問題対策情報表示装置およびその処理方法とプログラム
【課題】迅速にまた労力をかけずに、生産工程において生産対象に発生した問題に対する対策の導出を行うことのできる問題対策情報表示装置を提供する。
【解決手段】入力した部品について問題発生したと過去に登録された全ての件数と、入力した不適合現象について問題発生したと過去に登録された全ての件数とを加算したスコア値を算出する。そして、入力した部品、不適合現象に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力する。また、出力した対策情報中において指定を受け付ける。対策情報を出力する際に、最上位の対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力する。
【解決手段】入力した部品について問題発生したと過去に登録された全ての件数と、入力した不適合現象について問題発生したと過去に登録された全ての件数とを加算したスコア値を算出する。そして、入力した部品、不適合現象に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力する。また、出力した対策情報中において指定を受け付ける。対策情報を出力する際に、最上位の対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生産工程における生産対象の問題発生に対する問題対策情報表示装置およびその処理方法とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
生産対象の生産工程における生産管理業務では、生産対象に発生した問題の対策検討を行う必要がある。そして、このような生産工程における対策検討の作業を正確に行うための技術として、特許文献1が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−334263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1には、過去に発生した問題に関する情報の累積件数をデータベースに蓄積し、参考情報として表示する技術が開示されている。しかしながら、参考情報に基づいてどのような対策が必要かをさらに検討する必要が有り、より迅速に、また労力をかけずに問題発生に対する対策の導出を行うことのできる技術が求められている。
【0005】
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる問題対策情報表示装置およびその処理方法とプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、生産工程における生産対象について発生した問題を特定する問題発生特定情報を入力する問題発生特定情報入力部と、前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力する対策情報出力部と、を備えることを特徴とする問題対策情報表示装置である。
【0007】
また本発明は、上述の問題対策情報表示装置において、前記問題発生特定情報が、当該問題発生した前記生産対象の部品とその生産工程における不適合現象であり、前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生したとして過去に登録された全ての前記過去登録件数と、前記入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生したとして過去に登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出するスコア値算出部を備え、前記対策情報出力部は、前記過去登録件数に代えて、前記スコア値に基づいて、該スコア値順に前記対策情報を出力することを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述の問題対策情報表示装置において、前記スコア値算出部は、前記部品について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが大きいほど小さい値を示す加重係数、または、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが小さいほど大きい値を示す加重係数を乗じ、前記不適合現象について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが大きいほど小さい値を示す加重係数、または、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが小さいほど大きい値を示す加重係数を乗じ、それら加重係数を乗じて得た値を加算したスコア値を算出することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述の問題対策情報表示装置において、前記スコア値算出部は、前記部品について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数の分散の平均値の逆数を示す加重係数を乗じ、前記不適合現象について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録の分散の平均値の逆数を示す加重係数を乗じて、それら加重係数を乗じて得た値を加算したスコア値を算出することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上述の問題対策情報表示装置において、前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付ける対策情報指定受付部と、前記出力した対策情報のうち、前記過去登録件数順または前記スコア値順の何れかに基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付けて登録する選択件数登録部と、を備え、前記対策情報出力部は、前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力することを特徴とする。
【0011】
また本発明は、問題対策情報表示装置の処理方法であって、生産対象について問題発生した生産対象の部品とその生産工程における不適合現象を示す問題発生特定情報を入力し、前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力し、前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数と、前記問題発生特定情報入力部が入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出し、前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力し、前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付け、前記出力した対策情報のうち、前記スコア値順に基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付け、前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力することを特徴とする処理方法である。
【0012】
