説明

口腔ケアシステム、口腔ケア装置、及び使用方法

空気−液体混合物を射出可能な口腔ケア装置を提供する。ある実施形態では、口腔ケア装置は、空気−液体混合物を誘導するために内部に通路を有するアプリケータと、該アプリケータのヘッドの基部から開放遠位端に延びた複数個のブラッシング構成部であって、該ヘッドが、ユーザーの口にフィットするようにサイズ調整されいるブラッシング構成部と、該通路と連通して該ヘッドの該基部から外方に延びる可撓性ノズルであって、ブラッシング時に空気−液体混合物の液滴をブラッシング構成部の開放遠位端を越えて誘導する構造になっているノズルと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は口腔ケアシステムに関するものである。より詳細には、本発明は、空気−液体混合物を放出可能な口腔ケアシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ヘッドに取付けられた剛毛の束を有する従来の歯ブラシは、一般に、歯の平坦な表面及び歯の間の領域から、並びに剛毛がアクセスできる歯肉線に沿って、歯垢を除去するのに有効である。典型的には、消費者は、ブラシを口腔内に入れる前に、ペーストの小球をチューブから従来のブラシの剛毛の上に手で絞り出す。ペーストを剛毛上に置いた後、ブラシを口腔内に入れ、ブラッシングを開始する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
別の口腔ケア装置が歯周病防止に向けて提案されている。例えば、米国特許第5,820,373号は、サイフォン効果を使用して多量の圧縮空気及び液剤を射出可能な同軸ノズルの形式の歯周洗浄装置を開示している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の態様は、例えばブラッシング中に、歯に放出できる空気−液体混合物を生成可能な口腔ケア装置を特徴とする。
【0005】
ある態様では、本発明は、空気−液体混合物を射出可能な口腔ケア装置であって、(a)該空気−液体混合物を誘導するために内部に通路を有するアプリケータと、(b)該アプリケータのヘッドの基部から開放遠位端に延びた複数個のブラッシング構成部であって、該ヘッドがユーザーの口にフィットするようにサイズ調整されているブラッシング構成部と、(c)該通路と連通して該ヘッドの基部から外方に延び、エラストマー部分を有し、ブラッシング時に該空気−液体混合物の液滴を該ブラッシング構成部の開放遠位端を越えて誘導する構造になっているノズルと、を備える口腔ケア装置を特徴とする。
【0006】
また別の態様では、本発明は、空気−液体混合物を射出可能な口腔ケア装置であって、(a)空気−液体混合物を誘導するためにその内部に通路を備えたアプリケータと、(b)該アプリケータのヘッドの基部から延びる複数のブラッシング構成部であって、該ヘッドがユーザーの口の中にフィットするようにサイズ調整されている、ブラッシング構成部と、(c)該基部から延びる複数のノズルであって、少なくとも1つの該ノズルが該空気−液体混合物を射出するために該通路と連通している、複数のノズルと、を備える口腔ケア装置を特徴としている。この態様では、該圧縮機が該通路内で該圧縮空気を約34〜約172kPa(約5〜約25ポンド/平方インチ)まで圧縮する。
【0007】
また、本発明は、(a)圧縮空気を誘導するためにその内部に通路を備えたアプリケータと、(b)該圧縮空気を該通路内で遮断して、該空気−液体混合物がパルスとして該アプリケータから射出される構造になっている遮断部材と、を備える口腔ケアシステムも特徴とする。
【0008】
更に別の態様では、本発明は、空気−液体混合物を射出可能な口腔ケア装置であって、内部に複数の通路を備えたアプリケータを備え、該複数の通路のそれぞれが、各空気−液体混合物を該アプリケータのヘッドにある少なくとも1つの出口に誘導するように配置される口腔ケア装置を特徴とする。装置は第1及び第2の空気−液体混合物を含有し、第1の空気−液体混合物が第1の液体を含有し、第2の空気−液体混合物が第2の液体を含有することも可能である。例えば、第1及び第2の液体は、異なる配合、異なる活性物質、又は異なるレオロジーを有してもよい。
【0009】
更に、本発明は、ブラッシング構成部を使用してブラッシングしながら、口腔ケア装置のヘッドの基部から延びるブラッシング構成部の開放遠位端を越えて液体を液滴の形態で外方に発射する工程から成る、口腔ケアの方法を特徴とする。液滴を発射する工程は、ブラッシング構成部の少なくとも一部がユーザーの歯に接触すると同時に実行してもよい。
【0010】
別の態様では、本発明は、口腔ケア装置であって、(a)空気−液体混合物を誘導するために内部に通路を有し、ユーザーの口にフィットするようにサイズ調整されているヘッド部分を備えたアプリケータと、(b)アプリケータ内に、圧縮空気を提供して空気−液体混合物を押し出すための圧縮機と、(c)通路と連通してヘッドの基部を越えて外方に延び、エラストマー部分を有し、ブラッシング時に該空気−液体混合物の液滴を該ブラッシング構成部の開放遠位端を越えて誘導する構造になっているノズルと、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の上記態様のある実施形態では、口腔ケア装置は線状ダイアフラム圧縮機を備える。線状圧縮機には、圧縮機のダイアフラムが軸方向以外に動くのを防止する構造になっているシャトルを搭載してもよい。シャトルは、シャトルの動きを駆動してダイアフラムを振れさせる構造になっているクランク軸に取り付けてもよい。
【0012】
本発明のある実施形態では、以下の利点の1つ以上を備えることができる。あるケースでは、空気−液体混合物は、ユーザーの歯肉線を開いて歯肉下領域に接触可能な速度で放出する。これにより、歯肉下領域に対する口腔処置の成果がより一層向上する可能性があり、特定のケースでは、(例えば、電動歯ブラシの)剛毛で歯肉線下を洗浄することができる。ある実施形態では、口腔ケア装置は、空気−液体混合物を射出しながら、比較的低い空気圧及び液体流量で操作可能である。従って、本口腔ケア装置は家庭用に好適であり得る。
【0013】
特定のケースでは、口腔ケア装置は、空気−液体混合物を比較的連続して供給するか、あるいは(例えば、ブラッシングサイクル全体で)液体−空気混合物を断続的に連射するように設計する。これにより、ブラッシングサイクル中に剛毛の先端に処理剤を手動で再度塗布する必要がなくなり、ユーザーの口腔ケアを容易にすることができる。更に、あるケースでは、空気−液体混合物を練り歯磨きの代わりに配合し、練り歯磨きを剛毛の先端に手動で塗布する必要をなくすことができる。
【0014】
本発明の1つ以上の実施形態の詳細を、添付図面及び以下の説明に記載する。本発明のその他の特徴及び利点は、説明及び図面によって明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1を見ると、口腔ケアシステム10は、口腔ケア装置12(この場合、電動歯ブラシ)及びドッキングステーション14を備える。流体通路に沿って誘導し、口腔ケア装置12のヘッド20にある排出口25から(例えば、スプレーの形態で)射出される空気−液体混合物を生成するようにドッキングステーション14を設計する。排出口ライン16(例えば、コイル状チューブ)は、口腔ケア装置12をドッキングステーション14に接続し、空気−液体混合物がドッキングステーションから口腔ケア装置に移動する流体通路の一部として機能する。以下に詳述するように、ドッキングステーション14は、ライン16を通じて空気及び液体を供給する構造にする。また、ドッキングステーションは、口腔ケア装置に直接電力を供給するようにしても、あるいは装置に内蔵された充電式電池を充電することにより電力を供給するようにしてもよい。
【0016】
口腔ケア装置12には、可動ヘッド20が配置されている遠位部18と、ハンドル24が配置されている近位部22が備わっている。ハンドル24とヘッド20はネック26によって接続している。ヘッド20は、歯磨きの際にユーザの口の中にフィットするようにサイズ設定されており、ハンドル24は、ユーザが握れるようになっており、使用時にヘッド20の操作を容易にする。
【0017】
前述したように、口腔ケア装置12は、可動ヘッドを備えた電動歯ブラシの形体になっている。ヘッドは、駆動軸21(図5A)を駆動するモータ(図示なし)を使用して動かし、次に駆動軸によってヘッド20を駆動(例えば、回転又は振動)させる。駆動軸21は、ヘッド20の流体排出口25を中央に配置しやすくするオフセット設計、並びに排出口25付近を終点とするチューブ23を使用して、ヘッド20に接続する(図5A)。口腔ケア装置のネック26に配置されたチューブ23は、排出口ライン16と流体連通した口腔ケア装置12内の流体通路40の一部を形成する。好適なヘッド駆動組立体は、例えば、係属中の米国特許出願番号10/861,253号(2004年6月3日申請)に記載されており、この特許は参照として本明細書に組み込まれている。ある実施形態では、口腔ケア装置は、固定ヘッドを備えるか、あるいは固定ヘッド部分と可動ヘッド部分の混合物を備える。
【0018】
ドッキングステーション14は、口腔ケア装置をドッキング可能なドッキング部分28、及びハウジング部分30を備える。図2では、ハウジング部分30は、液体を吸引するのに好適なポンプ組立体34と、圧縮空気を提供するのに好適な圧縮機32と、液体容器36と、を備える。液体容器の容量はいずれか望ましい値にしてよい。ある実施形態では、容器は、通常の使用で2〜6週間分の十分な液体を収容するように設計する。従って、流速が0.5〜10ml/分、ブラッシング時間が1回1〜2分、通常使用が1日2回と仮定すると、容器は1400〜1700mlを収容するように設計してよい。ただし、比較的小さなドッキングステーションの設置面積を確保するには、小さな容器(例えば、約200〜500ml)の使用が望ましいであろう。
