説明

印字装置

【課題】発光手段による発光態様を変化させ、稼働状況の変化を報知する発光表示領域を複数備える印字装置に関し、発光表示領域による報知に関する費用を低減可能な印字装置を提供する。
【解決手段】携帯用小型プリンタ装置のLED発光部は、透明アクリル樹脂で形成されたLEDガイド部材60と、青LED70b等のLEDからなり、LEDガイド部材60の光導入面61aが青LED70bの半分を覆うように配置されている。青LED70bが点灯すると、青LED70bの光は、その直上に位置する稼働状態報知領域41を発光させる一方で、光導入面61aに導入される。光導入面61aから入射された光は、第1ガイド部61の第1傾斜面で反射され、第2ガイド部62の第2傾斜面62a、反射光拡散部63の第3傾斜面63aを経て、第2傾斜面62a、第3傾斜面63aの上方に位置する通信状態報知領域42を発光させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多様な稼働状況の変化に応じて、発光手段による発光態様を変化させることで、稼働状況の変化を報知する発光表示領域を複数備える印字装置に関し、特に、発光表示領域による報知に関する費用を低減可能な印字装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数の機能を備える印字装置が開発されており、これらの印字装置では、当該印字装置の稼働状況を報知する為、液晶ディスプレイに稼働状況を示す表示を行う等の多様な方法が採用されている。
このような方法の1つとして、発光手段(例えば、LED)の発光態様により、装置の稼働状況を報知する方法がある。この方法に関する発明として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
【特許文献1】特開平10−143024号公報
【0003】
特許文献1には、プリンタ機能、ファクシミリ機能、コピー機能を備えた複合複写機が記載されており、当該複合複写機には、各機能に対するアプリ切り換えキーと、各アプリ切り換えキーに対応するLEDが配設されている。そして、特許文献1に係る複合複写機においては、アプリ切り換えキーを操作すると、操作されたアプリ切り換えキーに対応する機能を有効にすると共に、当該アプリ切り換えキーに対応するLEDを点灯させるように構成されている。
又、特許文献1に係る複合複写機には、液晶表示器が配設されており、現在選択されている機能やエラーの発生に応じて、液晶表示器に配設されたバックライト用のLEDを制御し、液晶表示器の表示色を変更するように構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、近年、装置の多機能化が進んでいるため、装置の稼働状況は、より複雑になっている。従って、上記特許文献1のように、一の稼働状況(例えば、コピー機能のオン・オフ)を示すために一つのLEDを配設するように構成した場合、多くのLEDが必要になる。この場合、ユーザが発光態様を確認しなければならないLEDが多くなるため、ユーザは、当該装置の稼働状況を容易に把握することができなくなってしまう。
【0005】
この点を考慮すると、LEDの数を所定数に抑えつつ、複数のLEDの発光態様(例えば、発光色や点灯、消灯)を組み合わせることで、当該装置の稼働状況を表現するように構成することも可能である。このように、複数のLEDの発光態様の組み合わせで当該装置の稼働状況を報知すれば、ユーザが確認しなければならないLEDの数を低減しつつ、装置の稼働状況を適確に報知することが可能となる。
しかし、特許文献1に記載された複合複写機では、装置の稼働状況を示す一の報知領域に対して一のLEDを配設しているため、当該装置の稼働状況によっては、複数のLEDを同時に発光させなければならない。この場合、複数のLEDを同時に発光させるため、電池等の電力消費量が非常に大きくなってしまうという問題が生じてしまう。つまり、電池等の電力消費量が非常に大きくなることで、装置自体のランニングコストを高騰化してしまうという問題が生じてしまう。
又、上記一の報知領域に対して一のLEDを配設するため、多くのLEDが必要となり、装置自体のコストパフォーマンスを低下させてしまうという問題も生じていた。
【0006】
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、多様な稼働状況の変化に応じて、発光手段による発光態様を変化させることで、稼働状況の変化を報知する発光表示領域を複数備える印字装置に関し、特に、発光表示領域による報知に関する費用を低減可能な印字装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために成された請求項1に係る印字装置は、発光態様によって装置の稼働状態を夫々報知する複数の発光表示領域と、前記複数の発光表示領域の光源である発光手段と、を有する印字装置において、前記発光手段からの光線を透過する材質で形成され、前記複数の発光表示領域の内、一の発光表示領域の直下に配設された発光手段の一部を覆い、前記発光手段からの光線の一部が導入される導入面と、前記導入面に対し所定角度で傾斜し、前記導入面から導入された光線を反射する第1傾斜面と、を有する第1案内部と、前記発光手段からの光線を透過する材質によって、前記第1案内部と一体に形成され、前記第1傾斜面で反射された光線を他の発光表示領域方向に反射する第2傾斜面と、を有する第2案内部と、からなる光線案内部材と、を備えることを特徴とする。
