説明

口腔清掃用具用照明付振動器および口腔清掃用具

【課題】口腔清掃用具のブラシ部を振動させると共に照光する装置を安価に提供できるようにする。
【解決手段】口腔清掃用具用照明付振動器1の筐体10の先端部に、口腔清掃用具用ブラシヘッドである歯ブラシヘッド2の柄部21を嵌合させて支持する嵌合支持部11を設け、その筐体10内に電源12と振動モータ13と電源スイッチ16を備え、嵌合支持部11内に光源15を配置する。電源スイッチ16のオンにより、電源12から振動モータ13及び光源15に給電し、振動モータ13によって筐体10を振動させ、光源15が発光して嵌合支持部11に嵌合支持された歯ブラシヘッド2の透明な柄部21内に光を入射させる。その光が透明な柄部21によってブラシ部22に導かれ、透明な樹脂毛23を通して、口腔内に照射される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、口腔清掃用具用照明付振動器と、それを用いた電動歯ブラシ、電動歯間ブラシ、あるいは電動舌クリーナ等の口腔清掃用具に関する。
【背景技術】
【0002】
口腔清掃用具としては、虫歯を予防するために歯を磨く歯ブラシが長年に亘って使用されている。また、歯と歯の隙間に詰まった食物カスやプラークなどを除去して、歯周病を予防するために歯間ブラシも以前から使用されている。
さらに、近年では振動モータや超音波振動子等を内蔵して、ブラシを振動させるようにした電動歯ブラシや電動歯間ブラシも使われるようになっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、回転軸に偏心回転体を取り付けた振動モータと電池をケースに内蔵し、そのケースの一端部に、湾曲した植毛部を設けたアタッチメントを着脱可能に取り付けるようにした電動歯ブラシが開示されている。この電動歯ブラシは、振動モータの回転によって発生する振動が、ケースを介してアタッチメントに伝達されて植毛部を振動させる。
【0004】
また、特許文献2には、超音波振動子を内蔵した把持部の先端部に、細毛を有する歯間ブラシを着脱自在に装着し、超音波振動を細毛に伝えて歯と歯の間を清掃するようにした電動歯間ブラシが開示されている。
このような電動歯ブラシや電動歯間ブラシを使用すれば、植毛部が自動的に振動するので、意識的に手を動かさなくても、歯面や歯間の汚れや食べ物カス、歯垢(しこう、プラーク)などを、容易に効率よく除去することが可能である。
【0005】
さらに、特許文献3には、歯ブラシ本体内に電池と振動モータを収納し、その歯ブラシ本体内又は外部に光源を設け、その光源の光を植毛部に誘導するための光ファイバー等の光透過性部材を、歯ブラシ本体内と植毛部を備えたヘッド部を通して設け、振動モータによる振動をヘッド部の植毛部に伝達するとともに、光透過性部材の先端部の粗造面から植毛部を通して口腔内に光を照射するようにした光歯ブラシが開示されている。
この光歯ブラシによれば、植毛部の振動により歯磨きを容易に行えるとともに、口腔内に光を照射することによって、除菌又は抗菌、う触の予防、歯の漂白、あるいは歯肉の活性化などの総合的な歯科ケアーをすることができると記載されている。
【0006】
さらにまた、特許文献4には、電動歯ブラシのヘッド部の可動毛ホルダに光源である発光ダイオード(LED)を配設して、可動毛ホルダに回転や振動等の運動を付与すると共に、そこに設けたLEDの点灯による光を口腔内に照射するようにした、照明付き電動歯ブラシが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−178752号公報
【特許文献2】特開2003−111779号公報
【特許文献3】特開2005−348799号公報
【特許文献4】特開2009−213908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1又は2に開示された電動歯ブラシや電動歯間ブラシでは、口腔内への光照射はなされないので、除菌や抗菌、漂白などの効果は得られない。
一方、特許文献3又は4に開示された光歯ブラシ又は照明付き電動歯ブラシによれば、ヘッド部の植毛部あるいは可動毛ホルダの振動等の運動による歯磨き作用と、口腔内への光照射による除菌や抗菌、漂白などの効果とを期待することができる。
【0009】
しかしながら、特許文献3に記載された光歯ブラシは、光源による光を、歯ブラシ本体内とヘッド部を通して設けた光ファイバー等の光透過性部材によって植毛部へ導いているので、歯ブラシ本体と植毛部を備えたヘッド部とを一体に形成して、その内部に光透過性部材を設けるか、ヘッド部を歯ブラシ本体に着脱可能にする場合は、歯ブラシ本体内とヘッド部内とにそれぞれ光透過性部材を内蔵させ、歯ブラシ本体とヘッド部内との接続部で、両者の各光透過性部材を光接続する必要がある。
