説明

可搬操作卓

【課題】可搬操作卓を動かすことなく他所にてウインチ操作を可能とする可搬操作卓を提供することであり、また、可搬操作卓を動かすことなくウインチ至近にてウインチを操作することが可能な可搬操作卓を提供することである。
【解決手段】本発明における課題解決手段は、バトンBを吊り下げるワイヤWを繰り出しおよび巻き上げ可能な複数のウインチ21,22,23,24を制御する制御装置31,32,33,34と通信可能な可搬操作卓1において、上記各制御装置31,32,33,34と通信可能な操作卓本体11と、操作卓本体11と通信可能であって当該操作卓本体11に着脱自在とされる複数の操作部11,12,13,14とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バトンを吊り下げるワイヤの繰り出しおよび巻上げをするウインチを操作する可搬操作卓に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バトンを吊り下げるワイヤの繰り出しおよび巻上げをするウインチを操作するには、据え置き型の操作卓を用いて行っていた。
【0003】
具体的には、照明や幕、袖幕などといった吊物を取付けたバトンと称される長い棒やトラス状の長尺な枠体を平行に昇降させるため、バトンの数箇所をワイヤで吊るようにしており、バトンを吊るしているワイヤをウインチで巻き上げ或いは繰り出すことでバトンを昇降させる。
【0004】
また、一つの舞台やスタジオには、このようなバトンが多数天井から吊り下げられており、ウインチもバトンの数に応じた数だけ設置されている。また、ウインチは、モータで駆動されるようになっており、モータを駆動するためのコントローラを備えている。
【0005】

そして、操作卓は、少なくともバトンの数に対応する操作部を備えていて、操作部が対応するバトンを吊るしている各ウインチに一対一の関係を持って関連付けられており、操作部の操作により制御装置を介して操作部に対応するウインチのコントローラに昇降に関する指令が送られ、当該ウインチを操作してバトンを昇降させることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−72388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように据え置き型の操作卓であると、操作卓の設置箇所でしかバトンを操作しなければならず、また、演出にもよるが上演中には操作する必要のないバトンもある。そこで、近年、一度に操作できるバトンの数に対応できる程度の操作部を備えて持ち運び可能な可搬操作卓が開発されるに到っている。
【0008】
この可搬操作卓は、操作卓に備え付けられた操作部を操作したいバトンを吊るすウインチに割り当てることにより、操作部におけるボタンやレバーの操作によってウインチを駆動して操作したバトンを昇降させることができるようになっている。
【0009】
したがって、このような可搬操作卓では、希望する場所でバトンの昇降操作を行うことができ、少ない数の操作部でバトンを昇降させることができる点で優れている。
【0010】
しかしながら、上記可搬操作卓は、持ち運べるといっても重量が重いので、可搬操作卓を操作場所に搬入した後は、据え置き型の操作卓と同様に動かしがたいものがあり、操作場所以外での操作を実現するには未だ改善の余地がある。
【0011】
また、ウインチは、舞台の天井部に固定される「すのこ」と称される立ち入り可能な格子状などの構造物に固定または移動可能に取付けられており、ウインチの点検や駆動状況の確認のために、ウインチの至近にてウインチを操作したい場合もあるが、可搬操作卓は、上述のように重量が重いので、これをすのこ上に運び込むのは手間であって、点検などの作業性の向上が望まれている。
【0012】
そこで、本発明は、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、可搬操作卓を動かすことなく他所にてウインチ操作を可能とする可搬操作卓を提供することであり、また、他の目的は、可搬操作卓を動かすことなくウインチ至近にてウインチを操作することが可能な可搬操作卓を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、バトンを吊り下げるワイヤを繰り出しおよび巻き上げ可能な複数のウインチをそれぞれ制御する複数の制御装置と通信可能であり、複数の操作部を備え、選択したウインチに操作部を割り当てて、操作部の操作によって選択したウインチの操作を行う可搬操作卓において、上記各制御装置と通信可能な操作卓本体と、操作卓本体と通信可能であって当該操作卓本体に着脱自在とされる複数の操作部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
