説明

商品販売データ処理装置およびその制御プログラム

【課題】 商品販売データ処理装置のディスプレイに表示される多数の画面部品の中から操作しようとするものを容易に探し出せるようにする。
【解決手段】 表示手段に商品等に関するデータの入力画面300を表示させる。この入力画面300に商品等に関するデータが割り当てられた複数の画面部品が予め定められた設定に従って配置された第1表示領域301を表示させ、操作手段の操作により第1表示領域301に配置された各画面部品の中から任意の画面部品の指定を受け付ける。そして、指定を受け付けた画面部品を配置した第2表示領域321を入力画面300に表示させ、第1表示領域301及び第2表示領域321に配置された各画面部品の操作時に当該操作された画面部品に割り当てられたデータを入力させ、入力されたデータに基づいて商取引を精算処理させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示手段に表示された画面を用いて商品データを入力する商品販売データ処理装置およびその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスプレイに商品データが割り当てられた複数の画面部品(GUI部品)を表示させ、これら画面部品の操作によって買い上げ商品の商品データを入力し、会計業務を進行するPOS(Point Of Sales)端末やカード決済端末等の商品販売データ処理装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−92294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、店舗にて販売される商品や提供されるサービスが多様化したことにより、商品販売データ処理装置に入力すべき商品データ等の数が増加し、これに伴い上記のようにディスプレイに表示される画面部品の数も増加している。
【0005】
このように多数の画面部品が表示されると、操作しようとするものを探し出すのに相当の時間を要することがある。その場合には会計業務が遅延し、会計中の客やレジ待ちの客を長時間待たせかねない。
【0006】
このような事情から、商品販売データ処理装置のディスプレイに表示される多数の画面部品の中から操作しようとするものを容易に探し出すための手段を講じる必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態における商品販売データ処理装置は、表示手段と、操作手段と、第1表示制御手段と、指定受付手段と、第2表示制御手段と、データ入力手段と、精算処理手段と、を備えている。
前記表示手段は、商品又は役務に関するデータの入力画面を表示する。前記操作手段は、前記入力画面を操作する。前記第1表示制御手段は、前記商品又は役務に関するデータが割り当てられた複数の画面部品が予め定められた設定に従って配置された第1表示領域を前記入力画面に表示させる。前記指定受付手段は、前記第1表示領域に配置された前記各画面部品の中から任意の画面部品の指定を受け付ける。前記第2表示制御手段は、前記指定受付手段によって指定を受け付けた画面部品を配置した第2表示領域を前記入力画面に表示させる。前記データ入力手段は、前記操作手段によって前記第1表示領域及び前記第2表示領域に配置された前記各画面部品が操作されたとき、当該操作された画面部品に割り当てられたデータを入力する。前記精算処理手段は、前記データ入力手段によって入力されたデータに基づいて商取引を精算処理する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】一実施形態における商品販売データ処理装置を含むシステム構成図。
【図2】同実施形態におけるサーバのブロック図。
【図3】同実施形態における商品販売データ処理装置のブロック図。
【図4】同実施形態におけるPLUファイルのデータ構造例を示す模式図。
【図5】同実施形態における責任者ファイルのデータ構造例を示す模式図。
【図6】同実施形態における既定ボタンファイルのデータ構造例を示す模式図。
【図7】同実施形態における任意ボタンファイルのデータ構造例を示す模式図。
【図8】同実施形態における商品登録画面の一例を示す模式図。
【図9】同実施形態における商品登録画面の一例を示す模式図。
【図10】同実施形態における責任者登録処理のフローチャート。
【図11】同実施形態における会計処理のフローチャート。
【図12】同実施形態における編集処理のフローチャート。
【図13】同実施形態における確認メッセージの一例を示す模式図。
【図14】同実施形態における責任者解除処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明において同一の構成要素には同一の符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0010】
(システム構成)
図1は、本実施形態における商品販売データ処理装置を含むシステムの構成を示す概略図である。
このシステムは、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の各種小売店に設置されたものであり、ストアサーバ等のサーバ1と、複数の商品販売データ処理装置2とを、LAN(Local Area Network)回線3を介して接続して構成されている。
【0011】
