説明

可溶性低カロリーファイバー組成物およびそれを調製するプロセス

トウモロコシファイバー外皮から水溶性ファイバーを抽出するためのプロセスが提供され、トウモロコシファイバー外皮をデンプン除去プロセスに供する工程、脱水プロセス、およびこのデンプン除去、および水溶性の低カロリートウモロコシファイバーを得るために脱水されたトウモロコシファイバー外皮を熱化学的処理に曝す工程を包含する。水溶性の低カロリートウモロコシファイバーの組成物が開示され、デンプン除去されたトウモロコシファイバーを得るためにトウモロコシファイバー外皮を非アルカリデンプン除去プロセスに供する工程、このデンプン除去および脱水されたトウモロコシファイバー外皮を脱水する工程、および水溶性の低カロリートウモロコシファイバーを得るためにこのデンプン除去および脱水されたトウモロコシファイバー外皮を1つ以上に熱化学的処置に曝す工程によって生成されるデンプン除去されたトウモロコシファイバー外皮を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は仮出願ではなく、そして発明者と同じ名前の出願人、すなわち、Charles Abbas、Kyle E.Beery、およびThomas P.Binderを有する「可溶性低カロリーファイバー組成物およびそれを調製する方法」と題する、2005年4月19日に出願された米国仮特許出願番号第60/672,794号への優先権の利益を主張している。米国仮特許出願番号第60/672,794号の全体の内容は、本非仮出願でない有用な特許出願中に参考として援用される。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
1.発明の分野
本出願は、トウモロコシファイバー外皮の商業的プロセッシングに、そして特に、水溶性トウモロコシファイバー組成物の生産に関する。この水溶性トウモロコシファイバー組成物は、低カロリー添加物または充填剤として食品用途で用いられ得るか、または非食品使用のために用いられ得る。
【0003】
2.関連技術の説明
トウモロコシ穀粒の外皮からの水溶性ファイバー抽出物は、食品および非食品使用のために低カロリー添加物として供され得る。トウモロコシファイバーのヘミセルロース部分を抽出する方法は先行技術で周知である。特に、周知の先行技術の方法は、全体として、トウモロコシファイバーヘミセルロースガムフラクションのアルカリ抽出で開始する多ステッププロセスを利用する。このトウモロコシファイバーのアルカリ抽出によるプロッセシングは、過酸化水素、アルカリ、プロテアーゼ酵素、および/または溶媒を利用し、ヘミセルロースガムを抽出する。これらの方法は、必要な多ステップおよび材料のために高価である。それ故、より少ないステップおよび材料を利用する経済的なプロセスを開発することが所望される。
【0004】
特許文献1は、トウモロコシ外皮をアルカリで処理し、このトウモロコシ外皮を加水分解し、ヘミセルロース画分の遊離を行う方法を開示している。
【0005】
特許文献2は、非木質リグノセルロース物質を、この物質の湿潤化のために水性アルカリでこの物質のスラリーを形成すること、および次にヘミセルロースを剥き出すためにアルカリ過酸化溶液中に湿潤化されたこの物質のスラリーを形成することによって反芻動物によって消化可能な、そしてヒトによって摂取可能な産物に転換するためのプロセスを開示している。
【0006】
特許文献3は、塩酸の存在下で、デンプンを加熱すること、ピロデキストリン(pyrodextrin)を水中に溶解すること、このピロデキストリンの水溶液を7.0〜8.5のpHに調節すること、加水分解物を得るためにこのpH調節された溶液をBacillus lichemiformisによって産生されたα−アミラーゼで予備加水分解すること、このpH調節された加水分解物をα−アミラーゼで加水分解すること、この加水分解物を4.0〜5.0のpHに調節すること、得られる加水分解物をオートクレーブすること、このオートクレーブされた加水分解物をα−アミラーゼで加水分解すること、この加水分解物を4〜5のpHに調節すること、およびこの得られる加水分解物をオートクレーブすることを含むピロデキストリンを調製するためのプロセスを開示する。
【0007】
特許文献4は、ピロデキストリンを調製するために鉱酸の存在下でトウモロコシデンプンを加熱する工程、このピロデキストリンをα−アミラーゼで加水分解する工程、この加水分解されたピロデキストリンにエタノールのような有機溶媒を添加する工程、およびこの溶媒から低カロリーピロデキストリンを回収する工程を含む低カロリーデキストリンを調製するプロセスを開示している。
【0008】
特許文献5は、トウモロコシファイバーをアルカリ溶液と混合し、スラリーを形成し、そしてヘミセルロースを抽出すること、このスラリーを10〜12.5のpHで過酸化水素で処理すること、およびこのトウモロコシファイバースラリーから不溶性画分を分離し、溶液中のトウモロコシファイバーガムを得ることを含むトウモロコシファイバーガムの調製のためのプロセスを開示する。
