説明

吸収性物品

【課題】汗の拡散性を向上させて、湿疹、あせも、かぶれ等の発生の防止を図った吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の使い捨ておむつ1Aは、背側部Aから腹側部Bに亘って中央に吸収体4を備え、ウエストフラップ6a,6bに親水性シート7が配されて形成されている。親水性シート7は、内側親水性シート71と、その非肌当接面側に配される外側親水性シート72とを有している。外側親水性シート72は、内側親水性シート71よりも、液体の拡散性が高いものが用いられる。内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、背側部Aのウエストフラップ6aの端縁61と吸収体4の端縁41との間の領域を含むウエスト領域A1に配されている。ウエストフラップ6aには、おむつ1Aの幅方向(X方向)に伸張した状態でウエストフラップ6aの内部に配されたウエスト弾性部材8によりギャザーが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ等の、伸縮部を備えた吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ウエストフラップ(一般的には、吸収性コアを含む吸収性本体から長手方向外方の部分)における汗の蒸散性等を向上させて、湿疹、あせも、かぶれ等の発生の防止を図った使い捨ておむつが知られている。例えば、特許文献1には、ウエストフラップの内面上に通気性吸汗シートを接合した使い捨ておむつが開示されている。また、特許文献2には、ウエストフラップの内面上に、幅方向に配向した長繊維を有する親水性ウエブを配した使い捨ておむつが開示されている。
【0003】
しかし、特許文献1に記載の使い捨ておむつにおいては、吸汗シートは、親水性繊維を含む上層と、これに一体的に積層された疎水性繊維からなる下層とから形成されたものであり、吸汗シートに吸収された汗は、内部に留まりやすく、吸汗シートは、湿潤した状態となり易い。このような吸汗シートが着用者の肌に長時間当接すると、肌にあせも等を発生してしまう可能性が高い。
【0004】
また、特許文献2に記載の使い捨ておむつにおいては、ウエストフラップは、疎水性の外層シートと、疎水性の内層シートと、これらシート間に弾性部材を配した構造を有しており、使い捨ておむつは、疎水性の内層シート上に、トウを開繊した親水性ウエブを配して形成されている。このように、親水性ウエブが長繊維から形成されているため、使用時の弾性部材による収縮により、長繊維間の距離が大きくなり、親水性ウエブ内の汗の移行性が低下したり、使用時の弾性部材による収縮を繰り返すことにより、長繊維同士が離れ、伸縮に追従し難くなり、親水性ウエブ内の汗の移行性がさらに低下してしまう場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−189454号公報
【特許文献2】特開2006−141549号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の課題は、汗の拡散性を向上させて、湿疹、あせも、かぶれ等の発生の防止を図った吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、背側部から腹側部に亘って使い捨ておむつの中央に吸収体を備え、ウエストフラップに親水性シートが配されている使い捨ておむつであって、前記親水性シートは、肌当接面を形成する内側親水性シートと、該内側親水性シートの非肌当接面側に配される外側親水性シートとを有し、これらのシートは、前記背側部の前記ウエストフラップの端縁と前記吸収体の端縁との間の領域を含むウエスト領域に配され、前記外側親水性シート及び前記内側親水性シートを含む前記ウエストフラップに、前記使い捨ておむつの幅方向に伸張した状態で前記ウエストフラップの内部に配されたウエスト弾性部材によりギャザーが形成されており、前記外側親水性シートは、前記内側親水性シートよりも、液体の拡散性が高い使い捨ておむつを提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の吸収性物品によれば、汗の拡散性が高いので、湿疹、あせも、かぶれ等の発生を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態である展開型使い捨ておむつを展開して伸張した状態を示す展開平面図である。
【図2】図2は、図1のY1−Y1線断面図である。
【図3】図3は、図1に示すおむつに使用する外側親水性シートの拡大平面図である。
【図4】図4は、本発明の第2実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの斜視図である。
【図5】図5は、図4に示すパンツ型使い捨ておむつを展開して伸張した状態を示す展開平面図である。
【図6】図6は、図5のY2−Y2線断面図である。
【図7】図7は、図4に示すおむつに使用する内側親水性シートの拡大平面図である。
【図8】図8は、本発明の第3実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを展開して伸張した状態を示す展開平面図である。
【図9】図9は、図8のY3−Y3線断面図である。
【図10】図10は、本発明の第4実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを展開して伸張した状態を示す展開平面図である。
【図11】図11は、図10のY4−Y4線断面図である。
【図12】図12は、図10に示すパンツ型使い捨ておむつの自然状態の外包材を一部破断して示す斜視図である。
【図13】図13は、図12に示すパンツ型使い捨ておむつの外包材を伸張した状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の使い捨ておむつの好ましい第1実施形態について、図1〜図3に基づいて説明する。
【0011】
第1実施形態の使い捨ておむつ1A(以下、「おむつ1A」ともいう。)は、図1〜図2に示すように、装着時に装着者の背側に位置する背側部Aから装着者の腹側に位置する腹側部Bに亘って使い捨ておむつの幅方向(以下「X方向」という。X方向:おむつ1Aの長手方向に延びる中心線CLに垂直な方向をいう。)中央に吸収体4を備え、ウエストフラップ6a,6bに親水性シート7が配されて形成されている。親水性シート7は、図2に示すように、肌当接面を形成する内側親水性シート71と、内側親水性シート71の非肌当接面側に配される外側親水性シート72とを有している。外側親水性シート72は、内側親水性シート71よりも、液体の拡散性が高いものが用いられる。内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、図1〜図2に示すように、少なくとも、背側部Aのウエストフラップ6aの端縁61と吸収体4の端縁41との間の領域を含むウエスト領域A1に配されている。外側親水性シート72及び内側親水性シート71を含むウエストフラップ6aには、おむつ1Aの幅方向(X方向)に伸張した状態でウエストフラップ6aの内部に配されたウエスト弾性部材8によりギャザーが形成されている。
おむつ1Aは、図1に示すように、中心線CLに対して左右対称に形成されている。従って以下の説明では、左右対称な部分については、主に、図1に示す右側の部分について説明する。
【0012】