サーバ1は、例えば店舗の事務室等に配置されたパーソナルコンピュータであり、当該店舗の売上情報や在庫情報等を管理するために用いられる。各商品販売データ処理装置2は、会計場に設置されたレジカウンタ上に載置されている。なお、本実施形態では複数の商品販売データ処理装置2を備えるシステムについて例示するが、システムが備える商品販売データ処理装置2の数は1台であってもよい。
【0012】
(サーバ)
サーバ1について説明する
図2は、サーバ1の要部構成を示すブロック図である。
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)100、ROM(Read Only Memory)101、RAM(Random Access Memory)102、通信I/F(Interface)103、キーボードコントローラ104、表示コントローラ105、HDD(Hard Disk Drive)106、キーボード107、およびディスプレイ108を備えている。通信I/F103には前記LAN回線3が接続され、ROM101、RAM102、通信I/F103、キーボードコントローラ104、表示コントローラ105、およびHDD106は、アドレスバスおよびデータバスにて構成されるバスライン109を介してCPU100に接続されている。
【0013】
ROM101は、CPU100が実行する動作プログラム等の固定的データを記憶している。RAM102は、処理場面に応じた各種の作業用記憶領域を形成する。通信I/F103は、LAN回線3を介しての各商品販売データ処理装置2とのデータ通信を制御する。
【0014】
キーボード107は、置数キー、アルファベットキー、および各種ファンクションキーを備え、押下げられた操作キーに応じたキー信号を出力する。キーボードコントローラ104は、キーボード107から出力されるキー信号を取り込んでCPU100に通知する。
【0015】
ディスプレイ108は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)であり、売上情報や在庫管理情報等を表示する。表示コントローラ105は、ディスプレイ108の表示を制御する。
【0016】
HDD106は、OS(Operating System)ファイルやアプリケーションファイルに加え、PLU(Price Look Up)ファイル111、責任者ファイル112、既定ボタンファイル113、および任意ボタンファイル114を記憶している。各ファイル111〜114のデータ構造については、図4,図5,図6,および図7の説明にて後述する。
【0017】
(商品販売データ処理装置)
商品販売データ処理装置2について説明する。
図3は、商品販売データ処理装置2の要部構成を示すブロック図である。
商品販売データ処理装置2は、CPU200、ROM201、RAM202、通信I/F203、スキャナI/F204、HDD205、キーボードコントローラ206、表示コントローラ207、タッチパネルコントローラ208、カードリーダコントローラ209、プリンタコントローラ210、キーボード211、ディスプレイ212(表示手段)、タッチパネル213(操作手段)、カードリーダ214、およびレシートプリンタ215を備えている。通信I/F203にはLAN回線3が接続され、スキャナI/F204にはバーコードスキャナ217が接続され、ROM201、RAM202、通信I/F203、スキャナI/F204、HDD205、キーボードコントローラ206、表示コントローラ207、タッチパネルコントローラ208、カードリーダコントローラ209、およびプリンタコントローラ210はアドレスバスおよびデータバスで構成されるバスライン216を介してCPU200に接続されている。
【0018】
ROM201は、CPU200が実行する動作プログラム等の固定的データを記憶している。RAM202は、処理場面に応じた各種の作業用記憶領域を形成する。通信I/F203は、LAN回線3を介してのサーバ1とのデータ通信を制御する。
【0019】
バーコードスキャナ217は、商品等に付されたバーコードを光学的に読み取り、バーコードが示すコードを出力する。スキャナI/F204は、バーコードスキャナ217から出力されるコードを取り込み、CPU200に通知する。
HDD205は、OSファイルやアプリケーションファイル等を記憶している。
【0020】
キーボード211は、置数キー、PLUキー、小計キー、預り/現計キー、責任者登録キー、責任者解除キー、クリアキー等の各種操作キーを備え、押下げられた操作キーに応じたキー信号を出力する。キーボードコントローラ206は、キーボード211から出力されるキー信号を取り込んでCPU200に通知する。
【0021】
ディスプレイ212は、例えばLCDであり、その表示面が操作者の立ち位置側に向くように商品販売データ処理装置2の筐体に取り付けられている。表示コントローラ207は、CPU200からの指令に応じて商品登録画面300(図8,図9参照)等の各種画面をディスプレイ212に表示させる。
【0022】
カードリーダ214は、クレジットカードやポイントカード等の各種カードから情報を読み取る磁気カードリーダあるいはICカードリーダである。カードリーダコントローラ209は、カードリーダ214がカードから読み取った情報を取り込んでCPU200に通知する。
【0023】
レシートプリンタ215は、会計明細等を含むレシートを印刷し、商品販売データ処理装置2の筐体に設けられた図示せぬレシート発行口から発行するサーマルプリンタである。プリンタコントローラ210は、CPU200からの指令に応じてレシートプリンタ215を駆動し、レシートを印刷発行させる。
