説明

名刺データ交換システム、名刺データ交換装置および名刺データ交換方法

【課題】携帯端末を用いて容易に名刺データの交換を行うとともに、名刺データの内容の変更に、より柔軟に対応し、ユーザの利便性をより向上させる。
【解決手段】名刺データ交換装置3は、携帯端末1を使用する各ユーザのプロフィールを記憶するユーザ情報記憶手段37と、ユーザ情報記憶手段37に記憶されたプロフィールに基づいて名刺データを生成する生成手段32と、携帯端末1からの要求を受け付けて、自名刺データまたは自名刺データのアドレスを要求元の携帯端末に送信する送信手段33とを有し、生成手段32はユーザ情報記憶手段37に記憶されたプロフィールが変更された場合、変更後のプロフィールに基づいて名刺データを再生成し、携帯端末1は、名刺データ交換装置3から受信した自名刺データまたは自名刺データのアドレスを他の携帯端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末を用いて名刺データを交換する名刺データ交換システム、名刺データ交換装置および名刺データ交換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、初対面の人と会った際に、名刺交換を行うことにより、相手の氏名や電話番号などの連絡先を知ることができる。また、交換した名刺を用いて、携帯電話やパソコンなどに搭載されたアドレス帳に、名刺を交換した相手の情報をユーザが登録している。
【0003】
なお、特許文献1には、ネットワーク上にWebなどで公開された電話帳などから、携帯電話やパソコンなどに搭載されたアドレス帳に格納するアドレス帳データを生成する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−134217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、紙による名刺を交換した場合、交換した名刺の情報を携帯電話やパソコンなどに搭載されたアドレス帳に入力して管理することは、ユーザの入力負荷が大きい。また、名刺交換をした後に、相手のメールアドレスなど連絡先が変わった場合、相手から通知されるまで変更後の連絡先を知ることができない。また、自分の連絡先を変更した場合についても、既に名刺を交換した全ての相手に変更後の連絡先を通知することは容易ではない。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、携帯端末を用いて容易に名刺データの交換を行うとともに、名刺データの内容の変更に、より柔軟に対応し、ユーザの利便性をより向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、名刺データ交換装置と、複数の携帯端末とを有する名刺データ交換システムであって、前記名刺データ交換装置は、前記携帯端末を使用する各ユーザのプロフィールを記憶するユーザ情報記憶手段と、前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたプロフィールに基づいて、名刺データを生成する生成手段と、前記携帯端末からの要求を受け付けて、当該携帯端末を使用するユーザの自名刺データまたは自名刺データのアドレスを要求元の携帯端末に送信する送信手段と、を有し、前記生成手段は、前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたプロフィールが変更された場合、前記変更後のプロフィールに基づいて名刺データを再生成し、前記携帯端末は、前記名刺データ交換装置から受信した前記自名刺データまたは前記自名刺データのアドレスを、他の携帯端末に送信する。
【0008】
また、本発明は、複数の携帯端末間で名刺データを交換する名刺データ交換装置であって、前記携帯端末を使用する各ユーザのプロフィールを記憶するユーザ情報記憶手段と、前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたプロフィールに基づいて、名刺データを生成する生成手段と、前記携帯端末からの要求を受け付けて、当該携帯端末を使用するユーザの自名刺データまたは自名刺データのアドレスを要求元の携帯端末に送信する送信手段と、を有し、前記生成手段は、前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたプロフィールが変更された場合、前記変更後のプロフィールに基づいて名刺データを再生成し、前記携帯端末は、前記名刺データ交換装置から受信した前記自名刺データまたは前記自名刺データのアドレスを、他の携帯端末に送信する。
【0009】
また、本発明は、名刺データ交換装置と、複数の携帯端末とを有する名刺データ交換システムが行う名刺交換方法であって、前記名刺データ交換装置は、前記携帯端末を使用する各ユーザのプロフィールを記憶するユーザ情報記憶部を有し、前記ユーザ情報記憶部に記憶されたプロフィールに基づいて、名刺データを生成する生成ステップと、前記携帯端末からの要求を受け付けて、当該携帯端末を使用するユーザの自名刺データまたは自名刺データのアドレスを要求元の携帯端末に送信する送信ステップと、前記ユーザ情報記憶部に記憶されたプロフィールが変更された場合、前記変更後のプロフィールに基づいて名刺データを再生成する再生成ステップとを行い、前記携帯端末は、前記名刺データ交換装置から受信した前記自名刺データまたは前記自名刺データのアドレスを、他の携帯端末に送信する送信ステップを行う。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、携帯端末を用いて容易に名刺データの交換を行うとともに、名刺データの内容の変更に、より柔軟に対応し、ユーザの利便性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態が適用された名刺データ交換システムの構成を示す構成図である。