【0010】
特許文献4に記載された照明付き電動歯ブラシも、電源を内蔵したハンドル(本体部)からヘッド部の可動毛ホルダに設けたLEDまでの配線を設けなければならないので、全体を一体に形成して、その内部に配線を通すか、ヘッド部をハンドル(本体部)に着脱可能にする場合は、ハンドル内とヘッド部内とにそれぞれ配線を設け、ハンドルとヘッド部内との接続部で、両者の配線を電気的に接続する必要がある。
【0011】
歯ブラシ本体(特許文献4のハンドルもこれに相当する)とヘッド部とを一体に形成した場合は、電源と振動モータ等の駆動源等を備えた歯ブラシ本体に、歯ブラシや歯間ブラシなどの種々の口腔清掃用具のヘッド部(アタッチメント)を選択的に装着して使用することはできず、また家族などの複数の利用者がヘッド部だけを専用に持って、歯ブラシ本体を共用するようなこともできず、さらに植毛部が消耗したときには装置全体が使用できなくなるなど、極めて不経済である。
【0012】
歯ブラシ本体とヘッド部とを別体にして着脱可能にした場合は、上述したような問題は解決できるが、歯ブラシの構造が複雑になるばかりか、特に消耗品であるヘッド部を空洞に形成して、その中に光ファイバー等の光透過性部材あるいは配線を通し、歯ブラシ本体内の光透過性部材あるいは配線との光接続あるいは電気的接続もしなければならないため、製造コストが高くなり不経済である。
【0013】
特許文献3の光歯ブラシの場合は、光透過性部材や光接続部で光量ロスが発生するなどの問題もある。
また、特許文献4の照明付き電動歯ブラシの場合は、ヘッド部の毛が消耗して交換する際には光源であるLEDも廃棄することになるので、極めて不経済である。さらに、唾液のある口腔内に挿入して使用し、歯磨き剤を付けたり水で洗浄したりする毛ホルダにLEDを設けているので、その絶縁性や耐久性の点でも問題がある。
【0014】
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、歯ブラシや歯間ブラシ等の各種口腔清掃用ブラシヘッド(アタッチメント)を選択的に装着して使用でき、簡単で安価な構造で、装着された口腔清掃用ブラシヘッドに振動を伝達すると共に光を入射させ、歯磨き等の際に口腔内に光を照射できるようにした、口腔清掃用具用照明付振動器と、それに装着可能な安価で交換時のロスを最小限にし得る口腔清掃用ブラシヘッドとからなる口腔清掃用具とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この発明による口腔清掃用具用照明付振動器は、上記の目的を達成するため、手で握るのに適した形状の筐体の先端部に、口腔清掃用ブラシヘッドの柄部を嵌合させて支持する嵌合支持部を有し、上記筐体内に電源と振動モータとを備えると共に、上記嵌合支持部内に光源を配置し、上記筐体の外部から操作可能な位置に電源スイッチを設け、その電源スイッチのオンにより、上記電源から振動モータ及び光源に給電し、その振動モータの作動によって上記筐体を振動させると共に、上記光源が発光して上記嵌合支持部に嵌合支持される口腔清掃用ブラシヘッドの柄部内に光を入射させ得るように構成したものである。
【0016】
上記光源が赤色光を発光する光源(例えば赤色発光ダイオード)であると、赤色光を歯茎に照射でき、歯周病菌の発生防止に特に有効である。
上記光源が赤色光と青色光とを発光する2色光源(例えば赤色と青色の2色発光ダイオード)であり、上記筐体の外部から操作可能な位置に、上記2色光源の発光色を切り換えるための色切換用スイッチを設けてもよい。このようにすると、青色光を舌面に照射して舌苔菌の発生を抑制することもできる。
【0017】
上記嵌合支持部が径方向に可撓性を有する筒状凹部であり、その筒状凹部の底部に上記光源を配置するとよい。このようにすると、極めて簡単な構造で、口腔清掃用具用ブラシヘッドの柄部内に光を確実に入射させることができる。
【0018】
この発明による口腔清掃用具は、前述した目的を達成するため、上記いずれかの口腔清掃用具用照明付振動器と、基部が上記嵌合支持部に嵌合可能な柄部の先端部にブラシ部を備えた口腔清掃用ブラシヘッドとからなり、その口腔清掃用ブラシヘッドの全部又は大部分が光透過性を有することを特徴とする。
上記口腔清掃用ブラシヘッドが、上記柄部におけるブラシ部を備えた先端部の延びる方向が、該柄部の他の部分の長手方向に対して傾斜しているとよい。
