説明

呼吸補助器具

本発明は、非動作状態又は動作状態に選択的に構成することができる一体型、分離可能型、又は分離型給湿器(100)を含むことができる。切り換えは、給湿器を起動させるための起動ツールにアクセスすることができるユーザ又は販売者に依存する。持続性陽圧気道圧(CPAP)装置は、最初は、独立型CPAP(100)としての使用が可能である。ヒータープレートは、カバーシュラウド(102)によって隔てられ、該シュラウド(102)はまた、CPAPブロアー出口(104)用の接続ポートを形成する。加熱給湿ハードウェアは、起動ツールが無いため無効になっている。加熱給湿を含むCPAP装置への拡張は、起動ツールの取り付けによって完了する。ヒータープレート絶縁シュラウドを取り外し、及び/又は起動ツールを取り付けることにより、加熱給湿器の動作のためにソフトウェア制御される加熱給湿ハードウェアが有効になる。他の機能性の拡張も開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湿に関し、特に、これだけではないが、持続性陽圧気道圧(CPAP)を必要とするユーザへのガスの給湿に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば米国特許第6,050,260号明細書に記載されているように、湿度と関連したCPAP処置を行うことは当技術分野において知られている。給湿は通常、下記のいずれかにより行われる。
1.米国特許第6,050,260号明細書において記載されているような、一体型CPAPブロアー及び給湿器。これによれば、充填及び洗浄のための給湿チャンバーを除き、CPAPと加熱給湿器の分離は存在しない。
2.独立型加熱給湿器とフレキシブル気道チューブで接続された独立型CPAP装置。一般に、該装置は安定性のためトレー上に設置されている。
3.独立型が可能であるが、モジュラー加熱給湿器に取り付けることもできるCPAP装置。非フレキシブル気道チューブ及び取り付けトレーのいずれも必要ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
給湿を提供するよう簡単に拡張できるCPAP装置を提供することが望ましい。
【0004】
本発明の目的は、上述の必要性を実現し、上述の欠点を克服するよう何らかの方法で進展させ、少なくとも社会に有用な選択を与える呼吸補助器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、本発明は、
ほぼ正の平均圧力でガスを供給するように構成されたガス送出装置と、
前記ガスを給湿するように構成された給湿器と、を備え、
前記器具は、前記ガス送出装置が動作可能な状態で所定の機能性が動作不能な状態である第1の構成と、前記所定の機能性及び前記装置を動作可能な状態の第2の構成との少なくとも2つの構成に構成可能であることを特徴とする呼吸補助器具にある。
【0006】
第2の態様において、本発明は、
ほぼ正の平均圧力でガスを供給する手段と、
前記ガスを給湿する手段と、
所定の機能性が動作不能な状態である第1の構成と、前記所定の機能性を有する第2の構成との少なくとも2つの構成を提供する手段と、を備える呼吸補助器具にある。
【0007】
第3の態様において、本発明は、
ほぼ正の平均圧力でガスを送出する段階と、
前記ガスを給湿する段階と、
所定の機能性が動作不能な状態の第1の構成と、前記所定の機能性を有する第2の構成との少なくとも2つの構成を提供する段階とを含む患者に呼気ガスを送出する方法にある。
【0008】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じる。
【0009】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、前記第2の構成は、前記装置に所定の磁気キーを連結することによって生じる。
【0010】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、及び前記第2の構成は、キーパッドの中に所定のコードを入力することによって生じる。
【0011】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、及び前記器具の一部分は、前記第1の構成に対応して分離することができ、これによって、前記一部分の一体化が、前記第2の構成に対応する。
【0012】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、前記第2の構成は、ソフトウェア又はハードウェアのドングルを導入することによって生じる。
【0013】
前記器具は更に、装置と患者の間の導管を備え、前記所定の機能性は、前記導管内又は導管に組み込まれるアクティブ給湿及びヒーターである。
【0014】
前記所定の機能性は、前記ガスの加熱に関連し、前記第2の構成は、前記ヒーターに通電して前記導管及び/又は前記ガスを直接加熱する。
【0015】
前記所定の機能性は、前記器具の使用に関するデータの記憶又は表示に関連し、前記第2の構成は、表示装置に通電して前記使用状態を表示することに関連する。
【0016】
