説明

可塑化装置のホッパユニット

【課題】可塑化装置に連通する真空室内の真空度を安定化するとともに真空ポンプを高効率に運転することができるホッパユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】原料を可塑化・溶融する可塑化装置2に連通・接続され原料を供給する真空室3と、該真空室3に第1開閉手段4を介して連通又は遮断して接続される切換え室5と、該切換え室5に第2開閉手段6を介して連通又は遮断して接続される原料供給室7とを備えたホッパユニット1において、前記真空室3と前記切換え室5とをそれぞれ第1真空ポンプ8と第2真空ポンプ9で個別に吸引する形態と、前記真空室3を前記第1真空ポンプ8と前記第2真空ポンプ9を直列に接続して吸引する形態とを前記第1開閉手段4と前記第2開閉手段6の開閉状態に応じて切換える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、減圧状態を保持しつつ可塑化装置に原料を供給するホッパユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図4ないし図6に示すように、原料を可塑化・溶融する可塑化装置2に連通・接続され原料を供給する真空室3と、該真空室3に第1開閉手段4を介して連通又は遮断して接続される切換え室5と、該切換え室5に第2開閉手段6を介して連通又は遮断して接続される原料供給室7とを備えた従来のホッパユニット101は、真空室3内を常に減圧状態としつつ、切換え室5の減圧状態と大気圧状態とを交互に現出させる。すなわち、原料供給室7に供給された原料は、開放した第2開閉手段6を経由して切換え室5の閉鎖状態を網掛けで示した第1開閉手段4の上に堆積する(図4)。そして、真空室3内は可塑化装置2の内部とともに、真空ポンプ108で減圧されている。このとき、開閉弁111は網掛けして示すように閉鎖しており、切換え室5内は、原料供給室7内とともに網掛けして示すように大気圧となっている。次に、第2開閉手段6を閉鎖し(網掛けして示す。)開閉弁111を開放して、切換え室5内もハッチングで示すように減圧開始する(図5)。このとき、真空ポンプ108は、大気圧であった切換え室5に即座に接続されるので、切換え室5に連通している真空室3内の真空度が一時的に低下する。そのため、可塑化装置2内で実行される可塑化に伴って発生するガスや水分の排出能力が低下して、成形品の品質が悪化するという問題がある。続いて、真空室3と切換え室5の真空度が安定したとき、第1開閉手段4を開放して、切換え室5内の原料を真空室3へ落下・供給する(図6)。そして、第1開閉手段4を閉鎖した後、開閉弁111を閉鎖して切換え室5内を大気圧に戻して第2開閉手段6を開放することにより元の図4の状態になる。このように構成されたホッパユニットは、上記のように真空室3内の真空度が不安定であるとともに、真空ポンプの効率が低下していた。
【0003】
ところで、真空チャンバ内を減圧するに際し、二の真空ポンプを並列接続から直列接続に切換えて、効率的にチャンバ内を減圧する技術は、例えば、特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1は、真空チャンバー内の気体を排出して真空チャンバー内の真空度を高める真空ポンプであって、二以上の独立した排気室を有し、各排気室内にそれぞれ装着してある動翼が、単一の駆動軸で駆動され、上記独立した排気室が、それぞれ真空チャンバー内に適宜連通され、排気開始直後には、複数の排気室を並列して使用して排気を行い、真空チャンバー内の真空度が所定値以上になった場合に、複数の排気室を直列に接続して多段排気を行なうものである。また、特許文献2は、窒素ガスを選択的に吸着する吸着剤を充填した複数の吸着塔を用い、各吸着塔で吸着分離工程と減圧再生工程と復圧工程をこの順で繰り返し行う圧力スイング吸着式混合ガス分離方法に用いる排気システムであって、上記減圧再生工程において吸着塔を減圧排気するための真空ポンプ1,2を2台用意し、2台の真空ポンプ1,2を並列に接続した状態で減圧排気を開始し、吸着塔圧力が切替圧力に降下すると、2台の真空ポンプ1,2を直列に接続して減圧排気を続行するようにしたものである。しかしながら、特許文献1及び特許文献2の技術は、一のチャンバにおける減圧を効率的に行い得るものであって、本発明のような二のチャンバの一方を常に減圧状態としつつ、他のチャンバの減圧状態と大気圧状態とを交互に現出させるとともに、一方のチャンバの真空度を安定化させるという構成のものには適用できないのである。
【0004】
【特許文献1】特開平6−249187号公報