また、上記した目的を解決するために、本発明における他の課題解決手段は、バトンを吊り下げるワイヤを繰り出しおよび巻き上げ可能な複数のウインチをそれぞれ制御する複数の制御装置と通信可能であり、複数の操作部を備え、選択したウインチに操作部を割り当てて、操作部の操作によって選択したウインチの操作を行う可搬操作卓において、複数の操作部を備える操作卓本体と、操作卓に通信可能であって少なくとも一つ以上の操作部を有する操作ユニットを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の可搬操作卓によれば、持ち運び可能であるので、ウインチの操作に適した場所にて操作することが可能であり、少ない操作部でそれ以上のウインチを駆動することができる。
【0016】
そして、ウインチ操作に必要となる操作部のみあるいは操作部ユニットを操作卓本体から独立して使用することが可能であり、可搬操作卓全体に比べると操作部あるいは操作部ユニットは軽量であるから持ち運びに便利であり、操作場所を自由に設定することができるだけでなく、複数人で別々の場所でウインチを操作することも可能となる。
【0017】
また、すのこ上のウインチの至近で駆動状況の確認や点検を行いたい場合には、操作卓本体から独立させた操作部あるいは操作部ユニットをウインチ至近に持参すれば足りるので、重量が重い操作卓本体をすのこ上へ搬入する手間もないので、ウインチのメンテナンス作業や動作確認作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第一の実施形態の可搬操作卓とウインチ、制御装置の概略図である。
【図2】第一の実施の形態の可搬操作卓と制御装置の制御ブロック図である。
【図3】第二の実施形態の可搬操作卓とウインチ、制御装置の概略図である。
【図4】第二の実施の形態の可搬操作卓と制御装置の制御ブロック図である。
【図5】第二の実施形態の一変形例の可搬操作卓における操作部ユニットと制御装置の制御ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の可搬操作卓について説明する。第一の実施形態における可搬操作卓1は、図1に示すように、バトンBを吊り下げるワイヤWを繰り出しおよび巻き上げ可能な複数のウインチ21,22,23,24をそれぞれ制御する複数の制御装置31,32,33,34と通信可能な操作卓本体11と、操作卓本体11と通信可能であって当該操作卓本体11に着脱自在とされる複数の操作部12,13,14,15とを備え、選択したウインチ21,22,23,24に操作部12,13,14,15を割り当てて、操作部12,13,14,15の操作によって選択したウインチ21,22,23,24の操作を行うことができるようになっている。
【0020】
以下、各部について詳細に説明する。バトンBは、この場合、長尺棒状であって、たとえば、照明や幕等といった吊物を吊り下げるために使用される。そして、図1中左方のバトンBの複数箇所にそれぞれワイヤWの一端が取付けられており、これらワイヤWの他端は、ウインチ21に取付けられていて、ウインチ21で各ワイヤWを巻き上げることで、バトンBを上昇させることができ、反対に、ウインチ21でワイヤWを繰り出すことで、バトンBを下降させることができるようになっている。また、図1中の他のバトンBも同様に複数のワイヤWで吊り下げられており、対応するウインチ22,23,24でこれらのバトンBを昇降させることができるようになっている。
【0021】
ウインチ21,22,23,24は、ワイヤWが巻回されるドラムDと、ドラムDを回転駆動するモータMとを備えて構成されている。このウインチ21,22,23,24における各モータMは、対応する制御装置31,32,33,34によって駆動制御される。
【0022】
モータMを制御する制御装置31,32,33,34は、可搬操作卓1から送信される駆動指令を受け取ると、当該駆動指令どおりにモータMを駆動させて、ワイヤWを繰り出しあるいは巻き取り方向へドラムDを回転させる。
【0023】