前記所定の機能性は、患者に送出される圧力レベルに関連し、前記第2の構成は、音圧レベルで連続的又は段階的な補正のいずれかを行うことに関連する。
【0017】
第4の態様において、本発明は、
所定の圧力レベルでガスを供給するよう構成されたガス送出装置と、
ヒーターと、
前記装置からガスを受け取るよう構成された入口と、出口とを有し、前記ヒーターによって加熱して内部に蒸気を供給することにより給湿ガスが前記入口から前記出口に流れる水体を含むチャンバーと、
少なくともユーザが選択可能なレベルに応じて前記ヒーターに通電するように構成されたコントローラ又はプロセッサーと、
ユーザの前記加熱レベルの選択、及び前記装置から出口に直接供給することを防ぐよう構成されたカバーと、を備え、
前記チャンバーが前記ヒーターに近接して取り付けられると、前記器具は所定の圧力レベルで患者に給湿ガスを送出し、前記チャンバーが取り外され、前記カバーが取り付けられると、前記器具は、所定の圧力レベルで患者に非給湿ガスを送出することを特徴とする器具にある。
【0018】
前記カバーは、との係合を解除するために機械式キーを使用して取り外すことができる。
【0019】
前記器具は、ユーザに前記コントローラに対する選択を提供するように構成された制御入力部を更に備える。
【0020】
前記入力部は、ユーザ入力を防ぐためにロックすることができ、機械式キーを前記入力部と連結することによりロック解除することができる。
【0021】
第5の態様において、本発明は、
所定の圧力レベルでガスを供給するように構成されたガス送出装置と、
ヒーターと、
吸気口及び出口を持つチャンバーと、
前記装置からガスを受け取るよう構成された入口と、出口とを有し、前記ヒーターによって加熱して内部に蒸気を供給することにより給湿ガスが前記入口から前記出口に流れる水体を含むチャンバーと、
少なくともユーザが選択可能なレベルに応じて前記ヒーターに通電するように構成されたコントローラ又はプロセッサーと、
前記ヒーター及び/又は前記器具に関連する他の機能性を選択的に使用可能又は使用不能にするように構成されたユーザ入力と、を備える器具にある。
【0022】
前記器具は、可能にされた現在の機能性レベルを表示するように構成された表示装置を更に備える。
【0023】
本発明はまた、個々又は集合的に本出願の明細書に参照され又は示される部品、構成要素、及び特徴部からなり、或いは前記の部品、構成要素、及び特徴部の任意の2つ又はそれ以上の任意の又は全ての組み合わせからなるものと広く述べることができ、更に、特定の完全体が、本発明が関係する技術分野において公知の均等物として本明細書で言及される場合、このような周知の均等物は、個別に述べるように本明細書に組み込まれるものと見なされる。
本発明は上記の内容からなり、また以下の実施例を与える構成が想定される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に本添付図面を参照しながら発明の1つの好ましい形態を説明する。
【0025】
典型的な一体型CPAP給湿器は、米国特許第6,050,260号明細書に記載されている。この特許の内容は、この引用により本明細書に援用される。
【0026】
本発明は、非動作状態又は動作状態を選択的に構成できる一体型、分離可能型、又は分離型給湿器を含むことができる。切り換えは、給湿器を起動させるための起動ツールにアクセスすることができるユーザ又は販売者に依存する。
【0027】
図1を参照すると、CPAP装置100は、最初は、独立型CPAPとしてユーザが使用可能である。ヒータープレートは、カバーシュラウド102によって隔てられ、該シュラウドはまた、CPAPブロアー出口104用の接続ポートを形成する。加熱給湿ハードウェアは、起動ツールが無いことにより無効になっている。
【0028】
加熱給湿を含むCPAP装置へのアップグレードは、起動ツールの取り付けで完了する。図3に示すように、ヒータープレート絶縁シュラウド102を取り外し、及び/又は、起動ツールを取り付けることにより、加熱給湿器の動作のためにソフトウェア制御される加熱給湿ハードウェア106が有効になる。
【0029】
起動ツールの種々の形態の例は以下を含む。
1.シリアルデータポートを介したソフトウェアキー
CPAP装置は、RS232シリアル接続を介してコンピュータに接続し、又は直接TCP/IP又は電話回線を介してインターネットに接続し、追加のソフトウェア又はコード化された起動データのいずれかを受信することができる。
【0030】
2.機械式キー
ヒータープレートの入口部は、シュラウドにより覆われている。機械式キー(図2A、110)は、シュラウドを取り外すのに使用される。図2Aで示されているように、ヒータープレート制御ノブ108は、シュラウド102によりロック解除される。拡張キットは、ヒータープレートをオンにするノブを含むことができる。図2A及び図2Bで示される1つの実施形態において、キー110を連結することにより2つのスナップ嵌めフランジ112を押し、これによりシュラウド102を取り外すことができる。
【0031】
3.磁気キー
図2におけるようなシュラウドも含むが、更に、所定のパターンで磁石を有するキーもある。このキーは、ケースのキャビティ内に滑動される。ケースの内部には、磁石のパターンを検出するホール効果センサがある。キーが検出されると、ヒータープレートが起動される。
