説明

可変形態可撓支持システムおよびその使用方法

【課題】可変形態可撓支持システムを有する運動機器を提供する。
【解決手段】フレーム101は、ベース102を含む基本的支持枠組、上方軸103、第1垂直支持体105、および第2垂直支持体106を含む。足部支持部材134は、使用者が上に立つ足板136を有し、結合位置138でアーチ状運動部材130に結合される。可撓要素150は、一方端にて、第1垂直支持体105上の位置143で支持要素に結合される。他方端では、可撓要素150はクランク結合位置117でクランク・アーム112に結合される。両端の間で、可撓要素150は、第2垂直支持体106上に位置した支持要素としても機能する案内要素144、および足部材134に配置された案内要素145と係合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、概して運動機器(exercise device)に関し、特に、可変形態可撓支持システム(variable geometry flexible support system)を有する運動機器に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、参照により本明細書に組み込まれている、2006年3月9日に出願した「BELT AND CRANK EXERCISE DEVICE」という表題の米国仮出願第60/780,599号および2007年1月19日に出願した「LINKAGE AND BRAKE SYSTEMS」という表題の米国仮出願第60/881,205号の優先権を主張するものである。
【0003】
運動機器は長年使用されており、クロス・カントリー・スキー器具、楕円運動器具および振り子運動器具などの歩行またはジョギングを模倣する機器を含むことが分かる。また、交互階段昇降機(reciprocal stair climber)などの上昇を模倣する運動機器も含まれる。
【特許文献1】米国仮出願第60/780,599号
【特許文献2】米国仮出願第60/881,205号
【0004】
楕円運動の運動器具は、ペダルを方向転換する際に補助する慣性を提供し、運動を滑らかかつ快適にする。しかし、クランクへの剛性結合が通常は、楕円経路を固定長に制限する。したがって、楕円経路は、背が低めの使用者にとっては長すぎ、背の高い使用者にとっては短すぎることがある。さらに、走行時のストライド(stride)は通常、歩行時のストライドより長く、したがって固定されたストライド長は、全ての体重負荷運動活動を理想的に模倣するものではない。したがって、典型的な楕円器具は全ての使用者に最適に対応することができない。可変ストライド長を可能にできる振り子運動器具もあるが、使用者の脚部は通常、前後運動の両方で同じアーチ状経路を辿る。このような運動は、使用者の脚部が通常上がり下がりする、歩行(walking)、大股歩き(striding)、またはジョギング(jogging)を正確に模倣しない。交互階段昇降機は通常、使用者が歩を進める運動を模倣できるようにするが、その運動は概して、連結機構によって確定された垂直方向のアーチ状経路に限定される。このような運動は、階段を上がるか坂道を上るような広範囲の実世界の上昇活動を正確に模倣しない。
【0005】
より最近では、クランク・システムを使用する可変ストライド・運動機器が開発されている。しかし、これらの機器は複雑で、製造費が高いことがある。
【0006】
本発明の様々な実施形態は、可変形態可撓支持システムを使用する運動機器およびその使用方法に関する。1つの実施例では、運動機器は、床によって支持されたベース部分を有するフレームを含む。クランク・システムはフレームに結合され、それによって支持される。可変形態可撓支持システムは、両側の足部支持部材をクランク・システムに結合する。
【0007】
別の実施例では、静止運動機器の両側の旋回連結組立体は相互に結合され、したがって一方の足部支持部材の運動が、他方の足部支持部材の対向する運動を引き起こす。さらに、中間連結システムが、クランク・システムを可変形態可撓支持システムに結合することができる。
【0008】
本発明による運動機器は、両側の足部支持部材に力を加え、それにより足部支持部材と機器の他の部分との幾何学的関係を変更することによって使用することができる。変化した幾何学的形状により、可撓要素がクランク・システムの少なくとも一部を回転させる。幾つかの実施形態では、足部支持部材に大股歩き運動を加えると、足部支持部材がほぼ限定された経路を追跡する。
【0009】
以上は、以下の本発明の詳細な説明をより良く理解できるために、本発明の特徴および技術的利点をかなり広範囲に略述してきた。本発明の請求の範囲の主題を形成する本発明の追加の特徴および利点については、以降で説明する。開示された概念および特定の実施形態は、本発明の同じ目的を実行するための他の構造を改造または設計するための基礎として容易に使用できることが、当業者には理解されたい。このような同等の構造は、請求の範囲に記載されているような本発明の精神および範囲から逸脱しないことも、当業者には理解されたい。構成および操作方法の両方について、本発明を特徴付けると考えられる新規の特徴は、さらなる目的および利点とともに、以下の説明を添付図面と組み合わせて考察するとさらによく理解される。しかし、図はそれぞれ、例示および説明のみの目的で提供されており、本発明の限界を確定するものではないことを明示的に理解されたい。
【0010】
本発明の様々な他の目的、特徴およびそれに伴う利点は、添付図面と組み合わせて考察するとさらによく理解されるので、十分に評価される。同様の参照文字は、幾つかの図を通して同じ部品または同様の部品を指す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下の詳細な説明では、本発明の特定の実施形態を例示により示す添付図面を参照する。詳細な説明および特定の実施例は、例示のみを目的とし、本発明の範囲を制限するものではないことを理解されたい。本発明の範囲から逸脱することなく、多くの変更、置換および改造を実行することができる。
【0012】
図1Aは、空間の点Xの経路Pを生成する幾何学的システムの実施例を示す。2つの焦点をF1およびF2と定義する。線分CがF1をF2に接続し、線分DがF1をXに接続し、線分EがF2をXに接続する。線分DとEの長さを合計すると、距離Lになる。経路Pは、Xが空間中を横切るにつれて距離Lが一定のままである点の軌跡である。以上の制約を受けた経路Pは、完全な数学的楕円である。
【0013】
図1Bは、幾何学的形状が図1Aのそれから変更されている幾何学的システムの実施例を示す。F2の位置がF1に対して垂直方向に移動している。この幾何学的変更の効果は、楕円が、点線で示した図1Aの楕円に対して傾斜していることである。別の効果は、楕円の比率が図1Aの楕円に対して変化していることである。
【0014】