上記口腔清掃用ブラシヘッドは、上記柄部の先端部に歯の表面を清掃するためのブラシ部を備えた歯ブラシヘッド、上記柄部の先端部に歯と歯の隙間を清掃するためのブラシ部を備えた歯間ブラシヘッド、および上記柄部の先端部に舌の表面の舌苔を除去するためのブラシ部を備えた舌クリーナヘッドのいずれか、または2つ以上であってもよい。
【発明の効果】
【0019】
この発明による口腔清掃用具用照明付振動器及びそれに装着可能な口腔清掃用ブラシヘッドとからなる口腔清掃用具は、照明付振動器に歯ブラシや歯間ブラシ等の各種口腔清掃用ブラシヘッド(アタッチメント)を任意に装着して使用でき、光ファイバーのような導光部材や配線をブラシヘッド内に設けないので構造が簡単で安価に製造でき、照明付振動器に装着された光透過性の口腔清掃用ブラシヘッドに振動を伝達すると共に光を入射させて、そのブラシヘッドの透明な柄部及びブラシ部を通して、歯磨き等の際に口腔内に光を照射することができる。
【0020】
したがって、口腔清掃用ブラシヘッドの振動により歯の表面や歯間の清掃等を効率よく行なえるとともに、光照射によって、除菌又は抗菌、う触の予防、歯の漂白あるいは歯肉の活性化などの総合的なデンタルケアーの効果を得ることが可能である。
しかも、小型で安価な口腔清掃用具を提供でき、充分な耐久性もあり、特に消耗品である口腔清掃用ブラシヘッドを安価に提供できるので、そのブラシヘッドを頻繁に交換しても維持費が少なくて済み、口腔清掃用具を常に良好な状態で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】この発明による口腔清掃用具用照明付振動器とそれに歯ブラシヘッドを装着した口腔清掃用具の第1実施例を示す断面図である。
【図2】同じくその口腔清掃用具用照明付振動器の回路図である。
【図3】この発明による口腔清掃用具用照明付振動器とそれに歯ブラシヘッドを装着した口腔清掃用具の第2実施例を示す断面図である。
【図4】同じくその口腔清掃用具用照明付振動器の回路図である。
【図5】図4の回路を一部変更した例を示す要部回路図である。
【図6】この発明による口腔清掃用具用照明付振動器とそれに歯ブラシヘッドを装着した口腔清掃用具の第3実施例を示す断面図である。
【図7】口腔清掃用ブラシヘッドである歯間ブラシヘッドの例を示す側面図である。
【図8】口腔清掃用ブラシヘッドである舌クリーナヘッドの例を示す平面図である。
【図9】口腔清掃用ブラシヘッドである歯ブラシヘッドの他の例を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔第1実施例〕
図1はこの発明による口腔清掃用具用照明付振動器とそれに歯ブラシヘッドを装着した口腔清掃用具の第1実施例を示す断面図である。
【0023】
図1に示す口腔清掃用具用照明付振動器1は、手で握るのに適した筒形状の筐体10の一端部側が先細りの錐状に形成され、その先端部に口腔清掃用ブラシヘッド(この実施例では歯ブラシヘッド2)の柄部21の嵌合部21aを嵌合させて支持する嵌合支持部11を有する。この筐体10は、アルミニウム等の軽い金属あるいは合成樹脂で円筒状や角筒状、その他手で握るのに適した任意の形状に形成することができる。筐体10と嵌合支持部11は一体に形成することもできるが、別の材料で形成して一体に固着してもよい。
【0024】
その筐体10内に、電源12と振動モータ13と昇圧回路14とを備えると共に、嵌合支持部11内に光源15を開口部に向けて配置している。また、筐体10の外部から操作可能な位置に電源スイッチ16を設け、その電源スイッチ16のオンにより、電源12から振動モータ13に給電してその振動モータ13の作動によって筐体10を振動させ、その振動が嵌合支持部11に嵌合支持される口腔清掃用具用ブラシヘッドである歯ブラシヘッド2に伝達され、そのブラシ部22を振動させる。
【0025】
同時に、昇圧回路14で光源15に適した電圧に昇圧した電圧を光源15に印加し、それによって光源15が発光して、嵌合支持部11に嵌合支持される歯ブラシヘッド2の柄部21内に光を入射させる。
図示は省略しているが、筐体10には電源12としての電池を収納する電池ホルダ及び電池を交換するために開閉部を設けている。
この図1に示す口腔清掃用具用照明付振動器1と歯ブラシヘッド2とによって、口腔清掃用具としての照明付電動歯ブラシを構成している。
【0026】
この実施例における口腔清掃用ブラシヘッドである歯ブラシヘッド2は、基部が嵌合支持部11に嵌合可能な嵌合部21aとなっている柄部21の先端部21bに、多数の樹脂毛23が10〜20本程度ずつ束にして植え込まれたブラシ部22を備えており、その柄部21もブラシ部22の樹脂毛23もその全部又は大部分が良好な光透過性を有する透明樹脂などで作られる。
