説明

命をつなぐプラ板迷子札およびその製造方法

【課題】 従来の迷子札は鑑札番号欄が無く、ペット用ホルダーには連絡先の記入がない。マイクロチップは徐々に普及しつつあるが、まだチップを読める動物病院は少ない。又、情報が読みにくくなったり連絡先が変更したりしてもそのままだったりすることもある。
【解決手段】 連絡先と鑑札番号を一つの迷子札に書き、水がかかっても、こすっても消えにくいプラ板を利用することで迅速に迷子に対応できる。さらに、カバーを付けて個人情報を守り、ファッション性を高めることで人にも付けやすい。また、紐や金具などを付けることにより、首に掛けたり首輪、胴輪などにも装着できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人やペットが迷子になった場合、名前、連絡先、電話番号、鑑札番号などを表示できる命をつなぐプラ板迷子札およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の迷子札には、人用は個人情報である名前・連絡先、ペット用は飼い主名・ペット名を板に一字一字刻印したものがある。(例えば、特許文献1参照。)
また、ペット用ホルダーに鑑札または鑑札の写真などのコピー品を収納するものもある。(例えば、特許文献2参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−226935号公報
【0004】
【特許文献2】登録実用新案第3147813号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に述べた従来の時計型の迷子札及び名札では鑑札番号の表示が出来なかったので、保健所に保護された場合、電話番号、住所などが変更していたら飼い主に連絡できない。
従来のペット用鑑札ホルダーでは電話番号、連絡先などの表示ができなかったので、一般の人からの連絡は難しい。
【0006】
本発明は、このような従来の問題を解決しようとするものであり、一つの迷子札に名前、連絡先、電話番号、ペット名、飼い主名、鑑札番号などが書けることにより一般の人、動物病院、警察、保健所などから迅速に連絡を受けられることで、一人でも多くの人間、一匹でも多くのペットの命が助かる命をつなぐプラ板迷子札を実現することおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、本発明は上記目的を達成するために材質はポリスチレン、商品名が工作用プラ板などを用い好きな形に大きく切り、紐やボールチェーン、金具などが通るようにパンチで穴を開けてから、油性マーカーで名前、連絡先、電話番号、飼い主名、ペット名、鑑札番号などを書く。絵を描いたり色を塗ったりもする。その後、加熱して縮め、縮みが止まったら冷めないうちに平らな物で押さえて反りを直したものである。
【0008】
迷子札にカバーをつけてプライバシーの保護を図る。
紐、ナスカン、ボールチェーン、金具などを付けてバッグ、首輪、胴輪などに装着しやすくする。チェーン、革紐などを付けて首にかけられるようにする。
迷子札は人にも小さなペットにも利用できるよう、軽くてコンパクトにする。見た目も重視し、革紐やチェーン、リボン、金具、ナスカン、ボールチェーンなど利用してファッション性を高め、カバーにも革、ビーズなどを使用し美しく仕上げる。
【0009】
プラ板は透明、白板タイプの他、暗闇で光る夜光性プラ板で迷子札を作成する。また、夜光性プラ板や白板タイプのプラ板を使って迷子札カバーも作成する。
【発明の効果】
【0010】
上述したように本発明の命をつなぐプラ板迷子札は、個人情報がカバーにより守られているが、カバーをずらすだけで簡単に情報を見ることができ、迅速に迷子に対応できる。
【0011】
鑑札番号を記載することで、鑑札本体と迷子札の両方を付けることなく一つにまとめることができる。また、鑑札番号が記載されていることで、より迅速明確に身元が確認できる。そして、名前と連絡先、電話番号などの情報で一般の方でも家族に直ぐに連絡できる。
【0012】
プラ板を使用することで軽量化でき、いろんな色の油性マーカーで情報を書くので色彩も良い。情報を書く時は本体を大きくカットし、その後熱を加えることで縮めて本体がコンパクトにでき、小さなペットにも装着可能。また、プラ板は熱を加えて縮めた後でも情報を書くことができる。書いた情報は水がかかっても、こすっても、ほぼ消えることがない。
