説明

双極電極を備える血管封着鉗子

【課題】血管および組織を一貫してかつ効果的にシールし得、そして続く使用および洗浄によって損傷されない、双極鉗子を提供すること。
【解決手段】双極電気外科用器具(以下:鉗子)であって、対向するエンドエフェクタ22、24、およびエンドエフェクタを互いに対して相対的に移動させるためのハンドル16を有する。鉗子に取り外し可能に取付け可能な電極アセンブリ21であって、電極アセンブリは、その遠位端に取り付けられる一対の対向する電極を備え、電極の各々は、該エンドエフェクタの1つと取り外し可能に係合可能であり、その結果、該電極が互いに対向した関係で存在する。電極アセンブリおよび対向する電極の間の距離を制御するための少なくとも1つの止め部材であって、電極の少なくとも1つと選択的に係合可能である、少なくとも1つの止め部材を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、Tetzlaffらによる1999年10月22日出願の米国出願番号09/425,696(これは、Tetzlaffらによる1998年10月23日出願の米国出願番号09/178,027、およびFrazierらによる1998年10月23日出願の米国出願番号09/177,950に優先権を主張する)の一部継続である(これら全ての出願の内容は、その全体が本明細書中で参考として援用される)。
【0002】
(背景)
本開示は、開放外科手順および/または腹腔鏡外科手順のために使用される電気外科用鉗子に関する。より具体的には、本開示は、血管および脈管組織をシール、焼灼、凝固/乾燥、および/または切断するための使い捨て可能な電極アセンブリを有する双極鉗子に関する。
【背景技術】
【0003】
(技術分野)
止血鉗子または鉗子は、簡単なプライヤー様ツールであり、これは、そのジョー間での機械的な動作を使用して組織を締め付け、一般に、組織を握り、解剖し、そして/またはクランプするために、開放外科的手順において使用されている。電気外科鉗子は、組織および血管を加熱して組織を凝固、焼灼および/またはシールすることにより止血をもたらすために、機械的クランプ動作および電気的エネルギーの両方を利用する。
【0004】
電気外科鉗子を使用して、外科医は、組織に適用される電気外科エネルギーの強度、頻度および持続期間を制御することによって、組織を焼灼、凝固/乾燥、および/または切断させ得るか、そして/あるいは出血を単純に減少させ得るかもしくは遅延させ得る。一般に、電気外科鉗子の電気的構成は、以下の2つの分類に分けられ得る:1)単極電気外科鉗子;および2)双極電気外科鉗子。
【0005】
単極鉗子は、クランピングエンドエフェクタを伴う1つの活性電極および患者に外部から装着される遠隔患者リターン電極またはパッドを利用する。電気外科エネルギーが適用される場合、このエネルギーは、活性電極から外科的部位に、そして患者を通ってリターン電極へと伝わる。
【0006】
双極電気外科鉗子は、2つの一般に対向する電極を利用し、これらの電極は、一般に、エンドエフェクタの内部対向表面上に配置され、これらの電極は、電気外科ジェネレータへと両方とも電気的に連結される。各電極は、異なる電位に荷電している。組織は、電気的エネルギーのコンダクタであるので、エンドエフェクタが、その間の組織をクランプするかまたは握るために使用される場合、この電気的エネルギーは、組織を通って選択的に伝達され得る。
【0007】
小血管を凝固するプロセスは、血管シールとは原理的に異なる。本明細書中の目的のために、用語凝固は、その組織細胞が破裂し乾いた組織を乾燥するプロセスとして定義される。血管シールとは、組織が架橋し、そして融合した塊に再形成するように、組織内のコラーゲンを液化するプロセスとして定義される。それゆえ、小血管の凝固は、それらを閉じるのに十分であるが、より大きい血管は、永久的な閉鎖を確実にするために、シールされる必要がある。
【0008】
大きい血管の適切なシールをもたらすために、2つの主な機械的パラメータ(血管に適用される圧力および電極間のギャップ距離(これらの両方は、シールした血管の厚さに影響を与える))を正確に制御しなければならない。より具体的には、圧力を正確に適用することは、血管の壁を対向させるため、十分な電気外科エネルギーを組織に通すのに十分に低い値まで組織インピーダンスを低くするため、組織加熱中の膨張力に打ち勝つため、そして良好なシールの指標である最終組織厚に寄与するために重要である。いくつかの例において、融合した血管壁は、0.001インチと0.006インチとの間が最適である。この範囲より低いと、そのシールは、ちぎれるかまたは引き裂かれ得、そしてこの範囲より高いと、管腔は、適切にも効果的にもシールされないかもしれない。
【0009】
多数の双極電気外科用鉗子が、種々の開放外科手順のために、過去提案されてきた。しかし、これらの設計のいくつかは、血管に対して均一に再現性のある圧力を提供しないかもしれず、そして効果的ではないシールまたは不均一なシールを生じるかもしれない。例えば、Willisの米国特許第2,176,479号、Hiltebrandtの米国特許第4,005,714号および第4,031,898号、Boebelらの米国特許第5,827,274号、第5,290,287号および第5,312,433号、Lottickの米国特許第4,370,980号、第4,552,143号、第5,026,370号および第5,116,332号、Sternらの米国特許第5,443,463号、Eggersらの米国特許第5,484,436号、ならびにRichardsonらの米国特許第5,951,549号は、全て、血管または組織を凝固、切断および/またはシールするための電気外科用器具に関する。しかし、これらの設計のいくつかは、血管に対して均一に再現可能な圧力を提供しないかもしれず、そして効果的ではないシールまたは不均一なシールを生じるかもしれない。
【0010】
これらの器具の多くは、ブレード部材または剪断部材を備え、これらは、単に、機械的および/または電気機械的な様式で組織を切断し、血管シールの目的については比較的非効果的である。他の器具は、適切なシール厚を獲得するのにクランプ圧だけに頼っており、そして、ギャップ公差および/または平行度ならびに平面度の要件(これらは、適切に制御される場合、一貫した有効な組織シールを保証し得るパラメータである)を考慮して設計されていない。例えば、以下の2つの理由のいずれかのために、クランプ圧だけを制御することによって、生じるシールした組織の厚さを適切に制御することは困難であることが知られている:1)適用される力が大きすぎる場合、2つの極が触れて、組織を通ってエネルギーが移動されず、無効なシールを生じるおそれがある;または2)適用される力が低すぎる場合、より厚くて信頼性の低いシールが作製される。
【0011】
電極および/または絶縁体が損傷され得るので、多数の先行技術の双極器具を洗浄および滅菌することは、しばしば非現実的であることもまた見出されている。より具体的には、電気的に絶縁性の材料(例えば、プラスチック)が、繰り返される滅菌サイクルによって損傷または損なわれ得ることが公知である。
【0012】
従って、血管および組織を一貫してかつ効果的にシールし得、そして続く使用および洗浄によって損傷されない、双極鉗子を開発する必要性が存在している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
鉗子と共に使用するための可動性電極アセンブリであって、該鉗子は、対向するエンドエフェクタおよび該エンドエフェクタを互いに対して相対的に移動させるためのハンドルを有し、該電極アセンブリは、以下:
該鉗子の少なくとも一部と取り外し可能に係合可能な少なくとも1つの部分を有するカバープレート;
