説明

向上した物体フィーダ前処理システム

供給コンベヤ(10)を有する郵便物処理システムであって、供給コンベヤはキャリヤ(60)を補助プラットホーム(40)に供給し、補助プラットホームはキャリヤをフィーダ(100)に供給する、システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
発明の分野
本発明は、一般的には、とりわけ(たとえば薄い郵便物、封筒、手紙、葉書および/もしくは他の郵便物を含む)郵便物ならびに/または他の物を取り扱うためのシステムに関し、ある好ましい実施例は、より特定的には、薄い郵便物の仕分けシステムによって取り扱われる薄い郵便物を前処理するための自動システムに関する。
【背景技術】
【0002】
背景説明
現在、たとえば薄い郵便物のような薄い物体および/またはその他の郵便物等の物体を取り扱うためのさまざまなシステムが用いられている。たとえば、米国郵便公社(USPS)は、薄い郵便物の取り扱いを容易にし、かつ向上させるための、さまざまなシステムを使用している。
【0003】
たとえば、いくつかの例示的な郵便物処理システムが、「薄い郵便物の束の照合器」(“Flats Bundle Collator”)と題された、ノースロップグラマンコーポレイション(Northrop Grumman Corporation)に譲渡された米国特許第6,443,311号(‘311特許)に示されており、その開示は本明細書に全文が記載されるかのようにその全体が引用により援用される。
【0004】
別の例として、1つの例示的な郵便物処理システムは、ノースロップグラマンコーポレイションおよびラピスタンシステム(Rapistan System)によって構築されかつUSPSによって使用される、AFSM100(登録商標)薄い郵便物仕分けシステムである。AFSM100薄い郵便物仕分け機は、たとえば大量の雑誌等の大量の薄い郵便物を処理することのできる郵便物仕分けシステムである。各々のAFSM100システムは、3つの郵便物供給ユニットを有する。
【0005】
これらの既存の郵便物処理システムの一部においては、処理するシステムに郵便物を送出するためにフィーダが用いられる。いくつかの例示のおよび非限定的な例において、これらのフィーダは、送出部とデスタック(たとえば、個別化)部とを含む。このようなシステムにおいて、郵便物は典型的に送出部に置かれ、デスタック部へと送出される。これらの例示のシステムにおいて、郵便物は通常(たとえば通常固定されたギャップおよび/または固定されたピッチを有する)仕分けセクションへとばらばらに送出される。
【0006】
このようなシステムでは、オペレータは典型的に、操作の始めに、処理される郵便物を送出部へと(たとえば郵便物保管バスケットから手によって)積む。オペレータは通常、システムが郵便物を処理する間に、郵便物を積み続ける。
【0007】
現代の郵便物処理環境において、仕分けシステムおよび他のシステムは、以前よりも速くかつ長く作動している。特に、これは、システムに供給するおよび/またはシステムを操作するオペレータの負担を増大させるおそれがある。多くの場合において、郵便物処理機器の性能は、ますますオペレータのシステムを支える能力に依存するようになっている。
【0008】
したがって、特に既存のシステムが有する上記のおよび/または他の問題を克服することができる前処理システムが必要である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
好ましい実施例の概要
本発明のさまざまな実施例は、既存のシステムおよび方法を大幅に改善することができる。本発明のいくつかの好ましい実施例において、既存のシステムが有する上記のおよび/または他の問題の1つ以上を克服することができる。
【0010】
いくつかの実施例に従うと、郵便物を下流のシステムへと供給するコンベヤを有する少なくとも1つの郵便物フィーダに送出される郵便物を前処理するための方法は、a)少なくとも1人の準備オペレータに、束ねられていない郵便物をキャリヤの上に置かせるステップと、b)オペレータにキャリヤを持上げさせることなく、キャリヤを送出システムを介してフィーダへと送出するステップと、c)郵便物をキャリヤからフィーダのコンベヤへと積み換えるステップとを含む。好ましくは、この郵便物を積み換えるステップは、フィーダオペレータに、郵便物をフィーダのコンベヤへと横方向に移動させるステップを含む。いくつかの実施例において、この方法は、郵便物を薄い郵便物として提供するステップをさらに含む。いくつかの実施例において、この方法は、複数の準備オペレータ位置から共通の供給部へとキャリヤを送出するステップと、キャリヤを共通の供給部からそれぞれの郵便物フィーダに近い複数の供給オペレータ位置へと送出するステップをさらに含む。いくつかの実施例において、この送出するステップは、キャリヤが少なくとも部分的に横に移動されるように横の構成要素を含む経路に沿って、送出システムを介してキャリヤを送出するステップ、および/または、キャリヤが少なくとも部分的に概ね垂直方向に動かされるように概ね垂直の構成要素を含む経路に沿って、送出システムを介してキャリヤを送出するステップを含む。
【0011】
他の実施例に従うと、郵便物をシステムへと供給するコンベヤを有する少なくとも1つの郵便物フィーダに送出される郵便物を前処理するための方法は、a)少なくとも1つの準備オペレータ位置で郵便物の束を解くステップと、b)束を解かれた郵便物を少なくとも1つの郵便物キャリヤに置くステップと、c)少なくとも1つの郵便物キャリヤを、少なくとも1つの郵便物フィーダへと、少なくとも1つの郵便物フィーダの各々の周辺で供給オペレータの退出を可能にする送出システムを介して送出するステップを含む。いくつかの実施例において、送出システムは、コンベヤと可動プラットホームとを含む。いくつかの実施例において、可動プラットホームは、コンベヤに隣接した位置と、フィーダに隣接した位置との間で可動である。
【0012】
他の実施例に従うと、物体を前処理して物体フィーダへと送出するための方法は、a)物体を複数のキャリヤへ積むステップと、b)供給コンベヤでキャリヤを物体フィーダへと運ぶステップと、c)往復する搬送機上で、コンベヤからフィーダへとキャリヤのうちの少なくとも1つを搬送するステップと、d)搬送後、少なくとも1つのキャリヤからフィーダへと物体を積み換えるステップと、e)積み換え後、少なくとも1つのキャリヤをリターンコンベヤへと配置するステップとを含む。
【0013】
他の実施例に従うと、郵便物取り扱いシステムは、a)郵便物を供給するためのフィーダと、b)複数の郵便物キャリヤと、c)郵便物キャリヤの少なくとも1つを配置することができる搬送機とを含み、d)搬送機は、フィーダの周辺での供給オペレータの退出を可能にするために、フィーダに隣接した位置からフィーダから離れた位置への経路に沿って可動である可動プラットホームを含む。
【0014】
他の実施例に従うと、薄い物体の取り扱いシステムは、a)薄い物体を供給するためのフィーダと、b)複数の薄い物体を担持する複数のキャリヤと、c)キャリヤをフィーダ
へと運ぶためのコンベヤと、d)コンベヤからフィーダへとキャリヤのうちの少なくとも1つを搬送するように構成された搬送機とを含み、搬送機は、フィーダの周辺で供給オペレータの退出を可能にするように可動である。好ましい実施例において、薄い物体は郵便物を含む。
【0015】
さまざまな実施例の上記のおよび/または他の局面、特徴および/または利点が添付の図面と関連して以下の説明でさらに認識されるであろう。さまざまな実施例は、異なる局面、特徴および/または利点を含むおよび/または排除することができる。さらに、さまざまな実施例は、他の実施例からの1つ以上の局面または特徴を組合せることができる。特定の実施例の局面、特徴および/または利点の説明は、他の実施例またはクレームを制限するものと解釈されるべきではない。