【0019】
次に、図2Aを見てみると、ポンプ組立体34は、フィンガーポンプ組立体であり、この組立体には、拡大寸法の前進らせん部41を有するねじ39に接続された回転軸37を、回転可能にするモータ35を備える。ねじ39及びらせん部41は、モータ35がねじ39を回転させると、結合されたフィンガー列の各フィンガー43を直線的に順次ずらすように成形する。フィンガー43は、圧縮性部材に隣接して配置された一連の片持ち突起を形成する。この場合、圧縮性部材を、流体通路40の一部を形成するチューブ38の、そのまた一部によって形成する。フィンガーがずれると、圧縮性部材を一連の複数の圧縮の長さに沿って前方に(例えば蠕動的に)圧縮し、流体通路に沿って流体を押し出す。好適なフィンガーポンプ組立体は、米国特許出願番号10/861,253号により詳細に記載されており、この特許は既に参照として組み込まれている。フィンガーポンプ組立体について上述したが、いずれの好適なポンプ組立体(例えば、ダイアフラムポンプ又はピストンポンプなど)も使用可能である。
【0020】
再度、図2を見てみると、ポンプ組立体34により、流体容器36から排出口ライン16を通じ、流体通路40に沿って流体を取り出す。チューブ38は、流体をチューブ44に送る一方向逆流防止弁42に接続されており、チューブ44も逆流防止弁42に接続されている。逆流防止弁42は、圧縮機32が生成した流体通路40内の圧縮空気によって流体が逆流するのを防止する。排出口ライン16は、ユーザーが口腔ケア装置を無理なく操作できるように十分長く、また圧縮機の排出口とノズルとの間で過度な圧力低下が起こらないように十分短いことが好ましい。一般に、圧力低下は約34kPa(5psi)未満であることが好ましく、また排出口ラインの全長は、排出口ラインがドッキングステーションに入る位置から口腔ケア装置12に入る位置までを測定した場合、約200cm未満(例えば、100〜175cm)であることが好ましい。例えば、4ml/分の液体流量及び4ml/分の空気流量で使用するのに好適な排出口ラインは、末端に直径0.5mm(0.020インチ)のノズルを使用した場合、内径が1.6mm(0.0625インチ)、長さが120cmのチューブであると考えられる。
【0021】
ポンプ組立体34は、管理液量(例えば、約0.5〜20ml/分、一般的には約2.5〜5.0ml/分)を圧縮機32の下流の通路40で圧縮空気の流れに送り出す。圧縮空気の流れは、例えば、約34〜約172kPa(約5〜約25psi)の圧力まで圧縮してもよい。ある実施形態では、以下に詳細に記載するように、圧縮機で空気及び液体を混合する。
【0022】
液体及び空気は一旦混合されると、空気は約1〜10l/分の速度で通路に沿って誘導されるのに対し、液体の流速は約1〜6ml/分(例えば、約4ml/分)であることが好ましい。圧縮機は、交流又は直流の使用を含め、いずれか好適なもの(例えば、ダイアフラム圧縮機、ピストン圧縮機など)を使用してもよい。交流を使用する圧縮機は、AC−DCコンバータを必要としないなど、特定の利点をもたらし得る。ダイアフラムポンプを使用する場合、液体の圧縮チャンバーへの吸引が容易になり、別の液体ポンプを使用する必要がなくなる(例えば、図10参照)。DC圧縮機は、比較的熱の発生が少ないなど、特定の利点をもたらし得る。好適な圧縮機は、末端に直径0.5mm(0.020インチ)のノズルを使用した場合、約3.8l/分の流量で76kPa(11psi)の圧縮が可能な、1.3アンペアで12VのDCブラシモータから電力供給される二重ダイアフラム空気圧縮機である。圧縮機及びモータは、より高い出力を達成するように、より高い電圧で動作可能であることが好ましい。圧縮機の質量は好ましくは227g未満である。ある実施形態では、ノイズを最小限に抑えて吸気をフィルター処理するために、圧縮機の吸気口にマフラーを取り付けることが望ましい場合がある。
【0023】
再度、図2を見てみると、圧縮機32及びポンプ組立体34は、電子回路46及び連結された電力変圧器48から電力及び制御信号を受信する。変圧器48は、電源コード50を使用して通常のACコンセントにプラグ接続可能であり、リード線52を通じて電子回路に電力を提供する。電力及び制御信号は、リード線54及び56を通じてそれぞれポンプ組立体34及び圧縮機32に中継される。リード線58によって、口腔ケア装置12は電子回路46に接続されており、システムの電源オン及びオフなど、ユーザーによる電子回路の操作が可能になる。一般に、システムの所要電力は20W未満であることが好ましく、特定のケースでは15W未満であることが好ましい。
【0024】
好適な電子回路46を図26に示す。この回路には、電気絶縁を提供することで、口腔ケア装置又はドッキングステーションが使用時に浸水した場合に感電の可能性を最小限に抑える複数の安全機能が備わっている。例えば、0.05アンペアPTC(正温度係数サーミスタ)が、ブラシのハンドルに通じるワイヤL3及びL4上に設定されている。ブラシのハンドルはピン9及び10に接続している。圧縮機及び液体ポンプも、それぞれ1.6アンペアPTC及び0.4アンペアPTCを有している。
【0025】
ある実施形態では、ドッキングステーションと装置間で信号が交換可能なように両者間の電気通信を実現する。例えば、一般にシステムは、電源のオン及びオフによって自動的に圧縮機を作動及び停止させ、装置をドッキングすることで自動的に補充を行う構造になっており、該当する場合には構造に応じて再充填する。望ましい場合には、更に高度な信号交換を提供してもよい。例えば、ドッキングステーション及び/又は装置は、ブラッシング時間、ブラッシング圧、容器内の液体残量、液体及び/又は空気流量、及び/又はその他のパラメータを表示するなど、ユーザーにフィードバックを提供する構造にしてもよい。この電気通信はワイヤレスであっても、排出口ライン16内のリード線を介していてもよい。これらの情報は、装置及び/又はドッキングステーションに表示してもよく、特定のケースでは、例えば、ユーザーにブラッシング作業中のブラッシング時間の記録を一定の期間に渡って提供するなど、ユーザーが後日参照できるようにドッキングステーションに保存してもよい。
【0026】
使用時に、空気−液体混合物は、排出口ライン16及びチューブ23を通じて口腔ケア装置12に誘導され、ヘッド20に配置されたノズル60を介して排出口25から射出される。図3A及び図3Bにおいて、ノズル60は、剛毛がユーザーの歯70及び/又は歯肉67に接触すると同時に、隣接する剛毛の束62の遠位端を越えて、空気−液体混合物68を(例えば、スプレーの形態で)誘導するように設計されている。ある実施形態では、空気−液体混合物68は、歯肉縁64を開いて、歯肉縁から付着上皮までの歯肉下領域である溝66を露出可能な速度で射出させてもよい(図3A)。歯肉縁64を開くことにより、洗浄及び処理剤の供給の際に溝66に接触しやすくなる。また、溝66を露出させると、露出領域を剛毛で洗浄しやすくなる。特に図3Bにおいて、洗浄及び処理剤を供給するため、隣接する歯70間の隣接領域に空気−液体混合物を通過させる速度で空気−液体混合物を射出し得る。ある実施形態では、空気の流れによって運ばれる霧状の液体から形成されたスプレーの形態で空気−液体混合物68を射出する。
【0027】
空気−液体混合物を形成するように、好適な液体(又は液体の組み合わせ)を選択する。液体は、一部には、空気−液体混合物を特定のポンプ及び圧力機構を使用して望ましい速度及び圧力で放出するのに必要なレオロジー特性に基づいて選択する。好ましい液体は、望ましい条件下でスプレー可能なように、十分低い粘度を有するか、あるいは十分なずり減粘性を有する。好ましくは、液体は、剪断されると素早く粘度が変化してスプレーが容易になる、ずり減粘性のものである。一般に、液体の表面エネルギー特性は、泡の形成を最小化又は防止する大きさであるべきであり、すなわち、好ましい液体は非発泡又は低起泡性である。好ましい液体は、一般に不溶性物質を液体に懸濁可能にするレオロジー特性を有し、更に口腔ケア装置によって提供される剪断条件で液滴を形成可能な十分な凝集及び表面エネルギー特性を有する。好適な液体は、例えば、2004年6月18日に申請された米国特許出願番号10/871,659号に記載されており、この特許の開示内容はすべて参照として本明細書に組み込まれている。
【0028】
ある実施形態では、液体を水中油型エマルションの形態で提供し、この場合、液体は、例えば、上述の米国特許出願番号10/871,659号に記載されているように、一般に1つ以上の乳化剤を含むと考えられる。好適な乳化剤としては、例えば、エトキシ化脂肪酸エステル及び脂肪油、モノグリセリド及びその誘導体、ソルビタン誘導体、グリセロールエステル、エトキシ化脂肪族アルコール、並びにブロックコポリマーが挙げられる。また、特に液体が、懸濁する必要がある粒子を含む場合、液体は1つ以上の増粘剤を含有してもよい。この用途に好適な増粘剤としては、例えば、合成ヘクトライト及びケイ酸塩、並びに天然、合成、及び変性ゴム類などの、ゼロずり粘度及び降伏点を有する増粘剤が挙げられる。好適な増粘剤の例は、上述の特許出願に記載されている。
【0029】
好適な液体の例としては、以下の液体練り歯磨き製剤が挙げられる。
【表1】

【0030】
ある実施形態では、歯垢、歯石、歯肉炎、及び虫歯の管理及び保護、並びに悪臭及び歯の再石灰化の効果など、一定の臨床上の利点(例えば、練り歯磨きが提供する利点と同等のもの)を提供するように液体を配合する。従って、液体は歯磨きの代わりとして提供することができる。別のケースでは、液体は、2次使用のために(例えば、練り歯磨きと組み合わせて使用するように)配合することができ、この場合、液体は歯磨きの臨床上の利点をいくつか提供しても、あるいは全く提供しなくてもよい。また、液体は、歯医者による歯の掃除、歯肉刺激、及び歯の美白処置を受けた後に感じるような清潔感及びすがすがしさといった特別な感覚である、望ましい美的特性を提供するように配合してもよい。
【0031】
