説明

吐水装置

【課題】美観を損ねることを抑制でき、容易に組み立てることができる吐水装置を提供する。
【解決手段】吐水装置1は吐水管4を備えている。吐水管4はカバー13とキャップ部材14と吐水部材15を備えている。カバー13は筒状に形成されて先端13aに開口16aが設けられている。カバー13の先端部の外周面13cには開口部16bが設けられている。キャップ部材14はカバー13の先端13aの開口16aを通して収容される被収容部18と開口16aを塞ぐ塞ぎ部17とを有してかつカバー13に取り付けられる。吐水部材15は開口部16bを通してカバー13内に収容されかつ吐水口23が設けられている。キャップ部材14の被収容部18には吐水部材15を固定するねじ孔が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐水口が設けられた吐水部材と吐水口に連通した給水管とを備えた吐水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、吐水装置として、吐水管の先端部に吐水部材を取り付けた吐水装置(例えば、特許文献1から特許文献3参照)が用いられている。これらの特許文献1から特許文献3に示された吐水装置は、吐水管に手動等によって操作される弁が設けられ、吐水部材に吐水管に連通して水を吐水可能な吐水口が設けられている。
【0003】
吐水装置は、吐水部材が吐水管の先端部から露出するように取り付けている。特許文献1の吐水装置では、吐水部材の外側からこの吐水部材を貫通したねじを吐水管にねじ込むことにより、吐水部材を吐水管に固定している。特許文献2の吐水装置では、吐水口を通して吐水部材に設けられた取着部を貫通したねじを吐水管にねじ込むことにより、吐水部材を吐水管に固定している。特許文献3の吐水装置では、吐水管の先端部に吐水部材を嵌合させ、溶着又は接着等の手段により、吐水部材を吐水管に固定している。
【0004】
前述した特許文献1〜特許文献3に示された吐水装置は、弁が手動等によって操作されて開かれると、吐水部材の吐水口から水を吐水する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−315562号公報
【特許文献2】実公平04−21886号公報
【特許文献3】実公平04−14533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1〜特許文献3に記載されている吐水装置は、吐水部材が吐水管の先端部から露出しているために、吐水部材の取付の前後で、吐水管の先端部の外形が変化して、美観を損ねている。しかしながら、美観を損なわないために、吐水部材を吐水管の内側に収容すると、吐水部材の吐水管などへの固定が困難となり、容易に組み立てることが困難となる虞があった。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、美観を損ねることを抑制して、容易に組み立てることができる吐水装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る吐水装置は、給水源に連結した給水管を収容しかつ少なくとも先端に開口が設けられているとともに外周面に開口部が設けられた筒状のカバーと、前記カバーの先端の開口を通して前記カバー内に収容される被収容部及び前記カバーの先端の開口を塞ぐ塞ぎ部を有しかつ前記カバーに取り付けられるキャップ部材と、前記カバー内に収容されかつ前記給水管に連通した吐水口が設けられた吐水部材と、を備え、前記キャップ部材の前記被収容部に前記吐水部材を固定する固定部を設けたことを特徴とする。
【0009】
前記吐水装置では、筒状のカバー内に吐水口が設けられた吐水部材とカバーの先端の開口を塞ぐキャップ部材を収容するので、吐水部材の殆どがカバーの外側に露出しなくなるので、吐水部材などを取り付けてもカバーの外観などが変化することを防止できる。このために、吐水装置の美観を損ねることを抑制できる。また、吐水装置は、カバーの先端の開口を塞ぐキャップ部材のカバー内に収容される被収容部に吐水部材を固定する固定部が設けられているので、カバーに取り付けられたキャップ部材の固定部に吐水部材を固定することにより、容易に吐水部材をカバーに取り付けることができる。したがって、吐水装置は、美観を損ねることを抑制でき、容易に組み立てることができる。
