説明

印刷版の保管運搬具

【課題】 保管状態及び運搬状態での印刷版ヘの不具合発生を防止でき、印刷版の取り扱い時の作業効率を向上可能な印刷版の保管運搬具を提供する。
【解決手段】 この印刷版の保管運搬具10は、印刷機の版胴に装着される一枚または複数枚のシート状印刷版Sを矩形状の一辺が接合された一対の板状部材11,12で挟んで保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷機の版胴に装着されるシート状印刷版の保管運搬具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アルミニウムを支持体とした印刷版を運搬し保管する際に、アルミニウム自体の剛性を利用して、専用の台車に立て掛けて保管・運搬がなされている。アルミニウム版は、多数枚で保管され運搬されている(下記特許文献1乃至3参照)。
【0003】
一方、紙またはプラスチック支持体のシート状印刷版においては、剛性が低く、アルミニウム版と同様の保管形態では座屈してしまうため、筒状に丸めたり、平置きしたり、または収納箱に入れて保管・運搬されている。
【0004】
しかし、紙またはプラスチック支持体のシート状印刷版を不用意にアルミニウム版と同じ取扱いをすると、印刷版が座屈してしまい、床面等に落下して印刷版に傷、折れ、汚れが生じ、そのまま印刷機に装着して印刷を行うと、最終印刷物の画質不良に繋がるおそれがあった。また、印刷版を平置きするためには余分な作業スペースが必要となり、スペース制限がある場合には実現が難しい。更に、印刷版を筒状に丸める際に印刷版の表面に傷を付けてしまうおそれがあり、また、収納箱に入れる場合でも平置き状態での作業が必須となり、作業性が悪く、作業効率が低下してしまう。
【特許文献1】特開平2−293743号公報
【特許文献2】特開平2−293744号公報
【特許文献3】特開平6−206612号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、保管状態及び運搬状態での印刷版ヘの不具合発生を防止でき、印刷版の取り扱い時の作業効率を向上可能な印刷版の保管運搬具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明による第1の印刷版の保管運搬具は、印刷機の版胴に装着される一枚または複数枚のシート状印刷版を矩形状の一辺が接合された一対の板状部材で挟んで保持するように構成されたことを特徴とする。
【0007】
第1の印刷版の保管運搬具によれば、シート状印刷版を一対の板状部材で挟むことで剛性を確保できるので、アルミニウム版と同様の運用が可能となり、保管・運搬状態での印刷版への傷等の不具合発生を防止できるとともに、印刷版を取り扱う印刷機の版胴等まで安全かつ容易に運搬でき、印刷版を取り扱う各種作業の効率を向上できる。
【0008】
上記第1の印刷版の保管運搬具において、前記一枚または複数枚のシート状印刷版を押し付けるような弾性部材を前記板状部材の内面に設けることで、シート状印刷版の確実な保持が可能となり、運搬中に振動・衝撃が生じてもシート状印刷版がずれることがなく、擦れによる印刷版の版面への傷発生を防止できる。
【0009】
本発明による第2の印刷版の保管運搬具は、印刷機の版胴に装着される一枚または複数枚のシート状印刷版を矩形状の一辺が接合された一対の板状部材で挟んで保持するとともに、前記シート状印刷版の折り曲げ部の長さよりも厚いスペーサを前記一対の板状部材の間に設けたことを特徴とする。
【0010】
第2の印刷版の保管運搬具によれば、シート状印刷版を一対の板状部材で挟むことで剛性を確保できるので、アルミニウム版と同様の運用が可能となり、保管・運搬状態での印刷版への傷等の不具合発生を防止できるとともに、シート状印刷版の折り曲げ部の長さよりも厚いスペーサで折り曲げ部を確実に保護することが可能となる。また、印刷版を取り扱う印刷機の版胴等まで安全かつ容易に運搬でき、印刷版を取り扱う各種作業の効率を向上できる。
【0011】
上記第2の印刷版の保管運搬具において、前記スペーサを前記シート状印刷版から離れてかつ前記折り曲げ部の近傍に沿って設けることで、折り曲げ部を一層確実に保護できる。
【0012】
また、前記一枚または複数枚のシート状印刷版を押し付けるような弾性部材を前記板状部材の内面に設けることで、シート状印刷版の確実な保持が可能となり、運搬中に振動・衝撃が生じてもシート状印刷版がずれることがなく、擦れによる印刷版の版面への傷発生を防止できる。
【0013】
