説明

吊戸棚

【課題】見栄えを維持するとともに自由なレイアウト設計が可能な吊戸棚を提供すること。
【解決手段】照明装置10は、側方向に配設されたLED光源デバイス13と、LED光源デバイス13に外部の交流電源を供給するための電源回路と、LED光源デバイス13、電源線を接続する端子台、そして交流電源を断続操作可能な断続操作部を内部に備えたフレーム11と、から構成されており、フレーム11の下部は開放された開放部11aであり、開放部11aに透光性を有する透光カバー14が装着されており、更にフレーム11は、底板5の厚さと略同じ厚さを有し、扉7の背面側に位置する底板5の前面に、着脱可能に取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天板と両側板と底板と前面の開口を開閉可能な扉とを有し、底板に下方を照らす照明装置を設けた吊戸棚に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の吊戸棚は、照明源として例えば蛍光ランプを採用した照明装置が吊戸棚の底板の前方、若しくは底板内部の前面側に配設されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−287739号公報(第6頁、第3図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、照明装置を底板の前方に配設すると、照明装置が外方に張り出してしまい、外観上、見栄えが好ましくなかった。また、蛍光ランプを有した照明装置を底板内部に配設すると、底板をより厚く構成する必要があるため、吊戸棚の外寸法が大きく成るか若しくは内容量が小さく成るなど、レイアウト設計に制限が生じるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、見栄えを維持するとともに自由なレイアウト設計が可能な吊戸棚を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の吊戸棚は、
天板と両側板と底板と前面の開口を開閉可能な扉とを有し、前記底板に下方を照らす照明装置を設けた吊戸棚であって、
前記照明装置は、側方向に配設されたLED光源デバイスと、該LED光源デバイスに外部の交流電源を供給するための電源回路と、該LED光源デバイス、電源線を接続する端子台、そして交流電源を断続操作可能な断続操作部を内部に備えたフレームと、から構成されており、
前記フレームの下部は開放された開放部であり、該開放部に透光性を有する透光カバーが装着されており、更に前記フレームは、前記底板の厚さと略同じ厚さを有し、前記扉の背面側に位置する前記底板の前面に、着脱可能に取り付けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、LED光源デバイスとLED駆動用の電源回路とを、共に小型化して底板と略同じ厚さのフレーム内部に照明源として収納配置できるため、照明源が吊戸棚の外方に張り出すことがなく、照明を有しない吊戸棚とほぼ同様の見栄えにできるばかりか、底板の厚さを抑え、レイアウト設計の自由度を維持できる。更に光源にLED光源デバイスを用いることで、光源の交換頻度を抑え、且つフレームを着脱することで交換作業を容易化できる。
【0007】
本発明の吊戸棚は、
前記フレームは、前記吊戸棚の両側板間寸法よりも短寸の押出成形品であって、前記扉の背面側に位置する前記フレームの前端下部に、該扉の背面と離間した凹部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、フレームが押出成形品であるため、適宜長さに切断して所定の吊戸棚に適用することで生産効率を向上でき、且つ一定品質のフレームを量産できる。また扉の背面と離間した凹部を、扉を開閉する際の手掛け部として利用できる。
【0008】
本発明の吊戸棚は、
前記扉の背面と前記フレームの前端との間に、側方向に沿ってパッキンが介設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、パッキンを扉の背面とフレームの前端とに当接させることで、煙、蒸気、虫などの進入を防ぎ吊戸棚内を清潔に保つことができるばかりか、扉の閉音を抑制できる。
【0009】
本発明の吊戸棚は、
前記LED光源デバイスは、前記電源回路を備え、該LED光源デバイス、前記端子台、そして前記断続操作部が、側方向に略同一断面形状のベース本体の内部に直線状に縦列配置されており、該ベース本体は、前記フレーム内に収容されていることを特徴としている。
