説明

吸収性物品

【課題】ウイング部の強度を確保しつつ、物品の着用期間中の蒸れの発生を抑制できる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】表面シート2aの長手方向に沿う側部の位置に、本体部5の略全長にわたって延び、かつ表面シート2aの長手方向に沿う側縁から幅方向に延出したサイドシート2bが配置されている。本体用液不透過性シート3における長手方向に沿う側部の位置に、該シート3の長手方向に沿う側縁から幅方向に延出したウイング用液不透過性シート9が配置されている。ウイング用液不透過性シート9が、サイドシート2bの少なくとも一部と重合してウイング部6が形成されている。吸収コア4における非肌対向面側に位置する本体用液不透過性シート3及び/又はウイング用液不透過性シート9が透湿性を有し、かつウイング部6における非肌対向面側に位置するウイング用液不透過性シート9が透湿性を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等の吸収性物品に関し、特にウイング部を有する女性用の吸収性物品、好ましくは生理用ナプキンに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ウイング部を有する吸収性物品は、表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備する本体部と、該本体部の両側縁から延出する一対のウイング部とを備えている。そのような構成の吸収性物品の使用時には、一対のウイング部を、裏面シート側に折り曲げ、折り曲げたウイング部を、ショーツのクロッチ部の非肌対向面等に粘着剤等で固定して使用する。
【0003】
ウイング部に用いられるシート材の使用量を低減する観点から、ウイング部を有する吸収性物品の製造方法として、表面シートや裏面シート等の原反とは異なる原反から、ウイング部に近い形状のウイング片を形成し、そのウイング片を、表面シートや裏面シート等の本体部の構成材料と接合し、本体部の両側部に固定する方法が提案されている。例えば特許文献1には、本体部の側部とウイング部とを一体化した形状と略同形状のサイド不織布によってウイング部を形成した生理用ナプキンが記載されている。また同文献には、そのサイド不織布を、液不透過性裏面シートにヒートシールによって固着することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002―272786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の生理用ナプキンのように、ウイング部を形成させるサイド不織布として、不織布を単独で用いた場合には、ウイング部の強度を十分に確保することが容易でない。ウイング部の強度を高めるためには、サイド不織布に他の補強用フィルムを積層すればよいが、その場合にはウイング部の通気性が損なわれてしまい、ナプキンの着用期間中に蒸れが生じやすくなる。
【0006】
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、吸収コアと、該吸収コアの肌当接面側に配置された表面シートと、該吸収コアの非肌当接面側に配置された本体用液不透過性シートとを有する縦長の本体部、及び該本体部の長手方向に沿う両側縁から幅方向に延出する一対のウイング部を有する吸収性物品であって、
表面シートの長手方向に沿う側部の位置に、本体部の略全長にわたって延び、かつ該表面シートの長手方向に沿う側縁から幅方向に延出したサイドシートが配置されており、
本体用液不透過性シートにおける長手方向に沿う側部の位置に、該本体用液不透過性シートの長手方向に沿う側縁から幅方向に延出したウイング用液不透過性シートが配置されており、
ウイング用液不透過性シートが、サイドシートの少なくとも一部と重合してウイング部が形成されており、
吸収コアにおける非肌対向面側に位置する本体用液不透過性シート及び/又はウイング用液不透過性シートが透湿性を有し、かつウイング部における非肌対向面側に位置するウイング用液不透過性シートが透湿性を有する吸収性物品を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の吸収性物品によれば、ウイング部の強度を確保しつつ、物品の着用期間中の蒸れの発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンを表面シート側から見た平面図である。
【図2】図2は、図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図3は、図1に示す生理用ナプキンにおけるサイドシート、本体用液不透過性シート及びウイング用液不透過性シートの配置関係を示す分解斜視図である。
【図4】図4は、図1に示す吸収性物品における粘着部の形成パターンを示す図である。
【図5】図5は、本発明の吸収性物品の別の実施形態を示す断面図(図2相当図)である。