【特許文献2】特許第3121286号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記した問題を解決すべくなされたものであって、可塑化装置を構成する真空室内か或いは可塑化装置に連通する真空室内の真空度を安定化するとともに真空ポンプを高効率に運転することができるホッパユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、原料を可塑化・溶融する可塑化装置に連通・接続され原料を供給する真空室と、該真空室に第1開閉手段を介して連通又は遮断して接続される切換え室と、該切換え室に第2開閉手段を介して連通又は遮断して接続される原料供給室とを備えたホッパユニットにおいて、前記真空室と前記切換え室とをそれぞれ第1真空ポンプと第2真空ポンプで個別に吸引する形態と、前記真空室を前記第1真空ポンプと前記第2真空ポンプを直列に接続して吸引する形態とを前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の開閉状態に応じて切換えるホッパユニットに関する。
また本発明は、原料を可塑化・溶融する可塑化装置を構成する真空室か或いは該可塑化装置に連通・接続され原料を供給する真空室と、該真空室に第1開閉手段を介して連通又は遮断して接続される切換え室と、該切換え室に第2開閉手段を介して連通又は遮断して接続される原料供給室とを備えたホッパユニットにおいて、複数の真空ポンプを直列に配設して真空室を吸引可能とするとともに、前記第1開閉手段と第2開閉手段を閉鎖した状態で前記切換え室を前記複数のポンプのうちの少なくとも1台によって吸引可能とすることを特徴とするホッパユニットに関する。
更に本発明は、原料を可塑化・溶融する可塑化装置を構成する真空室か或いは該可塑化装置に連通・接続され原料を供給する真空室と、該真空室に第1開閉手段を介して連通又は遮断して接続される切換え室と、該切換え室に第2開閉手段を介して連通又は遮断して接続される原料供給室とを備えたホッパユニットにおいて、真空室に連通される管路を介して複数の真空ポンプが直列に接続されるとともに、前記真空室に連通される管路、又は複数の真空ポンプ同士の間の管路に対して切換え室に連通される管路が接続され、前記切換え室に接続される管路には開閉弁が設けられたことを特徴とするホッパユニットに関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のホッパユニットによれば、可塑化装置を構成する真空室内か或いは可塑化装置に連通する真空室内の真空度を安定化するとともに真空ポンプを高効率に運転することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図面に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態のホッパユニットにおいて真空室のみが直列接続された真空ポンプで吸引される状態を示す説明図であり、図2は本発明の第1実施形態のホッパユニットにおいて切換え室と真空室がそれぞれ個別の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図であり、図3は本発明の第1実施形態のホッパユニットにおいて切換え室と真空室が直列接続された真空ポンプで吸引される状態を示す説明図である。図4は従来のホッパユニットにおいて真空室のみが一の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図であり、図5は従来のホッパユニットにおいて切換え室と真空室が一の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図であり、図6は従来のホッパユニットにおいて切換え室と真空室が一の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図である。図7は本発明の第2実施形態のホッパユニットに関して、真空室のみが直列接続された2個の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図であり、図8は本発明の第2実施形態のホッパユニットに関して、第1開閉手段と第2開閉手段を閉鎖した状態で切換え室を第2真空ポンプで吸引した状態を示す説明図であり、図9は本発明の第2実施形態のホッパユニットにおいて切換え室と真空室が直列接続された2個の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図である。
【0009】
ホッパユニット1は、可塑化装置2にその内部の減圧状態を保持しつつ原料を供給するものである。可塑化装置2は、加熱筒とそれに嵌挿されるスクリュとを備えペレット状や粉状の原料を可塑化・溶融してスクリュの前方へ搬送し加熱筒の前部に蓄積したり加熱筒の先端から押出したりして射出成形機や押出機を構成する。
【0010】