また本発明は、問題対策情報表示装置のコンピュータを、生産対象について問題発生した生産対象の部品とその生産工程における不適合現象を示す問題発生特定情報を入力する問題発生特定情報入力手段、前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力する対策情報出力手段、前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数と、前記問題発生特定情報入力部が入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出するスコア値算出手段、前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力する対策情報出力手段、前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付ける対策情報指定受付手段、前記出力した対策情報のうち、前記スコア値順に基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付けて登録する選択件数登録手段、として機能させ、前記対策情報出力手段は、前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力することを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、生産対象の生産工程における問題発生についての最適な対策情報を、問題対策情報表示装置を用いて迅速に検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】問題対策情報表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】問題対策情報表示装置の処理フローを示す図である。
【図3】対策情報テーブルのデータ例を示す第1の図である。
【図4】初期画面のデータ例を示す図である。
【図5】対策情報候補一覧画面のデータ例を示す図である。
【図6】対策作業表示画面のデータ例を示す図である。
【図7】対策情報テーブルのデータ例を示す第2の図である。
【図8】対策情報テーブルのデータ例を示す第3の図である。
【図9】スコア値の計算に用いる加重係数の算出概要を示す図である。
【図10】対策情報テーブルのデータ例を示す第4の図である。
【図11】最上位に表示された対策情報の過去の選択率の表示処理の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態による問題対策情報表示装置を図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による問題対策情報表示装置の構成を示すブロック図である。
この図において、符号1は問題対策情報表示装置である。当該問題対策情報表示装置1は、制御部11、入出力部12、画面制御部13、問題発生特定情報入力部14、スコア値算出部15、対策情報指定受付部16、選択件数登録部17、対策情報出力部18の各処理部と、データベース19を少なくとも備えている。画面制御部13、問題発生特定情報入力部14、スコア値算出部15、対策情報指定受付部16、選択件数登録部17、対策情報出力部18の各処理部は、制御部11がコンピュータプログラムを実行することにより、問題対策情報表示装置1が備えることとなる。
【0016】
問題対策情報表示装置1は、問題発生した生産対象の部品とその生産工程における不適合現象を示す問題発生特定情報を入力し、問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数を、該過去登録件数など数値に基づく順番で出力する処理を行う。
このとき、問題対策情報表示装置1は、入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生したと過去に登録された全ての件数と、入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生したと過去に登録された全ての件数とを加算したスコア値を算出する。そして、問題対策情報表示装置1は、入力した問題発生特定情報に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力する。そして問題対策情報表示装置1は、出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付け、出力した対策情報のうち、スコア値順に基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、最上位に出力した対策情報に対応付け、対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力する。
このような処理により、ユーザが、より迅速にまた労力をかけずに、生産工程において生産対象に発生した問題に対する対策の導出を行うことのできる装置を提供する。
【0017】
(第1の実施形態)
図2は問題対策情報表示装置の処理フローを示す図である。
図3は対策情報テーブルのデータ例を示す第1の図である。
図4は初期画面のデータ例を示す図である。
図5は対策情報候補一覧画面のデータ例を示す図である。
図6は対策作業表示画面のデータ例を示す図である。
次に、第1の実施形態による問題対策情報表示装置の処理フローについて順を追って説明する。なお、当該第1の実施形態による問題対策情報表示装置では、図1で示すスコア値算出部15の処理部は備えなくともよい。
データベース19内の対策情報テーブルには、図3で示すように、予め、生産対象の生産工程における問題発生を示す問題発生特定情報と、その情報が示す問題について採られた対策に関する情報(以下、対策情報)と、当該対策情報について過去に選択登録された登録件数とが、対応付けられて記録されている。
生産対象の生産工程において、なんらかの問題が発生すると、ユーザは、問題対策情報表示装置1を利用して対策情報の検索を行う。このとき、ユーザは問題対策情報表示装置1に処理開始の指示を入力する(ステップS101)。入出力部12が処理開始の指示を受け付けると、画面制御部13が初期画面を生成して表示部に表示する(図4参照)(ステップS102)。当該初期画面には、生産対象について発生する可能性のある問題発生特定情報が表示される。生産対象が工業製品の部品であれば、当該問題発生特定情報の具体例としては、「塗装剥がれ」、「傷」、「ひび割れ」などである。初期画面が表示されると、ユーザは、当該初期画面において、問題発生特定情報を選択する。
【0018】
問題発生特定情報入力部14は、ユーザによって選択された問題発生特定情報を入力する(ステップS103)。すると、画面制御部13は、入力した問題発生特定情報に対応付けられてデータベース19内の対策情報テーブルに登録されている対策情報と、その過去の登録件数とを読み取る。画面制御部13は、それら読み取った対策情報と登録件数の組合せ1つまたは複数を、登録件数に基づいて降順(件数の大きい順)に表示する対策情報候補一覧画面(図5参照)を生成し、表示部に表示する(ステップS104)。当該対策情報候補一覧画面には、1つまたは複数表示されている対策情報のうちの1つを選択するためのボタンが表示されている。ユーザは対策情報候補一覧画面において、初期画面で入力した問題発生特定情報に対して過去に採られた対策の件数を、対策情報候補一覧画面に表示された件数によって把握する。そして、ユーザは初期画面で入力した問題発生特定情報に対する対策情報を、対策情報候補一覧画面において選択する。これにより、対策情報指定受付部16は、ユーザに選択された対策情報を入力する(ステップS105)。すると、選択件数登録部17は、ユーザに選択された対策情報に対応付けられてデータベース19の対策情報テーブルに登録されている登録件数を1件加算する(ステップS106)。
