説明

可動間仕切用ガイドレール

【課題】引戸交換などのメンテナンスを簡単に行うことのできる可動間仕切用ガイドレールを提供する。
【解決手段】部屋を仕切るために天井Rに設置され、開閉操作可能な複数の引戸4が吊車3を介して可動に吊り下げられる可動間仕切用ガイドレール2であって、天井Rに取り付けられる平板状の天板部21および天板部21の長手方向に対して直交する幅方向の両端縁のそれぞれから下方に向かって直角に延出された相互に平行な平板状の1対の側板部22を有する本体レール11と、本体レール11と同一断面形状に形成され本体レール11の少なくとも一端に直列配置される本体レール11より長さの短い端部レール12と、本体レール11と端部レール12とを連結するための連結解除自在な連結手段13とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部屋を仕切る可動間仕切に好適な可動間仕切用ガイドレールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、可動間仕切は、建物の中の大きな空間の部屋に設けておき、その部屋を会議や催し事の出席人数に合わせた大きさの空間に仕切ったり、住宅では、来客時に合わせて部屋を仕切ったり、部屋の一部を子供用や納戸などの他の目的のものに仕切ったりする場合に使用されている。
【0003】
このような可動間仕切は、予め仕切るべき位置を想定して、その想定位置で天井に引戸の移動領域に亘って可動間仕切用ガイドレール(以下、単にガイドレールと記す。)を設置し、このガイドレールからつり下げられる複数の引戸を部屋の一箇所に集合あるいは収納させておき、必要に応じてガイドレールに沿って引き出して部屋を仕切る構成とされている。
【0004】
このような従来の可動間仕切としては、部屋の天井にガイドレール(上レール)としての第1レールおよび第2レールとを直角に配置し、部屋を仕切った間仕切状態において両レールのそれぞれに複数の引戸を直列的に配置させる構成がある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、従来の可動間仕切としては、部屋の天井にガイドレールとしての隣接して並設された相互に平行な複数の縦レールと、隣接して並設された相互に平行な複数の横レールとをそれぞれ直角に配置し、各縦レールおよび各横レールそれぞれに1枚の引戸を配置させる構成もある(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
ところで、従来の可動間仕切においては、何らかの理由により引戸や吊車などが破損した場合、破損した引戸や吊車を新たな引戸や吊車などに交換するメンテナンスが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開平6−67321号公報
【特許文献2】特開平10−231654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の可動間仕切において、引戸や吊車などを交換する場合、引戸をガイドレールから着脱するためには、天井に設置されているガイドレールを天井から取り外し、その後再び取り付ける必要があるが、ガイドレールは長尺で相当の重量を有しており、ガイドレールの着脱に手間がかかるという問題点があった。
【0009】
そこで、引戸や吊車などの交換などのメンテナンスを簡単に行うことのできる可動間仕切用ガイドレールが求められている。
【0010】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、引戸の交換などのメンテナンスを簡単に行うことのできる可動間仕切用ガイドレールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、前記目的を達成するため、部屋を仕切るために天井に設置され、開閉操作可能な複数の引戸が吊車を介して可動に吊り下げられる可動間仕切用ガイドレールであって、天井に着脱可能に取り付けられる平板状の天板部および前記天板部の長手方向に対して直交する幅方向の両端縁のそれぞれから下方に向かって直角に延出された相互に平行な平板状の1対の側板部を有する本体レールと、天井に着脱可能に取り付けられ前記本体レールの少なくとも一端に直列配置される前記本体レールと同一断面形状に形成された前記本体レールより長さの短い端部レールと、前記本体レールと前記端部レールとの連結とその解除とを行うための連結手段とを有していることを特徴とする可動間仕切りのガイドレールを提供する。
【0012】
本発明において、前記連結手段は、前記本体レールおよび前記端部レールの内部を移動可能とされ、移動方向に沿って形成された長孔を具備するスライド板と、前記スライド板の移動空間を前記本体レールおよび前記端部レールのそれぞれの前記天板部の内面側に形成するために、前記本体レールおよび前記端部レールのそれぞれに設けられた前記1対の側板部の内面のそれぞれから内側に向かって直角に突設されるとともに、前記天板部と間隔をおいて平行に延在し、かつ間隔をおいて先端が対峙する平板状の1対のスライドガイド部と、前記本体レールと前記端部レールとを連結するために前記長孔を介して前記本体レールの天板部に螺着される第1固定ねじおよび前記長孔を介して前記端部レールの天板部に螺着される第2固定ねじとを有している構成とすることができる。これにより、第1固定ねじを長孔を介して本体レールの天板部に螺着するとともに、第2固定ねじを長孔を介して端部レールの天板部に螺着するという簡単な操作により、本体レールと端部レールとを連結することができる。また、本体レールの天板部に螺着された第1固定ねじあるいは端部レールの天板部に螺着された第2固定ねじの少なくとも一方を取り外すという簡単な操作により、本体レールと端部レールとの連結を解除することができる。したがって、本体レールと端部レールとの連結とその解除とを容易に行うことができる。また、連結手段をガイドレールの内側に配置することができるので、部屋の仕切りを行わない開放状態における外観上の違和感を少なくすることができる。