【0024】
(データ構造)
PLUファイル111、責任者ファイル112、既定ボタンファイル113、および任意ボタンファイル114のデータ構造について説明する。
【0025】
図4は、PLUファイル111のデータ構造例を示す模式図である。
PLUファイル111は、各商品を識別するPLUコードに対し、商品名称や単価等を対応付けたレコードによって構成されている。図示した例では、例えばPLUコード「0001」のレコードに商品名称「商品A1」や単価「¥100」等が対応付けられている。
【0026】
図5は、責任者ファイル112のデータ構造例を示す模式図である。
責任者ファイル112は、各店員を識別する責任者コードに対し、店員の氏名を対応付けたレコードによって構成されている。図示した例では、例えば責任者コード「101」のレコードに氏名「店員S1」が対応付けられている。
【0027】
図6は、既定ボタンファイル113のデータ構造例を示す模式図である。
既定ボタンファイル113は、ボタン座標に対し、PLUコードと商品名称を対応付けたレコードによって構成されている。ボタン座標は、商品販売データ処理装置2のディスプレイ212に表示される商品登録画面300に対し、PLUコードを入力する画面部品である商品ボタンを配置する座標を示す。このボタン座標に対応付けられたPLUコードはそのボタン座標に配置された商品ボタンの操作時に入力されるPLUコードであり、商品名称はそのPLUコードが示す商品の商品名称である。なお、各レコードは、各レコードのPLUコードが示す商品をその属性に基づいて分類したカテゴリ毎にグループ化されている。このカテゴリは、例えばホットスナックや、切手,葉書等の郵便関連商品を示すものである。
図示した例では、各レコードがそれぞれ8つのレコードで構成されるカテゴリA,B,Cの3グループに分類されている。また、例えばカテゴリAにおけるボタン座標「XA1,YA1」のレコードにはPLUコード「0001」と商品名称「商品A1」が対応付けられ、カテゴリBにおけるボタン座標「XB1,YB1」のレコードにはPLUコード「0009」と商品名称「商品B1」が対応付けられ、カテゴリCにおけるボタン座標「XC1,YC1」のレコードにはPLUコード「0017」と商品名称「商品C1」が対応付けられている。
【0028】
図7は、任意ボタンファイル114のデータ構造例を示す模式図である。
任意ボタンファイル114は、責任者ファイル112の各責任者コードに対して1つずつ設けられており、ボタン座標に対し、PLUコードと商品名称を対応付けたレコードによって構成されている。
図示した例では、各任意ボタンファイル114がそれぞれ8つのレコードにて構成されている。また、例えば責任者コード「101」の任意ボタンファイル114には、ボタン座標「X1,Y1」にPLUコード「0009」と商品名称「商品B1」とを対応付けたレコード等、5つのレコードにデータが書き込まれ、3つのレコードが空欄になっている。
【0029】
なお、PLUファイル111,既定ボタンファイル113,および任意ボタンファイル114は、所定のタイミングでサーバ1から各商品販売データ処理装置2に配信される。各商品販売データ処理装置2は、サーバ1から配信されるPLUファイル111,既定ボタンファイル113,および任意ボタンファイル114をRAM202に記憶し、会計処理等に使用する。
【0030】
(商品登録画面)
各商品販売データ処理装置2のディスプレイ212に表示される商品登録画面300(商品等に関するデータの入力画面)について説明する。
図8は、図6に示した既定ボタンファイル113に基づいて表示される商品登録画面300の一例を示す模式図である。
この商品登録画面300は、商品ボタンが配置される第1表示領域301、それぞれカテゴリA,B,Cを指定するカテゴリボタン302,303,304、お気に入りボタン305、および商品データ表示領域306を有している。商品ボタン、カテゴリボタン302〜304、およびお気に入りボタン305は、タッチパネル213を介して操作可能な画面部品である。
【0031】
この例は、カテゴリボタン302のタッチ操作によりカテゴリAが指定された状態を示しており、第1表示領域301には既定ボタンファイル113においてカテゴリAに属する各レコードに対応する商品ボタン311〜318が配置されている。各商品ボタン311〜318は、それぞれのレコードのボタン座標で示される位置に、それぞれのレコードの商品名称を付して配置されている。商品データ表示領域306は、バーコードスキャナ217によるバーコードの読み取りや商品ボタン311〜318の操作によって入力されたPLUコードが示す商品の名称や単価等を表示するための領域である。
【0032】
お気に入りボタン305は、任意ボタンファイル114に基づく商品ボタンを商品登録画面300中に表示させるための画面部品である。お気に入りボタン305が操作された後の商品登録画面300の一例を図9に示している。この商品登録画面300には、既定ボタンファイル113に基づいて商品ボタンが表示される第1表示領域301に代えて、任意ボタンファイル114に基づいて商品ボタンが表示される第2表示領域321が表示され、お気に入りボタン305に代えて編集ボタン307が表示されている。
【0033】
