説明

収納容器および試験具個包装体

【課題】複数の収納容器を並べた際、その収納容器の集合体の体積を小さくすることができる収納容器および試験具個包装体を提供すること。
【解決手段】試験具個包装体1は、試験具10と、乾燥剤60と、収納容器2と、シート材70とを備えている。収納容器2は、試験具10を収納する収納部34と、収納部34に対して内側に凹んだ1対の凹部331、332を有する把持部33とを備えるケーシングを有している。同一形状の複数の試験具個包装体1を、隣り合う2つの試験具個包装体1の基端方向が互いに反対になり、一方の試験具個包装体1の把持部33と、他方の試験具個包装体1の収納部34とが隣接するように並べる。隣り合う2つの試験具個包装体1の一方の把持部33の凹部331に、他方の収納部34の外側部が組み合わされ、他方の把持部33の凹部332に、一方の収納部34の外側部が組み合わされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納容器および試験具個包装体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
血糖値(体液成分)の測定を行なう際には、血糖測定装置(体液成分測定装置)が用いられる。中でも比色式の血糖測定装置は、発色試薬を担持した試験紙を有する血糖測定用チップ(試験具)を装着して測定を行なうように構成されている。この血糖測定用チップは、未使用状態では有底円筒状の収納容器に収納されているものがあり、該血糖測定用チップを血糖測定装置に装着するとき、手あか等で汚れないように、血糖測定用チップを収納容器に収納したまま、収納容器を手で把持して血糖測定装置の装着部に押し付けて嵌合させ、収納容器を引き戻すことによって、血糖測定用チップと収納容器の嵌合が外れて、該血糖測定用チップのみが装着される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、収納容器と、その収納容器内に収納された血糖測定用チップとを有するチップ個包装体(試験具個包装体)は、所定の箱に複数個が収納され、保管される。
【0004】
しかしながら、前記従来のチップ個包装体では、箱に複数個のチップ個包装体を収納すると、各チップ個包装体は、バラバラであるので、チップ個包装体とチップ個包装体との間に隙間が形成され、そのチップ個包装体全体の体積が大きくなってしまい、大きな箱を必要とする。
【0005】
使用者は、1日に複数個の血糖測定用チップを使用するので、その血糖測定用チップを箱毎携帯することがあり、この場合は、箱が大きいことで、携帯に不便になるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−230905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、複数の収納容器を並べた際、その複数の収納容器の集合状態の体積を小さくすることができる収納容器および試験具を該収納容器に収納した試験具個包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
(1) 検体中の所定成分の量を測定する体液成分測定装置の試験具装着部に装着して用いられる試験具を収納し、少なくとも2つを並べて保管される収納容器であって、
基端側に開口部および先端側に底部を有する有底筒状をなし、前記試験具を収納する第1部分と、前記第1部分の先端側に位置し、前記第1部分に対して内側に凹んだ凹部を有する第2部分とが一体化されたケーシングを備え、
同一形状の2つの当該収納容器をその基端方向が互いに反対になり、一方の前記収納容器の前記第2部分と、他方の前記収納容器の前記第1部分とが隣接するように並べた配列状態で、前記一方の収納容器の前記第1部分が、前記他方の収納容器の前記凹部に組み合わされ、前記他方の収納容器の前記第1部分が、前記一方の収納容器の前記凹部に組み合わされるよう構成されていることを特徴とする収納容器。
【0009】
(2) 前記第2部分は、前記ケーシングの中心軸を介して対向するように配置された1対の前記凹部を有する上記(1)に記載の収納容器。
【0010】
(3) 前記第2部分は、前記ケーシングの中心軸を介して対向するように配置され、前記第1部分に対して内側に凹んだ1対の第1の凹部と、
前記第1の凹部に対して、前記中心軸を中心に90°ずれた位置に設けられ、前記中心軸を介して対向するように配置され、前記第1部分に対して内側に凹んだ1対の第2の凹部とを有し、
前記一方の収納容器の前記第1部分が、前記他方の収納容器の前記第1の凹部または前記第2の凹部に組み合わされ、前記他方の収納容器の前記第1部分が、前記一方の収納容器の前記第1の凹部または前記第2の凹部に組み合わされるよう構成されている上記(1)に記載の収納容器。
【0011】
(4) 前記第1部分には、直線状をなす第1の当接部が設けられ、
前記第2部分には、直線状をなす第2の当接部が設けられ、
前記配列状態で、前記一方の収納容器の前記第1の当接部が、前記他方の収納容器の前記第2の当接部に当接するとともに、前記他方の収納容器の前記第1の当接部が、前記一方の収納容器の前記第2の当接部に当接し、前記一方の収納容器に対する前記他方の収納容器の姿勢が規制されるよう構成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の収納容器。
