説明

原子力発電所の格納容器の水漏れ破損部分を修復する方法、及びその装置

【課題】原子力発電所が地震、及び津波などの天災により破損、及び破壊されて原子力発電所が制御できない場合の、原子炉を冷却、修復及び放射能が空気中に拡散されるのを、完全に遮断して防止する。
【解決手段】核燃料を収納している圧力容器が水漏れしている部分、又は破損している部分を外側から氷結して修復する。また、放射能に汚染された、高濃度の放射能汚染水を氷結して氷の固型物に製氷して、長期間、安定した状態にするために、例えば、長方形状に製氷した氷の内部に、高濃度の放射能を閉じ込めて長期間安全に超低温にて密封して保管する。さらに、放射能に汚染された、高濃度の放射能汚染水を氷結乾燥(以下、略して、フリーズドライ製法とする)にて乾燥させて粉末の状態にして処分する。さらに、原子力発電所を地震により引き起こされる津波からの水没を防御する防波堤を構築する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原子力発電所の核燃料を収納している圧力容器を中心として、圧力容器の外周を包み込む形状をした、格納容器が水漏れ、又は破損した状態の格納容器を、格納容器の外周を、例えば、−30度C以下の低温状態に氷結をして、格納容器からの水漏れ、又は破損した部分を氷結して修復すると同時に、核燃料を収納している圧力容器を、−30度C以下の低温状態に格納容器の外側から圧力容器を冷却して、圧力容器内部の核燃料を100度C以下に冷却することを目的とする。
【0002】
また、本発明は、原子力発電所が崩壊をして原子炉内部の核分裂を制御することが出来ない場合の原子炉の冷却、及び原子炉から漏れる放射能を遮断することを目的とする。
【0003】
さらに、本発明は、原子力発電所を地震により引き起こされる津波から原子力発電所が水没するのを防御することを目的とする。
【0004】
また、本発明は、放射能に汚染された、高濃度の放射能汚染水を氷結して氷の固型物に製氷して、長期間、安定にした状態にして安全に冷凍庫にて保管することを目的とする。
【0005】
さらに、本発明は、放射能に汚染された、高濃度の放射能汚染水を氷結乾燥(以下、略して、フリーズドライ製法とする)にて乾燥させて粉末状態にして処分することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、放射能に汚染された、高濃度の放射能汚染水を、凝集沈降剤であるフェロシアン化ニッケル、又はフェロシアン化鉄、又は吸着剤であるゼオライト(以下、略して、凝集剤とする)を使用して、高濃度の放射能を凝集沈降させたあとの水溶液、又は水分を含有している土砂、又は放射能を吸着させた凝集剤、又はその他の固型物が含有している水分を蒸発させて乾燥させるために、フリーズドライ製法にて乾燥させて固型物にして処分することを目的とする。
【背景技術】
【0007】
従来、原子力発電所が崩壊をして原子炉が亀裂を起こして、人体に与える放射能が強力なときには、人間が原子炉の近くに行くことが出来ないのが現状である。その理由は被爆をするからである。
【0008】
また、例えば、中部電力の浜岡原子力発電所は、太平洋岸の低地に位置をしているので、地震により引き起こされる津波により、浜岡原子力発電所は水没する危険性がある。
【0009】
さらに、放射能に汚染された、高濃度の放射能汚染水を有効に処分することが出来ないのが現状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
放射能に汚染された、高濃度の放射能汚染水である水溶液を、不安定な状態の水溶液から、より一段と安定した状態の固体の状態である、放射能汚染水を氷結して氷の固まりにして、放射能を密封して外界と遮断をして長期間保管をする。
【0011】
