説明

商品販売データ処理装置、チェックアウトシステム及び制御プログラム

【課題】商品コードの読み取りと、当該商品コードが読み取られた商品の防犯タグの無効化(消去)を一体的に行わせる。
【解決手段】商品販売データ処理装置は、商品の撮像画像に基づいて、防犯タグ付き商品であることを表す特定画像が表示された画像表示部材が付された商品であるか否かを判別し、処理対象の商品が、画像表示部材が付された商品であると判別した場合には、当該商品に付された防犯タグに対し、第1周波数で通信を行う第1通信装置により第1共振回路を使用不能とする処理を行った状態で、第1通信装置による通信が行えず、かつ、第2周波数で通信を行う第2通信装置による通信が行えた場合に次の商品の処理に移行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品販売データ処理装置、チェックアウトシステム及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット、量販店、百貨店等の各種の店舗では、万引等の盗難に向けた防犯対策として、ゲート構造の防犯売場システムを採用していることがある(例えば、特許文献1参照)。
このような防犯売場システムは、売場の出入口に近距離無線通信を実行する無線機を内蔵するゲートを設置しておき、売場に展示する商品には共振回路が形成された無線タグである防犯タグを付しておく。防犯タグを付けたまま、すなわち、防犯タグが有効な商品がゲートを通過しようとすると、ゲートに内蔵された無線機が近距離無線通信を行うことにより、防犯タグの共振回路が共振してタグ信号を発信している状態を検知し、何処かに設置されている警報機に警報音を発生させるという仕組みである。
【0003】
上述したような防犯売場システムを採用した場合、チェックアウトカウンタ等で商品が適性に売買されるに際しては、防犯タグの共振回路にタグ信号消去信号を送信することにより、共振回路を破壊し、ゲートに内蔵された無線機が近距離無線通信を行ったとしても、防犯タグの共振回路が共振することなく、ひいては、タグ信号を発信することがないようにしておく(以下、防犯タグの消去という。)必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、従来の防犯売場システムにおいては、防犯タグの消去を顧客のチェックアウト時にスマートに行うために、コードシンボルとしてのバーコードの認識を行って、商品を認識するためのスキャナに防犯タグの消去を行うためのタグ信号消去アンテナを内蔵し、商品のスキャンと同時にワンアクションで防犯タグの消去を行うものも提案されている。
しかしながら、従来技術においては、バーコードの読み取りに要する時間と、防犯タグの消去に要する時間とが異なるため、バーコードを認識できても防犯タグの消去が完了していない状況が発生する虞があった。また、全ての商品に防犯タグが設けられているわけではなく、いずれの商品に防犯タグが設けられているかは容易にわからないため、一部の防犯タグが設けられている商品において、確実に防犯タグの消去を行うための手順を全ての商品について行うことは、チェックアウト処理における作業効率の観点からも非現実的であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の商品販売データ処理装置は、第1周波数を有する電波を受信して共振し、第1周波数を有する電波を送信する第1共振回路と、第2周波数を有する電波を受信して共振し、第2周波数を有する電波を送信する第2共振回路と、を有する防犯タグが付された商品の販売データ処理を行うことが可能である。
そして、判別手段は、商品の撮像画像に基づいて、防犯タグ付き商品であることを表す特定画像が表示された画像表示部材が付された商品であるか否かを判別する。
第1通信装置は、前記第1周波数を用いて、前記第1共振回路と通信が可能であるとともに、前記第1共振回路を使用不能とすることが可能である。
また、第2通信装置は、前記第2周波数を用いて、前記第2共振回路と通信が可能である。
これらにより処理制御手段は、処理対象の商品が、画像表示部材が付された商品であると判別した場合には、当該商品に付された防犯タグに対し、前記第1通信装置により前記第1共振回路を使用不能とする処理を行った状態で、前記第1通信装置による通信が行えず、かつ、前記第2通信装置による通信が行えた場合に次の商品の処理に移行する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、POS端末とコードシンボル読取装置とを含むチェックアウトシステムの外観斜視図である。
【図2】図2は、POS端末の拡大外観斜視図である。
【図3】図3は、POS端末及びコードシンボル読取装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、コードシンボル読取装置を示す正面図である。
【図5】図5は、PLUファイルの模式図である。
【図6】図6は、商品販売データ処理におけるコードシンボル読取装置の処理フローチャートである。
【図7】図7は、商品販売データ処理におけるPOS端末の処理フローチャートである。
【図8】図8は、防犯タグTAGの無効化処理の処理フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、POS端末とコードシンボル読取装置とを含むチェックアウトシステムの外観斜視図である。