【0012】
(5) 第1の当接部は、前記第1部分の外側部から突出した凸部であり、
前記第2の当接部は、前記第2部分の外側部に設けられ、前記凸部に対応する凹部である上記(4)に記載の収納容器。
【0013】
(6) 第1の当接部は、前記第1部分の基端部に設けられ、
前記第2の当接部は、前記第2部分の先端部に設けられている上記(4)または(5)に記載の収納容器。
【0014】
(7) 前記第1部分には、第1の係止部が設けられ、
前記第2部分には、第2の係止部が設けられ、
前記配列状態で、前記一方の収納容器の前記第1の係止部が、前記他方の収納容器の前記第2の係止部に係止されるとともに、前記他方の収納容器の前記第1の係止部が、前記一方の収納容器の前記第2の係止部に係止され、前記一方の収納容器に対する前記他方の収納容器の移動が阻止されるよう構成されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の収納容器。
【0015】
(8) 前記第2部分の外側部には、前記ケーシングの中心軸方向に沿って延在する複数のリブが設けられている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の収納容器。
【0016】
(9) 前記第1部分の内面に設けられ、前記試験具を保持する保持部を有し、
前記保持部による前記試験具の保持力が、前記試験具装着部による前記試験具の保持力より小さく設定されており、
当該収納容器に前記試験具を収納した収納状態で前記第2部分を指で把持して、前記収納状態の試験具を基端側から前記試験具装着部に押し付けることで前記試験具が装着されるよう構成されている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の収納容器。
【0017】
(10) 上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の収納容器と、
前記収納容器内に収納される試験具と、
前記ケーシングの開口部を気密的に封止する封止手段とを備えることを特徴とする試験具個包装体。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、複数の収納容器を並べた際、その複数の収納容器の集合状態体の体積を小さくすることができる。これにより、複数の収納容器を並べて箱に入れた場合、その箱を小さくすることができる。これによって、例えば、複数の試験具個包装体を箱毎携帯する場合に、便利である。また、保管スペースを縮小でき、輸送する際の費用の削減にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の試験具個包装体の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す試験具個包装体の断面斜視図である。
【図3】図1に示す試験具個包装体の収納容器の斜視図である。
【図4】図1に示す試験具個包装体を並べた状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示す試験具個包装体の試験具を体液成分測定装置に装着するときの縦断面図である。
【図6】本発明の試験具個包装体の第2実施形態を示す斜視図である。
【図7】図6に示す試験具個包装体を並べた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の収納容器および試験具個包装体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0021】
<第1実施形態>
図1は、本発明の試験具個包装体の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す試験具個包装体の断面斜視図、図3は、図1に示す試験具個包装体の収納容器の斜視図、図4は、図1に示す試験具個包装体を並べた状態を示す斜視図、図5は、図1に示す試験具個包装体の試験具を体液成分測定装置に装着するときの縦断面図である。
【0022】
なお、以下では、図1〜図4中の上側を「基端」、下側を「先端」とし、図5中の下側を「基端」、上側を「先端」として説明を行う。すなわち、収納容器2において開口部38側が基端側となる。また、図2では、シート材および乾燥剤は、図示されていない。また、図4では、互いに直交するx軸、y軸およびz軸を想定する。x軸は、試験具個包装体1の一方の並びの方向(配列方向)と平行であり、y軸は、試験具個包装体1の他方の並びの方向と平行であり、z軸は、中心軸Oと平行である。
【0023】
図1および図2に示すように、試験具個包装体1は、試験具10と、試験具10を収納する収納容器2と、試験具10とともに収納容器2に収納される乾燥剤60と、収納容器2(ケーシング3)の開口部38を気密的に封止する封止手段としてのシート材70とを備えている。
【0024】
図5に示すように、試験具10は、検体中の所定成分の量を測定する体液成分測定装置100の試験具装着部101に装着して使用されるものである。試験具10は、試験具本体20と、該試験具本体20の先端側の面(図5中上面)に突出形成された細管30と、試験具本体20の基端側の面(図5中下面)に立設された複数(図示の構成では4つ)の爪40と、試験具本体20の下面側に設置された試験紙50とで構成されている。