【特許文献1】米国特許第4,038,481号明細書
【特許文献2】米国特許第4,957,599号明細書
【特許文献3】米国特許第5,264,568号明細書
【特許文献4】米国特許第5,430,141号明細書
【特許文献5】米国特許第6,147,206号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この背景技術にかかわらず、ヒト食品消費のため、そして薬学的組成物中の成分または充填剤のような非食品使用のために摂取可能、動物飼料への添加物として有用である水溶性低カロリートウモロコシファイバーを得るために、トウモロコシファイバー外皮の水溶性部分を抽出するための経済的プロセスの非常に現実的でかつ実質的な必要性が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(要旨)
本明細書に開示されるのは、オリゴ糖/多糖およびタンパク質を含む変動する分子量のポリマーの水溶性材料の混合物として、トウモロコシ外皮からのトウモロコシファイバーの抽出のために安価な方法である。このトウモロコシファイバー外皮の水溶性部分は、非アルカリおよびデンプン解離酵素およびデンプン分解酵素でのトウモロコシファイバーの酵素的処理を採用するプロセスを用いるこのトウモロコシファイバー外皮のデンプン除去後の熱化学的処理で抽出される。この熱化学的処理は、熱水加水分解工程を採用し、上記処理されたトウモロコシファイバー外皮から可溶性ファイバー抽出物を得る。酸処理で、または酸処理なくして調製されたこの熱水可溶化ファイバー抽出物は、必要に応じて、例えば、制限によるのではなく:炭素処理、イオン交換クロマトグラフィー、濾過、または遠心分離を含むいくつかの精製工程のいずれかによってさらにプロセッシングされ、例えば、抽出後に形成される着色成分、沈殿物、あるいはその他の高分子物質または抽出および/または濃縮後抽出物中に形成される塩のような不純物を除去する。この可溶性ファイバー抽出物の分画が、必要に応じて、さらに行われ得、種々の食品および非食品使用を有する異なる分子量調製物を回収する。
【0011】
デンプン除去されたトウモロコシファイバーを得るためにトウモロコシファイバー外皮を非アルカリデンプン除去プロセス(酸性または非アルカリ酵素溶液)に供すること、このデンプン除去されたるトウモロコシファイバー外皮を脱水すること、および水溶性低カロリートウモロコシファイバーを得るために上記デンプン除去され、そして脱水されたトウモロコシファイバー外皮を1つ以上の熱化学的処理に曝すことによって産生されるデンプン除去されたトウモロコシファイバー外皮を含む、水溶性低カロリートウモロコシファイバー組成物がまた開示される。本発明の別の実施形態では、本明細書中に開示される素組成物は、溶液形態にある水溶性オリゴ糖ファイバー濃縮物である。なお別の実施形態では、この組成物は、乾燥された形態にある。
【0012】
別の実施形態は、食品素材、およびデンプン除去されたトウモロコシファイバーを得るためにトウモロコシファイバー外皮を非アルカリデンプン除去プロセスに供すること、このデンプン除去されたトウモロコシファイバー外皮を脱水すること、およびこのデンプン除去され、そして脱水されるトウモロコシファイバー外皮を1つ以上の熱化学的処理に曝し、水溶性低カロリートウモロコシファイバー組成物を得ることによって産生されたデンプン除去されたトウモロコシファイバー外皮から調製された水溶性低カロリートウモロコシファイバー組成物を含む食品を提供する。この食品素材は、任意の公知の従来の動物またはヒトが消費可能な食物成分(単数または複数)であり得る。この食品は、動物の餌、またはヒト消費のために適切な食物であり得る。
【0013】
別の実施形態では、薬学的組成物が提供され、薬物、およびデンプン除去されたトウモロコシファイバーを得るためにトウモロコシファイバー外皮を非アルカリデンプン除去プロセスに供すること、このデンプン除去されたトウモロコシファイバー外皮を脱水すること、およびこのデンプン除去され、そして脱水処理されたトウモロコシファイバー外皮を1つ以上の熱化学的処理に曝し、水溶性低カロリートウモロコシファイバー組成物を得ることによって産生されたデンプン除去されたトウモロコシファイバー外皮を含む水溶性低カロリートウモロコシファイバーを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(詳細な説明)
