説明

印刷装置

【課題】筐体のサイズの肥大化を防止しつつ、給紙処理、印刷処理、および排紙処理の際に用紙が筐体の外部に突出することを防止することが可能な印刷装置を提供する。
【解決手段】プリンタ10は、装置の高さ方向に積層して配置された印刷部15、用紙収納部24、および印刷済用紙収納部28を備える。プリンタ10は、さらに印刷用搬送路152、給紙用搬送路42、および排紙用搬送路40を備える。給紙用搬送路42および排紙用搬送路40はそれぞれ略U字状を呈しており、かつ、給紙用搬送路42の配置領域と排紙用搬送路40の配置領域とがプリンタ10の高さ方向においてオーバーラップするように配置される。プリンタ10は、印刷部15、用紙収納部24、印刷済用紙収納部28、印刷用搬送路152、給紙用搬送路42、および排紙用搬送路40をすべてカバーするように構成された側面視略6角形状の筐体12を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、用紙に対して印刷処理を行う印刷装置に関し、特に、携帯性の向上を図ることが可能な印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータの小型化が進んだため、コンピュータを携帯することが容易になり、その結果、生活のいたるところでコンピュータを利用することが可能な環境が形成されつつあると言える。
【0003】
ところが、コンピュータに接続して用いられるべき印刷装置については、十分に小型化が進んでおらず、コンピュータと共に携帯することが容易ではない。印刷装置の小型化を阻害する要因の一つとして、印刷装置では、給紙されるべき用紙を収納する収納部および排紙された用紙を収納する収納部をそれぞれ設ける必要があることが挙げられる。
【0004】
そこで、従来、給紙するためのカットシートおよび排紙されたカットシートを屈曲した状態で保持することによって、印刷する状態でプリンタ本体の上方または前後左右にカットシートを保持するための空間をほとんど必要としなくなるように構成された印刷装置が開発されるに到っている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2000−313529号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の特許文献1に係る印刷装置では、印刷処理される際にカットシートの一部が装置の外部に突出するため、印刷装置の周囲に存在する障害物等にカットシートが接触することによって、印刷処理中のカットシートに不測の負荷が加わってしまう虞がある。
【0006】
また、上述の特許文献1に係る印刷装置では、装置から排出されたカットシートが外部に露出した位置に収納されるため、印刷装置を持ち運んでいる際に排出された印刷済カットシートが散らばってしまう虞があると言える。
【0007】
一方で、給紙処理、印刷処理、排紙処理を通して用紙が筐体の外部に突出することを防止するために筐体のサイズを大きめに設計した場合には、印刷装置の携帯性が大きく損なわれてしまう。
【0008】
この発明の目的は、筐体のサイズの肥大化を防止しつつ、給紙処理、印刷処理、および排紙処理の際に用紙が筐体の外部に突出することを防止することが可能な印刷装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係る印刷装置は、印刷部、給紙部、排紙部、印刷用搬送路、給紙用搬送路、排紙用搬送路、および筐体を備えており、用紙に対して印刷を行うように構成される。
【0010】
印刷部、給紙部、および排紙部は、装置の高さ方向に積層して配置される。印刷部、給紙部、および排紙部の配置の例として、印刷部の上に給紙部を略平行に配置し、給紙部の上に排紙部を略平行に配置する例や、印刷部の下に給紙部を略平行に配置し、給紙部の下に排紙部を略平行に配置する例が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0011】