また、前記目的を達成するために、本発明の構成は、放射能に汚染された水溶液を、−30度C前後に凍結をして氷の固型物としたあと、氷の固型物とした放射能に汚染された水溶液をフリーズドライ製法にして乾燥させる。
【0012】
さらに、前記目的を達成するために、本発明の構成は、格納容器の外周にある水溶液を超低温状態に氷結をして、格納容器の水漏れ、又は破損を修復する。
【0013】
また、原子力発電所の外周に原子力発電所を中心として、原子力発電所の高さと同じ高さ以上の堤防を円筒形状、4角形状、長方形状、又はその他の形状(以下、略して、円筒形状とする)に構築して、原子力発電所の高さ以上の堤防を構築して、原子力発電所を中心として構築した円筒形状をした堤防の内部に水溶液、真水、又は海水(以下、略して、水溶液とする)を注水して、原子力発電所が水没する高さより高い堤防まで注水をした水溶液にて原子力発電所全体を完全に水没させて、原子力発電所を水没させることにより、原子炉内部の冷却、及び空気中に撒き散らしている放射能を堤防の内部に溜めている水溶液にて完全に遮断をする。
【0014】
さらに、原子力発電所の外周に円筒形状、四角形状、又は長方形状にブロック、又はコンテナーを積み重ねて構築した構造物を中心として、このブロック、又はコンテナーで出来ている構造物の表面上に土砂を盛り土をして堤防を形成して、原子力発電所を地震により引き起こされる津波から原子力発電所が水没するのを防御して、原子力発電所を津波から保護する。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記目的を達成するために、本発明の構成は、放射能に汚染された水溶液を、−30度C前後に凍結をして氷の固型物とする。
【0016】
また、前記目的を達成するために、本発明の構成は、極く短期間にて原子力発電所を中心として円筒形状に堤防を構築するために、例えば、長方形状、又は四角形状(以下、略して、長方形状とする)をした鉄製の容器を製作して、長方形状をした鉄製の密封容器の外部にバルブを取り付けて、バルブを取り付けた容器の内部に水溶液を注水することが出来る構造をした容器、又は、海上輸送に使用する20feetコンテナー、又は、40feetコンテナー(以下、略して、ブロック、又はコンテナーとする)を、例えば、数万個を製作して原子力発電所を中心として円筒形状に組み立てて堤防とする。この堤防の内部に水溶液を注水して原子力発電所を完全に水没させる。
【0017】
さらに、前記目的を達成するために、例えば、中部電力の原子力発電所は、太平洋岸の低地に位置をしているので、地震により引き起こされる津波により、浜岡原子力発電所は水没をする危険性がある。この浜岡原子力発電所を中心として、例えば、長方形状、又は、四角形状をした鉄製の容器、又は海上輸送に使用する20feetコンテナー、又は40feetコンテナー(以下、略して、ブロック、又はコンテナーとする)を、浜岡原子力発電所を中心として、浜岡原子力発電所の外周に円筒形状、四角形状、又は、長方形状(以下、略して、円筒形状とする)にコンテナーを積み重ねて構築した構造物を中心として、このブロックで出来ている構造物の表面上に土砂を盛り土をして堤防を形成して、原子力発電所を地震により引き起こされる津波から原子力発電所が水没するのを防御する。
【0018】
また、堤防の土堤として使用する20feetコンテナー、又は40feetコンテナーは浮力を無くすためにコンテナーの天井部分を切り破って、コンテナーの浮力を無くして、コンテナーの内部に御影石、又は大理石などの質量が重い石を詰め込むとよい。
【発明の効果】
【0019】
例えば、現在、福島第1原子力発電所にての最大の問題点としては、放射能に汚染された高濃度の汚染水が、約20万トンある。この高濃度の放射能に汚染された水溶液が含有している放射能の濃度を低下させるのに放射能を吸着する性質があるゼオライトなどを使用して、高濃度に汚染された放射能を除去することが出来る。けれども、高濃度に放射能に汚染された水溶液を処理するのに、水溶液1トン当りの処理費用が高い欠点がある。