おむつ1Aについて、詳述すると、おむつ1Aは、図1に示すように、展開型の使い捨ておむつであり、装着時に装着者の背側に位置する背側部A、装着者の腹側に位置する腹側部B、及び背側部Aと腹側部Bとの間に配置される股下部Cを有している。おむつ1Aは、図1に示すように、背側部Aの左右両側縁に連設された左右一対のファスニングテープ9,9とを有している。おむつ1Aは、図1に示すように、腹側部Bの外面には、ファスニングテープ6を止着するターゲットテープ(不図示)を有している。
尚、おむつ1Aは、図1に示すように、平面状に拡げた状態において、吸収体4と同方向に長い形状を有している。
【0013】
おむつ1Aは、図1に示すように、液透過性の表面シート2と、液不透過性又は撥水性の裏面シート3と、これら両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4とを有して構成されている。表面シート2及び裏面シート3は、それらの両側縁が、長手方向(以下「Y方向」という。Y方向:中心線CLに平行な方向をいう。)の中央部、即ち、おむつ1の股下部Cに対応する領域において、幅方向(X方向)内方に括れた砂時計形状に湾曲形成されている。表面シート2と、おむつ1Aの外面をなす裏面シート3とは、図1に示すように、互いに接合されることにより一体化されている。吸収体4も表面シート2及び裏面シート3の形状に即して股下部Cに対応する領域において、幅方向(X方向)内方に括れた砂時計形状に湾曲形成されている。そして、吸収体4は、表面シート2及び裏面シート3によって挟持されている。これらの構成は、従来の展開型の使い捨ておむつの構成と同様である。
【0014】
第1実施形態の使い捨ておむつ1Aにおいては、親水性シート7を構成する内側親水性シート71は、表面シート2を形成している。即ち、おむつ1Aにおいては、表面シート2は、図1,2に示すように、内側親水性シート71である。
尚、親水性シート7の有する内側親水性シート71及び後述する外側親水性シート72は、繊維を交絡させた状態のもの、例えば不織布であり、繊維を交絡させていないウェブの状態のものではない。
【0015】
おむつ1Aにおいては、内側親水性シート71及び裏面シート3が、吸収体4の長手方向(Y方向)の両端縁41,41からそれぞれ長手方向(Y方向)外方に向かって延出しており、その延出した部分によって背側部Aのウエストフラップ6aと腹側部Bのウエストフラップ6bを形成している。
【0016】
第1実施形態の使い捨ておむつ1Aにおいては、外側親水性シート72は、図1,2に示すように、背側部Aのウエストフラップ6aの端縁61と吸収体4の端縁41との間の領域を含むウエスト領域A1及び腹側部Bのウエストフラップ6bの端縁61と吸収体4の端縁41との間の領域を含むウエスト領域B1にそれぞれ配されている。外側親水性シート72は、図1,2に示すように、背側部Aのウエストフラップ6a及び腹側部Bのウエストフラップ6bの内部であって、具体的には、内側親水性シート71と裏面シート3との間に配されている。背側部A側の外側親水性シート72は、幅方向(X方向)において、背側部Aの幅方向(X方向)左右両側縁部それぞれに設けられたファスニングテープ9,9間に亘って配されており、長手方向(Y方向)において、背側部Aのウエストフラップ6aの端縁61から吸収体4の端縁41を越えて吸収体4上にまで延在している。腹側部B側の外側親水性シート72も、上述した背側部A側の外側親水性シート72と同じ幅、同じ長さである。
【0017】
第1実施形態の使い捨ておむつ1Aにおいては、外側親水性シート72は、図2に示すように、2枚のシートから形成されている。2枚の外側親水性シート72は、同形同大であり、何れも、内側親水性シート71(表面シート2)よりも、液体の拡散性が高いものが用いられる。液体の拡散性は、下記の液拡散面積の測定方法により測定する。
【0018】
<液拡散面積の測定方法>
アクリル板の上に、100mm×100mm四方に切断した内側親水性シート71及び外側親水性シート72それぞれのサンプルを置き、その上に、30mm上方から着色した水0.05mLを滴下する。10分後、画像解析装置を用いて、着色した水の拡散面積を測定する。得られた測定値が大きいほど、液体の拡散性が高いものである。
【0019】
2枚の外側親水性シート72は、何れも、図3に示すように、その構成繊維がおむつ1Aの幅方向(X方向)に配向している。繊維の配向は、幅方向(X方向)への拡散性及び、幅方向(X方向)の強度の観点から、配向度が、1以上であることが好ましく、1.2以上であることが更に好ましい。配向度は、KANZAKI社のMicrowave molecular orientation analyzer MOA-2001Aを用いて測定する。長さ100mm×幅50mmに切断した外側親水性シート72及び内側親水性シート71それぞれをサンプルとし、各サンプルにおける3点の平均値を測定し配向度とする。
尚、おむつ1Aにおける内側親水性シート71(表面シート2)は、長手方向(Y方向)に配向している(非図示)。
【0020】
ウエスト弾性部材8は、図1,2に示すように、幅方向(X方向)に伸張した状態で、背側部Aのウエストフラップ6a及び腹側部Bのウエストフラップ6bの内部に配されている。第1実施形態の使い捨ておむつ1Aにおいては、1本〜10本の糸状の複数本のウエスト弾性部材8が、図1,2に示すように、2枚の外側親水性シート72,72間に配されており、長手方向(Y方向)に、間欠的に並設されている。このように配置されたウエスト弾性部材8により、内側親水性シート71及び外側親水性シート72を含む背側部Aのウエストフラップ6a及び腹側部Bのウエストフラップ6bそれぞれに、ギャザーが形成されている。
【0021】
ウエスト弾性部材8の伸張倍率は、着用者の身体に隙間なく当たり、姿勢の変化や呼吸などによる腹囲の変動に追従して伸縮する観点から、150%〜300%であることが好ましく、200%〜250%であることがさらに好ましい。ここでいう伸張倍率とは、未伸張時の長さをA(mm)、伸張時の長さをB(mm)とした際、次式から求められる値である。
伸張倍率(%)=(B/A)×100
【0022】
吸収体4の長手方向(Y方向)の左右両側縁からは表面シート2(内側親水性シート71)及び裏面シート3それぞれが、図1に示すように、幅方向(X方向)外方へ延出しており、延出した表面シート2及び延出した裏面シート3は、接合されて左右一対のレッグフラップ10,10を形成している。レッグフラップ10,10には、1本〜5本の糸状のレッグギャザー形成用弾性伸縮部材10aが配されており、レッグギャザー形成用弾性伸縮部材10aは、表面シート2(内側親水性シート71)及び裏面シート3によって挟持固定されている。そして、弾性伸縮部材10aが収縮することで、おむつ1の股下部Cにレッグギャザーが形成される。
【0023】
おむつ1Aの長手方向(Y方向)の左右両側部それぞれには、表面シート2の側部を覆うように立体ギャザー形成用シート11,11が配されている。各立体ガード形成用シート11は、長手方向(Y方向)の両端部及び幅方向(X方向)の外方側の縁部の所定幅の領域において、表面シート2に固定されていると共に幅方向(X方向)の内方側が自由状態となっている。立体ガード形成用シート11は、幅方向(X方向)の内方側の縁部、即ち、中心線CL寄りの縁部に、立体ガード形成用弾性部材11aを有しており、着用時には、その弾性部材の収縮力により、立体ギャザー形成用シート11の幅方向(X方向)の内方側の自由状態部が立ち上がり、おむつ1Aにおける 着用者の肌当接面側に立体ギャザーが形成される。
【0024】
第1実施形態の使い捨ておむつ1Aの形成材料について説明する。