【0025】
試験具本体20は、その全体形状(外形形状)が円盤状をなしている。なお、試験具本体20の平面視での形状は、円形に限らず、例えば、四角形、六角形、八角形等の多角形や、その他の任意の形状であってもよい。試験具本体20の基端面(下面)230には、試験紙50を支持、固定するための支持部210が形成されている。試験紙50は、その外周部において、例えば融着または接着剤による接着等の方法により支持部210に固定される。
【0026】
体液成分測定装置100の試験具装着部101に試験具10を装着した状態(以下「装着状態」と言う)では、基端面230が試験具装着部101の先端に当接し、試験具10の図5中上下方向(試験紙50の法線方向)の位置決めを行う。
【0027】
細管30は、血液等のような体液(検体)を採取するためのものであり、その内部には、検体導入流路310が形成されている。この検体導入流路310は、試験紙50に対しほぼ直交する方向に延在しており、その先端には検体流入口320、その基端には検体流出口321がそれぞれ形成されている。血液は、毛細管現象により検体導入流路310を通って試験紙50へ供給される。
【0028】
また、細管30の先端面には、検体導入流路310に連通する溝340が形成されている。図示の例では、溝340は、細管30の径方向に延在する直線状の溝である。この溝340の各端部は、それぞれ細管30の外周面に開放している。この溝340を設けたことにより、血液を採取するにあたり細管30の先端面を指等の表面に接触させた際、検体導入流路310(検体流入口320)が塞がれず、溝340の端部が開放していることで、血液の流入が確保されるので、血液の試験紙50への供給を円滑かつ確実に行うことができる。なお、溝340の形状、本数、配置等は、図示のものに限定されず、例えば、溝340を十文字状にしてもよい。
【0029】
試験具本体20の基端面230側には、4本の爪40(位置決め部材)が等角度間隔で立設されている。なお、爪40の形成数は、4つに限定されず、例えば、2つ、3つまたは5つ以上であってもよい。
【0030】
各爪40の外面には、その基端部に突部420が突出形成されている。装着状態では、各爪40は、試験具装着部101に形成されたリング状の凹部102に挿入されるが、このとき、各爪40の突部420は、縮径部103を乗り越えて係合する。これにより、試験具10は、試験具装着部101に対し、試験紙50の面方向の位置決めがなされる。
【0031】
試験具10は、試験具本体20と細管30と4つの爪40とが一体的に形成されたものであり、好ましくは樹脂材料で構成されている。特に、検体を迅速に導入、展開するのに適したものとして、アクリル系樹脂等の親水性の高い材料または親水化処理されたものが好ましい。
【0032】
試験紙50は、検体(血液)を吸収し得る担体に、試薬(発色試薬)を担持(含浸)させたものである。この担体は、好ましくは多孔質シートで構成されている。
【0033】
試験紙50に担持される試薬としては、血糖値測定用の場合、グルコースオキシターゼ(GOD)と、ペルオキシターゼ(POD)と、例えば4−アミノアンチピリン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジンのような発色剤とが挙げられ、その他、測定成分に応じて、例えばアスコルビン酸オキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ等の血液成分と反応するものと、前記と同様の発色剤とが挙げられる。また、緩衝剤や安定化剤等を適宜選択して用い得る。なお、試薬の種類、成分については、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0034】
以上述べた試験具10は、未使用の状態では、収納容器2に収納され(以下、この状態を「収納状態」と言う)、試験具個包装体1となっている。試験具10を体液成分測定装置100の試験具装着部101に装着する際は、試験具個包装体1の収納容器2からシート材70を剥離する。そして、収納状態の試験具10は、収納容器2ごと指で把持、すなわち、収納容器2の後述する把持部33が指で把持され、その基端側から体液成分測定装置100の試験具装着部101に押し付けることで試験具10が装着される。この装着の際は、収納容器2の後述する収納部34が、試験具装着部101の先端部を覆う。装着が完了した後、収納容器2のみを引き離して離脱させ、試験具10が装着された体液成分測定装置100が測定に供される。ここで、体液成分測定装置100について簡単に説明する。
【0035】
体液成分測定装置100は、試験具10が着脱自在に装着される試験具装着部101を有している。試験具装着部101は、筒状をなしており、先端に開放するリング状の凹部102が形成されている。また、凹部102の外周側の内壁は、中心方向に向かって山型状に突出した部分(縮径部103)を有する。
【0036】
また、試験具装着部101の筒内部には、発光素子(発光ダイオード)と、受光素子(フォトダイオード)とを有する測光部(図示せず)が設けられている。発光素子は、例えば所定の時間間隔でパルス光を発する。
