説明

口紅用組成物

【課題】 発色性に極めて優れるとともに、のび、つや、化粧もちにも優れる口紅用組成物を提供する。
【解決手段】 (a)ポリエチレンワックス(平均分子量300〜700)の1種または2種以上を3〜25重量%と、(b)構造中に1個の−OH基を有する液状油分の1種または2種以上を0.1〜50重量%、とを含有してなる口紅用組成物。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は口紅用組成物に関する。さらに詳しくは、顔料の分散性が向上し、発色性に優れるとともに、のび、つや、化粧もちにも優れる口紅用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】口紅は、唇に塗布することで唇に色彩を施し、つやを与え、魅力を引き出すために使用され、メーキャップ化粧品の中でも最も化粧効果が認められるものの一つである。この口紅に求められる品質上の機能の一つとして「発色」が挙げられる。一般に口紅に用いられる口紅用組成物には、ワックス、各種液状油分、着色材を含む粉体、香料等が配合されており、それらの組合せにより、上記の品質上の機能に関連する口紅の基本的な使用性である、のび、つや、発色、化粧もち等を保つようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、口紅の基本的な使用性に関わる発色性を格段に向上させ、さらにのび、つや、化粧もちにも優れた口紅用組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、ワックス成分として特定の分子量のポリエチレンを用い、これと特定の液状油分とを特定量組み合わせて配合することにより、従来に比べ発色性が格段に向上し、かつ、のび、つや、化粧もちにも優れる口紅用組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、(a)ポリエチレンワックス(平均分子量300〜700)の1種または2種以上を3〜25重量%と、(b)構造中に1個の−OH基を有する液状油分の1種または2種以上を0.1〜50重量%、とを含有してなる口紅用組成物に関する。
【0006】なお、本発明において口紅用組成物とは、メーキャップ化粧料である、口紅に用いられる組成物を広く意味するものであり、スティック状、ペンシル状、軟膏状、液状等、その形態を問わない。また本発明は、ワックスを含有し、着色材を特に含まないリップクリームにも、のび、つや等の使用性向上の点から適用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0008】本発明において(a)成分は、平均分子量300〜700、好ましくは500〜700のポリエチレンワックスである。ポリエチレンワックスは、従来から油性化粧料の固化剤、保形剤等としてよく知られているものである。本発明では、ポリエチレンワックスの平均分子量が300未満では固化力が劣るため好ましくなく、一方、700超では融点が高くなり、液状油分への溶解が困難となるため好ましくない。(a)成分は1種または2種以上を用いることができる。
【0009】(a)成分の配合量は、組成物全量中、3〜25重量%であり、好ましくは5〜20重量%である。配合量が3重量%未満では顔料の分散性の向上が十分でなく、一方、25重量%超では塗布時ののびが重くなり、好ましくない。
【0010】本発明の(b)成分としては、構造中に1個の−OH基を有する液状油分が用いられる。ここで「液状油分」とは常温で液状の油分をいう。(b)成分としては、具体的には、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル油が例示され、中でもジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリルが特に好ましい。(b)成分は1種または2種以上を用いることができる。
【0011】(b)成分の配合量は、組成物全量中、0.1〜50重量%であり、好ましくは0.1〜45重量%である。配合量が0.1重量%未満では発色の向上が十分でなく、一方、50重量%超では塗布時ののびが重くなり、好ましくない。
【0012】(a)成分と(b)成分を上記のように組み合せて配合することにより、唇上における発色が格段に向上し、かつのびやつや、化粧もちが良好な口紅用組成物が得られる。
【0013】本発明口紅用組成物中には、上記の必須成分のほかに、口紅用組成物中に一般的に配合される他の任意成分、例えば保形剤、油分、粉体等を配合することができる。
【0014】保形剤としては、ワックス類として、上記(a)成分としてのポリエチレンワックスのほかに、例えば、セレシンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等が挙げられ、これらの中から1種または2種以上が任意に選択される。なお、ワックス類は、本発明組成物中に、総配合量として3〜25重量%程度配合するのが好ましい。
【0015】油分としては、上記(b)成分としての液状油分のほかに、例えば、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素油;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、バチルアルコール等の高級アルコール;セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサノエート、トリオクタン酸グリセリド、テトラオクタン酸ペンタエリスリトール、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリステート、トリオレイン酸グリセリド等のエステル類;オリーブ油、アボガド油、ホホバ油、ヒマワリ油、サフラワー油、椿油、シア脂、マカデミアナッツ油、ミンク油、ラノリン、液状ラノリン、酢酸ラノリン、ヒマシ油等の油脂;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、高重合度のガム状アミノ変性シリコーン等のシリコーン系油分;パーフロロポリエーテル、パーフロロカーボン等のフッ素油分等が挙げられる。なお、本発明において、油分の配合量は、組成物全量中50重量%以上、特に70重量%以上であることが好ましい。
