説明

可変表示印刷物及びその製造方法

【課題】可変視用の印刷画像もしくは印刷図柄・模様が見えるようにした可変表示印刷物において、画像もしくは図柄・模様に独自の変化を与えることができる加飾効果に優れる可変表示印刷物を提供すること。
【解決手段】表面に反射層を設けた基材の、前記反射層上に、可変視用の印刷画像、及び凸レンズを所定のピッチで配列した凸レンズ群を有する可変表示印刷物において、前記印刷画像は、前記凸レンズ群と同配列であり、かつ、前記印刷画像のそれぞれのピッチが、前記凸レンズ群のピッチと異なる、2種類以上の印刷画素体とすることにより解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の可変視用画素を設けた可変表示印刷物に関し、さらに詳しくは、複数の可変視用画素とレンズを組み合わせた可変表示印刷物及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、印刷等により平面的に視覚表現された絵や図柄等の画像(「立体視用の画像」)を、レンチキュラーレンズを用いて立体的に視認できるようにした立体印刷物はよく知られている。この立体印刷物は、左右の目で像を結ぶことができる立体視用の画像をレンチキュラーレンズの微細な凸レンズ列と同じ間隔(ピッチ)で線状に配列し、立体画像として認識することができるようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、レンチキュラーレンズに、2種類以上の絵や図柄等の画像を、このレンチキュラーレンズの微細な凸レンズ列の間隔(ピッチ)に合わせて交互にまたは種類順に繰り返して短冊状に合成した画像(「可変視用の画像」)を配設し、見る角度によって2種類または数種類の異なる絵柄が見えるようにした可変印刷物もよく知られている。
【0004】
従来、上記可変視印刷物は、平面の画像に、動作変化を与える印刷物の技法として、あらかじめ複数の画像を縦方向または横方向に多数の線状帯に分け、これら異なる画像の線状帯を順次に並べた画像体を一枚の基材上に印刷し、この画像体上に線状帯のピッチと方向に合わせたかまぼこ状の微細レンズ集合体を配置させ、前記微細レンズ集合体のレンチキュラーシート等のレンズ作用により、複数の画像を、画面を傾けることにより画像の変化を与える方法が取られている。
このように、画面を傾けて画像の変化を与える場合、画面にはめ込むかまたは分割して異なった2つの画像を一枚の基材に印刷した画像体は、レンチキュラーシートを張つけても、傾きによるそれぞれの画像の変化は同一で、それぞれの画像に独自の変化を与えることは出来なかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−226100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の課題を考慮してなされたものであって、可変視用の印刷画像もしくは印刷図柄・模様が見えるようにした可変表示印刷物において、画像もしくは図柄・模様に独自の変化を与えることができる加飾効果に優れる可変表示印刷物及びその製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、表面に反射層を設けた基材の、前記反射層上に、可変視用の印刷画像、及び凸レンズを所定のピッチで配列した凸レンズ群を有する可変表示印刷物において、
前記印刷画像は、前記凸レンズ群と同配列であり、かつ、前記印刷画像のそれぞれのピッチが、前記凸レンズ群のピッチと異なる、2種類以上の印刷画素体からなることを特徴とする可変表示印刷物である。
【0008】
請求項2に係る発明は、少なくとも1種類の印刷画素体のピッチが、前記凸レンズ群のピッチより小さく、かつ、少なくとも1種類の印刷画素体のピッチが、前記凸レンズ群のピッチより大きい印刷画像を設けたことを特徴とする可変表示印刷物である。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記印刷画素体が、ドット状印刷画素体であることを特徴とする可変表示印刷物である。
【0010】
請求項4に係る発明は、前記印刷画素体が、異なる色調の印刷画素体としたことを特徴とする請求項可変表示印刷物である。
【0011】
請求項5に係る発明は、前記前記凸レンズ群が、前記凸レンズ間に平坦部を有することを特徴とする可変表示印刷物である。
【0012】
請求項6に係る発明は、前記凸レンズが、紫外線硬化型インキからなることを特徴とする可変表示印刷物である。
【0013】
請求項7に係る発明は、表面に反射層を設けた基材の、前記反射層上に、ピッチと異なる、2種類以上の印刷画素体からなる印刷画像を形成する工程と、
前記印刷画像上に、前記2種類以上の印刷画素体のピッチと異なるピッチのレンズ群を形成する工程と、
を有することを特徴とする可変表示印刷物の製造方法である。
【0014】
請求項8に係る発明は、
表面に反射層を設けた基材の、前記反射層上に、ピッチと異なる、2種類以上の印刷画素体からなる印刷画像を形成する工程と、
前記印刷画像上に、前記2種類以上の印刷画素体のピッチと異なるピッチのレンズ群を形成するレンズ部以外に部分に、保護層を形成する工程と、