【0020】
上記にて説明をした、高濃度に放射能に汚染された水溶液を、−30度C前後の低温にて氷結をして氷の固まりにして固型物とした状態にして、−30度C前後の冷凍庫の内部にて長期間保管をするほうが、上記にて説明をした、ゼオライトなどを使用した処理費用よりも簡便で安価なコストとなる利点がある。
【0021】
また、上記にて説明をした、高濃度の放射能に汚染された水溶液を、−30度C前後の低温にて氷結をして、氷の固まりにした固型物を粉砕してフリーズドライ製法にて乾燥させて粉末状態にして処分する。
【0022】
さらに、現在、福島第1原子力発電所にて起こっている、下記の(1)から(4)の問題点を解決して、福島第1原子力発電所から排泄される放射能に汚染された水溶液の放射能の濃度を希釈することを目的とした、福島第1原子力発電所を完全に水没させて封鎖をすることが出来る。
【0023】
(1)圧力容器内部の核燃料の冷却をすることが出来る。
【0024】
(2)放射能に汚染された水溶液の濃度を希釈して、人体に影響を与えない放射能の濃度とすることが出来る。例えば、現在、福島第1原子力発電所の内部に高濃度の放射能に汚染された水溶液が15,000トンあるとするならば、福島第1原子力発電所の1号機から4号機を中心として、半径が1,000mの円筒形状をした人工の人造湖を形成した場合、堤防の円周は2πrなので、2×1,000m×3.14=6,280m(6.28km)となる。円筒形状の高さを50mとすると水溶液の容積はπr 2 ×高さなので1,000m 2 ×3.14×50m=1.57億m3(立方メートル)=1.57億トンとなる。これにより、高濃度の放
射能に汚染された15,000トンの水溶液の10,000倍の1.57億トンに希釈することになり、人体に影響を与えない放射能の濃度とすることが出来る。
【0025】
(3)放射能に汚染された水溶液を閉じ込めて、海水中に垂れ流さないことが出来る。
【0026】
(4)空気中に放射能を拡散させないことが出来る。
【0027】
また、鉄製の長方形状をしたブロック、又はコンテナーである、バルブを各々の容器に取り付けている密封容器の内部に水溶液を満タンに入れることにより、このブロック、又はコンテナーは水圧に耐える構造となる。このブロック、又はコンテナーを使用して、原子力発電所を中心として堤防を構築するので、高い水圧に耐える構造となる。また、このブロックは日本を中心として、韓国、中国、台湾、ベトナム、ロシア、シンガポールなどの近隣諸国の造船所に製作の協力をしていただくのであれば、極く短期間にて数万個の製作は容易である。
【0028】
さらに、海上輸送に使用する20feetコンテナー、又は、40feetコンテナー(以下、略して、ブロック又は、コンテナーとする)を使用して、上記にて説明をした、福島第一原子力発電所を水没させる構造物。又は、浜岡原子力発電所を地震により引き起こされる津波からの水没を防御するための構造物を形成するのに、例えば、海上輸送に使用している20feetコンテナー、又は、40feetコンテナーの使用済の中古品又は、新品を使用して福島第一原子力発電所、又は浜岡原子力発電所を中心として、この原子力発電所の外周に原子力発電所を水没させることを目的とした堤防、又は原子力発電所を津波による水没から防御する構造物を形成するのであれば、極く短期間にて土砂を盛り土をした堤防を構築することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】原子力発電所Aの圧力容器Kを中心として、圧力容器Kの外周を包み込む形状をした格納容器L が水漏れ、又は破損した状態の格納容器Lと圧力容器Kの縦断面図を、図1に示している。