【0010】
また、前記吐水装置では、前記被収容部が前記カバーの内面に溶接により固定されることで、前記キャップ部材が前記カバーに取り付けられることが好ましい。この吐水装置では、キャップ部材の被収容部がカバーの内面に溶接により固定されているので、溶接されることで生じるビードがカバーの外側に露出しない。よって、美観を損ねることを抑制できる。さらに、キャップ部材が溶接によりカバーの内面に固定されているので、吐水部材をカバーに取り付ける際に、キャップ部材が位置ずれすることを防止でき、吐水部材を容易でかつ確実にカバーに取り付けることができる。よって、吐水装置は、確実に美観を損ねることを抑制でき、より容易に組み立てることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る吐水装置は、吐水部材等をカバーの外側に露出させることなく、カバーに取り付けることができるので、美観を損ねることを抑制でき、容易に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、実施形態に係る吐水装置を示す斜視図である。
【図2】図2は、実施形態に係る吐水装置の先端部を下方からみた斜視図である。
【図3】図3は、図1中のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図4は、実施形態に係る吐水装置を分解して示す斜視図である。
【図5】図5は、実施形態に係る吐水装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、実施形態に係る吐水装置のカバーにキャップ部材を取り付けた状態を下方からみた斜視図である。
【図7】図7は、図6に示されたキャップ部材に吐水部材を取り付ける状態を下方からみた斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係る吐水装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
【0014】
図1は、実施形態に係る吐水装置を示す斜視図、図2は、実施形態に係る吐水装置の先端部を下方からみた斜視図、図3は、図1中のIII−III線に沿う断面図、図4は、実施形態に係る吐水装置を分解して示す斜視図、図5は、実施形態に係る吐水装置の構成を示すブロック図、図6は、実施形態に係る吐水装置のカバーにキャップ部材を取り付けた状態を下方からみた斜視図、図7は、図6に示されたキャップ部材に吐水部材を取り付ける状態を下方からみた斜視図である。
【0015】
図1、図2などに示す実施形態の吐水装置1は、典型的には、住宅に設置される住宅設備機器としての洗面台2のカウンタ3上に設けられる。なお、本発明でいう住宅設備機器とは、勿論、住宅内に設置されて、この住宅の給水にかかる各種の給水機器などの設備機器をいい、具体的には、トイレ、トイレ手洗、洗面化粧台、洗面台、浴室、キッチンなどをいう。洗面台2のカウンタ3に取り付けられたボウルの底部には、排水用の配管が接続している。
【0016】
吐水装置1は、図1、図2及び図3などに示すように、吐水管4と、弁としての電磁弁10(図5に示す)と、検知センサ11と、制御部としての制御装置12(図5に示す)とを備えている。
【0017】
吐水管4は、図3及び図4などに示すように、カバー13と、キャップ部材14と、吐水部材15とを備えている。カバー13は、表面に鍍金などが施された金属で構成され、かつ先端13aと基端13bとの双方に開口16a(図中には、先端13aに設けられた開口16aのみ示す)が設けられた筒状(本実施形態では、四角筒状)に形成されている。カバー13は、基端13bが洗面台2のカウンタ3に取り付けられ、かつ先端13aが洗面台2のボウルの底部と平行になるように、中央部が湾曲している。また、カバー13のボウルの底部と相対する外周面13cには、開口部16bが設けられている。開口部16bは、カバー13の先端13a寄りの箇所(先端部)に設けられ、かつ外周面13cを貫通しているとともに、平面形状が矩形状に形成されている。開口部16bは、カバー13の先端13aに設けられた開口16aと間隔をあけて設けられている。本実施形態では、開口部16bと先端13aに設けられた開口16aとの間には、カバー13を構成する壁の一部であるリブ13dが設けられている。