上記第1及び第2の印刷版の保管運搬具において、前記一対の板状部材が前記一辺側を中心にして回動し開くときの開口量を規制する開口規制部材を設けることが好ましい。一対の板状部材の開口量を規制することで、一定量に開いた状態の一対の板状部材の開口上面からシート状印刷版を座屈せずに出し入れできる。開口量が広すぎると、一対の板状部材間でシート状印刷版が座屈し易くなるので、かかる開口量の規制は座屈を防止し、有効である。この場合、前記開口規制部材はべルト状であり、取り外し可能に構成されることが好ましい。開口規制部材をべルト状にして取り外し可能とすることで、ベルトを取り外せば、平置き状態での印刷版出し入れが可能となる。
【0014】
本発明による第3の印刷版の保管運搬具は、印刷機の版胴に装着される複数枚のシート状印刷版を矩形状の一辺が接合された一対の板状部材で挟んで保持するとともに、前記各シート状印刷版が仕切部材でそれぞれ仕切られており、前記シート状印刷版の折り曲げ部の長さよりも厚いスペーサを前記一対の板状部材の間に設けたことを特徴とする。
【0015】
第3の印刷版の保管運搬具によれば、シート状印刷版を一対の板状部材で挟むことで剛性を確保できるので、アルミニウム版と同様の運用が可能となり、保管・運搬状態での印刷版への傷等の不具合発生を防止できるとともに、シート状印刷版の折り曲げ部の長さよりも厚いスペーサで折り曲げ部を確実に保護することが可能となる。また、仕切部材で各シート状印刷版を仕切って別々に保持するので、各シート状印刷版同士の擦れによる版面への傷等の発生を防止できるとともに、各シート状印刷版を独立して出し入れができるので、複数枚のシート状印刷版の選別のときに折り曲げ部に触ってしまうことによる変形を防止できる。更に、印刷版を取り扱う印刷機の版胴等まで安全かつ容易に運搬でき、印刷版を取り扱う各種作業の効率を向上できる。
【0016】
上記第3の印刷版の保管運搬具において、前記仕切部材は前記一対の板状部材の間で収まるように前記一対の板状部材よりも小さいことで、一対の板状部材内に仕切部材が収まり、各シート状印刷版を確実に保持できる。
【0017】
また、前記スペーサを前記シート状印刷版から離れてかつ前記折り曲げ部の近傍に沿って設けることで、折り曲げ部を一層確実に保護できる。
【0018】
また、前記各シート状印刷版を押し付けるような弾性部材を前記板状部材の内面に設けることで、各シート状印刷版の確実な保持が可能となり、運搬中に振動・衝撃が生じても各シート状印刷版がずれることがなく、擦れによる印刷版の版面への傷発生を防止できる。
【0019】
また、前記一対の板状部材及び前記仕切部材により1枚ずつ仕切られた前記各シート状印刷版は、その各折り曲げ部が重なり合わないように順々にずれて保持されるように構成されることで、折り曲げ部が重なり合わないので、各折り曲げ部の保護を確実にできるとともに、各シート状印刷版の出し入れのときにも各折り曲げ部を確実に保護できる。
【0020】
また、前記一対の板状部材及び前記仕切部材が前記一辺側を中心にして回動しそれぞれ開くときの各開口量を規制する開口規制部材をそれぞれ設けることが好ましい。一対の板状部材及び仕切部材の各開口量を規制することで、一定量に開いた状態の各開口上面からシート状印刷版を座屈せずに出し入れできる。開口量が広すぎると、各シート状印刷版が座屈し易くなるので、かかる開口量の規制は座屈を防止し、有効である。
【0021】
また、前記一対の板状部材及び前記仕切部材により仕切られて形成された各エリアに前記各シート状印刷版を識別するための識別手段をそれぞれ設けることが好ましい。複数枚のシート状印刷版を色ごとに収納することで、印刷機への印刷版装着時等において色の間違いを防止できる。
【0022】
上記第1,第2及び第3の印刷版の保管運搬具において、前記板状部材及び/又は前記仕切部材は、剛性がありかつ軽量な平行リブ中空一体構造を有するプラスチック段ボールから構成されることが好ましい。これにより、保管運搬具において剛性確保と軽量化の両方を達成できる。
【0023】
また、前記板状部材及び/又は前記仕切部材の材質がポリプロピレン樹脂であることが好ましい。
【0024】
また、前記板状部材及び/又は前記仕切部材の材質が導電性樹脂であることが好ましい。また、前記板状部材及び/又は前記仕切部材の表面に帯電防止加工が施されていることが好ましい。板状部材・仕切部材に導電性を持たすことで、または、帯電防止加工を施すことで、静電気によるホコリ等の吸着が防止できるため、シート状印刷版の表面と板状部材・仕切部材とが擦れても傷の発生を防止できるとともに、シート状板状部材への印刷版の貼り付きを防止できる。
【0025】
また、前記板状部材及び前記仕切部材は透明性を有することで、内部の版面の絵柄等を外から識別できる。
【0026】
また、前記板状部材が接合された一辺の逆側となる一辺側にユーザが持つことのできる把持部材を設けることで運搬が容易となり、ベルト状にすることで本保管運搬具を複数重ねて保管する場合に邪魔にならない。
【0027】
