、システム上に、属する1セットの印刷が、前記の仕上げ動作に供されることはないという、前提条件を課す。もしオペレーターが、それにもかかわらず、そのようなセットに「ホッチキス止め」を選択すると、システムはプリントサーバーまたはオペレーターコントロールユニットのディスプレイ上のメッセージによって、この設定が禁止されていることおよびその理由を知らせるようにする。必要ならば、システムは代わりの解法として、例えばこの場合印刷命令を分離された部分に分割するなどの、助言を与えることもできる。
【0027】
最初に2つのウィンドウ26、28のうちの1つにおいていくつかの連続する画像を選択し、次にツールバー32における「ホッチキス止め」ボタン(48)をクリックすることによって、ページプログラミング機能において、「ホッチキス止め」設定が、画像(そしてそれゆえに関連付けられた画像支持体)のサブセットとして作られ得る。一方、ページプログラミング機能の外部で、この設定、および「綴じる」および「穿孔する」の典型的な仕上げ操作も、完全な印刷された文書のために作られ得る。メニューバー30内で「ファイル」およびその後「終了」をクリックすることによって、ページプログラミング機能を終了する。ウィンドウは、その後図3に示される印刷命令の一般的な設定によって再オープンする。所望の仕上げ操作は、その際指定出来る。
【0028】
事前に定義された画像支持体タイプの特性には、オプションウィンドウ42の選択されたタイプの「編集」ボタン50をクリックすることによって適応出来る。次に、図6に示されるように仕様ウィンドウ52が開き、特性および設定を選択することが可能である。
【0029】
ここで、前記処理指向特性を、対応するチェックボックスをクリックすることによってセット出来る。「片面」チェックボックス(54)は、この特性のさらなる仕様のためのラジオボタン「表面」および「裏面」を有効とする。この例においては、「ホッチキスなし」、「綴じない」および「穿孔しない」特性についてのチェックボックス62も示されている。
【0030】
新しい画像支持体タイプは、選択ウィンドウ42において「新規…」ボタン58をクリックすることによって事前定義出来る。次に、図6に示されるように同様の仕様ウィンドウ52が、開く。設定が選択された後、オペレーターは、ボタン「OK」(60)をクリックすることができ、新規の画像支持体タイプが、図5のオプションウィンドウ42のリストに自動的に追加される。
【0031】
ここで、プリンターにおける最終印刷処理で、種々の画像支持体タイプが、プリンターまたはコピー機における種々の物理的ストックと必ずしも一致する必要はないことに留意すべきである。2つのタイプが、実際には物理的に完全に同一であり、同一のストックから得られることも可能であるが、これらのタイプが異なり、プロセス制限特性が第1のタイプに割り当てられることはなく、そのような特性が第2のタイプに割り当てられることが可能である。結果として、対応する前提条件を、画像支持体の第2のタイプを選択することによりプロセス上に課すことができ、もし第1のタイプが選択されると、プロセスは前提条件に従わない。
【0032】
この例において列挙された設定可能な処理指向特性は、例として指定したに過ぎない。当業者には他の特性が適用され得ることが明らかであろう。さらなる例は、「折り畳まない」である。
【0033】
図7は、図4の画像において「メディアビュー」ボタン(33)がクリックされたときに与えられるモニターの表示を示す。第1のウィンドウ26は、その時、印刷命令において用いられる異なる画像支持体タイプ、この場合タイプ「レター標準」および「透明」の概観を与える。各タイプの番号、すなわちここではそれぞれ148および1、が示されている。この概観は、オーダーを実行するプリンターオペレーターにとって、ストックのトレイにどのタイプの画像支持体が装填されなければならないかを知るために都合がよい。
【0034】
本発明は、上述の例示的な実施形態を参照することによって説明されてきたが、それだけに限定されることはない。当業者には、特許請求の範囲において、本発明の他の実施形態が可能であることが容易に明らかであろう。例えば、本発明は、プリンター、ディジタルおよびアナログコピー機のような、画像支持体上に画像を作るどのようなシステムにも適用でき、事前に定義された画像支持体のリストからまたは所要の画像支持体の特性を連続的に指定することにより、画像支持体タイプの選択が可能であり、後者のケースでは、設定可能なプロセス制限特性が事前に定義された特性の組み合わせに自動的に追加できる。
【符号の説明】
【0035】
1、2 ワークステーション
3 データネットワーク
4 プリントサーバー
5、6 プリンター
7、8、9 ストック
10 コピー機
11 オペレーターコントロールユニット
12 用紙トレイ
22 メッセージ用ウィンドウ
24 「ページプログラム」ボタン
26 第1のウィンドウ
27 「ページ」カラム
28 第2のウィンドウ
30 メニューバー
32 ツールバー
33 「メディアビュー」ボタン
34 アイコン形態
36 画像支持体
38 「片面」ボタン
40 「メディア」ボタン
42 メニューウィンドウ
44 「適用」ボタン
46 禁止アイコン
48 「ホッチキス止め」ボタン
50 「編集」ボタン
52 仕様ウィンドウ
54 「片面」チェックボックス
58 「新規…」ボタン
60 「OK」ボタン
62 チェックボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディジタル文書を印刷するためのシステムにおける印刷命令を処理する方法であって、
印刷命令に使用される画像支持体、および、
印刷命令の少なくともいくつかの画像に適用可能な印刷命令のための印刷処理についての少なくとも1つの設定が、
第1の動作機能によって指定される、印刷命令のためのプログラミングステップと、
前記プログラミングステップにおいて指定された通りに印刷処理をシステムが自動的に準備し、その後それに従って画像支持体上のディジタル画像を印刷する処理ステップと、を含み、