本明細書中に開示されるプロセスは、トウモロコシファイバー外皮をデンプン除去すること、およびこのデンプン除去されたファイバーを可溶化するために熱化学的加水分解工程を採用することを包含し、低カロリーであり(すなわち、ヒトによって摂取可能)、しかも、ヒトまたは動物消費のための食品添加物、薬学的充填剤として有用であるヘミセルロース由来のファイバーを含む組成物(好ましくは食品グレードの産物)を生成する。本明細書で用いられるとき、「トウモロコシファイバー外皮」は、代表的には、排他的でなく、湿潤製粉プロセスにより、トウモロコシ種子から胚芽および内乳を除去した後に残る周壁物質である。出発トウモロコシファイバー外皮物質は、約17〜25%のデンプン、約9〜13%のタンパク質、約40〜45%のヘミセルロース、約14〜18%のセルロース、約2〜3%の灰分、約3〜4%の油、および約3〜6%のフェルラ酸およびクマル酸を含む。アラビノキシラン含有ヘミセルロースは、このポリマー分子量の80〜90%をD−キシロースおよびL−アラビノースとして含み、このポリマー分子量の残りの10〜20%を占める、L−アラビノースおよびD−マンノース、D−ガラスクトース、フェルラ酸、クマル酸、およびD−グルクロン酸の1つ以上を含む側鎖でキシラン骨格が置換されている。
【0015】
本明細書の全体を通じて用いられるとき、単一の値を参照する用語「約」は、値の陳述された値±10%、または測定機器の正確さの±程度、いずれにせよ、より大きいことさえを意味する。範囲を参照して、「約」は、陳述された範囲の上限と下限との間の差異、または測定機器の正確さの程度の±20%、いずれにせよ、より大きいことさえを意味する。
【0016】
本明細書に開示されるプロセスでは、上記トウモロコシファイバーは、最初、酵素的にデンプン除去され、上記熱化学的工程の間の主にデンプンの加水分解に由来するグルコースの分解からの分解産物の生成を防ぐ。このデンプン除去工程は、湿潤製粉プラントから得られたトウモロコシファイバー外皮など(代表的には、約45重量%〜約70重量%の範囲の、そしてより代表的には約53重量%〜約65重量%の範囲水の湿気含量を有する)を十分な量の水の中に配置し、約10〜15重量%のトウモロコシファイバー外皮固形分含量を有する混合物を得る。このトウモロコシファイバー外皮が乾燥製粉プラントから得られる場合、湿気含量は、上記混合物と同じレベルを得るように調節され得る。この混合物は、標準的なジャケット付きの半月形タンク中、大気圧で約35℃〜約70℃の範囲、そしてより代表的には約50℃の温度に処理され、そしてこの混合物は、無機酸(鉱酸)で約3〜約5の範囲の非アルカリpHに調節される。特定の実施形態では、この無機酸として硫酸を用いることが特に遊離である。この混合物に、約0.01%〜約1.0%の範囲の、そして代表的には約0.05%(総酵素重量/乾燥トウモロコシファイバー重量)のデンプン分解酵素が添加される。特定の実施形態では、このデンプン分解酵素は、α−アミラーゼとグルコアミラーゼのような別のデンプン分解酵素との等量部を含む混合物である。酵素を含む混合物は、上記トウモロコシファイバー外皮中のデンプンの少なくとも大部分を加水分解するために十分な温度および時間の間保持される。例示の実践では、この温度は、約50℃〜約90℃、そして代表的には約60℃であり、そしてこの時間は、約0.1時間〜約24時間、そして代表的には約16時間である。この混合物は、例えば、約100〜約800RPMの範囲、代表的には約150RPMでブレード撹拌機で撹拌することによってかき混ぜられる。この撹拌速度は、この混合物が完全に混合され得る限り重要ではない。タンブラーは、大スケールの実施形態のための撹拌機の適切な代替物である。
【0017】
デンプンの加水分解は、主にグルコースを含む可溶性成分、ならびにセルロースおよびヘミセルロースを主に含む粗ファイバー混合物を含む不溶性成分を含む混合物を生じる。このデンプン除去工程からの粗製の不溶性ファイバーは、適切な固体/液体分離技法を用いて脱水される(すなわち、それから液体が除去される)。適切な非制限的な例は、濾過、沈殿、遠心分離およびスクリュープレスの使用を含む。1つの例示の実施形態は、約10〜約60Hzで、そしてより好ましくは約20HzでVincentプレスセット(Vincent Corporation、Tampa、FL)を利用し、これは、約1〜3当量重量からを採用してトウモロコシファイバーと当量重量の水を利用して洗浄される。粗製のファイバー画分は、Vincentプレスを利用して再び脱水され、可溶化された液体画分をさらに除去する。スクリュープレスを用いないとき、この粗製のファイバー画分は、スプレーすることおよび遠心分離により、スプレーすることおよび濾過、再懸濁および濾過、またはファイバーが不溶性である溶媒(例えば、水)でファイバー画分を洗浄するための当業者に利用可能な任意のその他の手段によって洗浄され得る。
【0018】