【0013】
本発明において、前記長孔の前記第1固定ねじおよび第2固定ねじが挿通可能な前記スライド板の移動方向に沿った有効長さ寸法は、前記本体レールの天板部に形成された前記第1固定ねじが螺着される第1ねじ孔と前記端部レールの天板部に形成された前記第2固定ねじが螺着される第2ねじ孔とのそれぞれの中心間距離と同等もしくは長く形成されている構成とすることができる。これにより、第1固定ねじあるいは第2固定ねじを取り外した状態で、天板部に残存する第2固定ねじあるいは第1固定ねじを緩めることにより、スライド板を端部レールの移動空間の内部あるいは本体レールの移動空間の内部にスライド移動させることができる。すなわち、スライド板を本体レールあるいは端部レールに保持させた状態で本体レールの移動空間あるいは端部レールの移動空間に出没させることができる。その結果、端部レールを天井に対して着脱する際に、スライド板を本体レールの移動空間あるいは端部レールの移動空間に収納した状態とすることができるので、スライド板が着脱の邪魔にならず、天井に設置された端部レールを容易に着脱することができる。
【0014】
本発明において、前記本体レールおよび前記端部レールは、ともにアルミニウム合金の成型材により形成されており、前記スライド板は、アルミニウム合金の板材により形成されている構成とすることができる。これにより、ステンレスなどの鉄鋼材料を用いる場合に比較して軽量化を容易に図ることができる。また、本体レールおよび端部レールの両者を1つの成型金型で形成することができるので、金型コストを低減することができる。すなわち、1つの成型金型により長尺のレールを形成し、この長尺のレールから本体レール11および端部レール12を得ることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の可動間仕切用ガイドレールによれば、連結手段による本体レールと端部レールとの連結を解除するという簡単な方法で、端部レールを天井から容易に取り外すことができるので、引戸の交換などのメンテナンスを簡単に行うことができるなどの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る可動間仕切用ガイドレールを用いた可動間仕切の実施形態の間仕切状態における全体構成の要部を示す模式図
【図2】図1の可動間仕切の開放状態を示す模式的平面図
【図3】図2の太矢印A方向から見て示す模式的側面図
【図4】図2の太矢印B方向から見て示す模式的側面図
【図5】図1の可動間仕切用ガイドレールに対する引戸の吊り下げ状態を示す拡大断面図
【図6】図1の可動間仕切用ガイドレールの本体レールと端部レールとの連結状態を示す模式的平面図
【図7】図1の可動間仕切用ガイドレールの本体レールと端部レールとの連結状態を示す模式的断面図
【図8】図6のスライド板の平面図
【図9】図6に示す可動間仕切用ガイドレールの天井に設置された端部レールの取り外し手順の一例における第1固定ねじを取り外して第1レールとスライド板との連結状態を解除した状態を示す模式的平面図
【図10】図6に示す可動間仕切用ガイドレールの天井に設置された端部レールの取り外し手順の一例における図9に続くスライド板を端部レールの移動空間に収容した状態を示す図9と同様の図
【図11】図6に示す可動間仕切用ガイドレールの天井に設置された端部レールの取り外し手順の一例における図10に続く天井から取り外した端部レールを示す図9と同様の図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
【0018】
図1から図8は本発明に係る可動間仕切用ガイドレールを用いた可動間仕切の実施形態を示すものであり、図1は間仕切状態における全体構成の要部を示す模式図、図2は図1の可動間仕切の開放状態を示す模式的平面図、図3は図2の太矢印A方向から見て示す模式的側面図、図4は図2の太矢印B方向から見て示す模式的側面図、図5は可動間仕切用ガイドレールに対する引戸の吊り下げ状態を示す拡大断面図、図6は図1の可動間仕切用ガイドレールの本体レールと端部レールとの連結状態を示す模式的平面図、図7は図6のC−C断面図、図8は図6のスライド板の平面図である。なお、作図の便宜上、取り外した端部レールを2点鎖線にて図2左上、図4上方に作図してある。
【0019】
本実施形態の可動間仕切は、部屋の仕切りを行わない開放状態において複数の引戸を戸袋に収納するものを例示している。
【0020】
図1から図4に示すように、本実施形態の可動間仕切1は、部屋を仕切るために天井Rに着脱可能に設置される可動間仕切用ガイドレール2(以下、単にガイドレールと記す。)と、このガイドレール2に吊車3を介して可動に吊り下げられた開閉操作可能な複数、本実施形態においては5枚の引戸4と、部屋の仕切りを行わない開放状態において5枚の引戸4を収納する戸袋5と有している。
【0021】