【図6】図6(a)は、本発明の吸収性物品の更に別の実施形態を示す断面図(図2相当図)であり、図6(b)は、図6(a)に示す吸収性物品を衣類のクロッチ部に取り付けた状態での吸収性物品の幅方向の断面図である。
【図7】図7は、吸収コアの別の実施形態を示す斜視図である。
【図8】図8(a)及び(b)は、本発明の吸収性物品の更に別の実施形態を示す断面図(図2相当図)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1ないし図3に示す本発明の一実施形態である生理用ナプキン1(以下、ナプキン1ともいう)は、縦長の本体部5及び該本体部5の長手方向Xに沿う左右の側縁51,51から幅方向に延出する一対のウイング部6,6を有する。本体部5は、図1中、X方向に長い形状を有し、その裏面(非肌対向面)には、該本体部5を、ショーツ等の衣類のクロッチ部の肌当接面(着用者の肌側に向けられる面)に固定するための本体粘着部(図示せず)が形成されている。同様に、ウイング部6の裏面(非肌対向面)には、各ウイング部6を、ショーツ等のクロッチ部の非肌当接面(着用者の肌側とは反対側に向けられる面)に固定するためのウイング部粘着部61が形成されている。なお、ショーツ等のクロッチ部の非肌当接面には、上層及び下層を有する二重構造のクロッチ部の下層側の面も含まれる。
【0011】
本明細書において、長手方向とは、ナプキン1又はその構成部材(例えば本体部)の長辺に沿う方向であり、幅方向は、該長手方向と直交する方向である。図1中、符号Xで示す方向は、ナプキン1及び本体部5の長手方向であり、符号Yで示す方向は、ナプキン1及び本体部5の幅方向である。また、肌当接面は、ナプキン1又はその構成部材における、生理用ナプキン1の着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌当接面は、ナプキン1又はその部材における、ナプキン1の着用時に肌側とは反対側(衣類側)に向けられる面である。
【0012】
ナプキン1は、図1に示すように、長手方向Xにおける略中央域に、幅方向に延出するウイング部6,6を有する排泄部領域Aと、ナプキン1の着用時に排泄部領域Aよりも前側(着用者の腹側)に配される前方領域Bと、ナプキン1の着用時に排泄部領域Aよりも後側(着用者の背中側)に配される後方領域Cとを有している。排泄部領域Aは、一対のウイング部6,6及び該一対のウイング部6,6に挟まれた部位からなるウイング部形成領域であり、ナプキン1の着用時には、本体部5における一対のウイング部6,6に挟まれた部位が、着用者の排泄部(膣口等)に当接する。
【0013】
本体部5は、図2に示すように吸収コア4を有している。吸収コア4における肌当接面側には表面シート2aが配置されている。一方、吸収コア4における非肌当接面側には本体用液不透過性シート3が配置されている。表面シート2a、本体用液不透過性シート3及び吸収コア4は、いずれも本体部長手方向Xに長い縦長の形状を有している。表面シート2aは、ナプキン1における肌当接面をなしている。本体用液不透過性シート3は、ナプキン1における非肌当接面をなしている。表面シート2aは、吸収コア4の上面の全域を被覆しており、吸収コア4の周縁を越えて外方に延出している。本体用液不透過性シート3は、吸収コア4の下面の全域を被覆しており、吸収コア4の周縁を越えて外方に延出している。
【0014】
図2に示すように、少なくともウイング部6が形成されている位置、すなわち排泄部領域Aでは、本体用液不透過性シート3が、表面シート2aよりもナプキン1の幅方向外方側に向けて幅広になされている。つまり排泄部領域Aでは、本体用液不透過性シート3の長手方向に沿う側縁33が、表面シート2aの長手方向に沿う側縁を越えて幅方向に延出している。ナプキン1の前方領域B及び後方領域Cにおいては、本体用液不透過性シート3の幅は、表面シート2aの幅とほほ同じであるか、又は本体用液不透過性シート3の幅の方が表面シート2aの幅よりも若干大きくなっている。
【0015】
表面シート2aは、液透過性のシート材、例えばエアスルー不織布及びスパンボンド不織布等の各種の不織布や穿孔フィルムから構成されている。液透過性を良好にする目的で、これらには親水化処理が施されていてもよい。
【0016】
吸収コア4は、一般に木材パルプ等の吸液性繊維材料を含んでいる。また吸収コア4は高吸収性ポリマーを含んでいてもよい。高吸収性ポリマーは、吸収コア4中に均一混合されているか、又は高吸収性ポリマーが1層又は2層以上の層をなして含まれている。更に、吸収コア4中には抗菌剤や消臭剤が添加されていてもよい。吸収コア4は、吸液性繊維材料や高吸収性ポリマーを含む積繊体の形態であり得る。あるいは吸収コア4は、吸液性繊維材料や高吸収性ポリマーを含むシート状の形態であり得る。吸収コア4は、その全体を液透過性のシート材料で包被して吸収体となすことができる。該シート材料としては薄葉紙や不織布を用いることができる。該シート材料には抗菌剤や消臭剤が含まれていてもよい。