【0019】
また、対策情報出力部18は、初期画面において選択された問題発生特定情報と、対策情報候補一覧画面において選択された対策情報とを取得する。そして、それら問題発生特定情報と対策情報とを表示する対策作業表示画面(図6参照)を生成し、対策情報出力部18は、対策作業表示画面を画面制御部13に出力し、画面制御部13がその対策作業表示画面を表示部に表示する(ステップS107)。
以上の処理により、ユーザは、生産対象の生産工程における問題発生についての最適な対策情報を、問題対策情報表示装置1を用いて迅速に検索することができる。
【0020】
(第2の実施形態)
図7は対策情報テーブルのデータ例を示す第2の図である。
第1の実施形態においては「問題発生特定情報」が、「塗装剥がれ」などの、生産工程において生産対象に発生した「不適合現象」を示しているが、「問題発生特定情報」が、不適合現象のほか、問題の発生した「生産工程の種別」や「生産対象の種別」などの、複数の他の項目の何れか1つまたは複数をさらに含むようにしてもよい。
この場合、データベース19の対策情報テーブルには、問題発生特定情報である「生産工程の種別」と「生産対象の種別」と「不適合現象」などの各項目に対応付けて、それら、問題発生特定情報の組合せによって特定される問題について、過去に選択された対策情報と、その登録件数が登録される。
またこの場合、初期画面には、問題発生特定情報として、「生産工程の種別」と「生産対象の種別」と「不適合現象」が表示される。
またこの場合、対策情報候補一覧画面には、問題発生特定情報として、「生産工程の種別」と「生産対象の種別」と「不適合現象」が表示され、それらの組合せの場合の、過去に選択された件数が選択可能に表示される。
またこの場合、対策作業表示画面においても、問題発生特定情報として、「生産工程の種別」と「生産対象の種別」と「不適合現象」が表示され、その組合せの場合の、対策情報が表示される。
問題対策情報表示装置1の処理については第1の実施形態と同様である。
【0021】
(第3の実施形態)
図8は対策情報テーブルのデータ例を示す第3の図である。
第1の実施形態においては、過去の対策情報の登録件数に基づいて、その件数の降順で表示された対策情報候補一覧画面を生成している。しかしながら、当該対策情報候補一覧画面の生成時において、登録件数を用いて算出したスコア値に基づいて、降順に表示した対策情報候補一覧画面を生成するようにしてもよい。
第2の実施例のように問題発生特定情報に含まれる項目数が増えるに従って、その問題発生特定情報が示す項目の組合せについて登録された登録件数が分散してしまう。これにより、過去の登録件数に基づいた対策情報の検索の精度が低下する。
従って、本実施形態においてスコア値算出部15が、入力した問題発生特定情報の示す部品について問題発生したとして過去に登録された全ての件数と、入力した問題発生特定情報の示す不適合現象について問題発生したとして過去に登録された全ての件数とを加算したスコア値を算出する。そして、対策情報出力部は、過去登録件数に代えて、スコア値に基づいて、降順に対策情報を出力し、画面制御部13がスコア値順に対策情報が表示される対策情報候補一覧画面を生成する。
【0022】
Score(m):データベース19内の対策情報テーブルm行目のスコア値
Pj(i):対策情報テーブルj列目、i行目の問題発生特定情報
n(i):対策情報テーブルi行目の登録件数
kj:j列目の問題発生特定情報の登録件数への加重係数
とすると、スコア値<Score(m)>は、
【0023】
【数1】
【0024】
によって算出される。なお、図5の対策情報テーブルのデータ例において、スコア値はk1=1,k2=1の場合の例を示している。
このような式により算出されたスコア値を用いて、対策情報候補一覧画面を生成することにより、問題発生特定情報の項目が増えたとしても、第1の実施形態や第2の実施形態に比べて、比較的少ない過去の登録件数によっても生産対象の生産工程における問題発生についての最適な対策情報をユーザに提示することができるようになる。
【0025】
(第4の実施形態)
図9はスコア値の計算に用いる加重係数の算出概要を示す図である。
上述のスコア値を計算する際の加重係数は、問題発生特定情報の項目ごとに異なる値としてもよい。本実施形態においては、登録件数のばらつきの大きい問題発生特定情報の項目については加重係数を小さくし、登録件数のばらつきの小さい問題発生特定情報の項目については加重係数を大きくする。
具体的には、図9に示すように、問題発生特定情報の第1の項目である「生産対象の種別」についての加重係数は、まず、生産対象の種別(本実施形態においては部品1または部品2)について行われた対策を示す対策情報ごとの登録件数の分散を、生産対象の種別それぞれについて算出する。そしてその平均値の逆数を算出して、当該算出した結果を加重係数k1とする。
また、図9に示すように、問題発生特定情報の第2の項目である「不適合現象」についての加重係数は、まず、不適合現象の種別(本実施形態においては塗装剥がれ、またはひび割れ)について行われた対策を示す対策情報ごとの登録件数の分散を、不適合現象の種別それぞれについて算出する。そしてその平均値の逆数を算出して、当該算出した結果を加重係数k2とする。
そして、算出した加重係数k1及びk2を用いて第3の実施形態と同様にスコア値を算出し対策情報候補一覧画面を生成することにより、さらに精度良く、最適な対策情報をユーザに提示することができるようになる。
【0026】
(第5の実施形態)
図10は対策情報テーブルのデータ例を示す第4の図である。
図11は最上位に表示された対策情報の過去の選択率の表示処理の概要を示す図である。
第5の実施形態における対策情報テーブルは、図10で示すように、問題発生特定情報を示す各項目と、対策情報と、登録件数との組合せに加え、さらに、その組合せのうちの問題発生特定情報、対策情報の組合せが、対策情報候補一覧画面において最も上位に表示された場合にユーザによって選択された件数(未訂正件数)と、2番目以降に表示された他の対策情報が選択された場合のその対策情報と選択された件数(訂正件数)とが、対応付けて登録されている。
【0027】
例えば、図11で示すように、問題発生特定情報として「塗装剥がれ」が入力され、その結果、対策情報候補一覧画面には、「塗装」,「ヤスリがけ」,「溶接」の順に対策情報として出力されたとする。ここで、問題発生特定情報として「塗装剥がれ」が入力された際に「塗装」が最上位として対策情報候補一覧画面に表示された過去の例が10件、「ヤスリがけ」が最上位として対策情報候補一覧画面に表示された過去の例が2件、「溶接」が最上位として対策情報候補一覧画面に表示された過去の例が1件であったとする。そして、問題発生特定情報として「塗装剥がれ」が入力された際に「塗装」が最上位として対策情報候補一覧画面に表示された過去の例10件のうち、9件は当該最上位に表示されている「塗装」が対策情報として選択され、1件は最上位ではない下位の「ヤスリがけ」が選択されたものとして、図10で示す対策情報テーブルに記録されているとする。このような場合、新規に問題発生特定情報として「塗装剥がれ」が入力され、その結果、最上位に対策情報として「塗装」を表示する際には、対策情報候補一覧画面を生成するにあたり、「塗装」の選択率90%(9件÷10件)、「ヤスリがけ」の選択率10%(1件÷10件)、「溶接」の選択率0%(0件÷10件)を算出する。そして、それぞれの選択率を、対応する対策情報に対応付けた対策情報候補一覧画面を生成する。