【0016】
添付の図面は、本発明の広い範囲またはさまざまな他の実施例を制限することなく、例示のために提供される。図面において、同じ参照番号は同じまたは同様の部品を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
好ましい実施例の詳細な説明
本発明のさまざまな実施例は、さまざまなシステムおよび装置において用いることができる。いくつかの非限定的な例において、本発明の実施例は、たとえば‘311特許の図1で示されたフィーダ10での処理を向上させるために、‘311特許で示されたものと同様のシステム内で用いることができる。さらに、他の非限定的な例においては、AFSM100(登録商標)の薄い郵便物の仕分けシステムとともに用いるために、本発明のさまざまな実施例を用いることができる。
【0018】
(たとえば箱、薄い郵便物、封筒、手紙、葉書および/または他の郵便物を含む)郵便物を処理するのに好ましい実施例を用いることができ、また、薄い郵便物を処理するのに最も好ましい実施例を用いることができるが、(たとえば任意の構成の物体等の)他の物体を処理するのに、さまざまな実施例をさらに用いるか、または代替的に用いることも可能である。より好ましい実施例において、物体は、たとえば、シート、厚紙、パネル、雑誌、紙製品および/または他の薄型の物体等の薄い物体を含む。いくつかの好ましい実施例において、薄い郵便物が取り扱われる。或る好ましい実施例において、所与のシステムは所与の時間において異なるサイズおよび/または形状の(たとえば薄い郵便物等の)多数の薄い物体を取り扱い得る。しかしながら、薄い物体は、好ましくは、予め定められた特徴の範囲内に含まれる。
【0019】
たとえば、或る好ましい実施例において、システムは、以下の特徴のうちの1つ以上を有する薄い郵便物を取り扱うように適合することができる。いくつかの実施例において、各々の薄い郵便物は一般的に矩形であり、a)高さが約12インチから5インチであり、b)長さが約15インチから6インチであり、および/またはc)厚さが約0.75インチから0.009インチである。さらに、いくつかの実施例において、各々の薄い郵便物は以下の重量制限、すなわちa)(たとえば第1種郵便については)約13オンス未満、b)(たとえば標準郵便用については)約16オンス未満、および/またはc)(たとえば定期刊行物および束ねられた印刷物については)約20オンス未満、のうちの1つ以上の内に含まれる。さらに、いくつかの実施例において、各々の薄い郵便物は、「曲がる可能性(“turning ability”)」および/または「撓み(“deflection”)」に関するさまざまな郵便サービス(たとえばUSPS)標準を満たす。いくつかの好ましい実施例は、本明細書に記載されるような特徴を有する薄い郵便物の取り扱いを含むが、たとえば‘311特許で開示された、さまざまな他の薄い郵便物の構成または仕様を有する多数の他の実施例を用いることができる。先述の例示的な実施例は、本発明の広い適用性を、薄い郵便物および/または特定の状況に応じて広く変化し得る他の特徴を有する他の物体もし
くは材料に限定するものではない。
【0020】
いくつかの例示の実施例において、前処理システムを、1つ以上のAFSM100(登録商標)システムまたは他のシステムを補助するために提供することができる。この前処理システムは、たとえば、満杯のキャリヤ供給コンベヤ10、空のキャリヤリターンコンベヤ20、可動容器チルタ30、固定された補助プラットホーム40、移送スライド50、および/または複数の郵便物キャリヤ60のうち、1つ以上、好ましくはすべて、を含むことができる。
【0021】
例示の実施例においては、図1および2に示されるように、束にされた薄い郵便物は、束を解いて、供給コンベヤ10の入口端部10Aでバスケット30Hから直接郵便物キャリヤ60へと準備することができる。次に満杯のキャリヤ60を並べて、コンベヤ10とフィーダ100との間に位置する固定された補助プラットホーム40へと、搬送することができる。満杯のキャリヤ60は、(たとえば固定された補助プラットホーム40を用いて)フィーダの入口端部における受け領域110へと動かすことができる。フィーダのオペレータOpFは、好ましくは、薄い郵便物Fをフィーダ100へと降ろし、次に空のキャリヤ60を空のキャリヤリターンコンベヤ20へ置く。
【0022】
いくつかの実施例をたとえば郵便物を供給するフィーダとともに使用することができるが、他のさまざまな実施例を他の物体または材料を供給するフィーダとともに用いることもできる。フィーダという用語には、ウェブスターズ・セカンド・ニュー・リヴァーサイドディクショナリー(Webster's II New Riverside Dictionary)によると「・・・材料を供給する装置」が含まれ、いかなる特定の形態の供給および/または供給されるいかなる特定の物体にも限定されない。
【0023】
供給コンベヤ
いくつかの例示の実施例において、満杯のキャリヤ供給コンベヤ10は、満杯のキャリヤを並べかつこれを準備オペレータOpP積み込みゾーン(たとえば、コンベヤの入口端部10Aにおける図3のゾーンZ1を参照)から固定された補助プラットホーム40へと搬送するための、電動ローラ、ゾーン集積コンベヤを含んでもよい。コンベヤ10は、たとえば複数の電動ローラ11を含んでもよい。他の実施例では、たとえば、1つ以上の回転ベルト、1つ以上のプッシャ、1つ以上の移動するプラットホーム、および/または他の適切なコンベヤ等の、いかなる他のコンベヤも使用することができる。供給コンベヤの下流端部は、(たとえばAFSM100フィーダ等の)フィーダ100に隣接した、送出が望まれる場所に隣接して位置付けてもよい。好ましくは、フィーダ等とコンベヤの排出端部との間には、(たとえばオペレータがその間を自由に通るのを可能にするために)少なくとも数フィートの距離D1がある。この距離D1は、いくつかの例示の実施例においては、約3フィートから5フィートとすることができ、1つの例示の実施例においては、約4フィート、またはより好ましくは約46インチとすることができる。
【0024】
いくつかの例示の実施例においては、供給コンベヤは、所与の時間に、たとえば2つ以上のキャリヤ、またはより好ましくは3つ以上のキャリヤ、またはより好ましくは5つ以上のキャリヤ等の複数のキャリヤを扱うのに十分な長さにされる。いくつかの例示の実施例において、コンベヤは約5フィートから15フィートの長さDSを有してもよい。いくつかの例示の実施例において、コンベヤの幅は約1フィートから3フィートとしてもよい。1つの例示の実施例において、コンベヤの長さは約10フィート、幅は約2フィートであり、所与の時間に5つのキャリヤを保持することができる。いくつかの例示の実施例において、コンベヤは毎分約25フィートから75フィート(FPM)の速度で作動することができ、1つの例示において、それは約50FPMで作動することができる。いくつかの例示の実施例において、供給コンベヤは、たとえば図3に示したゾーンZ1からZ5の
ように、各々が2フィートの長さの5つのゾーンに分割される。
【0025】
図3に示されるような、コンベヤ10に関連した複数の「ゾーン」を有するいくつかの実施例においては、たとえば光センサまたはフォトアイ(photoeye)のような検出器またはセンサ18を、その上でのキャリヤの存在を検出するためにたとえば各ゾーンの下流端部に置くことができる。検出器18は、たとえば、特定の場所におけるキャリヤの存在および/または不在を識別する信号を出力することができる。図3に示されたようないくつかの実施例では、コンピュータ、プロセッサ等のコントローラを用いて、1つ以上のローラ駆動機構を介して適切なローラを選択的に起動することができる。この態様では、たとえば、特定のゾーン内のローラがを自動的に起動してキャリヤを運ぶことができる。たとえば、満杯のキャリヤは、たとえばそれらが処理されるような空の下流ゾーンへと自動的に前進させられる。
