印刷装置
【課題】 印刷媒体への印刷を作成者に負担を掛けること無く、快適に作成することができるキーボードを装着した印刷装置を提供する。
【解決手段】 印刷装置1では、入力手段としてデータを入力するキーボード3と、機能を入力する複数の機能キー7とを備え、複数の機能キー7は、印刷された印刷媒体23を作成する一連の操作の手順に従って配置されている。
【解決手段】 印刷装置1では、入力手段としてデータを入力するキーボード3と、機能を入力する複数の機能キー7とを備え、複数の機能キー7は、印刷された印刷媒体23を作成する一連の操作の手順に従って配置されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データキーと機能キーを使用して入力された種々のデータを印刷媒体に印刷する印刷装置に関し、特に機能キーの配置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷媒体へ印刷する印刷装置に種々のデータや機能を入力する為の入力手段として、データキーと機能キーを持つ、所謂、キーボードが使われてきた。そして、現在でもキーボードのデータキーと機能キーの配列は、基本的にJIS X 6002−1980、ISO−2530−1975で決められたキー配列が使用されている。しかしながら、このキー配列は、誰もが共通にデータキーでデータを効率良く入力できるという意味においては優れているが、機能キーにおいては、特定のキーを除いて配列が曖昧であるという問題がある。
【0003】
更に、キーボードは、ワードプロセッサ、ワークステーション、および、パソコン(パーソナルコンピュータ)の普及に伴い、国民全員が日常的に使用するマンマシンインターフェイスとして極めて重要なものとなってきた。このような状況の中で、キーボードのデータキーと機能キーの操作の効率をよくする為に、どのように配置したらよいか様々な提案がされている。
【0004】
例えば、特開平10−143302号公報には、二つの文字・数字キー郡が一定の間隔を設けて左右に分割され、左右対象にそれぞれ4段5列の碁盤目状に配置され、また、固定機能・記号キー郡は、文字・数字キー郡と文字・数字キー郡との中間にそれらに隣接して配置され、更に、二つの固定機能キー郡が、左右の両端部に配置されたキーボードが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開平10−143302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した公報のキーボードにおいては、データキーはデータキー、機能キーは機能キーでまとまっているので打鍵速度を向上するのには適しているが、機能キー同志の有機的な繋がりを配慮して配置していないので、複数の機能キーで一連の操作をする場合、操作がバラバラになり、操作の流れが一目で分からないという問題がある。また、操作がバラバラであると、操作が覚えにくく習熟に時間が掛かるという問題と、一旦中断してその後に操作すると思い出すのに時間が掛かるという問題もある。
【0007】
そして、上述した従来の構成を用いたキーボードを印刷媒体に印刷する印刷装置用のキーボードに使用して複数の機能キーで一連の操作をする場合、機能キー同志の有機的な繋がりがないために機能キーの操作かバラバラになるという問題があり、従来の構成を用いたキーボードでは、複数の機能キーで一連の操作を要する印刷を行う印刷装置用のキーボードには向かないという問題がある。
【0008】
以上のような状況に鑑み、本発明の目的は、印刷媒体への印刷を操作者に負担を掛けること無く、快適に操作することができるキーボードを装着した印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために請求項1に係る印刷装置は、データや機能を入力する入力手段と、入力手段から入力されたデータを印刷媒体に印刷する印刷手段を備えた印刷装置において、前記入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、前記各機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置において、前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に係る印刷装置は、請求項2に記載の印刷装置において、前記カットキーの手前に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に係る印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置において、前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする。
【0013】
次に、請求項5に係る印刷装置は、データや機能を入力する入力手段と、入力手段から入力されたデータを表示する表示手段と、入力手段から入力されたデータを印刷媒体に印刷する印刷手段を備えた印刷装置において、前記入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、前記機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されていることを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に係る印刷装置は、請求項5に記載の印刷装置において、前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであることを特徴とする。
【0015】
また、請求項7に係る印刷装置は、請求項6に記載の印刷装置において、前記カットキーの手前に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする。
【0016】
また、請求項8に係る印刷装置は、請求項5に記載の印刷装置において、前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする。
【0017】
また、請求項9に係る印刷装置は、請求項7又は請求項8に記載の印刷装置において、前記印刷指示キーの手前に配置されたキーが、前記入力されたデータの印刷内容を前記表示手段に表示させるプレビューキーであることを特徴とする。
【0018】
また、請求項10に係る印刷装置は、請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の印刷装置において、前記各機能キーが操作された時、その各機能キーのガイダンスが前記表示手段に表示されるように構成したことを特徴とする。
【0019】
また、請求項11に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の印刷装置において、前記印刷手段によって印刷された印刷媒体の出口が、前記各機能キーのうち最後に配置された機能キーの近傍に設けられていることを特徴とする。
【0020】
また、請求項12に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の印刷装置において、前記各機能キーのうち最初に配置されたキーが前記印刷装置を起動する電源キーであることを特徴とする。
【0021】
また、請求項13に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の印刷装置において、前記複数の機能キーの近傍に操作の方向を示すマーキングが記載されていることを特徴とする。
【0022】
そして、請求項14に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の印刷装置において、前記各複数の機能キーには、照光装置が備えられ、前記各機能キーが操作される順番に消灯又は点灯されるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
請求項1に係る印刷装置では、入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、各機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されているので、操作がバラバラにならず操作性が向上するという効果がある。また、機能キーの操作の一連の流れが一目で分かり、操作の手順が明確になるという効果もある。
【0024】
また、請求項2に係る印刷装置では、各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであるので、最後の動作であるカット動作がおのずと分かり処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0025】
また、請求項3に係る印刷装置では、カットキーの手前に配置されたキーが印刷手段を起動させる印刷指示キーであるので、印刷後にカットという一連の流れと同様にキーを配置しているので、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0026】
また、請求項4に係る印刷装置では、各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷手段を起動させる印刷指示キーであるので、最後の動作である印刷動作がおのずと分かり処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0027】
次に、請求項5に係る印刷装置では、入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されているので、操作がバラバラにならず操作性が向上するという効果がある。また、機能キーの操作の一連の流れが一目で分かり、操作の手順が明確になるという効果がある。
【0028】
また、請求項6に係る印刷装置では、各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであるので、最後の動作であるカット動作がおのずと分かり処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0029】
また、請求項7に係る印刷装置では、カットキーの手前に配置されたキーが印刷手段を起動させる印刷指示キーであるので、印刷後にカットという一連の流れと同様にキーを配置しているので、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0030】
また、請求項8に係る印刷装置では、各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷手段を起動させる印刷指示キーであるので、最後の動作である印刷動作がおのずと分かり処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0031】
また、請求項9に係る印刷装置では、印刷指示キーの手前に配置されたキーが、入力されたデータの印刷内容を表示手段に表示させるプレビューキーであるので、プレビューの次に印刷という一連の流れと同様にキーを配置しているので、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0032】
また、請求項10に係る印刷装置では、各機能キーが操作された時、その各機能キーのガイダンスが表示手段に表示されるように構成したので、機能キーの内容が把握でき、初心者が使用する時や、一旦、使用を中止してその後に操作しても迷わずに使用できるという効果がある。また、表示手段の表示によって、次の操作が指示されるので操作性が向上するという効果もある。
【0033】
また、請求項11に係る印刷装置では、印刷手段によって印刷された印刷媒体の出口が、各機能キーのうち最後に配置された機能キーの近傍に設けられているので、印刷された印刷媒体が最後に配置された機能キーの近傍から排出され、印刷された印刷媒体の出口が分かりやすく、一連の操作の流れが理解されやすいという効果がある。
【0034】
また、請求項12に係る印刷装置では、各機能キーのうち最初に配置されたキーが印刷装置を起動する電源キーであるので、一連の操作の流れの基点となる電源の入力から容易に入ることができ、一連の操作の流れが理解されやすいという効果がある。
【0035】
また、請求項13に係る印刷装置では、複数の機能キーの近傍に操作の方向を示すマーキングが記載されているので、操作順序の方向が一目でわかるという効果がある。
【0036】
そして、請求項14に係る印刷装置では、各複数の機能キーには、照光装置が備えられ、各機能キーが操作される順番に消灯又は点灯されるように構成したので、どの機能キーの処理までが済んだかが分かり、無駄な操作を無くすことが出来るという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明に係る印刷装置について、本発明を具体化した第1実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る印刷装置の概略構成について図1乃至図4に基づき説明する。図1は、第1実施形態の印刷装置の斜視図、図2は、第1実施形態の印刷装置の上面図、図3は、第1実施形態の印刷媒体カセットを装着したサーマル印刷機構の概略平面図、図4は、第1実施形態の印刷装置の制御系のブロック図である。