【0008】
又、請求項2に係る印字装置は、請求項1に記載の印字装置において、前記光線案内部材は、前記第2案内部の側部に前記発光手段からの光線を透過する材質で形成され、前記発光手段方向に中心角を有する扇形状の水平断面と、前記第2傾斜面と、を有する第3案内部を備え、前記第1傾斜面、第2傾斜面を介して、前記導入面から導入された光線が前記他の発光表示領域へ案内される際に、当該光線を前記他の発光表示領域全域に向かって拡散することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
即ち、請求項1に係る印字装置によれば、発光手段を点灯させ、複数の発光表示領域の発光態様によって、当該印字装置の稼働状態を夫々報知する。当該印字装置には、発光手段からの光線を透過する材質で形成された光線案内部材が配設されており、光線案内部材には、導入面と、第1傾斜面を備える第1案内部と、第2傾斜面を備える第2案内部が形成されている。
ここで、導入面は、一の発光表示領域の直下に配設された発光手段の一部を覆うように形成されており、前記発光手段からの光線の一部が導入される。この時、導入面に導入されなかった光線は、発光手段の直上に位置する一の発光表示領域に向かって発せられる。そして、導入面から第1案内部内に導入された光線は、前記導入面に対し所定角度で傾斜する第1傾斜面によって反射される。第1傾斜面によって反射された光線は、第1案内部と一体に形成された第2案内部に至り、第2傾斜面によって他の発光表示領域方向に反射される。
即ち、一の発光手段から発せられる光線を、一の発光表示領域に向かう光線と、光線案内部材を介することで、他の発光表示領域に向かう光線に分けることができ、一の発光手段によって、一の発光表示領域と、他の発光表示領域を同時に発光させることができる。
これにより、一の発光表示領域に対する発光手段の数を低減すると共に、複数の発光表示領域を同時に発光させる際に要する電力消費量を低減することができるので、発光表示領域による印字装置の稼働状態の報知に対する費用を低減することができる。
【0010】
そして、請求項2に係る印字装置では、前記光線案内部材の第2案内部側部に前記発光手段からの光線を透過する材質で第3案内部を形成している。そして、当該第3案内部は、前記発光手段方向に中心角を有する扇形状の水平断面と、前記第2傾斜面と、を有しているので、第1傾斜面、第2傾斜面を介して、前記導入面から導入された光線が前記他の発光表示領域へ案内される際に、当該光線は、他の発光表示領域全域に向かって拡散される。即ち、第3案内部を形成することにより、他の発光表示領域全域を発光させることができるので、複数の発光表示領域の発光態様を明確に相違させることができ、印字装置の稼働状態を明確に報知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る印字装置を、携帯用小型プリンタ装置1に具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】
図1に示すように、携帯用小型プリンタ装置1は、平面視A6サイズ程度の大きさで厚みが略2cm程度の上面開放箱型の本体ケース2を有し、その上面の片側には固定カバー体3が配設されている。そして、図2に示すように、この固定カバー体3の箇所を除く本体ケース2内には、複数枚の用紙4を積層状態で収納した用紙カセット5が収容される用紙収容部6が形成されている(図2、図3参照)。
ここで、用紙4は、カットシート状の感熱紙で構成される被記録媒体である。尚、用紙4としては、加熱により発色する発色層を有する感熱発色タイプや、加熱により穿孔される穿孔層を基材層上に積層した感熱穿孔タイプ等、種々の感熱紙を使用できる。
【0013】
本体ケース2の固定カバー体3下方には、印字機構ユニット7が配設されている。この印字機構ユニット7には、サーマルヘッド8、プラテンローラ9、ペーパーガイド10、ピックアップローラ11、分離ブロック12等が配設されている(図3参照)。
そして、用紙収容部6は、蓋体14によって覆われている(図1、図2参照)。この蓋体14は、回動及びスライド可能な開閉支持手段を介して、本体ケース2の一側部にて開閉可能に支持されている。
又、この蓋体14の回動軸側には、透明プラスチック製のカセットパネル15が配設されている。このカセットパネル15には、外部から用紙収容部6を視認可能な窓部15aと、カセットパネル15に裏面印刷を施し、後述するLED(例えば、青LED70b等)の発光態様により、携帯用小型プリンタ装置1の稼働状況(例えば、電源のオン・オフ、バッテリ残量、通信状態等)を示す状態報知部40が形成されている。
【0014】
