説明

反応容器

【課題】複数の収容部を備える反応容器において、様々な実験条件に応じて収容部の個数を容易に変更できるようにする。
【解決手段】基板3の上面に開口して試薬を収容可能な複数の収容部5,7,9を一体的に設けて構成され、少なくとも2つの前記収容部5,7,9が、個別に形成されると共に相互に連結可能に構成されることを特徴とする反応容器1を提供する。また、一方の収容部5が、前記試薬を収容して保存する試薬収容部11を構成し、前記一方の収容部5と連結可能な他方の収容部7,9が、前記試薬を用いて生化学反応を行う反応検出ユニット17を構成することを特徴とする反応容器1を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、反応容器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、化学反応やDNA反応、タンパク質反応等の生化学反応において用いられる反応容器としては、板状に形成されたチップの表面に開口するウェル(収容部)を多数形成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。これら多数のウェルは、例えば、種々の試薬を予め収容しておく試薬収容部や、上記試薬を分注して生化学反応を行う反応部等として使用することができるようになっている。すなわち、同一の反応容器上で反応実験を行うことが可能とされている。
従来、この種の反応容器は、試薬収容部及び反応部を一体成形して構成されている。
【特許文献1】特開2003−70456号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述した反応実験では、その実験条件に応じて使用する試薬の数や生化学反応を行う数が異なるため、試薬収容部や反応部に要するウェルの個数を変更する必要がある。
しかしながら、上記従来の反応容器は試薬収容部及び反応部を一体成形して構成されるため、反応実験の実験条件に適したウェルの個数を備える反応容器を個別に用意する必要があり、反応容器の製造コストが増大する虞がある。また、予めウェルの個数を余分に形成した反応容器を使用することも考えられるが、使用されないウェルが無駄となるため、反応実験に要するコストが高くなる虞がある。
【0004】
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、様々な実験条件に応じて収容部の個数を容易に変更できる反応容器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、基板の上面に開口して試薬を収容可能な複数の収容部を一体的に設けて構成され、少なくとも2つの前記収容部が、個別に形成されると共に相互に連結可能に構成されることを特徴とする反応容器を提案している。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の反応容器において、相互に連結可能な複数の前記収容部が、相互に異なる樹脂材料により形成されていることを特徴とする反応容器を提案している。
【0007】
さらに、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の反応容器において、一方の収容部が、前記試薬を収容して保存する試薬収容部を構成し、前記一方の収容部と連結可能な他方の収容部が、前記試薬を用いて生化学反応を行う反応検出ユニットを構成することを特徴とする反応容器を提案している。
【0008】
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載の反応容器において、前記反応検出ユニットが、前記試薬収容部から前記試薬を供給した状態で加熱されるPCR部と、光学分析可能な検出部とから構成され、前記PCR部及び前記検出部が、個別に形成されると共に相互に連結可能に形成されることを特徴とする反応容器を提案している。
【0009】
さらに、請求項5に係る発明は、請求項3に記載の反応容器において、前記反応検出ユニットが、光学分析可能な検出部からなることを特徴とする反応容器を提案している。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、複数の収容部を相互に連結して基板を構成することにより、反応実験の様々な実験条件に応じて収容部の個数を容易に変更することができる。したがって、従来のように、上記実験条件に適した収容部の個数を有する反応容器を個別に用意する必要が無くなるため、反応容器の製造コストを低く抑えることができる。また、従来のように、上記実験条件によって使用されない余分な収容部が存在することを防止できるため、反応実験に要するコストを低く抑えることもできる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明によれば、反応実験の実験条件として、個別の収容部に光透過性、耐熱性、試薬に対する耐薬品性等の様々な要求特性があったとしても、これら個別の収容部をそれぞれの要求特性に好適な樹脂材料により形成することができるため、反応容器を効率よく使用することが可能となる。