【0038】
図1、図2において、印刷装置1の本体フレーム2の前部にはキーボード3が配設され、キーボード3の後方で本体フレーム2内にはサーマル印刷機構4が配設され、またキーボード3の直ぐ後側には、入力した文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ5が設けられている。更に、キーボード3の左側には機能キー配置部6が設けられている。
【0039】
キーボード(入力手段に相当する)3には、アルファベット文字や数字や記号を入力する為の文字キー、スペースキー、改行キー、カーソル移動キー、実行キーや取消キー等の編集キー、印字を指令する印刷キー、電源をON/OFFする為の電源キーが設けられている。これらは、氏名やファイルの背表紙の一般的な内容で印刷された印刷媒体23を作成する時や、機能キー配置部6の機能キー7を操作している時に必要に応じてアルファベット文字や数字や記号を入力するために使用される。
【0040】
また、機能キー配置部6には、複数の機能キー7(a〜h)が一つの印刷された印刷媒体23を作成する為に、一連の操作をバラバラにすることなく一つの流れでできるように配置されている。その為に、キーボード3に存在するのと同一の機能を持つキーが含まれる場合もある。(例えば印刷キー、カットキー、電源キー)更に、複数の機能キー7(a〜h)の近傍には、操作手順を分かり易くする為に操作順序を示す矢印状のマーキング8が印刷や刻印で表示されている。また、複数の機能キー7(b〜h)には、操作を重複して行ったり、操作を飛ばしたりする無駄な操作を無くす為に、操作の段階を示す照光用LED33(a〜g)が取り付けられている。そして、サーマル印刷機構4によって印刷された印刷媒体23が排出方向Tの方向に排出される印刷媒体出口9が、一連の機能キー配置部6の最後の機能キー7hの近傍に設けられているので、自然と目につく分かり易い配置になっている。
ここで、機能キー7a〜7hは、以下のように機能する。機能キー7aは、印刷装置1の電源をONする。機能キー7bは、住所を選択する。機能キー7cは、名前を選択する。機能キー7dは、メールアドレスを選択する。機能キー7eは、時刻を選択する。機能キー7fは、プレビューを表示する。機能キー7gは、印刷を指示する。機能キー7hは、印刷媒体23を切断する。
【0041】
次に、サーマル印刷機構4(印刷手段に相当する)について、図3に基づいて簡単に説明する。このサーマル印刷機構4には、着脱自在に矩形状の印刷媒体カセット10が装着されており、この印刷媒体カセット10には、印刷媒体であるラミネートテープ11が巻装されたテープスプール12とインクリボン13が巻装されたリボンスプール14と、このインクリボン13を巻取るリボン巻取りスプール15と、ラミネートテープ11と同一幅を有する両面テープ16が剥離紙を外側にして巻装された供給スプール17と、ラミネートテープ11と両面テープ16とを押圧して接合させる接合ローラ18とが回転自在に設けられている。
【0042】
前記ラミネートテープ11とインクリボン13とが重なる位置には、サーマルヘッド19が立設され、これらラミネートテープ11とインクリボン13とをサーマルヘッド19に押圧するプラテンローラ20と、ラミネートテープ11と両面テープ16とを接合ローラ18に押圧して印刷された印刷媒体23を作成しながらテープ送りする送りローラ21とは、本体フレーム2に回動自在に枢着されたローラ支持体22に回転可能に枢支されている。このサーマルヘッド19には、複数の発熱素子が上下方向に列設されている。
【0043】
従って、テープ送りモータ36(図4参照)の所定回転方向への駆動により、接合ローラ18とリボン巻取りスプール15とが所定回転方向に各々同期して駆動されながら、サーマルヘッド19の複数の発熱素子に通電された時、ラミネートテープ11の裏面側には、複数のドット列により文字や記号が鏡像で印刷され、しかもラミネートテープ11の裏面側に両面テープ16が接合されて印刷された印刷媒体23が作成され、印刷された印刷媒体23が排出方向Tの方向に搬送されて、図1乃至図3に示すように、本体フレーム2の外側に排出される。
【0044】
なお、この印刷媒体カセット10は、そのテープ幅やテープ種類によって複数の印刷媒体カセット10が用意されている。この印刷媒体カセット10の底壁部には、複数のテープ種検出用穴24が形成され、このテープ種検出用穴24の組合せによってテープ幅やテープ種類が決まり、この情報が本体フレーム2に取り付けられているカセットセンサ30(図4参照)で読み取られる。
【0045】
次に、印刷装置1の制御系について、図4に基づいて説明する。制御装置46の入出力インターフェース44には、キーボード3と、カセットセンサ30と、液晶ディスプレイ(LCD)5(表示手段に相当する)に表示データを出力する為のビデオRAM31を有するディスプレイコントローラ(LCDC)32と、照光用LED33の為の駆動回路34と、サーマルヘッド19を駆動する為の駆動回路35と、テープ送りモータ36を駆動する為の駆動回路37とが、各々接続されている。
【0046】
制御装置46は、CPU40と、このCPU40にデータバスなどのバス45を介して接続された入出力インターフェース44、表示用キャラクタジェネレータROM(表示用CGROM)41、印刷用キャラクタジェネレータROM(印刷用CGROM)42,ROM43及びRAM50とから構成されている。表示用CGROM41には、アルファベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、所定文字サイズの表示用ドットパターンデータが格納されている。印刷用CGROM42には、アルファベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、印刷用ドットパターンデータが、各書体毎にコードデータに対応させて、複数の印字文字サイズ分が格納されている。
【0047】
ROM43には、キーボード3から入力された文字や数字や記号のキャラクタのコードデータに対応させてディスプレイコントローラ32を制御する表示駆動制御プログラム、印字に供する1ドット列毎のドットパターンデータを順次サーマルヘッド19に転送してテープ送りモータ36を駆動させて印刷する印刷駆動プログラム、本願特有の後述の照光用LED制御、機能キーのガイダンスを表示する表示制御プログラムが格納されている。また、前記RAM50には、各機能キー7(a〜h)に対応して追加、削減される情報を格納するメモリや、CPU40で演算した演算結果を一時的に格納するメモリやバッファが設けられている。
【0048】
続いて、前記のように構成された印刷装置1において、図5に示す印刷された印刷媒体23を作成する為の操作の流れを図6(操作する機能キーは図1、図2を参照)に基づいて説明する。図5は、機能キーを使用して印刷された印刷媒体を示す図である。図6は、第1実施形態の機能キーの操作の流れを説明する図である。
【0049】
まず、ステップ(以下、Sと略記する)1は、電源をONにする操作である。図1、図2のPowerキー7aを押下する。この時、Powerキー7aを除く全ての機能キーについている照光用LED33(a〜g)が全て点灯する。そして、液晶ディスプレイ5に、
1:
と表示される。
【0050】
次に、S2は、Addressキーを押して所望の住所を選択する操作である。図1、図2のAddressキー7bを押下する。この時、Powerキー7aを除く全ての機能キーについている照光用LED33(a〜g)は全て点灯したままである。液晶ディスプレイ5に、
Addressキーを押して住所を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、図6のように、
ADDRESS1
1−1−1,□□−tyou
と住所の一部が表示される。液晶ディスプレイ5には、全体が表示できないので、カーソル移動キーで画面をスクロールさせて隠れている内容を見ることができる。また、自動でスクロールさせて全体を見せるようにしても良い。この住所が所望の住所であれば次のステップに進めばよいが、この住所が所望の住所でなければ、もう1度Addressキー7bを押下し、所望の住所が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の住所が無い場合は、キーボード3から所望の住所を入力する。ここでは、「1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken」が所望の住所である。
【0051】
次に、S3は、Nameキーを押して所望の名前を選択する操作である。図1、図2のNameキー7cを押下する。この時、Addressキー7bについている照光用LED33aが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
Nameキーを押して名前を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
NAME1
ABCDE Industries,LTD
と表示される。この名前が所望の名前であれば次のステップに進めばよいが、この名前が所望の名前でなければ、もう1度Nameキー7cを押下し、所望の名前が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の名前が無い場合は、キーボード3から所望の名前を入力する。ここでは、「ABCDE Industries,LTD」が所望の名前である。
【0052】
次に、S4は、Mailキーを押して所望のメールアドレスを選択する操作である。図1、図2のMailキー7dを押下する。この時、Nameキー7cについている照光用LED33bが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
Mailキーを押してメルアドを選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
MAIL ADDRESS1
http://www.abcde.com
と表示される。このメールアドレスが所望のメールアドレスであれば次のステップに進めばよいが、このメールアドレスが所望のメールアドレスでなければ、もう1度Mailキー7dを押下し、所望のメールアドレスが出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望のメールアドレスが無い場合は、キーボード3から所望のメールアドレスを入力する。ここでは、「http://www.abcde.com」が所望のメールアドレスである。
【0053】
次に、S5は、Dateキーを押して所望の時刻を選択する操作である。図1、図2のDateキー7eを押下する。この時、Mailキー7dについている照光用LED33cが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
Dateキーを押して時刻を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
TIME1
PM 5:31
と表示される。この時刻が所望の時刻であれば次のステップに進めばよいが、この時刻が所望の時刻でなければ、もう1度Dateキー7eを押下し、所望の時刻が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の時刻が出ない場合は、キーボード3から所望の時刻を入力する。ここでは、「PM 5:31」が所望の時刻である。
【0054】
次に、S6は、Previewキーを押して所望の内容になっているか印刷する前に確認する操作である。図1、図2のPreviewキー7fを押下する。この時、Dateキー7eについている照光用LED33dが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
Previewキーを押してプレビューで確認してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
PM 5:31
http://www.abcde.com
ABCDE Industries,LTD
1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken
と図5に示す表示形式で表示される。この内容が所望の内容であれば次のステップに進めばよいが、この内容が所望の内容でなければ、所望の内容でないステップに戻って内容を修正し、Previewキー7fを押下して内容を最終確認してから次のステップに進む。ここでは、上記内容が所望の内容である。
【0055】
次に、S7は、印刷媒体23を完成させるためにS6で確認した内容を印刷媒体23に印刷する操作である。図1、図2のPrintキー7gを押下する。この時、Previewキー7fについている照光用LED33eが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