空気−液体混合物を剛毛の遠位端を越えて放出可能である好適なノズルのデザインを採用することができる。図4では、ノズル60は、末端部を覆うようにソフトシリコンチューブ27が配置されたステンレススチールチューブ23を備える。シリコンチューブ27は、ステンレスチューブ23上で延張してシールを形成する。高さHは、ステンレススチールチューブ23の遠位端からシリコンチューブ27の遠位端74までを指し、調節可能であり、ブラシヘッドの設計によって異なる。空気/液体混合物(図示なし)は流体通路40を通って流れ、排出口25から放出される。ある実施形態では、ノズル60はチューブの形体をしており、ブラッシング時に空気−液体混合物を剛毛の末端部を越えて射出するのに好適な構造を提供するように選択された内径(例えば、約0.5mmなど、約0.2〜約0.8mm)を有している。次に、図5を見てみると、ノズル60は、剛毛の束62が延びる基部72を越えて外方に延びている。高さH(図5A)は、基部72の上面76からノズル60の遠位端74までの距離であり、剛毛の高さ(例えば、約10mm)に等しいものから、図5に示すブラシヘッドの基部72の上面76に埋め込まれたものまで様々なものにすることができる。ノズルが歯/歯肉表面に近いほど、スプレーの衝撃が局部的な小さな範囲で大きくなる一方、ノズルが離れるほど、適用範囲の面積は大きくなるであろう。また、長いノズルから射出されるスプレーは、剛毛に妨害されにくいと考えられる。ある実施形態では、Hは約5mmである。大半の実施形態では、製造業者によってノズルの高さが事前に設定されていると考えられるが、一部の実施形態では、ノズルの高さは消費者によって調節可能であってもよい。例えば、ノズルは固定されていてもよく、ブラシヘッドは、ヘッドをノズルに対して異なる高さの位置に固定する切り込みを使用して、らせん斜面に沿ってヘッドを回転させると上下に動く構造にしてもよい。
【0032】
ノズル60の高さHによって、ある実施形態では、ノズルが使用時に歯70及び/又は歯肉67に接触してもよい。好ましくは、ノズル60は可撓性である。ノズルの少なくとも一部は、使用時に快適さを提供し、ブラッシング時にノズルの存在が比較的気にならないようにするために、柔らかい可撓性の材料(例えば、シリコンエラストマーなどのエラストマー材)から形成してもよい。ある実施形態では、一般に可撓性材料の硬度は80ショアA未満、好ましくは70ショアA未満、より好ましくは約45〜65ショアAであるのが望ましい。ただし、望む場合には、ノズルの全体又は一部は剛性又は半剛性であってもよい。
【0033】
ノズル60が歯に接触する実施形態では、この接触によってノズルが断続的に遮断され、システムで圧力が断続的に増加する可能性がある。このような断続的な圧力増加を解消するため、インライン圧力レリーフ弁を搭載してもよい。レリーフ弁は、空気ライン上の、圧縮機の後方及び液体注入点の前方に配置してもよく、この場合、液体は圧縮機に吸引されない。このレリーフ弁を通じて大気中に排出する。このようなケースでは、液体ラインが遮断されても液体が再循環するように、別のレリーフ弁を液体ポンプに平行に配置してもよい。この配置は、空気及び液体が圧縮機内で混合される場合、液体はハウジング内で逃げることができないため、一般に機能しないと考えられる。この場合、断続的な遮断による圧力上昇の好ましい解決策は、すべての接続及び構成要素を、システムの最大圧力に悪影響なく耐えられるように設計することである。
【0034】
剛毛の束62は基部72から延びている。図面では束を固体質量として示しているが、束は、実際にはそれぞれ多量の別個のプラスチック剛毛で作られている。剛毛は、例えばナイロン6.12又は6.10などのいずれかの望ましいポリマーから形成してもよく、また、例えば0.1〜0.2mm(4〜8ミル)のいずれかの望ましい直径を有していてもよい。束は基部72によって支持されており、例えば熱タフティング又はステープリングプロセスなど、当該技術分野において周知の任意の所望のタフティング技術によって、適所に保持してもよい。束はまた、歯ブラシ技術において周知のように、基部72上を移動するように取りつけてもよい。
【0035】
一般に、束62及びノズル60は望ましい位置に配置してよい。引き続き図5を見てみると、束62は中央に配置されたノズル60の周辺に配置されている。図では、比較的円形のヘッドデザインが示されており、基部72は円形状をしている。ノズル60は、楕円形の基部72のほぼ中央に配置され、ノズル60の周辺に円形に配置された束を備え、ヘッドの回転軸と同軸上に延びている。ある実施形態では、口腔ケア装置では、ノズルが楕円形の基部の中央(すなわち、楕円形の基部の長軸及び短軸の交点)に配置され、束がノズルの周辺に楕円形に配置された、楕円形のヘッドデザインを備える。
【0036】
しかしながら、ノズルを中央に配置したり、あるいはノズルをヘッドの回転軸78と同軸上に配置する必要はない。例えば、図6A及び図6Bでは、可動ヘッド80はオフセットのノズルデザインを備える。オフセットノズルは、例えば、口腔内の特定の部位に接触しやすく、ノズルの洗浄動作の適用範囲が大きいなど、特定の利点を提供することができる。この実施形態では、ノズル60及び接続された流体通路40は、回転軸84から離れた位置で、基部82を通じて延びている。別の例として、図7A及び図7Bでは、ヘッド86は可動部分88と固定部分90を備え、固定部分にノズル60及び接続された流体通路が配置されている。代替例として、ノズルを、上述したように固定部分ではなく、可動部分に配置することができる。あるケースでは、ノズル60は固定部分だけを有する手動式歯ブラシ(例えば、ブラシの先端)に配置されている。
【0037】
次に、図8及び図9を見てみると、ある実施形態では、ノズル60のデザインは、剛毛領域の中央でノズル60の周辺に配置された保護カップ92及び94(又はその他の空気−液体混合物の誘導に好適な誘導部材)を備える。保護カップ92及び94は、空気−液体混合物を目的の表面(例えば、歯)に誘導するのに有用で、剛毛によって空気−液体混合物の射出が妨げられるのを防止することができる。図9では、「城郭式」保護カップ94には、保護カップの隆起部98に沿って配置された開口部96が備わっている。開口部96は、圧縮空気及び液体が開口部96を通じて逃げられるようにすることで、洗浄を補助することができる。好適な保護カップは、係属中の米国特許出願番号10/364,148号(2003年2月11日申請)に詳細に記載されており、この特許は参照として本明細書に組み込まれている。
【0038】
図10を見ると、別の口腔ケアシステムの実施形態では、空気及び液体を注入口102に吸引可能で、空気及び液体を圧縮機100内で混合することにより形成された空気−液体混合物を排出口104から押し出すダイアフラム圧縮機100を含む。圧縮機100は液体を容器36から吸引可能であるため、この実施形態では、別の液体ポンプを必要としない。望ましい空気対液体の容量比(例えば、500:1〜8000:1)を達成するには、空気投入ライン110及び液体投入ライン112のそれぞれのバランスを取るようにリストリクタ106及び108を使用する。図に示す実施形態では、リストリクタ106及び108は固定されているが、別のケースではリストリクタのいずれかは(又は両方とも)調節可能にすることができる。リストリクタは、様々な内径に設計することで調節可能にすることができる。液体リストリクタ108(例えば、投入ライン112の内径より小さな内径を有するステンレススチールチューブ)は、ライン112に沿って(例えば、容器36から離れた位置に)配置することも、あるいは流体容器36に直接接続することも可能である。ライン110及び112は、逆流を防止するための一方向逆流防止弁42を備えており、注入口102に連結されたT型コネクタ113で接合されている。排出口104は、口腔ケア装置に通じる通路40の一部を形成する排出口ライン16に接続されている。別の一方向弁42により、圧縮機100への逆流が防止される。圧縮機100は、電源供給及び制御用のリード線56に接続されており、また、図2に関して上述したように、排出口ライン16には、口腔ケア装置がドッキングステーションと接続可能なように電源供給及び制御用リード線を搭載することができる。
【0039】
図11を見ると、別の口腔ケアシステムの実施形態には、容器118を圧縮すると同時に、口腔ケア装置に接続された排出口ライン16に空気−液体混合物を押し出すように設計された空気圧縮機116を含む。容器118には、空気を容器に投入可能な注入口120、及び容器から液体124を排出可能な排出口122を備える。注入口120及び排出口122は、導管121及び導管123の各末端部に形成されている。注入口120及び排出口122と連結した導管126に沿って、一方向弁42を配置する。使用時に、一方向弁42は、液体を圧縮空気の流れに投入するのに十分高い圧力を有するように比較的小さな圧力低下を生じさせ、更に液体が圧縮機116の方向に移動するのを防止する。別の一方向逆流防止弁を排出口の下流に配置し、コネクタ113に接続させることもできる。容器118は圧力(例えば、約103kPa(15psi))を保持するように設計する必要があり、圧力低下を防止するためにO型リングシール128を備える。システム停止時に(例えば、残った液体が容器内の圧縮空気によってノズルから排出されないように)容器118から圧縮空気を抜くには、電気リード線132を介して圧縮機116の電源を切ると同時に、圧縮空気を放出可能な弁137を機械的に開くことができるスイッチ130を配置する。スイッチ130は、電源及びコントローラにリード線134で電気接続させる。T型コネクタ113は、導管を接続するために複数の場所で使用する。上記の構造では、別個の液体ポンプの必要性を省くことができる。
【0040】