本実施形態のガイドレール2は、アルミニウム合金の成型材により形成されており、本体レール11と、この本体レール11の図2の上方に示す一端としての自由端に直列配置された端部レール12とを有している。この本体レール11と端部レール12とは、後述する連結手段13により連結されて一体にされている。また、本体レール11の図2の下方右端に示す他端には、引戸4を戸袋5に収納するために用いられる収納レール14が配置されている。
【0022】
本実施形態の本体レール11は、図2の上下方向に延在する直線状に形成された第1レール16と、図2の左右方向に延在する直線状に形成された第2レール17とを有している。そして、第1レール16と第2レール17とは、直角に接続されており、全体として平面L字形の1本レールとされている。
【0023】
なお、本体レール11としては、部屋の相互に対向する壁面間を直線的に間仕切りする構成の可動間仕切の場合には、直線状の1本レールとされたものが用いられる。
【0024】
前記端部レール12は、ガイドレール2のうちの戸袋5からもっとも離れた端部、すなわち、第1レール16の自由端部分に配置されている。この端部レール12は、本体レール11と同一断面形状に形成されている。ここで、「本体レール11と同一断面形状」とは、端部レール12の長さ方向に対して直交する幅方向の断面形状が、本体レール11の長さ方向に対して直交する幅方向の断面形状と同一ということである(図5参照)。また、端部レール12は、図2の上下方向に示す長さ寸法RLが、例えば150−250mm程度、本実施形態においては200mmとされている。すなわち、端部レール12は、本体レール11より長さ寸法が短く形成されている。また、端部レール12は、連結手段13による本体レール11との連結状態を解除することにより、図2および図4の2点鎖線にて示すように、天井Rに設置された本体レール11とは個別に天井Rから取り外すことことができるように形成されている。そして、天井Rから端部レール12を取り外すことにより、ガイドレール2から吊車3とともにすべての引戸4を壁面PA側から順に取り外すことができるように形成されている。
【0025】
前記収納レール14は、5枚の引戸4を戸袋5に収納するためのものであり、第2レール1711の図2の右方に示す自由端部である他端から直線状に延出するように、戸袋5の開口に沿って配置された直線状の引込レール14aと、この引込レール14aから戸袋5の内部に向かって直角に分岐された直線状の1対の分岐レール14bとを有している。なお、収納レール14のかわりに、5枚の引戸4を重ねて壁面に集積させるための集合レールを用いてもよい。
【0026】
なお、前述したように、本体レール11を構成する第1レール16および第2レール17、端部レール12、収納レール14を構成する引込レール14aおよび1対の分岐レール14bは、それぞれの長手方向に対して直交する幅方向の断面形状がすべて同一に形成されている。
【0027】
図5に示すように、本実施形態のガイドレール2(符号2は、本体レール11、端部レール12および収納レール14を総称する。)は、ガイドレール2の下端面が天井Rからごく僅かに突出するように、天井Rに凹設されたレール溝RAに取り付けて設置されている。これにより、部屋の仕切りを行わない開放状態における外観上の違和感を少なくできる。
【0028】
図5に示すように、ガイドレール2は、厚さ方向を上下方向に向けて天井R側に配置される平板状の天板部21と、この天板部21の長手方向に対して直交する幅方向の両端縁のそれぞれから下方に向かって直角に延出された相互に平行な平板状の1対の側板部22と、これら1対の側板部22の下端縁のそれぞれから内側に向かって直角に延出されるとともに後述する吊車3の一部を構成する支持軸36が挿通される間隔をおいて先端が対峙する平板状の1対のリブ部23とを有している。なお、各部の厚さ寸法は、例えば、2.5mmとされている。
【0029】
前記ガイドレール2の天板部21の図5の下方に示す内面側には、後述するスライド板26が移動自在な図5の破線領域にて示す移動空間20を形成するための平板状の1対のスライドガイド部25が形成されている。これら1対のスライドガイド部25は、1対の側板部22の内面のそれぞれから内側に向かって直角に突設されるとともに、天板部21と間隔をおいて平行に延在し、かつ間隔をおいて先端が対峙するように形成されている。すなわち、移動空間20は、図5の破線領域にて示すように、天板部21の内面と1対の側板部22の内面と、1対のスライドガイド部25のそれぞれの天板部21側の表面を含む仮想平面とにより囲まれた空間とされている。この移動空間20の図5における上下方向の寸法は、スライド板26の厚さ寸法より若干、例えば0.1mm程度小さく形成されている。勿論、移動空間20におけるスライド板26の移動方向となる1対の側板部22の間隔は、スライド板26の移動方向に対して直交する幅方向の寸法より若干、例えば0.1mm程度小さく形成されている。すなわち、移動空間20の長手方向に対して直交する幅方向の断面の大きさは、スライド板26の幅方向の断面の大きさより、若干大きく形成されている。また、スライドガイド部25の厚さ寸法は、例えば、1.8mmとされている。さらに、1対のスライドガイド部25のそれぞれの先端の間隔は、1対のリブ部23の先端が対峙する支持軸36が挿通される間隔より大きく形成されている。これにより、部屋の仕切りを行わない開放状態においてガイドレール2を見上げたときに、1対のスライドガイド部25が見えないようにされている。
【0030】