【図2】原子力発電所Aを中心として鉄製の密封容器であるブロック、又はコンテナーBの内部に水溶液 を入れたブロック、又はコンテナーを使用して、原子力発電所を中心として原子力発電所の外周に円筒形 状をした堤防Cを構築している平面図の概略図を、図2に示している。
【図3】原子力発電所Aを中心と して鉄製の密封容器であるブロック、又はコンテナーBを使用して、原子力発電所Aを中心として原子力 発電所Aの外周に円筒形状をした堤防Cを、原子力発電所の高さ以上の高さまで円筒形状の堤防Cを構築 して、原子力発電所Aを中心とした堤防Cの内部に水溶液を注水して原子力発電所Aを完全に水没させて いる概略図の縦断面図を、図3に示している。
【図4】原子力発電所Aを中心として鉄製の密封容器であるブロック、又はコンテナーB、及びDを使用 して内側の堤防Cと、外側の堤防Eを形成して、その中間の空間層にセメントFを注入して水漏れを防止 することを目的とした概略図の平面図を、図4に示している。
【図5】原子力発電所Aを中心として内側の堤防Cと、その外側の堤防Eの2重構造をした堤防を形成し て、その中間の空間層にセメントFを注入している概略図の縦断面図を、図5に示している。
【図6】原子力発電所Aを中心としてブロック、又はコンテナーB(以下、略して、ブロック、又はコン テナーとする)、及び土砂Hを使用して堤防Cを形成している概略図の平面図を、図6に示している。
【図7】原子力発電所Aを中心としてブロック、又はコンテナーB、又は土砂Hを使用して堤防Cを形成 している概略図の縦断面図を、図7に示している。
【図8】原子力発電所Aを中心としてブロック、又はコンテナーBを複数列、例えば、原子力発電所Aを 中心としてブロック、又はコンテナーBを2列に並列に構築をして、原子力発電所Aを中心とした外周に 防波堤である堤防Cを形成している平面図を、図8に示している。
【図9】原子力発電所Aを中心としてブロック、又はコンテナーBを複数列、例えば、原子力発電所Aを 中心としてブロック、又はコンテナーBを2列に並列に構築をして、原子力発電所Aを中心とした外周に 防波堤である堤防Cを形成している縦断面図を、図9に示している。
【図10】原子力発電所Aの太平洋岸の前面に地震によって引き起こされる津波から、原子力発電所Aを 保護する目的のために、漁網で出来ている袋Jの内部に砕石Iを入れた、漁網で出来ている袋Jを使用し て防波堤である堤防Cを形成している概略図の縦断面図を、図10に示している。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0030】
放射能に汚染された、高濃度の放射能汚染水である水溶液を、とりあえず、不安定な状態の水溶液から、より一段と安定した状態の固体の状態である、放射能汚染水を、−30度C前後の低温にて氷結して氷の固まりの固型物である、例えば、長方形状に製氷して長期間、保管する。氷の固まりの固型物とした放射能に汚染された氷の固型物を粉砕をしてフリーズドライ製法にて乾燥させて固体状態にして処分をする。
【実施例2】
【0031】
放射能に汚染された、高濃度の放射能汚染水を、凝集沈降剤であるフェロシアン化ニッケル、又はフェロシアン化鉄、又は吸着剤であるゼオライト(以下、略して、凝集剤とする)を使用して、高濃度の放射能を凝集沈降剤を使用して沈降させたあとの水溶液、又は水分を含有している土砂、又は放射能を吸着させた凝集剤、又はその他の固型物が含有している水分を蒸発させて乾燥させるために、フリーズドライ製法にて乾燥させて固型物にして処分する。
【実施例3】
【0032】
原子力発電所の核燃料Rを収納している圧力容器Kを中心として、圧力容器Kの外周を包み込む形状をした格納容器Lが水漏れ、又は破損した状態の格納容器Lを、格納容器Lの外周を、例えば、−30度C以下の超低温状態に氷結して、格納容器Lからの水漏れ、又は破損部分N、又は水漏れ、又は破損部分Oを修復すると同時に、核燃料Rを収納している圧力容器Kを、−30度C以下の低温状態に格納容器Lの外側から圧力容器Kを冷却して、圧力容器の内部の核燃料Rを100度C以下に冷却をする。