第2表示領域321には任意ボタンファイル114の各レコードに対応する商品ボタン331〜335が配置されている。各商品ボタン331〜335は、それぞれのレコードのボタン座標で示される位置に、それぞれのレコードの商品名称を付して配置されている。
【0034】
なお、図9のように第2表示領域321が表示されている状態でカテゴリボタン302〜304がタッチ操作されると、第2表示領域321に代えて再び第1表示領域301が表示される。すなわち、カテゴリボタン302〜304およびお気に入りボタン305は、第1表示領域301および第2表示領域321を切り替える切替ボタンとして機能する。
【0035】
(動作)
サーバ1および商品販売データ処理装置2の動作について説明する。
以下に説明する責任者登録処理、会計処理、編集処理、および責任者解除処理の中で、商品販売データ処理装置2のCPU200は、ROM101に記憶された制御プログラムを実行することにより、次の(1)〜(9)の機能を実現する。
(1)既定ボタンファイル113に従って複数の商品ボタンが配置された第1表示領域を商品登録画面300に表示させる第1表示制御機能。
(2)タッチパネル213の操作により、第1表示領域に配置された各商品ボタンの中から任意の商品ボタンの指定を受け付ける指定受付機能。
(3)指定受付機能によって指定を受け付けた商品ボタンを配置した第2表示領域を商品登録画面300に表示させる第2表示制御機能。
(4)タッチパネル213を介して第1表示領域および第2表示領域に配置された各商品ボタンが操作されたとき、当該操作された商品ボタンに割り当てられたPLUコードを入力するデータ入力機能。
(5)データ入力機能によって入力されたPLUコードに基づいて商取引を精算処理する精算処理機能。
(6)第2表示領域に配置された各商品ボタンの配置位置を変更する配置位置変更機能。
【0036】
(7)キーボード211等の操作によって入力された責任者コードで識別される店員を操作責任者として登録する責任者登録機能。
(8)サーバ1のHDD106から責任者登録機能によって操作責任者として登録された店員の責任者コードに対応する任意ボタンファイル114を読み出すデータ読出機能。
(9)操作責任者としての登録が解除されたとき、第2表示領域に配置された各商品ボタンの配置状態に基づいて、サーバ1のHDD106に記憶された当該操作責任者の任意ボタンファイル114を更新する更新機能。
[責任者登録処理]
先ず、商品販売データ処理装置2の操作責任者を登録する責任者登録処理について説明する。この処理のフローチャートを図10に示している。
【0037】
商品販売データ処理装置2のCPU200は、キーボード211の責任者キーが押下げられたことに応じて処理を開始する。処理開始当初において、CPU200は、責任者コードの入力を受け付ける状態にて(ステップS101)、その入力完了を待つ(ステップS102のNo)。このとき、キーボード211を操作することで、あるいはバーコードスキャナ217により責任者コードを示すバーコードを読み取ることで、責任者コードの入力が可能である。すなわち、キーボード211およびバーコードスキャナ217は、本実施形態における識別子入力手段を構成する。
【0038】
やがて責任者コードが入力されると(ステップS102のYes)、CPU200は、入力された責任者コードを、通信I/F203を介してサーバ1に送信する(ステップS103)。
【0039】
サーバ1のCPU100は、他の処理と並行して、各商品販売データ処理装置2からの責任者コードの受信を待ち受けている(ステップS201のNo)。やがて上記のように商品販売データ処理装置2から送信される責任者コードを、通信I/F103を介して受信すると(ステップS201のYes)、CPU100は、受信した責任者コードに対応付けられた氏名をHDD106に記憶された責任者ファイル112から検索する(ステップS202)。さらに、CPU100は、受信した責任者コードに対応する任意ボタンファイル114をHDD106から検索する(ステップS203)。そして、発見した氏名および任意ボタンファイル114を、通信I/F103を介して当該責任者コードを送信した商品販売データ処理装置2に返信する(ステップS204)。以上で責任者登録処理においてCPU100が実行する処理は終了する。
【0040】
ステップS103の処理の後、商品販売データ処理装置2のCPU200は、サーバ1からの返信を待ち受けている(ステップS104のNo)。やがて上記のようにサーバ1から返信される氏名および任意ボタンファイル114を、通信I/F203を介して受信すると(ステップS104のYes)、CPU200は、RAM202に形成された責任者登録用のメモリエリアにステップS101の処理において入力された責任者コードおよびサーバ1から受信した氏名を記憶することで、当該責任者コードが示す店員を操作責任者として登録する(ステップS105)。
【0041】
操作責任者を登録した後、CPU200は、サーバ1から受信した任意ボタンファイル114をRAM202に記憶する(ステップS106)。このようにして、操作責任者として登録された店員の責任者コードに対応する任意ボタンファイル114が読み出される。以上で責任者登録処理においてCPU200が実行する処理は終了する。なお、ステップS103〜S106の処理は、前記責任者登録機能および前記データ読出機能によって実現される。
【0042】
なお、各商品販売データ処理装置2は、操作責任者が登録されない限り会計処理を含む一部の処理を実行できないようにプログラム構成されている。責任者登録処理を経て操作責任者が登録されると、会計処理等の実行が許可される。さらに登録中の操作責任者の名称が会計処理において発行されるレシートに印刷され、電子ジャーナルにも記録される。