【図2】ユーザ情報記憶部のデータの一例を示す図である。
【図3】携帯端末に表示されるプロフィール登録画面の一例を示す図である。
【図4】携帯端末に表示される公開レベル登録画面の一例を示す図である。
【図5】名刺データの送信処理を示すフローチャートである。
【図6】名刺データを送信する際に携帯端末に表示される画面遷移図の一例である。
【図7】自分の名刺データを返送する処理を示すフローチャートである。
【図8】名刺データを返送する携帯端末の画面遷移図の一例である。
【図9】名刺帳に記憶された名刺データを閲覧する場合の携帯端末の画面遷移図の一例である。
【図10】アドレス帳の登録処理における携帯端末の画面遷移図の一例である。
【図11】アドレス帳と名刺帳との関連付け処理における携帯端末の画面遷移図の一例である。
【図12】マイページ画面とマイページ画面から遷移する各画面の一例を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態である名刺データ交換システムの構成を示す構成図である。本実施形態の名刺データ交換システムは、複数の携帯端末1(例えば、携帯電話、PDAなど)と、名刺データ交換サーバ3と、少なくとも1つの外部システム5とを有し、これらは携帯電話網、インターネットなどのネットワーク9を介して接続されている。
【0014】
本実施形態の携帯端末1は、RFID(Radio Frequency Identification)通信(IC通信)、メール送信およびカメラの機能を有するものとする。RFID通信は、RFIDタグにデータを記憶し、電波や電磁波でRFIDリーダと通信する。図示する携帯端末1は、RFIDタグおよびRFIDリーダ11を備え、他の携帯端末とRFID通信を行うことができる。また、携帯端末1は、メールを行うメール部12と、QRコードの写真を撮るカメラ13と、アドレス帳14とを備える。アドレス帳14は、携帯端末1が備えるアドレス管理機能により、複数の氏名、メールアドレス、電話番号などがメモリなどの記憶装置に記憶されている。
【0015】
名刺データ交換サーバ3(以下、「サーバ」という)は、各ユーザのプロフィールに基づいて、電子的なデータである名刺データを生成し、生成した名刺データまたは名刺データのURL(アドレス)を携帯端末1に送信する。図示するサーバ3は、各ユーザのプロフィールをユーザ情報記憶部37に登録するプロフィール登録手段31と、プロフィールに基づいて名刺データを生成する名刺データ生成部32と、名刺データまたは名刺データのURLを携帯端末1に送信する制御部33と、携帯端末1のアドレス帳とユーザ情報記憶部37の名刺帳とを関係付けるアドレス帳関係付け部34と、ユーザ毎にプロフィールなどの各種の情報が登録されるユーザ情報記憶部37とを有する。
【0016】
外部システム5は、ブログ(Blog)、SNS(Social Networking Service)、写真共有サービスなどを提供するシステムである。
【0017】
上記説明した、携帯端末1およびサーバ3は、いずれも、例えばCPUと、メモリと、HDD等の外部記憶装置と、キーボードやマウスなどの入力装置と、ディスプレイやプリンタなどの出力装置と、ネットワークと接続するための通信制御装置と、を備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、各装置の各機能が実現される。例えば、携帯端末1およびサーバ3の各機能は、携帯端末1用のプログラムの場合は携帯端末1のCPUが、そして、サーバ3用のプログラムの場合はサーバ3のCPUが、それぞれ実行することにより実現される。
【0018】
図2は、サーバ3のユーザ情報記憶部37の一例を模式的に示す図である。
【0019】
ユーザ情報記憶部37には、ユーザ毎に各種の情報が記憶されている。図示するユーザ情報記憶部37には、自ユーザのプロフィール201と、プロフィール201に基づいて公開レベル(カテゴリー)毎に生成される複数の名刺データ202と、名刺データを渡した他ユーザ(相手ユーザ)203と、他ユーザから受け取った名刺データのURLが格納される名刺帳204と、携帯端末1からアップロードされたアドレス帳205とが記憶されている。これら各種情報の登録・設定については後述する。
【0020】
次に、本実施形態の処理について説明する。
【0021】
<プロフィール登録処理>
サーバ3のプロフィール登録部31が、名刺データの元となるプロフィール(個人情報)および公開レベルをサーバに登録するプロフィール登録処理について説明する。なお、以下では携帯端末Aを使用するユーザAのプロフィールを登録するものとする。
【0022】