ここで、図2に示すように、本体ケース2上面の蓋体14回動軸側には、LED発光部50が形成されている。このLED発光部50は、LEDガイド部材60と、当該LEDガイド部材60の下方に配設された複数のLED(例えば、赤LED70r、青LED70b等)により構成されている。これらの複数のLEDは、携帯用小型プリンタ装置1の稼働状況に応じて、夫々所定の点灯態様で点灯する。
ここで、前記状態報知部40は、蓋体14を閉じた場合にLED発光部50の真上に位置するように形成されている。従って、LED発光部50下方に配設されているLEDの発光態様が変更されると、状態報知部40の発光態様も変更される。つまり、状態報知部40の発光態様を視認することで、ユーザは、携帯用小型プリンタ装置1の動作状況を把握することができる。
尚、状態報知部40及びLED発光部50の構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明するので、ここでの説明は省略する。
【0015】
そして、本体ケース2側面には、充電用コネクタ16、通信スイッチ17、USB端子18、電源キー19が配設されている。充電用コネクタ16には、不図示の外部電源から電力供給を受け、携帯用小型プリンタ装置1の駆動源である充電電池を充電する際に、ACアダプタ(図示せず)が接続される。通信スイッチ17は、携帯電話やPDA等の無線通信装置を備える携帯端末から電磁波により発信されたデータの送受信の可否を切り換えるスイッチである。そして、USB端子18は、USBケーブル(図示せず)により、携帯端末、パソコン等と接続可能に構成され、USBケーブルを通して送信されたデータの受信が行われる。又、電源キー19は、携帯用小型プリンタ装置1本体に対する電源をON、OFFする為の操作手段である。
【0016】
更に、本体ケース2の固定カバー体3側側面には、取付溝20が「コ」の字型に形成されている(図1、図2参照)。この取付溝20には、携帯用小型プリンタ装置1を立てた状態で支持する際に用いられる支持台(図示せず)を取り付けられる。そして、取付溝20には、複数個の空気孔22が列設されている。当該空気孔22は本体ケース2外部と連通しているので、印字機構ユニット7に配設されたサーマルヘッド8等を冷却することができる。尚、取付溝20には、繋止孔(図示せず)が形成されており、この繋止孔により、図示外のストラップや盗難防止用ワイヤ等を取り付けることができる。
【0017】
次に、本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1に係る印字機構ユニット7の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図3は、携帯用小型プリンタ装置1に係る印字機構ユニット7の内部構造を示す説明図である。
【0018】
上述したように、印字機構ユニット7は、本体ケース2の固定カバー体3下方に配設されている。尚、印字機構ユニット7の内、用紙収容部6をサーマルヘッド8等に供給するピックアップローラ11と、ピックアップローラ11で供給された用紙4を一枚ずつに分離する分離ブロック12は、携帯用小型プリンタ装置1の用紙収容部6側に配置されている(図3参照)。
【0019】
ここで図2、図3に示すように、蓋体14内側面には、用紙押圧部材25が配設されている。この用紙押圧部材25は、板バネ等で構成されており、蓋体14が閉じられた場合、用紙収容部6内に収容された用紙4を下方(用紙収容部6の底板26方向)に付勢する。従って、用紙収容部6に用紙カセット5を収容し、蓋体14を閉じると、用紙押圧部材25によって、用紙カセット5における最下層の用紙4が、ピックアップローラ11上面に当接付勢される。
【0020】
そして、携帯電話等の外部装置から無線通信やUSB端子18を介して印字指令及び印字データが携帯用小型プリンタ装置1に送信されると、駆動モータ(図示せず)の駆動が開始される。当該駆動モータは、不図示のギヤ列を介して、ピックアップローラ11に駆動力を伝達する。従って、駆動モータが駆動されると、ピックアップローラ11の回転駆動が開始される。これにより、ピックアップローラ11上面に当接付勢されている用紙4は、分離ブロック12に向かって搬送される。そして、搬送された用紙4の先端が分離ブロック12の案内係止面27に当接すると、ピックアップローラ11と案内係止面27との協働により、最下層の用紙4のみが分離ブロック12下端に形成された隙間を分離搬送される。
【0021】
ピックアップローラ11、分離ブロック12の協働により分離搬送されると、用紙4は、プラテンローラ9とペーパーガイド10の間へと搬送される。
ここで、プラテンローラ9は、分離ブロック12に隣接する位置に回転可能に設けられている。又、前述のピックアップローラ11と同様に、不図示のギヤ列を介して、駆動モータの駆動力が伝達されるように構成されているので、駆動モータの駆動に連動して、プラテンローラ9も回転駆動する。
そして、ペーパーガイド10は、搬送された用紙4をプラテンローラ9の外周面に沿って、後述する印字位置にまで案内する部材である。ペーパーガイド10は、プラテンローラ9に沿うように配設されており、摺接面30を備えている。ここで、摺接面30は、ペーパーガイド10に形成された断面横向き略U字状の面であり、プラテンローラ9の外周面に沿うように位置している(図3参照)。
