説明

印刷装置

【課題】ユーザーが所望の飾り付け画像を容易に検索することができ、飾り付け画像を選択する際のユーザーの負担を軽減する技術を提供する。
【解決手段】優先画像検索部25aにより、印刷履歴テーブル記憶部29bから印刷カウントが多い日付情報が検索され、画像管理テーブル記憶部29bから当該日付情報に対応する飾り付け画像が検索され、優先表示画像として登録される。そして、表示画像設定部25bにより、優先表示画像が表示画像の上位に配置されるように飾り付け画像の並び順が変更されて表示部22に表示される。その後、飾り付け画像の選択および印刷処理が行われ、日付取得部25cにより印刷が行われた日付が取得されて、印刷履歴テーブル36の該当する日付情報の印刷カウントが1増加される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、搬送手段により搬送される用紙に画像を印刷する印刷装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷用の用紙を搬送手段により印刷ヘッドに送り込んで、送り込まれた用紙に対して印刷ヘッドによる印刷を行う印刷装置において、印刷装置にフレーム画像やスタンプ画像などの飾り付け画像が管理され、管理された飾り付け画像からユーザーが所望の飾り付け画像を選択して写真に飾り付けをして印刷する技術が知られている。例えば、特許文献1に記載の印刷装置では、各写真について写真データとして記憶されている地理情報や撮影時間情報を利用して飾り付け画像データが管理され、ユーザーが印刷したい写真を選択すると、選択した各写真の地理情報や撮影時間情報などに基づいて、候補となる複数の飾り付け画像が表示画面に並べて表示される。そして、表示された飾り付け画像の中からユーザーが所望の飾り付け画像を選択するという技術が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−39323号公報(段落0044〜0051、0066、図9など)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記したような飾り付け画像の表示では、ユーザーが印刷したい写真を選択する度に、各写真の写真データに基づいて候補として表示される飾り付け画像の表示や並び順が変わるので、ユーザーが混乱するおそれがある。また、撮影場所や撮影時間の異なる複数の写真を印刷するときにユーザーが各写真に同じ飾り付けを施したい場合には、飾り付け画像の並び順が大きく変わると、ユーザーは所望の飾り付け画像を容易に検索することができず混乱してしまうおそれがある。また、所望の飾り付け画像を探す手間が増え、ユーザーの負担が増大することとなる。
【0005】
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ユーザーが所望の飾り付け画像を容易に検索することができ、飾り付け画像を選択する際のユーザーの負担を軽減する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明にかかる印刷装置は、上記目的を達成するため、画像を編集するための複数の飾り付け画像を表示する表示手段と、印刷頻度を印刷の日付情報ごとに集計して管理する印刷履歴テーブルと、前記飾り付け画像を前記飾り付け画像に関連する日付情報とともに管理する画像管理テーブルと、前記印刷頻度の高い日付情報を前記印刷履歴テーブルから検索する日付検索手段と、検索した前記日付情報に関連した前記飾り付け画像を前記画像管理テーブルから検索する画像検索手段と、検索した前記飾り付け画像が上位となるように前記複数の飾り付け画像を並べ替えて前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
このように構成された発明では、印刷を行った日付情報と印刷頻度とを印刷の日付情報ごとに集計して、各写真や飾り付け画像とは関係なく管理しているので、ユーザーの印刷装置の使用傾向を反映しつつ、かつ、飾り付け画像の並び順を各写真ごとに大きく変えることなく飾り付け画像を並べ替えることができる。したがって、ユーザーは所望の飾り付け画像を容易に検索することができ、飾り付け画像を選択する際のユーザーの負担を軽減することが可能となる。
【0008】
また、前記印刷履歴テーブルおよび前記画像管理テーブルは、前記日付情報を月単位としてもよい。こうすると、印刷履歴テーブルと画像管理テーブルの日付情報の単位を月単位として揃えているので、印刷履歴テーブルと画像管理テーブルの日付情報を容易に対応させて検索することができる。また、日付情報のうち月だけに注目すればよいので、検索時間が短縮でき、飾り付け画像を素早く並べ替えて表示することができる。また、各月独特のイベントに対応した飾り付け画像を用意することができる。
【0009】