図6に示すように、本実施形態のガイドレール2は、第1レール16の自由端、ひいては本体レール11の自由端の端面と端部レール12の右端の端面とが対向するように当接されている。また、第1レール16に形成された移動空間20の自由端側には、スライド板26の一端である図6の左端部が配置されており、端部レール12に形成された移動空間20の端部には、スライド板26の他端である図6における左端部が配置されている。
【0031】
図8に示すように、本実施形態のスライド板26は、ガイドレール2の移動空間20に配置された状態でスライド板26の移動方向に沿った図8における左右方向が長い平面横長矩形の平板状に形成されている。また、スライド板26には、その移動方向に沿って長孔27が形成されている。この長孔27は、スライド板26の移動方向に対して直交する図8の上下方向に示す幅方向の中央部に形成されている。また、長孔27は、その右端部が図8の右端側に側に寄せて配置されている。そして、図6および図7に示すように、長孔27の右端側に下方から挿通される小ねじなどからなる第1固定ねじ28を本体レール11の天板部21に形成された第1ねじ孔29に螺着することにより、スライド板26が第1レール16に固定されている。また、図6および図7に示すように、長孔27の左端側に下方から挿通される小ねじなどからなる第2固定ねじ30を端部レール12の天板部21に形成された第2ねじ孔31に螺着することにより、スライド板26が端部レール12に固定されている。これにより、第1レール16と端部レール12、すなわち、本体レール11と端部レール12とが連結されている。また、ガイドレール2には、ガイドレール2を天井Rに設置する際に用いられる複数の取付孔33が予め設定された位置に形成されている。なお、取付孔33は、本体レール11、端部レールおよび収納レール14のそれぞれにおいて複数設けられている。
【0032】
図8に示すように、スライド板26に形成された長孔27の第1固定ねじ28および第2固定ねじ30が挿通可能な移動方向に沿った有効長さ寸法をLaとし、長孔27の有効長さの右端からスライド板26の右端までの長さ寸法をLbとし、長孔27の有効長さの左端からスライド板26の左端までの長さ寸法をLcとし、スライド板26の移動方向に沿った全体の長さ寸法をL(L=La+Lb+Lc)とし、図6に示す第1レール16の左端から第1ねじ孔29の中心までの長さ寸法をLxとし、端部レール12の右端から第2ねじ孔31の中心までの長さ寸法をLyとし、第1ねじ孔29の中心と第2ねじ孔31の中心との中心間距離をLG(LG=Lx+Ly)としたときに、有効長さ寸法Laが中心間距離LGと同等もしくは長く(La≧LG)形成されている。本実施形態においては、長さ寸法Lxが長さ寸法Lyと同一(Lx=Ly)とされているとともに、有効長さ寸法Laが中心間距離LGより長く(La>LG)されている。
【0033】
すなわち、長孔27の第1固定ねじ28および第2固定ねじ30が挿通可能なスライド板26の移動方向に沿った有効長さ寸法Laは、本体レール11の天板部21に形成された第1固定ねじ28が螺着される第1ねじ孔29と、端部レール12の天板部21に形成された第2固定ねじ30が螺着される第2ねじ孔31とのそれぞれの中心間距離LGと同等もしくは長く形成することが肝要である。
本実施形態においては、後述するように、端部レール12を着脱する際に、端部レール12の移動空間20にスライド板26を収容することができるように、有効長さ寸法Laが30mm、長さ寸法Lbが13mm、長さ寸法Lcが27mm(L=70mm)、長さ寸法Lxが15mm、長さ寸法Lyが15mm、中心間距離が30mmとされている。
【0034】
前記第1固定ねじ28の長さ寸法としては、第1ねじ孔29が形成された天板部21の厚さ寸法にスライド板26の厚さ寸法を加算した値より短くすることが、第1固定ねじ28の先端が天板部21から外側に突出するのを防止することができるという意味で好ましい。
【0035】
前記第2固定ねじ30の長さ寸法としては、第1固定ねじ28と同様に、第2ねじ孔31が形成された天板部21の厚さ寸法にスライド板26の厚さ寸法を加算した値より短くすることが、第2固定ねじ30の先端が天板部21から外側に突出するのを防止することができるという意味で好ましい。
【0036】
前記本体レール11および端部レール12の内部を移動可能とされ移動方向に沿って形成された長孔27を具備するスライド板26と、スライド板26の移動空間20を天板部21の内面側に形成するために本体レール11および端部レール12のそれぞれに設けられ、1対の側板部22の内面のそれぞれから内側に向かって直角に突設されるとともに、天板部21と間隔をおいて平行に延在し、かつ間隔をおいて先端が対峙する平板状の1対のスライドガイド部25と、本体レール11と端部レール12とを連結するために長孔27を介して本体レール11の天板部21に螺着される第1固定ねじ28および長孔27を介して端部レール12の天板部21に螺着される第2固定ねじ30とにより、本実施形態の本体レール11と端部レール12との連結とその解除とを行うための連結手段13が構成されている。
【0037】
また、本実施形態の連結手段13は、本体レール11と端部レール12との連結を本体レール11および端部レール12の内側で行うように構成されている。
【0038】
なお、本体レール11、端部レール12および収納レール14は、それぞれアルミニウム合金の成型材により形成されており、スライド板26は、アルミニウム合金の板材により形成されている。また、本体レール11、端部レール12および収納レール14は、1つの成型金型により長尺の成型材を形成し、この長尺の成型材を可動間仕切1の設置現場の実際の仕様に応じて加工することにより製造されている。