チェックアウトシステム1は、ドロワ12を介してチェックアウト台31の上に載置されたPOS端末11と、撮像画像から商品を特定するコードシンボルを読み取るとともに、POS端末11にデータ送受信自在に接続されたコードシンボル読取装置101と、を備えている。ここで、コードシンボル読取装置101は、後述するように、防犯タグTAG(図3参照)との通信装置及び消去装置としての機能も兼ね備えている。
この場合において、防犯タグTAGは、第1の周波数f1で共振する第1の共振回路と、第2の周波数f2で共振する第2の共振回路と、を備えている。
【0008】
図2は、POS端末の拡大外観斜視図である。
図3は、POS端末及びコードシンボル読取装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
POS端末11は、ドロワ12の上に載置されており、ドロワ12の引出し13の開放動作を制御することができる。POS端末11の上面右側にはキーボード14とオペレータ用表示器15とが配列され、上面左側にはレシートジャーナルプリンタ16が配列されている。
【0009】
オペレータ用表示器15は、情報を表示する表示部として機能し、その表示面15aに例えば液晶表示パネルを有する。そして、表示面15aには、タッチパネルTPが積層配置され、情報のタッチ入力が可能となっている。POS端末11の上面後方には、客用表示器17が立設されている。図2中、POS端末11の右側面近傍に設けられている溝は、図3に示すカードリーダ18によるカード情報の読み取り等をするためにカードをスキャンするためのカード読取溝19である。
【0010】
図2中、POS端末11の上面右側のカード読取溝19よりも奥側に配置されているのは、鍵キーKである。鍵キーKは、個々のユーザが所持するキー(図示せず)の指し込み及び回転操作を受け付け、POS端末11の動作モードを「登録」、「精算」、「点検」、「トレーニング」等に切替える。このようなPOS端末11での各種情報の入力は、入力部として機能するキーボード14及びタッチパネルTPによって可能である。
【0011】
POS端末11には、コードスキャナとしてのバーコードスキャナ20が接続されている。バーコードスキャナ20は、POS端末11が配備されているチェックアウトカウンタに持ち込まれた商品に付されているコードシンボルであるバーコードを光学的に読み取り、バーコードに含まれている商品コードを解析して出力する。バーコードスキャナ20が解析して出力した商品コードは、POS端末11に送信される。したがって、バーコードスキャナ20も、キーボード14等と同様に情報を入力するための入力部として機能する。
【0012】
POS端末11は、図3に示すように、各種演算処理を実行し各部を制御するCPU51を備えている。CPU51には、固定データを固定的に記憶保存するROM52と、可変データを書き換え自在に記憶してワークエリアとして使用されるRAM53と、HDD54とがバスライン55を介して接続されている。HDD54は、各種のコンピュータプログラムをインストールしている。これらのコンピュータプログラムは、POS端末11の起動時、その全部又は一部がRAM53にコピーされる。CPU51は、RAM53にコピーされたコンピュータプログラムに従った処理を実行する。
【0013】
ドロワ12、キーボード14、オペレータ用表示器15、レシートジャーナルプリンタ16、客用表示器17、カードリーダ18、バーコードスキャナ20は、いずれも各種の入出力回路(全て図示せず)とバスライン55とを介してCPU51に接続され、CPU51によって動作制御される。これらに加えて、POS端末11は、スピーカ21から音声を発生させる音声回路22を備えており、この音声回路22もバスライン55を介してCPU51に接続され、CPU51によって動作制御される。音声回路22は、音声合成LSIを搭載し、合成音声信号をデジタル化して増幅し、スピーカ21から発生させる。したがって、CPU51、ROM52及びRAM53等の各部は、それらの動作制御の対象物の物理的性質を利用してコンピュータプログラムが当該制御対象物を制御するために不可欠なハードウェア資源である。
【0014】
POS端末11は、POS端末11が設置される店舗に設けられる通信ネットワークに接続するための通信インターフェース56を備えており、この通信インターフェース56も、バスライン55を介してCPU51に接続されている。HDD54にインストールされている各種のコンピュータプログラムは、一例として、通信インターフェース56を介して上位機からダウンロードされたものである。
【0015】
POS端末11のCPU51は、RAM53にコピーされたコンピュータプログラムに従った処理を実行する。このような処理として、CPU51は、商品販売データ処理等の各種処理をPOS端末11に実行させる。この意味で、CPU51、ROM52及びRAM53によって構成されるマイクロコンピュータMCは、商品販売データ処理を実行するデータ処理部を構成する。
また、コードシンボル読取装置101とデータ送受信を行うための接続インターフェース57がバスライン55に接続されている。
【0016】
次に、コードシンボル読取装置101の外観構成について説明する。
コードシンボル読取装置101は、横長テーブル状のカウンタ台131の上面に設けられている荷受面132に固定された定置式のものである。荷受面132は、商品ALを収納するための籠133を載置するのに用いられる。籠133は、概念上、顧客が購入しようとする商品ALを収納するためにカウンタ台131の荷受面132に持ち込まれる第1の籠133aと、第1の籠133aからコードシンボル読取装置101を挟んだ位置に位置付けられる第2の籠133bとに分けて考えることができる。第1の籠133aは、顧客の流れ方向の上流側、第2の籠133bは、顧客の流れの方向の下流側にそれぞれ位置付けられている。顧客の流れの方向については、図1中、矢印で示している。