【0013】
カバーを付けることで個人情報が守られ、アクセサリーとしてのファッション性も高い。迷子札はスタンダードな四角の他、ハート型やリンゴ型などかわいい形にできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】 本発明の実施形態を示す、首掛けタイプ徘徊お年寄り用などの、命をつなぐプラ板迷子札の図
【図2】 首掛けタイプ迷子防止子供用などの、同発明命をつなぐプラ板迷子札の図
【図3】 バッグなどに装着するタイプの、迷子札を付ける必要のある人用などの、同発明命をつなぐプラ板迷子札の図
【図4】 同発明の、首掛けタイプペット用命をつなぐプラ板迷子札の図
【図5】 同発明の首輪や胴輪などに装着するタイプのペット用命をつなぐプラ板迷子札の図
【図6】 同発明の首輪や胴輪などに装着するタイプの、夜光性プラ板カバー付きペット用命をつなぐプラ板迷子札の図
【図7】 同発明の、夜光性プラ板カバー付き人用命をつなぐプラ板迷子札に短いボールチェーンを付けて、そのボールチェーンにアジャスター金具を付けた革紐をくぐらせて首に掛けられるようにした、命をつなぐプラ板迷子札の実施形態を示す製造工程図
【図8】 本発明の命をつなぐプラ板迷子札の実施形態を示す製造工程図
【図9】 従来の時計型の迷子札及び名札の図
【図10】 従来のペット用鑑札ホルダーの図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
本発明の命をつなぐプラ板迷子札は、徘徊お年寄り、迷子を防止したい子供や迷子札を付ける必要のある人、小さなペットから大きなペットまで装着できる。
【0017】
命をつなぐプラ板迷子札は、名前、連絡先、電話番号、住所、飼い主名、ペット名、鑑札番号、絵などが書いてある。これにより早急に連絡が来る手だてとなる。
【0018】
命をつなぐプラ板迷子札は、油性マーカーで書くので多種多彩に書け、色塗りしてあるものもある。かわいい、楽しい、安心感を与える、綺麗などのアクセサリーとして装着できる迷子札である。
【0019】
命をつなぐプラ板迷子札は、四角型、ハート型、リンゴ型など、だいたい自由な形に切れる。
【0020】
命をつなぐプラ板迷子札にカバーを付ける。カバーは、揺れても個人情報が外からは見えない。しかし見る必要がある時は、カバーをずらすだけで見られる構造になっている。
また、革や絵を描いた夜光性プラ板、白板タイプのプラ板、ビーズ、リボンなどを使用しファッション性を高めているので、人に見られても安心して装着できる。
【0021】
命をつなぐプラ板迷子札に紐やチェーンなどが長く付いているので、首に掛けられる。さらにアジャスター金具を付けることで、首回りの長さを5センチメートル長くできる。
また、ナスカンや紐、ボールチェーン、金具などが付いているので、バッグや首輪、胴輪などに装着できる。
【0022】
命をつなぐプラ板迷子札に書いた個人情報に水をかけたりこすったりしても、ほぼ消えない。
【0023】
なお、工作用プラ板を利用するだけでなく、プラ板を発売元、製造元へ直接発注し、プラ板の厚さや大きさを指示して命をつなぐプラ板迷子札のコストを抑え、より優れた迷子札を作ることができる。
【符号の説明】
【0024】
1 首掛けタイプ徘徊お年寄り用などの命をつなぐプラ板迷子札
2 首掛けタイプ迷子防止子供用などの命をつなぐプラ板迷子札
3 バッグなどに装着するタイプの、迷子札を付ける必要のある人用などの、命をつなぐプラ板迷子札
4 首掛けタイプペット用命をつなぐプラ板迷子札
5 首輪や胴輪などに装着するタイプの、ペット用命をつなぐプラ板迷子札
6 首輪や胴輪などに装着するタイプの、夜光性プラ板カバー付きペット用命をつなぐプラ板迷子札
7 首掛けタイプ、夜光性プラ板カバー付き人用命をつなぐプラ板迷子札
8 透明、白板、夜光性プラ板で作った命をつなぐプラ板迷子札
9 革、合皮、ビーズ、白板タイプのプラ板、夜光性プラ板などで作った命をつなぐプラ板迷子札カバー
10 水色の革で作った迷子札カバー
11 油性マーカーで絵を描いた、夜光性プラ板カバーの表側
12 夜光性プラ板カバーの裏側