【0016】粉体としては、例えばタルク、カオリン、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、ケイ酸アルミニウム、シリカ、硫酸バリウム、リン酸カルシウム等の無機粉末や、ナイロン粉末、セルロース粉末等の有機粉末のほか、各種顔料等が挙げられる。粉体の配合量は、組成物全量中0.1〜30重量%程度が好ましく、特には0.1〜15重量%程度である。
【0017】その他、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、防腐剤、保湿剤、染料等を配合することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。なお、配合量は特記しない限り、組成物全量に対する重量%で示す。
【0019】なお、本実施例において、口紅用組成物の発色、のび、つや、化粧もちについて、下記の評価基準により評価した。
【0020】[発色]専門パネル(15名)により、それぞれ以下の5段階評価してもらい、その結果から、発色について評価した。
(評点)
1: 発色が悪い2: 発色がやや悪い3: 発色が普通4: 発色がややよい5: 発色がよい(発色の評価)
◎: 評点平均値が4.5以上5.0: 評点平均値が3.5以上4.5未満△: 評点平均値が2.5以上3.5未満×: 評点平均値が1.5以上2.5未満××: 評点平均値が1.0以上1.5未満
【0021】[のび]専門パネル(15名)により、それぞれ以下の5段階評価してもらい、その結果から、のびについて評価した。
(評点)
1: のびが悪い2: のびがやや悪い3: のびが普通4: のびがややよい5: のびがよい(のびの評価)
◎: 評点平均値が4.5以上5.0: 評点平均値が3.5以上4.5未満△: 評点平均値が2.5以上3.5未満×: 評点平均値が1.5以上2.5未満××: 評点平均値が1.0以上1.5未満
【0022】[つや]専門パネル(15名)により、それぞれ以下の5段階評価してもらい、その結果から、つやについて評価した。
(評点)
1: つやが悪い2: つやがやや悪い3: つやが普通4: つやがややよい5: つやがよい(つやの評価)
◎: 評点平均値が4.5以上5.0: 評点平均値が3.5以上4.5未満△: 評点平均値が2.5以上3.5未満×: 評点平均値が1.5以上2.5未満××: 評点平均値が1.0以上1.5未満
【0023】[化粧もち]専門パネル(15名)により、それぞれ以下の5段階評価してもらい、その結果から、化粧もちについて評価した。
(評点)
1: 化粧もちが悪い2: 化粧もちがやや悪い3: 化粧もちが普通4: 化粧もちがややよい5: 化粧もちがよい(化粧もちの評価)
◎: 評点平均値が4.5以上5.0: 評点平均値が3.5以上4.5未満△: 評点平均値が2.5以上3.5未満×: 評点平均値が1.5以上2.5未満××: 評点平均値が1.0以上1.5未満
【0024】(実施例1〜6、比較例1〜7: スティック状口紅用組成物)下記表1に示す各組成の口紅用組成物を調製し、各実施例および比較例につき上記の評価基準に従い、発色、のび、つや、化粧もちの評価を行った。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】


【0026】なお、表1において、比較例2、比較例5での「のび」の評価(△*)は、軟らかすぎてのびが悪いということを示す。
【0027】(実施例7〜11、比較例8〜14: スティック状口紅)下記表2に示す各組成の口紅用組成物を調製し、各実施例および比較例につき、上記の評価基準に従い、発色、のびの評価を行った。結果を表2に示す。
【0028】
【表2】


【0029】(製法)表1、表2に示す各実施例、比較例において、各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0030】(評価)表1、表2から明らかなように、(a)成分を含まず、(b)成分のみを必須成分として含む組成物では、使用性の向上は認められなかった。また、必須成分として(a)成分のみを含む組成物においても、使用性の向上は認められなかった。ポリエチレンワックスは、分子量300〜700のものを用いた場合、本発明の効果が得られた。
【0031】また、(a)成分、(b)成分の両者を組合わせた場合には、(a)成分を組成物全量中に3〜25重量%、(b)成分を0.1〜50重量%の範囲で配合した場合に、のび、つや、化粧もちを損なうことなく、発色が相乗的に向上した。(a)成分が25重量%を超えるとのびが重くなり、つや、化粧もちの点でも劣る傾向がみられた。また、液状油分として、(b)成分に代えてオリーブ油、流動パラフィン、ラノリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリルを用いた場合では本発明の効果は認められなかった。
【0032】
(実施例12: 乳化スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(A相)