この洗浄された粗製のファイバー画分は、次に、熱化学的加水分解工程に供され、ここで、粗製ファイバーは、水の存在したで、そして必要に応じて添加される酸とともに高められた温度に処理される。たとえ、さらなる酸が添加されなくとも、この処理はなお熱化学的である。なぜなら、(i)デンプン除去工程からの酸の一部分がこの粗製ファイバーとともに持ち込まれ、(ii)当初のトウモロコシファイバー外皮材料中に存在する乳酸のような遊離酸の一部分が、この粗製ファイバーとともに残存し、そして(iii)水の存在下で加熱するような粗製ファイバー画分を処理することからの分解産物は、この粗製ファイバー画分中に存在するヘミセルロースから遊離される酢酸を含むからである。例示の実施形態では、この熱化学的加熱は、約130℃〜約175℃の温度、代表的には約145℃、そして約2.70バール〜約8.92バールの圧力、そして代表的には約5.1バールで、約1〜60分、代表的には約30分間、回転する圧力タンクを有する圧力リアクターを利用して行われる。例示の実践では、このタンクは、約0.1〜10RPMで、そして1つの実践では約1RPMで回転される。
【0019】
この熱化学的処理工程は、ヘミセルロースの部分を、ヒトによって消化されない、単糖類(主にキシロース)および小さな可溶性オリゴ糖類を含む可溶性画分(すなわち、水溶性低カロリーファイバー)に加水分解する。その他の画分は、このヘミセルロースの加水分解されない部分とともに、セルロースを含む不溶性粗ファイバー画分を残す。必要に応じて、この不溶性粗ファイバー画分はさらに脱水され得、そして第2の熱化学的処理に供され、より可溶性のファイバーを得る。1つの例示の実践では、上記の最初の熱化学的に処理された混合物からのファイバーは、最初、約10〜約60Hz、代表的には約20HzでVincentプレスセット(Vincent Corporation、Tampa、FL)を利用して脱水され、可溶性ファイバーを含む液体画分を得、そして不溶性ファイバー残渣は、約1〜3当量重量の水を利用して洗浄され、そしてVincentプレスを再び利用して脱水し、第2の熱化学的加熱工程で処理される前に任意の可溶化されたファイバーをさらに抽出する。
【0020】
特定の実施形態では、単一の熱化学的処理工程は、少なくとも約30%(代表的には約30〜50%)のヘミセルロースを水溶性ファイバーに加水分解する。その他の実施形態では、収率を増加するために、この可溶性画分は粗製ファイバーから除去され得、そしてこの粗製ファイバーが第2の熱化学的処理に供され得、水溶性低カロリーファイバーを含む第2の可溶性画分をさらに得る。いずれの場合にも、全体の加水分解は、デンプン除去されないトウモロコシファイバー外皮の熱化学的加水分解に類似であるが;Maillar反応副産物の量はかなりより少なく、着色がより少ない産物に至る。
【0021】
本明細書中の方法によって調製される単糖類および水溶性ファイバーを含む水溶性画分は、いくつかの方法によって特徴付けられる。1つの特徴付けでは、この水溶性画分の固形分含量は、少なくとも約10%の、2より大きい重合の程度を有するオリゴ糖を含む。別の特徴付けでは、この水溶性画分は、少なくとも約20%の、2より大きい重合の程度を有するオリゴ糖を含む。なお別の特徴付けでは、この水溶性画分は、少なくとも約30%の、2より大きい重合の程度を有するオリゴ糖を含む。なお別の特徴付けでは、単糖類に対する2〜9の重合の程度を有する水溶性オリゴ糖の比は、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、そしていくつかの実施形態では、少なくとも約40%である。なお別の特徴付けでは、2〜7の重合の程度を有する水溶性オリゴ糖に対する8〜9の重合の程度を有する水溶性オリゴ糖の比は少なくとも0.8、そして特定の実施形態では、約0.8〜約3.0である。なお別の特徴付けでは、上記組成物は、炭水化物材料の任意の前述の比によって特徴付けられ得、そしてさらに、ヘミセルロース由来のタンパク質成分を含む。可溶性ファイバーを含む液体画分は、任意の適切な固体/液体分離工程によって不溶性粗製ファイバー画分から分離され、そしてこの液体画分は保持される。この液体画分は濃縮され得、濃縮された可溶性ファイバー産物を提供するか、または乾燥されて固形の可溶性ファイバー産物を提供する。
【0022】
この液体画分は、必要に応じて、当業者に公知の任意の多くの方法によってプロセッシングされ得、例えば、この可溶性ファイバーが食品添加物として用いられるべきとき、または特にこのファイバーが薬品または薬学的添加物として用いられるとき、不純物またはその他の成分を除去する。特定の実施形態では、この液体画分は、可溶性ファイバーのサイズ範囲の種々の分布を含む画分を選択するため、または特にこの液体画分から単糖類および二糖類を除去するために、クロマトグラフィーまたは沈殿のようなサイズ分け技法で処理され得る。採用され得る適切な方法は、制限されないで:イオン交換クロマトグラフィー(例えば、代表的には、約1〜20ベッド容量/時間の流速とともに室温で行われる強酸または強塩基カチオン交換クロマトグラフィー);同様の流速とともに室温下での炭素カラム処理;約25〜150psi ポンド/平方インチの範囲の圧力で100K分子量カットオフの膜濾過を利用する膜限外濾過;珪藻土での濾過助剤および適切な減圧(例えば、30Hg(762torr))を用いる濾過;および、例えば、ディスク−スタック型遠心分離器を利用する遠心分離を含む。