該鉗子の少なくとも一部と取り外し可能に係合可能な少なくとも1つの部分を有する電極ハウジング;
該ハウジングの遠位端に取付け可能な一対の電極であって、該電極は、該鉗子の該エンドエフェクタと取り外し可能に係合可能であり、その結果、該電極は、互いに対向した関係で配置される、電極;および
該対向した電極の間の距離を制御するための少なくとも1つの止め部材であって、該止め部材は、該電極と選択的に係合可能である、止め部材、
を備える、電極アセンブリ。
(項目2)
項目1に記載の可動性電極アセンブリであって、上記電極の各々が、導電性シーリング表面および絶縁基材を備え、上記止め部材が、該絶縁基材に取り外し可能に取り付けられる、可動性電極アセンブリ。
(項目3)
上記項目のうちのいずれかに記載の可動性電極アセンブリであって、上記電極の各々の上記絶縁基材が、上記鉗子の対応するエンドエフェクタ上に配置される相補機械的インターフェースを係合するための少なくとも1つの機械的インターフェースを備える、可動性電極アセンブリ。
(項目4)
上記項目のうちのいずれかに記載の可動性電極アセンブリであって、上記基材のうちの少なくとも1つの上記機械的インターフェースが、少なくとも1つの移動止めを備え、そして上記対応するエンドエフェクタの機械的インターフェースが、該移動止めをスライド可能にかつしっかりと収容するための少なくとも1つの相補鍵様ソケットを備える、可動性電極アセンブリ。
(項目5)
上記項目のうちのいずれかに記載の可動性電極アセンブリであって、上記止め部材が、溶射によって上記電極のうちの少なくとも1つに取り付けられる、可動性電極アセンブリ。
(項目6)
上記項目のうちのいずれかに記載の可動性電極アセンブリであって、上記止め部材が、ジョー部材の内側に向いた表面から約0.001インチ〜約0.005インチ突出している、可動性電極アセンブリ。
(項目7)
上記項目のうちのいずれかに記載の可動性電極アセンブリであって、上記止め部材が、ジョー部材の内側に向いた表面から約0.002インチ〜約0.003インチ突出している、可動性電極アセンブリ。
(項目8)
双極電気外科用器具であって、以下:
鉗子であって、対向するエンドエフェクタ、および該エンドエフェクタを互いに対して相対的に移動させるためのハンドルを有する、鉗子;
該鉗子に取り外し可能に取付け可能な電極アセンブリであって、該電極アセンブリは、その遠位端に取り付けられる一対の対向する電極を備え、該電極の各々は、該エンドエフェクタの1つと取り外し可能に係合可能であり、その結果、該電極が互いに対向した関係で存在する、電極アセンブリ;および
該対向する電極の間の距離を制御するための少なくとも1つの止め部材であって、該電極と選択的に係合可能である、止め部材、
を備える、双極電気外科用器具。
(要旨)
本開示は、対向するエンドエフェクタ、および互いに対してこのエンドエフェクタを相対的に移動させるためのハンドル、を有する鉗子とともに使用するための、取り外し可能な電極アセンブリに関する。この電極アセンブリは、この鉗子の少なくとも一部に取り外し可能に係合可能な少なくとも一部分を有するカバープレート、およびこの鉗子の少なくとも一部に取り外し可能に係合可能な少なくとも一部分を有する電極ハウジングを備える。一対の電極は、このハウジングの遠位端に装着する。好ましくは、この電極は、この電極が互いに対向する関係で配置されるように、この鉗子のエンドエフェクタに取り外し可能に係合される。この器具はまた、対向する電極間の距離を制御する少なくとも1つの止め部材を備える。好ましくは、この止め部材は、電極に選択的に係合可能である。この電極アセンブリは、開放外科手順および腹腔鏡外科手順の両方とともに使用され得る。
【0014】
1つの実施形態において、この電極は、導電性なシール表面および絶縁性基材を備え、この止め部材は、この絶縁性基材に取り外し可能に装着される。好ましくは、各々の電極の絶縁性基材は、この鉗子の対応するエンドエフェクタ上に配置された相補(complimentary)機械的インターフェース(例えば、ノッチ)に係合するように、少なくとも1つの機械的インターフェース(例えば、移動止め)を備える。
【0015】
別の実施形態において、この基材は、少なくとも1つの移動止めを備え、この対応するエンドエフェクタの機械的インターフェースは、この移動止めをスライド可能かつ安全に収容するための、少なくとも1つの相補キー様ソケットを備える。
【0016】
なお別の実施形態において、この止め部材は、溶射によって少なくとも1つの電極に装着され、そしてジョー部材の内向表面から約0.001インチ〜約0.005インチ押し出される。好ましくは、この止め部材は、ジョー部材の内向表面から約0.002インチ〜約0.003インチ押し出される。
【0017】
本開示の別の実施形態は、双極電気外科用器具に関する。この器具は、対向するエンドエフェクタおよび互いに対してこのエンドエフェクタを相対的に移動させるためのハンドルを有する鉗子、ならびにこの鉗子に取り外し可能に装着される電極アセンブリ、を備える。この電極アセンブリは、その遠位端に装着された一対の対向する電極を備え、これは、この電極が互いに対抗する関係で存在するように、このエンドエフェクタの一方と取り外し可能に係合される。この電極に選択的に係合される少なくとも1つの止め部材は、対向する電極間の距離を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本開示に従う双極鉗子の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示される双極鉗子の遠位端の拡大斜視図である。
【図3】図3は、図1に示される鉗子の分解した部品の斜視図である。
【図4】図4は、カバープレートなしで示された図1の使い捨て可能な電極アセンブリの拡大側面図である。
【図5】図5は、図4の使い捨て可能な電極アセンブリの遠位端の拡大斜視図である。
【図6】図6は、図5の使い捨て可能な電極アセンブリの上部電極の分解した部品の斜視図である。
【図7】図7は、図5の使い捨て可能な電極アセンブリの下部電極の分解した部品の斜視図である。
【図8】図8は、管状血管のシーリングを行うための鉗子の操作運動を示す、本開示の鉗子の斜視図である。
【図9】図9は、管状血管のシーリング部位の拡大した部分的斜視図である。
【図10】図10は、図9の線10−10に沿って取ったシーリング部位の長手方向断面図である。
【図11】図11は、管状血管の分離後の、図9のシーリング部位の長手方向断面図である。
【図12】図12は、本開示の別の実施形態の斜視図である。
【図13】図13は、図12の実施形態の分解組立図である。
【図14】図14は、図12および図13の実施形態の作動端部の拡大斜視図である。
【図15A】図15は、止め部材の別の実施形態である。
【図15B】図15は、止め部材の別の実施形態である。
【図15C】図15は、止め部材の別の実施形態である。
【図16A】図16は、本発明の実施形態である。
【図16B】図16は、本発明の実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(詳細な説明)
図1〜3を参照すると、開放外科手順および腹腔鏡外科手順と併用して使用するための双極鉗子10は、機械的鉗子20および電極アセンブリ21を備える。図面および以下の記載において、用語「近位」は、伝統的に、鉗子10のうち、使用者に近い端部を意味するのに対して、用語「遠位」は、使用者から遠い端部を意味する。
【0020】