また、核燃料Rを収納している格納容器Lの水漏れ、又は破損部分N、又は水漏れ、又は破損部分Oを格納容器Lの外側に形成している氷結部分Uを使用して修復したあとは、冷却水を循環させて圧力容器Kの内部の核燃料Rを冷却してもよい。さらに、冷却をしたヘリウムガス、又は冷却をした空気を使用して圧力容器Kの内部の核燃料Rを冷却してもよい。
【実施例4】
【0033】
原子力発電所の核燃料Rを収納している圧力容器Kを中心として、圧力容器Kの外周を包み込む形状をした格納容器Lが水漏れ、又は破損した状態の格納容器Lを、格納容器Lからの水漏れ、又は破損部分N、又は水漏れ、破損部分Oを格納容器Lの外側に設けた建屋Tの内部に水溶液を注水して、例えば、建屋Tの内部に注水している水溶液を、−30度C以下に凍結をして、格納容器Lから水漏れ、又は破損部分N、又は水漏れ、破損部分Oを建屋Tの内部に注水している水溶液を凍結して、格納容器Lからの水漏れ、又は破損部分N、又は水漏れ、破損部分Oを修理して修復して格納容器Lを密封すると同時に、圧力容器Kの内部の核燃料Rの温度を100度C未満に冷却をする。
【実施例5】
【0034】
鉄製の長方形状のブロック、又はコンテナーである容器を原子力発電所を中心として組み立てて、ブロックとブロック、又はコンテナーとコンテナーとを溶接して接合するか、又はその他の手段を使用してブロックとブロック、又はコンテナーとコンテナーとを接合して、原子力発電所の高さ以上の円筒形状の堤防を原子力発電所を中心として構築して、それぞれの鉄製の長方形状のブロック、又はコンテナーである容器に取り付けているバルブから密封容器であるブロック、又はコンテナーの内部に水溶液を満タンに注水して構築した、原子力発電所を中心として構築した円筒形状をした堤防の内部に水溶液を注水して原子力発電所を完全に水没させて原子炉の冷却、及び放射能の拡散を完全に遮断する構成とする。
【実施例6】
【0035】
長方形状をした鉄製の密封構造をしたブロック、又はコンテナーである容器を使用して、原子力発電所を中心として円筒形状の堤防を2重構造に構築して、原子力発電所の高さ以上の高さまで組み立てて構築した2重構造の円筒形状をした内側の堤防と、外側の円筒形状をした外周の堤防との中間の空間層に、水漏れ防止の目的のためにパッキンとなりえるゴム状物質、又は水漏れ防止のパッキンとなりえる水ガラス、又は水漏れ防止のパッキンとなりえる液状の樹脂、又は水漏れ防止のパッキンとなりえるセメント(以下、略して、セメントとする)を注入して構築した堤防の内部に、水溶液を注入して原子力発電所を完全に水没させて原子炉の冷却、及び放射能の拡散を遮断する原子力発電所を水没させる構成とする。
【実施例7】
【0036】
海上輸送用の使用済みの中古品のコンテナー、又は、新品の20feetコンテナー、又は、40feetコンテナー(以下、略して、ブロック又は、コンテナーとする)の内部に砕石Iを積み込んだコンテナーBを使用して、原子力発電所Aを中心として、原子力発電所Aを中心とした外周に、砕石Iを満杯に積み込んだコンテナーBを使用して構築した構造物の表面上に土砂Hを盛り土をして堤防Cを構築する。このコンテナーBと砕石Iと土砂Hを使用して形成した堤防Cを使用して津波を防御することを目的として使用する構成とする。または、原子力発電所Aを水没させるために、堤防Cの内部に水溶液を注水して原子力発電所を水没させることを目的として使用して、人工の人造湖であるダムを形成して、原子力発電所を完全に水没させて原子炉の冷却、及び放射能の拡散を遮断する原子力発電所を水没させる構成とする。
【実施例8】
【0037】