その透明樹脂としては、柄部21にはアクリル樹脂、エポキシ樹脂、飽和ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、フルオレン系透明樹脂、スチレン系透明樹脂、透明ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂など、樹脂毛23にはポリエステルやナイロンなど、種々の透明樹脂材料を使用することができる。
【0027】
なお、歯ブラシヘッド2の柄部21の外周面及び先端部21bにおけるブラシ部22の背面側には、光を外へ漏らさずに内部へ反射させるような被膜を形成してもよい。しかし、柄部21全体が透明であっても、その基端面から入射する光をブラシ部22へ実用上充分に導くことができる。
【0028】
また、図1に示すように、柄部21の先端部21bのブラシ部22の背面側を、先へ行く程樹脂毛23に近付くように傾斜あるいは湾曲させて形成することによって、ブラシ部22の背面に達した光を樹脂毛23の方へ反射させ易くすることができる。先端部21bのブラシ部22の背面側に反射膜を形成しておけばその効果を一層高めることができる。
【0029】
したがって、口腔清掃用具用照明付振動器1の嵌合支持部11に配置された光源15の発光によって、そこに嵌合支持された歯ブラシヘッド2の柄部21内に入射された光は、透明な柄部21を導光体としてブラシ部22に導かれ、透明な樹脂毛23を通して、口腔内のブラシ部22の樹脂毛23で磨く歯とその周囲を照射する。また、歯を磨く際にはブラシ部22の略全体が口腔内に挿入されるので、そのブラシ部22全体から放射される光が口腔内を照明する。
【0030】
その光照射によって、口腔内の除菌又は抗菌、歯茎のう触の予防、歯の漂白あるいは歯肉の活性化などの総合的な歯科ケアーの効果を得ることが可能である。
また、振動モータ13は回転軸に偏心質量体を取り付けた極めて小型のもので、筐体10全体を振動させ、その振動が嵌合支持部11に嵌合支持された歯ブラシヘッド2の柄部21を通してブラシ部22に伝達され、ブラシ部22を例えば、120〜150Hzの周波数、0.1〜0.5mmの振幅で微振動させる。それによって、歯の汚れや歯垢等を効率よく除去することができる。振動するブラシ部22を歯茎に当てれば、そのマッサージ効果によって血流が促進され、強固な歯茎を形成することができる。
【0031】
この実施例では、嵌合支持部11は径方向に可撓性を有する筒状凹部であり、該筒状凹部の底部に光源15が配置されている。筒状凹部は、弾性を有する金属又は樹脂で円筒状に形成し、径方向に等角度間隔で複数のすり割りを設けるとよい。さらに、その筒状凹部にその径を縮小して、嵌入された歯ブラシヘッド2の柄部21を挟持する力を増すように付勢する弾性リング等の付勢部材を設けるとよい。また、歯ブラシヘッド2の柄部21の挿入量を規制して、柄部21の基端面が光源15に衝突しないように、柄部21の外周面に係止用突起21cを設けるとよい。
【0032】
嵌合支持部11をこのように構成すれば、歯ブラシヘッド2の柄部21は単純なロッド状でよいから、成形が簡単で耐久性もあり、安価に且つコンパクトにできる。また、歯ブラシヘッド2の柄部21の太さに多少のバラツキがあっても、それを吸収して嵌合支持することができるので、ユニバーサルジョイントとなり、市販のブラシヘッドであっても、少なくとも柄部が透明なものであれば利用可能になる。
さらに、光源15が該筒状凹部の底部に配設されているので、その光が漏れることなく、そこに嵌合された歯ブラシヘッド2の柄部21の基端面へガイドされて、全て柄部21内に入射される。したがって、光の利用効率が高い。
【0033】
図2はこの第1実施例の回路図である。この回路は、電源12から電源スイッチ16を介して振動モータ13への給電回路を構成し、さらに昇圧回路14を介して光源15への給電回路も構成している。
電源12としては、例えば直流1.5Vの単4乾電池を使用するが、ボタン型乾電池や、充電可能な二次電池を使用してもよい。昇圧回路14は、電源12の電圧を光源15である発光ダイオード(LED)の発光時定格電圧(例えば3V)に昇圧するために設けているが、光源15の発光時定格電圧が電源の出力電圧と同じであれば設ける必要はない。
【0034】
光源15としては、LEDが小型で比較的安価であり、容易に所望の波長の光を発光させることができるので好ましいが、小型ランプや半導体レーザ光源などを使用してもよい。光源が発光する光のスペクトルは特に制限するものではなく、可視光のみでなく紫外線や赤外線を含むあらゆる波長の光も使用可能であり、その波長範囲によってデンタルケアーの効果が異なる。