(1)パラフィンワックス 5 (2)セレシンワックス 5 (3)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 4 (4)ジイソステアリン酸グリセリル 15 (5)ジメチルポリシロキサン(粘度6cs) 10 (6)ジイソステアリルマレート 10 (7)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 13.5 (8)流動パラフィン 10 (9)大豆リン脂質 1.5 (10)合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 2 (11)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1 (12)二酸化チタン 4 (13)赤色202号 2 (14)酸化防止剤 適 量 (15)香料 適 量(B相)
(16)イオン交換水 10 (17)グリセリン 2 (18)ヒドロキシプロピル化β−シクロデキストリン 5(製法)A相を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。ここにB相を加えてさらに分散した後、脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、乳化スティック状口紅用組成物を得た。
【0033】(評価)実施例12で得た乳化スティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:○、つや:○、化粧もち:○であった。
【0034】
(実施例13: 乳化スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(A相)
(1)パラフィンワックス 2 (2)セレシンワックス 5 (3)カルナバワックス 5 (4)ポリエチレンワックス(平均分子量400) 4 (5)トリイソステアリン酸ジグリセリル 15 (6)ジメチルポリシロキサン(粘度6cs) 20 (7)ジイソステアリルマレート 22.5 (8)ラノリン 5 (9)大豆リン脂質 2.5 (10)合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 1.5 (11)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.5 (12)ベンガラ 5 (13)赤色202号 1 (14)酸化防止剤 適 量 (15)香料 適 量(B相)
(16)イオン交換水 5 (17)グリセリン 2 (18)ヒドロキシプロピル化β−シクロデキストリン 3(製法)A相を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。ここにB相を加えてさらに分散した後、脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、乳化スティック状口紅用組成物を得た。
【0035】(評価)実施例13で得た乳化スティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:○、つや:◎、化粧もち:○であった。
【0036】
(実施例14: 乳化液状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(A相)
(1)パラフィンワックス 14 (2)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 1 (3)アルミニウムステアレート 0.5 (4)トリイソステアリン酸ジグリセリル 5 (5)ジメチルポリシロキサン(粘度6cs) 10 (6)ジイソステアリルマレート 5 (7)マカデミアナッツ油 5 (8)スクワラン 39.5 (9)大豆リン脂質 3 (10)合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 1 (11)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1 (12)ベンガラ 3 (13)赤色202号 1 (14)酸化防止剤 適 量 (15)香料 適 量(B相)
(16)イオン交換水 8 (17)グリセリン 3(製法)A相を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。ここにB相を加えてさらに分散した後、脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、乳化液状口紅用組成物を得た。
【0037】(評価)実施例14で得た乳化液状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:◎、化粧もち:○であった。
【0038】
(実施例15: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)セレシンワックス 3 (2)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 15 (3)グリセリルトリオクタノエート 22 (4)重質流動パラフィン 10 (5)マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 10 (6)ジイソステアリン酸グリセリル 20 (7)オキシステアリン酸イソステアリル 10 (8)顔料 10 (9)酸化防止剤 適 量 (10)紫外線防止剤 適 量 (11)香料 適 量(製法)(1)〜(11)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0039】(評価)実施例15で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:◎、化粧もち:○であった。
