説明

台紙巻取り軸

【課題】強い力を要することなく台紙巻取り軸から台紙を取り外し得るようにする。
【解決手段】回転駆動力を付与されて回転することによって台紙を巻き付ける基体105と、基体105の側方に配置されて巻き付け保持する台紙を案内するフランジ107bと、基体105との間で台紙をクランプするクランパ108と、を設け、基体105の回転軸に対して近接離反自在に移動体109を保持し、操作部107aの変位を基体105の回転中心に対する移動体109の近接離反方向への移動に変換して伝達するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルに所定事項を印字し、印字後のラベルを連続紙から剥離して発行するラベルプリンタに用いられる台紙巻取り軸に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ラベルが貼付された連続紙を所定の案内経路に案内搬送し、その過程でラベルに所定事項を印字し、連続紙を鋭角に屈曲させることにより印字後のラベルを連続紙から剥離発行するようにした構造のラベルプリンタが広く普及している。このようなラベルプリンタでは、一構成例ではあるが、連続紙を構成するラベル剥離後の台紙を台紙巻取り軸に巻き取り保持するようにしている。そこで、連続紙を使い切った場合、台紙巻取り軸から巻き取った台紙を外す必要がある。
【0003】
台紙巻取り軸には、台紙が硬く巻き付いた状態となっており、台紙を外し難い。このため、台紙巻取り軸から台紙を外す作業を支援するための各種構造が従来から提案され、実用化されている。その一例として、台紙巻取り軸にその軸方向に沿わせてクランプを引き抜き自在に装着したような構造のものがある。クランプは、台紙巻取り軸に対する装着方向先端側に、台紙巻取り軸の軸方向に対して直交方向に屈曲する台紙引掛け部を備え、台紙巻取り軸からの引き抜き動作に伴い台紙引掛け部で台紙の端面を引っ掛けて台紙の引き抜き作業を容易にする。このような構造のものは、例えば、特許文献1に記載されている。
【0004】
【特許文献1】実開平05−026418号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された構造のものは、クランプの台紙引掛け部で台紙の端面を引っ掛けて引き抜くため、台紙の半径方向に均等な力を加えることができ、台紙巻取り軸から台紙を引き抜き易くすることができる。しかしながら、台紙巻取り軸からクランプを引き抜くに際して、台紙は台紙巻取り軸に強固に巻き付いているため、強い力を要するという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、強い力を要することなく台紙巻取り軸から台紙を取り外し得るようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、回転駆動力を付与されて回転することによって台紙を巻き付ける基体と、前記基体の側方に配置され、巻き付け保持する前記台紙を案内するフランジと、前記基体との間で前記台紙をクランプするクランパと、前記基体の回転軸に対して近接離反自在に保持された移動体と、前記基体の台紙巻き付け領域以外の位置に、所定の範囲を変位自在に配置された操作部と、前記操作部の変位を前記基体の回転軸に対する前記移動体の近接離反方向への移動に変換して伝達する動力伝達機構と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、基体から移動体を離反させた状態でクランパに台紙をクランプさせて台紙の巻き取り動作を開始させ、基体の台紙巻取り部に巻き付けられた台紙を取り外すに際しては、基体に移動体を近接させることで、強い力を要することなく、台紙巻取り軸から台紙を取り外すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施の一形態を図1ないし図18に基づいて説明する。ここでは、ラベルプリンタ1について説明し、その後、台紙巻取り軸101について説明する。
【0010】
[ラベルプリンタ1]
まず、図1ないし図6に基づいてラベルプリンタ1について説明する。
【0011】
図1は、ラベルプリンタ1の全体の外観斜視図である。本実施の形態のラベルプリンタ1は、本体ケース2の内部にプリンタ機構3を備え、タッチパネル付きの液晶ディスプレイ4を本体ケース2の上部に、キーボード5を本体ケース2の上面にそれぞれ備えている。また、外観上、本体ケース2には、その正面にラベル発行口6が設けられている。このラベル発行口6は、人の手が入る程度の大きさに形成されている。
【0012】
図2は、内部構造を仮想的に示す全体の側面図である。ここで、本体ケース2に内蔵されたプリンタ機構3について説明する。まず、本体ケース2の内部には、ラベル7が貼付された連続紙8をロール状に回巻した状態で収納保持する用紙保持部9が設けられ、この用紙保持部9に保持されて引き出された連続紙8を所定の経路に案内する案内経路10が設けられている。この案内経路10の途中には、案内経路10を挟んで対向配置されたプラテン11とラインサーマルヘッド12とからなる印字部13と、この印字部13よりも用紙搬送経路下流側に位置する剥離板14とが配置されている。さらに、案内経路10の終端には、ラベル7が剥離された後の連続紙8である台紙15を台紙巻取り軸101に巻き取らせる台紙巻取り機構16が配置されている。これらの各部については、以下に詳述する。