【0017】
コードシンボル読取装置101は、カウンタ台131の荷受面132において、オペレータから見て奥側に設置される縦型スキャナ形式のものである。つまり、コードシンボル読取装置101は、幅広で奥行きが狭い薄型矩形形状の基体102を備え、この基体102の正面にスキャナ103を有し、基体102の上部に操作部104が取り付けられて構成されている。
【0018】
スキャナ103は、撮像対象の商品を把持する撮像領域RAに対面する位置に商品ALの画像を撮像するためのCCDイメージセンサが内蔵された読取窓103aを有し、この読取窓103aの前に翳された商品を撮像し、オブジェクト認識、あるいは、パターン認識等の画像認識技術にしたがって、商品を特定し、対応する商品コードを出力する。スキャナ103が出力した商品コードは、POS端末11に送信される。
【0019】
操作部104は、基体102の正面よりも手前側に延出させて設けられ、その前部が下方下がりに傾斜した形状をしている。このような操作部104には、タッチパネル105が表面に積層されたディスプレイ106が設けられ、このディスプレイ106の右隣には複数個のキートップがマトリクス状に配列されたキーボード107が配設されている。オペレータから見て操作部104の裏面左奥側には、顧客に情報を提供するための顧客用ディスプレイ108が設置されている。
【0020】
更に、コードシンボル読取装置101は、コードシンボルとしてのバーコードを光学的に読み取るハンディ方式のバーコードスキャナであるハンドスキャナ109も有している。ハンドスキャナ109は、基体102の右側面に着脱自在にぶら下げられている。
【0021】
図4は、コードシンボル読取装置を示す正面図である。
コードシンボル読取装置101のスキャナ103は、図4に示すように、読取窓103aの下方部分に報知領域110を有している。報知領域110には、読取窓103aに商品ALに付されたバーコードBCを翳すべきことを示す白抜き矢印形状の読取指標111が中央部に記されている。そして、読取指標111の両側には、報知用発光部としての報知用LED112が一つずつ配置されている。個々の報知用LED112は、青色と赤色とに発光可能なLEDであり、報知用LED制御部151に駆動されて発光する。
【0022】
また、スキャナ103には、読取窓103aの奥側に位置させて、光源用LED制御部152による制御を受けて撮像領域RAに光を照射する光源用LED113が内蔵されている。更に、スキャナ103は、上述したように、読取窓103aの奥側に位置させて、撮像領域RAに位置付けられた商品ALを撮像するCCDイメージセンサ114を内蔵している。
さらに、スキャナ103の内部の周縁部には、防犯タグを無効にする(消去する)ための消去用電波を送信する防犯タグ消去用のアンテナATを内蔵している。
【0023】
次にコードシンボル読取装置101の内部構成について再び図3を参照して説明する。
コードシンボル読取装置101は、各種演算処理を実行し各部を制御する情報処理部としてのCPU161を備えている。CPU161には、固定データを固定的に記憶保存するROM162と、可変データを書き換え自在に記憶してワークエリアとして使用されるRAM163とがバスラインBLによってバス接続されている。ROM162は、CPU161によって実行されるコンピュータプログラムをフォームウェアとして記録している。これらのCPU161、ROM162及びRAM163は、コードシンボル読取装置101が有する各部を制御する制御部CLを構成している。
【0024】
コードシンボル読取装置101のCPU161には、前述した、操作部104、報知用LED112を駆動制御する報知用LED制御部151、光源用LED113を駆動制御する光源用LED制御部152、がいずれも各種の入出力回路(いずれも図示せず)を介して接続され、CPU161によって動作制御される。これらに加えて、コードシンボル読取装置101は、スピーカ115から音声を発生させる音声回路153を備えており、この音声回路153もバスラインBLを介してCPU161に接続され、CPU161によって動作制御される。音声回路153は、音声合成LSIを搭載し、合成音声信号をデジタル化して増幅し、スピーカ115から発生させる。
【0025】
また、コードシンボル読取装置101のCPU161には、スキャナ103が接続されている。スキャナ103は、それぞれバスラインBLを介してCPU161に接続されているA/D変換部154と画像認識処理部155とを有し、A/D変換部154に前述したCCDイメージセンサ114を接続させている。A/D変換部154は、CCDイメージセンサ114から受信した電気信号を増幅回路及びデジタル変換回路(いずれも図示せず)により、デジタル画像データに変換する。画像認識処理部155は、デジタル画像データに対応する画像について画像認識を行い、コードシンボルに相当する画像を抽出し、商品コードにデコードして、CPU161に出力する。
【0026】
これと並行して画像認識処理部155は、デジタル画像データに対応する画像から当該商品が防犯タグが取り付けられた商品であることを示す画像を抽出し、当該商品が防犯タグが取り付けられた商品であることを示す画像が含まれていた場合には、防犯タグTAG付きの商品である旨をCPU161に通知する。