図1Cは、幾何学的形状が図1Aのそれから変更されている幾何学的システムの別の実施例を示す。F2の位置がF1に水平方向に近づき、それによってCの長さが短くなっている。DとEの合計は変化しないままである。この幾何学的変更の効果は、楕円が、点線で示した図1Aの楕円に対して高くなり、水平に平行移動していることである。
【0015】
図1Dは、幾何学的形状が図1Aのそれから変更されている幾何学的システムのさらに別の実施例を示す。F2およびF1の位置およびCの長さは変化していない。しかし、長さL、つまり線分DとEの長さの合計が減少している。この幾何学的変更の効果は、楕円が、点線で示した図1Aの楕円に対して低く、短くなっていることである。
【0016】
図1Eは、可変形態可撓支持システムの実施例の要素を示す。可撓要素150がプーリ144および支持点143に支持されている。プーリ145は可撓要素150に支持され、可撓要素150の張力を維持しながら、自由に平行移動する。プーリ144および145の直径が非常に非常に小さく、可撓要素150が非常に非常に薄く、支持点143およびプーリ144の位置が変化しないままの場合、プーリ145によって描かれる経路Pは、図1Aに示すようにほぼ完全な数学的楕円の一区間である。プーリ144および145の直径、および可撓要素150の厚さが非常に非常に小さくはない場合、経路Pは完全な楕円の一区画にならず、近似楕円の一区画になる。運動機器は、ストライド長さが可変である可変形態可撓支持システムに、これらの要素を使用することができる。運動機器は、垂直または水平方向に支持点143またはプーリ144の位置を変更することができる。これらの位置を変更することにより、システムの幾何学的形状および経路Pの形状が、図1Bまたは図1Cで示すように変化する。運動機器は、支持点143からプーリ145を周ってプーリ144との接触点までで測定した可撓要素の有効長を変更することもできる。この長さを変更することにより、システムの幾何学的形状および経路Pの形状が、図1Dで示したように変化する。
【0017】
図1Fは、ストライド長さが可変である可変形態可撓支持システムのプーリまたは他の案内要素(例えばプーリ145)が辿ることができる例示的曲線のグループを示す。普通の人間が引き起こす大股歩き運動は、精密に一様であることは滅多になく、運動機器の支持体に加えられる力が連続的に変化する結果、可撓支持システムの幾何学的形状は、運動運動経路の曲率と同様に連続的に変化する。通常、使用者の運動経路がそのまさに開始点に出会う(したがって精密に限定された経路を辿る)ことは稀である。しかし、ある時間にわたる使用者の経路は、1組の近似的に反復する曲線を辿ると予想することができ、その結果、認識可能な曲線経路、つまり「ほぼ限定された経路」になる。卵形、多少楕円、サドル形(図1Fの最も外側の輪郭を指す)などの経路があってよい。図1Fの曲線はそれぞれ、可撓支持システムの幾何学的形状が連続的に変化した状態で形成される。したがって、図1Fの各曲線は、図1aから図1dに示した曲線経路の部分など、曲線の多くの部分で構成される。
【0018】
図2は、可変形態可撓支持システムを有する運動機器の実施形態の側面図を示す。図3は、図2の実施形態の上面図を示す。図2および図3を参照すると、フレーム101は、ベース102を含む基本的支持枠組、上方軸103、第1垂直支持体105、および第2垂直支持体106を含む。ベース102の下方部分は床と係合し、それに支持される。クランク・システムは、クランク・シャフト114に取り付けたクランク・アーム112を含む。一方のクランク・アームにしか番号が与えられていないが、この実施形態には対向するクランク・アームがあることが理解される。各クランク・アーム112はクランク結合位置117を有する。クランク・シャフト114はフレーム101に支持され、したがってクランク・シャフトはその縦軸の周囲で回転する。クランク・アームは、錘113などの釣り合い錘を含んでよい。
【0019】
図2に示した実施形態は、クランク・アームがクランク結合位置を有する状態でクランク・シャフトを使用するが、他のクランク・システムの構成を使用することもできる。例えば、3本以上のクランク・アームを有するクランク・システムがあってもよい。さらに他のクランク・システムは、クランク・アームがなくてよく、ローラに支持され位置決めされたリングを使用し、クランク結合位置はリングの周囲またはその付近にある。実際、現在知られているか、後に開発されるどの種類のクランク・システムも、様々な実施形態に使用することができる。
【0020】
様々な実施形態では、クランク・システムは、クランク・シャフトに結合した機器119などのブレーキ/慣性機器を含む、かつ/またはそれに結合してもよい。あるいは、ブレーキ慣性機器は、ベルトとプーリの配置構成を通してクランク・シャフトと結合してよい。クランク・シャフト114の軸の周囲でクランク・アーム112が回転すると、ブレーキ/慣性機器119が回転する。ブレーキ/慣性機器119は、回転中のエネルギを受け取り、保存して、送出することにより、運動中に使用者に抵抗を与える制動力を提供する、かつ/または運動を滑らかにする慣性を提供することができる。図1に示した実施形態は単一のブレーキ/慣性機器を使用しているが、複数のブレーキ/慣性機器を使用するか、制動機能と慣性機能を2つ以上の機器に分けることが可能である。
【0021】
旋回連結組立体は、アーチ状運動部材130および足部支持部材134を含んでよい。右側の旋回連結組立体の要素しか番号が与えられていないが、この実施例には同等の要素を有する左側の旋回連結組立体があることが理解される。この明細書の文脈では、「部材」という用語は、様々なサイズ、形状および形態の構造または連結部を含む。例えば、部材は直線、曲線、または両方の組合せでよい。部材は単一の構成要素、または相互に結合した構成要素の組合せでよい。アーチ状運動部材130は上方部分132を有する。上方部分132は、使用者がハンドルとして使用することができる。アーチ状運動部材130は直線、曲線、または曲がっていてよい。足部支持部材134は、使用者が上に立つ足板136を有する。足部支持部材134は直線、曲線、または曲がっていてよい。足部支持部材134は、結合位置138でアーチ状運動部材130に結合される。結合は、図1に示すような旋回ピン接続で遂行してよいが、結合は、アーチ状運動部材130と足部支持部材134との相対的回転を可能にする任意の機器で遂行してもよい。本明細書では、「結合」という用語は直接的結合または間接的結合を含む。アーチ状運動部材130は、結合位置140にてフレーム101に結合される。結合は、図1に示すようにシャフトとブッシュで遂行してよいが、結合は、フレーム101に対するアーチ状運動部材130の回転を可能にする任意の機器で遂行してもよい。
【0022】