前記保護層のない位置にレンズを形成する樹脂液膜を形成する工程と、
前記樹脂液膜を硬化する工程と、
を有することを特徴とする可変表示印刷物の製造方法である。
【0015】
請求項9に係る発明は、
前記保護層が、レンズを形成する樹脂液を撥液する機能を有することを特徴とする可変表示印刷物の製造方法。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、可変視用の印刷画像と凸レンズ群と同配列であり、かつ、前記印刷画像のそれぞれのピッチが、前記凸レンズ群のピッチと異なる、2種類以上の印刷画素体からなるので、視点の移動に伴い、絵柄の動きの変化が大きい視覚効果が得られる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、少なくとも1種類の印刷画素体のピッチが、前記凸レンズ群のピッチより小さく、かつ、少なくとも1種類の印刷画素体のピッチが、前記凸レンズ群のピッチより大きい印刷画像としたので、前記2つの画素体の動きの差が大きくなり、僅かな視点の移動でも、大きな絵柄の変化があるように見える。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、前記印刷画素体が、ドット状印刷画素体であるので、可変状態が明確に表示できる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、前記印刷画素体が、異なる色調の印刷画素体としたので、可変状態がより明確に表示できる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、前記前記凸レンズ群が、前記凸レンズ間に平坦部を有する構成としたので、平坦部に凸レンズを形成する樹脂液を撥液する機能を有する保護層を設けることが可能となる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、前記凸レンズが、紫外線硬化型インキからなるので、樹脂液を硬化する際、大量の熱がかからないので、安定した形状のレンズを形成することが可能となる。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、2種類以上の印刷画素体上に、前記印刷画素体ピッチと異なるピッチのレンズ群を直接形成することができる。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、予めレンズ群を形成するレンズ部以外に部分に、保護層が形成されているので、レンズ群が安定した状態で形成することができる。
【0024】
請求項9に記載の発明によれば、前記レンズを形成する樹脂液を撥液する機能を有するので、レンズ群のレンズが安定した形状、ピッチで形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の可変表示印刷物一例を示す模式断面図である。
【図2】図1の可変表示印刷物の要部を示す模式断面図である。
【図3】本発明の可変表示印刷物の製造方法の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の可変表示印刷物の製造方法の他の例を示す説明図である。
【図5】本発明の可変表示印刷物の応用品の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の可変表示印刷物の応用品の他の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の可変表示印刷物は、図1に示すように、表面に反射層(2)を設けた基材(1)の、前記反射層(2)上に、可変視用の印刷画像(3)、及び凸レンズ(5)を所定のピッチで配列した凸レンズ群(50)を有する可変表示印刷物(A)である。
ここで、図2に示すように、前記印刷画像(3)は、前記凸レンズ群(50)と同配列であり、かつ、前記印刷画像(3)のそれぞれのピッチが、前記凸レンズ群(50)のピッチと異なる、2種類以上の印刷画素体(31)(32)からなる可変表示印刷物(A)である。
【0027】
前記凸レンズ群(50)のピッチP1と異なる、2種類以上の印刷画素体(31)(32)からなる印刷画像(3)とは、1種類の印刷画素体(31)のピッチP2が、前記凸レンズ群の(50)ピッチより小さく、かつ、1種類の印刷画素体(32)のピッチP3が、前記凸レンズ群(50)のピッチより大きい印刷画素体からなる。
すなわち、前記レンズ群と印刷画素体のそれぞれのピッチも関係は、P2<P1<P3となるのが好ましい。
【0028】
しかしながら、前記以外に、それぞれのピッチも関係は、P2<P3<P1、P1<P2<P3のように、凸レンズ群(50)のピッチと、複数の印刷画素体のピッチがそれぞれ異なっておれば、前記の効果を発現することができる。
【0029】
また、前記レンズ群と印刷画素体のピッチは、その差が小さい程、印刷画素体の動きが大きくなるので、実際の印刷画素体の動きを想定して、レンズ群のピッチとの差を設定すればよい。
【0030】
また、前記印刷画素体(31)(32)は、ドット状印刷画素体とすることにより、可変状態が明確に表示できるので望ましい。