【0026】
好ましくは、位置検出器またはセンサ12、ポップアップ止め具13およびインデックス押しボタン14が、供給コンベヤの排出端部10Bの近くに配置される。ポップアップ止め具13は、プラットホーム40が隣接する位置にないときにキャリヤ60が供給コンベヤ10の端部から離れて動かないようにするために、好ましくは通常は上げられている。好ましくは、固定された補助プラットホーム40が供給コンベヤの排出端部に隣接した位置まで動かされると、結合機構が、プラットホーム40が位置を変えるのを防ぐ。位置センサ12は、好ましくは、プラットホームが適所にあり、固定されていることを検証する。好ましくは、このような検証の際に、ポップアップ止め具13は、キャリヤ60が供給コンベヤから離れて送出されるのを可能にするために下げるように自動的に制御される。この制御は、たとえば、センサ12による検出に応じて、ソレノイドを用いてポップアップ止め具を動かし、かつ起動電流をソレノイドに与える等の、さまざまな方法で行なうことができる。いくつかの実施例において、制御には、たとえば図3に示したコントローラ等の、1つ以上のコントローラを利用してもよい。
【0027】
好ましくは、インデックス押しボタン14によって、満杯のキャリヤ60はコンベヤ10の下流ゾーンからプラットホーム40へと動かされる。押しボタン14は、たとえば、オペレータによって(たとえば手等で)押されるボタンを含むことができる。いくつかの実施例において、ボタン14を押すとポップアップ止め具13が引込んで、コンベヤの少なくとも一部のローラ11がキャリヤを前方へ動かす。
【0028】
好ましくは、オペレータは、キャリヤが安全に積み換えられた後で、プラットホーム40とコンベヤとの間の結合機構を解放するという責任を負う。この後者の機能は、満杯のキャリヤがプラットホーム40へ積み換えられている間に、プラットホーム40が供給コンベヤから離れないことを保証する助けをすることができる。補助プラットホーム40および供給コンベヤ10が一旦分離されると、ポップアップ止め具13が好ましくは自動的に起動されて固定位置へと持ち上がる。
【0029】
好ましくは、別のインデックス押しボタン15および固定された止め具16が、供給コンベヤ10の入口端部10Aに配置される。上述のように、準備オペレータOpPは、上流の積み込みゾーンにおいて空のキャリヤ60を満たす。好ましくは、固定された止め具16は、キャリヤがコンベヤの入口端部から離れて動くのを防ぐ。オペレータOpPは、好ましくは、インデックス押しボタン15を押して、コンベヤ10を介して満杯のキャリヤを上流の積み込みゾーンZ1から前進させることができる。たとえば、インデックス押しボタン15は、好ましくは、(たとえば図3に示された例におけるゾーンZ1内の)或るローラ11を回転させ、キャリヤを前方に動かす。好ましくは、非常停止操作用引コード17は、実質的に供給コンベヤの長さに沿って走り、たとえば、いくつかの状況においてコンベヤ10を止めるために手動で起動する(たとえば引っ張る)ことによってコンベ
ヤを手動で止めることができるようにする。
【0030】
供給コンベヤは、いくつかの例示の実施例において電動ローラを含むが、さまざまな他の実施例においては1つ以上の他のコンベヤを用いることもできる。たとえば、1つ以上のコンベヤベルトおよび/または他のコンベヤを含めることができる。本出願で用いられる「コンベヤ」という用語は、たとえば1つ以上の回転ベルト、1つ以上のプッシャ、1つ以上の移動プラットホーム、および/または他の適切なコンベヤ等の、キャリヤを動かすことのできるいかなる機構をも含む。好ましい実施例において、このようなコンベヤは、コンベヤに沿った複数のゾーンの間で、異なったキャリアの動きをするように構成される。
【0031】
リターンコンベヤ
好ましくは、空のキャリヤのリターンコンベヤ20が提供される。好ましい実施例において、リターンコンベヤ20は供給コンベヤ10と実質的に同様であるが、空のキャリヤを戻すのに使用可能である。1つの例示の実施例において、リターンコンベヤ20は、たとえば、例示の一例において長さ約10フィートおよび幅約2フィート等の、供給コンベヤ10と同様とすることができる。供給コンベヤ10と同様に、リターンコンベヤ20の寸法は、状況によって変わる可能性がある。好ましくは、リターンコンベヤ20は、電動ローラ、低圧集積コンベヤである。好ましくは、コンベヤ20またはコンベヤ20のかなりの部分は、供給コンベヤ10の下に配置される。好ましい実施例においては、コンベヤ20を用いて空のキャリヤを並べ、これを準備オペレータOpPへと搬送する。
【0032】
供給コンベヤ10と同様に、リターンコンベヤ20は、この開示に基づいて理解されるように、いかなる適切なコンベヤも含むことができる。さらに、いくつかの実施例において、リターンコンベヤの動作は、たとえば図3に示された同じコントローラ等のコントローラを介して制御することができる。
【0033】
バスケット
好ましくは、薄い郵便物を収容するためのバスケット30Hが提供される。いくつかの実施例において、バスケット30Hは、たとえば図1および2に示されるような底部および4つの側壁を有する、上部が開いた容器を含んでもよい。いくつかの例示の非限定的な実施例において、バスケット30Hを操作するためのバスケットチルタ30が提供される。いくつかの例示の実施例において、(たとえばPTU2DC型等の)サウスワース携帯用郵便コンテナチルタ(Southworth Portable Postal Container Tilter)を用いることができる。これらの後者のチルタは、或る材料搬送機器の人間工学に基づく処理のために、USPSによって用いられてきた。いくつかの例においては、傾斜力を与えてバスケット30Hが人間工学的な位置へ傾くのを可能にする。いくつかの例においては、チルタは、たとえばDCモータおよび油圧ポンプを有する油圧伝導機構を含んでもよい。コンテナチルタは、いくつかの実施例において、1000ポンド(lbs)を超える、好ましくは少なくとも約2000lbsの容量を有することができる。好ましくは、それは、プラスチックおよび/またはキャンバスのバスケット、ワイヤテイナー(wiretainer)および/またはゲイロード(Gaylord)を約60度を超えて、好ましくは最高少なくとも約80度から90度まで、回転させることができる。1つの例示の例において、チルタは、正面側では(たとえば直径が3から3.5インチの)ローラによって、また、後側では(たとえば直径が約6インチの)旋回キャスタによって、支えられる。
【0034】
搬送機(たとえば、固定された補助プラットホーム)
好ましい実施例において、キャリヤをフィーダへ搬送する搬送機が提供される。好ましくは、搬送機は、少なくとも1つの満杯のキャリヤをコンベヤからフィーダへと搬送するように構成される。搬送機という用語は、1つの場所から別の場所へと搬送するまたは運
ぶ、いかなる装置も含む。好ましい実施例において、搬送機は、フィーダの周辺での供給オペレータの退出を可能にするために可動である。さまざまな実施例において、たとえば可動プラットホーム、可動引出し、トロリー、車輪支持部、車両、コンベヤおよび/または他の適切な搬送装置等の、いかなる形態の搬送機も使用することができる。いくつかの好ましい実施例において、搬送機は往復可能である。いくつかの好ましい実施例においては、搬送機は、(たとえばトラック等に沿った)概ね一定の進行経路に沿って往復してもよいが、他の実施例では、往復運動は、特定の進行経路をたどらない、2つの位置間でのほぼ前後方向の運動を含んでもよい。
【0035】
いくつかの実施例において、キャリヤをフィーダに送出する送出システムは、1つ以上の搬送機および/または(たとえば供給コンベヤ10等の)1つ以上のコンベヤを含むことができる。送出システムという用語は、物体を送出しかつ1つ以上のたとえば搬送機、コンベヤ等を包含する、いかなるシステムも含む。