印刷用搬送路は、印刷部によって印刷される用紙を搬送するように構成される。給紙用搬送路は、給紙部および印刷用搬送路を接続するように構成されるとともに略U字状を呈する。排紙用搬送路は、印刷用搬送路および排紙部を接続するように構成されるとともに略U字状を呈する。給紙用搬送路および排紙用搬送路は、それらの配置領域が装置の高さ方向においてオーバーラップするように配置される。例えば、給紙用搬送路および排紙用搬送路の両方を印刷用搬送路の上側に配置するか、給紙用搬送路および排紙用搬送路の両方を印刷用搬送路の下側に配置することにより、給紙用搬送路および排紙用搬送路の配置領域が装置の高さ方向においてオーバーラップするようになる。
【0012】
筐体は、印刷部、給紙部、排紙部、印刷用搬送路、給紙用搬送路、および排紙用搬送路を内部に収容するように構成される。筐体の形状には特に制限はないが、縦横のバランスが良く横方向にも縦方向にも設置することが可能な形状(例えば、側面視略6角形状)が好ましい。
【0013】
この構成においては、印刷部、給紙部、排紙部、印刷用搬送路、給紙用搬送路、および排紙用搬送路のすべてが筐体によってカバーされるため、給紙処理、印刷処理、および排紙処理の際に用紙が筐体の外部に出ることがない。このため、給紙処理、印刷処理、および排紙処理の際に、用紙が外部の物体と接触することで用紙に不測の外力が作用することが防止され、印刷不良や搬送不良が発生することが防止される。
【0014】
また、印刷部、給紙部、および排紙部を高さ方向に並べて配置することにより印刷装置の設置面積が小さく抑えられる。さらに、給紙用搬送路および排紙用搬送路の配置領域を装置の高さ方向においてオーバーラップさせているため、印刷装置の高さを低く抑え易くなる。この結果、筐体のサイズの肥大化が防止される。
【0015】
上述の構成において、給紙部を挟んで両側に印刷部および排紙部が位置するように配置することが好ましい。このような配置を採用することにより、印刷部から近い方に給紙部が配置されるとともに遠い方に排紙部が配置され、給紙用搬送路よりも排紙用搬送路の湾曲が緩やかになる。この結果、印刷後の用紙を排紙用搬送路に案内し易くなるとともに、印刷後の用紙の搬送不良が発生しにくくなる。
【0016】
さらに、印刷用搬送路は、印刷装置にて印刷可能な最大サイズの用紙の長さよりも長い直線状部を備えることが好ましい。この構成を採用することにより、例えばカラーの昇華型プリンタのように印刷用搬送路において用紙を複数回往復搬送させる場合においても、印刷用搬送路における搬送不良が発生しにくい。
【0017】
また、筐体は、排紙部を覆う箇所の少なくとも一部が半透明または透明部材によって構成されることが好ましい。このような構成を採用することにより、排紙部に排出された用紙の印刷画像を筐体の外部から視認することが可能になる。さらに、筐体を縦置き可能に構成しておけば、印刷装置全体をフォトスタンドとして利用することが可能になる。
【0018】
また、印刷装置は、印刷すべき画像データを含む印刷コマンドを無線受信するように構成された無線通信部をさらに備えることが好ましい。無線通信部を備えることにより、ケーブルにて外部機器と接続する必要がなくなるため、印刷コマンドの受信および印刷処理を屋外でも行い易くなる。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、筐体のサイズの肥大化を防止しつつ、給紙処理、印刷処理、および排紙処理の際に用紙が筐体の外部に突出することを防止することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1を用いて、本発明の実施形態に係るプリンタ10を説明する。以下の実施形態では、昇華型のプリンタを例にとって説明するが、本発明の適用範囲は昇華型プリンタに限定されるものではなく、インクジェットプリンタ等の他の印刷方式の印刷装置にも本発明を適用することが可能である。
【0021】
図1では、プリンタ10を横方向に設置した状態を示す。同図に示すように、プリンタ10は、印刷部15、用紙収納部24、印刷済用紙収納部28、およびこれらの各部をすべてカバーするように構成された側面視略6角形状の筐体12を備える。また、プリンタ10は、ユーザからの操作を受け付けてコマンドに変換する操作部26を備える。
【0022】