【0031】
そして、前記印刷画素体(31)(32)は、異なる色調の印刷画素体とすることにより、色の違いによって、可変状態がより明確に表示できるので望ましい。
また、前記印刷画素体(31)(32)は、後から印刷形成する印刷画素体を透明着色画素体、半透明着色画素体とすることにより、2つの印刷画素体が、一部または全部が重なった場合でも、下側の印刷画素体の形状、配色が現出することができる。
【0032】
また、図2に示すように本発明は、前記前記凸レンズ群(50)が、前記凸レンズ(5)間に平坦部(51)を有する可変表示印刷物(A)とすることにより、平坦部(51)に凸レンズ(5)を形成する樹脂液を撥液する機能を有する保護層(40)を形成できる。
これにより、前記凸レンズ(5)を形成する樹脂液を撥液する機能を有する保護層(40)を塗布形成し、次いで、凸レンズ(5)を形成する樹脂液を塗布することにより、前記保護層(40)が形成されていない部分に、樹脂液が盛り上がった凸レンズが、印刷手法を用いて形成することができる。
【0033】
また、前記凸レンズ(5)を、紫外線硬化型インキにより形成することで、樹脂液を硬化する際、大量の熱がかからないので、安定した形状のレンズを形成することが可能となる。
【0034】
また、表面に反射層(2)を設けた基材(1)を用いることにより、前記の、前記反射層(2)上に、ピッチと異なる、2種類以上の印刷画素体(31)(32)からなる印刷画像が、視点の移動に伴い、絵柄の動きの変化が明確に見ることができる。
【0035】
次に、図3に従い、本発明の可変表示印刷物の製造方法について説明する。
まず、図3(a)に示すように、表面に反射層(2)を設けた基材(1)の、前記反射層(2)上に、ピッチの異なる印刷画素体(31)(32)からなる印刷画像を形成する。
次に、図3(b)に示すように、前記印刷画像上に、前記2種類以上の印刷画素体(31)(32)のピッチと異なるピッチのレンズ群(50)を印刷形成し、硬化させる。
このレンズ(5)を形成する方法は、レンズを形成する樹脂液を、インクジェット印刷法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法の中から最適な手法を選択し、レンズを設ける位置に塗布し、硬化して設ければよい。
【0036】
また、他の可変表示印刷物の製造方法を、図4に従い説明する
まず、図4(a)に示すように、表面に反射層(2)を設けた基材(1)の、前記反射層(2)上に、ピッチの異なる、2種類の印刷画素体(31)(32)からなる印刷画像を形成する。
次に、図4(b)に示すように、前記印刷画像上に、前記2種類以上の印刷画素体(31)(32)とピッチと異なるピッチのレンズ群(50)を形成するレンズ部(5)以外に部分に、保護層(40)を印刷形成する。
次に、前記保護層(40)のない位置にレンズを形成する樹脂液膜を形成し、硬化することによりレンズ(5)を形成する。
【0037】
ここで、前記保護層(40)が、レンズを形成する樹脂液を撥液する機能を有する材料を用いることで、塗布したレンズ形成用樹脂液が確実に、レンズ形成部分に盛り上がった状態で形成することができるので好ましい。
【0038】
前記の印刷法によりレンズ群を製造する以外に、図示しないが、基材の片面に、所定のピッチで印刷画像を形成した後、この印刷画像上に、その印刷画像に合わせて、レンズ形成用紫外線硬化型インキを所定厚みに塗布した樹脂層を形成後、円周方向に、所定のレンズ形状、レンズ間ピッチの凹部を2次元配列した版胴とニップロールの間を通し、凸レンズ状列に変形させた後、UV照射等の硬化手段により硬化させたレンズを有するレンズ群を形成してもよい。
【0039】
また、本発明で用いられる基材(1)は、紙基材、フィルム基材、またはこれらの複合材が使用できる。
前記紙基材は、特に限定されず、通常に抄紙して得られた紙を使用することができ、坪量が30g/m2以上のものが好ましい。前記抄紙した紙以外に、合成紙なども使用することもできる。
また、フィルム基材は、特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエステル等の透明なプラスチック製のフィルムまたはシート等が使用できる。そして、厚さとしては、12μm以上の一定の厚みがあるフィルムまたはシート好ましい。
【0040】
前記レンズおよび印刷画像を構成する印刷画素体は、紫外線硬化型樹脂および紫外線硬化型インキは電子線硬化型のものも使用することができる。
具体的には、レンズおよび印刷画像を構成する印刷画素体は、例えば、ポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリオールアクリレート系紫外線硬化型樹脂などが挙げられる。
【実施例】
【0041】
厚さ(300g/m)の紙からなる基材の表面にポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)の片面にアルミニウム蒸着層(厚さ50nm)を設けた蒸着フィルムを、前記蒸着層が基材側となるように積層した積層材の、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に表1に示す4つ異なるピッチの紫外線硬化型インキからなる4種類の異なるピッチドット状印刷画素体(印刷画素体1−4)から2種選択して、表2に示す4種類の印刷画像(印刷画像1−4)を形成した。