また、前記画像管理テーブルは、少なくとも複数の前記飾り付け画像それぞれの内容を表すキーワードを前記日付情報とともに管理するようにしてもよい。こうすると、日付情報に対応した飾り付け画像をキーワードでも管理しているため、ユーザーはキーワードにより所望の飾り付け画像をより容易に検索することができる。したがって、飾り付け画像を選択する際のユーザーの負担をより軽減することが可能となる。
【0010】
また、前記日付検索手段は、前記印刷頻度の高い順に予め定められた所定数の前記日付情報を検索するようにしてもよい。こうすると、日付検索手段は印刷頻度の高い所定数の日付情報を検索するので、すべての日付情報について飾り付け画像を並べ替える必要がなく、飾り付け画像を素早く並べ替えて表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態であるフォトプリンターを示す斜視図。
【図2】図1のフォトプリンターの制御系を示すブロック図。
【図3】画像管理テーブルの一例を示す図。
【図4】印刷履歴テーブルの一例を示す図。
【図5】表示画像データテーブルを示す図。
【図6】飾り付け画像の並べ替え処理を示すフローチャート。
【図7】飾り付け画像の選択画面の一例を示す図。
【図8】飾り付け画像の選択画面の一例を示す図。
【図9】印刷処理を示すフローチャート。
【図10】飾り付け画像の選択画面の一例を示す図。
【図11】飾り付け画像の配置画面の一例を示す図。
【図12】印刷履歴の保存処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は本発明の一実施形態であるフォトプリンターを示す斜視図である。また、図2は図1のフォトプリンターの制御系を示すブロック図である。また、図3は画像管理テーブルの一例を示す図である。また、図4は印刷履歴テーブルの一例を示す図である。また、図5は表示画像データテーブルを示す図である。また、図6は飾り付け画像の並べ替え処理を示すフローチャートである。また、図7および8は飾り付け画像の選択画面の一例を示す図である。また、図9は印刷処理を示すフローチャートである。また、図10は飾り付け画像の選択画面の一例を示す図である。また、図11は、飾り付け画像の配置画面の一例を示す図である。また、図12は、印刷履歴の保存処理を示すフローチャートである。
【0013】
1.装置構成
本発明の「印刷装置」としてのフォトプリンター1は、図1および図2に示すように、フォトプリンター1の内部にプリント機構5(図2参照)を内蔵し、プリント機構5は、フォトプリンター1の全体の制御を司るコントローラー10(図2参照)からの動作指令に応じて用紙Pへの印刷を実行する。そして、印刷された用紙Pがフォトプリンター1の前面に排紙される。
【0014】
このフォトプリンター1はシリアル方式で画像の印刷が行われるシリアルプリンターであり、フォトプリンター1の前面には、図1に示すように、前面扉11が開閉自在に取り付けられている。この前面扉11はフォトプリンター1の前面を開閉するための蓋である。そして、開状態のときには、本発明における印刷手段であるプリント機構5から排紙される用紙Pを受けるための排紙トレイとして機能する。また、前面扉11が開状態のとき、フォトプリンター1の前面に設けられた各種のメモリーカードスロット13が利用可能な状態となる。つまり、この状態でユーザーは印刷対象となる画像ファイルを記憶したメモリーカードMをメモリーカードスロット13に差し込むことができる。なお、画像ファイルデータを記憶する外部媒体としてはメモリーカードに限定されず、USBメモリーやディスク媒体など他のものであってもよい。
【0015】
また、前面扉11が開状態のときには、フォトプリンター1の全面に設けられたIrDA通信部15が利用可能となり、画像を記憶したデジタルカメラや携帯電話などの電子機器をフォトプリンター1に赤外線を利用した通信によって接続し、外部媒体として機能させることもできる。つまり、この状態でユーザーは携帯電話などの電子機器が備えているIrDA通信方式により、電子機器からフォトプリンター1にファイル転送などの通信操作を行うことができる。
【0016】
また、フォトプリンター1の上面には操作パネル20が設けられる一方、フォトプリンター1の上面の奥の一辺に対してカバー21が開閉自在に取り付けられている。このカバー21は、フォトプリンター1の上面を覆うことのできる大きさに成形された樹脂板であり、開状態では操作パネル20の表面を外部に露出する(図1参照)。一方、カバー21が閉状態に閉じられると、操作パネル20全体を覆う。
【0017】