海上輸送用として使用した使用済みの中古品のコンテナー、又は、新品の20feetコンテナー、又は40feetコンテナー(以下、略して、ブロック、又は、コンテナーとする)の内部に、例えば、漁網で出来ている袋Jの内部に砕石Iを1ton程度を入れた砕石Iを、1個のコンテナーの内部に漁網で出来ている袋Jを20個から30個を入れて、総重量が20tonから30ton程度の重量の砕石Iを入れたコンテナーを、例えば、福島第一原子力発電所、又は、浜岡原子力発電所(以下、
略して、原子力発電所とする)を中心とした外周に、1個のコンテナーの総重量が20tonから30ton程度の重量としたコンテナーを積み重ねて、例えば、原子力発電所の太平洋岸の前面の部分に高さが20m程度の堤防を構築して地震によって引き起こされる津波を防御する防波堤とする。または、原子力発電所を中心として、原子力発電所の外周に四角形状、長方形状、又は、円筒形状(以下、略して、円筒形状とする)をした、高さが20m程度の堤防を原子力発電所を中心として円筒形状に構築して地震によって引き起こされる津波から原子力発電所が水没するのを防御する防波堤とする。
【実施例9】
【0038】
また、図8、及び図9に示しているように、ブロック、又はコンテナーBを複数列、例えば、原子力発電所Aを中心としてブロック、又はコンテナーBを2列に並列に構築をして、並列に構築をしたブロック、又はコンテナーBとブロック、又はコンテナーBとの中間の空間に土砂H,又は砕石I、又はセメントFを投入して原子力発電所Aを中心とした外周に防波堤である堤防Cを形成すると、より一段と強固な堤防Cを構築することが出来る。
特に、ブロック、又はコンテナーBと、ブロック、又はコンテナーBとの中間の空間にセメントFを投入して防波堤である堤防Cを形成すると強固な堤防Cを構築することが出来る。
【実施例10】
【0039】
さらに、原子力発電所Aの外周に四角形状、長方形状、又は、円筒形状(以下、略して、円筒形状とする)にコンテナーを積み重ねて構築した構造物を中心として、このコンテナーで出来ている構造物の表面上に土砂Hを盛り土をして堤防を形成して、原子力発電所Aを地震により引き起こされる津波からの水没を防御する防波堤とする。
【実施例11】
【0040】
原子力発電所Aの太平洋岸の前面の部分に高さが20m程度の防波堤である堤防を、漁網で出来ている袋Jの内部に砕石Iを入れた、漁網で出来ている袋Jを高さが20m程度の高さまで積み重ねて、さらに、漁網で出来ている袋Jの上から土砂Hを盛り土をして防波堤である堤防を構築して地震によって引き起こされる津波を防御する防波堤とする。または、原子力発電所を中心として、原子力発電所の外周に四角形状、長方形状、又は、円筒形状(以下、略して、円筒形状とする)をした、高さが20m程度の防波堤である堤防を、漁網で出来ている袋Jの内部に砕石Iを入れた、漁網で出来ている袋Jを高さが20m程度の高さまで積み重ねて、防波堤である堤防を構築して地震によって引き起こされる津波を防御する防波堤とする。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、原子力発電所が地震、及び津波などの天災により破損、及び破壊されて原子力発電所が制御できない場合の、原子炉を冷却、及び放射能が空気中に拡散されるのを、極く短期間にて完全に遮断して防止をすることができる。
【0042】
本発明は、原子力発電所を地震により引き起こされる津波からの水没を防御することが出来る。
【符号の説明】
【0043】
A 原子力発電所
B、及びD (以下、略して、Bとする)鉄製の密封容器であるブロック、又はコンテナー
C 内側の堤防
E 外側の堤防
F セメント
G 地面
H 土砂
I 小石、大きい石、御影石、大理石、又は砕石(以下、略して、砕石とする)
J 漁網で出来ている袋
K 圧力容器
L 格納容器
M 圧力抑制プール
N 1号機格納容器の破損部分
O 2号機格納容器の破損部分
P 制御棒
Q 本来の燃料
R 溶融して落下した燃料
S 圧力容器の破損部分