【0040】
(実施例16: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)セレシンワックス 8 (2)キャンデリラワックス 2 (3)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 4 (4)マイクロクリスタリンワックス 1 (5)マカデミアナッツオイル 10 (6)ジイソステアリン酸グリセリル 10 (7)スクワラン 10 (8)リシノール酸イソパルミチル 20 (9)トリイソパルミチン酸グリセリル 10 (10)マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 10 (11)顔料 10 (12)パール剤 5 (13)酸化防止剤 適 量 (14)紫外線防止剤 適 量 (15)香料 適 量(製法)(1)〜(15)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0041】(評価)実施例16で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:、つや:○、化粧もち:○であった。
【0042】
(実施例17: 乳化型スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)セレシンワックス 5 (2)ポリエチレンワックス(平均分子量600) 8 (3)マイクロクリスタリンワックス 2 (4)ジイソステアリン酸グリセリル 28 (5)流動パラフィン 25 (6)オキシステアリン酸イソステアリル 1 (7)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシエチレン共重合体 0.5 (8)精製水 1 (9)グリセリン 0.5 (10)顔料 10 (11)パール剤 5 (12)トリイソステアリン酸ジグリセリル 13 (13)マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 1 (14)酸化防止剤 適 量 (15)紫外線吸収剤 適 量 (16)香料 適 量(製法)(1)〜(7)、(10)〜(16)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。ここに(8)、(9)を加えてさらに分散した後、脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、乳化型スティック状口紅用組成物を得た。
【0043】(評価)実施例17で得た乳化型スティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:◎、化粧もち:○であった。
【0044】
(実施例18: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)セレシンワックス 5 (2)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 5 (3)キャンデリラワックス 2 (4)トリイソステアリン酸ジグリセリル 15 (5)マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 15 (6)流動パラフィン 10 (7)グリセリルトリオクオノエート 20 (8)ジイソステアリン酸グリセリル 10 (9)シリカ 2 (10)マイカ 6 (11)顔料 10 (12)酸化防止剤 適 量 (13)紫外線吸収剤 適 量 (14)香料 適 量(製法)(1)〜(14)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0045】(評価)実施例18で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:、つや:○、化粧もち:○であった。
【0046】
(実施例19: 液状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)セレシンワックス 2 (2)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 5 (3)ジメチルポリシロキサン 0.5 (4)有機粘土鉱物 1 (5)オキシステアリン酸イソステアリル 10 (6)マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 10 (7)スクワラン 20 (8)流動パラフィン 10 (9)ジイソステアリン酸グリセリル 31.5 (10)顔料 10 (11)酸化防止剤 適 量 (12)紫外線吸収剤 適 量 (13)香料 適 量(製法)(1)〜(13)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、液状口紅用組成物を得た。
【0047】(評価)実施例19で得た液状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:◎、化粧もち:○であった。
【0048】