この特徴によれば、照明装置の各構成要素をベース本体内に一つに纏めユニット化されているので、照明装置のメンテナンスが、ベース本体の交換のみで容易に行える。更にLED光源デバイスが側方向に配置されていることで、側方向に均一に照らすことができる。
【0010】
本発明の吊戸棚は、
前記フレームに、前記断続操作部による前記照明装置の断続状態を発信する無線発信部が設けられるとともに、
前記無線発信部が発信した断続状態を受信する無線受信部と、該無線受信部で受信した前記照明装置の断続状態に応答して発光する光源デバイスと、を備えた照明部が、前記照明装置の近傍箇所に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、照明装置のLED光源デバイスと、照明部の光源デバイスとが、無線受発信を介し同期して発光できるばかりか、照明装置と照明部とを互いに離間して配設できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例における吊戸棚を示す側面図である。
【図2】吊戸棚を見上げた斜視図である。
【図3】照明装置を示す側面断面図である。
【図4】照明装置を示す正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る吊戸棚を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0013】
実施例に係る吊戸棚につき、図1から図4を参照して説明する。以下、吊戸棚の図1紙面左側の使用者を中心に、吊戸棚の幅方向(図1紙面貫通方向)を側方向(左右方向)とし、吊戸棚の奥行方向(図1紙面左右方向)を前後方向(使用者側が前側)として説明する。
【0014】
先ず図1の符号1は、本発明の適用された吊戸棚である。図1及び図2に示されるように、吊戸棚1は、室内に配設されたキッチンキャビネット2の上方位置に、壁面Wに固定に取り付けられており、食器や食材等の収納物を収納するために使用される。吊戸棚1は、壁面Wに取り付けられる箱体、詳しくは天板3、両側板4、底板5及び背板6から成り、更に天板3、両側板4、底板5の前縁で形成される前面開口を観音開き式に開閉可能な扉7が、側板4の前縁に枢支されている。
【0015】
底板5は、前後方向寸法が天板3及び両側板4よりも若干短寸に形成され、すなわち底板5の前面は、略面一に位置した天板3及び両側板4の前面よりも、若干奥側に位置している。また、照明装置10に電源を供給する電源ケーブルを吊戸棚1の後方から通すために、底板5の前後方向に内部空間が形成されている。
【0016】
図2及び図3に示されるように、底板5の前縁に、照明装置10が側方向に沿って固定に設けられ、下方のキッチンキャビネット2上面を照らすように構成されている。照明装置10は、側方向に略同じ断面形状に形成されたフレーム11と、フレーム11内に嵌合したベース本体12と、更にベース本体12内に配設されたLED光源デバイス13と、等から主として構成されている。
【0017】
また、照明装置10と側方向に所定間隔離間した照明部30が、底板5の前縁に並設されている。更に、吊戸棚1に隣接したレンジフード9の下面前側に、照明部40が設けられている。すなわち照明部30,40は、照明装置10の近傍箇所に設けられている。
【0018】
図3に示されるように、照明装置10は、底板5の厚さと略同じ厚さ寸法に形成されており、底板5の前面前方であって照明装置10の前縁が天板3及び両側板4の前面位置に配置される箇所に、ビス等の着脱部材22によりフレーム11の後方張出部12bが底板5の上面に着脱可能に取り付けられている。更に照明装置10の前縁には、扉7の下部背面が対向しており、扉7、照明装置10そして底板5の各下面が略面一に位置するよう配設されている。
【0019】
照明装置10の構造について詳細に説明すると、フレーム11は、吊戸棚1の両側板4間寸法よりも短寸のアルミニウム押出成形品であって、フレーム11の下部は開放された開放部11aであり、この開放部11aにベース本体12が嵌合している。また開放部11aの前方に、扉7の背面と離間して凹部11bが形成されている。
【0020】
このような構成によれば、フレーム11が押出成形品であるため、適宜長さに切断して所定の吊戸棚に適用することで生産効率を向上でき、且つ一定品質のフレーム11を量産できる。また扉7の背面と離間した凹部11bを、扉7を開閉する際の手掛け部として利用できる。
【0021】