【0037】
また、体液成分測定装置100は、マイクロコンピュータで構成される制御手段(図示せず)を有している。この制御手段には、測光部からの信号に基づいて目的とする血中成分の濃度(例えば血糖値)を算出する演算部が内蔵されている。
【0038】
装着状態の体液成分測定装置100では、試験具10の試験紙50に検体が供給され展開し、次いで、測定が行われる。発光素子から発せられた光は、試験具10の試験紙50に照射され、その反射光が受光素子で検出される。この反射光の強度は、試験紙50の呈色強度、すなわち検体中の目的成分の量に対応している。この反射光は、受光素子で光電変換され、その受光光量に応じたアナログ信号がデジタル信号に変換された後制御手段に入力され、所望の演算処理、補正処理等がなされ、検体中の目的成分量が算出される。
【0039】
そして、測定終了後は、試験具装着部101に内蔵されているピン104を先端方向へスライドさせ、ピン104の先端で試験具10の試験具本体20(基端面230)を押圧し、試験具10を試験具装着部101から取り外す。取り外された使用済みの試験具10は、廃棄処分に供される。このとき、試験具10は、収納されていた収納容器2が予め被せられ、その収納容器2ごと取り外して廃棄される。これにより、周囲への汚染をより確実に防止することができる。
【0040】
各図に示すように、試験具10および乾燥剤60を収納する収納容器2は、ケーシング3と、ケーシング3に設けられた各部とを有している。収納容器2は、これらの部位が一体的に形成されたものであり、その構成材料としては、特に限定されず、例えば、樹脂材料を適宜選択して用いることができる。
【0041】
ケーシング3は、基端側に開口部38、先端側に底部である先端壁部39を有している。すなわち、ケーシング3は、先端側が閉塞し、基端側が開口した有底筒状をなす部材で構成されている。このケーシング3の内腔部32に、試験具10および乾燥剤60が収納される。なお、内腔部32の形状は、図示の構成では、ケーシング3の外形形状に対応した形状をなしているが、これに限定されないことは、言うまでもない。
【0042】
ケーシング3は、試験具10の大部分を収納する収納部34(第1部分)と、把持部33(第2部分)とを有している。収納部34は、基端側に位置し、把持部33は、収納部の先端側に位置し、ている。
【0043】
把持部33は、指で把持する部位である。この把持部33の内腔部32には、乾燥剤60が収納されている。この乾燥剤60は、先端壁部39の内側面に当接して固定されており、ケーシング3の中心軸O方向の位置決めがなされている。このように把持部33は、乾燥剤60を収納する乾燥剤収納部として機能している。なお、把持部33の内腔部32には、試験具10の細管30も収納されている。
収納部34の内腔部32には、試験具10の細管30を除く部位が収納されている。
【0044】
また、試験具10は、収納部34の内周面に設けられた複数のリブ(保持部)341によって保持されている。各リブ341は、中心軸Oと平行となるように形成され、試験具10の試験具本体20の外周部と嵌合するよう構成されている。これにより、試験具10を確実に保持することができる。また、これらのリブ341の試験具10に対する保持力は、体液成分測定装置100の試験具装着部101の縮径部103と試験具10の全爪40との係合力(試験具装着部101による試験具10の保持力)よりも小さく設定されている。これにより、図5に示すように、収納容器2を把持して収納状態の試験具10を体液成分測定装置100に装着して、その後収納容器2を先端方向に向かって引張りさえすれば、収納容器2が試験具10から確実に離脱する。
【0045】
また、把持部33は、その外側部が収納部34の外側部に対して内側、すなわち、中心軸O側に凹んだ1対の凹部331、332を有している。すなわち、把持部33の外形形状は、円柱の一部を欠損させたような形状、例えば、円柱からその一部を扇形や弓形に欠損させたような形状をなしている。なお、本実施形態では、1対の凹部331、332は、中心軸Oを介して対向するように配置されている。また、1対の凹部331、332は、互いに、同一の形状をなし、同一の寸法を有している。
【0046】
このように、ケーシング3には、凹部331、332により、それぞれ、その側壁の中心軸O方向の途中に段差部31が形成されている。
【0047】
ここで、把持部33の形状は、その外側部が収納部34の外側部に対して内側に凹んだ部分を有する形状であれば特に限定されないが、本実施形態では、把持部33の中心軸Oに対して垂直な断面での外形形状は、略四角形をなしている。この場合、図示の構成では、前記四角形の一の対向する1対の辺は、直線状をなし、他の対向する1対の辺は、曲率が比較的小さい円弧状をなしている。すなわち、把持部33の4つの外側面333、334、335および336は、それぞれ、平坦な形状をなしている。ここで、「平坦」とは、中心軸Oから外側面までの最大距離を半径とする円の曲率よりも小さい曲率のものを言う。図示の構成では、把持部33の4つの外側面333〜336のうち、把持部33の1対の凹部331、332の表面、すなわち、一の対向する1対の外側面333、335は、それぞれ、平面であり、他の対向する1対の外側面334、336は、それぞれ、曲率が比較的小さい湾曲面である。