つまり、プラテンローラ9とペーパーガイド10の間へ搬送されると、用紙4は、ピックアップローラ11、プラテンローラ9の回転駆動に伴って、ペーパーガイド10の摺接面30に沿って、横向きU字状に反転されて搬送される。これにより、用紙4は、印字位置に搬送される。尚、印字位置とは、プラテンローラ9上面において、サーマルヘッド8が当接される位置である。
【0022】
印字位置へ搬送されると、当該用紙4には、サーマルヘッド8とプラテンローラ9により、入力された印字データに基づく印字が施される。
ここで、サーマルヘッド8は、ラインヘッド型のサーマルヘッドであり、用紙4の搬送方向に直交する方向に延びるライン毎に文字や画像等を印字することができる。尚、当該サーマルヘッドにおいては、1ライン印字する際の印字幅は用紙4の幅と略等しく設定されている。ここで、サーマルヘッド8を印字ヘッドとして用いるのは、被記録媒体として感熱紙を用いることにより、インクやインクリボンの消耗品が不要であり、且つそのための機構を省略でき、携帯用小型プリンタ装置1をコンパクトにできるからである。
【0023】
又、サーマルヘッド8の背面(上面側)には、コイルスプリング35のばね掛け部が係止されている(図3参照)。これにより、サーマルヘッド8がプラテンローラ9側に付勢されるので、サーマルヘッド8の印字部は、プラテンローラ9の上面に当接する。
従って、印字位置まで搬送された用紙4は、プラテンローラ9の外周面とサーマルヘッド8の印字部によって、押圧されつつ搬送される。この時、印字データに基づいて、サーマルヘッド8の印字部に対する通電態様を制御することにより、用紙4には、入力された印字データに基づく印字が施される。
その後、サーマルヘッド8によって印字が施された用紙4は、プラテンローラ9、ピックアップローラ11の回転駆動に従って、分離ブロック12上面と固定カバー体3端縁との隙間に形成される排紙口34から本体ケース2外部へと排紙される。
【0024】
次に、本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1の状態報知部40及びLED発光部50の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図4は、状態報知部40及びLED発光部50の構成を示す分解斜視図である。
上述したように、カセットパネル15には、窓部15aと状態報知部40が形成されている。
ここで、状態報知部40は、稼働状態報知領域41、通信状態報知領域42、充電状態報知領域43により構成されている。稼働状態報知領域41は、その発光態様により、携帯用小型プリンタ装置1の稼働状態をユーザに報知する領域である。そして、通信状態報知領域42は、その発光態様により、無線通信の通信状態をユーザに報知する領域である。尚、この通信状態報知領域42の発光態様は、通信スイッチ17のオン・オフ操作に基づいて変更される。そして、充電状態報知領域43は、携帯用小型プリンタ装置1の駆動電源である充電電池(図示せず)に対する充電が実行中であることをユーザに報知する領域である。
【0025】
そして、LED発光部50は、LEDガイド部材60と、当該LEDガイド部材60下方のプリント基板80に配設された複数のLEDにより構成されている。
LEDガイド部材60は、下方に配設されたLEDから発せられる光を所定の領域(例えば、通信状態報知領域42)に導く部材であり、透明アクリル樹脂で形成されている。このLEDガイド部材60の構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明することとし、ここでの説明は省略する。
【0026】
プリント基板80上には、稼働状態報知領域41に対応する位置(即ち、蓋体14を閉じた場合に、稼働状態報知領域41の下方にあたる位置)に、赤LED70r、緑LED70g、青LED70bが配設されている(図7(A)、図7(B)参照)。又、プリント基板80の充電状態報知領域43に対応する位置(即ち、蓋体14を閉じた場合に、充電状態報知領域43の下方にあたる位置)には、充電状態LED71が配設されている(図7(A)、図7(B)参照)。
ここで、赤LED70r、緑LED70g、青LED70b、充電状態LED71は、夫々発光色は異なるものの、同一の形状及び特性を有している。即ち、赤LED70r、緑LED70g、青LED70b、充電状態LED71は、略直方体状の外観形状に形成されており、夫々同一の指向特性(光源からの発光強度の角度分布)を有している。尚、各LEDの指向特性については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
そして、携帯用小型プリンタ装置1では、赤LED70r、緑LED70g、青LED70b、充電状態LED71の点灯態様を制御することで、稼働状態報知領域41、通信状態報知領域42、充電状態報知領域43の発光態様を変化させる。携帯用小型プリンタ装置1は、稼働状態報知領域41、通信状態報知領域42、充電状態報知領域43の発光態様を変化させることにより、携帯用小型プリンタ装置1に係る様々な稼働状況をユーザに報知することができる。
【0027】