制御装置31,32,33,34は、図2に示すように、可搬操作卓1と通信するための通信部C1と、通信部C1を介して受け取った駆動指令に基づいてモータMを制御するための制御指令を演算する制御部C2と、制御部C2で求めた制御指令に基づいてモータMへ電力を供給するインバータC3とを備えて構成されている。なお、モータMへの電力供給はインバータC3を介さずに行うようにしてもよい。他方、可搬操作卓1は、この場合、図1および図2に示すように、操作卓本体11と、操作部本体11に着脱自在とされる四つの操作部12,13,14,15とを備えて構成されている。操作卓本体11は、制御装置31,32,33,34および操作部12,13,14,15と通信するための通信部T1と、選択したウインチ21,22,23,24に操作部12,13,14,15を割付する処理および操作部12,13,14,15における操作に応じた駆動指令を割り付けられたウインチ21,22,23,24を制御する制御装置31,32,33,34に送信する処理を行う制御部T2と、ウインチ21,22,23,24の操作部12,13,14,15への割付状況等の各種情報を表示する画面を備えた表示部T3と、通信部T1、制御部T2および表示部T3を収容するとともに操作部12,13,14,15を着脱自在に保持する筐体T4とを備えて構成されている。
【0024】
操作卓本体11の通信部T1と制御装置31,32,33,34の通信部C1とは、この実施の形態の場合、有線のローカルエリアネットワークを介して通信を行うことができるようになっており、たとえば、図1に示すように、操作卓本体11と制御装置31,32,33,34とをハブHを介してスター型に接続するようにしてもよいし、バス型に接続するようにしてもよく、また、無線のローカルエリアネットワークを介して通信するようにしてもよい。
【0025】
操作部12,13,14,15は、筐体S1と、筐体S1に取付けられた複数の操作ボタンでなる操作ボタン部S2と、操作ボタン部S2における操作ボタンの押圧に応じて駆動信号を生成する信号生成部S3と、駆動信号を操作卓本体11の通信部T1を介して制御部T2へ送信する通信部S4とを備えて構成されており、操作卓本体11の筐体T4に装着した状態では通信部S4の図示しない入出力端子が操作卓本体11の通信部T1の図示しない入出力端子に接続されて、操作卓本体11とデータのやり取りができるようになっている。
【0026】
また、図1に示した操作部12のように、操作卓本体11の筐体T4から離脱させる場合、操作部12の通信部S4の図示しない入出力端子を操作卓本体11の通信部T1の図示しない入出力端子に信号線L1を介して接続することができ、操作卓本体11から操作部12を離脱した状態でデータのやり取りができるようになっている。
【0027】
なお、上記したところでは、信号生成部S3で駆動信号を生成するようになっているが、操作ボタンの操作に応じた信号を生成して、これを操作卓本体11の制御部T2で駆動信号に変換するようにしてもよい。また、操作部12,13,14,15に、操作状況や割り付けられたウインチ21,22,23,24の速度や位置を表示する表示部を設けるようにしてもよい。
【0028】
さらに、操作卓本体11は、着脱可能な操作部12,13,14,15の他に、固定的に設けられる図1中破線で囲った操作部16を備えていてもよい。
【0029】
この可搬操作卓1を用いてウインチ21,22,23,24を駆動する手順について説明する。たとえば、図1中左方のバトンBを昇降させる場合、操作卓本体11を操作して左方のバトンBを駆動するウインチ21を操作部12に割り付ける。なお、図示はしないが、ウインチ21,22,23,24の選択と操作部12,13,14,15への割付には、操作卓本体11に設けたスイッチやボタンを用いるようにすればよい。また、ウインチ操作卓本体11における表示部T3の画面をタッチパネルとし、当該画面に操作卓本体11と通信可能な制御装置31,32,33,34の制御下にあるウインチ21,22,23,24と操作部12,13,14,15のアイコンを表示するようにして、オペレータの当該アイコン表示箇所の押圧で、ウインチ21,22,23,24を選択と操作部12,13,14,15への割付をできるようにしておくと便利である。
【0030】
つづいて、割り付けられた操作部12における操作ボタン部S2をオペレータが操作すると、駆動指令が操作部12から操作卓本体11を経由して制御装置31へ送信され、ウインチ21のモータMが駆動してバトンBが上昇あるいは下降する。また、ウインチ21,22,23,24から任意に選択したものを任意の一つの操作部12,13,14,15へ割り付けも可能であり、ウインチ21,22,23,24以外に多数のウインチを設ける場合にあっても、少ない操作部12,13,14,15で操作することができる。つまり、複数のウインチを一つの操作部に割り付けることができる。