この操作パネル20には、文字や図形、記号などを表示する例えばLCDディスプレイにより構成された表示部22と、この表示部22の周囲に配置されたボタン群23とを備えている。ボタン群23は、電源のオンオフを行うための電源ボタン、メインメニュー画面を呼び出すためのメニューボタン、操作を途中でキャンセルしたり用紙Pへの印刷を途中で中断したりするためのキャンセルボタン、用紙Pへの印刷実行を指示するための印刷ボタン、メモリーカードスロット13に挿入されたメモリーカードMに編集画像などを保存するための保存ボタン、表示部22に表示された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択したりカーソルを移動したりするときに操作される上下左右の各矢印ボタン、この上下左右の各矢印ボタンの中央に配置され各矢印ボタンによって選択されている選択肢に決定したことを指示するためのOKボタン、表示部22での画面表示を切り替えるための表示切替ボタン、表示部22に表示される左ガイドを選択する左ガイド選択ボタン、表示部22に表示される右ガイドを選択する右ガイド選択ボタン、排紙トレイとしての機能を備えた前面扉11を開く排紙トレイオープンボタンなどで構成されている。
【0018】
また、表示部22の表示内容を確認するために、カバー21には表示部22と同じ大きさの窓24が設けられている。つまり、カバー21が閉状態にあるときにはユーザーはこの窓24を介して表示部22の表示内容を確認することができる。一方、カバー21は開状態のときには、表示部22を図1に示すように好みの角度に調整することが可能となっている。
【0019】
このようにカバー21を開状態としたときには、操作パネル20に対して斜め後方に傾斜した状態でカバー21は保持され、用紙Pをプリント機構5へ供給するためのトレイとして利用可能となっている。また、操作パネル20の奥には、プリント機構5の給紙口58が設けられるとともに、ガイド幅が用紙の幅に合うように左右方向にスライド操作される一対の用紙ガイド59が設けられている。
【0020】
そして、給紙口58を介して用紙Pがプリント機構5に送り込まれて印刷が実行される。このプリント機構5には、図2に示すように、キャリッジ53が左右方向にループ状に架け渡されたタイミングベルト51により駆動されガイド52に沿って左右に往復動する。このキャリッジ53には、紙端検出センサー57が設けられ、用紙Pの左右端や上下端を検出する。つまり、紙端検出センサー57は、給紙口58にセットされた用紙に対して印刷前にキャリッジ53が左右方向に走査したときにその用紙の左右端を検出して用紙幅の認識を可能にしたり、印刷途中で用紙の後端を検出して用紙長さの認識を可能にしたりする。
【0021】
また、このキャリッジ53には、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックなどの各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ54が搭載されている。これらのインクカートリッジ54はそれぞれ印刷ヘッド55に接続されている。そして、印刷ヘッド55はインクカートリッジ54からのインクに圧力をかけてノズル(図示省略)から用紙Pに向かってインクを吐出する。この実施形態では、印刷ヘッド55は圧電素子に電圧をかけることにより該圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒーターなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。こうして印刷された用紙Pは搬送ローラー56によって開状態の前面扉(排紙トレイ)11へ送り出される。
【0022】
また、図示を省略しているものの、フォトプリンター1の背面にはバッテリーパックを装着可能となっており、商用電源に接続しなくともフォトプリンター1をバッテリーにより動作させることが可能となっている。この点およびフォトプリンター1がホストコンピューターに接続しなくても使用することができるスタンドアロンプリンターとなっている点により、フォトプリンター1は持ち運び容易でどこでも使用できるようになっている。
【0023】
また、図2に示すように、コントローラー10は、USBインターフェースやパラレルインターフェースなどにより構成されたインターフェース20を介してホストコンピューターPCと通信可能に接続されるように構成されている。また、インターフェース20に接続されたコントローラー10のシステムバス21には、CPU25、ROM26、RAM27、印刷コントローラー28、不揮発性メモリー29、LCDコントローラー30などが接続されている。また、コントローラー10は、プリント機構5の印刷ヘッド55への制御信号や操作パネル20の表示部22への制御信号を出力する構成となっている。
【0024】
CPU25では、プリント機構5の動作制御を実行するための演算処理などが行われる。また、CPU25は、ROM26に記憶されたプログラムを実行することで印刷コントローラー28に対し印刷制御において必要な指令などを出力するように構成されている。ROM26には、CPU25の制御に必要なプログラム(ファームウェア)や画像を編集するための飾り付け画像などが記憶され、RAM27には外部から一時的に入力された印刷データなどが記憶される。さらに、不揮発性メモリー29にはCPU25の制御に必要な各種データやテーブル、ユーザーにより編集された画像などが格納される。