【0036】
いくつかの好ましい実施例において、搬送機は、フィーダ100への搬送を容易にする、たとえば固定された補助プラットホーム40等のプラットホームを含むことができる。プラットホームという用語は、キャリヤを支えることのできる、いかなる構造も包含する。いくつかの実施例において、プラットホームは、概ね平坦な表面を含むことができるが、他の実施例においては、プラットホームはさまざまな他の構成を含むことができる。さらに、プラットホームは、1つ以上のキャリヤを共に支える、複数の分離した部分を含むことができる。図1に示された例示の実施例において、プラットホーム40は、少なくとも1つの概ね直立の支持部材43(図1に示した例示の実施例では2つの部材43を示す)と、少なくとも1つの横部材42(図1に示した例示の実施例では2つの部材42を示す)とを有するフレーム41をによって支えられる。代替の実施例において、プラットホーム40は、少なくとも1つの吊下げ支持部材44(図1に示した例示の実施例では2つの部材44を示す)によって支えられる。好ましくは、各々の支持部材は、(たとえばこの開示に基づいて明らかなように、線形軸受、ローラ、および/または他の好適な横方向に動く機構等の)線形移動が可能な取付機構45を介して、少なくとも1つの横部材42に可動に取付けられる。好ましくは、線形軸受または他の移動機構は、プラットホーム40が供給コンベヤに沿った軸に実質的に平行な軸に沿って(たとえばその排出端部で)動かされ、供給コンベヤ10とフィーダ100を接続することができるように構成される。さらに、プラットホーム40の移動方向は、好ましくは、供給コンベヤ10のローラの運搬表面の移動方向に平行である。
【0037】
いくつかの好ましい実施例において、プラットホーム40は、それをフレーム41にかけて横方向に滑動させるように手で押すこと等によって、フレーム41に沿って手動で位置付けられる。したがって、いくつかの好ましい実施例において、プラットホーム40は電源によって動かされることはない。しかしながら、さまざまな実施例においては、フレーム41にかけたプラットホーム40の動きを容易にするおよび/またはもたらすために、モータおよび/または他の移動機構を用いてもよい。
【0038】
好ましい実施例においては、固定された補助プラットホーム40を用いて、満杯のキャリヤ60を供給コンベヤ10の排出端部からフィーダ100の上流端部へと搬送する。好ましい実施例において、固定された補助プラットホーム40は、キャリヤ60の補助プラットホーム40へのおよびそこからの動きを容易にするための複数の非電動コンベヤローラを含む。いくつかの例示の実施例において、プラットホーム40は、長さが約1フィートから2フィート、より好ましくは長さが約16インチ、および幅が約1フィートから3フィート、より好ましくは幅約24インチである、非電動ロータ運搬面を含むことができる。いくつかの例示の実施例において、プラットホームは、図5に示されるように、供給コンベヤ10に隣接した第1の機能的な位置40P1とフィーダ100に隣接した第2の
機能的な位置40P2との間で、約3フィートから5フィート、より好ましくは約4フィート、いくつかの例示の実施例においては、約46インチ動かされる。
【0039】
好ましい実施例において、プラットホームのこれらの2つの機能的な位置は、その有効移動の各々の端部にある。第1の位置40P1において、プラットホーム40の入口端部は、好ましくは、供給コンベヤ10の排出端部10Bに隣接して位置する。第2の位置40P2において、プラットホーム40は、好ましくは、プラットホームの運搬面にある満杯のキャリヤをフィーダ100へと容易に降ろすことができるように、フィーダ100に隣接して、たとえば領域110上に位置する。
【0040】
いくつかの例示の実施例において、支持フレーム構造および/または他の支持構造(たとえば例示の実施例で示されたオーバヘッドタイプのフレーム41等)は、下に述べる次の2つの基準のうちの少なくとも1つ、好ましくは双方を容易にするように構成される。
【0041】
第1の好ましい基準について、フィーダ100へのおよび/またはフィーダ100のまわりでの退出経路は、十分に大きく維持することが好ましい(たとえば、退出経路は、好ましくは、既存のAFSM100システム等の既存のシステムのものと実質的に同じである)。図5に示されるようないくつかの例示の実施例において、満杯のキャリヤ60は、供給コンベヤ10の供給列の排出端部10Bからフィーダ100の入口における所望の荷下ろし位置へと、たとえばフィーダの後部側へのフィーダオペレータの退出40Eを阻止することなく、動かすことができる。好ましくは、固定された補助プラットホーム40は、通常、図5に示されるような供給列位置40P1またはフィーダ位置40P2のいずれかに位置付けられる。図5に示された例示の実施例において、固定された補助プラットホーム40が供給コンベヤの排出端部に隣接した位置40P1に位置付けられるときには、フィーダ100Aと固定された補助プラットホームの排出端部との間に30インチの通路D2が存在する。図5に示された例示の実施例において、固定された補助プラットホーム40がフィーダに隣接した位置40P2に位置付けられるときには、フィーダ100Cと供給コンベヤの排出端部との間に約46インチの通路D1が存在する。これらの寸法はいくつかの好ましい実施例において選択されるが、他の実施例における寸法は状況に応じて変えることができる。単に非限定的ないくつかの例として、これらの寸法は、いくつかの他の実施例においてはプラスマイナス10%、いくつかの他の実施例においてはプラスマイナス25%、またいくつかの他の実施例ではプラスマイナス50%、変更することができる。
【0042】
第2の好ましい基準に関して、フィーダオペレータは、好ましくは、たとえば非人間工学的な態様で手を伸ばす必要なく、キャリヤの側部に実質的に完全にアクセスすることができる。たとえば、フィーダオペレータは、(たとえば図5のオペレータ位置OpF/40で示すように、)オペレータOpFと準備された郵便物との間に実質的に障害のない状態で、キャリヤの側部に面して立つことができることが好ましい。特に、キャリヤ60および/または準備された郵便物に実質的に完全にアクセスすることは、フィーダ100への人間工学的な積み込み(loading)を保証する助けとなる。
【0043】
いくつかの好ましい実施例において、固定された補助システムは、好ましくは、以下の3つの制御特徴の1つ以上または好ましくはすべてを含む。
【0044】
第1の制御特徴は、好ましくは、一方向にのみ(好ましくは供給コンベヤ10と実質的に同じ進行方向に)回転するように機械的に制限された非電動ローラの使用を含む。特に、これによって、満杯のキャリヤがプラットホーム40へと運ばれる一方で、それらがフィーダ100に向かって動かされるときにプラットホームを後戻りするのを防ぐことができる。好ましくは、ローラは、(たとえば、プラットホーム上のキャリヤ60の、プラッ
トホームローラの回転とは独立した滑動等の動きを防ぐために、)高摩擦のゴムスリーブで包まれる。
【0045】
第2の制御特徴は、好ましくは、プラットホームの下流端部に固定された止め具を設けて、満杯のキャリヤがプラットホームの下流端部から離れて前方に動くのを阻止する。特に、固定されたプラットホーム止め具を(たとえば第1の制御特徴に従って)機械的に制限されたローラの回転と組合せることによって、たとえば満杯のキャリヤがプラットホームへと動かされるときにそれを効果的に捕捉することができる。
【0046】