印刷命令のプログラミングに先立って、設定可能な処理指向特性が、指定可能な画像支持体の少なくとも1つの第1のタイプに、第2の動作機能によって割り当てられ、
プログラミングステップにおいて、もしも前記第1のタイプの画像支持体が指定されていれば、前記処理指向特性と矛盾する印刷処理のための設定仕様が、前記第1の動作機能によって禁止されることを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記画像支持体を指定するステップが、各々が少なくとも1つのタイプの画像支持体のための前記設定可能な処理指向特性を含む特定の特性を有する、いくつかの事前にプログラムされたタイプの画像支持体から選択されたあるタイプの画像支持体を配置することにより形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記設定仕様の禁止が、前記禁止された設定を選択不可能とすることによって具体化される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記設定仕様の禁止が、前記禁止された設定を拒絶し、前記第1の動作機能によってこのことを知らせるメッセージを表示することによって具体化される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
印刷命令に使用されるべき画像支持体を指定することと、
印刷命令の画像と画像支持体の面との間の対応を指定することと、
印刷命令の画像を画像支持体の面に指定された通りに自動的に結合し、それに応じて画像支持体上のディジタル画像を印刷することと、を含み、
面の占有に関して設定可能な処理指向特性を、少なくとも1つのタイプの画像支持体に事前に割り当てることと、
前記設定可能な処理指向特性と矛盾する対応仕様を禁止することとを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記設定可能な処理指向特性の内容が、画像支持体の前記タイプが片面にのみ印刷されうる、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記設定可能な処理指向特性の内容が、画像支持体の前記タイプが表面にのみ印刷されうる、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記設定可能な処理指向特性の内容が、画像支持体の前記タイプが裏面にのみ印刷されうる、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
印刷命令に使用されるべき画像支持体を指定することと、
ディジタル画像を印刷した後に全てのまたはいくつかの画像支持体について仕上げパラメーターを含む設定を指定することと、
印刷後に画像支持体を指定された通りに自動的に仕上げることと、を含み、
仕上げに関して設定可能な処理指向特性を、少なくとも1つのタイプの画像支持体に事前に割り当てることと、
前記設定が指定された画像支持体のその部分について、第1のタイプの少なくとも1つの画像支持体がその部分に配置されるならば、前記設定可能な処理指向特性と矛盾する仕上げ仕様を禁止することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記設定可能な処理指向特性が、ホッチキス止めの禁止を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記設定可能な処理指向特性が、穿孔の禁止を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1および第2の動作機能が、同一である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記システムが、それ自体の動作機能を有するプリントサーバーおよび前記システムに結合されたプリンターによって形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記プログラミングステップにおいて、画像支持体の一つのタイプのありうる設定可能な処理指向特性が、印刷命令のための設定の作成中にオペレーターに表示される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
第1のオペレーティング機能内のグラフィックページプログラミング機能により、オペレーターのコントロールの下で印刷命令のディジタル画像を画像支持体に結合することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記設定可能な処理指向特性を有する画像支持体が、グラフィックページプログラミング機能の全体画像に表示されたときのようであることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
印刷命令が、電気−光学スキャナーにより物理的画像支持体をスキャンすることによって、印刷するためのディジタル文書を作ることを含むステップをも含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
ディジタル文書を印刷するためのシステムであって、
印刷命令に使用される画像支持体、および、
印刷命令の少なくともいくつかの画像に適用可能な印刷命令のための印刷処理についての少なくとも1つの設定を、
指定するために構成された印刷命令をプログラミングするための第1のオペレーターコントロールユニットと、
前記オペレーターコントロールユニットにおいて指定された通りに印刷処理を自動的に構成するコントロールユニットと、
コントロールユニットによって準備された通りに画像支持体上のディジタル画像のための印刷処理を実行するための印刷ユニットと、を含み、
印刷命令のプログラミングに先立って、第2のオペレーターコントロールユニットが、設定可能な処理指向特性を指定可能な画像支持体の少なくとも1つのタイプに割り当て、
前記第1のオペレーターコントロールユニットが、前記第1のタイプの画像支持体に関連する、前記処理指向特性と矛盾する印刷処理のための設定仕様を禁止すること、