機械的鉗子20は、第一部材9および第二部材11を備え、これらの各々は、それぞれ細長シャフト12および14を有する。シャフト12および14の各々は、近位端13および15、ならびに遠位端17および19をそれぞれ備える。各シャフト部分12、14の各近位端13、15は、それに装着されたハンドル部材16および18を備え、これらハンドル部材により、使用者は、シャフト部分12および14の少なくとも一方を他方に対して移動させることができる。各シャフト部分12および14の遠位端17および19から、エンドエフェクタ22および24がそれぞれ延びている。エンドエフェクタ22および24は、ハンドル部材16および18の移動に対し、互いに対して移動可能である。
【0021】
好ましくは、シャフト部分12および14は、旋回軸25の周囲でエンドエフェクタ22および24の近位の点にて、互いに固定され、その結果、ハンドル16、18の移動は、開放位置からエンドエフェクタ22および24を移動させる。ここでエンドエフェクタ22および24は、クランピング位置または閉鎖位置に対し、互いに対して空間を空けた関係で配置されており、ここで、エンドエフェクタ22および24は、それらの間で管状血管150を把持するように協働する(図8を参照のこと)。旋回軸25は広い表面積を有し、作動の間の鉗子10のねじれおよび移動を抑えることが想定される。鉗子10は、ハンドル16および18の一方または両方の移動が、エンドエフェクタの一方(例えば、22)を他方のエンドエフェクタ(例えば、24)に対して移動させるようにのみ、設計され得る。
【0022】
図3を最も参照した場合、エンドエフェクタ24は、上部ジョー部材すなわち第一ジョー部材44を備え、このジョー部材は、内向表面45およびその上に配置された複数の機械的インターフェースを有し、これらのインターフェースは、以下でより詳細に記載される使い捨て可能な電極アセンブリ21の一部に取り外し可能に係合するように寸法決めされている。好ましくは、この機械的インターフェースは、ソケット41を備え、このソケットは、ジョー部材44の内向表面45を少なくとも部分的に通って配置され、そして使い捨て可能な電極アセンブリ21の上部電極120に装着された相補移動止めを収容するように設計されている。用語ソケットが本明細書中で使用されるが、雌型または雄型の機械的インターフェースのいずれかが、ジョー部材44に使用され得、嵌合した機械的インターフェースは、使い捨て可能な電極アセンブリ21上に配置されることが企図される。
【0023】
いくつかの場合において、ジョー部材44の別の面に沿った機械的インターフェース41を製造し、異なる様式で(例えば、その側面から)、使い捨て可能な電極アセンブリ21の相補機械的インターフェースを係合するのが、好ましくあり得る。ジョー部材44はまた、エンドエフェクタ24の内向面45を少なくとも部分的に通って配置される開口部67を備え、この開口部は、使い捨て可能な電極アセンブリ21の電極120上に配置された、相補ガイドピン124を収容するように寸法決めされる。
【0024】
エンドエフェクタ22は、第二ジョー部材すなわち低部ジョー部材42を備え、このジョー部材は、内向表面45に対向する内向表面47を有する。好ましくは、ジョー部材45および47は、ほぼ対称的に寸法決めされるが、いくつかの場合において、特定の目的に依存する、非対称的な2つのジョー部材42および44を製造することが、好ましくあり得る。ジョー部材44に対して上記とまさに同じ様式において、ジョー部材42はまた、複数の機械的インターフェースまたはその上に配置されたソケット43を備え、これらは、下記のように、使い捨て可能な電極アセンブリ21の電極110上に配置された相補部分と取り外し可能に係合するように寸法決めされる。同様に、ジョー部材42はまた、内向面47を少なくとも部分的に通って配置される開口部65を備え、これは、使い捨て可能な電極アセンブリ21の電極110上に配置された相補ガイドピン126(図4参照)を収容するように寸法決めされる。
【0025】
好ましくは、機械的鉗子20のシャフト部材12および14は、クランプ留めされる場合、それぞれジョー部材22および24の対向する内向表面47および45に、特定の所望な力を伝達するように設計される。特に、シャフト部材12および14は、バネ様様式(すなわち、バネのように振舞う曲がり)で一緒に、効果的に作用するので、シャフト部材12および14の長さ、幅、高さおよび偏向は、対向するジョー部材42および44に付与される全伝達力に直接的に影響を及ぼす。好ましくは、ジョー部材22および24は、シャフト部材12および14よりも剛性であり、かつこのシャフト部材12および14に保存されるひずみエネルギーは、ジョー部材42と44との間に一定の閉鎖力を提供する。
【0026】
各シャフト部材12および14はまた、ラチェット部分32および34を備える。好ましくは、各ラチェット(例えば、32)は、そのそれぞれのシャフト部材12の近位端13からもう一方のラチェット34の方へ、ほぼ垂直に整列した様式で延び、その結果、各ラチェット32および34の内向表面は、エンドエフェクタ22および24が開放位置から閉鎖位置まで移動する際に、互いに接触する。各ラチェット32および34は、それぞれ、複数のフランジ31および33を備え、これは、各ラチェット32および34の内向表面から突出し、その結果、ラチェット32および34は、少なくとも1つの位置でインターロックされ得る。図1に示される実施形態において、ラチェット32および34は、いくつかの異なる位置でインターロックする。好ましくは、各ラチェット位置は、特定の(すなわち、一定の)ひずみエネルギーをシャフト部材12および14内で保持し、これは次いで、特定の力を、エンドエフェクタ22および24、従って電極120および110に伝達する。ラチェットシステムまたは同様のシステムのない設計は、ハンドル16および18に一定の力を与えることによってジョー部材42および44を一緒に保持することを、使用者に必要とし、これは、一貫しない結果をもたらし得る。
【0027】
いくつかの場合において、互いに対してジョー部材42および44の移動を制御および/または制限するための他の機構を備えることが、好ましくあり得る。例えば、ラチェットおよびつめシステムは、別々のユニットへの2つのハンドルの移動を整列するのに使用され得、これは次いで、互いに対してジョー部材42および44を別々に移動させる。
【0028】
好ましくは、シャフト部材の少なくとも1つ(例えば、14)は、突起99を備え、これは、外科手術状態の間に鉗子20の操作を容易にし、かつ以下より詳細に記載されるように、機械的鉗子20への電極アセンブリ21の装着を容易にする。
【0029】
図2、3および5で最もよく示されているように、使い捨て可能電極アセンブリ21は、機械的鉗子20と組み合わせて作動するように設計される。好ましくは、電極アセンブリ21は、近位端部77、遠位端部76およびそれらの間に配置される細長シャフトプレート78を有するハウジング71を備える。ハンドルプレート72は、ハウジング71の近位端77の近くに配置され、そして機械的鉗子20のハンドル18を取り外し可能に係合し、そして/またはハンドル18を取り囲むのに十分な寸法にされる。同様に、シャフトプレート78は、シャフト14、およびハウジング71の遠位端76近くに配置される旋回プレート74を取り囲み、そして/または取り外し可能に係合するような寸法にされ、そして旋回軸25、および機械的鉗子20の遠位端19の少なくとも一部を取り囲むような寸法である。電極アセンブリ21は、機械的鉗子20の第一部材9または第二部材11、およびそのそれぞれの構成成分部分12、16または14、18のいずれかと係合するように係合するように製造され得る。
【0030】
図2に示される実施形態において、ハンドル18、シャフト14、旋回軸25、および遠位端19の一部は、全て、ハウジング71内に配置される対応するチャネル内に合うような寸法である。例えば、チャネル139は、ハンドル18を受容するような寸法であり、チャネル137は、シャフト14を受容するような寸法であり、チャネル133は、旋回軸25および遠位端19の一部を受容するような寸法である。
