説明

呼制御装置、呼制御方法、および呼制御プログラム

【課題】多くの接続種別があっても処理が複雑化することがなく、また新しい接続種別が追加される場合でも追加の影響を全体に及ぼさない呼制御技術を提供する。
【解決手段】呼制御装置2は、複数の発信側呼制御手段23と、複数の着信側呼制御手段24と、各呼で使用される発信側呼制御手段の識別情報および着信側呼制御手段の識別情報を記憶する記憶手段211と、発側装置の接続種別に対応する発信側呼制御手段を選択するとともに着側装置の接続種別に対応する着信側呼制御手段を選択する選択手段222と、選択手段222が選択した発信側呼制御手段の識別情報および着発信側呼制御手段の識別情報を前記記憶手段211に記憶するとともに、選択された発信側呼制御手段および着信側呼制御手段に呼制御処理を指示する信号制御手段21と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末からの呼接続要求を制御する呼制御技術に関し、特に、接続種別に応じてモジュールを切り替えて呼の接続制御を行う呼制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の呼制御方式としては、例えば、呼制御を発呼側と着呼側とに分離して処理する発着分離方式がある。呼制御を発呼側と着呼側とに分離すると、自局内接続の処理が、交換機内部に仮想的なトランクである仮想内部トランクを設けることにより、発呼側制御部が発加入者回路と仮想内部トランクの入側との仮想的な接続制御を、また着呼側制御部が仮想内部トランクの出側と着加入者回路との仮想的な接続制御を行うことになる。これらの制御は、局外へ発信する場合の発加入者回路と出トランクとの接続制御、あるいは局外から着信してくる場合の入トランクと着加入者回路との接続制御に類似した処理となる。
【0003】
これにより自局内接続と局外発着信接続との接続制御が類似し、呼処理の単一性を図ることが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願平08−331257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の呼制御方式は、接続種別が複数存在することを想定していない。すなわち、発呼側制御部あるいは着呼側制御部と加入者回路とを接続する接続種別は一つであり、複数存在することを想定していない。このため、複数の接続種別が存在する場合は、全ての接続種別を包含する発呼側制御部あるいは着呼側制御部を構成する必要があり、包含する接続種別の数が多くなればなるほど各制御部の処理が複雑化することになる。
【0006】
また新しい接続種別が後から追加されるような場合は、追加の影響が各制御部全体に及ぶようになる。さらに、リダイレクションや新規サービスを実行するなかで、接続種別をまたがる複雑なシーケンスを実現しなければならない場合には、一層、制御部の処理が複雑化・肥大化するという問題がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、多くの接続種別があっても処理が複雑化することがなく、また新しい接続種別が追加される場合でも追加の影響を全体に及ぼさない呼制御技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、呼接続要求を制御する呼制御装置であって、接続種別毎に発信側の呼制御処理を行う、複数の発信側呼制御手段と、接続種別毎に着信側の呼制御処理を行う、複数の着信側呼制御手段と、各呼で使用される発信側呼制御手段の識別情報および着信側呼制御手段の識別情報を記憶する記憶手段と、前記複数の発信側呼制御手段の中から発側装置の接続種別に対応する発信側呼制御手段を選択するとともに、前記複数の着信側呼制御手段の中から着側装置の接続種別に対応する着信側呼制御手段を選択する選択手段と、前記選択手段が選択した発信側呼制御手段の識別情報および着信側呼制御手段の識別情報を前記記憶手段に記憶するとともに、前記選択された発信側呼制御手段および着信側呼制御手段に呼制御処理を指示する信号制御手段と、を有する。
【0009】
また、本発明は、呼接続要求を制御する呼制御方法であって、呼制御装置は、接続種別毎に発信側の呼制御処理を行う、複数の発信側呼制御部と、接続種別毎に着信側の呼制御処理を行う、複数の着信側呼制御部と、各呼で使用される発信側呼制御部の識別情報および着信側呼制御部の識別情報を記憶する記憶部と、を有し、前記複数の発信側呼制御部の中から発側装置の接続種別に対応する発信側呼制御部を選択するとともに、前記複数の着信側呼制御部の中から着側装置の接続種別に対応する着信側呼制御部を選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択した発信側呼制御部の識別情報および着信側呼制御部の識別情報を前記記憶部に記憶するとともに、前記選択された発信側呼制御部および着信側呼制御部に呼制御処理を指示する制御ステップと、を行う。
【0010】