PRINTING・・・・
と表示され、印刷された印刷媒体23が、図1、図2に示す排出方向Tに向かって排出される。
【0056】
次に、S8は、印刷された印刷媒体23を切り離す操作である。図1、図2のCUTキー7hを押下する。この時、Printキー7gについている照光用LED33fが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
1:PM 5:31
2:http://www.abcde.com
3:ABCDE Industries,LTD
4:1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken
と入力内容が再表示される。そして、印刷された印刷媒体23が切り離されると、CUTキー7hについている照光用LED33gが消灯して全ての操作が終了し、印刷された印刷媒体23が完成する。上述したように機能キー7の配列の順に照光用LED33と液晶ディスプレイ5のガイダンスの指示に従って操作を行えば初心者でも、また、一旦、使用を中断してその後に操作しても簡単に印刷された印刷媒体23を作成することができる。ここで、第1実施形態の機能キー7の押下に対する各照光用LED33(a〜g)の状態を示す表を図7に示す。
【0057】
以上説明した通り、第1実施形態に係る印刷装置1では、入力手段としてデータを入力するキーボード3と、機能を働かせる複数の機能キー7とを備え、複数の機能キー7は、印刷された印刷媒体23を作成する一連の操作の手順に従って配置されているので、操作がバラバラにならず操作性が向上するという効果がある。また、印刷される印刷媒体23を作成する一連の操作の手順に従って配置されているので、機能キー7の操作の一連の流れが一目で分かり、操作の手順が明確になるという効果もある。
【0058】
また、印刷装置1では、各機能キー7のうち最後に配置されたキーが印刷媒体23を切断するCutキー7hであるので、最後の動作であるカット動作がおのずと分かり、処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0059】
また、印刷装置1では、Cutキー7hの手前に配置されたキーがサーマル印刷機構4を起動させるPrintキー7gであるので、印刷後にカットという一連の流れと同様にキーを配置しており、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0060】
また、印刷装置1では、Printキー7gの手前に配置されたキーが、入力されたデータの印刷内容を液晶ディスプレイ5に表示させるPreviewキー7fであるので、プレビューの次に印刷という一連の流れと同様にキーを配置しており、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0061】
また、印刷装置1では、各機能キー7が操作された時、その各機能キー7のガイダンスが液晶ディスプレイ5に表示されるように構成したので、機能キー7の内容が把握でき、初心者が使用する時や、一旦、使用を中断してその後で使用する時でも迷わずに使用できるという効果がある。また、液晶ディスプレイ5の表示によって、次の操作が指示されるので操作性が向上するという効果もある。
【0062】
また、印刷装置1では、サーマル印刷機構4によって印刷された印刷媒体23の出口が、各機能キー7のうち最後に配置された機能キー7の近傍に設けられているので、印刷された印刷媒体23が最後に配置された機能キー7の近傍から排出され、印刷された印刷媒体23の出口が分かりやすく、一連の操作の流れが理解されやすいという効果がある。
【0063】
また、印刷装置1では、各機能キー7のうち最初に配置されたキーが印刷装置1を起動するPowerキー7aであるので、一連の操作の流れの基点となる電源キーが、最初に配置されているので、一連の操作の流れが理解されやすいという効果がある。
【0064】
また、印刷装置1では、複数の機能キー7の近傍に操作の方向を示すマーキング8が記載されているので、操作順が一目でわかるという効果がある。
【0065】
また、印刷装置1では、各複数の機能キー7(b〜h)には、照光用LED33(a〜g)が備えられ、各機能キーが操作される順番に消灯又は点灯されるように構成したので、どの機能キー7の処理までが済んだかが分かり、無駄な操作を無くすことが出来るという効果がある。
【0066】
更に、表示手段を持たない印刷装置をPC(パーソナルコンピュータ)に接続して印刷媒体に印刷する第2実施形態を図面に基づき詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る印刷装置の概略構成について図8、図9に基づき説明する。図8は、PCと接続した第2実施形態の印刷装置の斜視図、図9は、PCと接続した第2実施形態の印刷装置の制御系のブロック図である。
【0067】
図8において、印刷装置101は、PC100と接続されている。印刷装置101の本体フレーム102の前部にはキーボード103が配設され、キーボード103の後方で本体フレーム102内にはサーマル印刷機構104が配設され、更に、キーボード103の左側には機能キー配置部106が設けられている。
【0068】
キーボード(入力手段に相当する)103には、アルファベット文字や数字や記号を入力する為の文字キー、スペースキー、改行キー、カーソル移動キー、実行キーや取消キーの編集キー、印字を指令する印刷キー、電源をON/OFFする為の電源キーが設けられている。これらは、氏名やファイルの背表紙の一般的な内容で印刷された印刷媒体23を作成する時や、機能キー配置部106の機能キー107を操作している時に必要に応じてアルファベット文字や数字や記号を入力するために使用される。
【0069】
また、機能キー配置部106には、前記実施形態と同様の複数の機能キー107(a〜h)が一つの印刷された印刷媒体23を作成する為に、一連の操作をバラバラにすることなく一つの流れでできるように配置されている。その為に、キーボード103に存在するのと同一の機能を持つキーが含まれる場合もある。(例えば印刷キー、電源キー)更に、複数の機能キー107の近傍には、操作手順を分かり易くする為に操作順序を示すマーキング108が印刷や刻印で表示されている。また、複数の機能キー107(b〜h)には、操作を重複して行ったり、操作を飛ばしたりする無駄な操作を無くす為に、操作の段階を示す照光用LED133(a〜g)が取り付けられている。そして、サーマル印刷機構104によって印刷された印刷媒体23が排出方向Tの方向に排出される印刷媒体出口109が、一連の機能キー配置部106の最後の機能キー107hの近傍に設けられているので、自然と目につく分かり易い配置になっている。
【0070】
ここで、図8、図9と対をなす印刷媒体カセットを装着したサーマル印刷機構104(印刷手段に相当する)については、図3の印刷媒体カセットを装着したサーマル印刷機構4と同一であり、図3で詳細に説明されているのでここでは説明を省略する。
【0071】
次に、印刷装置101の制御系について、図9に基づいて説明する。制御装置146の入出力インターフェース144には、PC100と、キーボード103と、カセットセンサ130と、照光用LED133の為の駆動回路134と、サーマルヘッド119を駆動する為の駆動回路135と、テープ送りモータ136を駆動する為の駆動回路137とが、各々接続されている。
【0072】
制御装置146は、CPU140と、このCPU140にデータバスなどのバス145を介して接続された入出力インターフェース144、PC接続用基本プログラムROM(PC接続用BPROM)141、印刷用キャラクタジェネレータROM(印刷用CGROM)142,ROM143及びRAM150とから構成されている。PC接続用BPROM141には、PCと接続するのに必要なプログラムが格納されている。印刷用CGROM142には、アルファベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、印刷用ドットパターンデータが、各書体毎にコードデータに対応させて、複数の印字文字サイズ分が格納されている。
【0073】
ROM143には、キーボード103から入力された文字や数字や記号のキャラクタのコードデータに対応させてPC100の外部ディスプレイ105を制御する制御プログラム、印字に供する1ドット列毎のドットパターンデータを順次サーマルヘッド119に転送してテープ送りモータ136を駆動させて印刷する印刷駆動プログラム、本願特有の後述の照光用LED制御、機能キーのガイダンスをPC100が表示する為のPC制御プログラムが格納されている。また、前記RAM150には、各機能キー107(a〜h)に対応して追加、削減される情報を格納するメモリや、CPU140で演算した演算結果を一時的に格納するメモリやバッファが設けられている。
ここで、機能キー107(a〜h)の機能は、機能キー7(a〜h)の機能と同等である。
【0074】
続いて、前記のように構成されて稼動状態になったPC100と印刷装置101において、図5に示す印刷された印刷媒体23を作成する為の操作の流れを図10(操作する機能キーは図8を参照)に基づいて説明する。図5は、機能キーを使用して印刷された印刷媒体を示す図である。図10は、第2実施形態の機能キーの操作の流れを説明する図である。
【0075】
まず、ステップ(以下、Sと略記する)101は、電源をONにする操作である。図8のPowerキー107aを押下する。この時、Powerキー107aを除く全ての機能キーについている照光用LED133(a〜g)が全て点灯する。そして、外部ディスプレイ105に、
1:
と表示される。
【0076】
次に、S102は、Addressキーを押して所望の住所を選択する操作である。図8のAddressキー107bを押下する。この時、Powerキー107aを除く全ての機能キーについている照光用LED133(a〜g)は全て点灯したままである。外部ディスプレイ105に、
Addressキーを押して住所を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、図10のように、
ADDRESS1
1−1−1,□□−tyou
と住所の一部が表示される。カーソル移動キーで画面をスクロールさせて隠れている内容を見ることができる。また、自動でスクロールさせてもよいし、外部ディスプレイ105の表示面積が広ければ表示内容全部を表示させても良い。この住所が所望の住所であれば次のステップに進めばよいが、この住所が所望の住所でなければ、もう1度Addressキー107bを押下し、所望の住所が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の住所が無い場合は、キーボード103から所望の住所を入力する。ここでは、「1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken」が所望の住所である。
【0077】
次に、S103は、Nameキーを押して所望の名前を選択する操作である。図8のNameキー107cを押下する。この時、Addressキー107bについている照光用LED133aが消灯する。外部ディスプレイ105に、
Nameキーを押して名前を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
NAME1
ABCDE Industries,LTD
と表示される。この名前が所望の名前であれば次のステップに進めばよいが、この名前が所望の名前でなければ、もう1度Nameキー107cを押下し、所望の名前が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の名前が無い場合は、キーボード103から所望の名前を入力する。ここでは、「ABCDE Industries,LTD」が所望の名前である。
【0078】
次に、S104は、Mailキーを押して所望のメールアドレスを選択する操作である。図8のMailキー107dを押下する。この時、Nameキー107cについている照光用LED133bが消灯する。外部ディスプレイ105に、
Mailキーを押してメルアドを選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
MAIL ADDRESS1
http://www.abcde.com
と表示される。このメールアドレスが所望のメールアドレスであれば次のステップに進めばよいが、このメールアドレスが所望のメールアドレスでなければ、もう1度Mailキー107dを押下し、所望のメールアドレスが出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望のメールアドレスが無い場合は、キーボード103から所望のメールアドレスを入力する。ここでは、「http://www.abcde.com」が所望のメールアドレスである。
【0079】
次に、S105は、Dateキーを押して所望の時刻を選択する操作である。図8のDateキー107eを押下する。この時、Mailキー107dについている照光用LED133cが消灯する。外部ディスプレイ105に、