携帯端末Aは、ユーザAの操作指示を受け付けて、プロフィールおよび公開レベルをサーバに登録する。すなわち、携帯端末Aは、所定のURLを宛先としてサーバにアクセスし、サーバから送信されたプロフィール登録画面および公開レベル設定画面をディプレイに表示し、これらの画面に各種情報を入力してサーバに送信することにより、プロフィールおよび公開レベルをサーバに登録する。
【0023】
図3は、携帯端末Aに表示されるプロフィール登録画面の一例を示す図である。図示する例では、図3(a)は、ユーザの基本情報(例えば、名前、生年月日、電話番号など)を設定・登録するための画面である。図3(b)は、ユーザの会社(仕事)に関する会社情報(例えば、会社名、部署名、役職名、会社住所など)を設定・登録するための画面である。図3(c)は、サーバが提供する名刺データ交換サービスと連携させる外部システム5のサービスに関するの情報(例えば、ブログのURL、SNS(Social Network Service)のURL・ユーザID、インターネット電話サービスのIDなど)を設定・登録するための画面である。図3(d)は、ユーザが自由に項目および内容を設定・登録するための画面である。
【0024】
携帯端末Aは、サーバから送信される図3(a)から(d)の画面を順次、表示し、ユーザAが入力した各種情報をサーバに送信する。サーバは、携帯端末Aから送信されたプロフィールを、ユーザA用のユーザ情報記憶部37のプロフィール201(図2参照)に登録する。
【0025】
図4は、携帯端末Aに表示される公開レベル設定画面の一例を示す図である。ユーザAは、所定の公開レベル毎(例えば、友人、仕事、知人、家族などのカテゴリー毎)に、登録したプロフィールの各情報について公開するか、あるいは非公開とするかを設定する。まず、公開レベル設定のTOP画面301がサーバから送信され、ユーザは所望の公開レベル(図示する例では「友達」)をクリック(選択)する。これにより、クリックされた公開レベルにおいて、各情報を公開する否かを設定するための画面302がサーバから送信され、表示される。図示する例では、ユーザは、公開したい情報のチェックボックスにチェックする。そして、確認画面ボタンをクリックすると、サーバから確認画面303が送信され、表示される。ユーザが「はい」のボタンをクリックすると登録完了画面304がサーバから送信され、表示される。
【0026】
携帯端末Aは、サーバから送信される図4の画面を表示し、ユーザAが入力した指示(公開/非公開)をサーバに送信することにより、プロフィールの各情報を公開するか否かをサーバに送信する。サーバは、携帯端末Aから送信されたプロフィールの各種情報の公開/非公開を、ユーザA用のユーザ情報記憶部のプロフィール201(図2参照)に登録する。
【0027】
以上の処理により、ユーザのプロフィールおよび公開レベル毎の各情報の公開/非公開がユーザ情報記憶部37に登録される。
【0028】
<名刺データの生成処理>
プロフィールの登録処理が完了すると、サーバ3の名刺データ生成部32は、ユーザ情報記憶部37に記憶されたプロフィール201の各種情報および公開/非公開に基づいて、公開レベル毎の名刺データをそれぞれ生成し、ユーザA用のユーザ情報記憶部37の名刺データの格納エリア202(図2参照)に記憶する。例えば、公開レベルが「友達」の名刺データを生成する場合、プロフィール201の各種情報の中から、「友達」で公開する設定となっている情報のみを抽出して編集し、名刺データを生成する。また、公開レベルが「仕事」の名刺データを生成する場合、プロフィール201の各種情報の中から、「仕事」で公開する設定となっている情報のみを抽出して編集し、名刺データを生成する。
【0029】
また、名刺データ生成部32は、携帯端末Aからプロフィールの変更要求(例えば、メールアドレスの変更など)によりプロフィールの情報が変更された場合、変更後のプロフィールに基づいて名刺データの再生成し、再生成した新たな名刺データをユーザA用の名刺データの格納エリア202(図2参照)に記憶する。これにより、ユーザ情報記憶部37には、常に最新の名刺データが記憶される。
【0030】
<名刺データの送信処理>
図5は、名刺データの送信処理を示すフローチャートである。図示する例では、ユーザA(携帯端末A)が、自分の名刺データをユーザB(携帯端末B)に渡すものとする。図6は、名刺データを送信する際に送信元の携帯端末Aに表示される画面遷移の一例を示したものである。
【0031】
まず、携帯端末Aは、ユーザAの操作指示を受け付けて、名刺データの送信要求をサーバに送信する。サーバ3の制御部33は、名刺データの送信要求を受け付けると、名刺データの送信操作を入力させるための画面501を要求元の携帯端末Aに送信する。図6に示す画面501には、各公開レベル毎に所望の送信種別をユーザが指定できるようになっている。
【0032】
具体的には、名刺データを渡すユーザBが友人であって、RFID通信により名刺データを渡したい場合、ユーザAは、公開レベル「友人」のRFID511をクリックする。また、名刺データを渡す相手が仕事関係の人であって、QRコードにより名刺データを渡したい場合、ユーザAは、公開レベル「仕事」のQRコード512をクリックする。また、名刺データを渡す相手が知人であって、メールにより名刺データを渡したい場合、ユーザAは、公開レベル「知人」のメール513をクリックする。このように、ユーザAは、名刺データを渡す相手に応じて所望の公開レベルの名刺データを、所望の送信方法で渡すことができる。