【0013】
図3は、印字部13と剥離板14とラベル発行口6とを拡大して示す縦断側面図である。印字部13は、プラテン11とラインサーマルヘッド12とがヘッドフレーム17に取り付けられたユニット構造のものである。つまり、ヘッドフレーム17には、図示しない駆動部に駆動されて回転駆動するようにプラテン11が回転自在に取り付けられている。また、ラインサーマルヘッド12はヘッドフレーム17に回動自在に取り付けられたヘッドブラケット18に取り付けられている。ヘッドブラケット18は、プラテン11に対してラインサーマルヘッド12がその図示しない発熱体を当接させることができるようにラインサーマルヘッド12を保持している。そして、ヘッドブラケット18には板ばね19が屈撓自在に取り付けられ、この板ばね19はカム機構20によって押圧され、これによってラインサーマルヘッド12の図示しない発熱体がプラテン11に押し付けられている。また、ヘッドフレーム17には連続紙8の弛みを除去しつつ案内する弾性体21と、連続紙8をプラテン11とラインサーマルヘッド12との間に円滑に案内するための案内ピン22とが取り付けられている。したがって、連続紙8は、弾性体21、案内ピン22及び印字部13によって案内経路10に案内され、プラテン11の回転によって搬送される。したがって、これらの弾性体21、案内ピン22及び印字部13は、用紙搬送機構を構成する。
【0014】
図4は、巻取り軸ホルダに対する台紙巻取り軸101の装着状態を示す斜視図である。台紙巻取り機構16は、巻取り軸ホルダ25を備えている。巻取り軸ホルダ25は、板金がコの字形状に折り曲げられて形成され、相対向する二片の上部に一対のU字形状の巻取り軸保持溝26を有している。これらの巻取り軸保持溝26に台紙巻取り軸101の後述する軸部材102(詳しくは図7等参照)が着脱自在に装着される。巻取り軸ホルダ25は、巻取り軸保持溝26の位置に一対の巻取り軸保持体27を備えている。
【0015】
巻取り軸ホルダ25は、一方の巻取り軸保持溝26の近傍に位置させて歯車列28を有している。この歯車列28は、駆動ギヤ28aとアイドラギヤ28bとから構成されている。駆動ギヤ28aは、モータ等の図示しない駆動源から動力を伝達されて回転する。アイドラギヤ28bは、巻取り軸ホルダ25に装着された台紙巻取り軸101に設けられた従動ギヤ103(詳しくは図7等参照)が噛合する位置に位置付けられている。
【0016】
図5は、巻取り軸ホルダ25における台紙巻取り軸101の保持構造を示す分解斜視図である。巻取り軸保持体27は、左右対象に回動するように支点29に取り付けられた一対の挟持体30によって形成されている。これらの挟持体30は、リング形状のスプリング31に付勢され、互いの先端部が近接する方向に位置付けられている。したがって、巻取り軸保持体27は、スプリング31の力に抗して互いに近接する先端部を押し開くことができる。
【0017】
図6は、巻取り軸ホルダ25における台紙巻取り軸101の保持構造を示す側面図である。巻取り軸保持体27を構成する一対の挟持体30の先端部には、それぞれ、上傾斜面32aと下傾斜面32bとを有する挟持片32が形成されている。これらの挟持片32は、上傾斜面32aと下傾斜面32bとの交点である先端部を互いに対向させて配置されている。上傾斜面32aは、巻取り軸保持溝26に対する台紙巻取り軸101の装着方向に向けて傾斜し、下傾斜面32bは、巻取り軸保持溝26からの台紙巻取り軸101の引き抜き方向にむけて傾斜している。したがって、巻取り軸保持体27は、巻取り軸保持溝26に対して台紙巻取り軸101の軸部材102を装着する動作と、巻取り軸保持溝26からの台紙巻取り軸101の軸部材102を引き抜く動作とに伴い、一対の挟持体30がスプリング31の力に抗してその先端部を開く方向に回動する。そして、巻取り軸保持溝26に台紙巻取り軸101の軸部材102が装着された状態では、軸部材102は巻取り軸保持溝26の底部に載置された状態で保持され、このような軸部材102を巻取り軸保持体27の下傾斜面32bが抜け止めする。
【0018】
こうして構成された本実施の形態のラベルプリンタ1は、商用電源から給電され、本体ケース2に内蔵された図示しないマイクロコンピュータによって各部が駆動制御されることで印字動作を実行する。
【0019】
このような構成において、プラテン11が回転駆動されることにより連続紙8が案内経路10を案内搬送され、案内経路10を介してプラテン11に当接するラインサーマルヘッド12によって連続紙8に貼付されたラベル7に所定事項が印字される。これと同時に、モータ等の図示しない駆動源から動力が歯車列28を介して台紙巻取り軸101の従動ギヤ103に伝達され、連続紙8の一部をなす台紙15は台紙巻取り軸101に巻き取られる。この際、台紙巻き取り軸101による台紙15の巻き取り速度の方が印字部13での連続紙8の搬送速度よりも印字位置でスリップが生じない程度に速く設定されているので、印字後の連続紙8は張設状態にある。このため、剥離部14で鋭角に屈曲された連続紙8に張力が及び、連続紙8から印字後のラベル7が剥離され、剥離されたラベル7はラベル発行口6から発行される。