図12を見ると、口腔ケアシステムの実施形態では、空気圧縮機116及び液体ポンプ136が含まれており、液体ポンプ136は、2つの液体容器138及び140の液体を十字型コネクタ142で圧縮空気と混合した後、口腔ケア装置に接続された排出口ライン144の単一の管腔に押し出すことができる。逆流を防止するため、一方向逆流防止弁42を、十字型コネクタ142に通じる圧縮機116の排出口104を有するライン、及び液体ポンプ136を有するラインにそれぞれ配置する。液体ポンプ及び圧縮機には、電源供給及び制御用リード線54及び56が接続されている。
【0041】
図13において、別の実施形態では、一対の液体容器138及び140の液体は別個に各T型コネクタで圧縮空気と混合され、口腔ケア装置から射出されるまで分離されたまま維持される。この配置は、2つの液体の混合により生じる比較的即効性のある反応を帰する処置として、液体を選択する場合、特に望ましいと考えられる。液体ポンプ152は、別個の流体ラインに沿って複数個の液体を吸引可能で、2つの各容器138及び140から液体を取り出し、液体を各T型コネクタ113の方向に誘導する。Y型コネクタ144により、複数の管腔を有する排出口ライン146が一対の導管148及び150に接続され、その結果、空気−液体混合物は分離されたまま、複数の管腔を有する排出口ライン146に沿って移動する。
【0042】
図13に示す実施形態では、口腔ケア装置は、好ましくは2種類の別個の空気−液体混合物を(例えば、同時に及び/又は順次)射出可能なヘッドデザインを備える。あるケースでは、吸気をフィルタ処理して圧縮機のノイズを減少させるために、圧縮機116の注入口102にフィルタ(図示なし)を搭載することができる。
【0043】
次に、図14〜18に様々な容器の実施形態を示す。図14では、比較的剛性の容器152が、一方向逆流防止弁156を有する取り外し可能なキャップ154、及び排出口158を備える。容器152は、液体が取り出されると、真空にならないように空気をチャンバー160に取り入れることができる。
【0044】
図15を見ると、別の剛性の容器162の実施形態では、スライドプランジャ164及び排出口158を含む。好ましくは、容器162にはプランジャの設計が容易な円筒形のチャンバー166が備わっているが、その他の形状も検討される。容器162は、逆流防止弁(図14参照)の必要性をなくすことができ、チャンバー166内の液体と空気との接触を低減する。また、容器162では、例えば、容器が透明又は半透明の材料から形成されている場合、チャンバー166内の液体量の目視観測を容易にすることができる。
【0045】
図16において、一対の剛性容器162は、いずれも図15に示す容器の機能をすべて備えており、2つの流路を有する口腔ケアシステムに接続される。容器162をT型コネクタ133に結合する望ましい液体比を、流量抑制装置168によって達成する。ある実施形態では、望ましい液体比は、一方又は両方の容器162内の液体の濃度を調整することで達成し得る。
【0046】
図17及び図18には、それぞれ可撓性バッグ容器170が示されている。これらの可撓性バッグ容器は、液体が取り出される際にチャンバー内の圧力を一定に保つための逆流防止弁(図14参照)又はスライドプランジャ(図15参照)を使用せず、液体を取り出すことができる排出口172を備える。また、容器170は、比較的安価に形成でき、(例えば、一度使用した後)再充填可能、及び/又は使い捨てにすることができる。図18のバッグ容器は、図17のバッグ容器の機能をすべて備え、更にバッグ170内の液体量を視覚的に表示するインジケータ174をも備える。インジケータ174は、一方向逆流防止弁42を通じて通気する。
【0047】
別の実施形態の口腔ケアシステムでは、排出口ラインが省略され、口腔ケアシステムが内蔵型である(すなわち、圧縮機、容器、及び電源を口腔ケア装置のハウジング内に含む)こと以外は、上述のシステムと同じであってもよい(また、上述のいずれかの機能を備えていてもよい)。このような装置では、容器は使い捨て/交換可能であってもよく、あるいは口腔ケア装置の全体又は一部をドッキングステーション上に置くことによって充電可能であってもよい。
【0048】
様々な内蔵型口腔装置の構成要素を図19〜23に示す。これらの内蔵型装置は、液体を空気圧縮機に吸引してスプレーとして同時に射出するものが1種類(図19)、及び液体を圧縮機の空気下流に導入するものを3種類含む(図20〜23)。図20に示す実施形態では、口腔ケア装置は、圧力開放機能を有する圧縮空気容器を備える。図21に示す実施形態では、圧縮機及び液体ポンプは1つのモータによって駆動され、容器は圧縮されない。図22に示す実施形態では、空気容器は圧力を開放せずに圧縮される。図23に示す実施形態では、口腔ケア装置には、外部混合ノズルを備えた複数管腔のサイフォン式混合部を有する。以下に、これらの各手法について詳細に説明する。
【0049】
上記の5つの実施形態には、すべて共通して次の機能が備わっている。容器(220又は250)がドッキングステーション(図1に示すものと同じであるが、容器の再充填に必要なもの以外、空気圧縮機又は液体供給システムを含まない)から再充填されるように、容器充填口216を提供する。自己整列式高圧シールは、例えば、既に組み込み済みの米国特許出願番号10/861,253号に記載されているように、充填口216でドッキングステーションと口腔ケア装置間に配置してもよい。好ましくは、容器は、2分間のブラッシングサイクルで放出するのに十分な量の液体(例えば、少なくとも10ml)を収容する。制御ワイヤ一式228は、オン/オフスイッチ(230又は232)からPCB制御板226(容器の背後の配置を示すため点線で表示)まで配線されている。電力は電池224から供給される。圧縮機を駆動するための電流及び所要電力は比較的高く(一般に電流が約1.3アンペアで電力が10ワット)、従って一般に電池224は充電式リチウムイオン電池であることが好ましい。充電式電池を使用する場合、ドッキングステーションは、一般に口腔ケア装置のドッキング中に電池を充電するような構造になっている。別の構造では、例えば、以下の「他の実施形態」の項で説明するように、装置ハウジングの外部で充電及び/又は補充するために口腔ケア装置から分離できる、取り外し可能な電池及び/又は液体容器カートリッジを使用する。圧縮機200の上部には、ブラシヘッド(図示なし)を駆動する連結具240を備えた駆動軸(245又は250)が存在する。図19〜22に示す実施形態では、同じモータ235が圧縮機及びブラシヘッドの両方を駆動する。駆動軸は、ブラシヘッドを駆動し、空気/液体混合物に導管を提供するという2つの機能を実行するため、中空になっている。
【0050】
図19を見てみると、この実施形態では、液体は、容器220から、チューブ214、流量リストリクタ212、及び別のチューブ210を順次通過して、圧縮機の注入口202でダイアフラム圧縮機220に吸引される。同時に、空気も流量リストリクタ206を通じて圧縮機に吸引される。圧縮機200に入る直前に合流部208内で空気及び液体を混合する。2つの流量リストリクタ206及び212を選択することで、システムからスプレーされる空気/液体比が決まると考えられる。一般的な空気/液体比は875:1である。好適な空気/液体比は200:1〜8,000:1の範囲内であってもよい(各量はml/分で測定する)。液体は空気圧縮機の空気チャンバーに吸引されるため、この実施形態では、液漏れを防止するためにダイアフラム圧縮機を使用することが好ましい。好適なダイアフラム圧縮機は上述したものである。空気/液体混合物は、圧縮機の内部を流れて排出口204から放出される。混合物は、一方向逆流防止弁205、多岐管201、及び駆動軸245を順次通過して、最後にブラシヘッド(図示なし)まで流れる。
【0051】
次に、図20を見てみると、この実施形態では、圧縮機200を使用して、圧縮空気をスプレーの一部として提供すると同時に、空気容器254を圧縮して液体を空気の流れに押し出す。空気流は排出口204から出て、導管207を通って空気容器254を圧縮する。空気容器は拡張されて液体を可撓性容器250から押し出し、液体は導管203を通って合流部208で空気の流れに押し出される。空気は排出口204を通って排出され、一方向逆流防止弁205を通過して流れる。逆流防止弁205は、逆流を防止し、更に液体の圧力が空気の圧力よりわずかに高くなるように小規模の圧力低下を提供し、液体を空気の水頭圧(air head pressure)に流入させるという2つの機能を果たす。空気−液体混合物は、次に多岐管201を通過し、駆動軸245を通って、最後にブラシヘッド(図示なし)まで流れる。
【0052】
空気容器254は装置停止後も圧力を保持しているため、圧力を開放しないと液体はブラシヘッドから引き続き供給される可能性がある。従って、空気容器254が導管207を通じて通気するように、空気抜き弁234をオン/オフスイッチ232に接続する。空気抜き弁234は、装置の電源が入っていると閉じられ、装置の電源が切れると開かれる。
【0053】
図21を見てみると、この実施形態では、圧縮機200及び液体ポンプ215は共に1つのモータ235で駆動される。モータ235はブラシヘッド(図示なし)も駆動する。この実施形態では、圧縮機200は、例えば、ダイアフラム、ピストン、又はCEMタイプの圧縮機であってもよい。液体ポンプ215は、例えば、蠕動、スクリュー、ギア、ベローズ、又は袋ポンプであってもよい。また、液体ポンプは、図に示すように分離した外部部品ではなく、空気圧縮機200のハウジングに組み込まれていてもよい。
【0054】
引き続き図21では、液体ポンプ215は、液体を液体容器220から導管211を通じて取り出し、次に液体ポンプ215から別の導管213及び一方向逆流防止弁205を通じて空気/液体合流部209まで吸引する。空気は排出口204で空気圧縮機200から排出され、空気/液体合流部209で液体と混合される。空気/液体混合物は、多岐管201を通過し、駆動軸245を通って、最後にブラシヘッド(図示なし)まで流れる。
【0055】