(実施例20: 油性スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 5 (2)セレシンワックス 5 (3)キャンデリラワックス 4 (4)ジイソステアリン酸グリセリル 30 (5)オリーブ油 5 (6)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 5 (7)メチルフェニルポリシロキサン 10 (8)オキシステアリン酸イソステアリル 25 (9)[3-ヒ゛ス(トリメチルシロキシ)メチルシリルフ゜ロヒ゜ル]-3,4,5-トリメトキシシンナメート 5 (10)赤色202号 2 (11)赤色201号 3 (12)二酸化チタン 1 (13)酸化防止剤 適 量 (14)香料 適 量(製法)(1)〜(14)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、油性スティック状口紅用組成物を得た。
【0049】(評価)実施例20で得た油性スティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:○、化粧もち:○であった。
【0050】
(実施例21: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 9 (2)セレシンワックス 2 (3)パラフィンワックス 4 (4)ジイソステアリン酸グリセリル 41 (5)マカデミアナッツ油 5 (6)ヒマシ油 5 (7)トリイソステアリン酸ジグリセリル 10 (8)オキシステアリン酸ベヘニル 15 (9)[3-ヒ゛ス(トリメチルシロキシ)メチルシリルフ゜ロヒ゜ル]-3,4,5-トリメトキシシンナメート 3 (10)赤色202号 2 (11)赤色201号 3 (12)二酸化チタン 1 (13)酸化防止剤 適 量 (14)香料 適 量(製法)(1)〜(14)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0051】(評価)実施例21で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:○、化粧もち:○であった。
【0052】
(実施例22: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 5 (2)セレシンワックス 5 (3)カルナバワックス 10 (4)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 22.3 (5)液状ラノリン 15 (6)ポリイソブテン(分子量1000) 20 (7)ジイソステアリン酸グリセリル 15 (8)赤色酸化鉄 1 (9)黄色酸化鉄 1 (10)赤色202号 0.2 (11)赤色204号 5.5 (12)香料 適 量(製法)(1)〜(12)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0053】(評価)実施例22で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:○、つや:◎、化粧もち:○であった。
【0054】
(実施例23: ペースト状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 5 (2)セレシンワックス 5 (3)カルナバワックス 2 (4)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリド 22.6 (5)液状ラノリン 10 (6)ポリイソブテン(分子量1000) 30 (7)トリイソステアリン酸ジグリセリル 20 (8)白色パール剤 3 (9)黄色パール剤 2 (10)赤色202号 0.1 (11)赤色204号 0.3 (12)香料 適 量(製法)(1)〜(12)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、ペースト状口紅用組成物を得た。
【0055】(評価)実施例23で得たペースト状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:◎、化粧もち:○であった。
【0056】
(実施例24: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 15 (2)流動パラフィン 25 (3)重質流動パラフィン 10 (4)ジメチルポリシロキサン(6cs) 10 (5)ジイソステアリン酸グリセリル 20 (6)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリド 10 (7)顔料 10 (8)酸化防止剤 適 量 (9)紫外線吸収剤 適 量 (10)香料 適 量(製法)(1)〜(10)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0057】(評価)実施例24で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:○、つや:○、化粧もち:◎であった。
【0058】
(実施例25: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)セレシンワックス 5 (2)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 5 (3)キャンデリラワックス 2 (4)デカメチルペンタシロキサン 15 (5)シリコーンレジン 15 (6)流動パラフィン 20 (7)重質流動パラフィン 10 (8)ジイソステアリン酸グリセリル 10 (9)シリカ 2 (10)マイカ 6 (11)顔料 10 (12)酸化防止剤 適 量 (13)紫外線吸収剤 適 量 (14)香料 適 量(製法)(1)〜(14)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0059】(評価)実施例25で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:○、つや:○、化粧もち:◎であった。