【0020】
[台紙巻取り軸101]
次いで、図7ないし図18に基づいて台紙巻取り軸101について説明する。
【0021】
図7は、台紙巻取り軸101の斜視図である。台紙巻取り軸101は、その回転軸上に金属製の支軸104を有しており、図4に示した巻取り軸ホルダ25に装着されて回転駆動される略円筒状をした基体105を基本として構成されている。基体105は、樹脂モールドによる一体成形品であり、その外周面に台紙15を巻き付ける台紙巻取り部106を有している。台紙巻取り軸101は、回転することによって台紙15を台紙巻取り部106に巻き付ける。
【0022】
基体105には、その一側方に操作部107aが設けられ、他側方にフランジ107bが設けられている。操作部107aは、基体105に対して、その回転軸と平行な軸回り、より詳細には、当該回転軸と同軸上に回動自在に取り付けられている。そのような操作部107aの回動範囲は、図13ないし図17に基づいて後述する第1の回転位置FPと第2の回転位置SPとの間の範囲である。したがって、操作部107aは、基体105の台紙巻き付け領域から外れた位置で所定の範囲を変位自在に配置されることになる。フランジ107bは、基体105に巻き付け保持する台紙15の側部を案内する。このようなフランジ107bは、その外周面に前述した従動ギヤ103を有している。従動ギヤ103は、フランジ107bに一体成形されている。
【0023】
基体105には、この基体105の台紙巻取り部106との間で台紙15をクランプするクランパ108が設けられている。クランパ108は、操作部107aとフランジ107bとの間の全幅に渡り位置付けられる板状部材である。このようなクランパ108も、基体105と同様に、樹脂モールドによる一体成形によって形成されている。
【0024】
基体105には、更に、操作部107aとフランジ107bとの間の全幅に渡り位置付けられて台紙巻取り部106の一部を形成する移動体109が設けられている。移動体109は、基体105の支軸104に対して近接離反自在に保持されている。このような移動体109も、基体105及びクランパ108と同様に、樹脂モールドによる一体成形によって形成されている。
【0025】
図8は、台紙巻取り軸101の分解斜視図である。図9は、移動体109の斜視図である。図10は、移動体109の端部の平面図である。
【0026】
基体105は、一端側に操作部107aの取り付けを許容する壁体110を有し、他端側にフランジ107bを有し、これらの壁体110とフランジ107bとが複数個のリブ状部材111で連結された構造を有している。リブ状部材111は、複数個のリブ112が連結部113で連結されて形状保持する構造を有しており、その外面に台紙巻取り部106を構成する。また、リブ状部材111は、その中央部にU溝114を有し、このU溝114の部分にカム部材115が配置されている。カム部材115は、中心に第1の挿通孔116を有する円筒状のカム部材基部117の外周面に四つのカム118が一体成形された樹脂モールドによる成形部材である。カム118は、その外周面にカム面118aを有する。
【0027】
図8に示すように、カム部材115は、リブ状部材111のU溝114に収納された状態で支軸104が差し込まれて基体105に保持される。そのための構造として、カム部材115には、支軸104の挿通を許容する第1の挿通孔116が形成されている。また、支軸104を挿通させるための挿通孔は、操作部107aとフランジ107bとにも形成されている。操作部107aに形成されているのは、第2の挿通孔119である。フランジ107bに形成されているのは、第3の挿通孔120である。更に、壁体110には連結孔121が形成されている。第1〜第3の挿通孔116,119,120は、遊びとなる程度の僅かな隙間をもって支軸104を挿通させる径に形成されている。これに対して、壁体110に形成された連結孔121は、第1から第3の挿通孔116,119,120よりも大径に形成されている。
【0028】
前述したように、操作部107aは、基体105に対して支軸104と平行な軸回りに回動自在に取り付けられている。そこで、当該操作部107aの回動動作をカム部材115に伝達するための構造が設けられている。そのための構造として、操作部107aには、連結孔121に嵌合する連結ボス122が突出形成されている。連結ボス122は、その先端部がカム部材115の端部と嵌合連結する構造を有している。つまり、連結ボス122の先端部には、大小二つの連結突部123が突出形成されている。そして、このような連結ボス122の先端部に連結すべきカム部材115の端部には、それらの連結突部123に嵌合する大小二つの連結凹部124が形成されている。したがって、連結突部123は、ある回動角度でのみ連結凹部124に嵌合する。そして、嵌合状態が維持されている限りにおいて、操作部107aの回動動作がカム部材115に伝達される。