【0017】
本体部5の肌対向面には表面シート2a及び吸収コア4が本体用液不透過性シート3側に向かって一体的に凹陥した溝7が環状に形成されている。環状溝7は、本体部5の長手方向前方寄りの位置及び後方寄りの位置に、それぞれ一対のくびれ部を有する略長円形をしている。更に、環状溝7の左右両側部には、本体部5の長手方向に延びる線状溝8,8が形成されている。線状溝8は、本体部5の幅方向(図1中Y方向)外方に向けてやや膨出した曲線状の形状をなしている。環状溝7及び線状溝8においては、表面シート2a及び吸収コア4が熱融着等により一体化している。環状溝7及び線状溝8の形成は、経血等の排泄液の拡散防止、着用時の身体に対する密着性の向上等に特に有効である。環状溝7及び線状溝8は、熱を伴うか又は伴わないエンボス、あるいは超音波エンボス等のエンボス加工によって常法に従い形成することができる。
【0018】
図1及び図2に示すように、表面シート2aの長手方向に沿う左右両側部の位置にはサイドシート2b,2bが配置されている。サイドシート2bは、本体部5の略全長にわたって延びている。サイドシート2bは、その一部が表面シート2aの肌当接面上に位置しており、表面シート2aの長手方向に沿う側部と重なり部を有している。この重なり部において、サイドシート2bと表面シート2aとが接合固定されている。この接合固定は、例えば図1に示すように、重なり部に、滑らかな波線状のパターンのヒートシール部21を、本体部5の長手方向に沿って形成することで達成される。
【0019】
図1ないし図3に示すように、サイドシート2bは、表面シート2aの長手方向に沿う側縁から幅方向に延出した延出部20を有している。延出部20は、ナプキン1の排泄部領域Aに形成されている。更に延出部20は、本体用液不透過性シート3の長手方向に沿う側縁33を越えて幅方向に延出している。延出部20の平面視での形状は、ウイング部6の平面視での形状と略一致している。
【0020】
サイドシート2bとしては、例えば撥水性のものを用いることが好ましい。そのようなシート材料としては例えば単層又は多層の不織布や、該不織布と樹脂フィルムとの積層体等を用いることができる。単層の不織布としては、例えばスパンボンド不織布等が挙げられる。多層の不織布としては、例えばスパンボンド−メルトブローン複合不織布(SM)やスパンボンド−メルトブローン−スパンボンド複合不織布(SMS)等が挙げられる。不織布と樹脂フィルムとの積層体における不織布と樹脂フィルムとの間は、溶融樹脂をフィルムに塗工した後固化させて一体化されていてもよいし、ホットメルト粘着剤等の接着剤を介して接合されていてもよい。
【0021】
更に図2及び図3に示すように、本体用液不透過性シート3の非肌当接面側における、該シート3の長手方向に沿う側部の位置にはウイング用液不透過性シート9が配置されている。ウイング用液不透過性シート9は、ナプキン1の排泄部領域Aにのみ位置している。ウイング用液不透過性シート9は、本体用液不透過性シート3の非肌当接面上に位置しており、本体用液不透過性シート3と重なり部を有している。この重なり部において、ウイング用液不透過性シート9と本体用液不透過性シート3とが接合固定されている。接合固定の詳細については後述する。
【0022】
ウイング用液不透過性シート9は、本体用液不透過性シート3の長手方向に沿う側縁33から幅方向に延出した延出部90を有している。延出部90は、本体用液不透過性シート3の側縁33だけでなく表面シート2aの長手方向に沿う側縁を越えて幅方向に延出している。延出部90の平面視での形状は、ウイング部6の平面視での形状と略一致している。また延出部90の平面視での形状は、サイドシート2bの延出部20の平面視での形状とも略一致している。
【0023】
一方、ウイング用液不透過性シート9における長手方向に沿う側縁のうち本体部5側の側縁92は、本体用液不透過性シート3の側縁33を越えて、本体部5の幅方向の内方に位置している。これに加えて該側縁92は、吸収コア4の長手方向に沿う側縁よりも、本体部5の幅方向の外方に位置している。したがって、吸収コアにおける非肌対向面側には、本体用液不透過性シート3のみが位置している。
【0024】
本実施形態においては、ウイング部6は、図2及び図3に示すように、ウイング用液不透過性シート9が、サイドシート2bの少なくとも一部と重合して形成されている。具体的には、ウイング部6は、ウイング用液不透過性シート9の延出部90が、サイドシート2bの延出部20の少なくとも一部と重合して形成されている。先に述べたように、ウイング用液不透過性シート9の延出部90の平面視での形状は、サイドシート2bの延出部20の平面視での形状と略一致しているので、ウイング部6は、両延出部20,90がほぼ完全に重ね合わされて形成されている。ウイング部6の上面はサイドシート2bの延出部20から構成されており、下面はウイング用液不透過性シート9の延出部90から構成されている。
【0025】