【0033】
携帯端末Aは、ユーザAの操作指示を受け付けると、選択された公開レベルと送信種別とをサーバに送信する(S11)。サーバは、これらの情報を受け付けると、公開レベルおよび送信種別に応じた情報・画面を生成し、携帯端末Aに送信する(S12)。
【0034】
具体的には、送信種別がRFID通信の場合、サーバは、S11で指定された公開レベルで生成されたユーザAの名刺データをユーザ情報記憶部37から読み出し、携帯端末Aに送信する(S12)。携帯端末Aは、サーバから送信された名刺データ502を表示する。なお、RFID通信の場合、ユーザAと名刺データを渡す相手であるユーザBとは、一般的な名刺交換を行うときのように対面している。ユーザAは、ディスプレイに表示された名刺データを選択し、RFID通信の送信操作を行って、携帯端末AとユーザBの携帯端末Bとを近づけて(例えば、端末同士の所定の部分を重ね合わせて)、名刺データを送信する。これにより、携帯端末Aは、ユーザAの名刺データを携帯端末Bに送信し、携帯端末BのディスプレイにはユーザAの名刺データが表示される(S13)。なお、RFID通信の場合、ユーザBは、以降の処理を行うことなく、ユーザAの名刺データを受け取ることができる。
【0035】
送信種別がQRコードの場合、サーバは、S11で指定された公開レベルで生成されたユーザAの名刺データのURL(Uniform Resource Locator)をQRコードに変換し、変換したQRコードを含むQRコード画面503を携帯端末Aに送信する(S12)。URLは、ユーザ情報記憶部37に格納されているユーザAの名刺データの格納場所を示すものである。
【0036】
携帯端末Aは、サーバから送信されたQRコード画面503をディスプレイに表示する。QRコードの場合、ユーザAとユーザBとは、一般的な名刺交換を行うときのように対面している。ユーザAは、携帯端末Aのディスプレイに表示されたQRコードをユーザBに提示する。ユーザBは、携帯端末BのQRコード読み取り用アプリケーションを起動し、携帯端末Aに表示されたQRコードを携帯端末Bのカメラで撮影する。これにより、携帯端末Bは、ユーザAの名刺データのQRコードを携帯端末Aから取得する(S13)。
【0037】
そして、携帯端末Bは、撮像したQRコードをURLに変換し、携帯端末Bのディスプレイに表示する。ユーザBが当該URLをクリックすることにより、携帯端末Bは、当該URLに格納されたユーザAの名刺データの閲覧要求をサーバに送信する(S14)。なお、この閲覧要求には、携帯端末Bの機体識別番号が含まれる。
【0038】
サーバは、取得要求に含まれる機体識別番号に基づいて携帯端末B(ユーザB)が会員か否かを判別し(S15)、会員の場合は(S15:YES)S18に進む。一方、会員でない場合(S15:NO)、サーバは、会員登録画面を携帯端末Bに送信する(S16)。携帯端末Bは、会員登録画面を表示し、当該画面でユーザBが入力した所定の登録情報(例えばニックームなど)を、機体識別番号とともにサーバ3に送信する(S17)。サーバは、機体識別番号と登録情報とを対応付けてユーザBを会員としてユーザ情報記憶部37に登録する。
【0039】
そして、サーバは、S11で携帯端末Aから送信された公開レベルのユーザAの名刺データに、ユーザBを関係付ける(S18)。例えば、図2に示すユーザ情報記憶部37のように、公開レベルが「友達」の名刺データ202に紐付けられた送信先ユーザ203に、ユーザBを登録する。そして、サーバは、ユーザBを関係付けたことを携帯端末Aに通知し(S19)、S14で指定されたURLに格納されたユーザAの名刺データ(公開レベル:友人)を携帯端末Bに送信するとともに、ユーザBのユーザ情報記憶部の名刺帳204(図2参照)にユーザAの名刺データのURLを登録する(S20)。これにより、携帯端末BにはユーザAの名刺データが送信され、ユーザBはユーザAの名刺データを閲覧することができる。
【0040】
送信種別がメールの場合、サーバは、S11で指定された公開レベルで生成されたユーザAの名刺データのURLと、携帯端末Aが備えるメーラー(メール部12)の起動指示とを携帯端末Aに送信する(S12)。携帯端末Aは、サーバから送信された指示に従って、メーラーを立ち上げ、サーバから送信されたURLが本文に表示されたメール作成画面504を表示する。ユーザAは、送信先(to)に名刺データを送信するユーザBのメールアドレスを入力し、メールを送信する(S13)。
【0041】
そして、携帯端末Bは、携帯端末Aが送信したメールを受信し、ユーザBがメールの本文に記述されたURLをクリックすることにより名刺データの閲覧要求をサーバに送信する(S14)。この閲覧要求には、携帯端末Bの機体識別番号が含まれる。以降のS15からS20の処理は、送信種別がQRコードの場合のS15からS20の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0042】
<名刺データの返送処理>
図7は、名刺データを貰ったユーザに、自分の名刺データを返送する処理を示すフローチャートである。図示する例では、ユーザB(携帯端末B)が、自分の名刺データをユーザA(携帯端末A)に送信するものとする。図8は、名刺データを返送する携帯端末Bに表示される画面遷移の一例を示したものである。