【0032】
4.コード番号確認
図2におけるようなシュラウドも含むが、更に、装置に入力されるコード番号がある。ディーラーは、CPAP装置のシリアル番号でフリーダイアル番号に電話を掛け、拡張の費用を支払う。次いで、フリーダイアルサービスは、でディーラーに、CPAP装置のシリアル番号に特有のコード番号を与える。次に、このコード番号をキーパッド(図示せず)に入力して、給湿器を起動させる。
【0033】
フリーダイアルサービスはまた、インターネットベースのサービスとすることができる。
【0034】
別の代替形態は、拡張キットがパッケージ内に隠されている番号を有するカードを含むものである。この番号は、ディーラーがキットの費用を支払った証拠をフリーダイアルサービスに示すものであり、そのため、金融取引を電話で行う必要はない。同様に不正を防止するために番号を記憶することができるので、番号が2度使用されると警告が生じるようになる。
【0035】
5.ドングル
CPAP装置の問い合わせに対して所定の方法で応答するように設計された電子回路を収容するプラグインパック。プラグインパックは、装置内の専用のソケット、又は既存のシリアルポートに差し込むことができる。同様に、公知のタイプのスマートカードをCPAP装置とインターフェースで接続して、給湿器を起動させることができる。
【0036】
更に、ドングルは、ヒータープレートを動作させるのに必要な電子回路の一部を含むことができる。この場合も、図1及び図2において見られるようなシュラウドが必要となる。
【0037】
6.取り外し可能なヒータープレート
CPAP装置は、一般にはヒータープレートが配置されるプラスチッククレードルを備える。プラスチッククレードルは、現行のヒータープレートが持つ取り付け及びバネ構成の全てを有する。クレードルはまた、電気コネクタ及びクリップを有する。次いで拡張キットには、電熱線、サーミスタ及びこれに結合される温度ヒューズを備えたプレス加工された金属ヒータープレート上面からなる第2の部品が備えられる。次に、ディーラーは、シュラウドを取り外し、ヒータープレートをクレードルに差し込むことができる。プラスチッククレードルは、取り付け具及びバネ機構をユニット内側に予組立可能であることを意味し、その結果、工具なしで且つユニットの分解を必要とせずにヒータープレートを取り付けることができようになる。
【0038】
好ましい実施形態において、給湿機能がないCPAP構成は、ヒータープレートを覆うシュラウドを用いているが、これは必須ではないことは理解されるであろう。ヒータープレートは、上述の方法のいずれによっても動作不能/動作可能にすることができるが、ウォータチャンバは両構成において適所に配置されている。
【0039】
7.冷間通過(Cold passover)
図3のシステムは、少なくともウォータチャンバを含むが、これは、給湿モード及び非給湿モードの両方で動作することができる。例えば、ヒータープレートは、最初は備える必要がない。ヒータープレートは装着することはできるが、起動することはできない。
【0040】
ヒータープレートの起動は、例えば、以下のように行うことができる。
1.ヒータープレートは、回転型ポテンショメータ108により制御される。これは、ポテンショメータの回転を物理的に阻止するためにロックにより作動不能にすることができる。アクティブ給湿への拡張には、ポテンショメータのロックを解除し、ヒーターを起動させる第2のキーを必要とする。
2.ヒーターは、ボタンによりアクセスされるメニュー設定で制御される。アクティブ給湿への拡張は、ヒータープレートを起動させるためのPIN番号を必要とする。図5を参照すると、キーパッド500が示されている。
【0041】
8.加熱チューブ
システムは、結露を防ぐためにガスを送出する加熱チューブを含むことができる。この場合も、これは、最初は作動不能とすることができる。
【0042】
加熱チューブ制御の起動は、以下のような実施例により行うことができる。
1.加熱チューブは回転型ポテンショメータにより制御され、回転型ポテンショメータの回転を物理的に阻止するためにロックされている。拡張は、加熱チューブのポテンショメータロックを解除し、加熱チューブを起動させる第3のキーを必要とする。
2.加熱チューブは、ボタンによりアクセスされるメニュー設定で制御される。拡張は、加熱チューブを起動させるためのPIN番号を必要とする。
【0043】
拡張キットの実施例は、以下を含むことができる。
冷間通過キット:チャンバー、カバーを取り外すための第1のキーを含む。
【0044】
加熱給湿キット:チャンバー、カバーを取り外すための第1のキー、及びポテンショメータロックを解除する第2のキー又はヒーターを起動させるためのPIN番号を含む。
【0045】
加熱チューブキット:チャンバー、カバーを取り外すための第1のキー、ポテンショメータのロックを解除する第2のキー又はヒーターを起動させるためのPIN番号、加熱チューブのポテンショメータロックを解除するための第3のキー又は第2のPIN番号を含む。
【0046】
9.他の機能性の拡張
また、電子キー又は機械式キーを用いて、他の機能性を拡張することができる。例えば、患者コンプライアンス又は処置法に関するデータを保存及び/又は表示することが望ましい場合があることを出願人は認識している。