第3の制御特徴は、好ましくは、プラットホームが供給コンベヤの排出部に隣接したプラットホーム積み込み位置40P1へと動くときに、それがたとえば供給コンベヤ10および/またはそれに隣接した固定された支持部に、自動的に結合される(たとえば固定されるおよび/またはラッチされる)ことを含む。適切な結合機構(たとえば適切な固定および/またはラッチ機構)ならどのようなものも用いることができる。単に一例として、図1の破線の円内で概略的に示されるように、結合機構40Cを設けることができ、この結合機構は、ロック用レバー40Lを含み、このロック用レバーは、それを固定されたロック用ブロック40Bに対するカム作用によって回転させるおよび/または概ね垂直方向に動かすことができるカム表面40Sを有する(ここで、レバー40Lおよびブロック40Bは、プラットホーム40およびコンベヤ10のそれぞれの一方または他方に対して固定される)。
【0047】
好ましい実施例において、移送スライド50をフィーダ100の上流端部に設けることもできる。AFSM100システム等の既存のシステム等が拡張されるいくつかの好ましい実施例は、既存のフィーダにこのような移送スライドを後付けしてもよい。いくつかの好ましい実施例において、移送スライドの高さおよび/または角度は、フィーダオペレータOpFが、たとえば少数の薄い郵便物等の物体をキャリヤからフィーダへと(たとえばフィーダのコンベヤベルトへと)容易に滑らせることができるように設定される。好ましい実施例においては、物体(たとえば薄い郵便物)を、フィーダへ積むために持上げる必要はない。特に、薄い郵便物をすべらせることにより、オペレータはより大量の物体(たとえばより多数の薄い郵便物)を取り扱うことができ、および/または、それによりオペレータの積み込みサイクルの回数を減じることができる。いくつかの例示的かつ非限定的な実施例においては、移送スライドの長さは、約12インチ、高さは約4インチとして、約15度の角度で傾けることができる。
【0048】
キャリヤ
さまざまな実施例において、物体キャリヤ60は、(たとえば運ばれる薄い郵便物等の物体の特徴に応じて)さまざまな構成を有することができる。いくつかの好ましい実施例においては、キャリヤはプラスチック材料で製造される。いくつかの好ましい実施例においては、キャリヤは、たとえば射出成形等の成形過程によって形成される。いくつかの好ましい実施例においては、キャリヤのサイズは、好ましくは、単一のキャリヤがプラットホーム40に(たとえばプラットホーム上にわずかな量の余分の空間を残して)適合するように選択される。いくつかの好ましい実施例においては、キャリヤは、約10ポンド未満の、より好ましくは約8ポンド未満の、さらに好ましくはいくつかの例示の実施例においては約6ポンド未満の重量となるように構成される。いくつかの好ましい実施例においては、キャリヤは、薄い郵便物を支持し、かつ100よりも多い薄い郵便物、より好ましくは約150よりも多い薄い郵便物、およびいくつかの例示の実施例では約170の薄い郵便物を保持する容量を有するように適合される。
【0049】
いくつかの好ましい実施例において、側面および底面は、準備された郵便物が供給コンベヤで搬送される間、それを効果的に保持するように、(たとえば約5度から15度の間
の、より好ましくは約10度等の)角度αに傾けられる。好ましくは、2つの小さな、上方に突出する保持縁部61が、郵便物がキャリヤ60のベース支持壁62からすべり落ちるのを防ぐ。さらに、ベース支持壁62は、好ましくは一般的に、角度θ(好ましくはたとえば約90度)で側面支持壁63と交差する。好ましい実施例において、キャリヤは、薄いプラスチック壁を含むように構成され、好ましくは、壁62および63は示されるようにそれぞれリブ62Rおよび63Rによって強化される。いくつかの例示の実施例においては、キャリヤの長さLは約16インチから24インチ、より好ましくは約20インチとすることができる。いくつかの例示の実施例においては、キャリヤの幅Wは約10インチから20インチ、より好ましくは約15インチとすることができる。
【0050】
図8に示された破線の円に概略的に示されるように、いくつかの実施例では、底面支持壁62の外端62Eは張出し部分62Lを含むことができ、この部分は移送スライド50の入口縁部を越えて延在するように構成される。
【0051】
いくつかの例示のキャリヤの設計を示して説明したが、さまざまな実施例をさまざまなキャリヤの設計に適応させることができる。たとえば、本発明の実施例に従ったさまざまなシステムは、さまざまなキャリヤの種類および設計とともに動作し得る。
【0052】
動作
いくつかの例示の実施例では、そのような実施例の動作は以下に述べられるようにされ得る。
【0053】
準備および待ち行列に関して、準備オペレータOpPは、好ましくは、供給コンベヤ10の入口端部10Aの近くに配置される。束ねられた物体(たとえば束ねられた薄い郵便物)のバスケット30Hは、好ましくは、供給コンベヤの入口に隣接して位置付けられる。好ましくは、バスケットは、コンベヤ10から数フィート以内に、最も好ましくは準備オペレータOpPの腕が届く範囲内に置かれる。準備オペレータは、好ましくは、バスケットチルタ30を用いてバスケット30Hを人間工学的な位置へと操作する。動作中に、準備オペレータOpPは、好ましくは、空のキャリヤリターンライン20の吐出し口から空のキャリヤを取出す。準備オペレータは、好ましくは、その空のキャリヤを、供給コンベヤ10の入口における(たとえば図3に示されたゾーンZ1等の)上流のゾーンに置く。
【0054】
好ましくは、準備オペレータは、バスケット30Hから薄い郵便物の束を取り出し、薄い郵便物を束の状態に保持しているバインディングを除去する。いくつかの好ましい実施例においては、(たとえば図9に示すような)吊下げバンドカッター30Cを設けてバインディングの切断を容易にしてもよい。バインディングが取除かれてばらばらになった薄い郵便物は、好ましくは、キャリヤ60の上に置かれる。いくつかの好ましい実施例において、薄い郵便物は、キャリヤ60の上に、いかなる束ねられた縁部も下にくるように置かれる。キャリヤに対するバスケット30Hの位置、バスケットチルタの使用、および(供給コンベヤ10の積み込みゾーンにおける)キャリヤ60の高さは、好ましくは、オペレータの動きを最小にしかつオペレータの人間工学を最大にするように配置される。図6に示された実施例においては、バスケット30Hは供給コンベヤ10の実質的に隣に置かれ、オペレータOpPはバスケットおよび供給コンベヤに同時に面する。図7に示された実施例においては、バスケット30Hは、供給コンベヤ10に対して(たとえば概ね垂直の)角度を持って置かれ、オペレータOpPは、示されるような位置の間で容易に手を伸ばすことができる。いくつかの好ましい実施例では、オペレータOpPは、かなり歩くおよび/または体(たとえば胴)をかなり曲げる必要がない。いくつかの好ましい実施例においては、オペレータは、たとえば低位置のリターンコンベヤを有するいくつかの実施例において体をかなり曲げる必要はなく、オペレータはキャリヤを積むごとに(たとえば空
のキャリヤを取り出すために)一度体を曲げるだけで済む。
【0055】
好ましくは、コンベヤ10の積み込みゾーンにあるキャリヤ60が満杯になると、準備オペレータOpPはインデックスボタン15を押す。好ましくは、供給コンベヤ10が次に自動的に起動されて、満杯のキャリヤを次のゾーンへと進める。たとえばコンピュータ制御システム、プロセッサおよび/または、ボタン15の起動時に所望の運動を行なわせる(たとえば図3に示されたようなコントローラを用いる)他の制御等の、さまざまな形態の自動制御を用いることができる。準備されたキャリヤ60は、好ましくは、コンベヤ10により供給されて固定された補助プラットホームへと搬送される。キャリヤを固定された補助プラットホーム上に即座に搬送することができない場合には、キャリヤは好ましくは供給コンベヤ10上で列に並べられる。
【0056】
図6および7に示されるように、いくつかの実施例においては、1人または2人以上の供給オペレータOpFにバックアップのバスケット30HBを持たせてもよく、そうすることで、供給オペレータはバックアップ準備オペレータとして機能し、供給オペレータへの満杯のキャリヤが存在しない場合に物体を準備することができる。これは、特に、人員および資源の使用を最大にする助けとなる。