T 格納容器を氷結させるために必要なコンクリートで出来ている外壁(以下、略して、建屋
とする)
U −30度C以下の低温にて氷結している部分(以下、略して、氷結部分とする)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形状をした鉄製のブロック、又はコンテナーである容器を使用して、原子力発電所を中心として円筒形状の堤防を構築して原子力発電所の高さ以上の高さまで組み立てて構築した堤防の内部に、水溶液を注入して原子力発電所を完全に水没をさせて原子炉の冷却、及び放射能の拡散を遮断する原子力発電所を水没させることを特徴とした原子力発電所を完全に水没させる方法。
【請求項2】
長方形状をした鉄製の密封構造をしたブロック、又はコンテナーである容器に、1個、1個の密封構造をしたブロック、又はコンテナーである容器にバルブを取り付けて、容器であるブロック、又はコンテナーの内部に水溶液を注入することが出来る構造をしたブロック、又はコンテナーを使用して、原子力発電所を中心として円筒形状の堤防を構築して、原子力発電所の高さ以上の高さまで水溶液を満タンに入れたブロック、又はコンテナーを積み立てて構築した堤防の内部に、水溶液を注入して原子力発電所を完全に水没させて原子炉の冷却、及び放射能の拡散を遮断する原子力発電所を完全に水没させることを特徴とした原子力発電所を完全に水没させる方法。
【請求項3】
長方形状をした鉄製の密封構造をしたブロック、又はコンテナーである容器を使用して、原子力発電所を中心として円筒形状、4角形状、長方形状、又はその他の形状(以下、略して、円筒形状とする)の堤防を2重構造に形成して、原子力発電所を中心として内側の堤防を構成している、又はコンテナー、又はブロックである容器の外側の外周に、さらに、ブロック、又はコンテナーである容器を使用して原子力発電所の高さ以上の高さまで組み立てて構築した堤防の内部に、水溶液を注入して原子力発電所を完全に水没させて原子炉の冷却、及び放射能の拡散を遮断する原子力発電所を水没させることを特徴とした原子力発電所を完全に水没させる方法。
【請求項4】
長方形状をした鉄製の密封構造をしたブロック、又はコンテナーである容器を使用して、原子力発電所を中心として円筒形状の堤防を2重構造に構築して、原子力発電所の高さ以上の高さ以上の高さまで組み立てて構築した2重構造の円筒形状をした内側の堤防と、外側の円筒形状をした外周の堤防との中間の空間層に、水漏れ防止の目的のためにパッキンとなりえるゴム状物質、又は水漏れ防止のパッキンとなりえる水ガラス、又は水漏れ防止のパッキンとなりえる液状の樹脂、又は水漏れ防止のパッキンとなりえるセメント(以下、略して、セメントとする)を注入して構築した堤防の内部に、水溶液を注入して原子力発電所を完全に水没させて原子炉を完全に水没させることを特徴とした原子力発電所を完全に水没させる方法。
【請求項5】
原子力発電所Aの太平洋岸の前面の部分に高さが20m程度の防波堤である堤防を、漁網で出来ている袋Jの内部に砕石Iを入れた、漁網で出来ている袋Jを高さが20m程度の高さまで積み重ねて、さらに、漁網で出来ている袋Jの上から土砂Hを盛り土をして防波堤である堤防を構築して地震によって引き起こされる津波を防御する防波堤とする。または、原子力発電所を中心として、原子力発電所の外周に四角形状、長方形状、又は、円筒形状(以下、略して、円筒形状とする)をした、高さが20m程度の防波堤である堤防を、漁網で出来ている袋Jの内部に砕石Iを入れた、漁網で出来ている袋Jを高さが20m程度の高さまで積み重ねて、防波堤である堤防を、原子力発電所を中心として円筒形状に構築して地震によって引き起こされる津波を防御する防波堤とすることを特徴とした防波堤を形成する方法。

【請求項6】
