説明

印字ユニット

【課題】 本発明は、印字後のラベル排出方向が異なるプリンタに共通して用いることができる印字ユニットを提供することを課題とする。
【解決手段】 サーマルヘッド130が固定されるヘッド取り付けブラケット140と、ヘッド取り付けブラケット140を保持するヘッドフレーム120と、ヘッドフレーム120に取り付けられ、ヘッド取り付けブラケット140をラベル連続体の移送方向の下流側からロックするロック機構160とを、ラベル連続体の移送方向に対して左右対称に構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーマルヘッドを着脱自在に保持する印字ユニットに関し、特に帯状台紙にラベルが仮着されているラベル連続体等の帯状の被印字媒体に印字を行うプリンタに用いられる印字ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のサーマルヘッドを用いて帯状台紙にラベルが仮着されているラベル連続体等の帯状の被印字媒体に印字を行うプリンタにおいては、保守点検あるいは交換のために、印字ユニットに対してサーマルヘッドを着脱できるように構成されている。サーマルヘッドの着脱は、プリンタにおける狭い操作空間内で行う必要があり、本出願人は、プリンタにおける狭い操作空間内においても着脱操作を容易に行えるように、被印字媒体の移送方向に直交する方向に突出したスライドレバーを操作することにより、印字ユニットに対するサーマルヘッドの着脱を行うことができる技術を提案している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、従来技術は、印字後のラベル排出方向がプリンタ本体に対して一方方向のみである卓上式のラベルプリンタ等には、有効であるが、印字後のラベル排出方向が異なるプリンタ間では、部品の共通化を図ることができないという問題点があった。
【0004】
すなわち、ラベル貼付装置によってコンベア上を搬送される被着体に貼付するラベルに対して印字を行うプリンタの場合には、保守性を鑑みて片持ち式のプリンタが用いられることが多いが、コンベアの搬送方向に応じて印字後のラベル排出方向が異なるプリンタが要求されることになり、従来技術のように部品の共通化を図ることができない場合には、コストアップになってしまう。
【0005】
【特許文献1】特開2004−262016号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、印字後のラベル排出方向が異なるプリンタに共通して用いることができる印字ユニットを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、移送される帯状の被印字媒体をプラテンローラとの間に挟持して印字を行うサーマルヘッドを着脱自在に保持する印字ユニットであって、前記サーマルヘッドが固定されるヘッド取り付けブラケットと、該ヘッド取り付けブラケットを保持するヘッドフレームと、該ヘッドフレームに取り付けられ、前記ヘッド取り付けブラケットを前記被印字媒体の移送方向の下流側からロックするロック機構とを具備し、前記ヘッド取り付けブラケット、前記ヘッドフレームおよび前記ロック機構は、前記移送方向に対して左右対称に構成されていることを特徴とする印字ユニットに存する。
また請求項2記載の発明の要旨は、前記ロック機構は、前記移送方向に対して直交する方向に配され、前記ヘッド取り付けブラケットに前記移送方向の下流側から係合するヘッドロックシャフトと、該ヘッドロックシャフトの前記移送方向への移動をガイドすると共に、前記ヘッドロックシャフトを前記移送方向の上流側に移動させて前記ヘッド取り付けブラケットと係合させた際に前記ヘッドロックシャフトの回転をガイドして前記ヘッドロックシャフトの前記移送方向への移動を禁止させるガイド手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の印字ユニットに存する。
また請求項3記載の発明の要旨は、前記ヘッドロックシャフトを前記移送方向の上流側に移動させて前記ヘッド取り付けブラケットと係合させると、前記ロック機構の自重により前記ヘッドロックシャフトが回転され、前記ガイド手段によって前記ヘッドロックシャフトの前記移送方向への移動が禁止されることを特徴とする請求項1又は2記載の印字ユニットに存する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の印字ユニットは、サーマルヘッドが固定されるヘッド取り付けブラケットと、ヘッド取り付けブラケットを保持するヘッドフレームと、ヘッドフレームに取り付けられ、ヘッド取り付けブラケットを被印字媒体の移送方向の下流側からロックするロック機構とを、被印字媒体の移送方向に対して左右対称に構成することにより、印字後のラベル排出方向が異なるプリンタに共通して用いることができ、コストダウンを実現することができるという効果を奏する。