【0048】
このような把持部33の構成により、把持部33を把持して、収納容器2内の試験具10を体液成分測定装置100の試験具装着部101に装着する際、その把持部33を把持し易く、また、収納容器2を試験具装着部101側に押し込み易いという利点を有する。
【0049】
また、収納部34の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、収納部34の中心軸Oに対して垂直な断面での形状は、その大部分が円形をなしている。
【0050】
すなわち、収納部34の4つの外側面343、344、345および346のうち、把持部33の外側面333に対応する外側面343と、把持部33の外側面335に対応する外側面345とは、それぞれ、湾曲形状をなしており、また、把持部33の外側面334に対応する外側面344と、把持部33の外側面336に対応する外側面346とは、それぞれ、ほぼ平坦な形状をなしている。図示の構成では、収納部34の4つの外側面343〜346のうち、一方の対向する1対の外側面343、345は、それぞれ、曲率が比較的大きい湾曲面であり、他方の対向する1対の外側面344、346は、それぞれ、曲率が比較的小さい湾曲面である。なお、外側面344、346は、それぞれ、把持部33の外側面334、336に対し、段差のない連続面を形成している。
【0051】
また、収納部34の基端部には、直線状をなす第1の当接部として、その収納部34の外側部から外側に向って突出し、直線状をなすリブ(凸部)37が設けられている。このリブ37は、外側面343、345側にそれぞれ設けられている。また、リブ37の長手方向の各端部371は、それぞれ、第1の係止部として機能する。
【0052】
一方、把持部33の先端部には、直線状をなす第2の当接部として、その把持部33の外側部に、前記リブ37に対応する形状の溝部(凹部)36が設けられている。この溝部36は、外側面333、335側にそれぞれ設けられている。また、溝部36の長手方向の各端部361は、それぞれ、第2の係止部として機能する。
【0053】
また、収納部34の基端部において、リブ37から中心軸Oを中心に90°ずれた部位の1対の外側面347、348は、それぞれ、特に、直線状をなすか、または、中心軸Oから外側面347、348までの最大距離を半径とする円の曲率よりも小さい曲率を有することが好ましい。図示の構成では、外側面347、348は、それぞれ、直線状をなしている。なお、外側面347、348は、前記曲率がマイナスとなる凹状にくぼんだ形状であってもよい。
【0054】
一方、把持部33の先端部において、溝部36から中心軸Oを中心に90°ずれた部位の1対の外側面337、338は、それぞれ、特に、直線状をなすか、または、中心軸Oから外側面337、338までの最大距離を半径とする円の曲率よりも小さい曲率を有することが好ましい。図示の構成では、外側面337、338は、それぞれ、曲線状をなしている。
【0055】
また、把持部33および収納部34の外側部、すなわち、ケーシング3の外側部の4隅には、それぞれ、中心軸O方向に沿って延在するリブ35が設けられている。各リブ35は、滑り止め手段として機能する。これにより、把持部33を把持して、収納容器2内の試験具10を体液成分測定装置100の試験具装着部101に装着する際、その把持部33を把持し易いという利点を有する。
【0056】
また、図5に示すように、把持部33の長さをL1、収納部34の長さをL2としたとき、その把持部33の長さL1および収納部34の長L2は、それぞれ、L1≧L2の関係を満たすように設定される。
【0057】
L1<L2であると、後述するように複数の試験具個包装体1を交互に上下逆向きに並べたとき、隣り合う2つの試験具個包装体1の一方の段差部31と他方の段差部31とが互いに接触し、一方の試験具個包装体1の先端の溝部36と他方の試験具個包装体1の基端のリブ37とを当接させることができない。
【0058】
この試験具個包装体1は、複数個を並べて、例えば、所定の箱内に入れられ、保管等が行われる。この場合、例えば、試験具個包装体1を1列に並べてもよく、また、複数列、すなわち、行列状に並べてもよい。
【0059】
以下では、代表的に、同一形状の複数の試験具個包装体1を行列状に並べる場合について説明する。
【0060】
図4に示すように、x軸方向には、複数の試験具個包装体1を、隣り合う2つの試験具個包装体1の基端方向が互いに反対になり、その隣り合う2つの試験具個包装体1のうちの一方の試験具個包装体1の把持部33と、他方の試験具個包装体1の収納部34とが隣接するように並べる。
【0061】
また、同様に、y軸方向には、複数の試験具個包装体1を、隣り合う2つの試験具個包装体1の基端方向が互いに反対になり、その隣り合う2つの試験具個包装体1のうちの一方の試験具個包装体1の把持部33と、他方の試験具個包装体1の収納部34とが隣接するように並べる。
【0062】
なお、試験具個包装体1をy軸方向に並べる場合の隣り合う2つの試験具個包装体1の姿勢は、試験具個包装体1をx軸方向に並べた場合の配列状態のときの隣り合う2つの試験具個包装体1の一方の試験具個包装体1を中心軸Oを中心に90°回転させ、他方の試験具個包装体1を中心軸Oを中心に90°回転させたものと同じである。