Dateキーを押して時刻を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
TIME1
PM 5:31
と表示される。この時刻が所望の時刻であれば次のステップに進めばよいが、この時刻が所望の時刻でなければ、もう1度Dateキー107eを押下し、所望の時刻が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の時刻が出ない場合は、キーボード103から所望の時刻を入力する。ここでは、「PM 5:31」が所望の時刻である。
【0080】
次に、S106は、Previewキーを押して所望の内容になっているか印刷する前に確認する操作である。図8のPreviewキー107fを押下する。この時、Dateキー107eについている照光用LED133dが消灯する。外部ディスプレイ105に、
Previewキーを押してプレビューで確認してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
PM 5:31
http://www.abcde.com
ABCDE Industries,LTD
1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken
と図5に示す表示形式で表示される。この内容が所望の内容であれば次のステップに進めばよいが、この内容が所望の内容でなければ、所望の内容でないステップに戻って内容を修正し、Previewキー107fを押下して内容を最終確認してから次のステップに進む。ここでは、上記内容が所望の内容である。
【0081】
次に、S107は、印刷媒体23を完成させるためにS106で確認した内容を印刷媒体23に印刷する操作である。図8のPrintキー107gを押下する。この時、Previewキー107fについている照光用LED133eが消灯する。外部ディスプレイ105に、
PRINTING・・・・
と表示され、印刷された印刷媒体23が、図8に示す排出方向Tに向かって排出される。
【0082】
次に、S108は、印刷された印刷媒体23を切り離す操作である。図8のCUTキー107hを押下する。この時、Printキー107gについている照光用LED133fが消灯する。外部ディスプレイ105に
1:PM 5:31
2:http://www.abcde.com
3:ABCDE Industries,LTD
4:1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken
と入力内容が再表示される。そして、印刷された印刷媒体23が切り離されると、CUTキー107hについている照光用LED133gが消灯して全ての操作が終了し、印刷された印刷媒体23が完成する。上述したように機能キー107の配列の順に照光用LED133と外部ディスプレイ105のガイダンスの指示に従って操作を行えば初心者でも、また、一旦、中断してその後に操作しても簡単に印刷された印刷媒体23を作成することができる。
【0083】
以上説明した通り、第2実施形態に係る印刷装置101では、入力手段としてデータを入力するキーボード103と、機能を入力する複数の機能キー107とを備え、複数の機能キー107は、印刷された印刷媒体23を作成する一連の操作の手順に従って配置されているので、操作がバラバラにならず操作性が向上するという効果がある。また、印刷される印刷媒体23を作成する一連の操作の手順に従って配置されているので、機能キー107の操作の一連の流れが一目で分かり、操作の手順が明確になるという効果もある。また、第1実施形態と異なり、表示手段がないので、本体コストが安くなるという効果もある。更に、もし外部ディスプレイ105の表示面積が広ければ表示内容を一目で見ることができるという効果もある。
【0084】
また、印刷装置101では、各機能キー107(a〜h)のうち最後に配置されたキーが印刷媒体23を切断するCutキー107hであるので、最後の動作であるカット動作がおのずと分かり、処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0085】
また、印刷装置101では、Cutキー107hの手前に配置されたキーがサーマル印刷機構4を起動させるPrintキー107gであるので、印刷後にカットという一連の流れと同様にキーを配置しており、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0086】
更に、印刷媒体出口が印刷装置1の後の左端に配置された第3実施形態による印刷装置1について、図11,図12に基づいて説明する。図11は、第3実施形態の印刷装置の斜視図、図12は、第3実施形態の印刷装置の上面図である。ただし、各図面の符号は、第1実施形態と同一の機能のものは同一符号とした。更に、第3実施形態の動作は、第1実施形態と第2実施形態の動作とほぼ同等であり、第1実施形態でその詳細な動作を説明しているので、詳細な動作の説明は省略し、ポイントのみの説明とする。ポイントは、第1実施形態では、印刷媒体出口9が印刷装置1の後のほぼ中央に配置されているが、第3実施形態では印刷媒体出口9を印刷装置1の後の左端に配置していることである。この配置は小型化設計ができるという効果がある。
ここで、機能キー7aは、キーボード3の右上に配置され、機能キー7(b〜h)は、キーボード3の左側に配置されている。
【0087】
そして、印刷する一連の操作の手順に従って配置された機能キー7(a〜g)で、最後に配置されたキーがサーマル印刷機構4を起動させるPrintキー7gである第4実施形態の印刷装置1について説明する。第4実施形態の印刷装置1の動作は、第1実施形態、第2実施形態そして第3実施形態のPrintキー7g、107gまでの動作とほぼ同等であり、第1実施形態でその詳細な動作を説明しているので、詳細な動作の説明と図面は省略し、ポイントのみの説明とする。ポイントは、印刷する一連の操作の手順に従って配置された機能キー7(a〜g)の最後に配置されたキーが、サーマル印刷機構4を起動させるPrintキー7gであるということである。これによれば、最後に配置されたキーがサーマル印刷機構4を起動させるPrintキー7gに設定されているので、最後の動作が印刷動作になり、機能キー7の最後にあるので、処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。また、各機能キー7のうち、最後に配置されたキーがサーマル印刷機構4を起動させるPrintキー7gに設定すれば、連続して印刷された印刷媒体23を作成することができる効果もある。そして、印刷媒体23のカットは、キーボード3の中のカットキーで行う。
ここで、機能キー7(a〜g)(第1実施形態)(第3実施形態)の機能は、機能キー107(a〜g)(第2実施形態)の機能と同等であり、ここでは第1実施形態の符号を使用して説明している。
【0088】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0089】
例えば、図1、図2の実施形態において照光用LED33は、機能キー7の中に納められていたがこれに限定されることなく、例えば、図13に示すように機能キー7の近傍に照光用LED33(a〜g)を配置しても良い。その他の構成は、第3実施形態と同様である。
【0090】
また、図1、図2の実施形態において一連の機能キー7の配列が1列であるが、これに限定されることなく、例えば、図14に示すようにプレビューキーの前を複数列の機能キー7の配列にし、機能キー7によって作成される印刷される印刷内容の種類を多くすることもできる。機能キー7eのみの配列では、時刻だけの印刷媒体23が得られ、機能キー7b、7cの配列では、住所と名前を含む印刷媒体23が得られるように構成しても良い。この構成によれば、印刷内容の種類が多くなっても、所望の印刷種類のマーキング8に沿って操作して行けば所望の印刷媒体23を得ることができるという効果がある。また、カセットセンサ30で読み取られた情報によりテープ種類が決まり、そのテープ幅により作成可能な配列の照光用LED33が点灯するようにする。例えば、テープ幅が9mmの時、機能キー7eのみの配列の照光用LED33dが点灯し、テープ幅が18mmの時、機能キー7eのみの配列の照光用LED33dと機能キー7b、7cの配列の照光用LED33a、33bが点灯し、テープ幅が36mmの時、機能キー7eのみの配列の照光用LED33dと機能キー7b、7cの配列の照光用LED33a、33bと機能キー7b、7c、7d、7eの配列の照光用LED33a、33b、33c、33dが点灯するように構成してもよい。この構成によれば、装着された印刷媒体カセット10のテープ幅により作成可能な印刷内容の種類が一目で分かるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】第1実施形態の印刷装置の斜視図である。
【図2】第1実施形態の印刷装置の上面図である。
【図3】第1実施形態の印刷媒体カセットを装着したサーマル印刷機構の概略平面図である。
【図4】第1実施形態の印刷装置の制御系のブロック図である。
【図5】印刷された印刷媒体の印刷例を説明する図である。
【図6】第1実施形態の機能キーの操作の流れを説明する図である。
【図7】第1実施形態の機能キーの押下に対する照光用LEDの状態を示す図である。
【図8】PCと接続した第2実施形態の印刷装置の斜視図である。
【図9】PCと接続した第2実施形態の印刷装置の制御系のブロック図である。
【図10】第2実施形態の機能キーの操作の流れを説明する図である。
【図11】第3実施形態の印刷装置の斜視図である。
【図12】第3実施形態の印刷装置の上面図である。
【図13】照光用LEDを外付けにした他の実施形態の印刷装置の上面図である。
【図14】機能キーを複数列設けた更に他の実施形態の印刷装置の上面図である。
【符号の説明】
【0092】
1. 印刷装置
2. 本体フレーム
3. キーボード
4. サーマル印刷機構
5. 液晶ディスプレイ
6. 機能キー配置部
7. 機能キー
8. マーキング
9. 印刷媒体出口
10. 印刷媒体カセット
・ 印刷媒体
100.PC
101.印刷装置
102.本体フレーム
103.キーボード
105.外部ディスプレイ
106.機能キー配置部
107.機能キー
108.マーキング
109.印刷媒体出口
T. 排出方向
【技術分野】
【0001】
本発明は、データキーと機能キーを使用して入力された種々のデータを印刷媒体に印刷する印刷装置に関し、特に機能キーの配置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷媒体へ印刷する印刷装置に種々のデータや機能を入力する為の入力手段として、データキーと機能キーを持つ、所謂、キーボードが使われてきた。そして、現在でもキーボードのデータキーと機能キーの配列は、基本的にJIS X 6002−1980、ISO−2530−1975で決められたキー配列が使用されている。しかしながら、このキー配列は、誰もが共通にデータキーでデータを効率良く入力できるという意味においては優れているが、機能キーにおいては、特定のキーを除いて配列が曖昧であるという問題がある。
【0003】
更に、キーボードは、ワードプロセッサ、ワークステーション、および、パソコン(パーソナルコンピュータ)の普及に伴い、国民全員が日常的に使用するマンマシンインターフェイスとして極めて重要なものとなってきた。このような状況の中で、キーボードのデータキーと機能キーの操作の効率をよくする為に、どのように配置したらよいか様々な提案がされている。
【0004】
例えば、特開平10−143302号公報には、二つの文字・数字キー郡が一定の間隔を設けて左右に分割され、左右対象にそれぞれ4段5列の碁盤目状に配置され、また、固定機能・記号キー郡は、文字・数字キー郡と文字・数字キー郡との中間にそれらに隣接して配置され、更に、二つの固定機能キー郡が、左右の両端部に配置されたキーボードが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開平10−143302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した公報のキーボードにおいては、データキーはデータキー、機能キーは機能キーでまとまっているので打鍵速度を向上するのには適しているが、機能キー同志の有機的な繋がりを配慮して配置していないので、複数の機能キーで一連の操作をする場合、操作がバラバラになり、操作の流れが一目で分からないという問題がある。また、操作がバラバラであると、操作が覚えにくく習熟に時間が掛かるという問題と、一旦中断してその後に操作すると思い出すのに時間が掛かるという問題もある。
【0007】
そして、上述した従来の構成を用いたキーボードを印刷媒体に印刷する印刷装置用のキーボードに使用して複数の機能キーで一連の操作をする場合、機能キー同志の有機的な繋がりがないために機能キーの操作かバラバラになるという問題があり、従来の構成を用いたキーボードでは、複数の機能キーで一連の操作を要する印刷を行う印刷装置用のキーボードには向かないという問題がある。
【0008】