【0018】
キャップ部材14は、金属で構成され、かつ塞ぎ部17と被収容部18とを一体に備えている。塞ぎ部17は、開口16aの大きさと略等しい平板状に形成されている。塞ぎ部17は、カバー13の先端13aに密に接して、この先端13a側の開口16aを塞ぐ。被収容部18は、塞ぎ部17がカバー13の先端13aの開口16aを塞ぐと、カバー13内に収容される。被収容部18は、塞ぎ部17の開口部16bから離れた側の外縁からカバー13の奥に向かって立設して、カバー13の開口部16bと相対する内面13e(図4に示す)に重ねられる。被収容部18は、カバー13の内面13eにアーク溶接などの周知の溶接により固定されている(取り付けられている)。このため、被収容部18とカバー13の内面13eとに亘って溶接により形成されるビード19は、図6に示すように、カバー13の内側に設けられる。こうして、被収容部18がカバー13の内面13eに溶接により固定されることで、キャップ部材14がカバー13に取り付けられている。
【0019】
また、キャップ部材14の被収容部18には、カバー13に固定されると、開口部16bに相対するねじ孔20が設けられている。本実施形態では、ねじ孔20は、カバー13の幅方向に互いに間隔をあけて二つ設けられている。ねじ孔20は、固定部に相当する。
【0020】
吐水部材15は、合成樹脂で構成され、図3及び図4などに示すように、開口部16bの大きさと略等しい厚手の平板状に形成された部材本体21と、ホース取付部22とを一体に備えている。部材本体21即ち吐水部材15は、開口部16bのカバー13の基端13b寄りの縁16cに密に接して、開口部16bを通して吐水口23を露出させ、開口部16bを塞ぐ格好で、ねじ26によりカバー13に取り付けられる。部材本体21の中央部には、丸形の吐水口23が設けられているとともに、吐水口23よりもカバー13の先端13a側に検知センサ11を取り付けるための矩形状のセンサ取付孔24が設けられている。吐水口23とセンサ取付孔24とは、部材本体21を貫通している。吐水口23には、吐水する水を整流するフィルタ28が設けられている。
【0021】
また、部材本体21には、ねじ通し孔25が設けられており、開口部16bのカバー13の基端13b寄りの縁16cに密に接して、開口部16bを塞ぐ格好に位置付けられると、ねじ通し孔25は、ねじ孔20に連通するようになっている。本実施形態では、ねじ通し孔25は、部材本体21即ち吐水部材15の幅方向に間隔をあけて二つ設けられている。部材本体21即ち吐水部材15は、開口部16bを塞ぐ格好に位置付けられた部材本体21のねじ通し孔25内を通されたねじ26がねじ孔20にねじ込まれることで、キャップ部材14を介してカバー13に取り付けられる。こうして、ねじ孔20は、ねじ通し孔25を通されたねじ26がねじ込まれることで、キャップ部材14に部材本体21即ち吐水部材15を固定するのに寄与する。なお、開口部16bのカバー13の基端13b寄りの縁16cは、部材本体21が密に接することで、ねじ通し孔25がねじ孔20と連通する位置に、部材本体21を位置決めする。また、部材本体21は、前述したように、カバー13に取り付けられると、前述した開口部16bの基端13b寄りの縁16cとリブ13dとの間に挟まれる。
【0022】
ホース取付部22は、吐水口23の周りからカバー13の内側に立設した円筒状に形成されている。ホース取付部22は、その中央部がカバー13の基端13bに向かって屈曲している。ホース取付部22には、給水管としてのホース27が連結している。このため、吐水口23とホース27とは、ホース取付部22を介して、互いに連通している。ホース27は、可撓性を有し、かつ給水源としての上水道5から水が供給される。ホース27は、部材本体21即ち吐水部材15がカバー13に取り付けられると、カバー13内に収容される。
【0023】
電磁弁10は、図5に示すように、ホース27と、上水道5に接続した給水管6との間に設けられている。電磁弁10は、給水管6とホース27とに亘る即ち上水道5からホース27に亘る流路を開閉自在である。
【0024】