図22を見てみると、この実施形態は、図20及び図21に関して上述した機能の組み合わせを備えている。圧縮空気は、空気圧縮機200から導管207を通って流れ、空気容器254を圧縮する。圧縮された空気容器は拡張し、液体を可撓性容器250から導管211を通じて押し出す。次に、液体は流量調整器としても働く液体ポンプ218を通過する。液体ポンプ218により、液体は導管213を通じて空気/液体合流部209で空気の流れに押し出される。空気は空気排出口204で空気圧縮機200から流出し、一方向逆流防止弁205を通過する。次に、空気は空気/液体合流部209で液体と混合される。空気/液体混合物は、多岐管201を通過し、駆動軸245を通って、最後にブラシヘッド(図示なし)まで流れる。液体ポンプ/流量リストリクタ218は、装置が停止されると、空気容器254が圧縮された状態のままでも、液体がブラシヘッドから流出するのを防止する。液体容器250は空気容器254が圧縮されていると充填されないため、液体の充填時に充填口216がドッキングステーションに接続されると空気容器254から空気が抜けるように、容器充填口216に通気口(図示なし)を配置する。
【0056】
図23に関しては、この実施形態と図19〜22に示す実施形態との一番の違いは、このデザインでは、空気及び液体がブラシヘッドでノズルから放出されるまで分離されたまま維持されることである。これは、複数管腔のチューブを使用し、ある管腔は空気のみを運搬し、別の管腔は液体のみを運搬することで達成される。ノズルチップは、空気が放出されると液体ラインに吸引力が生成されるように設計する。これにより、液体はポンプ又は圧縮容器を必要とせずに取り出される。
【0057】
引き続き図23において、空気圧縮機200により空気は排出口204から合流部248に流れ、合流部によってブラシヘッドにある複数の管腔チューブの空気導管接続部(図示なし)に誘導される。また、合流部248は、空気を多岐管201にも誘導し、次に駆動軸250を通って、最後にブラシヘッド(図示なし)まで誘導する。この駆動軸は、図19〜22に示した駆動軸とは異なり、中央にチューブを備え、この中央のチューブは、周囲のチューブが空気又は液体のいずれかを誘導する間に、もう一方の流体(すなわち、液体又は空気)を誘導する。ブラシヘッド(図示なし)には、2つの導管を分離し、更に空気及び液体がノズルチップから放出されるまで分離したままになるように導管を密封状態で複数管腔チューブに接続するシールが備わっている。液体は、容器バッグ220から、導管246、合流部248、及び多岐管250を通過して、ブラシヘッド(図示なし)まで流れる。液体は、空気が液体ラインのノズルチップの上を流れると、吸引力によって生成される力を受けて流れる。
【0058】
内蔵型装置では、一般に容器が口腔ケア装置の向きに関わらず内容物を放出可能であることが重要である。これは、例えば、容器排出口の反対側の容器内にピストン又は従動部(follower)を配置することで提供してもよく、これにより、容器内の液体がなくなっても液体との接触が保たれる。プランジャ又は従動部は、一般に容器の内壁に対して漏れ防止のシールを維持する一方、液体が容器から取り出される際にプランジャ又は従動部が排出口方向に容易に動くことができるように比較的低い摩擦抵抗を有する必要がある。
【0059】
ブラシの向きに関係なく供給する別の方法としては、ダイアフラム空気圧縮機の注入口に可撓性液体容器を接続して使用することが挙げられる。この場合、液体が空気と共に圧縮機に吸引されると、吸引力によって容器がつぶれる。あるいは、可撓性容器は、可撓性液体容器に圧力を加えて液体を空気圧縮機の排出口の下流に押し出す、圧縮空気容器に囲まれていてもよい。
【0060】
例えば、図24及び図25は、上述した代替の実施形態を示す概要図である。これらの実施形態では、液体が、別個の液体ポンプを使用せずに口腔ケア装置から供給される。図24に示す口腔ケア装置では、ダイアフラム空気圧縮機は空気を吸引すると同時に、圧縮機の注入口側によって生成された吸引力を使用して液体を液体容器から吸引する。この実施形態では、一般に空気及び液体間でバランスが取れている必要がある。つまり、空気対液体が特定の比率を達成するように、空気及び液体の流れに対する抵抗を設計する。これは、各流路に特定の内径及び長さを有する導管を挿入して、流量を望ましい比率にすることで達成させることができる。更に、液体は、ポンプ内で接触する材料と化学的に適合性がある必要がある。図25に示す口腔ケア装置では、空気圧縮機によって生成された空気圧が液体容器を圧縮し、液体を圧縮機の排出口の下流に押し出す。図25に示す手法では、ダイアフラム圧縮機を必要としないため、例えば、研磨剤が含有されている液体など、圧縮機と適合性のない可能性がある液体を使用することができる。これらの手法はいずれも、装置内の空間が限られている内蔵型口腔ケア装置には有用であろう。
【0061】
上述の内蔵型口腔ケア装置では、液体容器の容量は一般に約5〜20mlであり、この量は一般に1〜2種類の配合にとっては十分な量である。この容量により、人間工学的考慮から、比較的小さな装置のハンドルが可能になる。望ましい場合には、より大きな容器を使用してもよい。
【0062】
上述の内蔵型口腔ケア装置には、図1に示す口腔ケア装置に関して記載したいずれかの機能が備わっていてもよい。例えば、内蔵型口腔ケア装置は、ユーザーにブラッシング時間、容器の液体量、及び/又はその他のパラメータに関するフィードバックを提供してもよい。
【0063】
本明細書に記載する口腔ケア装置は、一般に比較的小さく、ユーザーの浴室に容易に保管でき、人間工学的なハンドルの設計を備えているのが好ましい。例えば、一般にドッキングステーションの設置面積が約200cm未満であり、ドッキングステーション及び口腔ケア装置の全容量(排出口ラインを含む)が約3200cc未満であることが好ましい。口腔ケア装置のアプリケータ(ハンドル)(排出口ラインが含まれる場合は排出口ラインを除く)の容量は、好ましくは200cc未満であろう。
【0064】
圧縮機が線状の構造をしている場合、特に圧縮機を装置のハンドルに配置する場合は、一般に小さな人間工学的形状の口腔ケア装置を提供することはより容易である。「線状の構造」とは、本明細書において、モータ及び圧縮機のハウジングが線状に配置されており、小さな直径を備えていることを意味する。これは、通常のダイアフラム及びピストン圧縮機で使用される接続ロッドに代わって、シャトルを使用することにより達成される。接続ロッドでは、モータ及び圧縮機のハウジングが直交して配置されるため、人間工学的にハンドルに適合させるにはあまり適していない。線状の構造を備えた好適な二重ダイアフラム空気圧縮機の実施例を図27〜28Aに示す。圧縮機600は、圧縮機組立体602及びモータ604を備え、モータは、平衡錘605を有したモータ台601によって圧縮機組立体に結合されている。圧縮機組立体602は半分ずつの部分に分かれており、図28に詳細に示すとともに以下に説明するように、半分の各部分にダイアフラム及びバルブヘッド組立体603をそれぞれ備える。各ダイアフラム及びバルブヘッド組立体603には、それ自体に空気の注入口及び出口があり、以下に説明するように、それぞれ圧縮空気の流れを提供する。圧縮機600は、例えば、少なくとも103kPa(15psi)の排出口圧力、及び少なくとも4l/分の流量を有する、約32mm(1.25インチ)未満の直径を有していてもよい。
【0065】
図28〜28Aにおいて、モータ604によって駆動され、モータ604から延びたクランク軸606により、シャトル610に向かい合って配置された2枚のダイアフラム608A及び608Bが交互に振れる。各ダイアフラムは、一方のダイアフラム及びバルブヘッド組立体の一部を構成する。クランク軸606は、一対の軸台611A及び611Bに偏心的に取り付けられている。下方の軸台611Aは、駆動軸の回転によってクランク軸606が弧を描いて前後に旋回するように、モータ604の駆動軸に同一線上に取り付けられる。このクランク軸の旋回運動は、シャトル610によってダイアフラムの振れに変換される。シャトル610には方形の穴612があり、この穴を通ってクランク軸が延びており、クランク軸のローラ614A及び614B(図28)は、穴612の内壁616に接触するようにサイズ設定されている。クランク軸が旋回すると、シャトル610はダイアフラムの中心軸線Aに沿って前後に並進運動する(図28Aの矢印)。このシャトルの動作は、ハウジング620内に配置された一対のエラストマードーム619(図27A)によって画定される各圧縮チャンバー618A及び618Bの内外に、ダイアフラム608A及び608Bを押し出す。シャトルによるダイアフラムの振れによって空気が圧縮チャンバーに吸引され、その後、空気は圧縮機の排気流から押し出される。各ダイアフラムには、ダイアフラムに回転動作を有する振れを起こさせ、ダイアフラムの耐用期間を延長させるのに役立つ、回旋体(convolute)622が備わっている。
【0066】
効果及びダイアフラムの耐用期間を最大にするため、できる限りシャトルの動作を制限して、軸線Aに沿って動かすのが望ましい。他の方向への動作は、方形状の穴612によって防止する。更に、他の方向への動作は、一対のガイドディスク628のそれぞれから一般に軸線Aに沿って延びるガイドピン630によって防止する。図27Aにおいて、各ガイドピンは、ハウジング620内のガイドスリーブ632にスライドして移動するように取り付ける。従って、ガイドピン630がガイドスリーブ632内にスライドして係合するため、軸線Aに沿って線状に動くガイドディスク628により、シャトル及びダイアフラムの軸線上以外の動きが抑制される。ガイドピン及びガイドスリーブは、一般に耐久性のある、摩擦の低い材料(ステンレススチールなど)及び/又は摩擦の低いポリマー(テフロン、デルリン(DELRIN)、ピーク(PEEK)ポリマーなど)から形成するのが好ましい。
【0067】