更にフレーム11の前端に、前方に開口した中空部11cが形成され、この中空部11cにゴム等の弾性部材から成るパッキン23が側方向に嵌入されている。すなわちパッキン23は、扉7の背面とフレーム11の前端との間に、側方向に沿って介設されている。
【0022】
このような構成によれば、パッキン23を扉7の背面とフレーム11の前端とに当接させることで、煙、蒸気、虫などの進入を防ぎ吊戸棚1内を清潔に保つことができるばかりか、扉7の閉音を抑制できる。
【0023】
尚、パッキンは、必ずしもフレーム11に設けられているものに限られず、例えばフレームの前端に対向する扉の背面に、側方向に沿って設けられていてもよい。
【0024】
ベース本体12は、フレーム11の側方向寸法よりも短寸のアルミニウム押出成形品であり、側方向に沿って、下方に開口した略コ字状の略同一断面形状に形成されている。図4に示されるように、ベース本体12内部には、側方向に配設された下方を向く複数個のLEDチップ13aを備えたLED光源デバイス13と、各LEDチップ13aに外部の交流電源を供給するための電源回路17と、交流電源が供給される電源ケーブルを接続する端子台15と、そして交流電源を断続操作可能な断続操作部としての操作スイッチ16とが、側方向に直線状に並設して配置されている。尚、ベース本体は、必ずしも本実施例のようにアルミニウム押出成形品であるものに限られず、例えば樹脂から成るものでもよい。
【0025】
このような構成によれば、電源回路17を備えたLED光源デバイス13、端子台15、そして操作スイッチ16からなる照明装置10の各構成要素を、ベース本体12内に一つに纏めユニット化されているので、照明装置10のメンテナンスが、ベース本体12の交換のみで容易に行える。更にLED光源デバイス13が側方向に配置されていることで、側方向に均一に照らすことができる。
【0026】
図3及び図4に示されるように、ベース本体12の下方に開口した下端部には、互いに対向する凹溝12aが形成され、これ等凹溝12aに、透光性を有する透光カバー14が架設されている。透光カバー14は、LED光源デバイス13の下方位置に配置されている。透光カバー14の左右各側には、後述する無線発信部19を備えた脱着カバー21と、操作スイッチ16を備えたスイッチカバー20とが、それぞれ上下方向に脱着可能に取り付けられている。
【0027】
次に、照明装置10への電源供給ラインについて説明すると、外部の交流電源を供給する電源ケーブルが、図示しない外部電源側から底板5内部に延び、フレーム11及びベース本体12にそれぞれ穿設された挿通孔11d,12dを挿通し、ベース本体12に設けた端子台15に電気的に接続されている。また端子台15から延びた電源線が、LED光源デバイス13内の各LEDチップ13aに配線された電源回路17に電気的に接続されている。更に、各LEDチップ13aへの電源供給を断続操作可能な操作スイッチ16が、脱着可能なコネクタ24を介し電源回路17と端子台15との間に電気的に接続されており、すなわち使用者が任意に操作スイッチ16を入/切操作することで、照明装置10の点灯/消灯制御できるように成っている。尚、LED光源デバイス自体に点灯/消灯を制御する端子または電線が備えられたものを利用すれば、操作スイッチ16を前記端子または電線に電気的に接続してもよい。
【0028】
また、電源回路17に接続された無線発信部19が、照明装置10の適所(本実施例では脱着カバー21)に配設されている。無線発信部19は、操作スイッチ16の断続状態情報を、例えば赤外線等の無線信号とし、後述する照明部30,40にそれぞれ設けられた無線受信部39,49に向けて発信するように構成される。
【0029】
次に、図2に示されるように、照明部30,40の構成について説明すると、照明部30は、光源デバイス33と、照明装置10の無線発信部19が発信した断続状態を受信する無線受信部39と、無線受信部39で受信した断続状態に応答し光源デバイス33に交流電源を断続可能な断続部36と、電源ケーブルを接続するための端子台と、から主として構成されている。
【0030】
照明部30は、上述した照明装置10と同様のため特に図示しないが、外部の交流電源を供給する電源ケーブルが、光源デバイス33内に配線された電源回路に電気的に接続されている。更に、光源デバイス33内への電源供給を断続可能な断続部36が、前記電源回路と端子台との間に電気的に接続されており、断続部36の断続で照明部30の点灯/消灯制御できるように成っている。
【0031】
照明部40は、照明部30と同様に、光源デバイス43と、照明装置10の無線発信部19が発信した断続状態を受信する無線受信部49と、無線受信部49で受信した断続状態に応答し光源デバイス43に交流電源を断続可能な断続部46と、電源ケーブルを接続するための端子台と、から主として構成されている。