この場合において、商品が防犯タグが取り付けられた商品であることを示す画像としては、所定のロゴマーク、ダミーバーコードなど任意の画像を用いることが可能であり、これらは、商品の包装に予め印刷されていたり、防犯タグの表面に印刷されていたり、商品コードを示すコードシンボル近傍に張られるフラグシール(例えば、値引きシール等と同様の態様のシール)として商品に付されているものであれば適宜利用することが可能である。
【0027】
さらに、コードシンボル読取装置101は、POS端末11が有している接続インターフェース57と接続し、POS端末11にデータ送受信可能に接続するための接続インターフェース156を有している。接続インターフェース156としては、POS端末11の接続インターフェース57とコミュニケーション可能なインターフェース、例えばUSB等のシリアルインターフェースが用いられている。接続インターフェース156は、バスラインBLを介してコードシンボル読取装置101のCPU161に接続されている。
【0028】
これにより、コードシンボル読取装置101は、スキャナ103がCCDイメージセンサ114によって光学的に読み取り画像認識処理部155でデコードして出力した商品コードをPOS端末11に出力可能となっている。
【0029】
さらにまた、コードシンボル読取装置101は、周波数が第1周波数f1であり防犯タグTAG存在確認用の通信電波EW1及び周波数が第1周波数f1であり防犯タグTAGを無効にするための消去用電波EEWをアンテナATF1を介して送信する第1通信装置157F1と、周波数が第2周波数f2であり防犯タグTAG存在確認用の通信電波EW2をアンテナATF2を介して送信する第2通信装置157F2と、を有している。第1通信装置157F1及び第2通信装置157F2は、バスラインBLを介してコードシンボル読取装置101のCPU161に接続されている。
【0030】
これにより、第1通信装置157は、CPU161の制御下で、画像認識処理部155によりCPU161に防犯タグTAG付きの商品である旨が通知されていた商品については、CCDイメージセンサ114によって光学的にバーコードなどのコードシンボルを読み取る読み取り動作と並行して、通信電波EW1を用いて、通信可能範囲内に防犯タグTAGが存在することを検出するとともに、消去用電波EEW2を用いて、防犯タグTAGが設けられている商品については、当該防犯タグを無効にする消去処理を行うこととなる。
【0031】
この場合において、第1通信装置157F1が防犯タグTAGを無効にするための消去用電波EEWが有効に働く範囲、すなわち、防犯タグを無効にできる範囲は、スキャナ103のCCDイメージセンサ114が商品のシンボルコード読取可能範囲と3次元的な範囲として同等の範囲かあるいはやや広い範囲となるようにするのが好ましい。これは、シンボルコードの読取が可能な場合には、確実に防犯タグTAGを無効とすることができるようにするためである。
同様に防犯タグを無効にできる範囲は、通信電波EW1を用いて防犯タグTAGと通信が可能な3次元的な範囲と同等の範囲かあるいはやや広い範囲となるようにするのが好ましい。
さらに第2通信装置157F2が通信電波EW2を用いて通信が可能な3次元的な範囲は、第1通信装置157F1が通信電波EW1を用いて防犯タグTAGと通信が可能な範囲とほぼ同様である。
【0032】
したがって、CPU161は、防犯タグTAGが設けられている商品が商品販売データの処理対象である場合には、オペレータに当該商品を第1通信装置157F1が防犯タグTAGを無効にするための消去用電波EEWが有効に働く範囲に保持してもらうために、商品コードの読取が完了した旨の通知を所定時間遅延させて通知するとともに、ディスプレイ106にバーコードなどのコードシンボルが未だ読み取れていないので、読取窓に対向する位置に商品を保持することを促すメッセージを表示するように制御する。
【0033】
コードシンボル読取装置101のCPU161は、ROM162にファームウェアとして記録しているコンピュータプログラムに従った処理を実行する。このような処理として、CPU161は、POS端末11での商品販売データ処理を支援する処理をコードシンボル読取装置101に実行させる。
【0034】
このような構成において、オペレータは、第1の籠133aに収納されている商品ALを手に取り、付されているコードシンボル(例えば、バーコード)をスキャナ103の読取窓103aに向けてその商品ALを読取領域RAに位置付ける。この際、光源用LED113から光が照射されてコードシンボルの反射光がCCDイメージセンサ114によって撮像され、オブジェクト認識処理あるいはパターン認識処理等の画像認識処理を行う画像認識処理部155によって商品コードにデコードされる。このようにして、オペレータは、コードシンボルが付された商品の商品コードをコードシンボル読取装置101に読み取らせる。
【0035】
このとき、画像認識処理部155は、デジタル画像データに対応する画像から当該商品が防犯タグが取り付けられた商品であることを示す画像の抽出を試みる。
そして、当該商品が防犯タグが取り付けられた商品であることを示す画像が、デジタル画像データに対応する画像に含まれていた場合には、防犯タグTAG付きの商品である旨をCPU161に通知する。
【0036】
これにより、CPU161は、商品コードの読取が完了した旨の通知を所定時間遅延させて通知するとともに、ディスプレイ106にバーコードなどの「コードシンボルが未だ読み取れていないので、読取窓に対向する位置に商品を保持する」ことを促すメッセージを表示するように制御する。
