説明

口金具付きゴムホース及びその製造方法

【課題】ゴムやコードに残留応力がかからず、ゴムホースにおける口金具の締結部の径が他のゴムホース部分の径と同程度で、かつゴムホース本体に対する口金具の締結力が大きい口金具付きゴムホースを提供する。
【解決手段】内部に補強層6が埋設されたゴムホース本体17と、該ゴムホース本体17に取付けられる口金具2とを備え、口金具の基部2b外周に凸条部4が形成され、ゴムホース本体17の軸方向端部において補強層6が露出した状態とされ、この露出した補強層6部分によって基部2bの凸条部4が被覆され、口金具2の外周を軸方向にスライド可能な外筒13が口金具2に外装され、外筒13を口金具2の軸方向に移動させることにより、外筒13に形成された縮径部16と凸条部4とで補強層6を挟持し、口金具2をゴムホース本体17に固定した構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口金具付きゴムホース及びその製造方法に関するものであり、特に生コンクリート輸送管用のドッキングホースとして好適に使用可能なゴムホース及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、施工現場に生コンクリートを打設する場合、図7に示すように、コンクリートポンプ車から生コンクリート輸送管30中を圧送された生コンクリートは、ドッキングホース31及び先端ホース32を経て打設されていた。
【0003】
ところで、上記ドッキングホース31や先端ホース32は、ホース端部に口金具2が取り付けられており、これによって他のホースと接続するようになっているが、これらホース、特に生コンクリート輸送管30と先端ホース32とを接続するドッキングホース31には、ホース自体の荷重に加えて、生コンクリートの重量が加わるため、ホース端部と口金具との接続には高い締結力が求められていた。
【0004】
このように口金具の締結力を高めたゴムホースとしては、特許文献1に示すように、補強コードをビード周りに折り返し、該ビードに口金具を係止する構造が知られている。また、特許文献2には、ニップルとソケットとを螺結することにより、両者の間に位置せしめたホースの補強層を強圧して各部を固着させたゴムホースが記載されている。さらに、特許文献3には、口金具をホース端部に挿入し、ホース端部の外周面に配した環状の圧締具によって加圧締め付けしたゴムホースが記載されている。
【特許文献1】特開平5−65981号公報
【特許文献2】特開平9−287683号公報
【特許文献3】特開2005−180479号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1記載のゴムホースにおいては、ゴムホースの製造は手作業で熟練を要し、さらに口金具をゴムホースに締結する締結部の径が大きくなって取扱性が低下するといった問題が生じていた。
【0006】
この締結部の径の問題について詳しく説明すると、ドッキングホース31や先端ホース32は、鉄筋を敷設した現場で取扱われるため、ホース表面に大きな出っ張りが存在すると、それが鉄筋等に引っ掛かり、取扱性が低下することになる。したがって、口金具がゴムホースに締結される締結部の径は、他のゴムホース部分の径と同等で、出っ張りなどが存在しないことが望ましい。
【0007】
特許文献2及び特許文献3については、両者とも外筒を加締める方式を採用しており、この方式ではゴムも補強層を構成するコード等も大きな荷重を受けることになり、この荷重がゴムやコードの破損の原因となるほか、耐圧効率も低下する。
【0008】
そこで、本発明では、上記問題に鑑み、ゴムやコードに残留応力がかからず、ゴムホースにおける口金具の締結部の径が他のゴムホース部分の径と同程度で、かつゴムホース本体に対する口金具の締結力が大きい口金具付きゴムホースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る口金具付きゴムホースは、内部に補強層が埋設されたゴムホース本体と、該ゴムホース本体に取付けられる口金具とを備え、前記口金具の基部外周に凸条部が形成され、前記ゴムホース本体の軸方向端部において前記補強層が露出した状態とされ、この露出した補強層部分によって前記基部の凸条部が被覆され、前記口金具に外筒が外装され、該外筒を口金具の軸方向に移動させることにより、外筒に形成された縮径部と前記凸条部との間に補強層を挟持し、口金具をゴムホース本体に固定したことを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、ゴムホース軸方向に荷重がかかった場合でも、外筒と口金具との間に剛性の高い補強層が挟持されていることにより、この補強層がストッパーの役割を果たすことによって口金具がゴムホース本体から脱落するおそれがない。しかも、補強層は、口金具と外筒によって圧接されていないため、補強層が損傷するおそれがなく、外筒とゴムホース本体の外径を同程度に合せることが可能となる。