【0047】
図5を参照すると、このようなコンプライアンスデータを表示するスクリーン502が見える。使用されるキーに応じて、機能性のレベルが下記のように示される。
オプション1 機械は、情報を表示しない。
オプション2 機械は、機械稼働時間のみ表示する。
オプション3 機械は、ディスプレイ上に要約データを表示する。例えば、使用された1晩当たりにコンプライアンスされた平均時間。
オプション4 全コンプライアンスデータがダウンロードされる。終日、機械に保存されたデータを分析のためにPCにダウンロードすることができる。要約データも表示されることになる。
【0048】
好適なPIN番号を入力することにより、或いは上記に説明された、もしくは説明されていない任意の他の方法でこれらのオプションのいずれかを起動することができることになる。
【0049】
本方法はまた、該機械の任意の機能の拡張(アップグレード)、例えば、呼気に対する吸入の送出陽圧の種々のレベル、及び患者が示す症状に応じて陽圧レベルを自動較正することなどに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】CPAP単独構成の斜視図である。
【図2A】CPAP単独構成の分解図である。
【図2B】図2Aの背面のアングルである。
【図3】給湿CPAP構成の斜視図である。
【図4】別の実施例の制御パネルを示す正面図である。
【図5】代替の制御パネルを示す正面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼吸補助器具において、
ほぼ正の平均圧力でガスを供給するように構成されたガス送出装置と、
前記ガスを給湿するように構成された給湿器と、を備え、
前記器具は、前記ガス送出装置が動作可能な状態で所定の機能性が動作不能な状態である第1の構成と、前記所定の機能性及び前記装置を動作可能な状態の第2の構成との少なくとも2つの構成に構成可能である、
ことを特徴とする呼吸補助器具。
【請求項2】
ほぼ正の平均圧力でガスを供給する手段と、
前記ガスを給湿する手段と、
所定の機能性が動作不能な状態である第1の構成と、前記所定の機能性を有する第2の構成との少なくとも2つの構成を提供する手段と、を備えている、
ことを特徴とする呼吸補助器具。
【請求項3】
患者に呼気ガスを送出する方法であって、
ほぼ正の平均圧力でガスを送出する段階と、
前記ガスを給湿する段階と、
所定の機能性が動作不能な状態の第1の構成と、前記所定の機能性を有する第2の構成との少なくとも2つの構成を提供する段階と、を含む
ことを特徴とする方法。
【請求項4】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じる、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項5】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、
前記第2の構成は、前記器具に所定の磁気式キーを連結することによって生じる、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項6】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、
前記第2の構成は、キーパッドに所定のコードを入力することによって生じる、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項7】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、
前記器具の一部分は、前記第1の構成に対応して分離することができ、これにより前記一部分の一体化が、前記第2の構成に対応する、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項8】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、
前記第2の構成は、ソフトウェア又はハードウェアのドングルを導入することによって生じる、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項9】
前記器具は更に、装置と患者の間の導管を備え、
前記所定の機能性は、前記導管内又は該導管に組み込まれるアクティブ給湿及びヒーターである、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項10】
前記所定の機能性は、前記ガスの加熱に関連し、
前記第2の構成は、前記ヒーターに通電して前記導管及び/又は前記ガスを直接加熱することに関係する、
請求項9に記載の器具又は方法。
【請求項11】
前記所定の機能性は、前記器具の使用に関するデータの記憶又は表示に関連し、
前記第2の構成は、表示装置に通電して前記使用状態を表示することに関連する、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項12】
前記所定の機能性は、患者に送出される圧力レベルに関連し、