【0037】
この結果、オペレータは、いまだ商品コードがうまく読み取れないと認識して、読取窓に対向する位置に商品を保持しつづけることとなるので、コードシンボル読取装置101のCPU161は、第1通信装置157F1に通信電波EW1を送信させ、防犯タグが第1周波数f1の応答電波AEW1を送信したか否かを検出する。
同様にコードシンボル読取装置101のCPU161は、第2通信装置157F2に通信電波EW2を送信させ、防犯タグが第2周波数f2の応答電波AEW2を送信したか否かを検出する。
【0038】
これにより、第1周波数f1の応答電波AEW1を受信し、かつ、第2周波数f2の応答電波AEW2を受信した場合には、コードシンボル読取装置101のCPU161は、防犯タグTAGが、第1通信装置157F1が防犯タグTAGを無効にするための消去用電波EEWが有効に働く範囲に保持されていると判断することとなる。
【0039】
したがって、スキャナ103によりコードシンボルが読み取られ、商品コードが取得できて販売データ処理が完了できるものとして、コードシンボル読取装置101のCPU161は、第1通信装置157F1を制御して第1周波数f1の消去用電波EEWを送信させることとなる。
【0040】
また、第1周波数f1の応答電波AEW1を受信せず、かつ、第2周波数f2の応答電波AEW2を受信した場合には、コードシンボル読取装置101のCPU161は、防犯タグTAGが、既に無効にされていると判断することとなる。
さらに第1周波数f1の応答電波AEW1を受信し、かつ、第2周波数f2の応答電波AEW2を受信しなかった場合には、コードシンボル読取装置101のCPU161は、防犯タグTAGが異常であると判断することとなる。
【0041】
その後、商品コードの読み取りが完了した旨の通知を行うとともに、ディスプレイ106に表示した「コードシンボルが未だ読み取れていないので、読取窓に対向する位置に商品を保持する」ことを促すメッセージの表示を終了する。
この結果、当該商品コードが読み取られた商品の防犯タグの無効化(消去)が行われたことを確認して、商品コードの読み取りと、商品の防犯タグの無効化と、を確実に一体的に行わせることができる。
【0042】
その後、オペレータは、商品コードを読み取らせた商品ALを第2の籠133bに入れていく。コードシンボル読取装置101で読み取られた商品コードは、POS端末11に送信される。POS端末11のCPU51は、この商品コードに基づいて後述するPLUファイルから対応する単価を取得し、単価に基づく決済金額を算出する処理(商品販売データ処理)を実行する。
【0043】
ここで、PLUファイルについて説明する。
図5は、PLUファイルの模式図である。
PLUファイル71は、例えば、POS端末11のHDD54に格納されている。PLUファイル71は、一例として、POS端末11の電源投入時に、その全部又は一部がHDD54からRAM53にコピーされて使用される。PLUファイル71は、個々の商品の識別コードである商品コードに対応付けて、品名(テキストデータ)、単価(数値データ)、防犯タグフラグ(数値データ)等のデータを記憶している。防犯タグフラグは、一例として、「NULLコード」の場合には防犯タグなし、「1」の場合には防犯タグありを意味している。防犯タグありというのは、商品コードによって特定される対応する商品に、防犯タグ(図示せず)が付されていることを意味する。
【0044】
次に商品販売データ処理の詳細について説明する。
図6は、商品販売データ処理におけるコードシンボル読取装置の処理フローチャートである。
図7は、商品販売データ処理におけるPOS端末の処理フローチャートである。
【0045】
コードシンボル読取装置101のCPU161は、スキャナ103から商品コードが入力されたか否かを判別する(ステップS11)。
ステップS11の判別において、商品コードが未だ入力されていない場合には(ステップS11;No)、待機状態となる。
【0046】
ステップS11の判別において、商品コードが入力された場合には(ステップS11;Yes)、CPU161は、スキャナ103の画像認識処理部に、当該商品が防犯タグが取り付けられた商品であることを示す画像をデジタル画像データに対応する画像から抽出させる処理を行わせる(ステップS12)。
続いてCPU161は、当該商品が防犯タグが取り付けられた商品であることを示す画像(防犯タグ対応画像)がデジタル画像データに対応する画像から抽出されたか否かを判別する(ステップS13)。
【0047】
ステップS13の判別において、防犯タグ対応画像が抽出された場合には(ステップS13;Yes)、CPU161は、POS端末11に対して、スキャナ103から入力された商品コード及びタグ付き商品を検出した旨を通知し(ステップS14)、処理をステップS16に移行する。
【0048】
ステップS13の判別において、防犯タグ対応画像が抽出されなかった場合には(ステップS13;No)、CPU161は、POS端末11に対して、スキャナ103から入力された商品コードを通知し(ステップS15)、処理をステップS18に移行する。
【0049】
一方、POS端末11のCPU51は、商品コードが通知されたか否かを判別する(ステップS31)。
ステップS31の判別において、商品コードが未だ通知されていない場合には(ステップS31;No)、待機状態となる。
【0050】