13 白、赤、桃、茶、水色のビーズを使用して迷子札カバーを二枚編む。中央は紐が通るように穴を開けておき、端はかがる。命をつなぐプラ板迷子札につなぎ丸カンを三個付け、ビーズで作った迷子札カバーで命をつなぐプラ板迷子札を被せてから、三個目のつなぎ丸カンにアジャスター金具を付けた革紐を通した迷子札カバー
14 茶色のビーズ
15 水色のビーズ
16 桃色のビーズ
17 白色のビーズ
18 赤色のビーズ
19 紐などが通る穴
20 ナスカン
21 符号28の丸カンより少し大きく、符号28のつなぎ丸カンと革紐を繋いでいる
22 紐が通るように穴を開けておき、底の方はかがらないようにして二枚のビーズカバーの端をかがる
23 切ったプラ板に穴を開けて、油性マーカーでペット名、鑑札番号、連絡先を書き、縁を挑色で塗ってから加熱して縮め、冷めないうちに平らな物で押さえて完成させた、命をつなぐプラ板迷子札
24 プラ板を加熱すると縮むので、そこを考慮した大きさに切る
25 革紐
26 ウッドビーズ
27 革紐を二重に結ぶ
28 つなぎ丸カン
29 赤、桃、緑色のビーズで花を作り、水色の革のカバーに縫い付ける
30 首に掛けるアクセサリー用チェーン
31 レザー用留め金具
32 アジャスター金具
33 ボールチェーン
34 カバーの端を糸で縫う
35 命をつなぐプラ板迷子札のへりを水色で塗る
36 赤色の革で作った迷子札カバー
37 白色の革で作った迷子札カバー
38 茶色の合皮で作った迷子札カバー
39 桃、赤、水色にビーズで花を作り、迷子札カバーに縫い付ける
40 桃色の革で作った迷子札カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
名前、連絡先、飼い主名、ペット名を書いた迷子札と、鑑札または鑑札の写真などのコピー品を収納したペット用ホルダーの両方の情報である名前、連絡先、電話番号、住所、飼い主名、ペット名、鑑札番号などが一つの迷子札に書けることを特徴とする、命をつなぐプラ板迷子札。
又、書いた情報は水がかかっても、こすってもほぼ消えることが無いことを特徴とする命をつなぐプラ板迷子札。
【請求項2】
材質:ポリスチレン、商品名:工作用プラ板などを好きな形に大きく切り、チェーン、紐、ボールチェーン、金具などが通るようにパンチで穴を開けてから、油性マーカーで名前、連絡先、電話番号、住所、飼い主名、ペット名、鑑札番号などを書く。絵を描いたり、塗ったりする。その後、加熱して縮め、縮みが止まったら冷めないうちに平らな物で押さえて反りを直す。これらを特徴とする、命をつなぐプラ板迷子札の製造方法。
【請求項3】
命をつなぐプラ板迷子札に革、合皮、白板タイプのプラ板、夜光性プラ板、ビーズなどで作ったカバーを付けることにより、プライバシーが守られることと、カバーをずらすだけで簡単に情報を見ることができ、迅速に迷子に対応できることを特徴とする命をつなぐプラ板迷子札。
【請求項4】
首掛けタイプ徘徊お年寄り用や迷子防止子供用、バッグなどに装着するタイプの迷子札を付ける必要のある人用、首掛けタイプペット用、首輪や胴輪などに装着するタイプのペット用、首掛け夜光性プラ板カバー付きタイプの徘徊お年寄り用や迷子防止子供用、バッグなどに装着する夜光性プラ板カバー付きタイプの迷子札を付ける必要のある人用、首掛け夜光性プラ板カバー付きタイプのペット用、首輪や胴輪などに装着する夜光性プラ板カバー付きタイプのペット用などを特徴とする、命をつなぐプラ板迷子札。
【請求項5】
命をつなぐプラ板迷子札カバーの製造方法。
【請求項6】
首掛けタイプ徘徊お年寄り用や迷子防止子供用、バッグなどに装着するタイプの迷子札を付ける必要のある人用、首掛けタイプペット用、首輪や胴輪などに装着するタイプのペット用、首掛け夜光性プラ板カバー付きタイプの徘徊お年寄り用や迷子防止子供用、バッグなどに装着する夜光性プラ板カバー付きタイプの迷子札を付ける必要のある人用、首掛け夜光性プラ板カバー付きタイプのペット用、首輪や胴輪などに装着する夜光性プラ板カバー付きタイプのペット用などを特徴とする、命をつなぐプラ板迷子札の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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