重ね合わされた両延出部20,90は、図1に示すように、それらの周縁域がヒートシールH1によって接合されている。周縁域よりも内方の位置においては、両延出部20,90は、図2に示すように、ホットメルト粘着剤M1によって接合されている。なお、ナプキン1の前方領域B及び後方領域Bにおける左右の側縁域では、表面シート2a、サイドシート2及び本体用液不透過性シート3がヒートシールH2,H3によって接合されている。更に、ナプキン1の前方領域B及び後方領域Bにおける端縁域では、表面シート2a及び本体用液不透過性シート3がヒートシールH4によって接合されている。
【0026】
先に述べたとおり、少なくともウイング部6が形成されている位置では、本体用液不透過性シート3の側縁33が、表面シート2aの長手方向に沿う側縁を越えて幅方向に延出している。そして、表面シート2aの長手方向に沿う側縁を越えて幅方向に延出している本体用液不透過性シート3の長手方向に沿う側部は、表面シート2aの長手方向に沿う側縁よりも幅方向外方の位置において、サイドシート2b及びウイング用液不透過性シート9と接合されている。詳細には、サイドシート2bは、その長手方向に沿う側部のうち本体部5側に位置する側部が、本体用液不透過性シート3の上面における長手方向に沿う側部と接合部22において接合されている。接合部22は、ナプキン1の長手方向に連続して延びるように、排泄部領域Aに形成されている。接合部22は、ヒートシール部21よりもナプキン1の幅方向外方に位置している。接合部22は、ホットメルト粘着剤による接合やヒートシールによる接合で形成されている。
【0027】
ウイング用液不透過性シート9に関しては、ウイング用液不透過性シート9における長手方向に沿う側部のうち本体部5側に位置する側部が、本体用液不透過性シート3の下面の長手方向に沿う側部と接合されている。同図において、本体用液不透過性シート3とウイング用液不透過性シート9との接合部は符号32で示されている。接合部32は、ナプキン1の長手方向に連続して延びるように、排泄部領域Aに形成されている。
【0028】
ナプキン1を平面視したときに、本体用液不透過性シート3とウイング用液不透過性シート9との接合部32は、本体用液不透過性シート3とサイドシート2bとの接合部22と重ならない位置関係にある。詳細には、ナプキン1を平面視したときに、本体用液不透過性シート3とサイドシート2bとの接合部22が、本体用液不透過性シート3とウイング用液不透過性シート9との接合部32よりも幅方向の外方に位置している。接合部32と、ヒートシール部21との位置関係については、両者が重なった位置に形成されていてもよく、あるいは重ならないように形成されていてもよい。
【0029】
本実施形態で用いられている本体用液不透過性シート3としては、液の透過は阻止するが、水蒸気の透過は阻止しない、透湿性のシートが用いられる。先に述べたとおり、本実施形態においては、吸収コアにおける非肌対向面側には、本体用液不透過性シート3のみが位置しているので、該非肌対向面側は、その全域が透湿性になっている。
【0030】
これに加えて、本実施形態においては、ウイング部6における非肌対向面側に位置しているシートであるウイング用液不透過性シート9としても、液の透過は阻止するが、水蒸気の透過は阻止しない、透湿性のシートが用いられる。また、先に述べたとおり、ウイング部6における肌対向面側に位置しているシートであるサイドシート2bは好適には不織布等の透湿性を有するシートから構成されているので、ウイング部6はその全体が透湿性を有する。
【0031】
以上の構成を採用することで、本実施形態のナプキン1をショーツ等の衣類のクロッチ部に装着した状態では、本体用液不透過性シート3を通じて外部に蒸気が放出される。また、放出された蒸気は、クロッチ部及び該クロッチ部の非肌対向面側に折り曲げられた状態のウイング部6を透過して更に外部に放出される。その結果、本実施形態のナプキン1によれば、ナプキン1の着用期間中の蒸れの発生を効果的に抑制できる。しかも、ウイング部6は、サイドシート2bの延出部20と、ウイング用液不透過性シート9の延出部90とが重なって形成されているので、サイドシート2bの延出部20のみを用いた場合に比較して強度が高くなっている。したがって、ナプキン1を取り付けるときや取り外すとき、あるいは装着状態で、ウイング部6に外力が加わってもその破断等が効果的に防止される。
【0032】
本体用液不透過性シート3及びウイング用液不透過性シート9としては、例えば熱可塑性樹脂に炭酸カルシウム等の無機化合物の粉末を練り込んだ樹脂組成物をフィルム状に溶融成形し、その溶融成形物を一軸又は二軸方向に延伸して微細孔を形成した透湿性フィルムを用いることができる。この透湿性フィルムには不織布等の繊維シートを積層してもよい。あるいは、透湿性を有する撥水性不織布を、本体用液不透過性シート3及びウイング用液不透過性シート9として用いてもよい。そのような撥水性不織布としては、スパンボンド−メルトブローン複合不織布や、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド複合不織布などの積層不織布が挙げられる。特に本体用液不透過性シート3及びウイング用液不透過性シート9として透湿性フィルムを用いると、それらの外面に本体粘着部やウイング部粘着部を形成するときに、粘着剤を首尾良く塗工することができるので好ましい。