また、本発明は、コンピュータが実行する呼接続要求を制御する呼制御プログラムであって、前記コンピュータを、接続種別毎に発信側の呼制御処理を行う、複数の発信側呼制御手段、接続種別毎に着信側の呼制御処理を行う、複数の着信側呼制御手段、各呼で使用される発信側呼制御手段の識別情報および着信側呼制御手段の識別情報を記憶する記憶手段、前記複数の発信側呼制御手段の中から発側装置の接続種別に対応する発信側呼制御手段を選択するとともに、前記複数の着信側呼制御手段の中から着側装置の接続種別に対応する着信側呼制御手段を選択する選択手段、前記選択手段が選択した発信側呼制御手段の識別情報および着信側呼制御手段の識別情報を前記記憶手段に記憶するとともに、前記選択された発信側呼制御手段および着信側呼制御手段に呼制御処理を指示する信号制御手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、多くの接続種別があっても処理が複雑化することがなく、また新しい接続種別が追加される場合でも追加の影響を全体に及ぼさない呼制御技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る呼制御システムの全体構成図である。
【図2】呼制御サーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】呼制御サーバ装置のモジュール移行処理を説明するための説明図である。
【図4】呼制御サーバ装置のモジュール再選択処理を説明するための説明図である。
【図5】呼制御サーバ装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】呼制御システムの基本の動作例を示すシーケンスチャートである。
【図7】呼制御システムのモジュール移行時の動作例を示すシーケンスチャートである。
【図8】呼制御システムのモジュール再接続時の動作例を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0014】
[システムの構成]
図1は、本発明の実施形態に係る呼接続システムの一例を示す図である。図示する呼制御システムは、呼制御サーバ装置2と、複数の装置3a、3b、3c、4a、4b、4cとを有する。呼制御サーバ装置2は、ネットワーク1を介した装置間の呼接続を制御する。呼制御サーバ装置2は、セッション制御機能を含み、複数の接続種別に対応することができる。詳細については、後述する。
【0015】
複数の装置は、呼制御サーバ装置2とSIP(Session Initiation Protocol)を用いて通信可能な装置であって、例えば、他の呼制御サーバ装置、端末装置およびトーキ装置(電話サービスにおける自動音声ガイダンス装置)などである。
【0016】
複数の装置の各々は、SIP自体を用いるが、許容されるメソッド、ヘッダ、パラメータおよびシーケンス等が異なる接続種別を使用するものとする。ここでは、装置3aの接続種別をIF1とし、装置3bの接続種別をIF2とし、装置3cの接続種別をIF3とし、装置4aの接続種別をIFaとし、装置4bの接続種別をIFbとし、装置4cの接続種別をIFcとする。
【0017】
呼制御サーバ装置2および複数の装置は、ネットワーク1に接続されている。ネットワーク1は、IPパケットを伝送可能なネットワークである。
【0018】
本システムでは、例えば、装置3aが接続種別IF1によりイニシャルINVITEを送信すると、呼制御サーバ装置2が、イニシャルINVITEを受信し、接続種別IF1に応じた発モジュールを選択し、動作させる(S11)。そして、呼制御サーバ装置2は、発モジュールの動作結果にもとづきイニシャルINVITEの送信先となる装置の接続種別(例えば、装置4aの接続種別IFa)に応じた着モジュールを選択し、動作させるものである(S12)。
【0019】
上記説明した呼制御サーバ装置2および複数の装置は、例えば、CPUと、メモリと、HDD等の外部記憶装置と、入力装置と、出力装置とを備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、各装置の各機能が実現される。例えば、呼制御サーバ装置2および複数の端末の各機能は、呼制御サーバ装置2用のプログラムの場合は呼制御サーバ装置2のCPUが、そして、各装置用のプログラムの場合は各装置のCPUがそれぞれ実行することにより実現される。
【0020】
[呼制御サーバ装置2の構成]
次に、呼制御サーバ装置2について説明する。
【0021】
図2は、図1のシステムにおける呼制御サーバ装置2の構成例を示す図である。図2では、呼制御サーバ装置2の機能のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0022】
なお、ここでの説明は、イニシャルINVITEが、接続種別IF1、接続種別IF2あるいは接続種別IF3から送信されるものとして、以下説明する。
【0023】
呼制御サーバ装置2は、信号制御部21と、事前分析部22と、発モジュール23(発信側呼制御手段)と、着モジュール24(着信側呼制御手段)と、加入者データ蓄積部25と、を備える。
【0024】
信号制御部21は、モジュール記憶部211と、信号受付部212と、事前分析対応部213と、モジュール対応部214と、信号送出部215とを有する。
【0025】
モジュール記憶部211は、選択した発モジュール23の種別(識別情報)および着モジュール24の種別(識別情報)を、ダイアログが存在する間記憶する。ダイアログは、呼が発生してから当該呼が切断されるまでの間を意味する。信号受付部212は、複数の装置3a、3b、3c、4a、4b、4cから送られてくる信号を受信する。
【0026】
事前分析対応部213は、信号受信部212が受信した信号にもとづいて接続種別に応じた発モジュール23の選択を事前分析部22に指示し、事前分析部22から選択結果を取得する。また、事前分析対応部213は、モジュール対応部214が受信した発モジュール23の処理結果にもとづいて、信号の送出先となる装置の接続種別(例えば、装置 4aの接続種別IFa)に応じた着モジュールの選択を事前分析部22に指示し、事前分析部22から選択結果を取得する。