【0043】
まず、携帯端末BがユーザBの操作指示を受け付けて名刺帳の閲覧要求をサーバに送信すると、サーバの制御部33は、ユーザBのユーザ情報記憶部37を用いて、ユーザBの名刺帳画面801を生成して携帯端末Bに送信する。ユーザBのユーザ情報記憶部37の名刺帳204には、受け取った他ユーザの名刺データのURLが、ユーザ識別情報および公開レベルとともに記憶されている(図2参照)。サーバは、名刺帳204に記憶された各他ユーザのURLおよび公開レベルを用いて、図8に示すような名刺帳画面801を生成する。
【0044】
ユーザBは、名刺帳画面801に表示されたユーザの中から所望のユーザ(図示する例では、ユーザA)の「名刺を選ぶ」をクリックする。携帯端末Bは、ユーザBの操作指示を受け付けると、選択されたユーザAの識別情報をサーバに送信する(S31)。サーバは、ユーザAに渡す名刺データの公開レベルを選択させる選択画面802を携帯端末Bに送信する(S32)。図8に示す選択画面には、各公開レベル(友人、仕事、知人等)がドロップダウンにより表示される。携帯端末Bは、ユーザBが選択した公開レベル(図示する例では、知人)を、サーバに送信する(S33)。
【0045】
サーバは、図8に示す確認画面803を送信し(S34)、携帯端末Bから「はい」の応答を受信すると(S35)、設定完了画面804を携帯端末Bに送信するとともに、ユーザBのユーザ情報記憶部37において、公開レベルが「知人」の自身の名刺データにユーザAを関連付ける(S36)。具体的には、ユーザ情報記憶部の公開レベルが「知人」の名刺データ202に紐付けられた交換相手203に、ユーザAを登録する。
【0046】
そして、サーバは、ユーザBの名刺データ(公開レベル「知人」)のURLを携帯端末Aに通知し(S37)、携帯端末Aからの当該URLが指定された名刺データ閲覧要求を受け付けると(S38)、ユーザ情報記憶部37に格納されたユーザBの名刺データ(公開レベル:知人)を携帯端末Aに送信する。また、サーバは、ユーザAのユーザ情報記憶部37の名刺帳204にユーザBの名刺データのURLを登録する(S39)。これにより、携帯端末AにはユーザBの名刺データが送信され、ユーザAはユーザBの名刺データを閲覧することができる。
【0047】
<名刺データの閲覧処理>
図9は、ユーザ情報記憶部37の名刺帳204に記憶された名刺データを閲覧する場合の携帯端末に表示される画面遷移の一例を示したものである。携帯端末は、ユーザの操作指示を受け付けて、名刺帳の閲覧要求をサーバ3に送信する。サーバの制御部33は、名刺帳の閲覧要求を受け付けると、当該携帯端末(ユーザ)のユーザ情報記憶部37の名刺帳204を用いて、名刺帳画面901を生成し要求元の携帯端末に送信する。ユーザは、名刺帳画面901に表示されたユーザの中から所望のユーザの「名刺を見る」をクリックする。携帯端末は、ユーザのクリックを受け付けると、当該「名刺を見る」のメッセージに埋め込まれた名刺データのURLを含む閲覧要求をサーバに送信する。サーバは、指定されたURLの名刺データをユーザ情報記憶部37から読み出し、当該名刺データを含む画面902を要求元の携帯端末に送信する。
【0048】
図示する画面902は、名刺データ912と、相性占いを要求するリンクが表示されている。ユーザが相性占いをクリックすることにより、サーバは、名刺データのユーザと当該携帯端末のユーザとの相性を占い、相性占いの結果画面903を携帯端末に送信する。なお、サーバは、ユーザ情報記憶部37に記憶された生年月日などのプロフィールを用いて、所定のアルゴリズムにより相性を解析するものとする。
【0049】
<アドレス帳の登録処理および関連付け処理>
次に、携帯端末内に登録されているアドレス帳14を、サーバに登録する処理について説明する。
【0050】
図10は、アドレス帳の登録処理における携帯端末に表示される画面遷移の一例を示すものである。ユーザは、サーバから送信され、携帯端末に表示された例えば図10に示す画面1001の「アドレスを投稿」をクリックし、これにより携帯端末は、アドレス帳の登録要求をサーバに送信する。サーバのアドレス帳関連付け部34は、当該登録要求を受け付けると、携帯端末が備えるメーラーの起動指示を携帯端末に送信する。携帯端末は、サーバから送信された指示に従ってメーラーを立ち上げ、図10に示すようなメール作成画面1002を表示する。図示するメール作成画面1002の送信先(to)には、サーバのメールアドレスがあらかじめ設定されている。ユーザは、メール作成画面1002で、携帯端末内に保持されたアドレス帳14を添付ファイルとして登録(添付)し、メール送信する。
【0051】
アドレス帳が添付されたメールを受信したサーバは、当該メールの送信元アドレス、機体識別番号などに基づいて当該メールの送信元ユーザ(携帯端末)を特定し、特定したユーザのユーザ情報記憶部37に受信したアドレス帳205を登録する(図2参照)。そして、サーバは、携帯端末にアドレス帳の仮登録を受け付けたことを通知するメールを送信する。携帯端末は、サーバからのメールを受信し、例えば、図10に示すような受信メール1003を表示する。この受信メール1003には、アドレス帳の内容をユーザに確認させるためのURLが記述され、ユーザがこのURLをクリックすることにより、携帯端末は、サーバから送信されたアドレス帳の確認画面1004を表示する。サーバは、ユーザ情報記憶部37に登録したアドレス帳205のデータを表示した確認画面1004を生成し、携帯端末に送信する。そして、サーバは、ユーザが確認画面1004の登録ボタンをクリックすることにより、携帯端末からの登録指示を受信すると、登録完了画面1005を携帯端末に送信し、アドレス帳の登録処理を終了する。