図2に示すように、フレーム101に結合されるアーチ状運動部材130の部分は、足部支持部材134に結合したアーチ状運動部材130の部分より上にある。本明細書の文脈では、1つの要素が別の要素より高い場合、これは他方の要素より「上」にあるとする。「上」という用語は、要素または要素の一部が別の要素の真上にある必要はない。逆に、本明細書の文脈では、1つの要素が他の要素より低い場合、これは他方の要素より「下」にあるとする。「下」という用語は、要素または要素の一部が別の要素の真下にある必要はない。
【0023】
可変形態可撓支持システムは可撓要素150を含む。可撓要素150はベルト、はめ歯ベルト、鎖、ケーブル、または張力を担うことができる任意の可撓構成要素でよい。可撓要素150は、ゴム・ベルトのように多少の引っ張りコンプライアンスを有するか、鎖のように引っ張りコンプライアンスをほとんど有しなくてよい。可撓要素150は、一方端にて、第1垂直支持体105上の位置143で支持要素に結合される。他方端では、可撓要素150はクランク結合位置117でクランク・アーム112に結合される。両端の間で、可撓要素150は、第2垂直支持体106上に位置した支持要素としても機能する案内要素144、および足部材134に配置された案内要素145と係合する。図2に示すような案内要素144および145はプーリであるが、はめ歯ベルトプーリ、スプロケット、ローラ、またはすべり金など、可撓要素を案内し、支持できる任意の他の構成要素でよい。
【0024】
図2に示すように位置143にある支持要素はピンであるが、ボルト、フック、またはクランプなど、可撓要素を支持し、結合できる任意の他の構成要素でよい。図2に示すように、足部材134上の案内要素145は、位置143にある支持要素と、これも支持要素として機能し、第2垂直支持体106上に配置された案内要素144との水平方向で中間にあってよい。水平方向で中間とは、一方の支持要素が案内要素145の前、つまり器具の前部に近い方にあり、他方の支持要素が案内要素145の後ろ、つまり器具の後部に近い方にある、という意味である。図2は、可撓要素150と係合する2つの案内要素を図示しているが、フレームまたは部材に配置した追加の案内要素を使用することが可能である。
【0025】
この実施例では、アーチ状運動部材130は概ね垂直姿勢に配向される。本明細書の文脈では、要素が、その要素の運動範囲内で考察して、システムの他の要素との接続点に対して測定した状態で、水平より垂直に近い傾向がある場合、要素は「概ね垂直」姿勢に配向されるとする。
【0026】
図4Aは、概ね垂直姿勢に配向されたアーチ状運動部材の実施例を示す。基準のフレームは、結合位置140に対して固定される。アーチ状運動部材130が結合位置140を中心としてその運動範囲にわたって運動すると、結合位置138はアーチ状経路160を描く。アーチ状経路160の幅Wが高さHより大きい場合、アーチ状運動部材130は、概ね垂直姿勢であると見なされる。アーチ状運動部材130は直線である必要がなく、どの部分も正確に垂直である必要もない。さらに、部材は、使用中のどの瞬間においても、水平より垂直に近い必要はない。
【0027】
図2および図3を参照すると、足部支持部材134は概ね水平姿勢に配向してよい。本明細書の文脈では、要素が、その要素の運動範囲内で考察して、システムの他の要素との接続点に対して測定した状態で、垂直より水平に近い傾向がある場合、要素は「概ね水平」姿勢に配向されるとする。図4Bは、概ね水平姿勢に配向された足部支持部材の実施例を示す。基準のフレームは、結合位置138に対して固定される。足部支持部材134が結合位置138を中心としてその運動範囲にわたって運動すると、それはアーチ状経路162を描く。アーチ状経路162の高さHが幅Wより大きい場合、足部支持部材は概ね水平姿勢である。足部支持部材134は直線である必要がなく、どの部分も正確に水平である必要もない。さらに、部材は、使用中のどの瞬間においても、垂直より水平に近い必要はない。
【0028】
操作中に、使用者は運動機器に上り、足板136上に立って、足板136の一方に自分の体重をのせることによって運動運動を開始する。使用者が下方向に踏むと、力が可撓支持要素150を通して伝達され、クランク・シャフト114およびブレーキ/慣性機器119を回転させる。クランク・シャフト114が回転し続けると、支持点143から案内要素145を周り、これも支持要素として機能する案内要素144との接触点まで測定される可撓要素150の部分の有効長が、連続的に変更される。上述したようなベルト部分のこのような有効長の変動は、図1Dに示したものと同様の可撓支持システムの幾何学的形状の変動をもたらす。クランク回転中に可撓支持システムの幾何学的形状が変化するので、使用者は、前方および/または後方への力を足板136に加えることによって、大股歩き運動を実行することができる。この大股歩き運動の結果、足板136、足部材134、および案内要素145が変位する。使用者による足板136の変位と、クランク112の回転によって引き起こされた可撓支持システムの幾何学的形状の連続的変化とが組み合わされた結果、図1Fに示した経路のいずれかの組合せであってよいほぼ限定された経路となる。
【0029】
経路の長さは、足板136に加えられる前方または後方への力の量によって、使用者が瞬間的に制御する。使用者が後方または前方への力をほとんど加えないと、運動経路は、方向が垂直に近くなり、水平振幅はほとんど、または全くない。あるいは、使用者が後方または前方へと有意の力を加えると、運動経路は有意の水平振幅を有することができる。運動中に一方の足板から対向する足板へと交互に体重を移すと、力がクランク112に伝達され、これがクランク112、クランク・シャフト114、およびブレーキ/慣性機器119の回転を維持する。ハンドル132はアーチ状パターンで動作することができ、使用者が把持することができる。この実施形態および他の実施形態では、力の変化は、経路の曲率の瞬間的変化を引き起こす。
【0030】
使用者が、長い期間にわたって足板136上に静止状態で立つことになると、体重がかかっていない単純なクランク・システムは、ロックされた「上死点」位置に落ち着くことができる。しかし、クランク・システムに釣り合い錘113を含めると、下方向の力を加えて、クランク・システムを「上死点」位置からずらす。
【0031】
両側部の旋回連結組立体は、両側の足板136が図2に示すよう反対に運動するように、両側のアーチ状運動部材を通して相互結合することができる。要素180はアーチ状運動部材130に結合される。したがって両側の要素180はそれぞれ、両側のアーチ状運動部材130それぞれと一体で運動する。コネクタ182が両側の要素180をロッカ・アーム184の両側部と結合する。ロッカ・アーム184は、その中央部分で、位置186のフレーム101と旋回状態で結合する。アーチ状運動部材130が運動すると、コネクタ182がロッカ・アーム184の揺動運動を引き起こす。この揺動運動は、両側のアーチ状運動部材130を反対方向に運動させ、したがって両側の旋回連結組立体を相互に結合する。
【0032】