【0027】
モジュール対応部214は、事前分析対応部213が取得した発モジュール23の選択結果にもとづいて対応する発モジュール23に処理を指示し、処理結果を受信する。また、モジュール対応部214は、事前分析対応部213が取得した着モジュール24の選択結果にもとづいて対応する着モジュール24に処理を指示し、処理結果を受信する。信号送出部215は、複数の装置3a、3b、3c、4a、4b、4cに信号を送信する。
【0028】
事前分析部22は、受付結果送出部221と、モジュール選択部222とを有する。受付結果送出部221は、信号制御部21の事前分析対応部213から送出される発モジュール23あるいは着モジュール24の選択指示を受信し、選択結果を送信する。
【0029】
モジュール選択部222は、受付結果送出部221が受信した選択指示にもとづき、当該選択指示に含まれる信号受信部212が受信した信号や加入者データ蓄積部25が蓄積している加入者データ等から発モジュール23の選択を行う。また、モジュール選択部222は、受付結果送出部221が受信した選択指示に基づき、当該選択指示に含まれるモジュール対応部214が受信した発モジュール23の処理結果や、加入者データ蓄積部25が蓄積している加入者データ等から着モジュール24の選択を行う。
【0030】
本実施形態の発モジュール23は、接続種別毎に備えられ、呼接続要求の接続種別に応じて接続段階の発ステージとして機能するモジュールである。図示する例では、発モジュール23として、接続種別IF1に対応する発モジュールIF1 23aと、接続種別IF2に対応する発モジュールIF2 23bと、接続種別IF3に対応する発モジュールIF3 23cとを有する。新たな接続種別が追加された場合、さらに多くの発モジュールを有することになる。
【0031】
発モジュールIF1 23aは、受付結果送出部231aと、処理部232aとを有する。受付結果送出部231aは、信号制御部21のモジュール対応部214から送出される発モジュール23aの処理指示を受信し、処理結果を送信する。処理部232aは、受付結果送出部231aが受信した処理指示にもとづき、接続段階の発ステージとして動作する。
【0032】
発モジュールIF2 23bは、受付結果送出部231b(不図示)および処理部232b(不図示)とを有している。受付結果送出部231bおよび処理部232bは、上記の受付結果送出部231aおよび処理部232aと同様であるため説明を省略する。
【0033】
発モジュールIF3 23cは、受付結果送出部231c(不図示)と、処理部232c(不図示)とを有する。受付結果送出部231cおよび処理部232cは、上記の受付結果送出部231aおよび処理部232aと同様であるため説明を省略する。
【0034】
本実施形態の着モジュール24は、接続種別毎に備えられ、発モジュールの動作結果にもとづいて接続段階の着ステージとして機能するモジュールである。図示する例では、着モジュール24として、接続種別IFaに対応する着モジュールIFa 24aと、接続種別IFbに対応する着モジュールIFb 24bと、接続種別IFcに対応する着モジュールIFc 24cと、を有する。新たな接続種別が追加された場合、さらに多くの着モジュールを有することになる。
【0035】
着モジュールIFa 24aは、受付結果送出部241aと、処理部242aとを有する。受付結果送出部241aは、信号制御部21から送出される着モジュール24aの処理指示を受信し、処理結果を送信する。処理部242aは、受付結果送出部241aが受信した処理指示にもとづき、接続段階の着ステージとして動作する。
【0036】
着モジュールIFb 24bは、受付結果送出部241b(不図示)と、処理部242b(不図示)とを有する。受付結果送出部241bおよび処理部242bは、上記の受付結果送出部241aおよび処理部242aと同様であるため説明を省略する。
【0037】
着モジュールIFc 24cは、受付結果送出部241c(不図示)と、処理部242c(不図示)とを有する。受付結果送出部241cおよび処理部242cは、上記の受付結果送出部241aおよび処理部242aと同様であるため説明を省略する。
【0038】
加入者データ蓄積部25は、加入者が操作する端末装置の接続種別を含む加入者データを蓄積する。
【0039】
[モジュール移行処理]
次に、一旦選択した着モジュール24を動作させた結果、他の着モジュール24への変更が要求された場合に、着モジュール24の再選択を行うモジュール移行処理について詳しく説明する。
【0040】
図3は、図2の呼制御サーバ装置2のモジュール移行処理例を説明するための図である。ここでは、装置3aが、接続種別IF1によりイニシャルINVITEを送信した場合を例に説明する。
【0041】
信号受付部212がイニシャルINVITEを受信すると、事前分析対応部213は、事前分析部22に接続種別IF1に応じた発モジュール23の選択を指示する(1)。事前分析部22は、発モジュールIF1 23aの種別(識別情報)を選択し(2)、選択結果を事前分析対応部213に返送する。
【0042】