【0029】
移動体109は、前述したように、基体105の支軸104に対して近接離反自在に保持されている。そのための構造として、基体105には、支軸104と直交する方向に向けて四箇所にスタッド125が立設されており、移動体109にはスタッド125を嵌合させるスタッド孔126が形成されている。したがって、移動体109は、スタッド125に沿って支軸104と直交する方向、つまり、支軸104に対して近接離反する方向に移動自在である。
【0030】
図11は、基体105に対する移動体109の一方の端部の取り付け構造を示す側面図である。図9及び図10に示すように、移動体109の一方の端面109aには、その長手方向に弾性変形自在に一対の係合爪127が形成されており、壁体110にはそれらの係合爪127が弾性変形して係合する一対の係合孔128が形成されている。係合爪127は、移動体109の一方の端面109aよりオフセットした位置から下方に延出する基部127aと、これらの基部127aの先端部から移動体109の長手方向に向けて突出する爪部127bとから構成されている。図10に示すように、爪部127bは、移動体109の一方の端面109aと同一平面に位置するまで突出している。図11に示すように、壁体110に形成された係合孔128は、その上下方向の長さが係合爪127の高さよりも大きく形成されている。したがって、移動体109の一方の端面109aの側は、係合孔128に対して、係合爪127が最上方に位置する位置(図11(a))と、係合孔128が最下方に位置する位置(図11(b))との間を上下移動自在である。
【0031】
図12は、基体105に対する移動体109の別の一方の端部の取り付け構造を示す側面図である。図8に示すように、移動体109の他方の端面109bには、一対の嵌合ピン129が突出形成されており、フランジ107bにはそれらの嵌合ピン129が嵌合する一対の嵌合孔130が形成されている。図12に示すように、フランジ107bに形成された嵌合孔130は、上下方向に長い長孔形状をしている。したがって、移動体109の他方の端面109bの側は、嵌合孔130に対して、嵌合ピン129が最上方に位置する位置(図12(a))と、嵌合ピン129が最下方に位置する位置(図12(b))との間を上下移動自在である。
【0032】
以上説明したように、移動体109は、スタッド125に沿って支軸104と直交する方向、つまり、支軸104に対して近接離反する方向に移動自在である。そして、その移動は、移動体109の一方の端面109aの側では、移動体109の係合爪127が壁体110の係合孔128内を移動可能である範囲に制限され、移動体109の他方の端面109bの側では、移動体109の嵌合ピン129がフランジ107bの嵌合孔130内を移動可能である範囲に制限される。
【0033】
図13は、動力伝達機構の動作状態を示す模式図である。前述したように、操作部107aの回動動作は、カム部材115に伝達される。図8及び図13(a),(b)に示すように、操作部107aの連結ボス122の先端部に突出形成された大小二つの連結突部123とカム部材115の端部に形成された大小二つの連結凹部124とが互いに嵌合しているからである。したがって、操作部107aの回動動作に応じて互いに嵌合する連結突部123と連結凹部124との回転位置が図13(a)と図13(b)との間で変動し、これに応じてカム部材115が回動し、カム118の回転位置が図13(c)と図13(d)との間で変動する。説明の便宜上、操作部107aの回転位置として、図13(a)に示す位置を第1の回転位置FP、図13(b)に示す位置を第2の回転位置SPとする。
【0034】
操作部107aの回動動作が伝達されてカム部材115が回動すると、カム118の作用によって移動体109が上下動する。つまり、図13(c)に示すように、カム118は、その回転中心からカム面118aまでの長さが長さαの長半径部分と長さβの短半径部分とを有している。カム118の回動中心をなす支軸104の中心から基体105における移動体109の取付面までの距離をrとした場合、長さαと長さβと長さrとは、α>r>βの関係となる。もっとも、長さrと長さβとは同一長であっても良いので、長さαと長さβと長さrとは、α>r≧βの関係を維持していれば良い。したがって、カム118の長半径部分が移動体109の方向に向けられている状態では、カム118は、α−r分の距離だけ移動体109を基部127aから離反させることになる(図13(c)参照)。この距離は、移動体109の移動可能範囲を超えない距離である。これに対して、カム118の短半径部分が移動体109の方向に向けられている状態では、カム118は、移動体109を基部127aから離反させない(図13(d)参照)。このため、移動体109は、その移動可能範囲内を移動自在となる。ここに、操作部107aの回転を基体105の回転軸に対する移動体109の近接離反方向への移動に変換して伝達する動力伝達機構が構成されることになる。
【0035】