ステップS31の判別において、商品コードが通知された場合には(ステップS31;Yes)、通知された商品コードに基づいてPLUファイル71から対応する品名及び単価のデータを呼び出し、RAM53のワークエリアに一時記憶する(ステップS32)。
【0051】
そして、POS端末11のCPU51は、PLUファイル71から検索した品名及び単価のデータをコードシンボル読取装置101に通知する(ステップS33)。
さらにCPU51は、コードシンボル読取装置101からタグ付き商品を検出した旨が通知されたか否かを判別する(ステップS34)。
【0052】
ステップS34の判別において、タグ付き商品を検出した旨が通知されていない場合には(ステップS34;No)、処理をステップS37に移行する。
ステップS34の判別において、タグ付き商品を検出した旨が通知された場合には(ステップS34;Yes)、POS端末11のCPU51は、PLUファイル71を参照し、入力された商品コードに対応する防犯タグフラグ=1かどうかを判定する(ステップS35)。
【0053】
ステップS35の判別において、防犯タグフラグ=1である場合には(ステップS354;Yes)、後述するステップS16、ステップS17の処理と並行して、処理をステップS37に移行する。
ステップS35の判別において、防犯タグフラグ=1でない場合には(ステップS35;No)、次回以降、タグ付き商品を検出した旨が通知されなかった場合でも、商品コードが入力された時点で、タグ付き商品を検出場合と同様の処理を行うべく、PLUファイル71を更新して、当該商品コードに対応する防犯タグフラグ=1とする(ステップS36)。
【0054】
このとき、コードシンボル読取装置101は、ディスプレイ106に、「バーコードが読み取れませんでしたので、読取窓103aに対向する位置に商品を保持してください。」とメッセージを表示する(ステップS16)。
この結果、オペレータは、いまだコードシンボル(=商品コード)がうまく読み取れないと認識して、読取窓103aに対向する位置に商品を保持しつづけることとなる。
これによりコードシンボル読取装置101のCPU161は、防犯タグの無効化処理(防犯タグ消去処理)を行う(ステップS17)。
【0055】
ここで、防犯タグの無効か処理について詳細に説明する。
図8は、防犯タグTAGの無効化処理の処理フローチャートである。
コードシンボル読取装置101のCPU161は、まず、第1通信装置157F1に通信電波EW1を送信させ(ステップS51)、防犯タグTAGが第1周波数f1の応答電波AEW1を送信したか否かを判別する(ステップS52)。
ステップS52の判別において、防犯タグTAGが第1周波数f1の応答電波AEW1を送信し、第1通信装置157F1が受信できた場合には(ステップS52;Yes)、第2通信装置157F2に通信電波EW2を送信させ(ステップS53)、防犯タグTAGが第2周波数f2の応答電波AEW2を送信したか否かを判別する(ステップS54)。
【0056】
ステップS54の判別において、防犯タグTAGが第2周波数f2の応答電波AEW2を送信せず、第2通信装置157F2が受信できなかった場合には、コードシンボル読取装置101のCPU161は、防犯タグTAGが故障している等の異常状態を確認して防犯タグ消去処理を終了する(ステップS57)。
【0057】
ステップS54の判別において、防犯タグTAGが第2周波数f2の応答電波AEW2を送信し、第2通信装置157F2が受信できた場合には(ステップS54;Yes)、コードシンボル読取装置101のCPU161は、防犯タグTAGが、第1通信装置157F1が防犯タグTAGを無効にするための消去用電波EEWが有効に働く範囲に存在しているとして存在確認を行い(ステップS55)、当該防犯タグTAGを無効化するか否かを判別する(ステップS56)。
【0058】
ステップS56の判別において当該防犯タグTAGを無効化しない場合には(ステップS56;No)、コードシンボル読取装置101のCPU161は、処理をステップS51に再び移行し、以下、同様の処理を行う。
ステップS56の判別において当該防犯タグTAGを無効化する場合には(ステップS56;Yes)、第1通信装置157F1に防犯タグTAGを無効にするための消去用電波EEWを出力させて、防犯タグTAGを無効とする防犯タグ消去処理を行う(ステップS57)。この結果、より確実に防犯タグTAGを無効にすることができる。そして、コードシンボル読取装置101のCPU161は、当該防犯タグTAGの無効化が確実に確認するために、あるいは、次の防犯タグTAGの処理を行うために処理をステップS51に移行する。
【0059】
一方、ステップS52の判別において、防犯タグTAGが第1周波数f1の応答電波AEW1を送信せず、第1通信装置157F1が受信できなかった場合には(ステップS52;No)、コードシンボル読取装置101のCPU161は、第2通信装置157F2に通信電波EW2を送信させ(ステップS58)、防犯タグTAGが第2周波数f2の応答電波AEW2を送信したか否かを判別する(ステップS59)。
【0060】
ステップS59の判別において、防犯タグTAGが第2周波数f2の応答電波AEW2を送信し、第2通信装置157F2が受信できた場合には(ステップS59;Yes)、コードシンボル読取装置101のCPU161は、防犯タグTAGが無効化されている状態であると確認できるので(ステップS60)、防犯タグ消去処理を終了する。なお、このとき、コードシンボル読取装置101のCPU161は、POS端末11にその旨を通知するようにしてもよい。
