説明

商品販売データ処理装置及びこの装置に用いる監視用プログラム

【課題】サーバに接続されるネットワークの異常により通信不能となっても、サーバとの通信を速やかに復旧できるようにする。
【解決手段】装置本体は、プロセッサ、メモリ、チップセット及び通信インターフェースを実装してなるマザーボードを搭載する。そして、通信インターフェースに接続される第1のネットワークを通じてサーバとの間でデータ通信を行い、商品販売データを処理する。監視ボードは、装置本体にマザーボードとは独立して搭載される。そして監視ボードは、第1のネットワークの通信状態を監視して、第1のネットワークの通信異常が検知されると、サーバと第1のネットワークとは異なる第2のネットワークを通じて接続されるように回線を切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、POS(Point Of Sales)端末等の商品販売データ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばスーパーマーケット等の小売店に構築されるPOSシステムは、複数台のPOS端末と、各POS端末を一元的に管理するためのPOSサーバと、各POS端末とPOSサーバとを双方向通信自在に接続するLAN(Local Area Network)とからなる。POS端末は、各客が買い上げる商品の販売データを処理する。POSサーバは、各POS端末で処理された商品販売データを、LANを介して収集し集計して、店舗全体の売上を管理する。
【0003】
近年では、各POS端末に、インターネット等の汎用の広域ネットワークをさらに接続する。そして、各POS端末を広域ネットワーク上の監視コンピュータシステムで監視して、システム障害に遠隔より対処することが行われている。ただし、例えば各POS端末とPOSサーバとのデータ通信が途絶えて遠隔からは復旧不能な場合には、サービスマンが現地に向かって対応せざるを得ない。このため、復旧までに時間を要しており、店舗業務に支障を来たすおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−067847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、サーバに接続されるネットワークの異常により通信不能となっても、サーバとの通信を速やかに復旧できる商品販売データ処理装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態の商品販売データ処理装置は、装置本体と、監視ボードとを備える。装置本体は、少なくともプロセッサ、メモリ、チップセット及び通信インターフェースを実装してなるマザーボードを搭載する。そして、通信インターフェースに接続される第1のネットワークを通じてサーバとの間でデータ通信を行い、商品販売データを処理する。監視ボードは、装置本体にマザーボードとは独立して搭載される。そして監視ボードは、第1のネットワークの通信状態を監視する監視手段、この監視手段により第1のネットワークの通信異常が検知されると、サーバと第1のネットワークとは異なる第2のネットワークを通じて接続されるように回線を切り替える切替手段を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態であるPOSシステムの全体構成図。
【図2】同実施形態におけるPOS端末の装置本体を示すブロック構成図。
【図3】同実施形態において、POS端末の監視用コントローラが監視用プログラムに従って動作する手順を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、商品販売データ処理装置の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、この実施形態は、広域ネットワークとしてインターネット1に接続可能なPOSシステム2のPOS端末3に適用した場合である。
【0009】
図1は、POSシステム2を含む実施形態の全体構成図である。POSシステム2は、複数台のPOS端末3と、POSサーバ4と、各POS端末3とPOSサーバ4とを双方向通信自在に接続するLAN5とからなる。POS端末3は、各客が買い上げる商品の販売データを処理する。POSサーバ4は、各POS端末3で処理された商品販売データを、LAN5を介して収集し集計して、店舗全体の売上を管理する。
【0010】
また、POSサーバ4と各POS端末3は、それぞれ前記LAN5とは別に、遠隔監視専用のネットワーク6にも接続している。専用ネットワーク6は、ルータ7を介してインターネット1に接続されている。インターネット1には、POSシステム2を遠隔から監視するための外部機器である監視コンピュータシステム(以下、監視システムと略称する)8が接続されている。
【0011】
図2は、POS端末3の装置本体30を示すブロック構成図である。POS端末3は、装置本体30にマザーボード10を搭載している。マザーボード10には、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、補助記憶部14、時計部15、I/O(Input/Output)ポート16、通信インターフェース17及びチップセット18が実装されている。
【0012】
プロセッサの一種であるCPU11は、オペレーティングシステム、ミドルウェアおよびアプリケーションプログラムに基づいて、POS端末3としての各種業務の動作を実現するべく各部を制御する。
【0013】