印刷部15は、プリンタ10の下部に設けられた印刷用搬送路152に沿って設けられる。印刷部15は、供給側ローラ202、巻取側ローラ204、これらの供給側ローラ202および巻取側ローラ204に巻回されるインクフィルム20、およびインクフィルムを加熱してインクを昇華させるように構成されたサーマルヘッド14を備える。サーマルヘッド14は、サーマルヘッド回転軸142に軸支されており、印刷用搬送路152に対して接離可能に構成される。印刷用搬送路152を挟んでサーマルヘッド14と対向するようにプラテンローラ16が配置される。プラテンローラ16は正逆両方向に回転可能になるように構成される。プラテンローラ16に隣接するように、一対の搬送ローラ18が設けられる。搬送ローラ18も正逆両方向に回転可能になるように構成される。なお、印刷部15の近傍には、電源装置、制御基板、およびインターフェース基板などを有する電源/制御回路部22が設けられている。電源/制御回路部22は、外部機器との間で画像データや印刷コマンドを無線通信するように構成された無線通信部を備える。また、電源/制御回路部22は、ACアダプタと接続可能な接続部および繰り返し充電可能な二次電池を備えており、屋内および屋外のいずれでも電力供給を得られるように構成されている。
【0023】
用紙収納部24は、印刷部15の上に、印刷部15に対して略平行に配置されており、印刷されるべき用紙32を収納するように構成される。用紙収納部24は、略U字状を呈する給紙用搬送路42を介して印刷用搬送路152に接続される。用紙収納部24の下流側端部近傍には用紙32を最上位のものから順次的に給紙用搬送路42に送り出すための給紙ローラ34が配置される。給紙ローラ34に対向するように、用紙32の下流側端部を給紙ローラ34の方に持ち上げるリフトアッププレート(図示省略)が設けられる。この実施形態では、用紙収納部24が断面視平行四辺形状を呈している。このため、最上位の用紙32のみをピックアップし易く、かつ、収納されている用紙32が安定して保持され易くなる。
【0024】
印刷済用紙収納部28は、用紙収納部24のさらに上に、印刷部15および用紙収納部24に対して略平行に配置されており、印刷部15によって印刷処理された印刷済用紙30を収納するように構成される。印刷済用紙収納部28は、略U字状を呈する排紙用搬送路40を介して印刷用搬送路152に接続される。排紙用搬送路40の終端部近傍には、印刷済用紙30を印刷済用紙収納部28に導入するための一対の排紙ローラ36が設けられる。また、印刷済用紙収納部28は、断面視平行四辺形状を呈するように構成される。このため、収納されている印刷済用紙30が安定して保持され易くなり、プリンタ10を持ち運ぶ際に印刷済用紙30が印刷済用紙収納部28内にて散らばりにくくなる。
【0025】
排紙用搬送路40の湾曲部は、給紙用搬送路42の湾曲部とは異なる曲率半径の弧を描くように構成される。ここでは、排紙用搬送路40の湾曲部が、給紙用搬送路42の湾曲部よりも曲率半径が大きく、湾曲が緩やかになるように構成される。また、給紙用搬送路42および排紙用搬送路40は、給紙用搬送路42の配置領域と排紙用搬送路40の配置領域とが装置の高さ方向においてオーバーラップするように配置される。なお、ここで装置の高さ方向とは、プリンタ10を横置きした状態における高さ方向を意味する。
【0026】
筐体12における印刷済用紙収納部28を覆う箇所の少なくとも一部は、透明または半透明部材によって構成されることが好ましい。その理由は、このように構成することにより、印刷済用紙収納部28に最後に導入された用紙の印刷画像を外部から視認することが可能になるからである。このため、この実施形態では、図2(A)および図2(B)に示すように、筐体12における印刷済用紙収納部28を覆う箇所に、透明部材からなる窓部122を設けている。窓部122は、透明プラスチックまたは透明ガラス等によって構成すると良い。
【0027】
図2(A)は、プリンタ10を縦方向に設置した場合の側面断面図を示しており、図2(B)は、プリンタ10を縦方向に設置した場合の正面図を示している。図2(A)および図2(B)では、筐体12に対して着脱自在なスタンド46によってプリンタ10を縦置きしている状態を示す。プリンタ10を縦置きにすることにより、プリンタ10全体をフォトスタンドとして利用することが可能になる。
【0028】