【0060】
(実施例26: 乳化液状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(A相)
(1)パラフィンワックス 5 (2)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 5 (3)セレシンワックス 2 (4)デキストリンパルミチン酸エステル 1 (5)ジメチルポリシロキサン(粘度6cs) 15 (6)トリイソステアリン酸ジグリセリル 20 (7)流動パラフィン 17.5 (8)ラノリン 5 (9)[3-ヒ゛ス(トリメチルシロキシ)メチルシリルフ゜ロヒ゜ル]- 3,4,5-トリメトキシシンナメート 10 (10)合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 1 (11)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5 (12)二酸化チタン 1 (13)赤色202号 4 (14)酸化防止剤 適 量 (15)香料 適 量(B相)
(17)イオン交換水 8 (18)グリセリン 1 (19)ヒドロキシプロピル化β−シクロデキストリン 4(製法)A相を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。ここにB相を加えてさらに分散した後、脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、乳化液状口紅用組成物を得た。
【0061】(評価)実施例26で得た乳化液状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:◎、化粧もち:○であった。
【0062】
(実施例27: ペースト状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)ワセリン 8 (2)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 2 (3)スクワラン 10 (4)ヒマシ油 3 (5)トリイソステアリン酸ジグリセリル 5 (6)トリイソステアリン酸グリセリル 2 (7)シリコーン樹脂(分子量約5000。(CH33SiO1/2:SiO2単位 =0.8:1からなり、平均式(CH3)1.33SiO1.34) 25 (8)デカメチルシクロペンタシロキサン 39.5 (9)シリカ 2.5 (10)顔料 3 (11)香料 適 量(製法)(1)〜(11)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、ペースト状口紅用組成物を得た。
【0063】(評価)実施例27で得たペースト状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:○、化粧もち:◎であった。
【0064】
(実施例28: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 8 (2)キャンデリラワックス 3 (3)スクワラン 8 (4)トリイソステアリン酸ジグリセリル 10 (5)マカデミアナッツ油脂肪酸エステル 2.5 (6)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 4.5 (7)シリコーン樹脂(分子量約6000。(CH3)3SiO1/2:SiO2単位 =0.8:1からなり、平均式(CH3)1.33SiO1.34) 20 (8)デカメチルシクロペンタシロキサン 34 (9)微粒子硫酸バリウム 5 (10)顔料 5 (11)香料 適 量(製法)(1)〜(11)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0065】(評価)実施例28で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:○、化粧もち:◎であった。
【0066】
(実施例29: 乳化型スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)パラフィンワックス 5 (2)マイクロクリスタリンワックス 4 (3)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 5 (4)トリイソステアリン酸ジグリセリル 3 (5)ジイソステアリン酸グリセリル 4 (6)マカデミアナッツ油 3 (7)ポリブテン 3 (8)ジイソステアリルマレート 4 (9)シリコーン樹脂(分子量約8000。(CH3)3SiO1/2:SiO2単位 =0.8:1からなり、平均式(CH3)1.33SiO1.34) 30 (10)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.5 (11)オクタメチルシクロテトラシロキサン 7 (12)ジメチルポリシロキサン(粘度6cs) 5 (13)シリカ 3 (14)合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 1 (15)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2 (16)イオン交換水 5 (17)グリセリン 1 (18)顔料 4.5 (19)香料 適 量(製法)(1)〜(15)、(18)、(19)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。ここに(16)、(17)を加えてさらに分散した後、脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、乳化型スティック状口紅用組成物を得た。