【0052】
次に、サーバのユーザ情報記憶部37に登録された、アドレス帳205と名刺帳204の関連付けを行う処理について説明する。
【0053】
図11は、アドレス帳と名刺帳との関連付け処理における携帯端末に表示される画面遷移の一例を示すものである。
【0054】
サーバのアドレス帳関連付け部34は、アドレス帳の登録後、当該アドレス帳に登録された各データと、名刺帳に記憶された各名刺データとをマッチングし、関連するデータが存在するか否かを判別する。例えば、アドレス帳の各データと各名刺データとを比較し、携帯電話番号またはメールアドレス等が一致するデータがある場合、両者のデータは関連する(すなわち、同一のユーザのデータである)と判別する。そして、サーバは、関連があると判別した関連付け可能データを、ユーザ情報記憶部37に記憶する。
【0055】
なお、名刺帳には名刺データのURLおよびユーザ識別情報が記憶されているので、サーバは、アドレス帳と名刺帳のマッチングの際に、当該URLに格納された名刺データまたはユーザ識別情報から特定されるユーザのプロフィールを用いるものとする。
【0056】
アドレス帳と名刺帳との間で関連付けがあると判別された関連付け可能データがユーザ情報記憶に記憶された状態で、ユーザが当該ユーザ固有のマイページをサーバに要求した場合、サーバ3は、例えば図11に示すマイページ画面1101を生成し、携帯端末に送信する。すなわち、サーバは、当該ユーザ用のユーザ情報記憶部37を参照し、関連付け可能データが存在する場合は、例えば「関連付け可能なアドレスがn件あります。」等のメッセージ1111をマイページ画面1101に設定する。
【0057】
ユーザが当該メッセージ1111をクリックすることにより、サーバは、関連付け可能データをユーザに提示する提示画面1102を生成し、携帯端末に送信する。図示する提示画面1102には、関連付け可能データのユーザ名および一致するデータ項目(携帯電話番号、メールアドレス等)が表示されている。ユーザは、提示画面1102を閲覧し、関連すると判断した場合は、「有効」をクリックし、これにより携帯端末は「有効」指示をサーバに送信する。サーバは、「有効」の指示を受信すると確認画面1103を送信し、携帯端末から「はい」の指示を受信すると、関連付け完了画面1104を送信するとともに、当該関連付け可能データをユーザ情報記憶部37内で関連付ける。例えば、図2に示すように、関連付け可能なアドレス帳のデータと名刺帳のデータとを紐付ける。
【0058】
この状態で、ユーザが名刺帳の表示をサーバに要求した場合、サーバは、例えば図11に示す名刺帳画面1105を生成し、携帯端末に送信する。すなわち、サーバは、当該ユーザのユーザ情報記憶部37の名刺帳204を参照し、アドレス帳と関連付けられた名刺データについては、例えば「アドレス帳を見る」等のメッセージを名刺帳画面1105に設定する。そして、サーバは、ユーザが名刺帳画面1105の「アドレス帳を見る」をクリックした場合、当該名刺データに関係付けられたアドレス帳のデータをユーザ情報記憶部37から読み出し、当該アドレス帳のデータを表示した画面1106を携帯端末に送信する。
【0059】
以上説明した携帯端末で保持するアドレス帳のデータをサーバにアップロードすることにより、サーバ側で名刺データとアドレス帳とを一元的に管理することができる。また、同一ユーザの名刺データとアドレス帳のデータとを関連付けてサーバで管理することにより、例えばアドレス帳にしか設定されていない情報(例えば、メモ情報等)を名刺データと関連付けて閲覧することができるため、ユーザの利便性を向上することができる。
【0060】
<マイページの生成処理>
図12は、マイページ画面1201と、マイページ画面1201から遷移する各画面1202〜1206の一例を示すものである。ユーザが当該ユーザ固有のマイページをサーバに要求した場合、サーバの制御部33は、例えば図12に示すマイページ画面1201を生成し、携帯端末に送信する。
【0061】
具体的には、名刺帳に記憶された他ユーザのプロフィールが変更された場合、「○○さんのプロフィールが更新されました」1211などのメッセージを生成して、マイページ画面1201に設定する。例えば、図2に示すユーザAのプロフィールが変更された場合、サーバは、ユーザAのユーザ情報記憶部37の交換相手203を参照することで、当該ユーザが名刺データを渡した相手(他ユーザ)を特定する。そして、特定した全てのユーザのユーザ情報記憶部37に対して、名刺帳204のユーザAのデータに変更フラグを付加しておくことで、「ユーザAさんのプロフィールが更新されました」1211などのメッセージを生成することができる。これによりユーザは、他ユーザのプロフィールが変更されたことを知り、図9に示す「名刺を見る」などの操作により、プロフィール変更後の名刺データを閲覧することができる。
【0062】