【0023】
可溶性ファイバー含有液体に対する随意の処理は、この混合物から任意の発酵可能な糖類を除去する目的のための発酵ステップであり得る。これは、任意のグルコース、キシロースもしくはその他の任意の単糖類、またはマルトースおよびその他の消化可能な二糖類(これらは、両方とも、最終産物からヒトによって消化可能)の除去を確実にする。これは、約28℃〜約35℃の範囲の温度、そして好ましくは30℃で、約3.5〜約5.5の範囲のpH、好ましくはpH4.5、100RPMの撹拌とともに大気圧で発酵槽中のSaccharomyces cerevisiaeで行われ得る。述べられたように、可溶性ファイバーを含む液体は、さらにプロセッシングされ得、水溶性ファイバー濃縮物または乾燥産物を生成する。このファイバー組成物を乾燥する1つの例示の方法は、約200℃〜約300℃の範囲、そして好ましくは約260℃の入口温度、および約50℃〜約150℃の範囲、そして好ましくは約86℃の出口温度のAPV Crepaco,Inc.のスプレードライヤーを利用して液体をスプレードライすることである。乾燥産物または濃縮物は、ヒト食品適用における低カロリー充填剤として、または薬学的添加物のような非食品適用における種々の使用のために用いられ得る。
【実施例】
【0024】
以下の実施例は、本発明をより詳細に示す。これらの実施例は、いかなる方法においても本発明の範囲を制限することはいかなる方法においても意図されない。
【0025】
(実施例I)
市販の供給元Genencor InternationalおよびNovozymeから得た4つのデンプン分解酵素;2つのα−アミラーゼ酵素(EC 3.2.1.1.Spezyme FREDおよびTermamyl SC)および2つのアミログルコシダーゼ酵素(EC 2.2.1.3,Spirizyme PlusおよびOptidex L−400)の各々50mLを、20.7Kgのトウモロコシファイバー(41.26%固形分;8.55kg乾燥重量基礎)に添加した。合計44.2kgの脱イオン水をトウモロコシファイバーのスラリーに添加し、固形分含量を13%乾燥固形分まで下げた。このスラリーをタンブラーリアクター中で約60℃に保持し、このリアクターは、約1RPMで約20時間の間回転していた。デンプン加水分解の後、トウモロコシファイバーを、スクリュープレスでプロセッシングすることにより42.3%固形分まで機械的に脱水した。デンプン加水分解の後、15.6kg(6.62kg d.w.b.)のファイバーが残り、それ故、22.6%のファイバーがデンプン加水分解工程によって可溶化された。残りのファイバーを、次の熱化学的加水分解のために、2つの7.82kg(3.31kg d.w.b.)のデンプン除去されたトウモロコシファイバーのバッチに分割した。デンプン除去トウモロコシファイバーの第1の7.82kgのバッチを酸の添加なしに、そして第2のバッチを酸の添加とともに加水分解した。
【0026】
(実施例II)
デンプン除去されたファイバーの第1のバッチを、11.3kgの脱イオン水と混合し、固形分濃度を17.3%まで下げた。このファイバーを、タンブラーリアクター中で約141℃で、そして約5.1バールの圧力で約30分間1RPMで加水分解した。この加水分解温度に到達するために要した時間は約20分であり、そして減圧工程は、約15分で終了し、周囲圧力に到達した。0.22kgのスチーム濃縮物を、この熱化学的加水分解工程の間にトウモロコシファイバーに添加した。熱化学的加水分解の後、このファイバーをスクリュープレス中で機械的に脱水し、pH3.45で10.7kgの抽出物を得た。このファイバーを水で洗浄し、そして42.3%固形分まで再び機械的に脱水し、3.40のpHの13.9kgの洗浄抽出物を得た。残りのファイバーの塊は4.99kg(2.11kg d.w.b.)であり、それ故、この熱化学的処理によって36.2%のファイバーが、そして全体で(デンプン除去および熱化学的加水分解)50.7%が可溶化された。
【0027】
(実施例III)
ファイバーの第2のバッチ(7.82kg)を0.3%(23.5g)の硫酸で処理した。この硫酸は、合計12.7kgの水に混合し、そしてこの液体を、ファイバーに添加し、固形分含量を16.1%まで下げた。ファイバーを、タンブラーリアクター中で約141℃で、そして約5.1バールの圧力で約30分間1RPMで加水分解した。この加水分解温度に到達するために要した時間は約20分であり、そして減圧工程は、約15分で終了し、周囲圧力に到達した。0.73kgのスチーム濃縮物を、この熱化学的加水分解工程の間にトウモロコシファイバーに添加した。熱化学的加水分解の後、このファイバーをスクリュープレス中で機械的に脱水し、pH2.50で13.5kgの抽出物を得た。このファイバーを水で洗浄し、そして39.93%固形分まで再び機械的に脱水し、2.28のpHの12.8kgの抽出物を得た。残りのファイバーの塊は4.42kg(1.77kg d.w.b.)であり、それ故、この熱化学的処理によって46.6%のファイバーが、そして全体で(デンプン除去および熱化学的加水分解)58.7%が可溶化された。