【0031】
電極アセンブリ21はまた、カバープレート80を備え、このカバープレートはまた、ハウジング71に関して記載された様式と類似の様式で、機械的鉗子20を取り囲み、そして/または係合するように設計される。さらに詳細には、カバープレート80は、近位端85、遠位端86およびそれらの間に配置される細長シャフトプレート88を備える。ハンドルプレート82は、近位端85の近くに配置され、好ましくは、機械的鉗子20のハンドル18を取り外し可能に係合し、そして/または取り囲むような寸法である。同様に、シャフトプレート88は、シャフト14を取り囲み、そして/または取り外し可能に係合するための寸法であり、そして遠位端86付近に配置される旋回プレート94は、旋回軸25、および機械的鉗子20の遠位端19を取り囲むように設計される。好ましくは、ハンドル18、シャフト14、旋回軸25および遠位端19は、全て、ハウジング71に関して上記される様式と類似の様式で、カバープレート80内に配置される対応するチャネル(図示せず)内に合うような寸法である。
【0032】
図3および4に関して最も良く示されているように、ハウジング71およびカバープレート80は、機械的鉗子20の第一部材11(例えば、第一部材)の上に互いに係合するように設計され、そのそれぞれの構成成分部分(例えば、ハンドル18、シャフト14、遠位端19および旋回軸25)は、それらの間に配置される。好ましくは、ハウジング71およびカバープレート80は、ハウジング71およびカバープレート80の内部に沿って種々の位置に配置されて、互いの機械的係合をもたらす、複数の機械的インターフェースを備える。さらに詳細には、複数のソケット73が、ハウジング71のハンドルプレート72、シャフトプレート78および旋回プレート74の近くに配置され、そしてカバープレート80から伸長する、対応する複数の移動止め83を取り外し可能に係合するような寸法である。雄型機械的インターフェースまたは雌型機械的インターフェースのいずれかあるいは機械的インターフェースの組み合せが、カバープレート80上またはカバープレート80内に配置される嵌合機械的インターフェースとともに、ハウジング71内に配置され得ることが想定される。
【0033】
図5〜7に関して最も良く示されているように、電極アセンブリ21の遠位端76は、2つのプロング様部材103および105が、その遠位端76から外向きに伸長して電極110および120をそれぞれ支持するように、分岐している。より詳細には、電極120は、プロング105の端部90に付けられて、そして電極110は、プロング103の端部91に付けられる。電極110および120が任意の公知の様式(例えば、摩擦ばめ、またはスナップフィット係合)で、端部91および90に付けられ得る。
【0034】
一対のワイヤ60および62は、図4および5に最もよく示されているように、それぞれ電極120および110に接続される。好ましくは、ワイヤ60および62は、一緒に束にされ、そしてワイヤバンドル28を形成し、このワイヤバンドルは、端子コネクタ30(図3を参照のこと)から、ハウジング71の近位端77へ、ハウジング71の内部に沿って、遠位端76へと及ぶ。ワイヤバンドル28は、遠位端76の近くでワイヤ60および62に別れ、そしてワイヤ60および62が、それぞれ、各電極120および110に接続される。いくつかの場合において、電極アセンブリ21の内側空洞に沿った種々のピンチ点でワイヤ60および62またはワイヤバンドル28を捕捉し、そしてカバープレート80を装着することによって電極アセンブリ21内でワイヤ60および62を取り囲むことが好ましくあり得る。
【0035】
ワイヤ60および62のこの配置は、双極鉗子10の操作をほとんど妨害しないように、使用者にとって便利であるように設計される。上述のように、ワイヤバンドル28の近位端は、端子コネクタ30に接続されるが、いくつかの場合において、ワイヤ60および62を電気外科用ジェネレータ(図示せず)まで伸長させることが好ましくあり得る。あるいは、ワイヤ60および62は、別々のままでありかつ第1の部材9および第2の部材11に沿って伸長し得る。
【0036】
図6に最も良く示されているように、電極120は、導電性シール表面126および電気絶縁性基材121を備え、これらは、スナップフィット係合またはいくつかの他の組み立て方法によって互いに装着される(例えば、基材121が、導電性シール表面126を捕捉するためにオーバーモールディングされる)。好ましくは、基材121は、成型されたプラスチック材料から作製され、そしてエンドエフェクタ24のジョー部材44内に配置される対応するソケット41と機械的に係合するように成形される。この基材121は、電流を絶縁するだけではなく、電極120を整列させ、これらの両方が、シール品質および一貫性(consistency)に寄与する。例えば、導電性表面126の基材121へのオーバーモールディングによって、電極120の配置および厚みは、制御され得る。
【0037】
好ましくは、基材121は、複数の分岐した移動止め122を備え、この移動止めは、ソケット41への挿入の間、圧縮し、そして挿入後に拡張して、ソケット41を取り外し可能に係合するように形成される。電極120およびジョー部材44のスナップフィット係合が、より広い範囲の製造許容度に適応することが想定される。基材121はまた、ジョー部材44の開口67を係合するような寸法である整列またはガイドピン124を備える。
【0038】
伝導性シール表面126は、電極アセンブリ21のプロング105の遠位端90を係合するように設計されたワイヤクリンプ145を備え、そして電極アセンブリ内に配置されるワイヤ60に付けられる対応するワイヤコネクタと電気的に係合する。シール表面126はまた、対向する面125を備え、この対向する面は、管状脈管または組織150に対して保持される場合、電気外科用電流をこの管状脈管または組織に伝達するように設計される。
【0039】
電極110は、電気外科用電流を絶縁するため、および電気外科用電流を組織150に伝達するために類似の要素および材料を備える。より詳細には、電極110は、導電性シール表面116および電気絶縁性基材111を備え、これらは、スナップフィット係合または他のいくつかのアセンブリ法によって互いに装着される。基材111は、複数の二又の移動止め112および整列ピン126を備え(図4を参照のこと)、これらは、ジョー部材42に配置される対応する複数のソケット43および開口部65と係合するような寸法である。伝導性シール表面116は、ワイヤクリンプ119を有する伸長部155を備え、このワイヤクリンプは、プロング103の遠位端91と係合し、ハウジング71内に配置されるワイヤ62に付けられる対応するワイヤコネクタと電気的に係合する。シール表面116はまた、管状脈管または組織150に対して保持される場合、電気外科用電流をこの管状脈管または組織に伝達する、対向する面115を備える。
【0040】
あるいは、電極110および/または120は、一つの片として形成され得、そして電気エネルギーを絶縁および伝導するための類似の構成要素を備え得る。
【0041】
図7で最良に示されるように、基材111はまた、伸長部材108および止め部材106を備え、この止め部材106は、伝導性シール116上に配置された対応する伸長部材155および境界面107と係合するように設計される。電極110を構築するために、止め部材106および伸長部材108は、伝導性シール116の境界面107および伸長部材116上で成形される。構築後、ワイヤクリンプ119がプロング部材103の末端91に挿入され、そしてワイヤ62に接続される。
【0042】