次に、携帯用小型プリンタ装置1で報知される携帯用小型プリンタ装置1の稼働状況と、状態報知部40の発光態様及び各LEDの点灯態様の関係について図面を参照しつつ詳細に説明する。図5は、携帯用小型プリンタ装置1における稼働状況と、状態報知部40の発光態様及び各LEDの点灯態様の関係を示す説明図である。
例えば、携帯用小型プリンタ装置1の電源キー19が入力され、印字データを受信すれば印字可能な状態(以下、通常状態という)にある場合において、通信スイッチ17がオフに操作されている場合には、図5に示すように、緑LED70gのみが点灯する。この時、緑LED70gの点灯により発せられる光は、稼働状態報知領域41に達する。この結果、稼働状態報知領域41は、緑色に発光する。従って、ユーザは、稼働状態報知領域41の緑色発光を視認することで、「携帯用小型プリンタ装置1が通常状態にあり、無線通信機能がオフに設定されていること」を把握することができる。
【0028】
そして、通常状態にある携帯用小型プリンタ装置1において、通信スイッチ17がオンに操作されている場合には、青LED70bのみが点灯する(図5参照)。青LED70bにより発せられる光は、LEDガイド部材60の作用により、稼働状態報知領域41、通信状態報知領域42に達する。従って、この場合には、稼働状態報知領域41、通信状態報知領域42は、青色に発光する。これにより、ユーザは、稼働状態報知領域41、通信状態報知領域42の青色発光を視認することで、「携帯用小型プリンタ装置1が通常状態にあり、無線通信機能がオンに設定されていること」を把握することができる。
尚、青LED70bから発せられた光を稼働状態報知領域41、通信状態報知領域42へと導くLEDガイド部材60の構成及び作用については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0029】
又、携帯用小型プリンタ装置1において、エラー(例えば、給紙ミス、用紙詰まり等)が生じている場合には、赤LED70rのみが点灯する(図5参照)。赤LED70rから発せられた光は、稼働状態報知領域41に達する。従って、この場合に、稼働状態報知領域41は、赤色に発光する。これにより、ユーザは、稼働状態報知領域41の赤色発光を視認することで、「携帯用小型プリンタ装置1にエラーが発生していること」を把握することができる。
【0030】
そして、携帯用小型プリンタ装置1の充電用コネクタ16にACアダプタ(図示せず)が接続され、充電電池の充電が行われている場合には、充電状態LED71のみが点灯する。この時、充電状態LED71から発せられた光は、充電状態報知領域43に達する。従って、充電状態報知領域43は、充電状態LED71の光によって発光する。一方、充電電池に対する充電が行われていない場合には、充電状態LED71が点灯することはなく、充電状態報知領域43が発光することもない。
即ち、充電状態報知領域43の発光を視認することで、ユーザは、「携帯用小型プリンタ装置1の充電電池に対して充電が行われているか否か」を把握することができる。
【0031】
次に、携帯用小型プリンタ装置1のLED発光部50に配設されているLEDガイド部材60の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図6は、LEDガイド部材60の構成を示す外観図である。
上述したように、LEDガイド部材60は、透明アクリル樹脂により形成されており、プリント基板80上に配設されている各LEDの上方に位置するように配設されている。
図6(A)に示すように、LEDガイド部材60は、透明アクリル樹脂で形成された板状の発光板65と、その両端に形成された支持部66を備えている。そして、LEDガイド部材60は、当該支持部66により、プリント基板80上に配設される。この時、発光板65表面は、本体ケース2上面と同一平面上に位置し、蓋体14に閉じた場合は、カセットパネル15に形成された状態報知部40の裏面に近接する。又、発光板65表面は、曇りガラス状に加工されており、発光板65の下方に配設されている各LEDの存在を明確に視認できないようになっている。
【0032】
そして、発光板65裏面側には、第1ガイド部61、第2ガイド部62、反射光拡散部63が、透明アクリル樹脂により、発光板65と一体に形成されている(図4、図6参照)。
図6(B)、図6(C)に示すように、第1ガイド部61は、光導入面61aと、第1傾斜面61bを備える水平視略三角形のリブ状に形成されている。又、第1ガイド部61は、第2ガイド部62の一側面から立設しつつ、当該第2ガイド部62と一体に形成されている。
光導入面61aは、プリント基板80に配設されている青LED70bにおいて、当該青LED70bの短辺方向の約半分部分を覆うように形成されている(図7(B)参照)。従って、青LED70bから発せられる光の一部は、当該光導入面61aから第1ガイド部61内部に入射する。尚、この光導入面61aは、プリント基板80に対して平行な平面として形成されている。
そして、図7(B)に示すように、青LED70bの一部は、光導入面61aに覆われていないので、光導入面61aに覆われていない部分から発せられた光は、光導入面61aに入射することなく、そのまま発光板65に達する(図8(B)参照)。これにより、青LED70bの真上に位置する稼働状態報知領域41は、光導入面61aに覆われていない部分から発せられた光によって青色発光する(図7(A)、図7(B)、参照)。