【0028】
それぞれ、酸添加なくしてか、または酸添加の後に得た可溶性トウモロコシファイバー調製物から調製された実施例IおよびIIのトウモロコシファイバー加水分解物抽出物を、減圧フィルターフラスコに取り付けたBuchner漏斗中のVWR417(迅速、定性的)11.0cmの紙フィルターを通じて濾過した。濾過助剤珪藻土のプレコートを、加水分解物を導入する前にこのフィルター上に注いだ。
【0029】
このフィルター助剤プレコートを注ぐための手順は以下のようであった:
a.フィルターをBuchner漏斗アセンブリ中に配置する;
b.ビーカー中のフィルター助剤スラリーを脱イオン水(DI)と混合する;
c.減圧ラインに取り付けて、フィルターをDI水で湿らす;そして
d.このフィルター助剤スラリーを、最初にゆっくりと、そして次に迅速に注ぎプレコートを形成する。
【0030】
このプレコートを注いだ後、加水分解物を、プレコートの頂部層が固形物でブロックさされるまで濾過した。この時点で、プレコートの頂部層を掻き取り、そして加水分解物を、フィルター助剤が固形分で再びブロックされるようになるまで濾過した。頂部層を次いで掻き取り、そしてこのサイクルを、このプレコートが除去されるまで繰り返した。この時点で、新たなフィルターおよびフィルター助剤プレコートを付与し、そしてこのプロセスを繰り返した。
【0031】
(可溶性トウモロコシファイバーオリゴ糖加水分解物に対するタンパク質およびDP分析)
タンパク質およびDP(重合の程度)分析のための4つのサンプルを、トウモロコシファイバーオリゴ糖加水分解物について以下のように調製した:(1)加水分解(酸なし)および非濾過;(2)加水分解(酸なし)および濾過;(3)酸加水分解および非濾過;ならびに(4)酸加水分解および濾過。
【0032】
(トウモロコシファイバー加水分解物からのタンパク質分析)
4つの加水分解物(上記の1〜4)のタンパク質濃度を、当業者に公知のように、Bradford分析(Bradford、M.M.「タンパク質−色素結合の原理を利用するタンパク質のマイクログラム量の定量のための迅速および高感度方法」、Anal Biochem.1976年5月7日;72:248〜54)によって分析した。
【0033】
(Bradfordタンパク質アッセイ)
上記サンプルについてのタンパク質濃度の推定を、上記で列挙された4つのサンプルについて用いた。酸処理された加水分解物は、約6.56%の固形物レベルを有し、そして酸処理されなかった加水分解物は、約5.3%の乾燥固形物レベルを有していた。タンパク質レベルは、酸処理された加水分解物で約5.9g/L、そして酸処理されなかった加水分解物で約2.6g/Lであった。それ故、適正な希釈率は各サンプルについて1000×であり、各サンプルは、1000×に希釈され、2〜10ppm(100万分の1の部)のタンパク質濃度を得た。上記に列挙されたようなBradford Assayの指示書が実施され、そして標準物およびサンプルの吸光度が決定された。標準物で分析された濃度および吸光度を用いて標準曲線をプロットし、そして傾きおよび切片を得、実験サンプル中のタンパク質濃度を算出した。表1は、4つの実験サンプルの算出されたタンパク質濃度を示す。
【0034】
(DP分析)
4つの実験サンプルは、クロマトグラフィーにより、9の重合の程度(DP)までとともに単糖類およびオリゴ糖についてアッセイされた。結果は表2に示される。
【0035】
(結果)
タンパク質分析(表1)は、タンパク質濃度が、加水分解手順における酸の存在によって増大するが、本明細書で提示されるようなフィルターの補助を用いる濾過工程によって除去されることを示す。
【0036】
加水分解工程において酸を用いることは、加水分解物中のオリゴ糖の重合の程度(DP2〜DP9)を減少し、これは、遊離されたオリゴ糖が単糖類または分解産物に即座に分解されるためである可能性が最も高い。この反応は、液体中に存在する硫酸によって触媒される。
【0037】
濾過工程は、(本明細書中で提示されるように)ほとんどすべての重合の程度(DP2〜DP9)のオリゴ糖および単糖類の大きな画分、ならびにタンパク質を除去した。
【0038】
濾過媒体は、加水分解物中の大部分のタンパク質、オリゴ糖類、および単糖類を吸収する。これらの結果は、好ましくは、上記の加水分解物は、濾過なくして用いられるべきであることを示す。非濾過加水分解物について、この加水分解物が分析されるとき、クロマトグラムのはじめに大きなピークが出現し、そしてこのピークは、より大きなオリゴ糖類であるか、または高度に分岐したオリゴ糖類を含むようである。より好ましくは、これらの結果は、上記の加水分解物が、食品グレードファイバー、低カロリー添加物、または充填剤として用いられるべき場合、非濾過で酸なしで調製された加水分解物が、最も重要であることを示す。表1:Bradford分析による算出されたタンパク質濃度。