【0035】
この実施例では、光源15として赤色光(波長:610〜750nm)を発光する光源である赤色LEDを使用した。それによって、赤色光を歯茎に照射でき、歯周病菌の発生防止に特に有効であることが実験の結果明らかになった。その赤色光は、中心波長:625nm程度、照度:380mcd程度が最適である。
しかし、光源15は赤色LEDに限るものではなく、光照射の目的によって、青、緑、黄色などの他の色の光を発光するLEDや白色LED、あるいは上述したように小型ランプや半導体レーザ光源などを使用してもよい。また、可視光領域だけでなく、紫外光や赤外光を発光する光源を使用してもよい。
【0036】
〔第2実施例〕
次に、この発明の第2実施例を説明する。図3はその第2実施例の口腔清掃用具用照明付振動器とそれに歯ブラシヘッドを装着した口腔清掃用具の図1と同様な断面図、図4はその図2と同様な回路図である。これらの図において、図1及び図2と対応する部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
【0037】
この第2実施例において前述した第1実施例と異なる点は、図3に示す口腔清掃用具用照明付振動器1′の光源15′として赤色光(波長:610〜750nm)と青色光(波長:435〜480nm)とを発光する2色光源である2色発光ダイオードを使用し、筐体10の外部から操作可能な位置に、2色光源である2色発光ダイオードの発光色を切り換えるための色切換用スイッチ17を設けた点だけである。
【0038】
2色発光ダイオードは、赤色光を発光する赤色発光素子15Rと青色光を発光する青色発光素子15Bとが1つのカプセル内に近接して並んで配置されている。そして、図4に示す色切換用スイッチ17の可動接点mが固定接点aと接続する位置にあるときは、赤色発光素子15Rにのみ通電されるので、赤色光を発光する。色切換用スイッチ17の可動接点mを固定接点bと接続する位置に切り換えると、青色発光素子15Bにのみ通電されるようになるので、青色光を発光する。
【0039】
青色光を舌の表面に照射すると、口臭の原因となる舌苔菌の発生を抑制する効果があることが実験の結果明らかになった。その青色光は、中心波長:467nm程度、照度:700mcd程度が最適である。
図4に示す色切換用スイッチ17の可動接点mを固定接点cと接続する位置にすると、2色発光ダイオードである光源15′の赤色発光素子15Rと青色発光素子15Bのいずれにも通電されなくなり、2色発光ダイオードは発光しないので光照射を行なわず、ブラシヘッドの振動のみになるが、従来の電動歯ブラシと同様に使用することができる。
【0040】
なお、この固定接点cの位置を設けずに、電源スイッチ16がONの間は2色発光ダイオードである光源15′が、常に赤色又は青色の発光をしているようにしてもよい。
あるいは、図5に示すように、色切換用スイッチ17の固定接点cと固定接点aとの間にダイオードD1を固定接点cからaへ順方向になるように接続し、固定接点cと固定接点bとの間にダイオードD2を固定接点cからbへ順方向になるように接続してもよい。
【0041】
このようにすると、図5における色切換用スイッチ17の可動接点mが固定接点a又はbと接続する位置にあるときは、2色発光ダイオードである光源15′の赤色発光素子15R又は青色発光素子15Bの一方にのみ通電され、他方への通電はダイオードD1又はD2によって阻止され、2色発光ダイオードは図4に示した回路の場合と同様に、赤色光又は青色光を発光する。
【0042】
色切換用スイッチ17の可動接点mを固定接点cと接続する位置に切り換えると、ダイオードD1又はD2を介して赤色発光素子15Rと青色発光素子15Bの両方に通電されるので、2色発光ダイオードである光源15′は赤色光と青色光の混合光(マゼンタ色)で発光する。
この状態で使用すれば、赤色光による歯周病菌の発生防止効果と、青色光による舌苔菌の発生を抑制する効果の両方の効果が得られるようになる。
歯ブラシヘッド2を種々の色で照光できるので、色の変化を楽しむこともできる。
【0043】
〔第3実施例〕
次に、この発明の第3実施例を説明する。図6はその第3実施例の口腔清掃用具用照明付振動器とそれに歯ブラシヘッドを装着した口腔清掃用具の図3と同様な断面図であり、図1及び図3と対応する部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
【0044】