この組織が圧縮され、そして電気外科用エネルギーが組織に印加される場合、この組織のインピーダンスは、湿度レベルが減少するにつれ減少することは公知である。結果として、2つの機械的因子(すなわち、対向する面47と45との間に印加される圧力、および対向する電極110と120との間のギャップ距離(図5を参照のこと))は、シールの厚さおよび有効性を決定する際に重要な役割を果たす。ジョー部材42および44を構築し、組織シールプロセスの終わりに、対向する電極110および120が所望のギャップ範囲(例えば、0.001および0.006インチ)となるように提供する(図8を参照のこと)。電極アセンブリ21および機械的鉗子20のアセンブリに関連する、材料条件および構成要素は、特異的な製造耐性となるように構成され、電極間のギャップが所望の範囲外で変化しないことを確実にする。
【0043】
組織の厚さは、力のみによって制御するのに非常に困難であることがまた知られ、すなわち、力が大き過ぎて2つの電極が接触すると、不良なシールを生じてエネルギーが組織を通過しないか、または力が小さ過ぎると、シールは厚くなり過ぎる。適切な力を適用することが、以下の他の理由のために重要である:脈管管腔を阻害するため;組織のインピーダンスを十分に低い値まで下げ、組織を十分な電流が流れるのを可能にするため;良好なシールの表示である必要とされる末端組織の厚さを作製するのに寄与することに加えて、組織の加熱の間、拡大の力を克服するため。
【0044】
ギャップの大きさが組織のシールをもたらすことがまた公知である。例えば、ギャップが大き過ぎると(すなわち、ジョー部材が、組織を十分に圧縮しない)、組織は効率的なシールのためにコラーゲンを適切に溶解しない。一方、このギャップが小さ過ぎると(すなわち、ジョー部材が、組織を大きく圧縮し過ぎる)、電気外科用エネルギーが、組織を効率的に切断せず、これはまた、所望されない。組織を効率的にシールし、そして上記の欠点を克服するために、開口電極110と120との間のギャップ距離(範囲)151(図8を参照のこと)が、好ましくは、約0.001インチと約0.006インチとの間、そしてより好ましくは、約0.002インチと約0.005インチとの間であることが見出される。
【0045】
所望のギャップ範囲が構築後に達成すること、および正確な力が組織をシールするために適用されることを確実にするために、基材111は、少なくとも1種のストップ部材106を備え、これは、2つの電極110と120との互いに対する動きを制限および/または調節するように設計される。好ましくは、鉗子20はまた、エンドエフェクタ22と24との間の距離、および/またはエンドエフェクタ22と24の対向する内面47と45との間に適用される閉鎖力、を制限および/または制御して、次に、電極110と120との間の距離を制御するために、少なくとも1つの止め部材(例えば、101)(図3を参照のこと)を備える。止め部材106は、使い捨て可能な電極アセンブリ21の一部であるので、この止めは、使い捨て可能な電極アセンブリ21の材料に依存するさらなる利点を有する。好ましくは、「ステップ」止め部材は、製造および簡略化の容易さに起因して利用される。
【0046】
止め部材は、上述の所望のギャップ範囲を達成するために、使い捨て可能な電極アセンブリに沿って種々のポイントに配置され、そして/または止め部材は、装置の他の部分(例えば、ハンドル16、18、ジョー部材42、44、および/またはシャフト12、14)上に配置され得る。
【0047】
好ましくは、シール表面115および125は、鋭利な端部における電流濃度を避けるため、および頂点間でのアーク放電を避けるために、相対的に平坦である。係合する場合、組織150の反応力に加えておよびそれに起因して、ジョー部材42および44は、好ましくは、曲げ加工に耐えるように製造される。例えば、最初に図3に示されるように、ジョー部材42および44ならびに対応する電極110および120は、好ましくは、幅「W」に沿ってテーパー付けされ、これは、以下の2つの理由のために有利である:1)このテーパー部は、一定の組織の厚さに対して一定の圧力を平行に適用すること;2)電極(例えば、110)の厚い近位部分は、組織150の反応力に起因して曲げに耐える。電極(例えば、110)のテーパー付けされた形状は、電極110の遠位端から近位端への機械的に有利なバリエーションを計算すること、およびこれにより、電極110の幅を調整することによって決定される。
【0048】
好ましくは、プロング部材(例えば、105)の少なくとも一方は、弾力性があるか、または収縮緩和部分53を備え、この収縮緩和部分53は、2つのプロング部材105および103(従って、互いにたいして2つの電極120および110)の運動を可能にする。図3に最良に示されるように、電極アセンブリ21は、収縮緩和部分53でプロング105を曲げることによって、プロング105をプロング103に向けて最初に移動させることによって、機械的鉗子20に取り外し可能に装着される。次いで、電極110および120を、それらの開口部分において対向するジョー部材42および44間でスライドさせ、その結果、移動止め112および122ならびにガイドピン126および124を、それぞれ、各対応するソケット43および41または開口部65および67と整列して各々配置させる。従って、ハウジング71はまた、シャフト14、ハンドル18およびピボット25が、全て、ハウジング71内に配置されたそれらの対応するチャネル137、139および133の近位に配置されるように、配置される。
【0049】
収縮緩和部分53が、解除される場合、各々の電極110および120は、ジョー部材42および44とそれぞれ係合され、すなわち、移動止め112、122、係合ソケット43、41、およびハウジング71は、機械的鉗子20と係合される。次いで、カバープレート80は、上記の様式でハウジング71に装着される。ここで、双極鉗子10は、操作のために準備される。
【0050】
一つの実施形態において、電極アセンブリ21は、異なる様式で機械的鉗子20に装着される。例えば、図3に最良に示されるように、電極アセンブリ21は、以下の4工程の様式で機械的鉗子120と係合される:1)電極アセンブリ21およびカバープレート80を、後方に旋回させ、その結果、タング99が、電極アセンブリ21でスロット100を係合する、工程;2)電極アセンブリ21およびカバープレート80を、それらの間の機械的鉗子20のシャフト14と係合するように前方に旋回させる、工程;3)次いで、電極110の移動止め112を、ジョー部材22のソケット43と係合する、工程;ならびに4)電極120の移動止め122を、ジョー部材24のソケット41と係合する、工程。
【0051】
別の実施形態において、電極アセンブリ21は、スライドオンアセンブリ技術によって、鉗子20と係合する。より具体的には、スライドオンバージョンは、エンドエフェクタ22および24に配置された一連のキーホール様装置541を備え、これは、それぞれ、絶縁体111および121のそれぞれから延びる、対応する機械的境界面112、122および124と係合する。スライドオン装着特徴は、電極アセンブリ21の取り外しおよび置換を容易にし、そして移動止め112、122および整列ピン126の臨界耐性を最小にすることによって製造コストを抑えられると想定される。
【0052】
さらに、スナップオンアセンブリ方法と比較したスライドオンアセンブリ方法は、アセンブリにおける低いプラスチック変形に起因して、鉗子20の信頼度を改善し得ることが検討される。例えば、スナップオン技術は、フォーク様移動止め112、122の変形を要求し、エンドエフェクタ22および24との電極アセンブリ21の確実な係合を促進する。理解されるように、低い活動的スライドオン技術は、構築の間の材料の変形を減少させ、次いで装置の全寿命を延ばし得、電極アセンブリ21の滑りを防止し、そして作動の間の電極アセンブリ21の分離を防止する。