【0057】
フィーダ操作に関して、好ましい実施例において、フィーダオペレータは空の固定された補助プラットホーム40を供給コンベヤの排出端部における位置40P1に手動で動かす。上述のように、結合機構が、好ましくは、固定された補助プラットホームと供給コンベヤを自動的に連結する。好ましくは、フィーダオペレータOpFは次にインデックスボタン14を押し、満杯のキャリヤが固定された補助プラットホーム40へと完全に搬送されるまで待つ。いくつかの実施例においては、いくつかのまたはすべて例において、キャリヤをたとえばプラットホーム40の非電動ローラへと動かす助けをするために手動の力(たとえば小さなまたは適度の手動の力)を与えるよう、オペレータに頼ってもよい。
【0058】
好ましくは、キャリヤ60が固定された補助プラットホームに確実に配置された後で、フィーダオペレータOpFは供給コンベヤから固定された補助プラットホームを手動で切離す。好ましい実施例においては、オペレータOpFは、プラットホームをフィーダ100におけるキャリヤ荷下ろし位置40P2へとやはり手動で動かす。フィーダオペレータOpFは、好ましくは、キャリヤから郵便物を取除き、それをフィーダへと置く。すべての郵便物がキャリヤから取り出されると、供給オペレータOpFは、たとえば空のキャリヤをキャリヤリターンラインへと置くことができる。
【0059】
上述のように、薄い郵便物は、好ましくは、オペレータが薄い郵便物をかなり持上げることなく、薄い郵便物をかなり運ぶことなく、体をかなり伸ばすことなく、および/または体をかなり曲げることなく、キャリヤから取除かれてフィーダへ置かれる。さらに、好ましい実施例において、供給オペレータが歩くおよび/または体を曲げる必要性を大幅に減じることができる。
【0060】
他の実施例
他の実施例においては、上述の実施例のさまざまな局面、特徴および/または実施例を修正することができる。
【0061】
いくつかの実施例においては、たとえば、固定された補助プラットホーム40は電動の運搬面を有してもよい。たとえば、電気モータ(図示せず)を支持部材44によって支持することができる。このモータは、たとえば、プラットホームとともに横に動くようにしてもよい。さらに、このモータは、たとえば、プラットホーム上でローラを回転させるように連結されてもよい。
【0062】
他の実施例においては、たとえば、非手動の(たとえば自動の)移動機構を設けて、(たとえば位置40P1と40P2の間等で)固定された補助プラットホームを、手動で動かさずに、または手動で動かすことに加えて、動かすようにおよび/またはその動きを容易にするようにしてもよい。
【0063】
他の実施例においては、たとえば、プラットホーム40を上げておよび/または下げて、空のキャリヤライン20と整合させたり、および/または供給ラインと整合させたり、および/または他の処理機器と整合させたりしてもよい。いくつかの実施例において、この上昇および/または下降の動作は手動で与えることができる。いくつかの実施例においては、この上昇および/または下降の動作は、モータによって駆動されるエレベータ機構等の非手動機構を介して行なわれてもよい。ある例示の実施例において、プラットホーム40は、モータによって駆動される駆動チェーンを介して支持部材44上で可動に支持することができる。
【0064】
他の実施例において、たとえば、プラットホーム40は、上からではなく下から支えられるフレームおよび/または支持構造を有することができる。さらに、他の実施例においては、たとえば、プラットホーム40は、天井からおよび/または別の構造から吊るされるフレームおよび/または他の構造で支えられてもよい。
【0065】
他の実施例において、たとえば、供給コンベヤシステム、空のコンベヤシステムおよび/または固定された補助プラットホームシステムは、可動となるように構成することができる。たとえば、これらのシステムの1つ以上またはすべてに車輪またはキャスタを取付けて、システムが設備内等で動くことができるようにしてもよい。
【0066】
他の実施例においては、たとえば図9に示されるように、1本の主要な幹線10Mが複数の供給ライン10に対して供給を行なってもよい。図9に示された例示の実施例においては、主要な幹線10Mは、横方向の(たとえば直角の)移送機構を介して供給ライン10に供給を行なうことができる。同様に図9に示されるように、いくつかの実施例において、同様の空のキャリヤリターンライン20Mを供給ラインに近接して(たとえばその下に)位置付けることができる。いくつかの実施例においては、主要幹線10Mに対して、横方向の(たとえば直角の)移送機構10L等を介して複数の準備ワークステーションPWから供給を行なうことができる(3つのワークステーションが例示の実施例で示されているが、他の実施例では任意の所望の数のワークステーションを含むことができる)。同様に、空のキャリヤリターンまたは再循環ラインを、示されたようなワークステーションの横方向の移送機構に近接して(たとえばその下部に)位置付けることができる。図9はさらに、いくつかの他の実施例で設けることができる選択的な薄い郵便物の容器供給ライン10FTを示す。たとえば、薄い郵便物の容器供給ラインは、たとえば郵便サービストレー管理システム(TMS)、または他のソースから薄い郵便物の容器を供給するのに使用することができる。
【0067】
他の最も好ましい実施例
図10は、本発明のいくつかの最も好ましい実施例に従ったいくつかの局面および特徴を示している。図10に示された実施例において、概ね垂直のエレベータ200が設けられる。好ましい実施例において、エレベータ200は、(たとえば図示したローラまたは上述の他のコンベヤ機構等の)供給コンベヤ10Mとリターンコンベヤ20Mとの間でキャリヤを上下に動かすためのコンベヤシステムを含む。いくつかの好ましい実施例において、エレベータコンベヤシステムは、空のキャリヤ60Eを運ぶための上方プラットホーム40Eと、満杯のキャリヤ60Fを運ぶための下方プラットホーム40Fとの、2つのプラットホームを含む。いくつかの例示の実施例においては、プラットホーム40Eおよ
び40Fは、互いに対して一定の距離(たとえばコンベヤ10Mと20Mとの間の距離に実質的に等しい距離)を保つように、合わせて取付けてもよい。図10において、最も左のエレベータは、空のキャリヤ60Eと満杯のキャリヤ60Fとが一緒に搬送されることを示している。しかしながら、場合によっては、プラットホーム40Eには、満杯のキャリヤ60Fをフィーダ100へ搬送する間に、別のキャリヤがないかもしれない。その場合には、物体をフィーダに積み換えるときに、空になったキャリヤをプラットホーム40E上に置くことができる。その後、エレベータは、空のキャリヤ60Eがコンベヤ20Mへと横方向に排出されて、満杯のキャリヤがプラットホーム40Fへと横方向に動かされるようにプラットホームを上げることができる。次に、エレベータは、新しい満杯のキャリヤを下げてプロセスを継続することができる。他の実施例においては、プラットホーム40Eおよび40Fは、互いに独立して動くように制御されてもよい。他の実施例においては、(たとえば複数のエレベータシャフトを有する変形されたエレベータ20を用いて)プラットホームを互いに隣接して配置して、上方および/または下方の動きが互いに独立して生じるようにしてもよい。しかしながら、共通の軸を有する経路に沿って動くように両方のプラットホームを装着することによって、空間をさらに節約しかつフィーダ100のまわりでより退出しやすくすることができる。
【0068】