【0011】
補強層が口金具と外筒によって挟持されるためには、具体的に、外筒の縮径部の径が、凸条部の径よりも大きく、凸条部の径に補強層の厚みを加えた値よりも小さくなるように設定すればよい。ここで縮径部とは、外筒の内周面よりも小径に形成された部分をいう。
【0012】
上記補強層としては、具体的に補強コードとトッピングゴムとを備えた構成とすることができる。補強コードとしては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、アラミド、スチール等からなるコードを用いることができるが、口金具がゴムホース本体から脱落するのを防止するストッパーの役割を果たすためには、補強コードとして剛性の高いものを用いるのが好ましく、具体的にはスチールコードを用いるのが好ましい。ゴムホース本体は、口金具と外筒が補強層を挟持した状態で、ゴムホース本体を構成するゴム成分を加硫することにより、口金具及び外筒をゴム成分と加硫接着させて固定すればよい。
【0013】
外筒としては、内周面に凹部が形成された外筒本体と、該外筒本体の軸方向一端部に形成された縮径部とを備えたものを用いることが可能であり、この場合、外筒は軸方向縮径部側が口金具の先端側に向くように口金具に外装し、補強コードが凹部に入り込むように配し、凹部内の残りの空間は未加硫ゴムを充填して加硫すればよい。なお、凹部は縮径部に隣接する位置に形成するのが好ましい。
【0014】
上記構成によれば、凹部内に補強コードを入り込ませることにより、口金具及び外筒と補強層との間で大きな締結力が発生し、ゴムホース本体の軸方向に大きな荷重がかかった場合でも確実に口金具をゴムホース本体に固定することが可能となる。
【0015】
口金具は、ゴムホース本体両端部の開口のうち、いずれか一方に取り付けてもよいし、両端部に取り付けて、生コンクリート輸送管用ドッキングホースや先端ホースとして使用することができる。
【0016】
以上説明した本発明に係る口金具付きゴムホースは、口金具を外装したマンドレルの外周上にそれぞれ未加硫の内面ゴム層、補強層及び外面ゴム層をこの順に積層し、該積層体の軸方向端部において補強層を露出させ、この露出した補強層部分によって前記口金具の基部外周に形成された凸条部を被覆し、口金具に外装され、口金具の軸方向にスライド可能な外筒を口金具の基部側に移動させることにより、外筒に形成された縮径部と前記凸条部との間に補強層を挟持した状態で前記積層体を加硫することで製造することができる。
【0017】
上記構成によれば、外筒と口金具との間に補強層を挟持した状態で、ゴムホース本体を構成する未加硫の内面ゴム層、補強層及び外面ゴム層を加硫するため、外筒及び口金具とゴムホース本体とを一体的に成形することができる。
【0018】
外筒としては、前述のように、内周面に凹部が形成された外筒本体と、該外筒本体の軸方向一端部に形成された縮径部とを備えたものを使用することができ、この場合、外筒の縮径部側の端部がゴムホースの口金具の先端側に向くように口金具に外装し、前記積層体を加熱し、縮径部と凸条部との間に補強層を挟持した状態で、口金具と外筒とを一体的に積層体側に押し込んで、その後、積層体を加硫することも可能である。
【0019】
上記構成によれば、積層体を加熱して軟化した状態で口金具と外筒とを一体的に積層体側に押し込むことにより、凹部内に補強層を入り込ませることができ、凹部内の残りの空間は流動化した未加硫ゴムで充填されることになる。従って、口金具及び外筒と補強層との間で大きな締結力が発生し、ゴムホース本体の軸方向に大きな荷重がかかった場合でも確実に口金具をゴムホース本体に固定することが可能となる。
【0020】