【0039】
図1、図3および図4に示すように、引戸4は、部屋を仕切った間仕切状態において戸袋5から最も離間した端部レール12の配置側から戸袋5に向かって順に配置されている第1引戸4a、第2引戸4b、第3引戸4c、第4引戸4dおよび第5引戸4eの総計5枚の引戸4(符号2は、第1引戸4a、第2引戸4b、第3引戸4c、第4引戸4dおよび第5引戸4eを総称する。)を有している。そして、引戸4は、部屋を仕切った間仕切状態において、第1レール16には第1引戸4a、第2引戸4bおよび第3引戸4cの総計3枚の引戸4が配置されており、第2レール17には第4引戸4dおよび第5引戸4eの総計2枚の引戸4が配列されている。また、これら総計5枚の引戸4は、ガイドレール2に沿って配置されている。なお、図1における符号PAは壁面である。
【0040】
図5に示すように、吊車3は、引戸4の後述する上フレーム42aに取り付けられる取付部35と、この取付部35の上面にその軸方向を上下方向に向けて立設された支持軸36と、この支持軸36の先端部に回転自在に取り付けられた移動ブロック体44と、この移動ブロック体44の下面からほぼ下半分が下方に露出するように回転自在に支持された4つのボール体45(図9には3つのボール体45のみ図示)とを有している。そして、移動ブロック体44および4つのボール体45は、ガイドレール2の移動空間20の下方に設けられた内部空間46に配置されている。なお、吊車3としては、従来公知の各種のものを用いることができる。但し、後述するように、ガイドレール2の内部空間46とこの内部空間46に配置される吊車との間に引戸4を外す際に必要な隙間があることが肝要である。なお、吊車3は、吊車3の各ボール体45の下端を含む仮想平面と、引戸4の上端面と間の相互間の間隔を、例えば4−11mm程度調整することができるように形成するとよい。
【0041】
図3および図4に示すように、本実施形態においては、1つの引戸4に対して2つの吊車3が取り付けられており、これら2つの吊車3は、引戸4の上面の引戸4の移動方向に沿った幅方向の両側に寄せて配置されている。なお、1つの引戸4配設された2つの吊車3のうち少なくとも左側である壁面PA側に位置する吊車3は、その中心からこの吊車3に隣位する引戸4の幅方向の端面までの距離をaとしたときに、距離aは、端面レール12の長さ寸法RLより小さく(a<RL)形成されていることが、端部レール12を天井Rから取り外した後の空間から吊車3、ひいては引戸4を容易に取り外すことができるという意味で肝要である。
【0042】
したがって、端面レール12の長さ寸法RLおよび距離をaは、部屋を仕切った間仕切状態にする際の引戸4の移動方向の先頭側に位置する吊車3が端部レール12を天井Rから取り外した後の空間に存在させるように設定すればよい。
【0043】
なお、吊車3の数は、設計コンセプトなどの必要に応じて任意の整数から選択することができる。
【0044】
図3および図4に示すように、本実施形態の引戸4は、縦長平板状のパネル本体41と、このパネル本体41の四辺を囲うように取り付けられるアルミニウム合金の成型材により形成されたパネルフレーム42とを有している。また、パネルフレーム42は、パネル本体41の上面に取り付けられる上フレーム42aと、パネル本体41の下面に取り付けられる下フレーム42bと、パネル本体41の左右の側面に取り付けられる横断面形状が左右対称に形成された左右1対の縦フレーム42cとを有している。なお、本実施形態の縦フレーム42cは、上フレーム42aおよび下フレーム42bのそれぞれの右端を接続するように、パネル本体41の側面に取り付けられている。なお、縦フレーム42cの下端部には、必要に応じて従来公知のフランス落としを設けることができる。また、引戸4としては、従来公知の各種のものを用いることができる。
【0045】
なお、端部レール12は、本体レール11と収納レール14との間、すなわち本体レール11の他端に配置してもよいし、本体レールの両端に配置してもよい。この場合、本体レール11と端部レール12とを連結する連結手段13に加えて、端部レール12と収納レール14とを連結するために、本体レール11と端部レール12とを連結する連結手段13と同様の連結手段を設けるとよい。
【0046】
その他の構成は、従来公知の可動間仕切と同様に構成されているので、その詳しい説明は省略する。
【0047】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0048】
図9から図11は図6に示す可動間仕切用ガイドレールの天井に設置された端部レールの取り外し手順の一例を示すものであり、図9は第1固定ねじを取り外して第1レールとスライド板との連結状態を解除した状態を示す模式的平面図、図10は図9に続くスライド板を端部レールの移動空間に収容した状態を示す模式的平面図、図11は図10に続く天井から取り外した端部レールを示す模式的平面図である。
【0049】
本実施形態の可動間仕切1において、天井Rに設置された端部レール12の取り外しを行う場合には、可動間仕切1が部屋の仕切りを行わない開放状態であれば、そのまま端部レール12の取り外しを開始する。また、可動間仕切1が部屋を仕切った間仕切状態であれば、第5引戸4が端部レール12の取り外しの邪魔にならないように、第5引戸4の位置を戸袋5側に移動、例えば図4に示す第5引戸4の左端が、少なくとも図6に示す第1固定ねじ28より戸袋5側に位置させるように、各引戸4を移動して取り外しの準備を行う。この場合、可動間仕切1を間仕切状態から開放状態としてもよい。