ガイドピンによりブレ及びその他の軸線上以外の運きが防止されるため、圧縮ストロークの上部で、ダイアフラム及びドーム間のヘッドスペースのすきまが減少する。ダイアフラムはドームにより近づくことができるため、別にダイアフラムのブレを補うために必要と考えられるヘッドスペースは、むしろ追加のストローク容量に使用することができ、それによって圧縮が増強される。
【0068】
また、製造の容易さに関して、圧縮機が「サンドイッチ」又は「積み重ね」の配置を有することも有利であり、圧縮機の各側部は、ディスク、ダイアフラム、及びシャトル、並びにディスクの外側で組立体をまとめて固定するキャップを備えた積み重ね体として組み立てられる。
【0069】
図27Aにおいて、圧縮機の使用時に、空気は注入口634を通って圧縮機の各側部に吸引される。その後、空気は、シャトルの往復動作によって、最初に一方のチャンバー618で圧縮され、次にもう一方のチャンバーで圧縮される。その結果、空気は最初に一方の空気排出口638から押し出され、次にもう一方の排出口から押し出されて、圧縮空気の一定の流れを提供する。注入口634及び排出口638には、圧縮機に出入する空気の流れを制御するための弁636及び640(例えば、フラップ弁)がそれぞれ配置されている。
【0070】
望ましい場合には、1つのダイアフラムを備えた圧縮機、又は2つ以上のダイアフラム(例えば3つ以上)を備えた圧縮機に同様の線状構造を採用してもよい。
【0071】
他の実施形態
本発明の多数の実施形態を記載してきた。それでもなお、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正を行ってもよいことが理解されよう。
【0072】
例えば、口腔ケアシステムは空気−液体混合物を比較的連続して射出するように設計することができ、あるいは空気−液体混合物を断続的な連射の形態で(例えば、拍動性スプレーとして)放出させることができる。これは、例えば、規則的に圧縮空気を遮断することにより(例えば、羽根車を使用して)達成することができる。
【0073】
更に、口腔ケア装置の構成要素に別の仕組みを使用してもよい。例えば、図20に示す実施形態及び同様のデザインでは、モータ235は二重軸モータであってもよく、その場合、モータ235は圧縮機200と容器220との間ではなく、圧縮機200と連結具240との間に配置してもよい。この場合、モータは、圧縮機及びヘッド駆動体の両方を駆動するように使用することができる。この代替の仕組みは、配管及び装置の人間工学的形状にとって有利であり、ノイズを最小限に抑えられる可能性がある。
【0074】
別のタイプの内蔵型口腔ケア装置も請求項の範囲内に含まれる。例えば、図29に示す口腔ケア装置700は、線状の二重ダイアフラム圧縮機と、圧縮機及びブラシヘッドの両方を駆動する単一モータと、可撓性容器バッグ及び調整可能な流量リストリクタを有する圧縮チャンバーと、を備えており、機械的に駆動される液体ポンプを使用せずに液体を管理流量で供給する。図29では、線状二重ダイアフラム圧縮機602は、小型サイズで最大55〜69kPa(8〜10psi)の一定圧力を有するという利点を備え、コンパクトな形状によって200cc未満の総ハンドル容量を提供する。圧縮機は、最大7.4VDCで作動し、更に圧縮機及びブラシヘッドの両方の性能に好適なRPMを提供するように選択した二重軸モータ604により駆動される。この電圧要件は、現在、複数のブラッシング処置について装置700の操作に必要な電力を提供可能なLiイオン電池技術に対応する。
【0075】
圧縮チャンバー660は、内部に可撓性容器バッグ665が配置された剛性ハウジング668から構成されている。剛性ハウジング668の末端部は多岐管666で覆われている。多岐管666は、空気圧縮機602の排出口から繋がった空気注入口661を備える。これにより、可撓性容器バッグ665周辺に圧力が生じ、多岐管666を通過するチューブ664が液体を押し出す。調整可能な流量リストリクタ670は、圧縮チャンバーの空気排出口ライン663に配置され、望ましい空気対液体比を達成するように調整される。空気排出口663ライン及び液体排出口ライン664は空気/液体合流部209で合流し、空気/液体混合物を形成する。空気/液体混合物は導管671内を移動し、ブラシヘッド20にあるノズルの排出口25から放出される。この場合、遠位部18は、外部に取り付けられた空気/液体導管671を備えた取り外し可能なブラシヘッド組立体である。オン/オフスイッチ230は、圧縮機、ブラシヘッド、及び空気/液体混合物のオン/オフを同時に切り替える。電気リード線678は、電池224からスイッチ230及びモータ604まで配線されている。モータ604は、連結具675を通じて圧縮機602を駆動し、同時にヘッド駆動連結組立体680を通じてブラシヘッドを駆動する。
【0076】
このデザインの利点は、機械的に駆動される液体ポンプを排除したことにより、空間及び電力が節約され、更に、容器の圧縮により、装置の向きに関わらず液体を供給可能なことである。また、このデザインでは、空気対液体比の調整が可能であり、空気対液体比は製造時に事前設定することも、あるいは消費者によって調整可能な機能にすることもできる。このデザインでは、圧縮袋、一方向逆流防止弁、又はオン/オフスイッチの空気抜き弁が不要なため、設計が簡素化され、空間が節約される。一方向逆流防止弁205(図20)は、調整可能な空気流量リストリクタ670によって本質的に置換されており、これにより装置がオフの状態でもリストリクタ670を通じて通気が行われるため、空気抜き弁234(図20)も不要になる。このデザインは、取り外し可能/交換可能なカートリッジの設計を比較的容易にすることにより、またドッキングステーションを使用した補充に対応するように装置700に充填口216、チャンバー660、及びバッグ665を残すことにより、補充オプションを提供する。
【0077】
また、チャンバー660及び可撓性バッグ665は、容器/電池組立体(図示なし)を形成するように電池224と統合させることができる。これにより、容器/電池組立体を装置700から取り外し、容器/電池組立体を容器/電池組立体用充電/補充ドッキングステーション(図示なし)に装着することで、電池の充電及び液体の再充填を実現できる。この仕組みには、電池の電気接点を装置700内部に確保でき、ブラッシング時に接点が濡れにくくなるため、接点の腐食の可能性が低減されるという更なる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】ドッキングステーション及び口腔ケア装置を含む口腔ケアシステムの斜視図。
【図2】図1のドッキングステーションの構成要素の分解図。
【図2A】ポンプ組立体の一実施形態。
【図3A】口腔ケア装置の使用時の一実施形態。
【図3B】口腔ケア装置の使用時の一実施形態。
【図4】ノズルの断面図。
【図5】口腔ケア装置のヘッドの正面斜視図。
【図5A】図5のヘッドの断面図。
【図6A】回転軸からオフセットしているノズルを備えた口腔ケア装置の遠位部の正面及び背面斜視図。
【図6B】回転軸からオフセットしているノズルを備えた口腔ケア装置の遠位部の正面及び背面斜視図。
【図7A】可動ヘッド部分及び固定ヘッド部分を備えた口腔ケア装置の遠位部の正面及び背面斜視図。
【図7B】可動ヘッド部分及び固定ヘッド部分を備えた口腔ケア装置の遠位部の正面及び背面斜視図。
【図8】口腔ケア装置で使用するヘッドの正面斜視図。
【図9】口腔ケア装置で使用するヘッドの別の実施形態の正面斜視図。
【図10】ドッキングステーションの別の実施形態の構成要素の分解図。
【図11】ドッキングステーションの第3の実施形態の構成要素の分解図。
【図12】ドッキングステーションの更に別の実施形態の構成要素の分解図。
【図13】別のドッキングステーションの実施形態の構成要素の分解図。
【図14】種々の容器の実施形態
【図15】種々の容器の実施形態
【図16】種々の容器の実施形態
【図17】種々の容器の実施形態
【図18】種々の容器の実施形態。
【図19】口腔ケア装置をドッキングステーションに接続するラインを含まない、内蔵型口腔ケア装置の構成要素の側面図。
【図20】種々の代替の内蔵型口腔ケア装置の構成要素の側面図。
【図21】種々の代替の内蔵型口腔ケア装置の構成要素の側面図。
【図22】種々の代替の内蔵型口腔ケア装置の構成要素の側面図。
【図23】種々の代替の内蔵型口腔ケア装置の構成要素の側面図。
【図24】図19に示した内蔵型口腔ケア装置の概要図。
【図25】図21に示した内蔵型口腔ケア装置の概要図。
【図26】図1の口腔ケア装置に使用可能な回路を示した回路図。
【図27】本明細書に記載する口腔ケア装置に使用するのに好適な二重ダイアフラム圧縮機の斜視図。
【図27A】図27の線A−Aに沿って切った圧縮機の断面図。
【図28】図27の圧縮機の構成要素を示す部分分解斜視図(二重ダイアフラム圧縮機組立体の片側のみを分解し、反対側の半分は圧縮機のハウジング内に残したままの状態)。
【図28A】圧縮機の構成要素の部分集合の拡大分解図。
【図29】内蔵型口腔ケア装置の別の実施形態の構成要素の側面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気−液体混合物を射出可能な口腔ケア装置であって、
前記空気−液体混合物を誘導するために内部に通路を有するアプリケータと、
前記アプリケータのヘッドの基部から開放遠位端に延びた複数個のブラッシング構成部であって、前記ヘッドがユーザーの口にフィットするようにサイズ調整されているブラッシング構成部と、
前記通路と連通して前記ヘッドの前記基部から外方に延び、エラストマー部分を有し、ブラッシング時に前記空気−液体混合物の液滴を前記ブラッシング構成部の開放遠位端を越えて誘導する構造になっているノズルと、
を備えることを特徴とする口腔ケア装置。
【請求項2】
前記ノズルの内径が約0.2〜約0.8mmである請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項3】
前記ノズルの内径が約0.5mmである請求項2に記載の口腔ケア装置。
【請求項4】