親水性シート7、具体的には、表面シート2(内側親水性シート71)及び外側親水性シート72としては、親水性であって水の吸収保持が可能なシート材料が用いられる。ここで、「シート材料」とは、繊維を交絡させていないウェブの状態のものを除き、繊維を交絡させた状態のもの、例えば不織布を意味する。また、「親水性」とは、繊維自体が水を吸収保持するもの、繊維同士の空間によって水を吸収保持するものの両方が含まれる。その例としては、親水性繊維のシート、疎水性繊維を油剤等により親水化処理したシート等が挙げられる。具体的には、コットン、レーヨン、パルプ 等の親水性繊維を含む不織布(例えばスパンレース不織布)やポリエチレン繊維やポリプロピレン繊維等の疎水性繊維から成る不織布を油剤等により親水化処理を施したものが好適に用いられる。表面シート2(内側親水性シート71)及び外側親水性シート72のそれぞれには、親水性繊維から成るシート及び疎水性繊維を親水化処理したシートの何れも用いることができ、その組み合わせにも制限はないが、多量に発汗した状態で長時間着用する場合には、シート自体の液保持性が低いために肌側のドライ感がより長く保たれる観点から、表面シート2(内側親水性シート71)には、疎水性繊維を親水化処理したシートを用いた方が好ましい。親水性シート7の坪量は、その吸水容量等を考慮して決定される。例えば親水性シート7として、親水性繊維のシートが用いられる場合、表面シート2(内側親水性シート71)の坪量は、10〜100g/m2であることが好ましく、20〜60g/m2であることが更に好ましい。親水性繊維のシートが用いられる場合、外側親水性シート72の坪量は、10〜80g/m2であることが好ましく、10〜60g/m2であることが更に好ましい。
【0025】
内側親水性シート71は、柔らかさを向上し、ウエスト弾性部材8の収縮により細かなギャザーを容易に形成することができる観点、及び肌と接触する際に着用者へ与える違和感を少なくする観点、繊維同士の空隙に蓄えられた汗がギャザーの伸縮によって外側親水性シート72へ移行しやすくする観点から、外側親水性シート72よりも、圧縮変形し易いものを用いることが好ましい。圧縮変形し易いとは、厚み方向の圧縮に対する圧縮変形が極めて容易なシートのことである。
【0026】
外側親水性シート72は、毛管力により肌当接面側から素早く汗を非肌当接面側に移行させる観点から、内側親水性シート71よりも、密度が高いものを用いることが好ましい。親水性シート7として、親水性繊維のシートが用いられる場合、外側親水性シート72の密度は、0.05〜0.3g/cm3であることが好ましく、0.1〜0.2g/cm3であることが更に好ましい。親水性繊維のシートが用いられる場合、表面シート2(内側親水性シート71)の坪量は、0.01〜0.2g/cm3であることが好ましく、0.02〜0.1g/cm3であることが更に好ましい。
【0027】
外側親水性シート72は、肌当接面側から移行した汗を逆流させず、外側親水性シート72で体液を蒸散させる観点から、内側親水性シート71よりも、蒸散性が高いものを用いることが好ましい。液体の蒸散性は、下記の液蒸散性の測定方法により測定する。
【0028】
<液蒸散性の測定方法>
アクリル板の上に、0.2gの蒸留水をスプレーする。100mm×100mm四方に切断した内側親水性シート71及び外側親水性シート72それぞれのサンプルをスプレーした蒸留水上に載せ、温度20℃、湿度65%RHの恒温環境下にて蒸留水が蒸散する量を重量変化で測定する。10分後の蒸留水の蒸散量(10分後の蒸留水を含んだサンプルの重量−サンプルの当初の重量)を初期の蒸留水(0.2g)で除し、その割合を液蒸散性の値とする。測定値は、n=3の平均値である。
【0029】
裏面シート3、吸収体4及び一対の立体ガードを形成する立体ガード形成用シート11としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、裏面シート3としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体4としては、パルプ等の繊維材料の繊維集合体又はこれに高吸収性ポリマーを担持させたものからを、ティッシュペーパーや透水性の不織布等の被覆材で包んでなるもの等を用いることができる。立体ガード形成用シート11としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。
【0030】
ウエスト弾性部材8、レッグギャザー形成用弾性部材10a及び立体ガード形成用弾性部材11aとしては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる伸縮性の材料等を用いることができる。
【0031】
ファスニングテープ9を形成するフック材としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、フック材としては、「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等におけるオス部材等を用いることができる。ターゲットテープとしては、フック材の係合突起に係合可能な表面構造を有するループ材からなり、このようなループ材としては、フック材を押しつけることにより、フック材を止着可能なものを特に制限なく用いることができる。例えば、例えば上述した各種公知の機械的面ファスナーにおけるメス部材を用いることができる。また、腹側部Bの外表面(裏面シート3の非肌当接面)を、フック材の係合突起と直接係合可能な材料、例えば係合性に富む不織布から構成することもできる。
【0032】
次に上述した本発明の第1実施形態のおむつ1Aを使用した際の作用効果について説明する。
おむつ1Aは、図1,2に示すように、湿疹、あせも、かぶれ等の発生し易いウエストフラップ6a,6bの肌当接面に親水性シート7(肌当接面を形成する内側親水性シート71と、内側親水性シート71の非肌当接面側に配される外側親水性シート72)を備えているため、着用者の汗を内側親水性シート71に移行することができる。おむつ1Aは、図1に示すように、ウエストフラップ6aに、ウエスト弾性部材8によりギャザーが形成されており、着用者の呼吸や歩行運動により、常に伸縮しており、この伸縮により、内側親水性シート71に移行した汗を、外側親水性シート72に移行し易い。おむつ1Aの外側親水性シート72は、内側親水性シート71よりも、液体の拡散性が高いので、外側親水性シート72に移行した汗を、素早く拡散できる。このように、ウエストフラップ6の肌当接面を形成する内側親水性シート71に汗を留め難く、湿潤した状態となり難いので、湿疹、あせも、かぶれ等の発生を防止することができる。また、おむつ1Aの内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、何れもシートであるため、着用者の呼吸や歩行運動によるギャザーの伸縮により、構成繊維間の距離が変化し難く、内側親水性シート71から外側親水性シート72への汗の移行性が低下し難いので、湿疹、あせも、かぶれ等の発生の防止効果を維持することができる。
【0033】
また、おむつ1Aは、図3に示すように、2枚の外側親水性シート72の構成繊維が何れもおむつ1Aの幅方向(X方向)に配向しているので、液体の拡散性が更に高いので、外側親水性シート72に移行した汗を、更に素早く拡散できる。このように、ウエストフラップ6の肌当接面を形成する内側親水性シート71に汗を留め難く、湿潤した状態となり難いので、湿疹、あせも、かぶれ等の発生を防止することができる。
【0034】