以上のような状況に鑑み、本発明の目的は、印刷媒体への印刷を操作者に負担を掛けること無く、快適に操作することができるキーボードを装着した印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために請求項1に係る印刷装置は、データや機能を入力する入力手段と、入力手段から入力されたデータを印刷媒体に印刷する印刷手段を備えた印刷装置において、前記入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、前記各機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置において、前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に係る印刷装置は、請求項2に記載の印刷装置において、前記カットキーの手前に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に係る印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置において、前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする。
【0013】
次に、請求項5に係る印刷装置は、データや機能を入力する入力手段と、入力手段から入力されたデータを表示する表示手段と、入力手段から入力されたデータを印刷媒体に印刷する印刷手段を備えた印刷装置において、前記入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、前記機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されていることを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に係る印刷装置は、請求項5に記載の印刷装置において、前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであることを特徴とする。
【0015】
また、請求項7に係る印刷装置は、請求項6に記載の印刷装置において、前記カットキーの手前に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする。
【0016】
また、請求項8に係る印刷装置は、請求項5に記載の印刷装置において、前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする。
【0017】
また、請求項9に係る印刷装置は、請求項7又は請求項8に記載の印刷装置において、前記印刷指示キーの手前に配置されたキーが、前記入力されたデータの印刷内容を前記表示手段に表示させるプレビューキーであることを特徴とする。
【0018】
また、請求項10に係る印刷装置は、請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の印刷装置において、前記各機能キーが操作された時、その各機能キーのガイダンスが前記表示手段に表示されるように構成したことを特徴とする。
【0019】
また、請求項11に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の印刷装置において、前記印刷手段によって印刷された印刷媒体の出口が、前記各機能キーのうち最後に配置された機能キーの近傍に設けられていることを特徴とする。
【0020】
また、請求項12に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の印刷装置において、前記各機能キーのうち最初に配置されたキーが前記印刷装置を起動する電源キーであることを特徴とする。
【0021】
また、請求項13に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の印刷装置において、前記複数の機能キーの近傍に操作の方向を示すマーキングが記載されていることを特徴とする。
【0022】
そして、請求項14に係る印刷装置は、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の印刷装置において、前記各複数の機能キーには、照光装置が備えられ、前記各機能キーが操作される順番に消灯又は点灯されるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
請求項1に係る印刷装置では、入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、各機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されているので、操作がバラバラにならず操作性が向上するという効果がある。また、機能キーの操作の一連の流れが一目で分かり、操作の手順が明確になるという効果もある。
【0024】
また、請求項2に係る印刷装置では、各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであるので、最後の動作であるカット動作がおのずと分かり処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0025】
また、請求項3に係る印刷装置では、カットキーの手前に配置されたキーが印刷手段を起動させる印刷指示キーであるので、印刷後にカットという一連の流れと同様にキーを配置しているので、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0026】
また、請求項4に係る印刷装置では、各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷手段を起動させる印刷指示キーであるので、最後の動作である印刷動作がおのずと分かり処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0027】
次に、請求項5に係る印刷装置では、入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されているので、操作がバラバラにならず操作性が向上するという効果がある。また、機能キーの操作の一連の流れが一目で分かり、操作の手順が明確になるという効果がある。
【0028】
また、請求項6に係る印刷装置では、各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであるので、最後の動作であるカット動作がおのずと分かり処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0029】
また、請求項7に係る印刷装置では、カットキーの手前に配置されたキーが印刷手段を起動させる印刷指示キーであるので、印刷後にカットという一連の流れと同様にキーを配置しているので、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0030】
また、請求項8に係る印刷装置では、各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷手段を起動させる印刷指示キーであるので、最後の動作である印刷動作がおのずと分かり処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0031】
また、請求項9に係る印刷装置では、印刷指示キーの手前に配置されたキーが、入力されたデータの印刷内容を表示手段に表示させるプレビューキーであるので、プレビューの次に印刷という一連の流れと同様にキーを配置しているので、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0032】
また、請求項10に係る印刷装置では、各機能キーが操作された時、その各機能キーのガイダンスが表示手段に表示されるように構成したので、機能キーの内容が把握でき、初心者が使用する時や、一旦、使用を中止してその後に操作しても迷わずに使用できるという効果がある。また、表示手段の表示によって、次の操作が指示されるので操作性が向上するという効果もある。
【0033】
また、請求項11に係る印刷装置では、印刷手段によって印刷された印刷媒体の出口が、各機能キーのうち最後に配置された機能キーの近傍に設けられているので、印刷された印刷媒体が最後に配置された機能キーの近傍から排出され、印刷された印刷媒体の出口が分かりやすく、一連の操作の流れが理解されやすいという効果がある。
【0034】
また、請求項12に係る印刷装置では、各機能キーのうち最初に配置されたキーが印刷装置を起動する電源キーであるので、一連の操作の流れの基点となる電源の入力から容易に入ることができ、一連の操作の流れが理解されやすいという効果がある。
【0035】
また、請求項13に係る印刷装置では、複数の機能キーの近傍に操作の方向を示すマーキングが記載されているので、操作順序の方向が一目でわかるという効果がある。
【0036】
そして、請求項14に係る印刷装置では、各複数の機能キーには、照光装置が備えられ、各機能キーが操作される順番に消灯又は点灯されるように構成したので、どの機能キーの処理までが済んだかが分かり、無駄な操作を無くすことが出来るという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明に係る印刷装置について、本発明を具体化した第1実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る印刷装置の概略構成について図1乃至図4に基づき説明する。図1は、第1実施形態の印刷装置の斜視図、図2は、第1実施形態の印刷装置の上面図、図3は、第1実施形態の印刷媒体カセットを装着したサーマル印刷機構の概略平面図、図4は、第1実施形態の印刷装置の制御系のブロック図である。
【0038】
図1、図2において、印刷装置1の本体フレーム2の前部にはキーボード3が配設され、キーボード3の後方で本体フレーム2内にはサーマル印刷機構4が配設され、またキーボード3の直ぐ後側には、入力した文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ5が設けられている。更に、キーボード3の左側には機能キー配置部6が設けられている。
【0039】
キーボード(入力手段に相当する)3には、アルファベット文字や数字や記号を入力する為の文字キー、スペースキー、改行キー、カーソル移動キー、実行キーや取消キー等の編集キー、印字を指令する印刷キー、電源をON/OFFする為の電源キーが設けられている。これらは、氏名やファイルの背表紙の一般的な内容で印刷された印刷媒体23を作成する時や、機能キー配置部6の機能キー7を操作している時に必要に応じてアルファベット文字や数字や記号を入力するために使用される。
【0040】
また、機能キー配置部6には、複数の機能キー7(a〜h)が一つの印刷された印刷媒体23を作成する為に、一連の操作をバラバラにすることなく一つの流れでできるように配置されている。その為に、キーボード3に存在するのと同一の機能を持つキーが含まれる場合もある。(例えば印刷キー、カットキー、電源キー)更に、複数の機能キー7(a〜h)の近傍には、操作手順を分かり易くする為に操作順序を示す矢印状のマーキング8が印刷や刻印で表示されている。また、複数の機能キー7(b〜h)には、操作を重複して行ったり、操作を飛ばしたりする無駄な操作を無くす為に、操作の段階を示す照光用LED33(a〜g)が取り付けられている。そして、サーマル印刷機構4によって印刷された印刷媒体23が排出方向Tの方向に排出される印刷媒体出口9が、一連の機能キー配置部6の最後の機能キー7hの近傍に設けられているので、自然と目につく分かり易い配置になっている。
ここで、機能キー7a〜7hは、以下のように機能する。機能キー7aは、印刷装置1の電源をONする。機能キー7bは、住所を選択する。機能キー7cは、名前を選択する。機能キー7dは、メールアドレスを選択する。機能キー7eは、時刻を選択する。機能キー7fは、プレビューを表示する。機能キー7gは、印刷を指示する。機能キー7hは、印刷媒体23を切断する。
【0041】
次に、サーマル印刷機構4(印刷手段に相当する)について、図3に基づいて簡単に説明する。このサーマル印刷機構4には、着脱自在に矩形状の印刷媒体カセット10が装着されており、この印刷媒体カセット10には、印刷媒体であるラミネートテープ11が巻装されたテープスプール12とインクリボン13が巻装されたリボンスプール14と、このインクリボン13を巻取るリボン巻取りスプール15と、ラミネートテープ11と同一幅を有する両面テープ16が剥離紙を外側にして巻装された供給スプール17と、ラミネートテープ11と両面テープ16とを押圧して接合させる接合ローラ18とが回転自在に設けられている。
【0042】