【0063】
ここで、各隣り合う2つの試験具個包装体1同士の関係は、同じであるので、以下では、代表的に、1組の隣り合う2つの試験具個包装体1について説明する。
【0064】
前述したように、試験具個包装体1の把持部33には凹部331、332が設けられているので、x軸方向の並びにおいては、隣り合う2つの試験具個包装体1の一方の試験具個包装体1の把持部33の凹部331に、他方の試験具個包装体1の収納部34の外側部が組み合わされ、他方の試験具個包装体1の把持部33の凹部332に、一方の試験具個包装体1の収納部34の外側部が組み合わされるよう構成されている。
【0065】
これにより、試験具個包装体1の集合状態の体積を小さくすることができる。なお、収納容器の全体形状が有底円筒状の場合に対して、試験具個包装体1の集合状態の体積を20〜30%程度減少させることができる。これにより、複数の試験具個包装体1を交互に上下逆に並べて箱に入れた場合、その箱を小さくすることができる。これによって、複数の試験具個包装体1を箱ごと携帯する場合に、かさばらずに、便利である。
【0066】
また、x軸方向の並びにおいては、隣り合う2つの試験具個包装体1の一方の試験具個包装体1のリブ37が、他方の試験具個包装体1の溝部36に挿入され、その溝部36に当接するとともに、他方の試験具個包装体1のリブ37が、一方の試験具個包装体1の溝部36に挿入され、その溝部36に当接する。これにより、一方の試験具個包装体1に対する他方の試験具個包装体1の姿勢が規制される。すなわち、中心軸Oを中心とする試験具個包装体1の回動が阻止される。また、一方の試験具個包装体1のリブ37が、他方の試験具個包装体1の溝部36に係止され、他方の試験具個包装体1のリブ37が、一方の試験具個包装体1の溝部36に係止され、これにより、一方の試験具個包装体1に対する他方の試験具個包装体1のz軸方向の移動が制限される。
【0067】
なお、図示の構成では、把持部33の長さL1と収納部34の長L2との関係は、L1≧L2であるので、一方の試験具個包装体1の段差部31と、他方の試験具個包装体1の段差部31とが干渉せず、前記のように、リブ37と溝部36とで、前記z軸方向の位置決めを行うようになっている。
【0068】
また、x軸方向の並びにおいては、隣り合う2つの試験具個包装体1の一方の試験具個包装体1のリブ37の各端部371が、他方の試験具個包装体1の溝部36の各端部361に係止されるとともに、他方の試験具個包装体1のリブ37の各端部371が、一方の試験具個包装体1の溝部36の各端部361に係止される。これにより、一方の試験具個包装体1に対する他方の試験具個包装体1のy軸方向の移動が阻止される。
【0069】
また、y軸方向の並びにおいては、隣り合う2つの試験具個包装体1の一方の試験具個包装体1の収納部34の基端部の外側面347が、他方の試験具個包装体1の把持部33の先端部の外側面338に当接し、他方の試験具個包装体1の収納部34の基端部の外側面348が、一方の試験具個包装体1の把持部33の先端部の外側面337に当接する。これにより、一方の試験具個包装体1に対する他方の試験具個包装体1の姿勢が安定する。
【0070】
以上のように、この試験具個包装体1では、複数の試験具個包装体1を交互に上下逆向きに行列状に整列させることにより、その配列が崩れ難くなり、集合体での省スペースの状態を維持しやすくなる。
【0071】
また、図5に示すように、収納容器2の先端側の部分には、ブロック状(円柱状)の乾燥剤60が収納されている。この乾燥剤60は、試験紙50の乾燥状態を保持する機能を有するものである。この乾燥剤60としては、各種のものが使用可能であるが、例えば、シリカ、アルミナ、モレキュラーシーブスのような合成ゼオライト、モルデナイト、エリオナイトのような天然ゼオライト、塩化カルシウム、塩化マグネシウムのようなアルカリ土類金属の塩化物、パーライト、活性白土のような粘土鉱物からなる群より選択される少なくとも1種を用いるのが好ましい。これにより、試験紙50に含まれる試薬の変質や劣化を好適に防止して、精度の高い血糖測定を行うことができる。また、これらのものは、乾燥剤60としてブロック状に容易に形成することができ、入手も容易である。
【0072】
また、図5に示すように、乾燥剤60は、試験具10よりも先端側、すなわち、試験具10よりも開口部38に対して遠位に配置されている。このため、使用者は、直接乾燥剤60に手を触れることなく、試験具10の装着作業を行なうことができる。
【0073】
図1に示すように、未使用状態の試験具個包装体1では、可撓性を有するシート材70によって、収納容器2の開口部38が気密的に封止されている。これにより、例えば、未使用状態の試験具個包装体1の内部の乾燥状態を確実に維持することができる。そして、試験具個包装体1内の試験具10を体液成分測定装置100に装着して使用するときには、シート材70は収納容器2から剥離される。
【0074】
なお、シート材70は、接着や融着により、収納容器2の開口部38に固定されているのが好ましい。
【0075】
また、シート材70は、剥離操作を行なう際に指先で摘まれるタブ710を有している。これにより、剥離操作を容易に行なうことができる。
【0076】
また、シート材70の構成材料としては、特に限定されず、例えば、アルミラミネートフィルム等の防湿効果を有するものを用いることができる。