読み出し専用のメインメモリであるROM12は、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM12は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM12は、CPU11が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。
【0014】
読み書き自在なメインメモリであるRAM13は、CPU11が各部を制御する上で参照するデータを記憶する。さらにRAM13は、CPU11が各部を制御する上で一時的に使用するデータを記憶する、いわゆるワークエリアとして利用される。またRAM13は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0015】
ハードディスクドライブやSSD(solid state drive)等が用いられる補助記憶部14は、CPU11が各部を制御する上で使用するデータや、CPU11の制御によって生成されたデータを保存する。また補助記憶部14は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0016】
時計部15は、現在の日付及び時刻を計時する。
I/Oポート16は、モードスイッチ21の信号を入力する。モードスイッチ21は、「登録」,「点検」,「精算」等のPOS端末3が実行可能な各種業務モードの中から、いずれか1つのモードを選択するためのスイッチである。「登録」とは、入力部を介して入力された各商品の販売データをメモリに登録する業務のモードである。「点検」とは、メモリに登録された各商品の販売データを集計し、その集計結果を点検レポートとして出力する業務のモードである。「精算」とは、メモリに登録された各商品の販売データを集計し、その集計結果を精算レポートとして出力した後、メモリをクリアする業務のモードである。
【0017】
また、I/Oポート16は、ドロワ22に駆動信号を出力する。ドロワ22は、現金,商品券などを収容するもので、駆動信号の入力により自動的に開放動作する。
【0018】
通信インターフェース17は、LAN5を介して行われるデータ送受信の通信手順を司る。通信手順は、例えばイーサネット(登録商標)などの通信規格に準拠したものである。
【0019】
チップセット18は、CPU11と、ROM12、RAM13、補助記憶部14、時計部15、I/Oポート16及び通信インターフェース17の各部との間で発生するデータの受け渡しを管理する。
【0020】
また、POS端末3は、チップセット18に、入出力デバイスとして、キーボード23、オペレータ用表示器24、客用表示器25、プリンタ26、カードリーダ27、スキャナ28を接続している。チップセット18は、CPU11と、各入出力デバイスとの間で発生するデータの受け渡しも管理する。
【0021】
キーボード23は、購入商品の点数や預り金額等を置数するための置数キー、小計額の算出を指令するための小計キー、1商取引の登録締めを宣言するための締めキー等を配置する。オペレータ用表示器24は、キャッシャと称されるオペレータに対して登録商品の品名,価格や、1商取引の合計金額,釣銭額などを表示する。客用表示器25は、買物客に対して同様な情報を表示する。プリンタ26は、買上レシートを印字し発行する。またプリンタ26は、前記点検レポート及び精算レポートの印刷発行も可能である。カードリーダ27は、クレジットカード,ポイントカード,プリペイドカード,電子マネーカードなどのカード媒体のデータを横取る。スキャナ28は、バーコードまたは二次元データコードを光学的に読み取る。
【0022】
なお、これらの入出力デバイス23〜28は、チップセット18に対して着脱自在であり、POS端末3として全てが接続される必要は無く、POS端末3の用途に応じて必要なデバイスが選択的に接続される。また、例えば無線タグリーダ・ライタのような他の入出力デバイスが接続される場合もある。
【0023】
POS端末3は、マザーボード10とは別に、監視ボード40を搭載している。監視ボード40は、監視用コントローラ41と、メモリ42と、監視側通信インターフェース43と、切替スイッチ44とを実装している。
【0024】
監視用コントローラ41は、チップセット18に接続する。そして、後述する監視用プログラムにしたがって、前記マザーボード10の状態を監視する機能(監視手段)、この機能によりマザーボード10の異常が検知されると、専用ネットワーク6を利用して監視システム8に異常を通知する機能(通知手段)、及び、上記監視システム8から回線切替要求を受けると、マザーボード10に実装されたCPU11とPOSサーバ4とが専用ネットワーク6を通じて接続されるように切替スイッチ44に切替制御信号SWCを出力して、回線を切り替える機能(切替手段)を実現する。
【0025】
フラッシュメモリなどの不揮発性であるメモリ42は、後述する監視用プログラムを記憶する。また、監視用コントローラ41が監視をする上で必要なデータを記憶する。
【0026】
監視側通信インターフェース43は、専用ネットワーク6を介して行われるデータ送受信の通信手順を司る。通信手順は、例えばイーサネット(登録商標)などの通信規格に準拠したものである。
【0027】
切替スイッチ44は、監視側通信インターフェース43と監視用コントローラ41との間に介挿されており、平時は監視側通信インターフェース43を監視用コントローラ41に接続する。そして、監視用コントローラ41から切替制御信号SWCを受信すると、監視側通信インターフェース43を監視用コントローラ41から切り離してマザーボード10のチップセット18に接続する。
【0028】
図3は、監視用プログラムが起動したときの監視用コントローラ41の動作手順を示す流れ図である。監視用プログラムは、POS端末3の起動と同時に起動する常駐プログラムである。
【0029】