事前分析対応部213は、選択結果を受信し(3)、当該選択結果である発モジュール23の種別(IF1)を、モジュール記憶部211に記憶するとともに(4)、モジュール対応部214に送出する。モジュール対応部214は、当該選択結果にもとづいて、発モジュールIF1 23aに、処理を指示する(5)。発モジュールIF1 23aは、処理し(6)、処理結果をモジュール対応部214に返送する。
【0043】
モジュール対応部214は、処理結果を受信し(7)、事前分析対応部213に送出する。事前分析対応部213は、当該処理結果にもとづいて、事前分析部22にイニシャルINVITEの送信先となる装置、例えば、装置4aの接続種別IFaに対応する着モジュール24の選択を、事前分析部22に指示する(8)。事前分析部22は、着モジュールIFa 24aの種別(識別情報)を選択し(9)、選択結果を事前分析対応部213に返送する。
【0044】
事前分析対応部213は、選択結果を受信し(10)、選択結果である着モジュール24の種別(IFa)をモジュール記憶部211に記憶する(11)。この選択結果により、モジュール対応部214は、着モジュールIFa 24aに処理を指示し(12)、着モジュールIFa 24aが処理し(13)、処理結果をモジュール対応部214に返送し、モジュール対応部214が受信する(14)。
【0045】
このとき、処理結果が、接続先を接続種別IFaの装置4aではなく、接続種別IFbの装置4bに変更するものであった場合(例えば、処理した結果、着加入者の端末装置が外れていてトーキ接続に切り替える必要がある場合)、事前分析対応部213は、事前分析部22に接続種別IFbに応じた着モジュール24の選択を指示する(15)。事前分析部22は、着モジュールIFb 24bの種別(識別情報)を選択し(16)、選択結果を事前分析対応部213に返送する。
【0046】
事前分析対応部213は、選択結果を受信し(17)、(11)においてモジュール記憶部211に記憶した着モジュール24の種別を後から選択された種別に上書き・更新する(18)。具体的には、図示するように、モジュール記憶部211の記憶テーブルには、呼番号毎に、発モジュールの種別(IF1)と、着モジュールの種別(IFa)とが記憶されており、(18)において着モジュールの種別(IFa)が(IFb)に更新される。
【0047】
この選択結果により、モジュール対応部214が着モジュールIFb 24bに処理を指示する(19)。着モジュールIFb 24bは、処理し(20)、処理結果をモジュール対応部214に返送する。モジュール対応部214が処理結果を受信し(21)、信号送出部215が装置b 4bにイニシャルINVITEを送信する。
【0048】
[モジュール再接続処理]
次に、発モジュール23について、はじめに動作させたときにはなかった条件を付加して再動作させ、再動作結果にもとづき着モジュール24の再接続を行うモジュール再接続処理について詳しく説明する。
【0049】
図4は、図2の呼制御サーバ装置2のモジュール再選択処理例を説明するための図である。
【0050】
装置3aから送信されたイニシャルINVITEを受信し、装置4aにイニシャルINVITEを送信した場合を例に説明する。
【0051】
信号受付部212が、イニシャルINVITEを受信した装置4aから送信された「301」(リダイレクション応答:Moved Permanently)を受信する。このとき、モジュール記憶部211には、このダイアログの呼番号に係わる発モジュール23として「IF1」が、着モジュール24として「IFa」が記憶されているものとする。
【0052】
信号受付部212が「301」の受信により、モジュール記憶部211を参照して、着モジュール24の種別「IFa」を取得する(1)。これにより、モジュール対応部214が、着モジュールIFa 24aに処理を指示し(2)、着モジュールIFa 24aが処理し(3)、処理結果をモジュール対応部214に返送し、モジュール対応部214が処理結果を受信する(4)。
【0053】
また、信号受付部212が、モジュール記憶部211を参照して、発モジュール23の種別「IF1」を取得する(5)。これにより、モジュール対応部214は、発モジュールIF1 23aに処理を指示し(6)、発モジュールIF1 23aが処理し(7)、処理結果をモジュール対応部214に返送し、モジュール対応部214が処理結果を受信する(8)。
【0054】
この処理結果にもとづき、イニシャルINVITEの送信先が接続種別IFcの装置4cであることが判別した場合(例えば、処理した結果、リダイレクションであり別の装置に接続しなおす必要がある場合)、事前分析対応部213が、事前分析部22に接続種別IFcに応じた着モジュール24の選択を指示し(9)、事前分析部22が着モジュールIFc 24cの種別(識別情報)を選択し(10)、選択結果を事前分析対応部213に返送し、事前分析対応部213が選択結果を受信する(11)。そして、事前分析対応部213は、モジュール記憶部211の着モジュール24の種別(IFa)を、(11)で後から選択された種別(IFc)に上書・更新する(12)。
【0055】
この選択結果により、モジュール対応部214が着モジュールIFc 24cに処理を指示し(13)、着モジュールIFc 24cが処理し(14)、処理結果をモジュール対応部214に返送し、モジュール対応部214が受信し(15)、信号送出部215が装置4cにイニシャルINVITEを送信する。
【0056】
[呼制御サーバ装置2の動作]
次に、呼制御サーバ装置2の動作について説明する。
【0057】
図5は、図2の呼制御サーバ装置2の動作例を示すフローチャートである。
【0058】