図14は、第1の回転位置FPと第2の回転位置SPとにそれぞれ位置付けられている操作部107aの模式図である。図9〜図11に示すように、移動体109の一方の端面109aには、第1の突部131が突出形成されている。第1の突部131は、操作部107aに干渉するまで突出している。操作部107aには、移動体109の一方の端面109aと対面する位置に、第1の突部131との干渉を回避する形状で溝部132が形成されている。前述したように、移動体109は、操作部107aの第1の回転位置FPと第2の回転位置SPとの間を回動することに伴い変位し、基体105の回転軸であるカム118の回動中心からの距離を変動させる。したがって、基体105の回転軸から第1の突部131までの距離も、操作部107aの回動動作に伴い変動することになる。操作部107aが第2の回転位置に位置している状態での基体105の回転軸から第1の突部131までの距離を距離γとすると、操作部107aが第1の回転位置に位置している状態では、当該距離は距離γ+(α−r)となる。したがって、第1の突部131は、操作部107aの回動動作に伴い、基体105の回転軸からの距離が距離γ+(α−r)となる位置から距離γとなる位置の間を変位することになる。そこで、操作部107aに形成された溝部132は、そのような第1の突部131の変位に合わせ、第1の突部131との干渉を回避し得るように基体105の回転軸からの距離が変動するような形状に形成されている。
【0036】
ここで、前述したクランパ108について説明する。図8に示すように、クランパ108は、基体105において移動体109と反対側に取り付けられている。このようなクランパ108は、その一方の端面を自由端108aとするように、他方の端面108bがフランジ107bに固定されている。その固定構造として、クランパ108の当該他方の端面108bには、一対の位置決めピン133が突出形成されており、これらの位置決めピン133の間にはネジ孔134が形成されている。そして、フランジ107bには、位置決めピン133を嵌合させる位置決め孔135が形成され、ネジ孔134に位置合わせされてネジ挿通孔136が形成されている。したがって、クランパ108は、その位置決めピン133をフランジ107bに形成された位置決め孔135に嵌合させた状態でネジ挿通孔136からネジ137をネジ孔134に螺合させて締め付けることで、フランジ107bに片持ち状態で保持される。この状態で、クランパ108は、基体105に形成されたクランパ108を位置付けるための窪み138に0.4mm程度の僅かな隙間をもって嵌り合うようにして位置付けられる(図13参照)。
【0037】
クランパ108は、基体105に形成された窪み138に僅かな隙間をもって嵌り合った状態で自由端108aが位置固定され、このクランパ108の周方向端部と基体105との嵌合形状により、台紙15を台紙巻き取り部106との間に挟持可能となる。そこで、台紙巻取り軸101は、クランパ108の自由端108aを位置固定するための構造を備えている。つまり、クランパ108の自由端108aには、突状の被捕捉体139が突出形成されており、操作部107aには、当該操作部107aが第2の回転位置SPから第1の回転位置FPに向けて回動する過程で被捕捉体139を捕捉して嵌合保持する溝状の捕捉部140が形成されている。図14に示すように、捕捉部140による被捕捉体139の嵌合保持は、操作部107aが第1の回転位置FPに位置付けられている場合にのみなされ(図14(a)参照)、当該操作部107aが第2の回転位置SPに位置付けられている場合には、捕捉部140が被捕捉体139から脱落する(図14(b)参照)。換言すると、捕捉部140による被捕捉体139の嵌合保持は、操作部107aを第2の回転位置SPから第1の回転位置FPに向けて回動させる過程で生じ、当該操作部107aを第1の回転位置FPから第2の回転位置SPに向けて回動させることで捕捉部140による被捕捉体139の嵌合保持が脱落する。こうして、捕捉部140に被捕捉体139が嵌合保持されることでクランパ108の自由端108aが位置固定され、この状態で、基体105に形成された窪み138にクランパ108が僅かな隙間をもって嵌り込み、台紙巻き取り部106との間に台紙15を挟持可能に位置付けられるように各部が構成されている。
【0038】
ここで、台紙巻取り軸101は、操作部107aを第1の回転位置FPと第2の回転位置SPとに位置付けるに際して、節度感を生じさせるための構造的な工夫を有している。このような構造を図15〜図17を参照して説明する。
【0039】
図15は、操作部107aが第1の回転位置FPに位置付けられている場合の移動体109に形成された第1の突部131と溝部132に形成された第2の突部との位置関係を示す模式図である。図15に示すように、溝部132内には、第2の突部141が突出形成されている。第2の突部141は、操作部107aが回動して第1の回転位置FPに位置付けられる直前位置で第1の突部131を当接しながら乗り越えるように形成されている。したがって、操作部107aが第1の回転位置FPに向けて図15中の矢印方向に回動する過程で、第2の突部141は第1の突部131に当接し、その後、第1の突部131を乗り越える。この際、操作部107aを回動操作する操作者に節度感が伝えられる。