【0053】
さらに、このスライドオンアセンブリ技術が、構築の間に低い活動的様式で電極アセンブリ21と係合し得る場合、一旦係合すると、独特な設計の鍵様境界面541が、エンドエフェクタ22および24内の電極アセンブリ21の良好な「シーティング(seating)」に寄与する、より活動的な接続を提供することが検討される。さらに、電極アセンブリ21のより活動的なシーティングは、電極アセンブリ21の滑りを防止し、そして作動の間に電極アセンブリ21の分離を防止する。
【0054】
図8は、使用の間の双極鉗子10を示し、ここで、ハンドル部材16および18は、管状組織150に留める力を適用するために、互いにより近づくように移動され、図9および10に示されるようなシール152をもたらす。一旦シールされると、この管状脈管150は、図11に示されるように、シール152に沿って切断され、組織150を分離して、そしてそれらの間にギャップ154を形成する。
【0055】
双極鉗子10が使用されるか、または電極アセンブリ21が損傷された後、電極アセンブリ21は、上記の手順を逆転することによって容易に除去および/または置換され得、そして新しい電極アセンブリ21は、同様な様式で機械的鉗子20と係合され得る。例えば、電極アセンブリ21は、以下の4つの工程様式で機械的鉗子20から解放され得る:1)電極120の移動止め122を、ジョー部材24のソケット41から解除する工程;2)電極110の移動止め112を、ジョー部材22のソケット43から解除する工程;3)電極アセンブリ21およびカバープレート80を、機械的鉗子20のシャフト14から解除する工程;ならびに4)電極アセンブリ21およびカバープレート80を旋回させ、その結果、タング99を、電極アセンブリ21中のスロット100から解除する、工程。
【0056】
電極アセンブリ21を使い捨て可能に作製することによって、電極アセンブリ21は、単回使用にのみ意図され、従って、洗浄も滅菌も必要としないので、損傷しそうにないことが想定される。結果として、重要なシーリング構成成分(例えば、伝導性表面126、116および絶縁性表面121、111)の機能性および一貫性(consistency)が均一な良質のシールを保証する。
【0057】
図12〜14は、内視鏡外科手順とともに使用するための本発明の開示の別の実施形態を示し、そしてハンドルアセンブリ218に接続されたドライブロッドアセンブリ211を有する双極鉗子210を含む。ドライブロッドアセンブリ211は、近位端216および遠位端214を有する細長中空シャフト部分212を備える。エンドエフェクタセンブリ222は、シャフト212の遠位端214に装着され、そして一対の対向するジョー部材280および282を備える。好ましくは、ハンドルアセンブリ218は、シャフト212の近位端216に装着され、そして開位置(ここで、ジョー部材280および282は、互いに関して間隔をあけた関係で配置される)からクランピング位置または閉位置(ここで、ジョー部材280および282が、協同してそれらの間で組織150を把持する)への、ジョー部材280および282の移動を与えるためのアクチベーター220を備える。
【0058】
図13に最も良く示されているように、アクチベーター220は、可動ハンドル226および固定ハンドル228を備え、この可動ハンドル226は、その可動ハンドル内に規定される、操作者の指の少なくとも1つを受容するための開口部234を有し、固定ハンドル228は、その固定ハンドル内に規定される、操作者の親指を受容するための開口部232を有する。可動ハンドル226は、ジョー部材280および282を閉じるために、固定ハンドル228に対して第1位置から、固定ハンドル228に対してより近い第2位置に選択的に可動である。好ましくは、固定ハンドル228は、可動ハンドル226に接続されるラチェット230を受容するために近位に延びるチャネル227を備える。この構造は、エンドエフェクタセンブリ222の漸進的な閉鎖、および対向するジョー部材280および282のロッキング係合を可能にする。いくつかの場合において、ハンドル228に対するハンドル226の移動を制御および/または制限するための他の機構(例えば、液圧システム、半液圧システムおよび/またはギアリングシステム)を備えることが好ましくあり得る。
【0059】
固定ハンドル228は、細長シャフト212の長手軸「A」の周りのエンドエフェクタセンブリ222の回転移動を制御するための回転アセンブリ223を備える。好ましくは、回転アセンブリ223は、上側ノブ部分224aおよび下側ノブ部分224bをそれぞれ備え、これらは、シャフト212に装着されるギア252の周りで互いに取り外し可能に係合している。一対のハンドルセクション228aおよび228bは、複数の機械的インターフェースによって互いに係合して、固定ハンドル228を形成する。図13に最も良く示されているように、各ハンドルセクション228aおよび228bは、一般的に中空であり、その結果、鉗子210を構成する種々の内部構成要素を収容するために中に空洞250が、形成される。例えば、空洞250は、PC基板258を収容し、このPC基板は、電気外科用発生器(図示せず)から各ジョー部材280および282に伝達される電気外科用エネルギーを制御する。より詳細には、電気外科用エネルギーは、電気外科用発生器から発生され、そしてハンドルアセンブリ218の近位端に配置されるワイヤポート229を通して装着されるケーブル260によってPC基板に伝達される。PC基板258は、発生器からの電気外科用エネルギーを2つの異なる電気電位に変換し、これらの電位は、それぞれ、別個の端子クリップ264bおよび264aによって各ジョー部材280および282に伝達され、これは、図14に関して以下にさらに詳細に説明される。
【0060】
図14を参照して、ロッドアセンブリ211は、近位端271および遠位端272を有するドライブロッド270を備える。ピストン238は、ドライブロッド270の近位端271に装着され、そしてほぼ丸いヘッド部分239、およびヘッド部分239とピストン238の近位端との間に位置づけられるノッチ241を備える。好ましくは、アーム240のUリンクフランジ249aおよび249bは、アーム240がハンドルセクション228aと228bとの間で組み立てられる場合、それらの間でヘッド239を受容するように寸法決めされる(図6を参照のこと)。固定ハンドル228に向かうハンドル226の動きは、旋回点255において、アーム240の上端245の旋回運動を与え、これは、次いで、第1位置(ピストン238がエンドエフェクタセンブリ222から遠くに位置づけられる)から、第2位置(ピストン238がエンドエフェクタセンブリ222により近い)へのピストン238の移動を与える。以下にさらに詳細に説明されるように、第1位置と第2位置との間のピストン238の移動は、ドライブロッド270の直線的な移動を与え、次いで、これは、互いに向かっておよび互いから離れるように、ジョー部材280および282を移動させる。
【0061】
Uリンクフランジ249aと249bとの間にほぼ丸いヘッド239を配置することによって、使用者は、ピストン238の直線的な移動を妨害することなく、効果的に回転アセンブリ223を使用することができる。
【0062】
エンドエフェクタセンブリ222は、第1ジョー280、第2ジョー282およびそれらの間に配置される電気絶縁性ヨーク284を備える。好ましくは、ジョー部材280およびジョー部材282は、上記のように、ハンドルアセンブリ218の移動によって、開位置から閉位置に可動である。ジョー部材280および282の両方または一方のいずれかが互いに対して可動であり得ることが企図される。第1ジョー部材280は、第1フランジ281(第1ジョー部材から伸長する)およびカムスロット286(第1ジョー部材を通って位置づけられる)を有する。同様に、第2ジョー282は、第2フランジ283(第2ジョー部材から伸長する)およびカムスロット288(第2ジョー部材を通って位置づけられる)を有する。