前記第2の構成は、音圧レベルで連続的又は段階的な補正のいずれかを行うことに関連する、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項13】
患者にガスを送出するための器具であって、
所定の圧力レベルでガスを供給するよう構成されたガス送出装置と、
ヒーターと、
前記装置からガスを受け取るよう構成された入口と、出口とを有し、前記ヒーターによって加熱して内部に蒸気を供給することにより給湿ガスが前記入口から前記出口に流れる水体を含むチャンバーと、
少なくともユーザが選択可能なレベルに応じて前記ヒーターに通電するように構成されたコントローラ又はプロセッサーと、
ユーザの前記加熱レベルの選択、及び前記装置から出口に直接供給することを防ぐよう構成されたカバーと、を備え、
前記チャンバーが前記ヒーターに近接して取り付けられると、前記器具は所定の圧力レベルで患者に給湿ガスを送出し、前記チャンバーが取り外され、前記カバーが取り付けられると、前記器具は、所定の圧力レベルで患者に非給湿ガスを送出する、
ことを特徴とする器具。
【請求項14】
前記カバーは、前記器具との係合を解除するために機械式キーを使用して取り外すことができる、
請求項13に記載の器具。
【請求項15】
ユーザに前記コントローラに対する選択を提供するように構成された制御入力部を更に備える、
請求項14に記載の器具。
【請求項16】
前記入力部は、ユーザ入力を防ぐためにロックすることができ、機械式キーを前記入力部と連結することによりロック解除することができる、
請求項15に記載の器具。
【請求項17】
患者にガスを送出するための器具であって、
所定の圧力レベルでガスを供給するように構成されたガス送出装置と、
ヒーターと、
吸気口及び出口を持つチャンバーと、
前記装置からガスを受け取るよう構成された入口と、出口とを有し、前記ヒーターによって加熱して内部に蒸気を供給することにより給湿ガスが前記入口から前記出口に流れる水体を含むチャンバーと、
少なくともユーザが選択可能なレベルに応じて前記ヒーターに通電するように構成されたコントローラ又はプロセッサーと、
前記ヒーター及び/又は前記器具に関連する他の機能性を選択的に使用可能又は使用不能にするように構成されたユーザ入力と、を備えている、
ことを特徴とする器具。
【請求項18】
可能にされた現在の機能性レベルを表示するように構成された表示装置を更に備える、
請求項17に記載の器具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼吸補助器具であって、
ほぼ正の平均圧力でガスを供給するように適合されたガス送出装置と、
前記ガスを給湿するように適合された給湿器と、
通信ポートと、
前記ポートを介して前記器具と動作可能に通信するように構成された外部装置と、を備え、
通信は、少なくとも前記外部装置への前記器具による問い合わせ及び前記問い合わせに応じた前記外部装置からの所定の応答を含み、前記器具は、更に、
前記外部装置の応答に応じて、少なくとも2つの構成に従い、前記ガス送出装置及び/又は前記給湿器を作動させるように構成されたコントローラ又はプロセッサーと、を備えている、
ことを特徴とする呼吸補助器具。
【請求項2】
呼吸補助器具であって
ほぼ正の平均圧力でガスを供給する手段と、
前記ガスを給湿する手段と、
外部装置と通信する手段と、
前記外部装置によって前記装置が問い合わせされる手段と、
前記問い合わせに応じて、前記外部装置からの所定の応答を受け取る手段と、
前記ガス供給手段及び/又は前記外部装置の応答に応じて少なくとも2つの構成に従う前記給湿手段を作動させる手段と、を備えている、
ことを特徴とする呼吸補助器具。
【請求項3】
患者に呼気ガスを送出する方法であって、
ほぼ正の平均圧力でガスを送出する段階と、
前記ガスを給湿する段階と、
外部装置と通信する段階と、
前記外部装置により問い合わせする段階と、
前記問い合わせに応じて、前記外部装置からの所定の応答を受け取る段階と、
前記外部装置の応答に応じて、少なくとも2つの構成に従いガス及び/又は給湿を提供する段階と、を含む
ことを特徴とする方法。
【請求項4】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、
前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じる、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項5】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、
前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、
前記第2の構成は、前記器具に所定の磁気式キーを連結することによって生じる、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項6】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、
前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、