運動機器に追加のブレーキ・システムを含めて、足板の水平動作に抵抗することができる。図2の実施形態は、2個のこのようなブレーキ・システムを有する。ブレーキ191は、フレーム101およびロッカ・アーム184に結合される。ブレーキ191は、摩擦式、電磁式、または流体式など、幾つかのタイプでよい。ブレーキ191をロッカ・アーム184に直接結合するのではなく、ブレーキ191は、ベルトおよびプーリ・システムを通してロッカ・アーム184に間接的に結合することができる。また、足部材134およびプーリ案内要素145に結合されたブレーキ193を含めることができる。ブレーキ193は、プーリ案内要素145の回転運動に抵抗し、これは足部材134および足板136の運動に抵抗を与える。
【0033】
図5は、別の実施形態の側面図を示す。この実施形態は、図2および図3の実施形態の要素に対応する多くの要素を有し(しかし多少異なる形状および/または寸法を有してもよい)、これらの要素は、同様の要素については同様の数字が付けられている。この実施形態は、例えばクランク・システムを可撓要素に結合するために、中間の連結組立体を使用してよいことを実証する。図5は、視覚的な明細さのために実施形態の左側の要素を大部分省略しているが、この実施形態には右側要素と同等の左側要素があることが理解される。
【0034】
図5を参照すると、フレーム101はベース102、上方軸103、第1垂直支持体105、および第2垂直支持体106を含む基本的な支持枠組を含む。ベース102の下方部分は床と係合し、それに支持される。クランク・システムは、クランク・シャフト114に取り付けたクランク部材112を含む。クランク・シャフト114はフレーム101に支持され、したがってクランク・シャフトはその縦軸の周囲で回転する。図5には図示されていないが、クランク・アームの一方は、図2に示すように釣り合い錘を含んでよい。
【0035】
様々な実施形態では、クランク・システムは、ベルト115およびプーリ118を通してクランク・シャフト114に結合した機器119などのブレーキ/慣性機器を含む、かつ/またはそれに結合してもよい。あるいは、ブレーキ/慣性機器は、中間ベルトおよびプーリの配置構成がない状態でクランク・シャフトと直接結合してよい。クランク・シャフト114の軸の周囲でクランク・アーム112が回転すると、ブレーキ/慣性機器119が回転する。ブレーキ/慣性機器119は、回転中のエネルギを受け取り、保存して、送出することにより、運動中に使用者に抵抗を与える制動力を提供する、かつ/または運動を滑らかにする慣性を提供することができる。ブレーキがロッカ・アーム184の運動に抵抗し、これはアーチ状部材130、足部材134、および足板136の運動に抵抗する。
【0036】
中間の連結組立体がクランク・システムに結合される。この実施例では、これは接続リンク171および作動リンク173を含む。接続リンク171は、一方端にてクランク結合位置117のクランク112に結合され、他方端で位置179の作動リンク173に結合される。作動リンク173は、位置175でフレーム101に結合される。
【0037】
旋回連結組立体は、アーチ状運動部材130および足部支持部材134を含んでよい。アーチ状運動部材130は上方部分132を有する。上方部分132は、使用者がハンドルとして使用することができる。アーチ状運動部材130は直線、曲線、または曲がっていてよい。足部支持部材134は、使用者が上に立つ足板136を有する。足部支持部材134は直線、曲線、または曲がっていてよい。足部支持部材134は、結合位置138でアーチ状運動部材130に結合される。
【0038】
図5を参照すると、可変形態可撓支持システムは可撓要素150を含む。可撓要素150は、一方端にて、第1垂直支持体105上の位置143で支持要素に結合される。他方端では、可撓要素150はクランク結合位置117でクランク・アーム112に結合される。両端の間で、可撓要素150は、第2垂直支持体106上に位置した支持要素としても機能する案内要素144、および足部材134に配置された案内要素145と係合する。
【0039】
図5に示す実施形態の操作は、図2に示した実施形態のそれと同様である。操作中に、使用者は運動機器に上り、足板136上に立って、足板136の一方に自分の体重をのせることによって運動運動を開始する。使用者が下方向に踏むと、力が可撓支持要素150を通して伝達され、作動リンク173および接続リンク171を動作させる。次に、これによってクランク112、クランク・シャフト114、およびブレーキ/慣性機器119が回転する。クランク・シャフト114が回転し続けると、位置143の支持要素から案内要素145を周り、これも支持要素として機能する案内要素144との接触点まで測定される可撓要素150の部分の有効長が、連続的に変更される。上述したようなベルト部分のこのような有効長の変動は、図1Dに示したものと同様の可撓支持システムの幾何学的形状の変動をもたらす。クランク回転中に可撓支持システムの幾何学的形状が変化するので、使用者は、前方および/または後方への力を足板136に加えることによって、大股歩き運動を実行することができる。この大股歩き運動の結果、足板136、足部材134、および案内要素145が変位する。使用者による足板136の変位と、クランク112の回転によって引き起こされた可撓支持システムの幾何学的形状の連続的変化とが組み合わされた結果、図1Fに示した経路のいずれかの組合せであってよいほぼ限定された経路となる。
【0040】
図2の実施形態と同様に、両側部の旋回連結組立体は、両側の足板136が反対方向に動作するように、相互結合することができる。これも図2の実施形態と同様に、足板の水平動作に抵抗するために、追加のブレーキ・システムを含めてよい。
【0041】
図6は、別の実施形態の側面図を示す。この実施形態は、図2、図3および図5の実施形態の要素に対応する多くの要素を有し(しかし多少異なる形状および/または寸法を有してもよい)、これらの要素は、同様の要素については同様の数字が付けられている。この実施形態は、可撓支持システム内で支持点の水平および垂直位置を変更するために、中間の連結組立体を使用してよいことを実証する。図6は、視覚的な明細さのために実施形態の左側の要素を大部分省略しているが、右側要素と同等の左側要素があることが理解される。
【0042】
図6を参照すると、フレーム101はベース102、上方軸103、および垂直支持体105を含む基本的な支持枠組を含む。ベース102の下方部分は床と係合し、それに支持される。クランク・システムは、クランク・シャフト114に取り付けたクランク部材112を含む。クランク・シャフト114はフレーム101に支持され、したがってクランク・シャフトはその縦軸の周囲で回転する。図6には図示されていないが、クランク・アームの一方は、図2に示すように釣り合い錘を含んでよい。
【0043】