ホッパユニット1は、可塑化装置2に連通・接続され原料を供給する真空室3と、真空室3に第1開閉手段4を介して連通又は遮断して接続される切換え室5と、切換え室5に第2開閉手段6を介して連通又は遮断して接続される原料供給室7とを備える。第1開閉手段4と第2開閉手段6は、エアシリンダ等で摺動駆動されるシャッタが好適に採用されるが、凹部を有する回転式の弁や往復移動させる茸状のプランジャで構成されるものであってもよい。また、第1開閉手段4は真空室3と切換え室5との間に、第2開閉手段6は切換え室5と原料供給室7との間に、それぞれ介装されるように示した。しかし、各開閉手段はそのいずれか一方の面又は両面に管路を設けて離隔させて設けるようにしてもよい。
【0011】
真空室3の側面にはその内部に開口する管路が設けられ、その管路は第1真空ポンプ8の吸引側に接続されている。第1真空ポンプ8の排出側には、第1開閉弁10を介して大気へ連通する管路と、第2開閉弁11を介して第2真空ポンプ9の吸引側へ接続される管路とが接続されている。第2真空ポンプ9の吸引側には、さらに、第3開閉弁12を介して切換え室5の側面内部へ開口する管路が接続されている。第2真空ポンプ9の排出側の管路は大気へ連通している。第1真空ポンプ8と第2真空ポンプ9は、油を用いる構造のウェットポンプと、油を用いない構造のドライポンプとに大別され、そのいずれでも採用可能である。また、第1真空ポンプ8と第2真空ポンプ9の排気能力は、双方が同一であることが好ましいが、異なっていてもよい。
【0012】
次に、図1ないし図3に基づいて、ホッパユニット1の作動を詳細に説明する。原料供給室7に供給された原料は、開放した第2開閉手段6を経由して切換え室5内の閉鎖したことを網掛けで示す第1開閉手段4の上に堆積する(図1)。そして、真空室3内は可塑化装置2の内部とともに、第1真空ポンプ8に連通している。このとき、第1開閉弁10は網掛けで示すように閉鎖し、第2開閉弁11は開放し、第3開閉弁12は網掛けで示すように閉鎖しているので、第1真空ポンプ8と第2真空ポンプ9は直列に接続される。そのため、真空室3内は、第1真空ポンプ8のみで吸引する場合よりも高い真空度に到達させることができる。また、第1真空ポンプ8と第2真空ポンプ9が同一定格であるときを例示すると、第1真空ポンプ8の消費電力は、第2真空ポンプ9の消費電力に比較して30%程度低減する。
【0013】
このとき、切換え室5内は、原料供給室7内とともに網掛けで示すように大気圧となっている。次に、第2開閉手段6を網掛けで示すように閉鎖し第3開閉弁12を開放するとともに、第1開閉弁10を開放し、第2開閉弁11を網掛けで示すように閉鎖して切換え室5内を第2真空ポンプ9で減圧開始し、真空室3内を第1真空ポンプ8のみで減圧継続させる(図2)。このとき、真空室3は第1真空ポンプ8で、切換え室5は第2真空ポンプ9で、それぞれ個別に吸引されるので、真空室3内の真空度は切換え室5の大気圧からの吸引に影響されることなく安定して続行される。続いて、真空室3内と切換え室5内の真空度が略同一となったとき、第1開閉手段4を開放して、切換え室5内の原料を真空室3へ落下・供給する(図3)。そして、第1開閉手段4を閉鎖した後、第3開閉弁12を閉鎖し、第2開閉弁11を開放し、第1開閉弁10を閉鎖して切換え室5内を大気圧に戻して第2開閉手段6を開放することにより元の図1の状態になる。
【0014】
このように、真空室3内は、単独に接続された第1真空ポンプ8のみか又は第2真空ポンプ9が直列に接続された形態で吸引されるので、高真空度を安定して維持することができる。特には、第1開閉手段4の開閉前後の比較的短い期間を除いて、第1真空ポンプ8と第2真空ポンプ9は、直列に接続される形態となっているので、高真空度を低消費電力で実現でき、可塑化装置2内で実行される可塑化に伴って発生するガスや水分の排出能力が向上し、成形品の品質低下を防止することができる。
【0015】
次に図7ないし図9により本発明の第2実施形態のホッパユニット21を説明する。第2実施形態のホッパユニット21は、可塑化装置22に連通・接続され原料を供給する真空室23と、真空室23に第1開閉手段24を介して連通又は遮断して接続される切換え室25と、切換え室25に第2開閉手段26を介して連通又は遮断して接続される原料供給室27とを備え、第1開閉手段24と第2開閉手段が直列状態に配設される点については、第1実施形態のホッパユニット1と同じである。またホッパユニット21の目的も第1実施形態のホッパユニット1と同じである。
【0016】
真空室23の壁面には真空室に連通される管路30の開口部が設けられ、前記管路30は第1真空ポンプ28の吸引側に接続されている。第1真空ポンプ28の排出側には第1真空ポンプと第2真空ポンプの間の管路31が接続されており、前記管路31は第2真空ポンプ29の吸引側へ接続されている。従って前記真空室23には、真空室に連通される管路30を介して複数のポンプである第1真空ポンプ28と第2真空ポンプ29が直列に接続されている。また切換え室25の壁面には切換え室25に連通される管路33の開口部が設けられ、前記切換え室25に連通される管路33は、第1真空ポンプ28と第2真空ポンプ29の間の管路31に接続されている。また前記管路33には、開閉弁32が設けられ、切換え室25と第2真空ポンプ29の間が連通・遮断可能となっている。第1真空ポンプ28と第2真空ポンプ29については第1実施形態と同様であり、同じ排気能力のポンプが用いられるが、排気能力は異なっていてもよい。