次に、本発明の第2実施形態の使い捨ておむつについて、図4〜6に基づいて説明する。
第2実施形態の使い捨ておむつ1Bについては、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと同様であり、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aの説明が適宜適用される。
【0035】
第2実施形態の使い捨ておむつ1B(以下、「おむつ1B」ともいう。)は、図4,図5に示すように、パンツ型の使い捨ておむつである。おむつ1Bの内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、おむつ1Bの外包材5を構成する外層シート52を、背側部Aのウエスト領域A1で折り返して形成された折り返し部520の肌当接面上に、おむつ1Bの幅方向(X方向)に配されている。おむつ1Bのウエスト弾性部材8は、外層シート52と、外層シート52の肌当接面側に配された内層シート51との間に配されている。
第2実施形態の使い捨ておむつ1Bにおいては、内側親水性シート71及び外側親水性シート72が、外包材5を構成するシート、及び後述する吸収性本体40を構成するシートとは別体のシートである点に特徴を有している。
【0036】
おむつ1Bについて、詳述すると、おむつ1Bは、図5,図6に示すように、表面シート2、裏面シート3及び両シート2,3間に介在された吸収体4を有する吸収性本体40と、吸収性本体40の外方全域に亘って延出し且つ吸収性本体40の非肌当接面側に位置して吸収性本体40を接合固定している外包材5とを具備し、外包材5における背側部Aの両側縁と腹側部Bの両側縁とが、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段により互いに接合されてサイドシール部12,12が形成されている(図4参照)。これにより、図4に示すように、おむつ1Bにはウエスト開口部13及び一対のレッグ開口部14,14が形成される。なお、背側部Aと腹側部Bとの間は股下部Cとなっている。
【0037】
吸収性本体40は、図5に示すように、縦長矩形状をなし、その長手方向(Y方向)をおむつ1の長手方向(Y方向)に一致させて、おむつ1の背側部Aから腹側部Bに亘るように、外包材5の幅方向(X方向)中央部に接合されている。吸収性本体40の左右両側部それぞれには、図5に示すように、立体ガード形成用シート11,11が配されており、立体ガード形成用シート11それぞれの幅方向(X方向)の内方側の縁部には立体ガード形成用弾性部材11aが伸張状態で配されており、着用時には、吸収性本体40の左右両側部に、その弾性部材11aの収縮力により、立体ギャザーが形成される。
【0038】
外包材5は、図6に示すように、2枚のシート材から構成されている。具体的には、外包材5は、外層シート52と内層シート51との積層体から構成されている。外層シート52は、おむつ1Bの最外面をなしている。内層シート51は、外層シート52に隣接しておむつ1Bの内面側に配されている。内層シート51と外層シート52とは、図5に示すように、それらの側縁部の輪郭は同形状となっているが、長手方向(Y方向)に関する形状は異なっている。具体的には図6に示すように、外層シート52は、内層シート51の長手方向(Y方向)前後端縁からそれぞれ前後方向に延出した延出部を有している。外層シート52の延出部それぞれは、外包材5の内層シート51上に吸収性本体40が配置固定された後、吸収性本体40の前後端を覆うように吸収性本体40側に折り返され、折り返し部520となる(図6参照)。折り返し部520の自由端縁は、図5に示すように、レッグ開口部に至るまで、即ち、サイドシール部12の全域を覆う位置まで延出し、吸収体4上にまで達している。このように、おむつ1Bには、吸収体4の前後端縁41,41からそれぞれ前後方向に延出することによって、ウエストフラップ6a,6bが形成される(図6参照)。
【0039】
第2実施形態の使い捨ておむつ1Bにおいては、親水性シート7を構成する内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、図5,6に示すように、同形同大のシートであり、背側部A側の折り返し部520の肌当接面上に、幅方向(X方向)に配されている。おむつ1Bの内側親水性シート71は、外側親水性シート72の肌当接面上に配されている。おむつ1Bにおいては、内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、図5,6に示すように、背側部Aのウエストフラップ6aの端縁61と吸収体4の端縁41との間の領域を含むウエスト領域A1に配されている。内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、図5,6に示すように、幅方向(X方向)において、吸収性本体40の幅よりも広く、サイドシール部12,12間の間隔よりも狭くなるように延在している。
【0040】
内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、図5,6に示すように、長手方向(Y方向)において、背側部Aのウエストフラップ6aの端縁61から折り返し部520の自由端縁を超えない領域にまで延在している。このように、内側親水性シート71及び外側親水性シート72それぞれが、折り返し部520に重なり、折り返し部520の自由端部を越えないことにより、内側親水性シート71及び外側親水性シート72それぞれが表面シート2と接触せず、排泄された尿や便が内側親水性シート71及び外側親水性シート72に染み込むのを防止できる。
【0041】
第2実施形態の使い捨ておむつ1Bを、例えばベビー用に使用する場合には、内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、図5,6に示すように、長手方向(Y方向)において、背側部Aのウエストフラップ6aの端縁61から吸収性本体40の端縁を越え、更に吸収体4の端縁41を越えて吸収体4上にまで延在している。また、第2実施形態の使い捨ておむつ1Bを、例えば大人用に使用する場合には、内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、長手方向(Y方向)において、背側部Aのウエストフラップ6aの端縁61から吸収性本体40の端縁近傍にまで延在している。このように、内側親水性シート71及び外側親水性シート72それぞれが吸収性本体40と重ならない場合には、吸収性本体40に一旦吸収された尿などが内側親水性シート71及び外側親水性シート72それぞれに染み出すのを防止できる。そのため、吸収性本体40の端部まで尿が吸収された状態で着用者の自重が加わる就寝時などには、より効果的である。
【0042】
第2実施形態の使い捨ておむつ1Bの内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、何れも、図3,図7に示すように、その構成繊維がおむつ1Aの幅方向(X方向)に配向している。外側親水性シート72は、毛管力により肌当接面側から素早く汗を非肌当接面側に移行させる観点から、内側親水性シート71よりも、密度が高いものを用いることが好ましい(図3,図7参照)
【0043】