又、第1傾斜面61bは、前述の光導入面61aに対して所定角度傾斜した平面であり、第1ガイド部61の一側面を構成する。この第1傾斜面61bは、光導入面61aから入射された青LED70bの光を第2ガイド部62に向かって反射する(図8(B)参照)。
【0033】
第2ガイド部62は、発光板65の裏面側に当該発光板65と一体に形成されており、第2傾斜面62aを備えている。そして、上述したように、当該第2ガイド部62の一側面において、第1ガイド部61が一体に立設されている。
ここで、第2傾斜面62aは、発光板65に対して所定角度傾斜した平面であり、第2ガイド部62において、第1ガイド部61が立設されている側面に対向する側面を構成する(図6(C)参照)。そして、第2傾斜面62aは、光導入面61aから入射され、第1傾斜面61bで反射された光を、発光板65方向に反射する(図8(B)参照)。
即ち、青LED70bから発せられた光の一部は、光導入面61aから第1ガイド部61内に入射し、第1傾斜面61b、第2傾斜面62aを経て、発光板65へと導かれる。ここで、第2傾斜面62a上方には、通信状態報知領域42が位置しているので、この青LED70bの光の一部は、通信状態報知領域42を青色発光させる(図7(A)参照)。
【0034】
そして、第2ガイド部62の一側面には、反射光拡散部63が形成されている。この反射光拡散部63は、その水平断面が第1ガイド部61側の側面に中心角を有する略扇形状に形成されている。従って、第1傾斜面61bで反射された光は、第2傾斜面62aに向かう途上で、反射光拡散部63にも拡散される。
又、反射光拡散部63には、第3傾斜面63aが形成されている。第3傾斜面63aは、前記扇形の弧部分に当たる部分に、第2ガイド部62の第2傾斜面62aと隣接するように形成されている。そして、第3傾斜面63aは、第2傾斜面62aと同様に、発光板65に対して所定角度傾斜している。従って、第1傾斜面61bで反射され、反射光拡散部63で拡散された光は、第3傾斜面63aによって、発光板65方向に反射される(図8(C)参照)。これにより、第1傾斜面61bで反射された青LED70bの光の一部は、第2傾斜面62a、第3傾斜面63aにより、発光板65へと導かれる。この時、第2傾斜面62a、第3傾斜面63aで反射されるので、青LED70bの光は、通信状態報知領域42全体に達する。即ち、携帯用小型プリンタ装置1では、LEDガイド部材60に反射光拡散部63、第3傾斜面63aを形成することで、通信状態報知領域42の一部のみを青色発光させるのではなく、通信状態報知領域42全体を青色発光させることができる。
【0035】
尚、上述したように、LEDガイド部材60の下方には、青LED70bの他に、赤LED70r、緑LED70g、充電状態LED71が配設されている。ここで、これらの赤LED70r、緑LED70g、充電状態LED71から発せられる光と、LEDガイド部材60の関係について説明する。
図7(B)、図8(A)に示すように、赤LED70r、緑LED70g、充電状態LED71の上方には、第1ガイド部61、第2ガイド部62、反射光拡散部63は存在しておらず、発光板65のみが存在している。従って、赤LED70r、緑LED70g、充電状態LED71から発せられた光は、第1ガイド部61、第2ガイド部62、反射光拡散部63等で反射されることなく、発光板65方向に向かう。
【0036】
即ち、赤LED70rが点灯した場合、赤LED70rから発せられた光は、そのまま真上に位置する発光板65に到達し(図8(A)参照)、赤LED70rの配設位置に対応する稼働状態報知領域41(図7(A)、図7(B)参照)を赤色発光させる。又、緑LED70gが点灯した場合は、緑LED70gから発せられた光は、そのまま真上に位置する発光板65に到達し(図8(A)参照)、緑LED70gの配設位置に対応する稼働状態報知領域41(図7(A)、図7(B)参照)を緑色発光させる。そして、充電状態LED71が点灯した場合も同様に、充電状態LED71の光は、そのまま発光板65に達し、充電状態報知領域43を発光させる(図7(A)、図7(B)、図8(A)参照)。
【0037】
ここで、図7(A)、図7(B)に示すように、稼働状態報知領域41の下方にあたるプリント基板80上には、赤LED70r、緑LED70g、青LED70bが相互に近接した状態で配設されている。この点から、赤LED70r、緑LED70gの点灯により発せられた光が光導入面61aに入射し、通信状態報知領域42を赤色発光又は緑色発光させるようにも思われる。しかしながら、本実施形態においては、赤LED70r、緑LED70gが点灯した場合であっても、通信状態報知領域42が赤色発光又は緑色発光することはない。
以下、この点について説明する。
【0038】
上述したように、本実施形態において用いられている赤LED70r、緑LED70g、青LED70b、充電状態LED71は、何れも同一の外観形状を有しており、直方体状に形成されている。又、赤LED70r、緑LED70g、青LED70b、充電状態LED71は、同一の指向特性(光源からの発光強度の角度分布)を備えている。