また、前記一対の板状部材のいずれか一方の外面に書類収納ケースを設けることで、作業指示書(内容物の識別可能)や印刷機に使用するデータが収納されたフロッピーディスク等の記憶媒体をまとまった状態で取り扱える。なお、書類収納ケースは、透明性を有することが好ましく、これにより、内容物を取り出すことなく外部からの識別が可能となる。
【0028】
なお、上記シート状印刷版は、ヤング率が4500〜6500N/mm2であり厚み100〜250μmのプラスチック支持体上に、少なくとも親水性層及び感熱性画像形成層を有する印刷版材料から構成されることが好ましいが、この場合、シート状印刷版は座屈し易いが、上述の各保管運搬具で運搬し保管することで、座屈のおそれがなく、従来のアルミニウム版と同様の運用が可能となる。
【0029】
また、上記プラスチック支持体の材質は、ポリエチレンテレフタレートであることが好ましく、また、プラスチック支持体の厚みは、170〜180μmであることが好ましい。また、プラスチック支持体のヤング率は、5000〜6000N/mm2であることが好ましい。
【発明の効果】
【0030】
本発明の印刷版の保管運搬具によれば、保管状態及び運搬状態での印刷版ヘの不具合発生を確実に防止できるとともに、印刷版の取り扱い時の作業効率を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0032】
〈第1の実施の形態〉
【0033】
図1は第1の実施の形態によるシート状印刷版の保管運搬具を示す正面図である。図2は図1の保管運搬具の側面図である。図3は図1の保管運搬具を開いた状態を示す斜視図である。図4は図1の保管運搬具に保管されるシート状印刷版を概略的に示す斜視図(a)及びシート状印刷版の層構成を模式的に示す断面図(b)である。
【0034】
図1〜図3に示すように、保管運搬具10は、印刷機の版胴に装着されるプラスチック支持体のシート状印刷版S’を一対の板状部材11,12の間に挟んで保持するように構成されている。
【0035】
保管運搬具10は、一対の板状部材11,12と、板状部材12の内面に設けられた弾性部材13と、板状部材11,12の上端中央付近に設けられたベルト状の取っ手14と、板状部材11の外面に袋状に設けられカバー15aの付いた書類収納ケース15と、板状部材11,12を開いたときの開口量を規制するべルト状の開口規制部材16と、を備える。
【0036】
保管運搬具10に保管されるシート状印刷版S’は、図1,図2,図4(a)のように、矩形状の比較的大きなサイズ(例えば、幅670mm×高さ560mm)を有し、下端側に形成されて印刷機の版胴に対し位置決めするための切り欠き部S2を備える。
【0037】
シート状印刷版S’について更に説明する。図4(b)のように、シート状印刷版S’は、プラスチック支持体50上に少なくとも親水性層51及び感熱性画像形成層52を有する。印刷版S’のプラスチック支持体50として、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、セルロースエステル類を挙げることができる。特に、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルムが好ましい。
【0038】
プラスチック支持体50は、特に、ポリエチレンテレフタレートが搬送性、取り扱い易さ等から好ましく、印刷版作製装置内では、プラスチック支持体の厚みが薄過ぎたり厚過ぎると、ロールにし難いし、搬送性に問題があり、また薄過ぎると次の工程の印刷機に持ち運ぶ時に強度がなく撓む等の問題があり、搬送性、取り扱い易さ等からプラスチック支持体50の厚さは100〜250μmが好ましく、特に好ましくは170〜180μmである。また、プラスチック支持体50は、ヤング率が4500乃至6500N/mm2の範囲内であることが好ましく、5000乃至6000N/mm2の範囲内であることが更に好ましい。
【0039】
印刷版S’の親水性層51とは、印刷時に印刷インキを着肉しない機能を有する層であり、この親水性層51を形成する素材としては、有機親水性ポリマーを架橋あるいは疑似架橋することにより得られる有機親水性マトリクス構造体や、ポリアルコキシシラン、チタネート、ジルコネート又はアルミネートの加水分解、縮合反応からなるゾル−ゲル変換により得られる無機親水性マトリクス構造体、金属酸化物等が好ましく用いられる。親水性層51は、特に金属酸化物微粒子を含むことが好ましく、例えば、コロイダルシリカ、アルミナソル、チタニアゾル、その他の金属酸化物のゾルが挙げられる。
【0040】