また、口金具付きゴムホースの別の製造方法としては、口金具を外装したマンドレルの外周にそれぞれ未加硫の内面ゴム層、補強層及び外面ゴム層をこの順に積層し、該積層体の軸方向端部において補強層を露出させ、この露出した補強層部分によって、口金具の基部外周に形成された凸条部を被覆し、内周面に凹部が形成された外筒本体と、該外筒本体の軸方向一端部に形成された縮径部とを備えた外筒を、縮径部側の端部が口金具の先端側に向くように口金具に外装し、前記積層体を加熱した状態で、外筒の縮径部を補強層の軸方向端部に引っ掛けて外筒を口金具の基部側に移動させることにより、縮径部と凸条部との間に補強層を挟持しつつ、凹部内に前記補強層を入り込ませ、その状態で加硫することも可能である。
【0021】
上記構成によれば、加熱して軟化した状態の積層体において、補強層の軸方向端部を外筒の縮径部に引っ掛け、その状態で外筒を口金具の基部側に移動させることにより、補強層が押し上げられて凹部内に入り込んだ状態となり、この場合も口金具及び外筒と、補強層との間で大きな締結力を発生させることが可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明では、外筒に形成された縮径部と、口金具の基部に形成された凸条部とで補強層を挟持しているため、加締め方式のようにゴムや補強コードに大きな残留応力がかかるおそれがなく、また、ゴムホースにおける口金具の締結部の径が他のゴムホース部分の径と同程度で、かつゴムホース本体に対する口金具の締結力が大きい口金具付きゴムホースを得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明に係る口金具付きゴムホースの製造方法を示す図であり、図1はゴムを加硫する前のゴムホース端部の一部断面を示しており、図2はゴムを加硫した後のゴムホース端部の一部断面を示している。なお、図1及び図2においては、ゴムホースの一端部のみを示しているが、ゴムホースの他端部も同様に口金具が取り付けられている。
【0024】
図1において、1は円筒状のマンドレルであり、該マンドレルの外周上に口金具2が外装される。口金具2は筒状とされており、先端部2aにフランジ部3が形成され、基部2bの外周には環状の凸条部4が形成されている。
【0025】
マンドレル1の外周上には、それぞれ未加硫の内面ゴム層5、補強層6及び外面ゴム層7が、この順番に未加硫の状態で積層されている。そして、内面ゴム層5、補強層6及び外面ゴム層7からなる積層体(以下、積層体と略する)を加硫することによって各層が一体的に成形され、ゴムホース本体17が形成される。
【0026】
内面ゴム層5及び外面ゴム層7は、その軸方向端部が口金具基部2bの凸条部4に至るまでの端部にかかるように形成されている。補強層6はその軸方向端部の長さが内面ゴム層5及び外面ゴム層7の軸方向端部よりも長く形成されており、補強層6の端部が口金具の凸条部4を超えるように、すなわち、凸条部4を被覆するように配されている。
【0027】
補強層6は、補強コード8をトッピングゴム9で被覆したシートを2プライ重ねた2層のバイアス構造とされている。なお、本実施形態では、補強コード8として剛性の高いスチールコードを使用している。また、外面ゴム層7は、未加硫ゴム10と、該未加硫ゴム10に埋設される補強線11と、外面ゴム層7の表面に配される保護ゴム12とから構成され、補強線11はマンドレル1外周上を螺旋状に巻回されている。しかし、これに限らず、外装ゴム層7として単に未加硫ゴムから構成するようにしてもよい。
【0028】
口金具2には、外筒13がスライド自在に外装されている。外筒13は、内周面に凹部14が形成された外筒本体15と、該外筒本体15の軸方向一端部に形成された縮径部16とを備え、外筒13の軸方向縮径部16側が口金具2の先端側に向くように口金具2に外装されている。
【0029】
外筒13は、外筒全体で径が最小となる縮径部16の径が凸条部4の径よりも大きく、かつ凸条部4の径に補強層6の厚みを加えた値よりも小さくなるように設定されており、もう一方の端部の開口径は凸条部4の径に補強層6の厚みを加えた値よりも大きくなるように設定されている。すなわち、外筒13は、縮径部16が形成されていない側の端部は、補強層6で被覆された凸条部4を通過できるが、縮径部4は通過できないように設定されている。
【0030】