様々な実施形態では、クランク・システムは、クランク・シャフトに結合した機器119などのブレーキ/慣性機器を含む、かつ/またはそれに結合してもよい。代替的または追加的に、ブレーキ慣性機器は、ベルトおよびプーリ配置構成を通してクランク・シャフトと結合してよい。クランク・シャフト114の軸の周囲でクランク・アーム112が回転すると、ブレーキ/慣性機器119が回転する。ブレーキ/慣性機器119は、回転中のエネルギを受け取り、保存して、送出することにより、運動中に使用者に抵抗を与える制動力を提供する、かつ/または運動を滑らかにする慣性を提供することができる。
【0044】
中間の連結組立体がクランク・システムに結合される。この実施例では、これは接続リンク171および作動リンク173を含む。接続リンク171は、一方端にてクランク結合位置117のクランク112に結合され、他方端で位置179の作動リンク173に結合される。作動リンク173は、位置175でフレーム101に結合される。
【0045】
旋回連結組立体は、アーチ状運動部材130および足部支持部材134を含んでよい。アーチ状運動部材130は上方部分132を有する。上方部分132は、使用者がハンドルとして使用することができる。アーチ状運動部材130は直線、曲線、または曲がっていてよい。足部支持部材134は、使用者が上に立つ足板136を有する。足部支持部材134は直線、曲線、または曲がっていてよい。足部支持部材134は、結合位置138でアーチ状運動部材130に結合される。
【0046】
図6を参照すると、可変形態可撓支持システムは可撓要素150を含む。可撓要素150は、一方端にて、垂直支持体105上の位置143で支持要素に結合される。他方端では、可撓要素150は作動リンク173上の位置117で支持要素に結合される。両端の間で、可撓要素150は、足部材134上に位置した案内要素145と係合する。
【0047】
図6に示す実施形態の操作は、図2に示した実施形態のそれと同様である。操作中に、使用者は運動機器に上り、足板136上に立って、足板136の一方に自分の体重をのせることによって運動運動を開始する。使用者が下方向に踏むと、力が可撓支持要素150を通して伝達され、作動リンク173および接続リンク171を動作させる。次に、これによってクランク112、クランク・シャフト114、およびブレーキ/慣性機器119が回転する。クランク・シャフト114が回転し続けると、結合位置177の水平位置が連続的に変化する。位置177にて支持要素の水平位置が変化する結果、図1Bに示したものと同様に可撓支持システムの幾何学的形状が変化する。クランク・シャフト114が回転し続けるのと同時に、位置177における支持要素の垂直位置が連続的に変化する。その結果、図1Cに示したものと同様に、可撓支持システムの幾何学的形状が追加的に変化する。クランク回転中に可撓支持システムの幾何学的形状が変化するので、使用者は、前方および/または後方への力を足板136に加えることによって、大股歩き運動を実行することができる。この大股歩き運動の結果、足板136、足部材134、および案内要素145が変位する。使用者による足板136の変位と、クランク112の回転によって引き起こされた可撓支持システムの幾何学的形状の連続的変化とが組み合わされた結果、図1Fに示した経路のいずれかの組合せであってよいほぼ限定された経路となる。
【0048】
図2の実施形態と同様に、両側部の旋回連結組立体は、両側の足板136が反対方向に動作するように、相互結合することができる。これも図2の実施形態と同様に、足板の水平動作に抵抗するために、追加のブレーキ・システムを含めてよい。
【0049】
図7は、別の実施形態の側面図を示す。この実施形態は、図2、図3、図5、および図6の実施形態の要素に対応する多くの要素を有し(しかし多少異なる形状および/または寸法を有してもよい)、これらの要素は、同様の要素については同様の数字が付けられている。この実施形態は、例えば可撓支持システム内で支持点の水平および垂直位置を変更し、可撓支持要素の有効長を変化させるために、中間の連結組立体を使用してよいことを実証する。図7は、視覚的な明細さのために実施形態の左側の要素を大部分省略しているが、右側要素と同等の左側要素があることが理解される。
【0050】
フレーム101はベース102、上方軸103、および垂直支持体105を含む基本的な支持枠組を含む。ベース102の下方部分は床と係合し、それに支持される。クランク・システムは、クランク・シャフト114に取り付けたクランク部材112を含む。クランク・シャフト114(図2)はフレーム101に支持され、したがってクランク・シャフトはその縦軸の周囲で回転する。図7には図示されていないが、クランク・アームの一方は、図2に示すように釣り合い錘を含んでよい。
【0051】
クランク・システムは、クランク・シャフトに結合したブレーキ/慣性機器119を含んでよい。あるいは、ブレーキ慣性機器は、ベルトおよびプーリの配置構成を通してクランク・シャフトと結合してよい。クランク・シャフト114の軸の周囲でクランク・アーム112が回転すると、ブレーキ/慣性機器119が回転する。ブレーキ/慣性機器119は、回転中のエネルギを受け取り、保存して、送出することにより、運動中に使用者に抵抗を与える制動力を提供する、かつ/または運動を滑らかにする慣性を提供することができる。
【0052】
中間の連結組立体がクランク・システムに結合される。この実施例では、これは接続リンク171および作動リンク173を含む。接続リンク171は、一方端にてクランク結合位置117のクランク112に結合され、他方端で位置179の作動リンク173に結合される。作動リンク173は、位置175でフレーム101に結合される。案内要素144が、位置178で作動リンク173に結合される。
【0053】
旋回連結組立体は、アーチ状運動部材130および足部支持部材134を含んでよい。アーチ状運動部材130は上方部分132を有する。上方部分132は、使用者がハンドルとして使用することができる。アーチ状運動部材130は直線、曲線、または曲がっていてよい。足部支持部材134は、使用者が上に立つ足板136を有する。足部支持部材134は直線、曲線、または曲がっていてよい。足部支持部材134は、結合位置138でアーチ状運動部材130に結合される。
【0054】
さらに図7を参照すると、可変形態可撓支持システムは可撓要素150を含む。可撓要素150は、一方端にて、垂直支持体105上の位置143で支持要素に結合される。他方端では、可撓要素150は第2位置147で垂直支持体105に結合される。両端の間で、可撓要素150は、足部材134上に配置された案内要素145、および作動リンク173上の位置178で支持要素としても機能する案内要素144と係合する。
【0055】