前記ノズルが前記基部を越えて外方に約0.1〜約10mmの高さ(H)まで延びている請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項5】
前記ノズルが前記基部を越えて外方に約5mmの高さ(H)まで延びている請求項4に記載の口腔ケア装置。
【請求項6】
前記エラストマー部分に、硬度が80ショアA未満である材料が含まれている請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項7】
液体を約0.5〜約6.0ml/分の速度で前記ノズルから射出する請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項8】
液体を2.5〜4.0ml/分の速度で前記ノズルから射出する請求項7に記載の口腔ケア装置。
【請求項9】
電動式歯ブラシの形態であり、前記ヘッドが回転軸周りで可動である請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項10】
前記ノズルが前記回転軸に沿って同軸上に延びている請求項9に記載の口腔ケア装置。
【請求項11】
前記ノズルが前記回転軸からオフセットしている請求項9に記載の口腔ケア装置。
【請求項12】
手動式歯ブラシの形態であり、前記ヘッドが固定されている請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項13】
前記ノズルが前記口腔ケア装置の先端に配置されている請求項12に記載の口腔ケア装置。
【請求項14】
可動ヘッド部分及び固定ヘッド部分が備わっている請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項15】
前記ノズルが前記固定ヘッド部分に配置されている請求項14に記載の口腔ケア装置。
【請求項16】
前記ノズルが前記可動ヘッド部分に配置されている請求項14に記載の口腔ケア装置。
【請求項17】
前記ヘッドに配置された第2のノズルを更に備える請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項18】
前記第2のノズルが前記基部を越えて外方に延びている請求項17に記載の口腔ケア装置。
【請求項19】
前記第2のノズルがエラストマー部分を備える請求項17に記載の口腔ケア装置。
【請求項20】
前記ノズルが、ブラッシング中にユーザーにとって比較的気にならない構造になっている請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項21】
消費者が使用する家庭用口腔ケアシステムであって、
圧縮空気を生成するための圧縮機と、
液体が前記圧縮空気に導入されて空気−液体混合物を形成可能な構造になっている液体供給機構と、
前記空気−液体混合物を射出するために、そのヘッドの出口まで延びる通路を内部に備えたアプリケータであって、前記ヘッドが前記消費者の口の中にフィットするようにサイズ調整されているアプリケータと、
前記アプリケータの前記ヘッドの基部から延びる複数のブラッシング構成部と、
を備えており、
前記圧縮機が前記通路内で前記圧縮空気を約34〜約172kPa(約5〜約25ポンド/平方インチ)まで圧縮することを特徴とする口腔ケアシステム。
【請求項22】
液体を約0.5〜約20ml/分の速度で前記圧縮空気に導入する構造になっているポンプを更に備える請求項21に記載の口腔ケアシステム。
【請求項23】
前記ポンプが液体を約0.5〜6.0ml/分の速度で前記圧縮空気に導入する請求項22に記載の口腔ケアシステム。
【請求項24】
前記ポンプが液体を約2.5〜4.0ml/分の速度で前記圧縮空気に導入する請求項23に記載の口腔ケアシステム。
【請求項25】
前記アプリケータの前記ヘッドに配置されているとともに、前記空気−液体混合物の前記液滴を前記ブラッシング構成部の開放遠位端を越えて射出する構造になっているノズルを更に備える請求項21に記載の口腔ケアシステム。
【請求項26】
前記ノズルが前記基部を越えて外方に約0.1〜約10mmの高さ(H)まで延びている請求項25に記載の口腔ケアシステム。
【請求項27】
前記ノズルが前記基部を越えて外方に約5mmの高さ(H)まで延びている請求項26に記載の口腔ケアシステム。
【請求項28】
前記ノズルの内径が約0.2〜約0.8mmである請求項25に記載の口腔ケアシステム。
【請求項29】
前記ノズルの内径が約0.5mmである請求項28に記載の口腔ケアシステム。
【請求項30】
前記ノズルがエラストマー材を含む請求項25に記載の口腔ケアシステム。
【請求項31】
前記エラストマー材がシリコンを含む請求項30に記載の口腔ケアシステム。
【請求項32】
更にドッキングステーションを備える請求項21に記載の口腔ケアシステム。
【請求項33】
前記ドッキングステーションが、前記圧縮機及び前記ポンプを有するハウジング部分を備える、請求項32に記載の口腔ケアシステム。
【請求項34】
流体導管が、前記アプリケータと前記ドッキングステーションを接続し、前記ドッキングステーションと前記アプリケータの前記通路との間の連通を提供する、請求項33に記載の口腔ケアシステム。
【請求項35】
前記ドッキングステーションが、前記口腔ケア装置又はその一部に電力及び/又は液体を供給する構造になっている、請求項32に記載の口腔ケアシステム。
【請求項36】
圧縮空気を前記ハウジング部分内に誘導するために前記圧縮機に接続されている第1のハウジング通路と、液体を前記ハウジング部分内に誘導するために液体容器に接続されている第2のハウジング通路と、を備えており、前記第1及び第2のハウジング通路が前記液体と前記圧縮空気を混合するために前記ハウジング部分内で交差している、請求項33に記載の口腔ケアシステム。
【請求項37】
前記ドッキングステーションに収容されている第1の液体容器を備える、請求項32に記載の口腔ケアシステム。
【請求項38】
前記第1の液体容器が取り外し可能な状態で前記ドッキングステーションに収容されている請求項37に記載の口腔ケアシステム。
【請求項39】
前記第1の液体容器が、液体を保持するためのほぼ円筒形のチャンバーを画定する、請求項37に記載の口腔ケアシステム。
【請求項40】
前記第1の液体容器が、前記チャンバー内の液位の変化に応じて前記チャンバー内でその位置を調整する構造になっているプランジャを備える、請求項39に記載の口腔ケアシステム。
【請求項41】
前記第1の液体容器が一方向弁を含む請求項37に記載の口腔ケアシステム。
【請求項42】
前記第1の液体容器がバッグの形体である請求項37に記載の口腔ケアシステム。
【請求項43】
前記第1の液体容器が使い捨て式である請求項37に記載の口腔ケアシステム。
【請求項44】
前記第1の液体容器が再充填可能である請求項37に記載の口腔ケアシステム。
【請求項45】
第2の液体容器を更に備える請求項37に記載の口腔ケアシステム。
【請求項46】
液体を前記第1及び第2の各容器から取り出して圧縮空気に導入する構造になっているポンプを更に備える、請求項45に記載の口腔ケアシステム。
【請求項47】
前記第1及び第2容器からそれぞれ液体を誘導するための第1及び第2の流体通路を備える、請求項46に記載の口腔ケアシステム。
【請求項48】
前記第1の液体容器が第1の液体を含み、前記第2の容器が前記第1の液体とは異なる第2の液体を含む、請求項47に記載の口腔ケアシステム。
【請求項49】
前記第1及び第2の流体通路が前記液体を混合するために前記ハウジング内で交差している、請求項48に記載の口腔ケアシステム。
【請求項50】
前記第1及び第2の流体が、各流体通路に沿って移動する間、互いに分離されている請求項49に記載の口腔ケアシステム。
【請求項51】
前記圧縮機から移動する圧縮空気の流れを定期的に遮断して、前記出口から射出される液体の流量を減少させる構造になっている遮断部材を備える、請求項21に記載の口腔ケアシステム。
【請求項52】
前記エラストマー材の硬度が80ショアA未満である請求項30に記載の口腔ケアシステム。
【請求項53】
空気−液体混合物を射出可能な口腔ケア装置であって、
前記空気−液体混合物を誘導するためにその内部に通路を備えたアプリケータと、
前記アプリケータのヘッドの基部から延びる複数のブラッシング構成部であって、前記ヘッドがユーザーの口の中にフィットするようにサイズ調整されている、ブラッシング構成部と、
前記基部から延びる複数のノズルであって、少なくとも1つの前記ノズルが前記空気−液体混合物を射出するために前記通路と連通している、複数のノズルと、
を備えることを特徴とする口腔ケア装置。
【請求項54】
空気−液体混合物を射出可能な口腔ケアシステムであって、
圧縮空気を誘導するためにその内部に通路を備えたアプリケータと、
前記圧縮空気を前記通路内で遮断して、前記空気−液体混合物がパルスとして前記アプリケータから射出される構造になっている遮断部材と、
を備えることを特徴とする口腔ケアシステム。
【請求項55】
前記遮断部材が羽根車である請求項54に記載の口腔ケアシステム。
【請求項56】
空気−液体混合物を射出可能な口腔ケア装置であって、
内部に複数の通路を備えたアプリケータを備え、前記複数の通路のそれぞれが、各空気−液体混合物を前記アプリケータのヘッドにある少なくとも1つの出口に誘導するように配置されることを特徴とする口腔ケア装置。
【請求項57】
第1及び第2の空気−液体混合物を含み、前記第1の空気−液体混合物が第1の液体を含み、前記第2の空気−液体混合物が第2の液体を含む、請求項56に記載の口腔ケア装置。
【請求項58】
前記第1及び第2の液体の配合が異なる請求項57に記載の口腔ケア装置。
【請求項59】
前記第1及び第2の液体が、異なる活性物質を含む請求項58に記載の口腔ケア装置。
【請求項60】
前記第1及び第2の液体のレオロジーが異なる請求項58に記載の口腔ケア装置。
【請求項61】
口腔ケアの方法であって、