【0043】
[会計処理]
次に、会計処理について説明する。この処理に先立ち、サーバ1からPLUファイル111および既定ボタンファイル113が各商品販売データ処理装置2に配信され、RAM202に記憶されている。
【0044】
会計処理のフローチャートを図11に示している。商品販売データ処理装置2のCPU200は、操作責任者が登録された後にキーボード211のPLUキーが押下げられたことに応じてこの処理を開始する。処理開始当初において、CPU200は、表示コントローラ207を介してディスプレイ212に商品登録画面300を表示させる(ステップS301)。このとき表示される商品登録画面300には、RAM202に記憶された既定ボタンファイル113に従って商品ボタンが配置された第1表示領域301が前記第1表示制御機能により表示され、ステップS106の処理にてRAM202に記憶された任意ボタンファイル114に従って商品ボタンが配置された第2表示領域321が前記第2表示制御機能により表示される。
【0045】
商品登録画面300を表示した後、CPU200は、客が購入しようとする商品のPLUコードの入力を受け付ける状態にて(ステップS302)、その入力を待つ(ステップS303のNo)。このとき、第1表示領域301および第2表示領域321に配置された商品ボタンがタッチ操作されると、RAM202に記憶された既定ボタンファイル113および任意ボタンファイル114の当該タッチ操作された商品ボタンに対応するPLUコードが前記データ入力機能により入力される。なお、PLUコードは、バーコードスキャナ217により商品に付されたバーコードを読み取ることでも入力できる。
【0046】
このような方法でPLUコードが入力されると(ステップS303のYes)、CPU200は、当該入力されたPLUコードが示す商品を買い上げ商品として登録する(ステップS304)。具体的には、RAM202に記憶されたPLUファイル111において当該入力されたPLUコードに対応付けられた商品名称や単価等を、RAM202に設けられた商品データ登録用のメモリエリアに記憶する。
【0047】
商品登録が完了した後、CPU200は、再度PLUコードの入力を受け付け(ステップS305)、入力がなされたか否かを判定する(ステップS306)。PLUコードが入力されたならば(ステップS306のYes)、ステップS304の処理を実行する。一方、PLUコードが入力されていないならば(ステップS306のNo)、CPU200は、小計指示がなされているかを判定する(ステップS307)。未だキーボード211の小計キーが押下げられていない場合には小計指示がなされていないと判定し(ステップS307のNo)、CPU200は、再びステップS305の処理を実行する。このように、ステップS304〜S307の処理は、小計指示が入力されるまで繰り返し実行される。
【0048】
やがて小計キーが押下げられると、CPU200は、小計指示が入力されたと判定する(ステップS307のYes)。このとき、CPU200は、前記商品データ登録用のメモリエリアに登録された商品の精算処理を実行する(ステップS308)。具体的には、登録された各商品の合計代金を算出してディスプレイ212に表示させ、客からの預り金額の入力を受け付け、入力された預り金額から合計代金を差し引いて釣銭額を算出し、算出した釣銭額をディスプレイ212に表示させ、レシートプリンタ215に会計明細を印字したレシートを発行させる。これらの処理は、前記精算処理機能によって実現される。
【0049】
ステップS308の処理が完了した後、会計処理においてCPU200が実行する一連の処理が完了する。
【0050】
[編集処理]
次に、第2表示領域321への商品ボタンの追加、削除、配置位置変更を行う編集処理について説明する。この処理のフローチャートを図12に示している。
【0051】
商品販売データ処理装置2のCPU200は、商品登録画面300の編集ボタン307がタッチ操作されたことに応じて処理を開始する。処理開始当初において、CPU200は、第1表示領域301および第2表示領域321に配置された商品ボタンの指定を受け付ける状態にて(ステップS401)、その指定を待つ(ステップS402のNo)。編集ボタン307のタッチ操作時には第2表示領域321が表示されているので、この状態から第2表示領域321に配置された商品ボタンを指定することができる。また、カテゴリボタン302〜304のいずれかをタッチ操作すると第1表示領域301が表示されるので、この状態から第1表示領域301に表示された商品ボタンを指定することができる。なお、ステップS401,S402の処理は、前記指定受付機能によって実現される。
【0052】
いずれかの商品ボタンがタッチ操作されると、CPU200は、商品ボタンが指定されたと判定し(ステップS402のYes)、当該指定された商品ボタンが第1表示領域301および第2表示領域321のいずれに配置されたものであるかを判定する(ステップS403)。第1表示領域301に配置されたものである場合(ステップS403の「第1表示領域」)、CPU200は、当該指定された商品ボタンのコピーを第2表示領域321に作成してよいか否かを問う確認メッセージを、表示コントローラ207を介してディスプレイ212に表示させる(ステップS404)。このメッセージは、図13に示したように、OKボタン401とキャンセルボタン402が配置されたポップアップ画面400上に表される。なお、図13は商品A7の商品ボタン317が指定された例であり、商品ボタン317の色が他の商品ボタンと異なる色に変更されている。