図7に示す実施形態の操作は、図2に示した実施形態のそれと同様である。操作中に、使用者は運動機器に上り、足板136上に立って、足板136の一方に自分の体重をのせることによって運動運動を開始する。使用者が下方向に踏むと、力が可撓支持要素150を通して伝達され、作動リンク173および接続リンク171を動作させる。次に、これによってクランク112、クランク・シャフト114、およびブレーキ/慣性機器119が回転する。クランク・シャフト114が回転し続けると、支持要素としても機能する案内要素144の水平および垂直位置が連続的に変化する。その結果、図1Bおよび図1Dに示したものと同様に可撓支持システムの幾何学的形状が変化する。クランク・シャフト114が回転し続けるのと同時に、支持点143から案内要素145を周り、支持要素としても機能する案内要素144との接触点まで測定した可撓要素150の部分の有効長が連続的に変化する。その結果、図1Dに示したものと同様に、可撓支持システムの幾何学的形状が追加的に変化する。クランク回転中に可撓支持システムの幾何学的形状が変化するので、使用者は、前方および/または後方への力を足板136に加えることによって、大股歩き運動を実行することができる。この大股歩き運動の結果、足板136、足部材134、および案内要素145が変位する。使用者による足板136の変位と、クランク112の回転によって引き起こされた可撓支持システムの幾何学的形状の連続的変化とが組み合わされた結果、図1Fに示した経路のいずれかの組合せであってよいほぼ限定された経路となる。
【0056】
図2の実施形態と同様に、両側部の旋回連結組立体は、両側の足板136が反対方向に動作するように、相互結合することができる。これも図2の実施形態と同様に、足板の水平動作に抵抗するために、追加のブレーキ・システムを含めてよい。
【0057】
図8は、別の実施形態の側面図を示す。この実施形態は、図2、図3、図5、図6、および図7の実施形態の要素に対応する多くの要素を有し(しかし多少異なる形状および/または寸法を有してもよい)、これらの要素は、同様の要素については同様の数字が付けられている。この実施形態は、例えばブレーキ・システムを器具の後方に配置してよく、相互結合システムがベルト・ループを含んでよく、足部材が複数の案内要素によって支持されてよく、可撓要素をクランクに直接取り付ける必要がないことを実証する。図8は、視覚的な明細さのために実施形態の左側の要素を大部分省略しているが、右側要素と同等の左側要素があることが理解される。
【0058】
フレーム101はベース102、上方軸103、第1垂直支持体105、および第2垂直支持体106を含む基本的な支持枠組を含む。ベース102の下方部分は床と係合し、それに支持される。クランク・システムは、クランク・シャフト114(図2)に取り付けたクランク部材112を含む。クランク・シャフト114はフレーム101に支持され、したがってクランク・シャフトはその縦軸の周囲で回転する。
【0059】
様々な実施形態では、クランク・システムは、クランク・シャフトに結合した機器119などのブレーキ/慣性機器を含む、かつ/またはそれに結合してもよい。あるいは、ブレーキ慣性機器は、ベルトおよびプーリ配置構成を通してクランク・シャフトと結合してよい。クランク・シャフト114の軸の周囲でクランク・アーム112が回転すると、ブレーキ/慣性機器119が回転する。ブレーキ/慣性機器119は、回転中のエネルギを受け取り、保存して、送出することにより、運動中に使用者に抵抗を与える制動力を提供する、かつ/または運動を滑らかにする慣性を提供することができる。
【0060】
旋回連結組立体は、アーチ状運動部材130および足部支持部材134を含んでよい。アーチ状運動部材130は上方部分132を有する。上方部分132は、使用者がハンドルとして使用することができる。アーチ状運動部材130は直線、曲線、または曲がっていてよい。足部支持部材134は、使用者が上に立つ足板136を有する。足部支持部材134は直線、曲線、または曲がっていてよい。足部支持部材134は、結合位置138でアーチ状運動部材130に結合される。
【0061】
さらに図8を参照すると、可変形態可撓支持システムは可撓要素150を含む。可撓要素150は、一方端にて、第1垂直支持体105上の位置143で支持要素に結合される。他方端では、可撓要素150は位置116でフレーム101に結合される。両端の間で、可撓要素150は、第2垂直支持体106上に位置した支持要素としても機能する案内要素144、足部材134に配置された案内要素145および146、およびクランク112に配置された案内要素111と係合する。案内要素111を使用した結果、可撓要素がクランク112に結合され、この結合方法は図2の実施形態に使用できることに留意されたい。
【0062】
図8に示す実施形態の操作は、図2に示した実施形態のそれと同様である。操作中に、使用者は運動機器に上り、足板136上に立って、足板136の一方に自分の体重をのせることによって運動運動を開始する。使用者が下方向に踏むと、力が可撓支持要素150を通して伝達され、クランク112、クランク・シャフト114、およびブレーキ/慣性機器119を回転させる。クランク・シャフト114が回転し続けると、支持点143から案内要素145および146を周り、これも支持要素として機能する案内要素144との接触点まで測定される可撓要素150の部分の有効長が、連続的に変更される。上述したようなベルト部分のこの有効長の変動は、可撓支持システムの幾何学的形状の変動をもたらす。クランク回転中に可撓支持システムの幾何学的形状が変化するので、使用者は、前方および/または後方への力を足板136に加えることによって、大股歩き運動を実行することができる。この大股歩き運動の結果、足板136、足部材134、および案内要素145および146が変位する。使用者による足板136の変位と、クランク112の回転によって引き起こされた可撓支持システムの幾何学的形状の連続的変化とが組み合わされた結果、図1Fに示した経路のいずれかの組合せであってよいほぼ限定された経路となる。
【0063】
他の実施形態と同様に、両側部の旋回連結組立体は、相互結合することができる。図8の実施形態は、相互結合するシステムが連続ベルト・ループを使用できることを実証する。相互結合システムは連続ベルト164を含む。連続ベルト164はプーリ166および168と係合する。連続ベルト164は、結合位置135で足部支持部材164と結合する。右側の足部支持部材しか図示されていないが、同等の左側の足部支持部材があり、連続ベルト164が前記左側足部支持部材に結合されることが理解される。一方の足部支持部材が前方へと移動すると、反対側の足部支持部材が後方に移動する。連続ベルト164は、足部支持部材134が前後に移動するにつれて変動するシステムの幾何学的形状に対応できる、わずかな量のコンプライアンスを有してよい。この連続ベルト・ループの相互結合システムは、本発明の他の実施形態で使用してもよい。同様に、図2および図3のロッカ・アーム相互結合システムを、図8の実施形態で置換してもよい。実際、現在知られている、または後に開発される任意の相互結合技術を、本発明の幾つかの実施形態で使用することができる。
【0064】