信号受付部212は所定の装置から信号を受信し(ステップA1)、モジュール記憶部211を参照して発モジュールおよび着モジュールが選択済みか否かを判別する(ステップA2)。ここでは、接続種別IF1の装置3aからイニシャルINVITEが送信されるものとする。イニシャルINVITEには、送信元の装置の接続種別、呼識別情報、接続先情報などが含まれているものとする。
【0059】
イニシャルINVITEの受信の場合、モジュール記憶部211には、当該呼の呼番号に対応する発モジュール23および着モジュール24が選択済になっていない(すなわち、発モジュール23および着モジュール24の種別が記憶されていない)ので(ステップA2:NO)、事前分析対応部213が事前分析部22に接続種別IF1に応じた発モジュール23の選択を指示する(ステップA3)。事前分析部22は、接続種別IF1に対応する発モジュールIF1 23aの種別・識別情報(モジュールID等)を選択し(ステップA4)、選択結果を返信する。
【0060】
なお、事前分析部22は、例えば、接続種別と発モジュールの種別・識別情報とを対応づけた対応表、および、接続種別と着モジュールの種別・識別情報とを対応づけた対応表をあらかじめ記憶しているものとする。
【0061】
事前分析対応部213は、選択結果を受信し(ステップA5)、イニシャルINVITEに含まれる呼識別情報に基づいて生成した呼番号に対応付けて、選択結果で指定された発モジュール23の種別をモジュール記憶部211に記憶する(ステップA6)。そして、モジュール対応部214が、イニシャルINVITEに含まれる接続先情報を指定して発モジュールIF1 23aに処理を指示し(ステップA7)、発モジュールIF1 23aが、発呼側の呼制御処理を行い(ステップA8)、処理結果を返送し、モジュール対応部214が受信する(ステップA9)。
【0062】
ここでの処理結果としては、接続先となる装置が、自呼制御サーバ装置2に収容されている装置であるか否かの情報などが含まれる。ここで、接続先となる装置が、自呼制御サーバ装置2に収容されている装置の場合、当該装置の接続種別はIFaであるものとする。
【0063】
事前分析対応部213は、このような処理結果にもとづき、イニシャルINVITEの送信先が接続種別IFaの装置4aであると判別し、事前分析部22にイニシャルINVITEの送信先となる装置4aの接続種別IFaに対応する着モジュール24の選択を指示する(ステップA10)。
【0064】
事前分析部22は、着モジュールIFa 24aの種別・識別情報(モジュールID等)を選択し(ステップA11)、選択結果を返信し、事前分析対応部213が受信する(ステップA12)。そして、事前分析対応部213は、モジュール記憶部211の当該呼番号に対応付けて着モジュール24の種別を記憶(上書き)する(ステップA13)。
【0065】
そして、モジュール対応部214は、着モジュールIFa 24aに処理を指示する(ステップA14)。着モジュールIFa 24aは、着呼側の呼制御処理(接続先端末への信号送信処理等)を行い(ステップA15)、処理結果を返送し、モジュール対応部214が受信する(ステップA16)。処理結果には、着呼側の呼制御処理である信号送信処理が、成功(OK)したか、失敗(NG)が含まれる。
【0066】
モジュール対応部214は、処理結果が成功(OK)の場合、接続先の変更が無いと判別し(ステップA17:無し)、処理結果が失敗(NG)の場合、接続先の変更が有ると判別する(ステップA17:有り)。
【0067】
接続先の変更がない場合は(ステップA17:無し)、信号送出部215は、接続先の装置4a(接続種別IFa)にイニシャルINVITEを送信する(ステップA18)。一方、接続先の変更がある場合は(ステップA17:有り)、ステップA10に戻り、着モジュール24の再選択を行う。なお、接続先の変更がある場合としては、例えば、接続先の端末4aがビジー(話中)または無応答の場合に、接続先をトーキ装置に変更することが考えられる。この場合、トーキ装置の接続種別に対応する着モジュール24の選択を指示する(ステップA10)。
【0068】
また、ステップA1で信号受付部212が信号を受信し、モジュール記憶部211を参照して、当該信号に対応する呼番号の発モジュールおよび着モジュールが選択済みの場合(ステップA2:YES)、信号受付部212は、再接続の処理が必要な信号であるか否かを判別する(ステップA19)。再接続の処理が必要な信号であるか否かは、例えば、「30X」(リダイレクション応答)の信号であるか否かにより判別することが考えられる。再接続の処理が必要でない場合(ステップA19:NO)、処理を終了する。
【0069】
一方、再接続の処理が必要な場合(ステップA19:YES)、信号受付部212は、モジュール記憶部211を参照し、当該呼番号の着モジュール24の種別(ここでは、「IFa」とする)を取得する(ステップA20)。そして、モジュール対応部214は、着モジュールIFa 24aに処理を指示し(ステップA21)、着モジュールIFa 24aが、着呼側の呼制御処理(接続先端末への信号送信処理等)を行い(ステップA22)、処理結果を返送し、モジュール対応部214が受信する(ステップA23)。
【0070】
また、モジュール対応部214はは、モジュール記憶部211を参照し、当該呼番号の発モジュール23の種別(ここでは、「IF1」とする)を取得する(ステップA24)。そして、モジュール対応部214は、発モジュールIF1 23aに処理を指示し(ステップA25)、発モジュールIF1 23aが、処理し(ステップA26)、処理結果を返送し、モジュール対応部214が受信する(ステップA27)。