【0053】
このようにポップアップ画面400が表示された状態で、CPU200は、OKボタン401がタッチ操作されたか否かを判定する(ステップS405)。OKボタンがタッチ操作されている場合(ステップS405のYes)、CPU200は、当該指定された商品ボタンのデータをRAM202に記憶された任意ボタンファイル114に追加する。追加されるデータのPLUコードおよび商品名称は既定ボタンファイル113の当該指定された商品ボタンに係るものと同一である。但し、ボタン座標に関しては、第2表示領域321に当該指定された商品ボタンを追加しても他の商品ボタンと重複しないような座標が演算される。例えば図13に示したように商品ボタン317が指定されているならば、既定ボタンファイル113からPLUコード「0007」,商品名称「商品A7」が読み出され、これらが演算された座標とともに任意ボタンファイル114の空いているレコードに記述される。なお、新たに商品ボタンを配置できるスペースが第2表示領域321に存在しない場合には、エラーを報知するようにしてもよいし、他の商品ボタンと一部が重複する座標を当該追加する商品ボタンの座標としてもよい。
【0054】
このように任意ボタンファイル114にデータが追加されると、当該追加されたデータに基づく商品ボタンが第2表示領域321に表示される。すなわち、指定された商品ボタンのコピーが第2表示領域321に作成される。
任意ボタンファイル114にデータが追加された後、あるいは確認メッセージの表示時にキャンセルボタン402がタッチ操作された場合(ステップS405のNo)、CPU200は、再びステップS401の処理を実行する。
【0055】
一方、ステップS401の処理にて指定を受け付けた商品ボタンが第2表示領域321に配置されたものである場合(ステップS403の「第2表示領域」)、CPU200は、当該指定された商品ボタンの第2表示領域321内での配置位置の移動、および消去の指示を受け付ける状態で(ステップS407)、それらの指示を待つ(ステップS408のNo)。このとき、第2表示領域321の商品ボタンが配置されていない領域をタッチ操作することで商品ボタンの配置位置の移動を指示でき、キーボード211に設けられたクリアキーを押下げることで商品ボタンの消去を指示できる。いずれかの指示がなされると(ステップS408のYes)、CPU200は、当該指示の種別を判定する(ステップS409)。
【0056】
第2表示領域321の商品ボタンが配置されていない領域がタッチ操作され、商品ボタンの配置位置の移動が指示されている場合(ステップS409の「移動指示」)、CPU200は、任意ボタンファイル114の当該指定された商品ボタンに対応するレコードのボタン座標を、当該タッチ操作された位置に相当する座標で更新する。なお、当該タッチ操作された位置に商品ボタンを配置できるスペースがない場合には、エラーを報知するようにしてもよいし、他の商品ボタンと一部が重複した状態で当該指定された商品ボタンを配置するようにしてもよい。このようにして任意ボタンファイル114のボタン座標が更新されると、更新後のボタン座標に当該指定された商品ボタンが配置される。なお、ステップS407〜S410の処理は、前記配置位置変更機能によって実現される。
【0057】
一方、キーボード211に設けられたクリアキーが押下げられ、商品ボタンの消去が指示されている場合(ステップS409の「消去指示」)、CPU200は、任意ボタンファイル114の当該指定された商品ボタンに対応するレコードからデータを削除する(ステップS411)。このようにして任意ボタンファイル114のレコードからデータが削除されると、当該指定された商品ボタンが第2表示領域321から消去される。
【0058】
ステップS410またはステップS411の処理の後、CPU200は、再びステップS401の処理を実行する。以上説明した編集処理は、再び編集ボタン307がタッチ操作されるまで継続される。
【0059】
[責任者解除処理]
次に、商品販売データ処理装置2の操作責任者の登録を解除する責任者解除処理について説明する。この処理のフローチャートを図14に示している。商品販売データ処理装置2のCPU200は、操作責任者が登録されているとき、会計処理等と並行して操作責任者の登録解除の指示を受け付ける状態にて(ステップS501)、その指示を待ち受けている(ステップS502のNo)。操作責任者の登録解除は、キーボード211の責任者解除キーを押下げることで指示できる。
【0060】
責任者解除キーが押下げられると(ステップS502のYes)、CPU200は、RAM202の責任者登録用のメモリエリアに記憶された責任者コードおよび氏名を消去して操作責任者の登録を解除する(ステップS503)。さらに、CPU200は、当該登録が解除された操作責任者の責任者コードおよびRAM202に記憶された任意ボタンファイル114を、通信I/F203を介してサーバ1に送信する(ステップS504)。以上で責任者解除処理においてCPU200が実行する処理は終了する。
【0061】