【0009】
さらに、本発明の印字ユニットは、ロック機構を、移送方向に対して直交する方向に配され、ヘッド取り付けブラケットに移送方向の下流側から係合するヘッドロックシャフトと、ヘッドロックシャフトの移送方向への移動をガイドすると共に、ヘッドロックシャフトを移送方向の上流側に移動させてヘッド取り付けブラケットと係合させた際にヘッドロックシャフトの回転をガイドしてヘッドロックシャフトの移送方向への移動を禁止させるガイド手段とで構成することにより、ヘッドフレームに保持させたヘッド取り付けブラケットを簡単な操作で確実にロックさせることができるという効果を奏する。
【0010】
さらに、本発明の印字ユニットは、ヘッドロックシャフトを移送方向の上流側に移動させてヘッド取り付けブラケットと係合させると、ロック機構の自重によりヘッドロックシャフトが回転され、ガイド手段によってヘッドロックシャフトの移送方向への移動が禁止されるように構成することにより、ユーザが意識することなくヘッドフレームに保持させたヘッド取り付けブラケットをロックさせることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明に係る印字ユニットの実施の形態が用いられるプリンタの構成を示す概略斜視図であり、図2は、図1に示す印字ユニットの構成を示す斜視図であり、図3は、図2に示すヘッドフレームの構成を示す斜視図であり、図4は、図3に示すヘッドロックプレートの構成を示す側面図である。
【0013】
本実施の形態の印字ユニット100は、図1を参照すると、ラベル貼付装置1によってコンベア2上を搬送される被着体3に貼付するラベル4に対して印字を行うプリンタ5に用いられる。プリンタ5は、プラテンローラ6と、発熱体がプラテンローラ6に対向する面に形成されているサーマルヘッドが取り付けられた印字ユニット100とを有し、複数枚のラベル4が帯状台紙7に仮着されているラベル連続体8とインクリボン9とを重ねてプラテンローラ6と印字ユニット100との間に挟持し、サーマルヘッドの発熱体ラインを選択的に発熱させることにより、ラベル4の印字面にインクリボン9からインクを転写させて所望の文字、バーコード等の印字を施すように構成されている。インクリボン9は、リボン供給部10とリボン巻き取り部11との間に架け渡され、リボン供給部10にロール状に巻き回された状態で支持されたインクリボン9は、プラテンローラ6と印字ユニット100との間に供給され、転写後のインクリボン9は、リボン巻き取り部11によって巻き取られる。なお、図1に示す符号12は、印字ユニット100を回動自在に支持するヘッド取り付け軸であり、図示しない位置決め機構により、印字ユニット100は、プラテンローラ6に所定の押圧力で押し付けられる。
【0014】
印字ユニット100は、図2を参照すると、ヘッドトップフレーム110と、ヘッドフレーム120と、サーマルヘッド130と、ヘッド取り付けブラケット140とからなり、ヘッド取り付けブラケット140の下面側にネジ141によって取り付け固定した状態のサーマルヘッド130を、ヘッドフレーム120の下面側に着脱することができるように構成されている。なお、図2に示す符号111および121は、ヘッド取り付け軸12が挿着されるヘッドトップフレーム110およびヘッドフレーム120にそれぞれ形成された取り付け穴である。
【0015】
ヘッドフレーム120は、図3を参照すると、ラベル連続体8の移送路の上面側に配される上板と、当該上板の両側面から下方向に延出している側板とからなり、ラベル連続体8の移送方向(以下、単に移送方向と称す)に対して左右対称に構成されている。ヘッドフレーム120の両側板間には、ヘッド位置調整軸150が架け渡されていると共に、ヘッド位置調整軸150の移送方向下流側に、ヘッド取り付けブラケット140を位置決めする位置決め溝122が形成されており、さらに、位置決め溝122の移送方向下流側に、ヘッド取り付けブラケット140をロックするロック機構160が移動可能に取り付けられているガイド突起123が形成されている。
【0016】
ロック機構160は、移送方向に対して直交する方向に配された円柱状のヘッドロックシャフト161と、ヘッドロックシャフト161の両端に取り付けられたヘッドロックプレート162と、ヘッドロックシャフト161の中央部分に取り付けられたヘッドレバー163とからなり、移送方向に対して左右対称に構成されている。