口腔ケア装置のヘッドの基部から延びているブラッシング構成部を用いてブラッシングしながら、前記ブラッシング構成部の開放遠位端を越えて外方に液体を液滴の形態で発射する工程を備えたことを特徴とする口腔ケアの方法。
【請求項62】
前記ブラッシング構成部の少なくとも一部が前記ユーザーの歯に接触しつつ、前記空気−液体混合物を発射する工程が発生する、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記液体が約0.5〜約6.0ml/分の速度で発射される請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記液体が約2.5〜約4.0ml/分の速度で発射される請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記液滴が空気−液体混合物で発射される請求項61に記載の方法。
【請求項66】
圧縮機を使用して空気を圧縮する工程を更に含む請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記空気が約34〜約172kPa(約5〜約25ポンド/平方インチ)まで圧縮される請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記圧縮機を使用して液体を液体容器から取り出す工程を含む請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記圧縮機がダイアフラム圧縮機である請求項68に記載の方法。
【請求項70】
ポンプを使用して液体を圧縮空気に導入する工程を更に含む請求項66に記載の方法。
【請求項71】
前記ポンプが液体を前記圧縮空気に約0.5〜20ml/分の速度で導入する請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記ポンプが液体を前記圧縮空気に約0.5〜6.0ml/分の速度で導入する請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記ポンプが液体を前記圧縮空気に約2.5〜4.0ml/分の速度で導入する請求項72に記載の方法。
【請求項74】
ブラッシング構成部の開放遠位端を越えて外方に液体を液滴の形態で発射する工程が、前記基部に配置されたノズルから液体を射出する工程を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項75】
前記ノズルが可撓性材料を含む請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記材料がシリコンを含む請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記ノズルが前記基部を越えて外方に約0.1〜約10mmの高さ(H)延びる、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
前記ノズルが前記基部を越えて外方に約5mmの高さ(H)延びる請求項77に記載の方法。
【請求項79】
空気−液体混合物を射出可能な口腔ケア装置であって、
前記空気−液体混合物を誘導するためにその内部に通路を有し、ユーザーの口にフィットするようにサイズ調整されたヘッド部分を備えるアプリケータと、
前記アプリケータ内に、圧縮空気を提供して前記空気−液体混合物を押し出すための圧縮機と、
エラストマー部分を有し、前記通路と連通して前記ヘッドの前記基部を越えて外方に延びるノズルであって、ブラッシング時に前記空気−液体混合物の液滴を前記ブラッシング構成部の開放遠位端を越えて誘導する構造を備えるノズルと、
を含むことを特徴とする口腔ケア装置。
【請求項80】
前記アプリケータの前記ヘッド部分の基部から開放遠位端に延びる複数のブラッシング構成部を更に備える請求項79に記載の口腔ケア装置。
【請求項81】
前記アプリケータ内に、前記圧縮機を駆動する構造になっている電源を更に備える請求項79に記載の口腔ケア装置。
【請求項82】
前記ヘッドが可動式であり、前記電源が前記ヘッドも駆動する構造を備える請求項81に記載の口腔ケア装置。
【請求項83】
前記アプリケータ内に、前記空気−液体混合物に供給するための液体の供給を収容する構造になっている容器を更に備える請求項79に記載の口腔ケア装置。
【請求項84】
液体を前記圧縮機に供給して前記空気と混合させる構造になっている請求項83に記載の口腔ケア装置。
【請求項85】
液体を前記圧縮機の空気下流に供給する構造になっている請求項83に記載の口腔ケア装置。
【請求項86】
前記アプリケータが、前記容器の再充填が可能な構造になっている注入口を備える請求項83に記載の口腔ケア装置。
【請求項87】
前記注入口が、ドッキングステーション上の対応する排出口と係合するように構成されている、請求項86に記載の口腔ケア装置。
【請求項88】
前記容器が前記口腔ケア装置のユーザーによって交換可能である請求項83に記載の口腔ケア装置。
【請求項89】
前記口腔ケア装置の向きに関わらず、前記容器の内容物が供給可能な構造になっている請求項83に記載の口腔ケア装置。
【請求項90】
前記液体容器が可撓性であり、前記液体容器は、液体が空気と共に前記圧縮機に吸引されると前記液体容器が吸引によってつぶれるように前記圧縮機の注入口に接続されている、請求項89に記載の口腔ケア装置。
【請求項91】
前記液体容器が可撓性であり、前記液体容器は、前記可撓性液体容器に圧力を加えて前記圧縮機の排出口の下流に前記液体を押し出す圧縮空気容器によって囲まれている、請求項89に記載の口腔ケア装置。
【請求項92】
前記装置の所要電力が15W未満である請求項83に記載の口腔ケア装置。
【請求項93】
前記口腔ケア装置の総容量が約200cc未満である請求項79に記載の口腔ケア装置。
【請求項94】
前記装置の所要電力が20W未満である請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項95】
前記装置の所要電力が15W未満である請求項94に記載の口腔ケア装置。
【請求項96】
前記ノズルが可撓性である請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項97】
前記流体導管の長さが約100〜175cmである請求項34に記載の口腔ケア装置。
【請求項98】
前記通路に確実に液体が流れるように、前記ポンプが前記通路内の圧縮ガスの圧力より大きな排出口圧力を発生させる構造を備える、請求項22に記載の口腔ケア装置。
【請求項99】
前記ドッキングステーションの設置面積が約200cm未満である請求項32に記載の口腔ケア装置。
【請求項100】
前記口腔ケア装置の容量が約200cc未満である請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項101】
前記ドッキングステーション及び口腔ケア装置の総容量が約3200cc未満である請求項32に記載の口腔ケア装置。
【請求項102】
前記圧縮機と液体導入位置との間の前記通路内に配置された、大気中に排出するレリーフ弁を更に備える、請求項21に記載の口腔ケア装置。
【請求項103】
前記レリーフ弁と前記液体導入位置との間に配置された一方向逆流防止弁を更に備える請求項102に記載の口腔ケア装置。
【請求項104】
前記基部から外方に延びる前記ノズルの高さをユーザーが調節できる構造になっている、請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項105】
前記ノズルが固定されており、ユーザーが前記ブラシヘッドをねじると、前記ヘッドがらせん斜面に沿って動く構造になっている、請求項104に記載の口腔ケア装置。
【請求項106】
前記らせん斜面が、前記ノズルに対して複数の異なる高さの位置に前記ヘッドを固定する窪みを備える、請求項105に記載の口腔ケア装置。
【請求項107】
前記口腔ケア装置が浸水した場合に、ユーザーの感電を防止する構造になっている回路を更に備える、請求項1に記載の口腔ケア装置。
【請求項108】
前記エラストマー部分の硬度が80ショアA未満である請求項6に記載の口腔ケア装置。
【請求項109】
前記エラストマー部分がシリコンエラストマーを含む、請求項1又は6のいずれか一項に記載の口腔ケア装置。
【請求項110】
前記ノズル全体がエラストマー材で形成されている請求項1に記載の口腔ケア装置。

【図1】
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【図2】
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【図2A】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図27A】
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【図28】
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【図28A】
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【図29】
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【公表番号】特表2008−515489(P2008−515489A)
【公表日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−534906(P2007−534906)
【出願日】平成17年10月3日(2005.10.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/035825
【国際公開番号】WO2006/041920
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
【Fターム(参考)】