検知センサ11は、図2、図3及び図5に示すように、センサ取付孔24を通して検知部11aが吐水管4の下方に露出する格好で、吐水部材15の部材本体21に取り付けられている。検知センサ11は、周知の赤外線式、光電式などの検知センサを用いることができ、検知部11aの所定の検知エリア内に手などの人体の一部や各種の食器などの被検知物が侵入すると、この被検知物を検知する非接触式のセンサである。検知センサ11は、吐水管4に近づいた手などの被検知物が検知エリアに位置付けられることを検知する。検知センサ11は、検知した結果を制御装置12に向かって出力する。なお、検知センサ11と制御装置12とを接続する図示しないハーネスは、カバー13内に収容される。
【0025】
制御装置12は、図示しないRAM、ROM、CPU、入出力ポートなどを備えた演算装置である。制御装置12の入力ポートには、少なくとも検知センサ11が接続している。制御装置12の出力ポートには、少なくとも電磁弁10が接続している。制御装置12は、検知センサ11の検知情報に基づいて、吐水装置1全体の制御をつかさどる。
【0026】
制御装置12は、被検知物が近付いたことを検知センサ11が検知すると、電磁弁10を開き、検知センサ11が被検知物を検知しなくなると、電磁弁10を閉じる。
【0027】
前述した構成の吐水装置1の吐水管4は、以下のように、組み立てられる。まず、吐水部材15に検知センサ11及びホース27を予め取り付けておく。まず、キャップ部材14の被収容部18をカバー13の長手方向に沿って先端13a側の開口16aに近づけて、この開口16a内に挿入する。そして、塞ぎ部17をカバー13の先端13aに密に接触させ、被収容部18をカバー13の内面13eに重ねる。そして、図6に示すように、アーク溶接などの周知の溶接により、被収容部18をカバー13の内面13eに溶接して固定する(取り付ける)。
【0028】
その後、ホース27及びハーネスを開口部16bを通してカバー13内に挿入し、基端13b側の開口16aから取り出した後、部材本体21をカバー13の長手方向と平行にして、カバー13の長手方向に対して交差する方向に沿って、吐水部材15を開口部16bに近づけて、部材本体21を開口部16b内に挿入する。そして、図7に示すように、部材本体21を開口部16bの基端13b側の縁16cに密に接触させて、吐水部材15をカバー13に位置決めする。すると、吐水部材15に設けられたねじ通し孔25とキャップ部材14のねじ孔20とが互いに連通する。ねじ通し孔25を通したねじ26をねじ孔20にねじ込んで、部材本体21即ち吐水部材15をキャップ部材14に固定し、キャップ部材14を介してカバー13に固定する。こうして、本実施形態の吐水管4が組み立てられる。このように組み立てられた吐水管4のカバー13の基端13bがカウンタ3に取り付けられるなどして、吐水装置1は組み立てられる。
【0029】
前述した構成の吐水装置1は、検知センサ11が被検知物を検知すると、制御装置12が電磁弁10を開き、吐水口23から水を吐水させる。また、吐水装置1は、検知センサ11が被検知物を検知しなくなると、制御装置12が電磁弁10を閉じ、吐水口23からの水を止水する。
【0030】
上記のように構成された吐水装置1では、筒状のカバー13内に吐水口23が設けられた吐水部材15と、カバー13の先端13aの開口16aを塞ぐキャップ部材14の被収容部18を収容するので、カバー13の外側に吐水部材15やキャップ部材14の殆どが露出しなくなる。このために、吐水部材15などを取り付けてもカバー13の外観などが変化することを防止できる。このために、吐水装置1の美観を損ねることを抑制できる。
【0031】
また、吐水装置1は、カバー13の先端13aの開口16aを塞ぐキャップ部材14のカバー13内に収容される被収容部18に吐水部材15を固定するのに寄与する固定部としてのねじ孔20が設けられているので、カバー13に取り付けられたキャップ部材14のねじ孔20に吐水部材15を固定することにより、容易に吐水部材15をカバー13に取り付けることができる。したがって、吐水装置1は、美観を損ねることを抑制でき、容易に組み立てることができる。
【0032】
吐水装置1では、キャップ部材14の被収容部18がカバー13の内面13eに溶接により固定されているので、溶接されることで生じるビード19がカバー13の内側に形成されて、カバー13の外側に露出しない。よって、美観を損ねることを抑制できる。さらに、キャップ部材14が溶接によりカバー13の内面13eに固定されているので、吐水部材15をカバー13に取り付ける際に、キャップ部材14が位置ずれすることを防止でき、吐水部材15を容易でかつ確実にカバー13に取り付けることができる。よって、吐水装置1は、確実に美観を損ねることを抑制でき、より容易に組み立てることができる。