【0025】
また、不揮発性メモリー29は、後に詳述する画像管理テーブル35を記憶する画像管理テーブル記憶部29aと、印刷履歴テーブル36を記憶する印刷履歴テーブル記憶部29bとを備えている。画像管理テーブル35には、図3に示すように、飾り付け画像のファイル名(Sakura1.png、Hinamatsuri.pngなど)、各飾り付け画像の内容(桜1、朝顔、ケーキなど)を示すキーワード、各飾り付け画像に関連する日付情報(月)が管理されている。また、印刷履歴テーブル36には、図4に示すように、印刷が行われた月ごとの印刷カウントが集計されて管理されている。
【0026】
また、CPU25は、印刷カウントの高い日付情報を印刷履歴テーブル記憶部29bから検索して対応する飾り付け画像を画像管理テーブル29aから検索する優先画像検索部25aと、検索された飾り付け画像を印刷カウントの高い日付情報を有する飾り付け画像順に並べ替えて図5に示すような表示画像データテーブル37を生成する表示画像設定部25bとを備えている。そして、表示画像設定部25bで生成された表示画像データテーブル37に基づいて、表示部22に飾り付け画像が表示される。したがって、優先画像検索部25aが本発明における日付検索手段および画像検索手段、表示画像設定部25bが表示制御手段に相当する。また、CPU25には、印刷が行われた日付情報を取得する日付取得部25cが配設されている。日付取得部25cは、日付をカウントする時計機能を備え、印刷が行われた日付情報を取得して印刷の日付情報ごとに印刷カウントを集計して印刷履歴テーブル記憶部29bに記憶する構成となっている。
【0027】
さらに、LCDコントローラー30は、表示部22に表示される写真、飾り付け画像、報知画像などの表示を制御し、ユーザーが選択した画像などの表示に対して所定の処理を行うための画像処理部30aを備えている。
【0028】
2.飾り付け画像の並べ替え処理手順
図6に、飾り付け画像の並べ替え処理の手順を示すフローチャートを示す。はじめに、優先画像検索部25aにより、印刷履歴テーブル記憶部29bに記憶された印刷履歴テーブル36から印刷カウントが多い上位3つの日付情報が検索される(ステップS11)。例えば、図4に示した印刷履歴テーブル36から印刷カウントが多い上位3つの日付情報を検索すると、12月、4月、3月が検索される。そして、優先画像検索部25aにより、検索された12月、4月、3月を日付情報として有する飾り付け画像が画像管理テーブル35から検索され、CPU25に優先表示画像として登録される(ステップS12)。
【0029】
次に、表示画像設定部25bにより、表示部22に表示される飾り付け画像の並び順が設定される。飾り付け画像のデフォルトの並び順は、図3に示した画像管理テーブル35に登録されたインデックス順であるが、上記のように優先表示画像が登録されると(ステップS13)、デフォルトの飾り付け画像の並び順から優先表示画像が飾り付け画像の上位に配置されるように並び順が変更された表示画像データテーブル37が生成される。つまり、図5に示すように、印刷カウントが最も多い12月に対応する飾り付け画像が最上位に配置され、続いて4月、3月に対応する飾り付け画像が配置される(ステップS14)。そして、表示画像データテーブル37に基づいて飾り付け画像が表示部22に表示される(ステップS15)。したがって、図7に示すようなデフォルトの飾り付け画像が、図8に示すように並び順が変更されて表示部22に表示される。
【0030】
なお、フォトプリンター1をはじめて使用する場合など、上記したような優先表示画像が登録されていない場合には(ステップS13)、飾り付け画像の並び順は変更されず、図7に示すようなデフォルトの飾り付け画像表示が表示部22に表示される(ステップS15)。
【0031】
その後、ユーザーによる飾り付け画像の選択および印刷処理が行われる。その処理動作を図9のフローチャートに示す。表示部22には、図10に示すように、飾り付け画像とともに飾り付け画像の選択や飾り付け位置の決定をするためのカーソル41、飾り付け画像の表示を移動するためのスクロールバー42、ユーザーの手順や飾り付け画像の内容を示すキーワードなどが表示されるコメント部43が表示されている。そして、ユーザーによりカーソル41やスクロールバー42が移動されて、表示部22に表示された飾り付け画像の中から所望の飾り付け画像が選択される。さらに、図11に示すように、ユーザーにより予め選択された印刷画像44が表示部22に表示され、選択された飾り付け画像がユーザーによって印刷画像44の所望の位置に配置される(ステップS21)。その後、CPU25によって飾り付けが施された写真の印刷データが生成される(ステップS22)。