【0028】
このような処理により、今回入力した問題発生特定情報に対して過去に出力された対策情報のうち、より多く選択された対策情報を把握することができ、これにより、対策情報の検索結果のうち、最も最上位に出力された対策情報の選択の訂正必要性の判断を容易にすることができる。
【0029】
なお、上述の問題対策情報表示は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0030】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0031】
1・・・問題対策情報表示装置
11・・・制御部
12・・・入出力部
13・・・画面制御部
14・・・問題発生特定情報入力部
15・・・スコア値算出部
16・・・対策情報指定受付部
17・・・選択件数登録部
18・・・対策情報出力部
19・・・データベース
【技術分野】
【0001】
本発明は、生産工程における生産対象の問題発生に対する問題対策情報表示装置およびその処理方法とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
生産対象の生産工程における生産管理業務では、生産対象に発生した問題の対策検討を行う必要がある。そして、このような生産工程における対策検討の作業を正確に行うための技術として、特許文献1が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−334263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1には、過去に発生した問題に関する情報の累積件数をデータベースに蓄積し、参考情報として表示する技術が開示されている。しかしながら、参考情報に基づいてどのような対策が必要かをさらに検討する必要が有り、より迅速に、また労力をかけずに問題発生に対する対策の導出を行うことのできる技術が求められている。
【0005】
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる問題対策情報表示装置およびその処理方法とプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、生産工程における生産対象について発生した問題を特定する問題発生特定情報を入力する問題発生特定情報入力部と、前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力する対策情報出力部と、を備えることを特徴とする問題対策情報表示装置である。
【0007】
また本発明は、上述の問題対策情報表示装置において、前記問題発生特定情報が、当該問題発生した前記生産対象の部品とその生産工程における不適合現象であり、前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生したとして過去に登録された全ての前記過去登録件数と、前記入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生したとして過去に登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出するスコア値算出部を備え、前記対策情報出力部は、前記過去登録件数に代えて、前記スコア値に基づいて、該スコア値順に前記対策情報を出力することを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述の問題対策情報表示装置において、前記スコア値算出部は、前記部品について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが大きいほど小さい値を示す加重係数、または、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが小さいほど大きい値を示す加重係数を乗じ、前記不適合現象について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが大きいほど小さい値を示す加重係数、または、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが小さいほど大きい値を示す加重係数を乗じ、それら加重係数を乗じて得た値を加算したスコア値を算出することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述の問題対策情報表示装置において、前記スコア値算出部は、前記部品について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数の分散の平均値の逆数を示す加重係数を乗じ、前記不適合現象について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録の分散の平均値の逆数を示す加重係数を乗じて、それら加重係数を乗じて得た値を加算したスコア値を算出することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上述の問題対策情報表示装置において、前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付ける対策情報指定受付部と、前記出力した対策情報のうち、前記過去登録件数順または前記スコア値順の何れかに基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付けて登録する選択件数登録部と、を備え、前記対策情報出力部は、前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力することを特徴とする。
【0011】
また本発明は、問題対策情報表示装置の処理方法であって、生産対象について問題発生した生産対象の部品とその生産工程における不適合現象を示す問題発生特定情報を入力し、前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力し、前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数と、前記問題発生特定情報入力部が入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出し、前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力し、前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付け、前記出力した対策情報のうち、前記スコア値順に基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付け、前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力することを特徴とする処理方法である。