この第3実施例の図6に示す口腔清掃用具用照明付振動器1″の筐体10′は、先端部に口腔清掃用具用ブラシヘッド(この実施例では歯ブラシヘッド2′)の柄部21′を外側に嵌合させて支持するテーパを有する嵌合支持部11′を有する。歯ブラシヘッド2′の柄部21′の基部には、嵌合支持部11′の外側に嵌合する錐状凹陥した嵌合部21dを設けている。口腔清掃用具用照明付振動器1″における筐体10′の嵌合支持部11′内には、その先端に近い位置に光源15′を開口部に向けて配置している。
【0045】
歯ブラシヘッド2′の柄部21′の嵌合部21dと筐体10′の嵌合支持部11′との嵌合位置は、嵌合部21dの凹部内端面21eと嵌合支持部11′の先端との当接によって規制されるが、両者の間に抜け止め用のクリック凹凸を設けるか、あるいは簡易なバヨネットかネジ構造を設けてもよい。
歯ブラシヘッド2′の柄部21′の嵌合部21dが筐体10′の嵌合支持部11′に嵌合支持された状態では、光源15′の発光部が、柄部21′の嵌合部21dに形成された凹部内端面21eに近接しており、そこから透明な柄部21′内へ光を効率よく入射させることができる。
【0046】
図6では色切換用スイッチ17を設けており、図3から図5によって説明した第2実施例と同様に、光源15′として2色発光ダイオードを使用する例を示している。しかし、色切換用スイッチ17を省略して、図1及び図2によって説明した第1実施例と同様に光源として赤色光等を発光する単色LED又は白色LED、あるいはそれ以外の光源を使用するようにしてもよいことは勿論である。
【0047】
〔口腔清掃用ブラシヘッドの他の例〕
上述した各実施例では、口腔清掃用ブラシヘッドとして、柄部の先端部に歯の表面を清掃するためのブラシ部を備えた歯ブラシヘッドを使用する例を説明した。しかし、口腔清掃用ブラシヘッドはこれに限るものではない。
【0048】
図7は、口腔清掃用ブラシヘッドの他の例である歯間ブラシヘッドの例を示す側面図である。この歯間ブラシヘッド3は、円柱状又は多角柱状の柄部31の少なくとも基部の嵌合部31aが、第1又は第2実施例の口腔清掃用具用照明付振動器1又は1′の嵌合支持部11に嵌入して支持される形状及び寸法に形成され、その柄部31の先端部31bが先細り形状をなし、その先端に、捩った細いワイヤ32aによって多数の短い樹脂毛32bが1cm程度の長さに亘って放射状に保持された小さな円筒状のブラシ部32が軸方向に延びて固設されている。
【0049】
そのブラシ部32のワイヤ32aは弾性を有していて自由に曲がることができる。また、樹脂毛32bの長さが先端に行く程短くなってブラシ径が小さくなっており、ブラシ部32が歯間の隙間に入り易くなっている。
この歯間ブラシヘッド3の柄部31およびブラシ部32の樹脂毛32bも、前述した歯ブラシヘッドと同様に、全て透明な樹脂によって形成されている。
【0050】
この歯間ブラシヘッド3を第1又は第2実施例の口腔清掃用具用照明付振動器1又は1′の嵌合支持部11に嵌入して支持させて使用すれば、振動モータ13による筐体10の振動が歯間ブラシヘッド3に伝達されて、その先端部のブラシ部32を微振動させる。そこで、そのブラシ部32の先端を歯茎に沿わせてなぞっていくだけで、歯間に隙間があるとブラシ部32が振動しながらそこに入り込むので、そこに詰まった食べ物カスや歯垢を容易に除去できると共に、歯茎のマッサージも同時に行なわれ、血流が促進されることによって、歯周病を予防する効果がある。
【0051】
さらに、口腔清掃用具用照明付振動器1又は1′の嵌合支持部11に設けられた光源15又は15′の発光による光が、歯間ブラシヘッド3の透明な柄部31に入射し、それが柄部31を導光体としてブラシ部32に導かれ、透明な樹脂毛32bを通して口腔内の歯間やその周囲の歯や歯茎を照射する。また、柄部31の先端部31bも口腔内に入る場合が多いが、その場合にはその先端部31bから放射される光が直接口腔内を照明する。
その光照射によって、口腔内の除菌又は抗菌、歯茎のう触の予防、歯の漂白あるいは歯肉の活性化などの総合的な歯科ケアーの効果を得ることが可能である。特に、赤色光を歯茎等に照射すると、歯周病菌の発生を抑制する効果がある。
【0052】
歯間ブラシヘッドを、第3実施例の口腔清掃用具用照明付振動器1″の嵌合支持部11′に嵌合支持されるようにする場合には、柄部31の基部を少し太くして、図6に示した歯ブラシヘッド2′の嵌合部21dと同様な嵌合部を形成すればよい。
【0053】