また、印刷版S’の感熱性画像形成層52は、加熱により画像を形成しうる層であり、熱溶融性微粒子及び/又は熱融着性微粒子を含有する。熱溶融性微粒子としては、熱可塑性素材の中でも特に溶融した際の粘度が低く、一般的にワックスとして分類される素材で形成された微粒子である。また、熱融着性微粒子としては、熱可塑性疎水性高分子重合体微粒子が挙げられ、該熱可塑性疎水性高分子重合体粒子の軟化温度に特定の上限はないが、温度は高分子重合体微粒子の分解温度より低いことが好ましい。
【0041】
上記印刷版S’は、例えば印刷版の作製装置のドラムに巻き付けられ、そのドラムを回転させて光源により画像データを走査露光して表面S0に画像記録が行われた後に、印刷機の版胴に装着される。
【0042】
図2,図3のように、板状部材11,12は、上面側が開放し、下端側の一辺が接合されており、下端側の一辺を中心にして開放自在となっている。
【0043】
板状部材11,12は、平行リブ中空一体構造のプラスチック段ボールから矩形状に構成され、シート状印刷版S’を挟んで全体を収容できるようにシート状印刷版S’よりも大きい矩形状サイズになっている。板状部材11,12にプラスチック段ボールを使用することで、保管運搬具10において剛性確保と軽量化を両立でき、好ましい。
【0044】
なお、平行リブ中空一体構造のプラスチック段ボールは、ポリプロピレン等の樹脂材料から構成され、長さ方向に沿ってリブが一定間隔で直線状に形成されており、所定の厚み(1.5mm〜7mm程度)を有している。このようなプラスチック段ボールとして、例えば、住化プラステック株式会社が販売している「サンプライ」(商品名)がある。
【0045】
また、導電性ポリプロピレン等の導電性樹脂材料を用いることで、または、樹脂表面に帯電防止加工を施すことが好ましく、静電気によるホコリ等の吸着が防止できるため、印刷版の表面と板状部材が擦れても傷の発生を防止できるとともに、板状部材への印刷版の貼り付きを防止できる。また、透光性の樹脂材料を用いることで、板状部材11,12に透明性を付与し、内部のシート状印刷版S’の版面の絵柄を外から識別できる。
【0046】
図1〜図3の弾性部材13は、例えば、矩形状断面のポリウレタンやスポンジ等の弾性棒状部材からなり、板状部材12の内面に横方向に延びるようにして分割して接着されている。なお、弾性部材13は分割せずに一体に設けてもよい。図2のように板状部材11,12を閉じてシート状印刷版S’を間に挟んだとき弾性部材13はシート状印刷版S’にその上端近傍で当たる。これにより、シート状印刷版S’は、弾性部材13に押し付けられながら、弾性部材13と板状部材11の内面との間で確実に保持されるので、保管運搬具10で運搬中に振動・衝撃が生じてもシート状印刷版S’が動いてずれることはなく、擦れによる版面への傷発生を防止できる。
【0047】
なお、弾性部材13は板状部材12の内面に設けたが、板状部材11の内面側に設けてもよく、板状部材11,12の両方に設けてもよい。
【0048】
図3のように、開口規制部材16は、板状部材11,12の両側面にボタン型ホック16aで取り外し可能に設けられており、板状部材11,12を開いたときの開口量を規制する。開口規制部材16で開口量を規制することで、一定量に開いた状態で板状部材11,12の上面の開口でのシート状印刷版S’の出し入れが可能となる。板状部材11,12の開口量が広すぎると、シート状印刷版S’が出し入れのとき座屈し易くなるので、板状部材11,12の開口量の規制は有効である。
【0049】
また、開口規制部材16をべルト状にして取り外し可能とすることで、ベルトを取り外せば平置き状態でのシート状印刷版S’の出し入れも可能となる。
【0050】
以上のように、第1の実施の形態の保管運搬具10によれば、シート状印刷版S’はプラスチック支持体50による支持のために剛性がアルミニウム版と比べて小さく座屈し易いが、シート状印刷版S’を一対の板状部材11,12で挟むことにより剛性を確保でき、アルミニウム版と同様の運用が可能となり、保管・運搬状態でのシート状印刷版S’への傷等の不具合発生を防止できる。また、シート状印刷版S’を挟んで保管状態とするとき、弾性部材13で押圧することで確実に保持でき、運搬中にずれが発生せずに擦れによる版面への傷発生を防止できる。
【0051】
上述のように、保管運搬具10により、シート状印刷版S’を取り扱う印刷機の版胴まで安全かつ容易に運搬でき、シート状印刷版S’を取り扱う交換等の各種作業の効率を向上できる。なお、図1〜図3では、1枚のシート状印刷版S’を保管したが、複数枚のシート状印刷版S’を保管することもできる。
【0052】
また、保管運搬具10に取っ手14を設けることで運搬が容易となり、取っ手14をベルト状にすることで保管運搬具10を複数重ねて保管する場合に邪魔にならない。また、書類収納ケース15を設けることで、作業指示書(内容物の識別可能)や印刷機に使用するデータが収納されたフロッピーディスク等の記憶媒体をまとまった状態で取り扱うことができる。また、書類収納ケース15は、透明性のある樹脂材料等から構成することが好ましく、透明性を有することで内容物を取り出すことなく外部から識別することができる。