【0033】
更に本実施形態のナプキン1においては、上述した蒸れ防止の効果に加えて、ウイング部6が表面シート2a及び本体用液不透過性シート3とは別部材から構成されているので、これらからウイング部を形成した場合に比較して、材料の使用量を低減することができるという効果も奏される。
【0034】
以上の各効果に加えて、本実施形態のナプキン1においては、接合部22と接合部32とが重ならない位置関係にあることによって、ナプキン1の側部の風合いが損なわれにくくなり、ナプキン1の装着状態において不快感や違和感が生じにくくなるという利点もある。
【0035】
更に本実施形態のナプキン1では、本体部5の側部の肌当接面側において、表面シート2a上にサイドシート2bが重ねられた構造になっているので、本体部5の側部の肌当接面側からの液の滲み出しが起こりづらくなっている。また、サイドシート2bによる液の滲み出し防止効果に加えて、本実施形態のナプキン1においては、本体用液不透過性シート3が、その上面側の接合部22においてサイドシート2bと接合されており、下面側の接合部32においてウイング用液不透過性シート9と接合されているので、吸収コア4からの液の滲み出しが、接合部22及び接合部32という二重の液流出阻止手段によって効果的に阻止される。その上、本実施形態のナプキンにおいては、液透過性のシート材料である表面シート2aが、本体用液不透過性シート3と直接に接合されていないので、これによっても本体部5の側部の肌当接面側からの液の滲み出しが効果的に防止される。
【0036】
先に述べたとおり、本実施形態のナプキン1においては、本体用液不透過性シート3の側部において、該本体用液不透過性シート3とウイング用液不透過性シート9とが接合部32において接合されている。この接合には、ホットメルト粘着剤やヒートシールを用いることができる。特に接合部32の形成に160℃での粘度が好ましくは1500〜4000mPa・sであり、更に好ましくは2000〜3500mPa・sであるホットメルト粘着剤を用いると、接合部32の透明化が起こりにくくなる、すなわちホットメルト粘着剤の塗布パターンが見えづらくなるので、ナプキン1の外観が向上するという利点と、粘着剤の成分変化が少ないため粘着剤の安定性が向上する利点がある。同様の理由によって、本体用液不透過性シート3とサイドシート2bとを接合する接合部22の形成にも上述の粘度を有するホットメルト粘着剤を用いることが好ましい。ホットメルト粘着剤の粘度は、JIS K6862、B法(JISハンドブック29接着、2007)に準拠した方法によって測定することができる。また、ホットメルト粘着剤の粘度を上述の範囲に設定するためには、例えば粘着付与剤(オリゴマー)の比率を高めて軟化剤比率を下げたり、熱可塑性エラストマーの分子量を小さくする事で軟化剤を減少するなど低分子量油性材料の使用量を減少する配合とすればよい。
【0037】
本実施形態のナプキン1においては、先に述べたとおり、本体部における非肌対向面の表面に本体粘着部が形成されており、またウイング部における非肌対向面の表面にウイング部粘着部が形成されている。本体粘着部は、本体部用粘着剤の塗布によって形成されている。一方、ウイング部粘着部は、ウイング部用粘着剤の塗布によって形成されている。これらの粘着剤の塗布は、本体用液不透過性シート3の透湿性及びウイング用液不透過性シート9の透湿性にマイナスに作用するが、それらのパターンを特定のものにすることで、粘着剤によるナプキン1の確実な固定と、本体用液不透過性シート3及びウイング用液不透過性シート9の透湿性とを両立させることができる。例えば図4(a)に示すとおり、本体部5においては、ナプキン1の幅方向に延びる帯状の本体粘着部51を、ナプキン1の長手方向にわたって、所定の間隔を置いて複数本設けるとともに、ウイング部9においては、ナプキン1の長手方向に延びる帯状のウイング部粘着部61を、ナプキン1の長手方向にわたって、所定の間隔を置いて複数本設ける。このようなパターンで粘着剤を塗布することで、ナプキン1をショーツ等の衣類のクロッチ部に固定した状態では、該クロッチ部を平面視したとき、図4(b)に示すように、本体粘着部51及びウイング部粘着部61のいずれもが存在しない粘着剤非存在部52が多数形成される。こうすることによって、ナプキン1の着用状態において、本体用液不透過性シート3を通じて吸収コア4から放出された蒸気が、クロッチ部及び粘着剤非存在部52を通じて外部へ放出されやすくなる。しかも、粘着部51,61によるナプキン1の固定は確実になされる。
【0038】