【0012】
また本発明は、問題対策情報表示装置のコンピュータを、生産対象について問題発生した生産対象の部品とその生産工程における不適合現象を示す問題発生特定情報を入力する問題発生特定情報入力手段、前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力する対策情報出力手段、前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数と、前記問題発生特定情報入力部が入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出するスコア値算出手段、前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力する対策情報出力手段、前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付ける対策情報指定受付手段、前記出力した対策情報のうち、前記スコア値順に基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付けて登録する選択件数登録手段、として機能させ、前記対策情報出力手段は、前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力することを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、生産対象の生産工程における問題発生についての最適な対策情報を、問題対策情報表示装置を用いて迅速に検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】問題対策情報表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】問題対策情報表示装置の処理フローを示す図である。
【図3】対策情報テーブルのデータ例を示す第1の図である。
【図4】初期画面のデータ例を示す図である。
【図5】対策情報候補一覧画面のデータ例を示す図である。
【図6】対策作業表示画面のデータ例を示す図である。
【図7】対策情報テーブルのデータ例を示す第2の図である。
【図8】対策情報テーブルのデータ例を示す第3の図である。
【図9】スコア値の計算に用いる加重係数の算出概要を示す図である。
【図10】対策情報テーブルのデータ例を示す第4の図である。
【図11】最上位に表示された対策情報の過去の選択率の表示処理の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態による問題対策情報表示装置を図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による問題対策情報表示装置の構成を示すブロック図である。
この図において、符号1は問題対策情報表示装置である。当該問題対策情報表示装置1は、制御部11、入出力部12、画面制御部13、問題発生特定情報入力部14、スコア値算出部15、対策情報指定受付部16、選択件数登録部17、対策情報出力部18の各処理部と、データベース19を少なくとも備えている。画面制御部13、問題発生特定情報入力部14、スコア値算出部15、対策情報指定受付部16、選択件数登録部17、対策情報出力部18の各処理部は、制御部11がコンピュータプログラムを実行することにより、問題対策情報表示装置1が備えることとなる。
【0016】
問題対策情報表示装置1は、問題発生した生産対象の部品とその生産工程における不適合現象を示す問題発生特定情報を入力し、問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数を、該過去登録件数など数値に基づく順番で出力する処理を行う。
このとき、問題対策情報表示装置1は、入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生したと過去に登録された全ての件数と、入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生したと過去に登録された全ての件数とを加算したスコア値を算出する。そして、問題対策情報表示装置1は、入力した問題発生特定情報に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力する。そして問題対策情報表示装置1は、出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付け、出力した対策情報のうち、スコア値順に基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、最上位に出力した対策情報に対応付け、対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力する。
このような処理により、ユーザが、より迅速にまた労力をかけずに、生産工程において生産対象に発生した問題に対する対策の導出を行うことのできる装置を提供する。
【0017】
(第1の実施形態)
図2は問題対策情報表示装置の処理フローを示す図である。
図3は対策情報テーブルのデータ例を示す第1の図である。
図4は初期画面のデータ例を示す図である。
図5は対策情報候補一覧画面のデータ例を示す図である。
図6は対策作業表示画面のデータ例を示す図である。
次に、第1の実施形態による問題対策情報表示装置の処理フローについて順を追って説明する。なお、当該第1の実施形態による問題対策情報表示装置では、図1で示すスコア値算出部15の処理部は備えなくともよい。
データベース19内の対策情報テーブルには、図3で示すように、予め、生産対象の生産工程における問題発生を示す問題発生特定情報と、その情報が示す問題について採られた対策に関する情報(以下、対策情報)と、当該対策情報について過去に選択登録された登録件数とが、対応付けられて記録されている。
生産対象の生産工程において、なんらかの問題が発生すると、ユーザは、問題対策情報表示装置1を利用して対策情報の検索を行う。このとき、ユーザは問題対策情報表示装置1に処理開始の指示を入力する(ステップS101)。入出力部12が処理開始の指示を受け付けると、画面制御部13が初期画面を生成して表示部に表示する(図4参照)(ステップS102)。当該初期画面には、生産対象について発生する可能性のある問題発生特定情報が表示される。生産対象が工業製品の部品であれば、当該問題発生特定情報の具体例としては、「塗装剥がれ」、「傷」、「ひび割れ」などである。初期画面が表示されると、ユーザは、当該初期画面において、問題発生特定情報を選択する。
【0018】
問題発生特定情報入力部14は、ユーザによって選択された問題発生特定情報を入力する(ステップS103)。すると、画面制御部13は、入力した問題発生特定情報に対応付けられてデータベース19内の対策情報テーブルに登録されている対策情報と、その過去の登録件数とを読み取る。画面制御部13は、それら読み取った対策情報と登録件数の組合せ1つまたは複数を、登録件数に基づいて降順(件数の大きい順)に表示する対策情報候補一覧画面(図5参照)を生成し、表示部に表示する(ステップS104)。当該対策情報候補一覧画面には、1つまたは複数表示されている対策情報のうちの1つを選択するためのボタンが表示されている。ユーザは対策情報候補一覧画面において、初期画面で入力した問題発生特定情報に対して過去に採られた対策の件数を、対策情報候補一覧画面に表示された件数によって把握する。そして、ユーザは初期画面で入力した問題発生特定情報に対する対策情報を、対策情報候補一覧画面において選択する。これにより、対策情報指定受付部16は、ユーザに選択された対策情報を入力する(ステップS105)。すると、選択件数登録部17は、ユーザに選択された対策情報に対応付けられてデータベース19の対策情報テーブルに登録されている登録件数を1件加算する(ステップS106)。
【0019】
また、対策情報出力部18は、初期画面において選択された問題発生特定情報と、対策情報候補一覧画面において選択された対策情報とを取得する。そして、それら問題発生特定情報と対策情報とを表示する対策作業表示画面(図6参照)を生成し、対策情報出力部18は、対策作業表示画面を画面制御部13に出力し、画面制御部13がその対策作業表示画面を表示部に表示する(ステップS107)。
以上の処理により、ユーザは、生産対象の生産工程における問題発生についての最適な対策情報を、問題対策情報表示装置1を用いて迅速に検索することができる。
【0020】
(第2の実施形態)
図7は対策情報テーブルのデータ例を示す第2の図である。
第1の実施形態においては「問題発生特定情報」が、「塗装剥がれ」などの、生産工程において生産対象に発生した「不適合現象」を示しているが、「問題発生特定情報」が、不適合現象のほか、問題の発生した「生産工程の種別」や「生産対象の種別」などの、複数の他の項目の何れか1つまたは複数をさらに含むようにしてもよい。
この場合、データベース19の対策情報テーブルには、問題発生特定情報である「生産工程の種別」と「生産対象の種別」と「不適合現象」などの各項目に対応付けて、それら、問題発生特定情報の組合せによって特定される問題について、過去に選択された対策情報と、その登録件数が登録される。
またこの場合、初期画面には、問題発生特定情報として、「生産工程の種別」と「生産対象の種別」と「不適合現象」が表示される。
またこの場合、対策情報候補一覧画面には、問題発生特定情報として、「生産工程の種別」と「生産対象の種別」と「不適合現象」が表示され、それらの組合せの場合の、過去に選択された件数が選択可能に表示される。
またこの場合、対策作業表示画面においても、問題発生特定情報として、「生産工程の種別」と「生産対象の種別」と「不適合現象」が表示され、その組合せの場合の、対策情報が表示される。
問題対策情報表示装置1の処理については第1の実施形態と同様である。
【0021】
(第3の実施形態)
図8は対策情報テーブルのデータ例を示す第3の図である。
第1の実施形態においては、過去の対策情報の登録件数に基づいて、その件数の降順で表示された対策情報候補一覧画面を生成している。しかしながら、当該対策情報候補一覧画面の生成時において、登録件数を用いて算出したスコア値に基づいて、降順に表示した対策情報候補一覧画面を生成するようにしてもよい。
第2の実施例のように問題発生特定情報に含まれる項目数が増えるに従って、その問題発生特定情報が示す項目の組合せについて登録された登録件数が分散してしまう。これにより、過去の登録件数に基づいた対策情報の検索の精度が低下する。
従って、本実施形態においてスコア値算出部15が、入力した問題発生特定情報の示す部品について問題発生したとして過去に登録された全ての件数と、入力した問題発生特定情報の示す不適合現象について問題発生したとして過去に登録された全ての件数とを加算したスコア値を算出する。そして、対策情報出力部は、過去登録件数に代えて、スコア値に基づいて、降順に対策情報を出力し、画面制御部13がスコア値順に対策情報が表示される対策情報候補一覧画面を生成する。
【0022】
Score(m):データベース19内の対策情報テーブルm行目のスコア値
Pj(i):対策情報テーブルj列目、i行目の問題発生特定情報
n(i):対策情報テーブルi行目の登録件数
kj:j列目の問題発生特定情報の登録件数への加重係数
とすると、スコア値<Score(m)>は、
【0023】
【数1】
【0024】
によって算出される。なお、図5の対策情報テーブルのデータ例において、スコア値はk1=1,k2=1の場合の例を示している。
このような式により算出されたスコア値を用いて、対策情報候補一覧画面を生成することにより、問題発生特定情報の項目が増えたとしても、第1の実施形態や第2の実施形態に比べて、比較的少ない過去の登録件数によっても生産対象の生産工程における問題発生についての最適な対策情報をユーザに提示することができるようになる。
【0025】
(第4の実施形態)
図9はスコア値の計算に用いる加重係数の算出概要を示す図である。
上述のスコア値を計算する際の加重係数は、問題発生特定情報の項目ごとに異なる値としてもよい。本実施形態においては、登録件数のばらつきの大きい問題発生特定情報の項目については加重係数を小さくし、登録件数のばらつきの小さい問題発生特定情報の項目については加重係数を大きくする。
具体的には、図9に示すように、問題発生特定情報の第1の項目である「生産対象の種別」についての加重係数は、まず、生産対象の種別(本実施形態においては部品1または部品2)について行われた対策を示す対策情報ごとの登録件数の分散を、生産対象の種別それぞれについて算出する。そしてその平均値の逆数を算出して、当該算出した結果を加重係数k1とする。
また、図9に示すように、問題発生特定情報の第2の項目である「不適合現象」についての加重係数は、まず、不適合現象の種別(本実施形態においては塗装剥がれ、またはひび割れ)について行われた対策を示す対策情報ごとの登録件数の分散を、不適合現象の種別それぞれについて算出する。そしてその平均値の逆数を算出して、当該算出した結果を加重係数k2とする。
そして、算出した加重係数k1及びk2を用いて第3の実施形態と同様にスコア値を算出し対策情報候補一覧画面を生成することにより、さらに精度良く、最適な対策情報をユーザに提示することができるようになる。
【0026】
(第5の実施形態)
図10は対策情報テーブルのデータ例を示す第4の図である。
図11は最上位に表示された対策情報の過去の選択率の表示処理の概要を示す図である。
第5の実施形態における対策情報テーブルは、図10で示すように、問題発生特定情報を示す各項目と、対策情報と、登録件数との組合せに加え、さらに、その組合せのうちの問題発生特定情報、対策情報の組合せが、対策情報候補一覧画面において最も上位に表示された場合にユーザによって選択された件数(未訂正件数)と、2番目以降に表示された他の対策情報が選択された場合のその対策情報と選択された件数(訂正件数)とが、対応付けて登録されている。
【0027】
例えば、図11で示すように、問題発生特定情報として「塗装剥がれ」が入力され、その結果、対策情報候補一覧画面には、「塗装」,「ヤスリがけ」,「溶接」の順に対策情報として出力されたとする。ここで、問題発生特定情報として「塗装剥がれ」が入力された際に「塗装」が最上位として対策情報候補一覧画面に表示された過去の例が10件、「ヤスリがけ」が最上位として対策情報候補一覧画面に表示された過去の例が2件、「溶接」が最上位として対策情報候補一覧画面に表示された過去の例が1件であったとする。そして、問題発生特定情報として「塗装剥がれ」が入力された際に「塗装」が最上位として対策情報候補一覧画面に表示された過去の例10件のうち、9件は当該最上位に表示されている「塗装」が対策情報として選択され、1件は最上位ではない下位の「ヤスリがけ」が選択されたものとして、図10で示す対策情報テーブルに記録されているとする。このような場合、新規に問題発生特定情報として「塗装剥がれ」が入力され、その結果、最上位に対策情報として「塗装」を表示する際には、対策情報候補一覧画面を生成するにあたり、「塗装」の選択率90%(9件÷10件)、「ヤスリがけ」の選択率10%(1件÷10件)、「溶接」の選択率0%(0件÷10件)を算出する。そして、それぞれの選択率を、対応する対策情報に対応付けた対策情報候補一覧画面を生成する。
【0028】
このような処理により、今回入力した問題発生特定情報に対して過去に出力された対策情報のうち、より多く選択された対策情報を把握することができ、これにより、対策情報の検索結果のうち、最も最上位に出力された対策情報の選択の訂正必要性の判断を容易にすることができる。
【0029】
なお、上述の問題対策情報表示は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0030】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0031】
1・・・問題対策情報表示装置
11・・・制御部
12・・・入出力部
13・・・画面制御部
14・・・問題発生特定情報入力部
15・・・スコア値算出部
16・・・対策情報指定受付部
17・・・選択件数登録部
18・・・対策情報出力部
19・・・データベース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生産工程における生産対象について発生した問題を特定する問題発生特定情報を入力する問題発生特定情報入力部と、
前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力する対策情報出力部と、
を備えることを特徴とする問題対策情報表示装置。
【請求項2】
前記問題発生特定情報が、当該問題発生した前記生産対象の部品とその生産工程における不適合現象であり、
前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生したとして過去に登録された全ての前記過去登録件数と、前記入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生したとして過去に登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出するスコア値算出部を備え、
前記対策情報出力部は、前記過去登録件数に代えて、前記スコア値に基づいて、該スコア値順に前記対策情報を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の問題対策情報表示装置。
【請求項3】
前記スコア値算出部は、
前記部品について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが大きいほど小さい値を示す加重係数、または、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが小さいほど大きい値を示す加重係数を乗じ、
前記不適合現象について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが大きいほど小さい値を示す加重係数、または、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが小さいほど大きい値を示す加重係数を乗じ、
それら加重係数を乗じて得た値を加算したスコア値を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の問題対策情報表示装置。
【請求項4】
前記スコア値算出部は、前記部品について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数の分散の平均値の逆数を示す加重係数を乗じ、前記不適合現象について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録の分散の平均値の逆数を示す加重係数を乗じて、それら加重係数を乗じて得た値を加算したスコア値を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の問題対策情報表示装置。
【請求項5】
前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付ける対策情報指定受付部と、
前記出力した対策情報のうち、前記過去登録件数順または前記スコア値順の何れかに基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付けて登録する選択件数登録部と、を備え、
前記対策情報出力部は、前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力する
ことを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載の問題対策情報表示装置。
【請求項6】
問題対策情報表示装置の処理方法であって、
生産対象について問題発生した生産対象の部品とその生産工程における不適合現象を示す問題発生特定情報を入力し、
前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力し、
前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数と、前記問題発生特定情報入力部が入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出し、
前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力し、
前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付け、
前記出力した対策情報のうち、前記スコア値順に基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付け、
前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力する
ことを特徴とする処理方法。
【請求項7】
問題対策情報表示装置のコンピュータを、
生産対象について問題発生した生産対象の部品とその生産工程における不適合現象を示す問題発生特定情報を入力する問題発生特定情報入力手段、
前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力する対策情報出力手段、
前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数と、前記問題発生特定情報入力部が入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出するスコア値算出手段、
前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力する対策情報出力手段、
前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付ける対策情報指定受付手段、