【0012】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、同一の反応容器上で反応実験を行うことができる。そして、試薬の数に応じて一方の収容部の個数、及び、反応検出ユニットにおける生化学反応に要する他方の収容部の個数を容易に変更することができるため、効率よく反応実験を行うことが可能となる。
【0013】
また、請求項4及び請求項5に記載の発明によれば、PCR部や検出部を構成する収容部の個数を容易に変更することができるため、さらに効率よく反応実験を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図1及び図2を参照し、本発明の一実施形態に係る反応容器について説明する。
この実施の形態に係る反応容器1は、化学反応やDNA反応、タンパク質反応等の生化学反応を同一のチップ上にて行うμ―Total Analysis System技術やLab−on−Chip技術で利用されるものであり、例えば図1に示すように、縦横寸法が数ミリ角に設定された略長方形で板状の基板3を備えている。この基板3には、その上面に開口して断面略半円状に形成された複数のウェル(収容部)5,7,9が配置されている。
これらウェル5,7,9の配置は、6個の部分、1個の部分、20個の部分に分かれており、夫々用途に応じて試薬収容部11、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)部13、検出部15を構成している。なお、試薬収容部11、PCR部13、検出部15を構成するウェル5,7,9の個数は適宜設定しても良い。
【0015】
試薬収容部11は、PCR部13で用いる検体試薬やその他の試薬、その後の検出反応に用いる試薬、バッファー、希釈液等の種々の液体(試薬)を注入して保存する収容部となるものであり、この試薬収容部11のウェル5の大きさは、収容される液体の量に応じて適宜設定されている。試薬収容部11のウェル5には、PCR部13や検出部15のウェル7,9よりも長い時間にわたって上記液体を収容するため、液体と反応してウェル5を形成する材料が溶出しないように、また、液体がウェル5に吸着しないように、試薬収容部11のウェル5は溶出性や吸着性が低い材料、すなわち、耐薬品性に優れた材料形成される必要がある。なお、試薬収容部11のウェル5内には、上記液体の他に検体DNAを収容しておいても良い。
【0016】
PCR部13は、試薬収容部11と検出部15との間に配置されており、例えば、血液などから抽出したDNAを増幅させるポリメラーゼ連鎖反応等の生化学反応を行うためのものである。なお、この生化学反応ではウェル7を加熱する必要があるため、PCR部13のウェル7は耐熱性に優れている必要がある。
検出部15は、PCR部13で調整した検体DNAをプローブDNAやその他の試薬と反応させることによりDNAの配列を光学分析するところであり、分析するDNA等の数に応じた複数のウェル9を備えている。なお、上記光学分析は、検体DNAあるいは核酸プローブに付けた標識物質(例えば、蛍光物質)の有無を、ウェル9の底面側(基板3の下面側)から検出する発光検出により行われる。したがって、検出部15のウェル9は光透過性に優れている必要となる。これらPCR部13及び検出部15により、上述した各種生化学反応を行う反応検出ユニット17が構成される。
【0017】
これら試薬収容部11、PCR部13及び検出部15の各部は、図2に示すように、それぞれ個別の部材により構成されている。すなわち、基板3が、試薬収容部11のウェル5を含む収容部板材21と、PCR部のウェル7を含むPCR部板材23と、検出部15のウェル9を含む検出部板材25とから構成されている。収容部板材21及びPCR部板材23は、平面視略矩形状に形成されており、検出部板材25に形成された略矩形状の2つの貫通孔25a,25bに基板3の厚さ方向から各々嵌め合わせて、検出部板材25に連結することができるようになっている。
【0018】
収容部板材21は、PP(ポリプロピレン)等の耐薬品性に優れた樹脂材料により形成されている。また、PCR部板材23は、耐熱性に優れたPC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレン−テレフタレート)や各種エンジニアリングプラスチック等の樹脂材料により形成されている。さらに、検出部板材25は、PC(ポリカーボネート)、アクリル、シクロオレフィン系ポリマー等の光透過性に優れた樹脂材料により形成されている。すなわち、これら収容部板材21、PCR部板材23及び検出部板材25は、相互に異なる樹脂材料により形成することができるようになっている。
【0019】
以上のように構成された反応容器1を用いて生化学反応実験を行う方法の一例について、以下に説明する。
はじめに、例えばポリメラーゼ連鎖反応等の各種の反応処理に用いる検体試薬および他の試薬と、検出工程で用いる各種の試薬と、希釈液またはバッファー液等とを、反応容器1の試薬収容部11に収容する試薬収容工程を行う。
次いで、反応容器1のPCR部13のウェル7に反応溶液を供給する反応液供給工程を行う。なお、上記反応溶液は、例えばポリメラーゼ連鎖反応に使用するものであり、血液等から抽出したDNAまたは予め生成された鋳型DNAと、ポリメラーゼ酵素と、各塩基の材料であるdNTP(デオキシヌクレオチド3リン酸)と、pHおよび濃度調整のための希釈液またはバッファー液とからなる。
【0020】