【0067】(評価)実施例29で得た乳化型スティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:○、化粧もち:○であった。
【0068】
(実施例30: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 8 (2)キャンデリラワックス 3 (3)スクワラン 8 (4)トリイソステアリン酸ジグリセリル 3 (5)マカデミアナッツ油脂肪酸エステル 2.5 (6)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.5 (7)シリコーン樹脂(分子量約6000。(CH3)3SiO1/2:SiO2単位 =0.8:1からなり、平均式(CH3)1.33SiO1.34) 20 (8)デカメチルシクロペンタシロキサン 43.95 (9)微粒子硫酸バリウム 5 (10)顔料 5 (11)カンファー 0.05 (12)香料 適 量(製法)(1)〜(12)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。次に脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0069】(評価)実施例30で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:○、化粧もち:◎であった。
【0070】
(実施例31: 乳化型スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 10 (2)マイクロクリスタリンワックス 4 (3)ジイソステアリン酸グリセリル 7 (4)トリイソステアリン酸ジグリセリル 3 (5)マカデミアナッツ油 3 (6)ポリブテン 3 (7)ジイソステアリルマレート 1 (8)シリコーン樹脂(分子量約8000。(CH3)3SiO1/2:SiO2単位 =0.8:1からなり、平均式(CH3)1.33SiO1.34) 30 (9)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.46 (10)オクタメチルシクロテトラシロキサン 7 (11)ジメチルポリシロキサン(粘度6cs) 5 (12)シリカ 3 (13)合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 1 (14)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2 (15)イオン交換水 5 (16)グリセリン 1 (17)顔料 4.5 (18)パントテニルエチルエーテル 0.01 (19)塩酸ピリドキシン 0.02 (20)ロイヤルゼリー抽出液 0.01 (21)香料 適 量(製法)(1)〜(14)、(17)〜(21)の各成分を90〜100℃で溶解させ、分散機で分散した。ここに(15)、(16)を加えてさらに分散した後、脱気を行い、口紅容器に流し込み、冷却し、乳化型スティック状口紅用組成物を得た。
【0071】(評価)実施例31で得た乳化型スティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:○、つや:○、化粧もち:◎であった。
【0072】
(実施例32: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
A. 口紅基剤 (1)カルナバワックス 0.5 (2)キャンデリラワックス 5 (3)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 10 (4)スクワラン 30 (5)トリイソステアリン酸グリセリル 10 (6)ジイソステアリン酸グリセリル 37.5B. 抱水組成物 (7)ヒドロキシプロピル化β−シクロデキストリン 1 (8)コレステロールエステル(イソステアリン酸) 3.5 (9)グリセリン 0.5 (10)精製水 2C. その他の基剤 (11)色材 適 量 (12)香料 適 量 (13)防腐剤 適 量(製法)60℃に保った(8)に、(7)を(10)(0.5重量%)に溶融させたものを添加し、ディスパーにて10分間撹拌した。ここに、残りの(10)(1.5重量%)と(9)を入れてホモミキサーにて10分間撹拌し、抱水組成物(B)を製造した。
【0073】口紅基剤(A)を80℃にて溶融した後、ここに抱水組成物(B)を添加し、ディスパーにて10分間撹拌後、さらに(11)〜(13)を添加し、分散撹拌後、成形してスティック状口紅用組成物を得た。
【0074】(評価)実施例32で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:○、つや:◎、化粧もち:○であった。
【0075】
(実施例33: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
A. 口紅基剤 (1)カルナバワックス 0.5 (2)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 5 (3)セレシンワックス 10 (4)スクワラン 30 (5)トリイソステアリン酸グリセリル 10 (6)ジイソステアリン酸グリセリル 37.5B. 抱水組成物 (7)ヒドロキシプロピル化β−シクロデキストリン 1 (8)コレステロールエステル(イソステアリン酸) 4 (9)グリセリン 0.5 (10)精製水 1.5C. その他の基剤 (11)色材 適 量 (12)香料 適 量 (13)防腐剤 適 量(製法)実施例32と同様にしてスティック状口紅用組成物を得た。