【0071】
モジュール対応部214は、接続先の変更の有無を判別し、変更がない場合は(ステップA28:無し)、信号送出部215が装置3a(接続種別IF1)に信号を送信する(ステップA29)。
【0072】
また、ステップA28において、接続先の変更があった場合は(ステップA28:有り)、ステップA10に戻り、着モジュール24の再選択を行う。接続先の変更の有無の判別としては、例えば、例えば、「30X」(リダイレクション応答)の信号には、接続先の情報が含まれており、この情報に基づいて判別する。
【0073】
[システムの動作]
次に、本実施形態の呼制御システムの動作について、図6〜図8を用いて説明する。
【0074】
図6は、本実施形態の基本の動作例を示すシーケンスチャートである。
【0075】
図示するシーケンスチャートでは、端末装置3a、呼制御サーバ装置2、呼制御サーバ装置4aa、および端末装置4abの間のシーケンスを示している。なお、端末装置3aは、図1に示す装置3aの具体的な装置である。また、呼制御サーバ装置4aaおよび端末装置4abは、図1に示す装置4aの具体的な装置である。
【0076】
端末装置3a(接続種別IF1)がINVITE(1)を送信すると(ステップB1)、呼制御サーバ装置2の発モジュールIF1 23aおよび着モジュールIFa 24aがそれぞれ呼制御処理し、呼制御サーバ装置4aa(接続種別IFa)にINVITE(2)を送信し(ステップB2)するとともに、端末装置3aに100Trying(1)を送信し(ステップB3)、端末装置3aは、100Trying(1)を受信する。
【0077】
呼制御サーバ装置4aaは、INVITE(2)を受信すると、端末装置4abにINVITE(3)を送信する(ステップB4)。INVITE(3)を受信した端末装置4abは、180Ringing(1)を呼制御サーバ装置4aaに送信し(ステップB5)、呼制御サーバ装置4aaは、呼制御サーバ装置2に180Ringing(2)を送信する(ステップB6)。
【0078】
呼制御サーバ装置2の着モジュールIFa 24aおよび発モジュールIF1 23aは、180Ringingを処理し、端末装置3aに180Ringing(3)を端末装置3aに送信する(ステップB7)。
【0079】
また、端末装置4abが200OK(1)を呼制御サーバ装置4aaに送信すると(ステップB8)、呼制御サーバ装置4aaは呼制御サーバ装置2に200OK(2)を送信する(ステップB9)。呼制御サーバ装置2の着モジュールIFa 24aおよび発モジュールIF1 23aが200OK(2)を処理し、端末装置3aに200OK(3)を送信する(ステップB10)。そして、端末装置3aが200OK(3)を受信すると、端末装置3aと端末装置4abとが通話状態になる(ステップB11)。
【0080】
なお、上記説明したB1〜B2の処理は、図5に示すA1〜A18に相当する処理である。
【0081】
図7は、本実施形態のモジュール移行を行う場合の動作例を示すシーケンスチャートである。
【0082】
図示するシーケンスチャートでは、端末装置3a、呼制御サーバ装置2、およびトーキ装置4bの間のシーケンスを示している。なお、端末装置3aは、図1に示す装置3aの具体的な装置である。また、トーキ装置4bは、図1に示す装置4bの具体的な装置である。
【0083】
端末装置3a(接続種別IF1)がINVITE(1)を送信すると(ステップC1)、呼制御サーバ装置2の発モジュールIF1 23aおよび着モジュールIFa 24aがそれぞれ呼制御処理を行う。ここで、着モジュールIFa 24aの着呼側の呼制御処理(接続先端末への信号送信処理等)において、トーキ装置4bへの接続および、着モジュール24の移行が必要となり、トーキ装置4bの接続種別IFbに対応する着モジュールIFb 24bを選択するものとする。
【0084】
発モジュールIF1 23aおよび着モジュールIFb 24bの処理により、呼制御サーバ装置2は、トーキ装置4b(接続種別IFb)にINVITE(2)を送信するとともに(ステップC2)、端末装置3aに100Trying(1)を送信する(ステップC3)。
【0085】
INVITE(2)を受信したトーキ装置4bが呼制御サーバ装置2に200OK(1)を送信すると(ステップC4)、呼制御サーバ装置2が受信し、着モジュールIFb 24bおよび発モジュールIF1 23aが呼制御処理し、端末装置3aに200OK(2)を送信する(ステップC5)。端末装置3aが、200OK(2)を受信することにより、端末装置3aとトーキ装置4bとが通信可能な状態となり、トーキ装置4bから所定のトーキ(音声ガイダンス)が端末装置3aに送出される(ステップC6)。
【0086】
なお、上記説明したC1〜C2の処理は、図5に示すA1〜A17:有り、A10〜A18に相当する処理である。
【0087】
図8は、本実施形態におけるモジュール再接続を行う場合の動作例を示すシーケンスチャートである。
【0088】
図示するシーケンスチャートでは、端末装置3a、呼制御サーバ装置2、呼制御サーバ装置4a、および端末装置4cの間のシーケンスを示している。なお、端末装置3aは、図1に示す装置3aの具体的な装置である。呼制御サーバ装置4aは、図1に示す装置4aの具体的な装置である。また、端末装置4cは、図1に示す装置4cの具体的な装置である。