ここで、図9(A)に上記4つのLEDの短辺方向の指向特性を示す。図9(A)からわかるように、上記4つのLEDは、その短辺方向において、光源の鉛直方向から約35°近傍の発光強度が最も強い。そして、図9(B)に示すように、上記4つのLEDの長辺方向においては、光源の鉛直方向から、所定方向(図9(B)中、右方向)に約30°の部分の発光強度が最も強い。
【0039】
そして、図4、図7(B)に示すように、青LED70bは、その長辺方向がLEDガイド部材60の長手方向と平行になるように、プリント基板80に配設されている。一方、赤LED70r、緑LED70gは、その長辺方向が青LED70bの長辺方向と直角となるようにプリント基板80に配設されている。即ち、LEDガイド部材60の短手方向、青LED70bの短辺方向と、赤LED70r、緑LED70gの長辺方向は平行になる。
つまり、LEDガイド部材60の短手方向の断面では、青LED70bの指向特性は、図9(A)に示す指向特性であり、赤LED70r、緑LED70gの指向特性は、図9(B)に示す指向特性となる。
【0040】
ここで、緑LED70g、青LED70bの指向特性と、LEDガイド部材60の位置関係について、図面を参照しつつ説明する。図10は、緑LED70gの光源部分におけるLEDガイド部材60の短手方向の断面を示すLED発光部50の断面図である。
図10に示すように、青LED70bの上方には、第1ガイド部61が立設されている。そして、青LED70bの指向特性は、図9(A)に示す指向特性である。つまり、この断面において、青LED70bの指向性が最も強い部分は、光源を含む鉛直方向から夫々約35°となる2箇所となる。この青LED70bにおける2箇所の指向性の強い部分の光は、一方は光導入面61aに向かう方向であり、他方はそのまま発光板65に向かう方向になっている(図10参照)。従って、この点からも、青LED70bの光の一部は、光導入面61aに向かい、最終的に通信状態報知領域42を青色発光させることがわかり、そのまま発光板65に向かった青LED70bの光は、稼働状態報知領域41を青色発光させることがわかる。
【0041】
そして、緑LED70gは、第1ガイド部61、青LED70bから所定寸法離間したプリント基板80上に配設されている。ここで、緑LED70bの指向特性は、図9(B)に示す指向特性であり、指向性の最も強い部分(光源の鉛直方向から約30°の部分)が第1ガイド部61方向となるように配設されている。
この点、図10に矢印で示すように、この指向性が最も強い部分の光は、第1ガイド部61の第1傾斜面61bの上方を通過して、発光板65に達する。即ち、緑LED70gが点灯した場合、緑LED70gの指向性の強い光は、第1傾斜面61bの上方を通過して発光板65に達し、光導入面61aから第1ガイド部61内に入射されることはない。これにより、緑LED70bを点灯した場合に、稼働状態報知領域41と共に、通信状態報知領域42が緑色発光することはない。
【0042】
尚、赤LED70rにおいても、上述した緑LED70gと同様に、指向性の最も強い部分の光は、第1傾斜面61bの上方を通過して発光板65に達する。従って、赤LED70rが点灯した場合も、稼働状態報知領域41は赤色発光するが、通信状態報知領域42が赤色発光することはない。
【0043】
以上説明したように、本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1によれば、LED発光部50において、光導入面61aが青LED70bの上方で当該青LED70bを約半分程覆うように、LEDガイド部材60を配設しているので、青LED70bから発せられる光は、光導入面61aからLEDガイド部材60に入射される光と、そのままLEDガイド部材60の発光板65に達する光に分けられる。
光導入面61aから入射された光は、第1傾斜面61b、第2傾斜面62aにより反射され、発光板65に達する。この時、第2傾斜面62aの上方には、状態報知部40を構成する通信状態報知領域42が位置しているので、青LED70bから発せられ、光導入面61aから入射された光は、通信状態報知領域42を青色発光させる。
一方、光導入面61aに入射されずに、そのまま発光板65に達した光は、青LED70bの上方に位置する稼働状態報知領域41を青色発光させる。
【0044】
つまり、本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1によれば、青LED70bという一の発光手段を点灯させるだけで、LEDガイド部材60の作用によって、稼働状態報知領域41、通信状態報知領域42という互いに離間した領域を発光させることができる。これにより、2つの領域を発光させるために要する光源(即ち、LED)の数を少なくすることができる。又、2つの領域を同時に発光させる際に、点灯すべき光源(LED)の数を低減することができる。即ち、本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1によれば、状態報知部40の構成に関するコストパフォーマンスを向上させることができる。