【0050】
ついで、端部レール12の取り外しを実施する。この端部レール12の天井Rからの取り外しは、連結手段13による本体レール11と端部レール12との連結状態を解除して端部レール12を天井Rから取り外す。
【0051】
例えば、第1固定ねじ28を緩める方向に回転操作して第1固定ねじ28を第1レール16の天板部21およびスライド板26の長孔27から離脱することにより、連結手段13による第1レール16とスライド板26との連結状態を解除する。この第1固定ねじ28を取り外した状態を図9に示す。
【0052】
ついで、第2固定ねじ30を緩める方向に回転操作してスライド板26が移動可能な状態、すなわち第2固定ねじ30が端部レール12の第2ねじ孔31から離脱しないように緩めた状態とする。これによりスライド板26は、端部レール12から離脱せずに端部レール12に保持(係止)されることになる。
【0053】
ついで、スライド板26が第1レール16の移動空間20から外側に離れるように、すなわち端部レール12の移動空間20の内部に収納するように、図9の左向き太矢印に示す方向、すなわち端部レール12の自由端側に向かって移動操作する。このスライド板26の移動操作は、長孔27の右端部が、第2固定ねじ30に当接するまで行う。これにより、スライド板26は端部レール12の移動空間20に収容されることになる。このスライド板26を端部レール12の移動空間20に収容した状態を図10に示す。
【0054】
なお、スライド板26を端部レール12の移動空間20に収容した後に、第2固定ねじ30を締める方向に回転させてスライド板26を端部レール12に固定することが、以後の操作中にスライド板26が動かないので、操作の邪魔にならないという意味で好ましい。
【0055】
ついで、端部レール12を天井Rに取り付けている図示しない取付ねじを取り外し、スライド板26および第2固定ねじ30を保持した状態の端部レール12を天井Rから離間させることにより、端部レール12の取り外しを終了する。このとき、スライド板26が端部レール12の移動空間20に収容されているので、端部レール12を真っ直ぐ下方に向けて天井Rから離間させることができる。これにより、端部レール12の自由端側の設置スペースが狭い場合であっても端部レール12を天井Rから容易に取り外すことができる。この天井Rから取り外した端部レール12を図11に示す。
【0056】
そして、天井Rから端部レール12を取り外すことにより、引戸4を壁面PA側に移動させると、壁面PA側の吊車3がレール溝RAの端部レール12が設置されていた空間に移動して、天井Rに設置されている本体レール11の端部から外れるので、この状態で引戸4を上下方向に対して傾けたり、他方の吊車3を中心として回転させたりする操作をすることにより、引戸4の壁面PAの吊車3をレール溝RAから取り外すことができる。これは、内部空間46と吊車3の移動ブロック体44およびボール体45との間に隙間があるからである。つづいて他方の吊車3を壁面PA側に移動させながら他方の吊車3を支点としてレール溝RAから取り外した吊車3がレール溝RAから離れるように引戸4を操作をすることにより、他方の吊車3を本体レール11の端部から取り外す。ついで、この状態で引戸4を上下方向に対して傾けたり、他方の吊車3を中心として回転させたりする操作をすることにより、引戸4の他方の吊車3をレール溝RAから取り外すことにより、引戸4を本体レール11、ひいてはガイドレール2から取り外すことができる。したがって、天井Rに設置されている長さの短い端部レール12を取り外すことで、引戸4を取り外すことができる。なお、引戸4の取り外しは、第5引戸4e、第4引戸4d、第3引戸4c、第2引戸4b、第1引戸4aをこの順に壁面PA側に移動させて行うことになる。
【0057】
なお、天井Rから端部レール12を取り外す場合、第2固定ねじ30を端部レール12およびスライド板26の長孔27から離脱させて、連結手段13による第1レール16とスライド板26との連結状態を解除するようにしてもよい。この場合、スライド板26を第1レール16の移動空間20の内部に収納するように移動操作することになる。この場合、スライド板26の長さ寸法Lbを長さ寸法Lxより短くし、スライド板26の長さ寸法Lcを長さ寸法Lyより短くすることが肝要である。
【0058】
つぎに、端部レール12を天井Rに取り付けるには、端部レール12を天井Rから取り外す手順とほぼ逆の手順を行うことになる。すなわち、端部レール12を天井Rに取り付ける操作は、引戸4を本体レール11に取り付けた後に、まず、連結手段13により本体レール11と端部レール12とを連結状態として端部レール12を天井Rに取り付ける。
【0059】
例えば、第1レール16の端面とスライド板26が保持されている端部レール12の端面とが対向するように当接させ、この状態で第2固定ねじ30を緩めたうえでスライド板26を第1レール16の移動空間20に収納するように移動操作する。このスライド板26の移動操作は、端部レール12の自由端側に設けられた長孔27の端部が第2固定ねじ30に当接するまで行う。これにより、スライド板26は、長孔27の一端である右端を含む右端側が第1レール16の移動空間20に配置され、長孔27の他端である左端を含む左端側が端部レール12の移動空間20に配置されることになる。なお、第1レール16の端面と端部レール12の端面とが対向するように当接させてスライド板26の第1レール16側を第1レール16の移動空間20に収納するように移動操作することにより、端部レール12が第1レール16の端面の延長線上に位置するように容易に位置決めすることができる。また、第1レール16の端面と端部レール12の端面とが対向するように当接させることにより、第1レール16と端部レール12との接続部を吊車3が円滑に通過できる。