第2実施形態の使い捨ておむつ1Bにおいては、ウエスト弾性部材8は、図6に示すように、幅方向(X方向)に伸張した状態で、背側部Aのウエストフラップ6a及び腹側部Bのウエストフラップ6bの内部に配されている。第2実施形態の使い捨ておむつ1Bにおいては、1本〜30本の糸状の複数本のウエスト弾性部材8が、図5,図6に示すように、外包材5を構成する内層シート51と外層シート52との間に配されており、長手方向(Y方向)に、間欠的に並設されている。このように配置されたウエスト弾性部材8により、内側親水性シート71及び外側親水性シート72を含む背側部Aのウエストフラップ6a、及び腹側部Bのウエストフラップ6bそれぞれに、ギャザーが形成されている。
【0044】
第2実施形態の使い捨ておむつ1Bの形成材料について説明する。
第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Bについては、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aと同様である。
【0045】
内側親水性シート71及び外側親水性シート72としては、親水性であって水の吸収保持が可能なシート材料が用いられる。その例としては、親水性繊維のシートが挙げられる。おむつ1Bの親水性シート7としては、別体の内側親水性シート71及び外側親水性シート72を接着剤、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段により互いに接合し一体化したシートを用いることができる。
【0046】
外包材5を構成する外層シート51及び内層シート52としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、外層シート51及び内層シート52としては、撥水性の不織布等を用いることができる。
【0047】
上述した本発明の第2実施形態の使い捨ておむつ1Bを使用した際には、第1実施形態の使い捨ておむつ1Aと同様の効果が得られる。
【0048】
次に、本発明の第3実施形態の使い捨ておむつについて、図8〜9に基づいて説明する。
第3実施形態の使い捨ておむつ1Bについては、第1実施形態の使い捨ておむつ1A又は第2実施形態の使い捨ておむつ1Bと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態の使い捨ておむつ1A又は第2実施形態の使い捨ておむつ1Bと同様であり、第1実施形態の使い捨ておむつ1A又は第2実施形態の使い捨ておむつ1Bの説明が適宜適用される。
【0049】
第3実施形態の使い捨ておむつ1C(以下、「おむつ1C」ともいう。)は、おむつ1Bと同様に、パンツ型の使い捨ておむつである(図4,図8参照)。内側親水性シート71は、図9に示すように、おむつ1Cの外包材5を構成する外層シート52を背側部Aのウエスト領域A1及び腹側部Bのウエスト領域B1でそれぞれ折り返して形成された折り返し部520を構成している。外側親水性シート72は、図9に示すように、外層シート52の肌当接面側に配された内層シート51を形成している。ウエスト弾性部材8は、外層シート52と外側親水性シート72との間に配されている。
第3実施形態の使い捨ておむつ1Cにおいては、第2実施形態の使い捨ておむつ1Bと異なり、内側親水性シート71が、外包材5を構成する外層シート52の折り返し部520であり、外側親水性シート72が、外包材5を構成する内層シート51である点に特徴を有している。
【0050】
おむつ1Cについて、詳述すると、おむつ1Cは、図8,図9に示すように、吸収性本体40の外方全域に亘って延出する外包材5を備えている。外包材5は、図8,図9に示すように、外層シート52と内層シート51との積層体から構成されている。外層シート52は、おむつ1Bの最外面をなしている。内層シート51は、外層シート52に隣接しておむつ1Bの内面側に配されている。第3実施形態の使い捨ておむつ1Cにおいては、この内側シート51が外側親水性シート72である。
【0051】
内層シート51(外側親水性シート72)と外層シート52とは、図8に示すように、それらの側縁部の輪郭は同形状となっているが、長手方向(Y方向)に関する形状は異なっている。具体的には図9に示すように、外層シート52は、内層シート51(外側親水性シート72)の長手方向(Y方向)前後端縁からそれぞれ前後方向に延出した延出部を有している。外層シート52の延出部それぞれは、外包材5の内層シート51(外側親水性シート72)上に吸収性本体40が配置固定された後、吸収性本体40の前後端を覆うように吸収性本体40側に折り返され、折り返し部520となる(図6参照)。第3実施形態の使い捨ておむつ1Cにおいては、この折り返し部520が内側親水性シート71である。折り返し部520(内側親水性シート71)の自由端縁は、背側部Aのウエストフラップ6aの端縁61及び腹側部Bのウエストフラップ6bの端縁61それぞれから吸収性本体40の前後両端縁をそれぞれ越え、更に吸収体4の前後両端縁41をそれぞれ越えて吸収体4上にまでそれぞれ延在している(図8,図9参照)。
【0052】
第3実施形態の使い捨ておむつ1Cにおいては、ウエスト弾性部材8は、図8に示すように、幅方向(X方向)に伸張した状態で、背側部Aのウエストフラップ6a及び腹側部Bのウエストフラップ6bそれぞれの内部に配されている。第3実施形態の使い捨ておむつ1Cにおいては、1本〜30本の糸状の複数本のウエスト弾性部材8が、図8,図9に示すように、外包材5を構成する内層シート51(外側親水性シート72)と外層シート52との間に配されており、長手方向(Y方向)に、間欠的に並設されている。このように配置されたウエスト弾性部材8により、内側親水性シート71(外層シート52の折り返し部520)及び外側親水性シート72(内層シート51)を含む背側部Aのウエストフラップ6a、及び腹側部Bのウエストフラップ6bそれぞれに、ギャザーが形成されている。
【0053】
第3実施形態の使い捨ておむつ1Cの形成材料については、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A又は第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Bと同様である。即ち、内側親水性シート71は、外包材5を構成する外層シート52と同様であり、外側親水性シート72は、外包材5を構成する内層シート51と同様である。
【0054】
上述した本発明の第3実施形態の使い捨ておむつ1Cを使用した際の作用効果について説明する。
第3実施形態の使い捨ておむつ1Cは、第1実施形態の使い捨ておむつ1A又は第2実施形態の使い捨ておむつ1Bと同様の効果が得られる。以下、第1実施形態の展開型使い捨ておむつ1A又は第2実施形態の使い捨ておむつ1Bと異なる効果について説明する。
【0055】
第3実施形態の使い捨ておむつ1Cは、おむつ1A及びおむつ1Bの構成部材点数に比べて、少ないので、背側部Aのウエストフラップ6a及び腹側部Bのウエストフラップ6bそれぞれに形成されたギャザーが、細かく、肌触り感が向上する。
【0056】
第3実施形態の使い捨ておむつ1Cは、おむつ1A及びおむつ1Bの構成部材点数に比べて、少ないので、背側部Aのウエストフラップ6a及び腹側部Bのウエストフラップ6bの保温性が低く、着用者が汗をかき難くなる。
【0057】
次に、本発明の第4実施形態の使い捨ておむつについて、図10〜13に基づいて説明する。
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dについては、第1実施形態の使い捨ておむつ1A、第2実施形態の使い捨ておむつ1B又は第3実施形態の使い捨ておむつ1Cと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態の使い捨ておむつ1A、第2実施形態の使い捨ておむつ1B又は第3実施形態の使い捨ておむつ1Cと同様であり、第1実施形態の使い捨ておむつ1A、第2実施形態の使い捨ておむつ1B又は第3実施形態の使い捨ておむつ1Cの説明が適宜適用される。