口金具2をゴムホース本体17に接続するには、先ず、図1に示すように、外筒13を口金具基部2b側に移動させて、縮径部16と凸条部4とで補強層6がずれない程度に補強層6を挟持する。次に、この状態で積層体を加熱し、補強層6を挟持しつつ縮径部16と凸条部4とを積層体(ゴムホース本体17)側に押し込むと、補強層6の長さが相対的に長くなるため、図3に示すように、軟化した補強層6が撓んで凸条部4の表面から持ち上がり、凹部14内入り込むようになる。さらに、図2に示すように、凹部4の残りの空間には、流動化したトッピングゴム9等の未加硫ゴムが充填されてそのまま加硫される。このようにして、口金具2が強固に固定されたゴムホースを得ることができる。
【0031】
図4は、口金具2及び外筒13をゴムホース本体17側に押し込むための装置を示す断面図であり、マンドレルの中心軸Aを中心に上側の図4(a)が口金具2及び外筒13を押し込む前の状態を、下側の図4(b)が口金具2及び外筒13を押し込んだ後の状態を示している。なお、図ではマンドレルの一端側のみを示しているが、他端側も同様の構造になっている。
【0032】
図4に示すように、積層体が形成されたマンドレル1は、外型18に挿入され、この状態で加熱されて加硫される。口金具2及び外筒を押し込むための装置は、マンドレル1の両端間に掛渡されるガイド棒19と、マンドレルの両端部にそれぞれ設置され、ガイド棒19を支持する円板状の支持板20と、支持板20の間でガイド棒に沿って軸方向に移動可能な押し込み板21とを備えている。
【0033】
押し込み板21は、口金具2を押し込み可能に形成されており、さらに押し込み板21には、口金具2には接触せずに外筒13のみを押し込む筒状の外筒押し込み部22が形成されている。ガイド棒19の外周には雄ネジが刻設されており、このガイド棒19には支持板20及び押し込み板21のそれぞれの位置を調節可能なナット23、24が螺着されている。
【0034】
上記構成の押し込み装置の使用方法について説明すると、先ず、マンドレル1の両端肩部1aの段差に支持板20を合せ、この位置でナット23を締めこんで支持板20及びガイド棒19を固定する。このとき、押し込み板21は、支持板20にできるだけ近づけておく。
【0035】
そして、ナット24を締めこんで押し込み板21をゴムホース本体17側に移動させていくと、先ず、外筒押し込み部22が外筒13に当接する。そこからさらにナット24を締めこんでいくと、図4(a)に示すように、外筒13がゴムホース本体17側に移動して補強層6が外筒13と凸条部4との間に挟持され、それと同時に押し込み板21が口金具2に当接する。
【0036】
そして、積層体(ゴムホース本体17)を加熱して軟化した状態でさらにナット24を締めこんでいくと、図4(b)に示すように、口金具及び外筒13を、両者の位置関係を変化させずに一緒にゴムホース本体17に押し込むことが可能となり、前述のごとく、凹部14に補強コード8を入れ込むとともに、残りのスペースにトッピングゴム9などの未加硫ゴムを充填してその状態で加硫することが可能となる。
【0037】
図5及び図6は、外筒の別の態様を示す断面図である。先に説明した外筒13は、縮径部16と凹部14との間は緩やかな斜面16aが形成されており、これにより外筒13を口金具基部2b側に移動させたときには、補強層6は傾斜した壁面16aに導かれ、縮径部16と、口金具2の外周面との間の隙間に入った状態となる。
【0038】
これに対して、図5に示す別の態様の外筒25は、外筒本体15に隣接する縮径部16と凹部14との間の壁面16aは、軸方向に対してほぼ直角になるように形成されているため、外筒25を口金具基部2b側に移動させると、縮径部16の壁面16aが補強層6の軸方向端部に引っ掛かる。そして、そのままさらに外筒25を口金具基部2bに移動させると、圧縮された補強層6が団子状の塊となり、凹部14内に入り込んだ状態で加硫される。これにより、凹部14内に補強コードで補強された剛性の高いゴム塊が形成されることになり、口金具2がゴムホース本体17に強固に固定される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係るゴムホース製造方法を示す図であり、加硫前の状態を示す一部断面図
【図2】本発明に係るゴムホース製造方法を示す図であり、加硫後の状態を示す一部断面図
【図3】図2の要部拡大図
【図4】本発明に係るゴムホースの製造に使用する口金具押し込み装置
【図5】図1と別の態様の外筒を口金具に外装した状態を示す断面図