【0017】
ヘッドロックプレート162には、図4を参照すると、Dカット加工が施されたヘッドロックシャフト161の両端が、ヘッドロックシャフト161の回転方向において45°の遊びをもって挿着される連結穴164が形成されていると共に、ヘッドフレーム120のガイド突起123が嵌装され、ヘッドロックシャフト161の回転および移動をガイドするガイド穴165が形成されている。ガイド穴165は、ヘッドロックシャフト161の移送方向の移動をガイドする長穴と、ヘッドロックシャフト161を移送方向の上流側に移動させた際にヘッドロックシャフト161の回転をガイドする長穴とからなる。
【0018】
ヘッドフレーム120の上板には、図3を参照すると、ヘッドレバー163の鉤状の先端部が挿入されるロック穴124が中央部の左右対象位置に形成されていると共に、下面に装着されたヘッド取り付けブラケット140に繋がる2つの挿通窓125が左右対象位置に形成されている。
【0019】
ヘッドトップフレーム110には、図2を参照すると、ヘッド圧、すなわちサーマルヘッド130のプラテンローラ6への押圧力を調整する押圧力調整機構112が設けられており、押圧力調整ノブ113を操作することにより、ヘッド圧の強さの調整およびヘッド圧の左右バランスの調整を行うことができるようになっている。なお、押圧力調整機構112によって調整された押圧力は、ヘッドフレーム120の上板に形成された挿通窓125を介してヘッド取り付けブラケット140に伝達される。
【0020】
ヘッド取り付けブラケット140は、図2を参照すると、移送方向に対して左右対称に構成されており、ヘッド位置調整軸150に係合される一対のU字状の係合溝142と、位置決め溝122に係合される一対の位置決め突起143と、ヘッドロックシャフト161の周面に係合する円弧状の係合部を有するフック144とが形成されている。
【0021】
次に、ヘッドフレーム120へのヘッド取り付けブラケット140の取り付け動作について図5乃至図8を参照して詳細に説明する。
図5は、図2に示すヘッドフレーム120へのヘッド取り付けブラケット140の取り付け動作を説明するための説明図であり、図6は、図1に示す印字ユニット100のヘッドロックシャフト161を移送方向上流側に移動させた状態を示す斜視図であり、図7は、図2に示すヘッド取り付けブラケット140のヘッドロックシャフト161を移送方向上流側に移動させた状態を示す斜視図であり、図8は、図1に示す印字ユニット100のヘッドロックシャフト161を回転させてロックした状態を示す斜視図である。
【0022】
まず、図2乃至図4に示すように、ヘッドロックシャフト161を移送方向上流側に移動させた状態で、ヘッド取り付けブラケット140の下面側にネジ141によって取り付け固定した状態のサーマルヘッド130を、ヘッド取り付けブラケット140の係合溝142がヘッドフレーム120の両側板間に架け渡されたヘッド位置調整軸150に係合されると共に、ヘッド取り付けブラケット140の位置決め突起143がヘッドフレーム120の両側板に形成された位置決め溝122に係合されるように、ヘッドフレーム120の下面側に取り付け、ヘッドレバー163を操作することで、図5(a)に示すようにヘッドロックシャフト161をヘッドロックプレート162に形成されたガイド穴165に沿って移送方向上流側に移動させる。
【0023】
ヘッドロックシャフト161を移送方向上流側に移動させると、図6および図7に示すように、ヘッドロックシャフト161とヘッド取り付けブラケット140のフック144とが係合され、ヘッド取り付けブラケット140は、ヘッドフレーム120の両側板間に架け渡されたヘッド位置調整軸150と係合溝142とが係合して上下方向の位置決めがなされると共に、ヘッドロックシャフト161とフック144とが係合して移送方向下流側の位置決めがなされ、さらに、ヘッドフレーム120の位置決め溝122と位置決め突起143とが係合して移送方向上流側の位置決めがなされる。
【0024】
次に、ヘッドレバー163を操作して、図5(b)に矢印で示すように、ヘッドロックシャフト161をヘッドロックプレート162に形成されたガイド穴165に沿って45°回転させることで、ヘッドロックシャフト161の移送方向への移動が禁止される。なお、図5(a)に示すヘッドロックシャフト161を移送方向上流側に移動させた状態では、ヘッドレバー163を操作しなくても、ヘッドロックプレート162の自重により、ヘッドロックシャフト161は、ヘッドロックプレート162に形成されたガイド穴165に沿って回転するように構成されており、ヘッドロックシャフト161をヘッド取り付けブラケット140のフック144と係合する位置まで移動させることで、自動的にッドロックシャフト161の移送方向への移動が禁止される。