【0033】
前述した実施形態では、住宅設備機器としての洗面台2を示しているが、本発明では、洗面台2に限らず、種々の住宅設備機器に本発明の吐水装置1を用いて良い。
【0034】
また、前述した実施形態では、検知センサ11を吐水部材15に取り付けたが、本発明では、吐水部材15に吐水口23が設けられていれば、検知センサ11を吐水部材15に取り付けなくても良い。この場合、吐水管4と別体に検知センサ11を設けても良く、検知センサ11を設けない場合には、電磁弁10の替わりにホース27内の流路を開閉する弁として、手動操作弁を設ける。また、前述した実施形態では、開口部16bを通して吐水部材15をカバー13内に挿入しているが、本発明では、これに限定されることなく、例えば、カバー13の基端13b側の開口16aを通して、このカバー13内に吐水部材15を収容するようにしても良い。この場合も、吐水部材15は開口部16bを塞ぐ格好でキャップ部材14を介してカバー13に取り付けられるのが望ましい。また、本発明では、開口部16bを通して吐水口23を露出させれば、吐水部材15が開口部16bを塞がなくても良い。
【0035】
さらに、前述した実施形態では、開口部16bを開口16aから間隔をあけて配置して、開口部16bと開口16aとの間にリブ13dを設けたが、本発明では、開口部16bを開口16aと連通させて、リブ13dを設けなくても良い。
【0036】
また、本発明では、被収容部18をカバー13の内面13eに溶接せずに、被収容部18や塞ぎ部17をカバー13内に圧入すること即ち所謂しまり嵌めにより、キャップ部材14をカバー13に取り付けても良い。また、リブ13dを設けた場合には、キャップ部材14をカバー13に固定しなくても、ねじ通し孔25を通されたねじ26がねじ孔20にねじ込まれて、前述した縁16cとリブ13dとに挟まれた吐水部材15にキャップ部材14を固定することで、キャップ部材14をカバー13に取り付けても良い。
【0037】
さらに、本発明では、ねじ孔20とねじ26以外の手段により、キャップ部材14と吐水部材15とを互いに固定しても良い。即ち、本発明では、固定部は、単独で吐水部材15を固定しても良く、他の部材と共同して吐水部材15を固定しても良い。本発明でいう、固定するのに寄与するとは、単独で吐水部材15を固定することと、他の部材と共同して吐水部材15を固定することを含んでいる。
【0038】
なお、上述した本発明の実施形態に係る吐水装置1は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 吐水装置
5 上水道(給水源)
13 カバー
13a 先端
13c 外周面
13e 内面
14 キャップ部材
15 吐水部材
16a 開口
16b 開口部
17 塞ぎ部
18 被収容部
20 ねじ孔(固定部)
23 吐水口
27 ホース(給水管)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水源に連結した給水管を収容しかつ少なくとも先端に開口が設けられているとともに外周面に開口部が設けられた筒状のカバーと、
前記カバーの先端の開口を通して前記カバー内に収容される被収容部及び前記カバーの先端の開口を塞ぐ塞ぎ部を有しかつ前記カバーに取り付けられるキャップ部材と、
前記カバー内に収容されかつ前記給水管に連通した吐水口が設けられた吐水部材と、を備え、
前記キャップ部材の前記被収容部に前記吐水部材を固定する固定部を設けたことを特徴とする、
吐水装置。
【請求項2】
前記被収容部が前記カバーの内面に溶接により固定されることで、前記キャップ部材が前記カバーに取り付けられることを特徴とする、
請求項1に記載の吐水装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−96152(P2013−96152A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240363(P2011−240363)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)
【Fターム(参考)】