【0058】
第4実施形態の使い捨ておむつ1D(以下、「おむつ1D」ともいう。)は、おむつ1B及びおむつ1Cと同様に、パンツ型の使い捨ておむつである(図4,図10参照)。内側親水性シート71は、図11に示すように、おむつ1Dの外包材5を構成する肌当接面側に配された内層シート51であり、外側親水性シート72は、おむつ1Dの外包材5を構成し、おむつ1Dの最外面をなす外層シート52である。図11に示すように、ウエスト弾性部材8は、内側親水性シート71(内層シート51)と外側親水性シート72(外層シート52)との間に配されている。
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dにおいては、第2実施形態の使い捨ておむつ1B及び第3実施形態の使い捨ておむつ1Cと異なり、内側親水性シート71が、外包材5を構成する内層シート51であり、外側親水性シート72が、外包材5を構成する外層シート52である点に特徴を有している。
【0059】
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dにおいては、図10,図11に示すように、内側親水性シート71(内層シート51)と外側親水性シート72(外層シート52)とは、それらの側縁部の輪郭は同形状となっており、長手方向(Y方向)に関する形状も同形状となっている。おむつ1Dにおいては、図12,図13に示すように、内側親水性シート71(内層シート51)及び外側親水性シート72(外層シート52)は、幅方向(X方向)及び長手方向(Y方向)それぞれにおいて間欠的に互いに接合部15を介して接合されている。
【0060】
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dにおいては、ウエスト弾性部材8が、図10,図11に示すように、幅方向(X方向)に伸張した状態で、背側部Aのウエストフラップ6a及び腹側部Bのウエストフラップ6bそれぞれの内部に配されている。おむつ1Dにおいては、2本〜30本の糸状の複数本のウエスト弾性部材8が、図12,図13に示すように、外包材5を構成する内層シート51(内側親水性シート71)と外層シート52(外側親水性シート72)との間に、接合部15を通らないように配されており、長手方向(Y方向)に、間欠的に並設されている。また、第4実施形態の各ウエスト弾性部材8は、図10,図12,図13に示すように、両サイドシール部12,12において、内層シート51(内側親水性シート71)及び外層シート52(外側親水性シート72)に対して接合されており、両サイドシール部12,12以外の部位においては、内層シート51(内側親水性シート71)及び外層シート52(外側親水性シート72)に対して接合されていない。このように配置されたウエスト弾性部材8により、内側親水性シート71(内層シート51)及び外側親水性シート72(外層シート52)を含む背側部Aのウエストフラップ6a、及び腹側部Bのウエストフラップ6bそれぞれに、ギャザーが形成されている。
【0061】
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dにおいては、図13に示すように、内側親水性シート71(内層シート51)及び外側親水性シート72(外層シート52)を互いに接合する接合部15は、幅方向(X方向)及び長手方向(Y方向)それぞれに列をなすように配されている。第4実施形態のおむつ1Dにおいては、幅方向(X方向)の列を構成する接合部15と、幅方向(X方向)に伸長状態の弾性部材8とが、長手方向(Y方向)に交互に配されている。
【0062】
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dにおいては、図12に示すように、自然状態(外力を加えない状態)において、ウエスト弾性部材8が収縮して、内側親水性シート71(内層シート51)及び外側親水性シート72(外層シート52)それぞれが、各々複数本のウエスト弾性部材8に亘って連続して延びる複数本の壁(畝)16,16を形成している。
【0063】
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dにおいては、図12に示すように、内側親水性シート71(内層シート51)及び外側親水性シート72(外層シート52)それぞれの各襞(畝)16は、外方に突出するように形成されており、各襞(畝)16の突出方向の先端部には、断面円弧状の凸曲面が形成されている。その凸曲面は、図12に示すように、長手方向(Y方向)に連続的に延びている。第4実施形態の使い捨ておむつ1Dにおいては、図12に示すように、幅方向(X方向)に隣り合う、長手方向(Y方向)の列を構成する接合部15同士の間毎に、襞(畝)16が形成されており、それらの襞(畝)16は、弾性部材4と重なる箇所において分断されることなく、長手方向(Y方向)に連続的に延びている。即ち、図12に示すように、自然状態(外力を加えない状態)において、ウエスト弾性部材8が収縮して、長手方向(Y方向)の列を構成する接合部15が溝17を構成し、この溝17と襞(畝)16とが幅方向(X方向)に交互に形成されている。
【0064】
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dの形成材料については、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A、第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1B又は第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Cと同様である。即ち、内側親水性シート71は、外包材5を構成する内層シート51と同様であり、外側親水性シート72は、外包材5を構成する外層シート52と同様である。尚、接合部15は、熱融着による接合により形成されてもよいし、ホットメルト型接着剤等による接合により形成されてもよい。
【0065】
上述した本発明の第4実施形態の使い捨ておむつ1Dを使用した際の作用効果について説明する。
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dは、第1実施形態の使い捨ておむつ1A、第2実施形態の使い捨ておむつ1B又は第3実施形態の使い捨ておむつ1Cと同様の効果が得られる。以下、第1実施形態の展開型使い捨ておむつ1A、第2実施形態の使い捨ておむつ1B又は第3実施形態の使い捨ておむつ1Cと異なる効果について説明する。
【0066】
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dは、図12に示すように、ウエスト弾性部材8により、内側親水性シート71及び外側親水性シート72を含む背側部Aのウエストフラップ6a、及び腹側部Bのウエストフラップ6bそれぞれに、襞(畝)16と溝17とが幅方向(X方向)に交互に形成されてなるギャザーを有しているので、外包材5の感触が柔らかく、見た目も非常に美しくなる。
【0067】