【0025】
さらに、図5(c)に矢印で示すように、Dカット加工が施されたヘッドロックシャフト161の両端と連結穴164との遊びを用いて45°回転させることで、図8に示すように、ヘッドレバー163の鉤状の先端部をヘッドフレーム120の上板に形成されたロック穴124に挿入させることで、ヘッドロックシャフト161によってヘッド取り付けブラケット140がロックされる。これにより、サーマルヘッド130が固定されたヘッド取り付けブラケット140をヘッドフレーム120に保持させることができる。
【0026】
なお、上述の取り付け動作を逆の手順で行うことでサーマルヘッド130が固定されたヘッド取り付けブラケット140をヘッドフレーム120から取り外すことができる。
【0027】
次に、ヘッドフレーム120に装着したサーマルヘッド130(ヘッド取り付けブラケット140)の位置調整動作について図9を参照して詳細に説明する。
図9は、図2に示すサーマルヘッドの位置調整動作を説明する説明図である。
【0028】
サーマルヘッド130が固定されたヘッド取り付けブラケット140は、ヘッドフレーム120の両側板間に架け渡されたヘッド位置調整軸150と係合溝142とが係合して上下方向の位置決めがなされると共に、ヘッドロックシャフト161とフック144とが係合して移送方向下流側の位置決めがなされ、さらに、ヘッドフレーム120の位置決め溝122と位置決め突起143とが係合して移送方向上流側の位置決めがなされる。
【0029】
係合溝142と係合してヘッド取り付けブラケット140の上下方向の位置決めを行うヘッド位置調整軸150は、図7に示すように、回転軸が中心からずれて設定されている偏心シャフトであり、ヘッド位置調整軸150の端部に設けたヘッド位置調整ノブ151を操作してヘッド位置調整軸150を回転させることにより、係合溝142が形成されているヘッド取り付けブラケット140の移送方向上流側が上下に移動され、ヘッド取り付けブラケット140は、図9(a)〜(c)に示すように、フック144と係合されているヘッドロックシャフト161を支点に回動する。
【0030】
図9(a)に示す状態から、ヘッド位置調整ノブ151を操作してヘッド位置調整軸150を回転させ、図9(b)に示すように、ヘッド取り付けブラケット140の移送方向上流側を上方向に移動させると、ヘッド取り付けブラケット140のヘッドロックシャフト161を支点とする回動に伴い、サーマルヘッド130の発熱体ラインが移送方向の下流側に移動され、薄手の被印字媒体や腰の弱い被印字媒体に適したポジションに設定することができる。
【0031】
図9(a)に示す状態から、ヘッド位置調整ノブ151を操作してヘッド位置調整軸150を回転させ、図9(c)に示すように、ヘッド取り付けブラケット140の移送方向上流側を下方向に移動させると、ヘッド取り付けブラケット140のヘッドロックシャフト161を支点とする回動に伴い、サーマルヘッド130の発熱体ラインが移送方向の上流側に移動され、厚みのある被印字媒体や腰の強い被印字媒体に適したポジションに設定することができる。
【0032】
以上説明したように、本実施の形態によれば、サーマルヘッド130が固定されるヘッド取り付けブラケット140と、ヘッド取り付けブラケット140を保持するヘッドフレーム120と、ヘッドフレーム120に取り付けられ、ヘッド取り付けブラケット140をラベル連続体8の移送方向の下流側からロックするロック機構160とを、ラベル連続体8の移送方向に対して左右対称に構成することにより、印字後のラベル排出方向が異なるプリンタ5に共通して用いることができ、コストダウンを実現することができるという効果を奏する。
【0033】
なお、ヘッド位置調整ノブ151には、目印を設け、ユーザが調整したサーマルヘッド130の位置を認識できるように構成すると良い。また、ヘッド位置調整軸150の回転、すなわちヘッド取り付けブラケット140の移送方向上流側の上下位置調整は、無段階で行えるように構成しても、段階的に行えるようにしても良い。
【0034】
さらに、本実施の形態によれば、ロック機構160を、移送方向に対して直交する方向に配され、ヘッド取り付けブラケット140に移送方向の下流側から係合するヘッドロックシャフト161と、ヘッドロックシャフト161の移送方向への移動をガイドすると共に、ヘッドロックシャフト161を移送方向の上流側に移動させてヘッド取り付けブラケット140のフック144と係合させた際にヘッドロックシャフト161の回転をガイドしてヘッドロックシャフト161の移送方向への移動を禁止させるガイド手段(ガイド穴165)とで構成することにより、ヘッドフレーム120に保持させたヘッド取り付けブラケット140を簡単な操作で確実にロックさせることができるという効果を奏する。