前記出力した対策情報のうち、前記スコア値順に基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付けて登録する選択件数登録手段、として機能させ、
前記対策情報出力手段は、前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項1】
生産工程における生産対象について発生した問題を特定する問題発生特定情報を入力する問題発生特定情報入力部と、
前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力する対策情報出力部と、
を備えることを特徴とする問題対策情報表示装置。
【請求項2】
前記問題発生特定情報が、当該問題発生した前記生産対象の部品とその生産工程における不適合現象であり、
前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生したとして過去に登録された全ての前記過去登録件数と、前記入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生したとして過去に登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出するスコア値算出部を備え、
前記対策情報出力部は、前記過去登録件数に代えて、前記スコア値に基づいて、該スコア値順に前記対策情報を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の問題対策情報表示装置。
【請求項3】
前記スコア値算出部は、
前記部品について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが大きいほど小さい値を示す加重係数、または、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが小さいほど大きい値を示す加重係数を乗じ、
前記不適合現象について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが大きいほど小さい値を示す加重係数、または、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数のばらつきが小さいほど大きい値を示す加重係数を乗じ、
それら加重係数を乗じて得た値を加算したスコア値を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の問題対策情報表示装置。
【請求項4】
前記スコア値算出部は、前記部品について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該部品について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録件数の分散の平均値の逆数を示す加重係数を乗じ、前記不適合現象について問題発生したとして過去に登録された過去登録件数に、当該不適合現象について行われた対策を示す対策情報ごとの過去登録の分散の平均値の逆数を示す加重係数を乗じて、それら加重係数を乗じて得た値を加算したスコア値を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の問題対策情報表示装置。
【請求項5】
前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付ける対策情報指定受付部と、
前記出力した対策情報のうち、前記過去登録件数順または前記スコア値順の何れかに基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付けて登録する選択件数登録部と、を備え、
前記対策情報出力部は、前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力する
ことを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載の問題対策情報表示装置。
【請求項6】
問題対策情報表示装置の処理方法であって、
生産対象について問題発生した生産対象の部品とその生産工程における不適合現象を示す問題発生特定情報を入力し、
前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力し、
前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数と、前記問題発生特定情報入力部が入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出し、
前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力し、
前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付け、
前記出力した対策情報のうち、前記スコア値順に基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付け、
前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力する
ことを特徴とする処理方法。
【請求項7】
問題対策情報表示装置のコンピュータを、
生産対象について問題発生した生産対象の部品とその生産工程における不適合現象を示す問題発生特定情報を入力する問題発生特定情報入力手段、
前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とその過去登録件数とに基づいて、該過去登録件数順に対策情報を出力する対策情報出力手段、
前記入力した問題発生特定情報が示す部品について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数と、前記問題発生特定情報入力部が入力した問題発生特定情報が示す不適合現象について問題発生として登録された全ての前記過去登録件数とを加算したスコア値を算出するスコア値算出手段、
前記問題発生特定情報に対応付けられて登録されている、当該問題発生特定情報が示す問題発生に対する対策情報とそのスコア値とに基づいて、該スコア値順に対策情報を出力する対策情報出力手段、
前記出力した対策情報の中からユーザが行う対策情報の指定を受け付ける対策情報指定受付手段、
前記出力した対策情報のうち、前記スコア値順に基づいて最上位に出力した対策情報の選択件数と、当該最上位に出力した対策情報以外の対策情報の選択件数とを、前記最上位に出力した対策情報に対応付けて登録する選択件数登録手段、として機能させ、
前記対策情報出力手段は、前記対策情報を出力する際に、当該対策情報の過去の選択件数と、当該対策情報を最上位に出力した際にその対策情報以外の対策情報が指定された件数との各割合を出力する
ことを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−190391(P2012−190391A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−55227(P2011−55227)
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】
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