【0089】
端末装置3a(接続種別IF1)がINVITE(1)を送信すると(ステップD1)、呼制御サーバ装置2の発モジュールIF1 23aおよび着モジュールIFa 24aが処理し、呼制御サーバ装置4a(接続種別IFa)にINVITE(2)を送信するとともに(ステップD2)、端末装置3aに100Trying(1)を送信し(ステップD3)、端末装置3aが受信する。
【0090】
呼制御サーバ装置4aは、INVITE(2)を受信し、「301」のリダイレクション応答を呼制御サーバ装置2に送信する(ステップD4)。「301」のリダイレクション応答を受信した呼制御サーバ装置2は、着モジュールIFa 24aおよび発モジュールIF1 23aが処理を行いが、発モジュールIF1 23aの処理において着モジュール24の再接続が必要であると判別し、着モジュールIFc 24cを選択し、発モジュールIF1 23aおよび着モジュールIFc 24cの処理により、端末装置4c(接続種別IFc)にINVITE(3)を送信し(ステップD5)、端末装置4cが受信する。
【0091】
INVITE(3)を受信した端末装置4cが180Ringing(1)を送信すると(ステップD6)、呼制御サーバ装置2が受信し、着モジュールIFc 24cおよび発モジュールIF1 23aが処理し、端末装置3aに180Ringing(2)を送信し(ステップD7)、端末装置3aが受信する。
【0092】
また端末装置4cが200OK(1)を送信すると(ステップD8)、呼制御サーバ装置2が受信し、着モジュールIFc 24cおよび発モジュールIF1 23aが処理し、端末装置3aに200OK(2)を送信し(ステップD9)、端末装置3aが受信すると、端末装置3aと端末装置4cとが通話状態になる(ステップD10)。
【0093】
なお、上記説明したD4〜D5の処理は、図5に示すA19〜A28:有り、A10〜A18に相当する処理である。
【0094】
以上説明した本実施形態では、多くの接続種別があっても処理が複雑化することがなく、また新しい接続種別が追加される場合でも追加の影響を全体に及ぼさない呼制御技術を提供することができる。
【0095】
すなわち、本実施形態では、接続種別毎に発モジュールおよび着モジュールを用意し、接続してきた接続種別に応じて接続段階の発ステージとして機能する発モジュールを選択し、当該発モジュールを動作させ、発モジュールの動作結果にもとづき接続段階の着ステージとして機能する着モジュールを選択し、当該着モジュールを動作させ、選択した発モジュールおよび着モジュールの種別を呼が存在する間記憶する。換言すると、本実施形態では、接続種別に応じて発モジュールおよび着モジュールを切り替えて、呼制御を行うものである。
【0096】
これにより、多くの接続種別が存在する場合や、新しい接続種別が追加される場合にも容易に対応可能になるとともに、呼の存在する間の発モジュールおよび着モジュールの選択回数を減らすことが可能になる。
【0097】
また、本実施形態では、一旦選択した着モジュールを動作させた結果、他の着モジュールへの変更が要求された場合は、着モジュールの再選択が可能なモジュール移行を実現することができる。
【0098】
また、本実施形態では、発モジュールについては、はじめに動作させたときにはなかった条件を付けて再動作させ、再動作結果にもとづき着モジュールを再選択することができる。これにより、リダイレクションや新規サービスを実行する上で、接続種別をまたがる複雑なシーケンスの実現にも容易に対応することができる。
【0099】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0100】
1 ネットワーク
2 呼制御サーバ装置
21 信号制御部
211 モジュール記憶部
212 信号受付部
213 事前分析対応部
214 モジュール対応部
215 信号送出部
22 事前分析部
221 受付結果送出部
221 モジュール選択部
23a 発モジュール
231a 受付結果送出部
232a 処理部
23b 発モジュールIF2
23c 発モジュールIF3
24 着モジュール
24a 着モジュールIF1
241a 受付結果送出部
242a 処理部
24b 着モジュールIF2
24c 着モジュールIF3
25 加入者データ蓄積部
3a、3b、3c、4a、4b、4c 装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼接続要求を制御する呼制御装置であって、
接続種別毎に発信側の呼制御処理を行う、複数の発信側呼制御手段と、
接続種別毎に着信側の呼制御処理を行う、複数の着信側呼制御手段と、
各呼で使用される発信側呼制御手段の識別情報および着信側呼制御手段の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の発信側呼制御手段の中から発側装置の接続種別に対応する発信側呼制御手段を選択するとともに、前記複数の着信側呼制御手段の中から着側装置の接続種別に対応する着信側呼制御手段を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した発信側呼制御手段の識別情報および着信側呼制御手段の識別情報を前記記憶手段に記憶するとともに、前記選択された発信側呼制御手段および着信側呼制御手段に呼制御処理を指示する信号制御手段と、を有すること
を特徴とする呼制御装置。
【請求項2】
請求項1記載の呼制御装置であって、