【0076】(評価)実施例33で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:◎、化粧もち:○であった。
【0077】
(実施例34:スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 15 (2)セレシンワックス 5 (3)有機シリコーン樹脂(分子量約10000。(CH3)3SiO1/2単位/ (C6H5)2SiO単位/(C6H5)SiO3/2単位/SiO2単位=0.9/0.1/0.2/1.0 からなり、平均式(CH3)1.23(C6H5)0.18SiO1.30) 25 (4)デカメチルシクロペンタシロキサン 20 (5)オクタメチルシクロテトラシロキサン 8 (6)フッ素変性シリコーン 10 (7)ポリエーテル変性シリコーン 5 (「KF−6008」;信越化学工業(株)製)
(8)トリイソステアリン酸ジグリセリル 3 (9)赤色201号 1.5 (10)赤色202号 1.5 (11)二酸化チタン 1 (12)二酸化チタン被覆マイカ 5 (13)香料 適 量(製法)(1)〜(8)および(13)を加熱溶解し、ここに(9)〜(12)を加えて混合後、よく分散した。その後よく脱気し、型に流し込み、冷却し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0078】(評価)実施例34で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:◎、つや:○、化粧もち:◎であった。
【0079】
(実施例35: スティック状口紅用組成物)
(配 合 成 分) (重量%)
(1)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 4 (2)キャンデリラワックス 8 (3)ジイソステアリン酸グリセリル 2 (4)有機シリコーン樹脂(分子量約20,000。(CH3)3SiO1/2単位/ SiO2単位=0.5/1からなり、平均式(CH3)1.8SiO1.1) 10 (5)デカメチルシクロペンタシロキサン 54.95 (6)フッ素変性メチルフェニルポリシロキサン 3 (7)メチルフェニルポリシロキサン(15CS/25℃) 2 (8)POE(25)POP(20)テトラデシルエーテル 1 (9)イオン交換水 5 (10)グリセリン 2 (11)プロピレングリコール 1 (12)二酸化チタン 4.5 (13)赤色201号 0.5 (14)赤色202号 2 (15)赤色223号 0.05 (16)紫外線吸収剤 適 量 (17)酸化防止剤 適 量 (18)香料 適 量(製法)(13)〜(15)をよく撹拌混合し、(1)〜(8)および(16)〜(18)を加熱溶解したものに加え、よく混合した(油相部)。一方、これとは別に、(9)〜(11)を加熱溶解した(水相部)。油相部に水相部を加え、ホモミキサーで乳化後、型に流し込み、急冷し、スティック状口紅用組成物を得た。
【0080】(評価)実施例35で得たスティック状口紅用組成物について、上述の評価基準により評価したところ、発色:◎、のび:○、つや:○、化粧もち:◎であった。
【0081】
(実施例36: スティック状乳化リップクリーム)
(配 合 成 分) (重量%)
A.乳化ベース (1)合成ヘクトライト 3 (2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5 (3)メチルフェニルポリシロキサン 10 (4)精製水 1.5 (5)グリセリン 0.2 (6)L−アルギニン塩酸塩 0.5B.油相 (7)マイクロクリスタリンワックス 1 (8)ポリエチレンワックス(平均分子量500) 14 (9)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 40 (10)リンゴ酸ジイソステアリル 19.3 (11)ジイソステアリン酸グリセリル 10(製法)まず、(1)〜(6)で乳化ベースを調製した。すなわち、(3)に(1)、(2)を常温で分散した(油相部)。(4)〜(6)を混合溶解した後(水相部)、これを前記油相部に添加分散して乳化ベースを得た。次に、(7)〜(11)を加熱溶解した油相に、前記乳化ベースを添加して、十分撹拌混合し、金型に流し込んで放冷し、スティック状乳化リップクリームを製造した。
【0082】(評価)実施例36で得たスティック状乳化リップクリームについて、上述の評価基準により評価したところ、のび:◎、つや:○であった。
【0083】
【発明の効果】本発明により、使用性(のび、つや、化粧もち)がよく、発色が格段に向上した口紅用組成物が提供される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)ポリエチレンワックス(平均分子量300〜700)の1種または2種以上を3〜25重量%と、(b)構造中に1個の−OH基を有する液状油分の1種または2種以上を0.1〜50重量%、とを含有してなる口紅用組成物。
【請求項2】 (b)成分がジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリルのいずれか1種以上である、請求項1記載の口紅用組成物。

【公開番号】特開2001−158718(P2001−158718A)
【公開日】平成13年6月12日(2001.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−343962
【出願日】平成11年12月2日(1999.12.2)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】