海上輸送用として使用した使用済みの中古品のコンテナー、又は、新品の20feetコンテナー、又は40feetコンテナー(以下、略して、ブロック、又は、コンテナーとする)の内部に、例えば、漁網で出来ている袋Jの内部に砕石Iを1ton程度を入れた砕石Iを、1個のコンテナーの内部に漁網で出来ている袋Jを20個から30個を入れて、総重量が20tonから30ton程度の重量の砕石Iを入れたコンテナーを、例えば、福島第一原子力発電所、又は、浜岡原子力発電所(以下、略して、原子力発電所とする)を中心とした外周に、1個のコンテナーの総重量が20tonから30ton程度の重量としたコンテナーを積み重ねて、例えば、原子力発電所の太平洋岸の前面の部分に高さが20m程度の堤防を構築して地震によって引き起こされる津波を防御する防波堤とする。または、原子力発電所を中心として、原子力発電所の外周に四角形状、長方形状、又は、円筒形状(以下、略して、円筒形状とする)をした、高さが20m程度の堤防を原子力発電所を中心として円筒形状に構築して地震によって引き起こされる津波から原子力発電所が水没するのを防御することを特徴とした原子力発電所を津波から保護する方法。
【請求項7】
さらに、原子力発電所の外周に四角形状、長方形状、又は、円筒形状(以下、略して、円筒形状とする)にコンテナーを積み重ねて構築した構造物を中心として、このコンテナーで出来ている構造物の表面上に土砂を盛り土をして堤防を形成して、原子力発電所を地震により引き起こされる津波からの原子力発電所が水没するのを防御することを特徴とした原子力発電所を津波から保護する方法。
【請求項8】
原子力発電所の核燃料Rを収納している圧力容器Kを中心として、圧力容器Kの外周を包み込む形状をした格納容器Lが水漏れ、又は破損した状態の格納容器Lを、格納容器Lの外周を、例えば、−30度C以下の超低温状態に氷結して、格納容器Lからの水漏れ、又は破損部分N、又は水漏れ、又は破損部分Oを修復すると同時に、核燃料Rを収納している圧力容器Kを、−30度C以下の低温状態に格納容器Lの外側から圧力容器Kを冷却して、圧力容器の内部の核燃料Rを100度C以下に冷却をする。
また、核燃料Rを収納している格納容器Lの水漏れ、又は破損部分N、又は水漏れ、又は破損部分Oを格納容器Lの外側に形成している氷結部分Uを使用して修復したあとは、冷却水を循環させて圧力容器Kの内部の核燃料Rを冷却してもよい。さらに、冷却をしたヘリウムガス、又は冷却をした空気を使用して圧力容器Kの内部の核燃料Rを冷却することを特徴とする格納容器の水漏れ、又は破損部分を修理して修復することを特徴とする格納容器を修復する方法。
【請求項9】
放射能に汚染された、高濃度の放射能汚染水である水溶液を、とりあえず、不安定な状態の水溶液から、より一段と安定した状態の固体の状態である、放射能汚染水を、−30度C前後の低温にて氷結して氷の固まりの固型物である、例えば、長方形状に製氷して長期間、保管する。また氷の固まりの固型物とした放射能に汚染された氷の固型物を粉砕をして、フリーズドライ製法にて乾燥させて粉末状態にして処分することを特徴とする高濃度の放射能に汚染された水溶液を処分する方法、及びその装置。
【請求項10】
放射能に汚染された、高濃度の放射能汚染水を、凝集沈降剤であるフェロシアン化ニッケル、又はフェロシアン化鉄、又は吸着剤であるゼオライト(以下、略して凝集剤とする)を使用して、高濃度の放射能を凝集沈降剤を使用して沈降させたあとの水溶液、又は水分を含有している土砂、又は
放射能を吸着させた凝集剤、又はその他の固型物が含有している水分を蒸発させて乾燥させるために、フリーズドライ製法にて乾燥させて粉末状態にして処分することを特徴とする高濃度の放射能に汚染された水溶液を処分する方法、及びその装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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