次に、前記4種類の印刷画像を形成した積層材の、それぞれの積層材に、紫外線硬化型インキを撥液する機能を有する撥液ニスを塗布して、保護層を形成後、紫外線硬化型インキを塗布し、前記保護層以外の部分に、レンズ部を設け、紫外線を照射、硬化させ、レンズを形成し、レンズ群を有する可変表示印刷物を得た(実施例1−4、比較例1)。
このレンズは、直径が0.25mm、レンズ間のピッチが0.33mmであった。
【0042】
【表1】

【0043】
【表2】

【0044】
上記表2から明らかなように、レンズ間のピッチと印刷画素体のピッチの差が小さいと、視点の動きに対して、印刷画素体の動きが早い。
また、レンズ間のピッチより、印刷画素体のピッチが小さいと、視点の動きと同方向、印刷画素体のピッチが大きいと逆方向に移動する。
ここで、レンズ間のピッチと印刷画素体のピッチの差が小さく、1つの印刷画素体が、レンズ間のピッチより小さなピッチで、かつ、もう1つの印刷画素体が、印刷画素体がレンズ間のピッチより大きなピッチにすることにより、視点の動きに対して、早い速度で変化し、かつ、2つの印刷画素体の動きの差が大きく、より独自の変化を与えることができる。
【0045】
上記で得られる本発明の可変表示印刷物は、立体視または可変視画像シート側に凹凸形状が形成されているので、画像もしくは図柄・模様に独自の変化を与える立体感や加飾効果に優れる。したがって、本発明の可変表示印刷物は、観る者の注目を集め易く、図5に示すように、本発明の可変表示印刷物を素材として用いたパッケージカートン(60)、図6に示すように、可変表示印刷物を一部の装飾に用いたカード(70)、その他ポスター、景品等に使用して宣伝や差別効果の高いものとなる。
また、絵本や雑誌等用いても利用価値の高いものとなる。
【符号の説明】
【0046】
1・・・基材
2・・・反射層
3・・・印刷画像
5・・・凸レンズ
31、32・・・印刷画素体
40・・・保護層
50・・・凸レンズ群
51・・・平坦部
P1、P2、P3・・・ピッチ
A・・・可変表示印刷物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に反射層を設けた基材の、前記反射層上に、可変視用の印刷画像、及び凸レンズを所定のピッチで配列した凸レンズ群を有する可変表示印刷物において、
前記印刷画像は、前記凸レンズ群と同配列であり、かつ、前記印刷画像のそれぞれのピッチが、前記凸レンズ群のピッチと異なる、2種類以上の印刷画素体からなることを特徴とする可変表示印刷物。
【請求項2】
前記印刷画像は、少なくとも1種類の印刷画素体のピッチが、前記凸レンズ群のピッチより小さく、かつ、少なくとも1種類の印刷画素体のピッチが、前記凸レンズ群のピッチより大きいことを特徴とする請求項1に記載の可変表示印刷物。
【請求項3】
前記印刷画素体が、ドット状印刷画素体であることを特徴とする請求項1または2に記載の可変表示印刷物。
【請求項4】
前記印刷画素体が、異なる色調の印刷画素体であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の可変表示印刷物。
【請求項5】
前記前記凸レンズ群は、前記凸レンズ間に平坦部を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の可変表示印刷物。
【請求項6】
前記凸レンズが、紫外線硬化型インキからなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の可変表示印刷物。
【請求項7】
表面に反射層を設けた基材の、前記反射層上に、ピッチと異なる、2種類以上の印刷画素体からなる印刷画像を形成する工程と、
前記印刷画像上に、前記2種類以上の印刷画素体のピッチと異なるピッチのレンズ群を形成する工程と、
を有することを特徴とする可変表示印刷物の製造方法。
【請求項8】
表面に反射層を設けた基材の、前記反射層上に、ピッチと異なる、2種類以上の印刷画素体からなる印刷画像を形成する工程と、
前記印刷画像上に、前記2種類以上の印刷画素体のピッチと異なるピッチのレンズ群を形成するレンズ部以外に部分に、保護層を形成する工程と、
前記保護層のない位置にレンズを形成する樹脂液膜を形成する工程と、
前記樹脂液膜を硬化する工程と、
を有することを特徴とする可変表示印刷物の製造方法。
【請求項9】
前記保護層が、レンズを形成する樹脂液を撥液する機能を有することを特徴とする請求項8記載の可変表示印刷物の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−28073(P2011−28073A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−175142(P2009−175142)
【出願日】平成21年7月28日(2009.7.28)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】