その後、PCR部13を加熱するための温度制御装置(不図示)を、反応容器1のPCR部13を基板3の上面及び下面から挟み込むようにして配置する。なお、上記温度制御装置は例えばペルチェ素子等により構成される。そして、この状態においてポリメラーゼ連鎖反応を生じさせる反応生成工程を行う。
すなわち、この反応生成工程においては、はじめに、温度制御装置によりPCR部13の温度状態を、所定時間(例えば、5〜25秒等)に亘って、所定温度(例えば、90〜100℃程度)となるように制御し、反応溶液のDNAを熱変性させる変性工程を行う。
次いで、温度制御装置によりPCR部13の温度状態を、所定時間(例えば、15〜60秒等)に亘って、所定温度(例えば、50〜60℃程度)となるように制御し、各種のプライマー(つまり、DNAの断片)を所望の遺伝子配列と結合(アニーリング)させるアニーリング工程を行う。
【0021】
その後、温度制御装置によりPCR部13の温度状態を、所定時間(例えば、1〜5分等)に亘って、所定温度(例えば、65〜75℃程度)となるように制御し、DNAポリメラーゼによる相補鎖合成を行う伸長反応工程を行う。
この伸長反応工程の終了後には、上述した変性工程から伸長反応工程までの一連の処理を継続するか否かを判定し、継続する場合には再度変性工程から一連の処理を行う。一方、一連の処理を継続しないと判定された場合には、反応生成工程を終了する。
【0022】
反応生成工程の終了後には、温度制御装置を反応容器1のPCR部13から離間させ、その後に、生成された反応生成物をPCR部13から回収する回収工程を行う。
最後に、反応生成工程でのポリメラーゼ連鎖反応によって調整された検体と、検出用の各種の試薬(例えば、核酸プローブ等)とを、反応容器1の検出部15においてハイブリダイゼーション等により反応させ、予め検体あるいは核酸プローブに付けた標識物質(例えば、蛍光物質)の有無を、反応容器1の検出部15の下面側から検出する発光検出工程を行い、一連の処理を終了する。
以上説明したように、この反応容器1は、試薬収容部11とPCR部13と検出部15とから構成されるため、PCRによる検体の調製からDNAの分析まで同一チップ上で連続して行うことができる。
【0023】
なお、反応容器1を利用する生化学反応実験は、上述したものの他に、例えば抗原抗体反応及びDNA反応の検出などに用いることもできる。
抗原抗体反応による抗原検出の場合、例えば、予めPCR部13内に抗原を含む試料を入れておき、後から抗体を含む試薬を添加し、抗原または抗体に標識物質を付けておくことで、反応の有無を検出できる。標識物質としては、蛍光などの発光物質が一般的に用いられる。
【0024】
また、DNAの検出の場合、例えば、予め検出部15内に核酸プローブを用意しておく。次に、検体DNAを検出部15のウェル9に供給し、核酸プローブと検体DNAとのハイブリダイゼーション反応により、DNAの検出を行うことができる。その際、検体DNAに標識物質を付けておけば、その標識物質の有無を検出することにより検出が可能となる。
ここで、検体DNAとしては、血液等から抽出したDNAをPCR法、LAMP法などにより調整しておいたものを用いることができる。また、核酸プローブとして配列の異なる核酸を複数用意することで検体DNAがどのような配列であるかを検出することができる。
【0025】
さらに、反応容器1は一塩基遺伝子多型(SNP)の解析にも用いることができる。なお、その場合、プローブ核酸やその検出に用いる物質は複数あってもよく、それらの物質のひとつが標識されていればよい。
また、標識物質は、結合したプローブ核酸と検体DNAに特異的に作用するものを、反応後に加えることもできる。このようなものとしては、インターカレーターなどがある。また、ここでいう標識物質とは間接的なものも含む。すなわち、蛍光物質などに結合する物質を標識物質として検体DNAに結合させておき、後から蛍光物質を加えても良い。
【0026】
また、多段階反応を行って上述したSNPまたはDNAを検出してもよい。例えば、インベーダー・アッセイ法(サードウェイブテクノロジーズ,Inc(米国ウィスコンシン州マディソン市)を用いても良い。これによりSNP解析の具現化を図ることが可能となる。
この場合、検出DNAの検出に用いるプローブ核酸などの物質が複数種でもよく、予めPCR部13内に少なくとも1種の物質を入れておき、その後、検出DNAと他の物質を同時または順次注入し、反応をおこなっても良い。
【0027】
上記のように、この反応容器1によれば、収容部板材21、PCR部板材23及び検出部板材25を嵌め合わせにより相互に連結して基板3を構成しているため、同一の反応容器1上で生化学反応実験を行うことができる。そして、収容部板材21、PCR部板材23及び検出部板材25の組み合わせを変更するだけで、生化学反応実験の様々な実験条件に応じて試薬収容部11、PCR部13、検出部15をそれぞれ構成するウェル5,7,9の個数を容易に変更することが可能となる。
【0028】
なお、試薬収容部11のウェル5の個数は、例えば生化学反応実験に使用する試薬の数に応じて変更すればよい。また、PCR部13を構成するウェル7の個数は、例えばポリメラーゼ連鎖反応等の生化学反応を行う数に応じて変更すればよい。さらに、検出部15を構成するウェル9の個数は、例えば分析するDNA等の数に応じて変更すればよい。