図8は、口腔清掃用ブラシヘッドのさらに他の例である舌クリーナヘッドの例を示す平面図である。この舌クリーナヘッド5は、三角形の枠状部51bの一頂点から直線状に延びた柄部51の基部に、第1、第2実施例の口腔清掃用具用照明付振動器1又は1′の嵌合支持部11に嵌入して支持される形状及び寸法の嵌合部51aを設け、枠状部51bの先端の三角形の底辺に相当する辺の一方の面に、多数の樹脂毛53が20〜30本ずつ束にして2列に植え込まれて、舌の表面の舌苔を除去するためのブラシ部52を構成している。
この舌クリーナヘッド5の枠状部51bを含む柄部51およびブラシ部52の樹脂毛53も、前述した歯ブラシヘッド2と同様に、全て透明な樹脂によって形成されている。
【0054】
この舌クリーナヘッド5を第1又は第2実施例の口腔清掃用具用照明付振動器1又は1′の嵌合支持部11に嵌入して支持させて使用すれば、振動モータ13による筐体10の振動が舌クリーナヘッド5に伝達されて、その先端部のブラシ部52を微振動させる。そこで、そのブラシ部52の樹脂毛53を舌面に載せて軽くなでることによって、舌面の舌乳頭の小突起を傷付けることなく、舌乳頭間にある舌苔を除去することができる。
【0055】
さらに、口腔清掃用具用照明付振動器1又は1′の嵌合支持部11に設けられた光源15又は15′の発光による光が、舌クリーナヘッド5の透明な柄部51に入射し、それが柄部51を導光体としてブラシ部52に導かれ、透明な樹脂毛53を通して口腔内の舌面を照射する。また、その際に柄部51の枠状部51bも口腔内に入るので、ここから放射される光が直接口腔内を照明する。
【0056】
その光照射によって、口腔内の除菌又は抗菌、歯茎のう触の予防、歯の漂白あるいは歯肉の活性化などの総合的な歯科ケアーの効果を得ることも可能である。特に、第2実施例の口腔清掃用具用照明付振動器1′を使用して、光源15′に青色光を発光させ、それを舌面に照射すると、舌苔菌の発生を抑制する効果がある。
【0057】
舌クリーナヘッド5を、第3実施例の口腔清掃用具用照明付振動器1″の嵌合支持部11′に嵌合支持されるようにする場合には、柄部51の基部に、図6に示した歯ブラシヘッド2′の嵌合部21dと同様な嵌合部を形成すればよい。
【0058】
図9は、口腔清掃用ブラシヘッドである歯ブラシヘッドの変形例を示す側断面図である。この歯ブラシヘッドには、図1及び図3に示した歯ブラシヘッド2と対応する部分に同一の符号を付してある。
この図9に示す歯ブラシヘッド2が図1及び図3に示した歯ブラシヘッド2と異なるのは、柄部21におけるブラシ部22を備えた先端部21bの延びる方向(一点鎖線qで示す)が、柄部21の他の部分(嵌合部21aを含む大部分)の長手方向(一点鎖線pで示す)に対してブラシ部22側へ角度αだけ傾斜している点だけである。この角度αは5°〜20°程度、さらに好ましくは10°〜15°程度がよい。
【0059】
このような歯ブラシヘッド2を、前述した口腔清掃用具用照明付振動器1又は1′に装着して使用すれば、光源15又は15′から透明な柄部21に入射された光が、一層効率よくブラシ部22へ導かれ、その透明な樹脂毛23を通して口腔内をよりよく照明することができる。また、ブラシ部22を口腔内に挿入し易く、歯の裏側も磨き易くなる。
この場合も、柄部21の嵌合部を図6に示した歯ブラシヘッド2′の嵌合部21dと同様に形成してもよい。
【0060】
図7に示した歯間ブラシヘッド3においても、柄部31のブラシ部32を支持する先端部31bの延びる方向を、他の部分の長手方向に対して5°〜20°程度傾斜させるようにしてもよい。その場合はどの方向に傾斜させてもよい。それによって、ブラシ部32を歯間の隙間に一層挿入し易くなる。
また、図8に示した舌クリーナヘッド5においても、柄部51の先端部に相当する枠状部51bの延びる方向を、嵌合部51aを含む他の部分の長手方向に対してブラシ部52側に5°〜20°程度傾斜させるようにするとよい。それによって、柄部51に入射した光を一層効率よくブラシ部52へ導くことができ、またブラシ部52を口腔内の舌面上に挿入し易くなる。
【0061】
そのほか、各種の口腔清掃用具を、口腔清掃用具用照明付振動器の嵌合支持部に嵌合支持される柄部と口腔清掃用ブラシヘッドとを有するアタッチメント化すれば、同様に使用することができる。
また、口腔清掃用具ではないが、顔の目元、目尻、頬、あるいは顔全体を磁石コロでマッサージする美顔磁石コロも、その柄部をこの発明による口腔清掃用具用照明付振動器に嵌合支持させられるように構成すれば、磁石コロに微振動を与えながら、顔の所望の箇所をマッサージすることができる。それによって、顔面の血流が促進され、美顔効果が増進する。
【0062】
〔口腔清掃用具の実施例〕