また、名刺帳に記憶された各名刺データのURLに基づいて、外部システム5が提供するRSS(RDF Site Summary)情報などの更新情報1212、1213をマイページ画面1201に設定する。例えば、サーバは、各名刺データのURLから名刺データを取得し、当該名刺データに設定されたブログやSNSのURL(外部システム5)にアクセスし、RSS情報を取得してマイページ画面1201に設定する。そして、ユーザが当該更新情報1212、1213をクリックすることにより、例えばサーバが、外部システムへアクセスとなることを通知する画面1202を携帯端末に送信し、または、直接、外部システムのURLにアクセスして外部システムが当該URLに対応する画面1203を携帯端末に送信することが考えられる。また、RSS更新情報1212とともに、当該ユーザの名刺データの閲覧指示を入力可能なリンクをマイページ画面1201に設定し、当該リンクをユーザがクリックすることにより名刺データ表示画面1204を表示することとしてもよい。
【0063】
また、サーバは、名刺の作成・編集画面1205に遷移させるリンク、アカウント設定画面1206に遷移させるリンクをマイページ画面1201に設定することとしてもよい。
【0064】
以上説明した本実施形態では、紙による名刺交換ではなく、サーバ上で管理された名刺データを携帯端末に送信することで名刺交換を行う。また、サーバでは、プロフィールが変更されると、変更後のプロフィールに基づいて名刺データが再生成される。これにより、本実施形態では、名刺交換後に、相手の連絡先などのプロフィールが変更された場合であっても、サーバ上には常に最新状態の名刺データが存在するため、ユーザは必要なときにサーバにアクセスすることで、最新状態の名刺データを閲覧することができる。
【0065】
具体的には、携帯端末のメールアドレスを変更した場合に、友人・知人にいちいち連絡し、相手にアドレス帳の変更をしてもらうなどの面倒な手続きを行う必要がない。また、ブログや写真共有サービスを始めた場合に、ブログやSNSのURLを追加して公開レベルを所望のレベルに設定するプロフィールの変更(図3(c)参照)を行うことで、わざわざ友人・知人にブログ等のURL知らせることなく、友人・知人がマイページを表示した際に当該ユーザがブログ等を始めたことを知ることができる。
【0066】
また、本実施形態では、公開レベル毎に、プロフィールを構成する各情報を名刺データに公開するか否かを設定することができる。これにより、1つのプロフィールから複数の名刺データを生成することができ、ユーザは、名刺を渡す相手に応じて、所望の公開レベルの名刺を渡すことができる。すなわち、公開レベルが友人の名刺データには、ブログのURLや自宅住所などが設定され、公開レベルが仕事の名刺データには会社住所、役職などを設定することができる。
【0067】
また、本実施形態では、携帯端末間でRFID通信、QRコードおよびメールのいずれかの方法で名刺データまたは名刺データのアドレスを送信できるため、ユーザの利便性を向上し、より容易に名刺データの交換を行うことができる。
【0068】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、サーバは、各携帯端末(ユーザ)毎に名刺交換した履歴情報(時間、GPSなどの位置情報など)を、ユーザ情報記憶部37に蓄積し、携帯端末からの要求に応じてユーザ情報記憶部37に蓄積された履歴情報を要求元の携帯端末に送信することとしてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1 :携帯端末
11:RFIDタグ、RFIDリーダ
12:メール部
13:カメラ
14:アドレス帳
3 :名刺データ交換サーバ
31:プロフィール登録部
32:名刺データ生成部
33:制御部
34:アドレス帳関連付け部
37:ユーザ情報記憶部
5 :外部システム
9 :ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
名刺データ交換装置と、複数の携帯端末とを有する名刺データ交換システムであって、
前記名刺データ交換装置は、
前記携帯端末を使用する各ユーザのプロフィールを記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたプロフィールに基づいて、名刺データを生成する生成手段と、
前記携帯端末からの要求を受け付けて、当該携帯端末を使用するユーザの自名刺データまたは自名刺データのアドレスを要求元の携帯端末に送信する送信手段と、を有し、
前記生成手段は、前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたプロフィールが変更された場合、前記変更後のプロフィールに基づいて名刺データを再生成し、
前記携帯端末は、
前記名刺データ交換装置から受信した前記自名刺データまたは前記自名刺データのアドレスを、他の携帯端末に送信すること
を特徴とする名刺データ交換システム。
【請求項2】
請求項1記載の名刺データ交換システムであって、
前記ユーザ情報記憶手段の前記プロフィールを構成する各構成情報には、公開レベル毎に公開するか否の公開情報が設定され、
前記生成手段は、前記公開レベル毎に、前記プロフィールの中から公開する設定がなされた構成情報を抽出して、名刺データを生成し、