図4(a)及び(b)においては、本体粘着部51及びウイング部粘着部61の重ね合わせによって格子状のパターンが形成され、これらの粘着部51,61によって囲まれた粘着剤非存在部52が形成されている。しかし、粘着部51,61の形成パターンはこれに限られない。例えば、ウイング部粘着部61及び本体粘着部51を長手方向及び幅方向に角度を有した斜め帯状で形成し、両者の重ね合わせた状態で粘着剤非存在部52を形成する形態や、ウイング部粘着部61及び本体粘着部51を大きさの異なるドット状に形成する形態など、粘着部51,61の重ね合わせによって、粘着剤非存在部52が形成されれば、重ね合わせの粘着部のパターンは格子状に限られない。
【0039】
次に、本発明の別の実施形態を図5ないし図8を参照しながら説明する。これらの実施形態において特に説明しない点については、図1ないし図4に示す実施形態に関する説明が適宜適用される。また図4ないし図8においては、図1ないし図4と同じ部材には同じ符号を付してある。
【0040】
図5に示す実施形態のナプキン1は、本体用液不透過性シート3及びウイング用液不透過性シート9の幅方向の寸法が、先に述べた実施形態と相違している。詳細には、本体用液不透過性シート3に関しては、先に述べた実施形態よりも幅狭になっている。一方、ウイング用液不透過性シート9に関しては、先に述べた実施形態よりも幅広になっている。本体用液不透過性シート3の側縁33は、吸収コア4の長手方向に沿う側縁よりもナプキン1の幅方向内方に位置している。一方、ウイング用液不透過性シート9の本体部5側の側縁92は、吸収コア4の長手方向に沿う側縁及び本体用液不透過性シート3の側縁33を越えて、ナプキン1の幅方向内方に位置している。その結果、本体用液不透過性シート3と、ウイング用液不透過性シート9とは、吸収コア4の長手方向に沿う側縁よりもナプキン1の幅方向内方の位置において重なり部を有している。この重なり部において両者は接合部32によって接合されている。その結果、本実施形態のナプキン1においては、吸収コア4における非肌対向面側には、本体用液不透過性シート3と、ウイング用液不透過性シート9とが位置していることになる。したがって、本体用液不透過性シート3が透湿性を有していない場合であっても、ウイング用液不透過性シート9が透湿性を有していれば、吸収コア4における非肌対向面側における透湿性は確保される。もちろん本体用液不透過性シート3が透湿性を有していても、何ら差し支えはなく、ウイング用液不透過性シート9に比べて本体用液不透過性シート3の透湿性を低下させて液の染み出しを抑えるようにすればよい。本実施形態によれば、先に述べた実施形態に加えて、以下の効果が奏される。即ち、体液が直接排泄されることがない部位である吸収コア4の長手方向に沿う両側部を、中央部と比べて液不透過性シートの透湿性を高く設計できる。このため、本実施形態によれば、ウイング用液不透過性シート9の透湿性を高め、かつ該シート9を、吸収コア4の両側部の非肌対向面側に位置させることで、液の染み出しを抑制しつつ、吸収コア4における非肌対向面側における透湿性を高めることができる。なお、本実施形態においては、先に述べた実施形態と異なり、サイドシート2bは、本体用液不透過性シート3とではなく、ウイング用液不透過性シート9と接合部22において接合されている。
【0041】
図6(a)に示す実施形態のナプキン1は、本体用液不透過性シート3及びウイング用液不透過性シート9の幅方向の寸法は、先に述べた実施形態と同様である。本実施形態のナプキン1が、先に述べた実施形態と異なる点は、ウイング部6におけるウイング用液不透過性シート9の側縁93の終端位置である。詳細には次のとおりである。図1ないし図4に示す実施形態では、ウイング用液不透過性シート9の延出部90の形状と、サイドシート2bの延出部20の形状とは略同一なので、ウイング用液不透過性シート9における長手方向に沿う側縁のうち幅方向外方の側縁93の位置と、サイドシート2bにおける長手方向に沿う側縁のうち幅方向外方の側縁23の位置とはほぼ同位置である。これに対して、本実施形態においては、図6(a)に示すように、ウイング部6において、サイドシート2bの幅方向外方の側縁23が、ウイング用液不透過性シート9の長手方向に沿う側縁93を越えて幅方向に延出している。その結果、ウイング部6の自由端及びその近傍の部位は、サイドシート2bの延出部20単独から構成されることになる。つまり単一のシート材から構成されることになる。一方、ウイング部6のつけ根部及びその近傍の部位は、サイドシート2b及びウイング用液不透過性シート9の2枚重ねになっている。このような構成を採用することの利点を、図6(b)を参照しながら説明する。
【0042】
図6(b)は、図6(a)に示す形態のナプキン1をショーツ等の衣類のクロッチ部Cに取り付けた状態でのナプキン1の幅方向の断面図である。クロッチ部Cの非肌当接面C’側には、折り曲げられた状態のウイング部6が位置している。ウイング部6は、その自由端寄りの部位がサイドシート2bの延出部20単独から構成されている。先に述べたとおり、ウイング部6はその全体が透湿性を有しているところ、その自由端寄りの部位はサイドシート2bの延出部20単独から構成されているので、つけ根部及びその近傍の部位よりも透湿性が一層高くなっている。その結果、図1ないし図4に示す実施形態のナプキンに比較して、クロッチ部Cを通過してきた蒸気の放出性が一層良好になり、蒸れが一層抑制される。