【0032】
照明部40は、外部の交流電源を供給する電源ケーブルが、光源デバイス43内に配線された電源回路に電気的に接続され、光源デバイス43内への電源供給を断続可能な断続部46が、前記電源回路と端子台との間に電気的に接続されており、断続部46の断続で照明部40の点灯/消灯制御できる。
【0033】
尚、照明部30,40は、本実施例では光源として照明装置10と同様にLEDチップを採用しているが、例えば光源として周知の蛍光ランプ等を採用しても構わない。
【0034】
次に、照明装置10、照明部30及び照明部40の点灯/消灯操作について説明すると、先ず使用者が消灯状態である照明装置10の操作スイッチ16を点灯操作、すなわち電源接続状態にすることで、照明装置10の電源回路17に電源供給され、LED光源デバイス13の内の各LEDチップ13aが点灯する。同時に、無線発信部19は、操作スイッチ16の接続状態情報を、各照明部30,40の無線受信部39,49に向けて発信する。無線受信部39,49が信号を受信することで、各照明部30,40の断続部36,46を電源接続状態とし、各光源デバイス33,43が点灯する。
【0035】
反対に、使用者が点灯状態である照明装置10の操作スイッチ16を消灯操作、すなわち電源遮断状態にすることで、照明装置10への電源供給が停止され、LED光源デバイス13の内の各LEDチップ13aが消灯する。同時に、無線発信部19は、操作スイッチ16の遮断状態情報を信号とし、各照明部30,40の無線受信部39,49に向けて発信する。無線受信部39,49が信号を受信することで、各照明部30,40の断続部36,46を電源遮断状態とし、各光源デバイス33,43が消灯する。
【0036】
すなわち、照明装置10の操作スイッチ16を点灯/消灯操作することで、照明装置10が点灯/消灯するとともに、当該点灯/消灯に同期して照明装置10から離間した照明部30,40が点灯/消灯することになる。
【0037】
このような構成によれば、照明装置10のLED光源デバイス13と、各照明部30,40の光源デバイス33,43とが、無線受発信を介し同期して断続できるばかりか、照明装置10と照明部30,40とを互いに離間して配設できる。
【0038】
尚、無線発信部19と無線受信部39,49とによる信号通信は、例えば赤外線通信など周知の通信態様であって構わない。また通信信号は、無線発信部19から無線受信部39,49に向けて略直線状に最短距離で発信されるものでもよいし、若しくはキッチンキャビネット2の上面を反射させて発信されるものでもよい。通信信号が、キッチンキャビネット2の上面を反射させて発信されることで、照明装置10と照明部30,40との直線状の間に遮蔽物が存在した場合でも、照明装置10の下方に対向するキッチンキャビネット2の上面を利用し信号を反射させ、確実に信号通信できる。
【0039】
更に尚、照明部30,40が、無線受信部39,49に接続された断続部36,46に加え、使用者が点灯/消灯操作可能な断続操作部を別段に備えるとともに、断続部36,46と前記断続操作部とを切替える切替部を備えており、照明部30,40が、当該切替部により、断続部36,46で点灯/消灯するか若しくは前記断続操作部で点灯/消灯するかを、任意に切替えるように構成してもよい。また使用者が、照明部30,40を任意に点灯/消灯するべく、断続部36,46と前記断続操作部とを電気的に並列に接続してもよい。
【0040】
以上説明したように、照明装置10が、側方向に配設されたLED光源デバイス13と、LED光源デバイス13に外部の交流電源を供給するための電源回路17と、側方向に略同一断面形状であって、LED光源デバイス13、電源線を接続する端子台15、そして交流電源を断続操作可能な断続操作部としての操作スイッチ16を内部に備えたフレーム11と、から構成されており、フレーム11の下部は開放された開放部11aであり、開放部11aに透光性を有する透光カバー14が装着されており、更にフレーム11は、底板5の厚さと略同じ厚さを有し、扉7の背面側に位置する底板5の前面に、着脱可能に取り付けられている。
【0041】
このような構成によれば、LED光源デバイス13とLED駆動用の電源回路17とを、共に小型化して底板5と略同じ厚さのフレーム11内部に照明源として収納配置できるため、照明源が吊戸棚1の外方に張り出すことがなく、照明を有しない吊戸棚とほぼ同様の見栄えにできるばかりか、底板5の厚さを抑え、レイアウト設計の自由度を維持できる。更に光源にLED光源デバイス13を用いることで、光源の交換頻度を抑え、且つフレーム11を着脱することで交換作業を容易化できる。