【0077】
以上説明したように、この試験具個包装体1によれば、複数の試験具個包装体1を並べた際、その試験具個包装体1の集合状態の体積を小さくすることができる。
【0078】
これにより、複数の試験具個包装体1を並べて箱に入れた場合、その箱を小さくすることができる。これによって、複数の試験具個包装体1を箱ごと携帯する場合に、便利である。
【0079】
また、複数の試験具個包装体1を所定形状に並べた際、その形が崩れ難く、省スペース状態を維持しやすい。
【0080】
<第2実施形態>
図6は、本発明の試験具個包装体の第2実施形態を示す斜視図、図7は、図6に示す試験具個包装体を並べた状態を示す斜視図である。なお、以下では、図6および図7中の上側を「基端」、下側を「先端」として説明を行う。
【0081】
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0082】
図6に示すように、第2実施形態の試験具個包装体1では、把持部33は、その外側部全体が収納部34の外側部に対して内側、すなわち、ケーシング3の中心軸O側に凹んだ形状をなしている。すなわち、把持部33は、前記1対の凹部(第1の凹部)331、332の他に、さらに、中心軸Oを介して対向するように配置され、収納部34に対して内側に凹んだ1対の凹部(第2の凹部)339、330を有している。
【0083】
1対の凹部339、330は、それぞれ、凹部331、332に対して、中心軸Oを中心に90°ずれた位置に設けられている。また、各凹部331、332、339および330は、すべて、同一の形状をなし、同一の寸法を有している。
【0084】
また、各外側面333〜336は、それぞれ、平面である。
また、把持部33の各外側面333、335の先端部が、それぞれ、x軸方向の並びにおける第2の当接部として機能し、把持部33の各外側面334、336の先端部が、それぞれ、y軸方向の並びにおける第2の当接部として機能する。
【0085】
また、各リブ35の先端部が、それぞれ、x軸方向の並びにおける第2の係止部およびy軸方向の並びにおける第2の係止部として機能する。
【0086】
なお、本実施形態でも、把持部33の各外側面333〜336の先端部に、それぞれ、第1実施形態の溝部36に相当する図示しない溝部を設けてもよい。
【0087】
また、収納部34の中心軸Oに対して垂直な断面での形状は、円形をなしている。
また、収納部34の基端部には、4つのリブ37が、等角度間隔で設けられている。
【0088】
この4つのリブ37のうちの一方の対向する1対のリブ37の長手方向の各端部371が、それぞれ、第1の係止部として機能し、他方の対向する1対のリブ37の長手方向の各端部371が、それぞれ、第2の係止部として機能する。
【0089】
この試験具個包装体1では、図7に示すように、x軸方向の並びにおいては、隣り合う2つの試験具個包装体1の一方の試験具個包装体1の把持部33の凹部331に、他方の試験具個包装体1の収納部34の外側部が組み合わされ、他方の試験具個包装体1の把持部33の凹部332に、一方の試験具個包装体1の収納部34の外側部が組み合わされるよう構成されている。
【0090】
また、y軸方向の並びにおいては、隣り合う2つの試験具個包装体1の一方の試験具個包装体1の把持部33の凹部339に、他方の試験具個包装体1の収納部34の外側部が組み合わされ、他方の試験具個包装体1の把持部33の凹部330に、一方の試験具個包装体1の収納部34の外側部が組み合わされるよう構成されている。
【0091】
これにより、複数の試験具個包装体1全体の体積を第1実施形態よりもさらに小さくすることができる。
【0092】
また、x軸方向の並びにおいては、隣り合う2つの試験具個包装体1の一方の試験具個包装体1のリブ37が、他方の試験具個包装体1の外側面333の先端部に当接するとともに、他方の試験具個包装体1のリブ37が、一方の試験具個包装体1の外側面335の先端部に当接する。これにより、一方の試験具個包装体1に対する他方の試験具個包装体1の姿勢が規制される。すなわち、中心軸Oを中心とする試験具個包装体1の回動が阻止される。なお、y軸方向の並びにおいても同様である。
【0093】
また、x軸方向の並びにおいては、隣り合う2つの試験具個包装体1の一方の試験具個包装体1のリブ37の各端部371が、他方の試験具個包装体1の対応するリブ35に係止されるとともに、他方の試験具個包装体1のリブ37の各端部371が、一方の試験具個包装体1の対応するリブ35に係止される。これにより、一方の試験具個包装体1に対する他方の試験具個包装体1のy軸方向の移動が阻止される。なお、y軸方向の並びにおいても同様であり、一方の試験具個包装体1に対する他方の試験具個包装体1のx軸方向の移動が阻止される。
【0094】
以上、本発明の収納容器および試験具個包装体を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
【0095】
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明では、把持部の凹部の数は、複数に限らず、1つであってもよい。
【符号の説明】
【0096】
1 試験具個包装体
2 収納容器
3 ケーシング