図10に示された例示の実施例において、エレベータ200は、支持フレーム41を含む。好ましくは、エレベータは、操作中に内部が見えるように、(たとえばガラス、プレキシグラス、プラスチック等で製造された)透明のおよび/または半透明の壁または窓を有する。好ましくは、コンベヤ10Mおよび20Mは、キャリヤを保持する助けをするために、(示された)横方向のガイドレール、支持縁部等を含む。好ましくは、キャリヤ60Eおよび/または60Fは、上述のような横方向の移送機構を介して、コンベヤ10Mおよび/または20Mの間で送出される。さらに、いくつかの好ましい実施例においては、上述のようなセンサまたは検出器を用いて、キャリヤの位置決めに基づいてシステムの制御を容易にすることができる。たとえば、横方向の移送機構は、いくつかの実施例においては、エレベータ200等内のキャリヤの存在に基づいて制御されてもよい。
【0069】
いくつかの例示の実施例において、プラットホーム40Eおよび40Fは、プラットホームへのおよび/またはプラットホームからの搬送を容易にするための機構を含むことができる。たとえば、いくつかの実施例において、プラットホームは、(たとえばプラットホームに平行な)1つまたは2つの軸に沿った動きを容易にするために、電動ローラまたは電動キャスタを含んでもよい。これにより、キャリヤは、(たとえばコンベヤ10Mおよび20Mに近接した上方の位置および/またはフィーダオペレータOpFに近接した下方位置等で)プラットホームへとおよび/またはそこから容易に積み換えることができる。いくつかの好ましい実施例において、オペレータOpFの正面となるエレベータ200の正面は、開口、ドア、ゲート等を含んで、オペレータOpFがプラットホーム40Eおよび/または40F上のキャリヤに手が届くようにする。いくつかの好ましい実施例においては、固定されたおよび/またはポップアップ式の止め具を用いて、オペレータOpFが望むまでエレベータからのキャリヤの動きを制限するようにしてもよい。
【0070】
いくつかの好ましい実施例において、図10に示されたコンベヤ10Mおよび20Mは、エレベータ200と同様の別のエレベータ(図示せず)へと延びてもよい。この後者のエレベータは、次に、1つ以上の準備オペレータ位置へのおよび/またはそこからのキャリヤの積み換えを補助することができる。たとえば、このエレベータは、次に、図9の破線A−Aの左側に示されたものと同様の、図2の破線B−Bの右側に示されたものと同様の、追加のコンベヤおよび構造に、または、この開示に基づいて理解されるような他の適切なコンベヤおよび/または構造に、キャリヤを積み換えることができる。いくつかの好ましい実施例においては、供給コンベヤが準備オペレータOpPに達したときに、それを図10に示されたような下方位置に維持するのではなく、コンベヤは、(たとえばコンベ
ヤ10および/または20をたとえば図2および9に示されたのと同様の位置等の所望のレベルに、上方におよび/または下方に傾斜させることによって)図2および9に示されたのと同様の高さで準備オペレータOpPがキャリヤを供給コンベヤ10に置くことができるように適合される。
【0071】
図1から9を参照して上述した実施例のさまざまな局面を、図10に示した実施例において用いることができる。
【0072】
いくつかの例示の実施例において、フィーダ100は、その上面の大半の部分に沿って延在するコンベヤベルト120と、プッシャ130とを含んでもよい。プッシャ130は、(図10を参照して)プッシャ130の右側に並んだ態様で狭い端部に置かれたたとえば薄い郵便物等の薄い物体に対して一種の「ブックエンド」として作用するように、コンベヤベルト120に追従するように制御することができる。コンベヤベルト120およびプッシャ130は、薄い郵便物Fを郵便物処理システム300へと送出するためにフィーダへと横方向に動かすことができる。いくつかの実施例において、プッシャ130は、望まれるときには、さらに他の薄い郵便物を支えるために、ハンドル130Hを手で掴み、上に持ち上げて、コンベヤベルト120の左側に戻すことができるように装着される。好ましくは、プッシャ130は、持上げられたときに、それに関連する駆動機構から外され、また、コンベヤベルト120に向かって下げられたときに、それに関連する駆動機構と再び係合される。
【0073】
本発明の例示の実施例を説明してきたが、本発明はここに記載されたさまざまな好ましい実施例に限定されず、この開示に基づいて当業者が認識するような、(たとえばさまざまな実施例にわたる局面の)修正、省略、組合せ、適合および/または変更を有するいかなるおよびすべての実施例も含む。クレームにおける限定は、クレームで用いられる言葉に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書にまたは出願の手続の際に記載された例に限定されず、この例は非排他的なものとして解釈されるべきである。たとえば、この開示において、「好ましくは」という用語は非排他的であり、「好ましいがそれに限定されない」という意味である。ミーンズ・プラス・ファンクション、または、ステップ・プラス・ファンクションの限定は、特定のクレームの限定につき、以下の条件のすべてがその限定に存在する場合にのみ用いられる。その条件とは、a)「〜のための手段」または「〜するためのステップ」が明記されていること、b)対応する機能が明記されていること、およびc)その構造もしくはステップをサポートする構造、材料または動作が明記されていないこと、である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明のいくつかの好ましい実施例に従ったシステムの構成要素の立面図である。
【図2】図1に示されたものと同様のシステムの、特に、準備動作の構成要素の拡大立面図である。
【図3】本発明のいくつかの例示の実施例における供給コンベヤの動作を制御するために用いることのできる構成要素を示す概略図である。
【図4】図1に示したものと同様のシステムの、特に、フィーダ動作の構成要素の拡大立面図である。
【図5】本発明のいくつかの例示の実施例に従った複数のシステムの概略的な上部立面図である。
【図6】本発明のいくつかの例示の実施例に従った複数のシステムの概略上面図である。
【図7】本発明のいくつかの例示の実施例に従った複数のシステムの概略上面図である。
【図8】本発明のいくつかの例示の実施例で用いられ得る2つのキャリヤの側方立面図である。
【図9】準備オペレータとフィーダオペレータとの間の共通の供給ラインを有する、本発明のいくつかの好ましい実施例に従ったシステムの立面図である。
【図10】キャリヤがフィーダまたは他のシステムへおよび/またはそこから概ね垂直方向に動かされる、本発明の最も好ましい実施例に従ったシステムの立面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
郵便物を下流のシステムへと供給するコンベヤを有する少なくとも1つの郵便物フィーダに送出される郵便物を前処理するための方法であって、
a) 少なくとも一人の準備オペレータに、束ねられていない郵便物をキャリヤ上に配置させるステップと、
b) オペレータに前記キャリヤを持上げさせることなく、前記キャリヤを前記送出システムを介してフィーダに送出するステップと、
c) 郵便物を前記キャリヤからフィーダのコンベヤへと積み換えるステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記郵便物を積み換えるステップは、フィーダオペレータに、郵便物をフィーダのコンベヤへと横方向に移動させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記郵便物を薄い郵便物として与えるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