【0060】
ついで、取り外されている第1固定ねじ28を長孔27の右端側を介して第1レール16の天板部21に設けられている第1ねじ孔29にねじ込む操作を行うことにより、スライド板26を第1レール16に螺着してスライド板26を第1レール16、ひいては本体レール11に連結する。
【0061】
ついで、端部レール12の天板部21に設けられている第2ねじ孔31に緩んだ状態で保持されている第2固定ねじ30をねじ込む操作を行うことにより、スライド板26を端部レール12に螺着してスライド板26を端部レール12に連結する。これにより、第1レール16ひいては本体レール11と端部レール12とがスライド板26を介して一体に連結する。
【0062】
ついで、端部レール12の取付孔33を介して図示しない取付ねじを天井Rに螺着させることにより端部レール12の取り付けを終了する。
【0063】
なお、第2固定ねじ30を端部レール12およびスライド板26の長孔27から離脱させて、連結手段13による第1レール16とスライド板26との連結状態を解除した場合には、スライド板26の端部レール12側を端部レール12の移動空間20に収納するように移動操作した後、取り外した第2固定ねじ30を長孔27の左端側を介して端部レール12の天板部21に設けられている第2ねじ孔31にねじ込む操作を行うことになる。
【0064】
前記端部レール12を天井Rから取り外す手順、および取り外した端部レール12を天井Rに取り付ける手順のそれぞれは一例であり、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、取り外した端部レール12を天井Rに取り付ける場合、端部レール12を図示しない天井Rに仮止めしてから、連結手段13による本体レール11と端部レール12との連結を行う手順を挙げることができる。
【0065】
なお、部屋に可動間仕切1を設置する場合には、設置前に端部レール12を第1レール16ひいては本体レール11に連結した状態でガイドレール2を天井Rに設置することが端部レール12を個別に設置する場合に比べて作業性がよいという意味で好ましい。
【0066】
このように、本実施形態のガイドレール2によれば、天井Rに着脱可能に取り付けられる平板状の天板部21および天板部21の長手方向に対して直交する幅方向の両端縁のそれぞれから下方に向かって直角に延出された相互に平行な平板状の1対の側板部22を有する本体レール11と、天井Rに着脱可能に取り付けられ本体レール11の少なくとも一端に直列配置される本体レール11と同一断面形状に形成された本体レール11より長さの短い端部レール12と、本体レール11と端部レール11とを連結するための連結解除自在な連結手段13とを有している構成とされているから、連結手段13による本体レール11と端部レール12との連結を解除するという簡単な方法で、端部レール12を天井Rから容易に取り外すことができるので、引戸4の交換などのメンテナンスを簡単に行うことができる。
【0067】
また、本実施形態のガイドレール2によれば、連結手段13は、本体レール11および端部レール12の内部を移動可能とされ、移動方向に沿って形成された長孔27を具備するスライド板26と、スライド板26の移動空間20を本体レール11および端部レール12のそれぞれの天板部21の内面側に形成するために、本体レール11および端部レール12のそれぞれに設けられた1対の側板部22の内面のそれぞれから内側に向かって直角に突設されるとともに、天板部21と間隔をおいて平行に延在し、かつ間隔をおいて先端が対峙する平板状の1対のスライドガイド部25と、本体レール11と端部レール12とを連結するために長孔27を介して本体レール11の天板部21に螺着される第1固定ねじ28および長孔27を介して端部レール12の天板部21に螺着される第2固定ねじ30とを有している構成とされているから、第1固定ねじ28を長孔27を介して本体レール11の天板部21に螺着するとともに、第2固定ねじ30を長孔27を介して端部レール12の天板部21に螺着するという簡単な操作により、本体レール11と端部レール12とを容易かつ確実に連結することができる。また、本体レール11の天板部21に螺着される第1固定ねじ28あるいは第2固定ねじ30を取り外すという簡単な操作により、本体レール11と端部レール12とが連結した連結状態を容易に解除することができる。
【0068】
したがって、本実施形態のガイドレール2によれば、連結手段13は、本体レール11と端部レール12との連結とその解除とを容易に行うことができる。また、連結手段13をガイドレール2の内側に配置することができるので、部屋の仕切りを行わない開放状態における外観上の違和感を少なくすることができる。その結果、開放状態における外観品質を向上できるし、デザイン性の向上を図ることができる。
【0069】
さらに、本実施形態のガイドレール2によれば、長孔27の第1固定ねじ28および第2固定ねじ30が挿通可能なスライド板26の移動方向に沿った有効長さ寸法Laが本体レール11の天板部21に形成された第1固定ねじ28が螺着される第1ねじ孔29と、端部レール12の天板部21に形成された第2固定ねじ30が螺着される第2ねじ孔31とのそれぞれの中心間距離LGと同等もしくは長く形成されている構成とされているから、第1固定ねじ28あるいは第2固定ねじ30を取り外した状態で、天板部21に残存する第2固定ねじ30あるいは第1固定ねじ28を緩めることにより、スライド板26を端部レール12の移動空間20の内部あるいは本体レール11の移動空間20の内部に容易にスライド移動させることができる。