【0031】
このように、可搬操作卓1にあっては、持ち運び可能であるので、ウインチ21,22,23,24の操作に適した場所にて操作することが可能であり、少ない操作部12,13,14,15でそれ以上のウインチを駆動することができる。
【0032】
そして、操作部12,13,14,15は、操作卓本体11から着脱自在とされているので、ウインチ操作に必要となる操作部12,13,14,15のみを操作卓本体11から独立させて使用することが可能であり、可搬操作卓全体に比べると操作部12,13,14,15は軽量であるから持ち運びに便利であり、操作場所を自由に設定することができるだけでなく、複数人で別々の場所でウインチ21,22,23,24を操作することも可能となる。
【0033】
また、すのこ上のウインチ21,22,23,24の至近で駆動状況の確認や点検を行いたい場合には、操作卓本体11から独立させた操作部12,13,14,15をウインチ至近に持参すれば足りるので、重量が重い操作卓本体11をすのこ上へ搬入する手間もないので、ウインチ21,22,23,24のメンテナンス作業や動作確認作業が容易となる。
【0034】
なお、この操作部12,13,14,15と操作卓本体11との通信は有線によらず無線によって行うようにしてもよい。また、操作卓本体11と制御装置31,32,33,34との間に、複数のウインチの各モータM、たとえば、ウインチ21,23の各モータMの動作状況を監視して同期作動させる同期制御装置を設けるようにしてもよいし、この同期制御装置を操作卓本体11内に設けるようにしてもよい。
【0035】
つづいて、第二の実施形態の可搬操作卓2について説明する。この可搬操作卓2にあっては、図3に示すように、第一の実施の形態の可搬操作卓1とは異なり、操作卓本体41に操作部42,43,44,45が固定的に設けてあり、この操作部42,43,44,45以外に操作卓本体41と通信可能な操作部ユニット46を備えている。
【0036】
操作卓本体41は、図3および図4に示すように、第一の実施形態の可搬操作卓1と同様に、制御装置31,32,33,34と操作部ユニット46と通信するための通信部U1と、選択したウインチ21,22,23,24に操作部42,43,44,45を割付する処理および操作部42,43,44,45における操作に応じた駆動指令を生成して、当該駆動指令を割り付けられたウインチ21,22,23,24を制御する制御装置31,32,33,34を送信する処理を行う制御部U2と、ウインチ21,22,23,24の操作部42,43,44,45への割付状況等の各種情報を表示する画面を備えた表示部U3と、通信部U1、制御部U2および表示部U3を収容するとともに操作部42,43,44,45を保持する筐体U4とを備えて構成されている。
【0037】
操作部ユニット46は、図3および図4に示すように、筐体V1と、筐体V1に取付けられた複数の操作ボタンでなる操作部V2と、操作部V2における操作ボタンの押圧に応じて駆動信号を生成する信号生成部V3と、駆動信号を操作卓本体41の通信部U1を介して制御部U2へ送信する通信部V4とを備えて構成されており、通信部V4の図示しない入出力端子を操作卓本体41の通信部U1の図示しない入出力端子に信号線L2を介して接続することができ、操作卓本体41とデータのやり取りができるようになっている。なお、上記したところでは、操作部ユニット46における操作部V2は一つであるが、操作部を複数設けるようにしてもよい。また、操作部ユニット46に、操作状況や割り付けられたウインチ21,22,23,24の速度や位置を表示する表示部を設けるようにしてもよい。
【0038】
なお、操作部ユニット46の操作部V2のボタン操作による駆動信号の生成については、操作卓本体41の制御部U2によって生成するようにしてもよい。
【0039】
このように、可搬操作卓4にあっても、持ち運び可能であるので、ウインチ21,22,23,24の操作に適した場所にて操作することが可能であり、少ない操作部11,12,13,14でそれ以上のウインチを駆動することができる。
【0040】
そして、操作部ユニット46は、操作卓本体41から独立しており、可搬操作卓全体に比べると操作部ユニット46は軽量であるから持ち運びに便利であり、操作場所を操作卓本体41に束縛されること無く自由に設定することができるだけでなく、複数人で別々の場所でウインチ21,22,23,24を操作することも可能となる。
【0041】