前記信号制御手段は、前記選択手段が選択した着信側呼制御手段の呼制御処理が失敗した場合、所定の着側装置の接続種別に対応する着信側呼制御手段を前記選択手段に再選択させ、当該再選択された着信側呼制御手段の識別情報を前記記憶手段に記憶するとともに、当該再選択された着信側呼制御手段に呼制御処理を指示すること
を特徴とする呼制御装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の呼制御装置であって、
前記信号制御手段は、再接続要求を受信した場合、前記記憶手段から前記再接続要求の呼に対応する発信側呼制御手段の識別情報および着信側呼制御手段の識別情報を取得し、当該取得した各識別情報の発信側呼制御手段および着信側呼制御手段に呼制御処理を指示し、
前記再接続要求で指定された所定の着側端末の接続種別に対応する着信側呼制御手段を前記選択手段に再選択させ、当該再選択された着信側呼制御手段の識別情報を前記記憶手段に記憶するとともに、当該再選択された着信側呼制御手段に呼制御処理を指示すること
を特徴とする呼制御装置。
【請求項4】
呼接続要求を制御する呼制御方法であって、
呼制御装置は、
接続種別毎に発信側の呼制御処理を行う、複数の発信側呼制御部と、
接続種別毎に着信側の呼制御処理を行う、複数の着信側呼制御部と、
各呼で使用される発信側呼制御部の識別情報および着信側呼制御部の識別情報を記憶する記憶部と、を有し、
前記複数の発信側呼制御部の中から発側装置の接続種別に対応する発信側呼制御部を選択するとともに、前記複数の着信側呼制御部の中から着側装置の接続種別に対応する着信側呼制御部を選択する選択ステップと、
前記選択ステップで選択した発信側呼制御部の識別情報および着信側呼制御部の識別情報を前記記憶部に記憶するとともに、前記選択された発信側呼制御部および着信側呼制御部に呼制御処理を指示する制御ステップと、を行うこと
を特徴とする呼制御方法。
【請求項5】
請求項4記載の呼制御方法であって、
前記選択ステップで選択した着信側呼制御部の呼制御処理が失敗した場合、
所定の着側装置の接続種別に対応する着信側呼制御部を再選択する再選択ステップと、
前記再選択された着信側呼制御部の識別情報を前記記憶部に記憶するとともに、当該再選択された着信側呼制御部に呼制御処理を指示する再制御ステップと、をさらに行うこと
を特徴とする呼制御方法。
【請求項6】
請求項4または請求項5記載の呼制御方法であって、
再接続要求を受信した場合、
前記記憶部から前記再接続要求の呼に対応する発信側呼制御部の識別情報および着信側呼制御部の識別情報を取得し、当該取得した各識別情報の発信側呼制御部および着信側呼制御部に呼制御処理を指示する指示ステップと、
前記再接続要求で指定された所定の着側装置の接続種別に対応する着信側呼制御部を再選択する再選択ステップと、
前記再選択された着信側呼制御部の識別情報を前記記憶部に記憶するとともに、当該再選択された着信側呼制御部に呼制御処理を指示する再制御ステップと、をさらに行うこと
を特徴とする呼制御方法。
【請求項7】
コンピュータが実行する呼接続要求を制御する呼制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
接続種別毎に発信側の呼制御処理を行う、複数の発信側呼制御手段、
接続種別毎に着信側の呼制御処理を行う、複数の着信側呼制御手段、
各呼で使用される発信側呼制御手段の識別情報および着信側呼制御手段の識別情報を記憶する記憶手段、
前記複数の発信側呼制御手段の中から発側装置の接続種別に対応する発信側呼制御手段を選択するとともに、前記複数の着信側呼制御手段の中から着側装置の接続種別に対応する着信側呼制御手段を選択する選択手段、
前記選択手段が選択した発信側呼制御手段の識別情報および着信側呼制御手段の識別情報を前記記憶手段に記憶するとともに、前記選択された発信側呼制御手段および着信側呼制御手段に呼制御処理を指示する信号制御手段、として機能させること
を特徴とする呼制御プログラム。
【請求項8】
請求項7記載の呼制御プログラムであって、
前記信号制御手段は、前記選択手段が選択した着信側呼制御手段の呼制御処理が失敗した場合、所定の着側装置の接続種別に対応する着信側呼制御手段を前記選択手段に再選択させ、当該再選択された着信側呼制御手段の識別情報を前記記憶手段に記憶するとともに、当該再選択された着信側呼制御手段に呼制御処理を指示すること
を特徴とする呼制御プログラム。
【請求項9】
請求項7または請求項8記載の呼制御プログラムであって、
前記信号制御手段は、再接続要求を受信した場合、前記記憶手段から前記再接続要求の呼に対応する発信側呼制御手段の識別情報および着信側呼制御手段の識別情報を取得し、当該取得した各識別情報の発信側呼制御手段および着信側呼制御手段に呼制御処理を指示し、
前記再接続要求で指定された所定の着側端末の接続種別に対応する着信側呼制御手段を前記選択手段に再選択させ、当該再選択された着信側呼制御手段の識別情報を前記記憶手段に記憶するとともに、当該再選択された着信側呼制御手段に呼制御処理を指示すること
を特徴とする呼制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−49648(P2011−49648A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−194242(P2009−194242)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】