【0053】
〈第2の実施の形態〉
【0054】
図5は第2の実施の形態によるシート状印刷版の保管運搬具を示す正面図である。図6は図5の保管運搬具の側面図である。図7は図5の保管運搬具を開いた状態を示す斜視図である。図12は図5の保管運搬具に保管されるシート状印刷版を概略的に示す斜視図である。
【0055】
図5〜図7に示す保管運搬具20は、図1〜図3と基本的構成が同様であり、印刷機の版胴に装着されるプラスチック支持体のシート状印刷版S(図12)を一対の板状部材11,12の間に挟んで保持するものであり、同じ構成の部分には同じ符号を付け、その説明を省略する。
【0056】
図5〜図7に示す保管運搬具20に保管されるシート状印刷版Sは、図12のように、上端側に形成されて印刷機の版胴にクランプし装着するための折り曲げ部S1を備える以外は、図4(a)、(b)と同様の構成であり、矩形状の比較的大きなサイズ(例えば、幅670mm×高さ560mm)を有し、下端側に形成されて印刷機の版胴に対し位置決めするための切り欠き部S2を備える。
【0057】
図5〜図7のように、保管運搬具20は、閉じたときの板状部材11,12の間のスペースを確保するためのスペーサ21を備える。スペーサ21は、矩形状断面の発砲樹脂等の軽量化部材からなり、板状部材12の内面の上端近傍に横方向に沿って接着されており、図のように、収められたシート状印刷版Sの上端から離れかつ上端の折り曲げ部S1の近傍に沿うように設けられている。
【0058】
スペーサ21は、折り曲げ部S1の近傍に配置され、シート状印刷版Sの折り曲げ部S1の長さよりも厚く構成されているので、板状部材11,12を閉じたとき、折り曲げ部S1が板状部材11,12に当たらない程度のスペースを確保できるので、折り曲げ部Sを確実に保護することができる。
【0059】
また、例えば、図1〜図3と同様に矩形状断面のポリウレタンやスポンジ等の弾性棒状部材からなる弾性部材13がスペーサ21の下方に配置され、板状部材11,12を閉じたときシート状印刷版Sを押し付けるようになっている。
【0060】
以上のように、第2の実施の形態の保管運搬具20によれば、剛性がアルミニウム版と比べて小さく座屈し易いシート状印刷版Sを一対の板状部材11,12で挟むことにより剛性を確保でき、アルミニウム版と同様の運用が可能となり、保管・運搬状態でのシート状印刷版Sへの傷等の不具合発生を防止できるとともに、折り曲げ部Sを確実に保護することができ、折り曲げ部S1が変形することで印刷機の版胴への取り付けに不具合が生じることはない。また、保管運搬具20により、シート状印刷版Sを取り扱う印刷機の版胴まで安全かつ容易に運搬でき、シート状印刷版Sを取り扱う交換等の各種作業の効率を向上できる。なお、図5〜図7では、1枚のシート状印刷版Sを保管したが、複数枚のシート状印刷版Sを保管することもできる。
【0061】
また、板状部材11,12を閉じたとき、スペーサ21でスペースを確保することでシート状印刷版Sの折り曲げ部S1が板状部材11,12に当たらずに、折り曲げ部S1を確実に保護できるとともに、弾性部材13がスペーサ21の下方でシート状印刷版Sを押し付けるので、シート状印刷版Sの確実な保持が可能である。
【0062】
また、板状部材11,12は平行リブ中空一体構造のプラスチック段ボールから同様に構成できるとともに、弾性部材13・取っ手14・書類収納ケース15・開口規制部材16により、図1〜図3と同様の効果を得ることができる。
【0063】
〈第3の実施の形態〉
【0064】
図8は第3の実施の形態によるシート状印刷版の保管運搬具を示す側面図である。図9は図1の4枚のシート状印刷版を挟み込んで保持した状態の図8の保管運搬具の下端部の拡大側断面図(a)及び上端部の拡大側断面図(b)である。図10は図8の保管運搬具を開いた状態を示す斜視図である。
【0065】
図8〜図10に示す保管運搬具30は、図5〜図7の保管運搬具20と比べ、印刷機の版胴に装着されるプラスチック支持体のシート状印刷版S(図12)を一対の板状部材11,12の間に挟んで保持する点が同じであるが、複数枚のシート状印刷版Sを仕切部材でそれぞれ仕切って保持する点が異なり、同じ構成の部分には同じ符号を付け、その説明を省略する。
【0066】
図8〜図10のように、保管運搬具30は、一対の板状部材11,12の間に複数の仕切部材31,32,33を配置し、複数枚のシート状印刷版Sを1枚ずつ仕切るように構成されている。仕切部材31〜33は、板状部材11,12の間で収まるように板状部材11,12よりも小さい矩形状に構成され、板状部材11,12と同様の平行リブ中空一体構造のプラスチック段ボールから構成できる。