【0045】
又、本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置1においては、光導入面61aから第1ガイド部61へ入射され、第1傾斜面61bで反射された光は、第2ガイド部62、反射光拡散部63で拡散されつつ、第2傾斜面62a、第3傾斜面63aで通信状態報知領域42全体に向かって反射される。これにより、状態報知部40において、通信状態報知領域42全体が青色発光することになるので、ユーザは、明確に携帯用小型プリンタ装置1の稼働状態を把握することができる。
【0046】
更に、携帯用小型プリンタ装置1においては、稼働状態報知領域41の下方にあたる部分に赤LED70r、緑LED70g、青LED70bを配設しており、青LED70bの上方に光導入面61aが位置するように、LEDガイド部材60を配設している。即ち、光導入面61aの近傍に赤LED70r、緑LED70gが配置されていることになる。この点、赤LED70r、緑LED70gは、赤LED70r、緑LED70gの指向性の強い部分が第1傾斜面61bの上方となるように配置されているので、赤LED70r、緑LED70gから発せられた光が光導入面61aに入射されることはない。つまり、赤LED70r、緑LED70gが点灯した場合であっても、通信状態報知領域42が赤色発光、緑色発光することはない。
これにより、赤LED70r、緑LED70gの点灯時に発光してはならない領域(例えば、通信状態報知領域42)が発光することはないので、状態報知部40の発光態様を明確に報知することができる。即ち、ユーザは、携帯用小型プリンタ装置1の稼働状態をより明確に把握することができる。
【0047】
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置の外観斜視図である。
【図2】本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置の蓋体開放状態を示す説明図である。
【図3】本実施形態に係る携帯用小型プリンタ装置の印字機構ユニットを示す断面説明図である。
【図4】携帯用小型プリンタ装置の状態報知部、LED発光部の構成を示す説明図である。
【図5】携帯用小型プリンタ装置の稼働状態と、状態報知部の発光態様、各LEDの点灯態様に関する説明図である。
【図6】本実施形態に係るLEDガイド部材の構成を示す外観図である。
【図7】LEDガイド部材と、状態報知部及び各LEDの位置関係を示す説明図である。
【図8】各LEDから発せられた光の経路に関する説明図である。
【図9】本実施形態に係るLEDの指向特性を示す説明図である。
【図10】LEDガイド部材の短手方向におけるLEDの指向特性とLEDガイド部材の位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
【0049】
1 携帯用小型プリンタ装置
40 状態報知部
41 稼働状態報知領域
42 通信状態報知領域
43 充電状態報知領域
50 LED発光部
60 LEDガイド部材
61 第1ガイド部
61a 光導入面
61b 第1傾斜面
62 第2ガイド部
62a 第2傾斜面
63 反射光拡散部
63a 第3傾斜面
70b 青LED
70g 緑LED
70r 赤LED
71 充電状態LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光態様によって装置の稼働状態を夫々報知する複数の発光表示領域と、
前記複数の発光表示領域の光源である発光手段と、を有する印字装置において、
前記発光手段からの光線を透過する材質で形成され、前記複数の発光表示領域の内、一の発光表示領域の直下に配設された発光手段の一部を覆い、前記発光手段からの光線の一部が導入される導入面と、前記導入面に対し所定角度で傾斜し、前記導入面から導入された光線を反射する第1傾斜面と、を有する第1案内部と、
前記発光手段からの光線を透過する材質によって、前記第1案内部と一体に形成され、前記第1傾斜面で反射された光線を他の発光表示領域方向に反射する第2傾斜面と、を有する第2案内部と、からなる光線案内部材と、を備えることを特徴とする印字装置。
【請求項2】
請求項1に記載の印字装置において、
前記光線案内部材は、
前記第2案内部の側部に前記発光手段からの光線を透過する材質で形成され、前記発光手段方向に中心角を有する扇形状の水平断面と、前記第2傾斜面と、を有する第3案内部を備え、
前記第1傾斜面、第2傾斜面を介して、前記導入面から導入された光線が前記他の発光表示領域へ案内される際に、当該光線を前記他の発光表示領域全域に向かって拡散することを特徴とする印字装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−105296(P2008−105296A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−291027(P2006−291027)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】