【0043】
また、上述の効果に加えて、本実施形態によればウイング部6の強度を大きく低下させることなく、ウイング部6の風合いを高めることが可能になるという効果も奏される。
【0044】
以上の効果を一層顕著なものとする観点から、延出部20を含むサイドシート2bの通気性は、延出部90を含むウイング用液不透過性シート9の通気性よりも高くなっていることが好適である。ここでいう通気性とは、JIS K7129(リッシー法)に準拠した方法で測定されるものである。この方法で測定された通気性の程度が、ウイング用液不透過性シート9の通気性を基準として、サイドシート2bがその5〜100倍、特に7〜50倍であると、上述の効果が更に一層顕著なものとなる。
【0045】
同様の理由から、ナプキン1の幅方向断面でみたときのウイング部6の長さ(すなわち、ウイング部のつけ根から自由端までの長さ)に対して、サイドシート2bの延出部20のみで構成される部分の長さの割合は、5〜70%、特に10〜50%であることが好ましい。
【0046】
なお、図6(a)に示す実施形態においては、ウイング部粘着部61は、サイドシート2bの延出部20と、ウイング用液不透過性シート9の延出部90との重なり部に設けられることが、強度の点から好ましい。
【0047】
図7に示す実施形態は、吸収コア4の構造がこれまでの実施形態と相違する。同図に示す吸収コア4は、基盤部43と、該基盤部43の一面に位置する多数のブロック状小吸収部44とを備えている。隣り合うブロック状小吸収部44間は空間になっており、各ブロック状小吸収部44は個々に独立している。基盤部43とブロック状小吸収部44とは一体的に形成されている。多数のブロック状小吸収部44は、吸収コア4の幅方向に沿って多列に配置されている。具体的には、ブロック状小吸収部44はその複数個が、吸収コア4の長手方向に沿って所定の間隔をおいて列状に配置されている。またブロック状小吸収部44は、該ブロック状小吸収部44の列が、吸収コア4の幅方向に沿って所定の間隔をおいて多列に配置されている。このような構造の吸収コア4を用いることで、吸収コア4の厚み方向を透過してくる液の透過時間が短くなり、本体用液不透過性シート3やウイング用液不透過性シートが透湿性を有することと相まって、蒸れが一層効果的に防止される。
【0048】
図7に示す吸収コア4は、基盤部43の側が表面シート2aと対向するように配置されてもよく、ブロック状小吸収部44の側が表面シート2aと対向するように配置されてもよい。また、ブロック状小吸収部44は格子状に配置されているが、各ブロック状小吸収部44が吸収コア4の長手方向に沿って列状に配置されているとともに、該ブロック状小吸収部44の列が、吸収コア4の幅方向に沿って多列に配置されている限り、他のパターンで配置されていてもよい。例えば各ブロック状小吸収部44は千鳥格子状に配置されていてもよい。ブロック状小吸収部44の列に関しては、吸収コア4の幅方向に沿って多列に配置されていることに代えて、吸収コア4の長手方向に沿って多列に配置されていてもよい。具体的には、各ブロック状小吸収部44が吸収コア4の幅方向に沿って列状に配置されているとともに、該ブロック状小吸収部44の列が、吸収コア4の長手方向に沿って多列に配置されていてもよい。更に、図7に示す吸収コア4は、基盤部43とブロック状小吸収部44を備えるものであったが、これに代えて吸収コア4として、基盤部43を備えず、ブロック状小吸収部44のみを備えるものを用いてもよい。
【0049】
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記の実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、本体用不透過性シート3とサイドシート2bとの接合部22が、本体用不透過性シート3とウイング用液不透過性シート9との接合部32よりも幅方向の外方に位置していたが、これに代えて、図8(a)に示すように、本体用不透過性シート3とウイング用液不透過性シート9との接合部32が、本体用不透過性シート3とサイドシート2bとの接合部22よりも幅方向の外方に位置していてもよい。あるいは、接合部22と接合部32は、ナプキン1の平面視において同位置であってもよい。
【0050】