31 段差部
32 内腔部
33 把持部
330、331、332、339 凹部
333〜338 外側面
34 収納部
341 リブ
343〜348 外側面
35 リブ
36 溝部
361 端部
37 リブ
371 端部
38 開口部
39 先端壁部
10 試験具
20 試験具本体
210 支持部
230 基端面
30 細管
310 検体導入流路
320 検体流入口
321 検体流出口
340 溝
40 爪
420 突部
50 試験紙
60 乾燥剤
70 シート材
710 タブ
100 体液成分測定装置
101 試験具装着部
102 凹部
103 縮径部
104 ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体中の所定成分の量を測定する体液成分測定装置の試験具装着部に装着して用いられる試験具を収納し、少なくとも2つを並べて保管される収納容器であって、
基端側に開口部および先端側に底部を有する有底筒状をなし、前記試験具を収納する第1部分と、前記第1部分の先端側に位置し、前記第1部分に対して内側に凹んだ凹部を有する第2部分とが一体化されたケーシングを備え、
同一形状の2つの当該収納容器をその基端方向が互いに反対になり、一方の前記収納容器の前記第2部分と、他方の前記収納容器の前記第1部分とが隣接するように並べた配列状態で、前記一方の収納容器の前記第1部分が、前記他方の収納容器の前記凹部に組み合わされ、前記他方の収納容器の前記第1部分が、前記一方の収納容器の前記凹部に組み合わされるよう構成されていることを特徴とする収納容器。
【請求項2】
前記第2部分は、前記ケーシングの中心軸を介して対向するように配置された1対の前記凹部を有する請求項1に記載の収納容器。
【請求項3】
前記第2部分は、前記ケーシングの中心軸を介して対向するように配置され、前記第1部分に対して内側に凹んだ1対の第1の凹部と、
前記第1の凹部に対して、前記中心軸を中心に90°ずれた位置に設けられ、前記中心軸を介して対向するように配置され、前記第1部分に対して内側に凹んだ1対の第2の凹部とを有し、
前記一方の収納容器の前記第1部分が、前記他方の収納容器の前記第1の凹部または前記第2の凹部に組み合わされ、前記他方の収納容器の前記第1部分が、前記一方の収納容器の前記第1の凹部または前記第2の凹部に組み合わされるよう構成されている請求項1に記載の収納容器。
【請求項4】
前記第1部分には、直線状をなす第1の当接部が設けられ、
前記第2部分には、直線状をなす第2の当接部が設けられ、
前記配列状態で、前記一方の収納容器の前記第1の当接部が、前記他方の収納容器の前記第2の当接部に当接するとともに、前記他方の収納容器の前記第1の当接部が、前記一方の収納容器の前記第2の当接部に当接し、前記一方の収納容器に対する前記他方の収納容器の姿勢が規制されるよう構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の収納容器。
【請求項5】
第1の当接部は、前記第1部分の外側部から突出した凸部であり、
前記第2の当接部は、前記第2部分の外側部に設けられ、前記凸部に対応する凹部である請求項4に記載の収納容器。
【請求項6】
第1の当接部は、前記第1部分の基端部に設けられ、
前記第2の当接部は、前記第2部分の先端部に設けられている請求項4または5に記載の収納容器。
【請求項7】
前記第1部分には、第1の係止部が設けられ、
前記第2部分には、第2の係止部が設けられ、
前記配列状態で、前記一方の収納容器の前記第1の係止部が、前記他方の収納容器の前記第2の係止部に係止されるとともに、前記他方の収納容器の前記第1の係止部が、前記一方の収納容器の前記第2の係止部に係止され、前記一方の収納容器に対する前記他方の収納容器の移動が阻止されるよう構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の収納容器。
【請求項8】
前記第2部分の外側部には、前記ケーシングの中心軸方向に沿って延在する複数のリブが設けられている請求項1ないし7のいずれかに記載の収納容器。
【請求項9】
前記第1部分の内面に設けられ、前記試験具を保持する保持部を有し、
前記保持部による前記試験具の保持力が、前記試験具装着部による前記試験具の保持力より小さく設定されており、
当該収納容器に前記試験具を収納した収納状態で前記第2部分を指で把持して、前記収納状態の試験具を基端側から前記試験具装着部に押し付けることで前記試験具が装着されるよう構成されている請求項1ないし8のいずれかに記載の収納容器。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれかに記載の収納容器と、
前記収納容器内に収納される試験具と、
前記ケーシングの開口部を気密的に封止する封止手段とを備えることを特徴とする試験具個包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−58036(P2012−58036A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−200295(P2010−200295)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】