キャリヤを複数の準備オペレータ位置から共通の供給部へ送出するステップと、前記キャリヤを前記共通の供給部からそれぞれの郵便物フィーダに近接した複数の供給オペレータ位置へ送出するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記送出するステップは、前記キャリヤを前記送出システムを介して、前記キャリヤが少なくとも部分的に横方向に動かされるように横の構成要素を含む経路に沿って送出するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記送出するステップは、前記キャリヤを前記送出システムを介して、前記キャリヤが少なくとも部分的に概ね垂直方向に動かされるように概ね垂直な構成要素を含む経路に沿って送出するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記送出システムはコンベヤを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記送出システムは可動プラットホームを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記送出システムはコンベヤと可動プラットホームとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記可動プラットホームはフレーム上で支えられる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記可動プラットホームはフィーダへと上げられるかまたは下げられる、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記可動プラットホームはフィーダへと横方向に動かされる、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記可動プラットホームは、前記コンベヤの端部と前記フィーダの近傍との間で可動である、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記郵便物を前記キャリヤから、角度を付けた上面を有する移送スライドを有する前記フィーダへと、滑らせるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
郵便物をシステムへと供給するコンベヤを有する少なくとも1つの郵便物フィーダに送出される郵便物を前処理するための方法であって、
a) 少なくとも1つの準備オペレータ位置で郵便物の束を解くステップと、
b) 前記束を解かれた郵便物を少なくとも1つの郵便物キャリヤに配置するステップと、
c) 前記少なくとも1つの郵便物キャリヤを、少なくとも1つの郵便物フィーダに、その少なくとも1つの郵便物フィーダの各々の周辺での供給オペレータの退出を可能にする送出システムを介して送出するステップとを含む、方法。
【請求項16】
キャリヤを複数の準備オペレータ位置から共通の供給部へと送出するステップと、前記キャリヤを前記共通の供給部からそれぞれの郵便物フィーダに近接した複数の供給オペレータ位置に送出するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記送出するステップは、前記キャリヤを前記送出システムを介して、前記キャリヤが少なくとも部分的にフィーダに対して横方向に動かされるように横の構成要素を含む経路に沿って送出するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記送出するステップは、前記キャリヤを前記送出システムを介して前記キャリヤが少なくとも部分的にフィーダに対して概ね垂直に動かされるように概ね垂直な構成要素を含む経路に沿って送出するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記送出システムはコンベヤを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記送出システムは可動プラットホームを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記送出システムはコンベヤと可動プラットホームとを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記可動プラットホームは、前記コンベヤに隣接した位置と前記フィーダに隣接した位置との間で可動である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記郵便物を、角度を付けた滑動面を介して前記キャリヤから前記フィーダへと滑べらせるステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
物体を前処理して物体フィーダに送出するための方法であって、
a) 物体を複数のキャリヤに積むステップと、
b) 前記キャリヤを供給コンベヤで物体フィーダへと運ぶステップと、
c) 往復する搬送機で、前記コンベヤから前記フィーダへと、前記キャリヤのうち少なくとも1つを搬送するステップと、
d) 搬送後、前記少なくとも1つのキャリヤから前記フィーダへと物体を積み換えるステップと、
e) 積み換え後、前記少なくとも1つのキャリヤをリターンコンベヤへ置くステップとを含む、方法。
【請求項25】
前記プラットホームは、少なくとも部分的に概ね垂直方向に往復される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記プラットホームは、少なくとも部分的に概ね横方向に往復される、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記物体は郵便物を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
a) 郵便物を供給するためのフィーダと、
b) 複数の郵便物キャリヤと、
c) 前記郵便物キャリヤのうちの少なくとも1つを配置することができる搬送機とを含み、
d) 前記搬送機は、フィーダの周辺における供給オペレータの退出を可能にするために、前記フィーダに近接した位置から前記フィーダから離れた位置へと経路に沿って可動であるプラットホームを含む、郵便物取り扱いシステム。
【請求項29】
前記経路は、前記支持部が少なくとも部分的にフィーダに対して横方向に動かされるように横の構成要素を含む、請求項28に記載の郵便物取り扱いシステム。
【請求項30】
前記経路は、前記支持部が少なくとも部分的にフィーダに対して概ね垂直方向に動かされるように概ね垂直な構成要素を含む、請求項28に記載の郵便物取り扱いシステム。
【請求項31】
a) 薄い物体を供給するためのフィーダと、
b) 複数の前記薄い物体を担持する複数のキャリヤと、
c) 前記キャリアを前記フィーダに向かって運ぶためのコンベヤと、
d) 前記キャリヤのうちの少なくとも1つを前記コンベヤから前記フィーダへと搬送するように構成された搬送機とを含み、前記搬送機は、フィーダの周辺での供給オペレータの退出を可能にするために可動である、薄い物体の取り扱いシステム。
【請求項32】
前記薄い物体は郵便物を含む、請求項31に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2006−528552(P2006−528552A)
【公表日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533017(P2006−533017)
【出願日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【国際出願番号】PCT/US2004/014955
【国際公開番号】WO2004/101401
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(502270453)ノースロップ グラマン コーポレイション (31)
【Fターム(参考)】