【0063】
エンドエフェクタセンブリ222はまた、外側ノーズ部分294および内側ノーズ部分296を備え、これらは、それぞれ、ジョー部材282および280と係合する。第1旋回軸305は、外側ノーズ部分294上に位置づけられ、そしてフランジ283上に位置づけられる対応する旋回ホール289と係合するような寸法である。第2旋回軸303は、内側ノーズ部分296上に配置され、そしてフランジ281上に位置づけられる対応する旋回ホール287と係合するような寸法である。第1ジョー部材280についての回転の中心は、第1旋回ホール287であり、そして第2ジョー部材282についての回転の中心は、第2旋回ホール289である。好ましくは、各ノーズ部分294および296は、導電性材料から作製され、そして電気外科用エネルギーを、それぞれのジョー部材282および280に、以下にさらに詳細に記載されるように、伝達する。
【0064】
図13に関して上述されるように、電気外科用エネルギーは、電気外科用発生器からコネクタアセンブリ315に伝達され、このコネクタアセンブリは、このエネルギーを、第1極および第2極に変換するPC基板258を備える。一対の端末クリップ264aおよび264bは、PC基板258に接続され、そしてそれぞれ、交互する電位の第1極および第2極をドライブロッドアセンブリ211に伝達する。クリップ264aは、シャフト212に接続し、そして第1極をジョー部材282に導き、そしてクリップ264bは、ピストン238に接続し、次いでこのピストンは、ドライブロッド270に接続する。第2極は、ドライブロッド270に沿ってジョー部材280に導かれる。ドライブロッド270およびシャフト212の両方が導電性材料から作製され、そして好ましくは、絶縁性スリーブ275は、ドライブロッド270とシャフト212との間に位置づけられて、鉗子210が回路を短絡することを防ぐ。
【0065】
図14に最も良く示されるように、内側ノーズ部分296は、ドライブロッド270と電気的に接続し、そして外側ノーズ部分294は、シャフト212と電気的に接続される。内側ノーズ部分296および外側ノーズ部分294は、フランジ283および281に沿ってヨーク284を捕捉する。ヨーク284は、内側部分296と外側部分294との間の空間において、軸「A」に沿って軸方向に移動し、そしてスペーサーステーク319は、それらの遠位端において、ノーズ部分296および294の分離を維持する。ステーク319は、内側ノーズ部分296および外側ノーズ部分294を一緒に係合およびロックするような寸法であり、これは、次いで、ヨーク284の頂部でジョー部材280および282をロックする。いくつかの場合において、ステーク319がストップ部材として作用し、そして互いに対して、対向するジョー部材280と282との間の隙間距離を制御するような、ステーク319の寸法にすることが好ましくあり得る。この場合において、ステーク319は、プラスチックのような電気絶縁性材料から形成される。ノーズ部分294および296は、フランジ281および283に対する側方支持を提供し、そして移動止め290および292がそれぞれカムスロット286および288内に留まることを保証するのに役立つ。
【0066】
エンドエフェクタセンブリ222はまた、極間に電気的絶縁を維持するための内側絶縁体302および外側絶縁体300を備える。外側絶縁体300は、外側ノーズ部分294を、内側ノーズ部分296およびドライブロッド270(これらは、第2極の電気外科用エネルギーを導く)から絶縁する。内側絶縁体302が、内側ノーズ部分296を、外側ノーズ部分294およびシャフト212(これらは、第1極の電気外科用エネルギーを導く)から絶縁する。このように、外側ノーズ部分294は、シャフト212とジョー部材282との間の電気的連続性を提供し得、一方、内側ノーズ部分296は、ドライブロッド270とジョー部材280との間の電気的連続性を提供し得る。
【0067】
好ましくは、バネ接点298は、ドライブロッドの軸方向移動の間に、ドライブロッド270と内側ノーズ部分296との間の電気的接続を維持するために使用される。ドーナツ形スペーサー308もまた、スリーブ275内のドライブロッド270の直線移動を保証し、そして鉗子210の偶発的な短絡を防止するために使用され得る。
【0068】
図14に戻って参照すると、ヨーク284は、好ましくは、プラスチックのような電気絶縁材料から形成される。ヨーク284の第1の側面291は、第1のフランジ281に面しており、そしてヨーク284の第2の側面293は、第2のフランジ283に面している。ヨーク84が、フランジ281と283との間に配置される場合、ヨーク284は、第1のジョー部材80を第2のジョー部材282から電気的に絶縁する。このように、双極電気外科用電流は、フランジ281および283の短絡なく、ジョー280と282との間に挟まれる組織350を通して伝導され得る。
【0069】
所望のギャップ範囲(例えば、約0.001〜約0.006インチ、好ましくは約0.002インチ〜約0.003インチ)を達成し、そして所望の力を適用して組織をシールするために、少なくとも1つのジョー部材280および/または282は、止め部材339を備え、これは、2つの対向するジョー部材280および282の互いに対する移動を制限する。上で説明されるように、いくつかの場合において、ステーク319が止め部材のように作用し、そして2つの対向するジョー部材280および282の互いに対する移動を制限するように、このステーク319を寸法決めすることが好ましくあり得る。好ましくは、止め部材339および/またはステーク319は、絶縁材料から作製され、ジョー部材280および282の反対の移動を上記のギャップ範囲内に制限するように寸法決めされる。
【0070】
別の実施形態において、この止め部材は、特定の目的に依存して、ジョー部材に選択的かつ交換可能な取付けのための寸法にされ得る。例えば、図15A〜15Cに最もよく示されるように、この止め部材は、それぞれ、内側表面115、125および絶縁体116、126を介して規定される一連の開口部441および443を通して、ジョー部材の内側に向いた表面115および125に選択的に取り付けられるプラグ439として寸法決めされ得る。ギャッププラグ439は、好ましくは、ジョー部材のうちの少なくとも1つ(例えば、120)の開口部441および443を介するスナップフィット係合のために設計され、そしてその内側表面125から距離「R」突出するように寸法決めされる(図15C)。理解され得るように、このギャッププラグ439は、ジョー部材110および120が協働してその間の組織を把持する場合、対向する内側に向いた表面115と125との間の最小ギャップ距離「G」(図8)を生じる。
【0071】
操作および/シーリングの間に、使用者が必要に応じて1つ以上のギャッププラグ439を選択的に係合して、ジョー部材110と120との間の所望のギャップ距離を生成し得ることが想定される。理解され得るように、全ギャップ距離「G」は、特定のサイズのギャッププラグの置換/交換により、容易にかつ選択的に変えることが出来る。
【0072】