【0040】
図16は、操作部107aが第2の回転位置SPに位置付けられている場合の移動体109に形成された第1の突部131と溝部132に形成された第3の突部との位置関係を示す模式図である。図16に示すように、溝部132内には、第3の突部142が突出形成されている。第3の突部142は、操作部107aが回動して第2の回転位置SPに位置付けられる直前位置で第1の突部131を当接しながら乗り越えるように形成されている。したがって、操作部107aが第2の回転位置SPに向けて図16中の矢印方向に回動する過程で、第3の突部142は第1の突部131に当接し、その後、第1の突部131を乗り越える。この際、操作部107aを回動操作する操作者に節度感が伝えられる。
【0041】
図17は、操作部107aが第1の回転位置FPに位置付けられている場合の当該操作部107aが有する捕捉部140に形成された第4の突部とクランパ108に形成された被捕捉体139との位置関係を示す模式図である。図17に示すように、捕捉部140内には、第4の突部143が突出形成されている。第4の突部143は、クランパ108の第1の回転位置FPへの回動動作に伴い、被捕捉体139が捕捉部140に捕捉されて嵌合保持される直前位置で被捕捉体139を当接しながら乗り越えるように形成されている。したがって、操作部107aが第1の回転位置FPに向けて回動する過程で、第4の突部143は被捕捉体139に当接し、その後、被捕捉体139を乗り越える。この際、操作部107aを回動操作する操作者に節度感が伝えられる。
【0042】
次いで、図8を参照しながら、台紙巻取り軸101の組み立て手順について説明する。まず、基体105のU溝114にカム部材115を載置し、基体105に移動体109を装着する。基体105に設けられたスタッド125に移動体109に形成されたスタッド孔126を嵌め込み、移動体109の他方の端面109bに形成された嵌合ピン129をフランジ107bの嵌合孔130に嵌合させ、移動体109の一方の端面109aに形成された係合爪127を壁体110の係合孔128に嵌合させることで、移動体109を基体105に装着することができる。係合孔128に係合爪127を嵌合させて係合させるに際しては、係合爪127の弾性変形を伴う。
【0043】
この状態で、支軸104を壁体110の連結孔121から差し込んでカム部材115の第1の挿通孔116に挿通し、そのまま支軸104を進めてフランジ107bに形成された第3の挿通孔120に挿通する。この際、支軸104の他端側を操作部107aに形成された第2の挿通孔119に挿通させ、当該操作部107aを壁体110に当接させる。この際、操作部107aに設けられた連結ボス122に形成された大小二つの連結突部123とカム部材115の端部に形成された大小二つの連結凹部124とを嵌合させる。これらの連結突部123と連結凹部124とはある回動角度でのみ嵌合状態を成立させるので、基体105と操作部107aとの間の回転角度を正しく設定することが可能となる。
【0044】
この状態で、支軸104の両端は、それぞれ、操作部107aとフランジ107bとの端部から突出した状態となる。そこで、この突出部分に、前述した一対の軸部材102を嵌め込む。これらの軸部材102は、含油した金属部材である。この状態での支軸104の両端は、それぞれ、更に軸部材102の両端から僅かに突出した状態となる。そして、支軸104の両端には、当該突出部分に位置させて、Eリング144を嵌合させるための嵌合溝145が切削加工により形成されている。そこで、それらの嵌合溝145にEリング144を嵌め込むことで、支軸104が抜け止めされる。
【0045】
このような組み立て作業に前後して、クランパ108をフランジ107bに取り付ける。クランパ108は、前述したように、位置決めピン133をフランジ107bに形成された位置決め孔135に嵌合させた状態でネジ挿通孔136からネジ137をネジ孔134に螺合させて締め付けることで、フランジ107bに片持ち状態で取り付けられる。
【0046】
こうして、台紙巻取り軸101の組み立てが完了する(図7参照)。
【0047】
このような構成において、台紙巻取り軸101に台紙15を装着する場合の手順を図18等を参照して説明する。図18は、台紙巻取り軸101に対して台紙15をセットする際の各部の状態を示す模式図である。まず、操作部107aを第2の回転位置SPに回動させる(図14(b)参照)。これにより、当該操作部107aの回動がカム部材115に伝達されてカム118が回動し、カム118のカム面118aが移動体109に当接しない状態となる。この状態では、移動体109が基体105に接触可能となり、台紙巻取り部106の外径が小さくなる(図13(b)、図18参照)。また、クランパ108の被捕捉体139が操作部107aの捕捉部140から脱落する。そこで、クランパ108の自由端108aを基体105の台紙巻取り部106から離反した状態に維持し、これによって生じた基体105とクランパ108との間の隙間に台紙15を差し込む。