【0067】
図8〜図10の保管運搬具30は、板状部材11と仕切部材31との間、仕切部材31と仕切部材32との間、仕切部材32と仕切部材33との間、及び仕切部材33と板状部材12との間の各仕切エリアに、それぞれシート状印刷版Sを挟んで保持するが、各仕切エリアの下端側に段差が順々に高くなるようにポリプロピレン等の板状の樹脂材料からなる段差部材34,35,36,37が配置されている。
【0068】
段差部材34〜37が図9(a)のように段差が順々に高くなることで、縦方向(高さ方向)の各仕切エリア全体の高さが変わり、各仕切エリアにそれぞれシート状印刷版Sを保持したとき、図9(b)のように各シート状印刷版Sの上端の折れ曲がり部S1の位置が順々に高くなるようになっている。これにより、複数枚のシート状印刷版Sの折れ曲がり部S1の各位置が図9(b)のように順々にずれて、重なり合わないようになっている。
【0069】
また、保管運搬具30を図8の閉じた状態から図10のように開くとき、各板状部材11,12及び各仕切部材31〜33の各開口量を規制するベルト状の開口規制部材41,42,43,44をそれぞれ設けることで、板状部材11と仕切部材31との間、仕切部材31と仕切部材32との間、仕切部材32と仕切部材33との間、及び仕切部材33と板状部材12との間が開きすぎることがないようになっている。これにより、一定量に開いた状態の各開口上面から各シート状印刷版Sを座屈せずに出し入れできる。開口量が広すぎると、各シート状印刷版Sが座屈し易くなるので、かかる開口量の規制は座屈を防止し、有効である。また、保管運搬具30を開き、板状部材11,12が開かれると、これに連動してベルト状の開口規制部材41〜44により各仕切部材31〜33が開くので、各仕切部材31〜33をそれぞれ開く必要がなく、便利である。
【0070】
また、板状部材11と仕切部材31との間、仕切部材31と仕切部材32との間、仕切部材32と仕切部材33との間、及び仕切部材33と板状部材12との間に弾性部材13をそれぞれ設け、各仕切エリアにおいて各シート状印刷版Sを押し付けることで、各シート状印刷版Sを確実に保持し、運搬中に振動・衝撃が生じても各シート状印刷版Sがずれることがなく、擦れによる印刷版の版面への傷発生を防止できる。なお、弾性部材13を板状部材11、12のいずれか一方にのみ、または、両方に設けてもよい。
【0071】
また、各仕切部材31,32,33の上端面31a,32a,33aや板状部材11または12の内側壁面を各色に着色したり、各色識別マークを付けるようにすることで、各シート状印刷版Sを色ごとに収納することができ、印刷機への印刷版装着時等において色の間違いを防止できる。
【0072】
なお、各板状部材11,12、各仕切部材31〜33、各段差部材34〜37は、下端側の一辺で例えば両面テープ等により接着されて接合されているが、図10のように開放可能とするために、図9(a)の破線で示すように、各仕切部材34〜37の下端面31b、32b、33bに切り込みを入れている。この場合、平行リブ中空一体構造のプラスチック段ボールのリブが、保管運搬具30の縦方向に一定間隔で並ぶようにプラスチック段ボールを使用する。
【0073】
以上のように、第3の実施の形態の保管運搬具30によれば、シート状印刷版Sを一対の板状部材11,12及び仕切部材31〜33で挟むことで剛性を確保できるので、アルミニウム版と同様の運用が可能となり、保管・運搬状態での印刷版への傷等の不具合発生を防止できる。また、板状部材11,12及び仕切部材31〜33で各シート状印刷版Sをそれぞれ仕切って独立して保持できるので、各シート状印刷版S同士の擦れによる版面への傷等の発生を防止できるとともに、各シート状印刷版Sを独立して出し入れができるので、複数枚のシート状印刷版Sの選別のときに折り曲げ部S1に触ってしまうことによる変形を防止できる。更に、保管運搬具30により、シート状印刷版Sを取り扱う印刷機の版胴まで安全かつ容易に運搬でき、シート状印刷版Sを取り扱う交換等の各種作業の効率を向上できる。
【0074】
また、板状部材11,12を閉じたときスペーサ21により板状部材11,12間の距離を保持することで、シート状印刷版Sの各折り曲げ部S1を確実に保護できるとともに、板状部材11,12及び仕切部材31〜33により1枚ずつ仕切られた各シート状印刷版Sは、各折り曲げ部S1が順々にずれて保持され、重なり合わないので、各折り曲げ部S1の保護を一層確実にできるとともに、各シート状印刷版Sの出し入れのときにも各折り曲げ部S1を確実に保護できる。
【0075】
また、板状部材11,12及び仕切部材31〜33は平行リブ中空一体構造のプラスチック段ボールから同様に構成できるとともに、取っ手14・書類収納ケース15により、図1〜図3と同様の効果を得ることができる。
【0076】
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、保管運搬具10及び20において板状部材11,12は、接着等で接合して構成したが、プラスチック段ボール等の1枚の板材料を折り曲げて構成してもよい。
【0077】
また、図10のように、板状部材11または12の上端側に配置されるスペーサ21の表面及びその対向する側の表面にマジックテープ(商標)等の面ファスナー51,52を配置し、板状部材11,12を閉じたとき接着させることで、板状部材11,12が不測に開いてしまわないようにすることが好ましい。また、板状部材11,12を、ボタン型ホックで取り外し可能なベルトで閉じるようにしてもよい。
【0078】
また、保管運搬具10,20及び30において、弾性部材13は、1枚のシート状印刷版Sの一面からのみ押し付けるように片側に配置したが、両面から押し付けるように両側に配置してもよい。
【0079】
また、保管運搬具10,20及び30により保管・運搬対象となるシート状印刷版Sは、座屈し易い紙支持体のシート状印刷版であってもよく、プラスチック支持体の場合と同様に座屈することなくよい保管・運搬状態で保管・運搬できる。また、保管運搬具10,20及び30は、アルミニウム版を保管し運搬することもできる。
【0080】
また、図8〜図10の保管運搬具30は、例えば、図11のように、板状部材11と仕切部材31との間、仕切部材31と仕切部材32との間、仕切部材32と仕切部材33との間、及び仕切部材33と板状部材12との間の各仕切エリアに折り曲げた布状部材45,46,47,48をそれぞれ配置し、布状部材45〜48の折り曲げの高さ方向(縦方向)位置を順々に変えて段差を付けるように構成してもよい。なお、図11では板状部材11、12、仕切部材31〜33は、互いに接合されている。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】第1の実施の形態によるシート状印刷版の保管運搬具を示す正面図である。
【図2】図1の保管運搬具の側面図である。
【図3】図1の保管運搬具を開いた状態を示す斜視図である。
【図4】図1の保管運搬具に保管されるシート状印刷版を概略的に示す斜視図(a)及びシート状印刷版の層構成を模式的に示す断面図(b)である。
【図5】第2の実施の形態によるシート状印刷版の保管運搬具を示す正面図である。
【図6】図5の保管運搬具の側面図である。
【図7】図5の保管運搬具を開いた状態を示す斜視図である。
【図8】第3の実施の形態によるシート状印刷版の保管運搬具を示す側面図である。
【図9】図1の4枚のシート状印刷版を挟み込んで保持した状態の図8の保管運搬具の下端部の拡大側断面図(a)及び上端部の拡大側断面図(b)である。
【図10】図8の保管運搬具を開いた状態を示す斜視図である。
【図11】第3の実施の形態によるシート状印刷版の保管運搬具の変形例を概略的に示す側面図である。
【図12】図5,図8の保管運搬具に保管されるシート状印刷版を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
【0082】
10,20,30 保管運搬具
11,12 板状部材
13 弾性部材
14 取っ手(把持部材)
15 書類収納ケース
16 開口規制部材
21 スペーサ
31,32,33 仕切部材
34〜37 段差部材
41〜44 開口規制部材
50 プラスチック支持体
S、S’シート状印刷版
S1 折り曲げ部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷機の版胴に装着される一枚または複数枚のシート状印刷版を矩形状の一辺が接合された一対の板状部材で挟んで保持するように構成されたことを特徴とする印刷版の保管運搬具。
【請求項2】
前記一枚または複数枚のシート状印刷版を押し付けるような弾性部材を前記板状部材の内面に設けた請求項1に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項3】
印刷機の版胴に装着される一枚または複数枚のシート状印刷版を矩形状の一辺が接合された一対の板状部材で挟んで保持するとともに、前記シート状印刷版の折り曲げ部の長さよりも厚いスペーサを前記一対の板状部材の間に設けたことを特徴とする印刷版の保管運搬具。
【請求項4】
前記スペーサを前記シート状印刷版から離れてかつ前記折り曲げ部の近傍に沿って設けた請求項3に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項5】
前記一枚または複数枚のシート状印刷版を押し付けるような弾性部材を前記板状部材の内面に設けた請求項3または4に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項6】
前記一対の板状部材が前記一辺側を中心にして回動し開くときの開口量を規制する開口規制部材を設けた請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項7】
前記開口規制部材はべルト状であり、取り外し可能に構成されている請求項6に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項8】
印刷機の版胴に装着される複数枚のシート状印刷版を矩形状の一辺が接合された一対の板状部材で挟んで保持するとともに、前記各シート状印刷版が仕切部材でそれぞれ仕切られており、前記シート状印刷版の折り曲げ部の長さよりも厚いスペーサを前記一対の板状部材の間に設けたことを特徴とする印刷版の保管運搬具。
【請求項9】
前記仕切部材は前記一対の板状部材の間で収まるように前記一対の板状部材よりも小さい請求項8に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項10】
前記スペーサを前記シート状印刷版から離れてかつ前記折り曲げ部の近傍に沿って設けた請求項8または9に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項11】
前記各シート状印刷版を押し付けるような弾性部材を前記板状部材の内面に設けた請求項8,9または10に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項12】
前記一対の板状部材及び前記仕切部材により1枚ずつ仕切られた前記各シート状印刷版は、その各折り曲げ部が重なり合わないように順々にずれて保持されるように構成された請求項8乃至11のいずれか1項に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項13】
前記一対の板状部材及び前記仕切部材が前記一辺側を中心にして回動しそれぞれ開くときの各開口量を規制する開口規制部材をそれぞれ設けた請求項8乃至12のいずれか1項に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項14】
前記一対の板状部材及び前記仕切部材により仕切られて形成された各エリアに前記各シート状印刷版を識別するための識別手段をそれぞれ設けた請求項8乃至13のいずれか1項に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項15】
前記板状部材及び/又は前記仕切部材は、平行リブ中空一体構造を有するプラスチック段ボールから構成された請求項1乃至14のいずれか1項に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項16】
前記板状部材及び/又は前記仕切部材の材質がポリプロピレン樹脂である請求項1乃至15のいずれか1項に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項17】
前記板状部材の材質が導電性樹脂である請求項1乃至16のいずれか1項に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項18】
前記板状部材及び/又は前記仕切部材の表面に帯電防止加工が施されている請求項1乃至16のいずれか1項に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項19】
前記板状部材及び前記仕切部材は透明性を有する請求項1乃至18のいずれか1項に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項20】
前記板状部材が接合された一辺の逆側となる一辺側にユーザが持つことのできる把持部材を設けた請求項1乃至19のいずれか1項に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項21】
前記把持部材はべルト状である請求項20に記載の印刷版の保管運搬具。
【請求項22】
前記一対の板状部材のいずれか一方の外面に書類収納ケースを設けた請求項1乃至21のいずれか1項に記載の印刷版の保管運搬具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−8516(P2007−8516A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−190886(P2005−190886)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】