好ましくは、止め部材139、239、339および/または439は、絶縁材料(例えば、パリレン、ナイロンおよび/またはセラミック)から作製され、そしてジョー部材110および120の特定の反対の移動を特定のギャップ範囲に制限するような寸法にされる。止め部材139、239、339および/または439が、特定の目的に依存してまたは特定の結果を達成するように、ジョー部材110および120の一方または両方に配置され得ることが、想定される。好ましくは、これらの止め部材139、239、339および/または439は、特定の目的に依存して、任意の公知の幾何学的構成または多項構成(例えば、三角形、直線形、円形、楕円形、ホタテ貝形など)で構成され得る。さらに、異なる止め部材139、239、339および/または439の任意の組み合わせが、所望のギャップ距離を達成するように、シーリング表面115および125に沿って構築され得ることが意図される。好ましくは、非伝導性止め部材139、239、339および/または439が、ジョー部材110および120上に成形され(例えば、オーバーモールド、射出成形など)るか、ジョー部材110および120上にスタンプされるか、またはジョー部材110および120上に蒸着される(例えば、蒸着)。これらの止め部材139、239、339および/または439はまた、ジョー部材にスライド可能に取付けられ得、そして/またはスナップフィット様式で、導電性表面115および125に取り付けられる。
【0073】
止め部材139、239、339および/または439を取り付けるための他の技術もまた、意図される。例えば、ある技術は、セラミック材料を、ジョー部材110および120の表面上に熱噴霧して、止め部材139、239、339および/または439を形成する工程を包含する。いくつかの熱噴霧技術が意図され、これは、広範な耐熱性絶縁材料を、導電性表面115および125に蒸着して、止め部材139、239、339および/または439を生成する工程を包含する(例えば、光速オキシ燃料蒸着、プラズマ蒸着など)。
【0074】
上述のことから、そして種々の図面を参照して、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示に対して特定の改変がまたなされ得ることを理解する。例えば、電極110および120が平行に対向して対面し、従って、同一平面上で対面することが好ましいが、いくつかの場合において、電極110および120が、互いに遠位端で対面し、その結果、同一平面内の電極をわずかに偏向させるために、ハンドル16および18に対するさらなる閉鎖力が必要とされることが、好ましくあり得る。
【0075】
電極110および120を垂直に配置することが好ましいが、いくつかの場合、特定の目的に適合させるために、互いに対して対向する電極110および120を垂直または横断のいずれかに並置することが好ましい。
【0076】
電極アセンブリ21がハウジング71およびカバープレート80を備えて、機械的鉗子20をこれらの間に係合することが好ましいが、いくつかの場合において、使い捨て可能な電極アセンブリ21が、機械的鉗子20を係合するために、一部品のみ(例えば、ハウジング71)が必要とされるように製造されることが、好ましくあり得る。
【0077】
本開示の1つの実施形態のみが記述されているものの、本開示は、当該分野が許容するできるだけ広い範囲であり、本明細書も同様に読み取るように解釈されるので、本開示は、それに限定するようには解釈されない。従って、上記記述は、限定としてではなく、ただ好ましい実施形態の例示として解釈されるべきである。当業者は、本明細書に添付の請求の範囲の精神および範囲内で、他の変更を想定している。
【0078】
目的の器具の種々の実施形態が、添付の図面を参照して本明細書中に記載される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
双極電気外科用器具であって、以下:
鉗子であって、対向するエンドエフェクタ、および該エンドエフェクタを互いに対して相対的に移動させるためのハンドルを有する、鉗子;
該鉗子に取り外し可能に取付け可能な電極アセンブリであって、該電極アセンブリは、その遠位端に取り付けられる一対の対向する電極を備え、該電極の各々は、該エンドエフェクタの1つと取り外し可能に係合可能であり、その結果、該電極が互いに対向した関係で存在する、電極アセンブリ;および
該対向する電極の間の距離を制御するための少なくとも1つの止め部材であって、該電極の少なくとも1つと選択的に係合可能である、少なくとも1つの止め部材、
を備える、双極電気外科用器具。
【請求項2】
前記電極のうちの少なくとも1つに少なくとも1つの開口部が規定されており、該開口部は、該開口部を通して相補止め部材を選択的に係合するために寸法決めされている、請求項1に記載の双極電気外科用器具。
【請求項3】
請求項1に記載の双極電気外科用器具であって、前記電極の各々が、それぞれのエンドエフェクタ上に配置される対応する機械的インターフェースを係合するために寸法決めされた少なくとも1つの機械的インターフェースを備える、双極電気外科用器具。
【請求項4】
請求項3に記載の双極電気外科用器具であって、前記電極アセンブリの電極のうちの少なくとも1つが、伝導性表面および絶縁基材を備え、該伝導性表面および絶縁基材は、互いに嵌合係合して前記電極を形成し、前記少なくとも1つの止め部材が、該伝導性表面と選択的に係合可能であり、そして該絶縁基材が、前記エンドエフェクタに選択的に係合可能である、双極電気外科用器具。
【請求項5】
請求項4に記載の双極電気外科用器具であって、前記絶縁基材の前記機械的インターフェースが、少なくとも1つの移動止めを備え、そして前記対応するエンドエフェクタの機械的インターフェースが、該移動止めをスライド可能にかつしっかりと収容するための少なくとも1つの相補鍵様ソケットを備える、双極電気外科用器具。
【請求項6】
請求項1に記載の双極電気外科用器具であって、前記少なくとも1つの止め部材が、前記電極のうちの少なくとも1つの内側に向いた伝導性表面から約0.001インチ〜約0.005インチ突出している、双極電気外科用器具。
【請求項7】
請求項1に記載の双極電気外科用器具であって、前記少なくとも1つの止め部材が、前記電極のうちの少なくとも1つの内側に向いた伝導性表面から約0.002インチ〜約0.003インチ突出している、双極電気外科用器具。
【請求項8】
前記電極アセンブリが、該電極アセンブリの遠位端において二又であり、これにより2つの撓み可能なプロングを形成し、該撓み可能なプロングの各々が、該プロングの遠位端において電極を支持している、請求項1に記載の双極電気外科用器具。
【請求項9】
前記撓み可能なプロングが、前記電極と前記鉗子のそれぞれのエンドエフェクタとの係合を容易にするために選択的に撓み可能である、請求項8に記載の双極電気外科用器具。
【請求項10】
本明細書中に記載される方法。

【図3】
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【図4】
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【図8】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16A】
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【図16B】
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【公開番号】特開2009−213909(P2009−213909A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−123627(P2009−123627)
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【分割の表示】特願2002−578832(P2002−578832)の分割
【原出願日】平成13年4月6日(2001.4.6)
【出願人】(300044528)コヴィディエン アクチェンゲゼルシャフト (87)
【Fターム(参考)】