また、図2(B)に示すように、プリンタ10は、パルスモータ、ギア列、およびクラッチ等を有する駆動部44を備える。駆動部44は、電源/制御回路部22から供給される電力および制御信号に基づいて、プリンタ10における各種ローラの駆動を行うように構成される。
【0029】
続いて、再び図1を用いて、プリンタ10の動作について説明する。この実施形態では、用紙収納部24に対する用紙の挿入や、印刷済用紙収納部28からの用紙の取り出しは、筐体12の前面(図1における紙面手前側)に設けられた開閉自在なカバー部材(図示省略)を介して行われる。ただし、用紙収納部24に対する用紙の挿入や、印刷済用紙収納部28からの用紙の取り出しを行う手法はこれに限定されるものではない。
【0030】
上述のプリンタ10の構成において、用紙32は、給紙ローラ34によって用紙収納部24から給紙用搬送路42に送り出され、給紙用搬送路42上を矢印aで示す方向に搬送され、印刷用搬送路152に導入された後には印刷用搬送路152上を矢印bで示す方向に搬送される。その後、用紙32は、印刷開始位置がサーマルヘッド14のヒータライン位置に到達するまで矢印cに示す方向に搬送される。なお、このとき、サーマルヘッド14は、印刷用搬送路152から離間した位置に配置される。
【0031】
印刷開始位置がサーマルヘッド14のヒータライン位置に到達すると、サーマルヘッド14が印刷用搬送路152の方向に回動し、用紙32およびインクフィルム20が、サーマルヘッド14とプラテンローラ16とによって挟持されるようになる。このとき、用紙32の前端が筐体12から突出することを防止するために、印刷用搬送路152が十分長くなるように設計されている。ここでは、印刷用搬送路152は、プリンタ10にて印刷可能な最大サイズの用紙の長さよりも長い直線状部を備えるように構成される。
【0032】
この実施形態では、印刷用搬送路152は、水平方向に対してわずかに傾斜させて構成される。この構成を採用することにより、印刷用搬送路152から排紙用搬送路40に用紙を案内し易くなるため、排紙用搬送路40および給紙用搬送路42の分岐点にて搬送方向を切り換えるためのフラッパ等を設ける必要がなくなる。また、印刷用搬送路152を水平方向に対して傾斜させて筐体12の高さ方向の中央部付近に終端を配置することによって、印刷用搬送路152を長く配備し易くなる。
【0033】
用紙32における印刷開始位置がサーマルヘッド14のヒータライン位置に到達した後には、搬送ローラ18の逆回転処理、サーマルヘッド14の加熱処理、およびインクフィルム20の搬送処理が開始される。用紙32は矢印dの方向に搬送されつつ画像が印刷され、その後、サーマルヘッド14は印刷用搬送路152から離間し、用紙32は印刷開始位置がサーマルヘッド14のヒータライン位置に到達するまで再び矢印cの方向に搬送される。そして、再び用紙32は矢印dの方向に搬送されつつ画像が印刷され、再び矢印cの方向に戻されるといった往復搬送動作が必要な回数だけ実行される。この実施形態では、イエロー、マゼンタ、シアン、保護膜形成部材の4種類の印刷処理が実行されるため、合計4回の往復搬送動作が実行される。ただし、プリンタ10は、カラー印刷できるものに限定されるものではなく、モノクロ印刷を行うものに対しても本発明に係る技術的思想を適用することが可能である。なお、その場合、用紙32の往復搬送動作は1回になる。
【0034】
イエロー、マゼンタ、シアンの各色による画像形成動作および保護膜形成動作が完了した後、印刷済用紙30は、矢印eで示す方向に案内されつつ排紙用搬送路40に導入され、排紙用搬送路40上を矢印fで示す方向に搬送されつつ印刷済用紙収納部28に導入される。
【0035】
上述の実施形態に係る構成によれば、用紙収納部24、印刷済用紙収納部28、および印刷部15をプリンタ10の高さ方向に重ねて配置されることから、プリンタ10を横置きする場合であっても設置面積を小さく抑えることが可能になる。
【0036】
また、用紙収納部24から印刷部15を経て印刷済用紙収納部28に収納されるまで間において、用紙が一度も筐体12の外部に突出しないため、印刷動作中において用紙に対して不測の負荷が加わることを防止でき、また、印刷済用紙収納部28の用紙が筐体12の外部に落下することを防止することが可能になる。この結果、プリンタ10における印刷の高品質化、印刷済用紙収納部28における用紙収納の安定化、および用紙の可搬性の向上を図ることが可能になる