この発明による口腔清掃用具の実施例は、前述した第1〜第3実施例のいずれかの口腔清掃用具用照明付振動器と、前述した各種の口腔清掃用ブラシヘッド、すなわち、歯ブラシヘッド、歯間ブラシヘッド、および舌クリーナヘッドのいずれか、またはその2つ以上を組み合わせて構成される。それらをセットにして一つのケースに収納できるようにするとよい。
【0063】
図1、図3、図6等には図示していないが、口腔清掃用具用照明付振動器に装着した口腔清掃用ブラシヘッドを覆うように、口腔清掃用具用照明付振動器の筐体に嵌合し得るキャップを設ければ、ハンドバックやサイドバック等に入れて携帯し易くなる。そして、その筐体とキャップの統一した形状や色などのデザインを工夫することによって、見栄えがよくなり、おしゃれ用品あるいはエチケット用品としての価値が高まる。
口腔清掃用具用照明付振動器に設けた光源の発光を各種のパターンで点滅させたり、周期的に発光色を切り換えたりして、ファッション性を高めたり、子供に口腔清掃への興味を持たせるようにすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
この発明による口腔清掃用具用照明付振動器および口腔清掃用具は、電動歯ブラシや電動歯間ブラシ、電動舌クリーナ等の各種の口腔清掃用具に利用することができる。
【符号の説明】
【0065】
1,1′,1″:口腔清掃用具用照明付振動器 2:歯ブラシヘッド
3:歯間ブラシヘッド 5:舌クリーナヘッド
10,10′:筐体 11,11′:嵌合支持部 12:電源
13:振動モータ 14:昇圧回路 15,15′:光源
16:電源スイッチ 17:色切換用スイッチ
21,21′:柄部 21a,21d:嵌合部 21b:先端部
22:ブラシ部 23:樹脂毛



【特許請求の範囲】
【請求項1】
手で握るのに適した形状の筐体の先端部に、口腔清掃用ブラシヘッドの柄部を嵌合させて支持する嵌合支持部を有し、
前記筐体内に電源と振動モータとを備えると共に、前記嵌合支持部内に光源を配置し、前記筐体の外部から操作可能な位置に電源スイッチを設け、該電源スイッチのオンにより、前記電源から前記振動モータ及び前記光源に給電し、前記振動モータの作動によって前記筐体を振動させると共に、前記光源が発光して前記嵌合支持部に嵌合支持される口腔清掃用ブラシヘッドの前記柄部内に光を入射させ得るように構成したことを特徴とする口腔清掃用具用照明付振動器。
【請求項2】
前記光源が赤色光を発光する光源であることを特徴とする請求項1に記載の口腔清掃用具用照明付振動器。
【請求項3】
前記光源が赤色光と青色光とを発光する2色光源であり、前記筐体の外部から操作可能な位置に、前記2色光源の発光色を切り換えるための色切換用スイッチを設けたことを特徴とする請求項1に記載の口腔清掃用具用照明付振動器。
【請求項4】
前記嵌合支持部が径方向に可撓性を有する筒状凹部であり、該筒状凹部の底部に前記光源が配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の口腔清掃用具用照明付振動器。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の口腔清掃用具用照明付振動器と、基部が前記嵌合支持部に嵌合可能な柄部の先端部にブラシ部を備えた口腔清掃用ブラシヘッドとからなり、該口腔清掃用ブラシヘッドの全部又は大部分が光透過性を有することを特徴とする口腔清掃用具。
【請求項6】
前記口腔清掃用ブラシヘッドが、前記柄部における前記ブラシ部を備えた前記先端部の延びる方向が、該柄部の他の部分の長手方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の口腔清掃用具。
【請求項7】
前記口腔清掃用ブラシヘッドが、前記柄部の先端部に歯の表面を清掃するためのブラシ部を備えた歯ブラシヘッド、前記柄部の先端部に歯と歯の隙間を清掃するためのブラシ部を備えた歯間ブラシヘッド、および前記柄部の先端部に舌の表面の舌苔を除去するためのブラシ部を備えた舌クリーナヘッドのいずれか、または2つ以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載の口腔清掃用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−161368(P2012−161368A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−21844(P2011−21844)
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(593106734)株式会社サニオン (1)
【Fターム(参考)】