【図6】図5における外筒を移動させたときの状態を示す断面図
【図7】従来のドッキングチューブ及び先端チューブの使用態様を示す概略図
【符号の説明】
【0040】
1 マンドレル
2 口金具
2a 口金具先端部
2b 口金具基部
3 フランジ部
4 凸条部
5 内面ゴム層
6 補強層
7 外面ゴム層
8 補強コード
9 トッピングゴム
10 未加硫ゴム
11 補強線
12 保護ゴム
13,25 外筒
14 凹部
15 外筒本体
16 縮径部
16a 縮径部壁面
17 ゴムホース本体
18 外型
19 ガイド棒
20 支持板
21 押し込み板
22 外筒押し込み部
23,24 ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に補強層が埋設されたゴムホース本体と、該ゴムホース本体に取付けられる口金具とを備え、前記口金具の基部外周に凸条部が形成され、前記ゴムホース本体の軸方向端部において前記補強層が露出した状態とされ、この露出した補強層部分によって前記基部の凸条部が被覆され、前記口金具の外周を軸方向にスライド可能な外筒が口金具に外装され、該外筒を口金具の軸方向に移動させることにより、外筒に形成された縮径部と凸条部とで補強層を挟持し、口金具をゴムホース本体に固定したことを特徴とする口金具付きゴムホース。
【請求項2】
前記外筒の縮径部の径が、前記凸条部の径よりも大きく、凸条部の径に補強層の厚みを加えた値よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の口金具付きゴムホース。
【請求項3】
前記補強層が、補強コードと、トッピングゴムとを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の口金具付きゴムホース。
【請求項4】
前記外筒は、内周面に凹部が形成された外筒本体と、該外筒本体の軸方向一端部に形成された縮径部とを備え、外筒の軸方向縮径部側が口金具の先端側に向くように口金具に外装され、前記補強コードが前記凹部に入り込むように配されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の口金具付きゴムホース。
【請求項5】
前記口金具がゴムホース本体の両端部に取付けられ、生コンクリート輸送管用ドッキングホースとして用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の口金具付きゴムホース。
【請求項6】
口金具を外装したマンドレルの外周上にそれぞれ未加硫の内面ゴム層、補強層及び外面ゴム層をこの順に積層し、該積層体の軸方向端部において補強層を露出させ、この露出した補強層部分によって前記口金具の基部外周に形成された凸条部を被覆し、前記口金具に外装され、口金具の軸方向にスライド可能な外筒を口金具の基部側に移動させることにより、外筒に形成された縮径部と前記凸条部との間に補強層を挟持した状態で前記積層体を加硫することを特徴とする口金具付きゴムホースの製造方法。
【請求項7】
前記外筒は、内周面に凹部が形成された外筒本体と、該外筒本体の軸方向一端部に形成された縮径部とを備え、外筒の縮径部側端部がゴムホースの口金具の先端側に向くように口金具に外装し、前記積層体を加熱し、前記縮径部と凸条部との間に補強層を挟持した状態で、口金具と外筒とを一体的に積層体側に押し込み、その後、前記積層体を加硫することを特徴とする請求項6記載の口金具付きゴムホースの製造方法。
【請求項8】
口金具を外装したマンドレルの外周にそれぞれ未加硫の内面ゴム層、補強層及び外面ゴム層をこの順に積層し、該積層体の軸方向端部において補強層を露出させ、この露出した補強層部分によって、前記口金具の基部外周に形成された凸条部を被覆し、内周面に凹部が形成された外筒本体と、該外筒本体の軸方向一端部に形成された縮径部とを備えた外筒を、縮径部側の端部が口金具の先端側に向くように口金具に外装し、前記積層体を加熱した状態で、前記外筒の縮径部を補強層の軸方向端部に引っ掛けて外筒を口金具の基部側に移動させることにより、前記凹部内に前記補強層を入り込ませ、その状態で加硫することを特徴とする口金具付きゴムホースの製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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