【0035】
さらに、本実施の形態によれば、ヘッドロックシャフト161を移送方向の上流側に移動させてヘッド取り付けブラケット140のフック144と係合させると、ヘッドロックプレート162の自重によりヘッドロックシャフト161が回転され、ガイド手段(ガイド穴165)によってヘッドロックシャフト161の移送方向への移動が禁止されるように構成することにより、ユーザが意識することなくヘッドフレーム120に保持させたヘッド取り付けブラケット140をロックさせることができるという効果を奏する。
【0036】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る印字ユニットの実施の形態が用いられるプリンタの構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示す印字ユニットの構成を示す斜視図である。
【図3】図2に示すヘッドフレームの構成を示す斜視図である。
【図4】図3に示すヘッドロックプレートの構成を示す側面図である。
【図5】図2に示すヘッドフレームへのヘッド取り付けブラケットの取り付け動作を説明するための説明図である。
【図6】図1に示す印字ユニットのヘッドロックシャフトを移送方向上流側に移動させた状態を示す斜視図である。
【図7】図2に示すヘッド取り付けブラケットのヘッドロックシャフトを移送方向上流側に移動させた状態を示す斜視図である。
【図8】図1に示す印字ユニットのヘッドロックシャフトを回転させてロックした状態を示す斜視図である。
【図9】図2に示すサーマルヘッドの位置調整動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0038】
1 ラベル貼付装置
2 コンベア
3 被着体
4 ラベル
5 プリンタ
6 プラテンローラ
7 帯状台紙
8 ラベル連続体
9 インクリボン
10 リボン供給部
11 リボン巻き取り部
12 ヘッド取り付け軸
100 印字ユニット
110 ヘッドトップフレーム
111、121 取り付け穴
112 押圧力調整機構
113 押圧力調整ノブ
120 ヘッドフレーム
122 位置決め溝
123 ガイド突起
124 ロック穴
125 挿通窓
130 サーマルヘッド
140 ヘッド取り付けブラケット
141 ネジ
142 係合溝
143 位置決め突起
144 フック
150 ヘッド位置調整軸
151 ヘッド位置調整ノブ
160 ロック機構
161 ヘッドロックシャフト
162 ヘッドロックプレート
163 ヘッドレバー
164 連結穴
165 ガイド穴(ガイド手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移送される帯状の被印字媒体をプラテンローラとの間に挟持して印字を行うサーマルヘッドを着脱自在に保持する印字ユニットであって、
前記サーマルヘッドが固定されるヘッド取り付けブラケットと、
該ヘッド取り付けブラケットを保持するヘッドフレームと、
該ヘッドフレームに取り付けられ、前記ヘッド取り付けブラケットを前記被印字媒体の移送方向の下流側からロックするロック機構とを具備し、
前記ヘッド取り付けブラケット、前記ヘッドフレームおよび前記ロック機構は、前記移送方向に対して左右対称に構成されていることを特徴とする印字ユニット。
【請求項2】
前記ロック機構は、前記移送方向に対して直交する方向に配され、前記ヘッド取り付けブラケットに前記移送方向の下流側から係合するヘッドロックシャフトと、
該ヘッドロックシャフトの前記移送方向への移動をガイドすると共に、前記ヘッドロックシャフトを前記移送方向の上流側に移動させて前記ヘッド取り付けブラケットと係合させた際に前記ヘッドロックシャフトの回転をガイドして前記ヘッドロックシャフトの前記移送方向への移動を禁止させるガイド手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の印字ユニット。
【請求項3】
前記ヘッドロックシャフトを前記移送方向の上流側に移動させて前記ヘッド取り付けブラケットと係合させると、前記ロック機構の自重により前記ヘッドロックシャフトが回転され、前記ガイド手段によって前記ヘッドロックシャフトの前記移送方向への移動が禁止されることを特徴とする請求項1又は2記載の印字ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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