前記送信手段は、前記携帯端末から指定された公開レベルの自名刺データまたは自名刺データのアドレスを要求元の携帯端末に送信すること
を特徴とする名刺データ交換システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の名刺データ交換システムであって、
前記ユーザ情報記憶手段には、ユーザ毎に、当該ユーザのプロフィールと、他ユーザの他名刺データのアドレスが設定される名刺帳とが記憶され、
前記送信手段は、前記携帯端末から前記名刺帳に設定された他名刺データのアドレスを受信すると、当該アドレスに対応する他ユーザの他名刺データを要求元の携帯端末に送信すること
を特徴とする名刺データ交換システム。
【請求項4】
請求項3に記載の名刺データ交換システムであって、
携帯端末から送信されたアドレス帳を前記ユーザ情報記憶手段に記憶し、所定の項目が一致する当該アドレス帳のデータと、前記ユーザ情報記憶手段に記憶された名刺帳の名刺データとを関係付ける関係付け手段と、をさらに有すること
を特徴とする名刺データ交換システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の名刺データ交換システムであって、
前記携帯端末は、
前記自名刺データをRFID通信で送信すること、前記自名刺データのアドレスをメールで送信すること、または、前記自名刺データのアドレスのQRコードを提示することのいずれかで、前記自名刺データまたは前記自名刺データのアドレスを他の携帯端末に送信すること
を特徴とする名刺データ交換システム。
【請求項6】
複数の携帯端末間で名刺データを交換する名刺データ交換装置であって、
前記携帯端末を使用する各ユーザのプロフィールを記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたプロフィールに基づいて、名刺データを生成する生成手段と、
前記携帯端末からの要求を受け付けて、当該携帯端末を使用するユーザの自名刺データまたは自名刺データのアドレスを要求元の携帯端末に送信する送信手段と、を有し、
前記生成手段は、前記ユーザ情報記憶手段に記憶されたプロフィールが変更された場合、前記変更後のプロフィールに基づいて名刺データを再生成し、
前記携帯端末は、
前記名刺データ交換装置から受信した前記自名刺データまたは前記自名刺データのアドレスを、他の携帯端末に送信すること
を特徴とする名刺データ交換装置。
【請求項7】
請求項6記載の名刺データ交換装置であって、
前記ユーザ情報記憶手段の前記プロフィールを構成する各構成情報には、公開レベル毎に公開するか否の公開情報が設定され、
前記生成手段は、前記公開レベル毎に、前記プロフィールの中から公開する設定がなされた構成情報を抽出して、名刺データを生成し、
前記送信手段は、前記携帯端末から指定された公開レベルの自名刺データまたは自名刺データのアドレスを要求元の携帯端末に送信すること
を特徴とする名刺データ交換装置。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載の名刺データ交換装置であって、
前記ユーザ情報記憶手段には、ユーザ毎に、当該ユーザのプロフィールと、他ユーザの他名刺データのアドレスが設定される名刺帳とが記憶され、
前記送信手段は、前記携帯端末から前記名刺帳に設定された他名刺データのアドレスを受信すると、当該アドレスに対応する他ユーザの他名刺データを要求元の携帯端末に送信すること
を特徴とする名刺データ交換装置。
【請求項9】
請求項8に記載の名刺データ交換装置であって、
携帯端末から送信されたアドレス帳を前記ユーザ情報記憶手段に記憶し、所定の項目が一致する当該アドレス帳のデータと、前記ユーザ情報記憶手段に記憶された名刺帳の名刺データとを関係付ける関係付け手段と、をさらに有すること
を特徴とする名刺データ交換装置。
【請求項10】
名刺データ交換装置と、複数の携帯端末とを有する名刺データ交換システムが行う名刺交換方法であって、
前記名刺データ交換装置は、
前記携帯端末を使用する各ユーザのプロフィールを記憶するユーザ情報記憶部を有し、
前記ユーザ情報記憶部に記憶されたプロフィールに基づいて、名刺データを生成する生成ステップと、
前記携帯端末からの要求を受け付けて、当該携帯端末を使用するユーザの自名刺データまたは自名刺データのアドレスを要求元の携帯端末に送信する送信ステップと、
前記ユーザ情報記憶部に記憶されたプロフィールが変更された場合、前記変更後のプロフィールに基づいて名刺データを再生成する再生成ステップとを行い、
前記携帯端末は、
前記名刺データ交換装置から受信した前記自名刺データまたは前記自名刺データのアドレスを、他の携帯端末に送信する送信ステップを行うこと
を特徴とする名刺データ交換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−192195(P2011−192195A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−59723(P2010−59723)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(399035766)エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 (321)
【Fターム(参考)】