図2の実施形態で示すように、足板の水平動作に抵抗するために、追加のブレーキ・システムを含むことができる。図8の実施形態では、ブレーキ191をフレーム101およびプーリ168に結合する。
【0065】
図9は、本発明の1つの実施形態による構成である例示的方法900の図である。方法900は、図2、図3および図5から図8で示すように、例えばシステムの使用者が実行してよい。
【0066】
ステップ901で、右側足部支持部材に力を加え、これによって第1右側支持要素と右側案内要素と第2右側支持要素との間の幾何学的関係を変化させる。
【0067】
同様に、ステップ902では、左側足部支持部材に力を加え、これによって第1左側支持要素と左側案内要素と第2左側支持要素との間の幾何学的関係を変化させる。多くの実施形態で、運動機器の両側部分は相互結合され、したがってステップ901およびステップ902は同時に実行される。
【0068】
右側と左側の可撓支持システムそれぞれで幾何学的関係が変化すると、可撓支持要素に力が加えられる。ステップ903で、第1および第2可撓要素に加えられた力の結果、クランク・シャフトが回転する。ステップ904では、大股歩き運動中に、両側足部支持部材でほぼ限定された経路を辿る。
【0069】
方法900は一連の別個のステップとして図示されている。しかし、本発明の他の実施形態は、方法900の様々な部分を追加、削除、反復、改造かつ/または再構成してよい。例えば、ステップ901からステップ904は、ある期間にわたって連続して実行することができる。さらに、ステップ901からステップ904は概して、使用者の大股歩き運動中に同時に実行される。さらに、幾つかの実施形態は、足部支持部材に結合され、使用者にアーム動作を提供するハンドルを有するアーチ状運動部材を含むことができ、方法900は、これらのアーチ状運動部材の動作を含んでよい。
【0070】
本発明およびその利点を詳細に説明してきたが、請求の範囲で定義されているような本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に様々な変更、置換および改変を実行することができる。さらに、本出願の範囲は、本明細書に記載されたプロセス、器具、製造、物質の組成、手段、方法およびステップの特定の実施形態に制限されないものとする。本発明の開示から当業者には容易に認識されるように、本明細書に記載された対応する実施形態とほぼ同じ機能を実行するか、ほぼ同じ結果を達成する既存の、または今後開発されるプロセス、器具、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップは、本発明によって使用することができる。したがって、請求の範囲は、このようなプロセス、器具、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップを、その範囲内に含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1A】楕円の幾何学的形状を示す。
【図1B】代替楕円の幾何学的形状を示す。
【図1C】別の代替楕円の幾何学的形状を示す。
【図1D】さらに別の代替楕円の幾何学的形状を示す。
【図1E】可変形態可撓支持システムの実施例を示す。
【図1F】プーリまたは他の案内要素が辿ることができる例示的曲線のグループを示す。
【図2】本発明の実施形態による構成である運動機器の例示的実施形態の側面図を示す。
【図3】図2に示した機器の上面図を示す。
【図4A】アーチ状運動部材の経路の例示的実施形態を示す。
【図4B】足部支持部材の経路の例示的実施形態を示す。
【図5】本発明の実施形態による構成である運動機器の例示的実施形態の側面図を示す。
【図6】本発明の実施形態による構成である運動機器の例示的実施形態の側面図を示す。
【図7】本発明の実施形態による構成である運動機器の例示的実施形態の側面図を示す。
【図8】本発明の実施形態による構成である運動機器の例示的実施形態の側面図を示す。
【図9】本発明の実施形態による構成である運動機器の例示的使用方法を示す。
【符号の説明】
【0072】
101 フレーム
102 ベース
103 上方軸
105 第1垂直支持体
106 第2垂直支持体
111 案内要素
112 クランク・アーム
113 錘
114 クランク・シャフト
115 ベルト
117 クランク結合位置
118 プーリ
119 ブレーキ/慣性機器
130 アーチ状運動部材
132 上方部分
134 足部支持部材
135 結合位置
136 足板
138 結合位置
140 結合位置
143 支持点
144 プーリ・案内要素
145 プーリ・案内要素
146 案内要素
147 第2位置
150 可撓要素
160 アーチ状経路
162 アーチ状経路
164 連続ベルト
166 プーリ
168 プーリ
171 接続リンク
173 作動リンク
175 位置
177 位置
178 位置
180 要素
182 コネクタ
184 ロッカ・アーム
186 位置
191 ブレーキ
193 ブレーキ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
定置運動装置であって、
床によって支持されるのに適するベース部分を有するフレームと、
第1および第2クランク結合位置を備え、
前記フレームに結合されたクランク・システムと、
第1および第2のブレーキ機器と、
前記フレームに結合された右側アーチ状運動部材と、
前記右側アーチ状運動部材に結合された右側足部支持部材と、
前記フレームに結合された左側アーチ状運動部材と、
前記左側アーチ状運動部材に結合された左側足部支持部材と、
それぞれ可撓支持システムとを備える第1及び第2の結合システムと、
を備え、
前記第1の結合システムは、前記右側足部支持部材を、前記第1のクランク結合位置に結合し、
前記第2の結合システムは、前記左側足部支持部材を、前記第2のクランク結合位置に結合し、
て成る定置運動装置において、
使用者によって前記右側及び左側足部支持部材に力が適用されることによって、使用者がほぼ垂直運動と閉じた経路の大股歩き運動との間で変化させることを許容し、
前記閉じた経路の大股歩き運動の長さを、使用者が、前記足部支持部材に適用される前向きおよび後向きの力を変化させるときに、使用者によって瞬間的に変化させることを可能にし、
前記第1のブレーキ装置によって、前記クランクシステムの回転に抵抗するようにし、
前記第2のブレーキ装置によって、前記足部支持部材の水平運動に抵抗するようにして成る、
定置運動装置。
【請求項2】
前記第1のブレーキ装置を前記クランク・システムに結合し、前記第2のブレーキ装置を前記右側および左側足部支持部材に結合して成る、請求項1に記載の定置運動装置。
【請求項3】
前記右側および左側足部支持部材がクロス・カップリング・システムによってクロス・カップルされる請求項1に記載の定置運度装置。
【請求項4】