サーバ1のCPU100は、他の処理と並行して、各商品販売データ処理装置2からの責任者コードおよび任意ボタンファイル114の受信を待ち受けている(ステップS601)。やがて上記のように商品販売データ処理装置2から送信される責任者コードおよび任意ボタンファイル114を、通信I/F103を介して受信すると(ステップS601のYes)、CPU100は、当該受信した責任者コードに対応するHDD106の任意ボタンファイル114を、当該受信した任意ボタンファイル114で更新する(ステップS602)。このようにして、第2表示領域321に配置された各商品ボタンの配置状態に基づいて、サーバ1のHDD106に記憶された当該登録が解除された操作責任者の任意ボタンファイル114が更新される。以上で責任者解除処理においてCPU100が実行する処理は終了する。なお、ステップS504の処理は、前記更新機能によって実現される。
【0062】
以上説明したように、本実施形態における商品販売データ処理装置2は前記編集処理において、第1表示領域301に予め定められた設定に従って配置される複数の商品ボタンのうち操作者が指定したもののコピーを第2表示領域321に作成する。このような機能を用いて各カテゴリで頻繁に使用される商品ボタンのコピーを第2表示領域321に作成しておけば、カテゴリボタン302〜304を操作しながら第1表示領域301から操作しようとする商品ボタンを探す手間が省ける。したがって、商品データの登録に要する時間が短縮され、会計業務が円滑に進行する。
【0063】
また、責任者登録処理において操作責任者が登録された際に、その操作責任者に対応する任意ボタンファイル114がサーバ1のHDD106から読み出され、読み出された任意ボタンファイル114に基づいて第2表示領域321に商品ボタンが配置される。このような構成であれば、商品販売データ処理装置2の操作者の好みに合った最適な第2表示領域321の商品ボタンの配置を実現できる。
【0064】
また、編集処理において第2表示領域321の商品ボタンの配置位置の変更や削除が可能である。したがって、単に第2表示領域321に商品ボタンのコピーを作成するだけでなく、操作者がより使い易い態様に第2表示領域321をカスタマイズできる。
【0065】
さらに、責任者解除処理において操作責任者の登録が解除されたときには、そのときの第2表示領域321への商品ボタンの配置状態に基づいてサーバ1のHDD106に記憶された当該操作責任者の任意ボタンファイル114が更新される。したがって、当該操作責任者であった店員が再度いずれかの商品販売データ処理装置2に責任者登録すると、前回の責任者登録時に編集処理において編集された後の状態で商品ボタンが配置された第2表示領域321を利用することができる。
【0066】
(変形例)
なお、前記実施形態に開示された構成は、実施段階において各構成要素を適宜変形して具体化できる。具体的な変形例としては、例えば次のようなものがある。
【0067】
(1)前記実施形態では、第1表示領域301に商品ボタンが配置され、これら商品ボタンのうち操作者によって指定されたもののコピーを第2表示領域321に作成するとした。しかしながら、第1表示領域301に配置されるボタンは商品ボタンに限られず、宅配便の受付等の役務に関するデータを入力するものを含んでもよい。また、飲食店等の各種役務を提供する店舗で使用される商品販売データ処理装置に前記実施形態と同様の構成を適用し、第1表示領域301に配置されるボタンを全て役務に関するデータを入力するものに変更してもよい。さらに、商品や役務に関するデータを入力するボタンだけでなく、小計指示、現計指示、あるいは登録済み商品等の取消指示等を入力するボタンを第1表示領域301に配置し、これらのボタンも第2表示領域321にコピーを作成する対象としてもよい。
【0068】
(2)前記実施形態では、お気に入りボタン305がタッチ操作されたことに応じて第1表示領域301が第2表示領域321に切り替わるとした。しかしながら、お気に入りボタン305を設けずに、第1表示領域301と第2表示領域321とを同一画面内に表示してもよい。
さらにこの場合において、第1表示領域301に配置された商品ボタンを第2表示領域321にドラッグアンドドロップすることで、第2表示領域321に当該ドラッグアンドドロップされた商品ボタンのコピーが作成されるようにしてもよい。また、第2表示領域321に表示された商品ボタンを第2表示領域321の外へドラッグアンドドロップすることで第2表示領域321から商品ボタンが削除されるようにしてもよい。このようにすれば、商品販売データ処理装置2の操作に不慣れな者であっても容易に第2表示領域321に商品ボタンのコピーを作成したり、削除したりすることが可能となる。
【0069】
(3)前記実施形態では、サーバ1のHDD106に責任者コード毎の任意ボタンファイル114を記憶し、これらを各商品販売データ処理装置2から読み出すとした。しかしながら、サーバ1ではなく各商品販売データ処理装置2のHDD205に責任者コード毎の任意ボタンファイル114を記憶し、これらを読み出して第2表示領域321に商品ボタンを配置するようにしてもよい。
また、責任者コード毎に任意ボタンファイル114を設けずに、サーバ1のHDD106または各商品販売データ処理装置2のHDD205に1つの任意ボタンファイル114を記憶し、これに従って商品ボタンが配置された第2表示領域321を操作責任者に関わらず表示するようにしてもよい。
【0070】
(4)前記実施形態では、タッチパネル213によって第1表示領域301および第2表示領域321に配置された商品ボタン、カテゴリボタン302〜304、お気に入りボタン305、および編集ボタン307を操作するとした。しかしながら、マウス等のポインティングデバイスを用いてこれらの画面部品を操作するようにしてもよい。