したがって、この反応容器1によれば、従来のように、上記実験条件に適したウェルの個数を有する反応容器を個別に用意する必要が無くなるため、反応容器1の製造コストを低く抑えることができる。また、従来のように、上記実験条件によって使用されない余分なウェルが存在することも防止できるため、生化学反応実験に要するコストを低く抑えると共に効率よく生化学反応実験を行うことができる。
【0029】
また、収容部板材21、PCR部板材23及び検出部板材25は、それぞれ耐薬品性、耐熱性、光透過性等の要求特性に好適な樹脂材料により形成されているため、同一種類の反応容器1を様々な実験条件下における生化学反応実験に利用することも可能となる。すなわち、反応容器1をさらに効率よく使用することが可能となる。なお、ここでの実験条件とは、例えば反応溶液や反応生成物等の種類、温度制御装置による加熱温度、検体の分析方法等のことを示している。
【0030】
なお、上記の実施形態において、収容部板材21及びPCR部板材23は、基板3の厚さ方向から検出部板材25に嵌め合わせるとしたが、これに限ることはない。すなわち、例えば図3,4に示すように、検出部板材35にその側方に開口する切欠部35aを形成しておき、PCR部板材33及び収容部板材31を順次検出部板材35の側部からスライドさせて切欠部35a内に挿入することで、検出部板材35に嵌め合わせるとしても構わない。この構成の場合でも、上記実施形態と同様の効果を奏する。
また、基板3は、収容部板材21,31及びPCR部板材23,33を検出部板材25,35に嵌め合わせて構成されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも収容部板材21,31、PCR部板材23,33及び検出部板材25,35を相互に連結するように構成されていればよい。
【0031】
さらに、PCR部板材23,33及び検出部板材25,35は、相互に異なる樹脂材料によりそれぞれ形成されることに限らず、PC等のように耐熱性及び光透過性に優れている樹脂材料であれば、同一種類の樹脂材料により形成されるとしてもよいし、同一の樹脂材料により一体的に形成されるとしても構わない。
また、収容部板材21,31、PCR部板材23,33及び検出部板材25,35は、相互に異なる樹脂材料により形成されるとしたが、これら各部材に個別の要求特性(例えば、耐薬品性、耐熱性、光透過性等)が無い場合、若しくは同特性の要求が低い場合には、例えば、同一種類の樹脂材料により形成されるとしても構わない。
【0032】
さらに、反応検出ユニット17はPCR部13を備えるとしたが、DNAを増幅させるポリメラーゼ連鎖反応等の反応が不要である場合には、検出部15のみにより構成されるとしても構わない。この構成の場合でも、これまで述べてきたように、試薬収容部11及び検出部15を、相互に連結して一体的に固定することができるため、試薬収容部11及び検出部15をそれぞれ構成するウェル5,9の個数を容易に変更することができる。
なお、反応容器は、例えば試薬収容部11及びPCR部13のみから構成されるとしてもよく、この場合でも前述と同様の効果を奏することができる。
【0033】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】この発明の一実施形態に係る反応容器を示す概略斜視図である。
【図2】図1の反応容器を構成する収容部板材、PCR部板材及び検出部板材を示す分解斜視図である。
【図3】この発明の他の実施形態に係る反応容器を示す概略斜視図である。
【図4】図3の反応容器を構成する収容部板材、PCR部板材及び検出部板材を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0035】
1 反応容器
3 基板
5,7,9 ウェル(収容部)
11 試薬収容部
13 PCR部
15検出部
17 反応検出ユニット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の上面に開口して試薬を収容可能な複数の収容部を一体的に設けて構成され、
少なくとも2つの前記収容部が、個別に形成されると共に相互に連結可能に構成されることを特徴とする反応容器。
【請求項2】
相互に連結可能な複数の前記収容部が、相互に異なる樹脂材料により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の反応容器。
【請求項3】
一方の収容部が、前記試薬を収容して保存する試薬収容部を構成し、
前記一方の収容部と連結可能な他方の収容部が、前記試薬を用いて生化学反応を行う反応検出ユニットを構成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の反応容器。
【請求項4】
前記反応検出ユニットが、前記試薬収容部から前記試薬を供給した状態で加熱されるPCR部と、光学分析可能な検出部とから構成され、
前記PCR部及び前記検出部が、個別に形成されると共に相互に連結可能に形成されることを特徴とする請求項3に記載の反応容器。
【請求項5】
前記反応検出ユニットが、光学分析可能な検出部からなることを特徴とする請求項3に記載の反応容器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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