監視用プログラムが起動すると、監視用コントローラ41は、マザーボード10に実装された通信インターフェース17の状態から、LAN5に通信異常が発生していないか監視する(ST1,ST2)。通信異常が発生していない場合(ST2のNO)、監視用コントローラ41は、マザーボード10上の補助記憶部14またはRAM13に記憶されているデータファイルからコンピュータウィルスが検出されないか監視する(ST3,ST4)。コンピュータウィルスが検出されない場合(ST4のNO)、監視用コントローラ41は、ステップST1の処理に戻る(以上、監視手段)。
【0030】
マザーボード10側を監視した結果、LAN5の通信異常を検出した場合(ST2のYES)、監視用コントローラ41は、ステップST6の処理に進む。また、コンピュータウィルスを検出した場合には(ST4のYES)、監視用コントローラ41は、メモリ42にウィルス検出フラグをセットした後(ST5)、ステップST6の処理に進む。
【0031】
ステップST6では、監視用コントローラ41は、監視側通信インターフェース43から専用ネットワーク6を通じて監視システム8に、マザーボード10側の異常を通知する。この際、異常の種類、例えばLAN5の通信異常なのか、コンピュータウィルスが検出されたのかを識別可能に通知する(ST6:通知手段)。
【0032】
通知を受けた監視システム8においては、通知内容を報知する。また、通知元のPOS端末3に対して回線切替要求のコマンドを、専用ネットワーク6を通じて送信する。
【0033】
マザーボード10側の異常を通知したPOS端末3の監視用コントローラ41は、回線切替要求のコマンドを受信するのを待機する(ST7)。当該コマンドを受信すると(ST7)、監視用コントローラ41は、メモリ42にウィルス検出フラグがセットされているか否かを判断する(ST8)。
【0034】
メモリ42にウィルス検出フラグがセットされてない場合(ST8のNO)、監視用コントローラ41は、切替スイッチ44への切替制御信号SWCをオンして、切替スイッチ44を、監視用コントローラ41側からマザーボード10のチップセット18側に切り替える(ST9:切替手段)。これに対し、メモリ42にウィルス検出フラグがセットされている場合、すなわちマザーボード10側にてコンピュータウィルスが検出された場合には(ST8のNO)、ステップST9のスイッチ切替制御を行わない。
【0035】
このように、本実施形態のPOS端末3においては、何らかの原因でLAN5が通信不能となったことを監視用コントローラ41が検出すると、この監視用コントローラ41から監視システム8に、専用ネットワーク6を通じてLAN5の異常が通知される。そして、この通知を受けて監視システム8からPOS端末3に専用ネットワーク6を通じて回線切替要求のコマンドが送信されると、POS端末3の監視ボード40においては、切替スイッチ44が、監視用コントローラ41側からマザーボード10のチップセット18側に切り替わる。その結果、マザーボード10側のCPU11が、専用ネットワーク6を介してPOSサーバ4と接続されるので、たとえLAN5が通信不能になっても、POS端末3としての通常の商品販売データ登録業務等を実施することができる。
【0036】
なお、異常通知を受けた監視システム8においては、LAN5が通信不能である旨が報知されるので、監視システム8のオペレータは、遠隔よりLAN通信が復旧可能か否かを調査する。復旧可能な場合には、復旧操作する。復旧不可能な場合には、現地に出向いて復旧作業を行う。LAN通信が復旧すると、監視システム8からPOS端末3に復旧コマンドが送信される。このコマンドは、専用ネットワーク6を通じてPOS端末3に伝送され、通信インターフェース43及びチップセット18を介して監視用コントローラ41に与えられる。その結果、監視用コントローラ41は、切替スイッチ44への切替制御信号SWCをオフして、切替スイッチ44を、チップセット18側から監視用コントローラ41側に切り替える。
【0037】
一方、コンピュータウィルスが検出された場合には、その異常が監視システム8に通知されるものの、切替スイッチ44は切り替わらない。しかも、コンピュータウィルスが検出された後に、LAN5が通信不能に陥っても、切替スイッチ44が切り替わることはない。したがって、コンピュータウィルスを含むデータファイルが専用ネットワーク6、さらにはインターネット1を通じて外部に送出されるおそれはない。
【0038】
以下、他の実施形態について説明する。
例えば、前記実施形態では、監視用コントローラ41は、マザーボード10の状態を監視する機能と、マザーボード10の異常が検知されると、専用ネットワーク6を利用して監視システム8に異常を通知する機能と、監視システム8から回線切替要求を受けると、マザーボード10に実装されたCPU11とPOSサーバ4とが専用ネットワーク6を通じて接続されるように回線を切り替える機能とを実現した。別の実施形態としては、監視用コントローラ41は、マザーボード10の状態を監視する機能と、マザーボード10の異常が検知されると、マザーボード10に実装されたCPU11とPOSサーバ4とが専用ネットワーク6を通じて接続されるように切替スイッチ44に切替制御信号SWCを出力して、回線を切り替える機能とを実現する。このような構成を採用しても、POSサーバ4に接続されるLAN5の異常により通信不能となっても、専用ネットワーク6を介してPOSサーバ4との通信を速やかに復旧できるPOS端末3を提供することができる。
【0039】
また、前記実施形態では、監視用コントローラ41がLAN5の通信状態を監視したが、監視用コントローラ41が監視するマザーボード10側の状態は、LAN5の通信状態に限定されるものではない。監視用コントローラ41はマザーボード10側のその他の状態を監視し、異常が検知されると専用ネットワーク6を通じて監視システム8にその異常を通知する。この異常を確認した監視システム8側のオペレータが、復旧のために回線切替の指示操作をすると、この指示コマンドを受けて監視用コントローラ41が切替スイッチ44を切替制御するようにしてもよい。