前記第2のブレーキ装置を、前記クロス・カップリング・システムによって、前記右側及び左側足部支持部材に結合する請求項3に記載の定置運動装置。
【請求項5】
前記クランク・システムが、エネルギを保存し、このエネルギを前記定置運動装置の一部分にもどすように構成した慣性機器に結合される請求項1に記載の定置運動装置。
【請求項6】
前記右側足部支持部材が、前記右側アーチ状運動部材の下側端部に近接して前記右側アーチ状運動部材と枢動可能に結合され、前記右側アーチ状運動部材が、前記右側アーチ状運動部材の下側端部から離れた位置で前記フレームと枢動可能に結合され、前記左側足部支持部材が、前記左側アーチ状運動部材の下側端部に近接して前記左側アーチ状運動部材に枢動可能に結合され、前記左側アーチ状運動部材が、前記左側アーチ状運動部材の下側端部から離れた位置で前記フレームに枢動可能に結合された請求項1に記載の定置運動装置。
【請求項7】
前記右側及び左側足部支持部材が実質的に水平である請求項6に記載の定置運動装置。
【請求項8】
前記右側及び左側足部支持部材が、実質的に垂直である請求項1に記載の定置運動装置。
【請求項9】
前記右側及び左側アーチ状運動部材が、ハンドルとして使用できる上部部分を備えた請求項1に記載の定置運動装置。
【請求項10】
前記フレームが、第1の右側および第1の左側支持要素を備え、前記第1の右側支持要素が、前記第1の結合システムの可撓要素に係合し、前記第1の左側支持要が、前記第2の結合システムの可撓要素に係合する請求項1に記載の定置運動装置。
【請求項11】
前記フレームが、第2の右側および第2の左側支持要素を備え、前記第2の右側支持要素が、前記第1の結合システムの前記可撓要素に係合し、前記第2の左側支持要素が、前記第2の結合システムの前記可撓要素に係合する請求項10に記載の定置運動装置。
【請求項12】
前記右側及び左側足部支持部材がそれぞれ案内要素を備え、前記右側足部支持部材の案内要素が、前記第1及び第2の右側支持要素の水平方向に中間の位置において前記第1の結合システムの可撓要素に係合し、前記左側足部支持部材の案内要素が、前記第1及び第2の左側支持要素の水平方向に中間の位置において、前記第2の結合システムの可撓要素に係合する、請求項11に記載の定置運動装置。
【請求項13】
前記第2のブレーキ機器が、
前記右側足部支持部材案内要素に結合された右側ブレーキ・コンポーネントと、
前記左側足部支持部材案内要素に結合された左側ブレーキ・コンポーネントと、
の少なくとも一方を含む請求項12に記載の定置運動装置。
【請求項14】
定置運動装置であって、
床によって支持されるのに適するベース部分を有するフレームと、
第1および第2クランク結合位置を備え、前記フレームに結合されたクランク・システムと、
第1および第2のブレーキ機器と、
右側および左側リンク機構アセンブリーと、
可撓支持要素をそれぞれ備えた第1および第2の結合システムと、
を備え、
前記各リンク機構アセンブリは、前記フレームに枢動可能に結合されたアーチ状運動部材と、前記アーチ状運動部材に、前記フレームに枢動可能結合の下側の位置において枢動可能に結合された足部支持部材とを備え、
前記各足部支持部材は、ほぼ水平な位置に向けられ、
前記各足部支持部材は、足枝を備え、
前記第1結合システムは、前記右側リンク機構アセンブリの右側足部支持部材を前記第1のクランク結合位置に結合し、
前記第2の結合システムは、前記左側リンク機構アセンブリの左側足部支持部材を、前記第2のクランク位置に結合し、
使用者によって前記右側及び左側足部支持部材に力が適用されることによって、使用者がほぼ垂直運動と閉じた経路の大股歩き運動との間で変化させることを許容し、
前記閉じた経路の大股歩き運動の長さを、使用者が、前記足部支持部材に適用される前向きおよび後向きの力を変化させるときに、使用者によって瞬間的に変化させることを可能にし、
前記第1のブレーキ機器によってほぼ前記クランクシステムの回転に大体において抵抗するようにし、
前記第2のブレーキ装置によって前記足板の水平運動に大体において抵抗するようにして成る、
定置運動装置。
【請求項15】
前記第1のブレーキ機器を、前記クランク・システムに結合し、前記第2のブレーキ機器を、前記右側および左側足部支持部材に結合した請求項14に記載の定置運動装置。
【請求項16】
前記右側足部支持部材と、前記左側足部支持部材とを、クロス・カップリング・システムによってクロス・カップルして成る請求項14に記載の定置運動装置。
【請求項17】
前記第2のブレーキ機器を、前記クロス・カップリング・システムによって前記右側および左側足部支持部材によって結合した請求項16に記載の定置運動装置。
【請求項18】
前記クランク・システムを、前記定置運動装置の一部分にエネルギーを蓄積しかつ逆戻りさせる請求項14に記載の定置運動装置。
【請求項19】
前記右側および左側アーチ状運動部材が実質的に垂直である請求項14に記載の定置運動装置。
【請求項20】
前記右側および左側アーチ状運動部材のそれぞれが、ハンドルとして使用できる上部部分を備えた請求項14に記載の定置運動装置。
【請求項21】
前記フレームが、第1の右側および第1の左側支持要素を備え、前記第1の右側支持要素が前記第1の結合システムの可撓要素に係合し、前記第1の左側支持要素が、前記第2の結合システムの可撓要素に係合する請求項14に記載の定置運動装置。
【請求項22】
前記フレームが、第2の右側および第2の左側支持要素を備え、前記第2の右側支持要素が、前記第1の結合システムの可撓要素に係合し、前記第2の左側支持要素が、前記第2の結合システムの可撓要素に係合する請求項21に記載の定置運動装置。
【請求項23】
前記右側および左側足部支持部材のそれぞれが、案内要素を備え、前記右側足部支持部材の案内要素が、前記第1及び第2の右側支持エレメントの水平方向中間の位置において前記第1の結合システムの可撓要素に係合し、前記左側足部支持部材の案内要素が、前記第1及び第2の左側支持エレメントの水平方向中間の位置において前記第2の結合システムの可撓要素に係合する請求項22に記載の定置運動装置。
【請求項24】
前記第2のブレーキ機器が、
前記右側足部支持部材案内要素に結合された右側ブレーキ・コンポーネントと、
前記左側足部支持部材案内要素に結合された左側ブレーキ・コンポーネントと、
少なくとも一方を含む請求項23に記載の定置運動装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−66736(P2013−66736A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−260660(P2012−260660)
【出願日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【分割の表示】特願2007−195358(P2007−195358)の分割
【原出願日】平成19年7月27日(2007.7.27)
【出願人】(507255204)