【0061】
ステップS59の判別において、防犯タグTAGが第2周波数f2の応答電波AEW2を送信せず、第2通信装置157F2が受信できなかった場合には、コードシンボル読取装置101のCPU161は、防犯タグTAGが通信可能範囲内にいないものとして、防犯タグTAGの非存在状態を確認して防犯タグ消去処理を終了する(ステップS61)。
【0062】
続いて、コードシンボル読取装置101のCPU161は、POS端末11から品名及び単価のデータを受信したか否かを判別する(ステップS18)。
【0063】
ステップS18の判別において、未だPOS端末11から品名及び単価のデータを受信していない場合には(ステップS18;No)、コードシンボル読取装置101のCPU161は、処理をステップS16に移行して、以下、同様の処理を行う。
ステップS18の判別において、POS端末11から品名及び単価のデータを受信した場合には(ステップS18;Yes)、コードシンボル読取装置101のCPU161は、ディスプレイ106及び顧客用ディスプレイ108に品名及び単価を表示するために表示を更新する(ステップS19)。
【0064】
一方、POS端末11のCPU51もオペレータ用表示器15及び客用表示器17に品名及び単価を表示するために表示を更新する(ステップS37)。
続いてPOS端末11のCPU51は、キーボード14による締め操作がなされたか否かを判別する(ステップS38)。
【0065】
ここで、締め操作の一例としては、小計キーの押下後にテンキーによる預かり金額の置数がなされ、その後に預/現計キーが押下されることにより行われる。小計キー、テンキー及び預/現計キーは、キーボード14のいずれかのキーに割り付けられている。
ステップS38の判別において、締め操作がなされなかった場合には(ステップS38;No)、次の商品コードが通知されるのを待つため、POS端末11のCPU51は、再び処理をステップS31に移行して、以下、同様の処理を行う。
【0066】
ステップS38の判別において、キーボード14による締め操作がなされた場合には(ステップS38;Yes)、POS端末11のCPU51は、RAM53のワークエリアに一時記憶したデータに基づいて算出した売上合計金額等の取引データをRAM53の仮登録エリアに保存して商品登録を行い(ステップS39)、オペレータ用表示器15及び客用表示器17の表示更新を実行する(ステップS40)。
【0067】
そして、POS端末11のCPU51は、そのような取引データに基づく取引情報をレシートジャーナルプリンタ16によって印字したレシートを発行し、レシートジャーナルプリンタ16によるジャーナル記録を行う(ステップS41)。
続いて、POS端末11のCPU51は、コードシンボル読取装置101に対して、取引終了通知を送信し(ステップS42)、処理を終了する。
【0068】
一方、コードシンボル読取装置101のCPU161は、POS端末11から取引終了通知を受信したか否かを判別する(ステップS20)。
ステップS20の判別において、未だ取引終了通知を受信していない場合には(ステップS20;No)、再び処理をステップS11に移行して、以下、同様の処理を行う。
【0069】
ステップS20の判別において、取引終了通知を受信した場合には(ステップS20;Yes)、コードシンボル読取装置101のCPU161は、RAMクリアや表示クリア等のクリア処理を実行し(ステップS21)、処理を終了する。
【0070】
以上の説明のように、本実施の形態によれば、商品コードの読み取りと、当該商品コードが読み取られた商品の防犯タグの無効化(消去)及びその確認を確実に一体的に行わせることができる。
【0071】
したがって、防犯タグの無効化が確実に行われないことによって生ずるゲート(図示せず)での警報発生により買物客に不愉快な思いをさせないようにすることができる。
【0072】
以上の説明においては、防犯タグ対応画像を抽出する処理を行う構成を採っていたが、防犯タグ対応画像抽出処理を行うことなく、第1通信装置157F1及び第2通信装置157F2を用いて、防犯タグTAGの存在の有無、防犯タグTAGの無効化、防犯タグTAGが無効化されているか否かを判別するように構成することも可能である。
本実施形態のPOS端末あるいはコードシンボル読取装置は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0073】
本実施形態のPOS端末あるいはコードシンボル読取装置で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0074】
また、本実施形態のPOS端末あるいはコードシンボル読取装置で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のPOS端末あるいはコードシンボル読取装置で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0075】
また、本実施形態のPOS端末あるいはコードシンボル読取装置の制御プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0076】
1 チェックアウトシステム
11 POS端末
51 CPU
71 PLUファイル
101 コードシンボル読取装置
103 スキャナ
103a 読取窓
106 ディスプレイ
114 CCDイメージセンサ
154 A/D変換部
155 画像認識処理部
157F1 第1通信装置
157F2 第2通信装置