差し込み方向は、図18中の矢印で示す方向である。台紙15を差し込んだならば、クランパ108を基体105の窪み138に嵌め込み、この状態を維持したまま操作部107aを第1の回転位置FPに回動させる(図14(a)参照)。すると、当該操作部107aが第1の回転位置FPに位置付けられる過程でその捕捉部140がクランパ108に形成された被捕捉体139を捕捉し、嵌合保持する。これにより、クランパ108は、基体105に形成された窪み138に嵌り込み、クランパ108の台紙巻取り方向端部と基体105との嵌合形状によって台紙15をクランプする。また、操作部107aの回動は、カム部材115に伝達されることでカム118が回動し、カム118のカム面118aが移動体109に当接して移動体109を基体105の回転軸から離反する方向に移動させる(図13(a)参照)。これにより、台紙巻取り部106の外径が大きくなる(図13(b)、図18参照)。
【0048】
ここで、基部127aに形成する窪み138とクランパ108との成形形状によって、基体105とクランパ108とによる台紙15のクランプ力を設定することが可能である。この場合、クランプ力は、台紙15の装着方向上下流側の各所で変化させることもできる。そこで、一例として、クランプ力を台紙15の装着方向最下流側で強くなり、その他の領域で弱くなるように設定することにより、台紙15の確実なクランプを実現させながら、基体105とクランパ108との間の隙間に台紙15が装着されるに際して台紙15に加えられる抵抗を弱めることができ、台紙15の装着性を向上させることができる。
【0049】
こうして台紙巻取り軸101に台紙15を装着したならば、台紙巻取り軸101を巻取り軸ホルダ25に形成された一対のU字形状の巻取り軸保持溝26に装着する(図4参照)。この際、装着動作に伴い、台紙巻取り軸101の軸部材102が軸保持体27を構成する一対の挟持片32の上傾斜面32aに当接するが、そのまま台紙巻取り軸101を押し込むことで一対の挟持片32が拡開し、軸保持溝26への軸部材102の装着が可能となる。軸保持溝26に装着された後の軸部材102は、一対の挟持片32の下傾斜面32bに抜け止めされる。この状態で、台紙巻取り軸101の従動ギヤ103が歯車列28のアイドラギヤ28bに噛合する(図4参照)。したがって、ラベルプリンタ1での印字動作に伴い、モータ等の図示しない駆動源からの動力が歯車列28を介して台紙巻取り軸101の従動ギヤ103に伝達され、台紙15は台紙巻取り軸101に巻き取られる。
【0050】
台紙巻取り軸101から巻き取った台紙15を取り外すには、巻取り軸ホルダ25から台紙巻取り軸101を取り外す。巻取り軸ホルダ25から台紙巻取り軸101を取り外すには、台紙巻取り軸101を押し上げるだけで良い。この操作によって、台紙巻取り軸101の軸部材102が下傾斜面32bを滑り、一対の挟持片32を拡開して巻取り軸ホルダ25からの台紙巻取り軸101の取り外しを可能とする。
【0051】
台紙巻取り軸101を巻取り軸ホルダ25から取り外したならば、台紙巻取り軸101に対して台紙15をセットする場合の作業と同様に、操作部107aを第2の回転位置SPに回動させる(図14(b)参照)。これにより、当該操作部107aの回動がカム部材115に伝達されてカム118が回動し、カム118のカム面118aが移動体109に当接しない状態となる。この状態では、移動体109が基体105に接触可能となり、台紙巻取り部106の外径が小さくなる(図13(b)、図18参照)。このため、基体105の台紙巻取り部106に対する台紙15の締着力が弱まり、台紙15が基体105から抜け易くなる。したがって、強い力を要することなく台紙巻取り軸101から台紙15を取り外すことが可能となり、そのための作業性が向上する。
【0052】
以上説明したように、本実施の形態によれば、基体105から移動体109を離反させた状態でクランパ108に台紙15をクランプさせて台紙15の巻き取り動作を開始させ、基体105の台紙巻取り部106に巻き付けられた台紙15を取り外すに際しては、基体105に移動体109を近接させることで台紙巻取り部106に対する台紙15の巻付き力を弱めることができ、したがって、強い力を要することなく、台紙巻取り軸から台紙を取り外すことができる。
【0053】
また、移動体109に変位を生じさせるための操作を行なうための操作部107aは、基体105の一側方に回動自在に取り付けられた構造であるため、構造の簡略化及び全体の小型化が得られる。しかも、当該操作部107aは、クランパ108の自由端108aを捕捉し位置固定するための機能も有しているので、構造の簡略化及び全体の小型化を益々加速させることができる。
【0054】
更に、そのような操作部107aを第1の回転位置FPと第2の回転位置SPとに位置付けるに際して節度感が得られるので、操作上の間違えが少なくなり、しかも操作性も良好になる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施の一形態を示す全体の外観斜視図である。
【図2】内部構造を仮想的に示すその側面図である。
【図3】印字部と剥離部とラベル発行口とを拡大して示す縦断側面図である。
【図4】巻取り軸ホルダに対する台紙巻取り軸の装着状態を示す斜視図である。
【図5】巻取り軸ホルダにおける台紙巻取り軸の保持構造を示す分解斜視図である。
【図6】巻取り軸ホルダにおける台紙巻取り軸の保持構造を示す側面図である。
【図7】台紙巻取り軸の斜視図である。
【図8】台紙巻取り軸の分解斜視図である。
【図9】移動体の斜視図である。
【図10】移動体の端部の平面図である。
【図11】基体に対する移動体の一方の端部の取り付け構造を示す側面図である。
【図12】基体に対する移動体の別の一方の端部の取り付け構造を示す側面図である。
【図13】動力伝達機構の動作状態を示す模式図である。
【図14】第1の回転位置と第2の回転位置とにそれぞれ位置付けられている操作部の模式図である。
【図15】操作部が第1の回転位置に位置付けられている場合の移動体に形成された第1の突部と溝部に形成された第2の突部との位置関係を示す模式図である。
【図16】操作部が第2の回転位置に位置付けられている場合の移動体に形成された第1の突部と溝部に形成された第3の突部との位置関係を示す模式図である。
【図17】操作部が第1の回転位置に位置付けられている場合の当該操作部が有する捕捉部に形成された第4の突部とクランパに形成された被捕捉体との位置関係を示す模式図である。
【図18】台紙巻取り軸に対して台紙をセットする際の各部の状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0056】
15 台紙、20 カム機構、106台紙巻取り部、105 基体、107a 操作部、107b フランジ、108 クランパ、108a 自由端、109 移動体、109a 一方の端面、118 カム、118a カム面、131 第1の突部、132 溝部、139 被捕捉体、140 捕捉部、141 第2の突部、142 第3の突部、143 第4の突部、FP 第1の回転位置、SP 第2の回転位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動力を付与されて回転することによって台紙を巻き付ける基体と、
前記基体の側方に配置され、巻き付け保持する前記台紙を案内するフランジと、
前記基体との間で前記台紙をクランプするクランパと、
前記基体の回転軸に対して近接離反自在に保持された移動体と、
前記基体の台紙巻き付け領域以外の位置に、所定の範囲を変位自在に配置された操作部と、
前記操作部の変位を前記基体の回転軸に対する前記移動体の近接離反方向への移動に変換して伝達する動力伝達機構と、
を備える台紙巻取り軸。
【請求項2】
前記操作部は、前記基体にその回転軸と平行な軸回りに第1の回転位置と第2の回転位置との間を回動自在に取り付けられ、
前記動力伝達機構は、前記操作部の回動に伴い回動して当該回動位置に応じて前記基体の回転軸からの距離が変動するカム面を外周面に有し、当該カム面を前記移動体の裏面に当接させるカムによって形成されており、前記操作部が前記第1の回動位置に位置している状態で前記移動体を前記基体の回転軸に対して離反する位置に位置付け、前記操作部が前記第2の回動位置に位置している状態で前記移動体を前記基体の回転軸に対して近接可能な位置に位置付ける、
請求項1記載の台紙巻取り軸。
【請求項3】
前記操作部は、前記フランジが配置された側方と反対側の側方に位置させて前記基体にその回転軸と平行な軸回りに回動自在に取り付けられている、
請求項2記載の台紙巻取り軸。
【請求項4】
前記移動体は、その一方の端面が前記操作部の位置まで延出し、当該延出部分に前記操作部に干渉するまで突出する第1の突部を備え、
前記操作部は、
当該操作部の回動に伴う前記移動体の移動により移動する前記突部との干渉を回避する形状で前記操作部に形成された溝部と、
前記溝部内に突出形成され、前記操作部が回動して前記第1の回転位置に位置付けられる直前位置で前記第1の突部を当接しながら乗り越える第2の突部と、
前記溝部内に突出形成され、前記操作部が回動して前記第2の回転位置に位置付けられる直前位置で前記第1の突部を当接しながら乗り越える第3の突部と、
を備える、
請求項3記載の台紙巻取り軸。
【請求項5】
前記クランパは、前記フランジに一端が保持され、
前記操作部は、前記第2の回転位置から前記第1の回転位置に回動する動作に伴い前記クランパの自由端を保持する、
請求項3又は4記載の台紙巻取り軸。
【請求項6】
前記クランパは、その自由端に突状の被捕捉体を備え、
前記操作部は、前記クランパの前記第2の回転位置から前記第1の回転位置に回動する動作に伴い前記被捕捉体を捕捉し位置固定する捕捉部を備え、
前記捕捉部は、前記クランパの前記第1の回転位置への回動動作に伴い前記被捕捉体を当接しながら乗り越える第4の突部を備える、
請求項5記載の台紙巻取り軸。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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