【0040】
また、前記実施形態では、監視用コントローラ41がコンピュータウィルスを監視したが、この機能は必ずしも必要ではない。監視用コントローラ41は、LAN5の通信状態だけを監視するものであってもよい。
【0041】
さらに、前記実施形態は、装置内部のプログラム記憶部に発明の機能を実現させる制御プログラムが予め記録されているものとした。しかしこれに限らず、同様のプログラムがネットワークから装置にダウンロードされてもよい。あるいは、記録媒体に記録された同様のプログラムが、装置にインストールされてもよい。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0042】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0043】
1…インターネット、2…POSシステム、3…POS端末、4…POSサーバ、5…LAN、6…専用ネットワーク、8…監視コンピュータシステム、10…マザーボード、17…通信インターフェース、40…監視用ボード、41…監視用コントローラ、42…メモリ、43…監視側通信インターフェース、44…切替スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともプロセッサ、メモリ、チップセット及び通信インターフェースを実装してなるマザーボードを搭載し、前記通信インターフェースに接続される第1のネットワークを通じてサーバとの間でデータ通信を行う商品販売データ処理装置本体と、
前記装置本体に前記マザーボードとは独立して搭載され、前記第1のネットワークの通信状態を監視する監視手段、この監視手段により前記第1のネットワークの通信異常が検知されると、前記サーバと前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークを通じて接続されるように回線を切り替える切替手段を備えた監視ボードと、
を具備したことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
少なくともプロセッサ、メモリ、チップセット及び通信インターフェースを実装してなるマザーボードを搭載し、前記通信インターフェースに接続される第1のネットワークを通じてサーバとの間でデータ通信を行う商品販売データ処理装置本体と、
前記装置本体に前記マザーボードとは独立して搭載され、前記マザーボード側の状態を監視する監視手段、この監視手段により前記マザーボード側の異常が検知されると、前記第2のネットワークを通じて外部機器に異常を通知する通知手段、前記外部機器から回線切替要求を受けると、前記サーバと前記第2のネットワークを通じて接続されるように回線を切り替える切替手段を備えた監視ボードと、
を具備したことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記監視ボードは、前記第2のネットワークに接続される監視側通信インターフェースと、前記監視手段及び前記通知手段として機能する監視用コントローラと、前記監視側通信インターフェースと前記監視用コントローラとの間に介挿され、平時は前記監視側通信インターフェースを前記監視用コントローラに接続し、前記外部機器から回線切替要求を受けると、前記監視側通信インターフェースを前記監視用コントローラから切り離して前記マザーボード側のチップセットに接続する切替スイッチと、を備えたことを特徴とする請求項2記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記監視手段は、前記第1のネットワークの通信状態を監視し、
前記通知手段は、前記監視手段により前記第1のネットワークの通信不能が検知されると、前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークを通じて外部機器に異常を通知することを特徴とする請求項2記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
前記監視手段は、コンピュータウィルスの感染有無をさらに監視し、
前記切替手段は、前記監視手段により前記コンピュータウィルスの感染が検知されたときに前記外部機器から回線切替要求を受けると、前記回線の切替を行わないことを特徴とする請求項4記載の商品販売データ処理装置。
【請求項6】
少なくともプロセッサ、メモリ、チップセット及び通信インターフェースを実装してなるマザーボードを搭載し、前記通信インターフェースに接続される第1のネットワークを通じてサーバとの間でデータ通信を行う商品販売データ処理装置の監視用プログラムであって、
前記商品販売データ処理装置に、
前記第1のネットワークの通信状態を監視する機能と、
前記第1のネットワークの通信異常が検知されると、前記サーバと前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークを通じて接続されるように回線を切り替える機能と、
を実現させるための監視用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−194924(P2012−194924A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−59909(P2011−59909)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】