【0042】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0043】
例えば、前記実施例では、照明装置10の断続操作部として、使用者が任意に操作可能な操作スイッチ16が設けられているが、例えば断続操作部として、使用者の存在若しくは不在を感知して電源を断続する感知センサが設けられてもよい。更に、照明部は、前記感知センサによる照明装置の電源断続すなわち点灯/消灯に応答して、点灯/消灯するものであっても構わない。
【0044】
例えば、前記実施例では、照明装置10の光源である各LEDチップ13aが下方を向いており、吊戸棚下方のキッチンキャビネット2上面を照らすように構成されているが、例えば照明装置の光源の上方部が、透光性を有する透光部材で構成されているとともに、前記光源の下方部に、光を一部反射する反射部材が設けられていてもよい。このような構成によれば、前記光源からの光を一部反射させ、この反射光が前記透光部材を透光することで、照明装置が下方を照らすとともに、照明装置の上方に位置する吊戸棚の内部を採光することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 吊戸棚
2 キッチンキャビネット
3 天板
4 側板
5 底板
6 扉
10 照明装置
11 フレーム
11a 開放部
12 ベース本体
13 LED光源デバイス
13a LEDチップ
14 透光カバー
15 端子台
16 操作スイッチ(断続操作部)
17 電源回路
19 無線発信部
23 パッキン
30,40 照明部
33,43 光源デバイス
36,46 断続部
39,49 無線受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と両側板と底板と前面の開口を開閉可能な扉とを有し、前記底板に下方を照らす照明装置を設けた吊戸棚であって、
前記照明装置は、側方向に配設されたLED光源デバイスと、該LED光源デバイスに外部の交流電源を供給するための電源回路と、該LED光源デバイス、電源線を接続する端子台、そして交流電源を断続操作可能な断続操作部を内部に備えたフレームと、から構成されており、
前記フレームの下部は開放された開放部であり、該開放部に透光性を有する透光カバーが装着されており、更に前記フレームは、前記底板の厚さと略同じ厚さを有し、前記扉の背面側に位置する前記底板の前面に、着脱可能に取り付けられていることを特徴とする吊戸棚。
【請求項2】
前記フレームは、前記吊戸棚の両側板間寸法よりも短寸の押出成形品であって、前記扉の背面側に位置する前記フレームの前端下部に、該扉の背面と離間した凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吊戸棚。
【請求項3】
前記扉の背面と前記フレームの前端との間に、側方向に沿ってパッキンが介設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の吊戸棚。
【請求項4】
前記LED光源デバイスは、前記電源回路を備え、該LED光源デバイス、前記端子台、そして前記断続操作部が、側方向に略同一断面形状のベース本体の内部に直線状に縦列配置されており、該ベース本体は、前記フレーム内に収容されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の吊戸棚。
【請求項5】
前記フレームに、前記断続操作部による前記照明装置の断続状態を発信する無線発信部が設けられるとともに、
前記無線発信部が発信した断続状態を受信する無線受信部と、該無線受信部で受信した前記照明装置の断続状態に応答して発光する光源デバイスと、を備えた照明部が、前記照明装置の近傍箇所に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の吊戸棚。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−160851(P2011−160851A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−23803(P2010−23803)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【出願人】(000002222)サンウエーブ工業株式会社 (196)
【Fターム(参考)】