【0032】
生成された印刷データはRAM27に一時保存され、印刷コントローラー28によりプリント機構5が制御されて、印刷データに基づいて画像が印刷される。そして、用紙Pが排紙口11に排紙され、印刷動作が終了となる(ステップS23)。その後、印刷履歴保存処理が行われる(ステップS24)。
【0033】
印刷履歴保存処理は、図12に示すように、CPU25の日付取得部25cによって印刷が行われた日付が取得され(ステップS25)、印刷履歴テーブル36において、取得された日付に対応する日付情報(月)の印刷カウントが1増加され、印刷履歴テーブル記憶部29bに記憶される(ステップS26)。
【0034】
以上のように、この実施形態では、印刷を行った日付情報と印刷頻度とを印刷の日付情報ごとに集計して、各写真や飾り付け画像とは関係なく管理しているので、ユーザーの印刷装置の使用傾向を反映しつつ、かつ、飾り付け画像の並び順を各写真ごとに大きく変えることなく飾り付け画像を並べ替えることができる。したがって、ユーザーは所望の飾り付け画像を容易に検索することができ、飾り付け画像を選択する際のユーザーの負担を軽減することが可能となる。
【0035】
また、印刷履歴テーブル36と画像管理テーブル35の日付情報の単位を月単位として揃えているので、印刷履歴テーブル36と画像管理テーブル35の日付情報を容易に対応させて検索することができる。また、日付情報のうち月だけに注目すればよいので、検索時間が短縮でき、飾り付け画像を素早く並べ替えて表示することができる。また、各月独特のイベントなどに対応した飾り付け画像を用意することができる。
【0036】
また、画像管理テーブル35は、日付情報に対応した飾り付け画像をキーワードでも管理しているため、ユーザーはキーワードにより所望の飾り付け画像をより容易に検索することができる。したがって、飾り付け画像を選択する際のユーザーの負担をより軽減することが可能となる。
【0037】
また、優先画像検索部25aは、印刷カウントの高い所定数の日付情報を検索するので、すべての日付情報について飾り付け画像を並べ替える必要がなく、飾り付け画像を素早く並べ替えて表示することができる。
【0038】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、本発明にかかる印刷装置は、フォトプリンター1に限らず、FAXやスキャナーなどを備えた複合機としての印刷装置などであってもよい。
【0039】
また、上記した実施形態では、日付情報を月単位としているが、季節や曜日など、その他の単位であってもよい。
【0040】
また、上記した実施形態では、印刷履歴テーブル36から印刷カウントが多い上位3つの月を検索しているが、3つに限らずその他の個数であってもよい。
【符号の説明】
【0041】
1…フォトプリンター(印刷装置)、 22…表示部(表示手段)、 25a…優先画像検索部(日付検索手段、画像検索手段)、 25b…表示画像設定部(表示制御手段)、 35…画像管理テーブル、 36…印刷履歴テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を編集するための複数の飾り付け画像を表示する表示手段と、
印刷頻度を印刷の日付情報ごとに集計して管理する印刷履歴テーブルと、
前記飾り付け画像を前記飾り付け画像に関連する日付情報とともに管理する画像管理テーブルと、
前記印刷頻度の高い日付情報を前記印刷履歴テーブルから検索する日付検索手段と、
検索した前記日付情報に関連した前記飾り付け画像を前記画像管理テーブルから検索する画像検索手段と、
検索した前記飾り付け画像が上位となるように前記複数の飾り付け画像を並べ替えて前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記印刷履歴テーブルおよび前記画像管理テーブルは、前記日付情報を月単位とすることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
【請求項3】
前記画像管理テーブルは、少なくとも複数の前記飾り付け画像それぞれの内容を表すキーワードを前記日付情報とともに管理するものであることを特徴とする請求項1または2記載の印刷装置。
【請求項4】
前記日付検索手段は、前記印刷頻度の高い順に予め定められた所定数の前記日付情報を検索することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−214610(P2010−214610A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−60746(P2009−60746)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】