また、すのこ上のウインチ21,22,23,24の至近で駆動状況の確認や点検を行いたい場合には、操作卓本体41から独立している操作部ユニット46をウインチ至近に持参すれば足りるので、重量が重い操作卓本体41をすのこ上へ搬入する手間もないので、ウインチ21,22,23,24のメンテナンス作業や動作確認作業が容易となる。
【0042】
なお、この操作部ユニット46は、第一の実施形態の可搬操作卓1の操作卓本体11に適用してもよい。つまり、操作卓本体11の通信部T1と通信可能とすればよい。また、操作部ユニット46と操作卓本体41あるいは操作卓本体11との通信は有線によらず無線によって行うようにしてもよい。
【0043】
また、図5に示すように、操作部ユニット46を直接に制御装置31,32,33,34に接続するようにしてもよい。すなわち、操作部ユニット46における通信部V4の図示しない入出力端子を制御装置31,32,33,34のいずれかの通信部C1の図示しない入出力端子に信号線L3を介して接続することで、操作部ユニット46の生成する駆動信号を制御装置31,32,33,34のいずれかの一つの通信部C1に直接入力することができるようにすればよい。
【0044】
この場合、制御装置31,32,33,34における制御部C2にあっては、信号線L3の接続があると、操作部ユニット46からの駆動信号のみによってモータMを駆動するように設定されることが望ましい。
【0045】
このように、操作部ユニット46を直接に制御装置31,32,33,34へ接続することで、このように、すのこ上のウインチ21,22,23,24の至近で駆動状況の確認や点検を行いたい場合には、操作卓本体11,41から独立している操作部ユニット46をウインチ至近に持参すれば足りるので、重量が重い操作卓本体11,41をすのこ上へ搬入する手間もないので、ウインチ21,22,23,24のメンテナンス作業や動作確認作業が容易となる。
【0046】
以上、本発明の実施の形態について説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、バトンを吊り下げるワイヤの繰り出しおよび巻上げをするウインチを操作する可搬操作卓に利用可能である。
【符号の説明】
【0048】
1,2 可搬操作卓
11,41 操作卓本体
12,13,14,15,42,43,44,45 操作部
21,22,23,24 ウインチ
31,32,33,34 制御装置
46 操作部ユニット
B バトン
C1 制御装置における通信部
C2 制御装置における制御部
C3 制御装置におけるインバータ
D ドラム
H ハブ
L1,L2,L3 信号線
M モータ
S1 操作部における筐体
S2 操作部における操作ボタン部
S3 操作部における信号生成部
S4 操作部における通信部
T1,U1 操作卓本体における通信部
T2,U2 操作卓本体における制御部
T3,U3 操作卓本体における表示部
T4,U4 操作卓本体における筐体
V1 操作部ユニットにおける筐体
V2 操作部ユニットにおける操作部
V3 操作部ユニットにおける信号生成部
V4 操作部ユニットにおける通信部
W ワイヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バトンを吊り下げるワイヤを繰り出しおよび巻き上げ可能な複数のウインチをそれぞれ制御する複数の制御装置と通信可能であり、複数の操作部を備え、選択したウインチに操作部を割り当てて、操作部の操作によって選択したウインチの操作を行う可搬操作卓において、上記各制御装置と通信可能な操作卓本体と、操作卓本体と通信可能であって当該操作卓本体に着脱自在とされる複数の操作部とを備えたことを特徴とする可搬操作卓。
【請求項2】
バトンを吊り下げるワイヤを繰り出しおよび巻き上げ可能な複数のウインチをそれぞれ制御する複数の制御装置と通信可能であり、複数の操作部を備え、選択したウインチに操作部を割り当てて、操作部の操作によって選択したウインチの操作を行う可搬操作卓において、複数の操作部を備える操作卓本体と、操作卓本体と通信可能であって少なくとも一つ以上の操作部を有する操作部ユニットを備えたことを特徴とする可搬操作卓。
【請求項3】
操作卓本体と通信可能であって少なくとも一つ以上の操作部を有する操作部ユニットを備えたことを特徴とする請求項1に記載の可搬操作卓。
【請求項4】
操作部ユニットは、制御装置に信号線を介して接続されると、操作卓本体を介さずにウインチを操作可能であることを特徴とする請求項1または3に記載の可搬操作卓。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate