説明

吊下げラベル

【課題】 吊り下げ機能と、包装容器の封止機能を有し、構造が簡単でコストが安価な吊下げラベルを提供する。
【解決手段】 適度な弾力性を有し任意の形状にカットされたシート本体12と、シート本体12に設けられ切込線18で区切られた吊下げ部26を有する。シート本体12の吊下げ部26以外の部分に設けられ、シート本体12の片面に粘着剤層が露出した粘着部28を有する。粘着部28の一部は封止部23となり、包装用箱30の側面30aと蓋部30bの両方に跨って貼着されて蓋部30bを封止する。封止部23には、包装用箱30の蓋部30bの端部に沿って折り曲げられる折曲線24を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、商品が収容された包装用箱等の被吊下げ物に貼着して本体と蓋部を封止すると共に、フック等に吊り下げて陳列可能にする吊下げ部が一体に設けられている吊下げラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品を中に収容し店頭でフック等に吊り下げて陳列する包装用箱があり、あらかじめ吊下げ片が箱体の外側に突出して設けられていた。例えば、このような包装用箱は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片から成り、箱体形成片には、平行に連接された側面と、この側面の端部に連続して形成された蓋部が設けられている。蓋部の先端には、側面内側に差し込まれて係止される差込片が形成されている。そして他の側面の端部には、側面に沿って上方へ突出する吊り下げ片が連続して設けられている。
【0003】
また、売り場の形態により吊り下げ片を選択的に用いるものとして、特許文献1、特許文献2に開示されている包装用箱があった。特許文献1は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片から成り、この箱体形成片には、平行に連接された側面と、このうちの一側面端部に形成された蓋片が設けられている。そして他の側面の蓋片側端部には、蓋片の外側面に糊付けされる外蓋片が設けられ、この外蓋片の一部をこの外蓋片に対してほぼ直角になるように切り起こして吊り下げ片が形成されるものである。
【0004】
また、特許文献2の箱体形成片には、平行に連接された側面と,このうちの一側面端部に形成された蓋片が設けられている。そして他の側面の蓋片側端部には、側面の内側に折り返される吊り下げ部用支持板が設けられ、吊り下げ部用支持板が重ねられた側面の一部を外側に切り起こして吊下げ片が形成されるものである。
【特許文献1】特開2001−88825号公報
【特許文献2】特開2001−233327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の、吊り下げ片があらかじめ包装用箱の外側に突出して形成されているものは、運搬や保管の際に吊り下げ片のスペースを必要とするものであり、また吊り下げ片の上に積み重ねることができないことから、陳列の形態の変化に対応することができなかった。また、吊り下げ片が搬送途中において折れ曲がったり破れたりすることもあった。
【0006】
また、特許文献1と特許文献2に開示されている包装用箱の場合、吊り下げ片は、外蓋片や側面の内側に破断線で区切られて設けられ、また吊下げ辺を引き起こした後の外蓋片や側面に開口ができないように二重構造にする必要があり、箱体形成片の構造が複雑であった。また吊り下げ片を引き起こすときは、外蓋片や側面に連続している連結部を破断しなければならず、力が必要で手間がかかり、またきれいに切れないおそれがあった。
【0007】
この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたもので、吊り下げ機能と、包装容器の封止機能を有し、また構造が簡単でコストが安価な吊下げラベルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、適度な弾力性を有し任意の形状にカットされたシート本体と、前記シート本体に設けられ切込線で区切られた吊下げ部と、前記シート本体の前記吊下げ部以外の部分に設けられ前記シート本体の片面に粘着剤層が露出した粘着部が設けられ、前記粘着部の一部は封止部となり、被貼着物の本体と蓋部の両方に跨って貼着されて前記蓋部を封止する吊下げラベルである。前記吊下げ部の形状は、上方に湾曲した帯状、例えば半円形、コの字形、三角形等であり、適宜連結部が設けられていても良い。また、透孔でもよい。
【0009】
また、前記封止部には、前記被貼着物の前記蓋部の端部に沿って折り曲げられる折曲線が設けられている。前記折曲線は、破断線やハーフカット等で形成されている。
【0010】
前記封止部は、前記吊下げ部から所定長さに延出した帯状に形成され、前記折曲線は前記吊下げ部から所定長さ離間して設けられ、前記吊り下げ部が前記被吊下げ物のほぼ重心上の中央に位置するように設けられている。
【0011】
さらに、前記吊下げ部を区切る前記切込線の両端部には小さい湾曲部が形成されていると良い。
【発明の効果】
【0012】
本発明の吊下げラベルは、包装容器に一枚貼着するだけで、吊下げ機能と、包装容器の封止機能を付与することができる。このため外観がシンプルとなり、コストも安価である。吊下げて使用するときは、簡単で手軽に吊下げ部を引き起こすことができる。また、吊下げ部を利用しない場合は、吊下げ部が邪魔にならず、外観も良好であり、店頭の陳列形態に合わせて対応することができ、便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1、図2はこの発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態の吊下げラベル10は、略楕円形のシート本体12が設けられている。シート本体12の素材は、プラスチック、紙、紙とプラスチックの複合シート等である。
【0014】
まず、シート本体12の表面12aについて説明する。シート本体12の長手方向の一端部には、外側に半円形に突出する摘み部14が一体に設けられている。摘み部14を有する端部側の約半周の周縁部16には、周縁部16に沿って内側に切込線18が設けられている。切込線18の途中2箇所には、切断が途切れる連結部20が設けられている。切込線18の両端部には、互いに近づく方向に向かって小さく湾曲しながら折り返された湾曲部22が設けられている。これにより、切込線18の端部からシート本体12への亀裂が入るのを防止している。
【0015】
切込線18の内側の舌片状の部分は、後述する被貼着物である包装用箱の蓋部を閉鎖する封止部23となる。封止部23の基端部近傍には、折曲線24が設けられている。折曲線24は、封止部23の突出方向に対してほぼ直角に交差する破断線であり、ほぼ等間隔に4本が設けられている。
【0016】
シート本体12の、周縁部16と切込線18に囲まれた湾曲した帯状の部分は、吊下げ部26となる。吊下げ部26以外は粘着部28であり、シート本体12の裏面12bに粘着剤が塗布された粘着層が露出し、図面上斜線を付した部分は粘着しない部分である。粘着部28の粘着剤には、未使用時には剥離紙が貼り付けられている。粘着剤は、粘着部28のみに部分塗工してもよく、またシート本体12の裏面12b全面に粘着剤を塗工した後、図面上斜線を付した吊下げ部26に、糊殺し処理を施して粘着性をなくしても良い。
【0017】
次に、この実施形態の吊下げラベル10の使用方法について説明する。図2に示すように被貼着物は商品が入れられた包装用箱30である。包装用箱30は、一枚の紙製等のブランクシートを打ち抜いた箱体形成片を、所定の折罫線に沿って折り畳み、糊付けして組み立てるものである。包装用箱30には、筒状に組み立てられた4枚の側面30aと、側面30aの上方の開口を閉鎖する蓋部30bが設けられている。蓋部30bの一端部は一枚の側面30aに連なり、蓋部30bの対向する一端部は自由端となっている。そして、蓋部30bの自由端を折り曲げて、側面30aの上方の開口を閉じる。
【0018】
吊下げラベル10は、裏面12bの剥離紙を剥がして粘着剤層を露出させた後、側面30aと蓋部30bの間の封止する角部に、封止部23の折曲線24の4本のうちいずれかが一致するようにして、包装用箱30に貼着する。これにより、包装用箱30の蓋部30bは側面30aに封止され、不用意な開封や改ざんを防止する。
【0019】
また、店頭で吊下げ式に陳列するときは、吊下げラベル10の切込線18に設けられた連結部20を破断し、摘み部14を保持して、吊下げ部26を包装用箱30の蓋部30bから引き起こす。そして、吊下げ部26の内側に形成された空間に、フック等を差し込んで吊下げる。
【0020】
この実施形態の吊下げラベル10によれば、簡単な形状でコストが安価であり、包装用箱30に一枚貼着するだけで、吊下げ機能と、包装用箱30の封止機能を付与することができる。このため、外観がシンプルで取り扱い工数も削減することができる。連結部20を破断して吊下げ部26を引き起こすときは、シート本体12が薄いため弱い力で連結部20を破断することができ、簡単できれいに引き起こすことができる。また、吊下げ部26を利用しなくても封止用のラベルとして外観が良好であり、店頭の陳列形態に合わせて対応することができ便利である。封止部23には折曲線24が設けられ、包装用箱30の、蓋部30bの自由端と側面30aの間の角部に密着して折れ、確実に封止することができる。
【0021】
次にこの発明の第二実施形態について図3に基づいて説明する。この実施形態の吊下げラベル32は、帯状に粘着部34が設けられ、粘着部34の長手方向の一端部は封止部35となり、4本の折曲線36が、長手方向に対してほぼ直角に設けられている。粘着部34の反対側の約半分に位置する側縁部には、略半円形の吊下げ部38が、長手方向に交差する一方向に突出して設けられている。吊下げ部38の裏面には粘着層が露出せず、先端には、摘み部40が一体に形成されている。吊下げ部38の内周縁は、屋根形の切込線42で形成され、切込線42の2箇所には連結部20が設けられている。切込線42の両端部には、湾曲部22が互いに近づく方向へ向かって設けられている。切込線42の内側部分は、粘着部34から続いて裏面に粘着剤層が露出している。
【0022】
この実施形態の吊下げラベル32の使用方法は、帯状の粘着部34を、包装用箱30の蓋部30bの中心を横断するように貼着する。このとき、粘着部34の折曲線36が蓋部30bの自由端と側面30aの間の角部に一致するようにし、蓋部30bの自由端は側面30aに封止される。吊下げラベル32の粘着部34の他方の端部は包装用箱30の蓋部30bの中心付近に達している。そして、吊下げ部38を引き起こすと、吊下げ部38は蓋部30bのほぼ中心付近に立設される。
【0023】
この実施形態の吊下げラベル32によれば、包装用箱30の蓋部30bのほぼ中央付近に吊下げ部38が設けられるため、吊下げて陳列したときに吊下げ部38が重心上に位置してバランスが良く、また包装用箱30が垂直に下げられた状態で陳列することができる。
【0024】
なお、この実施形態の吊下げラベル32は、上記の実施形態に限定されず、例えば図4に示すように粘着部34の内側に、吊下げ部38の両端部が位置していても良い。この吊下げラベル32は、吊下げ部38の外周縁に沿って一対の切込線44が粘着部34の内側に達して形成され、切込線44の両端部には湾曲部22が互いに離れる方向に形成されている。吊下げ部38の内周縁を形成する切込線42も、切込線44に対して平行に、粘着部34の内側に達して形成され、切込線42の両端部には、湾曲部22が互いに近づく方向に形成されている。
【0025】
図4に示す吊下げラベル32によっても、図3に示す実施形態と同様の使用法で、同様の効果を有するものである。
【0026】
次にこの発明の第三実施形態について図5に基づいて説明する。この実施形態の吊下げラベル46は、シート本体12の一側縁部が直線状に形成され、この直線に対向する他方の側縁部がドーム状に形成されている。直線で形成された側縁部から一定幅の矩形の部分は、粘着部48となる。粘着部48以外の部分は粘着剤層が露出しない吊下げ部50となる。吊下げ部50の内周縁は、吊下げ部50側に湾曲する半円形の切込線52で形成され、切込線52の途中2箇所には連結部20が設けられている。
【0027】
切込線52の内側は、封止部51となり、封止部51の突出方向に対してほぼ直角に、4本の折曲線53が互いに平行に設けられている。切込線52の両端部には、湾曲部22が互いに近づく方向へ向かって設けられている。
【0028】
吊下げ部50の突出する先端の少し内側には、一部に連結部20が設けられている円形の切込線54が形成され、フック等に挿通する穴部が形成可能である。
【0029】
この実施形態の吊下げラベル46の使用方法は、矩形の粘着部48を、包装用箱30の側面30aに、蓋部30bの自由端との境界に沿うように貼着する。このとき、切込線52の内側の封止部51は包装用箱30の蓋部30bを閉鎖する。そして切込線52の連結部20を破断し引き起こす。これにより、吊下げ部50は蓋部30bの端縁部から立ち上がり、フック等に吊下げるときは、フックを切込線52または切込線54の内側に差し込む。
【0030】
この実施形態の吊下げラベル46によれば、包装用箱30の側面30aに広い面積で確実に貼着され、蓋部30bには小さい面積で目立たないように貼着されている。このため、包装用箱30の後ろ側の側面30aに貼着することにより消費者から吊下げラベル46を目立たなくすることができる。
【0031】
次にこの発明の第四実施形態について図6に基づいて説明する。この実施形態の吊下げラベル56は、ほぼ円形の吊下げ部58が設けられ、吊下げ部58の内周縁は、円形の吊下げ部58外周縁の同心円である切込線60で設けられている。切込線60の一部が切り残され、切込線60の切り残された端部には、湾曲部22が互いに近づく方向に形成されている。吊下げ部58の、湾曲部22と反対側の先端部には、摘み部61が一体に設けられている。
【0032】
吊下げ部58の切り残された端部に連続して、帯状の粘着部62が外側に延出して設けられている。粘着部62の端部は封止部63となり、粘着部62の長手方向に対してほぼ直角に4本の折曲線64が、互いに平行に設けられている。ここで、吊下げ部58は、切込線60の下端部から、粘着部62の延出方向に対してほぼ直角な仮想直線で区切られている。吊下げ部58以外の部分には、裏面に粘着剤層が露出している。
【0033】
この実施形態の吊下げラベル56の使用方法は、帯状の粘着部62を、包装用箱30の蓋部30bの中心を横断するように貼着する。このとき、粘着部62の折罫線64が蓋部30bの自由端と側面30aの間の角部に一致するようにし、蓋部30bの自由端は側面30aに封止される。吊下げラベル56の粘着部62の、他方の端部は包装用箱30の蓋部30bの中心付近に達している。そして、吊下げ部58を引き起こすと、吊下げ部58は蓋部30bの中心付近に立設される。
【0034】
この実施形態の吊下げラベル56によれば、包装用箱30の蓋部30bのほぼ中央付近に吊下げ部58が設けられるため、吊下げて陳列したときにバランスが良く、また包装用箱30が垂直に下げられた状態で陳列することができる。
【0035】
なお、この実施形態の吊下げラベル56は、上記の実施形態に限定されず、例えば図7に示すように吊下げ部58と粘着部62の境界付近に粘着補助部66が設けられてもよい。粘着補助部66は、粘着部62の基端部付近の側方に広がって設けられ、粘着補助部66の形状は、粘着部62の長手方向に対してほぼ直角の方向に長い長丸形である。吊下げ部58の両端部は、粘着補助部66の内側に位置している。吊下げ部58の外周縁に沿って一対の所定長さの切込線68が粘着補助部66の内側に達して形成され、切込線68の両端部には、湾曲部22が互いに離れる方向に形成されている。吊下げ部58の内周縁を形成する切込線60も、切込線68に沿いながら粘着補助部66の内側に達して形成され、切込線60の両端部には、湾曲部22が互いに近づく方向に形成されている。
【0036】
図7に示す吊下げラベル56によっても、図6に示す実施形態と同様の使用方法で、同様の効果を有するものである。さらに、粘着補助部66が設けられているため、包装用箱30の蓋部30bへの接着面積が大きくなり、確実に貼着され、重い商品にも対応することができる。
【0037】
次にこの発明の第五実施形態について図8に基づいて説明する。この実施形態の吊下げラベル70は、角部が丸められた矩形の粘着補助部72と、粘着補助部72の一辺の中心から外側に延出する帯状の粘着部74が一体に設けられている。粘着部74の先端部は封止部75となり、4本の折曲線76が、長手方向に対してほぼ直角に設けられている。粘着補助部72の内側には、半円形で粘着剤層が露出していない吊下げ部78が設けられている。吊下げ部78の外周縁は粘着部74と反対側に湾曲する半円形の切込線80で形成され、切込線80の突出する先端には、突出方向に向かって小さい半径の湾曲切込線80aが連続して形成されている。湾曲切込線80aの内側は、摘み部82となる。切込線80の、湾曲切込線80aを挟んだ2箇所には連結部20が設けられている。切込線80の両端部には、湾曲部22が互いに離れる方向ヘ向かって設けられている。吊下げ部78の内周縁は、切込線80の同心円である切込線84が設けられ、切込線80と同様に半円形に形成されている。切込線84の両端部には、湾曲部22が互いに近づく方向に形成されている。切込線84の中心には、連結部20が設けられている。
【0038】
この実施形態の吊下げラベル70の使用方法は、帯状の粘着部74を、包装用箱30の蓋部30bの中心を横断するように貼着する。このとき、粘着部74の折罫線76が蓋部30bの自由端と側面30aの間の角部に一致するようにし、蓋部30bの自由端は側面30aに封止される。そして粘着部74に連続する矩形の粘着補助部72は、包装用箱30の蓋片30bのほぼ中央に貼着される。そして、吊下げ部78を引き起こすと、吊下げ部78は蓋部30bの中心付近に立設される。
【0039】
この実施形態の吊下げラベル70によれば、包装用箱30の蓋部30bのほぼ中央付近に吊下げ部78が設けられるため、吊下げて陳列したときにバランスが良く、また包装用箱30が垂直に下げられた状態で陳列することができる。また、粘着補助部72が大きい面積を有して蓋部30bに貼着されているため、取り付け強度が高く、重い商品にも対応する事ができる。
【0040】
なお、この実施形態の吊下げラベル70は、上記の実施形態に限定されず、図9に示すように吊下げ部78の摘み部82先端が粘着補助部72から外側に突出していてもよい。摘み部82の、粘着補助部72内側に位置する部分は、一対の湾曲切込線80aで区切られている。一対の湾曲切込線80aには、各々連結部20が設けられている。
【0041】
図9に示す吊下げラベル70によっても、図8に示す実施形態と同様の使用方法で、同様の効果を有するものである。さらに、吊下げ部78の摘み部82先端が粘着補助部72の外側に突出しているため、吊下げ部78を引き起こすときに掴みやすく、便利である。
【0042】
なお、この発明の吊下げラベルは、上記各実施形態に限定されるものではなく、吊り下げ部の形状は半円や楕円以外に三角や四角など、自由に設計可能である。また、粘着部や粘着補助部の形状、折曲線の数や形状も、適宜変更可能である。シート本体の素材や厚みは、適度な折り曲げ性と耐久性、引っ張り強度を有し、確実に吊下げられるものであれば自由に変更可能である。被貼着物である包装用箱の素材は限定されず、包装用箱の素材に合わせて粘着剤の種類を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】この発明の第一実施形態の吊下げラベルの表面を示す正面図(a)と裏面を示す背面図(b)である。
【図2】この実施形態の吊下げラベルの使用状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の第二実施形態の吊下げラベルの裏面を示す背面図である。
【図4】この実施形態の吊下げラベルの変形例の裏面を示す背面図である。
【図5】この発明の第三実施形態の吊下げラベルの裏面を示す背面図である。
【図6】この発明の第四実施形態の吊下げラベルの裏面を示す背面図である。
【図7】この実施形態の吊下げラベルの変形例の裏面を示す背面図である。
【図8】この発明の第五実施形態の吊下げラベルの裏面を示す背面図である。
【図9】この実施形態の吊下げラベルの変形例の裏面を示す背面図である。
【符号の説明】
【0044】
10 吊下げラベル
12 シート本体
14 摘み部
18 切込線
20 連結部
22 湾曲部
23 封止部
24 折曲線
26 吊下げ部
28 粘着部
30 包装用箱
30a 側面
30b 蓋部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
適度な弾力性を有し任意の形状にカットされたシート本体と、前記シート本体に設けられ切込線で区切られた吊下げ部と、前記シート本体の前記吊下げ部以外の部分に設けられ前記シート本体の片面に粘着剤層が露出した粘着部が設けられ、前記粘着部の一部は封止部となり、被貼着物の本体と蓋部の両方に跨って貼着されて前記蓋部を封止することを特徴とする吊下げラベル。
【請求項2】
前記封止部には、前記被貼着物の前記蓋部の端部に沿って折り曲げられる折曲線が設けられたことを特徴とする請求項1記載の吊下げラベル。
【請求項3】
前記封止部は、前記吊下げ部から所定長さに延出した帯状に形成され、前記折曲線は前記吊下げ部から所定長さ離間して設けられ、前記吊り下げ部が前記被吊下げ物のほぼ中央に位置するように設けられたことを特徴とする請求項2記載の吊下げラベル。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−39065(P2007−39065A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−224103(P2005−224103)
【出願日】平成17年8月2日(2005.8.2)
【出願人】(391019500)朝日印刷株式会社 (70)
【Fターム(参考)】