前記第2の構成は、キーパッドに所定のコードを入力することによって生じる、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項7】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、
前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、
前記器具の一部分は、前記第1の構成に対応して分離することができ、これにより前記一部分の一体化が、前記第2の構成に対応する、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項8】
前記所定の機能性はアクティブ給湿であり、
前記第2の構成は、前記器具に所定の機械式キーを連結することによって生じ、
前記第2の構成は、ソフトウェア又はハードウェアのドングルを導入することによって生じる、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項9】
前記器具は更に、装置と患者の間の導管を備え、
前記所定の機能性は、前記導管内又は該導管に組み込まれるアクティブ給湿及びヒーターである、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項10】
前記所定の機能性は、前記ガスの加熱に関連し、
前記第2の構成は、前記ヒーターに通電して前記導管及び/又は前記ガスを直接加熱することに関係する、
請求項9に記載の器具又は方法。
【請求項11】
前記所定の機能性は、前記器具の使用に関するデータの記憶又は表示に関連し、
前記第2の構成は、表示装置に通電して前記使用状態を表示することに関連する、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項12】
前記所定の機能性は、患者に送出される圧力レベルに関連し、
前記第2の構成は、音圧レベルで連続的又は段階的な補正のいずれかを行うことに関連する、
請求項1から3のいずれかに記載の器具又は方法。
【請求項13】
患者にガスを送出するための器具であって、
所定の圧力レベルでガスを供給するよう構成されたガス送出装置と、
ヒーターと、
前記装置からガスを受け取るよう構成された入口と、出口とを有し、前記ヒーターによって加熱して内部に蒸気を供給することにより給湿ガスが前記入口から前記出口に流れる水体を含むチャンバーと、
少なくともユーザが選択可能なレベルに応じて前記ヒーターに通電するように構成されたコントローラ又はプロセッサーと、
ユーザの前記加熱レベルの選択、及び前記装置から出口に直接供給することを防ぐよう構成されたカバーと、を備え、
前記チャンバーが前記ヒーターに近接して取り付けられると、前記器具は所定の圧力レベルで患者に給湿ガスを送出し、前記チャンバーが取り外され、前記カバーが取り付けられると、前記器具は、所定の圧力レベルで患者に非給湿ガスを送出する、
ことを特徴とする器具。
【請求項14】
前記カバーは、前記器具との係合を解除するために機械式キーを使用して取り外すことができる、
請求項13に記載の器具。
【請求項15】
ユーザに前記コントローラに対する選択を提供するように構成された制御入力部を更に備える、
請求項14に記載の器具。
【請求項16】
前記入力部は、ユーザ入力を防ぐためにロックすることができ、機械式キーを前記入力部と連結することによりロック解除することができる、
請求項15に記載の器具。
【請求項17】
患者にガスを送出するための器具であって、
所定の圧力レベルでガスを供給するように構成されたガス送出装置と、
ヒーターと、
吸気口及び出口を持つチャンバーと、
前記装置からガスを受け取るよう構成された入口と、出口とを有し、前記ヒーターによって加熱して内部に蒸気を供給することにより給湿ガスが前記入口から前記出口に流れる水体を含むチャンバーと、
少なくともユーザが選択可能なレベルに応じて前記ヒーターに通電するように構成されたコントローラ又はプロセッサーと、
前記ヒーター及び/又は前記器具に関連する他の機能性を選択的に使用可能又は使用不能にするように構成されたユーザ入力と、を備えている、
ことを特徴とする器具。
【請求項18】
可能にされた現在の機能性レベルを表示するように構成された表示装置を更に備える、
請求項17に記載の器具。

【図1】
image rotate

image rotate

image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2006−506213(P2006−506213A)
【公表日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−506682(P2005−506682)
【出願日】平成15年10月29日(2003.10.29)
【国際出願番号】PCT/NZ2003/000243
【国際公開番号】WO2004/043528
【国際公開日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【出願人】(504298349)フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド (41)