第4実施形態の使い捨ておむつ1Dは、図12に示すように、ウエスト弾性部材8が、両サイドシール部12,12以外の部位においては、内層シート51(内側親水性シート71)及び外層シート52(外側親水性シート72)に対して接合されていないが、長手方向(Y方向)の列を構成する接合部15において、溝17を構成しており、各溝17における長手方向(Y方向)に隣り合う接合部15同士の間の領域Dにおいて内側親水性シート71(内層シート51)及び外側親水性シート72(外層シート52)が接触している。従って、第4実施形態の使い捨ておむつ1Dにおいては、各溝17における長手方向(Y方向)に隣り合う接合部15同士の間の領域Dにおいて、内側親水性シート71(内層シート51)に移行した汗を、外側親水性シート72(外層シート52)に効率よく移行することができ、汗を効率良く蒸散できる。
【0068】
本発明の使い捨ておむつは、上述の第1実施形態の使い捨ておむつ1A、第2実施形態の使い捨ておむつ1B、第3実施形態の使い捨ておむつ1C及び第4実施形態の使い捨ておむつ1Dに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
【0069】
例えば、上述の第1実施形態の使い捨ておむつ1A、第2実施形態の使い捨ておむつ1B、第3実施形態の使い捨ておむつ1C及び第4実施形態の使い捨ておむつ1Dにおいては、親水性シート7は、図2,図6,図9,図11に示すように、内側親水性シート71と外側親水性シート72とが隣り合わせとなるように配されて形成されているが、内側親水性シート71と外側親水性シート72との間に、透水性の別のシートが介在してもよい。
【0070】
また、上述の第1実施形態の使い捨ておむつ1Aにおいては、外側親水性シート72は、図2に示すように、同形同大の2枚のシートから形成されているが、2枚のシートは、同形同大でなくてもよく、例えば、2枚のシートの内、非肌当接面側の方の外側親水性シート72の方が大きくてもよい。
【0071】
また、上述の第1実施形態の使い捨ておむつ1Aにおいては、外側親水性シート72は、図2に示すように、2枚のシートから形成されており、2枚の外側親水性シート72は、何れも、内側親水性シート71(表面シート2)よりも、液体の拡散性が高いものが用いられるが、何れか一方の外側親水性シート72のみ内側親水性シート71(表面シート2)よりも、液体の拡散性が高いものであればよく、内側親水性シート71(表面シート2)よりも、何れも、液体の拡散性が高いものが用いられている場合、2枚のシートの内、非肌当接面側の方の外側親水性シート72の方が、肌当接面側の方の外側親水性シート72よりもさらに液体の拡散性が高いものを用いてもよい。
【0072】
また、上述の第1実施形態の使い捨ておむつ1Aにおいては、2枚の外側親水性シート72は、何れも、図3に示すように、その構成繊維がおむつ1Aの幅方向(X方向)に配向しているが、何れも幅方向(X方向)に配向していなくてもよく、何れか一方の外側親水性シート72のみ幅方向(X方向)に配向していてもよい。
【0073】
また、上述の第2実施形態の使い捨ておむつ1Bにおいては、親水性シート7を構成する内側親水性シート71及び外側親水性シート72は、図5,6に示すように、同形同大のシートであるが、同形同大のシートでなくてもよい。
【実施例】
【0074】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0075】
〔実施例1〕
実施例1は、内側親水性シートとしてPP/PE及びPET/PE繊維からなる親水性のエアスルー不織布(25g/m2、縦幅60mm×横幅100mm)を用い、外側親水性シートとしてPP繊維からなる2枚の親水性のスパンボンド不織布(10g/m2、縦幅60mm×横幅120mm)を用いた。また、ウエスト弾性部材として天然ゴム(470dtex)を10本用いた。実施例1においては、平面上に、内側親水性シートを配し、内側親水性シート上に外側親水性シートの一方を配し、一方の外側親水性シート上に、伸張倍率200%に伸張させた10本のウエスト弾性部材を5mm間隔で並置し、これらのウエスト弾性部材を挟んで他方の外側親水性シートを配し、吸収性物品に一般的に用いられる接着剤により一方の外側親水性シートと他方の外側親水性シートを全面的に接着させることによりギャザーを作成した。
用いた内側親水性シート及び外側親水性シートそれぞれの液拡散面積は、上記液拡散面積の測定方法により測定した。得られた測定値を表1に示す。測定値は、n=5の平均値である。
【0076】
〔実施例2〕
実施例2は、内側親水性シートとしてPP繊維からなる弱親水性のスパンボンド不織布(19g/m2、縦幅60mm×横幅100mm)を用い、外側親水性シートとしてPP繊維からなる親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブロー/メルトブロー/スパンボンド)(10g/m2、縦幅60mm×横幅120mm)を用いる以外は実施例1と同様にしてギャザーを作成した。
用いた内側親水性シート及び外側親水性シートそれぞれの液拡散面積は、実施例1と同様にして測定した。得られた測定値を表1に示す。測定値は、n=5の平均値である。
【0077】
〔実施例3〕
実施例3は、内側親水性シートとしてPET/PE繊維からなる親水性のエアースルー不織布を加工して凹凸形状を附した凹凸形状の親水性のエアースルー不織布(36g/m2、縦幅60mm×横幅100mm)を用い、外側親水性シートとしてPP繊維からなる親水性のスパンボンド不織布(10g/m2、縦幅60mm×横幅120mm)を用いる以外は実施例1と同様にしてギャザーを作成した。
用いた内側親水性シート及び外側親水性シートそれぞれの液拡散面積は、実施例1と同様にして測定した。得られた測定値を表1に示す。測定値は、n=5の平均値である。
【0078】
〔比較例1〕
比較例1は、内側親水性シートとしてPP/PE及びPET/PE繊維からなる親水性のエアースルー不織布(25g/m2、縦幅60mm×横幅100mm)を用い、外側親水性シートとしてPP繊維からなる撥水性のスパンボンド不織布(15g/m2、縦幅60mm×横幅120mm)を用いる以外は実施例1と同様にしてギャザーを作成した。
用いた内側親水性シート及び外側親水性シートそれぞれの液拡散面積は、実施例1と同様にして測定した。得られた測定値を表1に示す。測定値は、n=5の平均値である。
【0079】
〔比較例2〕
比較例2は、内側親水性シートとしてPP繊維からなる親水性のスパンボンド不織布(10g/m2、縦幅60mm×横幅100mm)を用い、外側親水性シートとしてしてPP/PE及びPET/PE繊維からなる親水性のエアースルー不織布(25g/m2、縦幅60mm×横幅120mm)を用いる以外は実施例1と同様にしてギャザーを作成した。
用いた内側親水性シート及び外側親水性シートそれぞれの液拡散面積は、実施例1と同様にして測定した。得られた測定値を表1に示す。測定値は、n=5の平均値である。
【0080】
〔比較例3〕
比較例3は、内側親水性シートとしてしてPP/PE及びPET/PE繊維からなる親水性のエアースルー不織布(25g/m2、縦幅60mm×横幅100mm)を用い、外側親水性シートとしてアセテート繊維からなる親水性のウェブ(20g/m2、縦幅60mm×横幅120mm)を用いる以外は実施例1と同様にしてギャザーを作成した。
用いた内側親水性シート及び外側親水性ウェブそれぞれの液拡散面積は、実施例1と同様にして測定した。得られた測定値を表1に示す。測定値は、n=5の平均値である。
【0081】
〔比較例4〕
比較例4は、内側親水性シートとしてPET/PE繊維からなる親水性のエアスルー不織布(30g/m2、縦幅60mm×横幅120mm)を用い、外側親水性シートとしてPET/PE繊維からなる親水性のエアスルー不織布(25g/m2、縦幅60mm×横幅70mm)を用いる以外は実施例1と同様にしてギャザーを作成した。