を特徴とする、システム。
【請求項19】
画像支持体を指定する目的のために、前記第1のオペレーターコントロールユニットが、各々が少なくとも1つのタイプの画像支持体のための前記設定可能な処理指向特性を含む特定の特性を有する、いくつかの事前にプログラムされたタイプの画像支持体の選択を与える、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1のオペレーターコントロールユニットが、禁止された設定を選択不可能とすることによって、設定仕様を禁止する、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記第1のオペレーターコントロールユニットが、禁止された設定を拒絶し、このことを知らせるメッセージを表示することにより設定仕様を禁止する、請求項18に記載のシステム。
【請求項22】
前記第1のオペレーターコントロールユニットが、
前記印刷命令のために使用されるべき画像支持体を指定することと、
前記印刷命令の画像と画像支持体の面との間の対応を指定することと、
の可能性を提示し、
前記コントロールユニットが、印刷命令の画像を指定された通りに画像支持体の面に結合するように構成され、
前記第2のオペレーターコントロールユニットが、面の占有に関して設定可能な処理指向特性を少なくとも1つのタイプの画像支持体に割り当てる可能性を提示し、
前記第1のオペレーターコントロールユニットが、前記設定可能な処理指向特性と矛盾する対応仕様を禁止することを特徴とする、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
前記設定可能な処理指向特性の内容が、画像支持体の前記タイプが片面にのみ印刷されうる、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記設定可能な処理指向特性の内容が、画像支持体の前記タイプが表面にのみ印刷されうる、請求項22に記載のシステム。
【請求項25】
前記設定可能な処理指向特性の内容が、画像支持体の前記タイプが裏面にのみ印刷されうる、請求項22に記載のシステム。
【請求項26】
前記第1のオペレーターコントロールユニットが、印刷命令に使用されるべき画像支持体を指定し、ディジタル画像を印刷した後に画像支持体の全オーダーまたは一部について仕上げパラメーターを含む設定を指定することの可能性を提示し、
前記コントロールユニットが、印刷後に画像支持体を指定された通り自動的に仕上げるように構成され、
前記第2のオペレーターコントロールユニットが、仕上げに関して設定可能な処理指向特性を少なくとも1つの第1のタイプの画像支持体に割り当てる可能性を提示し、
前記第1のオペレーターコントロールユニットが、前記設定が指定された画像支持体のその部分について、前記部分が前記第1のタイプの少なくとも1つの画像支持体を含むとき、前記設定可能な処理指向特性と矛盾する仕上げ仕様を禁止することを特徴とする、請求項18に記載のシステム。
【請求項27】
前記設定可能な処理指向特性が、ホッチキス止めの禁止を含む、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記設定可能な処理指向特性が、穿孔の禁止を含む、請求項26に記載のシステム。
【請求項29】
前記第1および第2のオペレーティングユニットが同一である、請求項18に記載のシステム。
【請求項30】
前記システムが、それ自体の動作機能を有するプリントサーバーおよび前記システムに結合されたプリンターによって形成される、請求項18に記載のシステム。
【請求項31】
前記システムが、それ自体の動作機能を有するプリンターによって形成される、請求項18に記載のシステム。
【請求項32】
前記第1のオペレーターコントロールユニットが、1つのタイプの画像支持体のありうる設定可能な処理指向特性を、印刷命令のための設定の作成中にオペレーターに表示する、請求項18に記載のシステム。
【請求項33】
前記第1のオペレーターコントロールユニットが、オペレーターのコントロールの下で印刷命令のディジタル画像を画像支持体に結合するためのグラフィックページプログラミング機能をも備える、請求項18に記載のシステム。
【請求項34】
前記第1のオペレーターコントロールユニットが、前記設定可能な処理指向特性を有するページ支持体を、グラフィックページプログラミング機能の全体画像の表示におけるように特徴付ける、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
物理的な画像支持体をスキャンすることによって、ディジタル文書を作るための電子−光学スキャナーをも備える、請求項18に記載のシステム。
【請求項36】
コンピューター内で実行されたときに、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法を実施するためのプログラムコードを有するコンピュータープログラム。
【請求項37】
機械読み取り可能な記憶媒体に格納された、請求項36に記載のコンピュータープログラム。
【請求項38】
コンピューターが読み取り可能で、請求項36に記載のコンピュータープログラムを収容する記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−152936(P2010−152936A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−85371(P2010−85371)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【分割の表示】特願2003−126223(P2003−126223)の分割
【原出願日】平成15年5月1日(2003.5.1)
【出願人】(390039435)オセ−テクノロジーズ・ベー・ヴエー (103)
【氏名又は名称原語表記】OCE’−NEDERLAND BESLOTEN VENNOOTSHAP
【Fターム(参考)】