【0017】
なお図7ないし図9においてフィルタ、サイレンサ、および脱臭装置等の装置は省略して記載してある。また真空室23については、射出成形機の可塑化装置22を構成する加熱筒の上部の筒であってもよく、加熱筒に向けて原料を調整して供給するフィードスクリュが配設された部分であってもよい。また真空室23自体が可塑化装置22の外殻を構成するものでもよく、加熱筒内全体も真空室23と倣される。また第1開閉手段24および第2開閉手段26の構造は限定されず、切換え室25が複数段となったものでもよい。
【0018】
次に、図7ないし図9に基づいて、第2実施形態のホッパユニット21の作動を詳細に説明する。第1真空ポンプ28と第2真空ポンプ29は、一時的に停止されるものを除外するものではないが、一般的には常時駆動されている。そして図7に示されるように、原料供給室27に供給された原料は、開放した第2開閉手段26を経由して切換え室25内の閉鎖したことが網掛けで示される第1開閉手段24の上に堆積する。そしてこの際真空室23内は、可塑化装置22の内部とともに、真空室に連通される管路30を介して第1真空ポンプ28と第2真空ポンプ29に直列に接続され、真空室23内が真空吸引されている。そのため、真空室23内は、第1真空ポンプ28のみで吸引する場合よりも高い真空度(一例として−90kPa〜−100kPa)に到達させることができる。このとき切換え室25内は、原料供給室27内とともに図7において網掛けで示されるように大気圧となっており、切換え室25に接続される管路33の開閉弁32は閉鎖されている。なお真空室に連通される管路30を加熱筒(加熱筒の後部とのスクリュ挿入部、加熱筒の各ゾーン、ベント機構等)に直接接続し、加熱筒内を真空吸引するようにしてもよい。
【0019】
次に、図8において網掛けで示されるように第2開閉手段26を閉鎖し、開閉弁32を開放して、切換え室25内から切換え室に連通される管路33を介して第2真空ポンプ29で減圧開始する。このとき、真空室23内は第1真空ポンプ28と第2真空ポンプ29により直列状態で減圧継続されている。そして次に図9に示されるように、真空室23内と切換え室25内の真空度が略同一となったとき、第1開閉手段24を開放して、切換え室25内の原料を真空室23へ落下・供給する。本発明では前記手順で真空室23の真空吸引を継続しつつ切換え室25も真空状態まで減圧した後に真空室23と切換え室25を連通させるので、真空室23内の真空度を一時的に低下させることなく原料を可塑化装置22内へ供給することができる。そして図9の状態から、開閉弁32を閉鎖するとともに第1開閉手段24を閉鎖した後、第2開閉手段26を開放して切換え室25内を大気圧に戻すことにより元の図7の状態になる。なお開閉弁32は、真空室23内と切換え室25内の真空度が略同一となったときから、第2開閉手段26を開放するまでの間のいずれかのタイミングで閉鎖すればよい。
【0020】
なお第2実施形態のホッパユニット21の変形例として真空室へ連通される管路30(真空室23と第1真空ポンプ28との間の管路)に対して、切換え室に連通される管路33が接続され、切換え室に接続される管路33に開閉弁32が設けられたものでもよく、その場合、前記真空室へ連通される管路30の接続部分よりも真空室23側にチェック弁または開閉弁を設けておいてもよい。前記構成であれば真空室23と切換え室25の両方を複数の第1真空ポンプ28と第2真空ポンプ29を直列状態として真空吸引が可能である。また真空ポンプは、第1真空ポンプ28と第2真空ポンプ29に限らず3台以上の複数が配設されたものでもよい。その場合、第1真空ポンプ28の位置に複数台を設け第2真空ポンプ29を1台としてもよく、第1真空ポンプ28を1台として第2真空ポンプ29の位置に複数台を設けてもよい。本発明は全ての射出成形機に用いられるが、特に大型(一例として1回の射出容量が100cm以上)の射出成形機に好適に用いられる。そして切換え室25の容積が大きい場合に、加熱筒内の真空度を低下させずに切換え室25を早期に加熱筒内と同じ真空度とすることが可能である。
【0021】
この発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を付加して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明のホッパユニットにおいて真空室のみが直列接続された真空ポンプで吸引される状態を示す説明図である。