また前記実施形態においては、本体用不透過性シート3の長手方向に沿う側部における外面(非肌対向面)上に、ウイング用液不透過性シート9が配置されていたが、これに代えて、図8(b)に示すように、ウイング用液不透過性シート9が、本体用不透過性シート3の該側部における内面側(吸収コア対向面側)に位置し、本体用液不透過性シート3とサイドシート2bとの間に挟まれて固定されていてもよい。なお、図8(b)に示す実施形態では、ウイング用液不透過性シート9とサイドシート2bとの接合部22が、ウイング用液不透過性シート9と本体用不透過性シート3との接合部32よりも幅方向の外方に位置しているが、これに代えて、ウイング用液不透過性シート9と本体用不透過性シート3との接合部32が、ウイング用液不透過性シート9とサイドシート2bとの接合部22よりも幅方向の外方に位置していてもよいし、両者がナプキン1の平面視において同位置であってもよい。
【0051】
またウイング部は、粘着部を介してショーツに固定するものに限られず、機械的面ファスナーのオス部材からなる係合部を用いてショーツに固定するものや、粘着部や機械的面ファスナーからなる係合部を介してウイング部どうしを連結して固定するもの等であっても良い。また、本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンに適用できる他、パンティライナー(おりものシート)及び失禁パッド等に適用してもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2a 表面シート
2b サイドシート
20 サイドシートの延出部
3 本体用液不透過性シート
33 本体用液不透過性シートの長手方向に沿う側縁
4 吸収コア
5 本体部
6 ウイング部
9 ウイング用液不透過性シート
90 ウイング用液不透過性シートの延出部
A 中央部
B 前方部
C 後方部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収コアと、該吸収コアの肌当接面側に配置された表面シートと、該吸収コアの非肌当接面側に配置された本体用液不透過性シートとを有する縦長の本体部、及び該本体部の長手方向に沿う両側縁から幅方向に延出する一対のウイング部を有する吸収性物品であって、
表面シートの長手方向に沿う側部の位置に、本体部の略全長にわたって延び、かつ該表面シートの長手方向に沿う側縁から幅方向に延出したサイドシートが配置されており、
本体用液不透過性シートにおける長手方向に沿う側部の位置に、該本体用液不透過性シートの長手方向に沿う側縁から幅方向に延出したウイング用液不透過性シートが配置されており、
ウイング用液不透過性シートが、サイドシートの少なくとも一部と重合してウイング部が形成されており、
吸収コアにおける非肌対向面側に位置する本体用液不透過性シート及び/又はウイング用液不透過性シートが透湿性を有し、かつウイング部における非肌対向面側に位置するウイング用液不透過性シートが透湿性を有する吸収性物品。
【請求項2】
前記ウイング用液不透過性シートが透湿性フィルムからなる請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
本体部における非肌対向面の表面に、該本体部を衣類のクロッチ部に固定するための本体粘着部が複数形成されており、
ウイング部における非肌対向面の表面に、該ウイング部を衣類のクロッチ部に固定するためのウイング部粘着部が複数形成されており、
吸収性物品が衣類に固定された状態において、クロッチ部を平面視したとき、前記本体粘着部及びウイング部粘着部のいずれもが存在しない粘着剤非存在部が形成されるパターンで、本体粘着部及びウイング部粘着部が形成されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
本体用液不透過性シートの長手方向に沿う側部において、該本体用液不透過性シートとウイング用液不透過性シートとが接合されており、その接合に160℃での粘度が1500〜4000mPa・sであるホットメルト粘着剤が用いられている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
サイドシートの通気性が、ウイング用液不透過性シートの通気性よりも高くなっており、
ウイング部において、サイドシートの長手方向に沿う側縁のうち幅方向外方の側縁が、ウイング用液不透過性シートの長手方向に沿う側縁のうち幅方向外方の側縁を越えて幅方向に延出している請求項1ないし4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
吸収コアが、個々に独立した多数のブロック状小吸収部を備え、
各ブロック状小吸収部は、吸収コアの長手方向又は幅方向に沿って多列に配置されている請求項1ないし5のいずれか一項に記載の吸収性物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−59535(P2013−59535A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−200663(P2011−200663)
【出願日】平成23年9月14日(2011.9.14)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】