161 CPU
AEW1、AEW2 応答電波
AL 商品
ATF1、ATF2 アンテナ
BL バスライン
CL 制御部
EW1、EW2 通信電波
EEW 消去用電波
TAG 防犯タグ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0077】
【特許文献1】特許第3940187号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1周波数を有する電波を受信して共振し、第1周波数を有する電波を送信する第1共振回路と、第2周波数を有する電波を受信して共振し、第2周波数を有する電波を送信する第2共振回路と、を有する防犯タグが付された商品の販売データ処理を行うことが可能な販売データ処理装置において、
商品の撮像画像に基づいて、防犯タグ付き商品であることを表す特定画像が表示された画像表示部材が付された商品であるか否かを判別する判別手段と、
前記第1周波数を用いて、前記第1共振回路と通信が可能であるとともに、前記第1共振回路を使用不能とすることが可能な第1通信装置と、
前記第2周波数を用いて、前記第2共振回路と通信が可能な第2通信装置と、を備え、
前記画像表示部材が付された商品であると判別した場合には、当該商品に付された防犯タグに対し、前記第1通信装置により前記第1共振回路を使用不能とする処理を行った状態で、前記第1通信装置による通信が行えず、かつ、前記第2通信装置による通信が行えた場合に次の商品の処理に移行する処理制御手段と、
を備えた商品販売データ処理装置。
【請求項2】
入力された商品の撮像画像に基づいて、前記商品を特定するためのコードシンボルを読み取るコード読取手段を備え、
前記処理制御手段は、前記次の商品の処理として、当該次の商品のコードシンボル読み取り処理への移行を制御する、
請求項1記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記第1通信装置及び前記第2通信装置の双方において、通信が可能である場合に、前記コードシンボル読取手段による読み取り行わせるように促す情報を告知する告知手段を備えた請求項2記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
商品の撮像画像に基づいて、防犯タグ付き商品であることを表す特定画像が表示された画像表示部材が付された商品であるか否かを判別する判別手段と、
前記画像表示部材が付された商品であると判別した場合には、当該商品が防犯タグ付き商品であることを告知する告知手段と、
を備えた請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
商品を撮像して撮像画像データを出力する撮像装置と、
第1周波数を有する電波を受信して共振し、第1周波数を有する電波を送信する第1共振回路と、第2周波数を有する電波を受信して共振し、第2周波数を有する電波を送信する第2共振回路と、を有する防犯タグが付された商品の販売データ処理を行うことが可能であるとともに、前記第1周波数を用いて、前記第1共振回路と通信が可能であるとともに、前記第1共振回路を使用不能とすることが可能な第1通信装置と、前記第2周波数を用いて、前記第2共振回路と通信が可能な第2通信装置と、を備えた販売データ処理装置と、を備え、
前記販売データ処理手段は、商品の撮像画像に基づいて、防犯タグ付き商品であることを表す特定画像が表示された画像表示部材が付された商品であるか否かを判別する判別手段と、
前記画像表示部材が付された商品であると判別した場合には、当該商品に付された防犯タグに対し、前記第1通信装置により前記第1共振回路を使用不能とする処理を行った状態で、前記第1通信装置による通信が行えず、かつ、前記第2通信装置による通信が行えた場合に次の商品の処理に移行する処理制御手段と、を備えた、
チェックアウトシステム。
【請求項6】
第1周波数を有する電波を受信して共振し、第1周波数を有する電波を送信する第1共振回路と、第2周波数を有する電波を受信して共振し、第2周波数を有する電波を送信する第2共振回路と、を有する防犯タグが付された商品の販売データ処理を行うことが可能であるとともに、前記第1周波数を用いて、前記第1共振回路と通信が可能であるとともに、前記第1共振回路を使用不能とすることが可能な第1通信装置と、前記第2周波数を用いて、前記第2共振回路と通信が可能な第2通信装置と、を備えた販売データ処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
商品の撮像画像に基づいて、防犯タグ付き商品であることを表す特定画像が表示された画像表示部材が付された商品であるか否かを判別する判別手段と、
前記画像表示部材が付された商品であると判別した場合には、当該商品に付された防犯タグに対し、前記第1通信装置により前記第1共振回路を使用不能とする処理を行った状態で、前記第1通信装置による通信が行えず、かつ、前記第2通信装置による通信が行えた場合に次の商品の処理に移行する処理制御手段と、
して機能させる、制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2013−54628(P2013−54628A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−193650(P2011−193650)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】