用いた内側親水性シート及び外側親水性シートそれぞれの液拡散面積は、実施例1と同様にして測定した。得られた測定値を表1に示す。測定値は、n=5の平均値である。
【0082】
〔性能評価〕
実施例及び比較例で作成したギャザーについて、以下の方法で、液の拡散性を測定した。得られた結果を表1に示す。
【0083】
カトーテック社製の測定装置(KES−F7 THERMO LABO II)を使用し
て、各実施例及び各比較例のギャザーそれぞれの内側親水性シート側の面(肌当接面側に相当し、表1では単に「肌側」と記載する。)、及び外側親水性シート側の面(非肌当接面側に相当し、表1では単に「外側」と記載する。)の水を吸水する前(以下、乾燥時ともいう。)の最大熱吸収速度qmax(kW/m2)値を測定した。得られた結果を表1に示す。測定値は、n=3の平均値である。
【0084】
次に、水平面上にアクリル板(縦幅150mm×横幅150mm)を配置し、アクリル板上に、各実施例、各比較例のギャザーを配置した。その際、アクリル板側に内側親水性シートを配する点に留意する。各実施例、各比較例のギャザーの中央、即ち、外側親水性シートのアクリル板と反対側の面上の中央に1.0kPaの重りを載せ、各実施例、各比較例のギャザーの内側親水性シートとアクリル板との間に、0.5mlの水を注入した。水を注入した後、各実施例、各比較例のギャザーをギャザーが延びる止まるまで伸張させ、その後、再度、元の状態に縮ませた。この行為を5回続けた。5回伸縮させた後(以下、吸水伸縮後ともいう。)の各実施例及び各比較例のギャザーそれぞれの内側親水性シート側の面(肌側)、及び外側親水性シート側の面(外側)の最大熱吸収速度qmax(kW/m2)値を測定した。得られた結果を表1に示す。測定値は、n=3の平均値である。
【0085】
次に、各実施例及び各比較例のギャザーそれぞれの吸水伸縮後のqmax(kW/m2)値と乾燥時qmax(kW/m2)値との差Δqmax(kW/m2)値を求めた。得られた結果を表1に示す。
ここで、qmax値とは、一定面積、一定質量の熱板に所定の熱を蓄え、これが試料表面に接触した直後、蓄えられた熱量が低温側の試料に移動する熱流量のピーク値であり、qmax値が大きいほど着衣時に奪われる体温が大きく、接触冷感が高くなる。本明細書における各実施例及び各比較例においては、接触冷感は、注入した水が各シートに拡散した水分量に大きく依存する。そのため、乾燥時qmax値と吸水伸縮後のqmax値とを測定したサンプルが同じであれば、Δqmax(kW/m2)値が大きいほど、水分量が大きく増加したことを意味する。
【0086】
【表1】

【0087】
表1に示す結果から明らかなように、実施例1〜3のギャザーにおいては、外側のΔqmax(kW/m2)値の方が、肌側のΔqmax(kW/m2)値よりも大きく、内側親水性シートに注入した水が外側親水性シートに移動していることがわかった。それに比べ、比較例1〜4のギャザーにおいては、実施例1〜3のギャザーとは逆に、肌側のΔqmax(kW/m2)値の方が大きく、内側親水性シートに注入した水が外側親水性シートに移動し難く、内側親水性シート内に留まっていることがわかった。
従って、実施例1〜3のギャザーを備える使い捨ておむつは、内側親水性シートに吸収された汗は、外側親水性シートに移動し易く、湿潤した状態となり難いので、肌にあせも等を発生し難い。
【符号の説明】
【0088】
1A,1B,1C,1D 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
40 吸収性本体
41 吸収体の長手方向(Y方向)端縁
5 外包材
51 内層シート
52 外層シート
520 折り返し部
6a,6b ウエストフラップ
61 ウエストフラップの長手方向(Y方向)端縁
7 親水性シート
71 内側親水性シート
72 外側親水性シート
8 ウエスト弾性部材
9 ファスニングテープ
10 レッグフラップ
10a レッグギャザー形成用の弾性部材
11 立体ガード形成用シート
11a 立体ガード形成用の弾性部材
12 サイドシール
13 ウエスト開口部
14 レッグ開口部
15 接合部
16 壁(畝)
17 溝
A 背側部,B 腹側部,C 股下部
A1,B1 ウエスト領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
背側部から腹側部に亘って使い捨ておむつの中央に吸収体を備え、ウエストフラップに親水性シートが配されている使い捨ておむつであって、
前記親水性シートは、肌当接面を形成する内側親水性シートと、該内側親水性シートの非肌当接面側に配される外側親水性シートとを有し、これらのシートは、前記背側部の前記ウエストフラップの端縁と前記吸収体の端縁との間の領域を含むウエスト領域に配され、
前記外側親水性シート及び前記内側親水性シートを含む前記ウエストフラップに、前記使い捨ておむつの幅方向に伸張した状態で前記ウエストフラップの内部に配されたウエスト弾性部材によりギャザーが形成されており、
前記外側親水性シートは、前記内側親水性シートよりも、液体の拡散性が高い使い捨ておむつ。
【請求項2】
前記外側親水性シートは、その構成繊維が前記使い捨ておむつの幅方向に配向している請求項1に記載の使い捨ておむつ。
【請求項3】
前記内側親水性シートは、前記外側親水性シートよりも、圧縮変形し易い請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
【請求項4】
前記外側親水性シートは、前記内側親水性シートよりも、密度が高い請求項1〜3の何れかに記載の使い捨ておむつ。
【請求項5】
前記外側親水性シートは、前記内側親水性シートよりも、蒸散性が高い請求項1〜3の何れかに記載の使い捨ておむつ。
【請求項6】
前記使い捨ておむつは、展開型の使い捨ておむつであって、
前記内側親水性シートは、液透過性の表面シートを形成し、
前記外側親水性シートは、前記背側部の左右両側縁部それぞれに設けられたファスニングテープ間に亘って配された2枚のシートからなり、
前記ウエスト弾性部材は、2枚の前記外側親水性シート間に配されている請求項1〜5の何れかに記載の使い捨ておむつ。
【請求項7】
前記使い捨ておむつは、パンツ型の使い捨ておむつであって、
前記内側親水性シート及び前記外側親水性シートは、使い捨ておむつの外包材を構成する外層シートを前記ウエスト領域で折り返して形成された折り返し部の肌当接面上に、前記使い捨ておむつの幅方向に配されており、
前記ウエスト弾性部材は、前記外層シートと、該外層シートの肌当接面側に配された内層シートとの間に配されている請求項1〜5の何れかに記載の使い捨ておむつ。
【請求項8】
前記使い捨ておむつは、パンツ型の使い捨ておむつであって、
前記内側親水性シートは、使い捨ておむつの外包材を構成する外層シートを前記ウエスト領域で折り返して形成された折り返し部を構成し、
前記外側親水性シートは、前記外層シートの肌当接面側に配された内層シートを形成し、
前記ウエスト弾性部材は、前記外層シートと前記外側親水性シートとの間に配されている請求項1〜5の何れかに記載の使い捨ておむつ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−246901(P2010−246901A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−61140(P2010−61140)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】