【0070】
すなわち、本実施形態のガイドレール2によれば、連結手段13のスライド板26を本体レール11あるいは端部レール12に保持させた状態で本体レール11の移動空間20あるいは端部レール12の移動空間20に出没させることができる。その結果、天井Rに対する端部レール12の着脱時に、スライド板26を本体レール11の移動空間20あるいは端部レール12の移動空間20に収納した状態とすることができるので、端部レール12を天井Rに取り付けたり、取り外したりする着脱時にスライド板26が邪魔にならず、天井Rに設置された端部レール12を容易に着脱することができる。
【0071】
さらにまた、本実施形態のガイドレール2によれば、本体レール11および端部レール12ならびに収納レール14は、ともにアルミニウム合金の成型材により形成されており、スライド板26は、アルミニウム合金の板材により形成されている構成とされているから、ステンレスなどの鉄鋼材料を用いる場合に比較して軽量化を容易に図ることができる。また、本体レール11および端部レール12ならびに収納レール14の3者を1つの成型金型で形成することができるので、金型コストを低減することができる。すなわち、1つの成型金型により長尺のレールを形成し、この長尺のレールから本体レール11および端部レール12ならびに収納レール14を得ることができる。
【0072】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0073】
1、1A 可動間仕切
2、2A ガイドレール
3、3A 吊車
4 引戸
4a 第1引戸
4b 第2引戸
4c 第3引戸
4d 第4引戸
4e 第5引戸4
5 戸袋
11 本体レール
12 端部レール
13 連結手段
14 収納レール
16 第1レール
17 第2レール
20 移動空間
21 天板部
22 側板部
23 リブ部
25 スライドガイド板部
26 スライド板
27 長孔
28 第1固定ねじ
29 第1ねじ孔
30 第2固定ねじ
31 第2ねじ孔
R 天井R
RA レール溝
PA 壁面
RL (端面レールの)長さ寸法
L (スライド板の移動方向に沿った全体の)長さ寸法を
La (長孔の)有効長さ寸法
Lb (長孔の有効長さの右端からスライド板の右端までの)長さ寸法
Lc (長孔の有効長さの左端からスライド板の左端までの)長さ寸法
Lx (第1レールの左端から第1ねじ孔の中心までの)長さ寸法
Ly (端部レールの右端から第2ねじ孔の中心までの)長さ寸法を
LG (第1ねじ孔の中心と第2ねじ孔の中心との)中心間距離
a (壁面側に位置する吊車の中心からこの吊車に隣位する引戸の幅方向の端面までの)距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部屋を仕切るために天井に設置され、開閉操作可能な複数の引戸が吊車を介して可動に吊り下げられる可動間仕切用ガイドレールであって、
天井に着脱可能に取り付けられる平板状の天板部および前記天板部の長手方向に対して直交する幅方向の両端縁のそれぞれから下方に向かって直角に延出された相互に平行な平板状の1対の側板部を有する本体レールと、
天井に着脱可能に取り付けられ前記本体レールの少なくとも一端に直列配置される前記本体レールと同一断面形状に形成された前記本体レールより長さの短い端部レールと、
前記本体レールと前記端部レールとの連結とその解除とを行うための連結手段と、
を有していることを特徴とする可動間仕切用ガイドレール。
【請求項2】
前記連結手段は、
前記本体レールおよび前記端部レールの内部を移動可能とされ、移動方向に沿って形成された長孔を具備するスライド板と、
前記スライド板の移動空間を前記本体レールおよび前記端部レールのそれぞれの前記天板部の内面側に形成するために、前記本体レールおよび前記端部レールのそれぞれに設けられた前記1対の側板部の内面のそれぞれから内側に向かって直角に突設されるとともに、前記天板部と間隔をおいて平行に延在し、かつ間隔をおいて先端が対峙する平板状の1対のスライドガイド部と、
前記本体レールと前記端部レールとを連結するために前記長孔を介して前記本体レールの天板部に螺着される第1固定ねじ、および、前記長孔を介して前記端部レールの天板部に螺着される第2固定ねじと、
を有していることを特徴とする請求項1に記載の可動間仕切用ガイドレール。
【請求項3】
前記長孔の前記第1固定ねじおよび第2固定ねじが挿通可能な前記スライド板の移動方向に沿った有効長さ寸法は、前記本体レールの天板部に形成された前記第1固定ねじが螺着される第1ねじ孔と前記端部レールの天板部に形成された前記第2固定ねじが螺着される第2ねじ孔とのそれぞれの中心間距離と同等もしくは長く形成されていることを特徴とする請求項2に記載の可動間仕切用ガイドレール。
【請求項4】
前記本体レールおよび前記端部レールは、ともにアルミニウム合金の成型材により形成されており、前記スライド板は、アルミニウム合金の板材により形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の可動間仕切用ガイドレール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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