【0039】
表1 トウモロコシファイバー外皮からの可溶性ファイバーのタンパク質分析
【0040】
【表1】

表2.クロマトグラフィーによるDP分析(グラム/リットルの値)
【0041】
【表2】

水溶性トウモロコシファイバーを含むサンプルを、APV Crepaco,Inc.スプレードライヤーを用いてスプレー乾燥した。入口温度は約260℃に維持され、そして出口温度は約86℃であった。上記抽出物は、スプレードライヤーノズルを通ってポンプ輸送され、そして乾燥された材料は塊状にされ、そして空気力でこのドライヤーから運び出された。1つの実施例では、上記の酸処理水溶性トウモロコシファイバー抽出物からは350.8gの材料が生成され、そして酸なしで処理された水溶性トウモロコシファイバー抽出物は256.45gの材料を生成した。
【0042】
本明細書中で例示的に記載される方法およびプロセスは、異なる順序の工程で適切に実施され得る。それらは、本明細書中または請求項中に示される工程の順序に必ずしも制限されない。
【0043】
本明細書中および添付の請求項中で用いられるとき、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がその他であることを明瞭に示さなければ、複数の参照を含む。
【0044】
この特許が、詳細な実施例、または本明細書に詳細に開示される局面もしくは方法に制限されると解釈される状況はない。この特許が、特許商標庁の審査官もしくは任意のその他の職員もしくは従業員によってなされた任意の陳述によって、そのような陳述が詳細に存在せず、そして本特許の発行前に本特許に至った本出願に詳細に関連する応答の書面において出願人によって明示して採用された性格付け、または条件なくしては、制限されるものとして解釈される状況はない。
【0045】
本明細書中で採用される用語および表現は、説明の用語として用いられており、そして制限ではなく、そしてこのような用語および表現、もしくは任意のその位置部分の使用において、現在知られ、そして後に開発される任意の等価物を排除する意図はなく、これは、このような等価物が本明細書中に提示されるか、もしくは示されるか否か、あるいは、このような等価物が予見可能であるか否かにかかわらず、種々の改変が請求項に記載の本発明の範囲内にあると認められ、これは、これらの請求項がなんらかの理由で改変もしくは補正ありまたはなしで発行されようとされないとにかかわらない。それ故、本発明は、好ましい実施形態および随意の特徴によって詳細に開示されているけれども、それらで具現化され、または本明細書中で開示される本発明の改変物または変更物が、当業者によって言及され得、そしてそのような改変物および変更物が、本明細書中で開示され、そして請求項に記載される本発明の範囲内であると考えられることが理解される。
【0046】
本明細書中に記載される詳細な方法および組成物は、好ましい実施形態の代表であり、そして例示であり、そして本発明の範囲に対する制限としては意図されない。その他の目的、局面、および実施形態が、本明細書を考慮する際に当業者に生じ、そして請求項の範囲によって規定されるような本発明の思想内に包含される。実施例が与えられている場合、その説明は、これらの実施例のみを含むと解釈されるのではなく、これらに制限されるのではない。本発明の範囲および思想から逸脱することなく、本明細書中に開示される本発明に対し、変化する置換物および改変物がなされ得ることは当業者に明らかであり、そして本発明の説明から、本明細書中で例示して提示されるものを含み、種々の改変物および等価物が、本発明の概念をその範囲から逸脱することなく履行するために用いられ得ることは明白である。当業者は、変更が、本発明の思想および範囲から逸脱することなく形態および詳細においてなされ得ることを認識する。記載される実施形態は、すべての局面で例示的であり、そして制限的でないとして考慮されるべきである。それ故、例えば、さらなる実施形態が、本発明の範囲内であり、そして添付の請求項内にある。
【0047】
本発明の詳細な実施形態が例示の目的のために説明されているが、本発明の詳細の多くの改変例が添付の請求項で規定されるような本発明から逸脱することなくなされ得ることは当業者に明らかである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶性の低カロリートウモロコシファイバーを得るためにトウモロコシファイバー外皮の水溶性画分を抽出するプロセスであって:
デンプン除去されたトウモロコシファイバーを得るために該トウモロコシファイバー外皮をデンプン除去プロセスに供する工程;
該デンプン除去されたトウモロコシファイバーを脱水する工程;および