前記ラミネートテープ11とインクリボン13とが重なる位置には、サーマルヘッド19が立設され、これらラミネートテープ11とインクリボン13とをサーマルヘッド19に押圧するプラテンローラ20と、ラミネートテープ11と両面テープ16とを接合ローラ18に押圧して印刷された印刷媒体23を作成しながらテープ送りする送りローラ21とは、本体フレーム2に回動自在に枢着されたローラ支持体22に回転可能に枢支されている。このサーマルヘッド19には、複数の発熱素子が上下方向に列設されている。
【0043】
従って、テープ送りモータ36(図4参照)の所定回転方向への駆動により、接合ローラ18とリボン巻取りスプール15とが所定回転方向に各々同期して駆動されながら、サーマルヘッド19の複数の発熱素子に通電された時、ラミネートテープ11の裏面側には、複数のドット列により文字や記号が鏡像で印刷され、しかもラミネートテープ11の裏面側に両面テープ16が接合されて印刷された印刷媒体23が作成され、印刷された印刷媒体23が排出方向Tの方向に搬送されて、図1乃至図3に示すように、本体フレーム2の外側に排出される。
【0044】
なお、この印刷媒体カセット10は、そのテープ幅やテープ種類によって複数の印刷媒体カセット10が用意されている。この印刷媒体カセット10の底壁部には、複数のテープ種検出用穴24が形成され、このテープ種検出用穴24の組合せによってテープ幅やテープ種類が決まり、この情報が本体フレーム2に取り付けられているカセットセンサ30(図4参照)で読み取られる。
【0045】
次に、印刷装置1の制御系について、図4に基づいて説明する。制御装置46の入出力インターフェース44には、キーボード3と、カセットセンサ30と、液晶ディスプレイ(LCD)5(表示手段に相当する)に表示データを出力する為のビデオRAM31を有するディスプレイコントローラ(LCDC)32と、照光用LED33の為の駆動回路34と、サーマルヘッド19を駆動する為の駆動回路35と、テープ送りモータ36を駆動する為の駆動回路37とが、各々接続されている。
【0046】
制御装置46は、CPU40と、このCPU40にデータバスなどのバス45を介して接続された入出力インターフェース44、表示用キャラクタジェネレータROM(表示用CGROM)41、印刷用キャラクタジェネレータROM(印刷用CGROM)42,ROM43及びRAM50とから構成されている。表示用CGROM41には、アルファベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、所定文字サイズの表示用ドットパターンデータが格納されている。印刷用CGROM42には、アルファベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、印刷用ドットパターンデータが、各書体毎にコードデータに対応させて、複数の印字文字サイズ分が格納されている。
【0047】
ROM43には、キーボード3から入力された文字や数字や記号のキャラクタのコードデータに対応させてディスプレイコントローラ32を制御する表示駆動制御プログラム、印字に供する1ドット列毎のドットパターンデータを順次サーマルヘッド19に転送してテープ送りモータ36を駆動させて印刷する印刷駆動プログラム、本願特有の後述の照光用LED制御、機能キーのガイダンスを表示する表示制御プログラムが格納されている。また、前記RAM50には、各機能キー7(a〜h)に対応して追加、削減される情報を格納するメモリや、CPU40で演算した演算結果を一時的に格納するメモリやバッファが設けられている。
【0048】
続いて、前記のように構成された印刷装置1において、図5に示す印刷された印刷媒体23を作成する為の操作の流れを図6(操作する機能キーは図1、図2を参照)に基づいて説明する。図5は、機能キーを使用して印刷された印刷媒体を示す図である。図6は、第1実施形態の機能キーの操作の流れを説明する図である。
【0049】
まず、ステップ(以下、Sと略記する)1は、電源をONにする操作である。図1、図2のPowerキー7aを押下する。この時、Powerキー7aを除く全ての機能キーについている照光用LED33(a〜g)が全て点灯する。そして、液晶ディスプレイ5に、
1:
と表示される。
【0050】
次に、S2は、Addressキーを押して所望の住所を選択する操作である。図1、図2のAddressキー7bを押下する。この時、Powerキー7aを除く全ての機能キーについている照光用LED33(a〜g)は全て点灯したままである。液晶ディスプレイ5に、
Addressキーを押して住所を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、図6のように、
ADDRESS1
1−1−1,□□−tyou
と住所の一部が表示される。液晶ディスプレイ5には、全体が表示できないので、カーソル移動キーで画面をスクロールさせて隠れている内容を見ることができる。また、自動でスクロールさせて全体を見せるようにしても良い。この住所が所望の住所であれば次のステップに進めばよいが、この住所が所望の住所でなければ、もう1度Addressキー7bを押下し、所望の住所が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の住所が無い場合は、キーボード3から所望の住所を入力する。ここでは、「1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken」が所望の住所である。
【0051】
次に、S3は、Nameキーを押して所望の名前を選択する操作である。図1、図2のNameキー7cを押下する。この時、Addressキー7bについている照光用LED33aが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
Nameキーを押して名前を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
NAME1
ABCDE Industries,LTD
と表示される。この名前が所望の名前であれば次のステップに進めばよいが、この名前が所望の名前でなければ、もう1度Nameキー7cを押下し、所望の名前が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の名前が無い場合は、キーボード3から所望の名前を入力する。ここでは、「ABCDE Industries,LTD」が所望の名前である。
【0052】
次に、S4は、Mailキーを押して所望のメールアドレスを選択する操作である。図1、図2のMailキー7dを押下する。この時、Nameキー7cについている照光用LED33bが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
Mailキーを押してメルアドを選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
MAIL ADDRESS1
http://www.abcde.com
と表示される。このメールアドレスが所望のメールアドレスであれば次のステップに進めばよいが、このメールアドレスが所望のメールアドレスでなければ、もう1度Mailキー7dを押下し、所望のメールアドレスが出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望のメールアドレスが無い場合は、キーボード3から所望のメールアドレスを入力する。ここでは、「http://www.abcde.com」が所望のメールアドレスである。
【0053】
次に、S5は、Dateキーを押して所望の時刻を選択する操作である。図1、図2のDateキー7eを押下する。この時、Mailキー7dについている照光用LED33cが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
Dateキーを押して時刻を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
TIME1
PM 5:31
と表示される。この時刻が所望の時刻であれば次のステップに進めばよいが、この時刻が所望の時刻でなければ、もう1度Dateキー7eを押下し、所望の時刻が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の時刻が出ない場合は、キーボード3から所望の時刻を入力する。ここでは、「PM 5:31」が所望の時刻である。
【0054】
次に、S6は、Previewキーを押して所望の内容になっているか印刷する前に確認する操作である。図1、図2のPreviewキー7fを押下する。この時、Dateキー7eについている照光用LED33dが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
Previewキーを押してプレビューで確認してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
PM 5:31
http://www.abcde.com
ABCDE Industries,LTD
1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken
と図5に示す表示形式で表示される。この内容が所望の内容であれば次のステップに進めばよいが、この内容が所望の内容でなければ、所望の内容でないステップに戻って内容を修正し、Previewキー7fを押下して内容を最終確認してから次のステップに進む。ここでは、上記内容が所望の内容である。
【0055】
次に、S7は、印刷媒体23を完成させるためにS6で確認した内容を印刷媒体23に印刷する操作である。図1、図2のPrintキー7gを押下する。この時、Previewキー7fについている照光用LED33eが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
PRINTING・・・・
と表示され、印刷された印刷媒体23が、図1、図2に示す排出方向Tに向かって排出される。
【0056】
次に、S8は、印刷された印刷媒体23を切り離す操作である。図1、図2のCUTキー7hを押下する。この時、Printキー7gについている照光用LED33fが消灯する。液晶ディスプレイ5に、
1:PM 5:31
2:http://www.abcde.com
3:ABCDE Industries,LTD
4:1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken
と入力内容が再表示される。そして、印刷された印刷媒体23が切り離されると、CUTキー7hについている照光用LED33gが消灯して全ての操作が終了し、印刷された印刷媒体23が完成する。上述したように機能キー7の配列の順に照光用LED33と液晶ディスプレイ5のガイダンスの指示に従って操作を行えば初心者でも、また、一旦、使用を中断してその後に操作しても簡単に印刷された印刷媒体23を作成することができる。ここで、第1実施形態の機能キー7の押下に対する各照光用LED33(a〜g)の状態を示す表を図7に示す。
【0057】
以上説明した通り、第1実施形態に係る印刷装置1では、入力手段としてデータを入力するキーボード3と、機能を働かせる複数の機能キー7とを備え、複数の機能キー7は、印刷された印刷媒体23を作成する一連の操作の手順に従って配置されているので、操作がバラバラにならず操作性が向上するという効果がある。また、印刷される印刷媒体23を作成する一連の操作の手順に従って配置されているので、機能キー7の操作の一連の流れが一目で分かり、操作の手順が明確になるという効果もある。
【0058】
また、印刷装置1では、各機能キー7のうち最後に配置されたキーが印刷媒体23を切断するCutキー7hであるので、最後の動作であるカット動作がおのずと分かり、処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0059】
また、印刷装置1では、Cutキー7hの手前に配置されたキーがサーマル印刷機構4を起動させるPrintキー7gであるので、印刷後にカットという一連の流れと同様にキーを配置しており、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0060】
また、印刷装置1では、Printキー7gの手前に配置されたキーが、入力されたデータの印刷内容を液晶ディスプレイ5に表示させるPreviewキー7fであるので、プレビューの次に印刷という一連の流れと同様にキーを配置しており、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0061】
また、印刷装置1では、各機能キー7が操作された時、その各機能キー7のガイダンスが液晶ディスプレイ5に表示されるように構成したので、機能キー7の内容が把握でき、初心者が使用する時や、一旦、使用を中断してその後で使用する時でも迷わずに使用できるという効果がある。また、液晶ディスプレイ5の表示によって、次の操作が指示されるので操作性が向上するという効果もある。
【0062】
また、印刷装置1では、サーマル印刷機構4によって印刷された印刷媒体23の出口が、各機能キー7のうち最後に配置された機能キー7の近傍に設けられているので、印刷された印刷媒体23が最後に配置された機能キー7の近傍から排出され、印刷された印刷媒体23の出口が分かりやすく、一連の操作の流れが理解されやすいという効果がある。
【0063】
また、印刷装置1では、各機能キー7のうち最初に配置されたキーが印刷装置1を起動するPowerキー7aであるので、一連の操作の流れの基点となる電源キーが、最初に配置されているので、一連の操作の流れが理解されやすいという効果がある。
【0064】
また、印刷装置1では、複数の機能キー7の近傍に操作の方向を示すマーキング8が記載されているので、操作順が一目でわかるという効果がある。
【0065】
また、印刷装置1では、各複数の機能キー7(b〜h)には、照光用LED33(a〜g)が備えられ、各機能キーが操作される順番に消灯又は点灯されるように構成したので、どの機能キー7の処理までが済んだかが分かり、無駄な操作を無くすことが出来るという効果がある。
【0066】
更に、表示手段を持たない印刷装置をPC(パーソナルコンピュータ)に接続して印刷媒体に印刷する第2実施形態を図面に基づき詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る印刷装置の概略構成について図8、図9に基づき説明する。図8は、PCと接続した第2実施形態の印刷装置の斜視図、図9は、PCと接続した第2実施形態の印刷装置の制御系のブロック図である。
【0067】
図8において、印刷装置101は、PC100と接続されている。印刷装置101の本体フレーム102の前部にはキーボード103が配設され、キーボード103の後方で本体フレーム102内にはサーマル印刷機構104が配設され、更に、キーボード103の左側には機能キー配置部106が設けられている。
【0068】
キーボード(入力手段に相当する)103には、アルファベット文字や数字や記号を入力する為の文字キー、スペースキー、改行キー、カーソル移動キー、実行キーや取消キーの編集キー、印字を指令する印刷キー、電源をON/OFFする為の電源キーが設けられている。これらは、氏名やファイルの背表紙の一般的な内容で印刷された印刷媒体23を作成する時や、機能キー配置部106の機能キー107を操作している時に必要に応じてアルファベット文字や数字や記号を入力するために使用される。
【0069】
また、機能キー配置部106には、前記実施形態と同様の複数の機能キー107(a〜h)が一つの印刷された印刷媒体23を作成する為に、一連の操作をバラバラにすることなく一つの流れでできるように配置されている。その為に、キーボード103に存在するのと同一の機能を持つキーが含まれる場合もある。(例えば印刷キー、電源キー)更に、複数の機能キー107の近傍には、操作手順を分かり易くする為に操作順序を示すマーキング108が印刷や刻印で表示されている。また、複数の機能キー107(b〜h)には、操作を重複して行ったり、操作を飛ばしたりする無駄な操作を無くす為に、操作の段階を示す照光用LED133(a〜g)が取り付けられている。そして、サーマル印刷機構104によって印刷された印刷媒体23が排出方向Tの方向に排出される印刷媒体出口109が、一連の機能キー配置部106の最後の機能キー107hの近傍に設けられているので、自然と目につく分かり易い配置になっている。
【0070】
ここで、図8、図9と対をなす印刷媒体カセットを装着したサーマル印刷機構104(印刷手段に相当する)については、図3の印刷媒体カセットを装着したサーマル印刷機構4と同一であり、図3で詳細に説明されているのでここでは説明を省略する。
【0071】
次に、印刷装置101の制御系について、図9に基づいて説明する。制御装置146の入出力インターフェース144には、PC100と、キーボード103と、カセットセンサ130と、照光用LED133の為の駆動回路134と、サーマルヘッド119を駆動する為の駆動回路135と、テープ送りモータ136を駆動する為の駆動回路137とが、各々接続されている。
【0072】
制御装置146は、CPU140と、このCPU140にデータバスなどのバス145を介して接続された入出力インターフェース144、PC接続用基本プログラムROM(PC接続用BPROM)141、印刷用キャラクタジェネレータROM(印刷用CGROM)142,ROM143及びRAM150とから構成されている。PC接続用BPROM141には、PCと接続するのに必要なプログラムが格納されている。印刷用CGROM142には、アルファベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、印刷用ドットパターンデータが、各書体毎にコードデータに対応させて、複数の印字文字サイズ分が格納されている。
【0073】
ROM143には、キーボード103から入力された文字や数字や記号のキャラクタのコードデータに対応させてPC100の外部ディスプレイ105を制御する制御プログラム、印字に供する1ドット列毎のドットパターンデータを順次サーマルヘッド119に転送してテープ送りモータ136を駆動させて印刷する印刷駆動プログラム、本願特有の後述の照光用LED制御、機能キーのガイダンスをPC100が表示する為のPC制御プログラムが格納されている。また、前記RAM150には、各機能キー107(a〜h)に対応して追加、削減される情報を格納するメモリや、CPU140で演算した演算結果を一時的に格納するメモリやバッファが設けられている。
ここで、機能キー107(a〜h)の機能は、機能キー7(a〜h)の機能と同等である。
【0074】
続いて、前記のように構成されて稼動状態になったPC100と印刷装置101において、図5に示す印刷された印刷媒体23を作成する為の操作の流れを図10(操作する機能キーは図8を参照)に基づいて説明する。図5は、機能キーを使用して印刷された印刷媒体を示す図である。図10は、第2実施形態の機能キーの操作の流れを説明する図である。
【0075】
まず、ステップ(以下、Sと略記する)101は、電源をONにする操作である。図8のPowerキー107aを押下する。この時、Powerキー107aを除く全ての機能キーについている照光用LED133(a〜g)が全て点灯する。そして、外部ディスプレイ105に、
1:
と表示される。
【0076】
次に、S102は、Addressキーを押して所望の住所を選択する操作である。図8のAddressキー107bを押下する。この時、Powerキー107aを除く全ての機能キーについている照光用LED133(a〜g)は全て点灯したままである。外部ディスプレイ105に、
Addressキーを押して住所を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、図10のように、
ADDRESS1
1−1−1,□□−tyou
と住所の一部が表示される。カーソル移動キーで画面をスクロールさせて隠れている内容を見ることができる。また、自動でスクロールさせてもよいし、外部ディスプレイ105の表示面積が広ければ表示内容全部を表示させても良い。この住所が所望の住所であれば次のステップに進めばよいが、この住所が所望の住所でなければ、もう1度Addressキー107bを押下し、所望の住所が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の住所が無い場合は、キーボード103から所望の住所を入力する。ここでは、「1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken」が所望の住所である。
【0077】
次に、S103は、Nameキーを押して所望の名前を選択する操作である。図8のNameキー107cを押下する。この時、Addressキー107bについている照光用LED133aが消灯する。外部ディスプレイ105に、
Nameキーを押して名前を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
NAME1
ABCDE Industries,LTD
と表示される。この名前が所望の名前であれば次のステップに進めばよいが、この名前が所望の名前でなければ、もう1度Nameキー107cを押下し、所望の名前が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の名前が無い場合は、キーボード103から所望の名前を入力する。ここでは、「ABCDE Industries,LTD」が所望の名前である。
【0078】
次に、S104は、Mailキーを押して所望のメールアドレスを選択する操作である。図8のMailキー107dを押下する。この時、Nameキー107cについている照光用LED133bが消灯する。外部ディスプレイ105に、
Mailキーを押してメルアドを選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
MAIL ADDRESS1
http://www.abcde.com
と表示される。このメールアドレスが所望のメールアドレスであれば次のステップに進めばよいが、このメールアドレスが所望のメールアドレスでなければ、もう1度Mailキー107dを押下し、所望のメールアドレスが出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望のメールアドレスが無い場合は、キーボード103から所望のメールアドレスを入力する。ここでは、「http://www.abcde.com」が所望のメールアドレスである。
【0079】
次に、S105は、Dateキーを押して所望の時刻を選択する操作である。図8のDateキー107eを押下する。この時、Mailキー107dについている照光用LED133cが消灯する。外部ディスプレイ105に、
Dateキーを押して時刻を選択してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
TIME1
PM 5:31
と表示される。この時刻が所望の時刻であれば次のステップに進めばよいが、この時刻が所望の時刻でなければ、もう1度Dateキー107eを押下し、所望の時刻が出てくるまで操作を繰り返す。それでも所望の時刻が出ない場合は、キーボード103から所望の時刻を入力する。ここでは、「PM 5:31」が所望の時刻である。
【0080】
次に、S106は、Previewキーを押して所望の内容になっているか印刷する前に確認する操作である。図8のPreviewキー107fを押下する。この時、Dateキー107eについている照光用LED133dが消灯する。外部ディスプレイ105に、
Previewキーを押してプレビューで確認してね
とガイダンスが数秒間表示された後で、
PM 5:31
http://www.abcde.com
ABCDE Industries,LTD
1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken
と図5に示す表示形式で表示される。この内容が所望の内容であれば次のステップに進めばよいが、この内容が所望の内容でなければ、所望の内容でないステップに戻って内容を修正し、Previewキー107fを押下して内容を最終確認してから次のステップに進む。ここでは、上記内容が所望の内容である。
【0081】
次に、S107は、印刷媒体23を完成させるためにS106で確認した内容を印刷媒体23に印刷する操作である。図8のPrintキー107gを押下する。この時、Previewキー107fについている照光用LED133eが消灯する。外部ディスプレイ105に、
PRINTING・・・・
と表示され、印刷された印刷媒体23が、図8に示す排出方向Tに向かって排出される。
【0082】
次に、S108は、印刷された印刷媒体23を切り離す操作である。図8のCUTキー107hを押下する。この時、Printキー107gについている照光用LED133fが消灯する。外部ディスプレイ105に
1:PM 5:31
2:http://www.abcde.com
3:ABCDE Industries,LTD
4:1−1−1,□□−tyou,◇◇−shi,○○−ken
と入力内容が再表示される。そして、印刷された印刷媒体23が切り離されると、CUTキー107hについている照光用LED133gが消灯して全ての操作が終了し、印刷された印刷媒体23が完成する。上述したように機能キー107の配列の順に照光用LED133と外部ディスプレイ105のガイダンスの指示に従って操作を行えば初心者でも、また、一旦、中断してその後に操作しても簡単に印刷された印刷媒体23を作成することができる。
【0083】
以上説明した通り、第2実施形態に係る印刷装置101では、入力手段としてデータを入力するキーボード103と、機能を入力する複数の機能キー107とを備え、複数の機能キー107は、印刷された印刷媒体23を作成する一連の操作の手順に従って配置されているので、操作がバラバラにならず操作性が向上するという効果がある。また、印刷される印刷媒体23を作成する一連の操作の手順に従って配置されているので、機能キー107の操作の一連の流れが一目で分かり、操作の手順が明確になるという効果もある。また、第1実施形態と異なり、表示手段がないので、本体コストが安くなるという効果もある。更に、もし外部ディスプレイ105の表示面積が広ければ表示内容を一目で見ることができるという効果もある。
【0084】
また、印刷装置101では、各機能キー107(a〜h)のうち最後に配置されたキーが印刷媒体23を切断するCutキー107hであるので、最後の動作であるカット動作がおのずと分かり、処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。
【0085】
また、印刷装置101では、Cutキー107hの手前に配置されたキーがサーマル印刷機構4を起動させるPrintキー107gであるので、印刷後にカットという一連の流れと同様にキーを配置しており、一連の操作が理解しやすいという効果がある。また、次のキーまで最短距離でキー押下できるので、操作性が向上するという効果がある。
【0086】
更に、印刷媒体出口が印刷装置1の後の左端に配置された第3実施形態による印刷装置1について、図11,図12に基づいて説明する。図11は、第3実施形態の印刷装置の斜視図、図12は、第3実施形態の印刷装置の上面図である。ただし、各図面の符号は、第1実施形態と同一の機能のものは同一符号とした。更に、第3実施形態の動作は、第1実施形態と第2実施形態の動作とほぼ同等であり、第1実施形態でその詳細な動作を説明しているので、詳細な動作の説明は省略し、ポイントのみの説明とする。ポイントは、第1実施形態では、印刷媒体出口9が印刷装置1の後のほぼ中央に配置されているが、第3実施形態では印刷媒体出口9を印刷装置1の後の左端に配置していることである。この配置は小型化設計ができるという効果がある。
ここで、機能キー7aは、キーボード3の右上に配置され、機能キー7(b〜h)は、キーボード3の左側に配置されている。
【0087】
そして、印刷する一連の操作の手順に従って配置された機能キー7(a〜g)で、最後に配置されたキーがサーマル印刷機構4を起動させるPrintキー7gである第4実施形態の印刷装置1について説明する。第4実施形態の印刷装置1の動作は、第1実施形態、第2実施形態そして第3実施形態のPrintキー7g、107gまでの動作とほぼ同等であり、第1実施形態でその詳細な動作を説明しているので、詳細な動作の説明と図面は省略し、ポイントのみの説明とする。ポイントは、印刷する一連の操作の手順に従って配置された機能キー7(a〜g)の最後に配置されたキーが、サーマル印刷機構4を起動させるPrintキー7gであるということである。これによれば、最後に配置されたキーがサーマル印刷機構4を起動させるPrintキー7gに設定されているので、最後の動作が印刷動作になり、機能キー7の最後にあるので、処理が終わったことが理解されやすいという効果がある。また、各機能キー7のうち、最後に配置されたキーがサーマル印刷機構4を起動させるPrintキー7gに設定すれば、連続して印刷された印刷媒体23を作成することができる効果もある。そして、印刷媒体23のカットは、キーボード3の中のカットキーで行う。
ここで、機能キー7(a〜g)(第1実施形態)(第3実施形態)の機能は、機能キー107(a〜g)(第2実施形態)の機能と同等であり、ここでは第1実施形態の符号を使用して説明している。
【0088】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0089】
例えば、図1、図2の実施形態において照光用LED33は、機能キー7の中に納められていたがこれに限定されることなく、例えば、図13に示すように機能キー7の近傍に照光用LED33(a〜g)を配置しても良い。その他の構成は、第3実施形態と同様である。
【0090】
また、図1、図2の実施形態において一連の機能キー7の配列が1列であるが、これに限定されることなく、例えば、図14に示すようにプレビューキーの前を複数列の機能キー7の配列にし、機能キー7によって作成される印刷される印刷内容の種類を多くすることもできる。機能キー7eのみの配列では、時刻だけの印刷媒体23が得られ、機能キー7b、7cの配列では、住所と名前を含む印刷媒体23が得られるように構成しても良い。この構成によれば、印刷内容の種類が多くなっても、所望の印刷種類のマーキング8に沿って操作して行けば所望の印刷媒体23を得ることができるという効果がある。また、カセットセンサ30で読み取られた情報によりテープ種類が決まり、そのテープ幅により作成可能な配列の照光用LED33が点灯するようにする。例えば、テープ幅が9mmの時、機能キー7eのみの配列の照光用LED33dが点灯し、テープ幅が18mmの時、機能キー7eのみの配列の照光用LED33dと機能キー7b、7cの配列の照光用LED33a、33bが点灯し、テープ幅が36mmの時、機能キー7eのみの配列の照光用LED33dと機能キー7b、7cの配列の照光用LED33a、33bと機能キー7b、7c、7d、7eの配列の照光用LED33a、33b、33c、33dが点灯するように構成してもよい。この構成によれば、装着された印刷媒体カセット10のテープ幅により作成可能な印刷内容の種類が一目で分かるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】第1実施形態の印刷装置の斜視図である。
【図2】第1実施形態の印刷装置の上面図である。
【図3】第1実施形態の印刷媒体カセットを装着したサーマル印刷機構の概略平面図である。
【図4】第1実施形態の印刷装置の制御系のブロック図である。
【図5】印刷された印刷媒体の印刷例を説明する図である。
【図6】第1実施形態の機能キーの操作の流れを説明する図である。
【図7】第1実施形態の機能キーの押下に対する照光用LEDの状態を示す図である。
【図8】PCと接続した第2実施形態の印刷装置の斜視図である。
【図9】PCと接続した第2実施形態の印刷装置の制御系のブロック図である。
【図10】第2実施形態の機能キーの操作の流れを説明する図である。
【図11】第3実施形態の印刷装置の斜視図である。
【図12】第3実施形態の印刷装置の上面図である。
【図13】照光用LEDを外付けにした他の実施形態の印刷装置の上面図である。
【図14】機能キーを複数列設けた更に他の実施形態の印刷装置の上面図である。
【符号の説明】
【0092】
1. 印刷装置
2. 本体フレーム
3. キーボード
4. サーマル印刷機構
5. 液晶ディスプレイ
6. 機能キー配置部
7. 機能キー
8. マーキング
9. 印刷媒体出口
10. 印刷媒体カセット
・ 印刷媒体
100.PC
101.印刷装置
102.本体フレーム
103.キーボード
105.外部ディスプレイ
106.機能キー配置部
107.機能キー
108.マーキング
109.印刷媒体出口
T. 排出方向
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データや機能を入力する入力手段と、入力手段から入力されたデータを印刷媒体に印刷する印刷手段を備えた印刷装置において、
前記入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、
前記各機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されていることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記カットキーの手前に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
データや機能を入力する入力手段と、入力手段から入力されたデータを表示する表示手段と、入力手段から入力されたデータを印刷媒体に印刷する印刷手段を備えた印刷装置において、
前記入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、
前記機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されていることを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記カットキーの手前に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記印刷指示キーの手前に配置されたキーが、前記入力されたデータの印刷内容を前記表示手段に表示させるプレビューキーであることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記各機能キーが操作された時、その各機能キーのガイダンスが前記表示手段に表示されるように構成したことを特徴とする請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項11】
前記印刷手段によって印刷された印刷媒体の出口が、前記各機能キーのうち最後に配置された機能キーの近傍に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項12】
前記各機能キーのうち最初に配置されたキーが前記印刷装置を起動する電源キーであることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項13】
前記複数の機能キーの近傍に操作の方向を示すマーキングが記載されていることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項14】
前記各複数の機能キーには、照光装置が備えられ、前記各機能キーが操作される順番に消灯又は点灯されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項1】
データや機能を入力する入力手段と、入力手段から入力されたデータを印刷媒体に印刷する印刷手段を備えた印刷装置において、
前記入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、
前記各機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されていることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記カットキーの手前に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
データや機能を入力する入力手段と、入力手段から入力されたデータを表示する表示手段と、入力手段から入力されたデータを印刷媒体に印刷する印刷手段を備えた印刷装置において、
前記入力手段は、データを入力する複数のデータキーと、機能を働かせる複数の機能キーを備え、
前記機能キーは、印刷する一連の操作の手順に従って配置されていることを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが印刷媒体を切断するカットキーであることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記カットキーの手前に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記各機能キーのうち最後に配置されたキーが前記印刷手段を起動させる印刷指示キーであることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記印刷指示キーの手前に配置されたキーが、前記入力されたデータの印刷内容を前記表示手段に表示させるプレビューキーであることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記各機能キーが操作された時、その各機能キーのガイダンスが前記表示手段に表示されるように構成したことを特徴とする請求項5乃至請求項9のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項11】
前記印刷手段によって印刷された印刷媒体の出口が、前記各機能キーのうち最後に配置された機能キーの近傍に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項12】
前記各機能キーのうち最初に配置されたキーが前記印刷装置を起動する電源キーであることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項13】
前記複数の機能キーの近傍に操作の方向を示すマーキングが記載されていることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項14】
前記各複数の機能キーには、照光装置が備えられ、前記各機能キーが操作される順番に消灯又は点灯されるように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の印刷装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−320034(P2007−320034A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−255312(P2004−255312)
【出願日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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