【図2】本発明のホッパユニットにおいて切換え室と真空室がそれぞれ個別の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図である。
【図3】本発明のホッパユニットにおいて切換え室と真空室が直列接続された真空ポンプで吸引される状態を示す説明図である。
【図4】従来のホッパユニットにおいて真空室のみが一の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図である。
【図5】従来のホッパユニットにおいて切換え室と真空室が一の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図である。
【図6】従来のホッパユニットにおいて切換え室と真空室が一の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態のホッパユニットに関して、真空室のみが直列接続された2個の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態のホッパユニットに関して、第1開閉手段と第2開閉手段を閉鎖した状態で切換え室を第2真空ポンプで吸引した状態を示す説明図である。
【図9】本発明の第2実施形態のホッパユニットにおいて切換え室と真空室が直列接続された2個の真空ポンプで吸引される状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0023】
1,21,101 ホッパユニット
2,22 可塑化装置
3,23 真空室
4,24 第1開閉手段
5,25 切換え室
6,26 第2開閉手段
7,27 原料供給室
8,28 第1真空ポンプ
9,29 第2真空ポンプ
10 第1開閉弁
11 第2開閉弁
12 第3開閉弁
30 真空室に連通される管路
31 第1真空ポンプと第2真空ポンプの間の管路
32,111 開閉弁
33 切換え室に連通される管路
108 真空ポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料を可塑化・溶融する可塑化装置を構成する真空室か或いは該可塑化装置に連通・接続され原料を供給する真空室と、該真空室に第1開閉手段を介して連通又は遮断して接続される切換え室と、該切換え室に第2開閉手段を介して連通又は遮断して接続される原料供給室とを備えたホッパユニットにおいて、
複数の真空ポンプを直列に配設して真空室を吸引可能とするとともに、前記第1開閉手段と第2開閉手段を閉鎖した状態で前記切換え室を前記複数のポンプのうちの少なくとも1台によって吸引可能とすることを特徴とするホッパユニット。
【請求項2】
原料を可塑化・溶融する可塑化装置を構成する真空室か或いは該可塑化装置に連通・接続され原料を供給する真空室と、該真空室に第1開閉手段を介して連通又は遮断して接続される切換え室と、該切換え室に第2開閉手段を介して連通又は遮断して接続される原料供給室とを備えたホッパユニットにおいて、
真空室に連通される管路を介して複数の真空ポンプが直列に接続されるとともに、前記真空室に連通される管路、又は複数の真空ポンプ同士の間の管路に対して切換え室に連通される管路が接続され、前記切換え室に接続される管路には開閉弁が設けられたことを特徴とするホッパユニット。
【請求項3】
原料を可塑化・溶融する可塑化装置に連通・接続され原料を供給する真空室と、該真空室に第1開閉手段を介して連通又は遮断して接続される切換え室と、該切換え室に第2開閉手段を介して連通又は遮断して接続される原料供給室とを備えたホッパユニットにおいて、
前記真空室と前記切換え室とをそれぞれ第1真空ポンプと第2真空ポンプで個別に吸引する形態と、前記真空室を前記第1真空ポンプと前記第2真空ポンプを直列に接続して吸引する形態とを前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の開閉状態に応じて切換えることを特徴とするホッパユニット。
【請求項4】
前記真空室には前記第1真空ポンプの吸引側が接続され、前記第1真空ポンプの排気側には第1開閉弁を介して大気へ連通する管路と第2開閉弁を介して前記第2真空ポンプの吸引側へ連通する管路とが接続され、さらに前記第2真空ポンプの吸引側には第3開閉弁を介して前記切換え室へ連通する管路が接続される請求項3に記載のホッパユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−241577(P2009−241577A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−275789(P2008−275789)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【出願人】(000155159)株式会社名機製作所 (255)
【Fターム(参考)】