水溶性低カロリートウモロコシファイバーを含む液体画分を得るために該脱水され、およびデンプン除去されたトウモロコシファイバーを熱化学的処理に曝す工程、を包含する、プロセス。
【請求項2】
前記デンプン除去するに供する工程が、水とトウモロコシファイバー外皮との混合物を形成すること;該トウモロコシファイバー外皮の混合物のpHを非アルカリpHに調節すること;およびトウモロコシファイバー外皮中のデンプンの大部分を加水分解するために十分な量および時間、該混合物をデンプン分解酵素と接触すること、を包含する、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記熱化学的処理が、前記デンプン除去されたトウモロコシファイバー中に存在するヘミセルロースの少なくとも約30%を加水分解するために十分な時間、約130℃〜約175℃の範囲の温度での、前記処理されたトウモロコシファイバーの熱水加水分解を包含する、請求項2に記載のプロセス。
【請求項4】
スクリュータイププレスを利用する、前記デンプン除去されたトウモロコシファイバー外皮の第1の脱水を実施する工程;
該デンプン除去されたトウモロコシファイバー外皮を水で洗浄する工程、および
スクリュータイププレスを利用する、該デンプン除去されたトウモロコシファイバー外皮の第2の脱水を実施する工程、を包含する、請求項3に記載のプロセス。
【請求項5】
前記熱化学的処理が、無機酸の添加を含む、請求項1に記載のプロセス。
【請求項6】
前記無機酸が、硫酸である、請求項5に記載のプロセス。
【請求項7】
前記熱化学的処理が、無機酸の添加を含まない、請求項1に記載のプロセス。
【請求項8】
水溶性トウモロコシファイバーでない不純物を除去するために、前記液体画分を処理する工程をさらに包含する、請求項1に記載のプロセス。
【請求項9】
前記液体画分を処理する工程が、イオン交換クロマトグラフィー、炭素カラム処理、膜濾過、フィルター助剤を用いる濾過および遠心分離からなる群から選択される少なくとも1つのプロセスを実施することを含む、請求項8に記載のプロセス。
【請求項10】
前記液体画分から発酵可能な糖類を除去するために、該液体画分を、前記水溶性トウモロコシファイバーを消化しない微生物で発酵する工程をさらに包含する、請求項1に記載のプロセス。
【請求項11】
乾燥水溶性トウモロコシファイバー含有産物を生成するために、スプレードライヤー、ドラムドライヤー、またはその他の乾燥設備でプロセッシングすることにより、前記の液体または前記液体画分から得られる水溶性トウモロコシファイバーの少なくとも1つを乾燥する工程をさらに包含する、請求項1に記載のプロセス。
【請求項12】
前記デンプン除去する工程が、前記トウモロコシファイバー外皮を、2つ以上のデンプン分解酵素の混合物の形態の各デンプン分解酵素と接触することを含む、請求項1に記載のプロセス。
【請求項13】
前記の1つ以上のデンプン分解酵素が、少なくとも1つのα−アミラーゼおよび少なくとも1つのアミログルコシダーゼ酵素を含む、請求項12に記載のプロセス。
【請求項14】
前記デンプン分解酵素の混合物が、等しい部の前記デンプン分解酵素の各々を含む、請求項12に記載のプロセス。
【請求項15】
前記液体画分が、2より大きいDPを有する水溶性トウモロコシファイバーを、そして8〜9のDPを有する測定可能な部分とともに含む、少なくとも20%の溶解された固形分を有することによって特徴付けられる、請求項1に記載のプロセス。
【請求項16】
請求項1に記載のプロセスを用いる方法によって生成されるトウモロコシファイバー外皮から得られる、水溶性低カロリートウモロコシファイバー組成物。
【請求項17】
前記水溶性トウモロコシファイバーが、液体濃縮物形態にある、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記組成物が、乾燥物であり、請求項16に記載の組成物。
【請求項19】
請求項16に記載の水溶性トウモロコシファイバーを含む、食品原料。
【請求項20】
2〜7のDPを有する水溶性トウモロコシファイバーに対する、8〜9のDPを有する水溶性トウモロコシファイバーの比が、約0.8〜約3.0の範囲内にあることで特徴付けられる、請求項16に記載の組成物。

【公表番号】特表2008−536520(P2008−536520A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−507815(P2008−507815)
【出願日】平成18年4月19日(2006.4.19)
【国際出願番号】PCT/US2006/014590
【国際公開番号】WO2006/113732
【国際公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(501183976)アーカー−ダニエルズ−ミッドランド カンパニー (12)
【Fターム(参考)】