上述の実施形態では、筐体12に対して着脱自在なスタンド46によってプリンタ10を縦置きする例を示したが、例えば、壁掛けを可能にする突起部や係合孔を筐体12に設けて、プリンタ10を壁に掛けるように配置しても良い。
【0037】
図3を用いて、プリンタ10の他の構成例を示す。上述の実施形態では、印刷部15、用紙収納部24、および印刷済用紙収納部28が下からこの順に配置される例を説明したが、図3に示すように、印刷部15、用紙収納部24、および印刷済用紙収納部28を上からこの順に配置することも可能である。
【0038】
また、図1〜図3では、印刷用搬送路152の片方の端部に給紙用搬送路42および排紙用搬送路40が接続される例を示したが、図4に示すように、印刷用搬送路152のそれぞれの端部に給紙用搬送路42および排紙用搬送路40を接続することも可能である。また、図4の構成では、印刷部15、用紙収納部24、および印刷済用紙収納部28が下からこの順に配置しているが、図5に示すように、印刷部15、用紙収納部24、および印刷済用紙収納部28を上からこの順に配置することも可能である。図4または図5に示す構成例を採用する場合には、印刷用搬送路152を長く配備できない場合であっても、搬送不良や印刷不良が発生しにくくなる。
【0039】
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態に係る印刷装置の概略を示す図である。
【図2】印刷装置を縦置きした状態を示す図である。
【図3】印刷装置の他の構成例を示す図である。
【図4】印刷装置の他の構成例を示す図である。
【図5】印刷装置の他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
10−プリンタ
12−筐体
15−印刷部
24−用紙収納部
28−印刷済用紙収納部
40−排紙用搬送路
42−給紙用搬送路
152−印刷用搬送路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に対して印刷を行うように構成された印刷装置であって、
装置の高さ方向に積層して配置された印刷部、給紙部、および排紙部と、
前記印刷部によって印刷される用紙を搬送するように構成された印刷用搬送路と、
前記給紙部および前記印刷用搬送路を接続するように構成された、略U字状を呈する給紙用搬送路と、
前記印刷用搬送路および前記排紙部を接続するように構成された、略U字状を呈する排紙用搬送路と、
前記印刷部、前記給紙部、前記排紙部、前記印刷用搬送路、前記給紙用搬送路、および前記排紙用搬送路を内部に収容する筐体と、
を備え、
前記給紙用搬送路の配置領域と前記排紙用搬送路の配置領域とが装置の高さ方向においてオーバーラップするように配置された印刷装置。
【請求項2】
前記印刷部、前記給紙部、および前記排紙部は、前記給紙部を挟んで両側に前記印刷部および前記排紙部が位置するように配置された請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記印刷用搬送路は、印刷装置にて印刷可能な最大サイズの用紙の長さよりも長い直線状部を備えた請求項1または2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記筐体は、前記排紙部を覆う箇所の少なくとも一部が半透明または透明の部材によって構成された請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項5】
印刷すべき画像データを含む印刷コマンドを無線受信するように構成された無線通信部をさらに備えた請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−298039(P2009−298039A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−155590(P2008−155590)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】