【0071】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0072】
1…サーバ、2…商品販売データ処理装置、100,200…CPU、111…PLUファイル、112…責任者ファイル、113…既定ボタンファイル、114…任意ボタンファイル、211…キーボード、212…ディスプレイ、213…タッチパネル、300…商品登録画面、301…第1表示領域、305…お気に入りボタン、306…商品データ表示領域、307…編集ボタン、321…第2表示領域、331〜335…商品ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品又は役務に関するデータの入力画面を表示する表示手段と、
前記入力画面を操作する操作手段と、
前記商品又は役務に関するデータが割り当てられた複数の画面部品が予め定められた設定に従って配置された第1表示領域を前記入力画面に表示させる第1表示制御手段と、
前記第1表示領域に配置された前記各画面部品の中から任意の画面部品の指定を受け付ける指定受付手段と、
前記指定受付手段によって指定を受け付けた画面部品を配置した第2表示領域を前記入力画面に表示させる第2表示制御手段と、
前記操作手段によって前記第1表示領域及び前記第2表示領域に配置された前記各画面部品が操作されたとき、当該操作された画面部品に割り当てられたデータを入力するデータ入力手段と、
前記データ入力手段によって入力されたデータに基づいて商取引を精算処理する精算処理手段と、
を備えていることを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記入力画面は、前記第1表示領域及び前記第2表示領域を切り替えるための切替ボタンを有し、
前記第1表示制御手段は、前記第2表示領域が前記入力画面に表示されているときに前記操作手段により前記切替ボタンが操作された場合、前記第2表示領域に代えて前記入力画面に前記第1表示領域を表示させ、
前記第2表示制御手段は、前記第1表示領域が前記入力画面に表示されているときに前記操作手段により前記切替ボタンが操作された場合、前記第1表示領域に代えて前記入力画面に前記第2表示領域を表示させることを特徴とする請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記入力画面は、前記第2表示領域の編集を開始するための編集ボタンを有し、
前記指定受付手段は、前記操作手段により前記編集ボタンが操作されたとき、前記第1表示領域に表示された前記各画面部品の中から任意の画面部品の指定を受け付けることを特徴とする請求項1又は2に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記第2表示領域に配置された前記各画面部品の配置位置を変更する配置位置変更手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
店員を識別する識別子を入力する識別子入力手段と、
前記識別子入力手段によって入力された識別子で識別される店員を操作責任者として登録する責任者登録手段と、
前記第2表示領域に対する前記画面部品の配置状態を示すデータを各店員の前記識別子毎に記憶する記憶手段から、前記責任者登録手段によって操作責任者として登録された店員の前記識別子に対応するデータを読み出すデータ読出手段と、
前記操作責任者としての登録が解除されたとき、前記第2表示領域に配置された前記画面部品の配置状態に基づいて、前記記憶手段に記憶された当該登録が解除された操作責任者の識別子に対応するデータを更新する更新手段と、
をさらに備え、
前記第2表示制御手段は、前記データ読出手段によって読み出されたデータに基づいて前記画面部品を配置した前記第2表示領域を前記入力画面に表示させることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項6】
商品又は役務に関するデータの入力画面を表示する表示手段と、前記入力画面を操作する操作手段とを備えた商品販売データ処理装置の制御プログラムであって、
前記商品販売データ処理装置に、
前記商品又は役務に関するデータが割り当てられた複数の画面部品が予め定められた設定に従って配置された第1表示領域を前記入力画面に表示させる第1表示制御機能と、
前記第1表示領域に配置された前記各画面部品の中から任意の画面部品の指定を受け付ける指定受付機能と、
前記指定受付機能によって指定を受け付けた画面部品を配置した第2表示領域を前記入力画面に表示させる第2表示制御機能と、
前記操作手段によって前記第1表示領域及び前記第2表示領域に配置された前記各画面部品が操作されたとき、当該操作された画面部品に割り当てられたデータを入力するデータ入力機能と、
前記データ入力機能によって入力されたデータに基づいて商取引を精算処理する精算処理機能と、
を実現させるための制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−22471(P2012−22471A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−159108(P2010−159108)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】